説明

搬送装置およびこれを備えた箱詰め装置

【課題】整列させた物品列の長さが変化した場合でも、プッシャを交換することなく処理を行うことが可能な搬送装置およびこれを備えた箱詰め装置を提供する。
【解決手段】箱詰め装置では、リフト機構53上において、両側を支持部材53b,53cによって支持された状態で載置された複数の商品Xの束を横送りする際には、所定の間隔で切り込みが形成されたプッシャ52aによって商品Xの束の整列方向に交差する方向に商品Xの束を押し出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受け取った複数の物品を整列させながら搬送して、所定の箱内へ搬送する搬送装置およびこれを備えた箱詰め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、組合せ計量装置や製袋包装機を含む生産ラインにおいては、袋のシール不良を検査するシールチェッカ等の検査装置や、検査を終えた正常品の袋を縦に複数個並べた後、まとめて段ボール箱へ箱詰めする搬送装置等が用いられている。
例えば、特許文献1には、所定の数のスナック菓子の袋を立てて一列状に密着させた袋列を、L字の水平搬送経路に沿って円滑に搬送することが可能な搬送方法について開示されている。
【0003】
この搬送方法では、テーブル上に3本のガイドレールと、縦送りプッシャと、横送り手段とを設けただけで、所定数のスナック菓子袋を立てた状態で一列に密着させながら前方に転倒しないように縦送りすることができる。さらに、横送りプッシャによって袋列を押すことで、容易に横送りすることでL字状に搬送することができる。
【特許文献1】特開平9−104526号公報(平成9年4月22日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の搬送方法では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された搬送方法では、整列させる袋列の大きさ(袋の数)に応じて、適正な大きさの横送りプッシャに交換する必要がある。具体的には、横送りプッシャは、袋列の全体を押す必要があるため、袋列が長くなると長いものに交換する必要が生じ、逆に短くなると今度は横送りプッシャが前進した際に袋列を送り込む先に待機している転倒防止部材と干渉してしまうため、1対の転倒防止部材間の距離よりも若干短いものに交換する必要がある。よって、袋列の長さが変わる度に横送りプッシャの長さを変更あるいは調整する必要が生じるため、非常に面倒であって作業性を低下させる要因となっていた。
【0005】
例えば、箱詰めする際の充填率を向上させるために、袋列の個数を8個、9個と交互に袋の個数を変えながら袋詰めを行う場合には、各バッチごとに横送りプッシャの長さを変えてやる必要があり、特に、作業性の低下の問題は顕著になる。
本発明の課題は、整列させた物品列の長さが変化した場合でも、プッシャを交換することなく処理を行うことが可能な搬送装置およびこれを備えた箱詰め装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る搬送装置は、一対の転倒防止部材と、横送り部材と、を備えている。一対の転倒防止部材は、複数の物品を整列させて形成される物品列の前後にそれぞれ配置されており、前後の部材間の間隔が物品列の長さに応じて変化する。横送り部材は、転倒防止部材の方向へ前進させて整列された物品列を整列方向に交差する方向へと押し出すとともに、物品列と当接する当接面に整列方向において所定間隔ごとに形成された複数の切り込み部を有する。
【0007】
ここでは、個々の物品を受け入れる際に整列させて複数の物品からなる物品列を構成し、この物品列を横送りして搬送する搬送装置において、物品列を横送りする際には、横送り部材における物品列との当接面に形成された複数の切り込み部の1つに、物品列の前後にそれぞれ配置されている一対の転倒防止部材が入り込むように、横送り部材が移動する。
【0008】
ここで、横送り部材の当接面に形成された複数の切り込み部は、物品列を構成する個々の物品の厚みとほぼ同じピッチで形成されていることが好ましい。
通常、このような複数の物品列を整列させた状態で搬送する場合には、物品列を構成するために物品列の前後を挟み込むように支持する転倒防止部材が配置される。一方、側方から物品列を押し出す横送り部材は、物品列の側方全体を押す必要があるため、物品列の長さと同等の長さを有している。このため、横送り部材によって物品列を横送りする際には、横送り部材が転倒防止部材と干渉して、物品列を所定の位置まで送り出すことができなくなるおそれがある。
【0009】
本発明の搬送装置では、このような横送り部材の前進時における転倒防止部材との干渉を防止するために、横送り部材の物品列との当接面に切り込み部を設けている。
これにより、物品列を構成する物品の個数を変更して物品列の長さが変動した場合でも、横送り部材を前進させた際に、横送り部材の当接面に形成された複数の切り込み部の部分に転倒防止部材を入り込ませることで、互いの干渉を防止することができる。この結果、物品列の長さ(物品の個数)の変化に関わらず、簡易な構成であっても、常に安定して物品列を横送りすることが可能になる。そして、物品列の長さが変わっても横送り部材を交換する必要もないため、作業性を大幅に向上させることができる。
【0010】
第2の発明に係る搬送装置は、第1の発明に係る搬送装置であって、横送り部材は、当接面が櫛歯状になっている。
ここでは、所定間隔ごとに切り込み部が形成された横送り部材の当接面が、櫛歯状になっている。
これにより、横送り部材を前進させた場合でも、転倒防止部材が櫛歯状部分の切り込みに位置することで、互いの干渉を防止することができる。
【0011】
第3の発明に係る搬送装置は、第1または第2の発明に係る搬送装置であって、複数の切り込み部は、物品列を構成する個々の物品の厚みとほぼ同じピッチで形成されている。
ここでは、横送り部材の当接面に形成された複数の切り込み部が、物品の厚みを基準とするピッチごとに形成されている。
これにより、例えば、物品列を構成する物品の数が1バッチごとに異なる場合でも、物品の数の増減に応じて移動する転倒防止部材と干渉する横送り部材の位置に切り込み部が配置されるため、物品列を構成する物品の個数に関わらず、互いの干渉を防止することができる。この結果、横送り部材の交換作業が不要になるため、異なる個数の物品列を搬送する際の作業性を大幅に向上させることができる。
【0012】
第4の発明に係る搬送装置は、第1から第3の発明のいずれか1つに係る搬送装置であって、物品列を構成する物品の数を切り換えて、一対の転倒防止部材間の距離を調整する制御部をさらに備えている。
ここでは、例えば、運転中に、8個の物品からなる物品列、9個の物品からなる物品列を1バッチごとに交互に構成して搬送する場合には、物品の個数に応じて転倒防止部材の位置、つまり一対の転倒防止部材間の距離を、制御部によって調整する。
【0013】
これにより、1バッチごとに物品列の個数が異なる物品列を交互に搬送する場合でも、自動的に転倒防止部材の間隔を調整して物品列の姿勢が乱れることを防止することができ、かつ横送り部材を前進させた際における転倒防止部材との干渉を防止することができる。
【0014】
第5の発明に係る搬送装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る搬送装置であって、一対の転倒防止部材は、物品列を挟み込む方向に移動して、物品列に対して圧力を付与する。
ここでは、物品列を前後から支持する一対の転倒防止部材が、圧力をかけて物品列を挟み込む。
これにより、物品列を構成する各物品の形状等を均一化することができるため、横送り部材によって安定して横送りすることができる。
【0015】
第6の発明に係る箱詰め装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係る搬送装置と、搬送装置において整列された所定数の物品の束をまとめて箱内へ移し替える詰め込み部材と、を備えている。
ここでは、上述した搬送装置を搭載した箱詰め装置を構成している。
これにより、物品列の長さ(物品の個数)の変化に関わらず、簡易な構成であっても、常に安定して物品列を横送りすることが可能になる。そして、物品列の長さが変わっても横送り部材を交換する必要もないため、箱止め時における作業性を大幅に向上させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の搬送装置によれば、物品列の長さ(物品の個数)の変化に関わらず、簡易な構成であっても、常に安定して物品列を横送りすることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の一実施形態に係る搬送装置について、図1〜図14を用いて説明すれば以下の通りである。
[箱詰め装置1全体の構成]
本実施形態に係る箱詰め装置1は、図1および図2に示すように、スナック菓子を軟包材によって包装して得られる略四角形状の袋菓子である商品(物品)Xを搬送してダンボール箱Yに箱詰めにするための装置である。箱詰め装置1は、搬送装置10と、受渡し機構20と、箱詰め機構30と、を備えている。
【0018】
[搬送装置10の構成]
搬送装置10は、箱詰め装置1における上流側に配置されており、図2に示すように、上流側のコンベア100から搬送されてくる商品Xを順次下流側へ搬送方向a(図10参照)に沿って下流側へ搬送する。そして、搬送装置10は、図3に示すように、取り込みコンベア11と、一対のサイドコンベア12,13と、調節機構14と、を有している。
【0019】
取り込みコンベア11は、箱詰め装置1の最上流側に配置されており、上流側から搬送されてくる商品Xを搬送方向aに沿って下流側へ搬送する。
ここで、コンベア100の搬送速度は取り込みコンベア11の搬送速度よりも遅くなるように設定されている。また、上流側のコンベア100の搬送面は、取り込みコンベア11の搬送面よりも摩擦抵抗が小さくなっており、搬送面上を多少滑らせながら商品Xを搬送する。
【0020】
一対のサイドコンベア12,13は、図3に示すように、取り込みコンベア11の上方において、商品Xの搬送方向a(図10参照)から見て、略ハの字状になるように配置されている。ここで、サイドコンベア12,13は、その搬送面と取り込みコンベア11の搬送面とがなす角度がそれぞれ約80度となるように配置されている。
また、サイドコンベア12,13は、商品Xの搬送方向aと交差する方向における取り込みコンベア11の搬送面の両端側において、商品Xとそれぞれ当接して搬送方向aに商品Xを所定の速度で下流側へ搬送する。また、一対のサイドコンベア12,13は、取り込みコンベア11よりも搬送速度が、約5m/min速くなるように設定されている。
【0021】
商品Xは、上流側から所定の姿勢よりも搬送面に対してやや傾斜した状態で搬送されてくる場合がある。このような場合には、上流側の商品Xの上流側の両端部のうちいずれか一方の端部が先に、サイドコンベア12,13のうちいずれか一方の搬送面と当接して搬送されるため、取り込みコンベア11の搬送面の中心側に商品Xを移動させる力が働く。これにより、商品Xが所定の姿勢よりもやや回転した状態で上流側から搬送されてきても、搬送装置10は、商品Xを所定の搬送姿勢に戻しつつ下流側に搬送することができる。
【0022】
さらに、商品Xの内容物であるスナック菓子が袋内において偏っている場合には、一対のサイドコンベア12,13が商品Xに当接しつつ搬送することによって袋内のスナック菓子の偏りをならしてより均一な状態に近づけつつ商品Xを搬送することができるという効果もある。
調節機構14は、搬送装置10の上部に配置されており、一対のサイドコンベア12,13の搬送方向aと交差する方向における取り付け位置を調節する。また、調整機構14は、スライドレール15と、位置決めストッパ16と、を有している。
【0023】
スライドレール15は、一対のサイドコンベア12,13の上方のフレームに設けられている。サイドコンベア12,13は、搬送方向aと交差する方向における一対のサイドコンベア12,13の取り付け位置を調整する。
位置決めストッパ16は、スライドレール15の近傍に設けられており、スライドレール15に取り付けられた一対のサイドコンベア12,13の位置を固定する。
【0024】
これにより、搬送装置10は、搬送される商品Xの袋の大きさに応じて一対のサイドコンベア12,13の取り付け位置を調節することができる。
[受渡し機構20の構成]
受渡し機構20は、搬送装置10の直下流側に配置されており、上流側の搬送装置10から搬送方向aに沿って下流側へ搬送されてくる商品Xを受け取って下流側の所定の位置に起立姿勢で袋を順次並べる。そして、受渡し機構20は、支持プレート21と、4台の受渡し台22と、回転軸23と、吹付け部60(図5参照)と、吸引装置70(図4参照)と、を有している。
【0025】
支持プレート21は、図1に示すように、回転軸23によって回転可能に支持されている略円形プレートであって、搬送装置10の下流側において搬送方向aと略対向するように、本体ケース1aの側面部に取り付けられている。
4台の受渡し台22は、搬送装置10の直下流側において、略円形の支持プレート21の表面に対して同一の円上にそれぞれ配置されており、一部分が櫛歯状となっている載置面22d(図5参照)をそれぞれ有している。なお、受渡し台22の詳細な構成および動作については、後段にて詳述する。
【0026】
回転軸23は、略円形の支持プレート21の中心部分に取り付けられており、4台の受渡し台22の回転軌道の中心となる。また、回転軸23は、図4に示すように、4台の受渡し台22を重力加速度gよりも大きい加速度αで移動させる。これにより、受渡し台22を高速で駆動させることができるため、箱詰め装置1の処理能力を向上させることができる。
【0027】
吹付け部60は、図5に示すように、受渡し台22が搬送装置10から商品Xを受け取る位置P1の上方に配置されており、受渡し台22の載置面22d上にある商品Xの上面に対してエアを吹き付ける。なお、この吹付け部60の構成については、後段にて詳述する。
吸引装置70は、図4および図5に示すように、4台の受渡し台22の回転軌道における位置P1の近傍に配置されており、後述する受渡し台22の第2開口部22cに当接して、受渡し台22上に載置された商品Xを吸引する。なお、この吸引装置70の構成についても、後段にて詳述する。
【0028】
(受渡し台22の構成)
受渡し台22は、図4から図6に示すように、各受渡し台22を回転可能な状態で支持する回転軸22aと、商品Xの載置面22dにおける櫛歯状の部分以外の面に開口する第1開口部22bと、商品Xの載置面22dとは反対側に開口する第2開口部22cと、商品Xの載置面22dと、第1・第2開口部22b,22cを連通させるチャンバ部22eと、を有している。
【0029】
回転軸22aは、受渡し台22の姿勢を切り換えるための回転軸であって、支持プレート21に対してそれぞれ取り付けられている。そして、受渡し台22は、この回転軸22aを中心に回転することで、搬送装置10から受け取った商品Xの姿勢を水平姿勢から起立姿勢へと切り換える。
第1開口部22bは、受渡し台22における櫛歯状部分を除く金属プレートの部分に相当する商品Xの載置面22dに形成された複数の円形穴であって、チャンバ部22e内の内部空間Sに発生した負圧によって商品Xを載置面22dに対して吸い付ける。
【0030】
第2開口部22cは、受渡し台22における裏面側のチャンバ部22eの先端部分に形成された複数の円形穴によって構成されている。そして、第2開口部22cは、受渡し台22が回転軸23を中心とする回転軌道に沿って移動しながら自らも回転軸22aを中心に回転する際に、位置P1において、後述する吸引装置70の弾性部材72に当接する。このとき、第2開口部22cが当接した吸引装置70では、図示しない真空ポンプによって空気が吸引されているため、第2開口部22cを介してチャンバ部22e内に形成された内部空間Sに、受渡し台22上に載置された商品Xを吸引するための負圧を発生させることができる。
【0031】
載置面22dは、搬送装置10から搬入される商品Xと接触する面であって、上述した第1開口部22bが形成されている。また、載置面22dは、図5等に示すように、商品Xの袋形状に密着するように、互いに交差する2つの面によって形成されている。これにより、受渡し台22上に載置された商品Xとの密着度を上げて、第1開口部22bにおける商品Xの吸引を効果的に行うことができる。
【0032】
チャンバ部22eは、受渡し台22における商品Xの載置面22dとは反対側であって、第1開口部22bと第2開口部22cとを連通させる箱状の部材であって、箱内に内部空間Sを形成する。そして、チャンバ部22eでは、上述した第2開口部22cが吸引装置70に対して当接すると、吸引装置70によって内部空間Sに負圧が形成される。本実施形態では、内部空間Sにおいて発生する負圧によって、受渡し台22上に載置された商品Xを第1開口部22bを介して吸引することができる。また、チャンバ部22eは、内部空間Sの断面積が、上記第1・第2開口部22b,22cと比較して大きくなるように構成されている。換言すれば、チャンバ部22e内の内部空間Sの断面積と比較して、各開口部22b,22cが小さく形成されている。これにより、受渡し台22が回転・移動して吸引装置70から離間した場合でも、第2開口部22cからチャンバ部22e内へ空気が流入して、商品Xを受け取る位置P1において吸引装置70によって形成された負圧が容易になくなってしまうことはなく、ある程度の時間差をおいてから負圧が0になるようにすることができる。この結果、商品Xを受渡し台22において保持する吸引力をできる限り長く維持することができる。
【0033】
(受渡し台22の動作)
受渡し台22は、支持プレート21の回転に伴って回転軸23を中心として回転移動しており、図1に示す位置P1において、上流側の搬送装置10から搬送されてくる商品Xの長手方向が略水平に向く状態で受け取る。この際、受け取った商品Xは、図4に示す吸引装置70によって受渡し台22の載置面22dに対して吸い付けられた状態で保持される。
【0034】
次に、支持プレート21が回転軸23を中心にして回転方向dの方向に約90°回転する。この間に、受渡し台22は、回転軸22aを中心にして商品Xが起立姿勢となるように約90°だけ回転方向eの方向に回転して図1に示す位置P2へ移動する。そして、受渡し台22は、搬送機構40における所定の位置Qに商品Xを起立姿勢で載置した後、商品Xに接触しないように回転軸23を中心に回転しながら上方へ退避するように移動する。この際、上記所定の位置Qには、バケット41,42(後段にて詳述)のうち、いずれか一方が停止しており、商品Xを起立姿勢のまま受け取って整列させる。
【0035】
さらに、受渡し台22は、図1に示す位置P2から支持プレート21が回転軸23を中心にして回転方向dの方向に約90°回転する間に、受渡し台22が約90°回転方向eの方向に回転軸22aを中心に回転して図1に示す位置P3に移動する。同様にして、受渡し台22は、位置P3から位置P4へと移動する。
支持プレート21の側面部に配置された4台の受渡し台22が、このような動作を順次行うことによって、複数の商品Xを所定の位置Qに起立姿勢で受け渡して商品Xの束を形成することができる。
【0036】
(吹付け部60の構成)
吹付け部60は、図5に示すように、2つの吹付け口61a,61bを有している。そして、吹付け部60は、位置P1において受渡し台22が商品Xを受け取って、位置P2へと移動を開始するタイミングで、各吹付け口61a,61bから商品Xの上面に間欠的にエアを吹き付ける。
【0037】
これにより、吹付け部60から吹き付けられるエアの風圧によって、商品Xを受渡し台22の載置面22dに対して押し付けることができる。この結果、搬送装置10から受け取った商品Xを、受渡し台22によって安定した状態で下流側の搬送機構40へと搬送しつつ、商品Xの姿勢を起立姿勢へと切り換えることができる。
また、本実施形態では、吹付け部60が、間欠的にエアの吹付けを行っている。これにより、連続的にエアの吹き付けを行う場合と比較して、搬送装置10から商品Xが搬入されてくる際に、エアによって受渡し台22への商品Xの移動を妨げることを回避することができる。
【0038】
なお、エアの吹付け位置としては、商品Xにおける上流側だけを押さえる場合には吹付け口61bだけからエアを吹き付ける一方、下流側だけを押さえる場合には吹付け口61aだけからエアを吹き付ければよい。これにより、受渡し台22上における商品Xの立ち上がり等の姿勢の乱れを効果的に抑制することができる。
(吸引装置70の構成)
吸引装置70は、上述のように、受渡し台22上に載置された商品Xを受渡し台22に対して吸引するための装置であって、図4および図5に示すように、本体71と、弾性部材72とを有している。
【0039】
本体71は、図示しないエア配管を介して真空ポンプに接続されており、内部の空間には真空ポンプによって負圧が形成される。
弾性部材72は、受渡し台22の第2開口部22cとほぼ同じ大きさの開口を有し、図4および図5に示すように、受渡し台22が搬送装置10から商品Xを受け取る位置P1において受渡し台22の第2開口部22cと当接するように、受渡し台22の回転軌道の接線方向に略平行になるように配置されている。そして、弾性部材72は、受渡し台22の第2開口部22cと吸引装置70とが当接する際には、両部の間の緩衝材として機能する。これにより、受渡し台22と吸引装置70とが当接する際における配置精度の許容範囲を拡大することができ、かつ弾性部材72を介して当接させることにより受渡し台22のチャンバ部22e内が吸引される時間を延長することができる。なお、弾性部材72としては、ゴム製品や発泡ウレタン等の樹脂製品を用いることができる。
【0040】
[箱詰め機構30の構成]
箱詰め機構30は、図1に示すように、受渡し機構20の直下流側に配置されており、所定の位置Qにおいて、上流側の受渡し機構20から起立姿勢で受け渡される所定数の商品Xの束を、搬送方向b(図10参照)に沿って排出位置Rまで搬送する。さらに、箱詰め機構30は、上記のように、所定の個数ずつ排出位置Rまで商品Xが搬送されてくると、排出位置Rの側面側にセットされているダンボール箱Y(図2および図10参照)へ商品Xの束を集積状態のまま排出して箱詰めする。そして、箱詰め機構30は、搬送機構40と排出装置(搬送装置)50とを有している。
【0041】
(搬送機構40の構成)
搬送機構40は、図1、図7および図8に示すように、バケット41,42と、仕切り板43a、仕切り板43bと、背板44a,44bと、駆動モータM1〜M3と、を有しており、上流側の受渡し機構20から所定の位置Qに起立姿勢で搬送される商品Xを順に受け取って所定の個数ずつ下流側の排出位置Rへ搬送する。
【0042】
バケット41,42は、搬送機構40における上流側と下流側とにおいて、それぞれ1つずつ設けられており、回転軸45,46を中心に回転するスプロケットs1,s1間、s2,s2間に巻き掛けられたチェーンに沿ってループ状に走行する。そして、バケット41,42は、その上に載置された複数の商品Xの束を、上流側の所定の位置Pから下流側の排出位置Rまで搬送する。また、バケット41,42は、それぞれ複数の底板41a,42aを組み合わせて構成されている。
【0043】
仕切り板43a,43bは、複数の底板41a,42aのうち、最も下流側(先頭側)に配置された底板41a,42aにそれぞれ取り付けられている。この仕切り板43a,43bによって、受渡し台22から受け渡された複数の商品Xの束の先頭の商品Xを起立姿勢のままで保持しつつ、その後で受け渡される複数の商品Xを、各バケット41,42上において整列させることができる。また、仕切り板43a,43bは、後述する駆動モータM1,M2によってスプロケットs1,s2を介してそれぞれ独立駆動される。さらに、仕切り板43a,43bは、商品Xと当接する面が櫛歯状となっており、上述した受渡し台22の櫛歯状の部分と交差して互いに接触しないように構成されている。
【0044】
背板44a,44bは、各バケット41,42上に載置された複数の商品Xの束を、後方から支持する部材であって、各仕切り板43a,43bに対して1つずつ設けられている。また、背板44a,44bは、共通の駆動源である駆動モータM3によって駆動されており、移動ループにおいて互いに対向する位置に取り付けられている。このように、背板44a,44bを、仕切り板43a,43bとは別々の駆動源によって駆動させることで、箱詰めされる所定数の商品Xの数が変更された場合でも、仕切り板43a,43bとの間に商品Xの束を挟み込んで、安定した状態で排出位置Rまで商品Xの束を搬送することができる。なお、背板44a,44bは、商品Xと当接する面が櫛歯状となっており、上述した受渡し台22の櫛歯状の部分と交差して互いに接触しないように構成されている点については、仕切り板43a,43bと同様である。
【0045】
スプロケットs1〜s3は、搬送機構40における両端部分にそれぞれ配置されており、同一の径を有している。これにより、仕切り板43aと仕切り板43bと背板44a,44bとを、同じ回転数で同じ速度で移動させることができる。
本実施形態では、上述のように、仕切り板43aと、仕切り板43bと、背板44a,44bとをそれぞれ独立して駆動するように構成されており、仕切り板43aを駆動する駆動モータM1によって第1のループが、仕切り板43bを駆動する駆動モータM2によって第2のループが、背板44a,44bを駆動する駆動モータM3によって第3のループが形成される。
【0046】
これにより、仕切り板43aと背板44aとの間、および仕切り板43bと背板44bとの間に、それぞれ複数の商品Xの束を挟み込むようにして搬送することで、搬送機構40において従来よりも大幅に安定した状態での搬送が可能になる。
ここで、搬送機構40による商品Xの束の搬送方法について、バケット41側を例に挙げて具体的に説明すれば以下の通りである。なお、もう一方のバケット42についても、以下の説明と同様にして搬送を行うものとする。
【0047】
すなわち、商品Xが受け渡される所定の位置Qにおいて待機しているバケット41は、上流側の受渡し台22から商品Xが搬送されてくると、先頭の商品Xを仕切り板43aによって起立姿勢で保持したまま受け取る。そして、バケット41は、商品Xの袋の厚みd1(図13参照)分に相当する所定の間隔だけ下流側に移動することによって、図9(a)に示すように、先頭で受け入れた商品Xの後方に複数の商品Xを整列させた状態で受け入れる。このとき、背板44aは、商品Xを受け入れる所定の位置Q(図10参照)の下流側で待機している。そして、下流側のバケット42に相当する仕切り板43bは、背板44aのすぐ下流側において待機している。ここで、図9(b)に示すように、受け渡された商品Xの束が所定の個数になると、図9(c)に示すように、仕切り板43aと背板44aとの間に複数の商品Xの束を挟み込んだ状態で、図9(d)に示すように、下流側の排出位置R(図10参照)まで搬送方向bに沿って搬送する。このとき、図9(b)に示すように、背板44aの搬送方向bにおける直下流側に待機していた仕切り板43bは、背板44aの下流側に速やかに移動して、次のバッチの商品Xを受渡し台22から受け取る。
【0048】
また、それぞれのバケット41,42は、図1に示すように、複数の底板41a,42aは、上流側から下流側に向かって高い位置に配置されている。このため、例えば、最も低い位置にあるバケット41の下流側の底板41a上に、バケット42の先頭の底板42aがオーバーラップすることが可能である。これにより、受渡し台22から商品Xを受け取る所定の位置Qに、より近い位置でバケット42を待機させることができるので、バケット41上に所定数の商品Xが載置されて下流側へ移動すると、速やかに所定の位置Qへと移動して商品Xを受け取ることができるため、高速運転が可能になる。なお、バケット41も同様に、バケット42の下流側の底板42aにオーバーラップすることができる。
【0049】
(排出装置50の構成)
排出装置50は、図10に示すように、上述した搬送機構40の直下流側に配置されており、搬送機構40によって各バケット41,42上における排出位置Rまで搬送された起立姿勢で整列されている商品Xの束を、2段階の横送りによってダンボール箱Y(図2および図10参照)に押し込む。また、排出装置50は、図11に示すように、第1横送り機構51と、第2横送り機構52と、リフト機構53と、を有している。
【0050】
第1横送り機構51は、上述した搬送機構40において排出位置Rまで移動してきた商品Xの束を横送りして、リフト機構53上へと搬送する。また、第1横送り機構51は、商品Xの束を押し込むプッシャ51aと、プッシャ51aを所定の範囲内で往復移動させる移動機構51bとを有している。
プッシャ51aは、搬送機構40における排出位置Rの近傍において待機している板状の部材である。そして、プッシャ51aは、バケット41,42によって順次搬送されてくる商品Xの束を、搬送方向bと略直交する搬送方向c(図10参照)に向かって押し出して、商品Xの束をリフト機構53の搬送面53a上へと移動させる。
【0051】
移動機構51bは、プッシャ51aを上方から支持しており、商品Xの束を、搬送機構40上からリフト機構53上へと移動させるように、プッシャ51aを駆動する。
第2横送り機構52は、第1横送り機構51の上段に配置されており、後述するリフト機構53によって持ち上げられた商品Xの束を、リフト機構53の搬送面53a上から段ボール箱Y内へと押し込んで箱詰めする。また、第2横送り機構52は、プッシャ(横送り部材)52aと、電動シリンダ52bとを有している。
【0052】
プッシャ52aは、図11および図12に示すように、商品Xの束を箱詰めするダンボール箱Yとともにリフト機構53を挟み込むように、段ボール箱Yと対向する位置において待機している。そして、プッシャ52aは、図13および図14に示すように、櫛歯状部分(切り込み部)52aaを有する板材であって、櫛歯状部分52aaが下向きになるように配置されている。この櫛歯状部分52aaは、図12および図13に示すように、後述するリフト機構53の搬送面53a上に取り付けられた支持部材53b,53cが櫛歯状部分52aaの隙間に入り込むように移動する。
【0053】
電動シリンダ52bは、プッシャ52aの背面側(商品Xとの当接面とは反対側)に配置されており、リフト機構53によって上方へと移動してきた複数の商品Xの束を、プッシャ52aによって段ボール箱Yの中へと押し込んで箱詰めする。
リフト機構53は、図11に示すように、第1横送り機構51によって搬送機構40から横送りされた複数の商品Xの束を、第2横送り機構52によって横送り可能な高さ位置まで略鉛直方向に移動させる。そして、リフト機構53は、図12および図13に示すように、搬送面53aと、支持部材(転倒防止部材)53b,53cとを有している。
【0054】
搬送面53aは、略水平方向に広がる平面であって、リフト機構53の上面に位置している。
支持部材53bは、略L字状に加工された金属製の板材であって、第1横送り機構51によって搬送面53aに搬入されてくる複数の商品Xのうち先頭に位置する商品Xの転倒を防ぐために、搬送面53aにおける搬送方向b(図10参照)に平行な方向における最も下流側に配置されている。
【0055】
支持部材53cは、同じく略L字状に加工された金属製の板材であって、第1横送り機構51によって搬送面53aに搬入されてくる複数の商品Xのうち後端に位置する商品Xの転倒を防ぐために、搬送面53aにおける搬送方向b(図10参照)に平行な方向における最も上流側に配置されている。
なお、支持部材53bと支持部材53cとの間の距離は、段ボール箱Yの大きさに合わせて支持部材53cの位置を切り換えることで変更が可能である。
【0056】
ここで、リフト機構53によって上方へと移動してきた商品Xの束は、搬送面53a上において支持部材53b,53cによって両側から支持されている。このため、リフト機構53の搬送面53a上から段ボール箱Yへと商品Xの束を移動させる際に、第2横送り機構52のプッシャ52aを待機位置から前進させると、プッシャ52aと支持部材53b,53cとが互いに干渉するおそれがある。しかし、本実施形態では、上述のように、第2横送り機構52のプッシャ52aが櫛歯状となっている。そして、この櫛歯状部分52aaの隙間の間隔d2は、図14に示すように、商品Xの袋の厚みd1と同等になるように構成されている。これにより、第2横送り機構52のプッシャ52aを待機位置から前進させた場合でも、両者が互いに干渉することを回避して、容易に段ボール箱Yへと商品Xの束を箱詰めすることができる。さらに、箱詰めされる商品Xの束の数を変更した場合でも、櫛歯状部分52aaの隙間の間隔d2が商品Xの袋の厚みd1と同等であるために、プッシャ52aを交換することなく、そのままで互いの干渉を回避して、容易に段ボール箱Yへと商品Xの束を箱詰めすることができる。
【0057】
本実施形態の箱詰め装置1では、以上のようにして、受渡し機構20から箱詰め機構30を介してスムーズに商品Xの束を起立姿勢のままで所定の方向に安定した状態で搬送して、段ボール箱Yへと箱詰めすることができるため、箱詰め装置1による箱詰め処理の効率を大幅に向上させることができる。
[本箱詰め装置1の特徴]
(1)
本実施形態の箱詰め装置1では、図12および図13に示すように、リフト機構53上において、両側を支持部材53b,53cによって支持された状態で載置された複数の商品Xの束を横送りする際には、所定の間隔で切り込み(櫛歯状部分52aa(図14参照))が形成されたプッシャ52aによって商品Xの束の整列方向に交差する方向に商品Xの束を押し出す。
【0058】
これにより、支持部材53b,53cの間に保持された複数の商品Xを横送りする際に、支持部材53b,53cが、プッシャ52aにおける商品Xとの当接面に形成された切り込みの部分(櫛歯状部分52aa)に入り込むように構成することで、支持部材53b,53cとプッシャ52aとが互いに干渉することを回避することができる。そして、このような切り込み部分をプッシャ52aに複数形成した場合には、箱詰めされる商品Xの個数を変更した場合でも、商品Xの整列長さに合わせてプッシャ52aを交換することなく、そのまま使用することができるため、処理効率を向上させることができる。
【0059】
(2)
本実施形態の箱詰め装置1では、図14に示すように、リフト機構53の搬送面53a上に支持部材53b,53cによって挟み込まれた商品Xの束を横送りするためのプッシャ52aにおける商品Xとの当接面に、櫛歯状部分52aaを形成している。
これにより、プッシャ52aの当接面に一定の間隔で切り込み部分を配置して、プッシャ52aを前進させた場合でも、プッシャ52aと支持部材53b,53cとが互いに干渉することを回避することができる。
【0060】
(3)
本実施形態の箱詰め装置1では、図13および図14に示すように、プッシャ52aに形成された切り込み部分(櫛歯状部分52aa)の間隔d2は、商品Xの袋の厚みd1とほぼ同じになるように形成されている。
これにより、箱詰めされる商品Xの個数が変更になった場合でも、商品Xの厚みd1と同じ間隔でプッシャ52aに切り込みが形成されているため、プッシャ52aを交換することなく、商品Xの束を横送りすることができる。
【0061】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、排出装置50において、所定数の商品Xを横送りして箱詰めを行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0062】
例えば、図15に示すように、支持部材53b,53cの間隔を調整する幅寄せ機構120を設け、箱詰めされる商品Xの1セット分の数を変更した場合には、制御部110によって転倒防止部材の間隔を自動的に調整して変更後の商品Xの数に応じた間隔とするように幅寄せ機構120を制御する排出装置150
であってもよい。
【0063】
この場合には、例えば、8個、9個、・・・と交互に異なる数の商品Xの束を横送りして箱詰めを行う場合でも、自動的に支持部材53b,53cの間隔を適正に調整することができるため、手動で支持部材53b,53cの間隔を変更したり、プッシャ52aを変更したりする必要が無い。この結果、箱詰めされる商品Xの数が頻繁に切り替えられる場合でも、処理効率を低下させることなく、高効率での処理が可能になる。
【0064】
(B)
上記実施形態では、リフト機構53の搬送面53a上に固定配置された支持部材53b,53cの間に、所定数の商品Xの束をプッシャ52aによって横送りして搬入する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図15に示す幅寄せ機構120によって、プッシャ52aによって支持部材53b,53cの間に横送りされた商品Xの束を挟み込むように支持部材53b,53cの少なくとも一方を移動させて商品Xの束に適度に圧力を付与するようにしてもよい。
【0065】
この場合には、商品Xの束に含まれる各商品Xの形状を整え、より安定した状態で箱詰めされる前の商品Xの束を所定の方向へ搬送することができる。
(C)
上記実施形態では、商品Xの束を横送りするプッシャ52aの商品Xとの当接面が櫛歯状部分を有している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0066】
プッシャ52aの当接面の形状としては、必ずしも櫛歯状である必要はなく、所定の間隔で切り込み部が形成されていれば、特に形状を限定するものではない。
(D)
上記実施形態では、箱詰め装置1に搭載された搬送装置10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0067】
例えば、搬送装置10は、他の産業機械に搭載されていてもよい。
この場合にも、上記実施形態に係る搬送装置10によって上記と同様の効果を得ることができる。
(E)
上記実施形態では、搬送装置10において、軟包材によって形成された袋である商品Xを搬送する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0068】
例えば、搬送装置10において搬送可能なサイズである場合には、搬送装置10において、軟包材に梱包された商品の代わりに紙箱に入れられた商品等を搬送してもよい。
この場合にも、上記実施形態に係る搬送装置10と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明の搬送装置は、物品列の長さ(物品の個数)の変化に関わらず、簡易な構成であっても、常に安定して物品列を横送りすることが可能になるという効果を奏することから、横送りする各種搬送装置に対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施形態に係る箱詰め装置の構成を示す正面図。
【図2】図1の箱詰め装置を示す側面図。
【図3】図1の箱詰め装置に含まれる搬送装置の構成を示す正面図。
【図4】図1の箱詰め装置に含まれる受渡し機構の構成を示す正面図。
【図5】図4の受渡し機構に含まれる受渡し台と特定の位置に設けられた吹付け部、吸引装置との位置関係を示す正面図。
【図6】図4の受渡し機構に含まれる受渡し台の構成を示す側面図。
【図7】図1の箱詰め装置に含まれる搬送機構の構成を示す平面図。
【図8】図7の搬送機構を示す側面図。
【図9】(a)〜(d)は、図7および図8に示す搬送機構による商品の整列処理を行う流れを示す概念図。
【図10】図1の箱詰め装置における商品の動きを示す平面図。
【図11】図1の箱詰め装置に含まれる箱詰め機構の構成を示す側面図。
【図12】図11の箱詰め機構に含まれる排出装置の構成を示す平面図。
【図13】図12の排出装置の構成を示す正面図。
【図14】図12および図13に示す排出装置に含まれるプッシャの構成を示す正面図。
【図15】本発明の他の実施形態に係る箱詰め装置に搭載された排出装置の構成を示す正面図。
【符号の説明】
【0071】
1 箱詰め装置
10 搬送装置
11 取り込みコンベア
12,13 サイドコンベア
14 調節機構
15 スライドレール
16 位置決めストッパ
20 受渡し機構
21 支持プレート
22 受渡し台
22a 回転軸
22b 第1開口部
22c 第2開口部
22d 載置面
22e チャンバ部
23 回転軸
30 箱詰め機構
40 搬送機構
41,42 バケット
41a,42a 底板
43a 仕切り板
43b 仕切り板
44a,44b 背板
45,46 回転軸
50 排出装置(搬送装置)
51 第1横送り機構
51a プッシャ
51b 移動機構
52 第2横送り機構
52a プッシャ(横送り部材)
52aa 櫛歯状部分(切り込み部)
52b 電動シリンダ
53 リフト機構
53a 搬送面
53b,53c 支持部材(転倒防止部材)
60 吹付け部
61a,61b 吹きつけ口
70 吸引装置
71 本体
72 弾性部材
100 コンベア
110 制御部
120 幅寄せ機構
150 排出装置(搬送装置)
d1,d2 厚み
M1〜M3 駆動モータ
P1〜P4 位置
s1〜s3 スプロケット
S 内部空間
X 商品(物品、袋)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を整列させて形成される物品列の前後にそれぞれ配置されており、前後の部材間の間隔が前記物品列の長さに応じて変化する一対の転倒防止部材と、
前記転倒防止部材の方向へ前進させて前記整列された物品列を整列方向に交差する方向へと押し出すとともに、前記物品列と当接する当接面に前記整列方向において所定間隔ごとに形成された複数の切り込み部を有する横送り部材と、
を備えている搬送装置。
【請求項2】
前記横送り部材は、前記当接面が串状になっている、
請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記複数の切り込み部は、前記物品列を構成する個々の物品の厚みとほぼ同じピッチで形成されている、
請求項1または2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記物品列を構成する物品の数を切り換えて、前記一対の転倒防止部材間の距離を調整する制御部をさらに備えている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記一対の転倒防止部材は、前記物品列を挟み込む方向に移動して、前記物品列に対して圧力を付与する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の搬送装置を備えている箱詰め装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2008−19085(P2008−19085A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−194325(P2006−194325)
【出願日】平成18年7月14日(2006.7.14)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】