説明

情報処理装置および情報処理装置の制御方法

【課題】バッテリ交換時にシステムが瞬断されることを抑制できる情報処理装置および情報処理装置の制御方法を提供する。
【解決手段】第1のバッテリ102は、第1のバッテリ収納108に着脱可能に収納され、第2のバッテリ103は、第2のバッテリ収納部110に着脱可能に収納され、システム制御部113,114は、第1のバッテリ102または第2のバッテリ103を交換する場合に使用される蓋107,109が開放状態であることが検出された場合に、情報処理装置100の消費電力が低下するように情報処理装置100の動作を制限する制限モードを開始させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数のバッテリを備える情報処理装置および情報処理装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療現場の医療関係者や、飲食店等の従業員が持ち運びながら使用できる情報処理装置がある。かかる情報処理装置は、充電を繰り返しながら利用できる複数のバッテリを備えている。そのため、AC(Alternating Current)電源のない場所であっても、バッテリを起動させることによって、システム本体を動作させることができる。また、情報処理装置を持ち運ばない時は、AC電源に接続することによりバッテリに充電することができる。
【0003】
このような情報処理装置は、使用する上記の場所において、長時間の間、充電することなく使用する場合、バッテリの残量が低下するため、電源を切らないまま複数のバッテリの一部を予備のバッテリと差し替える(ホットスワップ)必要がある。その際、バッテリを抜き出すと、差し替えが終了するまでの期間、残されたバッテリでシステムの動作を継続する必要がある。この期間に、必要とされる電力に対しバッテリ残量が少ない場合には、システムが瞬断されるという問題がある。
【0004】
ここで、特許文献1には、バッテリ残量が低下した場合に、システム動作や消費電力の調整を行うことが開示されている。また、特許文献2には、主電池の電力供給状態に異常が生じた場合に、応急電池からの電力をコンピュータの各部に供給する切替手段が備えられることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−313794号公報
【特許文献2】特開平5−127786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、いずれの従来技術においても、情報処理装置のバッテリ交換に伴うシステムの瞬断を防止することについては一切言及されていない。つまり、情報処理装置を使用したままバッテリ交換を行うような技術ではない。
【0007】
本開示は、バッテリ交換時にシステムが瞬断されることを抑制できる情報処理装置および情報処理装置の制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の情報処理装置は、着脱交換が可能な第1のバッテリおよび第2のバッテリと、第1のバッテリを収納する第1のバッテリ収納部と、第2のバッテリを収納する第2のバッテリ収納部と、第1のバッテリまたは第2のバッテリを交換する場合に開放される蓋を有する蓋部と、蓋部の蓋の開放状態を検出する蓋検出部と、この情報処理装置の動作を制御するシステム制御部とを備え、蓋検出部により蓋部の蓋が開放状態であることが検出された場合に、システム制御部は、この情報処理装置の消費電力が低下するようにこの情報処理装置の動作を制限する制限モードを開始させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、バッテリ交換時にシステムが瞬断されることがないよう、情報処理装置の動作を制限して情報処理装置の消費電力を低下させる情報処理装置および情報処理装置の制御方法を提供することができる。
本開示のこれら及び他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本開示の一実施形態(第1の実施の形態)にかかる情報処理装置の構成を示す模式図
【図2】本開示の一実施形態(第1の実施の形態)にかかる情報処理装置の制御フローを示すフローチャート
【図3】本開示の一実施形態(第1の実施の形態)にかかる情報処理装置のバッテリ交換の流れを説明するフローチャート
【図4】本開示の一実施形態(第2の実施の形態)にかかる情報処理装置の構成を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するものであって、これらによってクレームに記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0012】
(第1の実施の形態)
以下、本実施の形態にかかる情報処理装置100を、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態にかかる情報処理装置100の構成を示す模式図である。
【0013】
図1に示されるように、本実施の形態にかかる情報処理装置100は、電源スイッチ101と、第1のバッテリ102と、第2のバッテリ103と、CPU(Central Processing Unit)104と、液晶ディスプレイ105と、電源コントローラ106とを含む。情報処理装置100では、第1のバッテリ102が、第1の蓋107を有する第1のバッテリ収納部108に抜差可能に収納され、第2のバッテリ103が、第2の蓋109を有する第2のバッテリ収納部110に抜差可能に収納されている。第1のバッテリ102および第2のバッテリ103は、着脱交換が可能に設けられている。第1の蓋107と第2の蓋109は、蓋部を構成している。また、情報処理装置100は、第1の蓋107の開放状態を検出する第1の検出部111と、第2の蓋109の開放状態を検出する第2の検出部112と、CPU104の動作周波数を増減させるCPU制御部113と、液晶ディスプレイ105のバックライト輝度を増減させる液晶ディスプレイ制御部114とを有する。第1の検出部111と第2の検出部112は、蓋部の蓋107,109の開放状態を検出する蓋検出部を構成している。なお、情報処理装置100は、CPU制御部113と液晶ディスプレイ制御部114との少なくとも一方だけを備えていればよい。以下、各構成について説明する。
【0014】
<電源スイッチ101について>
電源スイッチ101について説明する。電源スイッチ101は、本実施の形態にかかる情報処理装置100を起動するためのスイッチである。電源スイッチ101をONにすると情報処理装置100が起動し、電源スイッチ101をOFFにすると情報処理装置100が停止する。電源スイッチ101には、従来公知のスイッチ機構を採用することができる。
【0015】
<第1のバッテリ102および第2のバッテリ103について>
第1のバッテリ102および第2のバッテリ103について説明する。第1のバッテリ102および第2のバッテリ103は、情報処理装置100に備えられるバッテリであり、情報処理装置100を駆動するための駆動用電源として機能する。バッテリとしては、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池などの水溶液系電池のほかに、急速充電が可能で体積エネルギー密度および重量エネルギー密度が共に高いリチウム二次電池等の非水電解液電池を採用することができる。バッテリの数としては特に制限されず、複数が備えられていてもよく、本実施の形態では、第1のバッテリ102および第2のバッテリ103の2つが備えられている場合を示している。しかし、バッテリの数は、3つ以上であってもよい。また、これら第1のバッテリ102および第2のバッテリ103を同時に使用する方式を採用してもよいし、1つのバッテリを主バッテリとして使用し、他のバッテリを予備バッテリとして使用する方式を採用してもよい。また、図示しないが、バッテリ102,103は、充電・放電時に適切な監視・制御が必要であるため、バッテリ制御基板と接続して利用される。
【0016】
それぞれのバッテリ102,103は、第1のバッテリ収納部108および第2のバッテリ収納部110にそれぞれ収納されている。第1のバッテリ収納部108には、第1のバッテリ102を内部に閉止するための第1の蓋107が設けられている。第1のバッテリ収納部108には、第1のバッテリ102を出し入れするための第1の出入口が形成され、その第1の出入口が第1の蓋107により開閉される。第1の蓋107は、情報処理装置100の外面に設けられ、第1のバッテリ102を交換する場合に開放される。一方、第2のバッテリ収納部110には、第2のバッテリ103を内部に閉止するための第2の蓋109が設けられている。第2のバッテリ収納部110には、第2のバッテリ103を出し入れするための第2の出入口が形成され、その第2の出入口が第2の蓋109により開閉される。第2の蓋109は、情報処理装置100の外面に設けられ、第2のバッテリ103を交換する場合に開放される。
【0017】
情報処理装置100は、第1の蓋107が開放状態であるか閉止状態であるかを検出する第1の検出部111と、第2の蓋109が開放状態であるか閉止状態であるかを検出する第2の検出部112とを備えている。第1の検出部111の検出機構としては、たとえば、第1の蓋107に備え付けたマグネットと、第1のバッテリ収納部108における第1の出入口の近傍に備え付けられて、磁力を検出する磁力検出部とを有する検出機構を採用することができる。この場合、第1の検出部111は、この検出機構に加えて、この検出機構の磁力検出部に接続された判定回路も備えている。この判定回路は、磁力検出部の出力信号に基づいて、第1の蓋107の開閉状態を判定し、その判定結果を電源コントローラ106に出力する。第1の検出部111は、磁力検出部がマグネットの磁力を検出した場合(例えば、磁力検出部により検出される磁力が所定の判定値以上の場合)に、第1の蓋107が閉止状態であると検出し、磁力検出部がマグネットの磁力を検出しない場合(例えば、磁力検出部により検出される磁力が上記判定値未満の場合)に、第1の蓋107が開放状態であると検出する。第2の検出部112は、第1の検出部111と同じ検出機構及び判定回路を採用している。また、上記検出機構の代わりに、蓋107,109が閉止状態である場合にのみ通電し、蓋107,109が開放状態である場合に通電が解除される検出機構等を採用することができる。このような検出機構を蓋107,109およびバッテリ収納部108,110における出入口の近傍に設け、第1の検出部111、第2の検出部112の判定回路により、蓋107,109の開閉状態を検出することができる。なお、判定回路は、検出機構に内蔵されていてもよい。
【0018】
第1の蓋107および第2の蓋109は、たとえば、ヒンジを備え、そのヒンジを用いて開閉されるように構成される。第1の蓋107および第2の蓋109の機構は、特に限定されず、たとえばラッチ機構を採用して、第1の蓋107および第2の蓋109をラッチ蓋とすることができる。また、第1の蓋107および第2の蓋109は、扉のように開閉するのではなく、全体がバッテリ収納部108,110の出入口の縁に対して着脱自在であってもよい。
【0019】
<CPU104について>
CPU104について説明する。CPU104は、情報処理装置100の補助記憶装置(図示せず)にあるプログラムを順に読み込んで解釈・実行するために設けられている。電源コントローラ106の制御に基づきCPU104が起動されることにより、BIOS等のシステムの起動、オペレーションシステム(OS)の起動等が制御される。
【0020】
CPU104は、動作周波数により消費する電圧が大きく異なるため、CPU制御部113により、必要時に動作周波数が低減されるよう制御される。このような制御をバッテリ交換時に行うことにより、バッテリ交換時にシステム(たとえば、BIOS等のシステム、オペレーションシステム)が瞬断される事態を効果的に防止することができる。
【0021】
<液晶ディスプレイ105について>
液晶ディスプレイ105について説明する。液晶ディスプレイ105は、システムの起動状態等を表示するために設けられている。液晶ディスプレイ105としては、従来公知のディスプレイを採用することができ、たとえば透過型液晶ディスプレイ105等を使用することができる。透過型液晶ディスプレイ105は、バックライトと呼ばれる面状照明装置(面状光源)を備え、そのバックライトからの照明光を液晶パネルによって空間変調して画像を形成する。
【0022】
液晶ディスプレイ105は、バックライト輝度により消費する電圧が大きく異なるため、液晶ディスプレイ制御部114により、必要時にバックライト輝度が低減されるよう制御される。このような制御をバッテリ交換時に行うことにより、バッテリ交換時にシステムが瞬断される現象を効果的に防止することができる。
【0023】
<電源コントローラ106について>
電源コントローラ106について説明する。電源コントローラ106は、電源スイッチ101がONにされた後に、情報処理装置100に備えられる内部機器にバッテリ102,103の電力を供給するために設けられている。図1では、CPU104、液晶ディスプレイ105などが内部機器に相当する。また、電源コントローラ106は、第1の蓋107が開放状態であることを検出する第1の検出部111と、第2の蓋109が開放状態であることを検出する第2の検出部112とに接続されている。さらに、電源コントローラ106は、CPU制御部113と、液晶ディスプレイ制御部114とに接続されている。電源コントローラ106は、第1の検出部111により第1の蓋107が開放状態であることが検出される第1条件、または、第2の検出部112により第2の蓋109が開放状態であることが検出される第2条件が成立する場合に、第1条件または第2条件が成立する直前の状態(例えば、通常の動作状態)よりも、情報処理装置100の消費電力が低下するように情報処理装置100の動作を制限する制限モードを開始する。電源コントローラ106は、制限モードを開始する際に、CPU制御部113と液晶ディスプレイ制御部114とに制限指令を出力する。CPU制御部113は、制限指令を受けてCPU104の動作周波数を低減し、液晶ディスプレイ制御部114は、制限指令を受けて液晶ディスプレイ105のバックライト輝度を低減する。電源コントローラ106は、かかる構成を有することにより、第1の蓋107または第2の蓋109が開放された際に、一方の蓋107,109が開放状態になったことを、検出部111,112を用いて検出し、CPU104の動作周波数を低減させ、液晶ディスプレイ105のバックライト輝度を低減させる。これにより、バッテリ交換時に、交換しない方のバッテリ102,103に高い電圧が印加された場合であっても、システムが瞬断することを抑制することができる。なお、電源コントローラ106は、第1条件または第2条件が成立した場合に、CPU104の動作周波数のみを低減させてもよいし、液晶ディスプレイ105のバックライト輝度のみを低減させてもよい。
【0024】
なお、本実施の形態にかかる情報処理装置100において、たとえば第1のバッテリ102を交換する際に、第1のバッテリ102を抜き出した後、予備のバッテリが装填され、その後、第1の蓋107が閉止される。ここで、電源コントローラ106は、第1の蓋107の閉止後に、第1のバッテリ102および第2のバッテリ103のバッテリ残量をそれぞれ算出し、その合計値を検出するバッテリ残量検出部(図示せず)を備えることが好ましい。その場合に、電源コントローラ106は、バッテリ残量検出部により検出されたバッテリ残量が所定のバッテリ残量判定値以上である場合(たとえば100%充電時に対して50%以上の残量がある場合)には、CPU104の動作周波数と液晶ディスプレイ105のバックライト輝度を低減させる制限モードを終了させ、CPU104の動作周波数と液晶ディスプレイ105のバックライト輝度を、低減前の状態に戻す低減停止部を備えることが好ましい。これにより、ユーザは、たとえば、バッテリ残量が充分であるバッテリが装填された場合には、CPU104の動作周波数と液晶ディスプレイ105のバックライト輝度が低減前の状態に戻るため、直感的に、充分な充電がなされた状態であることを把握することができる。一方、ユーザが予備のバッテリを所持していない場合においてバッテリ102を装填することなく蓋107を閉止した場合や、充分に充電されていないバッテリ102を装填して蓋107を閉止した場合には、バッテリ残量検出部により検出されたバッテリ残量が所定のバッテリ残量判定値を下回る可能性がある。この場合、CPU104の動作周波数と液晶ディスプレイ105のバックライト輝度は低減前の状態に戻らないため、ユーザに早期のバッテリ交換を促すことができる。なお、バッテリ残量検出部は、第1のバッテリ102のバッテリ残量と第2のバッテリ103のバッテリ残量の合計値ではなく、第1のバッテリ102のバッテリ残量と、第2のバッテリ103のバッテリ残量とをそれぞれ検出してもよい。その場合に、電源コントローラ106は、第1の検出部111および第2の検出部112を用いて、今回交換された装着後バッテリ102,103を把握し、装着後バッテリ102,103のバッテリ残量が所定のバッテリ残量判定値以上である場合に、制限モードを終了させてもよい。また、電源コントローラ106は、第1のバッテリ102のバッテリ残量と、第2のバッテリ103のバッテリ残量との少なくとも一方が所定のバッテリ残量判定値以上の場合に、制限モードを終了させてもよい。
【0025】
また、電源コントローラ106は、第1の蓋107または第2の蓋109のいずれか一方が開放状態に変化したことが検出された後に、開放状態へ変化した蓋107,109を有するバッテリ収納部108,109に収納されたバッテリ102,103からの放電を停止する放電停止部を備えていてもよい。すなわち、第1のバッテリ102を交換する際に、第1の蓋107が開放されると、第1のバッテリ102から情報処理装置100の内部機器への電力の供給が停止される。これにより、より安全にバッテリ交換を行うことができる。
【0026】
さらに、電源コントローラ106は、第1の蓋107または第2の蓋109のいずれか一方が開放状態へ変化したことが検出された後に、閉止状態の他方の蓋107,109を有するバッテリ収納部108,109に収納された閉止側のバッテリ102,103の残量を検出する第2のバッテリ残量検出部(図示せず)と、その第2のバッテリ残量検出部により検出されたバッテリ残量をユーザに報知する報知部とを備えていてもよい。報知部は、たとえば、第2のバッテリ残量検出部により検出されたバッテリ残量を表示する。すなわち、たとえば第1の蓋107が開放されたことを第1の検出部111が検出すると、第2のバッテリ残量検出部は、第2のバッテリ103(閉止側のバッテリ)の残量を検出する。検出されたバッテリ残量に基づいて、報知部は、所定の表示態様によりバッテリ残量をユーザに視認可能に表示する。報知部は、情報処理装置100の筺体の一部にユーザに視認可能に設けられている。なお、報知部は、液晶ディスプレイ105であってもよい。その場合は、第2のバッテリ残量検出部により検出された第2のバッテリ103の残量が、液晶ディスプレイ105中に表示される。また、バッテリ残量を数字で表示するのとは別の手段で、第2のバッテリ残量検出部により検出された閉止側のバッテリ102,103のバッテリ残量をユーザに知らせてもよい。報知部としては、特に限定されず、LEDを点灯させる等の方法を採用することができる。また、LED以外の各種照明装置を点灯させてもよい。この場合は、第2のバッテリ残量検出部により検出されたバッテリ残量に応じて、点灯周期を変化させたり、点灯する色光を変化させたりする。また、バッテリ残量と共に、又はバッテリ残量の代わりに、バッテリ残量から換算した残り使用可能時間を表示してもよい。
【0027】
電源コントローラ106は、LSIなどの集積回路や、専用の信号処理回路を用いて1チップ化したものに、図2および図3の右側に示されるフローチャートを実行するようプログラムを組み込むことよって実現される。なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また集積回路化の手法は、LSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
【0028】
<その他の内部機器について>
なお、本実施の形態にかかる情報処理装置100には、上記内部機器以外にも、その他の内部機器として、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ等の情報記憶媒体の読取装置、グラフィックボード、冷却ファン等を設けることができる。
【0029】
以下、本実施の形態の情報処理装置100の制御方法について説明する。図2は、本実施の形態にかかる情報処理装置100の制御フローを示すフローチャートである。図3は、本実施の形態にかかる情報処理装置100のバッテリ交換の流れを説明するフローチャートである。
【0030】
本実施の形態にかかる情報処理装置100は、図2に示されるように、第1の蓋107と第2の蓋109が閉止された状態(ステップS101)において、ステップS102へ移行し、電源コントローラ106により制御される第1の検出部111または第2の検出部112により、第1の蓋107または第2の蓋109の一方が開放された状態であるか否かが判定される。ステップS102において、第1の検出部111と第2の検出部112により、第1の蓋107と第2の蓋109の一方だけが開放されたことが検出された場合は、制限モードが開始され、CPU制御部113により、CPU104の動作周波数が低減される(ステップS103)。ステップS103が終了すると、ステップ102へ戻る。ステップ102において、開放された蓋107,109が閉止されたことが検出された場合には、制限モードが終了し、CPU104の動作周波数が低減前の状態に戻される(ステップS104)。なお、図2は、制限モードにおいてCPU104の動作周波数を低減する場合のフローチャートである。しかし、ステップS103において、CPU104の動作周波数と共に、または、CPU104の動作周波数の代わりに、液晶ディスプレイ105のバックライト輝度を低減させてもよい。この場合は、ステップS104で、液晶ディスプレイ105のバックライト輝度が低減前の状態に戻される。また、ステップS101から移行したステップS102において、第1の蓋107または第2の蓋109の一方が開放されたことが検出されない場合は、ステップS104へ移行するが、制限モード中ではないため、CPUの動作周波数を変更することなく、ステップS101へ戻る。
【0031】
次に、バッテリ交換時の流れについて説明する。ユーザが第1のバッテリ102または第2のバッテリ103を交換する際に、第1の蓋107または第2の蓋109の一方が開放されると(ステップS201)、電源コントローラ106により制御される第1の検出部111または第2の検出部112により、第1の蓋107または第2の蓋109の一方が開放されたことが検出され(ステップS202)、電源コントローラ106により制御されるCPU制御部113により、CPU104の動作周波数が、低減される(ステップS203)。たとえば第1のバッテリ102を交換する場合には、第1のバッテリ収納部108から第1のバッテリ102が抜き出され(ステップS204)、新たなバッテリが第1のバッテリ102として第1のバッテリ収納部108に装填される(ステップS205)。ユーザにより第1の蓋107が閉止されると(ステップS206)、電源コントローラ106により制御される第1の検出部111により第1の蓋107が閉止されたことが検出され(ステップS207)、CPU104の動作周波数が低減前の状態に戻される(ステップS208)。なお、図3は、制限モードにおいてCPU104の動作周波数を低減する場合のフローチャートである。しかし、ステップS203において、CPU104の動作周波数と共に、または、CPU104の動作周波数の代わりに、液晶ディスプレイ105のバックライト輝度を低減させてもよい。この場合は、ステップS208で、液晶ディスプレイ105のバックライト輝度が低減前の状態に戻される。
【0032】
なお、図3では、バッテリ交換するために開放された蓋107,109が閉止されたことを、その蓋107,109に対応する検出部111,112により検出した後に、CPU104の動作周波数が低減前の状態に戻される場合を例に説明した。しかし、本実施の形態は、これに限定されない。たとえば、バッテリ交換するために開放された蓋107,109が閉止されたことを、その蓋107,109に対応する検出部111,112により検出した後に、バッテリ残量検出部により、この制限モード中に交換された装着後バッテリ102,103のバッテリ残量を検出してもよい。その場合、バッテリ残量検出部により検出されたバッテリ残量が所定のバッテリ残量判定値未満であると判断された場合には、CPU104の動作周波数を低減前の状態に戻さないよう制御される。これにより、装着後バッテリ102,103のバッテリ残量が充分ではない場合に、CPU104の動作周波数が低減前の状態に戻ることを阻止することができる。たとえば、バッテリ交換するために開放された蓋107,109が閉止されたことが、その蓋107,109に対応する検出部111,112により検出され、バッテリ残量検出部により、装着後バッテリのバッテリ残量(または、第1のバッテリ102のバッテリ残量と第2のバッテリ103のバッテリ残量の合計値)が検出された結果、検出されたバッテリ残量が30%以上の場合にはCPU104の動作周波数を低減前の状態に戻し、30%未満の場合にはCPU104の動作周波数を低減前の状態に戻さず、依然としてバッテリ残量が充分でないことを、報知部を用いて表示してもよい。これにより、ユーザにバッテリ交換後もバッテリ残量が充分でないことを報知することができる。
【0033】
また、本実施の形態では、制限モードにおいてCPU104の動作周波数と液晶ディスプレイ105のバックライト輝度とを低減させたが、情報処理装置100の消費電力が低下するように、情報処理装置100を構成する他の内部機器の動作を制限してもよいことは言うまでもない。
【0034】
また、本実施の形態では、第1の蓋107または第2の蓋109の一方が開放状態であることが検出された場合に、他方の蓋107,109の開閉状態によらず、制限モードを開始しているが、第1の蓋107または第2の蓋109の一方が開放状態で且つ他方が閉止状態である場合に、制限モードを開始してもよい。また、第1の蓋107および第2の蓋109の両方が開放状態である場合にも、制限モードを行ってもよい。その場合に、例えば、第1の蓋107が開放状態であることと、第2の蓋109が開放状態であることが同時に検出された場合に制限モードを開始してもよいし、第1の蓋107または第2の蓋109の一方が開放状態であることが検出された結果として制限モードが開始された後に、他方の蓋107,109が閉止状態から開放状態へ変化した場合に制限モードをそのまま継続してもよい。
【0035】
(第2の実施の形態)
第2の実施形態について説明する。図4は、本実施の形態にかかる情報処理装置150の構成を示す模式図である。図4では、第1の実施の形態と同じ構成は同じ符号を付している。以下では、第1の実施の形態と異なる点について説明する。
【0036】
本実施の形態は、蓋部が、第1のバッテリ102を第1のバッテリ収納部108の内部に閉止し、第2のバッテリ103を第2のバッテリ収納部110の内部に閉止するための、1つの蓋151を備えている。蓋151は、第1のバッテリ102または第2のバッテリ103を交換する場合に開放される。
【0037】
情報処理装置150は、蓋151の開閉状態を検出する検出部152(蓋検出部)を備えている。検出部152には、第1の実施の形態の第1の検出部111と同じ構成を採用することができる。検出部152は、電源コントローラ106に接続されている。なお、図4では、マグネットおよび磁力検出部を備える検出部152を、第2のバッテリ収納部110側に設けているが、第1のバッテリ収納部108側に設けてもよい。
【0038】
本実施の形態にかかる情報処理装置150は、検出部152により、蓋151が閉止された状態から、蓋151が開放された状態へ変わったことが検出された場合に、制限モードが開始され、CPU制御部113により、CPU104の動作周波数が低減される。そして、制限モード中に、蓋151が閉止されたことが検出された場合に、制限モードが終了し、CPU104の動作周波数が低減前の状態に戻される。なお、制限モードにおいて、CPU104の動作周波数と共に、または、CPU104の動作周波数の代わりに、液晶ディスプレイ105のバックライト輝度を低減させてもよい。
【0039】
なお、制限モードは、バッテリ交換後のバッテリ残量が不十分な場合には終了させずに、バッテリ残量検出部により検出される第1のバッテリ102のバッテリ残量と第2のバッテリ103のバッテリ残量の合計値(または、装着後バッテリのバッテリ残量)が所定の値以上である場合に終了させてもよい。また、蓋151が開放状態であることを検出した後に、蓋検出部以外の構成により交換対象のバッテリを検出し、検出したバッテリからの放電を停止してもよい。この場合、例えば、第1のバッテリ102と第2のバッテリ103のうちバッテリ残量が少ない方を、交換対象のバッテリとして検出することができる。また、蓋151が開放状態であることを検出した後に、交換対象ではないバッテリを検出し、検出したバッテリのバッテリ残量をユーザに報知してもよい。
【0040】
<効果等>
以上、第1および第2の実施の形態にかかる情報処理装置によれば、バッテリ交換時にシステムが瞬断されることがないよう、情報処理装置の動作を制限して情報処理装置の消費電力を低下させる情報処理装置および情報処理装置の制御方法を提供することができる。
【0041】
ここで、第1および第2の実施の形態において、上述したように、第1のバッテリ102および第2のバッテリ103のバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出部を備えていてもよい。
これにより、たとえばバッテリ交換後に充分なバッテリ残量を有しているか判定することができる。そして、バッテリ残量が充分な場合には、制限された情報処理装置の各部の動作を制限前の状態に戻すことができる。一方、バッテリ残量が充分でない場合には、引き続き内部機器の動作の制限を継続することにより、ユーザに再度バッテリ交換を促すとともに、システムが瞬断されないようにすることができる。
【0042】
第1および第2の実施の形態において、上述したように、制限モードは、CPU104の動作周波数と液晶ディスプレイ105のバックライトの輝度の少なくとも一方を低下させるモードであってもよい。
これにより、バッテリ交換時におけるシステムの瞬断を効果的に抑制できる。
【0043】
第1の実施の形態において、上述したように、蓋部は、第1のバッテリ102を交換する場合に開放される第1の蓋107と、第2のバッテリ103を交換する場合に開放される第2の蓋109とを有し、蓋検出部は、第1の蓋107の開放状態を検出する第1の検出部111と、第2の蓋109の開放状態を検出する第2の検出部112とを有し、第1の検出部111により第1の蓋107が開放状態であること、または、第2の検出部112により第2の蓋109が開放状態であることが検出された場合に、システム制御部は、制限モードを開始させる。さらに、第1のバッテリ102および第2のバッテリ103の電力供給を制御する電源コントローラ106を備え、電源コントローラ106は、第1の検出部111により第1の蓋107が開放状態であること、または、第2の検出部112により第2の蓋109が開放状態であることが検出された後に、開放状態であると検出された蓋を有するバッテリ収納部に収納されたバッテリからの放電を停止してもよい。
これにより、より安全にバッテリ交換を行うことができる。
【0044】
また、第1の実施の形態において、上述したように、バッテリ残量検出部は、第1の検出部111により第1の蓋107が開放状態であること、または、第2の検出部112により第2の蓋109が開放状態であることが検出された後に、開放状態であると検出されなかった蓋を有するバッテリ収納部に収納された閉止側のバッテリの残量を検出し、バッテリ残量検出部により検出された閉止側のバッテリのバッテリ残量をユーザに報知する報知部を備えていてもよい。
これにより、たとえば予備のバッテリを有していない場合であっても、残されたバッテリのみで、どの程度の時間、情報処理装置を使用し続けることができるのかをユーザが直感的に把握することができる。
【0045】
また、第1および第2の実施の形態の情報処理装置の制御方法は、第1のバッテリ収納部108に着脱可能に収納される第1のバッテリ102、または、第2のバッテリ収納部110に着脱可能に収納される第2のバッテリ103を交換する場合に、蓋部の蓋が開放される情報処理装置のバッテリ交換時の制御方法であって、蓋部の蓋が開放状態であることを検出した場合に、情報処理装置の消費電力が低下するように、情報処理装置の動作を制限する制限モードを開始させるステップを実行する。
これにより、バッテリ交換時にシステムが瞬断されることを抑制できる情報処理装置の制御方法を提供することができる。
【0046】
なお、第1および第2の実施の形態において、これらの情報処理装置100の内部機器の動作状態は、それぞれの内部機器を制御する各制御部(CPU制御部113、液晶ディスプレイ制御部114等)によって制御されるが、これらの制御部は、システム制御部として総称される。
【0047】
以上のように、本開示における実装(インプリメンテーション)の例示として、実施の形態を説明した。そのため、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記実装を例示するために、課題解決のためには必須ではない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されているからといって、直ちにそれらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定を受けるべきではない。
また、上述の実施の形態は、実装を例示するためのものであるから、クレームまたはその均等な範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本開示は、たとえば、医療現場の医療関係者や、飲食店等の従業員が持ち運びながら使用できる情報処理装置等の分野で好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0049】
100、150 情報処理装置
101 電源スイッチ
102 第1のバッテリ
103 第2のバッテリ
104 CPU
105 液晶ディスプレイ
106 電源コントローラ
107 第1の蓋(蓋部)
108 第1のバッテリ収納部
109 第2の蓋(蓋部)
110 第2のバッテリ収納部
111 第1の検出部(蓋検出部)
112 第2の検出部(蓋検出部)
113 CPU制御部(システム制御部)
114 液晶ディスプレイ制御部(システム制御部)
151 蓋(蓋部)
152 検出部(蓋検出部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
着脱交換が可能な第1のバッテリおよび第2のバッテリと、
前記第1のバッテリを収納する第1のバッテリ収納部と、
前記第2のバッテリを収納する第2のバッテリ収納部と、
前記第1のバッテリまたは前記第2のバッテリを交換する場合に開放される蓋を有する蓋部と、
前記蓋部の蓋の開放状態を検出する蓋検出部と、
当該情報処理装置の動作を制御するシステム制御部とを備え、
前記蓋検出部により前記蓋部の蓋が開放状態であることが検出された場合に、前記システム制御部は、当該情報処理装置の消費電力が低下するように当該情報処理装置の動作を制限する制限モードを開始させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記蓋部は、前記第1のバッテリを交換する場合に開放される第1の蓋と、前記第2のバッテリを交換する場合に開放される第2の蓋とを有し、
前記蓋検出部は、前記第1の蓋の開放状態を検出する第1の検出部と、前記第2の蓋の開放状態を検出する第2の検出部とを有し、
前記第1の検出部により前記第1の蓋が開放状態であること、または、前記第2の検出部により前記第2の蓋が開放状態であることが検出された場合に、前記システム制御部は、前記制限モードを開始させることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
さらに、前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリのバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出部を備えていることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制限モード中に、前記蓋検出部により前記蓋部が閉止状態であることが検出された後に、前記バッテリ残量検出部の検出値に基づいて、当該制限モード中に交換された装着後バッテリが充分に充電されていると判定された場合に、前記システム制御部は、前記制限モードを終了させることを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記システム制御部は、前記バッテリ残量検出部により検出される前記第1のバッテリのバッテリ残量と前記第2のバッテリのバッテリ残量の合計値が所定の値以上である場合、または、前記バッテリ残量検出部により検出される前記装着後バッテリのバッテリ残量が所定の値以上である場合に、前記制限モードを終了させることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制限モードは、CPUの動作周波数と液晶ディスプレイのバックライトの輝度の少なくとも一方を低下させるモードであることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
さらに、前記第1のバッテリおよび第2のバッテリの電力供給を制御する電源コントローラを備え、
前記電源コントローラは、前記第1の検出部により前記第1の蓋が開放状態であること、または、前記第2の検出部により前記第2の蓋が開放状態であることが検出された後に、開放状態であると検出された蓋を有する前記バッテリ収納部に収納されたバッテリからの放電を停止することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項8】
さらに、前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリのバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出部を備え、
前記バッテリ残量検出部は、前記第1の検出部により前記第1の蓋が開放状態であること、または、前記第2の検出部により第2の蓋が開放状態であることが検出された後に、開放状態であると検出されなかった蓋を有するバッテリ収納部に収納された閉止側のバッテリの残量を検出し、
前記バッテリ残量検出部により検出された前記閉止側のバッテリのバッテリ残量をユーザに報知する報知部を備えることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項9】
第1のバッテリ収納部に着脱可能に収納される第1のバッテリ、または、第2のバッテリ収納部に着脱可能に収納される第2のバッテリを交換する場合に、蓋部の蓋が開放される情報処理装置のバッテリ交換時の制御方法であって、
前記蓋部の蓋が開放状態であることを検出した場合に、前記情報処理装置の消費電力が低下するように、前記情報処理装置の動作を制限する制限モードを開始させるステップを実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項10】
前記蓋部は、前記第1のバッテリを交換する場合に開放される第1の蓋と、前記第2のバッテリを交換する場合に開放される第2の蓋とを有し、
前記第1の蓋または前記第2の蓋が開放状態であることを検出した場合に、前記制限モードを開始させるステップを実行することを特徴とする請求項9記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項11】
さらに、前記制限モード中に、前記蓋部が閉止状態であることが検出された後に、前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリのバッテリ残量を検出し、検出したバッテリ残量に基づいて、当該制限モード中に交換されたバッテリが充分に充電されていると判定された場合に、前記制限モードを終了させるステップを実行することを特徴とする請求項9記載の制御方法。
【請求項12】
前記第1の蓋または前記第2の蓋が開放状態であることが検出された後に、開放状態であることが検出された蓋を有するバッテリ収納部に収納されたバッテリからの放電を停止するステップを実行することを特徴とする請求項10記載の制御方法。
【請求項13】
前記第1の蓋または前記第2の蓋が開放状態であることが検出された後に、開放状態であると検出されなかった蓋を有するバッテリ収納部に収納されたバッテリのバッテリ残量を検出し、検出したバッテリ残量を表示するステップを実行することを特徴とする請求項10記載の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−37673(P2013−37673A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−134693(P2012−134693)
【出願日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】