説明

折箱の封緘装置

【課題】 下フラップが折曲された後の折箱を順次下方へ排出することにより装置の構成を簡素にすることができる新規な折箱の封緘装置を提供する。
【解決手段】 搬送下流方向に向かって左右両側に上フラップf3,f3,下フラップf4,f4,後フラップf1,f1及び前フラップf2,f2がそれぞれ形成された折箱Wの該フラップを折曲して封緘する封緘装置1であって、上流側から搬送された折箱Wの両側に形成された上記左右両側の下フラップf4,f4の下面を上面で支持する左及び右の支持板部67a,67aと、これら支持板部67a,67aから垂下してなる左及び右の折曲板部67c,67cと、上記支持板部67a,67aに支持された折箱Wを下方に押圧し、上記左右両側の下フラップf4,f4を上記折曲板部67c,67cによりそれぞれ折曲する押圧部材99と、この押圧部材99を昇降駆動させる昇降機構85と、を備えてなるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を収納する筒状箱部の開口部にフラップがそれぞれ起立して形成された折箱の各フラップを折曲して封緘する折箱の封緘装置に関し、特に下フラップを、折箱を下方へ押圧することにより折曲するようにした折箱の封緘装置に関する。
【背景技術】
【0002】
折箱は、物品を収納する筒状箱部と、この筒状箱部の開口部を囲んだ4箇所のそれぞれにフラップが折曲可能に形成され、これらのフラップを順次内側に折曲するとともに、接着することにより封緘される。ここで、各フラップの構成は、載置された状態の開口部に向かって左右両側のそれぞれに起立し互いに対向する左フラップ及び右フラップと、上下両側のそれぞれに起立し互いに対向する上フラップ及び下フラップとにより構成されている。これらのフラップは、上記筒状箱部に物品が収納された後、左フラップ、右フラップ及び上フラップが内側へ折曲され、次いで下フラップが折曲されるとともに、この下フラップが上記左フラップ、右フラップ、上フラップなどに接着されることにより上記折箱が封緘される。
【0003】
この下フラップを折曲するものとして、例えば、上記下フラップの折曲部位の下方に昇降可能な連結板を設け、この連結板に折曲板を上記下フラップの外側面に摺接すべく垂直に設け、上記折曲板を上昇させることにより上記下フラップを上方内側へ折曲するとともに、この下フラップを上記左フラップ、右フラップ、上フラップなどに接着するようにした封緘装置が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1に開示された封緘装置の上記下フラップが折曲される折箱の下方には、上記折曲板及び連結板や、これらを昇降する昇降駆動機構を構成するための平行リンク機構、支持ブラケット、昇降ブラケットなどが配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭56−125801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に係る封緘装置では、下フラップが折曲される折箱の下方には、前記上記折曲板及び連結板と、これらを昇降するための昇降駆動機構とが配置されていることから、下フラップが折曲された後の折箱を順次下方へ排出することができないため、排出するための排出機構などが必要であり、封緘装置の構成が煩雑で製造コストが高価になるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した従来の折箱の封緘装置が有する課題を解決するために提案されたものであって、下フラップが折曲された後の折箱を順次下方へ排出することにより装置の構成を簡素にすることができる新規な折箱の封緘装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、搬送下流方向に向かって左右両側に上フラップ,下フラップ,後フラップ及び前フラップがそれぞれ形成された折箱の該フラップを折曲して封緘する折箱の封緘装置であって、上流側から搬送された折箱の両側に形成された上記左右両側の下フラップの下面を上面で支持する左支持板部及び右支持板部と、この左支持板部から垂下してなる左折曲板部と、上記右支持板部から垂下してなり上記左折曲板部と対向してなる右折曲板部と、上記左支持板部及び右支持板部に支持された折箱を下方に押圧し、上記左側に形成された下フラップと右側に形成された下フラップとを上記左折曲板部又は右折曲板部によりそれぞれ折曲する押圧部材と、この押圧部材を昇降駆動させる駆動装置と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0008】
この第1の発明では、上記左支持板部及び右支持板部に支持された折箱は、上記押圧部材が上記駆動装置の駆動により下降すると、この押圧部材により、該折箱に形成された左側の下フラップと右側の下フラップとは、上記左折曲板部又は右折曲板部に摺接しながら内側に折曲される。したがって、上記各下フラップ以外のフラップが既に折曲されている折箱が上記左支持板部及び右支持板部に支持された場合には、該各下フラップの折曲により、全てのフラップの折曲が終了される。この第1の発明によれば、従来の折箱の封緘装置のように、上記左側の下フラップと右側の下フラップとを、それぞれ上昇する折曲板等の上昇により折曲するものではないことから、上記左折曲板部と右折曲板部との下方を開放して封緘後の折箱を排出することができる。したがって、封緘後の折箱を排出するための排出装置が不要となり、封緘装置の構成を簡素化することができ低コストにて製造することが可能となる。
【0009】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記左支持板部及び右支持板部の配置位置よりも上流側には、前記後フラップ及び前フラップ並びに上フラップをそれぞれ折曲する折曲機構が配置されてなるとともに、該左支持板部の近傍には、左側の下フラップに接着剤を吐出する左ノズルが配置され、上記右支持板部の近傍には、右側の下フラップに接着剤を吐出する右ノズルが配置され、前記駆動装置の駆動による押圧部材の下降動作は、上記左ノズル及び右ノズルから接着剤が吐出された後に開始されることを特徴とするものである。
【0010】
この第2の発明では、左ノズルと右ノズルとからの接着剤の吐出が終了すると、上記駆動装置の駆動が開始され、これにより上記押圧部材が下降動作を開始し、前述した一連の動作により、上記左側及び右側の下フラップが折曲されるとともに接着され、折箱が最終的に封緘されることから、作業時間の短縮を図ることができる。
【0011】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の発明の何れかにおいて、前記押圧部材の上部には、保持機構を介して、前記折曲機構により予め折曲されるも自己復帰により傾斜してなる左右両側の上フラップが垂直となるよう補正する左右の補正折曲板部を有する補正部材が配置されてなるとともに、前記駆動装置の駆動により上記押圧部材と、上記保持機構を介して該押圧部材とともに補正部材とが下降する中途位置には、上記補正部材の下降動作のみを停止するストッパが配置されてなり、該押圧部材が上記駆動装置の駆動によりさらに下降することにより、折箱が下降し前記左折曲板部と右折曲板部とにより左右両側の下フラップがそれぞれ折曲されるよう構成されてなることを特徴とするものである。
【0012】
この第3の発明では、上記押圧部材とともに下降する上記補正部材により傾斜している左右両側の上フラップが垂直となるよう補正し、下降する中途部に配置された上記ストッパにより上記補正部材の下降のみが停止され、さらに下降する上記押圧部材の左折曲板部と右折曲板部とにより左右両側の下フラップがそれぞれ折曲されることから、左右両側の上フラップが傾斜している場合であっても、確実に下フラップを折曲することができる。また、この第3の発明によれば、上述したように、上記補正折曲板部により、各上フラップが垂直となるよう補正されることから、上記左右両側の下フラップに塗布された接着剤が、傾斜した上フラップの先端により折箱の内側に移動し、収納物に付着する等の危険性を防止することができる。
【0013】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1,第2又は第3の発明の何れかにおいて、前記駆動装置は、サーボモータと、このサーボモータにより回転駆動する軸体と、この軸体に配置され該軸体に沿って昇降スライドするスライド部材とからなるとともに、上記サーボモータは制御部に接続され、前記押圧部材の昇降スピードは該押圧部材の昇降位置によって制御されてなることを特徴とするものである。
【0014】
この第4の発明では、昇降スピードが上記制御部により制御されてなることから、前記封緘作業を迅速に行うことができる。つまり、速く駆動すべき箇所は速く、遅くすべき箇所は遅くでき、この結果、確実に封緘することができるとともに、迅速に封緘することができる。
【0015】
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、上記第1,第2,第3又は第4の発明の何れかにおいて、前記左折曲板部と右折曲板部との下方には、封緘された折箱を構成する前記左側の下フラップと右側の下フラップとに当接し該封緘された複数の折箱を左右両側から挟持する左右の挟持部材が配置され、これら左右の挟持部材により挟持された複数の折箱の内で最も下側に挟持された折箱は、前記押圧部材により下方に押圧された折箱の下降により、上記左右の挟持部材による挟持状態が解除され下方に落下するよう構成されてなることを特徴とするものである。
【0016】
この第5の発明では、前記左折曲板部と右折曲板部との下方には、封緘された折箱の前記左側の下フラップと右側の下フラップとに当接し該封緘された複数の折箱を左右両側から挟持する左右の挟持部材が配置され、該左右の挟持部材により挟持された折箱を前記押圧部材により順次下方へ下降させ、最も下側に挟持された折箱の挟持状態が解除されて下方に落下するよう構成されてなることから、封緘された折箱は、上記挟持部材により所定時間挟持されている間に接着剤により確実に接着される。したがって、乾燥時間の長い接着剤を用いた場合でも確実に接着することができる。
【0017】
また、第6の発明(請求項6記載の発明)は、上記第3,第4又は第5の発明の何れかにおいて、前記保持機構は、前記補正部材と押圧部材との何れかに相対的に配置された磁石と、この磁石に磁着される磁性体とからなり、前記ストッパにより前記補正部材が当接すると、前記駆動装置の駆動により該磁石と磁性体との磁着状態が解除され、上記押圧部材のみが下降するように構成されてなるものである。
【0018】
この第6の発明では、前記保持機構は、前記補正部材と押圧部材との何れかに相対的に配置された磁石と、この磁石に磁着される磁性体とからなることから、着脱機構の構成を簡素化することができ低コストにて製造することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
第1の発明(請求項1記載の発明)では、前記左支持板部及び右支持板部に支持された折箱は、前記押圧部材が前記駆動装置の駆動により下降すると、この押圧部材により、該折箱に形成された左側の下フラップと右側の下フラップとは、前記左折曲板部又は右折曲板部に摺接しながらそれぞれ内側に折曲される。したがって、上記左折曲板部と右折曲板部との下方を開放して封緘後の折箱を排出することができることから、封緘後の折箱を排出するための排出装置が不要となり、封緘装置の構成を簡素化してコストダウンを図ることができる。
【0020】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)では、前記左ノズルと右ノズルとからの接着剤の吐出が終了すると、前記駆動装置の駆動が開始され、これにより前記押圧部材が下降動作を開始し、前述した一連の動作により、左側及び右側の下フラップがそれぞれ折曲されるとともに接着され、折箱が最終的に封緘されることから、作業時間の短縮によりコストダウンを図ることができる。
【0021】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)では、前記押圧部材とともに下降する前記補正部材により傾斜している左右両側の上フラップを垂直となるよう補正し、下降する中途部に配置された上記ストッパにより上記補正部材の下降のみが停止され、さらに下降する上記押圧部材の左折曲板部と右折曲板部とにより左右両側の下フラップがそれぞれ折曲されることから、左右両側の上フラップが傾斜している場合であっても、確実に下フラップを折曲することができる。また、左右両側の下フラップに塗布された接着剤が傾斜した上フラップの先端により折箱の内側に移動し、収納物に付着する等の危険性を防止することができる。
【0022】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)では、昇降スピードが前記制御部により制御されてなることから、前記封緘作業を迅速に行うことができる。つまり、速く駆動すべき箇所は速く、遅くすべき箇所は遅くでき、この結果、確実に封緘することができるし、迅速に封緘できる。
【0023】
また、第5の発明(請求項5記載の発明)では、前記左折曲板部と右折曲板部との下方には、封緘された折箱の前記左側の下フラップと右側の下フラップとに当接し該封緘された複数の折箱を左右両側から挟持する左右の挟持部材が配置されて、該左右の挟持部材により挟持された折箱を前記押圧部材により順次下方へ下降させ、最も下側に挟持された折箱の挟持状態が解除されて下方に落下するよう構成されてなることから、封緘された折箱は、上記挟持部材により所定時間挟持されている間に接着剤により確実に接着される。したがって、乾燥時間の長い接着剤を用いた場合でも確実に接着することができる。
【0024】
また、第6の発明(請求項6記載の発明)では、前記保持機構は、前記補正部材と押圧部材との何れかに相対的に配置された磁石と、この磁石に磁着される磁性体とからなることから、着脱機構の構成を簡素化してコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態に係る折箱の封緘装置を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】フラップを折曲する工程の簡略斜視図であって、(a)は後フラップを折曲する第1の折曲工程、(b)は前フラップを折曲する第2の折曲工程、(c)は上フラップを折曲する第3の折曲工程を示す。
【図5】第1の折曲工程ないし第3の折曲工程の説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図6】第1の折曲工程ないし第3の折曲工程の説明図であって、(a)は図5(b)のA−A矢視断面図、(b)は図5(b)のB−B矢視断面図である。
【図7】下フラップを折曲する第4の折曲工程のうち押圧板及びフラップ補正板が上昇端の待機位置を示し、(a)は図1のC−C矢視断面図、(b)は部分正面図である。
【図8】図7の位置から押圧板及びフラップ補正板が下降して、ストッパによりフラップ補正部材の下降端が規制された状態を示し、(a)は図1のC−C矢視断面図、(b)は部分正面図である。
【図9】図8の位置からフラップ補正板のみが下降して下フラップの折曲を開始した状態を示し、(a)は図1のC−C矢視断面図、(b)は部分正面図である。
【図10】図9の位置からフラップ補正板がさらに下降して下フラップが直角に折曲される状態を示し、(a)は図1のC−C矢視断面図、(b)は部分正面図である。
【図11】図10の位置からフラップ補正板がさらに下降して下フラップの折曲が終了した折箱を下方へ移動させ、最も下方の折箱が落下された状態を示し、(a)は図1のC−C矢視断面図、(b)は部分正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の折箱の封緘装置1を実施するための実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
この折箱の封緘装置(以下、封緘装置と言う。)1は、図4に示すように、折箱Wに形成された各フラップ(後フラップf1,f1、前フラップf2,f2、上フラップf3,f3及び下フラップf4,f4)をそれぞれ折曲し封緘するものである。なお、上記後フラップf1,f1、前フラップf2,f2、上フラップf3,f3及び下フラップf4,f4は、内部に物品を収容する筒状箱部Wbの左右両側に形成されてなるものであり、これら後フラップf1,f1、前フラップf2,f2、上フラップf3,f3及び下フラップf4,f4は、上記筒状箱部Wbの左右両側に形成された開口から起立してなるものである。そして、この封緘装置1には、図1に示すように、物品が収納された折箱Wを搬送する搬送装置5、後フラップf1,f1をそれぞれ折曲する第1の折曲機構部10、前フラップf2,f2をそれぞれ折曲する第2の折曲機構部20、上フラップf3,f3をそれぞれ折曲する第3の折曲機構部30、下フラップf4,f4に接着剤をそれぞれ塗布する接着剤塗布機構部35及び下フラップf4,f4をそれぞれ折曲する第4の折曲機構部40が台板2上に配置されている。
【0028】
上記搬送装置5は、図1に示す台板2上に固定された支持台14に支持されてなり、スライド部材4の上面に折箱Wを水平方向に載置可能な載置台3が固定され、この載置台3は、上記スライド部材4とともに後述するサーボモータ13の駆動により上記第1の折曲機構部10から第4の折曲機構部40のそれぞれの折曲位置に進退移動される。この載置台3の上面は、前方側(図1の右方側)に折箱Wを載置する載置面3aが形成され、この載置面3aの後方側(図1の左方側)には、載置された折箱Wの後方への移動を規制すべく起立した後方規制面3bが形成され、前方側の下面3cにはコイルばね9,9を埋設するばね穴(符号は省略する)がそれぞれ形成されている。この載置台3の前方下面側にはストッパ6が配置され、このストッパ6には、L字状に形成された長尺部の上面6aと、この上面6aの前端内側に起立した前方規制面6bとが形成され、上記長尺部の基端部は支持軸7により揺動可能に載置台3に支承されてなり、揺動の上昇端は上記上面6aが上記載置台3の下面3cに当接することで規制される。
【0029】
また、このストッパ6の中途部には、図1又は図2に示すように、回動自在なガイドローラ8,8がそれぞれ枢着され、これらのガイドローラ8,8は、後述する搬送案内レール12,12の案内により搬送される折箱Wの搬送路(符号は省略する:以下同じ)に沿って平行に配置された2本のストッパ案内レール11,11上をそれぞれ転動する。また、上記支持軸7と上記ガイドローラ8,8との間のストッパ6の上面6a側には、コイルばね9,9を埋設するばね穴(符号は省略する)がそれぞれ形成され、これらのばね穴(符号は省略する)と上記載置台3のばね穴(符号は省略する)とには、上記ストッパ6を下方に付勢可能にコイルばね9,9が埋設されている。また、上記ストッパ案内レール11,11の上面には案内面11aがそれぞれ形成され、その前方側には、前方に向かって降下する傾斜面11bがそれぞれ形成されている。したがって、上記ストッパ6は、上記載置台3の前進に前進され、上記ガイドローラ8,8が上記ストッパ案内レール11,11の案内面11aから上記傾斜面11b上にそれぞれ到達すると、上記ストッパ6はコイルばね9,9の付勢により下方に付勢され、このストッパ6の前方規制面6bと直交する上端面6cが、上記載置台3の載置面3aよりも(載置された折箱Wの下面Waよりも)下方位置まで下降するように揺動される。そして、上記載置台3上に載置された折箱Wは、上記ストッパ6の上端面6cが上記載置台3の載置面3aよりも上昇した状態において、上記前方規制面6bにより載置台3上に載置された折箱Wの前方への移動を規制するとともに、上記上端面6cが上記載置面3aよりも下降した状態において、載置台3上に載置された折箱Wの前方への移動が自由になる。
【0030】
また、上記載置台3が固定されているスライド部材4は、折箱Wの搬送路を構成する2本の搬送案内レール12,12に案内されて上記ストッパ案内レール11,11と平行に進退自在であるとともに、図示しない回動自在なボールねじと螺合され、このボールねじに連結されたサーボモータ13の駆動により進退移動する。このサーボモータ13は、図示しない制御部に接続され該サーボモータ13のオン・オフ制御又は速度制御により、上記載置台3は、前記第1の折曲機構部10ないし第4の折曲機構部40のそれぞれの折曲位置に位置決めされて停止するとともに、その移動速度は、上記載置台3の移動位置によって制御される。そして、上記載置台3は、載置位置15において折箱Wが載置され、載置された折箱Wは、上記搬送装置5の駆動により第1の折曲機構部10による折曲位置まで一旦後退した後、第2の折曲機構部20による折曲位置、第3の折曲機構部30による折曲位置、第4の折曲機構部40による折曲位置のそれぞれに順次前進して搬送される。
【0031】
ところで、上記載置位置15において載置台3に載置される折箱Wの位置決めは、上述したように、搬送後方側(搬送上流側)への移動は上記載置台3の後方規制面3bにより規制され、搬送前方側(搬送下流側)への移動は前記ストッパ6の前方規制面6bにより規制される。これに対して、搬送下流方向に向かって左右両側への規制は、図2に示す上記搬送案内レール12,12を挟む左右両側に配置された左右の位置決め板17,17の各対向面に形成された左右規制面17a,17aにより位置決めされて規制される。これらの位置決め板17,17は、前記台板2上に配置された左右の位置決め台板18,18の対向する前方側にそれぞれのブラケット19,19を介して立設されている。また、上記位置決め台板18,18は、それぞれの雄ねじ付締着レバー22,22により締着されている。これらの位置決め台板18,18は、上記雄ねじ付締着レバー22,22を緩めることによりそれぞれの長穴18a,18aに案内されて進退移動され、上記左右の位置決め板17,17の左右規制面17a,17aの相互の距離を調節することができる。これら位置決め板17,17の左右規制面17a,17aの距離は、折箱Wの左右両端開口部方から最も長尺に起立された下フラップf4,f4の先端部に当接して移動しないように調節されている。
【0032】
したがって、上記載置台3に載置された折箱Wは、この載置台3の後方規制面3bにより上流側への移動が規制され、上記ストッパ6の前方規制面6bにより下流側への移動が規制され、左右の位置決め板17,17の対向する左右規制面17a,17aにより搬送路の左右両側への移動が規制されて、前記サーボモータ13の駆動により上流側又は下流側へ搬送される。
【0033】
次に、第1の折曲機構部10について説明する。この第1の折曲機構部10は前記載置位置15の後方側(上流側)に配置され、この載置位置15から前記載置台3により搬送されてくる折箱Wの左右両側の後フラップf1,f1をそれぞれ前方側(下流側)へ折曲するための機構部であって、図1又は図2に示すように、上記折箱Wを挟む左右両側に左右両側の後フラップf1,f1をそれぞれ折曲する左右の後フラップ折曲板28,28が、移動可能な左右の移動台板23,23上に配置されている。
【0034】
これらの移動台板23,23は、前記搬送装置5を挟む左右両側に雄ねじ付締着レバー24,24により前記台板2にそれぞれ締着され、これらの雄ねじ付締着レバー24,24を緩めることによりそれぞれの長穴23a,23aに案内されて、相互の距離を調節することができるように構成されている。また、これらの移動台板23,23には、それぞれのブラケット27,27により固定された左右の支柱26,26がそれぞれ立設され、これら支柱26,26の各対向面(符号は省略する)には、折箱Wの左右両側の後フラップf1,f1をそれぞれ折曲する板状の左右の後フラップ折曲板28,28がそれぞれ固定されている。これらの後フラップ折曲板28,28の各対面には、後フラップf1,f1の外側面に摺接して折曲する折曲面28a,28aがそれぞれ形成され、折曲面28a,28aの相互の距離は、上記移動台板23,23を進退移動させることにより、折曲された後の左右両側の後フラップf1,f1が前方側(下流側)へ略直角に折曲可能な距離に、それぞれ調節可能とされている。また、これら折曲面28a,28aの前端側には、折箱Wの左右両側開口部にそれぞれ起立された後フラップf1,f1を筒状箱部Wb側へ誘導する誘導面28b,28bがそれぞれ形成され、後端側には、折返し面28c,28cがそれぞれ形成されている。
【0035】
したがって、折箱Wが前記載置位置15から上流側の上記第1の折曲機構部10側に向かって搬送されると、折箱Wの後フラップf1,f1は、最初に上記後フラップ折曲板28,28の誘導面28b,28bに当接して下流側へ折曲され(図4(a)参照)、折箱Wがさらに上流側へ搬送されると、上記後フラップf1,f1は、上記後フラップ折曲板28,28の折曲面28a,28aに摺接して略直角に折曲される(図5、図6(a)参照)。
【0036】
次に、第2の折曲機構部20及び第3の折曲機構部30について説明する。この第2の折曲機構部20は、上流側の上記第1の折曲機構部10から前記載置台3により搬送されてくる折箱Wの左右両側の前フラップf2,f2をそれぞれ後方側(上流側)へ折曲するための機構部であり、他方、上記第3の折曲機構部30は、左右両側の上フラップf3,f3をそれぞれ下方側へ折曲するための機構部であるが、共通の取付け部材に近接して前記載置位置15の前方側(下流側)に配置されている。これらの第2の折曲機構部20及び第3の折曲機構部30には、図1又は図2に示すように、上記折箱Wを挟む左右両側に、左右両側の前フラップf2,f2をそれぞれ折曲する左右の前フラップ折曲板37,37と、これら前フラップ折曲板37,37のやや後方側で左右両側の上フラップf3,f3をそれぞれ折曲する左右の上フラップ折曲板42,42とがそれぞれ配置されている。
【0037】
これらの前フラップ折曲板37,37と上フラップ折曲板42,42とは、前記台板2上で後述する調節ねじ46の駆動により、図示しないガイド部材に案内されて相互の距離を調節すべく移動可能な左右の移動台板32,32上にそれぞれ配置されている。これらの移動台板32,32には、図2に示すように、左右の支柱33,33が、それぞれのブラケット34,34により支持されて立設され、これらの支柱33,33の各対向面(符号は省略する)には、前フラップf2,f2を折曲するための第2の折曲機構部20を構成する左右の前フラップ折曲板37,37がそれぞれ固定されている。これらの前フラップ折曲板37,37の各対向面には、前フラップf2,f2の外側面に摺接して折曲する折曲面37a,37aがそれぞれ形成され、折曲面37a,37aの相互の距離は、折曲された後の左右両側の前フラップf2,f2が後方側(上流側)へ略直角に折曲可能な距離に、後述する調節ねじ46により調節可能とされている。また、これら折曲面37a,37aの後端側(図2に示す左側)には、折箱Wの左右両側開口部にそれぞれ起立された前フラップf2,f2を筒状箱部Wb側へ誘導する誘導面37b,37bがそれぞれ形成されている。
【0038】
また、上記支柱33,33の各対向面であって、上記前フラップ折曲板37,37の上方には、上フラップf3,f3を折曲するための第3の折曲機構部30を構成する左右の上フラップ折曲板42,42が、それぞれのブラケット41,41を介して固定されている。これらの上フラップ折曲板42,42の下面には、上流側から搬送されてくる折箱Wの上フラップf3,f3の外側面に摺接して下方へ折曲すべく傾斜した折曲面42a,42a(図1参照)がそれぞれ形成されている。これら上フラップ折曲板42,42の折曲面42a,42aの傾斜は、図1に示す左方側(符号は省略する)は、上流側から搬送されてくる折箱Wの起立された状態の上フラップf3,f3の最も下流側の上面よりも上方に位置してこれらの上フラップf3,f3を受入れるとともに、該上フラップf3,f3の外側近傍に摺接可能にそれぞれ形成されている。
【0039】
また、上記折曲面42a,42aの中途部の傾斜(符号は省略する)は、それぞれの摺接部位(符号は省略する)が、折箱Wが下流側に搬送されるに従い、上記上フラップf3,f3の外側近傍から内側(開口部側)近傍に向かって摺接して、これらの上フラップf3,f3を徐々に下方へ押圧して折曲すべく、上記折曲面42a,42aの摺接部位が、図2に示す右方側へ向かうに従い徐々に下降する傾斜面によりそれぞれ形成されている。また、上記折曲面42a,42aの右方側(符号は省略する)は、徐々に折曲された上フラップf3,f3を下方側(筒状箱部Wbの開口側)へ略直角に折曲すべく、該折曲面42a,42aが、上記上フラップ折曲板42,42の前端面42b,42bとそれぞれ平行に形成されている。なお、上記上フラップ折曲板42,42の前記搬送案内レール12,12を挟む対向面には、左右の抑え板43,43がそれぞれ固定され、これらの抑え板43,43の下面には規制面43a,43aが形成され、これらの規制面43a,43aにより、搬送されてくる折箱Wの上方への移動を規制する(図1参照又は図4(c)参照)。
【0040】
また、上述した左右の前フラップ折曲板37,37の対向する折曲面37a,37aの相互の距離は調節ねじ46により調節可能とされ、この調節ねじ46は、前記台板2上の図2に示す下側にブラケット45を介して固定された軸受け体47と、上側に固定された軸受けブラケット51とにより回動可能に両端側が支承されている。上記軸受け体47には、調節ねじ46の軸部(符号は省略する)に外接して、クランプレバー48により回動される図示しないクランプねじによる締め付け加減により、上記調節ねじ46を回動自在又は回動不能にするクランプ部材47aが備えられている。また、前記移動台板32,32の上面であって、図2に示す軸受け体47と軸受けブラケット51とのそれぞれの近傍には、前記調節ねじ46の雄ねじ部(符号は省略する)と螺合可能な雌ねじが螺刻された左右のナット体52,52がそれぞれ固定されている。
【0041】
上述した構成でなる上記前フラップ折曲板37,37と上フラップ折曲板42,42とは、上記調節ねじ46の一端に形成された四角軸部46aに調節ハンドル53(図3参照)を掛止して該調節ねじ46を回動させることにより、前記搬送案内レール12,12側に対して近接又は離隔方向へ移動される。そして、これら前フラップ折曲板37,37と上フラップ折曲板42,42とを近接又は離隔方向へ移動させることにより、折箱Wの前フラップf2,f2を折曲する上記前フラップ折曲板37,37の折曲面37a,37aと、上フラップf3,f3を折曲する上フラップ折曲板42,42の前端面42b,42bとの相互の距離を、折箱Wのサイズに対応してそれぞれ調節することができる。
【0042】
したがって、折箱Wが前記第1の折曲機構部10側から下流側の前記第2の折曲機構部20に向かって搬送さされると、折箱Wの前フラップf2,f2は、最初に上記前フラップ折曲板37,37の誘導面37b,37bに当接して上流側へ折曲され(図4(b)参照)、折箱Wがさらに下流側へ搬送されると、上記前フラップf2,f2は、上記前フラップ折曲板37,37の折曲面37a,37aに摺接して略直角に折曲される(図5参照)。引き続き折箱Wが下流側へ搬送されると、上記上フラップf3,f3は、上記前フラップ折曲板37,37よりも下流側の上方に配置された上記上フラップ折曲板42,42の折曲面42a,42aの下方に受入れられ、継続して折箱Wが下流側へ搬送されると、該上フラップf3,f3は、上記傾斜する折曲面42a,42aに摺接して徐々に下方へ折曲され、上記折曲面42a,42aの摺接部位が、図5(b)に示す右方側に達すると下方側(筒状箱部Wbの開口側)へ略直角に折曲される(図4(c)、図5、図6(b)参照)。
【0043】
次に、接着剤塗布機構部35について説明する。この接着剤塗布機構部35は、前記第3の折曲機構部30の前方側(下流側)に配置され、上流側の上記第3の折曲機構部30から前記載置台3により搬送されてくる折箱Wの左右両端開口部から起立された下フラップf4,f4の接着面に接着剤を塗布する機構部であって、図2又は図3に示すように、上記折箱Wを挟む左右両側に、左右両側の下フラップf4,f4に接着剤を塗布する左右の接着剤塗布装置60,60がそれぞれ配置されている。
【0044】
これらの接着剤塗布装置60,60は、図3に示す前記支柱33,33の下流側側面に、それぞれ2本ずつのボルト57,57(図1参照)により進退可能に螺着された左右のスライド板56,56にそれぞれ配置されている。これらのスライド板56,56には、支持軸58,58がそれぞれ突設され、これらの支持軸58,58に左右両側の接着剤塗布装置60,60が、それぞれのクランプ部材61,61を介して搬送方向に進退可能にそれぞれ取着されている。これらの接着剤塗布装置60,60には、後述する第4の折曲機構部40により折曲後された下フラップf4,f4を接着する接着剤(本例では、ホットメルト接着剤を使用)が収容される接着剤収納部60a,60aと、これら接着剤収納部60a,60aに収容された接着剤を吐出するための吐出機構部60b,60bとがそれぞれ備えられている。これら吐出機構部60b,60bの下方側には左右両側のノズル60c,60cが設けられ、上記接着剤はこれらのノズル60c,60cからそれぞれの下方を通過する左及び右側の下フラップf4,f4の上面(搬送状態における上面であって、封緘後の内面となる面)に塗布される。この下フラップf4,f4の上記上面に対する接着剤の吐出位置は、上記接着剤塗布装置60.60を上記スライド板56,56の長穴56a,56aに沿って移動させることにより搬送路の左右方向へ調節することができるとともに、支持軸58,58に沿って移動させることにより搬送路の進退方向へ調節することができる。なお、上記ノズル60c,60cの近傍には、図示しない近接センサが配置され、上流側から搬送されてくる折箱Wの下フラップf4,f4の前端部が上記ノズル60c,60cの吐出位置に到達すると、上記近接センサの検出信号により上記ノズル60c,60cから接着剤が吐出される。
【0045】
次に、第4の折曲機構部40について説明する。この第4の折曲機構部40は、前記接着剤塗布機構部35の前方側(下流側)に配置され(図1,図2参照)、上流側の上記接着剤塗布機構部35から搬送されてくる折箱Wの左右両側の下フラップf4,f4をそれぞれ上方側へ折曲するための機構部であって、図3に示すように、上記折箱Wを挟む左右両側に左右両側の下フラップf4,f4をそれぞれ折曲する左右の支持板部材67,67と、これら支持板部材67,67の上方に折箱Wを下方へ押圧する押圧板(本発明の押圧部材)99とがそれぞれ配置されている。
【0046】
上記左右の支持板部材67,67は、前記台板2上で後述する調節ねじ78により移動可能な左右の移動台板63,63上にそれぞれ配置されている。これらの移動台板63,63には、図3に示すように、左右の支柱64,64が、それぞれのブラケット66,66に支持されて立設され、これらの支柱64,64の各対向面(符号は省略する)には、上流側から搬送されてくる折箱Wの下フラップf4、f4を支持するとともに上方に折曲するための支持板部材67,67がそれぞれ締着されている。これらの支持板部材67,67は、板素材により四角形状に折曲されてなるものであり、搬送されてきた折箱Wの左右両側の下フラップf4、f4を平滑な上面で支持する左及び右の支持板部67a,67aと(図7(a)参照)、これら支持板部67a,67aから垂下し後述する押圧板99に押圧されることにより折箱Wの左右両側の下フラップf4、f4を上方に向かって折曲する案内板部67b,67b及びこの案内板部67b,67bに連続してなる折曲板部67c,67cと(図9(a)及び図10(a)参照)、この折曲板部67c,67cの下端から上記支持板部67a,67aに対向するよう折曲された下板部(符号は省略する。)と、この下板部の端部から起立し上記支柱64,64に締着された締着板部(符号は省略する。)とから構成されている。
【0047】
そして、上記案内板部67b,67bと折曲板部67c,67cとは、本発明の左及び右の折曲板部を構成するものであって、上記案内板部67b,67bは、図3に示す上端部の相互の対向面(符号は省略)の距離(内幅)が、下降されてくる折箱Wの左右幅(左右両側の下フラップf4、f4が折曲された後の相互の外側面の距離)よりも大きく外側に位置するとともに、下端側の相互の対向面(符号は省略)が折曲板部67c,67cの対向面にそれぞれ交差すべく傾斜されている。他方、上記折曲板部67c,67cは、相互の対向面(符号は省略)が、下降されてくる折箱Wの左右両側の下フラップf4、f4を上方へ略直角に折曲可能な距離に後述する調節ねじ78により調節されている。
【0048】
したがって、上方から折箱Wが後述する押圧板99により上記支持板部材67,67の上方に押圧されると(図8参照)、左右両側の下フラップf4、f4は、該支持板部材67,67の案内板部67b,67bの相互の対向傾斜面に挟入されて上方へ折曲される(図9参照)。さらに下方へ押圧されると、上記下フラップf4、f4は、折曲板部67c,67cの相互の対向面により上方へ略直角に折曲されるとともに、すでに上流側で折曲された上フラップf3,f3に接着されて、封緘された折箱Wを得ることができる(図10参照)。
【0049】
また、上記支持板部材67,67の下方には、図3に示すように、封緘後に下降されてくる折箱Wの左右両側の下フラップf4、f4に当接するとともに、これらの下降されてくる複数の折箱Wを左右両側から挟持する左側の挟持部材71と右側の挟持部材72とが配置されている(図11参照)。これら左右の挟持部材71,72は、前記支柱64,64の下方に丁字状にそれぞれ形成されたブラケット73,73を介して固定され、これらのブラケット73,73には、ウレタン樹脂を素材とした左右の弾性体74,74が接着され、これら弾性体74,74の相互の対向面に、板状に形成された左側の挟持板76と右側の挟持板77とが対向して接着されることにより構成されている。そして、上記左右の挟持部材71,72を構成する左右の挟持板76,77は、相互の対向面(符号は省略)の距離(内幅)が、下降されてくる折箱Wの左右幅(封緘後の左右両側の下フラップf4、f4の相互の外側面の距離)よりもやや小さい距離となされている。なお、こうした距離は、後述する調節ねじ78により調節可能とされている。なお、上記挟持板76,77の下方には、これら挟持板76,77から落下される折箱Wを受取り、次の工程へ搬送する回転自在なローラ(符号は省略する)を備えたコンベヤ79が配置されている。
【0050】
したがって、前記支持板部材67,67側から後述する押圧板99の押圧により折箱Wが下降されてくると、折箱Wは、上記左右の挟持板76,77の間に上記弾性体74,74の弾性力に抗して相互の対向面の距離を押し広げるようにして挟入されて挟持される。この挟持により、折箱Wは、下方へ自然落下することなく、後述する押圧板99の押圧により順次下方へ下降され、所定の時間を経過した後、上記左右の挟持板76,77の下端部により形成される開口部から上記コンベヤ79上に落下される(図11参照)。
【0051】
また、上述した左右の支持板部材67,67と、左右の挟持板76,77との相互の対向面の距離は調節ねじ78により調節可能とされ、この調節ねじ78は、前記台板2上の図2に示す下側にブラケット81を介して固定された軸受け体82と、上側に固定された軸受けブラケット83とにより回動可能に両端側が支承されている。そして、上記軸受け体82には、図2又は図3に示すように、調節ねじ78の軸部(符号は省略する)に外接して、クランプレバー84により回動される図示しないクランプねじによる締め付け加減により、上記調節ねじ78を回動自在又は回動不能にするクランプ部材82aが備えられている。また、前記移動台板63,63の上面であって、図2に示す軸受け体82と軸受けブラケット83とのそれぞれの近傍には、前記調節ねじ78の雄ねじ部(符号は省略する)と螺合可能な雌ねじが螺刻されたナット体86,86が固定されている。
【0052】
上述した構成からなる上記左右の支持板部材67,67と、左右の挟持板76,77とは、上記調節ねじ78の一端に形成された四角軸部78aに調節ハンドル53(図3参照)を掛止して該調節ねじ78を回動させることにより、搬送路側に対して近接又は離隔方向へ移動可能とされている。したがって、この封緘装置1では、これら左右の支持板部材67,67と、左右の挟持板76,77とを近接方向又は離隔方向へ移動させることにより、折箱Wの下フラップf4、f4を折曲する上記左右の支持板部材67,67の折曲板部67c,67cの相互の対向面の距離と、下フラップf4、f4が折曲されて封緘された折箱Wを挟持する左右の挟持板76,77の相互の対向面の距離とを、折箱Wのサイズに対応してそれぞれ調節することができる。
【0053】
また、上記左右の支持板部材67,67と、左右の挟持板76,77とに対応する位置には、図1又は図2に示すように、上流側の前記接着剤塗布機構部35から載置台3により搬送されてくる折箱Wの前進端位置を規制する前進端規制板87と、搬送された折箱Wが後述する押圧板99により下降される際に上記前進端規制板87の中途部と共同で折箱Wの後端側を位置決めする後端位置決め板88とがそれぞれ配置されている。上記前進端規制板87は、上端部が、搬送されてくる折箱Wと当接可能であるとともに、下端部が、上記台板2の下面側に貫通して図示しない取付け具により上記台板2に固定されている。他方、上記後端位置決め板88は、上端部が、搬送されてくる折箱Wが上方を通過可能な高さであるとともに、下端部が、上記台板2の下面側に貫通して図示しない取付け具により上記台板2に固定されている。また、この後端位置決め板88には、後述する後退規制板97が挿入される凹部88a(図7参照)が形成されている。そして、折箱Wは、上流側の接着剤塗布機構部35から搬送されてくる際には、上記前進端規制板87により前進端位置が位置決めされ(図7(b)参照)、後述する押圧板99により押圧されて下降する際には、上記前進端規制板87と後端位置決め板88との共同により前後方向に位置決めされる(図8(b)参照)。
【0054】
さらに、上記支持板部材67,67の上方には、折箱Wを下方へ押圧する押圧板99が配置されている。この押圧板99は、昇降機構85を構成するサーボモータ91の駆動により昇降されるものであって、上記昇降機構85は、図1に示す上記前進端規制板87よりも前方の台板2にブラケット89を介して立設されている。そして、図7に示すように、昇降機構85の下端部には、サーボモータ91が配置され、このサーボモータ91の出力軸には、回動可能に支承されたボールねじ80が継手75により連結され、このボールねじ80には、該ボールねじ80と螺合して上記サーボモータ91の駆動により図示しないガイドレールに案内されて昇降可能なスライド部材92が備えられている。そして、上記サーボモータ91は制御部111に接続され、この制御部111には折曲加工に係る各種のプログラム及び複数の移動速度が記憶された記憶部112が接続されている。したがって、該サーボモータ91は、上記記憶部112からの指令にもとづく制御部111によりオン・オフ制御又は速度制御され、上記スライド部材92が、後述する上方の待機位置から下フラップf4,f4を折曲後の下降端位置に位置決めされて停止するとともに、その昇降速度は、上記スライド部材92の昇降位置によって随時に制御される。
【0055】
また、上記スライド部材92には、昇降腕93が固定されている。この昇降腕93は、水平部93a及び垂直部93bとにより略L字状に形成されており、上記スライド部材92に対して昇降腕93は、上記水平部93aの一端において固定され、この昇降腕93の垂直部93bの下端には、後述する磁石保持具95を固定するための磁石固定板94が固定されている。また、この磁石固定板94の上面には、本発明の保持機構を構成する磁石96が埋設された磁石保持具95が固定され(図3参照)、この磁石保持具95の左右両側(図3参照)には、2本の案内棒98,98がそれぞれ立設され、それぞれの上端部には、後述するフラップ補正板101,101の上昇端を規制するストッパ90,90が固定されている。なお、これらのストッパ90,90は、本発明を構成するストッパである。また、上記磁石固定板94の図1に示す後端(符号は省略する)には、L字状に形成された後退規制板97が固定されている。この後退規制板97の垂下する一片(符号は省略する)により、上流側から折箱Wが載置台3により搬送された後(図7(b)参照)、該載置台3が上流側へ後退する際に、折箱Wが引き摺られて上流側へ後退しないように規制される(図8(b)参照)とともに、後述する押圧板99に折箱Wが押圧されて下降される際に、上記後退規制板97の垂下する一片と前記前進端規制板87の中途部との共同により折箱Wの前後位置が位置決めされる。また、上記磁石固定板94の下面には、折箱Wを下方へ押圧する押圧板(本発明の押圧部材)99が固定されている。そして、上記押圧板99は、前記サーボモータ91の駆動により、図7に示す上方の待機位置から下降して折箱Wを押圧し(図8参照)、該折箱Wの下フラップf4,f4を折曲した後(図9及び図10参照)、図11に示す下降端位置に位置決めされて停止する。また、上記押圧板99昇降速度は、前記記憶部112からの指令にもとづく前記制御部111により制御され、上記押圧板99の昇降位置に対応した昇降速度に制御される。
【0056】
さらに、上記押圧板99の上方には、図3に示すように、前記第3の折曲機構30により予め折曲された左右両側の上フラップf3,f3を垂直に補正する左右のフラップ補正板(本発明の補正部材)101,101が配置されるとともに、上記押圧板99の下方側には、上記フラップ補正板101,101の下降端を規制するストッパ106,106が配置されている。これらのうち、先ず上記フラップ補正板101,101について説明する。これらのフラップ補正板101,101は、本発明の保持機構を構成する板状の磁性体102の上方に配置され、この磁性体102は、前記磁石固定板94の上方で、前記磁石96と磁着可能であるとともに、磁着が解除された際には前記案内棒98,98に案内されて昇降自在に配置されている。この磁性体102には、図3に示す左右に取付け板103,103が、図2に示すそれぞれ2個ずつの長穴(符号は省略する)により移動可能に各2本ずつのボルト104によりそれぞれ螺着され、これらの取付け板103,103の左右両側に上記フラップ補正板101,101が、図1に示す2個ずつの長穴(符号は省略する)によりそれぞれ移動可能に螺着されている。そして、上記フラップ補正板101,101は、折箱Wのサイズに対応して、図3に示す左右方向と上下方向とにそれぞれ調節することができるように構成されている。
【0057】
また、上記ストッパ106,106は保持金具107,107により固定されてなり、これらの保持金具107,107は、図2に示すように、L字状に形成され、前記昇降機構85の左右両側面にそれぞれ固定されている。これらの保持金具107,107のL字状に形成され上記昇降機構85の左右から突出した突出部(符号は省略する)には、長穴107a,107aがそれぞれ形成されている。それぞれの長穴107a,107aには、上記ストッパ106,106が、それぞれ移動可能に突設されている。これらのストッパ106,106は、図3に示す左右方向に位置が、上記保持金具107,107の長穴107a,107aに沿って調節可能であって、前記磁石固定板94又は押圧板99よりも外側であるとともに、前記フラップ補正板101,101よりも内側に調節されている。
【0058】
したがって、上記押圧板99が図7に示す上方の待機位置から下降すると、上記フラップ補正板101,101により、前記第3の折曲機構30で予め垂直に折曲されるも自己復帰により傾斜してなる左右両側の上フラップf3,f3を垂直となるよう補正しながら、上記押圧板99により折箱Wを押圧するとともに、上記ストッパ106,106に上記取付け板103,103が当接する(図8参照)。さらに上記押圧板99が下降されると、前記磁性体102が前記磁石96から離隔することにより上記フラップ補正板101,101の下降動作は停止されるが、上記押圧板99は継続して折箱Wを押圧しながら下降する。すると、この押圧板99による折箱Wの下降により、下フラップf4,f4が、前記支持板部材67,67の案内板部67b,67bにより上方へ折曲されるとともに(図9参照)、前記折曲板部67c,67cにより上方へ略直角に折曲される(図10参照)。そして、上記押圧板99が折箱Wを押圧しながらさらに下降されると、この折箱Wの下方に位置して前記左右の挟持板76,77に挟持されて滞留していた折箱Wが下方へ進められ、最も下方に位置していた折箱Wが、上記左右の挟持板76,77の開口部からコンベヤ79上に落下される(図11参照)。
【0059】
次に、上述した封緘装置1により折箱Wを封緘する手順及び作用効果について図を参照して説明する。
【0060】
まず、図2に示す載置位置15において、載置台3上に折箱Wを載置した後、サーボモータ13の駆動により上記折箱Wを第1の折曲機構部10に向かって(図2に示す左側に向かって)搬送すると(図4(a)の矢印Ya参照)、折箱Wの左右両側にそれぞれ起立された後フラップf1,f1は、図4(a)、図5に示すように、後フラップ折曲板28,28の誘導面28b,28bにそれぞれ当接して下流側へ折曲される。さらに折箱Wを継続して後退させると、図4(a)の仮想線で示すように、上記後フラップf1,f1は、上記後フラップ折曲板28,28の折曲面28a,28aに摺接してそれぞれ略直角に折曲される。
【0061】
次に上記サーボモータ13の駆動により上記折箱Wを第1の折曲機構部10から上流側の第2の折曲機構部20に向かって前進させると(図4(b)の矢印Yb参照)、折箱Wの左右両側にそれぞれ起立された左右両側の前フラップf2,f2は、図4(b)に示すように、前フラップ折曲板37,37の誘導面37b,37bにそれぞれ当接して上流側へ折曲される(図6(a)参照)。さらに折箱Wを継続して前進させると、上記前フラップf2,f2は、上記前フラップ折曲板37,37の折曲面37a,37aに摺接してそれぞれ略直角に折曲される。このとき、上記第1の折曲機構部10により折曲された左右両側の後フラップf1,f1は、折箱Wの上流側への搬送中に、上記後フラップ折曲板28,28の折曲面28a,28aとの摺接が解除され、一旦は略直角に折曲された後フラップf1,f1が自己復帰により傾斜するが、これら後フラップf1,f1は、やがて前フラップ折曲板37,37の誘導面37b,37bに当接するとともに、折曲面37a,37aに摺接してそれぞれ再度略直角に折曲される。
【0062】
引きつづき折箱Wを第3の折曲機構部30に向かって前進させると(図4(c)の矢印Yc参照)、該折箱Wの左右両側にそれぞれ起立された左右両側の上フラップf3,f3は、図1に示す前フラップ折曲板37,37よりも下流側の上方に配置された上フラップ折曲板42,42の折曲面42a,42aの下方に受入れられ、継続して折箱Wが下流側へ搬送されると、該上フラップf3,f3は、上記傾斜する折曲面42a,42aに摺接して徐々に下方へ折曲され、上記折曲面42a,42aの摺接部位が、図5(b)に示す右方側に達すると下方側へ略直角に折曲される(図4(c)、図5、図6(b)参照)。
【0063】
次に上記サーボモータ13の駆動により載置台3とともに折箱Wを図1に示す第3の折曲機構部30から上流側の第4の折曲機構部40に向かって前進させると、折箱Wは前端が前進端規制板87に当接して停止する(図7参照)。このとき、押圧板99は、上方の待機位置に待機している。
【0064】
この状態から図7に示す押圧板99をサーボモータ91の駆動により上方の待機位置から下降させると、フラップ補正板101,101により、前記第3の折曲機構30で予め垂直に折曲されるも自己復帰により傾斜してなる左右両側の上フラップf3,f3を付勢して垂直となるよう補正しながら、後退規制板97の垂下する一片(符号は省略する)により、折箱Wの後端側を規制して該折箱Wが上流側へ後退しないように規制される(図8(b)参照)。この状態が確保された後、上記載置3を上流側へ後退させると、折箱Wは、図3に示すように、支持板部材67,67の支持板部67a,67a上に左右両側の下フラップf4,f4がそれぞれ載置される(図8(a)参照)。この状態から、さらに上記押圧板99を下降させると、該押圧板99により折箱Wを押圧するとともに、ストッパ106,106に取付け板103,103がそれぞれ当接する(図8参照)。
【0065】
さらに上記押圧板99を下降させると、磁性体102が磁石96から離隔することにより上記フラップ補正板101,101の下降は停止されるが、上記押圧板99が継続して折箱Wを押圧しながら下降すると、左右両側の下フラップf4,f4は、支持板部材67,67の案内板部67b,67bにより上方へそれぞれ折曲されるとともに(図9参照)、上記案内板部67b,67bから垂下する折曲板部67c,67cにより上方へ略直角に折曲される(図10参照)。このとき、左右両側の上フラップf3,f3を付勢していたフラップ補正板101,101は該上フラップf3,f3からそれぞれ離隔されるが、これらのフラップ補正板101,101が離隔される以前に、左右両側の下フラップf4,f4が上方に折曲されて上記上フラップf3,f3を覆っているので、上記下フラップf4,f4とともに略直角に折曲される。そして、上記押圧板99により折箱Wを押圧しながらさらに下降させると、この折箱Wの下方に位置して前記左右の挟持板76,77に挟持されて滞留していた折箱Wが下方へ進められ、最も下方に位置していた折箱Wが、上記左右の挟持板76,77の開口部からコンベヤ79上に落下される(図11参照)。
【0066】
そして、上記封緘装置1は、図3に示すように、折箱Wの左右両側の下フラップf4,f4の下面を上面で支持する左右の支持板部材67,67を構成する支持板部67a,67aと、これら支持板部67a,67aから垂下してなる左右の折曲板部67c,67cと、上記支持板部67a,67aに支持された折箱Wを下方に押圧する押圧部材99と、この押圧部材99を昇降駆動させる昇降機構85とを備え、上記支持板部67a,67aに支持された折箱Wを上記押圧部材99により押圧することにより上記下フラップf4,f4を折曲するようにしたので(図9、図10参照)、上記左右両側の下フラップf4,f4を、それぞれ上昇する折曲板等の上昇により折曲するものではないことから、上記折曲板部67c,67cの下方を開放して封緘後の折箱Wを排出することができる(図11参照)。したがって、封緘後の折箱Wを排出するための排出装置が不要となり、封緘装置Wの構成を簡素化することができ低コストにて製造することが可能となる。
【符号の説明】
【0067】
1 折箱の封緘装置
3 載置台
5 搬送装置
10 第1の折曲機構部
15 載置位置
20 第2の折曲機構部
28,28 後フラップ折曲板
30 第3の折曲機構部
35 接着剤塗布機構部
37,37 前フラップ折曲板
40 第4の折曲機構部
42,42 上フラップ折曲板
67,67 支持板部材
67a,67a 支持板部
67b,67b 案内板部
67c,67c 折曲板部
71,72 挟持部材
76,77 挟持板
85 昇降機構
96 磁石
99 押圧板
101,101 フラップ補正板
102 磁性体
W 折箱
f1,f1 後フラップ
f2,f2 前フラップ
f3,f3 上フラップ
f4,f4 下フラップ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送下流方向に向かって左右両側に上フラップ,下フラップ,後フラップ及び前フラップがそれぞれ形成された折箱の該フラップを折曲して封緘する折箱の封緘装置であって、
上流側から搬送された折箱の両側に形成された上記左右両側の下フラップの下面を上面で支持する左支持板部及び右支持板部と、この左支持板部から垂下してなる左折曲板部と、上記右支持板部から垂下してなり上記左折曲板部と対向してなる右折曲板部と、
上記左支持板部及び右支持板部に支持された折箱を下方に押圧し、上記左側に形成された下フラップと右側に形成された下フラップとを上記左折曲板部又は右折曲板部によりそれぞれ折曲する押圧部材と、この押圧部材を昇降駆動させる駆動装置と、を備えてなることを特徴とする折箱の封緘装置。
【請求項2】
前記左支持板部及び右支持板部の配置位置よりも上流側には、前記後フラップ及び前フラップ並びに上フラップをそれぞれ折曲する折曲機構が配置されてなるとともに、該左支持板部の近傍には、左側の下フラップに接着剤を吐出する左ノズルが配置され、上記右支持板部の近傍には、右側の下フラップに接着剤を吐出する右ノズルが配置され、前記駆動装置の駆動による押圧部材の下降動作は、上記左ノズル及び右ノズルから接着剤が吐出された後に開始されることを特徴とする請求項1記載の折箱の封緘装置。
【請求項3】
前記押圧部材の上部には、保持機構を介して、前記折曲機構により予め折曲されるも自己復帰により傾斜してなる左右両側の上フラップが垂直となるよう補正する左右の補正折曲板部を有する補正部材が配置されてなるとともに、前記駆動装置の駆動により上記押圧部材と、上記保持機構を介して該押圧部材とともに補正部材とが下降する中途位置には、上記補正部材の下降動作のみを停止するストッパが配置されてなり、該押圧部材が上記駆動装置の駆動によりさらに下降することにより、折箱が下降し前記左折曲板部と右折曲板部とにより左右両側の下フラップがそれぞれ折曲されるよう構成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の折箱の封緘装置。
【請求項4】
前記駆動装置は、サーボモータと、このサーボモータにより回転駆動する軸体と、この軸体に配置され該軸体に沿って昇降スライドするスライド部材とからなるとともに、上記サーボモータは制御部に接続され、前記押圧部材の昇降スピードは該押圧部材の昇降位置によって制御されてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の折箱の封緘装置。
【請求項5】
前記左折曲板部と右折曲板部との下方には、封緘された折箱を構成する前記左側の下フラップと右側の下フラップとに当接し該封緘された複数の折箱を左右両側から挟持する左右の挟持部材が配置され、これら左右の挟持部材により挟持された複数の折箱の内で最も下側に挟持された折箱は、前記押圧部材により下方に押圧された折箱の下降により、上記左右の挟持部材による挟持状態が解除され下方に落下するよう構成されてなることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の折箱の封緘装置。
【請求項6】
前記保持機構は、前記補正部材と押圧部材との何れかに相対的に配置された磁石と、この磁石に磁着される磁性体とからなり、前記ストッパにより前記補正部材が当接すると、前記駆動装置の駆動により該磁石と磁性体との磁着状態が解除され、上記押圧部材のみが下降するように構成されてなることを特徴とする請求項3,4又は5記載の折箱の封緘装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−194674(P2011−194674A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−63010(P2010−63010)
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(510076269)株式会社ヨコイ工業 (1)
【Fターム(参考)】