説明

搬送システム、搬送装置、物品、および検査システム

【課題】物品の向きを簡易な構成で変更する。
【解決手段】検査品10の一方の面11bが搬送装置30の前方側を向き、装着部材20の第1領域R1が第1抵抗付与部33Aに接触する状態にあると、第1領域R1と第1抵抗付与部33Aとの間における滑りが抑制される。これにより装着部材20は、時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号5A参照)。そして符号5Bに示すように、第2領域R2が第1抵抗付与部33Aに接触する状態となると、第2領域R2と第1抵抗付与部33Aとの間で滑りが生じ、装着部材20は回転を停止する。その後、装着部材20が第2抵抗付与部33Bに接触し、装着部材20が時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号5C参照)。その後、符号5Dに示すように、第3領域R3が第2抵抗付与部33Bに接触するようになり、装着部材20は回転を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の搬送を行う搬送システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
物品は、ベルトコンベヤ等の搬送装置を用い流れ作業により生産されることが多い。ここで、物品の出荷時などに、物品の表面に傷等が形成されていないかどうかの検査が行われることがあるが、検査を行う毎に物品の搬送を停止させると、生産効率の低下を招いてしまう。このため、物品が搬送されている際に検査を行うことが望ましくなる。
【0003】
ここで、びんをベルトコンベヤで搬送する際、搬送方向の両側に設けられたコンベヤガイドとびんとの摩擦力によってびんに回転を与え、びんの全周に亘ってスリキズ検査を行う回転機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭60−88259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、センサ等を用いて物品における複数の箇所を検査する場合、この複数の箇所の各々をセンサに対向させるために物品を回転させる必要が生じる場合がある。かかる場合、モータなどを用いることで物品の回転が可能となるが、この場合、コスト高となったり構造が複雑化したりするおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明が適用される搬送システムは、物品と、物品を搬送する搬送装置と、を備え、搬送装置は、予め定められた搬送経路に沿って物品を搬送する搬送手段と、搬送経路の側方に配置され、搬送経路を搬送される物品の外周面に接触し物品に対し抗力を付与する第1の抗力付与部と、搬送経路の側方に配置されるとともに第1の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第1の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の外周面に接触し物品に対し抗力を付与する第2の抗力付与部と、を備え、物品は、外周面を有した物品本体部と、物品本体部の外周面に設けられ、第1の抗力付与部に接触した際に第1の抗力付与部から付与される抗力を用いて物品本体部を周方向に回転させる第1の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、第1の接触領域と第1の抗力付与部との接触による回転に伴い第1の抗力付与部に接触し物品本体部を第1の抗力付与部に対し滑らせ物品本体部をスライド移動させる第2の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、スライド移動に伴い第2の抗力付与部に接触し第2の抗力付与部から付与される抗力を用いて物品本体部を周方向に回転させる第3の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、第3の接触領域と第2の抗力付与部との接触による回転に伴い第2の抗力付与部に接触し物品本体部を第2の抗力付与部に対し滑らせ物品本体部をスライド移動させる第4の接触領域と、を備えることを特徴とする搬送システムである。
【0007】
ここで、第2の接触領域は、物品本体部の一方側に設けられ、第4の接触領域は、第2の接触領域が設けられている側とは反対側に設けられていることを特徴とすることができる。また、物品は、所定の検査が行われる検査対象物と、検査対象物に装着された装着部材とから構成され、第1の接触領域、第2の接触領域、第3の接触領域、および第4の接触領域は、装着部材の外周面に形成されていることを特徴とすることができる。さらに、搬送装置は、搬送経路の側方に配置されるとともに第2の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第2の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の外周面に接触し物品に対し抗力を付与する第3の抗力付与部と、搬送経路の側方に配置されるとともに第3の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第3の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の外周面に接触し物品に対し抗力を付与する第4の抗力付与部と、を更に備え、物品は、物品本体部の外周面に設けられ、スライド移動に伴い第3の抗力付与部に接触し第3の抗力付与部から付与される抗力を用いて物品本体部を周方向に回転させる第5の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、第5の接触領域と第3の抗力付与部との接触による回転に伴い第3の抗力付与部に接触し物品本体部を第3の抗力付与部に対し滑らせ物品本体部をスライド移動させる第6の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、スライド移動に伴い第4の抗力付与部に接触し第4の抗力付与部から付与される抗力を用いて物品本体部を周方向に回転させる第7の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、第7の接触領域と第4の抗力付与部との接触による回転に伴い第4の抗力付与部に接触し物品本体部を第4の抗力付与部に対し滑らせ物品本体部をスライド移動させる第8の接触領域と、を更に備えることを特徴とすることができる。また、物品本体部を滑らせる第2の接触領域、第4の接触領域、第6の接触領域、および第8の接触領域は、物品本体部の周方向において略90°ずつずれた状態で配置されていることを特徴とすることができる。
【0008】
また本発明を搬送装置と捉えた場合、本発明が適用される搬送装置は、表面性状が互いに異なり且つ周方向において互いに隣接して設けられた第1の表面領域および第2の表面領域、および、表面性状が互いに異なり且つ周方向において互いに隣接して設けられ且つ第1の表面領域および第2の表面領域とは高さ方向における異なる位置に配置された第3の表面領域および第4の表面領域を外周面に有する物品を予め定められた搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、搬送経路を搬送される物品の外周面に接触する第1の接触部を有し、物品の第1の表面領域が第1の接触部に接触する場合に第1の接触部から第1の表面領域に抗力を与え物品を周方向に回転させ、回転に伴い物品の第2の表面領域が第1の接触部に接触した場合に第2の表面領域を第1の接触部に対して滑らせ回転を停止させる第1の回転/回転停止手段と、第1の接触部よりも物品搬送方向下流側に配置されるとともに第1の接触部とは高さ方向における異なる箇所に設けられ搬送されてきた物品の外周面に接触する第2の接触部を有し、第1の回転/回転停止手段により回転が停止された物品の第3の表面領域に対し第2の接触部から抗力を与え物品を周方向に回転させ、回転に伴い第4の表面領域が第2の接触部に接触した際に第4の表面領域を第2の接触部に対して滑らせ回転を停止させる第2の回転/回転停止手段と、を備えることを特徴とする搬送装置である。
【0009】
ここで、第2の接触部よりも物品搬送方向下流側に配置されるとともに第2の接触部とは高さ方向における異なる箇所に設けられ搬送されてきた物品の外周面に接触する第3の接触部を有し、第2の回転/回転停止手段により回転が停止された物品の第5の表面領域に対し第3の接触部から抗力を与え物品を周方向に回転させ、回転に伴い第5の表面領域に隣接する第6の表面領域が第3の接触部に接触した際に第6の表面領域を第3の接触部に対して滑らせ回転を停止させる第3の回転/回転停止手段と、第3の接触部よりも物品搬送方向下流側に配置されるとともに第3の接触部とは高さ方向における異なる箇所に設けられ搬送されてきた物品の外周面に接触する第4の接触部を有し、第3の回転/回転停止手段により回転が停止された物品の第7の表面領域に対し第4の接触部から抗力を与え物品を周方向に回転させ、回転に伴い第7の表面領域に隣接する第8の表面領域が第4の接触部に接触した際に第8の表面領域を第4の接触部に対して滑らせ回転を停止させる第4の回転/回転停止手段と、を更に備えることを特徴とすることができる。
【0010】
また本発明を物品と捉えた場合、本発明が適用される物品は、搬送経路を搬送される搬送物の外周面に接触する第1の接触部と、第1の接触部よりも搬送物の搬送方向下流側に且つ第1の接触部よりも上方若しくは下方に配置され搬送物の外周面に接触する第2の接触部と、を有する搬送装置にて搬送可能な物品であって、外周面を有した物品本体部と、物品本体部の外周面に設けられ、搬送装置における物品本体部の移動に伴い第1の接触部に接触し第1の接触部から付与される抗力を用いて物品本体部を周方向に回転させる第1の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、第1の接触領域と第1の接触部との接触による回転に伴い第1の接触部に接触し物品本体部を第1の接触部に対し滑らせ物品本体部をスライド移動させる第2の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、スライド移動に伴い第2の接触部に接触し第2の接触部から付与される抗力を用いて物品本体部を周方向に回転させる第3の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、第3の接触領域と第2の接触部との接触による回転に伴い第2の接触部に接触し物品本体部を第2の接触部に対し滑らせ物品本体部をスライド移動させる第4の接触領域と、を備える物品である。
【0011】
ここで、第2の接触領域は、物品本体部の一方側に設けられ、第4の接触領域は、第2の接触領域が設けられている側とは反対側に設けられていることを特徴とすることができる。
【0012】
また本発明を搬送システムと捉えた場合、本発明が適用される搬送システムは、物品と、物品を搬送する搬送装置と、を備え、搬送装置は、予め定められた搬送経路に沿って物品を搬送する搬送手段と、物品の搬送方向にて複数の位置に配置され搬送経路に突出する突出部を複数有し、搬送経路を搬送される物品の側部に接触し物品に対し抗力を付与する第1の抗力付与部と、物品の搬送方向にて複数の位置に配置され搬送経路に突出する突出部を複数有し、第1の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第1の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の側部に接触し物品に対し抗力を付与する第2の抗力付与部と、を有し、物品は、物品本体部と、物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ周方向において複数配置され、第1の抗力付与部に設けられた突出部に接触可能な第1の接触部と、周方向において所定範囲に隣接した箇所に位置し、第1の接触部が設けられていない第1の領域と、物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ周方向において複数配置され、第2の抗力付与部に設けられた突出部に接触可能な第2の接触部と、第2の接触部が設けられている所定範囲に隣接した箇所に位置し、第2の接触部が設けられていない第2の領域と、を備え、搬送経路を移動する物品の第1の接触部が第1の抗力付与部に設けられた突出部に順次接触することで物品が周方向に回転し、回転に伴い第1の領域が突出部が設けられた側と対峙することで物品の回転が停止し、物品の第2の接触部が第2の抗力付与部に設けられた突出部に順次接触することで物品の回転が再開し、回転に伴い第2の領域が突出部が設けられた側と対峙することで物品の回転が停止する搬送システムである。
【0013】
ここで、第1の領域は、物品本体部の一方側に設けられ、第2の領域は、第1の領域が設けられている側とは反対側に設けられていることを特徴とすることができる。また、物品は、所定の検査が行われる検査対象物と、検査対象物に装着された装着部材とから構成され、第1の接触部、第1の領域、第2の接触部、および第2の領域は、装着部材に形成されていることを特徴とすることができる。さらに、搬送装置は、物品の搬送方向にて複数の位置に配置され搬送経路に突出する突出部を複数有し、第2の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第2の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の側部に接触し物品に対し抗力を付与する第3の抗力付与部と、物品の搬送方向にて複数の位置に配置され搬送経路に突出する突出部を複数有し、第3の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第3の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の側部に接触し物品に対し抗力を付与する第4の抗力付与部と、を更に備え、物品は、物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ周方向において複数配置され、第3の抗力付与部に設けられた突出部に接触可能な第3の接触部と、第3の接触部が設けられている所定範囲に隣接した箇所に位置し、第3の接触部が設けられていない第3の領域と、物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ周方向において複数配置され、第4の抗力付与部に設けられた突出部に接触可能な第4の接触部と、第4の接触部が設けられている所定範囲に隣接した箇所に位置し、第4の接触部が設けられていない第4の領域と、を更に備え、物品の第3の接触部が第3の抗力付与部に設けられた突出部に順次接触することで物品の回転が再開し、回転に伴い第3の領域が突出部が設けられた側と対峙することで物品の回転が停止し、物品の第4の接触部が第4の抗力付与部に設けられた突出部に順次接触することで物品の回転が再開し、回転に伴い第4の領域が突出部が設けられた側と対峙することで物品の回転が停止することを特徴とすることができる。
【0014】
また本発明を搬送装置と捉えた場合、本発明が適用される搬送装置は、予め定められた搬送経路に沿って物品を搬送する搬送手段と、物品の搬送方向にて複数の位置に配置され搬送経路に突出する突出部を複数有し、搬送経路を搬送される物品の側部に接触し物品に対し抗力を付与する第1の抗力付与部と、物品の搬送方向にて複数の位置に配置され搬送経路に突出する突出部を複数有し、第1の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第1の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の側部に接触し物品に対し抗力を付与する第2の抗力付与部と、を備える搬送装置である。
【0015】
ここで、物品の搬送方向にて複数の位置に配置され搬送経路に突出する突出部を複数有し、第2の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第2の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の側部に接触し物品に対し抗力を付与する第3の抗力付与部と、物品の搬送方向にて複数の位置に配置され搬送経路に突出する突出部を複数有し、第3の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第3の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の側部に接触し物品に対し抗力を付与する第4の抗力付与部と、を更に備えることを特徴とすることができる。
【0016】
また本発明を物品と捉えた場合、本発明が適用される物品は、搬送経路の側方から搬送経路に突出した突出部を複数有し搬送経路を搬送される搬送物の側部に接触し搬送物に抗力を付与する第1の抗力付与部と、第1の抗力付与部よりも搬送物の搬送方向下流側且つ第1の抗力付与部よりも上方若しくは下方に配置され搬送経路の側方から搬送経路に突出した突出部を複数有し搬送経路を搬送される搬送物の側部に接触し搬送物に抗力を付与する第2の抗力付与部と、を有する搬送装置にて搬送可能な物品であって、物品本体部と、物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ周方向において複数配置され、第1の抗力付与部に設けられた突出部に順次接触し物品本体部を周方向に回転させる第1の接触部と、所定範囲に隣接した箇所に位置し、第1の接触部が設けられておらず、回転に伴い第1の抗力付与部が設けられた側と対峙し回転を停止させる第1の部位と、物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ周方向において複数配置され、物品本体部の移動に伴い第2の抗力付与部に設けられた突出部に順次接触し物品本体部を周方向に回転させる第2の接触部と、第2の接触部が設けられた所定範囲に隣接した箇所に位置し、第2の接触部が設けられておらず、回転に伴い第2の抗力付与部が設けられた側と対峙し回転を停止させる第2の部位と、を備える物品である。
【0017】
ここで、物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ周方向において複数配置され、第2の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ第2の抗力付与部とは高さ方向における異なる位置に配置された第3の抗力付与部における突出部に順次接触し物品本体部を周方向に回転させる第3の接触部と、第3の接触部が設けられた所定範囲に隣接した箇所に位置し、第3の接触部が設けられておらず、回転に伴い第3の抗力付与部が設けられた側と対峙し回転を停止させる第3の部位と、物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ周方向において複数配置され、第3の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ第3の抗力付与部とは高さ方向における異なる位置に配置された第4の抗力付与部における突出部に順次接触し物品本体部を周方向に回転させる第4の接触部と、第4の接触部が設けられた所定範囲に隣接した箇所に位置し、第4の接触部が設けられておらず、回転に伴い第4の抗力付与部が設けられた側と対峙し回転を停止させる第4の部位と、を更に備えることを特徴とすることができる。
【0018】
また本発明を検査システムと捉えた場合、本発明が適用される検査システムは、物品と、物品を搬送する搬送装置と、搬送装置により搬送される物品を検査する検査部と、を備え、搬送装置は、予め定められた搬送経路に沿って物品を搬送する搬送手段と、搬送経路の側方に配置され、搬送経路を搬送される物品の外周面に接触し物品に対し抗力を付与する第1の抗力付与部と、搬送経路の側方に配置されるとともに第1の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第1の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の外周面に接触し物品に対し抗力を付与する第2の抗力付与部と、を備え、物品は、外周面を有した物品本体部と、物品本体部の外周面に設けられ、第1の抗力付与部に接触した際に第1の抗力付与部から付与される抗力を用いて物品本体部を周方向に回転させる第1の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、第1の接触領域と第1の抗力付与部との接触による回転に伴い第1の抗力付与部に接触し物品本体部を第1の抗力付与部に対し滑らせ物品本体部をスライド移動させる第2の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、スライド移動に伴い第2の抗力付与部に接触し第2の抗力付与部から付与される抗力を用いて物品本体部を周方向に回転させる第3の接触領域と、物品本体部の外周面に設けられ、第3の接触領域と第2の抗力付与部との接触による回転に伴い第2の抗力付与部に接触し物品本体部を第2の抗力付与部に対し滑らせ物品本体部をスライド移動させる第4の接触領域と、を備えることを特徴とする検査システムである。
【0019】
他の観点から捉えると、本発明が適用される検査システムは、物品と、物品を搬送する搬送装置と、搬送装置により搬送される物品を検査する検査部と、を備え、搬送装置は、予め定められた搬送経路に沿って物品を搬送する搬送手段と、物品の搬送方向にて複数の位置に配置され搬送経路に突出する突出部を複数有し、搬送経路を搬送される物品の側部に接触し物品に対し抗力を付与する第1の抗力付与部と、物品の搬送方向にて複数の位置に配置され搬送経路に突出する突出部を複数有し、第1の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において第1の抗力付与部とは異なる位置に配置され、搬送経路を搬送される物品の側部に接触し物品に対し抗力を付与する第2の抗力付与部と、を有し、物品は、物品本体部と、物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ周方向において複数配置され、第1の抗力付与部に設けられた突出部に接触可能な第1の接触部と、周方向において所定範囲に隣接した箇所に位置し、第1の接触部が設けられていない第1の領域と、物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ周方向において複数配置され、第2の抗力付与部に設けられた突出部に接触可能な第2の接触部と、第2の接触部が設けられている所定範囲に隣接した箇所に位置し、第2の接触部が設けられていない第2の領域と、を備え、搬送経路を移動する物品の第1の接触部が第1の抗力付与部に設けられた突出部に順次接触することで物品が周方向に回転し、回転に伴い第1の領域が突出部が設けられた側と対峙することで物品の回転が停止し、物品の第2の接触部が第2の抗力付与部に設けられた突出部に順次接触することで物品の回転が再開し、回転に伴い第2の領域が突出部が設けられた側と対峙することで物品の回転が停止する検査システムである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、物品の向きを簡易な構成で変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本実施形態に係る検査システムの概略構成を示した図である。
【図2】搬送装置を説明するための図である。
【図3】装着部材を説明するための図である。
【図4】搬送装置における検査品および装着部材の動作を説明するための図である。
【図5】搬送装置における検査品および装着部材の動作を説明するための図である。
【図6】搬送装置の他の一形態を示した図である。
【図7】装着部材の他の一形態について説明するための図である。
【図8】装着部材の他の一形態について説明するための図である。
【図9】装着部材の他の形態を示した図である。
【図10】本実施形態における搬送装置を説明するための図であり、搬送装置の上面図である。
【図11】搬送装置における装着部材の動作を説明するための図である。
【図12】搬送装置における装着部材の動作を説明するための図である。
【図13】第2の実施形態における搬送装置の上面図である。
【図14】搬送装置の右側面図である。
【図15】装着部材の斜視図である。
【図16】装着部材の断面図である。
【図17】搬送装置における検査品(装着部材)の動作を示した図である。
【図18】搬送装置における検査品(装着部材)の動作を示した図である。
【図19】装着部材の他の一形態を説明するための図である。
【図20】装着部材の他の一形態を説明するための図である。
【図21】搬送装置の他の一形態を示した図である。
【図22】搬送装置における装着部材(検査品)の動作を示した図である。
【図23】搬送装置における装着部材(検査品)の動作を示した図である。
【図24】装着部材の他の一形態を説明するための図である。
【図25】搬送装置における装着部材(検査品)の動作を示した図である。
【図26】搬送装置における装着部材(検査品)の動作を示した図である。
【図27】搬送装置および容器の他の構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
−第1の実施形態−
図1は、本実施形態に係る検査システム100の概略構成を示した図である。
検査システム100は、電子部品などの検査品10と、検査品10に装着された装着部材20と、装着部材20が装着された検査品10を搬送する搬送装置30と、検査品10を検査する検査部40とを有している。
【0023】
搬送装置30は、装着部材20が取り付けられた検査品10(物品の一例)が載せられるとともにこの検査品10を搬送する載置部31(搬送手段の一例)と、搬送される検査品10を案内するガイド32と、ガイド32に設けられるとともに装着部材20の外周面に接触しこの外周面に摺動抵抗(摩擦抵抗)を付与する抵抗付与部33とを備えている。ここで抵抗付与部33は、検査品10の搬送方向上流側に配置された第1抵抗付与部33A(第1の抗力付与部、第1の接触部の一例)と、検査品10の搬送方向下流側に配置された第2抵抗付与部33B(第2の抗力付与部、第2の接触部の一例)とから構成されている。ここで本実施形態では、搬送装置30の高さ方向において、第1抵抗付与部33Aの方が第2抵抗付与部33Bよりも上方に配置されている。
【0024】
一方、検査部40は、検査品10の表面状態を画像データとして出力するCCD(charge-coupled device)カメラSを備えている。また検査部40は、処理部41を備えている。この処理部41は、CCDカメラSから出力された画像データに基づき検査品10における傷の有無を判断するとともに、傷が存在する場合に、検査品10の移動経路上に設けられた搬送路切り替え部材(不図示)を駆動する。これにより、傷を有する検査品10は、メインの搬送路から外れ所定の集積箇所(不図示)に集積される。ここで本実施形態では、検査品10における傷の有無を判断したが、これは一例であり、文字、図柄などの印字位置が適正であるか否かなどの判断を行うこともできる。なお処理部41は、演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、制御プログラムが記憶された不揮発性のROM(Read Only Memory)およびHDD(Hard Disk Drive)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、その周辺回路等とを備えて構成されている。
【0025】
また検査システム100は、図1に示すように、温度調節装置A1によって室内の温度が一定になるように温度管理が行われた検査室Ro1に設置されている。また、検査品10の搬送方向の上流側には、検査品10が搬送装置30の載置部31へ投入される投入部(不図示)が設けられている。そして、この投入部より投入された検査品10は、載置部31上を上流側から下流側へと移動する。また本実施形態では、上記のとおり、CCDカメラSが設けられている。付言すると、本実施形態では、検査品10の搬送方向における異なる位置に複数のCCDカメラSが設けられている。
【0026】
ここで検査品10の表面状態は、上記のとおり、画像データとしてCCDカメラSから処理部41へ出力され、処理部41にて検査品10における傷の有無が判断される。尚、本明細書では、装着部材20の搬送方向の上流側を奥側(後方側)と称し、下流側を手前側(前方側)と称する場合がある。また、搬送方向(検査品10が移動する方向)に直交する方向を左右方向、幅方向と称する場合がある。
【0027】
搬送装置30についてさらに詳細に説明する。
図2は、搬送装置30を説明するための図である。尚、同図(A)は搬送装置30の上面図である。また、同図(B)は搬送装置30の右側面図である。また、同図(C)は搬送装置30の正面図である。
【0028】
ガイド32は、検査品10の搬送経路の両側に沿って設けられている。このガイド32は、検査品10の搬送経路の一方の側(図2(A)の左側)に左ガイド32Aを有し、検査品10の搬送経路の他方の側(図2(A)の右側)に右ガイド32Bを有している。ここで、ガイド32は、例えばアルミニウムなどの金属材料や樹脂材料などにより形成される。また、本実施形態では、左ガイド32Aに抵抗付与部33が設けられている。尚、本実施形態では、左ガイド32Aおよび右ガイド32Bの2つのガイド32が設けられた構成となっているが、右ガイド32Bは省略することができる。
【0029】
載置部31は、搬送装置30の左右方向(幅方向)において傾斜して配置されている。詳細には、左ガイド32A側の方が右ガイド32B側よりも下方に位置するように傾斜して配置されている。さらに説明すると、載置部31(載置面31A)と左右方向の水平面とが角度θBをなすように、左ガイド32A側の方が右ガイド32B側よりも下方に位置するように傾斜して配置されている。
【0030】
また載置部31は、装着部材20が置かれる側の面である載置面31Aに、搬送装置30の幅方向に並列配置された第1ローラ列311、第2ローラ列312を有している。ここで、第1ローラ列311は左ガイド32A側に設けられ、第2ローラ列312は右ガイド32B側に設けられている。なお、各ローラ列は、検査品10の投入部から前方にかけて並んで配置された複数のロール状部材314を有している。ここで、第1ローラ列311および第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、モータMにより回転され、検査品10および装着部材20を円滑に移動させる。
【0031】
次に、抵抗付与部33について説明する。上述したように本実施形態では、左ガイド32Aに、接触する装着部材20の外周面に対して摺動抵抗(摩擦抵抗、抗力)を付与する抵抗付与部33が設けられている。またこの抵抗付与部33は、上記のように、検査品10の搬送方向上流側に配置された第1抵抗付与部33Aと、検査品10の搬送方向下流側に配置された第2抵抗付与部33Bとから構成されている。ここで第1抵抗付与部33Aおよび第2抵抗付与部33Bの各々は、検査品10の搬送経路に沿って設けられている。
【0032】
また、第1抵抗付与部33Aおよび第2抵抗付与部33Bの各々は、図2(C)に示すように、検査品10の搬送経路に沿って設けられるとともに左ガイド32Aに固定された円柱状の基材33Eと、この基材33Eの外表面に貼付された貼付部材33Fとから構成されている。尚、基材33Eの断面は円形である方が好ましい。付言すると、抵抗付与部33のうち装着部材20と接触する部位(対峙面)は、曲率を有し搬送経路が設けられた側に向かって膨らむように形成されていることが望ましい。搬送経路上を装着部材20が移動する際にこの装着部材20が上下方向や左右方向に動いたとしても、抵抗付与部33と装着部材20との接触面積が一定となりやすいためである。
【0033】
なお本実施形態における基材33Eは、アルミニウムにより形成されている。また本実施形態における貼付部材33Fには、基材33Eの表面よりも表面が平滑に形成された市販のビニールテープ(より具体的は塩化ビニルにより構成されたテープ)を使用している。なお、塩化ビニル以外の材料により構成されたビニールテープや、EPDMなどのゴム部材を貼付することもできる。
【0034】
また本実施形態では、上記のとおり、検査品10の表面状態を画像データとして出力するCCDカメラSが設けられている(図1参照)。より具体的に説明すると、本実施形態では、図2(A)に示すように、CCDカメラSとして、第1CCDカメラS1および第2CCDカメラS2の2つのカメラが設けられている。
【0035】
次に、装着部材20について説明する。
図3は、装着部材20を説明するための図である。なお、同図(A)は装着部材20を一方側から図示したものであり、同図(B)は、装着部材20を他方側から図示したものである。また、同図(C)は同図(A)のW部における断面を示し、同図(D)は同図(A)のT部における断面を示している。付言すると、同図(C)は後述する第2領域R2における断面を示し、同図(D)は後述する第1領域R1における断面を示している。
【0036】
装着部材20は、円柱状部材により構成され、上面に、検査品10に装着される装着部21が設けられている。ここでこの装着部21は、矩形状に形成されるとともに装着部材20の内部方向に向かって凹んでいる。また本実施形態における装着部材20は、同図(A)および(B)に示すように、外周面に、第1領域R1(第1、第3の接触領域、第1、第3の表面領域の一例)、第2領域R2(第2の接触領域、第2の表面領域の一例)、および第3領域R3(第4の接触領域、第4の表面領域の一例)を有している。ここで、装着部材20の周方向において、第2領域R2と第3領域R3とは180°ずれた状態で配置されている。付言すると、第2領域R2は装着部材20の一方側に設けられ、第3領域R3はこの一方側とは反対側に設けられている。また第2領域R2と第3領域R3とは、装着部材20の高さ方向においてずれた状態で配置されている。また本実施形態では、装着部材20の外周面のうち第2領域R2および第3領域R3以外の領域が第1領域R1となっている。
【0037】
なお、第2領域R2の表面状態および第3領域R3の表面状態は同様に構成されている。このため以下の説明では、第1領域R1および第2領域R2を中心に説明する。さらに本実施形態では、表面における摩擦係数は、第1領域R1>第2領域R2(第3領域R3)となっている。また装着部21は、検査品(検査対象物)10の断面形状に倣った形状を有しており、上方から眺めた場合の形状が略長方形となっている。なお本実施形態では、この装着部21を境にした一方の領域側に第2領域R2が形成され、他方の領域側に第3領域R3が形成されている。
【0038】
ここで、同図(C)を参照し、第2領域R2(第3領域R3)の表面状態について詳細に説明する。同図(C)に示すように、第2領域R2には、装着部材本体50(物品本体部の一例)の表面にインキ層51が設けられている。また、インキ層51の表面にクレーター状の凹凸を有したトップコート層(最外層)52が設けられている。
【0039】
ここで、インキ層51には、色材としての顔料が含まれている。この顔料としては、各種の有機顔料や無機顔料が用いることができる。また、インキのビヒクルは、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等の樹脂を主成分としている。ここで熱硬化性樹脂としては、アルキッド型又はポリエステル型の樹脂等が用いられる。また、紫外線硬化性樹脂としては、紫外線ラジカル重合型、紫外線カチオン重合型の樹脂等が用いられる。さらに、インキには添加剤が含有されていても良い。添加剤としては、艶消し剤、ワックス類(天然系、石油系、合成系)、乾燥剤、分散剤、湿潤剤、架橋剤、ゲル化剤、増粘剤、皮張り防止剤、安定剤、消泡剤、光重合開始剤等が用いられる。
【0040】
また、インキ層51は、いわゆるはじきインキにより形成されている。即ち、インキ層51は、このインキ層51の表面にトップコート層52を形成する塗料が塗られた場合にこの塗料をはじくインキにより形成されている。ここでトップコート層52における上記凹凸は、トップコート層52を形成する塗料がこのインキ層51によりはじかれることにより形成されたものである。なお本実施形態では、色材を用いて第2領域R2に着色したが色材を用いず無着色とすることも当然できる。
【0041】
尚、トップコート層52を形成する塗料をインキ層51によりはじくためには(上記凹凸を形成するためには)、インキ層51の形成に用いるインキの表面張力を、トップコート層52の形成に用いる塗料の表面張力よりも5mN/m以上低く設定することが望ましい。換言すると、インキの表面張力が塗料の表面張力よりも低く、且つ、インキと塗料との間の表面張力の差が5mN/m以上であることが望ましい。ここでインキの表面張力の低下は、例えば、通常のインキにシリコーンを添加することにより行うことができる。
【0042】
一方、トップコート層52に用いる塗料は、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等の樹脂を主成分とするものであり、必要に応じてワックス成分を含有している。熱硬化性樹脂としては、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、フラン−ホルムアルデヒド樹脂、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、アミノ樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂(例:ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂)、ビスマレイミド樹脂、トリアリルシアヌレート樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、油性樹脂等が用いられる。
【0043】
さらに、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との組成物を用いても良い。この場合、熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル−マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、アクリル重合体、飽和ポリエステル樹脂等が用いられる。これらの樹脂は、単独でも2種以上を組み合わせても使用できる。また、これらの樹脂組成物には、必要に応じて、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の公知の酸触媒が添加されていても良い。酸触媒を用いる場合は、酸触媒は樹脂に対して0.5〜1質量%添加するのが望ましい。また、これらの樹脂のうち、特に、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂と飽和ポリエステル樹脂との組成物や、熱硬化性アクリル樹脂とメラミン−ホルムアルデヒド樹脂との組成物を用いることが塗膜性能面で望ましい。
【0044】
一方、紫外線硬化性樹脂としては、例えば、カチオン硬化型樹脂、ラジカル硬化型樹脂等が用いられる。カチオン硬化型樹脂としては、紫外線硬化型エポキシ樹脂と光カチオン重合触媒との組成物等が用いられる。
【0045】
また、トップコート層52に用いる塗料において、上記の樹脂に架橋剤や増感剤を必要に応じて添加しても良い。架橋剤としては、種々のポリオール類(例:ε−カプロラクトントリオール)等が用いられる。増感剤としては、チオキサントン誘導体等が用いられる。さらに、トップコート層52に用いる塗料に、滑りを補うために、ワックス成分として天然系、石油系、合成系のワックス剤を単独で又は複合して添加しても良い。さらに、トップコート層52の表面のレベリング剤として、あるいは/更に、塗料状態での安定性を高めるためや初期滑り性をトップコート層52に付与するために、各種のシリコーンオイルを添加しても良い。
【0046】
尚、インキ層51およびトップコート層52の組成等の一例を挙げると以下のようになる。
[トップコート層52]
樹脂成分:ポリエステル30%、アクリル13%、アミノ55%、エポキシ2%
ワックス:石油系0.3%、天然系1%、合成系0.2%(樹脂成分に対し)
シリコーンオイル(混合):0.15%(樹脂成分に対し)
表面張力:33mN/m
厚さ:5μm
[インキ層51](はじきインキ)
主樹脂:アルキッド樹脂
顔料:TiO
表面張力:28mN/m
厚さ:2μm
【0047】
尚、上記は、第2領域R2の形成方法の一例を説明したものであり、例えば特開2002−361172号公報に開示されている技術を用いて第2領域R2を形成してもよい。即ち、トップコート層52を形成する塗料をインキ層51の表面で斑状に凝集させることで凹凸を形成し第2領域R2を形成してもよい。また第2領域R2のクレーター状の凹凸は、発泡剤を含有したいわゆる発泡インキを用いてインキ層51を形成することにより形成することができる。
【0048】
次いで、同図(D)を参照し第1領域R1の表面状態について説明する。
同図(D)に示すように第1領域R1には、上記と同様、装着部材本体50の表面に、インキ層51が設けられている。また、インキ層51の表面に、上記第2領域R2におけるトップコート層52よりも表面が平滑に形成されたトップコート層(最外層)52が設けられている。
【0049】
ここで第1領域R1におけるインキ層51は、トップコート層52を形成する塗料をはじかないインキ(通常インキ)を用いて形成している。付言すれば、インキ層51を形成するインキは、表面張力がトップコート層52を形成する塗料の表面張力と等しいか又はそれよりも高いインキが用いられている。このため第1領域R1では、トップコート層52を形成する塗料がはじかれず、トップコート層52の表面は、第2領域R2におけるトップコート層52に比べ平滑となる。ここで、インキ層51を形成するインキの基本的な組成等は上記と同様である。トップコート層52を形成する塗料の基本的な組成等は上記と同様である。
【0050】
次に、搬送装置30における検査品10および装着部材20の動作について説明する。
図4および図5は、搬送装置30における検査品10および装着部材20の動作を説明するための図である。尚、図4および図5では、第1ローラ列311、第2ローラ列312(図2参照)の図示を省略している。また図を見やすくするため、第2抵抗付与部33Bをハッチングで表示している。
【0051】
装着部材20が装着された検査品10が搬送装置30に投入されると、載置面31Aにより誘導され、装着部材20が左ガイド32A側且つ前方に向かって移動する。これにより装着部材20が第1抵抗付与部33Aに接触するようになる。そしてこの装着部材20は第1抵抗付与部33Aによって案内されながら前方に向かって移動する(符号5A参照)。そしてこの際、検査品10の一方の面11bが搬送装置30の前方側を向き、装着部材20の第1領域R1が第1抵抗付与部33Aに接触する状態にあると、第1領域R1と第1抵抗付与部33Aとの間における滑りが抑制される(第1領域R1に抗力が付与される)。これにより装着部材20は、時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号5A参照)。
【0052】
そして符号5Bに示すように、第2領域R2が第1抵抗付与部33Aに接触する状態となると、第2領域R2と第1抵抗付与部33Aとの間で滑りが生じ、装着部材20は回転を停止する。これにより、検査品10の一方の面11bが左ガイド32A側を向く。尚、第2領域R2が第1抵抗付与部33Aに接触した場合、第2領域R2と第1抵抗付与部33Aとは点接触に近い状態で接触する。付言すれば、第2領域R2と第1抵抗付与部33Aとは接触面積が低下する状態となる。このため、第2領域R2と第1抵抗付与部33Aとの間で上記滑りが生じるものと考えられる。その後、装着部材20は、第1抵抗付与部33Aにより案内されながら前方に向かって移動(スライド移動)する。そして、第1抵抗付与部33Aの下流側における端部の近傍に装着部材20が達すると、検査品10の一方の面11bが第1CCDカメラS1により撮影される。
【0053】
その後、本実施形態では、検査品10および装着部材20がさらに前方へ移動し装着部材20が第2抵抗付与部33Bに接触するようになる。より具体的に説明すると、装着部材20に設けられた第1領域R1が第2抵抗付与部33Bに接触するようになる。さらに具体的に説明すると、第1領域R1のうちの第2領域R2の下部に位置する領域(第3の接触領域、第3の表面領域の一例)(図3(A)参照)が第2抵抗付与部33Bに接触するようになる。そしてこの場合、この下部に位置する領域と第2抵抗付与部33Bとの間における滑りが抑制され、装着部材20が時計回りの回転を行いながら前方へ移動するようになる(図4の符号5C参照)。
【0054】
その後、符号5Dに示すように、第3領域R3が第2抵抗付与部33Bに接触するようになり、上記と同様、第3領域R3と第2抵抗付与部33Bとの間で滑りが生じ、装着部材20は回転を停止する。これにより、検査品10の他方の面11aが、左ガイド32A側を向く。その後、装着部材20は第2抵抗付与部33Bにより案内されながら前方に向かって移動(スライド移動)する。そして、第2抵抗付与部33Bの下流側における端部の近傍に装着部材20が達すると、検査品10の他方の面11aが第2CCDカメラS2により撮影される。その後、検査品10および装着部材20は、更に前方に向かって移動し、次の検査工程(不図示)に搬送される。
【0055】
なお上記では、一方の面11bが搬送装置30の前方側を向いた状態で検査品10が投入された場合(図4の符号5A参照)の動作について説明した。ところで、図5(搬送装置30における装着部材20の他の動作例を示した図)の符号6Aに示すように、一方の面11bが左ガイド32A側を向いた状態で検査品10および装着部材20が投入される場合がある。この場合には、装着部材20の第2領域R2と第1抵抗付与部33Aとが接触することとなり、装着部材20は回転をせずに移動していく(符号6B参照)。そして、上記と同様、一方の面11bが第1CCDカメラS1により撮影される。なおその後は、上記と同様の動作が行われる。即ち、装着部材20の回転がまず行われ(符号6C参照)、次いで装着部材20の回転が停止される(符号6D参照)。そして、他方の面11aが第2CCDカメラS2により撮影される。
【0056】
ここで、本実施形態における搬送装置30では、第1抵抗付与部33Aおよび第2抵抗付与部33Bを、搬送装置30の高さ方向においてずらして配置したが、第1抵抗付与部33Aおよび第2抵抗付与部33Bは、高さ方向において揃えた状態で配置することもできる。付言すると、第1抵抗付与部33Aの延長線上に第2抵抗付与部33Bを設けることもできる。ところで、単にこのような配置とした場合、装着部材20が第2抵抗付与部33Bの対向位置に達した際に、装着部材20の周方向における回転が起こらなくなってしまう。図4を参照して具体的に説明すると、例えば、符号5Cに示す状態にて第2領域R2が第2抵抗付与部33Bに接触するようになり、第2領域R2と第2抵抗付与部33Bとの間で滑りが生じ、装着部材20の周方向における回転が起こらなくなってしまう。
【0057】
このため、第1抵抗付与部33Aの延長線上に第2抵抗付与部33Bを設ける場合には、第2抵抗付与部33Bの材質を第1抵抗付与部33Aの材質とは異ならせ、第2抵抗付与部33Bと装着部材20との間で滑りが生じないようにする必要が生じる。より具体的に説明すると、図27(搬送装置30および容器20の他の構成例を示した図)に示すような構成とすることで、第1抵抗付与部33Aの延長線上に第2抵抗付与部33Bが設けられる場合であっても、装着部材20の回転および回転停止を適切に行うことができる。
【0058】
ここで図27における搬送装置30では、装着部材20の外周面に上記と同様、第1領域R1と第2領域R2とが設けられている。ここで、図27における構成では、第2抵抗付与部33Bの材質が第1抵抗付与部33Aの材質と異なっている。そして本構成では、装着部材20における第1領域R1と第1抵抗付与部33Aとの間で滑りが抑制され、第1領域R1と第2抵抗付与部33Bとの間で滑りが生じるようになっている。また、第2領域R2と第1抵抗付与部33Aとの間で滑りが生じ、第2領域R2と第2抵抗付与部33Bとの間で滑りが抑制されるようになっている。ここで図27を参照して一連の動作を説明すると、第1領域R1が第1抵抗付与部33Aに接触している場合には(符号27A参照)、装着部材20が周方向に回転する。その後、第2領域R2と第1抵抗付与部33Aとの間で滑りが生じ(符号27B参照)、検査品10の一方の面11bが左ガイド32A側を向くようになる。
【0059】
その後、装着部材20は第2抵抗付与部33Bの対向位置まで移動する。そして、第2領域R2が第2抵抗付与部33Bに接触すると、第2領域R2と第2抵抗付与部33Bとの間で滑りが抑制され、装着部材20は周方向に回転する(符号27C参照)。その後、第1領域R1と第2抵抗付与部33Bとの間で滑りが生じ(符号27D参照)、検査品10の他方の面11aが左ガイド32A側を向くようになる。ところで、図27に示す構成の場合、性状の異なる2種類の抵抗付与部(第1抵抗付与部33A、第2抵抗付与部33B)を用意することとなりコスト高となってしまう。その一方で、本実施形態の構成では、第1抵抗付与部33Aおよび第2抵抗付与部33Bを同様の材質で製造可能となる。このため、本実施形態の構成ではコスト低減が可能となる。
【0060】
なお、上記搬送装置30では、載置面31Aに対し搬送装置30の幅方向における傾斜を付与することで、装着部材20を抵抗付与部33に接触させたが、以下のように、ロール状部材314を利用して装着部材20を抵抗付与部33に接触させることができる。
【0061】
図6は、搬送装置30の他の一形態を示した図である。
本図における搬送装置30では、載置面31Aに対し搬送装置30の幅方向における傾斜は付与されていない。また本実施形態における搬送装置30では、載置面31Aに設けられた複数のロール状部材314が、搬送装置30の前後方向に対し傾斜して配置されている。
【0062】
より詳細に説明すると、ロール状部材314の回転軸と直交する仮想線(符号7A参照)を想定した場合に、ロール状部材314の各々は、この仮想線が搬送装置30の前後方向と交差するように傾斜して配置されている。付言するとロール状部材314の各々は、上記仮想線が搬送装置30の前後方向に対して傾斜するように配置されている。さらに説明すると、ロール状部材314の各々は、上記仮想線が向かう方向が左ガイド32A側となるように傾斜して配置されている。このため、図6に示した搬送装置30では、装着部材20は、搬送装置30の前方に向かって移動しようとするものの傾斜して配置されたロール状部材314によって抵抗付与部33へ向かうこととなる。付言すれば、図6で示す搬送装置30では、抵抗付与部33と装着部材20との接触は、ロール状部材314により装着部材20が誘導されることで行われるようになる。
【0063】
ところで上記では、装着部材20の外周面に塗布される塗布材料(インキ、塗料)により第1領域R1〜第3領域R3を形成したが、装着部材20の外周面にシール部材またはテープ部材を貼付することにより、第1領域R1〜第3領域R3を形成することができる。
【0064】
図7および図8は、装着部材20の他の一形態について説明するための図である。尚、図7(A)はシール部材が貼付された装着部材20を一方側から図示したものであり、同図(B)は、シール部材が貼付された装着部材20を他方側から図示したものである。また、図8(A)はテープ部材が貼付された装着部材20を一方側から図示したものであり、同図(B)は、テープ部材が貼付された装着部材20を他方側から図示したものである。
【0065】
図7に示す装着部材20は、外周面が全て上記第1領域R1により形成されている。また図7に示す装着部材20では、第2領域R2と同様の表面状態を有するシール部材22が外周面に添付されることで第2領域R2および第3領域R3が形成されている。また図8に示す装着部材20では、装着部材20の外周面に対し、第1領域R1および第2領域R2が印刷等により形成された第1テープ部材23A、および、第1領域R1および第3領域R3が印刷等により形成された第2テープ部材23Bを貼り付けている。この場合、装着部材20の塗装状況に関係無く、第1領域R1、第2領域R2、および第3領域R3を装着部材20の外周面に付与可能となる。
【0066】
上記では、検査品10に設けられた複数の面のうちの2つの面を検査する場合を説明したが、4つの面を検査する場合について以下説明する。
図9は、装着部材20の他の形態を示した図である。尚、同図(A)は装着部材20の正面図であり、同図(B)は装着部材20の右側面図であり、同図(C)は装着部材20の背面図であり、同図(D)は装着部材20の左側面図である。
【0067】
本実施形態における装着部材20は、外周面に、第5領域R5〜第9領域R9の5つの領域を有している。ここで、第6領域R6〜第9領域R9の各々は、装着部材20の周方向において、互いに90°ずれた状態で配置されている。さらに説明すると、第6領域R6と第8領域R8は180°ずれた状態で配置され、第7領域R7と第9領域R9は180°ずれた状態で配置されている。また装着部材20の高さ方向において、第6領域R6と第8領域R8は同じ位置に設けられ、第7領域R7と第9領域R9は同じ位置に設けられている。また、第6領域R6と第8領域R8は、第7領域R7および第9領域R9よりも上方に設けられている。
【0068】
また本実施形態では、装着部材20の外周面のうちの第6領域R6〜第9領域R9以外の領域が第5領域R5となっている。また第6領域R6〜第9領域R9は、上記第2領域R2と同様に構成され、第5領域R5は上記第1領域R1と同様に構成されている。また、本実施形態では、装着部21を境にした一方の領域側に第6領域R6が形成され、他方の領域側に第8領域R8が形成されている。また第6領域R6と第8領域R8との間に第7領域R7が形成されている。また、この第7領域R7とは反対側に位置する箇所に第9領域R9が形成されている。
【0069】
ここで、第5領域R5は第1の接触領域、第1の表面領域の他の一例として捉えることができ、第6領域R6は第2の接触領域、第2の表面領域の他の一例として捉えることができ、第6領域R6の下部に位置する領域は第3の接触領域、第3の表面領域の他の一例として捉えることができ、第7領域R7は第4の接触領域、第4の表面領域の他の一例として捉えることができる。また、第7領域R7の上部に位置する領域は第5の接触領域、第5の表面領域の一例として捉えることができ、第8領域R8は第6の接触領域、第6の表面領域の一例として捉えることができ、第8領域R8の下部に位置する領域は第7の接触領域、第7の表面領域の一例として捉えることができ、第9領域R9は第8の接触領域、第8の表面領域の一例として捉えることができる。
【0070】
次に、搬送装置30について説明する。
図10は、本実施形態における搬送装置30を説明するための図であり、搬送装置30の上面図である。尚、本実施形態の搬送装置30は、抵抗付与部33を除いて上記にて説明した搬送装置30と同様の構成を有している。ここで本実施形態における抵抗付与部33は、上記と同様、第1抵抗付与部33Aおよび第2抵抗付与部33Bを有している。また本実施形態では、第1抵抗付与部33Aおよび第2抵抗付与部33Bに加え、第3抵抗付与部33C(第3の抗力付与部、第3の接触部の一例)および第4抵抗付与部33D(第4の抗力付与部、第4の接触部の一例)が設けられている。
【0071】
ここで第3抵抗付与部33Cは、第2抵抗付与部33Bより検査品10の搬送方向下流側に配置されている。また第4抵抗付与部33Dは、第3抵抗付与部33Cよりも検査品10の搬送方向下流側に配置されている。また搬送装置30の高さ方向において、第3抵抗付与部33Cは第2抵抗付与部33Bよりも上方に配置されている。付言すると、第3抵抗付与部33Cは、第1抵抗付与部33Aと同じ高さとなる位置に配置されている。また第4抵抗付与部33Dは、第3抵抗付与部33Cよりも下方に配置されている。付言すると、第4抵抗付与部33Dは、第2抵抗付与部33Bと同じ高さとなる位置に配置されている。
【0072】
また本実施形態では、第1抵抗付与部33Aの下流側における端部の近傍に第1CCDカメラS1が配置され、第2抵抗付与部33Bの下流側における端部の近傍に第2CCDカメラS2が配置されている。また、第3抵抗付与部33Cの下流側における端部の近傍に第3CCDカメラS3が配置され、第4抵抗付与部33Dの下流側における端部の近傍に第4CCDカメラS4が配置されている。
【0073】
次に、搬送装置30における検査品10および装着部材20の動作について説明する。
図11および図12は、搬送装置30における装着部材20の動作を説明するための図である。なおこれらの図でも、第1ローラ列311、第2ローラ列312等の図示を省略している。
【0074】
搬送装置30に対し装着部材20が装着された検査品10が投入されると、図11の符号12Aに示すように、検査品10は左ガイド32A(第1抵抗付与部33A)によって案内されながら前方に向かって移動する。そしてこの際、例えば、第5領域R5が第1抵抗付与部33Aに接触する状態にあると、装着部材20は時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号12A参照)。そして、例えば第6領域R6(図9(A)も参照)が第1抵抗付与部33Aに接触する状態となると、装着部材20は回転を停止する(符号12B参照)。これにより、検査品10に形成された4つの面のうちの第1面11eが左ガイド32A側を向く。そして、この第1面11eが第1CCDカメラS1により撮影される。
【0075】
その後、装着部材20(検査品10)の移動に伴い、第5領域R5のうちの第6領域R6の下部に位置する領域(図9(A)参照)が、第2抵抗付与部33Bに接触するようになる。これにより、装着部材20は時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号12C参照)。その後、第7領域R7(図9(B)も参照)が第2抵抗付与部33Bに接触する状態となると、装着部材20は回転を停止する(符号12D参照)。これにより、検査品10の4つの面のうちの第2面11fが、左ガイド32A側を向く。そして、この第2面11fが第2CCDカメラS2により撮影される。
【0076】
その後、装着部材20(検査品10)の移動に伴い、第5領域R5のうちの第7領域R7の上部に位置する領域(図9(B)参照)が、第3抵抗付与部33Cに接触するようになる。これにより、装着部材20は時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(図12の符号12E参照)。その後、符号12Fに示すように、第8領域R8(図9(C)も参照)が第3抵抗付与部33Cに接触する状態となると、装着部材20は回転を停止する。これにより、検査品10の4つの面のうちの第3面11gが、左ガイド32A側を向く。そして、この第3面11gが第3CCDカメラS3により撮影される。
【0077】
その後、本実施形態では、装着部材20(検査品10)のスライド移動に伴い、第5領域R5のうちの第8領域R8の下部に位置する領域(図9(C)参照)が、第4抵抗付与部33Dに接触するようになる。これにより、装着部材20は時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号12G参照)。その後、符号12Hに示すように、第9領域R9(図9(D)も参照)が第4抵抗付与部33Dに接触する状態となると、装着部材20は回転を停止する。これにより、検査品10の4つの面のうちの第4面11hが、左ガイド32A側を向く。そして、この第4面11hが第4CCDカメラS4により撮影される。なお検査品10および装着部材20は、上記と同様、更に前方に向かって移動し次の検査工程(不図示)に到達する。
【0078】
―第2の実施形態―
次に第2の実施形態について説明する。
図13は、第2の実施形態における搬送装置30の上面図である。図14は、搬送装置30の右側面図である。なお、第1の実施形態と同様の機能については同様の符号を用いここではその説明を省略する。
【0079】
本実施形態における搬送装置30においても上記と同様に、第1抵抗付与部33Aおよび第2抵抗付与部33Bが設けられている。ここで第1の実施形態と同様、検査品10の搬送方向において、第1抵抗付与部33Aが第2抵抗付与部33Bよりも上流側に配置されている。また搬送装置30の高さ方向において、第1抵抗付与部33Aが第2抵抗付与部33Bよりも上方に配置されている。
【0080】
ここで第1抵抗付与部33Aおよび第2抵抗付与部33Bの各々は、左ガイド32Aに形成された溝に埋め込まれた角柱状の基材33Hと、この基材33Hに取り付けられこの基材33Hから検査品10の搬送経路に向かって突出した突出部の一例としての第1ピン521〜第7ピン527とを有している。ここで本実施形態では、検査品10の搬送方向において、第1ピン521が最も上流側に配置され、第7ピン527が最も下流側に配置されている。
【0081】
次に、装着部材20について説明する。
図15は、装着部材20の斜視図である。詳細には、同図(A)は装着部材20を一方側から眺めた場合の斜視図であり、同図(B)は装着部材20を他方側から眺めた場合の斜視図である。また図16は、装着部材20の断面図である。詳細には、同図(A)は図15(A)のXVIA−XVIA線における断面を示した図であり、同図(B)は図15(A)のXVIB−XVIB線における断面を示した図である。
【0082】
本実施形態における装着部材20では、装着部材20の外周面に、装着部材20の周方向に沿った第1溝291、第2溝292が形成されている。ここで第1溝291は、第2溝292よりも上方に設けられている。また、第1溝291の内部には、装着部材本体28の外周面から装着部材20の径方向に向かって突出した第1突起271〜第7突起277が設けられている。ここで、これらの突起は、装着部材20の周方向において45°おきに設けられている。またこれらの突起は、その上縁部および下縁部が第1溝291の上面および下面に接続されている。またこれらの突起は、装着部材20の周方向における所定範囲内に設けられている。ここで第1突起271〜第7突起277の各々は第1の接触部として捉えることができる。
【0083】
また本実施形態では、装着部21を挟んだ一方側および他方側のうちの一方側に突起が設けられていない構成となっている。付言すると、図15(A)の符号15Xに示す箇所に突起が設けられていない構成となっている。さらに説明すると、45°おきに突起を設ける場合、合計で8個の突起が設けられることとなるが、本実施形態ではそのうちの1個が省略され7個の突起が設けられた構成となっている。さらに説明すると、装着部材20の周方向において、上記第1突起271〜第7突起277が設けられている部位に隣接した箇所には、突起が設けられていない領域(第1の領域、第1の部位の一例)が存在している。
【0084】
なお第2溝292の内部も第1溝291と同様に構成されており、第2溝292の内部には、第1溝291と同様に、第1突起271〜第7突起277が設けられている。ここで、これらの突起も、装着部材20の周方向において45°おきに設けられている。またこれらの突起も、その上縁部および下縁部が第2溝292の上面および下面に接続されている。またこれらの突起は、装着部材20の周方向における所定範囲内に設けられている。ここで第2溝292の内部に設けられている第1突起271〜第7突起277の各々は第2の接触部として捉えることができる。
【0085】
また第2溝292の内部では、装着部21を挟んだ一方側および他方側のうちの他方側に突起が設けられていない構成となっている。付言すると、上記第1溝291の内部では、装着部21を挟んだ一方側に突起が設けられていない構成となっているが、第2溝292の内部では、装着部21を挟んだ他方側に突起が設けられていない構成となっている。さらに説明すると、図15(B)の符号15Yに示す箇所に突起が設けられていない構成となっている。さらに説明すると、装着部材20の周方向において、上記第1突起271〜第7突起277が設けられている部位に隣接した箇所には、突起が設けられていない領域(第2の領域、第2の部位の一例)が存在している。
【0086】
次に搬送装置30における検査品10(装着部材20)の動作について説明する。
図17、図18は、搬送装置30における検査品10(装着部材20)の動作を示した図である。図17の符号17Aに示すように、例えば、検査品10の一方の面11bが搬送装置30の斜め後方を向いた状態で検査品10および装着部材20が搬送装置30に投入された場合には、検査品10の移動に伴い、上記第1溝291内に設けられた第1突起271が第1抵抗付与部33Aの第1ピン521に突き当たるようになる。これにより、符号17Aに示すように、装着部材20は時計回り方向に回転する。
【0087】
次いで本実施形態では、第2突起272が第2ピン522に突き当たり、第3突起273が第3ピン523に突き当たり、第4突起274が第4ピン524に突き当たり(符号17B参照)、第5突起275が第5ピン525に突き当たり、第6突起276が第6ピン526に突き当たることで装着部材20が順次回転を行っていく。そして最後に、符号17Cに示すように、第7突起277が第7ピン527に突き当たることで装着部材20は回転を行い、検査品10の一方の面11bが左ガイド32A側を向くようになる。そして上記と同様、この一方の面11bが第1CCDカメラS1により撮影される。
【0088】
その後、検査品10(装着部材20)は、図18の符号18Aに示すように、第2抵抗付与部33Bの対向位置まで移動していく。そして、装着部材20が第2抵抗付与部33Bの対向位置に到達すると、図18の符号18Aに示すように、第2溝292(図15(A)参照)の内部に設けられた第4突起274が第2抵抗付与部33Bの第1ピン521に突き当たるようになる。これにより装着部材20は時計回り方向に回転する。付言すると、装着部材20の回転が再開される。ここで、第1溝291と対応する位置に第2抵抗付与部33Bを設けていても、第1溝291の内部に、第2抵抗付与部33Bに設けられた第1ピン521〜第7ピン527に突き当たる突起が存在しないため、装着部材20の更なる回転は困難となる。そこで本実施形態では、第2抵抗付与部33Bを下方にずらして配置するとともに、この第2抵抗付与部33Bに設けられた第1ピン521〜第7ピン527に突き当たる突起を装着部材20に設けることで、装着部材20の更なる回転を可能にしている。
【0089】
次いで、第5突起275が第2ピン522に突き当たり、第6突起276が第3ピン523に突き当たり、また、符号18Bに示すように第7突起277が第4ピン524に突き当たる。これにより、検査品10の他方の面11aが左ガイド32A側を向くようになる。なおこの際、装着部材20のうちの突起が設けられていない部位(図15(B)の符号15Y参照)が、第2抵抗付与部33Bが設けられている側と対峙するようになる。このため、装着部材20は回転を行うことなく前方に向かって移動していく。そしてこの場合、上記と同様、検査品10の上記他方の面11aが第2CCDカメラS2により撮影される。
【0090】
なお装着部材20および搬送装置30は次のように構成することもできる。
図19、図20は、装着部材20の他の一形態を説明するための図である。図21は、搬送装置30の他の一形態を示した図である。なお図19は装着部材20の斜視図である。また図20(A)は、図19の矢印X方向から装着部材20を眺めた場合の図であり、図20(B)は図19の矢印Y方向から装着部材20を眺めた場合の図である。
【0091】
本実施形態における装着部材20では、第1突起271〜第7突起277の長さ(装着部材20の高さ方向における長さ)が図15で示した第1突起271〜第7突起277の長さよりも小さくなっている。また、第1突起271〜第7突起277の各々は、装着部材20の高さ方向において、互いにずれた状態で配置されている。付言すると、第1突起271〜第7突起277の各々は、装着部材20の高さ方向において、互いに異なる位置に配置されている。なお、装着部材20の周方向における第1突起271〜第7突起277の位置は、図15で示した位置と同様となっている。
【0092】
次に図21(搬送装置30の他の一形態を示した図)を参照し搬送装置30について説明する。本実施形態における搬送装置30では、搬送装置30の高さ方向において、第1ピン521〜第7ピン527が互いにずれた状態で配置されている。より具体的に説明すると、本実施形態では、第1ピン521〜第7ピン527を支持している基材33Hが、載置面31Aに対して傾斜して配置されており、搬送装置30の高さ方向において、第1ピン521〜第7ピン527が互いにずれた状態で配置されている。なお本実施形態では、搬送装置30の前方に向かうに従い載置面31Aから離れるように基材33Hは傾斜しており、第1ピン521が載置面31Aの最も近くに配置され、第7ピン527が載置面31Aから最も離れた箇所に配置されている。
【0093】
次に、搬送装置30における装着部材20(検査品10)の動作を説明する。
図22、図23は、搬送装置30における装着部材20(検査品10)の動作を示した図である。例えば、図22の符号22Aに示すように、例えば、検査品10の一方の面11bが搬送装置30の斜め後方を向いた状態で、検査品10および装着部材20が搬送装置30に投入された場合には、上記と同様、第1溝291の内部に設けられた第1突起271が第1抵抗付与部33Aの第1ピン521に突き当たるようになる。これにより、装着部材20は時計回り方向に回転する。
【0094】
また上記と同様に、第2突起272が第2ピン522に突き当たり、第3突起273が第3ピン523に突き当たり、第4突起274が第4ピン524に突き当たり(符号22B参照)、第5突起275が第5ピン525に突き当たり、第6突起276が第6ピン526に突き当たることで装着部材20は順次回転を行っていく。そして最後に、符号22Cに示すように、第7突起277が第7ピン527に突き当たることで装着部材20は回転を行い、検査品10の一方の面11bが左ガイド32A側を向くようになる。そして上記と同様、この一方の面11bが第1CCDカメラS1により撮影される。
【0095】
また例えば、図23の符号23Aに示すように、例えば、検査品10の一方の面11bが搬送装置30の左斜め前方を向いた状態で検査品10が搬送装置30に投入された場合には、第1溝291の内部に設けられた第7突起277が、第1抵抗付与部33Aが設けられた側に位置するようになる。この場合、この第7突起277は、第1ピン521〜第6ピン526(図21も参照)に突き当たることなくこれらのピンの上方を通過し、第7ピン527まで到達する(符号23B参照)。そして第7突起277が第7ピン527に突き当たることで装着部材20は周方向に回転し、検査品10の一方の面11bが左ガイド32A側を向くようになる。そして上記と同様、この一方の面11bが第1CCDカメラS1により撮影される。その後、検査品10および装着部材20は、上記と同様に、第2抵抗付与部33Bの対向位置まで到達する。そしてこの場合は、第2溝292に設けられた第4突起274が第2抵抗付与部33Bにおける第4ピン524(図21参照)に突き当たり装着部材20の回転が再開される。その後、第5突起275が第5ピン525に、第6突起276が第6ピン526に、第7突起277が第7ピン527に突き当たることで、検査品10の他方の面11aが左ガイド32A側を向くようになる。
【0096】
次に、検査品10の4つの面を検査する際に用いる装着部材20について説明する。
図24は、装着部材20の他の一形態を説明するための図である。尚、同図(A)は装着部材20を一方側から図示したものであり、同図(B)は、装着部材20を他方側から図示したものである。
【0097】
ここで本実施形態における装着部材20では、第1溝291の内部に、第1突起271〜第6突起276の6つの突起が設けられている。ここで、第1突起271〜第3突起273の各々は、装着部材20の周方向において45°の間隔で配置されるとともに、図24(A)において装着部材20の手前側に配置されている。また、第4突起274〜第6突起276の各々は、装着部材20の周方向において45°の間隔で配置されるとともに、図24(A)において装着部材20の奥側に配置されている。なお本実施形態では、第1溝291の内部に、図中右側方および図中左側方に向かって突出する突起が設けられていない構成となっている。付言すると、符号24Aおよび符号24Bに示す領域に突起が設けられていない構成となっている。
【0098】
また本実施形態における装着部材20では、第2溝292の内部に第1突起271〜第4突起274の4つの突起が設けられている。ここで、第1突起271は、上記符号24Aで示した領域の下部に設けられている。また第2突起272は、第1溝291の内部に設けられた第1突起271の下部に配置されている。また、第3突起273は上記符号24Bで示した領域の下部に設けられている。また第4突起274は、第1溝291の内部に設けられた第4突起274の下部に配置されている。
【0099】
次に、搬送装置30における装着部材20(検査品10)の動作を説明する。
図25、図26は、搬送装置30における装着部材20(検査品10)の動作を示した図である。例えば、図25の符号25Aに示すように、検査品10に形成された4つの面のうちの第1面11eが搬送装置30の右斜め前方を向いた状態で、検査品10および装着部材20が搬送装置30に投入された場合には、まず、第1溝291に設けられた第1突起271が第1抵抗付与部33Aに設けられた第1ピン521に突き当たる。これにより装着部材20および検査品10は周方向に回転する。その後、第2突起272が第2ピン522に突き当たり、符号25Bに示すように第3突起273が第3ピン523に突き当たることで、装着部材20が周方向にさらに回転する。これにより、検査品10の第1面11eが左ガイド32A側に向くとともに、この第1面11eが第1CCDカメラS1により撮影される。
【0100】
その後、検査品10および装着部材20は、同図の符号25Dに示すように、第2抵抗付与部33Bの対向位置に到達する。そしてこの場合、符号25Dに示すように、第2溝292の内部に設けられた第3突起273(図24(B)も参照)が、第2抵抗付与部33Bの第1ピン521に突き当たるようになる。これにより装着部材20および検査品10は時計回り方向に回転する。付言すると、装着部材20および検査品10が再回転する。次いで、第2抵抗付与部33Bに設けられた第2ピン522に対して第4突起274が突き当たり、装着部材20が周方向に回転する。これにより、検査品10の第2面11fが、左ガイド32A側を向くとともに第2CCDカメラS2により撮影される。
【0101】
その後、検査品10および装着部材20は、図26の符号26Aに示すように、第3抵抗付与部33Cの対向位置に到達する。そしてこの場合、符号26Aに示すように、第1溝291の内部に設けられた第5突起275(図24(B)も参照)が、第3抵抗付与部33Cの第1ピン521に突き当たるようになる。これにより装着部材20および検査品10は時計回り方向に回転する。次いで、第3抵抗付与部33Cに設けられた第2ピン522に対して第6突起276が突き当たり(符号26B参照)、装着部材20が周方向に回転する。これにより、検査品10の第3面11gが、左ガイド32A側を向くとともに第3CCDカメラS3により撮影される。
【0102】
その後、検査品10および装着部材20は、図26の符号26Cに示すように、第4抵抗付与部33Dの対向位置に到達する。そしてこの場合、符号26Cに示すように、第2溝292の内部に設けられた第1突起271(図24(A)も参照)が、第4抵抗付与部33Dの第1ピン521に突き当たるようになる。これにより装着部材20および検査品10は時計回り方向に回転する。次いで、第4抵抗付与部33Dに設けられた第2ピン522に対して第2突起272が突き当たり(符号26D参照)、装着部材20が周方向に回転する。これにより、検査品10の第4面11hが、左ガイド32A側を向くとともに第4CCDカメラS4により撮影される。
【0103】
尚、上記第1の実施形態および第2の実施形態では、モータM(図2参照)により回転駆動されるロール状部材314を用いて検査品10および装着部材20の搬送を行ったが、搬送方向下流側に向かうに従い下る傾斜を載置部31に付与し、この傾斜を利用して検査品10および装着部材20を搬送することもできる。また、第2ローラ列312(図2参照)に含まれるロール状部材314を回転できないように固定することができる。このように固定をした場合、装着部材20に対し回転を抑える抗力が付与され、装着部材20の過度の回転が抑制される。付言すると、装着部材20に対し回転を抑える抗力が付与され、例えば、上記第2領域R2や第3領域R3が抵抗付与部33に接触しているにも関わらず装着部材20が回転する事態の発生が抑制される。
【0104】
また、第1ローラ列311におけるロール状部材314と第2ローラ列312におけるロール状部材314とを同速度で回転させるのではなく、第1ローラ列311におけるロール状部材314より第2ローラ列312におけるロール状部材314を若干遅く回転させることにより、装着部材20の過度の回転を抑制することができる。また上記第1の実施形態および第2の実施形態では、装着部材20を用いて検査品10を回転させる場合を説明したが、検査品10の外周面に対して第1領域R1や第2領域R2を形成したり、第1突起271〜第7突起277を形成したりすることにより、装着部材20を用いずに検査品10を回転させることもできる。
【符号の説明】
【0105】
10…検査品、20…装着部材、30…搬送装置、31…載置部、33A…第1抵抗付与部、33B…第2抵抗付与部、33C…第3抵抗付与部、33D…第4抵抗付与部、50…装着部材本体、271〜277…第1突起〜第7突起、521〜527…第1ピン〜第7ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品と、
前記物品を搬送する搬送装置と、
を備え、
前記搬送装置は、
予め定められた搬送経路に沿って前記物品を搬送する搬送手段と、
前記搬送経路の側方に配置され、当該搬送経路を搬送される前記物品の外周面に接触し当該物品に対し抗力を付与する第1の抗力付与部と、
前記搬送経路の側方に配置されるとともに前記第1の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第1の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される前記物品の前記外周面に接触し当該物品に対し抗力を付与する第2の抗力付与部と、
を備え、
前記物品は、
外周面を有した物品本体部と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記第1の抗力付与部に接触した際に当該第1の抗力付与部から付与される前記抗力を用いて当該物品本体部を周方向に回転させる第1の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記第1の接触領域と前記第1の抗力付与部との前記接触による前記回転に伴い当該第1の抗力付与部に接触し当該物品本体部を当該第1の抗力付与部に対し滑らせ当該物品本体部をスライド移動させる第2の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記スライド移動に伴い前記第2の抗力付与部に接触し当該第2の抗力付与部から付与される前記抗力を用いて当該物品本体部を周方向に回転させる第3の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記第3の接触領域と前記第2の抗力付与部との前記接触による前記回転に伴い当該第2の抗力付与部に接触し当該物品本体部を当該第2の抗力付与部に対し滑らせ当該物品本体部をスライド移動させる第4の接触領域と、
を備えることを特徴とする搬送システム。
【請求項2】
前記第2の接触領域は、前記物品本体部の一方側に設けられ、
前記第4の接触領域は、前記第2の接触領域が設けられている側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の搬送システム。
【請求項3】
前記物品は、所定の検査が行われる検査対象物と、当該検査対象物に装着された装着部材とから構成され、
前記第1の接触領域、前記第2の接触領域、前記第3の接触領域、および前記第4の接触領域は、前記装着部材の外周面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送システム。
【請求項4】
前記搬送装置は、
前記搬送経路の側方に配置されるとともに前記第2の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第2の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される前記物品の前記外周面に接触し当該物品に対し抗力を付与する第3の抗力付与部と、
前記搬送経路の側方に配置されるとともに前記第3の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第3の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される当該物品の前記外周面に接触し当該物品に対し抗力を付与する第4の抗力付与部と、を更に備え、
前記物品は、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記スライド移動に伴い前記第3の抗力付与部に接触し当該第3の抗力付与部から付与される前記抗力を用いて当該物品本体部を周方向に回転させる第5の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記第5の接触領域と前記第3の抗力付与部との前記接触による前記回転に伴い当該第3の抗力付与部に接触し当該物品本体部を当該第3の抗力付与部に対し滑らせ当該物品本体部をスライド移動させる第6の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記スライド移動に伴い前記第4の抗力付与部に接触し当該第4の抗力付与部から付与される前記抗力を用いて当該物品本体部を周方向に回転させる第7の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記第7の接触領域と前記第4の抗力付与部との前記接触による前記回転に伴い当該第4の抗力付与部に接触し当該物品本体部を当該第4の抗力付与部に対し滑らせ当該物品本体部をスライド移動させる第8の接触領域と、
を更に備えることを特徴とする請求項1記載の搬送システム。
【請求項5】
前記物品本体部を滑らせる前記第2の接触領域、前記第4の接触領域、前記第6の接触領域、および前記第8の接触領域は、当該物品本体部の周方向において略90°ずつずれた状態で配置されていることを特徴とする請求項4記載の搬送システム。
【請求項6】
表面性状が互いに異なり且つ周方向において互いに隣接して設けられた第1の表面領域および第2の表面領域、および、表面性状が互いに異なり且つ周方向において互いに隣接して設けられ且つ当該第1の表面領域および当該第2の表面領域とは高さ方向における異なる位置に配置された第3の表面領域および第4の表面領域を外周面に有する物品を予め定められた搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送経路を搬送される前記物品の前記外周面に接触する第1の接触部を有し、当該物品の前記第1の表面領域が当該第1の接触部に接触する場合に当該第1の接触部から当該第1の表面領域に抗力を与え当該物品を周方向に回転させ、当該回転に伴い当該物品の前記第2の表面領域が当該第1の接触部に接触した場合に当該第2の表面領域を当該第1の接触部に対して滑らせ当該回転を停止させる第1の回転/回転停止手段と、
前記第1の接触部よりも物品搬送方向下流側に配置されるとともに当該第1の接触部とは高さ方向における異なる箇所に設けられ搬送されてきた当該物品の前記外周面に接触する第2の接触部を有し、前記第1の回転/回転停止手段により回転が停止された当該物品の前記第3の表面領域に対し当該第2の接触部から抗力を与え当該物品を周方向に回転させ、当該回転に伴い前記第4の表面領域が当該第2の接触部に接触した際に当該第4の表面領域を当該第2の接触部に対して滑らせ当該回転を停止させる第2の回転/回転停止手段と、
を備えることを特徴とする搬送装置。
【請求項7】
前記第2の接触部よりも物品搬送方向下流側に配置されるとともに当該第2の接触部とは高さ方向における異なる箇所に設けられ搬送されてきた当該物品の前記外周面に接触する第3の接触部を有し、前記第2の回転/回転停止手段により回転が停止された当該物品の第5の表面領域に対し当該第3の接触部から抗力を与え当該物品を周方向に回転させ、当該回転に伴い当該第5の表面領域に隣接する第6の表面領域が当該第3の接触部に接触した際に当該第6の表面領域を当該第3の接触部に対して滑らせ当該回転を停止させる第3の回転/回転停止手段と、
前記第3の接触部よりも物品搬送方向下流側に配置されるとともに当該第3の接触部とは高さ方向における異なる箇所に設けられ搬送されてきた前記物品の前記外周面に接触する第4の接触部を有し、前記第3の回転/回転停止手段により回転が停止された当該物品の第7の表面領域に対し当該第4の接触部から抗力を与え当該物品を周方向に回転させ、当該回転に伴い当該第7の表面領域に隣接する第8の表面領域が当該第4の接触部に接触した際に当該第8の表面領域を当該第4の接触部に対して滑らせ当該回転を停止させる第4の回転/回転停止手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項6記載の搬送装置。
【請求項8】
搬送経路を搬送される搬送物の外周面に接触する第1の接触部と、当該第1の接触部よりも当該搬送物の搬送方向下流側に且つ当該第1の接触部よりも上方若しくは下方に配置され当該搬送物の当該外周面に接触する第2の接触部と、を有する搬送装置にて搬送可能な物品であって、
外周面を有した物品本体部と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記搬送装置における当該物品本体部の移動に伴い前記第1の接触部に接触し当該第1の接触部から付与される抗力を用いて当該物品本体部を周方向に回転させる第1の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記第1の接触領域と前記第1の接触部との前記接触による前記回転に伴い当該第1の接触部に接触し当該物品本体部を当該第1の接触部に対し滑らせ当該物品本体部をスライド移動させる第2の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記スライド移動に伴い前記第2の接触部に接触し当該第2の接触部から付与される抗力を用いて当該物品本体部を周方向に回転させる第3の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記第3の接触領域と前記第2の接触部との前記接触による前記回転に伴い当該第2の接触部に接触し当該物品本体部を当該第2の接触部に対し滑らせ当該物品本体部をスライド移動させる第4の接触領域と、
を備える物品。
【請求項9】
前記第2の接触領域は、前記物品本体部の一方側に設けられ、
前記第4の接触領域は、前記第2の接触領域が設けられている側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項8記載の物品。
【請求項10】
物品と、
前記物品を搬送する搬送装置と、
を備え、
前記搬送装置は、
予め定められた搬送経路に沿って前記物品を搬送する搬送手段と、
前記物品の搬送方向にて複数の位置に配置され前記搬送経路に突出する突出部を複数有し、当該搬送経路を搬送される当該物品の側部に接触し当該物品に対し抗力を付与する第1の抗力付与部と、
前記物品の搬送方向にて複数の位置に配置され前記搬送経路に突出する突出部を複数有し、前記第1の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第1の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される当該物品の側部に接触し当該物品に対し抗力を付与する第2の抗力付与部と、
を有し、
前記物品は、
物品本体部と、
前記物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ当該周方向において複数配置され、前記第1の抗力付与部に設けられた前記突出部に接触可能な第1の接触部と、
前記周方向において前記所定範囲に隣接した箇所に位置し、前記第1の接触部が設けられていない第1の領域と、
前記物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ当該周方向において複数配置され、前記第2の抗力付与部に設けられた前記突出部に接触可能な第2の接触部と、
前記第2の接触部が設けられている前記所定範囲に隣接した箇所に位置し、当該第2の接触部が設けられていない第2の領域と、
を備え、
前記搬送経路を移動する前記物品の前記第1の接触部が前記第1の抗力付与部に設けられた前記突出部に順次接触することで当該物品が周方向に回転し、当該回転に伴い前記第1の領域が当該突出部が設けられた側と対峙することで当該物品の当該回転が停止し、当該物品の前記第2の接触部が前記第2の抗力付与部に設けられた前記突出部に順次接触することで当該物品の回転が再開し、当該回転に伴い前記第2の領域が当該突出部が設けられた側と対峙することで当該物品の当該回転が停止する搬送システム。
【請求項11】
前記第1の領域は、前記物品本体部の一方側に設けられ、
前記第2の領域は、前記第1の領域が設けられている側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項10記載の搬送システム。
【請求項12】
前記物品は、所定の検査が行われる検査対象物と、当該検査対象物に装着された装着部材とから構成され、
前記第1の接触部、前記第1の領域、前記第2の接触部、および前記第2の領域は、前記装着部材に形成されていることを特徴とする請求項10又は11に記載の搬送システム。
【請求項13】
前記搬送装置は、
前記物品の搬送方向にて複数の位置に配置され前記搬送経路に突出する突出部を複数有し、前記第2の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第2の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される当該物品の側部に接触し当該物品に対し抗力を付与する第3の抗力付与部と、
前記物品の搬送方向にて複数の位置に配置され前記搬送経路に突出する突出部を複数有し、前記第3の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第3の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される当該物品の側部に接触し当該物品に対し抗力を付与する第4の抗力付与部と、
を更に備え、
前記物品は、
前記物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ当該周方向において複数配置され、前記第3の抗力付与部に設けられた前記突出部に接触可能な第3の接触部と、
前記第3の接触部が設けられている前記所定範囲に隣接した箇所に位置し、当該第3の接触部が設けられていない第3の領域と、
前記物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ当該周方向において複数配置され、前記第4の抗力付与部に設けられた前記突出部に接触可能な第4の接触部と、
前記第4の接触部が設けられている前記所定範囲に隣接した箇所に位置し、当該第4の接触部が設けられていない第4の領域と、
を更に備え、
前記物品の前記第3の接触部が前記第3の抗力付与部に設けられた前記突出部に順次接触することで当該物品の回転が再開し、当該回転に伴い前記第3の領域が当該突出部が設けられた側と対峙することで当該物品の当該回転が停止し、当該物品の前記第4の接触部が前記第4の抗力付与部に設けられた前記突出部に順次接触することで当該物品の回転が再開し、当該回転に伴い前記第4の領域が当該突出部が設けられた側と対峙することで当該物品の当該回転が停止することを特徴とする請求項10記載の搬送システム。
【請求項14】
予め定められた搬送経路に沿って物品を搬送する搬送手段と、
前記物品の搬送方向にて複数の位置に配置され前記搬送経路に突出する突出部を複数有し、当該搬送経路を搬送される当該物品の側部に接触し当該物品に対し抗力を付与する第1の抗力付与部と、
前記物品の搬送方向にて複数の位置に配置され前記搬送経路に突出する突出部を複数有し、前記第1の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第1の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される当該物品の側部に接触し当該物品に対し抗力を付与する第2の抗力付与部と、
を備える搬送装置。
【請求項15】
前記物品の搬送方向にて複数の位置に配置され前記搬送経路に突出する突出部を複数有し、前記第2の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第2の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される当該物品の側部に接触し当該物品に対し抗力を付与する第3の抗力付与部と、
前記物品の搬送方向にて複数の位置に配置され前記搬送経路に突出する突出部を複数有し、前記第3の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第3の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される当該物品の側部に接触し当該物品に対し抗力を付与する第4の抗力付与部と、
を更に備えることを特徴とする請求項14記載の搬送装置。
【請求項16】
搬送経路の側方から当該搬送経路に突出した突出部を複数有し当該搬送経路を搬送される搬送物の側部に接触し当該搬送物に抗力を付与する第1の抗力付与部と、当該第1の抗力付与部よりも搬送物の搬送方向下流側且つ当該第1の抗力付与部よりも上方若しくは下方に配置され当該搬送経路の側方から当該搬送経路に突出した突出部を複数有し当該搬送経路を搬送される当該搬送物の側部に接触し当該搬送物に抗力を付与する第2の抗力付与部と、を有する搬送装置にて搬送可能な物品であって、
物品本体部と、
前記物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ当該周方向において複数配置され、前記第1の抗力付与部に設けられた前記突出部に順次接触し当該物品本体部を周方向に回転させる第1の接触部と、
前記所定範囲に隣接した箇所に位置し、前記第1の接触部が設けられておらず、前記回転に伴い前記第1の抗力付与部が設けられた側と対峙し当該回転を停止させる第1の部位と、
前記物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ当該周方向において複数配置され、当該物品本体部の移動に伴い前記第2の抗力付与部に設けられた前記突出部に順次接触し当該物品本体部を周方向に回転させる第2の接触部と、
前記第2の接触部が設けられた前記所定範囲に隣接した箇所に位置し、当該第2の接触部が設けられておらず、前記回転に伴い前記第2の抗力付与部が設けられた側と対峙し当該回転を停止させる第2の部位と、
を備える物品。
【請求項17】
前記物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ当該周方向において複数配置され、前記第2の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ当該第2の抗力付与部とは高さ方向における異なる位置に配置された第3の抗力付与部における突出部に順次接触し当該物品本体部を周方向に回転させる第3の接触部と、
前記第3の接触部が設けられた前記所定範囲に隣接した箇所に位置し、当該第3の接触部が設けられておらず、前記回転に伴い前記第3の抗力付与部が設けられた側と対峙し当該回転を停止させる第3の部位と、
前記物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ当該周方向において複数配置され、前記第3の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ当該第3の抗力付与部とは高さ方向における異なる位置に配置された第4の抗力付与部における突出部に順次接触し当該物品本体部を周方向に回転させる第4の接触部と、
前記第4の接触部が設けられた前記所定範囲に隣接した箇所に位置し、当該第4の接触部が設けられておらず、前記回転に伴い前記第4の抗力付与部が設けられた側と対峙し当該回転を停止させる第4の部位と、
を更に備えることを特徴とする請求項16記載の物品。
【請求項18】
物品と、
前記物品を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置により搬送される前記物品を検査する検査部と、
を備え、
前記搬送装置は、
予め定められた搬送経路に沿って前記物品を搬送する搬送手段と、
前記搬送経路の側方に配置され、当該搬送経路を搬送される前記物品の外周面に接触し当該物品に対し抗力を付与する第1の抗力付与部と、
前記搬送経路の側方に配置されるとともに前記第1の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第1の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される当該物品の外周面に接触し当該物品に対し抗力を付与する第2の抗力付与部と、
を備え、
前記物品は、
外周面を有した物品本体部と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記第1の抗力付与部に接触した際に当該第1の抗力付与部から付与される前記抗力を用いて当該物品本体部を周方向に回転させる第1の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記第1の接触領域と前記第1の抗力付与部との前記接触による前記回転に伴い当該第1の抗力付与部に接触し当該物品本体部を当該第1の抗力付与部に対し滑らせ当該物品本体部をスライド移動させる第2の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記スライド移動に伴い前記第2の抗力付与部に接触し当該第2の抗力付与部から付与される前記抗力を用いて当該物品本体部を周方向に回転させる第3の接触領域と、
前記物品本体部の前記外周面に設けられ、前記第3の接触領域と前記第2の抗力付与部との前記接触による前記回転に伴い当該第2の抗力付与部に接触し当該物品本体部を当該第2の抗力付与部に対し滑らせ当該物品本体部をスライド移動させる第4の接触領域と、
を備えることを特徴とする検査システム。
【請求項19】
物品と、
前記物品を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置により搬送される前記物品を検査する検査部と、
を備え、
前記搬送装置は、
予め定められた搬送経路に沿って前記物品を搬送する搬送手段と、
前記物品の搬送方向にて複数の位置に配置され前記搬送経路に突出する突出部を複数有し、当該搬送経路を搬送される当該物品の側部に接触し当該物品に対し抗力を付与する第1の抗力付与部と、
前記物品の搬送方向にて複数の位置に配置され前記搬送経路に突出する突出部を複数有し、前記第1の抗力付与部よりも物品搬送方向下流側に且つ高さ方向において当該第1の抗力付与部とは異なる位置に配置され、当該搬送経路を搬送される当該物品の側部に接触し当該物品に対し抗力を付与する第2の抗力付与部と、
を有し、
前記物品は、
物品本体部と、
前記物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ当該周方向において複数配置され、前記第1の抗力付与部に設けられた前記突出部に接触可能な第1の接触部と、
前記周方向において前記所定範囲に隣接した箇所に位置し、前記第1の接触部が設けられていない第1の領域と、
前記物品本体部の周方向における所定範囲内に且つ当該周方向において複数配置され、前記第2の抗力付与部に設けられた前記突出部に接触可能な第2の接触部と、
前記第2の接触部が設けられている前記所定範囲に隣接した箇所に位置し、当該第2の接触部が設けられていない第2の領域と、
を備え、
前記搬送経路を移動する前記物品の前記第1の接触部が前記第1の抗力付与部に設けられた前記突出部に順次接触することで当該物品が周方向に回転し、当該回転に伴い前記第1の領域が当該突出部が設けられた側と対峙することで当該物品の当該回転が停止し、当該物品の前記第2の接触部が前記第2の抗力付与部に設けられた前記突出部に順次接触することで当該物品の回転が再開し、当該回転に伴い前記第2の領域が当該突出部が設けられた側と対峙することで当該物品の当該回転が停止する検査システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2011−241005(P2011−241005A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−112160(P2010−112160)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【特許番号】特許第4590021号(P4590021)
【特許公報発行日】平成22年12月1日(2010.12.1)
【出願人】(000002004)昭和電工株式会社 (3,251)
【出願人】(000186854)昭和アルミニウム缶株式会社 (155)
【Fターム(参考)】