情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
【課題】通信接続された外部装置に、確実に正規のプログラムを読み出させる。
【解決手段】パーソナルコンピュータと通信接続したことを認識すると、外部アクセス不可能領域に記憶されている正規のプログラムを、外部アクセス可能領域に書き込むようにしたことにより、外部アクセス可能領域に記憶されているプログラムが不正に書き換えられていた場合に、この不正に書き換えられたプログラムにパーソナルコンピュータがアクセスする前に、不正に書き換えられたプログラムに対して、外部アクセス不可能領域に記憶されている正規のプログラムを上書きすることができ、かくして、通信接続された外部装置に、確実に正規のプログラムを読み出させることができる。
【解決手段】パーソナルコンピュータと通信接続したことを認識すると、外部アクセス不可能領域に記憶されている正規のプログラムを、外部アクセス可能領域に書き込むようにしたことにより、外部アクセス可能領域に記憶されているプログラムが不正に書き換えられていた場合に、この不正に書き換えられたプログラムにパーソナルコンピュータがアクセスする前に、不正に書き換えられたプログラムに対して、外部アクセス不可能領域に記憶されている正規のプログラムを上書きすることができ、かくして、通信接続された外部装置に、確実に正規のプログラムを読み出させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関し、例えば、パーソナルコンピュータと通信接続されたときに、自身に記憶するプログラムをパーソナルコンピュータに読み出させるデジタルスチルカメラに適用して好適なものである。
【0002】
従来、デジタルスチルカメラには、パーソナルコンピュータに実行させるためのプログラムを、自身の記憶部に予め記憶するようになされたものがある。そしてデジタルスチルカメラは、パーソナルコンピュータと通信接続されると、このパーソナルコンピュータによりプログラムが読み出されるようになされている。
【0003】
このようなデジタルスチルカメラは、内蔵する記憶部の記憶領域を、外部の装置(この場合、パーソナルコンピュータ)から読み書き(アクセス)できないようになされた外部アクセス不可能領域と、パーソナルコンピュータからアクセスできるようになされた外部アクセス可能領域とに分けて管理するようになされている。そしてデジタルスチルカメラは、自身を制御するための基本プログラムなどを、パーソナルコンピュータからアクセスできないように、外部アクセス不可能領域に記憶していると共に、パーソナルコンピュータに実行させるためのプログラムを、パーソナルコンピュータからアクセスできるように外部アクセス可能領域に記憶している(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
したがってパーソナルコンピュータは、このようなデジタルスチルカメラに通信接続されると、このデジタルスチルカメラの記憶部の外部アクセス可能領域に記憶されているプログラムを読み出す。そしてパーソナルコンピュータは、デジタルスチルカメラの記憶部から読み出したプログラムを実行するか否かをユーザに選択させる選択画面を表示し、その結果として、ユーザによりプログラムの実行が選択されると、このプログラムを実行するようになされている。
【特許文献1】特表2005−520247公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このようにしてデジタルスチルカメラの記憶部の外部アクセス可能領域に記憶されているプログラムは、パーソナルコンピュータ側からアクセス可能であるため、例えば、コンピュータウィルスに感染したパーソナルコンピュータと通信接続された場合に、このコンピュータウィルスによって不正に書き換えられてしまう場合が想定される。
【0006】
この場合、従来のデジタルスチルカメラは、パーソナルコンピュータと通信接続されたときに、このパーソナルコンピュータに対し、コンピュータウィルスによって不正に書き換えられたプログラムを読み出させて、その結果、この不正に書き換えられたプログラムが実行されてしまう危険性があるという問題があった。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、通信接続された外部装置に、確実に正規のプログラムを読み出させることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本発明においては、外部装置と通信接続する通信接続部と、外部装置で実行される所定のプログラムを記憶し、当該外部装置から読み書きできないようになされた第1の記憶部と、外部装置から読み書きできるようになされた第2の記憶部と、通信接続部により外部装置と通信接続さると、第1の記憶部に記憶されている所定のプログラムを読み出して第2の記憶部に書き込む書込部とを設けるようにした。
【0009】
これにより情報処理装置は、第2の記憶部に記憶されているプログラムが不正に書き換えられていたとしても、この第2の記憶部に記憶されているプログラムを、外部装置に読み出されるよりも前に第1の記憶部に記憶されている正規のプログラムで上書きすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、外部装置と通信接続する通信接続部と、外部装置と通信接続する通信接続部と、外部装置で実行される所定のプログラムを記憶し、当該外部装置から読み書きできないようになされた第1の記憶部と、外部装置から読み書きできるようになされた第2の記憶部と、通信接続部により外部装置と通信接続さると、第1の記憶部に記憶されている所定のプログラムを読み出して第2の記憶部に書き込む書込部とを設けるようにしたことにより、第2の記憶部に記憶されているプログラムが不正に書き換えられていたとしても、この第2の記憶部に記憶されているプログラムを、外部装置に読み出されるよりも前に第1の記憶部に記憶されている正規のプログラムで上書きすることができ、かくして、通信接続された外部装置に、確実に正規のプログラムを読み出させることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0012】
(1)第1の実施の形態
(1−1)アプリケーション実行システムの構成
図1において1は、全体として第1の実施の形態によるアプリケーション実行システムを示し、被写体を撮像して画像ファイルを生成する機能を持つとともに外部の装置と通信接続されたときにこの外部の装置に実行させるアプリケーションプログラムを記憶する撮像装置2と、撮像装置2と通信接続されたときに、この撮像装置2に記憶されているアプリケーションプログラムを読み出して実行する機能を持つパーソナルコンピュータ3とから構成される。
【0013】
このようなアプリケーション実行システム1により、パーソナルコンピュータ3は、例えば、撮像装置2に記憶されている画像ファイルの一覧をユーザに閲覧させるためのアプリケーションプログラム(以下、これを画像閲覧アプリと呼ぶ)を撮像装置2から読み出して実行できるようになされている。
【0014】
(1−2)撮像装置のハードウェア構成
つづいて、図2を用いて撮像装置2のハードウェア構成について説明する。かかる撮像装置2は、CPU(Central Processing Unit)10が、例えば、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11a(詳しくは後述する)に予め記憶されている基本プログラムなどの各種プログラムをバス12を介してRAM(Random Access Memory)13に読み出す。そしてCPU10は、RAM13上で展開したこれら各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、操作部14から与えられる撮像命令などに応じて各部を制御するようになされている。
【0015】
具体的に言うと、撮像装置2のCPU10は、例えば、ユーザにより操作部14を介して電源が入れられると、レンズや撮像素子などからなる撮像部15により被写体を撮像して画像信号を得て、この画像信号に基づく画像を、例えばLCD(Liquid Crystal Display)でなるモニタ16に表示する。これにより撮像装置2は、撮像部15により撮像した被写体の画像をユーザに見せるようになされている。
【0016】
撮像装置2のCPU10は、ユーザにより操作部14を介して被写体を撮像するよう指示されると、その時点で撮像部15から得た画像信号を所定の圧縮フォーマット(例えばJPEG:Joint Photographic Experts Group)で圧縮することで画像データを生成する。そしてCPU10は、この画像データを含む画像ファイルを生成する。
【0017】
撮像装置2のCPU10は、このようにして生成した画像ファイルを、例えば、不揮発性メモリ11に記憶する。
【0018】
このようにして撮像装置2は、被写体を撮像することで画像ファイルを生成し、この画像ファイルを複数記憶するようになされている。
【0019】
そして、撮像装置2のCPU10は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブル及び外部接続部17を介してパーソナルコンピュータ3と通信接続されると、このパーソナルコンピュータ3により、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶している画像ファイルが読み出されるようになされている。
【0020】
ここで、この不揮発性メモリ11の記憶領域は、CPU10の制御により、外部の装置(この場合、パーソナルコンピュータ3)からの読み書き(すなわちアクセス)が不可能な外部アクセス不可能領域11aと、パーソナルコンピュータ3からのアクセスが可能な外部アクセス可能領域11bとに分けられている。
【0021】
具体的に言うと、撮像装置2のCPU10は、パーソナルコンピュータ3と通信接続されたときに、例えば、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bにおける記憶位置を管理するFAT(File Allocation Table)の情報(以下、これを記憶位置管理情報と呼ぶ)のみをパーソナルコンピュータ3に提供することで、この外部アクセス可能領域11bに対するパーソナルコンピュータ3からのアクセスを許可すると共に、外部アクセス不可能領域11aに対するパーソナルコンピュータ3からのアクセスを禁止している。
【0022】
そして、撮像装置2の外部アクセス不可能領域11aには、この撮像装置2の制御に必要な基本プログラム等の各種プログラムのように、外部装置(この場合、パーソナルコンピュータ3)から不正に書き換えられたくない情報が予め記憶されている。また撮像装置2の外部アクセス可能領域11bには、被写体の撮像の結果として得られた複数の画像ファイルのように、パーソナルコンピュータ3により読み出されて利用される情報が記憶されるようになされている。
【0023】
実際上、撮像装置2の外部アクセス不可能領域11aには、図3に示すように、外部アクセス可能領域11bに記憶する複数の画像ファイルの一覧をパーソナルコンピュータ3のモニタに表示するための正規の画像閲覧アプリEPと、パーソナルコンピュータ3に読み出させる(実行させる)プログラム(この場合、画像閲覧アプリEP)を認識させる正規のアプリ認識情報AFとが予め記憶されている。また撮像装置2の外部アクセス可能領域11bには、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている正規の画像閲覧アプリEP及びアプリ認識情報AFのコピーが、パーソナルコンピュータ3で利用できるように記憶されている。
【0024】
このようにして撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3に実行させるための正規の画像閲覧アプリEPとこの画像閲覧アプリEPをパーソナルコンピュータ3に認識させる正規のアプリ認識情報AFとを不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aに記憶するようになされていると共に、これらのコピーを、パーソナルコンピュータ3が読み出して利用できるように外部アクセス可能領域11bに記憶するようになされている。ちなみに以下では、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶している画像閲覧アプリEP及びアプリ認識情報AFを、便宜上、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用アプリ認識情報YAFと呼ぶことで、外部アクセス不可能領域11aに記憶している正規の画像閲覧アプリEP及びアプリ認識情報AFと区別する。
【0025】
ここで、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aには、撮像装置2が外部装置(この場合、パーソナルコンピュータ3)と通信接続されたときに、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている画像閲覧アプリEPとアプリ認識情報AFとを読み出して外部アクセス可能領域11bに書き込むことを指定する書込指定情報が予め記憶されている。
【0026】
撮像装置2のCPU10は、例えば、USBケーブルを介してパーソナルコンピュータ3と通信接続されたことを外部接続部17により認識すると、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから書込指定情報を読み出す。そして撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから、書込指定情報により指定される正規のアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを読み出す。
【0027】
撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aからアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを読み出すと、これらを外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0028】
このとき撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに対して外部読出用アプリ認識情報YAFが記憶されていなかった場合、図4(A)に示すように、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AFを外部読出用アプリ認識情報YAFとして外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0029】
同様にして撮像装置2のCPU10は、外部アクセス可能領域11bに対して外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていなかった場合、外部アクセス不可能領域11aから読み出した画像閲覧アプリEPを外部読出用画像閲覧アプリYEPとして外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0030】
このようにして撮像装置2は、例えば、前回にパーソナルコンピュータ3と通信接続した際に、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPがユーザにより誤って消去されていた場合であっても、今回の通信接続においてパーソナルコンピュータ3が外部アクセス可能領域11bにアクセスするよりも前に、外部アクセス可能領域11bに対して外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを確実に記憶させることができる。
【0031】
これにより撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3により不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bがアクセスされた際に、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていない事態を回避することができ、その結果、パーソナルコンピュータ3が外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを読み出して利用する機会を失わないようにすることができる。
【0032】
一方で、撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFを外部アクセス可能領域11bに書き込むときに、この外部アクセス可能領域11bに対して外部読出用アプリ認識情報YAFが記憶されている場合、図4(B)に示すように、外部読出用アプリ認識情報YAFに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFを上書きする(すなわち、アプリ認識情報AFを外部読出用アプリ認識情報YAFとして上書きする)。
【0033】
同様にして撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出した画像閲覧アプリEPを外部アクセス可能領域11bに書き込むときに、この外部アクセス可能領域11bに外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていた場合、外部読出用画像閲覧アプリYEPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した画像閲覧アプリEPを上書きする(すなわち、画像閲覧アプリEPを外部読出用画像閲覧アプリYEPとして上書きする)。
【0034】
このようにして撮像装置2は、例えば、前回に通信接続したパーソナルコンピュータ3がコンピュータウィルスに感染していたために、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPがコンピュータウィルスにより不正に書き換えられていた場合であっても、今回の通信接続においてパーソナルコンピュータ3が外部アクセス可能領域11bにアクセスするよりも前に、不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを、外部アクセス不可能領域11aに記憶する正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPで上書きすることができる。
【0035】
これにより撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3が不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bにアクセスする際に、コンピュータウィルスにより不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを読み出させてしまう事態を回避することができ、その結果、パーソナルコンピュータ3に対して不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを利用させてしまうことを確実に回避しつつ、正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPを利用させることができる。
【0036】
そして撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから外部アクセス可能領域11bへの外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPの書きこみが完了すると、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bの記憶位置管理情報をパーソナルコンピュータ3に送信するようになされている。その結果、パーソナルコンピュータ3は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに対して直接アクセスできるようになり、この外部アクセス可能領域11bを、自身に接続された1つの記憶部(すなわち、マスストレージ)として制御することができる。
【0037】
ここまで説明したように、撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3と通信接続されると、パーソナルコンピュータ3に実行させるための画像閲覧アプリEPと、撮像装置2から読み出すプログラム(この場合、画像閲覧アプリEP)を示すアプリ認識情報AFとを外部アクセス不可能領域11aから読み出して外部アクセス可能領域11bに書き込んでから、この外部アクセス可能領域11bの制御をパーソナルコンピュータ3に受け渡すようになされている。
【0038】
(1−3)パーソナルコンピュータのハードウェア構成
つづいて、図5を用いてパーソナルコンピュータ3のハードウェア構成について説明する。かかるパーソナルコンピュータ3は、キーボード及びマウスなどでなる入力デバイス20がユーザによって操作されると、入力デバイス20でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部21に送る。入力処理部21は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより、操作入力信号を操作コマンドに変換し、これをバス22を介してCPU23に送る。
【0039】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、ROM24またはハードディスクドライブ25に予め記憶されている基本プログラム、アプリケーションプログラムプログラム、及び、上述した撮像装置2から取得する外部読出用画像閲覧アプリYEPなどの各種プログラムをバス22を介してRAM26に読み出す。そしてCPU23は、RAM26上で展開したこれら各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、入力処理部21から与えられる操作コマンドなどに応じて各種処理を実行するようになされている。
【0040】
具体的に言うと、パーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部接続処理部27及び外部接続インターフェース28を順次介して、例えばUSBケーブルにより外部装置(この場合、撮像装置2)と通信接続されて、この撮像装置2から不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bの記憶位置管理情報を受け取ると、この記憶位置管理情報に応じて外部アクセス可能領域11bをマスストレージとして認識し、この外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAFを検索して読み出す。そしてCPU23は、外部読出用アプリ認識情報YAFが示すアプリケーションプログラム(この場合、外部読出用画像閲覧アプリYEP)を外部アクセス可能領域11bから読み出す。
【0041】
ところで、外部読出用アプリ認識情報YAFやこの外部読出用アプリ認識情報YAFが示すアプリケーションプログラムは、例えば、USBメモリやハードディスクドライブといった外部記憶媒体や各種電子機器に記憶されている場合には、コンピュータウィルスによって書き換えられている可能性がある。このため、通常のパーソナルコンピュータは、外部記憶媒体や電子機器と通信接続した際に、これらに外部読出用アプリ認識情報YAFが記憶されている場合には、セキュリティの観点から、外部読出用アプリ認識情報YAFが示すアプリケーションプログラムを自動実行せずに、この外部読出用アプリ認識情報YAFが示すアプリケーションプログラムの実行を選択させる画面を表示するようになされている。
【0042】
したがって、パーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部アクセス可能領域11bから外部読出用アプリ認識情報YAFを読み出すと、図6に示すように、実行するアプリケーションプログラム(この場合、外部読出用画像閲覧アプリYEP)を選択させる実行選択画面SGを生成し、表示処理部29を介してモニタ30に表示させる。
【0043】
この実行選択画面SGには、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行させるための画像閲覧アプリ実行アイコンIc1と、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている画像ファイルを自身にコピーするための汎用のアプリケーションプログラム(すなわち、予めパーソナルコンピュータ3に記憶されているアプリケーションプログラム)を実行する画像コピーアプリ実行アイコンIc2と、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている画像ファイルをスライドショー表示するための汎用のアプリケーションプログラムを実行する画像表示アプリ実行アイコンIc3と、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている画像ファイルを印刷するための汎用のアプリケーションプログラムを実行する画像印刷アプリ実行アイコンIc4と、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている画像ファイルを一覧表示するための汎用のアプリケーションプログラムを実行する画像ファイル表示アプリ実行アイコンIc5と、どのプログラムも実行しないで実行選択画面SGを終了させるための終了アイコンIc6とが配置される。
【0044】
このようにしてパーソナルコンピュータ3は、撮像装置2と通信接続し、この撮像装置2の不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されている場合、実行選択画面SGを生成して表示するようになされている。これによりパーソナルコンピュータ3は、撮像装置2と通信接続するだけで、この撮像装置2に外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていることをユーザに通知して、この外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行をユーザに選択させることができる。
【0045】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、モニタ30に実行選択画面SGを表示した結果、入力デバイス20を介したユーザ操作により、例えば、この実行選択画面SGの画像閲覧アプリ実行アイコンIc1がカーソルKで選択された状態で、OKボタンBがカーソルKにより選択されると、外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行する。
【0046】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行すると、この外部読出用画像閲覧アプリYEPに応じ、例えば、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶している複数の画像ファイルからそれぞれのサムネイル画像を読み出して、図7に示すように、これら複数のサムネイル画像G(G1〜GN)を一覧表示する画像閲覧画面EGを生成し、表示処理部29を介してモニタ30に表示させる。
【0047】
このようにしてパーソナルコンピュータ3は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFと外部読出用画像閲覧アプリYEPとが記憶された撮像装置2と通信接続された場合に、外部読出用アプリ認識情報YAFに応じて外部読出用画像閲覧アプリYEPを自動実行せずに、この外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行を選択させる実行選択画面SGを表示する。そしてパーソナルコンピュータ3は、実行選択画面SGに対するユーザ操作により、外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行が選択されると、外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行するようになされている。これによりパーソナルコンピュータ3は、コンピュータウィルスにより不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPが撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されていた場合に、これら不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPに応じて不正な処理を実行してしまうことを確実に回避しつつ、正規の外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行する機会を極力失わないようにしている。
【0048】
(1−4)第1の実施の形態のアプリケーション実行処理手順
ここで、上述したアプリケーション実行システム1において、パーソナルコンピュータ3が撮像装置2に記憶している外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行するときの処理手順(以下、これをアプリケーション実行処理手順とも呼ぶ)について、図8に示すシーケンスチャートを用いて詳しく説明する。ちなみに、このアプリケーション実行処理手順は、主に、撮像装置2のCPU10と、パーソナルコンピュータ3のCPU23によって実行される処理の手順である。
【0049】
撮像装置2のCPU10は、ユーザにより操作部14を介して電源が入れられると、アプリケーション実行処理手順を開始して、ステップSP1に移る。ステップSP1においてCPU10は、USBケーブルを介してパーソナルコンピュータ3と通信接続されたか否かを判定する。このステップSP1において否定結果が得られると、このことは、撮像装置2が未だパーソナルコンピュータ3に通信接続されていないことを表しており、このときCPU10は、このステップSP1の処理を繰り返す。
【0050】
これに対し、ステップSP1において肯定結果が得られると、このことは、撮像装置2がパーソナルコンピュータ3と通信接続されたことを表しており、このときCPU10は、次のステップSP2に移る。
【0051】
ステップSP2において撮像装置2のCPU10は、書込指定情報により指定されるアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出して外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0052】
このとき撮像装置2のCPU10は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていない場合には、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを外部アクセス可能領域11bにそのまま書き込む。またCPU10は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されている場合には、これら外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを上書きし、次のステップSP3に移る。
【0053】
ステップSP3において撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bの記憶位置管理情報をパーソナルコンピュータ3に送出し、この撮像装置2におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0054】
一方、パーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2から送出された記憶位置管理情報を受け取ると、ステップSP11において、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bを自身の記憶部の1つとして認識し、次のステップSP12に移る。
【0055】
ステップSP12においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bから外部読出用アプリ認識情報YAFを検索することで、この外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFが記憶されているか否かを判別する。
【0056】
このステップSP12において否定結果が得られると、このことは、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに対し、読み出すべきアプリケーションプログラムが記憶されていないことを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0057】
これに対し、このステップSP12において肯定結果が得られると、このことは、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに対し、読み出すべきアプリケーションが記憶されていることを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、次のステップSP13に移る。
【0058】
ステップSP13においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bから、外部読出用アプリ認識情報YAFが示す外部読出用画像閲覧アプリYEPを読み出して、この外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行を選択させる実行選択画面SGを表示し、次のステップSP14に移る。
【0059】
ステップSP14においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、実行選択画面SG上の画像閲覧アプリ実行アイコンIc1がユーザにより選択されたか否かを判定する。
【0060】
このステップSP14において否定結果が得られると、このことは、実行選択画面SG上の画像閲覧アプリ実行アイコンIc1以外のアイコンがユーザにより選択されたことを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、画像閲覧アプリ実行アイコンIc1以外のアイコンにより指定されるプログラムを実行して、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0061】
これに対し、このステップSP14において肯定結果が得られると、このことは、ユーザが、外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行を所望していることを表しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、次のステップSP15に移る。
【0062】
ステップSP15においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行に応じた画像閲覧画面EGを表示して、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0063】
このようなアプリケーション実行処理手順により、パーソナルコンピュータ3は、ユーザに対し、撮像装置2から読み出した外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行させるようになされている。
【0064】
(1−5)第1の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、アプリケーション実行システム1の撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3と通信接続すると、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aに記憶されている正規のアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを読み出して、外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0065】
このとき撮像装置2は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されている場合、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPを、外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPに上書きする。
【0066】
また撮像装置2は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていない場合、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPをそのまま外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0067】
こうすることで、撮像装置2は、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPがコンピュータウィルスにより不正に書き換えられていたり、ユーザにより誤って消去されていたりしたとしても、今回の通信接続においてパーソナルコンピュータ3が外部アクセス可能領域11bにアクセスするよりも前に、この外部アクセス可能領域11bに対して正規のアプリ指定ファイルAFや画像閲覧アプリEPを記憶させることができ、その結果、パーソナルコンピュータ3に対し、正規のアプリ指定ファイルAFや画像閲覧アプリEPを確実に読み出させることができる。
【0068】
さらに撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3と通信接続すると、外部アクセス不可能領域11aに記憶している画像閲覧アプリEPだけでなく、アプリ指定ファイルAFも読み出して外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0069】
こうすることで、撮像装置2は、例えば、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAFが、コンピュータウィルスにより作成された不正なプログラムを実行するように書き換えられていたとしても、今回の通信接続においてパーソナルコンピュータ3が外部アクセス可能領域11bにアクセスするよりも前に、この外部アクセス可能領域11bに対して正規のアプリ指定ファイルAFや画像閲覧アプリEPを記憶させることができ、その結果、パーソナルコンピュータ3に対し、不正なプログラムを読み出して実行させてしまうことを確実に回避できる。
【0070】
以上の構成によれば、アプリケーション実行システム1において撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3から読み書きできないようにされた外部アクセス不可能領域11aに対して正規のアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを記憶し、パーソナルコンピュータ3から読み書きできるようにされた外部アクセス可能領域11bに対して、外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPを記憶し、パーソナルコンピュータ3と通信接続したことを認識すると、外部アクセス不可能領域11aに記憶されているアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを読み出して、外部アクセス可能領域11bに書き込むようにしたことにより、外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPが不正に書き換えられていた場合に、パーソナルコンピュータ3がアクセスするよりも前に、この不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPに対して、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPを上書きすることができ、かくして、パーソナルコンピュータ3と通信接続されたときに、正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPを読み出させることができる。
【0071】
(2)第2の実施の形態
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、撮像装置2がパーソナルコンピュータ3と通信接続した際に、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されているアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPと、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPとを比較する機能をCPU10が有する点が、上述の第1の実施の形態の構成と異なる。ゆえに、ここでは、この比較に関する処理を中心に説明する。ちなみに、アプリケーション実行システム1、撮像装置2、及びパーソナルコンピュータ3の構成については、第1の実施の形態と同様であるので第1の実施の形態を参照とする。
【0072】
(2−1)第2の実施の形態の撮像装置における処理
撮像装置2の外部アクセス不可能領域11aには、図9に示すように、第1の実施例において上述したアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPに加えて、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPのチェック結果を通知するための正規のアプリケーションプログラム(以下、これをチェック結果通知アプリと呼ぶ)TPが予め記憶されている。また撮像装置2の外部アクセス可能領域11bには、第1の実施例において上述した外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPに加えて、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている正規のチェック結果通知アプリTPのコピーが、パーソナルコンピュータ3で利用できるように記憶されている。
【0073】
このチェック結果通知アプリTPは、画像閲覧アプリEP(外部読出用画像閲覧アプリYEP)とともにアプリ認識情報AF(外部読出用アプリ認識情報YAF)により示されるようになされており、パーソナルコンピュータ3と通信接続されたときに、アプリ認識情報AFに応じてこのパーソナルコンピュータ3から読み出されるようになされている(すなわち、アプリ認識情報AFは、画像閲覧アプリEPとチェック結果通知アプリTPとの両方をパーソナルコンピュータ3に認識させるようになされいる)。
【0074】
このようにして撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3に実行させるための正規のチェック結果通知アプリTPを不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aに記憶するようになされていると共に、このコピーを、パーソナルコンピュータ3が読み出して利用できるように外部アクセス可能領域11bに記憶するようになされている。ちなみに以下では、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶しているチェック結果通知アプリTPを、便宜上、外部読出用チェック結果通知アプリYTPと呼ぶことで、外部アクセス不可能領域11aに記憶している正規のチェック結果通知アプリTPと区別する。
【0075】
これに加え、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aに記憶されている正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPのそれぞれには、チェックサムが予め付加されている。このチェックサムとは、データ(この場合、アプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTP)を所定の単位データ毎に分割してそれぞれの単位データを所定のアルゴリズムで数値化し、この単位データ毎の数値をデータ全体で合計した合計値のことである。
【0076】
また、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aには、撮像装置2が外部装置(この場合、パーソナルコンピュータ3)と通信接続されたときに、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている画像閲覧アプリEPとアプリ認識情報AFとチェック結果通知アプリTPとを読み出して外部アクセス可能領域11bに書き込むことを指定する書込指定情報が予め記憶されている。
【0077】
ここで撮像装置2のCPU10は、例えば、USBケーブルを介してパーソナルコンピュータ3と通信接続されたことを外部接続部17により認識すると、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから書込指定情報を読み出す。そして撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから、書込指定情報により指定される正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを読み出す。
【0078】
撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを読み出すと、これらを、外部アクセス可能領域11bに記憶されているはずの外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPと比較する。
【0079】
このとき撮像装置2のCPU10は、比較対照としての外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶されていない場合、上述した第1の実施の形態と同様にして、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTPを外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPとして外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0080】
一方で、撮像装置2のCPU10は、比較対照としての外部読出用アプリ認識情報YAFが外部アクセス可能領域11bに対して記憶されている場合、この外部読出用アプリ認識情報YAFを読み出してチェックサムを新たに算出し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFに付加されているチェックサムと比較する。
【0081】
撮像装置2のCPU10は、比較の結果、外部読出用アプリ認識情報YAFから算出したチェックサムと正規のアプリ認識情報AFに付加されているチェックサムとが異なる場合、書き換えが行われていたことを示す書換フラグを「1」に設定した第1のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。またCPU10は、比較の結果、外部読出用アプリ認識情報YAFのチェックサムとアプリ認識情報AFのチェックサムとが一致した場合、書換フラグを「0」に設定した第1のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。そして撮像装置2のCPU10は、第1のチェック結果情報の書換フラグを「1」に設定したか否かに関わらず、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAFに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFを外部読出用アプリ認識情報YAFとして上書きする。
【0082】
同様に、撮像装置2のCPU10は、比較対照としての外部読出用画像閲覧アプリYEPが外部アクセス可能領域11bに対して記憶されている場合、外部読出用画像閲覧アプリYEPを読み出して新規にチェックサムを算出し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規の画像閲覧アプリEPに付加されているチェックサムと比較する。
【0083】
撮像装置2のCPU10は、比較の結果、外部読出用画像閲覧アプリYEPから算出したチェックサムと正規の画像閲覧アプリEPに付加されているチェックサムとが異なる場合、書き換えが行われていたことを示す書換フラグを「1」に設定した第2のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。またCPU10は、比較の結果、外部読出用画像閲覧アプリYEPのチェックサムと画像閲覧アプリEPのチェックサムとが一致した場合、書換フラグを「0」に設定した第2のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。そして撮像装置2のCPU10は、第2のチェック結果情報の書換フラグを「1」に設定したかに否かに関わらず、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用画像閲覧アプリYEPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規の画像閲覧アプリEPを外部読出用画像閲覧アプリYEPとして上書きする。
【0084】
同様に、撮像装置2のCPU10は、比較対照としての外部読出用チェック結果通知アプリYTPが外部アクセス可能領域11bに対して記憶されている場合、外部読出用チェック結果通知アプリYTPを読み出してチェックサムを新たに算出し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のチェック結果通知アプリTPに付加されているチェックサムと比較する。
【0085】
撮像装置2のCPU10は、比較の結果、外部読出用チェック結果通知アプリYTPから算出したチェックサムと正規のチェック結果通知アプリTPに付加されているチェックサムとが異なる場合、書き換えが行われていたことを示す書換フラグを「1」に設定した第3のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。またCPU10は、比較の結果、外部読出用チェック結果通知アプリYTPのチェックサムとチェック結果通知アプリTPのチェックサムとが一致した場合、書換フラグを「0」に設定した第3のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。そして撮像装置2のCPU10は、第3のチェック結果情報の書換フラグを「1」に設定したかに否かに関わらず、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用チェック結果通知アプリYTPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のチェック結果通知アプリTPを外部読出用画像閲覧アプリYEPとして上書きする。
【0086】
このようにして撮像装置2は、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPが書き換えられていたか否かをチェックして、そのチェック結果としての第1乃至第3のチェック結果情報を外部アクセス可能領域11bに記憶するようにしたことにより、パーソナルコンピュータ3に対してチェック結果通知アプリTPを実行させることで、これら第1乃至第3のチェック結果情報の内容をユーザに通知することができる。
【0087】
さらに撮像装置2は、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPが書き換えられていたか否かのチェック結果に関わらず、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを上書きするようにしたことにより、例えば、外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが、検出できないほど巧妙に不正に書き換えられていたとしても、これら不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPをパーソナルコンピュータ3に読み出させてしまう事態を確実に回避することができる。
【0088】
(2−2)第2の実施の形態のパーソナルコンピュータにおける処理
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部接続処理部27及び外部接続インターフェース28を順次介して、例えばUSBケーブルにより外部装置(この場合、撮像装置2)と通信接続されて、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bの記憶位置管理情報を受け取ると、この外部アクセス可能領域11bを自身の記憶部の1つとして認識し、この外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAF(すなわち、正規のアプリ認識情報AF)を読み出す。そしてCPU23は、外部読出用アプリ認識情報YAFが示すアプリケーションプログラム(この場合、外部読出用画像閲覧アプリYEPと外部読出用チェック結果通知アプリYTPとの両方であり、すなわち、正規の画像閲覧アプリEPとチェック結果通知アプリTPである)を外部アクセス可能領域11bから読み出す。
【0089】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部アクセス可能領域11bからアプリ認識情報AFを読み出すと、図10に示すように、このアプリ認識情報AFが示す画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPの実行を選択させる実行選択画面SGを生成し、表示処理部29を介してモニタ30に表示させる。
【0090】
この実行選択画面SGには、上述の第1の実施の形態と同様の、画像閲覧アプリ実行アイコンIc1、画像コピーアプリ実行アイコンIc2、画像表示アプリ実行アイコンIc3、画像印刷アプリ実行アイコンIc4、画像ファイル表示アプリ実行アイコンIc5及び終了アイコンIc6が配置される。
【0091】
これに加えて、実行選択画面SGには、画像閲覧アプリ実行アイコンIc1と画像コピーアプリ実行アイコンIc2との間に、チェック結果通知アプリTPを実行させるためのチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7が配置されている。
【0092】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、モニタ30に実行選択画面SGを表示した結果、入力デバイス20を介したユーザ操作により、例えば、この実行選択画面SGのチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7がカーソルKで選択された状態で、OKボタンBがカーソルKにより選択されると、チェック結果通知アプリTPを実行する。
【0093】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、チェック結果通知アプリTPを実行すると、このチェック結果通知アプリTPに応じ、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶している第1乃至第3のチェック結果情報を読み出し、図11に示すように、これら第1乃至第3のチェック結果情報に応じたチェック結果通知画面TGを生成し、表示処理部29を介してモニタ30に表示させる。
【0094】
ここでは、一例として、第1のチェック結果情報の書換フラグに「0」が設定され、第2のチェック結果情報の書換フラグに「1」が設定され、第3のチェック結果情報の書換フラグに「0」が設定されていたものとする。
【0095】
このチェック結果通知画面TGには、書換フラグ「0」の第1のチェック結果情報に応じて、この第1のチェック結果情報に対応するプログラム(この場合、外部読出用アプリ認識情報YAF)が書き換えられていなかった(すなわち、正常である)ことを示す第1の通知テキストTT1が表示されている。またチェック結果通知画面TGには、書換フラグ「1」の第2のチェック結果情報に応じて、この第2のチェック結果情報に対応するプログラム(この場合、外部読出用画像閲覧アプリYEP)が書き換えられていたことと、この外部読出用画像閲覧アプリYEPを正規の画像閲覧アプリEPで上書きした(すなわち、異常があったが解決した)こととを示す第2の通知テキストTT2が強調表示されている。さらにチェック結果通知画面TGには、書換フラグ「0」の第3のチェック結果情報に応じて、この第3のチェック結果情報に対応するプログラム(この場合、チェック結果通知アプリTP)が書き換えられていなかったことを示す第3の通知テキストTT3が示されている。
【0096】
そしてチェック結果通知画面TGには、書き換えられたプログラム(この場合、第2のチェック結果情報に対応する外部読出用画像閲覧アプリYEP)があったことに応じ、例えば、このパーソナルコンピュータ3がコンピュータウィルスに感染していることを警告する警告テキストKTが表示される。
【0097】
このようにしてパーソナルコンピュータ3は、撮像装置2と通信接続されて表示した実行選択画面SGのチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7がユーザにより選択されると、この撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されているチェック結果通知アプリTPと第1乃至第3のチェック結果情報とに応じたチェック結果通知画面TGを表示して、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されていた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが不正に書き換えられていたか否かを通知するようになされている。
【0098】
これによりパーソナルコンピュータ3は、例えば、自身がコンピュータウィルスに感染していたため、前回に撮像装置2と通信接続した際に、コンピュータウィルスにより、この撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されていた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが不正に書き換えていた場合に、自身がコンピュータウィルスに感染している可能性があることをユーザに通知することができ、その結果、ネットワークを介した他のパーソナルコンピュータやこのパーソナルコンピュータ3に通信接続する電子機器などに対してコンピュータウィルスを感染させたり、他のパーソナルコンピュータ3や電子機器の記憶内容をコンピュータウィルスが不正に書き換えてしまったりといった事態を回避することができる。
【0099】
(2−3)第2の実施の形態のアプリケーション実行処理手順
ここで、上述した第2の実施の形態によるアプリケーション実行システム1において、パーソナルコンピュータ3が撮像装置2に記憶しているチェック結果通知アプリTPを実行するときのアプリケーション実行処理手順について、図12及び図13に示すシーケンスチャートを用いて詳しく説明する。ちなみに、このアプリケーション実行処理手順は、撮像装置2のCPU10と、パーソナルコンピュータ3のCPU23によって実行される処理の手順である。
【0100】
撮像装置2のCPU10は、ユーザにより操作部14を介して電源が入れられると、アプリケーション実行処理手順を開始して、ステップSP21(図12)に移る。ステップSP21においてCPU10は、USBケーブルを介してパーソナルコンピュータ3と通信接続されたか否かを判定する。このステップSP21において否定結果が得られると、このことは、撮像装置2が未だパーソナルコンピュータ3に通信接続されていないことを表しており、このときCPU10は、このステップSP21の処理を繰り返す。
【0101】
これに対し、ステップSP21において肯定結果が得られると、このことは、撮像装置2がパーソナルコンピュータ3と通信接続されたことを表しており、このときCPU10は、次のステップSP22に移る。
【0102】
ステップSP22において撮像装置2のCPU10は、書込指定情報により指定される正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出して、外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPと比較する。
【0103】
このとき撮像装置2のCPU10は、比較対照としての外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが外部アクセス可能領域11bに記憶されている場合には、それらを読み出してチェックサムを算出し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTPのそれぞれに付加されているチェックサムと比較する。そしてCPU10は、比較結果としての、第1乃至第3のチェック結果情報を生成して外部アクセス可能領域11bに記憶する。またCPU10は、比較対照としての外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが外部アクセス可能領域11bに記憶されていない場合には比較を行わずに、次のステップSP23に移る。
【0104】
ステップSP23において撮像装置2のCPU10は、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTPを外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0105】
このとき撮像装置2のCPU10は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが記憶されていない場合には、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTPを外部アクセス可能領域11bにそのまま書き込む。またCPU10は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが記憶されている場合には、これら外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTPを上書きし、次のステップSP24に移る。
【0106】
ステップSP24において撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bの記憶位置管理情報をパーソナルコンピュータ3に送出し、この撮像装置2におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0107】
一方、パーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2から送出された記憶位置管理情報を受け取ると、ステップSP31において、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bを自身の記憶部の1つとして認識し、次のステップSP32(図13)に移る。
【0108】
ステップSP32においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bから外部読出用アプリ認識情報YAFを検索することで、この外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFが記憶されているか否かを判別する。
【0109】
このステップSP32において否定結果が得られると、このことは、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに対し、読み出すべきアプリケーションが記憶されていないことを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0110】
これに対し、このステップSP32において肯定結果が得られると、このことは、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに対し、読み出すべきアプリケーションが記憶されていることを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、次のステップSP33に移る。
【0111】
ステップSP33においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bから、外部読出用アプリ認識情報YAFが示す外部読出用画像閲覧アプリYEP及びチェック結果通知アプリTPの実行をそれぞれ選択させる実行選択画面SGを表示し、次のステップSP34に移る。
【0112】
ステップSP34においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、実行選択画面SG上の画像閲覧アプリ実行アイコンIc1がユーザにより選択されたか否かを判定する。
【0113】
このステップSP34において肯定結果が得られると、このことは、ユーザが、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行を所望していることを表しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、次のステップSP35に移る。
【0114】
ステップSP35においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行に応じた画像閲覧画面EGを表示して、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0115】
これに対して、このステップSP34において否定結果が得られると、このことは、実行選択画面SG上の画像閲覧アプリ実行アイコンIc1以外のアイコンがユーザにより選択されたことを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、ステップSP36に移る。
【0116】
ステップSP36においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、実行選択画面SG上のチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7がユーザにより選択されたか否かを判定する。
【0117】
このステップSP36において肯定結果が得られると、このことは、ユーザが、チェック結果通知アプリTPの実行を所望していることを表しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、次のステップSP37に移る。
【0118】
ステップSP37においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、チェック結果通知アプリTPの実行に応じたチェック結果通知画面TGを表示して、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0119】
これに対して、このステップSP36において否定結果が得られると、このことは、実行選択画面SG上の画像閲覧アプリ実行アイコンIc1及びチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7以外のアイコンがユーザにより選択されたことを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、画像閲覧アプリ実行アイコンIc1及びチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7以外のアイコンにより指定されるプログラムを実行して、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0120】
このようなアプリケーション実行処理手順により、パーソナルコンピュータ3は、ユーザに対し、外部読出用画像閲覧アプリYEP及びチェック結果通知アプリTPを実行させるようになされている。
【0121】
(2−4)第2の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、アプリケーション実行システム1の撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3と通信接続されると、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPと、外部アクセス不可能領域11aに記憶しているアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPとをそれぞれ比較する。そして撮像装置2は、その比較結果としての第1乃至第3のチェック結果情報を外部アクセス可能領域11bに記憶するようにした。
【0122】
これにより撮像装置2は、例えば、コンピュータウィルスに感染したパーソナルコンピュータ3と前回に通信接続した際に、コンピュータウィルスにより、外部アクセス可能領域11bの記憶内容が不正に書き換えられていた場合、今回にパーソナルコンピュータ3と通信接続したときに、コンピュータウィルスに感染している可能性があることをパーソナルコンピュータ3のユーザに通知することができる。
【0123】
以上の構成によれば、アプリケーション実行システム1の撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3と通信接続されると、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPと、外部アクセス不可能領域11aに記憶しているアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPとをそれぞれ比較し、その結果としての第1乃至第3のチェック結果情報を外部アクセス可能領域11bに記憶するようにしたことにより、撮像装置2は、例えば、コンピュータウィルスに感染したパーソナルコンピュータ3と前回に通信接続した際に、コンピュータウィルスにより、外部アクセス可能領域11bの記憶内容が不正に書き換えられていた場合、今回にパーソナルコンピュータ3と通信接続したときに、コンピュータウィルスに感染している可能性があることをパーソナルコンピュータ3のユーザに通知することができ、かくして、ネットワークを介した他のパーソナルコンピュータやこのパーソナルコンピュータ3に通信接続する電子機器などに対してコンピュータウィルスを感染させたり、他のパーソナルコンピュータや電子機器の記憶内容をコンピュータウィルスが不正に書き換えてしまったりといった事態を回避することができる。
【0124】
(3)他の実施の形態
なお、上述した第1及び第2の実施の形態では、撮像装置2は、不揮発性メモリ11を外部アクセス不可能領域11aと外部アクセス可能領域11bとに分けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図14に示すように、記憶内容の書き換えが原理上不可能なROM(Read Only Memory)18を設けて、このROM18を、外部アクセス不可能領域11aとしてもよく、その場合、記憶内容の書き換えが原理的に不可能な分だけ撮像装置2のセキュリティを向上することができる。また撮像装置2は、リムーバブルメモリ19を着脱可能な様に設けて、このリムーバブルメモリ19を外部アクセス可能領域11bとしてもよい。さらに撮像装置2は、不揮発性メモリ11のかわりにハードディスクドライブなどを用いて外部アクセス不可能領域11aや外部アクセス可能領域11bを実現してもよく、外部アクセス不可能領域11aや外部アクセス可能領域11bを実現するための構成は自由に設計できるものとする。
【0125】
また、撮像装置2は、リムーバブルメモリ19を外部アクセス可能領域11bとする場合には、このリムーバブルメモリ19には外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPが最初からは記憶されていないため、このムーバブルメモリ19が撮像装置2に接続されたときや、撮像装置2が最初にパーソナルコンピュータ3に通信接続したときに、ムーバブルメモリ19に対し、外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPを記憶する処理を加えても良い。
【0126】
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、被写体を撮像して画像ファイルを生成する撮像装置2に本発明を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、被写体を撮像して動画ファイルを生成する撮像装置や、音楽ファイルが記憶された携帯型オーディオ装置、ゲームファイルが記憶された携帯型ゲーム装置、各種ファイルが記憶された外部記憶装置などであってもよく、つまりは、各種コンテンツを記憶する種々の電子機器に適用できる。
【0127】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、外部アクセス可能領域11bに記憶されている正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを読み出して外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPに上書きするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPに対して、読み取り専用属性(すなわち上書禁止属性)が設定されていたとしても、外部アクセス可能領域11bに記憶されている正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを読み出して外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPに上書きするようにしてもよい。
【0128】
そうすることで、撮像装置2は、例えば、前回に通信接続したパーソナルコンピュータ3がコンピュータウィルスに感染していたために、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPがコンピュータウィルスにより不正に書き換えられた上に読み取り専用属性が設定されていた場合であっても、今回の通信接続においてパーソナルコンピュータ3が外部アクセス可能領域11bにアクセスするよりも前に、不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを、外部アクセス不可能領域11aに記憶する正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPで上書きすることができ、その結果、画像送信装置3に、より確実に正規のプログラムを読み出させることができる。
【0129】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、撮像装置2とパーソナルコンピュータ3とをUSBケーブルにより通信接続した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の規格のケーブルで通信接続してもよいし、無線LAN(Local Area Network)により通信接続してもよい。
【0130】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、チェック結果通知アプリTPに対して、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPを上書きするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、チェック結果通知アプリTPを消去してから、この外部アクセス可能領域11bに対して、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPを書き込むようにしてもよい。
【0131】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、撮像装置2に対し、外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用画像閲覧アプリYEPを記憶させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、動画再生アプリケーションプログラムや、音楽再生アプリケーションプログラムといった、他の種々のアプリケーションプログラムであってもよいし、警告音を発するプログラムや所定の画像を表示させるプログラムであってもよく、それらを単独で記憶しても複数組み合わせて記憶してもよい。
【0132】
さらに、上述した第2の実施の形態では、チェック結果通知アプリTPを撮像装置2側に記憶するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータ3側に記憶するようにしてもよい。その場合、パーソナルコンピュータ3は、撮像装置2と通信接続されてマスストレージ化してから、このチェック結果通知アプリTPを実行するようにすればよい。
【0133】
さらに、上述した第2の実施の形態では、チェック結果通知アプリTPは、パーソナルコンピュータ3で実行するプログラムである場合について述べたが、本発明はこれに限らず、撮像装置2で実行するプログラムであってもよい。その場合、撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3を介さなくても、チェック結果やそれに付随する警告をユーザに通知することができる。
【0134】
さらに、上述した第2の実施の形態では、外部アクセス不可能領域11aに記憶している正規の外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及びチェック結果通知アプリTPに付加されているチェックサムと、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPから算出したチェックサムとを比較するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、それぞれのデータ量や更新履歴などを比較したりするようにしてもよく、その比較方法は特に限定しない。
【0135】
さらにこの場合、撮像装置2は、外部アクセス不可能領域11aに記憶している正規の外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及びチェック結果通知アプリTPと、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPとのそれぞれの比較の結果、両者が一致していると判断した場合には、外部アクセス不可能領域11aに記憶している正規の外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及びチェック結果通知アプリTPを外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPに上書きする処理を行わないようにしてもよく、その分だけ、撮像装置2における処理を減らすことができるとともに、不揮発性メモリ11の書き込み可能回数を減らさないようにできる。
【0136】
さらに、上述した第2の実施の形態では、パーソナルコンピュータ3は、チェック結果通知アプリTPに応じて、不正な書き換えがあったか否かを通知するためのチェック結果通知画面TGを表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、チェック結果通知画面TGの構成はどのようなものであってもよいし、不正な書き換えがあったか否かを通知することができるのであれば、警告音を放音したり、自動でウィルスチェックアプリケーションを起動したりしてもよく、要は、不正な書き換えがあったか否かを通知するためのアプリケーションプログラムの種類及びその機能については限定しない。
【0137】
さらに、上述した第2の実施の形態では、撮像装置2は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが記憶されているときに、比較(チェック)を行い、その結果としての第1乃至第3のチェック結果情報を生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各比較結果を1つのチェック結果情報にまとめるようにして生成してもよいし、複数の比較(チェック)項目を設けて複数のチェック結果情報を生成するようにしてもよい。
【0138】
またこの場合、撮像装置2は、このようにして生成した第1乃至第3のチェック結果情報を、次回にパーソナルコンピュータ3と通信接続した際に消去するようにしてもよいし、ログとして継続して残すようにしてもよく、生成するチェック結果情報の数や、その後の扱いについては自由に設定できるものとする。
【0139】
さらにこの場合、撮像装置2は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが記憶されていないときにも、その旨を示すチェック結果情報を生成するようにしてもよい。そうすることで撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3に対し、外部アクセス可能領域11bの記憶内容が書き換えられていたか否かを通知させたり、外部アクセス可能領域11bの記憶内容が削除されていたこを通知させたりできる。
【0140】
さらに、本発明は、上述した実施の形態及びここまで説明した他の実施の形態に限定されるものではなく、この第1や第2の実施の形態、ここまで説明した他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた形態、もしくは一部を抽出した形態にもその適用範囲が及ぶものである。
【産業上の利用可能性】
【0141】
本発明は、パーソナルコンピュータと通信接続されたときに、自身に記憶するプログラムをパーソナルコンピュータに読み出させる装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】アプリケーション実行システムの構成を示す略線図である。
【図2】撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態による不揮発性メモリの構成を示す略線図である。
【図4】外部アクセス可能領域への書き込みの様子の説明に供する略線図である。
【図5】パーソナルコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】第1の実施の形態による実行選択画面の構成を示す略線図である。
【図7】画像閲覧画面の構成を示す略線図である。
【図8】第1の実施の形態によるアプリケーション実行処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態による不揮発性メモリの構成を示す略線図である。
【図10】第2の実施の形態による実行選択画面の構成を示す略線図である。
【図11】チェック結果通知画面の構成を示す略線図である。
【図12】第2の実施の形態によるアプリケーション実行処理の手順を示すフローチャート(1)である。
【図13】第2の実施の形態によるアプリケーション実行処理の手順を示すフローチャート(2)である。
【図14】他の実施の形態による撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0143】
1……アプリケーション実行システム、2……撮像装置、3……パーソナルコンピュータ、10、23・・・・・・CPU、11……不揮発性メモリ、11a……外部アクセス不可能領域、11b……外部アクセス可能領域、13、26……RAM、AF……アプリ認識情報、EP……画像閲覧アプリ、TP……チェック結果通知アプリ、YAF……外部読出用アプリ認識情報、YEP……外部読出用画像閲覧アプリ、YTP……外部読出用チェック結果通知アプリ。
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関し、例えば、パーソナルコンピュータと通信接続されたときに、自身に記憶するプログラムをパーソナルコンピュータに読み出させるデジタルスチルカメラに適用して好適なものである。
【0002】
従来、デジタルスチルカメラには、パーソナルコンピュータに実行させるためのプログラムを、自身の記憶部に予め記憶するようになされたものがある。そしてデジタルスチルカメラは、パーソナルコンピュータと通信接続されると、このパーソナルコンピュータによりプログラムが読み出されるようになされている。
【0003】
このようなデジタルスチルカメラは、内蔵する記憶部の記憶領域を、外部の装置(この場合、パーソナルコンピュータ)から読み書き(アクセス)できないようになされた外部アクセス不可能領域と、パーソナルコンピュータからアクセスできるようになされた外部アクセス可能領域とに分けて管理するようになされている。そしてデジタルスチルカメラは、自身を制御するための基本プログラムなどを、パーソナルコンピュータからアクセスできないように、外部アクセス不可能領域に記憶していると共に、パーソナルコンピュータに実行させるためのプログラムを、パーソナルコンピュータからアクセスできるように外部アクセス可能領域に記憶している(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
したがってパーソナルコンピュータは、このようなデジタルスチルカメラに通信接続されると、このデジタルスチルカメラの記憶部の外部アクセス可能領域に記憶されているプログラムを読み出す。そしてパーソナルコンピュータは、デジタルスチルカメラの記憶部から読み出したプログラムを実行するか否かをユーザに選択させる選択画面を表示し、その結果として、ユーザによりプログラムの実行が選択されると、このプログラムを実行するようになされている。
【特許文献1】特表2005−520247公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このようにしてデジタルスチルカメラの記憶部の外部アクセス可能領域に記憶されているプログラムは、パーソナルコンピュータ側からアクセス可能であるため、例えば、コンピュータウィルスに感染したパーソナルコンピュータと通信接続された場合に、このコンピュータウィルスによって不正に書き換えられてしまう場合が想定される。
【0006】
この場合、従来のデジタルスチルカメラは、パーソナルコンピュータと通信接続されたときに、このパーソナルコンピュータに対し、コンピュータウィルスによって不正に書き換えられたプログラムを読み出させて、その結果、この不正に書き換えられたプログラムが実行されてしまう危険性があるという問題があった。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、通信接続された外部装置に、確実に正規のプログラムを読み出させることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本発明においては、外部装置と通信接続する通信接続部と、外部装置で実行される所定のプログラムを記憶し、当該外部装置から読み書きできないようになされた第1の記憶部と、外部装置から読み書きできるようになされた第2の記憶部と、通信接続部により外部装置と通信接続さると、第1の記憶部に記憶されている所定のプログラムを読み出して第2の記憶部に書き込む書込部とを設けるようにした。
【0009】
これにより情報処理装置は、第2の記憶部に記憶されているプログラムが不正に書き換えられていたとしても、この第2の記憶部に記憶されているプログラムを、外部装置に読み出されるよりも前に第1の記憶部に記憶されている正規のプログラムで上書きすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、外部装置と通信接続する通信接続部と、外部装置と通信接続する通信接続部と、外部装置で実行される所定のプログラムを記憶し、当該外部装置から読み書きできないようになされた第1の記憶部と、外部装置から読み書きできるようになされた第2の記憶部と、通信接続部により外部装置と通信接続さると、第1の記憶部に記憶されている所定のプログラムを読み出して第2の記憶部に書き込む書込部とを設けるようにしたことにより、第2の記憶部に記憶されているプログラムが不正に書き換えられていたとしても、この第2の記憶部に記憶されているプログラムを、外部装置に読み出されるよりも前に第1の記憶部に記憶されている正規のプログラムで上書きすることができ、かくして、通信接続された外部装置に、確実に正規のプログラムを読み出させることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0012】
(1)第1の実施の形態
(1−1)アプリケーション実行システムの構成
図1において1は、全体として第1の実施の形態によるアプリケーション実行システムを示し、被写体を撮像して画像ファイルを生成する機能を持つとともに外部の装置と通信接続されたときにこの外部の装置に実行させるアプリケーションプログラムを記憶する撮像装置2と、撮像装置2と通信接続されたときに、この撮像装置2に記憶されているアプリケーションプログラムを読み出して実行する機能を持つパーソナルコンピュータ3とから構成される。
【0013】
このようなアプリケーション実行システム1により、パーソナルコンピュータ3は、例えば、撮像装置2に記憶されている画像ファイルの一覧をユーザに閲覧させるためのアプリケーションプログラム(以下、これを画像閲覧アプリと呼ぶ)を撮像装置2から読み出して実行できるようになされている。
【0014】
(1−2)撮像装置のハードウェア構成
つづいて、図2を用いて撮像装置2のハードウェア構成について説明する。かかる撮像装置2は、CPU(Central Processing Unit)10が、例えば、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11a(詳しくは後述する)に予め記憶されている基本プログラムなどの各種プログラムをバス12を介してRAM(Random Access Memory)13に読み出す。そしてCPU10は、RAM13上で展開したこれら各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、操作部14から与えられる撮像命令などに応じて各部を制御するようになされている。
【0015】
具体的に言うと、撮像装置2のCPU10は、例えば、ユーザにより操作部14を介して電源が入れられると、レンズや撮像素子などからなる撮像部15により被写体を撮像して画像信号を得て、この画像信号に基づく画像を、例えばLCD(Liquid Crystal Display)でなるモニタ16に表示する。これにより撮像装置2は、撮像部15により撮像した被写体の画像をユーザに見せるようになされている。
【0016】
撮像装置2のCPU10は、ユーザにより操作部14を介して被写体を撮像するよう指示されると、その時点で撮像部15から得た画像信号を所定の圧縮フォーマット(例えばJPEG:Joint Photographic Experts Group)で圧縮することで画像データを生成する。そしてCPU10は、この画像データを含む画像ファイルを生成する。
【0017】
撮像装置2のCPU10は、このようにして生成した画像ファイルを、例えば、不揮発性メモリ11に記憶する。
【0018】
このようにして撮像装置2は、被写体を撮像することで画像ファイルを生成し、この画像ファイルを複数記憶するようになされている。
【0019】
そして、撮像装置2のCPU10は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブル及び外部接続部17を介してパーソナルコンピュータ3と通信接続されると、このパーソナルコンピュータ3により、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶している画像ファイルが読み出されるようになされている。
【0020】
ここで、この不揮発性メモリ11の記憶領域は、CPU10の制御により、外部の装置(この場合、パーソナルコンピュータ3)からの読み書き(すなわちアクセス)が不可能な外部アクセス不可能領域11aと、パーソナルコンピュータ3からのアクセスが可能な外部アクセス可能領域11bとに分けられている。
【0021】
具体的に言うと、撮像装置2のCPU10は、パーソナルコンピュータ3と通信接続されたときに、例えば、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bにおける記憶位置を管理するFAT(File Allocation Table)の情報(以下、これを記憶位置管理情報と呼ぶ)のみをパーソナルコンピュータ3に提供することで、この外部アクセス可能領域11bに対するパーソナルコンピュータ3からのアクセスを許可すると共に、外部アクセス不可能領域11aに対するパーソナルコンピュータ3からのアクセスを禁止している。
【0022】
そして、撮像装置2の外部アクセス不可能領域11aには、この撮像装置2の制御に必要な基本プログラム等の各種プログラムのように、外部装置(この場合、パーソナルコンピュータ3)から不正に書き換えられたくない情報が予め記憶されている。また撮像装置2の外部アクセス可能領域11bには、被写体の撮像の結果として得られた複数の画像ファイルのように、パーソナルコンピュータ3により読み出されて利用される情報が記憶されるようになされている。
【0023】
実際上、撮像装置2の外部アクセス不可能領域11aには、図3に示すように、外部アクセス可能領域11bに記憶する複数の画像ファイルの一覧をパーソナルコンピュータ3のモニタに表示するための正規の画像閲覧アプリEPと、パーソナルコンピュータ3に読み出させる(実行させる)プログラム(この場合、画像閲覧アプリEP)を認識させる正規のアプリ認識情報AFとが予め記憶されている。また撮像装置2の外部アクセス可能領域11bには、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている正規の画像閲覧アプリEP及びアプリ認識情報AFのコピーが、パーソナルコンピュータ3で利用できるように記憶されている。
【0024】
このようにして撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3に実行させるための正規の画像閲覧アプリEPとこの画像閲覧アプリEPをパーソナルコンピュータ3に認識させる正規のアプリ認識情報AFとを不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aに記憶するようになされていると共に、これらのコピーを、パーソナルコンピュータ3が読み出して利用できるように外部アクセス可能領域11bに記憶するようになされている。ちなみに以下では、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶している画像閲覧アプリEP及びアプリ認識情報AFを、便宜上、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用アプリ認識情報YAFと呼ぶことで、外部アクセス不可能領域11aに記憶している正規の画像閲覧アプリEP及びアプリ認識情報AFと区別する。
【0025】
ここで、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aには、撮像装置2が外部装置(この場合、パーソナルコンピュータ3)と通信接続されたときに、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている画像閲覧アプリEPとアプリ認識情報AFとを読み出して外部アクセス可能領域11bに書き込むことを指定する書込指定情報が予め記憶されている。
【0026】
撮像装置2のCPU10は、例えば、USBケーブルを介してパーソナルコンピュータ3と通信接続されたことを外部接続部17により認識すると、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから書込指定情報を読み出す。そして撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから、書込指定情報により指定される正規のアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを読み出す。
【0027】
撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aからアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを読み出すと、これらを外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0028】
このとき撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに対して外部読出用アプリ認識情報YAFが記憶されていなかった場合、図4(A)に示すように、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AFを外部読出用アプリ認識情報YAFとして外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0029】
同様にして撮像装置2のCPU10は、外部アクセス可能領域11bに対して外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていなかった場合、外部アクセス不可能領域11aから読み出した画像閲覧アプリEPを外部読出用画像閲覧アプリYEPとして外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0030】
このようにして撮像装置2は、例えば、前回にパーソナルコンピュータ3と通信接続した際に、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPがユーザにより誤って消去されていた場合であっても、今回の通信接続においてパーソナルコンピュータ3が外部アクセス可能領域11bにアクセスするよりも前に、外部アクセス可能領域11bに対して外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを確実に記憶させることができる。
【0031】
これにより撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3により不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bがアクセスされた際に、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていない事態を回避することができ、その結果、パーソナルコンピュータ3が外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを読み出して利用する機会を失わないようにすることができる。
【0032】
一方で、撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFを外部アクセス可能領域11bに書き込むときに、この外部アクセス可能領域11bに対して外部読出用アプリ認識情報YAFが記憶されている場合、図4(B)に示すように、外部読出用アプリ認識情報YAFに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFを上書きする(すなわち、アプリ認識情報AFを外部読出用アプリ認識情報YAFとして上書きする)。
【0033】
同様にして撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出した画像閲覧アプリEPを外部アクセス可能領域11bに書き込むときに、この外部アクセス可能領域11bに外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていた場合、外部読出用画像閲覧アプリYEPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した画像閲覧アプリEPを上書きする(すなわち、画像閲覧アプリEPを外部読出用画像閲覧アプリYEPとして上書きする)。
【0034】
このようにして撮像装置2は、例えば、前回に通信接続したパーソナルコンピュータ3がコンピュータウィルスに感染していたために、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPがコンピュータウィルスにより不正に書き換えられていた場合であっても、今回の通信接続においてパーソナルコンピュータ3が外部アクセス可能領域11bにアクセスするよりも前に、不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを、外部アクセス不可能領域11aに記憶する正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPで上書きすることができる。
【0035】
これにより撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3が不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bにアクセスする際に、コンピュータウィルスにより不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを読み出させてしまう事態を回避することができ、その結果、パーソナルコンピュータ3に対して不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを利用させてしまうことを確実に回避しつつ、正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPを利用させることができる。
【0036】
そして撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから外部アクセス可能領域11bへの外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPの書きこみが完了すると、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bの記憶位置管理情報をパーソナルコンピュータ3に送信するようになされている。その結果、パーソナルコンピュータ3は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに対して直接アクセスできるようになり、この外部アクセス可能領域11bを、自身に接続された1つの記憶部(すなわち、マスストレージ)として制御することができる。
【0037】
ここまで説明したように、撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3と通信接続されると、パーソナルコンピュータ3に実行させるための画像閲覧アプリEPと、撮像装置2から読み出すプログラム(この場合、画像閲覧アプリEP)を示すアプリ認識情報AFとを外部アクセス不可能領域11aから読み出して外部アクセス可能領域11bに書き込んでから、この外部アクセス可能領域11bの制御をパーソナルコンピュータ3に受け渡すようになされている。
【0038】
(1−3)パーソナルコンピュータのハードウェア構成
つづいて、図5を用いてパーソナルコンピュータ3のハードウェア構成について説明する。かかるパーソナルコンピュータ3は、キーボード及びマウスなどでなる入力デバイス20がユーザによって操作されると、入力デバイス20でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部21に送る。入力処理部21は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより、操作入力信号を操作コマンドに変換し、これをバス22を介してCPU23に送る。
【0039】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、ROM24またはハードディスクドライブ25に予め記憶されている基本プログラム、アプリケーションプログラムプログラム、及び、上述した撮像装置2から取得する外部読出用画像閲覧アプリYEPなどの各種プログラムをバス22を介してRAM26に読み出す。そしてCPU23は、RAM26上で展開したこれら各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、入力処理部21から与えられる操作コマンドなどに応じて各種処理を実行するようになされている。
【0040】
具体的に言うと、パーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部接続処理部27及び外部接続インターフェース28を順次介して、例えばUSBケーブルにより外部装置(この場合、撮像装置2)と通信接続されて、この撮像装置2から不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bの記憶位置管理情報を受け取ると、この記憶位置管理情報に応じて外部アクセス可能領域11bをマスストレージとして認識し、この外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAFを検索して読み出す。そしてCPU23は、外部読出用アプリ認識情報YAFが示すアプリケーションプログラム(この場合、外部読出用画像閲覧アプリYEP)を外部アクセス可能領域11bから読み出す。
【0041】
ところで、外部読出用アプリ認識情報YAFやこの外部読出用アプリ認識情報YAFが示すアプリケーションプログラムは、例えば、USBメモリやハードディスクドライブといった外部記憶媒体や各種電子機器に記憶されている場合には、コンピュータウィルスによって書き換えられている可能性がある。このため、通常のパーソナルコンピュータは、外部記憶媒体や電子機器と通信接続した際に、これらに外部読出用アプリ認識情報YAFが記憶されている場合には、セキュリティの観点から、外部読出用アプリ認識情報YAFが示すアプリケーションプログラムを自動実行せずに、この外部読出用アプリ認識情報YAFが示すアプリケーションプログラムの実行を選択させる画面を表示するようになされている。
【0042】
したがって、パーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部アクセス可能領域11bから外部読出用アプリ認識情報YAFを読み出すと、図6に示すように、実行するアプリケーションプログラム(この場合、外部読出用画像閲覧アプリYEP)を選択させる実行選択画面SGを生成し、表示処理部29を介してモニタ30に表示させる。
【0043】
この実行選択画面SGには、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行させるための画像閲覧アプリ実行アイコンIc1と、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている画像ファイルを自身にコピーするための汎用のアプリケーションプログラム(すなわち、予めパーソナルコンピュータ3に記憶されているアプリケーションプログラム)を実行する画像コピーアプリ実行アイコンIc2と、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている画像ファイルをスライドショー表示するための汎用のアプリケーションプログラムを実行する画像表示アプリ実行アイコンIc3と、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている画像ファイルを印刷するための汎用のアプリケーションプログラムを実行する画像印刷アプリ実行アイコンIc4と、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている画像ファイルを一覧表示するための汎用のアプリケーションプログラムを実行する画像ファイル表示アプリ実行アイコンIc5と、どのプログラムも実行しないで実行選択画面SGを終了させるための終了アイコンIc6とが配置される。
【0044】
このようにしてパーソナルコンピュータ3は、撮像装置2と通信接続し、この撮像装置2の不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されている場合、実行選択画面SGを生成して表示するようになされている。これによりパーソナルコンピュータ3は、撮像装置2と通信接続するだけで、この撮像装置2に外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていることをユーザに通知して、この外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行をユーザに選択させることができる。
【0045】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、モニタ30に実行選択画面SGを表示した結果、入力デバイス20を介したユーザ操作により、例えば、この実行選択画面SGの画像閲覧アプリ実行アイコンIc1がカーソルKで選択された状態で、OKボタンBがカーソルKにより選択されると、外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行する。
【0046】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行すると、この外部読出用画像閲覧アプリYEPに応じ、例えば、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶している複数の画像ファイルからそれぞれのサムネイル画像を読み出して、図7に示すように、これら複数のサムネイル画像G(G1〜GN)を一覧表示する画像閲覧画面EGを生成し、表示処理部29を介してモニタ30に表示させる。
【0047】
このようにしてパーソナルコンピュータ3は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFと外部読出用画像閲覧アプリYEPとが記憶された撮像装置2と通信接続された場合に、外部読出用アプリ認識情報YAFに応じて外部読出用画像閲覧アプリYEPを自動実行せずに、この外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行を選択させる実行選択画面SGを表示する。そしてパーソナルコンピュータ3は、実行選択画面SGに対するユーザ操作により、外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行が選択されると、外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行するようになされている。これによりパーソナルコンピュータ3は、コンピュータウィルスにより不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPが撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されていた場合に、これら不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPに応じて不正な処理を実行してしまうことを確実に回避しつつ、正規の外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行する機会を極力失わないようにしている。
【0048】
(1−4)第1の実施の形態のアプリケーション実行処理手順
ここで、上述したアプリケーション実行システム1において、パーソナルコンピュータ3が撮像装置2に記憶している外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行するときの処理手順(以下、これをアプリケーション実行処理手順とも呼ぶ)について、図8に示すシーケンスチャートを用いて詳しく説明する。ちなみに、このアプリケーション実行処理手順は、主に、撮像装置2のCPU10と、パーソナルコンピュータ3のCPU23によって実行される処理の手順である。
【0049】
撮像装置2のCPU10は、ユーザにより操作部14を介して電源が入れられると、アプリケーション実行処理手順を開始して、ステップSP1に移る。ステップSP1においてCPU10は、USBケーブルを介してパーソナルコンピュータ3と通信接続されたか否かを判定する。このステップSP1において否定結果が得られると、このことは、撮像装置2が未だパーソナルコンピュータ3に通信接続されていないことを表しており、このときCPU10は、このステップSP1の処理を繰り返す。
【0050】
これに対し、ステップSP1において肯定結果が得られると、このことは、撮像装置2がパーソナルコンピュータ3と通信接続されたことを表しており、このときCPU10は、次のステップSP2に移る。
【0051】
ステップSP2において撮像装置2のCPU10は、書込指定情報により指定されるアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出して外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0052】
このとき撮像装置2のCPU10は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていない場合には、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを外部アクセス可能領域11bにそのまま書き込む。またCPU10は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されている場合には、これら外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを上書きし、次のステップSP3に移る。
【0053】
ステップSP3において撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bの記憶位置管理情報をパーソナルコンピュータ3に送出し、この撮像装置2におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0054】
一方、パーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2から送出された記憶位置管理情報を受け取ると、ステップSP11において、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bを自身の記憶部の1つとして認識し、次のステップSP12に移る。
【0055】
ステップSP12においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bから外部読出用アプリ認識情報YAFを検索することで、この外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFが記憶されているか否かを判別する。
【0056】
このステップSP12において否定結果が得られると、このことは、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに対し、読み出すべきアプリケーションプログラムが記憶されていないことを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0057】
これに対し、このステップSP12において肯定結果が得られると、このことは、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに対し、読み出すべきアプリケーションが記憶されていることを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、次のステップSP13に移る。
【0058】
ステップSP13においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bから、外部読出用アプリ認識情報YAFが示す外部読出用画像閲覧アプリYEPを読み出して、この外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行を選択させる実行選択画面SGを表示し、次のステップSP14に移る。
【0059】
ステップSP14においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、実行選択画面SG上の画像閲覧アプリ実行アイコンIc1がユーザにより選択されたか否かを判定する。
【0060】
このステップSP14において否定結果が得られると、このことは、実行選択画面SG上の画像閲覧アプリ実行アイコンIc1以外のアイコンがユーザにより選択されたことを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、画像閲覧アプリ実行アイコンIc1以外のアイコンにより指定されるプログラムを実行して、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0061】
これに対し、このステップSP14において肯定結果が得られると、このことは、ユーザが、外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行を所望していることを表しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、次のステップSP15に移る。
【0062】
ステップSP15においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行に応じた画像閲覧画面EGを表示して、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0063】
このようなアプリケーション実行処理手順により、パーソナルコンピュータ3は、ユーザに対し、撮像装置2から読み出した外部読出用画像閲覧アプリYEPを実行させるようになされている。
【0064】
(1−5)第1の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、アプリケーション実行システム1の撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3と通信接続すると、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aに記憶されている正規のアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを読み出して、外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0065】
このとき撮像装置2は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されている場合、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPを、外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPに上書きする。
【0066】
また撮像装置2は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPが記憶されていない場合、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPをそのまま外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0067】
こうすることで、撮像装置2は、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPがコンピュータウィルスにより不正に書き換えられていたり、ユーザにより誤って消去されていたりしたとしても、今回の通信接続においてパーソナルコンピュータ3が外部アクセス可能領域11bにアクセスするよりも前に、この外部アクセス可能領域11bに対して正規のアプリ指定ファイルAFや画像閲覧アプリEPを記憶させることができ、その結果、パーソナルコンピュータ3に対し、正規のアプリ指定ファイルAFや画像閲覧アプリEPを確実に読み出させることができる。
【0068】
さらに撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3と通信接続すると、外部アクセス不可能領域11aに記憶している画像閲覧アプリEPだけでなく、アプリ指定ファイルAFも読み出して外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0069】
こうすることで、撮像装置2は、例えば、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAFが、コンピュータウィルスにより作成された不正なプログラムを実行するように書き換えられていたとしても、今回の通信接続においてパーソナルコンピュータ3が外部アクセス可能領域11bにアクセスするよりも前に、この外部アクセス可能領域11bに対して正規のアプリ指定ファイルAFや画像閲覧アプリEPを記憶させることができ、その結果、パーソナルコンピュータ3に対し、不正なプログラムを読み出して実行させてしまうことを確実に回避できる。
【0070】
以上の構成によれば、アプリケーション実行システム1において撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3から読み書きできないようにされた外部アクセス不可能領域11aに対して正規のアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを記憶し、パーソナルコンピュータ3から読み書きできるようにされた外部アクセス可能領域11bに対して、外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPを記憶し、パーソナルコンピュータ3と通信接続したことを認識すると、外部アクセス不可能領域11aに記憶されているアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPを読み出して、外部アクセス可能領域11bに書き込むようにしたことにより、外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPが不正に書き換えられていた場合に、パーソナルコンピュータ3がアクセスするよりも前に、この不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPに対して、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPを上書きすることができ、かくして、パーソナルコンピュータ3と通信接続されたときに、正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPを読み出させることができる。
【0071】
(2)第2の実施の形態
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、撮像装置2がパーソナルコンピュータ3と通信接続した際に、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されているアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPと、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPとを比較する機能をCPU10が有する点が、上述の第1の実施の形態の構成と異なる。ゆえに、ここでは、この比較に関する処理を中心に説明する。ちなみに、アプリケーション実行システム1、撮像装置2、及びパーソナルコンピュータ3の構成については、第1の実施の形態と同様であるので第1の実施の形態を参照とする。
【0072】
(2−1)第2の実施の形態の撮像装置における処理
撮像装置2の外部アクセス不可能領域11aには、図9に示すように、第1の実施例において上述したアプリ認識情報AF及び画像閲覧アプリEPに加えて、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPのチェック結果を通知するための正規のアプリケーションプログラム(以下、これをチェック結果通知アプリと呼ぶ)TPが予め記憶されている。また撮像装置2の外部アクセス可能領域11bには、第1の実施例において上述した外部読出用アプリ認識情報YAF及び外部読出用画像閲覧アプリYEPに加えて、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている正規のチェック結果通知アプリTPのコピーが、パーソナルコンピュータ3で利用できるように記憶されている。
【0073】
このチェック結果通知アプリTPは、画像閲覧アプリEP(外部読出用画像閲覧アプリYEP)とともにアプリ認識情報AF(外部読出用アプリ認識情報YAF)により示されるようになされており、パーソナルコンピュータ3と通信接続されたときに、アプリ認識情報AFに応じてこのパーソナルコンピュータ3から読み出されるようになされている(すなわち、アプリ認識情報AFは、画像閲覧アプリEPとチェック結果通知アプリTPとの両方をパーソナルコンピュータ3に認識させるようになされいる)。
【0074】
このようにして撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3に実行させるための正規のチェック結果通知アプリTPを不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aに記憶するようになされていると共に、このコピーを、パーソナルコンピュータ3が読み出して利用できるように外部アクセス可能領域11bに記憶するようになされている。ちなみに以下では、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶しているチェック結果通知アプリTPを、便宜上、外部読出用チェック結果通知アプリYTPと呼ぶことで、外部アクセス不可能領域11aに記憶している正規のチェック結果通知アプリTPと区別する。
【0075】
これに加え、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aに記憶されている正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPのそれぞれには、チェックサムが予め付加されている。このチェックサムとは、データ(この場合、アプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTP)を所定の単位データ毎に分割してそれぞれの単位データを所定のアルゴリズムで数値化し、この単位データ毎の数値をデータ全体で合計した合計値のことである。
【0076】
また、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aには、撮像装置2が外部装置(この場合、パーソナルコンピュータ3)と通信接続されたときに、外部アクセス不可能領域11aに記憶されている画像閲覧アプリEPとアプリ認識情報AFとチェック結果通知アプリTPとを読み出して外部アクセス可能領域11bに書き込むことを指定する書込指定情報が予め記憶されている。
【0077】
ここで撮像装置2のCPU10は、例えば、USBケーブルを介してパーソナルコンピュータ3と通信接続されたことを外部接続部17により認識すると、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから書込指定情報を読み出す。そして撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから、書込指定情報により指定される正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを読み出す。
【0078】
撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを読み出すと、これらを、外部アクセス可能領域11bに記憶されているはずの外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPと比較する。
【0079】
このとき撮像装置2のCPU10は、比較対照としての外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶されていない場合、上述した第1の実施の形態と同様にして、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTPを外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPとして外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0080】
一方で、撮像装置2のCPU10は、比較対照としての外部読出用アプリ認識情報YAFが外部アクセス可能領域11bに対して記憶されている場合、この外部読出用アプリ認識情報YAFを読み出してチェックサムを新たに算出し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFに付加されているチェックサムと比較する。
【0081】
撮像装置2のCPU10は、比較の結果、外部読出用アプリ認識情報YAFから算出したチェックサムと正規のアプリ認識情報AFに付加されているチェックサムとが異なる場合、書き換えが行われていたことを示す書換フラグを「1」に設定した第1のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。またCPU10は、比較の結果、外部読出用アプリ認識情報YAFのチェックサムとアプリ認識情報AFのチェックサムとが一致した場合、書換フラグを「0」に設定した第1のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。そして撮像装置2のCPU10は、第1のチェック結果情報の書換フラグを「1」に設定したか否かに関わらず、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAFに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFを外部読出用アプリ認識情報YAFとして上書きする。
【0082】
同様に、撮像装置2のCPU10は、比較対照としての外部読出用画像閲覧アプリYEPが外部アクセス可能領域11bに対して記憶されている場合、外部読出用画像閲覧アプリYEPを読み出して新規にチェックサムを算出し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規の画像閲覧アプリEPに付加されているチェックサムと比較する。
【0083】
撮像装置2のCPU10は、比較の結果、外部読出用画像閲覧アプリYEPから算出したチェックサムと正規の画像閲覧アプリEPに付加されているチェックサムとが異なる場合、書き換えが行われていたことを示す書換フラグを「1」に設定した第2のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。またCPU10は、比較の結果、外部読出用画像閲覧アプリYEPのチェックサムと画像閲覧アプリEPのチェックサムとが一致した場合、書換フラグを「0」に設定した第2のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。そして撮像装置2のCPU10は、第2のチェック結果情報の書換フラグを「1」に設定したかに否かに関わらず、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用画像閲覧アプリYEPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規の画像閲覧アプリEPを外部読出用画像閲覧アプリYEPとして上書きする。
【0084】
同様に、撮像装置2のCPU10は、比較対照としての外部読出用チェック結果通知アプリYTPが外部アクセス可能領域11bに対して記憶されている場合、外部読出用チェック結果通知アプリYTPを読み出してチェックサムを新たに算出し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のチェック結果通知アプリTPに付加されているチェックサムと比較する。
【0085】
撮像装置2のCPU10は、比較の結果、外部読出用チェック結果通知アプリYTPから算出したチェックサムと正規のチェック結果通知アプリTPに付加されているチェックサムとが異なる場合、書き換えが行われていたことを示す書換フラグを「1」に設定した第3のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。またCPU10は、比較の結果、外部読出用チェック結果通知アプリYTPのチェックサムとチェック結果通知アプリTPのチェックサムとが一致した場合、書換フラグを「0」に設定した第3のチェック結果情報を生成して不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bに記憶する。そして撮像装置2のCPU10は、第3のチェック結果情報の書換フラグを「1」に設定したかに否かに関わらず、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用チェック結果通知アプリYTPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のチェック結果通知アプリTPを外部読出用画像閲覧アプリYEPとして上書きする。
【0086】
このようにして撮像装置2は、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPが書き換えられていたか否かをチェックして、そのチェック結果としての第1乃至第3のチェック結果情報を外部アクセス可能領域11bに記憶するようにしたことにより、パーソナルコンピュータ3に対してチェック結果通知アプリTPを実行させることで、これら第1乃至第3のチェック結果情報の内容をユーザに通知することができる。
【0087】
さらに撮像装置2は、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPが書き換えられていたか否かのチェック結果に関わらず、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを上書きするようにしたことにより、例えば、外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが、検出できないほど巧妙に不正に書き換えられていたとしても、これら不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPをパーソナルコンピュータ3に読み出させてしまう事態を確実に回避することができる。
【0088】
(2−2)第2の実施の形態のパーソナルコンピュータにおける処理
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部接続処理部27及び外部接続インターフェース28を順次介して、例えばUSBケーブルにより外部装置(この場合、撮像装置2)と通信接続されて、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bの記憶位置管理情報を受け取ると、この外部アクセス可能領域11bを自身の記憶部の1つとして認識し、この外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAF(すなわち、正規のアプリ認識情報AF)を読み出す。そしてCPU23は、外部読出用アプリ認識情報YAFが示すアプリケーションプログラム(この場合、外部読出用画像閲覧アプリYEPと外部読出用チェック結果通知アプリYTPとの両方であり、すなわち、正規の画像閲覧アプリEPとチェック結果通知アプリTPである)を外部アクセス可能領域11bから読み出す。
【0089】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部アクセス可能領域11bからアプリ認識情報AFを読み出すと、図10に示すように、このアプリ認識情報AFが示す画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPの実行を選択させる実行選択画面SGを生成し、表示処理部29を介してモニタ30に表示させる。
【0090】
この実行選択画面SGには、上述の第1の実施の形態と同様の、画像閲覧アプリ実行アイコンIc1、画像コピーアプリ実行アイコンIc2、画像表示アプリ実行アイコンIc3、画像印刷アプリ実行アイコンIc4、画像ファイル表示アプリ実行アイコンIc5及び終了アイコンIc6が配置される。
【0091】
これに加えて、実行選択画面SGには、画像閲覧アプリ実行アイコンIc1と画像コピーアプリ実行アイコンIc2との間に、チェック結果通知アプリTPを実行させるためのチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7が配置されている。
【0092】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、モニタ30に実行選択画面SGを表示した結果、入力デバイス20を介したユーザ操作により、例えば、この実行選択画面SGのチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7がカーソルKで選択された状態で、OKボタンBがカーソルKにより選択されると、チェック結果通知アプリTPを実行する。
【0093】
パーソナルコンピュータ3のCPU23は、チェック結果通知アプリTPを実行すると、このチェック結果通知アプリTPに応じ、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶している第1乃至第3のチェック結果情報を読み出し、図11に示すように、これら第1乃至第3のチェック結果情報に応じたチェック結果通知画面TGを生成し、表示処理部29を介してモニタ30に表示させる。
【0094】
ここでは、一例として、第1のチェック結果情報の書換フラグに「0」が設定され、第2のチェック結果情報の書換フラグに「1」が設定され、第3のチェック結果情報の書換フラグに「0」が設定されていたものとする。
【0095】
このチェック結果通知画面TGには、書換フラグ「0」の第1のチェック結果情報に応じて、この第1のチェック結果情報に対応するプログラム(この場合、外部読出用アプリ認識情報YAF)が書き換えられていなかった(すなわち、正常である)ことを示す第1の通知テキストTT1が表示されている。またチェック結果通知画面TGには、書換フラグ「1」の第2のチェック結果情報に応じて、この第2のチェック結果情報に対応するプログラム(この場合、外部読出用画像閲覧アプリYEP)が書き換えられていたことと、この外部読出用画像閲覧アプリYEPを正規の画像閲覧アプリEPで上書きした(すなわち、異常があったが解決した)こととを示す第2の通知テキストTT2が強調表示されている。さらにチェック結果通知画面TGには、書換フラグ「0」の第3のチェック結果情報に応じて、この第3のチェック結果情報に対応するプログラム(この場合、チェック結果通知アプリTP)が書き換えられていなかったことを示す第3の通知テキストTT3が示されている。
【0096】
そしてチェック結果通知画面TGには、書き換えられたプログラム(この場合、第2のチェック結果情報に対応する外部読出用画像閲覧アプリYEP)があったことに応じ、例えば、このパーソナルコンピュータ3がコンピュータウィルスに感染していることを警告する警告テキストKTが表示される。
【0097】
このようにしてパーソナルコンピュータ3は、撮像装置2と通信接続されて表示した実行選択画面SGのチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7がユーザにより選択されると、この撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されているチェック結果通知アプリTPと第1乃至第3のチェック結果情報とに応じたチェック結果通知画面TGを表示して、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されていた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが不正に書き換えられていたか否かを通知するようになされている。
【0098】
これによりパーソナルコンピュータ3は、例えば、自身がコンピュータウィルスに感染していたため、前回に撮像装置2と通信接続した際に、コンピュータウィルスにより、この撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されていた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが不正に書き換えていた場合に、自身がコンピュータウィルスに感染している可能性があることをユーザに通知することができ、その結果、ネットワークを介した他のパーソナルコンピュータやこのパーソナルコンピュータ3に通信接続する電子機器などに対してコンピュータウィルスを感染させたり、他のパーソナルコンピュータ3や電子機器の記憶内容をコンピュータウィルスが不正に書き換えてしまったりといった事態を回避することができる。
【0099】
(2−3)第2の実施の形態のアプリケーション実行処理手順
ここで、上述した第2の実施の形態によるアプリケーション実行システム1において、パーソナルコンピュータ3が撮像装置2に記憶しているチェック結果通知アプリTPを実行するときのアプリケーション実行処理手順について、図12及び図13に示すシーケンスチャートを用いて詳しく説明する。ちなみに、このアプリケーション実行処理手順は、撮像装置2のCPU10と、パーソナルコンピュータ3のCPU23によって実行される処理の手順である。
【0100】
撮像装置2のCPU10は、ユーザにより操作部14を介して電源が入れられると、アプリケーション実行処理手順を開始して、ステップSP21(図12)に移る。ステップSP21においてCPU10は、USBケーブルを介してパーソナルコンピュータ3と通信接続されたか否かを判定する。このステップSP21において否定結果が得られると、このことは、撮像装置2が未だパーソナルコンピュータ3に通信接続されていないことを表しており、このときCPU10は、このステップSP21の処理を繰り返す。
【0101】
これに対し、ステップSP21において肯定結果が得られると、このことは、撮像装置2がパーソナルコンピュータ3と通信接続されたことを表しており、このときCPU10は、次のステップSP22に移る。
【0102】
ステップSP22において撮像装置2のCPU10は、書込指定情報により指定される正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを不揮発性メモリ11の外部アクセス不可能領域11aから読み出して、外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPと比較する。
【0103】
このとき撮像装置2のCPU10は、比較対照としての外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが外部アクセス可能領域11bに記憶されている場合には、それらを読み出してチェックサムを算出し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTPのそれぞれに付加されているチェックサムと比較する。そしてCPU10は、比較結果としての、第1乃至第3のチェック結果情報を生成して外部アクセス可能領域11bに記憶する。またCPU10は、比較対照としての外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが外部アクセス可能領域11bに記憶されていない場合には比較を行わずに、次のステップSP23に移る。
【0104】
ステップSP23において撮像装置2のCPU10は、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTPを外部アクセス可能領域11bに書き込む。
【0105】
このとき撮像装置2のCPU10は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが記憶されていない場合には、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTPを外部アクセス可能領域11bにそのまま書き込む。またCPU10は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが記憶されている場合には、これら外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPに対し、外部アクセス不可能領域11aから読み出した正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、チェック結果通知アプリTPを上書きし、次のステップSP24に移る。
【0106】
ステップSP24において撮像装置2のCPU10は、不揮発性メモリ11の外部アクセス可能領域11bの記憶位置管理情報をパーソナルコンピュータ3に送出し、この撮像装置2におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0107】
一方、パーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2から送出された記憶位置管理情報を受け取ると、ステップSP31において、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bを自身の記憶部の1つとして認識し、次のステップSP32(図13)に移る。
【0108】
ステップSP32においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bから外部読出用アプリ認識情報YAFを検索することで、この外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFが記憶されているか否かを判別する。
【0109】
このステップSP32において否定結果が得られると、このことは、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに対し、読み出すべきアプリケーションが記憶されていないことを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0110】
これに対し、このステップSP32において肯定結果が得られると、このことは、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに対し、読み出すべきアプリケーションが記憶されていることを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、次のステップSP33に移る。
【0111】
ステップSP33においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bから、外部読出用アプリ認識情報YAFが示す外部読出用画像閲覧アプリYEP及びチェック結果通知アプリTPの実行をそれぞれ選択させる実行選択画面SGを表示し、次のステップSP34に移る。
【0112】
ステップSP34においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、実行選択画面SG上の画像閲覧アプリ実行アイコンIc1がユーザにより選択されたか否かを判定する。
【0113】
このステップSP34において肯定結果が得られると、このことは、ユーザが、撮像装置2の外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行を所望していることを表しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、次のステップSP35に移る。
【0114】
ステップSP35においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、外部読出用画像閲覧アプリYEPの実行に応じた画像閲覧画面EGを表示して、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0115】
これに対して、このステップSP34において否定結果が得られると、このことは、実行選択画面SG上の画像閲覧アプリ実行アイコンIc1以外のアイコンがユーザにより選択されたことを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、ステップSP36に移る。
【0116】
ステップSP36においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、実行選択画面SG上のチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7がユーザにより選択されたか否かを判定する。
【0117】
このステップSP36において肯定結果が得られると、このことは、ユーザが、チェック結果通知アプリTPの実行を所望していることを表しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、次のステップSP37に移る。
【0118】
ステップSP37においてパーソナルコンピュータ3のCPU23は、チェック結果通知アプリTPの実行に応じたチェック結果通知画面TGを表示して、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0119】
これに対して、このステップSP36において否定結果が得られると、このことは、実行選択画面SG上の画像閲覧アプリ実行アイコンIc1及びチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7以外のアイコンがユーザにより選択されたことを示しており、このときパーソナルコンピュータ3のCPU23は、画像閲覧アプリ実行アイコンIc1及びチェック結果通知アプリ実行アイコンIc7以外のアイコンにより指定されるプログラムを実行して、このパーソナルコンピュータ3におけるアプリケーション実行処理手順を終了する。
【0120】
このようなアプリケーション実行処理手順により、パーソナルコンピュータ3は、ユーザに対し、外部読出用画像閲覧アプリYEP及びチェック結果通知アプリTPを実行させるようになされている。
【0121】
(2−4)第2の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、アプリケーション実行システム1の撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3と通信接続されると、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPと、外部アクセス不可能領域11aに記憶しているアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPとをそれぞれ比較する。そして撮像装置2は、その比較結果としての第1乃至第3のチェック結果情報を外部アクセス可能領域11bに記憶するようにした。
【0122】
これにより撮像装置2は、例えば、コンピュータウィルスに感染したパーソナルコンピュータ3と前回に通信接続した際に、コンピュータウィルスにより、外部アクセス可能領域11bの記憶内容が不正に書き換えられていた場合、今回にパーソナルコンピュータ3と通信接続したときに、コンピュータウィルスに感染している可能性があることをパーソナルコンピュータ3のユーザに通知することができる。
【0123】
以上の構成によれば、アプリケーション実行システム1の撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3と通信接続されると、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPと、外部アクセス不可能領域11aに記憶しているアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPとをそれぞれ比較し、その結果としての第1乃至第3のチェック結果情報を外部アクセス可能領域11bに記憶するようにしたことにより、撮像装置2は、例えば、コンピュータウィルスに感染したパーソナルコンピュータ3と前回に通信接続した際に、コンピュータウィルスにより、外部アクセス可能領域11bの記憶内容が不正に書き換えられていた場合、今回にパーソナルコンピュータ3と通信接続したときに、コンピュータウィルスに感染している可能性があることをパーソナルコンピュータ3のユーザに通知することができ、かくして、ネットワークを介した他のパーソナルコンピュータやこのパーソナルコンピュータ3に通信接続する電子機器などに対してコンピュータウィルスを感染させたり、他のパーソナルコンピュータや電子機器の記憶内容をコンピュータウィルスが不正に書き換えてしまったりといった事態を回避することができる。
【0124】
(3)他の実施の形態
なお、上述した第1及び第2の実施の形態では、撮像装置2は、不揮発性メモリ11を外部アクセス不可能領域11aと外部アクセス可能領域11bとに分けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図14に示すように、記憶内容の書き換えが原理上不可能なROM(Read Only Memory)18を設けて、このROM18を、外部アクセス不可能領域11aとしてもよく、その場合、記憶内容の書き換えが原理的に不可能な分だけ撮像装置2のセキュリティを向上することができる。また撮像装置2は、リムーバブルメモリ19を着脱可能な様に設けて、このリムーバブルメモリ19を外部アクセス可能領域11bとしてもよい。さらに撮像装置2は、不揮発性メモリ11のかわりにハードディスクドライブなどを用いて外部アクセス不可能領域11aや外部アクセス可能領域11bを実現してもよく、外部アクセス不可能領域11aや外部アクセス可能領域11bを実現するための構成は自由に設計できるものとする。
【0125】
また、撮像装置2は、リムーバブルメモリ19を外部アクセス可能領域11bとする場合には、このリムーバブルメモリ19には外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPが最初からは記憶されていないため、このムーバブルメモリ19が撮像装置2に接続されたときや、撮像装置2が最初にパーソナルコンピュータ3に通信接続したときに、ムーバブルメモリ19に対し、外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPを記憶する処理を加えても良い。
【0126】
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、被写体を撮像して画像ファイルを生成する撮像装置2に本発明を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、被写体を撮像して動画ファイルを生成する撮像装置や、音楽ファイルが記憶された携帯型オーディオ装置、ゲームファイルが記憶された携帯型ゲーム装置、各種ファイルが記憶された外部記憶装置などであってもよく、つまりは、各種コンテンツを記憶する種々の電子機器に適用できる。
【0127】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、外部アクセス可能領域11bに記憶されている正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを読み出して外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPに上書きするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPに対して、読み取り専用属性(すなわち上書禁止属性)が設定されていたとしても、外部アクセス可能領域11bに記憶されている正規のアプリ認識情報AF、画像閲覧アプリEP及びチェック結果通知アプリTPを読み出して外部アクセス可能領域11bに記憶されている外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPに上書きするようにしてもよい。
【0128】
そうすることで、撮像装置2は、例えば、前回に通信接続したパーソナルコンピュータ3がコンピュータウィルスに感染していたために、外部アクセス可能領域11の外部アクセス可能領域11bに記憶していた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPがコンピュータウィルスにより不正に書き換えられた上に読み取り専用属性が設定されていた場合であっても、今回の通信接続においてパーソナルコンピュータ3が外部アクセス可能領域11bにアクセスするよりも前に、不正に書き換えられた外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEPを、外部アクセス不可能領域11aに記憶する正規のアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEPで上書きすることができ、その結果、画像送信装置3に、より確実に正規のプログラムを読み出させることができる。
【0129】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、撮像装置2とパーソナルコンピュータ3とをUSBケーブルにより通信接続した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の規格のケーブルで通信接続してもよいし、無線LAN(Local Area Network)により通信接続してもよい。
【0130】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、チェック結果通知アプリTPに対して、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPを上書きするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、チェック結果通知アプリTPを消去してから、この外部アクセス可能領域11bに対して、外部アクセス不可能領域11aから読み出したアプリ認識情報AFや画像閲覧アプリEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPを書き込むようにしてもよい。
【0131】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、撮像装置2に対し、外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用画像閲覧アプリYEPを記憶させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、動画再生アプリケーションプログラムや、音楽再生アプリケーションプログラムといった、他の種々のアプリケーションプログラムであってもよいし、警告音を発するプログラムや所定の画像を表示させるプログラムであってもよく、それらを単独で記憶しても複数組み合わせて記憶してもよい。
【0132】
さらに、上述した第2の実施の形態では、チェック結果通知アプリTPを撮像装置2側に記憶するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータ3側に記憶するようにしてもよい。その場合、パーソナルコンピュータ3は、撮像装置2と通信接続されてマスストレージ化してから、このチェック結果通知アプリTPを実行するようにすればよい。
【0133】
さらに、上述した第2の実施の形態では、チェック結果通知アプリTPは、パーソナルコンピュータ3で実行するプログラムである場合について述べたが、本発明はこれに限らず、撮像装置2で実行するプログラムであってもよい。その場合、撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3を介さなくても、チェック結果やそれに付随する警告をユーザに通知することができる。
【0134】
さらに、上述した第2の実施の形態では、外部アクセス不可能領域11aに記憶している正規の外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及びチェック結果通知アプリTPに付加されているチェックサムと、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPから算出したチェックサムとを比較するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、それぞれのデータ量や更新履歴などを比較したりするようにしてもよく、その比較方法は特に限定しない。
【0135】
さらにこの場合、撮像装置2は、外部アクセス不可能領域11aに記憶している正規の外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及びチェック結果通知アプリTPと、外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPとのそれぞれの比較の結果、両者が一致していると判断した場合には、外部アクセス不可能領域11aに記憶している正規の外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及びチェック結果通知アプリTPを外部アクセス可能領域11bに記憶している外部読出用アプリ認識情報YAF、外部読出用画像閲覧アプリYEP及び外部読出用チェック結果通知アプリYTPに上書きする処理を行わないようにしてもよく、その分だけ、撮像装置2における処理を減らすことができるとともに、不揮発性メモリ11の書き込み可能回数を減らさないようにできる。
【0136】
さらに、上述した第2の実施の形態では、パーソナルコンピュータ3は、チェック結果通知アプリTPに応じて、不正な書き換えがあったか否かを通知するためのチェック結果通知画面TGを表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、チェック結果通知画面TGの構成はどのようなものであってもよいし、不正な書き換えがあったか否かを通知することができるのであれば、警告音を放音したり、自動でウィルスチェックアプリケーションを起動したりしてもよく、要は、不正な書き換えがあったか否かを通知するためのアプリケーションプログラムの種類及びその機能については限定しない。
【0137】
さらに、上述した第2の実施の形態では、撮像装置2は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが記憶されているときに、比較(チェック)を行い、その結果としての第1乃至第3のチェック結果情報を生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各比較結果を1つのチェック結果情報にまとめるようにして生成してもよいし、複数の比較(チェック)項目を設けて複数のチェック結果情報を生成するようにしてもよい。
【0138】
またこの場合、撮像装置2は、このようにして生成した第1乃至第3のチェック結果情報を、次回にパーソナルコンピュータ3と通信接続した際に消去するようにしてもよいし、ログとして継続して残すようにしてもよく、生成するチェック結果情報の数や、その後の扱いについては自由に設定できるものとする。
【0139】
さらにこの場合、撮像装置2は、外部アクセス可能領域11bに外部読出用アプリ認識情報YAFや外部読出用画像閲覧アプリYEP、外部読出用チェック結果通知アプリYTPが記憶されていないときにも、その旨を示すチェック結果情報を生成するようにしてもよい。そうすることで撮像装置2は、パーソナルコンピュータ3に対し、外部アクセス可能領域11bの記憶内容が書き換えられていたか否かを通知させたり、外部アクセス可能領域11bの記憶内容が削除されていたこを通知させたりできる。
【0140】
さらに、本発明は、上述した実施の形態及びここまで説明した他の実施の形態に限定されるものではなく、この第1や第2の実施の形態、ここまで説明した他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた形態、もしくは一部を抽出した形態にもその適用範囲が及ぶものである。
【産業上の利用可能性】
【0141】
本発明は、パーソナルコンピュータと通信接続されたときに、自身に記憶するプログラムをパーソナルコンピュータに読み出させる装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】アプリケーション実行システムの構成を示す略線図である。
【図2】撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態による不揮発性メモリの構成を示す略線図である。
【図4】外部アクセス可能領域への書き込みの様子の説明に供する略線図である。
【図5】パーソナルコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】第1の実施の形態による実行選択画面の構成を示す略線図である。
【図7】画像閲覧画面の構成を示す略線図である。
【図8】第1の実施の形態によるアプリケーション実行処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態による不揮発性メモリの構成を示す略線図である。
【図10】第2の実施の形態による実行選択画面の構成を示す略線図である。
【図11】チェック結果通知画面の構成を示す略線図である。
【図12】第2の実施の形態によるアプリケーション実行処理の手順を示すフローチャート(1)である。
【図13】第2の実施の形態によるアプリケーション実行処理の手順を示すフローチャート(2)である。
【図14】他の実施の形態による撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0143】
1……アプリケーション実行システム、2……撮像装置、3……パーソナルコンピュータ、10、23・・・・・・CPU、11……不揮発性メモリ、11a……外部アクセス不可能領域、11b……外部アクセス可能領域、13、26……RAM、AF……アプリ認識情報、EP……画像閲覧アプリ、TP……チェック結果通知アプリ、YAF……外部読出用アプリ認識情報、YEP……外部読出用画像閲覧アプリ、YTP……外部読出用チェック結果通知アプリ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置と通信接続する通信接続部と、
上記外部装置で実行される所定のプログラムを記憶し、当該外部装置から読み書きできないようになされた第1の記憶部と、
上記外部装置から読み書きできるようになされた第2の記憶部と、
上記通信接続部により上記外部装置と通信接続されると、上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムを読み出して上記第2の記憶部に書き込む書込部と
を具えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
上記書込部は、
上記第2の記憶部に対して既に上記所定のプログラムが記憶されている場合には、当該第2の記憶部に記憶されている当該所定のプログラムを読み出して、上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムに上書きする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記書込部は、
上記第2の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムに対し、当該所定のプログラムの上書きを禁止する上書禁止属性が上記外部装置により設定されている場合であっても、当該所定のプログラムを、上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムにより上書きする
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記書込部により上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムが上書きされる前に、上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムと、上記第2の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムとを比較する比較部と、
上記比較部による比較の結果を示す比較結果情報を生成する情報生成部と
を具え、
上記書込部は、
上記情報生成部により生成された上記比較結果情報を上記第2の記憶部に書き込む
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
上記第1の記憶部は、
上記外部装置に上記所定のプログラムを認識させるためのプログラム認識情報を記憶し、
上記書込部は、
上記通信接続部により上記外部装置と通信接続されると、上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムと上記プログラム認識情報とを読み出して上記第2の記憶部に書き込む
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
外部装置と通信接続する通信接続ステップと、
上記外部装置と通信接続すると、上記外部装置から読み書きができないようになされた第1の記憶部に記憶されている、当該外部装置で実行される所定のプログラムを読み出して、上記外部装置から読み書きできるようになされた第2の記憶部に書き込む書込みステップと
を具えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに対して、
外部装置と通信接続する通信接続ステップと、
上記外部装置と通信接続すると、上記外部装置から読み書きができないようになされた第1の記憶部に記憶されている、当該外部装置で実行される所定のプログラムを読み出して、上記外部装置から読み書きできるようになされた第2の記憶部に書き込む書込みステップと
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項1】
外部装置と通信接続する通信接続部と、
上記外部装置で実行される所定のプログラムを記憶し、当該外部装置から読み書きできないようになされた第1の記憶部と、
上記外部装置から読み書きできるようになされた第2の記憶部と、
上記通信接続部により上記外部装置と通信接続されると、上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムを読み出して上記第2の記憶部に書き込む書込部と
を具えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
上記書込部は、
上記第2の記憶部に対して既に上記所定のプログラムが記憶されている場合には、当該第2の記憶部に記憶されている当該所定のプログラムを読み出して、上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムに上書きする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記書込部は、
上記第2の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムに対し、当該所定のプログラムの上書きを禁止する上書禁止属性が上記外部装置により設定されている場合であっても、当該所定のプログラムを、上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムにより上書きする
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記書込部により上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムが上書きされる前に、上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムと、上記第2の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムとを比較する比較部と、
上記比較部による比較の結果を示す比較結果情報を生成する情報生成部と
を具え、
上記書込部は、
上記情報生成部により生成された上記比較結果情報を上記第2の記憶部に書き込む
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
上記第1の記憶部は、
上記外部装置に上記所定のプログラムを認識させるためのプログラム認識情報を記憶し、
上記書込部は、
上記通信接続部により上記外部装置と通信接続されると、上記第1の記憶部に記憶されている上記所定のプログラムと上記プログラム認識情報とを読み出して上記第2の記憶部に書き込む
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
外部装置と通信接続する通信接続ステップと、
上記外部装置と通信接続すると、上記外部装置から読み書きができないようになされた第1の記憶部に記憶されている、当該外部装置で実行される所定のプログラムを読み出して、上記外部装置から読み書きできるようになされた第2の記憶部に書き込む書込みステップと
を具えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに対して、
外部装置と通信接続する通信接続ステップと、
上記外部装置と通信接続すると、上記外部装置から読み書きができないようになされた第1の記憶部に記憶されている、当該外部装置で実行される所定のプログラムを読み出して、上記外部装置から読み書きできるようになされた第2の記憶部に書き込む書込みステップと
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−48378(P2009−48378A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−213143(P2007−213143)
【出願日】平成19年8月17日(2007.8.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月17日(2007.8.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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