説明

情報記録再生装置、情報記録再生方法、及びプログラム

【課題】HDD上のタイトルを簡単に可搬型記録媒体に転送し、かつ、簡単に再生可能な情報記録再生装置および方法を提供する。
【解決手段】HDD20または可搬型記録媒体に記録したテレビ番組をタイトルとしてその解像度、音声形式、フレーム単位の編集の有無、記録時間に関する情報を少なくとも含む属性情報と可搬型記録媒体への転送の有無、転送した可搬型記録媒体を識別可能なID番号、HDD20内の実データの存在の有無を示す情報とともに登録管理するライブラリ管理情報テーブルをHDD20内に備え、HDD20のタイトルを可搬型記録媒体のバックアップ記録する際に、前記ライブラリ管理情報テーブルの当該タイトルに関する属性情報を参照することにより、可搬型記録媒体に記録する記録形式を選択し、かつ、データ容量が複数枚の可搬型記録媒体に及ぶ場合、各可搬型記録媒体に収納可能なデータ量に分割して、それぞれの可搬型記録媒体に書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録再生装置、情報記録再生方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば、特許文献1の特開2005−348356号公報「情報記録再生装置」にも記載されているように、HDD(Hard Disk Drive)付きDVDレコーダ(以下、HDD DVDレコーダと表記)が登場したことにより、VTRテープメディアなどにテレビ番組をアナログ情報のまま順次録画するようなこれまでの録画再生方法に変化が生じてきており、まず、HDD DVDレコーダのHDDにテレビ番組をデジタル変換して録り溜めていき、保存版として今後とも残しておきたいテレビ番組だけを選択してCMカットなどの編集を行って、記録型DVDメディアに保存するといった使用方法が定着してきた。
【0003】
この背景には、何百時間にも及ぶ大量のテレビ番組を一時的に記録することができるだけの容量を有する大容量ストレージHDDの開発やDVD−R、DVD−RW、DVD−RAMといった記録型光メディアの普及に伴う低価格化などが挙げられる。
【0004】
また、HDD DVDレコーダの機能として、GUI(Graphical User Interface)による分かり易い操作方法の実装、電子番組表(EPG)の取り込み、さらには、複数チューナを内蔵した複数番組の同時録画機能の実現など、HDD DVDレコーダのソフトウェア面の改良・改善も無視できない。
この結果、HDD DVDレコーダは、大変便利になり、ユーザは、EPGのキーワード検索による自動録画機能や2番組同時録画機能などを使いこなし、これまで見ることができなかった裏番組も次々と録画できるようになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−348356号公報(第7−9頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、最初は、無尽蔵と思えるHDD DVDレコーダの大容量HDDも、日が経つにつれて、録画されたテレビ番組(タイトル)で一杯になって、保存内容をHDD内で多少整理したとしても、直ちに一杯になる状態が繰り返し発生してしまう状況に陥る。また、HDDは、その構造上、ヘッドクラッシュなどにより物理的に壊れてしまうこともあって、大量の記録内容を長時間に亘って保持するには不向きなメディアである。このため、ユーザは、必要に応じて、HDD内のタイトルをバックアップするために記録型DVDメディアに移すことが必要であった。
【0007】
しかしながら、DVD作成は一般的に手順が多く、複雑かつ面倒である。この煩雑さのため、HDDの記録内容を記録型DVDメディアに移すDVD作成作業を怠ると、HDD上に録り溜めておいた未整理かつ未視聴のタイトル(テレビ番組)を、視聴しないまま、新しいタイトルを録画するためのHDD空き容量を確保するために、消去しなくてはならないような状況も、日常、頻繁に発生していた。
【0008】
ここで、一般的なHDD DVDレコーダでDVD−Video形式のDVDメディア(DVDディスク)を作成する場合を例にとってそのDVD作成手順の一例を列挙すると、次の通りであり、非常に煩雑な手順となっている。
(1)記録に用いる記録型DVDメディア(DVD−R、DVD−RWなど)を選んで、HDD DVDレコーダのドライブにセットする。
(2)記録型DVDメディアに転送するHDD上のタイトルを選択する。
(3)必要に応じて、当該タイトルのチャプタ位置を指定する。
(4)必要に応じて、当該タイトルの不要部分(例えばCMなど)を削除する。
(5)必要に応じて、プレイリストなどを作成する。
(6)必要に応じて、記録レート変換処理などにより、記録容量の調整を設定する。
(7)必要に応じて、タイトル等に名前を付ける。
(8)DVD−Video形式のDVD作成モードに入る
(9)DVD−Videoメニュー作成/非作成を選択する。
(10)DVDメディアへの書き込み開始を指示する。
(11)DVDメディアへの書き込み終了後、不要になったHDD上のタイトルを必要に応じて削除する。
【0009】
以上のように作成手順が煩雑なため、HDD DVDレコーダのハードウェアメーカは、DVD作成に関する取り扱い説明書の記載を詳しくしたり、ウィザード形式によるDVD作成方法を採用するなどの各種サポート機構を用いて、より簡単にDVD作成を行うことができるように各種工夫を凝らしている。
【0010】
しかし、HDD DVDレコーダを初めて購入したユーザや、DVD作成に不慣れなユーザや、子供が操作するような場合、また、とにかく時間が無いユーザ等にとっては、手間のかかるDVD作成作業は、やはり面倒であり、DVD作成に取り掛かることが躊躇される事態を回避することができない状況にあった。
【0011】
そこで、本発明は、可搬型記録媒体例えばDVDメディアの作成を、初心者など、HDD DVDレコーダなどの情報記録再生装置の操作に慣れないユーザや、録画機器やDVDドライブなどの可搬型記録媒体ドライブ全般に関しての知識に乏しいユーザであっても、HDD上のタイトルを簡単に可搬型記録媒体例えばDVDメディアに転送することができ、かつ、簡単に再生することができる情報記録再生装置、情報記録再生方法、及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述の課題を解決するため、本発明による情報記録再生装置、情報記録再生方法、及びプログラムは、次のような特徴的な構成を採用している。
【0013】
(1)番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部と、前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御手段と、前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報を更新する更新手段と、前記記録部が記録している前記ライブラリ管理情報に基づいて特定可能な一の番組の実データを再生することを指示する操作入力があった場合において、その要求された実データを前記記録部から再生できないときは、前記ライブラリ管理情報に基づいて可搬型記録媒体を要求するメッセージを表示部に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする情報記録再生装置。
(2)前記制御手段は、前記表示制御手段によって可搬型記録媒体を要求する前記メッセージを表示部に表示させた場合において、再生を指示された一の番組の実データが複数の可搬型記録媒体に記録されているときは、前記複数の可搬型記録媒体のうちの最後に装着される可搬型記録媒体以外の可搬型記録媒体に記録されている前記実データについては、可搬型記録媒体から前記記録部へと転送して前記記録部から再生し、最後に装着される可搬型記録媒体に記録されている実データついては、可搬型記録媒体から直接再生することを特徴とする(1)の情報記録再生装置。
(3)前記制御手段は、前記表示制御手段によって前記可搬型記録媒体を要求するメッセージを表示部に表示させた場合において、ユーザによってその可搬型記録媒体が装着されると、その可搬型記録媒体に記録されている前記実データを再生することを特徴とする(1)の情報記録再生装置。
(4)前記制御手段は、前記表示制御手段によって前記可搬型記録媒体を要求するメッセージを表示部に表示させた場合において、ユーザによってその可搬型記録媒体が装着されると、前記実データを可搬型記録媒体から前記記録部へと転送して、前記記録部から再生することを特徴とする(1)の情報記録再生装置。
(5)前記ライブラリ管理情報は、前記実データが前記記録部に記録されているか否かを示す実データ有無情報を含み、前記更新手段は、実データが前記記録部から削除されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記実データ有無情報を更新することを特徴とする(1)〜(4)のいずれかの情報記録再生装置。
(6)前記表示制御手段は、前記実データ有無情報に基づいて、要求された実データを前記記録部から再生できるか否かを判断することを特徴とする(5)の情報記録再生装置。
(7)前記ライブラリ管理情報は、可搬型記録媒体を特定するための可搬型記録媒体特定情報を含み、前記更新手段は、実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記可搬型記録媒体特定情報を更新することを特徴とする(1)〜(6)のいずれかの情報記録再生装置。
(8)前記表示制御手段は、前記可搬型記録媒体特定情報に基づいて、特定の可搬型記録媒体を要求する前記メッセージを表示部に表示させることを特徴とする(7)の情報記録再生装置。
(9)番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報と、前記番組の実データを記録させた可搬型記録媒体を特定するための可搬型記録媒体特定情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部と、前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御手段と、前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報及び前記可搬型記録媒体特定情報を更新する更新手段とを備えることを特徴とする情報記録再生装置。
(10)前記表示制御手段は、前記ライブラリ管理情報に基づいて、実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを識別可能に、前記番組特定情報を表示部に表示させることを特徴とする(9)の情報記録再生装置。
(11)前記表示制御手段は、実データを記録させた可搬型記録媒体を特定可能に、前記番組特定情報を表示部に表示させることを特徴とする(9)又は(10)の情報記録再生装置。
(12)前記ライブラリ管理情報は、前記実データが前記記録部に記録されているか否かを示す実データ有無情報を含み、前記更新手段は、実データが前記記録部から削除されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記実データ有無情報を更新することを特徴とする(9)〜(11)のいずれかの情報記録再生装置。
(13)前記表示制御手段は、前記ライブラリ管理情報に基づいて、前記実データが前記記録部に記録されているか否かを識別可能に、前記番組特定情報を表示部に表示させることを特徴とする(12)の情報記録再生装置。
(14)番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部と、前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御手段と、前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報を更新する更新手段とを備えることを特徴とする情報記録再生装置。
(15)番組の実データを可搬型記録媒体に記録させた番組に対応する番組特定情報と、番組の実データを可搬型記録媒体に記録させていない番組に対応する番組特定情報とを含む複数の番組特定情報の一覧を、実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを識別可能に表示部に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする(14)の情報記録再生装置。
(16)前記番組特定情報は、番組名に関する情報、及び、番組のサムネイル画像に関する情報のうちの少なくとも一方であることを特徴とする(1)〜(15)のいずれかの情報記録再生装置。
(17)番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部を用いた情報記録再生方法において、前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御ステップと、前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報を更新する更新ステップと、前記記録部が記録している前記ライブラリ管理情報に基づいて特定可能な一の番組の実データを再生することを指示する操作入力があった場合において、その要求された実データを前記記録部から再生できないときは、前記ライブラリ管理情報に基づいて可搬型記録媒体を要求するメッセージを表示部に表示させる表示制御ステップとを有することを特徴とする情報記録再生方法。
(18)番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部を有する情報記録再生装置のコンピュータに、前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御ステップと、前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報を更新する更新ステップと、前記記録部が記録している前記ライブラリ管理情報に基づいて特定可能な一の番組の実データを再生することを指示する操作入力があった場合において、その要求された実データを前記記録部から再生できないときは、前記ライブラリ管理情報に基づいて可搬型記録媒体を要求するメッセージを表示部に表示させる表示制御ステップとを実行させることを特徴とするプログラム。
(19)番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報と、前記番組の実データを記録させた可搬型記録媒体を特定するための可搬型記録媒体特定情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部を用いた情報記録再生方法において、前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御ステップと、前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報及び前記可搬型記録媒体特定情報を更新する更新ステップとを有することを特徴とする情報記録再生方法。
(20)番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報と、前記番組の実データを記録させた可搬型記録媒体を特定するための可搬型記録媒体特定情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部を有する情報記録再生装置のコンピュータに、前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御ステップと、前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報及び前記可搬型記録媒体特定情報を更新する更新ステップとを実行させることを特徴とするプログラム。
(21)番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部を用いた情報記録再生方法において、前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御ステップと、前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報を更新する更新ステップとを有することを特徴とする情報記録再生方法。
(22)番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部を有する情報記録再生装置のコンピュータに、前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御ステップと、前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報を更新する更新ステップとを実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の効果】
【0014】
本発明の情報記録再生装置、情報記録再生方法、及びプログラムによれば、HDDに記録したタイトル(テレビ番組)に関する属性情報をライブラリ管理情報として保存し、HDDに記録したタイトルを可搬型記録媒体例えばDVDメディアに転送する際に、該ライブラリ管理情報の保存内容に基づいて、DVD規格による制限から、DVD−Video形式ではDVDメディアに記録することができないと判断した場合は、自動的に、DVD−VR形式を用いて、DVDメディアへの書き込みを行うようにしているので、HDDに記録されたタイトルをDVDメディアに極めて気楽かつ確実に転送することができる。また、DVD形式や、DVD−Video、DVD−VRの記録方式をユーザは意識せずに、DVD作成を行うことが可能である。
【0015】
さらに、1枚の可搬型記録媒体例えばDVDメディアに収まらないような長時間の番組をDVDメディアに残したい場合であっても、前記ライブラリ管理情報の保存内容に基づいて、必要なDVDメディア枚数を自動的に算出するとともに、ユーザによる複雑な選択操作や手順を介することなく、容易に複数枚のDVDメディアにHDD上のタイトル(番組)を転送することができる。
【0016】
さらに、HDD上のタイトル(テレビ番組)を消去しても、可搬型記録媒体例えばDVDメディアにバックアップ済みのタイトルについては、HDD上から削除していないタイトルの場合と同様のサムネイル表示をすることができ、あたかも消去していないかのように一覧表示して、その記録内容を確認することができる。さらに、DVDやHDDへの記録状態をアイコン表示することもできるので、ユーザは、各タイトルの記録状態も容易に確認することができる。
【0017】
さらには、可搬型記録媒体例えばDVDメディアにバックアップしたタイトルのデータを、たとえ、複数枚のDVDメディアに及んでいる場合であっても、複雑な操作無しに、HDDに書き戻すことができ、簡単に再生することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダの概略ブロック構成例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダにおけるタイトルサムネイル表示の一例を示す模式図である。
【図3】本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダにおいてHDD内に格納されるライブラリ管理情報の一例を示すテーブルである。
【図4】本発明の一例であるHDD DVDレコーダにおけるDVDメディアへのタイトルのバックアップ動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一例であるHDD DVDレコーダにおけるHDDからDVDメディアへのタイトルの転送書き込み動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の一例であるHDD DVDレコーダにおけるHDDの空き容量を確保する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の一例であるHDD DVDレコーダにおけるタイトルの分割概念を説明するための説明図である。
【図8】本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダにおいてHDD内に格納されるライブラリ管理情報の更新後の一例を示すテーブルである。
【図9】本発明の一例であるHDD DVDレコーダにおいてHDDのタイトル編集動作例として任意に指定したタイトルをHDDから削除する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダにおいてHDD内に格納されるライブラリ管理情報の更新後の図8とは異なる例を示すテーブルである。
【図11】本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダにおいてHDDおよびDVDメディアに記録されている各タイトルの現在の記録状況を画面表示する一例を示す表示画面である。
【図12】本発明の一例であるHDD DVDレコーダにおけるタイトルの再生動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダの概略ブロック構成の図1とは異なる例を示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明による情報記録再生装置および情報記録再生方法の好適実施形態例について添付図を参照して説明する。
【0020】
(本発明のポイント)
本発明の具体的な実施例の説明に先立って、まず、本発明による情報記録再生装置および情報記録再生方法の主要な特徴について説明する。本発明による情報記録再生装置および情報記録再生方法は、可搬型記録媒体例えばDVDメディアの作成を、初心者など、HDD DVDレコーダの操作に慣れないユーザや、録画機器やDVD全般に関しての知識に乏しいユーザであっても、HDD上のタイトルを簡単にDVDメディアに転送して記録することができるようにすることを特徴としており、そのための機構として、おおよそ次の点を備えている。
(1)DVDメディアに或るタイトルをバックアップしてHDD上のタイトルを削除する際に、バックアップしたタイトルについて、その全てのデータを消去せずに、そのタイトルを特定するための情報(属性情報)をHDD上に残すことにする。
(2)HDD上に記録したタイトルを一覧表示する場合、DVDメディアにバックアップしたタイトルについても、同様に扱って、サムネイル表示等を行うとともに、さらにアイコン等を付加して、DVDメディアへのバックアップ状態に関する情報をも合わせて表示する。
(3)ファイルサイズが大きく1枚のDVDメディアに収まらないようなタイトルについては、DVD作成の際に、複数枚のDVDメディアヘ自動的にデータ分割して書き込みを行う。
(4)DVD−VR形式、DVD−Video形式のいずれかのDVD記録形式に関する設定を、人手を介して行うことなく、記録するタイトルの解像度などの属性に応じて、自動的に選択して行うことにより、DVD作成を実施する。
(5)DVDドライブに挿入されたDVDメディアをHDD上のデータのように扱って再生することができる。
【0021】
図1は、本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダの概略ブロック構成例を示すブロック構成図である。図1に示すように、HDD DVDレコーダ100は、アンテナ11、テレビチューナ12、ビデオADコンバータ13、操作部14、システムLSI15、表示部16、オーディオDAコンバータ17、ビデオエンコーダ18、DVDドライブ19、HDD20を少なくとも含んで構成されている。なお、図1に示すHDD DVDレコーダ100においては、可搬型記録媒体としてDVDメディア、該可搬型記録媒体に情報を読み書きする可搬型記録媒体ドライブとしてDVDドライブ19を用いる場合を例示して説明するが、本発明による情報記録再生装置はかかる場合に限るものではない。例えば、可搬型記録媒体は、DVDメディアのみに限ることなく、SDカードやメモリスティックやBlu−ray DiskやCDなどのメモリを用いても構わないし、かかる場合には、可搬型記録媒体ドライブも、それぞれのメモリに対応して情報の読み書きが可能なドライブとして構成すれば良い。また、可搬型記録媒体ドライブについても、内蔵型に限るものではなく、外付けのドライブであっても良い。かかる場合は、外付けの可搬型記録媒体ドライブを接続可能な外部接続インタフェースを備えて、例えばDVDドライブの場合、内蔵のDVDドライブ19の代わりに、外付けのDVDドライブを外部接続インタフェースに接続するように構成すれば良い。
図1のHDD DVDレコーダ100において、アンテナ11は、テレビ放送を受信するためのものであり、テレビチューナ12は、アンテナ11で受信したテレビ放送の中から指定されたチャンネルを選択して受信するためのものであり、ビデオADコンバータ13は、テレビチューナ12で選択したチャンネルの映像をAD変換してデジタル信号形式にするものである。
【0022】
また、操作部14は、ユーザが録画するテレビ番組(タイトル)を選択したり、HDD20などに記録しているテレビ番組の中から再生する番組を選択したり、DVDメディアへのバックアップの動作を選択したりするものであり、ユーザからの指示を入力するための操作ボタンやマウスなどからなっている。システムLSI15は、CPU15a、MPEGエンコーダ・MPEGデコーダ15b、ATAPIインタフェース15cなどを内蔵している制御用チップであり、HDD DVDレコーダ100全体の動作を制御する。
【0023】
また、表示部16は、ユーザに通知する各種メッセージを画面表示したり、テレビ番組(タイトル)の映像を再生表示するテレビ画面であり、表示管ドライバ&表示管や液晶パネルやプラズマパネルなどからなっている。オーディオDAコンバータ17は、音声情報をDA変換してアナログ信号を生成するものであり、ビデオエンコーダ18は、映像信号を指定された符号化形式に符号化するためのものであり、DVDドライブ19は、HDD20に記録したテレビ番組(タイトル)を記録型DVDメディアへ記録したり、記録型DVDメディアからテレビ番組(タイトル)をHDD20や表示部16に読み出すためのものであり、HDD20は、テレビ番組(タイトル)を記録するためのものである。
【0024】
ここで、図1のHDD DVDレコーダ100では、HDD20に記録したテレビ番組を、「タイトル」として、連番管理しており、HDD20に記録された各タイトルに関する情報を、表示部16のテレビ画面上へのサムネイル表示などの縮小画像表示手段によって、ユーザが、確実に、かつ、より容易にタイトル選択などの操作ができるようになっている。図2は、本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダ100におけるタイトルサムネイル表示の一例を示す模式図であり、HDD20に記録されているタイトル101からタイトル106までの各タイトルごとに、その内容を示す代表的な画像を、縮小画像(タイトルサムネイル)として一覧表示している例を示している。
【0025】
さらに、図1のHDD DVDレコーダ100では、録画時にEPG情報を利用することなどによって、タイトルに番組名に相当する名前を付したり、当該タイトルに関する番組情報を記録することなども可能であり、ユーザは、これらの情報を参照したり、また、記録したこれらの情報を変更することも可能である。これらの番組名に関する情報や番組情報などは、主に、HDD20内に、ライブラリ管理情報として格納されている。図3は、本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダ100においてHDD20内に格納されるライブラリ管理情報の一例を示すテーブルであり、HDD DVDレコーダ100がHDD20内やDVDメディアに記録する各タイトルに関する各種情報の一例を分かり易く示している。
【0026】
図3に示すように、ライブラリ管理情報50は、タイトル番号51、記録日時52、タイトル名53、記録元チャンネル54、記録時間55、音声形式56、解像度57、フレーム単位の編集の有無58、視聴回数59、などを少なくとも含んで構成される。ここに、タイトル番号51は、HDD20に記録した各タイトルをユニークに識別可能な番号として連番管理されているものであり、タイトル名53は、各タイトルの内容を容易に認識可能なように任意に付与された番組名に相当する名前であり、記録元チャンネル54、記録日時52、記録時間55は、それぞれ、当該タイトルの記録元になったテレビ放送のチャンネル、記録を開始した日時、記録した時間を示すものである。
【0027】
また、音声形式56は、記録したタイトルの音声情報がstereo形式かdual形式かを識別する情報であり、解像度57は、1フレーム当たりの720ドット×480ドット、480ドット×480ドットなどの画像の解像度を示す情報であり、フレーム単位の編集の有無58は、フレーム単位の加工がなされたか否かを示す情報である。また、視聴回数59は、HDD20に記録したタイトルを再生して表示部16に表示した回数を示す情報である。
【0028】
以下に、図1のHDD DVDレコーダ100におけるHDD20上に記録したタイトルをDVDドライブ19に装着したDVDメディアに簡単に転送して記録する方法の一例について図4から図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。ここに、図4は、本発明の一例であるHDD DVDレコーダ100におけるDVDメディアへのタイトルのバックアップ動作の一例を説明するためのフローチャートであり、本発明によるバックアップ用DVD作成手順の一例を示している。また、図5は、本発明の一例であるHDD DVDレコーダ100におけるHDD20からDVDメディアへのタイトルの転送書き込み動作の一例を説明するためのフローチャートであり、図6は、本発明の一例であるHDD DVDレコーダ100におけるHDD20の空き容量を確保する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0029】
まず、図4のバックアップ用DVD作成フローチャート例について説明する。図4のフローチャートに示すように、まず、作成すべきDVDメディア(DVDディスク)の枚数を問い合わせるメッセージを表示部16に画面表示して、ユーザに問い合わせ(ステップS1)、ユーザからのDVD枚数の選択がなされるまで待ち合わせる(ステップS2のNo)。ユーザのDVD枚数の選択が操作部14の操作によりなされると(ステップS2のYes)、次に、記録可能なDVDメディアが、DVDドライブ19に装着されたか否かをチェックする(ステップS3)。
【0030】
記録可能なDVDメディアがDVDドライブ19に装着されていない場合は(ステップS3のNo)、記録可能なDVDメディア(DVDディスク)の装着要求メッセージを表示部16に表示した後(ステップS11)、ステップS3に復帰し、再度、記録可能なDVDメディアがDVDドライブ19に装着されたか否かをチェックし直す。
【0031】
記録可能なDVDメディアがDVDドライブ19に装着された場合(ステップS3のYes)、HDD20内に格納されている図3のようなライブラリ管理情報50の視聴回数59などを参照して、HDD20内に記録されているタイトルの中から頻繁には視聴されていないタイトルを、優先的に、DVDメディアへのバックアップ記録候補として選び出す。ここで、視聴回数59の代わりに、単に、ライブラリ管理情報50の記録日時52を参照して、古いタイトルから順番にバックアップ記録候補として選んでも良い。このようなバックアップ用タイトルの自動選択手段については、古いタイトルを自動消去する等々、既存のHDD DVDレコーダなどで各種方法が実施されているので、ここでのさらなる説明は省略する。なお、ユーザが任意に選択した1つあるいは複数のタイトルをDVDメディアにバックアップ記録する候補として選択してももちろんかまわない。
【0032】
DVDメディアへのバックアップ記録候補として選択したタイトルについて、ライブラリ管理情報50の記録時間55などを参照して、当該タイトルのデータサイズ(ファイルサイズ)が大きく、DVDメディア1枚には収まらないような場合、DVDメディアの記録可能な容量に合わせて、当該タイトルをいくつかのブロックに分割してサイズを調整し、複数枚のDVDメディアに分割記録するように、DVD記録方法を設定する(ステップS4)。
【0033】
図7は、本発明の一例であるHDD DVDレコーダ100におけるタイトルの分割概念を説明するための説明図である。DVDメディアへのバックアップ書き込みタイトルとして、タイトルA、タイトルB、タイトルCが存在していた場合、各タイトルのファイルサイズを図3に示すライブラリ管理情報50の保存内容(記録時間55など)に基づいて、バックアップDVDメディアとして必要な枚数を算出し、タイトルAをバックアップDVDメディア[B-0001]に書き込んだ後、タイトルBをバックアップDVDメディア[B-0001]の残った空き領域に書き込むために、該空き容量に対応した容量の前半部とその残りの後半部との2つに分割して、前半部をバックアップDVDメディア[B-0001]の残った空き領域に書き込み、後半部を、次のバックアップDVDメディア[B-0002]に書き込む。しかる後に、タイトルCを、バックアップDVDメディア[B-0002]の残った空き領域に書き込んでいる例を示している。
【0034】
データサイズの分割調整が終了すると、DVDメディアへのバックアップ書き込み動作が実行される(ステップS5)。このDVDメディアへの書き込み動作については、図5のフローチャートを参照する形で後述する。DVDメディアへの書き込みが終了すると、HDD20内のライブラリ管理情報50を更新し、図8のライブラリ管理情報50Aに示すように、バックアップ有無61、バックアップメディアID62、実データ有無63に関する情報を記録し直す(ステップS6)。
【0035】
図8は、本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダ100においてHDD20内に格納されるライブラリ管理情報の更新後の一例を示すテーブルであり、図3に示すライブラリ管理情報50においては、図示していなかったが、デフォルト値として無効情報が設定されていたバックアップ有無61、バックアップメディアID62、実データ有無63に対して、DVDメディアのバックアップ動作により有効情報が設定されて更新される場合の一例を示している。すなわち、図8に示すライブラリ管理情報50Aにおいて、例えば、バックアップされたタイトル番号「3」のタイトル「僕らのニュースの16:30」については、バックアップされた旨を示す「有」を、タイトル情報のバックアップ属性としてバックアップ有無61に設定し、バックアップしたDVDメディア毎に固有のID番号「0001」をバックアップメディアID62に記録するとともに、当該タイトルの実データがまだHDD20上に残っていることを実データ有無63に「有」を設定している。
【0036】
ユーザは、バックアップ記録されたDVDメディアに対して、ライブラリ管理情報50AのバックアップメディアID62に記録されたID番号を使用することにより、バックアップDVDメディアを管理すれば良い。例えば、バックアップメディアID62のID番号を付したシールなどをバックアップDVDメディアに貼ったり、また、タイトル名53に記録した名称を記入したりすることによって管理すれば良い。
【0037】
ライブラリ管理情報50Aの更新処理が終了すると、要求された全ての枚数のDVDメディアに対するバックアップ書き込み動作が終了したか否かを確認し(ステップS7)、まだ終了していなかった場合は(ステップS7のNo)、次のDVDメディアへのバックアップ書き込みを続行するか否かを表示部16に画面表示して問い合わせる(ステップS8)。続行する旨の指示が操作部14を介してなされた場合(ステップS8の「続ける」の場合)、次のDVDメディアのDVDドライブ19への装着を要求するメッセージを表示部16に表示した後(ステップS10)、ステップS3に復帰して、記録可能なDVDメディアがDVDドライブ19に装着したか否かを確認する動作を繰り返す。
【0038】
一方、一連の処理を繰り返して、所定のDVDメディア枚数へのバックアップ書き込みが終了した場合(ステップS7のYes)、または、まだ終了していないものの、次のDVDメディアへのバックアップ書き込みを中断する旨の指示が操作部14を介してなされた場合(ステップS8の「中断」の場合)、HDD20の空き容量を確保する目的から、DVDメディアにバックアップしたタイトルについてHDD20内の実データを削除するか否かをユーザに問い合わせて、ユーザの指示に応じてHDD20の空き容量を確保する処理を行う(ステップS9)。このHDD20内の空き容量確保動作については、図6のフローチャートを参照する形で後述する。以上の動作を行うことによって、ユーザは、何ら複雑な操作を行うこともなく、HDD20内のタイトルをDVDメディアへのバックアップ書き込みを実行させることができる。
【0039】
次に、図5のDVDメディア書き込みフローチャート例について説明する。本DVDディスク書き込み処理においては、タイトルが、DVD規格による制限(例えば、解像度、音声形式、フレーム単位の編集など)によって、HDD DVDレコーダ100の標準記録形式であるDVD−Video形式にて記録することができないと判断した場合、自動的にDVD−VR形式を選択して記録を行うようにしている。これにより、ユーザはDVD規格による設定の相違などを何も意識する必要が無く、DVDメディアへの書き込みを行うことができる。
【0040】
図5において、まず、図3に例示するようなライブラリ管理情報50の音声形式56、解像度57、フレーム単位の編集の有無58を参照して、バックアップ記録候補としてDVDメディアに書き込もうとしているタイトルについて、DVD−Video形式で書き込むことができないタイトルが含まれているか否かを判断する(ステップS21)。DVDメディアにDVD−Video形式で書き込むことができないタイトルは含まれていないと判断した場合は(ステップS21のNo)、DVD−Video形式で書き込むこととし、DVDメディアの記録内容の消去やフォーマットが必要か否かを判定して(ステップS22)、必要と判定された場合は(ステップS22のYes)、DVD−Video形式でフォーマットを行った後(ステップS23)、DVD−Video形式にて、バックアップ記録候補のタイトルを順次DVDメディアに書き込んで、DVD−Video形式のDVD作成を行う(ステップS24)。
【0041】
一方、ステップS21において、DVDメディアにDVD−Video形式で書き込むことができないタイトルが含まれていると判断した場合は(ステップS21のYes)、前述したように、DVD−VR形式で書き込むこととし、DVDメディアの記録内容の消去やフォーマットが必要か否かを判定して(ステップS26)、必要と判定された場合は(ステップS26のYes)、DVD−VR形式でフォーマットを行った後(ステップS27)、DVD−VR形式にて、バックアップ記録候補のタイトルを順次DVDメディアに書き込んで、DVD−VR形式のDVD作成を行う(ステップS28)。
【0042】
全てのタイトルの書き込みが終了したら、DVDメディアに対するファイナライズ処理を行って(ステップS25)、DVDメディアへの書き込み処理を終了する。なお、前述したように、タイトルのデータサイズが大きく、1枚のDVDメディアに書き込むことができない場合は、該当するタイトルを複数の領域に分割して、複数枚のDVDメディアに分割して書き込む動作を行っている。
【0043】
次に、図6のHDD20の空き容量確保フローチャート例について説明する。前述のように、DVDメディアへのバックアップに関する一連の処理を繰り返して、所定のDVDメディア枚数への書き込み動作が終了した後、HDD20の空き容量を拡大確保することを目的にして、DVDメディアにバックアップしたタイトルについて、HDD20内に記録している実データを削除するか否かを問い合わせる動作を行っている。ユーザが、HDD20に記録されている実データの削除を選択すると、HDD20上の実データは削除されるが、削除を選択しなかった場合、実データはそのままHDD20内に残される。
【0044】
図6において、前述したように、DVDメディアにバックアップしたタイトルについて、HDD20内の実データを削除するか否かをユーザに確認するためのメッセージを表示部16に画面表示する(ステップS31)。表示部16に画面表示された確認メッセージに応じて、ユーザが、HDD20内の実データを削除するか、そのまま残すかを、操作部14を介して選択する。そこで、次に、HDD20内の実データを削除して、空き容量の拡大確保の選択がなされたか否かを判定する(ステップS32)。
【0045】
HDD20内の実データの削除を選択していた場合(ステップS32のYes)、図8に例示したようなライブラリ管理情報50Aのバップアップ済みのタイトル「僕らのニュースの16:30」に関する実データ有無63の表示を「有」から「無」に書き換えるとともに、HDD20内の実データの格納領域を示しているアドレス情報を消去する(ステップS33)。この結果、ライブラリ管理情報50Aは、当該タイトル「僕らのニュースの16:30」のバックアップ有無61を「有」とし、バックアップメディアID62を例えばID番号「0001」とし、実データ有無63を「無」として、HDD20上で更新された状態で保持される。これにより、今まで、当該タイトル「僕らのニュースの16:30」の実データが格納されていたHDD20上の領域は空き領域とされて、他のタイトルを記録することが可能な状態になる。
【0046】
次に、HDD20内に記録されているタイトルの中から、ユーザが任意に選択したタイトルを削除する場合の動作について、その一例を、図9のフローチャートに基づいて説明する。ここに、図9は、本発明の一例であるHDD DVDレコーダ100においてHDD20のタイトル編集動作例として任意に指定したタイトルをHDD20から削除する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0047】
本発明によるHDD DVDレコーダ100では、タイトルをHDD20から削除する指示があった際に、誤って削除されることを防止するために、図8に例示したようなライブラリ管理情報50Aを参照して、指定されたタイトルに関するバックアップ有無61、バックアップメディアID62、実データ有無63などのバックアップに関する情報を確認する。かかるバックアップに関する情報として、DVDメディアへのバックアップがされていない旨が設定されているタイトルについては、ユーザに対して、当該タイトルの削除を行うか否かを確認するメッセージを表示部16に画面表示することにより、ユーザに削除の再確認し、削除の実行の再確認を得た後、HDD20から当該タイトルの全ての情報を削除するようにしている。
【0048】
バックアップ属性として、バックアップ有無61に「有」が記録されているタイトルについては、実データ有無63が「有」の表示が記録されている場合に、指定したタイトルの実データのみの削除を選択することができる。また、HDD20内に実データが既に存在していないタイトルの場合などについて、ユーザが、当該タイトルに関する全てのデータを削除したい場合には、ライブラリ管理情報50Aの実データ有無63が「無」が記録されているタイトルを指定して削除を指示することにより、ライブラリ管理情報50Aに記録されている情報も含めて、当該タイトルに関する全ての情報を削除することができる。
【0049】
図9において、ユーザが任意に選択したタイトルを削除する旨の指示を、操作部14を介して行うと、まず、ライブラリ管理情報50Aの当該編集(削除)対象タイトルに関するバックアップ有無61を判別して(ステップS41)、当該タイトルのバックアップ有無61が「有」であった場合(ステップS41のYes)、DVDメディアにバックアップ済みのタイトルであるものとして、次に、ライブラリ管理情報50Aの当該タイトルに関する実データ有無63を参照し、当該タイトルの実データがHDD20内に残っているか否かを判定する(ステップS42)。
【0050】
当該タイトルの実データがHDD20内に残っていなかった場合(ステップS42のNo)、当該タイトルに関する全ての情報を削除する完全削除を指示しているか否かを確認するメッセージを表示部16に画面表示する(ステップS47)。ユーザは、画面表示された確認メッセージに応じて、完全削除を実行するか否かを操作部14を介して指示する。ユーザが当該タイトルの完全削除の実行を指示していた場合(ステップS48の「実行」の場合)、当該タイトルに関するライブラリ管理情報50Aの情報を全て削除するとともに、当該タイトルに関する情報が残っている場合は、それらの情報も全て削除する(ステップS49)。
【0051】
当該タイトルの実データがHDD20内に残っている場合(ステップS42のYes)、当該タイトルに関するHDD20内の実データのみを削除するか、あるいは、当該タイトルに関する全ての情報を完全削除するか、のいずれを選択するかを確認するメッセージを表示部16に画面表示する(ステップS43)。ユーザは、画面表示された確認メッセージに応じて、完全削除または実データのみ削除のいずれかを、操作部14を介して指示する。
【0052】
ユーザからの選択が完全削除であった場合は(ステップS44の「完全削除」の場合)、ステップS48に移行するが、ユーザからの選択がHDD20からの実データのみの削除であった場合(ステップS44の「データ削除」の場合)、実データの削除を実行するか否かを再確認するメッセージを表示部16に画面表示してユーザに問い合わせる(ステップS45)。ユーザが操作部14を介して実行する旨を指示してきた場合は(ステップS45の「実行」の場合)、当該タイトルに関するライブラリ管理情報50Aの実データ有無63を「無」に設定するとともに、HDD20から当該タイトルに関する実データを削除する(ステップS46)。
【0053】
一方、ステップS41において、当該タイトルのバックアップ有無61が「無」であった場合(ステップS41のNo)、バックアップがされていないにもかかわらず、当該タイトルに関する実データを削除するか否かを確認するメッセージを表示部16に画面表示してユーザに問い合わせる(ステップS50)。ユーザは、画面表示された確認メッセージに応じて、削除を実行するかまたは削除をキャンセルするかのいずれかを、操作部14を介して指示する。ユーザが操作部14を介して実行する旨を指示してきた場合は(ステップS51の「実行」の場合)、ユーザが選択した当該タイトルに関するライブラリ管理情報50Aの実データ有無63を「無」に設定するとともに、HDD20から当該タイトルに関する実データを削除する(ステップS52)。
【0054】
図10は、本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダ100においてHDD20内に格納されるライブラリ管理情報50の更新後の図8とは異なる例を示すテーブルであり、ユーザが任意に指定したタイトル(図10においては、タイトル「僕らのニュースの16:30」の場合を示している)に関する実データをHDD20から削除した後のライブラリ管理情報50Bの例を示している。図10のライブラリ管理情報50Bに示すように、タイトル「僕らのニュースの16:30」に関する実データをHDD20から削除すると、ライブラリ管理情報50Bの当該タイトルに関する実データ有無63も「無」として設定される。
【0055】
次に、HDD20内、および、DVDメディアに記録されている各タイトルの現在の記録状況を、表示部16に画面表示する場合の一例について、図11を用いて説明する。図11は、本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダ100においてHDD20およびDVDメディアに記録されている各タイトルの現在の記録状況を画面表示する一例を示す表示画面である。図11に示す例においては、タイトル101からタイトル106までの各タイトルごとのタイトルサムネイルに、現在の記録状況を示すアイコンを記録状況表示アイコンとしてさらに付した形式で画面表示する。なお、かかる記録状況表示アイコンは、図10のようなライブラリ管理情報50Bが参照されることによって作成されるものである。
【0056】
すなわち、図11において、○印の記録状況表示アイコンは、DVDメディアへのバックアップがされているが、HDD20には実データが存在していない状況にあることを示し、◎印の記録状況表示アイコンは、DVDメディアへのバックアップがされているが、HDD20にも実データが存在している状況にあることを示している。なお、DVDメディアへのバックアップがされている場合、当該DVDメディアをユニークに識別可能なID番号も、同時に画面表示するようにしている。ユーザは、このような記録状況表示アイコンおよびDVDメディアのID番号を参照することにより、HDD20内のタイトルの記録状況およびDVDメディアへのバックアップ状況を容易に把握することができる。
【0057】
図11に示す画面表示例においては、タイトル103、タイトル104の各タイトルサムネイルについて、DVDメディアへのバックアップがなされているとともに、まだ、HDD20上にも実データが残されている状態にあるため、◎印アイコンが付されて表示され、タイトル101のタイトルサムネイルについては、DVDメディアへのバックアップがなされていて、HDD20から実データが削除されていることを示すために、○印アイコンが付されて表示される。これらの◎印、○印の記録状況表示アイコンが付されていないタイトル102、タイトル105、タイトル106の各タイトルについては、まだ、DVDメディアへのバックアップがされていない状態であることを示している。
【0058】
次に、DVDメディアへのタイトルの書き込みを行って、図10のライブラリ管理情報50Bのタイトル番号「3」のタイトル「僕らのニュースの16:30」に例示するように、バックアップ有無61が「有」、実データ有無63が「無」という記録状況にあるタイトルを再生する場合の動作の一例について、図12を参照しながら説明する。ここに、図12は、本発明の一例であるHDD DVDレコーダ100におけるタイトルの再生動作の一例を説明するためのフローチャートであり、主に、バックアップ有属性(すなわちバックアップ有無61が「有」)で、かつ、実データ無(実データ有無63が「無」)の状態にあるタイトルを再生する方法の一例を示している。
【0059】
ユーザから指定されたタイトルの実データがHDD20に残っている場合は、そのまま、表示部16のテレビ画面に当該タイトルの実データを再生表示することができる。一方、HDD20には実データが残っていなく、DVDメディアにバックアップされている場合であって、当該タイトルを1枚のDVDメディアにバックアップしている場合は、まず、バックアップしたDVDメディアを特定するID番号を表示部16に画面表示することにより、画面表示したID番号のDVDメディアがHDD DVDレコーダ100のDVDドライブ19に装着されるのを待ち合わせる。
【0060】
当該ID番号のDVDメディアがDVDドライブ19に装着された後は、再生に必要なデータは全て当該DVDメディア内に収録されていることから、HDD DVDレコーダ100は、ユーザが再生を指定したタイトルのデータをDVDドライブ19から適宜読み込んで、表示部16のテレビ画面上に再生表示することができる。
【0061】
また、HDD20には実データが残っていなく、DVDメディアにバックアップされている場合であって、当該タイトルを1枚ではなく複数枚のDVDメディアにバックアップしている場合は、当該タイトルの再生に必要なDVDメディアのID番号を表示部16にリスト表示して、ユーザに複数枚のDVDメディアを順番にDVDドライブ19へ装着することを促すメッセージを画面表示する。しかる後、画面表示したID番号のDVDメディアがDVDドライブ19へ装着される都度、DVDメディアのデータをデータコピー動作によりHDD20に書き戻す。なお、DVDメディアをDVDドライブ19に装着する順番は、記録順でなくても、どのような順序であっても構わない。
【0062】
かかるデータコピー動作を繰り返し、最後のDVDメディア1枚になった場合は、そのまま、当該DVDメディアを装着したDVDドライブ19から必要なデータを読み込むことが可能であるので、最後のDVDメディアのデータについてはHDD20内に書き戻すことをしなくても、ユーザが所望するタイトルを全て再生することができる。このように、最後のDVDメディアのデータについてはDVDドライブ19から直接読み出して、表示部16のテレビ画面に再生表示することにより、再生のためにDVDメディアのデータをHDD20に書き戻す作業時間を短縮することが可能となる。
【0063】
なお、再生を所望するタイトルが複数枚のDVDメディアにバックアップされている場合における別の再生方法として、最後のDVDメディアも含めて全てのDVDメディアのデータをHDD20に書き戻して再生するようにしてももちろんかまわない。この場合、再生を所望するタイトルを、DVDドライブ19を使用することなく再生することが可能であるので、DVDドライブ19の動作音やレスポンスなどを一切気にすることなしに、再生することが可能である。
【0064】
図12において、まず、ユーザから指定されたタイトルについて、図10に例示するようなライブラリ管理情報50Bの実データ有無63を参照して、当該タイトルの実データがHDD20内に存在しているか否かを確認する(ステップS61)。当該タイトルの実データがHDD20内に存在している場合は(ステップS61のYes)、HDD20内の当該タイトルを、表示部16のテレビ画面上に再生表示する動作を行う(ステップS71)。
【0065】
一方、再生を所望するタイトルの実データがHDD20内に存在していなかった場合(ステップS61のNo)、図10に例示するようなライブラリ管理情報50Bの当該タイトルに関するバックアップメディアID62を参照して、当該タイトルに関するデータをバックアップしている全てのDVDメディアのID番号を検索する(ステップS62)。次いで、検索したID番号が複数存在しているか否かに基づいて、該当するDVDメディアが複数枚に及んでいるか否かを判別する(ステップS63)。
【0066】
再生に必要なDVDメディアが複数枚のDVDメディアに及ぶ場合には(ステップS63のYes)、図10に例示するようなライブラリ管理情報50Bの記録時間55などを参照して、当該タイトルに関するデータをHDD20に書き戻すために必要とするHDD20の空き容量が十分残っているか否かをチェックする(ステップS64)。十分な空き容量がHDD20内に残っていなかった場合は(ステップS64のNo)、HDD20の空き容量が不足しているために、当該タイトルの再生を行うことができない旨のメッセージを表示部16に画面表示して、再生処理を中止する。
【0067】
一方、該当するDVDメディアが1枚であった場合(ステップS63のNo)、または、該当するDVDメディアが複数枚であっても、当該タイトルに関するデータをHDD20に書き戻すためのHDD20の空き容量が十分残っていた場合(ステップS64のYes)、当該タイトルのデータをバックアップしているDVDメディアのID番号を、図10に例示するようなライブラリ管理情報50BのバックアップメディアID62から抽出して、該ID番号を表示部16に画面表示するとともに、ID番号に該当するDVDメディアをHDD DVDレコーダ100のDVDドライブ19へ装着することを要求するメッセージを表示部16に画面表示する(ステップS65)。ここで、当該タイトルのデータをバックアップしているDVDメディアが複数枚に及ぶ場合は、ライブラリ管理情報50BのバックアップメディアID62から該当するID番号を全て抽出して、表示部16にリスト表示して順番にDVDドライブ19へ装着することを要求するメッセージを画面表示する。
【0068】
次に、画面表示した順番に該当するID番号のDVDメディアがDVDドライブ19に装着されるまで待ち合わせて(ステップS66のNo)、装着されたことを検出すると(ステップS66のYes)、装着されたDVDメディアが当該タイトルのバックアップDVDメディアの最後のDVDメディアに該当しているか否かを判別する(ステップS67)。当該タイトルのバックアップDVDメディアが1枚の場合や、複数枚のうち最後のDVDメディアであれば(ステップS67のYes)、ステップS71に移行して、当該DVDメディアに記録されているデータを、HDD20にデータコピーすることなく、DVDメディアから直接読み出して、表示部16のテレビ画面に再生表示する動作を行う。
【0069】
一方、当該タイトルのバックアップDVDメディアが複数枚であり、かつ、最後のDVDメディアでなかった場合は(ステップS67のNo)、当該DVDメディアのデータをHDD20の空き容量にデータコピー動作することにより書き戻した後(ステップS68)、リスト表示したID番号の中から次のDVDメディアのID番号を指定して、次のDVDメディアをDVDドライブ19に装着することを要求するメッセージを表示部16に画面表示し(ステップS69)、ステップS66に復帰する。而して、最後のDVDメディアになるまで、次のDVDメディアからのデータコピー動作を繰り返す。
【0070】
以上のような、再生方法を採用することにより、ユーザは、HDD20に記録されているタイトルであるか、DVDメディアにバックアップされているタイトルであるかの如何によらず、極めて簡単な操作で所望のタイトルを再生することができる。また、複数枚のDVDメディアに分割してバックアップされている場合であっても、表示部16に表示されたメッセージにしたがって、DVDメディアを、順番に、DVDドライブ19に装着する操作を行うだけという極めて簡単な操作で、複数枚のDVDメディアに分割されて記録されていたタイトルをスムーズに連続的に再生することができる。さらには、複数枚のDVDメディアに分割されていた場合、最後のDVDメディア1枚になった後は、そのまま、最後のDVDメディアを装着したDVDドライブ19から必要なデータを読み込むことが可能であるため、最後のDVDメディアはHDD20にコピーせずにユーザの所望するタイトルを再生することができるので、再生のために最後のDVDメディアのデータをHDD20に書き戻す作業時間を短縮することが可能である。
【0071】
なお、図12に例示した再生動作においては、複数枚のバックアップDVDメディアに記録されているタイトルを再生する場合、最後の1枚のDVDメディア以外はHDD20にデータを書き戻すデータコピー動作を行う例について示したが、異なる再生動作として、次のようにしても良い。すなわち、やや煩雑な作業になるが、再生すべき順にしたがって、最初のDVDメディアから順番にDVDドライブ19へ装着していくこととし、装着したDVDメディアの再生動作が終了して、その次の再生順番に到達する都度、次のDVDメディアと入れ替えてDVDドライブ19に装着して再生を繰り返すようにしても良い。
【0072】
(本発明による効果)
以上に詳細に説明したように、本発明においては、HDD20に記録されたテレビ番組(タイトル)をDVDメディアに極めて気楽かつ確実に転送することができる。また、DVD形式やDVD−VR、DVD−Videoの記録形式をユーザが特に意識することもなく、DVDの作成が可能である。
【0073】
さらに、1枚のDVDメディアに収まらないような長時間のテレビ番組をDVDメディアに残したい場合、ユーザによる複雑な選択操作や手順を介することなく、容易に複数枚のDVDメディアにHDD上のデータを転送することができる。
【0074】
さらに、HDD上のタイトルを消去しても、DVDメディアにバックアップ済みのタイトルについては、HDD上から削除していないタイトルの場合と同様のサムネイル表示をすることができ、あたかもHDD上から消去していないタイトルであるかのように一覧表示して、その記録内容を確認することができる。
【0075】
さらには、DVDメディアにバックアップしたタイトル(番組)のデータを、たとえ、複数枚のDVDメディアに及んでいる場合であっても、複雑な操作無しに、HDDに書き戻すことができ、再生することが可能である。
【0076】
(他の実施例)
次に、本発明による情報記録再生装置の構成について、前述した図1の構成例とは異なる構成例について、図13を用いて説明する。図13は、本発明による情報記録再生装置の一例であるHDD DVDレコーダの概略ブロック構成の図1とは異なる例を示すブロック構成図である。図13に示すHDD DVDレコーダ100Aの構成例において、図1のHDD DVDレコーダ100と同じブロックについては、同じ符号を付しており、ここでの重複する説明は省略する。図13に示すHDD DVDレコーダ100Aにおいては、システムLSI15Aとして、外付けの可搬型記録媒体ドライブを接続可能な外部接続インタフェースであるUSBインタフェース15dをさらに備えており、内蔵のDVDドライブ19のみならず、外付けのUSB DVDドライブ1 22a、USBDVDドライブ2 22b等をUSB HUB21を介して複数台接続することができる。
【0077】
したがって、複数枚のバックアップDVDメディアを複数台の外付けのUSB DVDドライブ1 22a、USBDVDドライブ2 22bそれぞれに装着することによって、各DVDドライブから再生に必要なデータを適宜読み取ることができる。而して、複数枚のバックアップDVDメディアに記録されているタイトルの再生時においても、前述した実施例とは異なり、HDD20に順次データを転送するデータコピー動作を行う必要はなく、複数枚のDVDメディアにバックアップされているタイトルを、複数台のDVDドライブから適宜読み出して再生することができ、再生に要する時間を短縮することができる。
【0078】
なお、図13に示すHDD DVDレコーダ100Aでは、内蔵のDVDドライブ19が存在している場合を示しているが、DVDドライブ19を内蔵しないで、DVDドライブとしては、外付けのUSB DVDドライブ1 22a、USBDVDドライブ2 22b等のみによって構成する形態であっても、もちろん構わない。また、システムLSI15Aに外付けメディアへのアクセス用として備えるインタフェースは、このようなUSBインタフェース15dに限るものではなく、インタフェース回路やドライバソフト次第で、LANインタフェースなど各種のものを備えるようにしても良い。また、CPRM(Content Protection for Recordable Media)等の制限のため、DVDメディアからHDD20へのデータの書き戻しができないようなソースを利用している場合であっても、本発明のようなHDD DVDレコーダ100B上においては有効である。
【0079】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。
【符号の説明】
【0080】
11 アンテナ
12 テレビチューナ
13 ビデオADコンバータ
14 操作部
15 システムLSI
15A システムLSI
15a CPU
15b MPEGエンコーダ・MPEGデコーダ
15c ATAPIインタフェース
15d USBインタフェース
16 表示部
17 オーディオDAコンバータ
18 ビデオエンコーダ
19 DVD
20 HDD
21 USB
HUB
22a USB
DVDドライブ1
22b USB
DVDドライブ2
50 ライブラリ管理情報
50A ライブラリ管理情報
50B ライブラリ管理情報
51 タイトル番号
52 記録日時
53 タイトル名
54 記録元チャンネル
55 記録時間
56 音声形式
57 解像度
58 フレーム単位の編集の有無
59 視聴回数
61 バックアップ有無
62 バックアップメディアID
63 実データ有無
100 HDD DVDレコーダ
100A HDD DVDレコーダ
100B HDD DVDレコーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報と、前記番組の実データを記録させた可搬型記録媒体を特定するための可搬型記録媒体特定情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部と、
前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御手段と、
前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報及び前記可搬型記録媒体特定情報を更新する更新手段と
を備えることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項2】
前記ライブラリ管理情報に基づいて、実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを識別可能に、前記番組特定情報を表示部に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項3】
実データを記録させた可搬型記録媒体を特定可能に、前記番組特定情報を表示部に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項4】
前記ライブラリ管理情報は、前記実データが前記記録部に記録されているか否かを示す実データ有無情報を含み、
前記更新手段は、実データが前記記録部から削除されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記実データ有無情報を更新することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報記録再生装置。
【請求項5】
前記ライブラリ管理情報は、前記実データが前記記録部に記録されているか否かを示す実データ有無情報を含み、
前記更新手段は、実データが前記記録部から削除されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記実データ有無情報を更新し、
前記ライブラリ管理情報に基づいて、前記実データが前記記録部に記録されているか否かを識別可能に、前記番組特定情報を表示部に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項6】
番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部と、
前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御手段と
前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報を更新する更新手段と
を備えることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項7】
番組の実データを可搬型記録媒体に記録させた番組に対応する番組特定情報と、番組の実データを可搬型記録媒体に記録させていない番組に対応する番組特定情報とを含む複数の番組特定情報の一覧を、実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを識別可能に表示部に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする請求項6記載の情報記録再生装置。
【請求項8】
前記番組特定情報は、番組名に関する情報、及び、番組のサムネイル画像に関する情報のうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報記録再生装置。
【請求項9】
番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報と、前記番組の実データを記録させた可搬型記録媒体を特定するための可搬型記録媒体特定情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部を用いた情報記録再生方法において、
前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御ステップと、
前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報及び前記可搬型記録媒体特定情報を更新する更新ステップと
を有することを特徴とする情報記録再生方法。
【請求項10】
番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報と、前記番組の実データを記録させた可搬型記録媒体を特定するための可搬型記録媒体特定情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部を有する情報記録再生装置のコンピュータに、
前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御ステップと、
前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報及び前記可搬型記録媒体特定情報を更新する更新ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部を用いた情報記録再生方法において、
前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御ステップと
前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報を更新する更新ステップと
を有することを特徴とする情報記録再生方法。
【請求項12】
番組を特定するための番組特定情報と、前記番組の実データを可搬型記録媒体に記録させたか否かを示す転送有無情報とを少なくとも含むライブラリ管理情報を記録する記録部を有する情報記録再生装置のコンピュータに、
前記実データを可搬型記録媒体に記録させる制御ステップと
前記実データが可搬型記録媒体に記録されると、その実データに対応する前記ライブラリ管理情報における前記転送有無情報を更新する更新ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−128942(P2012−128942A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−24949(P2012−24949)
【出願日】平成24年2月8日(2012.2.8)
【分割の表示】特願2006−179729(P2006−179729)の分割
【原出願日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】