説明

情報表示装置、画像診断装置及び情報表示プログラム

【課題】画面の状態を適切に設定すること。
【解決手段】実施の形態の情報表示装置では、色調記憶部は、画面の色調パターンを作業目的ごとに記憶する。表示部は、医用情報を含む画面を表示する。作業目的判定部は、周囲の明るさと利用者による操作内容とのうち少なくともいずれか一つに基づいて、利用者による作業目的を判定する。色調調整部は、前記作業目的判定部により判定された作業目的に対応する色調パターンを前記色調記憶部から取得し、取得した色調パターンを用いて前記表示部により表示される画面の色調を調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、情報表示装置、画像診断装置及び情報表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療現場には、各種の医用情報を画面に表示する表示装置がある。医用情報とは、例えば、被検体の医用画像や電子カルテなどである。表示装置は、照度の異なる様々な環境下で利用者に操作される。例えば、表示装置は、検査室や読影室などの暗室で利用者に操作され、診察室や待合室などの明るい部屋で利用者に操作される。また、表示装置は、様々な作業目的の下、利用者により利用される。
【0003】
ここで、利用者の作業目的や利用者のIDが入力されると、入力された目的やIDに応じて画面の色調を変更する機能を有する表示装置がある。例えば、色調を変更する機能を有する表示装置は、利用者のIDと色調とを対応付けて記憶しておき、利用者のIDが入力されると、入力されたIDに対応付けられた色調に画面を変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−139624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した色調を変更する機能を有する表示装置では、画面の状態が適切でない場合がある。例えば、上述した色調を変更する機能を有する表示装置では、一人の利用者が様々な作業目的を実行したとしても、利用者のIDに対応付けられた色調に画面が変更されることになり、画面の色調が作業目的に適切にならないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施の形態の情報表示装置は、色調記憶部と、表示部と、作業目的判定部と、色調調整部とを備える。色調記憶部は、画面の色調パターンを作業目的ごとに記憶する。表示部は、医用情報を含む画面を表示する。作業目的判定部は、周囲の明るさと利用者による操作内容とのうち少なくともいずれか一つに基づいて、利用者による作業目的を判定する。色調調整部は、前記作業目的判定部により判定された作業目的に対応する色調パターンを前記色調記憶部から取得し、取得した色調パターンを用いて前記表示部により表示される画面の色調を調整する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、第1の実施形態に係る情報表示装置を有する情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、第1の実施形態に係る情報表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図3は、第1の実施形態における表示部により表示される画面の一例を示す図である。
【図4】図4は、第1の実施形態における表示部により表示される画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、第1の実施形態における色調情報テーブルに記憶された色調の一例を示す図である。
【図6】図6は、第1の実施形態における対応付け情報テーブルに記憶される対応付けの一例を示す図である。
【図7】図7は、第1の実施形態に係る情報表示装置による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、第1の実施形態における作業目的判定部による判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、第2の実施形態に係る情報表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図10】図10は、第2の実施形態における対応付け情報テーブルに記憶された情報の一例を示す図である。
【図11】図11は、色相関の一例を示す図である。
【図12】図12は、心臓を含む超音波画像の一例を示す図である。
【図13】図13は、第2の実施形態に係る情報表示装置による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】図14は、第3の実施形態に係る情報表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図15】図15は、第3の実施形態における表示部により表示される画面各々の一例を示す図である。
【図16】図16は、第3の実施形態における明るさを示す値ごとの分布の関係を示す図である。
【図17】図17は、第3の実施形態に係る情報表示装置による処理の詳細な一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
(第1の実施形態に係る情報表示装置の構成)
第1の実施形態に係る情報表示装置100について説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報表示装置を有する情報処理システムの一例を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理システムは、画像診断装置10と、電子カルテサーバ20と、画像用サーバ30と、会計用サーバ40と、レポート用サーバ41と、情報表示装置100とを有する。また、画像処理システムでは、画像診断装置10と電子カルテサーバ20と画像用サーバ30と会計用サーバ40とレポート用サーバ41と情報表示装置100とは、ネットワーク50を介して相互に接続される。
【0009】
なお、図1に示す例では、情報処理システムが、画像診断装置10と、電子カルテサーバ20と、画像用サーバ30と、会計用サーバ40と、レポート用サーバ41とを有する場合を例に示したが、これに限定されるものではない。例えば、電子カルテサーバ20と画像用サーバ30と会計用サーバ40とレポート用サーバ41とのうち、任意のサーバがなくても良く、他の任意のサーバを追加しても良い。
【0010】
画像診断装置10は、被検体の医用画像を撮影する。画像診断装置10は、例えば、X線診断装置、X線CT(Cputed Tomography)装置、超音波診断装置、磁気共鳴画像診断装置、核医学診断装置などが該当する。電子カルテサーバ20は、被検体の電子カルテデータである電子カルテデータを記憶する。画像用サーバ30は、被検体の医用画像を記憶する。画像用サーバ30は、画像診断装置10により撮影された医用画像を蓄積する。会計用サーバ40は、被検体に請求される請求金額を算出する。レポート用サーバ41は、医用レポートを記憶する。例えば、レポート用サーバ41は、医師によって入力された被検体についての所見を含む医用レポートを記憶する。
【0011】
情報表示装置100は、画像診断装置10と電子カルテサーバ20と画像用サーバ30と会計用サーバ40とレポート用サーバ41とから情報を取得し、取得した情報を利用者に表示する。なお、情報表示装置100は、例えば、PACS(Picture Archiving and Communication System)やHIS(Hospital Information System)、RIS(Radiology Information System)などにおけるクライアント端末が該当する。
【0012】
情報表示装置100は、利用者からの操作を受け付けると、受け付けた操作により特定される情報を取得して表示する。例えば、情報表示装置100は、画像診断装置10により撮影された医用画像を取得し、取得した医用画像を利用者に表示する。また、例えば、情報表示装置100は、電子カルテサーバ20から電子カルテデータを取得し、取得した電子カルテデータを表示する。また、例えば、情報表示装置100は、画像用サーバ30に蓄積された医用画像を取得し、取得した医用画像を表示する。また、例えば、情報表示装置100は、会計用サーバ40から請求金額を取得し、取得した請求金額を利用者に表示する。また、例えば、情報表示装置100は、レポート用サーバ41から医用レポートを取得し、利用者に表示する。
【0013】
なお、以下では、情報表示装置100が、利用者からの操作を受け付け、受け付けた操作により特定される情報を取得して表示する場合を例に説明するが、これに限定されるものではない。例えば、情報表示装置100は、利用者からの操作を受け付けなくても良い。この場合、情報表示装置100は、画像診断装置10や電子カルテサーバ20、画像用サーバ30、若しくは会計用サーバ40から各種の情報を受信し、受信した情報を表示する。言い換えると、情報表示装置100は、画像診断装置10や電子カルテサーバ20などにより一方的に配信された情報を表示する一方、画像診断装置10や電子カルテサーバ20などに自ら情報を要求して情報を取得しなくても良い。
【0014】
図2は、第1の実施形態に係る情報表示装置の構成の一例を示すブロック図である。図2に示す例では、情報表示装置100は、通信部101と、操作部102と、表示部103と、環境光センサ104と、記憶部110と、制御部120とを有する。
【0015】
通信部101は、制御部120と接続される。通信部101は、制御部120によって制御されることで、ネットワーク50を介して他の装置と情報を送受信する。例えば、通信部101は、画像診断装置10と電子カルテサーバ20と画像用サーバ30と会計用サーバ40と情報を送受信する。
【0016】
操作部102は、制御部120と接続される。操作部102は、利用者からの操作を受け付け、受け付けた操作内容を制御部120に送信する。操作部102は、例えば、キーボードやマウス、マイクなどが該当する。
【0017】
表示部103は、制御部120と接続される。表示部103は、制御部120から情報を受信し、受信した情報を利用者に表示する。表示部103は、モニタが該当する。表示部103は、医用情報を含む画面を表示する。図3や図4は、第1の実施形態における表示部により表示される画面の一例を示す図である。図3は、医用画像を表示する画面の一例を示す。図3の60は、医用画像を撮影された被検体の一覧を示す。図3の61は、画面領域60において選択された被検体について撮影された医用画像各々を示す画面領域を示す。図3の62は、画面領域61に表示される医用画像のうち選択された医用画像を示す。
【0018】
図4は、電子カルテを表示する画面の一例を示す。図4の画面領域63は、被検体の識別情報を表示する画面領域を示す。画面領域63には、例えば、被検体の名前や性別、年齢などが表示される。図4の画面領域64は、画面領域63に表示された被検体の病名を表示する画面領域を示す。図4の画面領域65は、画面領域63に表示された被検体についての診療情報を表示する画面領域を示す。例えば、部分領域63内にある図4の医用画像66は、被検体について撮影された医用画像である。図4の画面領域67は、画面領域63に表示された被検体について処方された薬を表示する画面領域である。図4の画面領域68は、画面領域63に表示された被検体についての診療情報を入力する画面領域である。
【0019】
図2の説明に戻る。環境光センサ104は、制御部120と接続される。環境光センサ104は、周囲の明るさを計測し、計測結果を制御部120に送信する。なお、通信部101によって送受信される情報の詳細、操作部102による操作内容の詳細、表示部103によって出力される情報の詳細、環境光センサ104によって出力される計測結果の詳細については、ここでは説明を省略し、制御部120について説明する際に併せて説明する。
【0020】
記憶部110は、制御部120と接続される。記憶部110は、制御部120による各種処理に用いるデータを記憶する。記憶部110は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどが該当する。記憶部110は、図2に示す例では、色調情報テーブル111と、対応付け情報テーブル112とを有する。
【0021】
色調情報テーブル111は、画面の色調パターンを記憶する。例えば、色調情報テーブル111は、暗色の色調パターンを記憶し、中間色の色調パターンを記憶し、明色の色調パターンを記憶する。
【0022】
図5は、第1の実施形態における色調情報テーブルに記憶された色調の一例を示す図である。図5に示すように、色調情報テーブル111は、色調ID(Identifier)に対応付けて色調パターンを記憶する。なお、色調IDは、色調パターン各々を識別する識別子である。図5に示す例では、色調情報テーブル111は、色調ID「色調1」に対応付けて、色調パターンとして、「背景 RGB=(#1,$1,&1)」「編集可能文字 RGB=(#2,$2,&2)」などを記憶する。すなわち、色調情報テーブル111は、「色調1」においては、背景の色が「RGB=(#1,$1,&1)」であることを記憶し、編集可能文字の色が「RGB=(#2,$2,&2)」であることを記憶する。
【0023】
なお、図5では、背景や編集可能文字の色を「R(レッド)」「G(グリーン)」「B(ブルー)」の3色の各階調値で示す場合を例に示した。図5の「#1」「$1」「&1」などは、それぞれ、階調値を示す。なお、図5に示した色調情報テーブル111に記憶された色調は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、図5に示す例では、RGBの3色の階調値を用いる場合を例に示したが、これに限定されるものではなく、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)A(透明度)表色系、Y(輝度)Cb(青の差分)Cr(赤の差分)表色系、C(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)などの任意の色を用いて良い。また、図5に示す例では、背景や編集可能文字などについてRGBを記憶する場合を例に示したが、これに限定されるものではなく、前景や編集不可文字など、情報表示装置100の画面にて表示される項目のうち任意の項目について記憶して良い。
【0024】
図2の説明に戻る。対応付け情報テーブル112は、画面の色調パターンを作業目的ごとに記憶する。対応付け情報テーブル112や色調情報テーブル111は、「色調記憶部」とも称する。具体的には、対応付け情報テーブル112は、作業目的ごとに色調IDを記憶する。
【0025】
図6は、第1の実施形態における対応付け情報テーブルに記憶される対応付けの一例を示す図である。図6に示すように、対応付け情報テーブル112は、アプリケーションごとに、作業目的と色調IDとを対応付けて記憶する。図6に示す例では、作業目的として、医療画像の読影を行う「読影目的」と、被検体の診断を行う「診断目的」、会計を行う「会計目的」とを用いる場合を示した。また、図6に示す例では、アプリケーションとして、診療についての情報を入力するアプリケーションを示す「診療入力」や、会計についての情報を入力するアプリケーションを示す「会計入力」、被検体についての検査内容や検査結果などを表示するアプリケーションを示す「検査表示」、被検体が入力することを登録するアプリケーションを示す「入院登録」、医療画像を表示するアプリケーションを示す「医療画像表示」などを用いる場合を示した。
【0026】
例えば、対応付け情報テーブル112は、アプリケーション「診療入力」に対応付けて、作業目的「読影目的」と色調ID「色調1」とを対応付けて記憶し、作業目的「診断目的」と色調ID「色調2」とを対応付けて記憶し、作業目的「会計目的」と色調ID「色調3」とを対応付けて記憶する。すなわち、対応付け情報テーブル112は、アプリケーション「診療入力」について、読影時には「色調1」にすることを記憶し、診断時には「色調2」にすることを記憶し、会計時には「色調3」にすることを記憶する。
【0027】
ここで、対応付け情報テーブル112により作業目的に対応付けられた色調について説明する。例えば、利用者は、読影室にて読影をすることが多い。ここで、読影室は、画像の明暗を出来るだけ明確に利用者が確認することを目的として、暗い部屋となる傾向がある。このため、暗い読影室においても利用者が読影に集中できるように、作業目的「読影目的」に対応付けられた色調は、全体的に暗い配色となる。同様に、作業目的「会計目的」や「診断目的」についても、それぞれの作業目的にて作業が行われる環境下において、利用者にとって適切な画面の色調が対応付けられる。
【0028】
図2の説明に戻る。制御部120は、通信部101、操作部102、表示部103、環境光センサ104及び記憶部110と接続される。制御部120は、各種の処理手順などを規定したプログラムを記憶する内部メモリを有し、種々の処理を制御する。制御部120は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などが該当する。制御部120は、図2に示す例では、表示制御部121と、操作内容監視部122と、作業目的判定部123と、色調調整部124とを有する。
【0029】
表示制御部121は、表示部103を制御することで、医用情報を含む画面を表示部103に表示する。表示制御部121は、1つ又は複数の画面を表示部103に表示する。
【0030】
具体的には表示制御部121は、利用者によって操作部102が操作されると、利用者による操作内容により特定される医用情報を含む画像を、表示部103に表示する。例えば、操作部102が、アプリケーション「会計入力」を起動する操作を利用者から受け付けた場合を用いて説明する。この場合、表示制御部121は、アプリケーション「会計入力」の画面を表示部103に表示する。すなわち、表示制御部121は、会計用サーバ40と情報を送受信することで、アプリケーション「会計入力」の画面を会計用サーバ40から取得し、取得した画面を表示部103に表示する。
【0031】
なお、以下では、表示制御部121が、医用情報を含む画面を各種サーバから取得し、取得した画面を表示部103に表示する場合を用いて説明する。言い換えると、情報表示装置100がアプリケーションを実行するのではなく、画像診断装置10や電子カルテサーバ20、画像用サーバ30若しくは会計用サーバ40がアプリケーションを実行する場合を用いて説明する。つまり、情報表示装置100の表示制御部121が、画像診断装置10や電子カルテサーバ20、画像用サーバ30若しくは会計用サーバ40による処理結果となる画面を受信し、表示部103に表示する場合を用いて説明する。ただし、情報表示装置100はこれに限定されるものではなく、情報表示装置100自身がアプリケーションを実行して画面を生成し、生成した画面を表示しても良い。例えば、アプリケーション「会計入力」を起動する操作を操作部102が利用者から受け付けると、表示制御部121は、アプリケーション「会計入力」の画面を生成し、会計用サーバ40から取得した医用情報を生成した画面内に表示しても良い。
【0032】
操作内容監視部122は、操作部102に対する利用者の操作内容を監視する。例えば、操作内容監視部122は、複数ある画面のうち利用者により現に選択されているアクティブな画面を監視したり、利用者により操作されるマウス座標に対応する画面を監視したり、利用者による操作により起動されたアプリケーションが何であるかを監視したりする。また、操作内容監視部122は、利用者が画面を利用している時間を監視する。例えば、操作内容監視部122は、表示部103に複数の画面が表示されている場合には、アプリケーションそれぞれに対応する画面ごとに、利用者による操作時間を監視する。
【0033】
作業目的判定部123は、周囲の明るさと利用者による操作内容とのうち少なくともいずれか一つに基づいて、利用者による作業目的を判定する。具体的には、作業目的判定部123は、操作内容監視部122により監視された操作内容に基づいて利用者が操作しているアプリケーションを判定し、判定したアプリケーションに関連付けられた作業目的を判定する。例えば、作業目的判定部123は、アプリケーション「会計入力」又は「入院登録」を利用者が操作していると判定した場合には、作業目的「会計目的」であると判定する。つまり、作業目的判定部123は、会計目的に対応するアプリケーションを利用者が利用中であると判定した場合には、作業目的が会計目的であると判定する。また、例えば、作業目的判定部123は、アプリケーション「診療入力」又は「検査表示」、「医療画像表示」を利用者が操作していると判定した場合には、作業目的「診断目的」であると判定する。つまり、作業目的判定部123は、診断目的に対応するアプリケーションを利用者が利用中であると判定した場合には、作業目的が診断目的であると判定する。なお、ここで説明した関連付けは一例であり、これに限定されるものではない。
【0034】
また、具体的には、作業目的判定部123は、周囲の明るさが閾値よりも低い場合に、読影目的であると判定する。例えば、作業目的判定部123は、環境光センサ104により測定された周囲の明るさが、予め設定された閾値より低い場合には、作業目的が読影目的であると判定する。すなわち、利用者は、読影室にて読影をすることが多い。ここで、読影室は、画像の明暗を出来るだけ明確に利用者が確認することを目的として、暗い部屋となる傾向がある。このことを踏まえ、環境光センサ104により計測された室内の明るさが閾値より暗い場合に、作業目的判定部123は、作業目的が読影目的であると判定する。なお、作業目的判定部123は、アプリケーションが「医療画像表示」であり、かつ周囲の明るさが閾値よりも低い場合に、読影目的であると判定しても良い。
【0035】
作業目的判定部123は、任意の処理開始タイミングにて、判定処理を開始する。例えば、作業目的判定部123は、操作部102が利用者による操作を受け付けるごとに判定処理を実行し、又は、予め設定された時間間隔ごとに判定処理を実行する。なお、作業目的判定部123による詳細な処理の流れの一例については、フローチャートを用いて後述する。
【0036】
色調調整部124は、作業目的判定部123により判定された作業目的に対応する色調パターンを対応付け情報テーブル112や色調情報テーブル111から取得し、取得した色調パターンを用いて表示部103により表示される画面の色調を調整する。具体的には、色調調整部124は、表示部103に表示されている画面のアプリケーションについて、作業目的判定部123により判定された作業目的に対応する色調IDを対応付け情報テーブル112から取得する。そして、色調調整部124は、取得した色調IDに対応付けられた色調パターンを色調情報テーブル111から取得し、取得した色調パターンに基づいて画面の色調を調整する。
【0037】
例えば、作業目的判定部123により作業目的が「読影目的」であると判定された場合を用いて説明する。また、表示部103により、アプリケーション「診療入力」の画面とアプリケーション「医療画像表示」の画面とが表示されている場合を用いて説明する。この場合、色調調整部124は、対応付け情報テーブル112から、アプリケーション「診療入力」に対応付けられた色調のうち、「読影目的」に対応付けられた「色調1」を取得する。また、色調調整部124は、対応付け情報テーブル112から、アプリケーション「医療画像表示」に対応付けられた色調のうち、「読影目的」に対応付けられた「色調1」を取得する。また、色調調整部124は、色調情報テーブル111から、色調ID「色調1」の色調パターンを取得する。例えば、色調調整部124は、色調ID「色調1」に対応付けられた「背景 RGB=(#1,$1,&1)」や「編集可能文字 RGB=(#2,$2,&2)」などを取得する。そして、色調調整部124は、アプリケーション「診療入力」の画面及びアプリケーション「医療画像表示」の画面について、背景や編集可能文字の色調を、色調情報テーブル111から取得した色調パターンに調整する。
【0038】
なお、情報表示装置100は、既知のパーソナルコンピュータ、又はPDA(Personal Digital Assistant)などの情報処理装置を利用して実現しても良い。例えば、PDAなどの情報処理装置に、図2に示した環境光センサ104や記憶部110、制御部120などの各機能を搭載することによって実現しても良い。また、その際には、記憶部110については、PDAなどの情報処理装置に搭載するのではなく、PDAなどの情報処理装置の外部装置として、ネットワークを介して接続されるようにしても良い。
【0039】
(第1の実施形態に係る情報表示装置による処理)
図7を用いて、第1の実施形態に係る情報表示装置100による処理の流れの一例を示す。図7は、第1の実施形態に係る情報表示装置による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0040】
図7に示すように、情報表示装置100では、作業目的判定部123は、処理開始タイミングとなると(ステップS101 Yes)、判定処理を実行する(ステップS102)。つまり、作業目的判定部123は、周囲の明るさと利用者による操作内容とのうち少なくともいずれか一つに基づいて、利用者による作業目的を判定する。
【0041】
そして、色調調整部124は、作業目的判定部123により判定された作業目的に対応する色調パターンを取得する(ステップS103)。例えば、アプリケーション「医療画像表示」の画面が表示部103に表示されており、作業目的判定部123により作業目的が「読影目的」であると判定された場合を用いて説明する。この場合、色調調整部124は、アプリケーション「医療画像表示」に対応付けられた色調IDのうち、読影目的に対応付けられた色調ID「色調1」を対応付け情報テーブル112から取得する。そして、色調調整部124は、取得した色調ID「色調1」に対応付けられた色調を色調情報テーブル111から取得する。そして、色調調整部124は、取得した色調パターンを用いて表示部103により表示される画面の色調を調整する(ステップS104)。
【0042】
(第1の実施形態における作業目的判定部による処理)
図8を用いて、第1の実施形態における作業目的判定部123による判定処理の流れの一例を示す。図8は、第1の実施形態における作業目的判定部による判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図8に示す一連の処理は、図7におけるステップS102に対応する。
【0043】
図8に示すように、作業目的判定部123は、周囲の明るさが閾値以下であるかを判定する(ステップS201)。つまり、作業目的判定部123は、環境光センサ104により測定された周囲の明るさが、予め設定された閾値より低いか否かを判定する。ここで、作業目的判定部123は、低いと判定した場合には(ステップS201 Yes)、作業目的が読影目的であると判定する(ステップS202)。
【0044】
一方、作業目的判定部123は、周囲の明るさが閾値以下であると判定しなかった場合には(ステップS201No)、診断目的に対応するアプリケーションを利用者が利用中であるかを判定する(ステップS203)。つまり、作業目的判定部123は、操作内容監視部122により監視された操作内容に基づいて利用者が操作しているアプリケーションを判定し、判定したアプリケーションに関連付けられた作業目的が診断目的であるかを判定する。ここで、作業目的判定部123は、診断目的に対応するアプリケーションであると判定した場合には(ステップS203 Yes)、作業目的が診断目的であると判定する(ステップS204)。例えば、作業目的判定部123は、アプリケーション「診療入力」や「検査表示」、「医療画像表示」を利用者が操作していると判定した場合には、作業目的「診断目的」であると判定する。
【0045】
一方、作業目的判定部123は、診断目的に対応するアプリケーションでないと判定した場合には(ステップS203No)、会計目的に対応するアプリケーションを利用者が利用中であるかを判定する(ステップS205)。ここで、作業目的判定部123は、会計目的に対応するアプリケーションであると判定した場合には(ステップS205 Yes)、作業目的が会計目的であると判定する(ステップS206)。例えば、作業目的判定部123は、アプリケーション「会計入力」や「入院登録」を利用者が操作していると判定した場合には、作業目的「会計目的」であると判定する。
【0046】
一方、会計目的に対応するアプリケーションでないと判定した場合に(ステップS205No)、作業目的判別部123は、処理を終了する。なお、図8に示す例では、会計目的に対応するアプリケーションでないと判定した場合に(ステップS205No)、そのまま処理が終了する場合を例に示したが、これに限定されるものではなく、ステップS201に戻って処理を繰り返しても良い。
【0047】
また、上述の処理手順は、上述の順番に限定されるものではなく、処理内容を矛盾させない範囲で適宜変更しても良い。例えば、図8に示す例では、周囲の明るさが閾値以下であるかを判定し、その後、診断目的に対応するアプリケーションであるかを判定し、続いて、会計目的に対応するアプリケーションであるかを判定する場合を用いて説明したが、これに限定されるものではない。より詳細な一例をあげて説明すると、作業目的判定部123は、周囲の明るさが閾値以下であるかを判定する処理と、診断目的に対応するアプリケーションであるかを判定する処理と、会計目的に対応するアプリケーションであるかを判定する処理とについて、任意の順番で行って良い。
【0048】
また、図8に示す例では、作業目的判定部123は、周囲の明るさが閾値以下であるかを判定する処理と、診断目的に対応するアプリケーションであるかを判定する処理と、会計目的に対応するアプリケーションであるかを判定する処理とを含むフローチャートを示したが、これに限定されるものではない。例えば、作業目的判定部123は、周囲の明るさが閾値以下であるかを判定する処理と、診断目的に対応するアプリケーションであるかを判定する処理と、会計目的に対応するアプリケーションであるかを判定する処理とのうち、一部のみを実行しても良い。また、例えば、作業目的判定部123は、他の判定処理を更に追加しても良い。
【0049】
(第1の実施形態による効果)
上述したように、第1の実施形態によれば、情報表示装置100は、画面の色調を作業目的ごとに記憶する。また、情報表示装置100は、医用情報を含む画面を表示する。また、情報表示装置100は、周囲の明るさと利用者による操作内容とのうち少なくともいずれか一つに基づいて、利用者による作業目的を判定する。また、情報表示装置100は、判定した作業目的に対応する色調を取得し、取得した色調を用いて表示部により表示される画面の色調を調整する。この結果、第1の実施形態によれば、画面の状態を適切に設定することが可能である。具体的には、1人の利用者が複数の作業目的を実行する者であったとしても、作業目的に適切な色調を設定可能である。
【0050】
また、第1の実施形態によれば、情報表示装置100は、利用者による操作部102に対する操作内容を監視し、監視された操作内容に基づいて利用者が操作しているアプリケーションを判定し、判定したアプリケーションに関連付けられた作業目的を判定する。この結果、第1の実施形態によれば、利用者に負荷をかけることなく、作業目的に適切な色調に設定可能である。
【0051】
また、第1の実施形態によれば、情報表示装置100は、周囲の明るさを測定し、周囲の明るさが閾値よりも低い場合に、読影目的であると判定する。この結果、第1の実施形態によれば、読影時に適切な色調を設定可能である。例えば、読影室での読影時に、利用者に負荷をかけることなく、画面の明るさを抑えることが可能である。
【0052】
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る情報表示装置200について説明する。情報表示装置200は、以下に詳細に説明するように、表示部103により表示される医用画像に含まれる色に基づいて、表示部103により表示される画面の色調を調整する。なお、以下では、第1の実施形態に係る情報表示装置と同様の点については、情報表示装置100と同じ符号を付し、説明を省略する。
【0053】
図9は、第2の実施形態に係る情報表示装置の構成の一例を示すブロック図である。図9に示すように、情報表示装置200は、通信部101と、操作部102と、表示部103と、記憶部210と、制御部220とを有する。
【0054】
記憶部210は、制御部220と接続される。記憶部210は、制御部220による各種処理に用いるデータを記憶する。記憶部210は、例えば、RAMやROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどが該当する。記憶部210は、図9に示す例では、色調情報テーブル111と、対応付け情報テーブル211とを有する。
【0055】
対応付け情報テーブル211は、医用画像に含まれる色に対応付けて、色調IDを記憶する。図10は、第2の実施形態における対応付け情報テーブルに記憶された情報の一例を示す図である。図10に示すように、対応付け情報テーブル211は、医用画像に含まれる色「赤」に対応付けて色調ID「色調11」を記憶し、医用画像に含まれる色「青」に対応付けて色調ID「色調12」を記憶する。
【0056】
ここで、補色残像について説明した上で、第2の実施形態における対応付け情報テーブル112の色調IDにより識別される色調パターンについて更に説明する。まず、補色残像について説明する。補色残像とは、ある色を長時間見た後に別の色を見ると、最初に見た色の残像が見える現象を示す。例えば、手術中の医師は、患者の内臓や血などの赤い場所を長期間見た後、赤くない別の場所を見ると、補色残像として青や緑色が見えることがある。補色残像が見えることで手術ミスにつながることもあり、補色残像を抑えることが重要となる。また、補色残像により見える色は、色相関において、長時間見た色と対角にある色となる。
【0057】
図11は、色相関の一例を示す図である。図11において、色70〜色81は、それぞれ色を示す。例えば、図11において、色70は黄色を示し、色71は黄緑色を示し、色72は緑色を示し、色73はシアン色を示し、色74は水色を示し、色75は青色を示し、色76は紫色を示し、色77は薄紫色を示し、色78はマゼンダ色を示し、色79は赤色を示し、色80はオレンジ色を示し、色81はベージュ色を示す。図11に示す例では、赤色である色79を長時間見た後に利用者が赤色以外の場所を見ると、色79から見て対角の位置にある色73であるシアン色が利用者に補色残像により見えることになる。また、補色残像は、色相関における対角の色を見ることで、軽減することが可能となる。このことを踏まえ、例えば、手術服の色は、赤を長時間見続けた医師への残像を軽減させることを目的として青緑色であることが多い。なお、以下では、色相関における対角の色を「補色関係にある色」とも称する。
【0058】
上述した補色残像を踏まえた上で、第2の実施形態における対応付け情報テーブル112の色調IDにより識別される色調パターンについて説明する。上述したように、補色残像を抑えることは重要であり、色相関における対角の色を見ることで補色残像を軽減することが可能であることを踏まえ、対応付け情報テーブル211は、医用画像に含まれる色に対応付けて、補色関係にある色を含む色調パターンを記憶する。すなわち、図10に示す例では、医用画像に含まれる色「赤」に対応付けられた色調ID「色調11」により示される色調パターンは、赤と補色関係にある色となるシアン色や青、緑色などを含む色調パターンとなる。また、同様に、医用画像に含まれる色「青」に対応付けられた色調ID「色調12」により示される色調パターンは、青と補色関係にある色となる黄色などを含む色調パターンとなる。
【0059】
すなわち、第2の実施形態における情報表示装置200は、以下に説明するように、表示部103により表示された画面の色調を、補色関係にある色を含む色調にすることで、利用者の補色残像を軽減可能となる。
【0060】
図9の説明に戻る。制御部220は、通信部101、操作部102、表示部103及び記憶部210と接続される。制御部220は、各種の処理手順などを規定したプログラムを記憶する内部メモリを有し、種々の処理を制御する。制御部220は、例えば、ASIC、FPGA、CPU、MPUなどが該当する。制御部220は、図9に示す例では、表示制御部221と、対象色選択部222と、色調調整部223とを有する。
【0061】
表示制御部221は、表示部103を制御することで、医用画像を含む画面を表示部103に表示する。また、その際、表示制御部221は、表示部103に表示させる医用画像を含む画面を対象色選択部222にも送る。なお、表示制御部221のその他の点については、表示制御部121と同様であり、説明を省略する。
【0062】
対象色選択部222は、表示部103により表示される医用画像に含まれる色を選択する。具体的には、対象色選択部222は、医用画像において利用者により注視される部分に含まれる色を選択する。より詳細には、対象色選択部222は、医用画像において利用者により注視される部分に含まれる色のうち、利用者により注視される部分において占める割合が他の色と比較して最も大きい色を選択する。
【0063】
図12に示す医用画像を用いて、対象色選択部222について更に説明する。図12は、心臓を含む超音波画像の一例を示す。図12に示す例では、Bモードの画像上に、利用者により指定された領域82における流速変化を色で示したカラードプラモードの超音波画像の一例を示した。図12においては、領域82において、部分領域83は青色であり、部分領域84は黄色であり、部分領域85は水色である場合を用いて説明する。また、領域82において、青色系の占める割合は、黄色系の占める割合と比較して大きい場合を用いて説明する。この場合、対象色選択部222は、利用者により注視される部分となる領域82において、占める割合が他の色と比較して最も大きい色として「青色」を選択する。
【0064】
なお、対象色選択部222は、利用者による操作内容を用いて、医用画像において利用者により注視される部分を特定しても良い。例えば、表示部103に医用画像を含む画面が複数表示されている場合に、対象色選択部222は、利用者により操作される割合が他の画面と比較して最も大きい画面を、利用者による操作内容に基づいて選定しても良い。この場合、対象色選択部222は、選定された画面内にある医用画像から、色を選定する。
【0065】
また、利用者が医用画像を目視している時間が短い場合や、利用者が医用画像を見ていない場合には、補色残像が発生しない。このことを踏まえ、対象色選択部222は、利用者が医用画像を目視している時間が短かい場合や、利用者が医用画像を見ていない場合には、色を選択しなくても良い。つまり、この場合、情報表示装置200は、表示部103により表示されている色に基づいて、色調を調整しない。
【0066】
利用者が医用画像を目視している時間が短い場合であると判定する手法の一例を示す。例えば、対象色選択部222は、医用画像が表示されている時間を計測する。そして、対象色選択部222は、医用画像が表示されてから経過した時間が閾値を超えたか否かを定期的に判定する。ここで、対象色選択部222は、所定の時間が経過したと判定しなかった場合には、利用者が医用画像を目視している時間が短いと判定し、色を選択しない。一方、対象色選択部222は、所定の時間が経過したと判定した場合には、色を選択する。
【0067】
利用者が医用画像を見ていない場合であると判定する手法の一例を示す。例えば、対象色選択部222は、複数の画面が表示されている場合に、利用者による操作内容が、医用画像を含まない画面に対して行われている場合に、利用者が医用画像を見ていないと判定する。
【0068】
色調調整部223は、表示部103により表示される医用画像に含まれる色に基づいて、表示部により表示される画面の色調を調整する。具体的には、色調調整部223は、医用画像に含まれる色と補色関係にある色を含む色調パターンを用いて、画面の色調を調整する。更に詳細に説明すると、色調調整部223は、医用画像において利用者により注視される部分に含まれる色と補色関係にある色を含む色調パターンを用いて、画面の色調を調整する。
【0069】
対象色選択部222により「青色」が選択された場合を用いて説明する。この場合、色調調整部223は、対象色選択部222により選択された「青色」に対応付けられた色調IDを対応付け情報テーブル211から取得する。図10に示す例では、色調調整部223は、「青色」に対応付けられた色調ID「色調12」を取得する。そして、色調調整部223は、取得した色調ID「色調12」に対応付けられた色調パターンを色調情報テーブル111から取得し、取得した色調パターンを用いて画面の色調を調整する。例えば、色調調整部223は、画面が緑色を含む色調になるように調整する。
【0070】
ここで、色調調整部223は、医用画像を表示している領域以外の部分について、画面色調を調整する。すなわち、利用者が注視している医用画像については、色調を変更すると利用者が混乱したり、医用画像内に示されるデータの意味が変化したりする可能性があることを踏まえ、色調を調整しない。
【0071】
なお、情報表示装置200は、情報表示装置100と同様に、既知のパーソナルコンピュータ、又はPDA(Personal Digital Assistant)などの情報処理装置を利用して実現しても良い。
【0072】
(第2の実施形態に係る情報表示装置による処理)
図13を用いて、第2の実施形態に係る情報表示装置200による処理の流れの一例を示す。図13は、第2の実施形態に係る情報表示装置による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0073】
図13に示すように、情報表示装置200では、対象色選択部222は、処理開始タイミングとなると(ステップS301 Yes)、対象となる色を選択する(ステップS302)。つまり、対象色選択部222は、医用画像において利用者により注視される部分に含まれる色のうち、利用者により注視される部分において占める割合が他の色と比較して最も大きい色を選択する。例えば、対象色選択部222は、医用画像のうち利用者が注視する領域において青色が占める割合が他の色と比較して最も多い場合には、「青色」を選択する。
【0074】
そして、色調調整部223は、選択した色に対応する色調パターンを取得する(ステップS303)。例えば、色調調整部223は、対象色選択部222により選択された「青色」に対応付けられた色調ID「色調12」を対応付け情報テーブル211から取得し、色調ID「色調12」に対応付けられた色調パターンを色調情報テーブル111から取得する。
【0075】
そして、色調調整部223は、色調情報テーブル111から取得した色調パターンを用いて、画面の色調を調整する(ステップS304)。例えば、色調調整部223は、医用画像を表示している領域以外の部分について、「青色」と補色関係にある色である緑色を含む色調に調整する。
【0076】
なお、上述の処理手順は、上述の順番に限定されるものではなく、処理内容を矛盾させない範囲で適宜変更しても良い。例えば、上述のステップS302の前に、医用画像を表示されてから所定の時間が経過したかを判定するステップを実行しても良い。この場合、経過したと判定した場合には、図13におけるステップS302に進み、経過していないと判定した場合には、処理を終了し、又は、ステップS301に戻って処理を繰り返す。
【0077】
(第2の実施形態による効果)
上述したように、第2の実施形態によれば、情報表示装置200は、医用画像を含む画面を表示し、表示部103により表示される医用画像に含まれる色に基づいて、表示部103により表示される画面の色調を調整する。この結果、画面の状態を適切に設定することが可能である。
【0078】
また、第2の実施形態によれば、情報表示装置200は、医用画像に含まれる色と補色関係にある色を含む色調になるように、画面の色調を調整する。この結果、利用者に発生する補色残像を軽減することが可能である。
【0079】
また、第2の実施形態によれば、情報表示装置200は、医用画像において利用者により注視される部分に含まれる色と補色関係にある色を含む色調になるように、画面の色調を調整する。この結果、利用者に発生する補色残像を高確率にて軽減することが可能である。
【0080】
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る情報表示装置300について説明する。情報表示装置300は、以下に詳細に説明するように、医用情報を含む複数の画面を表示部103が表示する際に、画面各々の明るさを調整する。
【0081】
図14は、第3の実施形態に係る情報表示装置の構成の一例を示すブロック図である。図14に示すように、情報表示装置300は、通信部101と、操作部102と、表示部301と、制御部320とを有する。
【0082】
表示部301は、医用情報を含む画面を複数表示する。図15は、第3の実施形態における表示部により表示される画面各々の一例を示す図である。図15において、90〜95は、それぞれ、アプリケーションの画面を示す。また、図15に示す例では、95は、医用画像を含む画面である場合を例に示した。なお、図15に示す例では、表示部301が6個の画面を表示する場合を例に示したが、これに限定されるものではない。例えば、表示部301は、2個〜5個の画面を表示しても良く、7個以上の画面を表示しても良い。
【0083】
図14の説明に戻る。制御部320は、通信部101、操作部102及び表示部301と接続される。制御部320は、各種の処理手順などを規定したプログラムを記憶する内部メモリを有し、種々の処理を制御する。制御部320は、例えば、ASIC、FPGA、CPU、MPUなどが該当する。制御部320は、図14に示す例では、表示制御部121と、操作内容監視部122と、画面選択部321と、明度算出部322と、明るさ調整部323とを有する。
【0084】
画面選択部321は、表示部301により表示されている画面各々のうち、利用者による利用頻度が最も高い画面を選択する。例えば、画面選択部321は、操作内容監視部122により監視された操作内容に基づいて、画面各々について利用者による所定時間当たりの操作頻度を算出し、算出された操作頻度が最も高い画面を選択する。また、例えば、画面選択部321は、画面がアクティブな時間を画面ごとに計測し、アクティブな時間が最も長かった画面を選択する。
【0085】
具体的な状況の一例をあげて説明する。例えば、図15において、利用者が画面91のアプリケーションを他の画面アプリケーションと比較して高頻度に利用するものとして説明する。すなわち、例えば、内科医が、様々な画面を表示部301に表示させた状態において、主に、診療入力アプリケーションの画面を利用しているような状況が該当する。この場合、内科医は、診療入力アプリケーションの画面以外の画面のアプリケーションを利用しないわけではないが、診療入力アプリケーションと比較して利用頻度が低いと考えられる。そこで、画面選択部321は、診療入力アプリケーションの画面を選択する。
【0086】
明度算出部322は、表示部301に表示させている画面の明るさに関する値を画面ごとに算出する。例えば、明度算出部322は、画面の明るさに関する値として、画面を形成する画素各々の輝度を合計し、合計した値を画面の面積で除算した値を算出する。
【0087】
また、例えば、明度算出部322は、画面を形成する画素各々について、明るさを示す値として「(R+G+B)/3」を算出する。そして、図16に示すように、明度算出部322は、明るさを示す値と、明るさを示す値ごとの分布との関係を算出する。図16は、第3の実施形態における明るさを示す値ごとの分布の関係を示す図である。図16に示す例では、横軸は明るさを示す値を示し、縦軸は分布を示す。分布は、「画総数/画面の面積」となる。具体的には、任意の明るさを示す値についての分布の値は、任意の明るさを示す値を取る画素の総数を、画面の面積にて除算した値となる。そして、明度算出部322は、画面の明るさに関する値として、分布と明るさの関係を積分した値を算出する。
【0088】
明るさ調整部323は、画面選択部321により選択されなかった画面の明るさに関する値を、画面選択部321により選択された画面の明るさに関する値になるように調整する。具体的には、明るさ調整部323は、画面の明るさに関する値が選択された画面より低い画面については、画面の明るさに関する値が高くなるように画面を調整する。例えば、明るさ調整部323は、画素の明るさを示す値が全体的に高くなるように調整する。また、明るさ調整部323は、画面の明るさに関する値が選択された画面より高い画面については、画面の明るさに関する値が低くなるように画面を調整する。例えば、明るさ調整部323は、画素の明るさを示す値が全体的に低くなるように調整する。
【0089】
上述したように、第3の実施形態に係る情報表示装置300は、明るさの総量をユーザが主に利用しているアプリケーションに近くなるように、画面の明るさを調整する。
【0090】
なお、情報表示装置300は、情報表示装置100や情報表示装置200と同様に、既知のパーソナルコンピュータ、又はPDA(Personal Digital Assistant)などの情報処理装置を利用して実現しても良い。
【0091】
(第3の実施形態に係る情報表示装置による処理)
図17を用いて、第3の実施形態に係る情報表示装置300による処理の詳細な一例を示す。図17は、第3の実施形態に係る情報表示装置による処理の詳細な一例を示すフローチャートである。
【0092】
図17に示すように、情報表示装置300では、画面選択部321は、処理開始タイミングとなると(ステップS401 Yes)、表示部301により表示されている画面各々のうち、利用者による利用頻度が最も高い画面を選択する(ステップS402)。例えば、画面選択部321は、画面がアクティブな時間を画面ごとに計測し、アクティブな時間が最も長かった画面を選択する。
【0093】
そして、明度算出部322は、画面の明るさに関する値を、表示部301に表示させている画面ごとに算出する(ステップS403)。例えば、明度算出部322は、画面の明るさに関する値として、画面を形成する画素各々の輝度を合計し、合計した値を画面の面積で除算した値を算出する。
【0094】
そして、明るさ調整部323は、画面選択部321により選択されなかった画面の明るさに関する値が、画面選択部321により選択された画面の明るさに関する値になるように、選択されなかった画面を調整する(ステップS404)。例えば、画面の明るさに関する値が選択された画面より低い画面については、画素の明るさを示す値が全体的に高くなるように調整する。一方、例えば、明るさ調整部323は、画面の明るさに関する値が選択された画面より高い画面については、画素の明るさを示す値が全体的に低くなるように調整する。
【0095】
(第3の実施形態による効果)
上述したように、第3の実施形態によれば、情報表示装置300は、医用情報を含む画面を複数表示する。また、情報表示装置300は、表示部301により表示されている画面各々のうち、利用者による利用頻度が最も高い画面を選択する。そして、情報表示装置300は、選択しなかった画面の明るさに関する値が、選択した画面の明るさに関する値になるように調整する。この結果、画面の状態を適切に設定することが可能である。すなわち、異なる用途の業務システムが混在したシステムにおいてでも、統一された明るさの下、利用者が操作することが可能である。
【0096】
(第4の実施形態)
さて、上述した実施形態以外にも、その他の実施形態にて実施されても良い。そこで、以下では、その他の実施形態を示す。
【0097】
(実施形態の組み合わせについて)
例えば、第1の実施形態では、作業目的に応じた色調に調整する場合について説明し、第2の実施形態では、色相関に応じた色調に調整する場合について説明し、第3の実施形態では、明るさを調整する場合について説明した。ここで、例えば、第1の実施形態〜第3の実施形態のうち、任意の複数の実施形態を組み合わせて実行しても良い。例えば、第1の実施形態〜第3の実施形態を組み合わせた情報表示装置は、図7や図13や図17を用いて説明した処理を、それぞれ実行する。
【0098】
(明るさ)
また、例えば、情報表示装置300は、周囲の明るさに基づく色調パターンを用いても良い。具体的には、情報表示装置300は、画面の色調パターンを作業目的ごとに記憶する。また、情報表示装置300は、医用情報を含む画面を表示する。また、情報表示装置300は、周囲の明るさを検出する。ここで、情報表示装置300は、周囲の明るさの検出結果に基づいて色調パターンを取得し、取得した色調パターンを用いて表示される画面の色調を調整する。
【0099】
(システム構成)
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上述文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については(例えば、図1〜図17)、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0100】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。図2に示す例を用いて説明すると、情報表示装置100の記憶部110を外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしても良い。また、制御部120の操作内容監視部122や作業目的判定部123、色調調整部124を別の装置が有し、ネットワーク経由で接続されて協働することで、上述した情報表示装置100を実現しても良い。
【0101】
また、例えば、情報表示装置をシンクライアント(Thin client)として実現しても良い。この場合、図2を用いて説明すると、情報表示装置100の制御部120は、表示制御部121のみを有する。また、操作内容監視部122や作業目的判定部123、色調調整部124、色調情報テーブル111、対応付け情報テーブル112については、各種サーバや画像診断装置に搭載される。
【0102】
また、上述した実施形態では、情報を表示する情報表示装置を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、各種の画像診断装置を用いて実現しても良い。例えば、X線診断装置やX線CT装置、超音波診断装置、磁気共鳴画像診断装置、核医学診断装置などに、記憶部110や制御部120などの機能を搭載することで実現しても良い。
【0103】
(その他]
なお、本実施形態で説明した情報表示装置は、所定の情報表示プログラムをコンピュータに実行させることで実現しても良い。また、情報表示プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、画像表示プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
【0104】
(実施形態の効果)
上述した実施形態によれば、画面の状態を適切に設定することが可能になる。
【0105】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0106】
100 情報表示装置
103 表示部
110 記憶部
111 色調情報テーブル
112 対応付け情報テーブル
120 制御部
121 表示制御部
123 作業目的判定部
124 色調調整部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面の色調パターンを作業目的ごとに記憶する色調記憶部と、
医用情報を含む画面を表示する表示部と、
周囲の明るさと利用者による操作内容とのうち少なくともいずれか一つに基づいて、利用者による作業目的を判定する作業目的判定部と、
前記作業目的判定部により判定された作業目的に対応する色調パターンを前記色調記憶部から取得し、取得した色調パターンを用いて前記表示部により表示される画面の色調を調整する色調調整部と
を備えたことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
利用者による操作部に対する操作内容を監視する操作内容監視部を更に備え、
前記作業目的判定部は、前記操作内容監視部により監視された操作内容に基づいて利用者が操作しているアプリケーションを判定し、判定したアプリケーションに関連付けられた作業目的を判定することを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
周囲の明るさを測定する明るさ測定部を更に備え、
前記作業目的判定部は、前記明るさ測定部により測定された周囲の明るさが閾値よりも低い場合に、読影目的であると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
医用画像を含む画面を表示する表示部と、
前記表示部により表示される医用画像に含まれる色に基づいて、前記表示部により表示される画面の色調を調整する色調調整部と
を備えたことを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
前記色調調整部は、前記医用画像に含まれる色と補色関係にある色を含む色調パターンを用いて、前記画面の色調を調整することを特徴とする請求項4に記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記色調調整部は、前記医用画像において利用者により注視される部分に含まれる色と補色関係にある色を含む色調パターンを用いて、前記画面の色調を調整することを特徴とする請求項5に記載の情報表示装置。
【請求項7】
医用情報を含む画面を複数表示する表示部と、
前記表示部により表示されている画面各々のうち、利用者による利用頻度が最も高い画面を選択する画面選択部と、
前記画面選択部により選択されなかった画面の明るさに関する値を、前記画面選択部により選択された画面の明るさに関する値に調整する明るさ調整部と
を備えたことを特徴とする画像診断装置。
【請求項8】
画面の色調パターンを作業目的ごとに記憶する色調記憶部と、
医用情報を含む画面を表示する表示部と、
周囲の明るさと利用者による操作内容とのうち少なくともいずれか一つに基づいて、利用者による作業目的を判定する作業目的判定部と、
前記作業目的判定部により判定された作業目的に対応する色調パターンを前記色調記憶部から取得し、取得した色調パターンを用いて前記表示部により表示される画面の色調を調整する色調調整部と
を備えたことを特徴とする画像診断装置。
【請求項9】
医用画像を含む画面を表示する表示部と、
前記表示部により表示される医用画像に含まれる色に基づいて、前記表示部により表示される画面の色調を調整する色調調整部と
を備えたことを特徴とする画像診断装置。
【請求項10】
医用情報を含む画面を複数表示する表示部と、
前記表示部により表示されている画面各々のうち、利用者による利用頻度が最も高い画面を選択する画面選択部と、
前記画面選択部により選択されなかった画面の明るさに関する値を、前記画面選択部により選択された画面の明るさに関する値に調整する明るさ調整部と
を備えたことを特徴とする画像診断装置。
【請求項11】
コンピュータに、
医用情報を含む画面を表示する表示手順と、
周囲の明るさと利用者による操作内容とのうち少なくともいずれか一つに基づいて、利用者による作業目的を判定する作業目的判定手順と、
画面の色調パターンを作業目的ごとに記憶する色調記憶部から、前記作業目的判定手順により判定された作業目的に対応する色調パターンを取得し、取得した色調パターンを用いて、医用情報を含む画面を表示する表示部により表示される画面の色調を調整する色調調整手順と
を実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
医用画像を含む画面を表示する表示手順と、
前記表示手順により表示される医用画像に含まれる色に基づいて、前記表示手順により表示される画面の色調を調整する色調調整手順と
を実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
医用情報を含む画面を複数表示する表示手順と、
前記表示手順により表示されている画面各々のうち、利用者による利用頻度が最も高い画面を選択する画面選択手順と、
前記画面選択手順により選択されなかった画面の明るさに関する値を、前記画面選択手順により選択された画面の明るさに関する値に調整する明るさ調整部と
を実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【請求項14】
画面の色調パターンを作業目的ごとに記憶する色調記憶部と、
医用情報を含む画面を表示する表示部と、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて色調パターンを前記色調記憶部から取得し、取得した色調パターンを用いて前記表示部により表示される画面の色調を調整する色調調整部と
を備えたことを特徴とする情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図13】
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【図14】
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【図16】
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【図17】
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【図3】
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【図4】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−189790(P2012−189790A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53053(P2011−53053)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】