説明

接続管理装置、接続管理システム、及び接続管理方法

【課題】 移動通信端末及び通信端末のピアツーピア通信を行うための接続を容易にし、ピアツーピア通信中の移動通信端末が多くなっても処理負担が小さい、接続管理装置、接続管理システム、及び接続管理方法を提供する。
【解決手段】
接続管理装置1は、組合せ情報と端末事前情報と計算機事前情報とを格納する情報格納部11と、計算機認証情報12aを受信する計算機情報受信部12と、計算機認証情報12aを照会する計算機照会部13と、端末認証情報14aを受信する端末情報受信部14と、端末認証情報14aを照会する端末照会部15と、所在問合せ16aを受信する所在問合せ受信部16と、所在情報17aを送信する所在送信部17と、可否問合せ18aを受信する可否問合せ受信部18と、可否問合せ18aを照会する可否照会部19と、可否情報20aを送信する可否送信部20と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信端末及び通信端末のピアツーピア通信を実現する、接続管理装置、接続管理システム、及び接続管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動通信端末及び通信端末(パーソナルコンピュータ等)を、ピアツーピア(Peer to Peer)通信が実現できるように接続させるための、接続管理システムが提案されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1に開示されたモバイルソリューションシステムでは、通信端末への接続を要求する移動通信端末から送信される認証要求に対して、認証確認を行っている。これにより、通信端末への接続が妥当であると認証された移動通信端末と、社内LANに構築された通信端末との、ピアツーピア通信が行えるような接続を実現させている。なお、通信端末には、通信端末各々を特定するためのシリアル番号が付与されている。
【0004】
また、下記特許文献2に開示されたサービスゲートウェイ装置では、移動通信端末及び通信端末の仮想的なピアツーピア通信を実現するために、移動通信端末各々に対応した擬似ピアオブジェクトを生成している。通信端末への接続を要求する移動通信端末に対応して生成した擬似ピアオブジェクトと、この通信端末とが接続を行うことにより、移動通信端末及び通信端末の仮想的なピアツーピア通信を実現することができる。
【特許文献1】特開2004−139577号公報
【特許文献2】特開2003−273937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の技術では、ISP(インターネットサービスプロバイダ)により通信端末各々にIPアドレスを動的に割り当てる等、通信端末各々のネットワーク上の所在により通信端末の特定を行う場合、この所在を利用した移動通信端末及び通信端末の接続方法を検討する必要があるので、移動通信端末及び通信端末の接続が困難であるという課題がある。また、上記特許文献2に開示された従来の技術では、サービスゲートウェイ装置が、移動通信端末各々に対応した擬似ピアオブジェクトを自身の装置内で生成して通信させるので、ピアツーピア通信を行っている移動通信端末が多くなるほどサービスゲートウェイ装置の処理負担が大きくなってしまうという課題がある。
【0006】
そこで本発明では、移動通信端末及び通信端末のピアツーピア通信を行うための接続を容易にし、ピアツーピア通信中の移動通信端末が多くなっても処理負担が小さい、接続管理装置、接続管理システム、及び接続管理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の接続管理装置は、移動通信端末及び通信端末を、ピアツーピア通信が行えるように接続させるための接続管理装置であって、(1)当該接続を事前に許可された移動通信端末及び通信端末の組合せに関する組合せ情報と、当該接続を行う移動通信端末に関する端末事前情報と、当該接続を行う通信端末に関する計算機事前情報と、を格納する情報格納手段と、(2)通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる計算機認証情報を受信する計算機情報受信手段と、(3)計算機情報受信手段が受信した当該計算機認証情報を、情報格納手段に格納された計算機事前情報に照会する計算機照会手段と、(4)移動通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる端末認証情報を受信する端末情報受信手段と、(5)端末情報受信手段が受信した当該端末認証情報を、情報格納手段に格納された端末事前情報に照会する端末照会手段と、(6)移動通信端末から送信される、当該接続の接続先となる通信端末のネットワーク上の所在を問合せる所在問合せを受信する所在問合せ受信手段と、(7)端末照会手段の照会の結果、当該端末認証情報及び端末事前情報が合致する場合に、所在問合せ受信手段が受信した当該所在問合せに応じて、情報格納手段に格納された計算機事前情報に基づいた当該所在を示す所在情報を当該移動通信端末に送信する所在送信手段と、(8)移動通信端末による所在情報の受信に応じて当該移動通信端末から送信された当該接続を要求する接続要求を受信した通信端末から送信される、当該移動通信端末との接続を認可するか否かの認証に用いられる可否問合せを受信する可否問合せ受信手段と、(9)可否問合せ受信手段が受信した当該可否問合せを、情報格納手段に格納された組合せ情報に照会する可否照会手段と、(10)可否照会手段の照会の結果に基づいた、当該接続の認可の可否を示す可否情報を当該通信端末に送信する可否送信手段と、を備える。
【0008】
本発明の接続管理装置によれば、計算機情報受信手段が受信した計算機認証情報を、情報格納手段に格納された計算機事前情報に計算機照会手段が照会し、同様に、端末情報受信手段が受信した端末認証情報を、情報格納手段に格納された端末事前情報に端末照会手段が照会する。そして、所在問合せ受信手段が移動通信端末から受信した所在問合せに応じて、所在送信手段が通信端末の所在を当該移動通信端末に通知する。そして、当該移動通信端末からの接続要求を受信した通信端末から送信され、可否問合せ受信手段が受信した可否問合せを、情報格納手段に格納された組合せ情報に可否照会手段が照会し、照会の結果に基づいた可否情報を可否送信手段が当該通信端末に送信する。これにより、当該接続を認可すべきであることを可否情報が示す場合は、当該通信端末は、当該可否情報を受信したことに応じて、当該移動通信端末との接続を行う。この結果、通信端末の所在を利用した容易な接続が実現でき、移動通信端末及び通信端末のピアツーピア通信が可能となる。また、移動通信端末及び通信端末のピアツーピア通信が行われている間は、移動通信端末及び通信端末のリソースのみが利用されるので、移動通信端末が多くなる場合でも処理負担を小さくすることができる。
【0009】
また、移動通信端末から送信される、情報格納手段に端末事前情報として格納しようとする端末登録情報を受信し、情報格納手段に格納する端末登録受信手段を備えるのも好ましい。これにより、接続を行う移動通信端末に関して登録されている端末事前情報の追加や変更を行うことができる。
【0010】
また、移動通信端末から送信される、情報格納手段に組合せ情報として格納しようとする組合せ登録情報を受信し、情報格納手段に格納する組合せ登録受信手段を備えるのも好ましい。これにより、接続を事前に許可されて登録されている移動通信端末及び通信端末の組合せに関する組合せ情報の追加や変更を行うことができる。
【0011】
本発明の接続管理システムは、移動通信端末と、通信端末と、移動通信端末及び通信端末をピアツーピア通信が行えるように接続させるための接続管理装置と、を含む接続管理システムであって、接続管理装置は、(1)当該接続を事前に許可された移動通信端末及び通信端末の組合せに関する組合せ情報と、当該接続を行う移動通信端末に関する端末事前情報と、当該接続を行う通信端末に関する計算機事前情報と、を格納する情報格納手段と、(2)通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる計算機認証情報を受信する計算機情報受信手段と、(3)計算機情報受信手段が受信した当該計算機認証情報を、情報格納手段に格納された計算機事前情報に照会する計算機照会手段と、(4)移動通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる端末認証情報を受信する端末情報受信手段と、(5)端末情報受信手段が受信した当該端末認証情報を、情報格納手段に格納された端末事前情報に照会する端末照会手段と、(6)移動通信端末から送信される、当該接続の接続先となる通信端末のネットワーク上の所在を問合せる所在問合せを受信する所在問合せ受信手段と、(7)端末照会手段の照会の結果、当該端末認証情報及び端末事前情報が合致する場合に、所在問合せ受信手段が受信した当該所在問合せに応じて、情報格納手段に格納された計算機事前情報に基づいた当該所在を示す所在情報を当該移動通信端末に送信する所在送信手段と、(8)移動通信端末による所在情報の受信に応じて当該移動通信端末から送信された当該接続を要求する接続要求を受信した通信端末から送信される、当該移動通信端末との接続を認可するか否かの認証に用いられる可否問合せを受信する可否問合せ受信手段と、(9)可否問合せ受信手段が受信した当該可否問合せを、情報格納手段に格納された組合せ情報に照会する可否照会手段と、(10)可否照会手段の照会の結果に基づいた、当該接続の認可の可否を示す可否情報を当該通信端末に送信する可否送信手段と、を備える。
【0012】
本発明の接続管理システムによれば、接続管理装置は、計算機情報受信手段が受信した計算機認証情報を、情報格納手段に格納された計算機事前情報に計算機照会手段が照会し、同様に、端末情報受信手段が受信した端末認証情報を、情報格納手段に格納された端末事前情報に端末照会手段が照会する。そして、所在問合せ受信手段が移動通信端末から受信した所在問合せに応じて、所在送信手段が通信端末の所在を当該移動通信端末に通知する。そして、当該移動通信端末からの接続要求を受信した通信端末から送信され、可否問合せ手段が受信した可否問合せを、情報格納手段に格納された組合せ情報に可否照会手段が照会し、照会の結果に基づいた可否情報を可否送信手段が当該通信端末に送信する。これにより、当該接続を認可すべきであることを可否情報が示す場合は、当該通信端末は、当該可否情報を受信したことに応じて、当該移動通信端末との接続を行う。この結果、通信端末の所在を利用した容易な接続が実現でき、移動通信端末及び通信端末のピアツーピア通信が可能となる。また、移動通信端末及び通信端末のピアツーピア通信が行われている間は、移動通信端末及び通信端末のリソースのみが利用されるので、移動通信端末が多くなる場合でも処理負担を小さくすることができる。
【0013】
本発明の接続管理方法は、移動通信端末及び通信端末を、ピアツーピア通信が行えるように接続させるための接続管理方法であって、(1)当該接続を事前に許可された移動通信端末及び通信端末の組合せに関する組合せ情報と、当該接続を行う移動通信端末に関する端末事前情報と、当該接続を行う通信端末に関する計算機事前情報と、を格納する情報格納ステップと、(2)通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる計算機認証情報を受信する計算機情報受信ステップと、(3)計算機情報受信ステップにおいて受信した当該計算機認証情報を、情報格納ステップにおいて格納された計算機事前情報に照会する計算機照会ステップと、(4)移動通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる端末認証情報を受信する端末情報受信ステップと、(5)端末情報受信ステップにおいて受信した当該端末認証情報を、情報格納ステップにおいて格納された端末事前情報に照会する端末照会ステップと、(6)移動通信端末から送信される、当該接続の接続先となる通信端末のネットワーク上の所在を問合せる所在問合せを受信する所在問合せ受信ステップと、(7)端末照会ステップにおける照会の結果、当該端末認証情報及び端末事前情報が合致する場合に、所在問合せ受信ステップにおいて受信した当該所在問合せに応じて、情報格納ステップにおいて格納された計算機事前情報に基づいた当該所在を示す所在情報を当該移動通信端末に送信する所在送信ステップと、(8)移動通信端末による所在情報の受信に応じて当該移動通信端末から送信された当該接続を要求する接続要求を受信した通信端末から送信される、当該移動通信端末との接続を認可するか否かの認証に用いられる可否問合せを受信する可否問合せ受信ステップと、(9)可否問合せ受信ステップにおいて受信した当該可否問合せを、情報格納ステップにおいて格納された組合せ情報に照会する可否照会ステップと、(10)可否照会ステップにおける照会の結果に基づいた、当該接続の認可の可否を示す可否情報を当該通信端末に送信する可否送信ステップと、を備える。
【0014】
本発明の接続管理方法によれば、計算機情報受信ステップで受信した計算機認証情報を、情報格納ステップで格納された計算機事前情報に計算機照会ステップにおいて照会し、同様に、端末情報受信ステップで受信した端末認証情報を、情報格納ステップで格納された端末事前情報に端末照会ステップにおいて照会する。そして、所在問合せ受信ステップで移動通信端末から受信した所在問合せに応じて、所在送信ステップにおいて通信端末の所在を当該移動通信端末に通知する。そして、当該移動通信端末からの接続要求を受信した通信端末から送信され、可否問合せステップで受信した可否問合せを、情報格納ステップで格納された組合せ情報に可否照会ステップで照会し、照会の結果に基づいた可否情報を可否送信ステップにおいて当該通信端末に送信する。これにより、当該接続を認可すべきであることを可否情報が示す場合は、当該通信端末は、当該可否情報を受信したことに応じて、当該移動通信端末との接続を行う。この結果、通信端末の所在を利用した容易な接続が実現でき、移動通信端末及び通信端末のピアツーピア通信が可能となる。また、移動通信端末及び通信端末のピアツーピア通信が行われている間は、移動通信端末及び通信端末のリソースのみが利用されるので、移動通信端末が多くなる場合でも処理負担を小さくすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、移動通信端末及び通信端末のピアツーピア通信を行うための接続を容易にし、ピアツーピア通信中の移動通信端末が多くなっても処理負担が小さい、接続管理装置、接続管理システム、及び接続管理方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0017】
本発明の実施形態である、接続管理装置及び接続管理システムについて、図1を用いて説明する。図1は、接続管理装置1及び接続管理システム9を説明するための図である。接続管理システム9は、接続管理装置1と、携帯電話機3と、パーソナルコンピュータ5と、を含んで構成されている。接続管理装置1は、物理的には、CPU(中央演算処理装置)、メモリ、ハードディスクといった格納装置、モデムやLANカードといった通信装置、マウスやキーボードといった入力装置、ディスプレイといった表示装置等を備えたコンピュータシステム(またはコンピュータシステムの集合体)として構成されている。
【0018】
接続管理装置1は、機能的な構成要素として、情報格納部(情報格納手段)11、計算機情報受信部(計算機情報受信手段)12、計算機照会部(計算機照会手段)13、端末情報受信部(端末情報受信手段)14、端末照会部(端末照会手段)15、所在問合せ受信部(所在問合せ受信手段)16、所在送信部(所在送信手段)17、可否問合せ受信部(可否問合せ受信手段)18、可否照会部(可否照会手段)19、可否送信部(可否送信手段)20、端末登録受信部(端末登録受信手段)21、及び組合せ登録受信部(組合せ登録受信手段)22を備えている。
【0019】
また、接続管理装置1とは別に、接続管理装置1と通信可能な、携帯電話機3及びパーソナルコンピュータ5が存在する。なお、ここで行われる通信においては、NAT(Network Address Translation)と呼ばれている通信技術を合わせて用いてもよい。
【0020】
携帯電話機3は、接続管理装置1やパーソナルコンピュータ5と通信可能な移動通信端末であり、移動通信端末のその他の例として、PDA(Personal Digital Assistance)等が挙げられる。携帯電話機3は、端末認証情報14aと、所在問合せ16aと、端末登録情報21aと、組合せ登録情報22aと、を接続管理装置1に送信し、接続要求5aをパーソナルコンピュータ5に送信する。また、所在情報17aを接続管理装置1から受信する。送受信される情報等に関する説明は、後述する。
【0021】
パーソナルコンピュータ5は、接続管理装置1や携帯電話機3と通信可能な通信端末であり、通信端末のその他の例として、ホストコンピュータやWWWサーバ等が挙げられる。パーソナルコンピュータ5は、計算機認証情報12aと、可否問合せ18aと、を接続管理装置1に送信し、可否情報20aを接続管理装置1から受信し、接続要求5aを携帯電話機3から受信する。送受信される情報等に関する説明は、後述する。
【0022】
引き続いて、接続管理装置1の各構成要素について説明する。情報格納部11は、組合せ情報11a、端末事前情報11b、及び計算機事前情報11cを格納する部分である。
【0023】
組合せ情報11aは、ピアツーピア通信を行えるような接続を事前に許可された、携帯電話機3及びパーソナルコンピュータ5の組合せに関する情報である。より詳しくは、携帯電話機3を用いた当該接続を許可するか否かの認証に用いる端末認証IDと、同様にパーソナルコンピュータ5を用いた当該接続を許可するか否かの認証に用いる計算機認証IDと、の組合せを示す情報である。なお、組合せ情報11aは、組合せ登録受信部22が受信した組合せ登録情報22aに基づいた変更が可能であり、接続を事前に許可されて登録されている携帯電話機3及びパーソナルコンピュータ5の組合せの追加や変更を行うことができる。
【0024】
また、端末事前情報11bは、当該接続が許可されている携帯電話機3に関して事前に登録されている情報である。端末事前情報11bには、上記の端末認証IDに対応する、この端末認証IDを用いた認証の際に必要となる端末認証パスワードと、この携帯電話機3を物理的に識別するために電話機固有に割り当てられた電番等の端末識別IDと、が含まれ、これらが関連づけられている。なお、端末事前情報11bは、端末登録受信部21が受信した端末登録情報21aに基づいた変更が可能であり、接続を行う携帯電話機3に関して登録されている情報の追加や変更を行うことができる。
【0025】
また、計算機事前情報11cは、当該接続を許可されて行うパーソナルコンピュータ5に関して事前に登録されている情報である。計算機事前情報11cには、上記の計算機認証IDに対応する、この計算機認証IDを用いた認証の際に必要となる計算機認証パスワードと、このパーソナルコンピュータ5に割り当てられたIPアドレスである計算機IPアドレスと、が含まれ、これらが関連づけられている。
【0026】
計算機情報受信部12は、パーソナルコンピュータ5から送信される、計算機認証情報12aを受信する部分である。計算機認証情報12aは、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる情報であり、上記の計算機認証ID、計算機認証パスワード、及び計算機IPアドレスが含まれ、これらが関連づけられている。
【0027】
計算機照会部13は、計算機情報受信部12が受信した計算機認証情報12aを、情報格納部11に格納された計算機事前情報11cに照会する部分である。より詳しくは、計算機認証情報12aに含まれる計算機認証ID及び計算機認証パスワードの組合せが、組合せ情報11aの計算機認証IDと、これに対応する、計算機事前情報11cに含まれる計算機認証パスワードとの組合せと、一致するかを照合することによって認証を行う部分である。照会の結果、これらの情報が一致する場合、計算機照会部13は、接続を事前に許可されていたパーソナルコンピュータ5が接続可能な状態になったことを認識する。また、計算機事前情報11cに含まれる計算機IPアドレスが、計算機認証情報12aに含まれる計算機IPアドレスに更新される。
【0028】
端末情報受信部14は、携帯電話機3から送信される、端末認証情報14aを受信する部分である。端末認証情報14aは、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる情報であり、上記の端末認証ID、端末認証パスワード、及び端末識別IDが含まれ、これらが関連づけられている。
【0029】
端末照会部15は、端末情報受信部14が受信した端末認証情報14aを、情報格納部11に格納された端末事前情報11bに照会する部分である。より詳しくは、端末認証情報14aに含まれる端末認証ID及び端末認証パスワードの組合せが、組合せ情報11aに含まれる端末認証IDと、これに対応する、端末事前情報11bに含まれる端末認証パスワードとの組合せと、一致するかを照合することによって認証を行う部分である。照会の結果、これらの情報が一致する場合、端末照会部15は、接続を事前に許可されていた携帯電話機3が接続可能な状態になったことを認識する。
【0030】
所在問合せ受信部16は、携帯電話機3から送信される、当該接続の接続先となるパーソナルコンピュータ5のネットワーク上の所在を問合せる所在問合せ16aを受信する部分である。所在問合せ16aには、端末認証ID及び端末識別IDが含まれ、これらのIDを有する携帯電話機3と接続を行うことが可能なパーソナルコンピュータ5の所在を問合せる。なお、パーソナルコンピュータ5のネットワーク上の所在としては、例としてパーソナルコンピュータ5のIPアドレス等が挙げられる。
【0031】
所在送信部17は、端末照会部15の照会の結果、端末認証情報14a及び端末事前情報11bが合致する場合に、所在情報17aを当該携帯電話機3に送信する部分である。所在情報17aは、所在問合せ受信部16が受信した当該所在問合せ16aに応じて、情報格納部11に格納された計算機事前情報11c及び組合せ情報11aに基づいた、パーソナルコンピュータ5のネットワーク上の当該所在を示す情報と、当該携帯電話機3による接続が認められたことを証明する認証情報と、が含まれている。パーソナルコンピュータ5のネットワーク上の所在としては、上記のように、例としてパーソナルコンピュータ5のIPアドレス等が挙げられる。携帯電話機3は、この所在情報17aを受信したことに応じて、当該接続を要求する接続要求5aを、所在情報17aにより示される場所に存在するパーソナルコンピュータ5に送信する。接続要求5aには、当該携帯電話機3の端末認証IDと、上記の認証情報と、が含まれている。
【0032】
可否問合せ受信部18は、接続要求5aを受信したパーソナルコンピュータ5から送信される可否問合せ18aを受信する部分である。可否問合せ18aは、当該携帯電話機3との接続を認可するか否かの認証に用いられ、端末認証IDと、上記の認証情報と、が含まれている。
【0033】
可否照会部19は、可否問合せ受信部18が受信した当該可否問合せ18aを、情報格納部11に格納された組合せ情報11aに照会する部分である。より詳しくは、可否問合せ18aに含まれる端末認証IDが、組合せ情報11aに含まれる端末認証IDと、一致するかを照合することによって認証を行う部分である。また、可否問合せ18aに含まれる認証情報により、当該携帯電話機3との接続の正当性がチェックされる。
【0034】
可否送信部20は、可否照会部19の照会の結果に基づいた、可否情報20aを当該パーソナルコンピュータ5に送信する部分である。可否情報20aは、当該接続を認可すべきか否かを示す情報である。可否情報20aが、当該接続を認可すべきであることを示す場合は、当該パーソナルコンピュータ5は、この可否情報20aを受信したことに応じて、当該携帯電話機3との接続を開始する。
【0035】
端末登録受信部21は、携帯電話機3から送信される、情報格納部11に端末事前情報11bとして格納しようとする端末登録情報21aを受信し、情報格納部11に格納する部分である。端末登録情報21aには、端末認証IDと、端末認証パスワードと、端末識別IDと、が含まれている。端末登録情報21aに基づいて、端末事前情報11bを変更することが可能であり、これにより、接続を行う携帯電話機3に関して登録されている情報の追加や変更を行うことができる。
【0036】
組合せ登録受信部22は、携帯電話機3から送信される、情報格納部11に組合せ情報11aとして格納しようとする組合せ登録情報22aを受信し、情報格納部11に格納する部分である。組合せ登録情報22aには、端末認証IDと、計算機認証IDと、が含まれている。組合せ登録情報22aに基づいて、組合せ情報11aを変更することが可能であり、これにより、接続を事前に許可されて登録されている、携帯電話機3及びパーソナルコンピュータ5の組合せの追加や変更を行うことができる。
【0037】
引き続いて、接続管理装置1、携帯電話機3、及びパーソナルコンピュータ5の間で送受信される情報について、図2も合わせて用いながら説明する。図2は、情報格納部11に格納されている、組合せ情報11a、端末事前情報11b、及び計算機事前情報11cの一例を説明するための図である。
【0038】
組合せ情報11aにより、端末認証IDが「IDX」である携帯電話機3と、計算機認証IDが「CIDY」であるパーソナルコンピュータ5とは、ピアツーピア通信を行えるような接続を事前に許可された組合せであることが示されている。また、端末事前情報11b及び組合せ情報11aにより、端末認証IDが「IDX」である携帯電話機3の、端末認証パスワードが「PSWW」であり、端末識別IDが「MIDV」であることが示されている。また、計算機事前情報11c及び組合せ情報11aにより、計算機認証IDが「CIDY」であるパーソナルコンピュータ5の、計算機認証パスワードが「CPSWZ」であり、計算機IPアドレスが「ccc.ccc.ccc.ccc」であることが示されている。
【0039】
計算機情報受信部12が受信する計算機認証情報12aは、計算機認証IDの「CIDY」と、計算機認証パスワードの「CPSWZ」と、計算機IPアドレスの「ccc.ccc.ccc.ccc」と、を含んでいるとする。計算機照会部13は、これらの情報を、計算機事前情報11c及び組合せ情報11aに照会する。これらの情報の組合せが、組合せ情報11aの計算機認証IDの「CIDY」と、これに対応する、計算機事前情報11cの計算機認証パスワードの「CPSWZ」との組合せと、一致するため、接続を事前に許可されていたパーソナルコンピュータ5が、接続可能な状態になったことが認識される。なお、計算機認証情報12aが含む計算機IPアドレスが「eee.eee.eee.eee」であった場合には、計算機事前情報11cの計算機IPアドレスは、「eee.eee.eee.eee」に更新される。
【0040】
端末情報受信部14が受信する端末認証情報14aは、端末認証IDの「IDX」と、端末認証パスワードの「PSWW」と、端末識別IDの「MIDV」と、を含んでいるとする。端末照会部15は、これらの情報を、端末事前情報11b及び組合せ情報11aに照会する。これらの情報の組合せが、組合せ情報11aの端末認証IDの「IDX」と、これに対応する、端末事前情報11bに含まれる端末認証パスワードの「PSWW」との組合せと、一致するため、接続を事前に許可されていた携帯電話機3が、接続可能な状態になったことが認識される。
【0041】
所在問合せ受信部16が受信する所在問合せ16aは、端末認証IDの「IDX」及び端末識別IDの「MIDV」を含んでいる。端末照会部15の照会の結果、端末認証情報14a及び端末事前情報11bが上記のように合致している場合に所在送信部17が送信する所在情報17aは、端末認証IDが「IDX」である携帯電話機3と接続を行うパーソナルコンピュータ5の計算機IPアドレスの「ccc.ccc.ccc.ccc」と、認証情報と、を含んでいる。IPアドレスが「ccc.ccc.ccc.ccc」であるパーソナルコンピュータ5に携帯電話機3が送信する接続要求5aは、端末認証IDの「IDX」及び認証情報を含んでいる。
【0042】
可否問合せ受信部18が受信する可否問合せ18aは、端末認証IDの「IDX」及び認証情報を含んでいる。可否照会部19は、この端末認証IDを、組合せ情報11aに照会する。この端末認証IDが組合せ情報11aの端末認証IDの「IDX」と一致するため、当該接続を認可すべきであることを示す可否情報20aが可否送信部20から送信される。
【0043】
端末登録受信部21が受信する端末登録情報21aは、端末認証IDの「IDX」と、端末認証パスワードの「PSWW」と、端末識別IDの「MIDV2」と、を含んでいるとする。端末登録受信部21は、これらの情報を、端末事前情報11b及び組合せ情報11aに照会する。これらの情報の組合せが、組合せ情報11aの端末認証IDの「IDX」と、これに対応する、端末事前情報11bの端末認証パスワードの「PSWW」との組合せと、一致するため、端末事前情報11bの端末識別IDを「MIDV2」に変更することができる。
【0044】
組合せ登録受信部22が受信する組合せ登録情報22aは、端末認証IDの「IDX」と、計算機認証IDの「CIDY2」と、を含んでいるとする。組合せ登録受信部22は、これらの情報に基づいて、組合せ情報11aを変更する。
【0045】
引き続いて、接続管理装置1を用いて、ピアツーピア通信を行うための接続を行う方法と、端末事前情報11b及び組合せ情報11aの変更を行う方法と、について、図3〜図5に示すシーケンス図を用いて説明する。図3は、携帯電話機3及びパーソナルコンピュータ5を接続させる処理の順番を示すシーケンス図であり、図4は、端末事前情報11bを変更する処理の順番を示すシーケンス図であり、図5は、組合せ情報11aを変更する処理の順番を示すシーケンス図である。
【0046】
携帯電話機3及びパーソナルコンピュータ5を接続させる処理は、図3に示すように、まず情報格納部11が、組合せ情報11aと、端末事前情報11bと、計算機事前情報11cと、を格納する(ステップS71)。この格納は、接続管理装置1の上記の入力装置を用いて行ってもよく、また、端末登録情報21aや組合せ登録情報22aを接続管理装置1に送信することで行ってもよい。なお、ステップS71が、情報格納ステップに対応する。
【0047】
次に、計算機情報受信部12が、計算機認証情報12aを受信し(ステップS72)、計算機照会部13が、計算機認証情報12aを計算機事前情報11cに照会する(ステップS73)。同様に、端末情報受信部14が、端末認証情報14aを受信し(ステップS74)、端末照会部15が、端末認証情報14aを端末事前情報11bに照会する(ステップS75)。なお、ステップS72が計算機情報受信ステップに、ステップS73が計算機照会ステップに、ステップS74が端末情報受信ステップに、ステップS75が端末照会ステップに、対応する。
【0048】
所在問合せ受信部16が、所在問合せ16aを受信し(ステップS76)、ステップS75における照会の結果、当該端末認証情報14a及び端末事前情報11bが合致する場合に、当該所在問合せ16aに応じて計算機事前情報11c及び組合せ情報11aに基づいた所在情報17aを、所在送信部17が送信する(ステップS77)。携帯電話機3は、この所在情報17aを受信したことに応じて、接続要求5aを、所在情報17aにより示される場所に存在するパーソナルコンピュータ5に送信する。なお、ステップS76が所在問合せステップに、ステップS77が所在送信ステップに、対応する。
【0049】
可否問合せ受信部18が、接続要求5aを受信したパーソナルコンピュータ5から送信される可否問合せ18aを受信し(ステップS78)、可否照会部19が、この可否問合せ18aを組合せ情報11aに照会する(ステップS79)。可否送信部20が、ステップS79における照会の結果に基づいた可否情報20aを当該パーソナルコンピュータ5に送信する(ステップS80)。これにより、当該接続を認可すべきであることを可否情報20aが示す場合は、当該パーソナルコンピュータ5は、当該可否情報20aを受信したことに応じて、当該携帯電話機3との接続を行う。なお、ステップS78が可否問合せ受信ステップに、ステップS79が可否照会ステップに、ステップS80が可否送信ステップに、対応する。
【0050】
端末事前情報11bを変更する処理は、図4に示すように、まず端末登録受信部21が、端末登録情報21aを受信し、情報格納部11に格納する(ステップS81)。これにより、端末事前情報11bが、端末登録情報21aに基づいて変更される(ステップS82)。なお、ステップS81が、端末登録受信ステップに対応する。
【0051】
組合せ情報11aを変更する処理は、図5に示すように、まず組合せ登録受信部22が、組合せ登録情報22aを受信し、情報格納部11に格納する(ステップS83)。これにより、組合せ情報11aが、組合せ登録情報22aに基づいて変更される(ステップS84)。なお、ステップS83が、組合せ登録受信ステップに対応する。
【0052】
本実施形態の作用効果について、図1を用いて説明する。計算機情報受信部12が受信した計算機認証情報12aを、情報格納部11に格納された計算機事前情報11cに計算機照会部13が照会し、同様に、端末情報受信部14が受信した端末認証情報14aを、情報格納部11に格納された端末事前情報11bに端末照会部15が照会する。そして、所在問合せ受信部16が携帯電話機3から受信した所在問合せ16aに応じて、所在送信部17がパーソナルコンピュータ5の所在を携帯電話機3に通知する。そして、携帯電話機3からの接続要求5aを受信したパーソナルコンピュータ5から、可否問合せ受信部18が受信した可否問合せ18aを、情報格納部11に格納された組合せ情報11aに可否照会部19が照会し、照会の結果に基づいた可否情報20aを可否送信部20がパーソナルコンピュータ5に送信する。これにより、当該接続を認可すべきであることを可否情報20aが示す場合は、当該パーソナルコンピュータ5は、当該可否情報20aを受信したことに応じて、当該携帯電話機3との接続を行う。この結果、パーソナルコンピュータ5の所在を利用した容易な接続が実現でき、携帯電話機3及びパーソナルコンピュータ5のピアツーピア通信が可能となる。また、携帯電話機3及びパーソナルコンピュータ5のピアツーピア通信が行われている間は、携帯電話機3及びパーソナルコンピュータ5のリソースのみが利用されるので、携帯電話機3が多くなる場合でも処理負担を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本実施形態の接続管理装置及び接続管理システムを説明するための図である。
【図2】情報格納部に格納されている各情報の一例を説明するための図である。
【図3】携帯電話機及びパーソナルコンピュータを接続させる処理の順番を示すシーケンス図である。
【図4】端末事前情報を変更する処理の順番を示すシーケンス図である。
【図5】組合せ情報を変更する処理の順番を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0054】
1…接続管理装置、3…携帯電話機、5…パーソナルコンピュータ、5a…接続要求、9…接続管理システム、11…情報格納部、11a…組合せ情報、11b…端末事前情報、11c…計算機事前情報、12…計算機情報受信部、12a…計算機認証情報、13…計算機照会部、14…端末情報受信部、14a…端末認証情報、15…端末照会部、16…所在問合せ受信部、17…所在送信部、17a…所在情報、18…可否問合せ受信部、19…可否照会部、20…可否送信部、20a…可否情報、21…端末登録受信部、21a…端末登録情報、22…組合せ登録受信部、22a…組合せ登録情報、S71〜S84…ステップ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信端末及び通信端末を、ピアツーピア通信が行えるように接続させるための接続管理装置であって、
当該接続を事前に許可された移動通信端末及び通信端末の組合せに関する組合せ情報と、当該接続を行う移動通信端末に関する端末事前情報と、当該接続を行う通信端末に関する計算機事前情報と、を格納する情報格納手段と、
前記通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる計算機認証情報を受信する計算機情報受信手段と、
前記計算機情報受信手段が受信した当該計算機認証情報を、前記情報格納手段に格納された前記計算機事前情報に照会する計算機照会手段と、
前記移動通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる端末認証情報を受信する端末情報受信手段と、
前記端末情報受信手段が受信した当該端末認証情報を、前記情報格納手段に格納された前記端末事前情報に照会する端末照会手段と、
前記移動通信端末から送信される、当該接続の接続先となる通信端末のネットワーク上の所在を問合せる所在問合せを受信する所在問合せ受信手段と、
前記端末照会手段の照会の結果、当該端末認証情報及び前記端末事前情報が合致する場合に、前記所在問合せ受信手段が受信した当該所在問合せに応じて、前記情報格納手段に格納された前記計算機事前情報に基づいた当該所在を示す所在情報を当該移動通信端末に送信する所在送信手段と、
前記移動通信端末による前記所在情報の受信に応じて当該移動通信端末から送信された当該接続を要求する接続要求を受信した通信端末から送信される、当該移動通信端末との接続を認可するか否かの認証に用いられる可否問合せを受信する可否問合せ受信手段と、
前記可否問合せ受信手段が受信した当該可否問合せを、前記情報格納手段に格納された前記組合せ情報に照会する可否照会手段と、
前記可否照会手段の照会の結果に基づいた、当該接続の認可の可否を示す可否情報を当該通信端末に送信する可否送信手段と、
を備える接続管理装置。
【請求項2】
前記移動通信端末から送信される、前記情報格納手段に前記端末事前情報として格納しようとする端末登録情報を受信し、前記情報格納手段に格納する端末登録受信手段を備える、請求項1に記載の接続管理装置。
【請求項3】
前記移動通信端末から送信される、前記情報格納手段に前記組合せ情報として格納しようとする組合せ登録情報を受信し、前記情報格納手段に格納する組合せ登録受信手段を備える、請求項1又は2に記載の接続管理装置。
【請求項4】
移動通信端末と、通信端末と、前記移動通信端末及び前記通信端末をピアツーピア通信が行えるように接続させるための接続管理装置と、を含む接続管理システムであって、
前記接続管理装置は、
当該接続を事前に許可された移動通信端末及び通信端末の組合せに関する組合せ情報と、当該接続を行う移動通信端末に関する端末事前情報と、当該接続を行う通信端末に関する計算機事前情報と、を格納する情報格納手段と、
前記通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる計算機認証情報を受信する計算機情報受信手段と、
前記計算機情報受信手段が受信した当該計算機認証情報を、前記情報格納手段に格納された前記計算機事前情報に照会する計算機照会手段と、
前記移動通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる端末認証情報を受信する端末情報受信手段と、
前記端末情報受信手段が受信した当該端末認証情報を、前記情報格納手段に格納された前記端末事前情報に照会する端末照会手段と、
前記移動通信端末から送信される、当該接続の接続先となる通信端末のネットワーク上の所在を問合せる所在問合せを受信する所在問合せ受信手段と、
前記端末照会手段の照会の結果、当該端末認証情報及び前記端末事前情報が合致する場合に、前記所在問合せ受信手段が受信した当該所在問合せに応じて、前記情報格納手段に格納された前記計算機事前情報に基づいた当該所在を示す所在情報を当該移動通信端末に送信する所在送信手段と、
前記移動通信端末による前記所在情報の受信に応じて当該移動通信端末から送信された当該接続を要求する接続要求を受信した通信端末から送信される、当該移動通信端末との接続を認可するか否かの認証に用いられる可否問合せを受信する可否問合せ受信手段と、
前記可否問合せ受信手段が受信した当該可否問合せを、前記情報格納手段に格納された前記組合せ情報に照会する可否照会手段と、
前記可否照会手段の照会の結果に基づいた、当該接続の認可の可否を示す可否情報を当該通信端末に送信する可否送信手段と、
を備える、接続管理システム。
【請求項5】
移動通信端末及び通信端末を、ピアツーピア通信が行えるように接続させるための接続管理方法であって、
当該接続を事前に許可された移動通信端末及び通信端末の組合せに関する組合せ情報と、当該接続を行う移動通信端末に関する端末事前情報と、当該接続を行う通信端末に関する計算機事前情報と、を格納する情報格納ステップと、
前記通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる計算機認証情報を受信する計算機情報受信ステップと、
前記計算機情報受信ステップにおいて受信した当該計算機認証情報を、前記情報格納ステップにおいて格納された前記計算機事前情報に照会する計算機照会ステップと、
前記移動通信端末から送信される、当該接続を許可するか否かの認証に用いられる端末認証情報を受信する端末情報受信ステップと、
前記端末情報受信ステップにおいて受信した当該端末認証情報を、前記情報格納ステップにおいて格納された前記端末事前情報に照会する端末照会ステップと、
前記移動通信端末から送信される、当該接続の接続先となる通信端末のネットワーク上の所在を問合せる所在問合せを受信する所在問合せ受信ステップと、
前記端末照会ステップにおける照会の結果、当該端末認証情報及び前記端末事前情報が合致する場合に、前記所在問合せ受信ステップにおいて受信した当該所在問合せに応じて、前記情報格納ステップにおいて格納された前記計算機事前情報に基づいた当該所在を示す所在情報を当該移動通信端末に送信する所在送信ステップと、
前記移動通信端末による前記所在情報の受信に応じて当該移動通信端末から送信された当該接続を要求する接続要求を受信した通信端末から送信される、当該移動通信端末との接続を認可するか否かの認証に用いられる可否問合せを受信する可否問合せ受信ステップと、
前記可否問合せ受信ステップにおいて受信した当該可否問合せを、前記情報格納ステップにおいて格納された前記組合せ情報に照会する可否照会ステップと、
前記可否照会ステップにおける照会の結果に基づいた、当該接続の認可の可否を示す可否情報を当該通信端末に送信する可否送信ステップと、
を備える接続管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−135804(P2006−135804A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−324209(P2004−324209)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】