説明

搬送装置および搬送方法

【課題】被着体の搬送時にその支持手段から位置決め手段を切り離すことによって、被着体をラベル貼付ステージ等の作業ステージへ高速に搬送できるようにし、かつ、搬送の際に一旦切り離された位置決め手段でも、正確に被着体の位置決めを行うことができるようにした搬送装置と搬送方法を提供する。
【解決手段】第1〜第4の支持手段31〜34によって支持された円筒容器W(被着体)の基準位置を作業ステージS2で単一の検出手段40を用いて検出し、作業ステージS3、S4では、前記各支持手段31〜34の嵌合部37に着脱可能に位置決め手段60の嵌合部64を係合させ、その係合によるずれ量λを相殺するように前記検出手段40による検出結果に基づいて前記円筒容器Wの位置決めを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットボトルや缶容器など、ラベルの貼付対象となる被着体を搬送する装置と方法であって、特に複数の支持手段によってそれぞれ支持された複数の被着体をインデックステーブル等の間欠動作によって、ラベル貼付ステージなどの各作業ステージへ搬送する搬送装置および搬送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ラベルを被着体に貼付する装置としては、例えば特許文献1に開示された装置が知られている。同文献1の装置は、ロータリーインデックステーブル(4)上に複数のワーク保持台(7)を有し、それぞれのワーク保持台(7)のステージ(34)上で被着体(レンズ付きフイルムユニット3)を支持する。そして、支持された被着体がロータリーインデックステーブル(4)の間欠動作によってサクションドラム(5、6)の対面へ搬送され、サクションヘッド(9)に吸着保持されているラベル(24)が当該被着体に貼付されるようになっている。
【0003】
このような装置によると、ワーク保持台(7)の回転動作によって被着体の位置を補正することは可能であるものの、ロータリーインデックステーブル(4)上において、それぞれのワーク保持台(7)がその回転と昇降の機構としてステージ回転部(36)およびステージ昇降部(37)を持っているため、ロータリーインデックステーブル(4)全体の重量が重くなり、慣性によってその起動、停止がし難くなるので、ロータリーインデックステーブル(4)の回転動作を速くすることができず、単位時間当たりのラベル貼付数を増加させることが困難になるという不具合がある。
【0004】
そこで、回転動作による被着体の搬送時に、被着体の支持手段としてのステージ(34)と、被着体の位置決め手段としてのステージ回転部(36)とを切り離せば、ロータリーインデックステーブル(4)全体の重量を少なくすることができ、慣性による起動、停止の障害が少なくなる。これにより、ロータリーインデックステーブル(4)の回転動作を速くすることができ、単位時間当たりのラベル貼付数を増加させることが可能となる。
【0005】
しかしながら、前記のような切り離し構造を採用した場合は、切り離された位置決め手段と支持手段とを被着体の位置決め時に再度連結させるための嵌合部を必要とするが、それぞれの嵌合部に固有の誤差があるため、それらを再度連結させても、被着体の正確な位置決めは困難であり、所定位置に正確にラベルを貼付することができないという問題点が生じる。
【0006】
尚、以上の説明中のカッコ内の符号は特許文献1で用いられている符号である。
【0007】
【特許文献1】特開2003−104338号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、被着体の搬送時にその支持手段から位置決め手段を切り離すことによって、ラベル貼付ステージ等の作業ステージへ被着体を高速に搬送できるようにし、かつ、搬送の際に一旦切り離された位置決め手段であっても、正確に被着体の位置決めを行うことができる搬送装置と搬送方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明に係る搬送装置は、複数の支持手段によってそれぞれ支持された複数の被着体を間欠動作によって各作業ステージに搬送する搬送装置であって、前記被着体の基準位置を検出する単一の検出手段と、前記各作業ステージにおける被着体の位置決めを行う位置決め手段とを有し、前記位置決め手段は、前記支持手段の嵌合部に着脱可能に係合する嵌合部を含み、それぞれの係合によるずれ量を記憶し、該ずれ量を相殺するように前記検出手段による検出結果に基づいて前記被着体の位置決めを行うことを特徴とする。
【0010】
前記本発明に係る搬送装置において、前記各作業ステージの一つは、前記単一の検出手段の下流側に配置されたラベル貼付ステージであるものとしてよい。
【0011】
また、前記ラベル貼付ステージにおいては、前記被着体を回転させながらラベルを当該被着体に貼付するようにしてもよい。
【0012】
前記本発明に係る搬送装置において、前記被着体の位置決めは、前記支持手段と前記作業ステージに設けられている作業装置のいずれか一方を相対的に移動させるものであってもよい。
【0013】
本発明に係る搬送方法は、複数の支持手段によってそれぞれ支持された複数の被着体を間欠動作によって各作業ステージに搬送する搬送方法であって、単一の検出手段によって前記被着体の基準位置を検出し、前記作業ステージでは前記支持手段の嵌合部に前記被着体の位置決め手段の嵌合部を着脱可能に係合させ、それぞれの係合によるずれ量を相殺するように前記検出手段による検出結果に基づいて前記被着体の位置決めを行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る搬送装置と搬送方法にあっては、前記構成の採用により、被着体の支持手段とその位置決め手段とを、それぞれの嵌合部どうしの着脱によって連結させたり切り離したりすることができるため、切り離しによって支持手段を軽量化でき、高速で間欠動作が行える。そのうえ、それぞれの支持手段の嵌合部と、それぞれの位置決め手段側の嵌合部とが係合したときのずれが補正されるから、被着体の搬送の際に一旦切り離された位置決め手段であっても、正確に被着体の位置決めを行うことができ、ラベルの正確な貼付を行うことができる。更に、被着体の基準位置を検出する検出手段が単一であるために、装置構成と制御の簡略化ができるうえ、各作業ステージで毎回基準位置を検出させる場合に比べて単位時間当たりの処理能力を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施形態である搬送装置の平面図、図2は図1の搬送装置の左側面図である。これらの図において、本実施形態の搬送装置Mは、供給手段20により搬送される被着体としての円筒容器Wにラベル貼付手段70によって所定箇所にラベル71L、72Lを貼付する装置である。
【0017】
前記供給手段20は、ベルトコンベア等からなる供給装置21と、トランスファ装置22とからなり、トランスファ装置22が供給装置21によって搬送されてきた円筒容器Wを一つずつ搬送装置Mへ供給する。
【0018】
前記搬送装置Mは、間欠動作を行うインデックステーブル30と、単一の検出手段40と、制御手段50と、位置決め手段60とにより構成されている。
【0019】
前記インデックステーブル30は、テーブル本体38と、当該テーブル本体38に取り付けられた第1〜第4の支持手段31〜34と、テーブル本体38を回転可能に支持する回転軸39とからなり、各支持手段31〜34はテーブル本体38の回転中心周りに90度間隔で搭載されており、テーブル本体38は回転軸39に取り付けられた図示しない駆動手段によって間欠動作が可能となっている。このような構成により、インデックステーブル30は、第1〜第4の支持手段31〜34を後述する複数の作業ステージS1〜S4へ搬送することが可能となっている。つまり90度間隔で間欠動作が行われる。
【0020】
前記作業ステージS1は、トランスファ装置22から円筒容器Wを受け取るステージであり、作業ステージS2は、受け取った円筒容器Wの基準位置を検出するステージであり、作業ステージS3、S4は、円筒容器Wの所定の位置にラベル71L、72Lを貼付するステージである。
【0021】
前記第1〜第4の支持手段31〜34は、円筒容器Wをトランスファ装置22から受け取って円筒容器Wの下部に形成された段部W1を保持するチャック部35と、テーブル本体38を貫通する回転軸36と、当該回転軸36の下部に取り付けられた嵌合部37とにより構成され、図2に示すテーブル本体38に設けられたベアリングBRによって回転可能に支持されている。
【0022】
前記検出手段40は、作業ステージS2にあって、光電センサ41からなる。光電センサ41は、円筒容器Wの所定位置に設けられたマークT(基準位置)を検出するものであり、本搬送装置Mを統括的に制御するマイクロコンピュータ等によって構成され前記制御手段50へ信号を出力するようになっている。
【0023】
前記位置決め手段60は、作業ステージS2、S3、S4にあって、インデックステーブル30の停止時に第1〜第4の支持手段31〜34の内何れか3つの直下に位置するように配置されている。位置決め手段60は、前記各支持手段31〜34の嵌合部37に係合する嵌合部64と、当該嵌合部64の昇降と回転を可能とする駆動部65とにより構成されている。これにより、インデックステーブル30が回転するときは嵌合部64が下降位置に位置し、同テーブル30が停止したときに、制御手段50からの指令に基づき嵌合部64を前記第1〜第4の支持手段31〜34の内何れか3つの嵌合部37に係合し回転動作を付加し、円筒容器Wの回転が可能となっている。
【0024】
このような構成により、インデックステーブル30に搭載される機構が少なくなり、慣性による間欠動作への影響が減少するため、単位時間当たりの処理能力を上昇させることができ、且つ、作業ステージS1には位置決め手段60を有さないので余剰機構の削減を行うことができる。
【0025】
前記制御手段50は、それぞれの作業ステージS2、S3、S4の位置決め手段60に対して上昇、下降、回転等の指令や動作制御をしたり、光電センサ41との信号の授受、インデックステーブル30の間欠動作、図示しない入力装置から入力されるデータの記憶等を行う。
【0026】
前記ラベル貼付手段70は、ラベル貼付ステージとしての作業ステージS3、S4に設けられており、作業ステージS3には、第1のラベル貼付装置71が設置され、作業ステージS4には、第2のラベル貼付装置72が設置されている。
【0027】
前記第1のラベル貼付装置71は、帯状の剥離シートRLに図示しない接着剤を介して所定間隔でラベル71Lが仮着された原反Rが巻回されて、支持軸71Aに支持されている。この原反Rは、ガイドローラG1、G2を経由して、ピールプレート71Bで折り返され、ドライブローラ71Cとピンチローラ71Dとで挟み込まれ、回収ローラ71Eに巻き取られるように通紙される。これにより、ラベル71Lは、ドライブローラ71Cの回転により、ピールプレート71Bの先端で剥離シートRLから剥離され、図示しないプレスローラによって円筒容器Wへ押圧されて貼付されるようになっている。
【0028】
前記第2のラベル貼付装置72も第1のラベル貼付装置71と略同構造なため、第1のラベル貼付装置の符号71を72に置き換えることによって説明できるため説明は省略する。
【0029】
上述のように作業ステージS3、S4でラベル71L、72Lが貼付された円筒容器Wは、作業ステージS1に搬送され、前記供給手段20のトランスファ装置22によって排出手段80の排出装置81上に運ばれて次の工程に搬送される。
【0030】
ここで、前記第1〜第4の支持手段31〜34の嵌合部37、及び、位置決め手段60の嵌合部64は、それぞれ加工精度や組立精度によって固有の誤差をもっている。そのため、各支持手段31〜34の嵌合部37と位置決め手段60の嵌合部64とが係合したときに、それぞれの係合によってずれが生じるのは避けることはできず、図3の支持手段33、34に支持されている円筒容器Wのように、そのマークTがずれてしまう。従来であれば、一つ一つの固有誤差にあわせてチャック部35の取り付け位置や、回転軸36と嵌合部37との取り付け位置を調整することによって、そのような係合によるずれを補正してきた。
【0031】
しかしながら、このような補正の場合、支持手段31〜34の数が少ない場合は取り付け位置の調整には時間は要さないが、その数が多くなれば多くなるほどその調整に時間が掛かる。その上、別の支持手段に型換えがある度にこのような面倒な調整が必要となってくる。
【0032】
そこで、本実施形態の搬送装置Mにおいては、位置決め手段60の嵌合部64と第1〜第4の支持手段31〜34の嵌合部37とが係合したときのそれぞれの固有の誤差によるずれ量λを記憶し、ずれ量λを相殺するように各作業ステージS3、S4での位置決めを行うようにした。なお、ずれ量λについては、制御手段50の図示しないROM、磁気記憶媒体等からなる記憶部に格納し、位置決め実行時に記憶部からずれ量λが読み出されるように構成する。このようにすることによって、作業ステージS2で位置認識された円筒容器Wに対して正確にラベルL1、L2を貼付することができる。
【0033】
次に、各作業ステージS2〜S4における位置決め手段60の動作について図1と図4を用いて説明する。
【0034】
まず初期設定として、第1の支持手段31の嵌合部37が作業ステージS3、S4の嵌合部64と係合した時のずれ量λ1、λ2(図4(d)、(f)参照)を図示しない測定装置を用いて測定し、図示しない入力装置を介して制御手段50に入力する。なお、この動作説明では、便宜上第1の支持手段31を例に挙げて説明するが、第2〜第4の支持手段32〜34についても同様に、ずれ量λが制御手段50に入力され、以下同様の動作が行われるものとする。
【0035】
そして、図1のように供給装置21によって搬送されてきた円筒容器Wがトランスファ装置22によって把持されて搬送装置Mの第1の支持手段31へ一つ供給される。
【0036】
そして、インデックステーブル30の間欠動作によって、円筒容器Wを支持した第1の支持手段31が作業ステージS1から作業ステージS2に搬送されてくる(図4(a)参照)。この搬送が完了すると、作業ステージS2では、第1の支持手段31の直下に位置する位置決め手段60の嵌合部64が上昇し、第1の支持手段31の嵌合部37に係合し、円筒容器Wを回転させることによって光電センサ41がマークTの位置確認を行う。そして、所定の位置でその回転を停止させることによって、当該円筒容器Wとテーブル本体38との相対位置関係が決定し、図示しないロック手段によってその回転が規制され、位置決めが完了する(図4(b)参照)。その後、嵌合部64が下降し、第1の支持手段31と位置決め手段60とが切り離される。
【0037】
インデックステーブル30の間欠動作により、位置決め済みの円筒容器Wを支持した第1の支持手段31が作業ステージS3に搬送されてくる(図4(c)参照)。作業ステージS3では、第1の支持手段31のロック手段による回転規制が解除され、直下に位置する位置決め手段60の嵌合部64が上昇し、嵌合部37に係合する。
【0038】
このとき、嵌合部37と作業ステージS3の嵌合部64とが係合することによって固有のずれが発生する。この固有のずれによって円筒容器WのマークTと作業ステージS2で位置決めしたテーブル本体38との相対位置関係にずれが生じる。このずれ量が前述のλ1であって、予め制御手段50に記憶されている(図4(d)参照)。そして、このずれ量λ1を相殺するように位置決め手段60の駆動部65が第1の支持手段31を回転させることによって、円筒容器Wの位置決めを行う。つまり、円筒容器Wを作業ステージS2で位置決めしたテーブル本体38との相対位置関係に基づいた位置決めが行われる。
【0039】
以上のような円筒容器Wの位置決めの後、駆動部65によって第1の支持手段31を回転させながら第1のラベル貼付装置71によって円筒容器Wにラベル71Lが貼付される。その後、嵌合部64が下降し、支持手段31と位置決め手段60とが切り離され、支持手段31は次の作業ステージS4に搬送される(図4(e)参照)。
【0040】
作業ステージS4に搬送された第1の支持手段31は、作業ステージS3と同様に嵌合部37と作業ステージS4の嵌合部64とが係合することによって固有のずれλ2が発生するものの(図4(f)参照)、予め制御手段50に記憶されているので、このずれ量λ2を相殺するように位置決めが行われて第2のラベル貼付装置72によって円筒容器Wにラベル72Lが貼付される。
【0041】
ラベル72Lが貼付された円筒容器Wは、テーブル本体38の回転により、作業ステージS1に戻され、トランスファ装置22によって、排出装置81上に運ばれて次の工程に搬送されるとともに、新しい円筒容器Wが支持手段31に供給される。
【0042】
なお、第2〜第4の支持手段32〜34の嵌合部37と、各作業ステージS3、S4の嵌合部64とが係合する場合も上述の制御と同様に、制御装置50に記憶されているずれ量を相殺するように各位置決め手段の駆動部65が回転し、位置決めを行った後で円筒容器Wにラベル71L、72Lが貼付されることとなる。
【0043】
以上のように、本実施形態の搬送装置によると、第1〜第4の支持手段31〜34とその位置決め手段60とを、それぞれの嵌合部37、64どうしの着脱によって、連結させたり切り離したりすることができる構造となっている。このため、テーブル本体38を軽量化でき、高速で間欠動作が行える。そのうえ、各支持手段31〜34の嵌合部37と位置決め手段60の嵌合部64とが係合したときのずれが補正されるから、円筒容器Wの搬送の際に一旦位置決め手段60から切り離されても、正確に円筒容器Wの位置決めを行うことができ、ラベル71L、72Lの正確な貼付を行うことができる。
【0044】
以上説明した実施形態では、係合によるずれ量λを相殺するように円筒容器Wの位置決めを行う方式として、ずれ量λ分だけ各支持手段31〜34を回転させるようにしたが、これに代えて、ずれ量λを相殺するように作業ステージS3、S4のラベル貼付手段70を移動させる方式を採用してもよい。
【0045】
また、検出手段は光電センサに限らず、リミットスイッチ等の他のセンサを使用することを妨げない。
【0046】
更に、前記被着体Wは円筒容器に限定されることはなく、ラベルが貼付される面を有するものであれば何でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態である搬送装置の平面図。
【図2】図1の搬送装置の左側面図。
【図3】支持手段の嵌合部と位置決め手段の嵌合部とが係合した時のずれの説明図。
【図4】図1の搬送装置の動作説明図、(a)は第1の支持手段が作業ステージS2に搬送された状態図、(b)は作業ステージS2において円筒容器の位置決めが完了した状態図、(c)は第1の支持手段が作業ステージS3に搬送された状態図、(d)は作業ステージS3において第1の支持手段の嵌合部と位置決め手段の嵌合部との係合によるずれが生じた状態図、(e)は第1の支持手段が作業ステージS4に搬送された状態図、(f)は作業ステージS4において第1の支持手段の嵌合部と位置決め手段の嵌合部との係合によるずれが生じた状態図。
【符号の説明】
【0048】
31 第1の支持手段(支持手段)
32 第2の支持手段(支持手段)
33 第3の支持手段(支持手段)
34 第4の支持手段(支持手段)
37 支持手段の嵌合部
40 検出手段
60 位置決め手段
64 位置決め手段の嵌合部
71L、72L ラベル
S1、S2、S3、S4 作業ステージ
T マーク(基準位置)
W 円筒容器(被着体)
λ ずれ量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の支持手段によってそれぞれ支持された複数の被着体を間欠動作によって各作業ステージに搬送する搬送装置であって、
前記被着体の基準位置を検出する単一の検出手段と、
前記各作業ステージにおける被着体の位置決めを行う位置決め手段とを有し、
前記位置決め手段は、前記支持手段の嵌合部に着脱可能に係合する嵌合部を含み、それぞれの係合によるずれ量を記憶し、該ずれ量を相殺するように前記検出手段による検出結果に基づいて前記被着体の位置決めを行うこと
を特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記各作業ステージの一つは、前記単一の検出手段の下流側に配置されたラベル貼付ステージであることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記ラベル貼付ステージにおいては、前記被着体を回転させながらラベルを当該被着体に貼付することを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記被着体の位置決めは、前記支持手段と前記作業ステージに設けられている作業装置のいずれか一方を相対的に移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の搬送装置。
【請求項5】
複数の支持手段によってそれぞれ支持された複数の被着体を間欠動作によって各作業ステージに搬送する搬送方法であって、
単一の検出手段によって前記被着体の基準位置を検出し、
前記作業ステージでは前記支持手段の嵌合部に前記被着体の位置決め手段の嵌合部を着脱可能に係合させ、それぞれの係合によるずれ量を相殺するように前記検出手段による検出結果に基づいて前記被着体の位置決めを行うこと
を特徴とする搬送方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−168937(P2008−168937A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−5849(P2007−5849)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】