説明

抗体変異体とその使用

本発明は、B細胞悪性腫瘍及び自己免疫性疾患の治療のための改善されたヒト化CD20結合抗体を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトCD20を結合するヒト化2H7抗体又はその抗原結合断片であって、配列番号25のL鎖可変領域(V)と配列番号8のH鎖可変領域(V)を含んでなるが、VH-CDR2のD56Aのアミノ酸置換を有しており、VH-CDR3のN100がY又はWに置換されている抗体。
【請求項2】
前記N100がYに置換されている、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
前記N100がWに置換されている、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
さらに、VH-CDR3に置換S100aRを含有する、請求項1に記載の抗体。
【請求項5】
さらに、ADCC及び/又はCDC活性を改善するIgG Fc領域内の少なくとも一のアミノ酸置換を含有する、請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
アミノ酸置換S298A、E333A、K334A、K326Aを含有するIgG1 Fcを含んでなる、請求項5に記載の抗体。
【請求項7】
さらに、ADCCを改善するがCDC活性を低減するFc領域内の少なくとも一のアミノ酸置換を含有する、請求項4に記載の抗体。
【請求項8】
少なくともアミノ酸置換K322Aを含有する、請求項7に記載の抗体。
【請求項9】
さらに、アミノ酸置換S298A、E333A、K334Aを含有する、請求項8に記載の抗体。
【請求項10】
配列番号26の軽鎖配列及び配列番号34の重鎖配列を含んでなる、請求項6に記載の抗体。
【請求項11】
抗体2H7.v16と比較して少なくとも3倍に増加した親和性でヒトCD20を結合する、請求項4に記載の抗体。
【請求項12】
抗体2H7.v16と比較して少なくとも6倍に増加した親和性でヒトCD20を結合する、請求項4に記載の抗体。
【請求項13】
2H7.v16の少なくとも20倍の抗体依存生細胞障害性(ADCC)を示す、請求項6に記載の抗体。
【請求項14】
2H7.v16の少なくとも25倍の補体細胞障害性(CDC)を示す、請求項6に記載の抗体。
【請求項15】
細胞障害性剤とコンジュゲートされた、請求項1ないし14の何れか一に記載の抗体。
【請求項16】
前記細胞障害性剤が放射性同位体又は毒素である、請求項15に記載の抗体。
【請求項17】
前記抗体がCHO細胞内で産生される、請求項1ないし14の何れか一に記載の抗体。
【請求項18】
請求項1に記載の抗体をコードする単離された核酸。
【請求項19】
請求項1又は請求項10に記載の抗体をコードする発現ベクター。
【請求項20】
請求項18に記載の核酸を含有する宿主細胞。
【請求項21】
請求項1ないし14の何れか一に記載の抗体を産生する、請求項20に記載の宿主細胞。
【請求項22】
配列番号26の軽鎖配列と配列番号34の重鎖配列を含んでなる抗体を産生する、請求項20に記載の宿主細胞。
【請求項23】
CHO細胞である請求項22に記載の宿主細胞。
【請求項24】
請求項21に記載の宿主細胞を培養して、該細胞培養物をから抗体を回収することを含む、請求項1ないし14の何れか一に記載の抗体の産生方法。
【請求項25】
請求項1に記載の抗体と担体を含有してなる組成物。
【請求項26】
請求項10に記載の抗体と薬剤的に受容可能な担体を含有してなる、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
容器と該容器に包含される組成物を具備する製造品であって、該組成物が請求項1ないし17の何れか一に記載の抗体を含有してなる、製造品。
【請求項28】
さらに、該組成物が非ホジキンリンパ腫を治療するために用いられることを示すパッケージ挿入物を具備するものであり、前記抗体が配列番号26の軽鎖配列と配列番号34の重鎖配列を含んでなるものである、請求項27に記載の製造品。
【請求項29】
さらに、前記組成物が関節リウマチを治療するために用いられることを示すパッケージ挿入物を具備する、請求項27に記載の製造品。
【請求項30】
CD20陽性癌を有する患者に、治療的有効量の請求項1ないし17の何れか一に記載のヒト化2H7抗体が投与されることを含む、CD20陽性癌の治療方法。
【請求項31】
前記CD20陽性癌がB細胞リンパ腫又は白血病である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記CD20陽性癌が非ホジキンリンパ腫(NHL)である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記癌が慢性リンパ球性白血病(CLL)又はSLLである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記抗体が、それぞれ配列番号26及び34の軽鎖及び重鎖のアミノ酸配列を含んでなる、請求項32又は請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記抗体が静脈内注入により投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記抗体が1用量当たりおよそ100mg/mから375mg/mの範囲の投薬で投与される、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記抗体が1用量当たり375mg/mの投薬で、少なくとも4回投与される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
さらに、少なくとも一の化学療法剤が患者に投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項39】
前記癌が、非ホジキンリンパ腫(NHL)であり、前記化学療法剤がドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン及びプレドニゾロンからなる群から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
治療的有効量の請求項1ないし14の何れか一に記載のヒト化2H7抗体が、自己免疫性疾患に罹患している患者に投与されることを含む、自己免疫性疾患を軽減する方法。
【請求項41】
前記抗体が、それぞれ配列番号26及び34の軽鎖及び重鎖のアミノ酸配列を含んでなる、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記自己免疫性疾患が、関節リウマチ及び若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、例えばループス腎炎、ヴェゲナー病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、自己免疫性血小板減少症、多発性硬化症、乾癬、IgAネフロパシ、IgM多発性神経炎、重症筋無力症、ANCA関連血管炎、真正糖尿病、レイノー症候群、シェーグレン症候群、視神経脊髄炎(NMO)及び糸球体腎炎からなる群から選択されるものである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記自己免疫性疾患が関節リウマチである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
さらに、前記患者に第二の治療剤が投与されることを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記の第二の治療剤が免疫抑制剤である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記免疫抑制剤がメトトレキセートである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記抗体が静脈内投与又は皮下投与される、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
前記抗体が、1用量当たり10mgから500mgの範囲の投薬で静脈内投与される、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
前記抗体が100mg/用量の投薬で投与される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
さらに、前記患者に第二の治療剤が投与される、請求項40に記載の方法。
【請求項51】
前記の第二の治療剤がBAFFアンタゴニストである、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記BAFFアンタゴニストが抗BR3抗体又はBR3-Fc融合タンパク質である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
さらに、前記患者にVEGFアンタゴニストが投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項54】
20mM 酢酸ナトリウム、pH5.5、4% トレハロース二水和物、0.02% ポリソルベート20内におよそ20mg/mlのヒト化2H7.v511抗体を含有してなる、静脈内投与のための液体製剤。
【請求項55】
20mM 酢酸ナトリウム、pH5.3、240mM(8%) トレハロース二水和物、0.02% ポリソルベート20内におよそ20mg/mlのヒト化2H7.v114抗体を含有してなる液体製剤。
【請求項56】
20mM 酢酸ナトリウム、pH5.3、4% トレハロース二水和物、0.02% ポリソルベート20内におよそ30mg/mlのヒト化2H7.v16抗体を含有してなる、静脈内投与のための液体製剤。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【公表番号】特表2008−529499(P2008−529499A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−554313(P2007−554313)
【出願日】平成18年2月6日(2006.2.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/004232
【国際公開番号】WO2006/084264
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(507202770)ジェネンテック・インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】