説明

携帯型電子機器

【課題】水に濡れたときにおける誤作動、漏電、感電の発生を防止することができ、安全性の向上が図られた携帯型電子機器を提供する。
【解決手段】携帯型電子機器であるモバイルイオン発生機1は、電力の供給を行う部材端子17aを有する機能部材である電池17と、電池17が着脱可能にして収納されるとともに電池17の収納時に部材端子17aと電気的に接続される収納部端子14aが配置された下側収納部10aと、下側収納部10aにおける電池17との間の箇所に設けられて吸水したとき部材端子17aが収納部端子14aに対して離れるように電池17を移動させる方向に膨張して部材端子17aと収納部端子14aとの電気的接続を解除させる吸水膨張部材19と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力の授受を行う着脱可能な電池などの機能部材を備えた携帯型電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
高吸水性ポリマーや高吸水性高分子ゲル等の吸水性能を利用した紙おむつや生理用品が普及しており、他の用途でも利用できるようにそれらをシート状に構成した吸水膨張部材も広く知られている。そして、吸水膨張部材を電子機器の防水用途に利用した従来技術が電池パックとして特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に記載された電池パックは入出力端子の端子窓に対応する窓孔を有して端子窓の外周部に当接する緩衝体を備えている。そして、この緩衝体が吸水して膨張する吸水膨張材を含んでいる。この構成によれば、吸水した吸水膨張材が膨張して緩衝体が電池パックを収納する電池パック収納部の内壁に密着する。その結果、緩衝体の周囲からその内側の窓孔への水の浸入が抑制されるので、端子窓から電池パック内部への水の浸入も抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−48914号公報(第5頁−第7頁、第6図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の電池パックは吸水膨張材を含む緩衝体の箇所へ水が浸入しても電池パックと電池パックを収納する電子機器との電気的な接続状態は維持されている。これにより、吸水膨張材の吸水能力を超過する水が緩衝体の箇所に浸入すると入出力端子が濡れて電子機器が誤作動を起こしたり、漏電によって電子部品が損耗したり、使用者が感電したりする可能性がある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、水に濡れたときにおける誤作動、漏電、感電の発生を防止することができ、安全性の向上が図られた携帯型電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明は携帯型電子機器において、電力の授受を行う部材端子を有する機能部材と、前記機能部材が着脱可能にして収納されるとともに前記機能部材の収納時に前記部材端子と電気的に接続される収納部端子が配置された収納部と、前記収納部における前記機能部材との間の箇所に設けられて吸水したとき前記部材端子が前記収納部端子に対して離れるように前記機能部材を移動させる方向に膨張して前記部材端子と前記収納部端子との電気的接続を解除させる吸水膨張部材と、を備えることを特徴としている。
【0008】
この構成によれば、吸水膨張部材が機能部材の収納部において収納部と機能部材との間の箇所に設けられ、吸水したとき部材端子が収納部端子に対して離れるように機能部材を移動させる方向に膨張する。そして、吸水膨張部材は機能部材の部材端子とその収納部の収納部端子との電気的接続を解除させる。
【0009】
なお、上記「機能部材」とは端子(部材端子)から電力を供給したり、電力を受けたりして動作する部材を意味する。この「機能部材」は後述する手段、実施形態のように例えば「電池」、「イオン発生装置」といった部材とすることができ、さらにこれらの部材に限定されるわけではない。「機能部材」は、例えばカード型のメモリ装置などでも構わない。
【0010】
また、上記構成の携帯型電子機器において、前記収納部は前記吸水膨張部材の膨張により移動する前記機能部材を収納可能な空隙を備えることを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、吸水膨張部材の吸水、膨張により機能部材が移動させられても収納部からはみ出したり、携帯型電子機器の外装が外れたりすることはない。これにより、携帯型電子機器の外観を変えることなく、吸水膨張部材は機能部材の部材端子とその収納部の収納部端子との電気的接続を解除させる。
【0012】
また、上記構成の携帯型電子機器において、前記機能部材が電力を供給する電池であることを特徴としている。
【0013】
この構成によれば、吸水膨張部材は電池の部材端子とその収納部の収納部端子との電気的接続を解除させる。これにより、携帯型電子機器は水に濡れたとき、電池からの電力の供給が遮断される。
【0014】
また、上記構成の携帯型電子機器において、前記機能部材がイオンを放出するするイオン発生装置であることを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、吸水膨張部材はイオン発生装置の部材端子とその収納部の収納部端子との電気的接続を解除させる。これにより、携帯型電子機器は水に濡れたとき、イオン発生装置に対する電力の供給が遮断される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の構成によれば、水に濡れたとき吸水膨張部材が電池やイオン発生装置といった機能部材の部材端子とその収納部の収納部端子との電気的接続を解除させて電力の授受を遮断するので、水に濡れることに起因する誤作動、漏電、感電の発生を防止することができ、安全性の向上が図られた携帯型電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るモバイルイオン発生機(携帯型電子機器)の正面側から見た斜視図である。
【図2】図1に示すモバイルイオン発生機の背面側から見た斜視図である。
【図3】図1に示すモバイルイオン発生機の分解斜視図にして、電池及びイオン発生装置を取り外した状態を示すものである。
【図4】図1に示すモバイルイオン発生機の分解斜視図にして、制御基板が露出するまで分解した状態を示すものである。
【図5】図1に示すモバイルイオン発生機の垂直断面側面図である。
【図6】図1に示すモバイルイオン発生機の分解斜視図にして、収納部端子及び吸水膨張部材の位置を示すものである。
【図7】図1に示すモバイルイオン発生機の分解斜視図にして、吸水膨張部材が膨張した状態を示すものである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るモバイルイオン発生機(携帯型電子機器)の分解斜視図にして、制御基板が露出するまで分解した状態を示すものである。
【図9】図8に示すモバイルイオン発生機の垂直断面側面図である。
【図10】図8に示すモバイルイオン発生機の分解斜視図にして、収納部端子及び吸水膨張部材の位置を示すものである。
【図11】図8に示すモバイルイオン発生機の分解斜視図にして、吸水膨張部材が膨張した状態を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図1〜図11に基づき説明する。なおここでは、本発明の携帯型電子機器の一例としてモバイルイオン発生機を掲げて説明するものとする。
【0019】
最初に、本発明の第1の実施形態に係る携帯型電子機器としてのモバイルイオン発生機について、図1及び図2を用いてその構造の概略を説明する。図1はモバイルイオン発生機の正面側から見た斜視図、図2はモバイルイオン発生機の背面側から見た斜視図である。
【0020】
モバイルイオン発生機1は、図1に示すように携帯可能な大きさに形成された正面視略矩形の薄箱状の筐体2を備えている。筐体2の前面2aには表示部3が設けられている。表示部3は液晶パネルなどにより形成され、モバイルイオン発生機1の動作状態等を表示する。
【0021】
筐体2の前面2aに隣接する上面2bには空気の吹き出し口4か開口している。吹き出し口4は筐体2の背面2c側に偏った位置に形成され、格子状のグリル4aを備えている(図2参照)。筐体2の前面2a及び上面2bに隣接する一方の側面2dにはモバイルイオン発生機1の電源をオン、オフするための電源スイッチ5が設けられている。
【0022】
筐体2の前面2aに対向する背面2cには、図2に示すように回転自在な蓋部6が設けられている。蓋部6は筐体2の下端部で回転自在にして支持され、背面2cの上下方向略中央部から下方を覆っている。また、蓋部6は開放することによりモバイルイオン発生機1を立った状態にして設置面に設置することができる支持部として機能する。
【0023】
背面2cの蓋部6で覆われた箇所には空気の吸い込み口7が開口している。吸い込み口7は背面2cの上下方向略中央部に形成され、マトリクス状に配置された複数の小孔で構成されている。吸い込み口7は蓋部6を開放すると外部に露出し、蓋部6を閉鎖すると蓋部6で覆われる。
【0024】
背面2cの蓋部6で覆われた箇所であって吸い込み口7の下方には水抜き穴8が備えられている。水抜き穴8は吹き出し口4や吸い込み口7から浸入した水を筐体2の外部に流出させるための穴である。背面2cに隣接して側面2d(図1参照)に対向する他方の側面2eには外部コンピュータなどと通信するための通信口(図示せず)のカバー9が設けられている。
【0025】
続いて、モバイルイオン発生機1の内部の詳細な構成について、図3〜図7を用いて説明する。図3はモバイルイオン発生機1の分解斜視図にして、電池及びイオン発生装置を取り外した状態を示すもの、図4はモバイルイオン発生機1の分解斜視図にして、制御基板が露出するまで分解した状態を示すもの、図5はモバイルイオン発生機1の垂直断面側面図、図6はモバイルイオン発生機1の分解斜視図にして、収納部端子及び吸水膨張部材の位置を示すもの、図7はモバイルイオン発生機1の分解斜視図にして、吸水膨張部材が膨張した状態を示すものである。
【0026】
モバイルイオン発生機1の筐体2は、図3〜図5に示すように前面2aを形成する前面パネル2fと背面2cを形成する背面パネル2gとを備えている。前面パネル2fは背面を開口して水平断面がコ字状に形成された箱形状をなす。同様に、背面パネル2gは前面を開口して水平断面がコ字状に形成された箱形状をなす。
【0027】
背面パネル2gの前面の開口部には仕切りパネル10が備えられている。仕切りパネル10は背面パネル2gの前面の開口部に取り付けられ、この開口部を覆っている。背面パネル2g及び仕切りパネル10の上部には吹き出し口4(図1及び図2参照)を有する上部カバー2hが設けられている。上部カバー2hはキャップ状をなし、背面パネル2g及び仕切りパネル10の外側に嵌合する。
【0028】
なお、前面パネル2fは仕切りパネル10の側方に設けられた係止部11と係合する係止片(図示せず)と上部カバー2hの前面側下端の裏側に設けられた凹部12と係合する爪部13とによって仕切りパネル10及び上部カバー2hに対して装着される。
【0029】
仕切りパネル10の背面側にはモバイルイオン発生機1の制御回路を実装した制御基板14が設けられている。制御基板14の背面側であって吸い込み口7との間には送風ファン15が設けられている。
【0030】
送風ファン15はそのハウジング内に羽根車を有した遠心ファンで構成されている。また、背面パネル2g内には仕切りパネル10により前面が覆われて吸い込み口7と吹き出し口4とを連結する空気通路16が形成されている。送風ファン15は空気通路16内に配置されている。送風ファン15はそのハウジングの軸方向に開口する吸気口(図示せず)が吸い込み口7に対向して配置され、軸方向と直角をなす側面に開口する排気口(図示せず)が吹き出し口4の方向に向けて配置されている。これにより、送風ファン15を駆動させると、モバイルイオン発生機1は吸い込み口7から吸い込んだ外部の空気を空気通路16内に流通させて吹き出し口4から上方に向かって吹き出す。
【0031】
仕切りパネル10の前面側には背面側に向かって窪んだ形に形成された下側収納部10a及び上側収納部10bが備えられている。下側収納部10aにはモバイルイオン発生機1に電力を供給する電池17が着脱可能にして収納され、上側収納部10bには電池17からの電力を受けて動作するイオン発生装置18が着脱可能にして収納される。電池17はリチウムイオン二次電池などで構成されている。イオン発生装置18は空気通路16に臨む複数の電極を有し、空気通路16内を流通する空気に電極で発生させたイオンを含ませる。
【0032】
なお、下側収納部10aは、図5に示すように電池17を収納したときに電池17の前面側に生じる空隙10cを備えている。そして、上側収納部10bはイオン発生装置18を収納したときにイオン発生装置18の前面側に生じる空隙10dを備えている。
【0033】
一方、制御基板14は下側収納部10aに望んで設けられた収納部端子14aと上側収納部10bに望んで設けられた収納部端子14bとを備えている。下側収納部10aに電池17を収納するとき電池17が有する部材端子17aが収納部端子14aに電気的に接続される。上側収納部10bにイオン発生装置18を収納するときイオン発生装置18が有する部材端子18aが収納部端子14bに電気的に接続される。電池17は部材端子17a及び収納部端子14aを介して制御回路に接続され、イオン発生装置18は部材端子18a及び収納部端子14bを介して制御回路に接続される。
【0034】
また、下側収納部10a及び上側収納部10bには、図6に示すようにシート状に形成された吸水膨張部材19が備えられている。吸水膨張部材19は、図5に示すように下側収納部10aにおける前面側の壁面と電池17との間の箇所と、上側収納部10bにおける前面側の壁面とイオン発生装置18との間の箇所とに設けられている。吸水膨張部材19は紙おむつや生理用品で使用される高吸水性ポリマーや高吸水性高分子ゲルの粉末をシートに分散させたものであって、自己の重量の100倍〜1000倍の吸水能力を備えている。
【0035】
このような構成のモバイルイオン発生機1において吸水膨張部材19の箇所に水が浸入すると、吸水膨張部材19が吸水して膨張する。これにより、吸水膨張部材19は、図7に示すように電池17の部材端子17aが収納部端子14aに対して離れるように電池17を移動させ、電池17の部材端子17aと収納部端子14aとの電気的接続を解除させる。したがって、モバイルイオン発生機1は水に濡れたとき、電池17からの電力の供給が遮断される。同様に、吸水膨張部材19はイオン発生装置18の部材端子18aが収納部端子14bに対して離れるようにイオン発生装置18を移動させ、イオン発生装置18の部材端子18aと収納部端子14bとの電気的接続を解除させる。したがって、モバイルイオン発生機1は水に濡れたとき、イオン発生装置18に対する電力の供給が遮断される。
【0036】
なお、吸水膨張部材19の吸水、膨張により図7に示すように電池17及びイオン発生装置18が移動させられても、下側収納部10a及び上側収納部10bは各々移動する電池17またはイオン発生装置18を収納可能な空隙10c、10dを備えている。これにより、電池17及びイオン発生装置18が各々下側収納部10aまたは上側収納部10bからはみ出したり、前面パネル2fが外れたりすることはない。したがって、モバイルイオン発生機1の外観を変えることなく、吸水膨張部材19は電池17の部材端子17aと収納部端子14aとの電気的接続を解除させ、イオン発生装置18の部材端子18aと収納部端子14bとの電気的接続を解除させる。
【0037】
本発明の実施形態の構成によれば、水に濡れたとき吸水膨張部材19が電池17やイオン発生装置18といった機能部材の部材端子17a、18aとその収納部の収納部端子14a、14bとの電気的接続を解除させて電力の授受を遮断するので、水に濡れることに起因する誤作動、漏電、感電の発生を防止することができ、安全性の向上が図られたモバイルイオン発生機1を提供することができる。
【0038】
次に、本発明の第2の実施形態に係る携帯型電子機器としてのモバイルイオン発生機について、図8〜図11を用いて説明する。図8はモバイルイオン発生機の分解斜視図にして、制御基板が露出するまで分解した状態を示すもの、図9はモバイルイオン発生機の垂直断面側面図、図10はモバイルイオン発生機の分解斜視図にして、収納部端子及び吸水膨張部材の位置を示すもの、図11はモバイルイオン発生機の分解斜視図にして、吸水膨張部材が膨張した状態を示すものである。なお、この実施形態の基本的な構成は図1〜図7を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
【0039】
第2の実施形態に係るモバイルイオン発生機1において、下側収納部10aは、図8及び図9に示すように電池17を収納したときに電池17の下方に生じる空隙10eを備えている。そして、上側収納部10bはイオン発生装置18を収納したときにイオン発生装置18の上方に生じる空隙10fを備えている。
【0040】
また、下側収納部10a及び上側収納部10bには、図10に示すようにシート状に形成された吸水膨張部材20が備えられている。吸水膨張部材20は、図9及び図10に示すように下側収納部10aにおける上側の壁面、すなわち収納部端子14a及び部材端子17aが配置された壁面と電池17との間の箇所と、上側収納部10bにおける下側の壁面、すなわち収納部端子14b及び部材端子18aが配置された壁面とイオン発生装置18との間の箇所とに設けられている。
【0041】
このような構成のモバイルイオン発生機1において吸水膨張部材20の箇所に水が浸入すると、図11に示すように吸水膨張部材20が吸水して膨張する。これにより、吸水膨張部材20は電池17の部材端子17aが収納部端子14aに対して離れるように下方に向かって電池17を移動させ、電池17の部材端子17aと収納部端子14aとの電気的接続を解除させる。したがって、モバイルイオン発生機1は水に濡れたとき、電池17からの電力の供給が遮断される。同様に、吸水膨張部材20はイオン発生装置18の部材端子18aが収納部端子14bに対して離れるように上方に向かってイオン発生装置18を移動させ、イオン発生装置18の部材端子18aと収納部端子14bとの電気的接続を解除させる。したがって、モバイルイオン発生機1は水に濡れたとき、イオン発生装置18に対する電力の供給が遮断される。
【0042】
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【0043】
例えば、上記実施形態では携帯型電子機器としてモバイルイオン発生機1を例に掲げて説明したが、発明の適用対象となる携帯型電子機器はモバイルイオン発生機に限定されるわけではなく、モバイルイオン発生機以外の、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子辞書などといった他の携帯型電子機器に本発明を適用しても構わない。
【0044】
また、前述のように、機能部材は電池17、イオン発生装置18に限定されるわけではなく、例えばカード型のメモリ装置などといった他の部材であっても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、電力の授受を行う着脱可能な電池などの機能部材を備えた携帯型電子機器において利用可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 モバイルイオン発生機(携帯型電子機器)
2 筐体
2f 前面パネル
2g 背面パネル
10 仕切りパネル
10a 下側収納部
10b 上側収納部
10c、10d、10e、10f 空隙
14 制御基板
14a、14b 収納部端子
17 電池(機能部材)
17a 部材端子
18 イオン発生装置(機能部材)
18a 部材端子
19、20 吸水膨張部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力の授受を行う部材端子を有する機能部材と、
前記機能部材が着脱可能にして収納されるとともに前記機能部材の収納時に前記部材端子と電気的に接続される収納部端子が配置された収納部と、
前記収納部における前記機能部材との間の箇所に設けられて吸水したとき前記部材端子が前記収納部端子に対して離れるように前記機能部材を移動させる方向に膨張して前記部材端子と前記収納部端子との電気的接続を解除させる吸水膨張部材と、
を備えること特徴とする携帯型電子機器。
【請求項2】
前記収納部は前記吸水膨張部材の膨張により移動する前記機能部材を収納可能な空隙を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
【請求項3】
前記機能部材が電力を供給する電池であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯型電子機器。
【請求項4】
前記機能部材がイオンを放出するするイオン発生装置であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の携帯型電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−69477(P2012−69477A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−215294(P2010−215294)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】