説明

情報処理装置、無線端末装置、情報処理システムおよび情報処理方法

【課題】アプリケーションサービスを利用する際にそのアプリケーションサービスに適した無線事業者を容易に利用する。
【解決手段】通信制御部210は、無線端末装置300から無線回線を介して送信される接続要求(アプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求)を受信する。選択部240は、その接続要求に基づいてアプリケーションサービスが無線端末装置300に提供される際に用いられる最適な無線事業者を、アプリケーションサービスの内容と、無線端末装置300が存在する位置とに基づいて選択する。通信制御部210は、無線端末装置300に保持されているUSIM情報をその選択された最適な無線事業者のUSIM情報に書き換えさせるための書換指示情報が無線端末装置300に送信されるように制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関し、特に、アプリケーションサービスを提供する情報処理装置、アプリケーションサービスを利用する無線端末装置、これらにより構成される情報処理システムおよびこれらにおける情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、公衆無線網に接続する無線端末装置が広く普及している。例えば、携帯型の無線端末装置として、携帯電話装置やデータ通信専用端末装置等の無線端末装置が知られている。また、固定型の無線端末装置として、自動販売機のデータ収集を目的とする無線端末装置が知られている。
【0003】
また、近年では、無線端末装置に無線接続サービスを提供する無線事業者として、国や地域毎に数多くの無線事業者が存在している。
【0004】
ここで、無線端末装置が公衆無線網に接続するためには、無線接続サービスを提供する無線事業者が発行するカード(契約認証情報を保持するカード(いわゆる、UICCカード))を無線端末装置に取り付ける必要がある。また、このように無線端末装置に取り付けられるカード(UICCカード)を他の情報を記憶するために用いる技術が提案されている。
【0005】
例えば、加入者情報を取り扱うUSIM機能とともに、電子マネー等を取り扱うクレジット機能や大容量のメモリカード機能をUICCカードに付加する通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−210301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の従来技術では、USIM機能とともにクレジット機能や大容量のメモリカード機能がUICCカードに付加されているため、無線端末装置に関わる種々のサービスをUICCカード上に一体化することができる。
【0008】
しかしながら、上述の従来技術では、無線端末装置が無線接続サービスを受ける場合には、特定の場合(緊急の場合等)を除き、その無線端末装置に取り付けられているUICCカードを発行した無線事業者を介した無線接続サービスしか受けることができない。
【0009】
ここで、例えば、アプリケーションサービスサーバからのアプリケーションサービスを無線端末装置で利用する場合を想定する。例えば、アプリケーションサービスの種類は多数存在するため、その種類に応じてアプリケーションサービスに適する無線事業者を変更して利用することが想定される。しかしながら、このように無線事業者を変更する場合には、無線端末装置に取り付けられているUICCカードを取り替えて、変更すべき無線事業者が発行するUICCカードを無線端末装置に取り付ける必要がある。しかしながら、変更すべき無線事業者が発行するUICCカードをユーザが所有していないことも想定される。また、変更すべき無線事業者が発行するUICCカードをユーザが所有していたとしても、その取り替え作業が煩雑となる。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、アプリケーションサービスを利用する際にそのアプリケーションサービスに適した無線事業者を容易に利用することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、無線接続サービスを提供する複数の無線事業者を構成する第1の無線事業者の契約認証情報を保持する無線端末装置から無線回線を介して送信される接続要求であってアプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求に基づいて上記アプリケーションサービスが上記無線端末装置に提供される際に用いられる第2の無線事業者を上記アプリケーションサービスの内容と上記無線端末装置が存在する位置とに基づいて上記複数の無線事業者のうちから選択する選択部と、上記無線端末装置に保持されている契約認証情報を上記第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせるための書換指示情報が上記無線端末装置に送信されるように制御を行う制御部とを具備する情報処理装置およびその情報処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、無線端末装置から無線回線を介して送信される接続要求に基づいてアプリケーションサービスが無線端末装置に提供される際に用いられる第2の無線事業者を選択し、無線端末装置に保持されている契約認証情報を第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせるための書換指示情報が無線端末装置に送信されるように制御を行うという作用をもたらす。
【0012】
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記無線端末装置に保持されている契約認証情報を上記第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせた後に上記第2の無線事業者の契約認証情報を用いた上記第2の無線事業者が提供する無線回線への再接続により上記接続要求を送信させる指示情報が上記書換指示情報として上記無線端末装置に送信されるように制御を行うようにしてもよい。これにより、無線端末装置に保持されている契約認証情報を第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせた後に、第2の無線事業者の契約認証情報を用いた第2の無線事業者が提供する無線回線への再接続により接続要求を送信させる指示情報が書換指示情報として無線端末装置に送信されるように制御を行うという作用をもたらす。
【0013】
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記第2の無線事業者を介して上記第1の無線事業者が提供する無線回線から上記無線端末装置に上記書換指示情報が送信されるように制御を行うようにしてもよい。これにより、第2の無線事業者を介して第1の無線事業者が提供する無線回線から無線端末装置に書換指示情報が送信されるように制御を行うという作用をもたらす。
【0014】
また、この第1の側面において、上記接続要求には、上記無線端末装置が取得した位置情報または上記無線端末装置が接続している基地局の位置に対応する位置情報が含まれ、上記選択部は、上記接続要求に含まれる位置情報に基づいて上記無線端末装置が存在する位置を特定して当該位置において無線接続サービスを提供することができる無線事業者を上記複数の無線事業者のうちから抽出して上記抽出された無線事業者のうちから上記第2の無線事業者を選択するようにしてもよい。これにより、接続要求に含まれる位置情報に基づいて無線端末装置が存在する位置を特定し、この位置において無線接続サービスを提供することができる無線事業者を抽出し、この抽出された無線事業者のうちから第2の無線事業者を選択するという作用をもたらす。
【0015】
また、この第1の側面において、上記選択部は、上記抽出された無線事業者が提供する無線接続サービスに係る費用、当該無線接続サービスに係る無線接続品質および当該無線接続サービスに係る混雑度のうちの少なくとも1つと、上記アプリケーションサービスの内容とに基づいて上記抽出された無線事業者のうちから上記第2の無線事業者を選択するようにしてもよい。これにより、抽出された無線事業者が提供する無線接続サービスに係る費用、その無線接続サービスに係る無線接続品質およびその無線接続サービスに係る混雑度とのうちの少なくとも1つと、アプリケーションサービスの内容とに基づいて、抽出された無線事業者のうちから第2の無線事業者を選択するという作用をもたらす。
【0016】
また、この第1の側面において、上記アプリケーションサービスは、音声伝達サービス、画像伝達サービス、Webサービス、電子メールサービス、データダウンロードサービス、データアップロードサービスおよびネットワークゲームのうちの少なくとも1つとするようにしてもよい。これにより、これらのうちの少なくとも1つが、無線端末装置から無線回線を介して送信される接続要求に基づいて無線端末装置に提供されるという作用をもたらす。
【0017】
また、この第1の側面において、上記情報処理装置は、無線回線を介して上記無線端末装置にアプリケーションサービスを提供するアプリケーションサービスサーバ、または、上記複数の無線事業者の通信路の切り替えを行うアグリゲータとするようにしてもよい。これにより、アプリケーションサービスサーバまたはアグリゲータが、第2の無線事業者を選択し、書換指示情報が無線端末装置に送信されるように制御を行うという作用をもたらす。
【0018】
また、本発明の第2の側面は、無線接続サービスを提供する複数の無線事業者を構成する第1の無線事業者の契約認証情報を保持する保持部と、アプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求を上記第1の無線事業者の契約認証情報を用いて無線回線を介して上記アプリケーションサービスを提供する情報処理装置に送信させる第1制御部と、上記アプリケーションサービスが提供される際に用いられる上記複数の無線事業者のうちから選択された第2の無線事業者の契約認証情報に上記保持部に保持されている契約認証情報を書き換えさせるための書換指示情報を受信すると、上記保持部に保持されている契約認証情報を上記第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせ、当該書き換え後に上記第2の無線事業者の契約認証情報を用いた上記第2の無線事業者が提供する無線回線への再接続により上記接続要求を送信させる第2制御部とを具備する無線端末装置およびその制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、アプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求を第1の無線事業者の契約認証情報を用いて無線回線を介して情報処理装置に送信させ、書換指示情報を受信すると、保持部に保持されている契約認証情報を第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせ、この書き換え後に第2の無線事業者の契約認証情報を用いた第2の無線事業者が提供する無線回線への再接続によりその接続要求を送信させるという作用をもたらす。
【0019】
また、本発明の第3の側面は、無線接続サービスを提供する複数の無線事業者を構成する第1の無線事業者の契約認証情報を保持する保持部と、アプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求を上記第1の無線事業者の契約認証情報を用いて無線回線を介して上記アプリケーションサービスを提供する情報処理装置に送信させる制御部とを備える無線端末装置と、上記接続要求を受け付けると上記アプリケーションサービスが上記無線端末装置に提供される際に用いられる第2の無線事業者を上記アプリケーションサービスの内容と上記無線端末装置が存在する位置とに基づいて上記複数の無線事業者のうちから選択する選択部と、上記無線端末装置に保持されている契約認証情報を上記第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせるための書換指示情報が上記無線端末装置に送信されるように制御を行う制御部とを備える情報処理装置とを具備する通信システムおよびその処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、無線端末装置が、アプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求を第1の無線事業者の契約認証情報を用いて無線回線を介して情報処理装置に送信させ、情報処理装置が、その接続要求を受け付けると、第2の無線事業者を選択し、書換指示情報が無線端末装置に送信されるように制御を行うという作用をもたらす。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、アプリケーションサービスを利用する際にそのアプリケーションサービスに適した無線事業者を容易に利用することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施の形態における通信システム100のシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるアプリケーションサービスサーバ200の機能構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における無線事業者データベース290を模式的に示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における無線端末装置300の内部構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理を示すシーケンスチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態における無線端末装置300による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるアプリケーションサービスサーバ200による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるアプリケーションサービスサーバ200による通信処理の処理手順のうちの無線事業者選択処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態における通信システム500のシステム構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における通信システム550のシステム構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(通信制御:アプリケーションサービスサーバが最適な無線事業者を選択する例)
2.第2の実施の形態(通信制御:アグリゲータが最適な無線事業者を選択する例)
【0023】
<1.第1の実施の形態>
[通信システムの構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態における通信システム100のシステム構成例を示すブロック図である。
【0024】
通信システム100は、ネットワーク110と、第1の無線事業者120と、基地局125と、第2の無線事業者130と、基地局135と、アプリケーションサービスサーバ200と、無線端末装置300とを備える。
【0025】
通信システム100において、第1の無線事業者120と、第2の無線事業者130と、アプリケーションサービスサーバ200とは、ネットワーク110を介して相互に接続される。なお、ネットワーク110は、電話網、インターネット、ローカルネットワーク等の通信網である。また、第1の無線事業者120および第2の無線事業者130は、電話網、インターネット、ローカルネットワーク等の通信網や専用回線等の通信回線140により接続される。
【0026】
また、無線端末装置300は、無線回線150を介して基地局125と接続され、基地局125を介して第1の無線事業者120と接続される。同様に、無線端末装置300は、無線回線160を介して基地局135と接続され、基地局135を介して第2の無線事業者130と接続される。そして、無線端末装置300は、第1の無線事業者120および第2の無線事業者130の何れかを介してアプリケーションサービスサーバ200に接続することができる。
【0027】
また、第1の無線事業者120は、第1の無線事業者120による無線接続サービスを受ける無線端末装置300に送信するためのUSIM(Universal Subscriber Identity Module)情報(契約認証情報)を保持する。ここで、USIM情報は、契約認証情報の一例であり、契約認証情報は、電話の加入者(Subscriber)情報と、認証鍵(Authentication)の情報とを含む情報である。そして、第1の無線事業者120は、アプリケーションサービスサーバ200からのUSIM情報配信リクエストに応じて、USIM情報を書き換えるための書換指示情報を無線端末装置300に送信する。また、同様に、第2の無線事業者130は、第2の無線事業者130による無線接続サービスを受ける無線端末装置に送信するためのUSIM情報を保持する。そして、第2の無線事業者130は、アプリケーションサービスサーバ200からのUSIM情報配信リクエストに応じて書換指示情報を無線端末装置300に送信する。なお、本発明の第1の実施の形態では、説明の容易のため、無線事業者が備える各種の通信装置を、無線事業者の名称を付したブロック(第1の無線事業者120および第2の無線事業者130)で模式的に示す。
【0028】
[アプリケーションサービスサーバ構成例]
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるアプリケーションサービスサーバ200の機能構成例を示すブロック図である。
【0029】
アプリケーションサービスサーバ200は、通信制御部210と、アプリケーションサービス提供部220と、アプリケーションサービスデータベース230と、選択部240と、データベース書換部250と、無線事業者データベース290とを備える。アプリケーションサービスサーバ200は、ネットワーク110を介して各種アプリケーションサービスを提供する情報処理装置であり、無線回線を介して無線端末装置300にアプリケーションサービスを提供する。例えば、アプリケーションサービスサーバ200は、音声伝達サービス、画像伝達サービス、Webサービス、電子メールサービス、データダウンロードサービス、データアップロードサービス、ネットワークゲーム等のサービスを提供する。
【0030】
通信制御部210は、ネットワーク110と接続され、ネットワーク110を介して接続される各通信機器との間で行われる通信に関する制御を行うものである。通信制御部210は、特許請求の範囲に記載の制御部の一例である。
【0031】
アプリケーションサービス提供部220は、ネットワーク110を介して接続される各通信機器からの要求に応じて各種アプリケーションサービスを提供するものである。また、アプリケーションサービス提供部220は、アプリケーションサービスを提供する際にアプリケーションサービスデータベース230に格納されている各種データを用いる。
【0032】
アプリケーションサービスデータベース230は、アプリケーションサービス提供部220がアプリケーションサービスを提供する際における各種データを格納するデータベースである。アプリケーションサービスデータベース230には、例えば、ダウンロード対象となるコンテンツやゲームを提供するためのコンテンツ等が格納される。
【0033】
選択部240は、アプリケーションサービスを利用するための無線端末装置300からの接続要求が受け付けられた場合に、そのアプリケーションサービスを提供する際に最適となる無線事業者を選択するものであり、その選択結果を通信制御部210に出力する。具体的には、通信制御部210が、無線端末装置300から無線回線を介して送信される接続要求(アプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求)を受信する。そして、通信制御部210が、その接続要求を受信すると、その接続要求に含まれる位置情報とその接続要求に係るアプリケーションサービスの内容とを選択部240に出力する。なお、その位置情報は、無線端末装置300が取得した位置情報、または、無線端末装置300が接続している基地局の位置に対応する位置情報である。
【0034】
続いて、選択部240は、その位置情報に基づいて、無線端末装置300が存在する位置を特定し、この位置において無線接続サービスを提供することができる無線事業者を、複数の無線事業者のうちから抽出する。続いて、選択部240は、その抽出された無線事業者のうちから、アプリケーションサービスの内容に基づいて、アプリケーションサービスを提供する際に最適となる無線事業者を選択する。例えば、その抽出された無線事業者が提供する無線接続サービスに関する情報と、アプリケーションサービスの内容とに基づいて、最適となる無線事業者が選択される。その無線接続サービスに関する情報として、例えば、無線事業者が提供する無線接続サービスに係る費用と、無線事業者が提供する無線接続サービスに係る無線接続品質と、無線事業者が提供する無線接続サービスに係る混雑度とのうちの少なくとも1つが用いられる。
【0035】
また、通信制御部210は、無線端末装置300に保持されているUSIM情報を、選択部240により選択された無線事業者のUSIM情報に書き換えさせるための書換指示情報が無線端末装置300に送信されるように制御を行う。具体的には、通信制御部210は、選択部240により選択された無線事業者を介して、無線端末装置300が接続中の無線事業者から無線端末装置300に書換指示情報が送信されるように制御を行う。なお、書換指示情報には、その書き換えが終了した後に、選択部240により選択された無線事業者の契約認証情報を用いたその無線事業者が提供する無線回線への再接続により、接続要求を送信させる指示情報を含む。
【0036】
データベース書換部250は、ネットワーク110を介して各無線事業者から取得される無線事業者情報(無線事業者に関する各種情報)に基づいて、無線事業者データベース290の記録内容を書き換えるものである。データベース書換部250は、例えば、各無線事業者から取得される利用状況等(例えば、無線事業者の基地局における無線チャネルの使用率)に基づいて混雑度情報295(図3に示す)の内容を書き換える。
【0037】
無線事業者データベース290は、無線端末装置300に無線接続サービスを提供する無線事業者に関する各種情報(無線事業者情報)を格納するデータベースである。なお、無線事業者データベース290に格納されている無線事業者情報については、図3を参照して詳細に説明する。
【0038】
[無線事業者データベースの構成例]
図3は、本発明の第1の実施の形態における無線事業者データベース290を模式的に示す図である。
【0039】
無線事業者データベース290には、事業者名291と、対応地域292と、利用料金情報293と、回線品質情報294と、混雑度情報295とが関連付けられて記録されている。
【0040】
事業者名291には、無線接続サービスを提供する無線事業者の名称が格納される。事業者名291には、例えば、図1に示す第1の無線事業者120および第2の無線事業者130のそれぞれの名称が格納される。また、図3では、説明の容易のため、第1の無線事業者120および第2の無線事業者130に関する無線事業者情報のみを示し、他の無線事業者情報に関する記載を省略する。
【0041】
対応地域292には、無線事業者が無線接続サービスを提供することが可能な地域(サービス可能地域)に関する情報が格納される。対応地域292には、例えば、サービス可能地域を特定するための位置情報(例えば、サービス可能地域に対応する多角形の頂点に対応する緯度および経度を示すデータ)が格納される。なお、図3では、説明の容易のため、詳細な位置情報に関する記載を省略する。
【0042】
利用料金情報293には、無線事業者が提供する無線接続サービスに係る利用料金が格納される。利用料金情報293には、例えば、単位時間あたりの利用料金が格納される。なお、図3では、説明の容易のため、利用料金として「安い」「高い」のみを示し、詳細な値の記載を省略する。
【0043】
回線品質情報294には、無線事業者が提供する無線接続サービスに係る無線回線の品質を示す情報が格納される。回線品質情報294には、無線回線の品質として、例えば、無線回線の通信速度が格納される。なお、図3では、説明の容易のため、無線回線の通信速度として「遅い」「速い」のみを示し、詳細な値の記載を省略する。
【0044】
混雑度情報295には、無線事業者が提供する無線接続サービスに係る無線回線の混雑度を示す情報が格納される。混雑度情報295には、無線回線の混雑度として、例えば、チャネル混雑度情報が格納される。このチャネルの混雑度情報は、例えば、無線事業者の基地局における無線チャネルの使用率を示す情報である。なお、図3では、説明の容易のため、無線回線の混雑度として「優」「混雑」のみを示し、詳細な値の記載を省略する。
【0045】
[無線端末装置の構成例]
図4は、本発明の第1の実施の形態における無線端末装置300の内部構成例を示すブロック図である。
【0046】
無線端末装置300は、アンテナ311と、アンテナ共用部312と、変調部321と、復調部322と、制御部330と、メモリ340と、USIM情報記憶部350とを備える。また、無線端末装置300は、操作部360と、表示部370と、位置情報取得部380と、マイクロフォン391と、スピーカ392とを備える。無線端末装置300は、例えば、通話およびデータ通信が可能な携帯電話装置により実現される。
【0047】
例えば、受信処理が行われる場合には、アンテナ311により受信された電波が、アンテナ共用部312を経由して復調部322により復調され、この復調された受信データが制御部330に供給される。その受信処理が受話処理である場合には、その復調された受信データ(音声データ)が制御部330を経由してスピーカ392から音声として出力される。
【0048】
また、例えば、送信処理が行われる場合には、制御部330により出力された送信データが変調部321により変調され、変調された送信データがアンテナ共用部312を経由してアンテナ311から送信される。その送信処理が送話処理である場合には、マイクロフォン391から入力された音声データが制御部330を経由して変調部321により変調され、変調された送信データ(音声データ)がアンテナ共用部312を経由してアンテナ311から送信される。
【0049】
制御部330は、メモリ340に格納されている制御プログラムに基づいて各種の制御を行うものである。制御部330は、例えば、マイクロプロセッサにより構成される。例えば、制御部330は、変調部321および復調部322と接続され、ネットワーク110を介して接続されるアプリケーションサービスサーバ200との間で行われる各種データの送受信を行う。なお、制御部330は、特許請求の範囲に記載の第1制御部および第2制御部の一例である。
【0050】
メモリ340は、制御部330が各種制御を行うための制御プログラム、送信データ、受信データ等を格納するメモリである。メモリ340は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)により構成される。
【0051】
USIM情報記憶部350は、USIM情報(契約認証情報)を保持するメモリである。USIM情報記憶部350として、例えば、UICC(Universal Integrated Circuit)カードを用いるようにしてもよく、USIM情報をセキュアに保つための専用メモリを用いるようにしてもよい。なお、USIM情報記憶部350としてUICCカードを用いる場合には、USIM情報が固定的に書き込まれているものではなく、アンテナ311から受信して復調されたUSIM情報を制御部330が書き換え可能なものを用いる。なお、USIM情報の書換処理については、3GPP(Third Generation Partnership Project)に規定されている書換処理により行うことができる。この書換処理は、例えば、携帯電話装置の販売ショップで行われている。なお、USIM情報記憶部350は、特許請求の範囲に記載の保持部の一例である。
【0052】
ここで、制御部330は、アプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求をUSIM情報記憶部350に保持されているUSIM情報を用いて無線回線を介してアプリケーションサービスサーバ200に送信させる制御を行う。また、制御部330は、書換指示情報を受信すると、USIM情報記憶部350に保持されているUSIM情報をその書換指示情報に含まれるUSIM情報に書き換える。そして、制御部330は、その書き換え後のUSIM情報を用いた無線回線への再接続により接続要求を送信させる制御を行う。
【0053】
操作部360は、ユーザにより操作された操作入力を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作入力に応じた信号を制御部330に出力する。操作部360は、例えば、数字キーやアルファベットキー等の各種キーを備え、アプリケーションサービスを利用するための利用操作を受け付ける。
【0054】
表示部370は、制御部330の制御に基づいて、各種情報(文字情報や時刻情報等)を表示する表示部である。表示部370は、例えば、アプリケーションサービスサーバ200から提供されるアプリケーションサービスに関する各情報(ゲーム等)を表示する。なお、表示部370として、例えば、有機EL(Electro Luminescence)パネル、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の表示パネルを用いることができる。なお、操作部360および表示部370については、使用者がその指を表示面に接触または近接することにより操作入力を行うことが可能なタッチパネルを用いて一体で構成することができる。
【0055】
位置情報取得部380は、無線端末装置300が存在する位置を示す位置情報を取得するものであり、この取得された位置情報を制御部330に出力する。位置情報取得部380は、例えば、GPS(Global Positioning System)信号受信アンテナ(図示せず)により受信されたGPS信号に基づいて位置情報を算出するGPSユニットにより実現することができる。この算出された位置情報には、GPS信号の受信時における緯度、経度、高度等の位置に関する各データが含まれる。また、他の位置情報の取得方法により位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。例えば、周囲に存在する無線LAN(Local Area Network)によるアクセスポイント情報を用いて位置情報を導き出し、この位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。
【0056】
[各装置間における通信例]
図5は、本発明の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理を示すシーケンスチャートである。
【0057】
図5では、無線端末装置300がアプリケーションサービスサーバ200に接続要求を行う場合における通信処理を例にして説明する。また、図5では、無線端末装置300が第1の無線事業者120と接続している場合を想定して説明する。なお、図6および図7においても同様の例を示す。
【0058】
最初に、ユーザが無線端末装置300を用いてアプリケーションサービスサーバ200を利用する操作(利用操作)を行う(401)。例えば、ユーザが、Webブラウザを用いて無線端末装置300の表示部370にWebページを表示させ、このWebページにおいて利用操作を行うことができる。例えば、そのWebページにおいて、アプリケーションサービスサーバ200のURL(Uniform Resource Locator)のクリック操作を行うことにより利用操作を行うことができる。また、例えば、そのWebページにおいて、アプリケーションサービスサーバ200からのダウンロードサービスを受ける操作を行うことにより利用操作を行うことができる。
【0059】
ユーザによる利用操作が行われると(401)、無線端末装置300からアプリケーションサービスサーバ200に、アプリケーションサービスサーバ200への接続要求が第1の無線事業者120を介して送信される(402乃至404)。この接続要求には、無線端末装置300が存在する位置を特定するための位置情報が含まれる。例えば、位置情報取得部380により取得された位置情報を制御部330が接続要求に含めて送信することができる(402)。また、例えば、第1の無線事業者120が、基地局125の位置に基づいて特定される位置情報を、無線端末装置300から送信された接続要求に含めて送信することができる(403)。
【0060】
また、アプリケーションサービスサーバ200への接続要求には、無線端末装置300を識別するための端末識別情報と、無線端末装置300およびアプリケーションサービスサーバ200間におけるルート情報とが含まれる。この端末識別情報として、例えば、電話番号、電子メールアドレス、IMEI(International Mobile Equipment Identity)を用いることができる。また、ルート情報として、例えば、無線端末装置300が現在接続している無線事業者を識別するための無線事業者識別情報を用いることができる。
【0061】
続いて、アプリケーションサービスサーバ200がその接続要求を受信すると(404)、受信した接続要求に含まれる位置情報に基づいて、無線端末装置300が接続可能な無線事業者を検索する(405)。具体的には、選択部240が、無線事業者データベース290の対応地域292を用いて無線端末装置300が接続可能な無線事業者を検索する(405)。例えば、選択部240が、無線事業者データベース290の対応地域292に格納されている各地域のうち、受信した接続要求に含まれる位置情報が含まれる地域を抽出し、この抽出された地域に関連付けられている無線事業者を抽出する。この例では、第1の無線事業者120および第2の無線事業者130が抽出されるものとする。
【0062】
続いて、アプリケーションサービスサーバ200が、抽出された無線事業者のうちから、その接続要求に係るアプリケーションサービスを無線端末装置300が利用する際に最適な無線事業者を選択する(406)。具体的には、選択部240が、位置情報に基づいて抽出された無線事業者のうちから、無線事業者データベース290の利用料金情報293、回線品質情報294および混雑度情報295を用いて最適な無線事業者を選択する(406)。
【0063】
ここで、選択処理を行う場合には(406)、接続要求に係るアプリケーションサービスの内容に応じて選択方法を変更する。例えば、接続要求に係るアプリケーションサービスがコンテンツダウンロードサービスである場合には、通信速度の速さよりも利用料金の安さを所望するユーザが多いと想定される。そこで、接続要求に係るアプリケーションサービスがコンテンツダウンロードサービスである場合には、利用料金が最も安い無線事業者が優先的に選択される。また、接続要求に係るアプリケーションサービスがゲームである場合には、利用料金の安さよりも通信速度の速さを所望するユーザが多いと想定される。そこで、接続要求に係るアプリケーションサービスがゲームである場合には、無線回線の通信速度が最も速い無線事業者が優先的に選択される。なお、ここで示す選択方法は、一例であり、他の選択方法を用いるようにしてもよい。例えば、無線事業者データベース290の混雑度情報295を用いて、無線回線の混雑度の低い無線事業者を優先的に選択するようにしてもよい。
【0064】
図5では、アプリケーションサービスサーバ200への接続要求に係るアプリケーションサービスがゲームである場合を想定する。この場合には、上述したように、無線回線の通信速度が最も速い無線事業者が優先的に選択されるため、無線回線の通信速度が最も速い第2の無線事業者130が選択される(図3に示す回線品質情報294)。なお、抽出された無線事業者が1つの場合には、上述した選択処理を行わず、その抽出された無線事業者が最適な無線事業者として選択される。
【0065】
最適な無線事業者の選択処理が終了した場合には(406)、アプリケーションサービスサーバ200が、その選択された無線事業者にUSIM情報配信リクエストを送信する(407)。例えば、第2の無線事業者130が選択されている場合には、アプリケーションサービスサーバ200が第2の無線事業者130にUSIM情報配信リクエストを送信する(407)。このUSIM情報配信リクエストには、無線端末装置300が現在接続している無線事業者を特定するため、無線端末装置300からの接続要求に含まれていた端末識別情報およびルート情報が含まれる。
【0066】
ここで、選択された無線事業者と、接続要求を送信した無線事業者(すなわち、無線端末装置300が現在接続している無線事業者)とが同一である場合には、USIM情報の書換が不要であるため、USIM情報配信リクエストの送信は不要となる。この場合には、USIM情報の書換処理等を行わずに(407乃至417)、アプリケーションサービスサーバ200が、ユーザの利用操作に応じたアプリケーションサービスを無線端末装置300に提供する(418)。
【0067】
USIM情報配信リクエストを受信した無線事業者は(408)、この無線事業者に無線端末装置300が接続するためのUSIM情報を無線端末装置300に送信する。ただし、USIM情報配信リクエストを受信した無線事業者は、無線端末装置300と接続されていないため、無線端末装置300にUSIM情報を直接送信することができない。そこで、USIM情報配信リクエストを受信した無線事業者は(408)、無線端末装置300と接続されている無線事業者を介して無線端末装置300にUSIM情報を送信する(409乃至412)。
【0068】
具体的には、USIM情報配信リクエストを受信した第2の無線事業者130は(408)、通信回線140を介して第1の無線事業者120にUSIM情報を送信する(409)。そして、第2の無線事業者130のUSIM情報を受信した第1の無線事業者120は(410)、第2の無線事業者130のUSIM情報を含む書換指示情報を無線端末装置300に送信する(411)。
【0069】
書換指示情報(第2の無線事業者130のUSIM情報を含む)を受信した無線端末装置300は(412)、USIM情報記憶部350にそのUSIM情報を書き込み、USIM情報の切り替えを行う(413)。この切り替えにより、無線端末装置300が第2の無線事業者130を介した通信を行うことが可能となる(415)。すなわち、USIM情報の切り替えを行った無線端末装置300は(413)、現在接続されている無線事業者(第1の無線事業者120)との接続を切断する(414)。続いて、無線端末装置300は、新たなUSIM情報(第2の無線事業者130のUSIM情報)を用いて、アプリケーションサービスサーバ200への接続要求を第2の無線事業者130を介して行う(415乃至417)。
【0070】
例えば、ユーザによる利用操作後に行われるアプリケーションサービスサーバ200への接続要求の際に(402)、その接続先を示す接続先情報を無線端末装置300が保持しておく。そして、無線端末装置300は、その接続先情報を用いて、新たなUSIM情報を用いたアプリケーションサービスサーバ200への接続要求を第2の無線事業者130を介して行う(415乃至417)。この接続要求により、第2の無線事業者130を介してアプリケーションサービスサーバ200および無線端末装置300が接続される。この接続後に、アプリケーションサービスサーバ200が、ユーザの利用操作に応じたアプリケーションサービスを無線端末装置300に提供する(418)。
【0071】
なお、図5では、アプリケーションサービスサーバ200への接続要求の際に、無線端末装置300におけるUSIM情報の切り替えを1度だけ行う例を示す。ただし、アプリケーションサービスサーバへの接続後に、複数回のUSIM情報の切り替えを行うようにしてもよい。例えば、アプリケーションサービスサーバ200が提供するアプリケーションサービス(第1サービス)の利用後に、他のアプリケーションサービス(第2サービス)の利用に切り替えた際にUSIM情報を切り替える処理を行うようにしてもよい。また、アプリケーションサービスサーバ200が提供するアプリケーションサービスの利用後に、他のアプリケーションサービスサーバが提供するアプリケーションサービスの利用に切り替えた際にUSIM情報を切り替える処理を行うようにしてもよい。
【0072】
[通信システムの動作例]
次に、本発明の第1の実施の形態における通信システム100の動作について図面を参照して説明する。
【0073】
[無線端末装置の動作例]
図6は、本発明の第1の実施の形態における無線端末装置300による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0074】
最初に、制御部330が、アプリケーションサービスサーバ200を利用する操作(利用操作)が行われたか否かを判断し(ステップS901)、利用操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。
【0075】
その利用操作が行われた場合には(ステップS901)、制御部330が、アプリケーションサービスサーバ200への接続要求を第1の無線事業者120を介してアプリケーションサービスサーバ200に送信する(ステップS902)。この接続要求には、上述したように、位置情報取得部380により取得された位置情報を含めることができる。また、位置情報取得部380により取得された位置情報を接続要求に含めない場合には、例えば、第1の無線事業者120の基地局125の位置に基づいて特定される位置情報が接続要求に含めて送信される。また、この接続要求には、上述したように、無線端末装置300を識別するための端末識別情報を含める。また、第1の無線事業者120により、無線端末装置300およびアプリケーションサービスサーバ200を接続するルート情報が接続要求に含めて送信される。
【0076】
続いて、制御部330が、接続中の無線事業者(第1の無線事業者120)から書換指示情報を受信したか否かを判断する(ステップS903)。この例では、書換指示情報として、第2の無線事業者130のUSIM情報を含む書換指示情報を受信する例を示す。接続中の無線事業者(第1の無線事業者120)から書換指示情報を受信した場合には(ステップS903)、制御部330がその書換指示情報に含まれるUSIM情報をUSIM情報記憶部350に書き込み、USIM情報の切り替えを行う(ステップS904)。すなわち、第1の無線事業者120のUSIM情報から第2の無線事業者130のUSIM情報への切り替えが行われる。この切り替えにより、無線端末装置300が第2の無線事業者130を介した通信を行うことが可能となる
【0077】
続いて、制御部330は、接続中の無線事業者(第1の無線事業者120)との接続を切断する(ステップS905)。続いて、制御部330は、新たなUSIM情報(第2の無線事業者130のUSIM情報)を用いて、アプリケーションサービスサーバ200への接続要求を第2の無線事業者130を介して送信する(ステップS906)。ここで、制御部330は、ユーザによる利用操作後に行われるアプリケーションサービスサーバ200への接続要求の際に(ステップS902)、その接続先を示す接続先情報をメモリ340が保持する。そして、制御部330は、その接続先情報を用いて、新たなUSIM情報を用いたアプリケーションサービスサーバ200への接続要求を第2の無線事業者130を介して行う。これにより、第2の無線事業者130を介してアプリケーションサービスサーバ200および無線端末装置300が接続される。この接続後に、無線端末装置300を用いて、アプリケーションサービスサーバ200からのアプリケーションサービスをユーザが利用することができる(ステップS908)。
【0078】
また、書換指示情報を受信していない場合には(ステップS903)、アプリケーションサービスサーバ200からユーザの利用操作に応じたアプリケーションサービスの提供があったか否かが判断される(ステップS907)。ユーザの利用操作に応じたアプリケーションサービスの提供がない場合には、ステップS903に戻る。一方、アプリケーションサービスサーバ200からユーザの利用操作に応じたアプリケーションサービスの提供があった場合には(ステップS907)、ステップS908に進む。すなわち、第1の無線事業者120が最適な無線事業者として選択されている場合には、第1の無線事業者120を介したアプリケーションサービスの利用が継続して行われる(ステップS908)。
【0079】
[アプリケーションサービスサーバの動作例]
図7は、本発明の第1の実施の形態におけるアプリケーションサービスサーバ200による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0080】
最初に、通信制御部210が、アプリケーションサービスサーバ200への接続要求を受信したか否かを判断し(ステップS911)、その接続要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。この例では、無線端末装置300からアプリケーションサービスサーバ200への接続要求を受信する例を示す。
【0081】
その接続要求を受信した場合には(ステップS911)、選択部240が、その受信した接続要求に含まれる位置情報に基づいて、無線端末装置300が接続可能な無線事業者を検索して、その接続可能な無線事業者を抽出する(ステップS912)。
【0082】
続いて、選択部240が無線事業者選択処理を行う(ステップS920)。この無線事業者選択処理については、図8を参照して詳細に説明する。なお、ステップS912およびS920は、特許請求の範囲に記載の選択手順の一例である。
【0083】
続いて、通信制御部210が、選択部240により選択された無線事業者と、無線端末装置300と接続中の無線事業者とが同一であるか否かを判断する(ステップS913)。選択部240により選択された無線事業者と、無線端末装置300と接続中の無線事業者とが同一である場合には(ステップS913)、無線端末装置300に新たなUSIM情報を送信する必要がないため、ステップS916に進む。
【0084】
選択部240により選択された無線事業者と、無線端末装置300と接続中の無線事業者とが同一でない場合には(ステップS913)、通信制御部210が、選択部240により選択された無線事業者にUSIM情報配信リクエストを送信する(ステップS914)。このUSIM情報配信リクエストには、無線端末装置300からの接続要求に含まれていた端末識別情報およびルート情報が含まれる。このため、USIM情報配信リクエストを受信した無線事業者(選択された無線事業者)が、USIM情報を送信すべき無線端末装置300およびその経路を特定することができる。なお、ステップS914は、特許請求の範囲に記載の制御手順の一例である。
【0085】
続いて、通信制御部210が、選択された無線事業者を介した無線端末装置300からアプリケーションサービスサーバ200への接続要求を受信したか否かを判断する(ステップS915)。その接続要求を受信していない場合には(ステップS915)、監視を継続して行う。その接続要求を受信した場合には(ステップS915)、その接続要求に応じて、第2の無線事業者130を介してアプリケーションサービスサーバ200および無線端末装置300が接続される。この接続後に、アプリケーションサービス提供部220が、ユーザの利用操作に応じたアプリケーションサービスを無線端末装置300に提供する(ステップS916)。
【0086】
図8は、本発明の第1の実施の形態におけるアプリケーションサービスサーバ200による通信処理の処理手順のうちの無線事業者選択処理(図7に示すステップS920の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
【0087】
最初に、選択部240が、無線端末装置300からアプリケーションサービスサーバ200への接続要求に係るアプリケーションサービスの内容を判断する(ステップS921)。この例では、アプリケーションサービスの内容が、コンテンツダウンロードサービスおよびゲームの何れかである場合を例にして説明する。
【0088】
その接続要求に係るアプリケーションサービスの内容がコンテンツダウンロードサービスである場合には(ステップS921)、選択部240が、利用料金が最も安い無線事業者を選択する(ステップS922)。すなわち、位置情報に基づいて抽出された無線事業者のうちから、利用料金が最も安い無線事業者が選択される。
【0089】
一方、その接続要求に係るアプリケーションサービスの内容がゲームである場合には(ステップS921)、選択部240が、無線回線の通信速度が最も速い無線事業者を選択する(ステップS922)。すなわち、位置情報に基づいて抽出された無線事業者のうちから、無線回線の通信速度が最も速い無線事業者が選択される。
【0090】
このように、本発明の第1の実施の形態によれば、アプリケーションサービスサーバ200が提供するアプリケーションサービスを無線端末装置300で利用する場合にそのアプリケーションサービスに適した無線事業者をユーザが容易に利用することができる。すなわち、アプリケーションサービスに適した無線事業者を変更する場合でも、無線端末装置300におけるUICCカードの取り替え等をユーザが行う必要がないため、その取り替え作業が不要であり、複数のUICCカードをユーザが所有する必要がない。このため、アプリケーションサービスを利用する際にそのアプリケーションサービスに適した無線事業者を容易に利用することができる。
【0091】
<2.第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態では、アプリケーションサービスを提供するアプリケーションサービスサーバが最適な無線事業者を選択する例を示した。ただし、アプリケーションサービスサーバ以外の情報処理装置が最適な無線事業者を選択するようにしてもよい。そこで、本発明の第2の実施の形態では、アプリケーションサービスサーバ以外の情報処理装置が最適な無線事業者を選択する例を示す。なお、本発明の第2の実施の形態における通信システムの構成については、図1等に示す例と略同様である。このため、本発明の第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付して、これらの説明の一部を省略する。
【0092】
[通信システムの構成例]
図9は、本発明の第2の実施の形態における通信システム500のシステム構成例を示すブロック図である。
【0093】
通信システム500は、ネットワーク110と、第1の無線事業者120と、基地局125と、第2の無線事業者130と、基地局135と、アプリケーションサービスサーバ200と、無線端末装置300と、アグリゲータ510とを備える。
【0094】
アグリゲータ510は、ネットワーク110と、第1の無線事業者120と、第2の無線事業者130とに接続される情報処理装置である。すなわち、アグリゲータ510は、第1の無線事業者120または第2の無線事業者130を介して送信されるユーザからの接続要求の認証処理を行い、ネットワーク110への接続を行う。また、アグリゲータ510は、第1の無線事業者120および第2の無線事業者130の通信路の切り替えを行う。
【0095】
例えば、無線端末装置300からアグリゲータ510に、アプリケーションサービスサーバ200への接続要求が第1の無線事業者120を介して送信されると、アグリゲータ510はその接続要求の認証処理を行う。そして、アグリゲータ510は、その接続要求をアプリケーションサービスサーバ200にネットワーク110を介して送信する。
【0096】
続いて、アプリケーションサービスサーバ200がその接続要求を受信すると、アプリケーションサービスサーバ200は、最適な無線事業者を選択するための選択リクエストをアグリゲータ510に送信する。この選択リクエストの送信の際に、アプリケーションサービスサーバ200は、その接続要求に係るアプリケーションサービスに関するサービス情報をアグリゲータ510に送信する。このサービス情報は、例えば、その接続要求に係るアプリケーションサービスの内容と、このアプリケーションサービスが要求する通信コストと、このアプリケーションサービスの要求する通信品質とを含む情報である。この通信品質は、例えば、「通信速度が速いほうがよい」、「混雑度が低いほうがよい」等の情報である。
【0097】
また、アグリゲータ510は、接続されている無線事業者から無線事業者情報を取得する。アグリゲータ510は、例えば、図3に示す無線事業者データベース290に格納されている情報(対応地域292、利用料金情報293、回線品質情報294、混雑度情報295)に相当する無線事業者情報を取得する。なお、アグリゲータ510は、無線事業者情報をデータベース(例えば、図3に示す無線事業者データベース290)として予め保持するようにしてもよい。
【0098】
また、アグリゲータ510は、アプリケーションサービスサーバ200からの選択リクエストに係る接続要求に含まれていた位置情報を取得する。例えば、アプリケーションサービスサーバ200が、選択リクエストに位置情報を含めてアグリゲータ510に送信することができる。また、例えば、アグリゲータ510が、アプリケーションサービスサーバ200への接続要求が無線端末装置300から送信された際に、その接続要求に含まれる位置情報を保持しておくようにしてもよい。
【0099】
続いて、アグリゲータ510は、取得した位置情報に基づいて、無線端末装置300が接続可能な無線事業者を検索する。なお、この検索処理については、図5に示す405と略同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0100】
続いて、アグリゲータ510は、抽出された無線事業者のうちから、その接続要求に係るアプリケーションサービスを無線端末装置300が利用する際に最適な無線事業者を選択する。この選択処理では、アプリケーションサービスサーバ200から取得したサービス情報と、各無線事業者から取得した無線事業者情報とを用いて、最適な無線事業者を選択する。なお、その他の選択処理については、図5に示す406と略同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0101】
続いて、最適な無線事業者の選択処理が終了した場合には、アグリゲータ510は、その選択された無線事業者にUSIM情報配信リクエストを送信する。なお、このUSIM情報配信リクエスト送信処理については、図5に示す407と略同様であるため、ここでの説明を省略する。また、これ以降の処理については、USIM情報の切り替えを行った無線端末装置300が新たなUSIM情報を用いて接続要求を行う際にアグリゲータ510を介して行う点が異なるが、これ以外は、図5に示す408乃至418と略同様である。このため、ここでの説明を省略する。
【0102】
なお、図9では、USIM情報を無線事業者が保持しておき、USIM情報配信リクエストを受信した無線事業者がUSIM情報を無線端末装置300に間接的に送信する例を示した。ただし、各無線事業者のUSIM情報を一括してアグリゲータが保持しておき、アグリゲータが無線端末装置300にUSIM情報を送信するようにしてもよい。この例を図10に示す。
【0103】
[通信システムの構成例]
図10は、本発明の第2の実施の形態における通信システム550のシステム構成例を示すブロック図である。
【0104】
通信システム550は、図9に示す通信システム500の変形例であり、アグリゲータ560がUSIM情報保持部570を備える点が異なる。なお、アグリゲータ560がUSIM情報保持部570を備える点以外は、図9に示す通信システム500と略同様であるため、通信システム500と共通する部分については、同一の符号を付して、これらの説明の一部を省略する。
【0105】
USIM情報保持部570は、各無線事業者(第1の無線事業者120および第2の無線事業者130)のUSIM情報を保持する保持部である。アグリゲータ560は、上述した選択処理により選択された最適な無線事業者のUSIM情報を無線端末装置300に送信する。この場合に、アグリゲータ560は、無線端末装置300に接続中の無線事業者を介して、その選択された最適な無線事業者のUSIM情報を書換指示情報に含めて無線端末装置300に送信する。このようにアグリゲータ560が、選択された最適な無線事業者のUSIM情報を無線端末装置300に送信するため、その選択された最適な無線事業者にUSIM情報配信リクエストを送信する必要がない。
【0106】
なお、本発明の実施の形態では、情報処理装置として、アプリケーションサービスサーバ、アグリゲータを例にして説明したが、他の情報処理装置についても本発明の実施の形態を適用することができる。また、携帯電話装置以外の携帯型の無線端末装置(例えば、データ通信専用端末装置)や、固定型の無線端末装置(例えば、自動販売機のデータ収集を目的とする無線端末装置)に本発明の実施の形態を適用することができる。
【0107】
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、本発明の実施の形態において明示したように、本発明の実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本発明の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
【0108】
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
【符号の説明】
【0109】
100、500、550 通信システム
110 ネットワーク
120 第1の無線事業者
125、135 基地局
130 第2の無線事業者
140 通信回線
150、160 無線回線
200 アプリケーションサービスサーバ
210 通信制御部
220 アプリケーションサービス提供部
230 アプリケーションサービスデータベース
240 選択部
250 データベース書換部
290 無線事業者データベース
300 無線端末装置
311 アンテナ
312 アンテナ共用部
321 変調部
322 復調部
330 制御部
340 メモリ
350 USIM情報記憶部
360 操作部
370 表示部
380 位置情報取得部
391 マイクロフォン
392 スピーカ
510、560 アグリゲータ
570 USIM情報保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線接続サービスを提供する複数の無線事業者を構成する第1の無線事業者の契約認証情報を保持する無線端末装置から無線回線を介して送信される接続要求であってアプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求に基づいて前記アプリケーションサービスが前記無線端末装置に提供される際に用いられる第2の無線事業者を前記アプリケーションサービスの内容と前記無線端末装置が存在する位置とに基づいて前記複数の無線事業者のうちから選択する選択部と、
前記無線端末装置に保持されている契約認証情報を前記第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせるための書換指示情報が前記無線端末装置に送信されるように制御を行う制御部と
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記無線端末装置に保持されている契約認証情報を前記第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせた後に前記第2の無線事業者の契約認証情報を用いた前記第2の無線事業者が提供する無線回線への再接続により前記接続要求を送信させる指示情報が前記書換指示情報として前記無線端末装置に送信されるように制御を行う請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2の無線事業者を介して前記第1の無線事業者が提供する無線回線から前記無線端末装置に前記書換指示情報が送信されるように制御を行う請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記接続要求には、前記無線端末装置が取得した位置情報または前記無線端末装置が接続している基地局の位置に対応する位置情報が含まれ、
前記選択部は、前記接続要求に含まれる位置情報に基づいて前記無線端末装置が存在する位置を特定して当該位置において無線接続サービスを提供することができる無線事業者を前記複数の無線事業者のうちから抽出して前記抽出された無線事業者のうちから前記第2の無線事業者を選択する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記選択部は、前記抽出された無線事業者が提供する無線接続サービスに係る費用、当該無線接続サービスに係る無線接続品質および当該無線接続サービスに係る混雑度のうちの少なくとも1つと、前記アプリケーションサービスの内容とに基づいて前記抽出された無線事業者のうちから前記第2の無線事業者を選択する請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記アプリケーションサービスは、音声伝達サービス、画像伝達サービス、Webサービス、電子メールサービス、データダウンロードサービス、データアップロードサービスおよびネットワークゲームのうちの少なくとも1つである請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置は、無線回線を介して前記無線端末装置にアプリケーションサービスを提供するアプリケーションサービスサーバ、または、前記複数の無線事業者の通信路の切り替えを行うアグリゲータである請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
無線接続サービスを提供する複数の無線事業者を構成する第1の無線事業者の契約認証情報を保持する保持部と、
アプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求を前記第1の無線事業者の契約認証情報を用いて無線回線を介して前記アプリケーションサービスを提供する情報処理装置に送信させる第1制御部と、
前記アプリケーションサービスが提供される際に用いられる前記複数の無線事業者のうちから選択された第2の無線事業者の契約認証情報に前記保持部に保持されている契約認証情報を書き換えさせるための書換指示情報を受信すると、前記保持部に保持されている契約認証情報を前記第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせ、当該書き換え後に前記第2の無線事業者の契約認証情報を用いた前記第2の無線事業者が提供する無線回線への再接続により前記接続要求を送信させる第2制御部と
を具備する無線端末装置。
【請求項9】
無線接続サービスを提供する複数の無線事業者を構成する第1の無線事業者の契約認証情報を保持する保持部と、アプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求を前記第1の無線事業者の契約認証情報を用いて無線回線を介して前記アプリケーションサービスを提供する情報処理装置に送信させる制御部とを備える無線端末装置と、
前記接続要求を受け付けると前記アプリケーションサービスが前記無線端末装置に提供される際に用いられる第2の無線事業者を前記アプリケーションサービスの内容と前記無線端末装置が存在する位置とに基づいて前記複数の無線事業者のうちから選択する選択部と、前記無線端末装置に保持されている契約認証情報を前記第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせるための書換指示情報が前記無線端末装置に送信されるように制御を行う制御部とを備える情報処理装置と
を具備する通信システム。
【請求項10】
無線接続サービスを提供する複数の無線事業者を構成する第1の無線事業者の契約認証情報を保持する無線端末装置から無線回線を介して送信される接続要求であってアプリケーションサービスを利用するためのユーザ操作に基づく接続要求に基づいて前記アプリケーションサービスが前記無線端末装置に提供される際に用いられる第2の無線事業者を前記アプリケーションサービスの内容と前記無線端末装置が存在する位置とに基づいて前記複数の無線事業者のうちから選択する選択手順と、
前記無線端末装置に保持されている契約認証情報を前記第2の無線事業者の契約認証情報に書き換えさせるための書換指示情報が前記無線端末装置に送信されるように制御を行う制御手順と
を具備する情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−105076(P2012−105076A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251992(P2010−251992)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】