説明

抗糖尿病薬としてのチエニル含有グリコピラノシル誘導体

【化1】


本発明は、本明細書に記述される式(1)の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ、および製薬学的組成物および処置の方法に対向される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に対するクロス・リファレンス
本出願は、2006年12月4日提出の米国暫定出願第60/868,368号からの優先権を請求するものであり、これの開示は完全に引用によって本明細書に組み入れられている。
【0002】
連邦政府援助の研究または開発に関する報告
以下に記述される本発明の研究および開発は連邦政府による援助を受けていない。
【0003】
本発明は、腸または腎臓に存在しているナトリウム依存性グルコース輸送体(SGLT)に対する阻害活性を有する新規化合物に関する。
【背景技術】
【0004】
食餌療法および体操療法は真性糖尿病の処置においては基本である。これらの療法が患者の症状を十分に制御しない場合、インスリンまたは経口抗糖尿病作用物が糖尿病の処置のために付加的に使用される。現在、ビグアニド化合物、スルホニル尿素化合物、インスリン抵抗性改善作用物およびα−グルコシダーゼ阻害剤が抗糖尿病作用物として使用されている。しかしながら、これらの抗糖尿病作用物は種々の副作用を有する。例えば、ビグアニド化合物は乳酸アシドーシスを惹起し、スルホニル尿素化合物は重大な低血糖症を惹起し、インスリン抵抗性改善作用物は浮腫および心不全を惹起し、そしてα−グルコシダーゼ阻害剤は腹部膨満および下痢を惹起する。そのような状況下で、そのような副作用をもたない真性糖尿病の処置のための新規薬物を開発することが所望されていた。
【0005】
近年、高血糖症が真性糖尿病の開始および進行性障害に関与すること、すなわちグルコース毒性理論が報告された。言い換えれば、慢性高血糖症はインスリン分泌の減少と、さらにインスリン感受性の減少をもたらし、その結果として血中グルコース濃度が増大されるので、真性糖尿病が自己再燃される[cf.,非特許文献1;非特許文献2など]。したがって、高血糖症の処置によって前記の自己再燃サイクルが遮断されるので、真性糖尿病の予防または処置が可能にされる。
【0006】
高血糖症を処置する方法の1つとして、血中グルコース濃度が正常になるように、過剰量のグルコースを尿中に直接排泄することが考えられる。例えば、隣接曲尿細管に存在しているナトリウム依存性グルコース輸送体を阻害することによって、腎臓におけるグルコースの再吸収が阻害され、これによって、尿中へのグルコースの排泄が促進されるので、血中グルコースレベルは減少される。事実、糖尿病動物モデルに対するSGLT阻害活性を有するフロリジン(phlorizin)の連続皮下投与によって、高血糖症は正常化され、そしてその血中グルコースレベルは、インスリン分泌およびインスリン抵抗性が改善されるほど長時間、正常に保てることが確認されている[cf.,非特許文献3;非特許文献4;非特許文献5など]。
【0007】
さらに、SGLT阻害性作用物によって糖尿病動物モデルを長時間処置することによって、その動物のインスリン分泌応答とインスリン感受性は、いかなる腎臓への悪影響も、また電解質の血中レベルにおける不均衡も招くことなく改善され、結果的に、糖尿病性腎症および糖尿病性神経障害の開始と進行が予防される[cf.,非特許文献6;非特許文献7;非特許文献8など]。
【0008】
上記のことから、SGLT阻害剤は、糖尿病患者における血中グルコースレベルを減少させることによってインスリン分泌とインスリン抵抗性を改善し、そしてさらに真性糖尿
病および糖尿病性合併症の開始と進行を予防することが期待できるであろう。
【0009】
特許文献1は、次の構造:
【0010】
【化1】

【0011】
を有するアリールC−グリコシド化合物を開示している。
【0012】
この化合物は、SGLT阻害剤として、真性糖尿病などの予防または処置において有用であることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】WO 01/27128
【非特許文献】
【0014】
【非特許文献1】Diabetologia,vol.28,p.119(1985)
【非特許文献2】Diabetes Care,vol.13,p.610(1990)
【非特許文献3】Journal of Clinical Investigation,Vol.79,p.1510(1987)
【非特許文献4】ibid.,Vol.80,p.1037(1987)
【非特許文献5】ibid.,Vol.87,p.561(1991)
【非特許文献6】Journal of Medical Chemistry,vol.42,p.5311(1999)
【非特許文献7】British Journal of Pharmacology,vol.132,p.578(2001)
【非特許文献8】Ueta,Ishihara,Matsumoto,Oku,Nawano,Fujita,Saito,Arakawa,Life Sci.,76(23):2655−68(2005)
【発明の概要】
【0015】
1つの態様では、本発明は、式(I):
【0016】
【化2】

【0017】
[式中、
は、ハロゲン原子、または低級アルキル基であり;そして
環cは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ−低級アルコキシ基、メチレンジオキシ基、エチレンオキシ基、モノ−またはジ−低級アルキルアミノ基、カルバモイル基およびモノ−またはジ−低級アルキルカルバモイル基からなる群から選ばれる1〜3個の置換基によって置換されたフェニル基;あるいは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ−低級アルコキシ基、モノ−またはジ−低級アルキルアミノ基、カルバモイル基およびモノ−またはジ−低級アルキルカルバモイル基からなる群から選ばれる1〜3個の置換基によって置換されたヘテロシクリル基である]
の化合物、またはその製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグに対向される。
【0018】
その他の態様では、本発明は、1種以上の式(I)の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはプロドラッグを含有する製薬学的組成物に対向される。
【0019】
なおその他の態様では、本発明は、本明細書に記述されるような式(I)の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグの治療学的に有効な量を、処置を必要とする哺乳動物種に対して投与することを含む、真性糖尿病、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、遅延した創傷治癒、インスリン抵抗性、高血糖症、高インスリン血症、脂肪酸の高い血中レベル、グリセロールの高い血中レベル、高脂血症、肥満、高トリグリセリド血症、症候群X、糖尿病性合併症、アテローム性動脈硬化症または高血圧の進行または開始を処置するか、または遅延させる方法に向けられる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、次の式(I)の化合物、またはその製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ:
【0021】
【化3】

【0022】
[式中、
は、ハロゲン原子、または低級アルキル基であり;そして
環cは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ−低級アルコキシ基、メチレンジオキシ基、エチレンオキシ基、モノ−またはジ−低級アルキルアミノ基、カルバモイル基およびモノ−またはジ−低級アルキルカルバモイル基からなる群から選ばれる1〜3個の置換基によって置換されたフェニル基;あるいは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ−低級アルコキシ基、モノ−またはジ−低級アルキルアミノ基、カルバモイル基およびモノ−またはジ−低級アルキルカルバモイル基からなる群から選ばれる1〜3個の置換基によって置換されたヘテロシクリル基である]
に関する。
【0023】
式(I)の化合物は、哺乳動物種の腸および腎臓に存在しているナトリウム依存性グルコース輸送体に対して阻害活性を発揮し、そして真性糖尿病または糖尿病性合併症、例えば、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、肥満および遅延した創傷治癒の処置において有用である。
【0024】
これ以降、本化合物(I)が、より詳細に具体的に説明される。
【0025】
本発明の説明において使用される各用語についての定義が以下に挙げられる。
【0026】
用語「ハロゲン原子」または「ハロ」は、塩素、臭素、フッ素およびヨウ素を意味し、そして塩素およびフッ素が好適である。
【0027】
用語「アルキル」および「アルキル基」は、1〜12個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状の一価炭化水素鎖を意味する。1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基が好ましく、そして1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基がより好ましい。それらの例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、へプチル基、4,4−ジメチルペンチル基、オクチル基、2,2,4−トリメチルペンチル基、ノニル基、デシル基およびそれらの種々の分枝鎖異性体である。
【0028】
用語「アルキレン基」または「アルキレン」は、1〜12個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状の二価の飽和炭化水素鎖を意味する。1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキレン基が好ましく、そして1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキレン基がより好ましい。それらの例は、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、
トリメチレン基などである。
【0029】
先に定義されたアルキレン基がベンゼン環の2個の異なる炭素原子に結合する場合、それらは、それらが結合している炭素原子と一緒になってアンネレート(annelate)された5、6または7員の炭素環を形成し、そして場合によっては、以下に定義される1個以上の置換基によって置換されていてもよい。
【0030】
用語「ヘテロシクリル」または「ヘテロシクリル基」は、不飽和の単環式複素環式環または不飽和の縮合ヘテロ二環式環の一価の基ならびに不飽和の単環式複素環式または不飽和の縮合ヘテロ二環式環の飽和バージョンの一価の基を意味する。
【0031】
用語「不飽和の単環式複素環式環」は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から独立して選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有する不飽和の炭化水素環を意味し、そして好ましいものは、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から独立して選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有する、4〜7員の飽和または不飽和の炭化水素環である。それらの例は、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、4,5−ジヒドロオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、テトラゾールなどである。それらの中で、好ましくは、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、オキサゾールおよびチアゾールが使用できる。
【0032】
用語「不飽和の縮合ヘテロ二環式環」は、前述の不飽和単環式複素環式環と縮合された飽和または不飽和炭化水素環からなる炭化水素環を意味し、ここで、該飽和炭化水素環および該不飽和炭化水素環は、必要ならば、環内に酸素原子、窒素原子、硫黄原子、SOまたはSOを場合によっては含有してもよい。「不飽和の縮合ヘテロ二環式環」は、例えば、ベンゾチオフェン、インドール、テトラヒドロベンゾチオフェン、ベンゾフラン、イソキノリン、チエノチオフェン、チエノピリジン、キノリン、インドリン、イソインドリン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、インダゾール、ジヒドロ−イソキノリンなどを含む。さらに、また「複素環式環」は、その可能なN−またはS−オキシドを含む。
【0033】
用語「アルコキシ基」は、酸素原子に「アルキル基」を結合することによって形成されるものを意味する。
【0034】
ハロアルキル基、ハロ−低級アルキル基、ハロアルコキシ基、ハロ−低級アルコキシ基、ハロフェニル基またはハロヘテロシクリル基のような用語は、1個以上のハロゲン原子によって、それぞれ置換されているアルキル基、低級アルキル基、アルコキシ基、低級アルコキシ基、フェニル基またはヘテロシクリル基(これ以降、アルキル基などと呼ばれる)を意味する。好ましいものは、1〜7個のハロゲン原子によって置換されているアルキル基などであり、そしてより好ましいものは、1〜5個のハロゲン原子によって置換されているアルキル基などである。
【0035】
本明細書における式についての定義で使用される用語「低級」は、別に定義されない限り、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝状炭素鎖を意味する。より好ましくは、それは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝状炭素鎖を意味する。
【0036】
用語「プロドラッグ」は、式Iの化合物の1個以上のヒドロキシ基を、アルキル、アルコキシまたはアリールによって置換されたアシル化剤と慣用の方法によって反応させて、アセテート、ピバレート、メチルカルボネート、ベンゾエートなどを生成することによって形成されるエステルまたはカルボネートを意味する。さらに、プロドラッグは、また、式Iの化合物の1個以上のヒドロキシ基をα−アミノ酸またはβ−アミノ酸などと、慣用
の方法によって縮合剤を用いて反応させることによって同様に形成されるエステルまたはアミドを含む。
【0037】
式Iの化合物の製薬学的に許容できる塩は、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのようなアルカリ金属との塩;カルシウム、マグネシウムなどのようなアルカリ土類金属との塩;亜鉛またはアルミニウムとの塩;アンモニウム、コリン、ジエタノールアミン、リジン、エチレンジアミン、t−ブチルアミン、t−オクチルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、N−メチルグルコサミン、トリエタノールアミンおよびデヒドロアビエチルアミン(dehydroabietylamine)のような有機塩基との塩;塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などのような無機酸との塩;または、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸などのような有機酸との塩;またはアスパラギン酸、グルタミン酸などのような酸性アミノ酸との塩;を含む。
【0038】
また、本発明の化合物は、立体異性体または各々純粋もしくは実質的に純粋な異性体の混合物を含む。例えば、本化合物は、場合によっては、いずれか1個の置換基を含有する炭素原子における1個以上の不斉中心を有してもよい。したがって、式Iの化合物は、鏡像異性体またはジアステレオマー、またはそれらの混合物の形態で存在してもよい。本化合物(I)が二重結合を含有する場合、本化合物は、幾何異性体(シス−化合物、トランス−化合物)の形態で存在してもよく、そして本化合物(I)が、カルボニルのような不飽和結合を含有する場合には、本化合物は互変異性体の形態で存在してもよく、そして本化合物は、また、これらの異性体またはそれらの混合物を含む。ラセミ混合物、鏡像異性体またはジアステレオマーの形態における出発化合物が、本化合物の製造方法において使用されてもよい。本化合物がジアステレオマーまたは鏡像異性体の形態で得られる場合、それらはクロマトグラフィーまたは分別結晶化のような慣用方法によって分離することができる。
【0039】
さらに、本化合物(I)は、その分子内塩、水和物、溶媒和物または多形物を含む。
【0040】
好ましい実施態様では、環cは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ−低級アルコキシ基、およびモノ−またはジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選ばれる1〜3個の置換基によって置換されたフェニル基;あるいは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、およびハロ−低級アルコキシ基からなる群から選ばれる置換基によって置換されたヘテロシクリル基である。特に、環cは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、またはハロ−低級アルコキシ基によって置換されたフェニル基;あるいは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、または低級アルコキシ基によって置換されたヘテロシクリル基である。より具体的には、環cは、ハロゲン原子またはシアノ基によって置換されたフェニル基、あるいはハロゲン原子によって置換されたピリジル基である。
【0041】
その他の好ましい実施態様では、ヘテロシクリル基は、チエニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、キノリル基、テトラゾリル基またはオキサゾリル基である。
【0042】
その他の好ましい実施態様では、RはC1−3アルキルである。より具体的には、Rはメチルである。
【0043】
その他の好ましい実施態様では、Rはハロゲンである。より具体的には、Rはクロ
ロである。
【0044】
その他の好ましい実施態様では、環cはハロゲン原子によって置換されたフェニル基である。より具体的には、ハロゲン原子はFである。
【0045】
その他の好ましい実施態様では、環cはハロゲン原子によって置換されたピリジル基である。より具体的には、ハロゲン原子はFである。
【0046】
特に、RはC1−3アルキルであり、そして環cはハロゲン原子によって置換されたフェニル基である。より具体的には、Rはメチルであり、そして環cはFによって置換されたフェニル基である。
【0047】
その他の好ましい実施態様では、Rはハロゲンであり、そして環cはハロゲン原子によって置換されたピリジル基である。より具体的には、Rはクロロであり、そして環cはFによって置換されたピリジル基である。
【0048】
その他の好ましい実施態様では、本発明の化合物は、6−{3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−チオフェン−2−イルメチル]−4−メチル−フェニル}−3,4,5−トリヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−カルボン酸および6−{4−クロロ−3−[5−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−フェニル}−3,4,5−トリヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−カルボン酸;またはその製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグからなる群から選ばれる。
【0049】
さらに、次の構造の化合物
【0050】
【化4】

【0051】
が本発明の好適な実施態様である。
【0052】
さらに、次の構造の化合物
【0053】
【化5】

【0054】
が本発明の好適な実施態様である。
【0055】
本発明の化合物(I)は、ナトリウム依存性グルコース輸送体に対する阻害活性および血中グルコース低下効果を発揮する。したがって、本発明の化合物は、真性糖尿病、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、遅延した創傷治癒、インスリン抵抗性、高血糖症、高インスリン血症、脂肪酸の高い血中レベル、グリセロールの高い血中レベル、高脂血症、肥満、高トリグリセリド血症、症候群X、糖尿病性合併症、アテローム性動脈硬化症または高血圧の進行または開始を処置するか、または遅延させるために有用である。特に、本発明の化合物は、真性糖尿病(1型および2型真性糖尿病など)、糖尿病性合併症(例えば、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症)または肥満の処置または予防において有用であるか、または食事後高血糖の処置において有用である。
【0056】
本発明の化合物(I)、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグは、経口または非経口的のいずれによって投与されてもよく、そして適当な製薬学的組成物の形態で使用することができる。経口投与のための適当な製薬学的組成物は、例えば、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤などのような固形調製物、または溶液調製物、懸濁液調製物または乳濁液調製物などを含む。非経口投与のための適当な製薬学的組成物は、例えば、坐剤;注入用の蒸留水、生理学的食塩水またはグルコース水溶液を使用する注射調製物および静脈内点滴調製物;あるいは吸入調製物を含む。一般に、本化合物は、意図される投与経路に関して選ばれる製薬学的担体、添加物または希釈剤との混合物において投与できる。例としては、本発明の製薬学的組成物では、本発明の化合物は、いかなる適当な結合剤、滑沢剤、懸濁化剤、コーティング剤および/または可溶化剤と混合されてもよい。本化合物の錠剤またはカプセル剤は、適当な時間に1回または2回以上投与されてもよい。また、持続放出調合物において本化合物を投与することも可能である。
【0057】
本化合物(I)またはその製薬学的に許容できる塩の用量は、投与経路、患者の年齢、体重、症状、または処置される疾病の種類および重篤度にしたがって変えてもよく、そしてそれは、通常、約0.1〜50mg/kg/日の範囲、好ましくは、約0.1〜30mg/kg/日の範囲にある。
【0058】
式Iの化合物は、必要ならば、1種以上の他の抗糖尿病作用物、1種以上の糖尿病性合併症を処置するための作用物、および/または1種以上の他の疾病を処置するための作用物と組み合わされて使用されてもよい。本化合物およびこれらの他の作用物は、同じ用量形態物または別々の経口用量形態物において、または注射によって投与されてもよい。
【0059】
他の抗糖尿病作用物は、例えば、インスリン、インスリン分泌促進薬またはインスリン抵抗性改善薬を含む抗糖尿病または抗高血糖症作用物、またはSGLT阻害とは異なる作用機構をもつ他の抗糖尿病作用物を含み、そして好ましくは、1,2,3または4種のこ
れらの他の抗糖尿病作用物が使用されてもよい。それらの例は、ビグアニド化合物、スルホニル尿素化合物、α−グルコシダーゼ阻害剤、PPARγアゴニスト(例えば、チアゾリジンジオン化合物)、PPARα/γ二重アゴニスト、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP4)阻害剤、ミチグリニド(mitiglinide)化合物および/またはナテグリニド(nateglinide)化合物、およびインスリン、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、PTP1B阻害剤、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、RXRモジュレーターおよび/またはグルコース6−ホスファターゼ阻害剤である。
【0060】
他の疾病の処置のための作用物は、例えば、抗肥満作用物、抗高血圧作用物、抗血小板作用物、抗アテローム性動脈硬化作用物および/または低脂血性(hypolipidemic)作用物を含む。
【0061】
式(I)のSGLT阻害剤は、必要ならば、糖尿病性合併症の処置のための作用物と組み合わせて使用されてもよい。これらの作用物は、例えば、PKC阻害剤および/またはACE阻害剤を含む。
【0062】
これらの作用物の用量は、患者の年齢、体重および症状、および投与経路、用量形態物などにしたがって変えてもよい。
【0063】
これらの製薬学的組成物は、ヒト、サル、イヌなどを含む哺乳動物種に対して、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤または散剤の用量形態において経口的に投与されてもよく、あるいは注射調製物の形態で非経口的に、または鼻内に、または経皮パッチ剤の形態で投与されてもよい。
【0064】
また、本発明は、式(I)の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグの治療学的に有効な量を、処置を必要とする哺乳動物種に対して投与することを含む、真性糖尿病、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、遅延した創傷治癒、インスリン抵抗性、高血糖症、高インスリン血症、脂肪酸の高い血中レベル、グリセロールの高い血中レベル、高脂血症、肥満、高トリグリセリド血症、症候群X、糖尿病性合併症、アテローム性動脈硬化症または高血圧の進行または開始を処置するか、または遅延させる方法に関する。
【0065】
また、本発明は、式(I)の化合物またはその製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグの治療学的に有効な量を、単独で、あるいはその他の抗糖尿病作用物、糖尿病性合併症を処置するための作用物、抗肥満作用物、抗高血圧作用物、抗血小板作用物、抗アテローム性動脈硬化作用物および/または低脂血性作用物と組み合わせて、処置を必要とする哺乳動物種に対して投与することを含む、1型または2型真性糖尿病の処置の方法に関する。
【0066】
本式(I)の化合物は、次の化合物:
【0067】
【化6】

【0068】
から製造されてもよく、これは、順に、Nomuraらに対する米国特許出願第20050233988号にしたがって製造することができ、これは引用によって完全に本明細書に組み入れられている。
【0069】
具体的には、式(I)の化合物は、Rおよび環cが前述のとおりである、以下のスキームAにおける工程によって製造することができる:
【0070】
【化7】

【0071】
式(I)の化合物は、好ましくは、周囲温度においてジクロロメタン中でN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)のような触媒およびオキサリルクロリドとともに市販される式A1の化合物を処理して対応する酸塩化物を得て、これが、好ましくは、Friedel−Craft条件下で式A2の化合物と反応されて式A3の化合物を生成することによって製造することができる。式A3の化合物は、好ましくは0〜20℃において、好ましくは三フッ化ホウ素ジエチルエーテル付加物のような触媒を含有するジクロロメタンまたはアセトニトリルまたはそれらの混合液のような溶媒中で、還元剤、例えばトリエチルシランとともに処理される。式A4の化合物は、ラクトンA5の付加前に、THF、ヘプタン、トルエン、メチルシクロヘキサンまたはそれらの混合液のような溶媒中で好ましくは−60℃〜−70℃において、好ましくはn−BuLiとの処理によってカップリングのために活性化される。メタノール中メタンスルホン酸との続いての反応によって式A7の化合物が得られる。式A7の化合物は、好ましくは−30℃〜室温において、好ましくは三フッ化ホウ素ジエチルエーテル付加物またはトリフルオロ酢酸のような触媒を含有するジクロロメタン、アセトニトリルまたはトルエンまたはそれらの混合液のような溶媒中で、還元剤、例えばトリエチルシランと処理される。式A8の化合物は、カラムクロマトグラフィーにより精製され、そして酢酸エチル、エタノール、メタノールまたはヘプタンまたはそれらの混合液のような溶媒から結晶化することができる。式A9の化合物は、臭化カリウムおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液の存在下で、触媒量の4−メトキシ−TEMPO遊離基および次亜塩素酸ナトリウムとともに処理されて、式A10の化合物の粗混合物を生成し、これがカラムクロマトグラフィーによって精製されて表題の化合物が得られる。
【0072】
上記方法における出発化合物および薬剤は市販されているか、または当該技術分野において周知であるか、あるいは、1種以上の市販または既知の化合物から当業者には周知の標準的方法によって容易に製造することができる。
【0073】
これ以降で、本発明は実施例によって具体的に説明されるが、本発明は、それに限定されると考えられるべきではない。
【実施例1】
【0074】
6−{3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−チオフェン−2−イルメチル]−4−メチル−フェニル}−3,4,5−トリヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−カルボン酸
【0075】
【化8】

【0076】
上記化合物(a)は、引用によって完全に本明細書に組み入れられているNomuraらに対する米国特許出願第20050233988A1号に開示された方法および実施例にしたがって作成された。
【0077】
4−メトキシ−TEMPO(200.0mg,1.06mmol)および臭化カリウム(556mg,4.66mmol)を含有する酢酸エチル(160mL)中化合物(a)(20.0g,44.8mmol)の冷却(0℃)混合液に、温度が10℃を超えないようにして、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)および次亜塩素酸ナトリウム(28.0mL,37.6−48.8mmol)の溶液を滴下した。サンプルを添加終了後30分に採取し、1N HClで希釈し、そしてEtOAcで抽出した。HPLC分析(35SGLT)は化合物(a)および化合物1の1:1混合物を示した。0−15℃で1時間の撹拌後、さらなる次亜塩素酸ナトリウム(10−13%,5.00mL,6.71−8.73mmol)を滴下した。撹拌をさらに1〜1.5時間継続した。HPLC分析は、なお出発材料の存在を示した。さらなる次亜塩素酸ナトリウム(10−13%,5.00mL,6.71−8.73mmol)を徐々に添加した。30分後サンプルを採取した。さらなる次亜塩素酸ナトリウム(10−13%,5.00mL,6.71−8.73mmol)を徐々に添加した。氷浴を除去し、そして不透明な黄色混合液を周囲温度で1.0時間撹拌した。混合液を0.5N HCl(200mL)および酢酸エチル(100mL)で希釈した。乳濁液が現れた;混合液を一夜放置して分離させた。
【0078】
層を分離し、そして水層をEtOAc(3x100mL)で抽出した。有機層を乾燥し、そして残留溶媒約100mLまで濃縮し、次いでシリカゲル80gを添加し、そして混合液を濃縮乾固した。220gのシリカゲルカラムにおける2%MeOH/EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより黄色固体(化合物1)6.49g(収率31.81%)を得た。
【実施例2】
【0079】
生物学的実施例
アッセイ
方法:
ヒトSGLT2を発現するCHOK1細胞を、10%胎児ウシ血清、400μg/mlGeneticin、50ユニット/mlナトリウムペニシリンG(Gibco−BRL)および50μg/ml硫酸ストレプトマイシンを含有するF−12栄養混合液(Ham’sF−12)中50,000細胞/ウェルの濃度において96穴の白壁プレートに接種した。5%COを含有する湿潤雰囲気中37℃で2日の培養後、細胞をアッセイバッファー(137mM NaCl、5mM KCl,1mM CaCl,1mM MgCl,50mM Hepesおよび20mM Tris,pH7.4)により1回洗浄し、そして試験化合物を含有するバッファー80μlとともに37℃で10分間培養した。試験化合物はDMSO中に溶解した。DMSOの最終濃度は0.5%であった。輸送反応は、20μlの[14C]−メチル−α−D−グルコピラノシド(14C−AMG,0.08uCi/ウェル)溶液(最終濃度、0.5mM)の添加によって開始された。37℃で2時間のインキュベーション後、取り込みはインキュベーション混合液の吸引によって停止され、細胞が氷冷PBSにより3回洗浄された。次いで、細胞を0.3N NaOHにより可溶化し、そして液体シンチレーションカウンターによって放射能を測定するためにscintalinを添加した。非特異的AMGの取り込みは、phlorizin、ナトリウム依存性グルコース共輸送体(cotransporter)の100μMの存在下で生じるものと定義された。特異的取り込みは、Bradfordの方法によって測定されるタンパク質濃度について正規化された。50%阻害濃度(IC50)値は最小二乗法によって用量−反応曲線から計算された。
【0080】
化合物1は上記アッセイにおいて試験され、次の結果を得た:
結果:ヒトSGLT2阻害IC50=1.1μM
【0081】
前述の明細書は、具体的説明の目的で提供された実施例によって本発明の原理を教示しているが、本発明の実施は、次に示す請求項およびそれらの等価物の範囲内にはいる通常の変化物、適合物および/または修飾物のすべてを包含することが理解できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
は、ハロゲン原子、または低級アルキル基であり;そして
環cは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ−低級アルコキシ基、メチレンジオキシ基、エチレンオキシ基、モノ−またはジ−低級アルキルアミノ基、カルバモイル基およびモノ−またはジ−低級アルキルカルバモイル基からなる群から選ばれる1〜3個の置換基によって置換されたフェニル基;あるいは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ−低級アルコキシ基、モノ−またはジ−低級アルキルアミノ基、カルバモイル基およびモノ−またはジ−低級アルキルカルバモイル基からなる群から選ばれる1〜3個の置換基によって置換されたヘテロシクリル基である]
の化合物、またはその製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項2】
環cは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ−低級アルコキシ基、およびモノ−またはジ−低級アルキルアミノ基からなる群から選ばれる1〜3個の置換基によって置換されたフェニル基;あるいは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、およびハロ−低級アルコキシ基からなる群から選ばれる置換基によって置換されたヘテロシクリル基である、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項3】
環cは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、ハロ−低級アルキル基、低級アルコキシ基、またはハロ−低級アルコキシ基によって置換されたフェニル基;あるいは、ハロゲン原子、シアノ基、低級アルキル基、または低級アルコキシ基によって置換されたヘテロシクリル基である、請求項2に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項4】
ヘテロシクリル基は、チエニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、キノリル基、テトラゾリル基またはオキサゾリル基である、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項5】
環cは、ハロゲン原子またはシアノ基によって置換されたフェニル基、あるいはハロゲン原子によって置換されたピリジル基である、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項6】
はC1−3アルキルである、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項7】
環cはハロゲン原子によって置換されたフェニル基である、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項8】
はC1−3アルキルであり、そして環cはハロゲン原子によって置換されたフェニル基である、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項9】
はメチルであり、そして環cはFによって置換されたフェニル基である、請求項8に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項10】
化合物は、6−{3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−チオフェン−2−イルメチル]−4−メチル−フェニル}−3,4,5−トリヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−カルボン酸;その製薬学的に許容できる塩;またはそのプロドラッグである、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項11】
はハロゲンである、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項12】
環cはハロゲン原子によって置換されたピリジル基である、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項13】
はクロロであり、そして環cはFによって置換されたピリジル基である、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項14】
化合物は、6−{4−クロロ−3−[5−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−チオフェン−2−イルメチル]−フェニル}−3,4,5−トリヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−カルボン酸;その製薬学的に許容できる塩;またはそのプロドラッグである、請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグ。
【請求項15】
製薬学的担体、添加物または希釈剤との混合物において、請求項1に記載の化合物、またはその製薬学的に許容できる塩、またはそのプロドラッグを含む、製薬学的組成物。
【請求項16】
その他の抗糖尿病作用物をさらに含む、請求項15に記載の製薬学的組成物。
【請求項17】
請求項1に記載の化合物、その製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグの治療学的に有効な量を、処置を必要とする哺乳動物種に対して投与することを含む、真性糖尿病、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、遅延した創傷治癒、インスリン抵抗性、高血糖症、高インスリン血症、脂肪酸の高い血中レベル、グリセロールの高い血中レベル、高脂血症、肥満、高トリグリセリド血症、症候群X、糖尿病性合併症、アテローム性動脈硬化症または高血圧の進行または開始を処置するか、または遅延させる方法。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物またはその製薬学的に許容できる塩またはそのプロドラッグの治療学的に有効な量を、単独で、あるいはその他の抗糖尿病作用物、糖尿病性合併症を処置するための作用物、抗肥満作用物、抗高血圧作用物、抗血小板作用物、抗アテローム性動脈硬化作用物および/または低脂血性作用物と組み合わせて、処置を必要とする哺乳動物種に対して投与することを含む、1型または2型真性糖尿病の処置の方法。

【公表番号】特表2010−511724(P2010−511724A)
【公表日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−540406(P2009−540406)
【出願日】平成19年12月3日(2007.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2007/086247
【国際公開番号】WO2008/070609
【国際公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【出願人】(000002956)田辺三菱製薬株式会社 (225)
【Fターム(参考)】