説明

情報処理装置及び情報処理方法

【課題】受信したデータをメモリに記憶するように設定されている場合に、メモリの記憶容量に空きがなくなり、新たに受信したデータが記憶も、印刷も行われなくなってしまうことを防止すること。
【解決手段】複合装置100は、ファクシミリ受信部107がデータを受信すると、印刷設定記憶部112に記憶されている印刷可否設定が印刷する設定となっているか否かを判定し、印刷可否設定が印刷しない設定となっている場合に、データ記憶部111にデータを記憶することのできる記憶残量を算出し、この記憶残量が不足しているか否かを判定し、この記憶残量が不足していると判定したときに、データ記憶部111に記憶されているデータの画像を印刷部104に印刷させる処理を行う印刷制御部123と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データの受信、記憶及び印刷を行う情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ファクリミリ機能を有する複合装置が存在する。例えば、特許文献1には、予め読み取られた原稿等の画像データを、指定された送信時間になると指定されたあて先に送信する機能を有する複合装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−219146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ファクシミリ機能を有する複合装置は、例えば、人のいない深夜に印刷ジャム(紙詰まり)等が発生するのを防止するため、受信した画像データの印刷を行わないで、画像データをメモリに記憶する設定を行うことができる場合がある。このような場合、画像データをメモリに記憶する設定が解除されないままとなっていると、メモリの記憶容量に空きがなくなり、新たに受信した画像データを記憶することができなくなり、受信した画像データが印刷も記憶もされないことが生じ得る。
そこで、本発明の目的は、受信したデータをメモリに記憶するように設定されている場合に、メモリの記憶容量に空きがなくなり、新たに受信したデータが記憶も、印刷も行われなくなってしまうことを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る情報処理装置は、データを受信する受信部と、前記データを印刷する印刷部と、前記データを記憶するデータ記憶部と、前記受信部が受信したデータを印刷するか否かを示す印刷可否設定を記憶する印刷設定記憶部と、前記印刷可否設定が印刷する設定となっていない場合に、前記データ記憶部の記憶残量が不足していると判定したときに、前記データ記憶部に記憶されているデータを前記印刷部に印刷させる印刷処理を行う印刷制御部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係る情報処理装置は、データを受信する受信部と、前記データを印刷する印刷部と、前記データを記憶するデータ記憶部と、前記受信部が受信したデータを印刷するか否かを示す印刷可否設定を記憶する印刷設定記憶部と、前記印刷可否設定が印刷する設定となっていない場合に、前記データ記憶部の記憶残量が不足していると判定したときに、前記印刷可否設定を印刷する設定に変更する印刷設定変更処理を行う印刷制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、受信したデータをメモリに記憶するように設定されている場合に、メモリの記憶容量に空きがなくなり、新たに受信したデータが記憶も、印刷も行われなくなってしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施の形態1に係る複合装置を概略的に示す機能ブロック図である。
【図2】実施の形態1における転送情報テーブルを示す概略図である。
【図3】実施の形態1における転送制御部が行う処理を示す概略図である。
【図4】実施の形態1における複合装置の外観構成の一例を概略的に示す斜視図である。
【図5】実施の形態1における複合装置を有する情報処理システムを概略的に示す構成図である。
【図6】実施の形態1に係る複合装置がファクシミリデータを受信した場合の処理を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2に係る複合装置を概略的に示す機能ブロック図である。
【図8】実施の形態2に係る複合装置がファクシミリデータを受信した場合の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る複合装置100を概略的に示す機能ブロック図である。例えば、複合装置100は、マルチ・ファンクション・ペリフェラル(MFP)であって、スキャナ、複写、プリント、ファクシミリ、又はE−mail転送等の複数の機能を有する。また、複合装置100は、LAN(Local Area Network)、インターネット等のネットワークを介したデータの送受信と、公衆電話回線網等の通信網を介したデータの送受信とを行うことができる。
【0010】
図1に示すように、複合装置100は、操作部101と、表示部102と、読取部103と、印刷部104と、ファクシミリ部105と、記憶部108と、制御部114と、ネットワークインターフェース部(以下、NIF部という)126とを備える。
【0011】
操作部101は、複数のキーを備え、ユーザの操作により、各種指示、文字又は数字等の入力を受け付ける。
表示部102は、ユーザに対する指示メニュー、及び取得された画像に関する情報等を示す画像の表示を行う。
【0012】
読取部103は、原稿から写真、文字、絵等の画像を光電的に読み取る。例えば、読取部103は、フラッドヘッド、自動原稿給送部(オートドキュメントフィーダー)、原稿載置部、及び排出部等を備える。
印刷部104は、画像データに基づいて記録シートに画像を印刷する。
ファクシミリ部105は、通信網を介して、画像データを含むファクシミリデータを送受信する処理を行う。例えば、ファクシミリ部105は、ファクシミリデータを通信網に送信するファクシミリ送信部106と、通信網からファクシミリデータを受信する受信部としてのファクシミリ受信部107とを備える。ここで、ファクシミリ受信部107は、ファクシミリ通信手順信号からファクシミリデータの発信元を示す発信元情報を特定する。
【0013】
記憶部108は、転送情報記憶部109と、一時記憶部110と、データ記憶部111と、印刷設定記憶部112と、記憶残量記憶部113とを備える。
【0014】
転送情報記憶部109は、ファクシミリデータの発信元と、当該発信元から送られてきたファクシミリデータを電子メールを用いて転送する転送先とを示す転送情報が記憶される。例えば、転送情報は、図2に示すようなテーブル形式の情報である。
図2は、転送情報テーブル130を示す概略図である。転送情報テーブル130は、No欄131と、発信元欄132と、転送先欄133とを備える。
No欄131は、各々のレコードを識別するための識別情報を格納する。
発信元欄132は、ファクシミリデータの発信元を識別するための発信元識別情報が格納される。例えば、発信元識別情報は、発信元の電話番号である。
転送先欄133は、ファクシミリデータを電子メールを用いて転送する転送先を識別する為の転送先識別情報が格納される。例えば、転送先識別情報は、転送先のメールアドレスである。
【0015】
図1に戻り、一時記憶部110は、ファクシミリ受信部107が受信したファクシミリデータを一時的に記憶する。
データ記憶部111は、一時記憶部110に記憶されたファクシミリデータを受け取り、当該ファクシミリデータを記憶する。
印刷設定記憶部112は、ファクシミリ受信部107が受信したファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷するか否かを示す印刷可否設定112Aと、印刷可否設定112Aが画像データの画像を印刷しない設定となっている場合に、データ記憶部111の記憶残量が不足したときの処理を示す不足時処理設定112Bとを含む印刷設定112Cを記憶する。例えば、不足時処理設定112Bは、データ記憶部111に記憶されている1Job分のファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷することを示す1Job設定、又はデータ記憶部111に記憶されているnJob分のファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷することを示すnJob設定の何れかを示す情報である。ここで、「nJob」における「n」は、2以上の自然数であり、複合装置100のユーザにより選択される。そして、「1Job」は、受信された1通分のファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷する印刷ジョブを示し、「nJob」は、受信されたn通分のファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷する印刷ジョブを示す。
記憶残量記憶部113は、データ記憶部111に記憶することのできる記憶残量を示す記憶残量情報を記憶する。例えば、記憶残量は、データ記憶部111にデータを記憶することのできる最大の記憶容量から、データ記憶部111に既に記憶されているファクシミリデータの総記憶量を差し引くことにより算出される。
【0016】
制御部114は、通信処理部115と、印刷設定部118と、転送制御部119と、印刷制御部123とを備える。
通信処理部115は、NIF部126を介して、電子メールを送受信する処理を制御する。例えば、通信処理部115は、NIF部126を介して、電子メールを送信する処理を制御するE−mail送信処理部116と、NIF部126を介して、電子メールを受信する処理を制御するE−mail受信処理部117とを備える。
印刷設定部118は、印刷設定112Cを生成又は更新し、印刷設定記憶部112に記憶する処理を制御する。例えば、印刷設定部118は、表示部102に、ファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷するか否かと、記憶残量が不足したときの処理とをユーザが入力するための印刷設定画面を表示させる。ここで、印刷設定部118は、印刷設定画面及び操作部101を介して、ファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷するか否か、記憶残量が不足したときに1Job分印刷するかnJob分印刷するか、及びnJob分印刷する場合のnの値の入力を行わせる。そして、印刷設定部118は、ユーザからの入力に基づいて、印刷設定112Cを生成又は更新する。
なお、データ記憶部111に記憶された複数のJobの中から1Job分を印刷する設定とすることで、記憶残量が不足した際に印刷して出力する用紙の枚数をできるだけ少なくすることができ、印刷用紙を節約することができる。一方、データ記憶部111に記憶された複数のJobの中からnJob分を印刷する設定とすることで、記憶残量が不足した際に印刷して出力する用紙の枚数をユーザの所望する枚数に設定することができるようになる。これによって、例えば、ユーザの使用に対応した運用ができるようになる。
【0017】
転送制御部119は、特定の発信元から送られてきたファクシミリデータを、特定の転送先に転送する処理を行うとともに、受信したファクシミリデータを一時記憶部110に記憶させる処理を行う。例えば、転送制御部119は、転送判断部120と、受信データ保存処理部121と、転送データ生成部122とを備える。ここで、転送制御部119が行う処理を、図3を用いて説明する。
【0018】
図3は、転送制御部119が行う処理を示す概略図である。
転送判断部120は、ファクシミリ受信部107がファクシミリデータを受信すると、ファクシミリ受信部107より当該ファクシミリデータの発信元を示す発信元情報を取得する。発信元情報は、例えば、発信元の電話番号である。次に、転送判断部120は、転送情報記憶部109に記憶されている転送情報テーブル130において、発信元情報に対応する発信元識別情報が発信元欄132に格納されているレコードがある場合には、当該レコードの転送先欄133に格納されている転送先識別情報を取得する。そして、転送データ生成部122は、受信されたファクシミリデータを、電子メールを用いて転送するための転送データを生成する。例えば、転送データ生成部122は、上述のように転送先欄133から取得された転送先識別情報で識別される転送先をあて先とする電子メールを生成し、この電子メールにファクシミリデータを添付することで転送データを生成する。生成された転送データは、E−mail送信処理部116(図1参照)に渡される。また、受信データ保存処理部121は、受信されたファクシミリデータを一時記憶部110に記憶させる。
一方、転送判断部120が、転送情報記憶部109に記憶されている転送情報テーブル130において、特定した発信元情報に対応する発信元識別情報が発信元欄132に格納されているレコードがないと判断した場合には、転送制御部119は、処理を終了する。このような場合には、ファクシミリ部105が、予め定められている設定に基づいて、受信したファクシミリデータに対する処理を行う。
【0019】
図1に戻り、印刷制御部123は、転送制御部119がファクシミリデータの転送を行う場合に、このファクシミリデータの印刷を行うか否かを判定し、印刷を行うと判定したときは、このファクシミリデータに含まれる画像データを印刷部104に印刷させる。一方、印刷を行わないと判定したときは、印刷制御部123は、データ記憶部111の記憶残量が不足しているか否かを判定し、不足していなければ、ファクシミリデータをデータ記憶部111に記憶させ、不足していれば、データ記憶部111の記憶残量を増やしてから、ファクシミリデータをデータ記憶部111に記憶させる。例えば、印刷制御部123は、転送印刷判定部124と、記憶管理部125とを備える。
【0020】
転送印刷判定部124は、転送制御部119がファクシミリデータの転送を行う場合に、印刷設定記憶部112に記憶されている印刷可否設定112Aが印刷する設定であるか否かを判定する。そして、転送印刷判定部124は、印刷可否設定112Aが印刷する設定であるときには、一時記憶部110に記憶されるファクシミリデータに含まれる画像データを印刷部104に印刷させる処理を行う。画像データが印刷されると、転送印刷判定部124は、一時記憶部110に記憶されるファクシミリデータを削除する。
一方、印刷可否設定112Aが印刷しない設定であるときには、転送印刷判定部124は、記憶管理部125にデータ記憶部111の記憶残量が不足しているか否かを判断させる。そして、転送印刷判定部124は、記憶管理部125がデータ記憶部111の記憶残量が不足していないと判断した場合には、一時記憶部110に記憶されるファクシミリデータをデータ記憶部111に記憶させる。これに対して、転送印刷判定部124は、記憶管理部125がデータ記憶部111の記憶残量が不足していると判断した場合には、印刷設定記憶部112に記憶されている不足時処理設定112Bで示される処理を実行するよう、印刷部104を制御する。例えば、転送印刷判定部124は、不足時処理設定112Bが1Job設定を示している場合には、データ記憶部111から、1Job分のファクシミリデータを抽出して、このファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷するよう、印刷部104を制御する。また、転送印刷判定部124は、不足時処理設定112BがnJob設定を示している場合には、データ記憶部111から、nJob分のファクシミリデータを抽出して、このファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷するよう、印刷部104を制御する。そして、転送印刷判定部124は、抽出したファクシミリデータを、データ記憶部111から削除する。なお、転送印刷判定部124は、予め定められた法則に従って、データ記憶部111からファクシミリデータを抽出すればよい。例えば、転送印刷判定部124は、データ記憶部111に記憶された順番が早いものから順にファクシミリデータを抽出してもよく(ファーストインファーストアウト)、又は、データサイズが大きなものから順にファクシミリデータを抽出してもよい。
【0021】
記憶管理部125は、転送印刷判定部124の指示に応じて、データ記憶部111の記憶残量が不足しているか否かを判断する。例えば、記憶残量が、受信するファクシミリデータの走査線密度で定まるモード毎の標準的な1ページ分のデータサイズより小さい場合に、記憶管理部125は、記憶残量が不足していると判断する。この点、ファクシミリデータの走査線密度で定まるモード毎の標準的な1ページ分のデータサイズは、予め記憶部108に記憶されているものとする。なお、記憶管理部125は、記憶残量が予め定められた複数ページ分のデータサイズよりも小さい場合に、記憶残量が不足していると判断してもよい。
また、記憶管理部125は、記憶残量記憶部113に記憶されている記憶残量情報を管理する。例えば、記憶管理部125は、データ記憶部111の記憶残量が変化した場合には、変化後の記憶残量を示すように、記憶残量情報を更新する。
【0022】
NIF部126は、ネットワークを介したデータの送受信を行う。
【0023】
以上に記載した制御部114は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)が記憶部108に記憶されている所定のプログラムを読み出して実行することにより実現することができる。また、記憶部108は、例えば、CPUが図示しないRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及び磁気ディスク装置等の記憶装置を利用することにより実現することができる。この点、転送情報記憶部109、データ記憶部111、印刷設定記憶部112及び記憶残量記憶部113は、ROM又は磁気ディスク装置で実現され、一時記憶部110は、RAMで実現されることが望ましい。また、データ記憶部111は、1つの記憶装置で構成されていてもよい。
なお、制御部114の一部又は全部は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)等によりソフトウェア的に実現されるものでもよい。
【0024】
図4は、複合装置100の外観構成の一例を概略的に示す斜視図である。図示するように、複合装置100は、画像形成装置140と、画像形成装置140の上方に配置された画像読取装置141と、画像読取装置141の前方に配置された表示操作装置142とを備える。
【0025】
画像形成装置140は、図1における印刷部104と、ファクシミリ部105と、記憶部108と、制御部114と、NIF部126とを備える。画像形成装置140の下部には、印刷部104に記録シートを供給する給紙部143が設けられている。また、画像形成装置140の上部には、印刷された記録シートが排出されるトレイ144が設けられている。
画像読取装置141は、図1における読取部103を備える。画像読取装置141の上部には、読取部103に原稿を送る自動原稿給送部145が設けられている。
表示操作装置142は、図1における操作部101と、表示部102とを備える。表示操作装置142は、複数のキー146が設けられており、これらの中には、各種入力キー、処理の開始を指示するためのスタートキー、処理の停止を指示するためのストップキー、メールアドレスを指定するためのアドレス帳キー、及びファイル名を変更するためのファイル名変更キー等が含まれる。また、表示操作装置142は、画面を表示するディスプレイ147を備える。ディスプレイ147には、画像データを送信する送信先を指定する際に用いられる送信先リスト画面、スキャン条件及びデータ送信条件等を設定する際に用いられる設定画面等が表示される。
【0026】
図5は、複合装置100を有する情報処理システム150を示す概略的な構成図である。図示するように、複合装置100は、ネットワーク151に接続されている。ネットワーク151には、サーバ152が接続されており、複合装置100は、これらのサーバ152との間でネットワーク通信を行うことができる。例えば、複合装置100は、入力された画像データをサーバ152に送信したり、受信した添付ファイル付き電子メールを印刷又はサーバ152に転送したりすることができる。このネットワーク通信は、有線であっても無線であってもよい。なお、サーバ152に転送された画像データは、ユーザが印刷したいときに印刷される。
また、複合装置100は、通信網153に接続されている。そして、通信網153には、図示しない通信装置が接続されており、複合装置100は、通信装置との間でファクシミリ通信を行うことができる。
【0027】
図6は、実施の形態1に係る複合装置100がファクシミリデータを受信した場合の処理を示すフローチャートである。
【0028】
ファクシミリ受信部107が、ファクシミリデータを受信する(S10)と、転送判断部120は、ファクシミリ受信部107より、ステップS10で受信されたファクシミリデータの発信元を示す発信元情報を取得する(S11)。ここで、発信元情報は、発信元の電話番号である。
【0029】
次に、転送判断部120は、ステップS11で取得した発信元情報と、転送情報記憶部109に記憶されている転送情報テーブル130に格納されている発信元識別情報との照合を行う(S12)。そして、転送判断部120は、発信元情報に対応する発信元識別情報が転送情報テーブル130に格納されている場合(ステップS13でYes)には、ステップS14に進み、発信元情報に対応する発信元識別情報が転送情報テーブル130に格納されていない場合(ステップS13でNo)には、転送処理を行わずに終了する。なお、転送処理が行われずに終了した場合には、ファクシミリ部105が、予め定められている設定に基づいて、受信したファクシミリデータに対する処理を行う。例えば、ファクシミリ部105は、ファクシミリデータから画像データを抽出して、印刷部104に与え、当該画像データの画像を印刷部104に印刷させる。
【0030】
ステップS15では、転送データ生成部122は、転送情報テーブル130において、ステップS11で取得された発信元情報と対応する発信元識別情報に対応付けられた転送先のメールアドレスを取得して、当該メールアドレスをあて先とする電子メールを生成し、この電子メールにステップS10で受信したファクシミリデータを添付することで、転送データを生成する(S15)。そして、転送データ生成部122は、この転送データをE−mail送信処理部116に与える。なお、転送判断部120は、ステップS10で受信したファクシミリデータを一時記憶部110に記憶する。
【0031】
そして、E−mail送信処理部116は、転送データ生成部122から与えられた転送データを電子メールとしてNIF部126に与え、NIF部126がネットワークに送信する(S16)。
【0032】
次に、転送印刷判定部124は、印刷設定記憶部112に記憶されている印刷設定112Cに含まれる印刷可否設定112Aが印刷する設定であるか否かを判定する(S17)。そして、転送印刷判定部124は、印刷可否設定112Aが印刷する設定である場合(ステップS17でYes)には、ステップS18の処理に進み、一時記憶部110に記憶されるファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷部104に印刷させる処理を行う。一方、転送印刷判定部124は、印刷可否設定112Aが印刷しない設定である場合(ステップS17でNo)には、ステップS19に進む。
【0033】
ステップS19では、記憶管理部125は、データ記憶部111の記憶残量が不足しているか否かを判断する。そして、記憶管理部125は、記憶残量が不足している場合(ステップS19でYes)には、ステップS20の処理に進み、記憶残量が不足していない場合(ステップS19でNo)には、ステップS23の処理に進む。
【0034】
ステップS20では、転送判断部120は、印刷設定記憶部112に記憶されているファクシミリ設定に含まれる不足時処理設定112Bが1Job設定を示しているか否かを判断する。そして、転送判断部120は、不足時処理設定112Bが1Job設定を示している場合(ステップS20でYes)には、ステップS21の処理に進み、不足時処理設定112Bが1Job設定を示していない場合(ステップS20でNo)、言い換えると、不足時処理設定112BがnJob設定を示している場合には、ステップS22の処理に進む。
【0035】
ステップS21では、転送印刷判定部124は、データ記憶部111から、1Job分のファクシミリデータを抽出して、このファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷するよう、印刷部104を制御する。そして、転送印刷判定部124は、データ記憶部111から、抽出したファクシミリデータを削除する。
【0036】
ステップS22では、転送印刷判定部124は、データ記憶部111から、nJob分のファクシミリデータを抽出して、このファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷するよう、印刷部104を制御する。そして、転送印刷判定部124は、データ記憶部111から、抽出したファクシミリデータを削除する。
【0037】
ステップS23では、転送判断部120は、一時記憶部110に記憶されるファクシミリデータをデータ記憶部111に記憶させる。このとき、記憶管理部125は、記憶残量記憶部113に記憶されている記憶残量情報で示される記憶残量を更新する。
【0038】
以上のように、本実施の形態によれば、記憶残量が不足している場合には、既に記憶されているファクシミリデータに含まれる画像データの印刷を行って、このファクシミリデータを消去して記憶残量を増やしているため、記憶残量が不足してファクシミリデータが記憶されなくなってしまうことを防止することができる。
【0039】
なお、図6に記載したフローチャートでは、ステップS21及びステップS22での処理の後に、ステップS23の処理に進み、受信されたファクシミリデータを記憶するようにしているが、例えば、ステップS21及びステップS22での処理の後に、記憶残量を更新してから、ステップS19の処理に戻り、記憶残量が不足していないか確認するようにしてもよい。このようにすることで、例えば、受信されたファクシミリデータのモードにおけるページサイズよりも、印刷されて削除されたファクシミリデータのデータサイズが小さく、新たに受信されたファクシミリデータをデータ記憶部111に記憶させるには、まだ記憶残量が不足する場合でも、記憶残量の不足が解消されるまで、ファクシミリデータの印刷及び削除が繰り返される。このように、記憶残量が不足している量に応じて印刷するジョブ数が決定されるため、削除するデータを最小限にし、記憶残量を確保することができる。
【0040】
実施の形態2.
実施の形態1は、ユーザがファクシミリデータの印刷をしない設定を行った場合にファクシミリデータの印刷を行わないようにしている。これに対して、実施の形態2は、ユーザが不在時にもファクシミリデータの印刷を行わないようにする。
【0041】
図7は、実施の形態2に係る複合装置200を概略的に示す機能ブロック図である。図7に示すように、複合装置200は、操作部101と、表示部102と、読取部103と、印刷部104と、ファクシミリ部105と、記憶部208と、制御部214と、NIF部126とを備える。実施の形態2に係る複合装置200は、記憶部208に記憶されている情報及び制御部214が行う処理において、実施の形態1に係る複合装置100と異なっている。
【0042】
記憶部208は、転送情報記憶部109と、一時記憶部110と、データ記憶部111と、印刷設定記憶部212と、記憶残量記憶部113とを備える。実施の形態2に係る記憶部208は、印刷設定記憶部212に記憶されている情報において、実施の形態1に係る記憶部108と異なっている。
印刷設定記憶部212は、ファクシミリ受信部107が受信したファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷するか否かを示す印刷可否設定212Aと、印刷可否設定212Aが画像データの画像を印刷しない設定となっている場合に、データ記憶部111の記憶残量が不足したときの処理を示す不足時処理設定212Bと、複合装置200のユーザが不在となるときにファクシミリ受信部107が受信したファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷しないようにするか否かを示す不在設定212Dと、不在設定212Dが画像データの画像を印刷しない設定である場合に、ユーザが不在となる時間を示す不在時間212Eとを含む印刷設定212Cが記憶される。
【0043】
制御部214は、通信処理部115と、印刷設定部218と、転送制御部119と、印刷制御部223と、計時部227とを備える。実施の形態2に係る制御部214は、印刷設定部218及び印刷制御部223での処理の点と、計時部227が備えられている点とにおいて、実施の形態1に係る制御部114と異なっている。
【0044】
印刷設定部218は、印刷設定212Cを生成又は更新し、印刷設定記憶部212に記憶する処理を制御する。例えば、印刷設定部218は、表示部102に、ファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷するか否かと、記憶残量が不足したときの処理と、不在時にファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷しないようにするか否かと、不在時間212Eとを入力するための印刷設定画面を表示させる。ここで、印刷設定部218は、印刷設定画面及び操作部101を介して、ファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷するか否か、記憶残量が不足したときに1Job分印刷するかnJob分印刷するか、nJob分印刷する場合のnの値、不在時にファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷しないようにするか否か、及び不在開始時刻と不在終了時刻の入力を行わせる。そして、印刷設定部218は、これらの入力に基づいて、印刷設定212Cを生成又は更新する。
【0045】
印刷制御部223は、印刷設定記憶部212に記憶されている印刷可否設定212Aが印刷する設定であるか否かを判定する前に、不在設定212Dが印刷しない設定であるか否かを判定する。
そして、印刷制御部223は、印刷設定記憶部212に記憶されている不在設定212Dが印刷しない設定である場合で、現在の時刻が不在時間212Eに含まれているときには、印刷可否設定212Aを印刷しない設定とし、一方、現在の時刻が不在時間212Eに含まれていないときには、印刷可否設定212Aを印刷する設定とする。
なお、印刷制御部223は、印刷設定記憶部212に記憶されている不在設定212Dが印刷する設定である場合には、実施の形態1と同様の処理を行う。
【0046】
計時部227は、計時を行い、時刻を検知する。ここで、複合装置200は、計時部227が算出した時刻を現在の時刻とする。
【0047】
図8は、実施の形態2に係る複合装置200がファクシミリデータを受信した場合の処理を示すフローチャートである。なお、図8に示すフローチャートにおいて、図6に示したフローチャートと同様の処理を行うステップは、図6に示したフローチャートと同じ符号を付している。
【0048】
ファクシミリ受信部107が、ファクシミリデータを受信する(S10)と、複合装置200は、照合転送処理を行う(S30)。照合転送処理は、図6に示すフローチャートのステップS11〜S16までの処理と同様の処理である。
【0049】
次に、転送印刷判定部224は、印刷設定記憶部212に記憶されている印刷設定212Cに含まれる不在設定212Dが印刷する設定となっているか否かを判定する(S31)。そして、転送印刷判定部124は、不在設定212Dが印刷する設定となっていない場合(ステップS31でNo)には、ステップS32に進み、不在設定212Dが印刷する設定となっている場合(ステップS31でNo)には、ステップS17に進む。
【0050】
ステップS32では、転送印刷判定部224は、計時部227から現在の時刻を取得して、この現在の時刻が、印刷設定記憶部212に記憶されている印刷設定212Cに含まれる不在時間212Eに含まれるか否かを判断する。そして、転送印刷判定部224は、現在の時刻が不在時間212Eに含まれる場合(ステップS32でYes)には、ステップS33の処理に進み、現在の時刻が不在時間212Eに含まれない場合(ステップS32でNo)には、ステップS34の処理に進む。
【0051】
ステップS33では、転送印刷判定部224は、印刷設定記憶部212に記憶されている印刷設定212Cに含まれる印刷可否設定212Aを更新して、当該印刷可否設定212Aが印刷しない設定となるようにする。
【0052】
ステップS34では、転送印刷判定部224は、印刷設定記憶部212に記憶されている印刷設定212Cに含まれる印刷可否設定212Aを更新して、当該印刷可否設定212Aが印刷する設定となるようにする。
【0053】
ステップS17〜S23の処理は、図6のステップS17〜S23の処理と同様である。
【0054】
以上のように、本実施の形態によれば、ユーザが不在となる時間は、印刷可否設定212Aを印刷しない設定とするため、ユーザが不在となる時間にファクシミリデータに含まれる画像データの画像が印刷されてしまうことを防止することができる。
【0055】
以上に記載した実施の形態2において、不在設定212Dが不在時に印刷しない設定となっている場合には、例えば、印刷設定部218は、不在時間212Eになる前の印刷可否設定212Aを記憶部208に記憶しておいて、不在時間212Eが経過後に、印刷可否設定212Aを不在時間212Eになる前の状態(記憶部208に記憶させておいた印刷可否設定で示される状態)に戻すようにすることもできる。
【0056】
以上に記載した実施の形態1及び2においては、ファクシミリデータをサーバ152等の他の装置に転送する場合に、このファクシミリデータの印刷の可否を判断しているが、このような場合に限定されるものではなく、例えば、ファクシミリデータを他の装置に転送しない場合でも、このファクシミリデータの印刷の可否を判断するようにしてもよい。このような場合には、例えば、図6のステップS11〜S16までの処理、及び図8のステップS30の処理を行う必要がなくなる。
【0057】
以上に記載した実施の形態1及び2においては、記憶残量が不足する場合の処理について、「1Job設定」又は「nJob設定」から選択することができるようにされているが、これらに限定されるものではなく、例えば、記憶残量が不足する場合の処理として、データ記憶部111に記憶されている全てのファクシミリデータに含まれる画像データの画像を印刷する設定(例えば、全Job設定)を選択することができるようにしてもよい。さらに、例えば、記憶管理部125が、記憶残量の不足を判定したときに、ファクシミリの走査線密度で定まるモード毎の標準的な1ページ分又は複数ページ分のデータサイズから記憶残量を差し引いた、記憶残量の不足量に応じて、印刷を行うJob数が決定されるようにしてもよい。例えば、この不足量が多いほど、印刷を行うJob数が多くなるようにしてもよい。これによって、記憶残量が不足した分だけの印刷処理が可能となるため、紙等の記録シートが必要以上に出力されてしまうことを防止することができる。
【0058】
また、以上に記載した実施の形態1及び2においては、記憶管理部125は、記憶残量が、受信するファクシミリデータの走査線密度で定まるモード毎の標準的な1ページ分のデータサイズより小さい場合に、記憶残量が不足していると判断しているが、このような判断に限定されるものではない。例えば、記憶残量が、受信したファクシミリデータのデータサイズよりも小さい場合に、記憶管理部125は、記憶残量が不足していると判断してもよい。このような場合には、受信したファクシミリデータのデータサイズから記憶残量を差し引いた不足量に応じて、印刷を行うJob数を決定するようにしてもよい。例えば、この不足量が多いほど、印刷を行うJob数が多くなるようにしてもよい。
【0059】
以上に記載した実施の形態1及び2においては、複合装置100、200からファクシミリデータを添付した電子メールをサーバ152(図5参照)に送信するようにしているが、必ずしも電子メールを用いる必要はない。例えば、FTP(File Transfer Protocol)又はHTTP(HyperText Transfer Protocol)に従って、ファクシミリデータをサーバ152に送信するようにしてもよい。
【0060】
また、以上に記載した実施の形態1及び2においては、本発明を複合装置100、200に適用した例について説明したが、このような例に限定されるものではなく、本発明は、例えば、ファクシミリ装置単体、又はプリンタ等の画像形成装置単体等の情報処理装置にも適用することができる。
【0061】
以上に記載した実施の形態1及び2においては、印刷可否設定112A、212Aが印刷しない設定となっており、かつ、記憶残量が不足していると判定された場合に、不足時処理設定112B、212B(1Job設定又はnJob設定)に基づいて、ファクシミリデータの印刷を行っていたが、例えば、印刷可否設定112A、212Aが印刷しない設定となっており、かつ、記憶残量が不足していると判定された場合に、印刷可否設定112A、212Aを印刷する設定に変更する印刷設定変更処理を行い、不足時処理設定112B、212B(1Job設定又はnJob設定)に基づいて、ファクシミリデータの印刷を行うようにしてもよい。このようなときでも、不足時処理設定112B、212Bに全てのJobを印刷する設定を追加することもでき、また、記憶残量が不足している不足量に応じて、印刷するJob数が定まるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0062】
100,200:複合装置、 101:操作部、 102:表示部、 103:読取部、 104:印刷部、 105:ファクシミリ部、 108,208:記憶部、 109:転送情報記憶部、 110:一時記憶部、 111:データ記憶部、 112,212:印刷設定記憶部、 113:記憶残量記憶部、 114,214:制御部、 115:通信処理部、 116:E−mail送信処理部、 117:E−mail受信処理部、 118,218:印刷設定部、 119:転送制御部、 120:転送判断部、 121:受信データ保存処理部、 122:転送データ生成部、 123,223:印刷制御部、 124,224:転送印刷判定部、 125:記憶管理部、 126:NIF部、 227:計時部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを受信する受信部と、
前記データを印刷する印刷部と、
前記データを記憶するデータ記憶部と、
前記受信部が受信したデータを印刷するか否かを示す印刷可否設定を記憶する印刷設定記憶部と、
前記印刷可否設定が印刷する設定となっていない場合に、前記データ記憶部の記憶残量が不足していると判定したときに、前記データ記憶部に記憶されているデータを前記印刷部に印刷させる印刷処理を行う印刷制御部と、を備えること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
データを受信する受信部と、
前記データを印刷する印刷部と、
前記データを記憶するデータ記憶部と、
前記受信部が受信したデータを印刷するか否かを示す印刷可否設定を記憶する印刷設定記憶部と、
前記印刷可否設定が印刷する設定となっていない場合に、前記データ記憶部の記憶残量が不足していると判定したときに、前記印刷可否設定を印刷する設定に変更する印刷設定変更処理を行う印刷制御部と、を備えること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記印刷制御部は、さらに、前記印刷設定変更処理の後に、前記データ記憶部に記憶されているデータを前記印刷部に印刷させる印刷処理を行うこと
を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記印刷制御部は、さらに、
前記印刷処理で印刷されたデータを、前記データ記憶部から削除させる処理と、
前記受信部が受信したデータを、前記データ記憶部に記憶させる処理と、を行うこと
を特徴とする請求項1又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記印刷制御部は、前記印刷処理において、1ジョブ分のデータを前記印刷部に印刷させること
を特徴とする請求項1、3及び4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記印刷制御部は、前記印刷処理において、nジョブ(nは2以上の自然数)分のデータを前記印刷部に印刷させること
を特徴とする請求項1、3及び4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記nは、ユーザにより定められた数であること
を特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記印刷制御部は、前記印刷処理において、前記データ記憶部に記憶されている全てのデータを前記印刷部に印刷させること
を特徴とする請求項1、3及び4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記印刷制御部は、前記印刷処理において、前記記憶残量が不足している量に応じて、前記印刷部に印刷させるジョブ数を決定すること
を特徴とする請求項1、3及び4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記印刷制御部は、前記データ記憶部に記憶されているデータのうち、先に記憶されたデータから順に印刷させること
を特徴とする請求項1、3から9の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記印刷制御部は、
前記データ記憶部の記憶容量から、前記データ記憶部に記憶されているデータの総記憶量を減算することにより、前記記憶残量を算出すること
を特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記印刷制御部は、
前記記憶残量が、予め定められたデータサイズよりも小さい場合に、前記記憶残量が不足していると判定すること
を特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記データサイズは、前記受信部がデータを受信するモード毎に予め定められたものであること
を特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
時刻を検知するための計時部をさらに備え、
前記印刷設定記憶部は、さらに、ユーザが不在となる時間に、前記受信部が受信したデータを印刷するか否かを示す不在設定と、ユーザが不在となる時間を示す不在時間と、を記憶し、
前記印刷制御部は、前記不在設定が印刷する設定となっていない場合に、前記計時部の時刻が前記不在時間に含まれるか否かを判断し、前記計時部の時刻が前記不在時間に含まれるときには、前記印刷可否設定を印刷しない設定にし、前記計時部の時刻が前記不在時間に含まれないときには、前記印刷可否設定を印刷する設定にする設定更新処理を行うこと
を特徴とする請求項1から13の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
ネットワークに接続されたネットワークインターフェース部と、
前記受信部がデータを受信すると、前記ネットワークインターフェース部を介して、当該データを転送する転送処理を行う転送制御部と、をさらに備え、
前記印刷制御部での処理は、前記転送制御部が前記転送処理を行った場合に行われること
を特徴とする請求項1から14の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
発信元と、当該発信元から発信されたデータを転送する転送先と、を示す転送情報を記憶する転送情報記憶部をさらに備え、
前記転送制御部は、
前記受信部が受信したデータの発信元が前記転送情報に含まれている場合には、前記転送処理を行うこと
を特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記情報処理装置は、複合装置であることを特徴とする請求項1から16の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記情報処理装置は、ファクシミリ装置であることを特徴とする請求項1から16の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項19】
データを受信する受信部と、
前記データを印刷する印刷部と、
前記データを記憶するデータ記憶部と、
前記受信部が受信したデータを印刷するか否かを示す印刷可否設定を記憶する印刷設定記憶部と、
制御部と、を備える情報処理装置において、前記制御部が行う情報処理方法であって、
前記印刷可否設定が印刷する設定となっているか否かを判定する印刷判定過程と、
前記データ記憶部の記憶残量を算出する記憶残量算出過程と、
前記記憶残量が不足しているか否かを判定する記憶残量不足判定過程と、
前記印刷可否設定が印刷する設定となっていない場合に、前記記憶残量が不足していると判定したときに、前記データ記憶部に記憶されているデータを前記印刷部に印刷させる印刷処理を行う印刷過程と、を有すること
を特徴とする情報処理方法。
【請求項20】
データを受信する受信部と、
前記データを印刷する印刷部と、
前記データを記憶するデータ記憶部と、
前記受信部が受信したデータを印刷するか否かを示す印刷可否設定を記憶する印刷設定記憶部と、
制御部と、を備える情報処理装置において、前記制御部が行う情報処理方法であって、
前記印刷可否設定が印刷する設定となっているか否かを判定する印刷判定過程と、
前記データ記憶部の記憶残量を算出する記憶残量算出過程と、
前記記憶残量が不足しているか否かを判定する記憶残量不足判定過程と、
前記印刷可否設定が印刷する設定となっていない場合に、前記記憶残量が不足していると判定した場合に、前記印刷可否設定を印刷する設定に変更する印刷設定変更処理を行う印刷設定変更過程と、を有すること
を特徴とする情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−60251(P2012−60251A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199142(P2010−199142)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】