携帯機器
【課題】ネットワークの接続可能範囲を意識せずに、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる携帯機器の監視システム、携帯機器の監視システムの制御方法、携帯機器、基地局、携帯機器の制御方法、基地局の制御方法、携帯機器の制御プログラム、及び基地局の制御プログラムを提供する。
【解決手段】セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部及び前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部を備える携帯機器と、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部及び前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部を備える基地局と、から構成される。
【解決手段】セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部及び前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部を備える携帯機器と、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部及び前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部を備える基地局と、から構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯機器の監視システム、携帯機器の監視システムの制御方法、携帯機器、基地局、携帯機器の制御方法、基地局の制御方法、携帯機器の制御プログラム及び基地局の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
親が子供の安全について考慮する場合、現在の子供の置かれている状況、例えば同伴者の有無、現在位置といった情報を得ることが重要である。子供の状況を保護者が知り得る手段は能動的な方法、例えば実際に電話をかける、又はメールを送る等があるが、手間がかかる上に緊急時に間に合わない可能性がある。そこで、通信方式として、Bluetooth(登録商標)又はZigBee(登録商標)に代表される短距離方式を採用し、機器間でローカルネットワークを構築する。これらの機器間では、ローカルネットワークを構築する台数情報を共有し、機器を保有する児童が集団行動下にあるか否かを判断する。例えば、下校中に人数が減った場所をGPS(Global Positioning System)で特定し、そこから帰宅するまでは定期的に行動をトレースし、随時保護者に通知する。この技術については、以下の文献に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−193710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に示した発明において、短距離方式を採用した通信機器では、通信機器の消費電力を少なくできるが、通信機器同士のネットワークの接続可能距離を超える距離でネットワークを構成することができず、通信機器の移動性に問題点があった。
【0005】
そこで、本発明では、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる携帯機器の監視システム、携帯機器の監視システムの制御方法、携帯機器、基地局、携帯機器の制御方法、基地局の制御方法、携帯機器の制御プログラム、及び基地局の制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の携帯機器は、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部と、前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部とを備える。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明の基地局は、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部と、前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部とを備える。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明の携帯機器の監視システムは、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部及び前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部を備える携帯機器と、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部及び前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部を備える基地局とを有する。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明の携帯機器の制御方法は、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順とを順に有する。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明の基地局の制御方法は、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順とを順に有する。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法は、携帯機器で、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、前記基地局で、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、前記携帯機器で、前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順と、前記基地局で、前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順とを順に有する。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明の携帯機器の制御プログラムは、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続ステップと、前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信ステップとを順に携帯機器に実行させる。
【0013】
また、上記目的を達成するために、本発明の基地局の制御プログラムは、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成ステップと、前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信ステップとを順に基地局に実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の携帯機器の監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の携帯機器の監視システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の携帯機器の監視システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の携帯機器の監視システムの全体を示す概略図である。
【図5】本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の携帯機器の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の携帯機器の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の携帯機器の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の基地局の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の基地局の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の基地局の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の携帯機器の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明の携帯機器の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の携帯機器の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の基地局の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図18】本発明の基地局の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の基地局の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明の携帯機器の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【図21】本発明の携帯機器の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【図22】本発明の携帯機器の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【図23】本発明の基地局の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【図24】本発明の基地局の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【図25】本発明の基地局の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施の例に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0017】
次に、図1を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの実施形態を説明する。図1は、本発明の携帯機器の監視システムの構成の概略図である。図1に示すように、本発明の携帯機器の監視システムは、セルラー方式の通信ネットワークの基地局109−1へ接続するセルラー通信接続部11−1及び基地局109−1への接続状況をセルラー通信接続部11−1に出力して、セルラー通信接続部11−1から基地局109−1へ送信するセルラー通信送信部12−1を備える携帯機器100−1と、セルラー方式の通信を行う携帯機器100−1を接続するセルラー通信構成部21−1及び携帯機器100−1の接続状況をセルラー通信構成部21−1から取得して、携帯機器100−1からセルラー通信構成部21−1へ受信するセルラー通信受信部22−1を備える基地局109−1とを有する。セルラー通信接続部11−1は、セルラー方式を採用する携帯機器100−1に搭載され、セルラー方式でネットワークを構成する基地局109−1のセルラー通信構成部21−1と接続することで、セルラー方式を採用する携帯機器100−1間で通信可能とする。
【0018】
セルラー方式とは、無線通信サービス提供地域を多数のCell(細胞)状に分けて基地局を配置した無線通信方式の一つである。例えば、GSM(Global System for Mobile Communications)やUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)である。接続可能なネットワークの範囲は広く、携帯機器100−1の移動性を確保しつつ、ネットワークを構成することができる。しかし、接続可能なネットワークの範囲が広いため、個々の携帯機器100−1の行動をトレースすることは困難である。セルラー通信構成部21−1は、セルラー方式を採用する基地局109−1に搭載され、同じ通信方式を採用する携帯機器100−1のセルラー通信接続部11−1と接続することで、セルラー方式を採用する携帯機器100−1のネットワークを構成することができる。セルラー通信送信部12−1は、個々の携帯機器100−1に搭載され、携帯機器100−1がセルラー方式のネットワークに接続されているか否かを示す接続状況を、セルラー通信接続部11−1へ出力する。接続状況は、セルラー通信接続部11−1から基地局109−1のセルラー通信構成部21−1へ送信される。セルラー通信構成部21−1が取得した、携帯機器100−1がセルラー方式のネットワークに接続されているか否かを示す接続状況を、セルラー通信受信部22−1が受信する。
【0019】
セルラー通信送信部12−1から基地局109−1のセルラー通信受信部22−1へ、現在の携帯機器100−1の接続状況を送信することで、現在の携帯機器100−1の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器100−1の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器100−1に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器100−1の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局109−1から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0020】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−1を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0021】
次に、図2を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの実施形態を説明する。図2は、本発明の携帯機器の監視システムの構成の概略図である。図2に示すように、図1に説明した通りの構成に加えて、さらに、携帯機器100−2に、短距離方式の通信ネットワークに接続する短距離通信部及び接続状況が、特定の基地局109−2から圏外になった場合は、短距離通信部13−1をONに、特定の基地局109−2と接続した場合は、短距離通信部13−1をOFFにする短距離通信制御部14−1を備えてもよい。また、基地局109−2に、セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器100−2の状況を判断するセルラー通信判断部23−1及び接続状況が、セルラー通信判断部23−1によって特定の携帯機器100−2が圏外と判断した場合は、セルラー通信構成部21−2をOFFに、セルラー通信判断部23−1によって特定の携帯機器100−2と接続したと判断した場合は、セルラー通信構成部21−2をONにするセルラー通信制御部24−1を備えてもよい。
【0022】
短距離方式とは、例えば、Bluetooth(登録商標)、又はZigBee(登録商標)である。Bluetoothとは、機器間の距離が10〜100m以内であれば、最大24Mbpsの速度で通信を行うことができる短距離方式の一つである。ZigBeeとは、機器間の距離が30m以内であれば、最大250kbpsの速度で通信を行うことができる短距離方式の一つである。Bluetoothより機器間の距離が短く、転送速度は遅いが、省電力で低コストという利点がある。また、一つのネットワークに最大で255台の機器を接続できる。このため、近距離に位置する携帯機器100−2同士を繋いだ短距離方式のネットワークを構成することができ、消費電力が少ないため、個々の携帯機器100−2を常時トレースすることも可能である。
【0023】
短距離通信部13−1は、携帯機器100−2に搭載され、短距離方式の無線通信を行う。同じく短距離通信部を搭載する、近くに位置する別の携帯機器100−2と接続し、短距離方式のネットワークを構成する。短距離通信制御部14−1は、短距離通信部13−1をON又はOFFにする。常時短距離方式のネットワークに接続している必要がない場合にはOFFとして、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。セルラー通信判断部23−1は、基地局109−2に搭載され、特定の携帯機器100−2の接続状況について、セルラー方式を採用する特定の基地局109−2に携帯機器100−2が接続されているか否かを判断する。セルラー通信制御部24−1は、セルラー通信構成部21−2をON又はOFFにする。すなわち、セルラー方式のネットワークを切断する。常時セルラー方式のネットワークを構成している必要がない場合にはOFFとして、携帯機器100−2が、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。
【0024】
例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器100−2の場合は、携帯機器100−2の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、短距離通信制御部14−1は、短距離通信部13−1をONとし、セルラー通信制御部24−1は、セルラー通信構成部21−2をOFFとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器100−2の場合は、携帯機器100−2の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、短距離通信制御部14−1は、短距離通信部13−1をOFFとし、セルラー通信制御部24−1は、セルラー通信構成部21−2をONとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局109−2から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0025】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、携帯機器100−2の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−2を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0026】
次に、図3を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの実施形態を説明する。図3は、本発明の携帯機器の監視システムの構成の概略図である。図3に示すように、図1に説明した通りの構成に加えて、さらに、携帯機器100−3に、測位した位置の情報を特定の基地局109−3へ送信する測位部15−1及び接続状況が、特定の基地局109−3から圏外になった場合は、位置を測位する周期を長く設定し、特定の基地局109−3と接続した場合は、位置を測位する周期を短く設定する周期制御部16−1を備えてもよい。基地局109−3に、セルラー通信受信部22−3から得た特定の携帯機器100−3の位置の情報を一定の周期で受信する位置情報受信部25−1及び接続状況が、位置情報受信部25−1によって特定の携帯機器100−3について圏外と判断された場合は、周期を長く設定し、位置情報受信部25−1によって特定の携帯機器100−3について接続したと判断された場合は、周期を短く設定するセルラー周期制御部26−1を備えてもよい。測位部15−1は、携帯機器100−3に搭載され、まず、携帯機器100−3の現在位置を測位する。例えばGPS(Global Positioning System)の受信機である。そして、測位した位置の情報を、セルラー通信接続部11−3に出力する。セルラー通信接続部11−3は、特定の基地局109−3のセルラー通信構成部21−3へ、位置の情報を送信する。周期制御部16−1は、携帯機器100−3に搭載され、測位部15−1が、現在位置を測位する周期を制御する。位置情報受信部25−1は、基地局109−3に搭載され、携帯機器100−3から送信された携帯機器100−3の現在の位置の情報を取得する。そして、受信した位置の情報から、携帯機器100−3の現在位置を把握する。セルラー周期制御部26−1は、位置情報受信部25−1が位置の情報を取得する周期を制御する。
【0027】
ここで、携帯機器100−3の現在の位置の情報と、すでに送信されている携帯機器100−3のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器100−3の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器100−3の場合は、携帯機器100−3の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器100−3の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、周期制御部16−1は、携帯機器100−3の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、測位部15−1が位置を測位する周期を速く設定し、セルラー周期制御部26−1は、位置情報受信部25−1が位置の情報を取得する周期を速く設定する。逆に、周期制御部16−1は、携帯機器100−3の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、測位部15−1が位置を測位する周期を遅く設定し、セルラー周期制御部26−1は、位置情報受信部25−1が位置の情報を取得する周期を遅く設定する。なお、測位部15−1及びセルラー周期制御部26−1の周期を最短にして携帯機器100−3をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局109−3から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0028】
以上説明したように、携帯機器100−3の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−3を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0029】
なお、周期制御部16−1及びセルラー周期制御部26−1は、周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器100−3の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0030】
次に、図4を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの実施形態を説明する。図4は、本発明の携帯機器の監視システムの全体構成の概略図である。図4に示すように、携帯機器100−4に備えられた短距離通信部13−2は、他の携帯機器110の短距離通信部へと接続され、短距離方式のネットワーク103を構成する。同じく携帯機器100−4にセルラー通信接続部11−4及び登録された携帯機器101は、基地局109−4に接続され、セルラー方式のネットワーク104を構成する。短距離方式のネットワーク103は、短距離通信部13−2及び他の携帯端末110に搭載された短距離通信部同士が接続することで、格子状に構成される。セルラー方式のネットワーク104は、コアネットワーク108を中心に、基地局109−4及び携帯機器100−4のセルラー通信接続部11−4が接続されることで構成されている。また、携帯機器100−4にはGPS受信部15−2が備えられてもよく、GPS受信部15−2はGPS衛星102との情報の送受信によって現在位置を測位する。
【0031】
本発明において、携帯機器100−4は移動することで短距離方式のネットワーク103と、セルラー方式のネットワーク104との間で、圏外と接続とを繰り返す。携帯機器100−4が、セルラー方式のネットワーク104に接続されているか否かによって、短距離方式のネットワーク103と接続をON又はOFFする。よって、両方のネットワークに携帯機器100−4が存在することによる情報の混乱を防ぐことができる。また、GPS受信部15−2を備えることで携帯機器100−4の現在位置を測位することができるので、セルラー方式のネットワーク104に接続された登録された携帯機器101へ位置を通知することもできる。この際、セルラー方式のネットワーク104に携帯機器100−4が接続されているか否かの情報を併せて参照することで、携帯機器100−4の現在の状況を推測できる。このため、携帯機器100−4の現在位置によっては、GPS受信部15−2が現在位置を測位する周期を変化させて、効率的に消費電力を管理することができる。
【0032】
次に、図5を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の実施形態を説明する。図5は、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、セルラー通信接続手順P11−1において、携帯機器で、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続する。次に、セルラー通信構成手順P21−1において、基地局で、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続する。そして、セルラー通信送信手順P12−1において、携帯機器で、基地局への接続状況を、基地局へ送信する。さらに、セルラー通信受信手順P22−1において、基地局で、携帯機器の接続状況を、携帯機器から受信する。セルラー通信接続手順P11−1において、携帯機器は、セルラー方式でネットワークを構成する基地局へと接続し、セルラー通信構成手順P21−1において、基地局は、携帯機器とセルラー方式で接続することで、セルラー方式を採用する携帯機器間で通信可能とする。セルラー通信送信手順P12−1において、携帯機器がセルラー方式のネットワークに接続されているか否かを示す接続状況を送信し、セルラー通信受信手順P22−1において、基地局が接続状況を受信する。
【0033】
セルラー通信送信手順P12−1において、現在の携帯機器の接続状況を送信し、セルラー通信受信手順P22−1で、現在の携帯機器の接続状況を受信することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0034】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0035】
次に、図6を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の実施形態を説明する。図6は、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法を示すフローチャートである。図6に示すように、図5に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信送信手順P12−2の後に、短距離通信制御手順P14−1において、携帯機器で、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合、短距離方式の通信ネットワークに接続し、特定の基地局と接続した場合、短距離方式の通信ネットワークを切断してもよい。また、図5に示した手順に加えて、さらに、セルラー通信受信手順P22−2の後に、セルラー通信判断手順P23−1において、基地局で、セルラー通信受信手順P22−2において得た特定の携帯機器の状況を判断すると、セルラー通信制御手順P24−1において、接続状況が、セルラー通信判断手順P23−1において特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、セルラー通信構成手順P21−2において特定の携帯機器を切断してもよい。そして、セルラー通信判断手順P23−1において特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、セルラー通信構成手順P21−2において、特定の携帯機器と接続してもよい。
【0036】
短距離通信制御手順P14−1において、常時短距離方式のネットワークに接続している必要がない場合にはOFFとする。また、セルラー通信判断手順P23−1において、特定の携帯機器の接続状況について、セルラー方式を採用する特定の基地局に携帯機器が接続されているか否かを判断する。セルラー通信制御手順P24−1において、セルラー通信構成手順P21−2において携帯機器を接続していたネットワークをON又はOFFにする。すなわち、セルラー方式のネットワークを切断する。常時セルラー方式のネットワークを構成している必要がない場合にはOFFとする。
【0037】
例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、短距離通信制御手順P14−1において、短距離通信をONとし、セルラー通信制御手順P24−1において、セルラー通信をOFFとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、短距離通信制御手順P14−1において、短距離通信をOFFとし、セルラー通信制御手順P24−1は、セルラー通信をONとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0038】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0039】
次に、図7を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の実施形態を説明する。図7は、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法を示すフローチャートである。図7に示すように、図5に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信送信手順P12−3の後に、周期制御手順P16−1において、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、位置を測位する周期を長く設定してもよい。そして、特定の基地局と接続した場合は、位置を測位する周期を短く設定してもよい。セルラー通信受信手順P22−3の後に、位置情報受信手順P25−1において、セルラー通信受信手順P22−3において得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信し、接続又は圏外を判断してもよい。そして、セルラー周期制御手順P26−1において、接続状況が、位置情報受信手順P25−1において特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、周期を長く設定してもよい。そして、位置情報受信手順において特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、周期を短く設定してもよい。
【0040】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに送信されている携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、周期制御手順P16−1において、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、現在位置を測位する周期を速く設定し、セルラー周期制御手順P26−1において、位置の情報を取得する周期を速く設定する。逆に、周期制御手順P16−1において、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、現在位置を測位する周期を遅く設定し、セルラー周期制御手順P26−1において、位置の情報を取得する周期を遅く設定する。なお、現在位置の測位及び位置の情報の取得の周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0041】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0042】
なお、周期制御手順P16−1及びセルラー周期制御手順P26−1において、周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0043】
まず、図8を参照して、本発明の携帯機器の実施形態を説明する。図8は、本発明の携帯機器の構成の概略図である。図8に示すように、本発明の携帯機器は、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部11−5と、基地局への接続状況をセルラー通信接続部11−5に出力して、セルラー通信接続部11−5から基地局へ送信するセルラー通信送信部12−4とを備える。セルラー通信接続部11−5は、通信方式としてセルラー方式を採用する携帯機器100−5に搭載され、携帯機器100−5と、セルラー方式でネットワークを構成する基地局とを接続することで、セルラー方式を採用する携帯機器100−5間で通信可能とする。セルラー通信送信部12−4は、個々の携帯機器100−5に搭載され、携帯機器100−5がセルラー方式のネットワークに接続されているか否かを示す接続状況を、セルラー通信接続部11−5へ出力する。接続状況は、セルラー通信接続部11−5から基地局へ送信される。セルラー通信接続部11−5から基地局へ、現在の携帯機器100−5の接続状況を送信することで、現在の携帯機器100−5の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器100−5の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器100−5に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器100−5の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0044】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−5を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0045】
次に、図9を参照して、本発明の携帯機器の実施形態を説明する。図9は、本発明の携帯機器の構成の概略図である。図9に示すように、図8に説明した通りの構成に加えて、さらに、短距離方式の通信ネットワークに接続する短距離通信部13−3と、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、短距離通信部をONに、特定の基地局と接続した場合は、短距離通信部をOFFにする短距離通信制御部14−2とを備えてもよい。短距離通信部13−3は、携帯機器100−6に搭載され、短距離方式の無線通信を行う。同じく短距離通信部を搭載する、近くに位置する別の携帯機器と接続し、短距離方式のネットワークを構成する。短距離通信制御部14−2は、短距離通信部13−3をON又はOFFにする。常時短距離方式のネットワークに接続している必要がない場合にはOFFとして、セルラー方式及び短距離方式の、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器100−6の場合は、携帯機器100−6の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、短距離通信制御部14−2は、短距離通信部13−3をONとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器100−6の場合は、携帯機器100−6の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、短距離通信制御部14−2は、短距離通信部13−3をOFFとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0046】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、携帯機器100−6の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−6を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0047】
次に、図10を参照して、本発明の携帯機器の実施形態を説明する。図10は、本発明の携帯機器の構成の概略図である。図10に示すように、図8に説明した通りの構成に加えて、さらに、測位した位置の情報をセルラー通信接続部11−7に出力してセルラー通信接続部11−7から特定の基地局へ送信する測位部15−3と、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、位置を測位する周期を長く設定し、特定の基地局と接続した場合は、位置を測位する周期を短く設定する周期制御部16−2とを備えてもよい。測位部15−3は、携帯機器100−7に搭載され、まず、携帯機器100−7の現在位置を測位する。例えばGPSの受信機である。そして、測位した位置を、セルラー通信接続部11−7に出力する。セルラー通信接続部11−7は、特定の基地局へ、位置の情報を送信する。周期制御部16−2は、携帯機器100−7に搭載され、測位部15−3が、現在位置を測位する周期を制御する。例えば、タイマーである。
【0048】
ここで、携帯機器100−7の現在の位置の情報と、すでに送信されている携帯機器100−7のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器100−7の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器100−7の場合は、携帯機器100−7の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器100−7の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、周期制御部16−2は、携帯機器100−7の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、測位部15−3の測位する周期を速く設定する。逆に、携帯機器100−7の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、測位部15−3の測位する周期を遅く設定する。なお、測位部15−3の周期を最短にして携帯機器100−7をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0049】
以上説明したように、携帯機器100−7の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−7を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0050】
なお、周期制御部16−2は、周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器100−7に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器100−7の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0051】
次に、図11を参照して、本発明の基地局の実施形態を説明する。図11は、本発明の基地局の構成の概略図である。図11に示すように、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部21−4と、携帯機器の接続状況をセルラー通信構成部21−4から取得して、携帯機器からセルラー通信構成部21−4へ受信するセルラー通信受信部22−4とを備える。セルラー通信構成部21−4は、セルラー方式を採用する基地局109−5に搭載され、同じ通信方式を採用する携帯機器と接続することで、セルラー方式を採用する携帯機器のネットワークを構成することができる。セルラー通信受信部22−4は、個々の基地局109−5に搭載され、携帯機器がセルラー方式のネットワークに接続されているか否かを示す接続状況を、セルラー通信構成部21−4から取得する。セルラー通信構成部21−4から、現在の携帯機器の接続状況を取得することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局109−5から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0052】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0053】
次に、図12を参照して、本発明の基地局の実施形態を説明する。図12は、本発明の基地局の構成を示す概略図である。図12に示すように、図11に説明した通りの構成に加えて、さらに、セルラー通信受信部22−4から得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断部23−2と、接続状況が、セルラー通信判断部23−2によって特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、セルラー通信構成部21−5をOFFに、セルラー通信判断部23−2よって特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、セルラー通信構成部21−5をONにするセルラー通信制御部24−2とを備えてもよい。セルラー通信判断部23−2は、基地局109−6に搭載され、特定の携帯機器の接続状況について、セルラー方式を採用する特定の基地局109−6に携帯機器が接続されているか否かを判断する。セルラー通信制御部24−2は、セルラー通信構成部21−5をON又はOFFにする。すなわち、セルラー方式のネットワークを切断する。常時セルラー方式のネットワークを構成している必要がない場合にはOFFとして、携帯機器が、セルラー方式及び短距離方式の、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。
【0054】
例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、セルラー通信制御部24−2は、セルラー通信構成部21−5をOFFとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、セルラー通信制御部24−2は、セルラー通信構成部21−5をONとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局109−6から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0055】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、基地局109−6が、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0056】
次に、図13を参照して、本発明の基地局の実施形態を説明する。図13は、本発明の基地局の構成の概略図である。図13に示すように、図11に説明した通りの構成に加えて、さらに、セルラー通信受信部22−6から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する位置情報受信部25−2と、接続状況が、位置情報受信部25−2によって特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、周期を長く設定し、位置情報受信部25−2によって特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、周期を短く設定するセルラー周期制御部26−2とを備えてもよい。位置情報受信部25−2は、基地局109−7に搭載され、携帯機器から送信された携帯機器の現在の位置の情報を取得する。そして、受信した位置の情報から、携帯機器の現在位置を把握する。セルラー周期制御部26−2は、位置情報受信部25−2が位置の情報を取得する周期を制御する。
【0057】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに取得している携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、セルラー周期制御部26−2は、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、位置情報受信部25−2が位置の情報を取得する周期を速く設定する。逆に、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、位置情報受信部25−2が位置の情報を取得する周期を遅く設定する。なお、位置情報受信部25−2の周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局109−7から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0058】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0059】
なお、セルラー周期制御部26−2は、周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0060】
次に、図14を参照して、本発明の携帯機器の制御方法の実施形態を説明する。図14は、本発明の携帯機器の制御方法を示すフローチャートである。図14に示すように、まず、セルラー通信接続手順P11−4において、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続する。これにより、携帯機器はセルラー方式の通信ネットワークに参加する。そして、セルラー通信送信手順P12−4において、基地局への接続状況を、基地局へ送信する。携帯機器から基地局へ、現在の携帯機器の接続状況を送信することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0061】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0062】
次に、図15を参照して、本発明の携帯機器の制御方法の実施形態を説明する。図15は、本発明の携帯機器の制御方法を示すフローチャートである。図15に示すように、図14に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信送信手順の後に、短距離通信制御手順P14−2において、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、短距離方式の通信ネットワークに接続し、特定の基地局と接続した場合は、短距離方式の通信ネットワークを切断してもよい。短距離通信制御手順P14−2において、短距離通信をON又はOFFにする。常時短距離方式のネットワークに接続している必要がない場合にはOFFとして、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、短距離通信制御手順P14−2において、短距離通信をONとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、短距離通信制御手順P14−2は、短距離通信をOFFとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0063】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0064】
次に、図16を参照して、本発明の携帯機器の制御方法の実施形態を説明する。図16は、本発明の携帯機器の制御方法を示すフローチャートである。図16に示すように、図14に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信送信手順P12−6の後に、周期制御手順P16−2において、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、位置を測位する周期を長く設定し、特定の基地局と接続した場合は、位置を測位する周期を短く設定してもよい。
【0065】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに送信されている携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、周期制御手順P16−2は、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、位置を測位する周期を速く設定する。逆に、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、位置を測位する周期を遅く設定する。なお、位置を測位する周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0066】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0067】
また、周期制御手順P16−2において、周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0068】
次に、図17を参照して、本発明の基地局の制御方法の実施形態を説明する。図17は、本発明の基地局の制御方法を示すフローチャートである。図17に示すように、本発明の基地局の制御方法は、セルラー通信構成手順P21−4において、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続する。これにより、携帯機器はセルラー方式の通信ネットワークに参加する。そして、セルラー通信受信手順P22−4において、携帯機器の接続状況を、携帯機器から受信する。セルラー通信受信手順P22−4において、現在の携帯機器の接続状況を取得することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0069】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0070】
次に、図18を参照して、本発明の基地局の制御方法の実施形態を説明する。図18は、本発明の基地局の制御方法を示すフローチャートである。図18に示すように、図17に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信受信手順P22−5の後に、セルラー通信判断手順P23−2において、セルラー通信受信手順P22−5において得た特定の携帯機器の状況を判断する。そして、セルラー通信制御手順P24−2において、接続状況が、セルラー通信判断手順P23−2において特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、セルラー通信構成手順P21−5において携帯機器を切断し、セルラー通信判断手順P23−2において特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、セルラー通信構成手順P21−5において、携帯機器と接続してもよい。常時セルラー方式のネットワークを構成している必要がない場合にはOFFとして、携帯機器が、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。
【0071】
例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、セルラー通信制御手順P24−2は、セルラー通信をOFFとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、セルラー通信制御手順P24−2において、セルラー通信をONとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0072】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、基地局が、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0073】
次に、図19を参照して、本発明の基地局の制御方法の実施形態を説明する。図19は、本発明の基地局の制御方法を示すフローチャートである。図19に示すように、図17に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信受信手順P22−6の後に、位置情報受信手順P25−2において、セルラー通信受信手順P22−6から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する。そして、接続又は圏外を判断すると、セルラー周期制御手順P26−2において、接続状況が、位置情報受信手順P25−2において特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、周期を長く設定してもよい。また、位置情報受信手順P25−2において特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、周期を短く設定してもよい。
【0074】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに取得している携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、セルラー周期制御手順P26−2は、携帯機器の現在位置が学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、位置情報受信手順P25−2において位置の情報を取得する周期を速く設定する。逆に、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、位置情報受信手順P25−2において位置の情報を取得する周期を遅く設定する。なお、位置情報受信手順P25−2の周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0075】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0076】
また、セルラー周期制御手順P26−2において、周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0077】
次に、図20を参照して、本発明の携帯機器の制御プログラムの実施形態を説明する。図20は、本発明の携帯機器の制御プログラムを示すフローチャートである。図20に示すように、まず、セルラー通信接続ステップS11−1において、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続する。これにより、携帯機器はセルラー方式の通信ネットワークに参加する。そして、セルラー通信送信ステップS12−1において、基地局への接続状況を、基地局へ送信する。携帯機器から基地局へ、現在の携帯機器の接続状況を送信することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0078】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0079】
次に、図21を参照して、本発明の携帯機器の制御プログラムの実施形態を説明する。図21は、本発明の携帯機器の制御プログラムを示すフローチャートである。図21に示すように、図20に説明した通りのステップに加えて、さらに、セルラー通信送信ステップの後に、短距離通信制御ステップS14−1において、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、短距離方式の通信ネットワークに接続し、特定の基地局と接続した場合は、短距離方式の通信ネットワークを切断してもよい。短距離通信制御ステップS14−1において、短距離通信をON又はOFFにする。常時短距離方式のネットワークに接続している必要がない場合にはOFFとして、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、短距離通信制御ステップS14−1において、短距離通信をONとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、短距離通信制御ステップS14−1は、短距離通信をOFFとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0080】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0081】
次に、図22を参照して、本発明の携帯機器の制御プログラムの実施形態を説明する。図22は、本発明の携帯機器の制御プログラムを示すフローチャートである。図22に示すように、図20に説明した通りのステップに加えて、さらに、セルラー通信送信ステップS12−3の後に、周期制御ステップS16−1において、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、位置を測位する周期を長く設定し、特定の基地局と接続した場合は、位置を測位する周期を短く設定してもよい。
【0082】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに送信されている携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、周期制御ステップS16−1は、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、位置を測位する周期を速く設定する。逆に、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、位置を測位する周期を遅く設定する。なお、位置を測位する周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0083】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0084】
また、周期制御ステップS16−1において、周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0085】
次に、図23を参照して、本発明の基地局の制御プログラムの実施形態を説明する。図23は、本発明の基地局の制御プログラムを示すフローチャートである。図23に示すように、本発明の基地局の制御プログラムは、セルラー通信構成ステップS21−1において、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続する。これにより、携帯機器はセルラー方式の通信ネットワークに参加する。そして、セルラー通信受信ステップS22−1において、携帯機器の接続状況を、携帯機器から受信する。セルラー通信受信ステップS22−1において、現在の携帯機器の接続状況を取得することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0086】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0087】
次に、図24を参照して、本発明の基地局の制御プログラムの実施形態を説明する。図24は、本発明の基地局の制御プログラムを示すフローチャートである。図24に示すように、図23に説明した通りのステップに加えて、さらに、セルラー通信受信ステップS22−2の後に、セルラー通信判断ステップS23−1において、セルラー通信受信ステップにおいて得た特定の携帯機器の状況を判断する。そして、セルラー通信制御ステップS24−1において、接続状況が、セルラー通信判断ステップS23−1において特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、セルラー通信構成ステップS21−2において携帯機器を切断し、セルラー通信判断ステップS23−1において特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、セルラー通信構成ステップS21−2において、携帯機器と接続してもよい。常時セルラー方式のネットワークを構成している必要がない場合にはOFFとして、携帯機器が、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。
【0088】
例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、セルラー通信制御ステップS24−1は、セルラー通信をOFFとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、セルラー通信制御ステップS24−1において、セルラー通信をONとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0089】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、基地局が、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0090】
次に、図25を参照して、本発明の基地局の制御プログラムの実施形態を説明する。図25は、本発明の基地局の制御プログラムを示すフローチャートである。図25に示すように、図23に説明した通りのステップに加えて、セルラー通信受信ステップS22−3の後に、さらに、位置情報受信ステップS25−1において、セルラー通信受信ステップS22−3から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する。そして、接続又は圏外を判断すると、セルラー周期制御ステップS26−1において、接続状況が、位置情報受信ステップS25−1において特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、周期を長く設定してもよい。また、位置情報受信ステップS25−1において特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、周期を短く設定してもよい。
【0091】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに取得している携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、セルラー周期制御ステップS26−1は、携帯機器の現在位置が学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、位置情報受信ステップS25−1において位置の情報を取得する周期を速く設定する。逆に、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、位置情報受信ステップS25−1において位置の情報を取得する周期を遅く設定する。なお、位置情報受信ステップS25−1の周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0092】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0093】
また、セルラー周期制御ステップS26−1において、周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0094】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部及び前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部を備える携帯機器と、
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部及び前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部を備える基地局と、を有する携帯機器の監視システム。
(付記2)
さらに、前記携帯機器に、短距離方式の通信ネットワークに接続する短距離通信部及び前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記短距離通信部をONに、前記特定の基地局と接続した場合は、前記短距離通信部をOFFにする短距離通信制御部を備え、
前記基地局に、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断部及び前記接続状況が、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器が圏外と判断した場合は、前記セルラー通信構成部をOFFに、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器と接続したと判断した場合は、前記セルラー通信構成部をONにするセルラー通信制御部を備えることを特徴とする付記1に記載の携帯機器の監視システム。
(付記3)
さらに、前記携帯機器に、測位した位置を特定の基地局へ送信する測位部及び前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御部を備え、
前記基地局に、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する位置情報受信部及び前記接続状況が、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御部を備えることを特徴とする付記1又は2に記載の携帯機器の監視システム。
(付記4)
前記携帯機器の前記周期制御部は、前記周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、前記基地局に登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知し、
前記基地局の前記セルラー周期制御部は、前記周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の携帯機器の監視システム。
(付記5)
携帯機器で、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、
前記基地局で、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、
前記携帯機器で、前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順と、
前記基地局で、前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順と、
を順に有する携帯機器の監視システムの制御方法。
(付記6)
さらに、前記携帯機器で、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合、短距離方式の通信ネットワークに接続し、前記特定の基地局と接続した場合、短距離方式の通信ネットワークを切断する短距離通信制御手順を、前記セルラー通信送信手順の後に有し、
前記基地局で、さらに、前記セルラー通信受信手順において得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断手順と、
前記接続状況が、前記セルラー通信判断手順において前記特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、前記セルラー通信構成手順において前記特定の携帯機器を切断し、前記セルラー通信判断手順において前記特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、前記セルラー通信構成手順において、前記特定の携帯機器と接続するセルラー通信制御手順とを前記セルラー通信受信手順の後に順に有することを特徴とする付記5に記載の携帯機器の監視システムの制御方法。
(付記7)
さらに、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御手順を、前記セルラー通信送信手順の後に有し、
前記セルラー通信受信手順から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信し、接続又は圏外を判断する位置情報受信手順と、
前記接続状況が、前記位置情報受信手順において前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信手順において前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御手順とを前記セルラー通信受信手順の後に順に有することを特徴とする付記5又は6に記載の携帯機器の監視システムの制御方法。
(付記8)
前記周期制御手順において、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知し、
前記セルラー周期制御手順において、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記7に記載の携帯機器の監視システムの制御方法。
(付記9)
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部と、
前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部と、を備える携帯機器。
(付記10)
さらに、短距離方式の通信ネットワークに接続する短距離通信部と、
前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記短距離通信部をONに、前記特定の基地局と接続した場合は、前記短距離通信部をOFFにする短距離通信制御部と、を備えることを特徴とする付記9に記載の携帯機器。
(付記11)
さらに、測位した位置を前記セルラー通信接続部に出力して前記セルラー通信接続部から特定の基地局へ送信する測位部と、
前記接続状況が、前記特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御部と、を備えることを特徴とする付記9又は10に記載の携帯機器。
(付記12)
前記周期制御部は、前記周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記11に記載の携帯機器。
(付記13)
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部と、
前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部と、を備える基地局。
(付記14)
さらに、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断部と、
前記接続状況が、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、前記セルラー通信構成部をOFFに、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、前記セルラー通信構成部をONにするセルラー通信制御部と、を備えることを特徴とする付記13に記載の基地局。
(付記15)
さらに、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する位置情報受信部と、
前記接続状況が、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御部と、
を備えることを特徴とする付記13又は14に記載の基地局。
(付記16)
前記セルラー周期制御部は、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記15に記載の基地局。
(付記17)
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、
前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順と、を順に有する携帯機器の制御方法。
(付記18)
さらに、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、短距離方式の通信ネットワークに接続し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記短距離方式の通信ネットワークを切断する短距離通信制御手順を、前記セルラー通信送信手順の後に有することを特徴とする付記17に記載の携帯機器の制御方法。
(付記19)
さらに、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御手順を、前記セルラー通信送信手順の後に有することを特徴とする付記17又は18に記載の携帯機器の制御方法。
(付記20)
前記周期制御手順において、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記19に記載の携帯機器の制御方法。
(付記21)
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、
前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順と、を順に有する基地局の制御方法。
(付記22)
さらに、前記セルラー通信受信手順において得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断手順と、
前記接続状況が、前記セルラー通信判断手順において前記特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、前記セルラー通信構成手順において前記携帯機器を切断し、前記セルラー通信判断手順において前記特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、前記セルラー通信構成手順において、前記携帯機器と接続するセルラー通信制御手順とを前記セルラー通信受信手順の後に順に有することを特徴とする付記21に記載の基地局の制御方法。
(付記23)
さらに、前記セルラー通信受信手順から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信し、接続又は圏外を判断する位置情報受信手順と、
前記接続状況が、前記位置情報受信手順において前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信手順において前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御手順とを前記セルラー通信受信手順の後に順に有することを特徴とする付記21又は22に記載の基地局の制御方法。
(付記24)
前記セルラー周期制御手順において、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記23に記載の基地局の制御方法。
(付記25)
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続ステップと、
前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信ステップと、を順に携帯機器に実行させる携帯機器の制御プログラム。
(付記26)
さらに、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、短距離方式の通信ネットワークに接続し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記短距離方式の通信ネットワークを切断する短距離通信制御ステップを、前記セルラー通信送信ステップの後に有することを特徴とする付記25に記載の携帯機器に実行させる携帯機器の制御プログラム。
(付記27)
さらに、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御ステップを、前記セルラー通信送信ステップの後に有することを特徴とする付記25又は26に記載の携帯機器に実行させる携帯機器の制御プログラム。
(付記28)
前記周期制御ステップにおいて、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記27に記載の携帯機器に実行させる携帯機器の制御プログラム。
(付記29)
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成ステップと、
前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信ステップと、を順に基地局に実行させる基地局の制御プログラム。
(付記30)
さらに、前記セルラー通信受信ステップにおいて得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断ステップと、
前記接続状況が、前記セルラー通信判断ステップにおいて前記特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、前記セルラー通信構成ステップにおいて前記携帯機器を切断し、前記セルラー通信判断ステップにおいて前記特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、前記セルラー通信構成ステップにおいて、前記携帯機器と接続するセルラー通信制御ステップとを前記セルラー通信受信ステップの後に順に有することを特徴とする付記29に記載の基地局に実行させる基地局の制御プログラム。
(付記31)
さらに、前記セルラー通信受信ステップから得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信し、接続又は圏外を判断する位置情報受信ステップと、
前記接続状況が、前記位置情報受信ステップにおいて前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信ステップにおいて前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御ステップとを前記セルラー通信受信ステップの後に順に有することを特徴とする付記29又は30に記載の基地局に実行させる基地局の制御プログラム。
(付記32)
前記セルラー周期制御ステップにおいて、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記31に記載の基地局に実行させる基地局の制御プログラム。
【符号の説明】
【0095】
11−1,11−2,11−3,11−4,11−5,11−6,11−7:セルラー通信接続部
12−1,12−2,12−3,12−4,12−5,12−6:セルラー通信送信部
13−1,13−2,13−3:短距離通信部
14−1,14−2:短距離通信制御部
15−1,15−2,15−3:測位部
16−1,16−2:周期制御部
21−1,21−2,21−3,21−4,21−5,21−6:セルラー通信構成部
22−1,22−2,22−3,22−4,22−5,22−6:セルラー通信受信部
23−1,23−2:セルラー通信判断部
24−1,24−2:セルラー通信制御部
25−1,25−2:位置情報受信部
26−1,26−2:セルラー周期制御部
100−1,100−2,100−3,100−4,100−5,100−6,100−7:携帯機器
101:登録した携帯機器
102:GPS衛星
103:短距離方式のネットワーク
104:セルラー方式のネットワーク
108:コアネットワーク
109−1,109−2,109−3,109−4,109−5,109−6,109−7:基地局
110:他の携帯機器
P11−1,P11−2,P11−3,P11−4,P11−5,P11−6:セルラー通信接続手順
P12−1,P12−2,P12−3,P12−4,P12−5,P12−6:セルラー通信送信手順
P14−1,P14−2:短距離通信制御手順
P16−1,P16−2:周期制御手順
P21−1,P21−2,P21−3,P21−4,P21−5,P21−6:セルラー通信構成手順
P22−1,P22−2,P22−3,P22−4,P22−5,P22−6:セルラー通信受信手順
P23−1,P23−2:セルラー通信判断手順
P24−1,P24−2:セルラー通信制御手順
P25−1,P25−2:位置情報受信手順
P26−1,P26−2:セルラー周期制御手順
S11−1,S11−2,S11−3:セルラー通信接続ステップ
S12−1,S12−2,S12−3:セルラー通信送信ステップ
S14−1:短距離通信制御ステップ
S16−1:周期制御ステップ
S21−1,S21−2,S21−3:セルラー通信構成ステップ
S22−1,S22−2,S22−3:セルラー通信受信ステップ
S23−1:セルラー通信判断ステップ
S24−1:セルラー通信制御ステップ
S25−1:位置情報受信ステップ
S26−1:セルラー周期制御ステップ
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯機器の監視システム、携帯機器の監視システムの制御方法、携帯機器、基地局、携帯機器の制御方法、基地局の制御方法、携帯機器の制御プログラム及び基地局の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
親が子供の安全について考慮する場合、現在の子供の置かれている状況、例えば同伴者の有無、現在位置といった情報を得ることが重要である。子供の状況を保護者が知り得る手段は能動的な方法、例えば実際に電話をかける、又はメールを送る等があるが、手間がかかる上に緊急時に間に合わない可能性がある。そこで、通信方式として、Bluetooth(登録商標)又はZigBee(登録商標)に代表される短距離方式を採用し、機器間でローカルネットワークを構築する。これらの機器間では、ローカルネットワークを構築する台数情報を共有し、機器を保有する児童が集団行動下にあるか否かを判断する。例えば、下校中に人数が減った場所をGPS(Global Positioning System)で特定し、そこから帰宅するまでは定期的に行動をトレースし、随時保護者に通知する。この技術については、以下の文献に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−193710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に示した発明において、短距離方式を採用した通信機器では、通信機器の消費電力を少なくできるが、通信機器同士のネットワークの接続可能距離を超える距離でネットワークを構成することができず、通信機器の移動性に問題点があった。
【0005】
そこで、本発明では、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる携帯機器の監視システム、携帯機器の監視システムの制御方法、携帯機器、基地局、携帯機器の制御方法、基地局の制御方法、携帯機器の制御プログラム、及び基地局の制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の携帯機器は、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部と、前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部とを備える。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明の基地局は、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部と、前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部とを備える。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明の携帯機器の監視システムは、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部及び前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部を備える携帯機器と、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部及び前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部を備える基地局とを有する。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明の携帯機器の制御方法は、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順とを順に有する。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明の基地局の制御方法は、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順とを順に有する。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法は、携帯機器で、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、前記基地局で、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、前記携帯機器で、前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順と、前記基地局で、前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順とを順に有する。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明の携帯機器の制御プログラムは、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続ステップと、前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信ステップとを順に携帯機器に実行させる。
【0013】
また、上記目的を達成するために、本発明の基地局の制御プログラムは、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成ステップと、前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信ステップとを順に基地局に実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の携帯機器の監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の携帯機器の監視システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の携帯機器の監視システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の携帯機器の監視システムの全体を示す概略図である。
【図5】本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の携帯機器の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の携帯機器の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の携帯機器の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の基地局の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の基地局の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の基地局の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の携帯機器の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明の携帯機器の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の携帯機器の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の基地局の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図18】本発明の基地局の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の基地局の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明の携帯機器の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【図21】本発明の携帯機器の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【図22】本発明の携帯機器の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【図23】本発明の基地局の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【図24】本発明の基地局の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【図25】本発明の基地局の制御プログラムのステップを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施の例に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0017】
次に、図1を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの実施形態を説明する。図1は、本発明の携帯機器の監視システムの構成の概略図である。図1に示すように、本発明の携帯機器の監視システムは、セルラー方式の通信ネットワークの基地局109−1へ接続するセルラー通信接続部11−1及び基地局109−1への接続状況をセルラー通信接続部11−1に出力して、セルラー通信接続部11−1から基地局109−1へ送信するセルラー通信送信部12−1を備える携帯機器100−1と、セルラー方式の通信を行う携帯機器100−1を接続するセルラー通信構成部21−1及び携帯機器100−1の接続状況をセルラー通信構成部21−1から取得して、携帯機器100−1からセルラー通信構成部21−1へ受信するセルラー通信受信部22−1を備える基地局109−1とを有する。セルラー通信接続部11−1は、セルラー方式を採用する携帯機器100−1に搭載され、セルラー方式でネットワークを構成する基地局109−1のセルラー通信構成部21−1と接続することで、セルラー方式を採用する携帯機器100−1間で通信可能とする。
【0018】
セルラー方式とは、無線通信サービス提供地域を多数のCell(細胞)状に分けて基地局を配置した無線通信方式の一つである。例えば、GSM(Global System for Mobile Communications)やUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)である。接続可能なネットワークの範囲は広く、携帯機器100−1の移動性を確保しつつ、ネットワークを構成することができる。しかし、接続可能なネットワークの範囲が広いため、個々の携帯機器100−1の行動をトレースすることは困難である。セルラー通信構成部21−1は、セルラー方式を採用する基地局109−1に搭載され、同じ通信方式を採用する携帯機器100−1のセルラー通信接続部11−1と接続することで、セルラー方式を採用する携帯機器100−1のネットワークを構成することができる。セルラー通信送信部12−1は、個々の携帯機器100−1に搭載され、携帯機器100−1がセルラー方式のネットワークに接続されているか否かを示す接続状況を、セルラー通信接続部11−1へ出力する。接続状況は、セルラー通信接続部11−1から基地局109−1のセルラー通信構成部21−1へ送信される。セルラー通信構成部21−1が取得した、携帯機器100−1がセルラー方式のネットワークに接続されているか否かを示す接続状況を、セルラー通信受信部22−1が受信する。
【0019】
セルラー通信送信部12−1から基地局109−1のセルラー通信受信部22−1へ、現在の携帯機器100−1の接続状況を送信することで、現在の携帯機器100−1の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器100−1の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器100−1に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器100−1の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局109−1から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0020】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−1を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0021】
次に、図2を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの実施形態を説明する。図2は、本発明の携帯機器の監視システムの構成の概略図である。図2に示すように、図1に説明した通りの構成に加えて、さらに、携帯機器100−2に、短距離方式の通信ネットワークに接続する短距離通信部及び接続状況が、特定の基地局109−2から圏外になった場合は、短距離通信部13−1をONに、特定の基地局109−2と接続した場合は、短距離通信部13−1をOFFにする短距離通信制御部14−1を備えてもよい。また、基地局109−2に、セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器100−2の状況を判断するセルラー通信判断部23−1及び接続状況が、セルラー通信判断部23−1によって特定の携帯機器100−2が圏外と判断した場合は、セルラー通信構成部21−2をOFFに、セルラー通信判断部23−1によって特定の携帯機器100−2と接続したと判断した場合は、セルラー通信構成部21−2をONにするセルラー通信制御部24−1を備えてもよい。
【0022】
短距離方式とは、例えば、Bluetooth(登録商標)、又はZigBee(登録商標)である。Bluetoothとは、機器間の距離が10〜100m以内であれば、最大24Mbpsの速度で通信を行うことができる短距離方式の一つである。ZigBeeとは、機器間の距離が30m以内であれば、最大250kbpsの速度で通信を行うことができる短距離方式の一つである。Bluetoothより機器間の距離が短く、転送速度は遅いが、省電力で低コストという利点がある。また、一つのネットワークに最大で255台の機器を接続できる。このため、近距離に位置する携帯機器100−2同士を繋いだ短距離方式のネットワークを構成することができ、消費電力が少ないため、個々の携帯機器100−2を常時トレースすることも可能である。
【0023】
短距離通信部13−1は、携帯機器100−2に搭載され、短距離方式の無線通信を行う。同じく短距離通信部を搭載する、近くに位置する別の携帯機器100−2と接続し、短距離方式のネットワークを構成する。短距離通信制御部14−1は、短距離通信部13−1をON又はOFFにする。常時短距離方式のネットワークに接続している必要がない場合にはOFFとして、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。セルラー通信判断部23−1は、基地局109−2に搭載され、特定の携帯機器100−2の接続状況について、セルラー方式を採用する特定の基地局109−2に携帯機器100−2が接続されているか否かを判断する。セルラー通信制御部24−1は、セルラー通信構成部21−2をON又はOFFにする。すなわち、セルラー方式のネットワークを切断する。常時セルラー方式のネットワークを構成している必要がない場合にはOFFとして、携帯機器100−2が、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。
【0024】
例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器100−2の場合は、携帯機器100−2の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、短距離通信制御部14−1は、短距離通信部13−1をONとし、セルラー通信制御部24−1は、セルラー通信構成部21−2をOFFとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器100−2の場合は、携帯機器100−2の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、短距離通信制御部14−1は、短距離通信部13−1をOFFとし、セルラー通信制御部24−1は、セルラー通信構成部21−2をONとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局109−2から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0025】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、携帯機器100−2の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−2を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0026】
次に、図3を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの実施形態を説明する。図3は、本発明の携帯機器の監視システムの構成の概略図である。図3に示すように、図1に説明した通りの構成に加えて、さらに、携帯機器100−3に、測位した位置の情報を特定の基地局109−3へ送信する測位部15−1及び接続状況が、特定の基地局109−3から圏外になった場合は、位置を測位する周期を長く設定し、特定の基地局109−3と接続した場合は、位置を測位する周期を短く設定する周期制御部16−1を備えてもよい。基地局109−3に、セルラー通信受信部22−3から得た特定の携帯機器100−3の位置の情報を一定の周期で受信する位置情報受信部25−1及び接続状況が、位置情報受信部25−1によって特定の携帯機器100−3について圏外と判断された場合は、周期を長く設定し、位置情報受信部25−1によって特定の携帯機器100−3について接続したと判断された場合は、周期を短く設定するセルラー周期制御部26−1を備えてもよい。測位部15−1は、携帯機器100−3に搭載され、まず、携帯機器100−3の現在位置を測位する。例えばGPS(Global Positioning System)の受信機である。そして、測位した位置の情報を、セルラー通信接続部11−3に出力する。セルラー通信接続部11−3は、特定の基地局109−3のセルラー通信構成部21−3へ、位置の情報を送信する。周期制御部16−1は、携帯機器100−3に搭載され、測位部15−1が、現在位置を測位する周期を制御する。位置情報受信部25−1は、基地局109−3に搭載され、携帯機器100−3から送信された携帯機器100−3の現在の位置の情報を取得する。そして、受信した位置の情報から、携帯機器100−3の現在位置を把握する。セルラー周期制御部26−1は、位置情報受信部25−1が位置の情報を取得する周期を制御する。
【0027】
ここで、携帯機器100−3の現在の位置の情報と、すでに送信されている携帯機器100−3のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器100−3の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器100−3の場合は、携帯機器100−3の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器100−3の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、周期制御部16−1は、携帯機器100−3の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、測位部15−1が位置を測位する周期を速く設定し、セルラー周期制御部26−1は、位置情報受信部25−1が位置の情報を取得する周期を速く設定する。逆に、周期制御部16−1は、携帯機器100−3の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、測位部15−1が位置を測位する周期を遅く設定し、セルラー周期制御部26−1は、位置情報受信部25−1が位置の情報を取得する周期を遅く設定する。なお、測位部15−1及びセルラー周期制御部26−1の周期を最短にして携帯機器100−3をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局109−3から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0028】
以上説明したように、携帯機器100−3の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−3を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0029】
なお、周期制御部16−1及びセルラー周期制御部26−1は、周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器100−3の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0030】
次に、図4を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの実施形態を説明する。図4は、本発明の携帯機器の監視システムの全体構成の概略図である。図4に示すように、携帯機器100−4に備えられた短距離通信部13−2は、他の携帯機器110の短距離通信部へと接続され、短距離方式のネットワーク103を構成する。同じく携帯機器100−4にセルラー通信接続部11−4及び登録された携帯機器101は、基地局109−4に接続され、セルラー方式のネットワーク104を構成する。短距離方式のネットワーク103は、短距離通信部13−2及び他の携帯端末110に搭載された短距離通信部同士が接続することで、格子状に構成される。セルラー方式のネットワーク104は、コアネットワーク108を中心に、基地局109−4及び携帯機器100−4のセルラー通信接続部11−4が接続されることで構成されている。また、携帯機器100−4にはGPS受信部15−2が備えられてもよく、GPS受信部15−2はGPS衛星102との情報の送受信によって現在位置を測位する。
【0031】
本発明において、携帯機器100−4は移動することで短距離方式のネットワーク103と、セルラー方式のネットワーク104との間で、圏外と接続とを繰り返す。携帯機器100−4が、セルラー方式のネットワーク104に接続されているか否かによって、短距離方式のネットワーク103と接続をON又はOFFする。よって、両方のネットワークに携帯機器100−4が存在することによる情報の混乱を防ぐことができる。また、GPS受信部15−2を備えることで携帯機器100−4の現在位置を測位することができるので、セルラー方式のネットワーク104に接続された登録された携帯機器101へ位置を通知することもできる。この際、セルラー方式のネットワーク104に携帯機器100−4が接続されているか否かの情報を併せて参照することで、携帯機器100−4の現在の状況を推測できる。このため、携帯機器100−4の現在位置によっては、GPS受信部15−2が現在位置を測位する周期を変化させて、効率的に消費電力を管理することができる。
【0032】
次に、図5を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の実施形態を説明する。図5は、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、セルラー通信接続手順P11−1において、携帯機器で、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続する。次に、セルラー通信構成手順P21−1において、基地局で、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続する。そして、セルラー通信送信手順P12−1において、携帯機器で、基地局への接続状況を、基地局へ送信する。さらに、セルラー通信受信手順P22−1において、基地局で、携帯機器の接続状況を、携帯機器から受信する。セルラー通信接続手順P11−1において、携帯機器は、セルラー方式でネットワークを構成する基地局へと接続し、セルラー通信構成手順P21−1において、基地局は、携帯機器とセルラー方式で接続することで、セルラー方式を採用する携帯機器間で通信可能とする。セルラー通信送信手順P12−1において、携帯機器がセルラー方式のネットワークに接続されているか否かを示す接続状況を送信し、セルラー通信受信手順P22−1において、基地局が接続状況を受信する。
【0033】
セルラー通信送信手順P12−1において、現在の携帯機器の接続状況を送信し、セルラー通信受信手順P22−1で、現在の携帯機器の接続状況を受信することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0034】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0035】
次に、図6を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の実施形態を説明する。図6は、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法を示すフローチャートである。図6に示すように、図5に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信送信手順P12−2の後に、短距離通信制御手順P14−1において、携帯機器で、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合、短距離方式の通信ネットワークに接続し、特定の基地局と接続した場合、短距離方式の通信ネットワークを切断してもよい。また、図5に示した手順に加えて、さらに、セルラー通信受信手順P22−2の後に、セルラー通信判断手順P23−1において、基地局で、セルラー通信受信手順P22−2において得た特定の携帯機器の状況を判断すると、セルラー通信制御手順P24−1において、接続状況が、セルラー通信判断手順P23−1において特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、セルラー通信構成手順P21−2において特定の携帯機器を切断してもよい。そして、セルラー通信判断手順P23−1において特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、セルラー通信構成手順P21−2において、特定の携帯機器と接続してもよい。
【0036】
短距離通信制御手順P14−1において、常時短距離方式のネットワークに接続している必要がない場合にはOFFとする。また、セルラー通信判断手順P23−1において、特定の携帯機器の接続状況について、セルラー方式を採用する特定の基地局に携帯機器が接続されているか否かを判断する。セルラー通信制御手順P24−1において、セルラー通信構成手順P21−2において携帯機器を接続していたネットワークをON又はOFFにする。すなわち、セルラー方式のネットワークを切断する。常時セルラー方式のネットワークを構成している必要がない場合にはOFFとする。
【0037】
例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、短距離通信制御手順P14−1において、短距離通信をONとし、セルラー通信制御手順P24−1において、セルラー通信をOFFとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、短距離通信制御手順P14−1において、短距離通信をOFFとし、セルラー通信制御手順P24−1は、セルラー通信をONとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0038】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0039】
次に、図7を参照して、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法の実施形態を説明する。図7は、本発明の携帯機器の監視システムの制御方法を示すフローチャートである。図7に示すように、図5に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信送信手順P12−3の後に、周期制御手順P16−1において、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、位置を測位する周期を長く設定してもよい。そして、特定の基地局と接続した場合は、位置を測位する周期を短く設定してもよい。セルラー通信受信手順P22−3の後に、位置情報受信手順P25−1において、セルラー通信受信手順P22−3において得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信し、接続又は圏外を判断してもよい。そして、セルラー周期制御手順P26−1において、接続状況が、位置情報受信手順P25−1において特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、周期を長く設定してもよい。そして、位置情報受信手順において特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、周期を短く設定してもよい。
【0040】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに送信されている携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、周期制御手順P16−1において、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、現在位置を測位する周期を速く設定し、セルラー周期制御手順P26−1において、位置の情報を取得する周期を速く設定する。逆に、周期制御手順P16−1において、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、現在位置を測位する周期を遅く設定し、セルラー周期制御手順P26−1において、位置の情報を取得する周期を遅く設定する。なお、現在位置の測位及び位置の情報の取得の周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0041】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0042】
なお、周期制御手順P16−1及びセルラー周期制御手順P26−1において、周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0043】
まず、図8を参照して、本発明の携帯機器の実施形態を説明する。図8は、本発明の携帯機器の構成の概略図である。図8に示すように、本発明の携帯機器は、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部11−5と、基地局への接続状況をセルラー通信接続部11−5に出力して、セルラー通信接続部11−5から基地局へ送信するセルラー通信送信部12−4とを備える。セルラー通信接続部11−5は、通信方式としてセルラー方式を採用する携帯機器100−5に搭載され、携帯機器100−5と、セルラー方式でネットワークを構成する基地局とを接続することで、セルラー方式を採用する携帯機器100−5間で通信可能とする。セルラー通信送信部12−4は、個々の携帯機器100−5に搭載され、携帯機器100−5がセルラー方式のネットワークに接続されているか否かを示す接続状況を、セルラー通信接続部11−5へ出力する。接続状況は、セルラー通信接続部11−5から基地局へ送信される。セルラー通信接続部11−5から基地局へ、現在の携帯機器100−5の接続状況を送信することで、現在の携帯機器100−5の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器100−5の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器100−5に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器100−5の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0044】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−5を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0045】
次に、図9を参照して、本発明の携帯機器の実施形態を説明する。図9は、本発明の携帯機器の構成の概略図である。図9に示すように、図8に説明した通りの構成に加えて、さらに、短距離方式の通信ネットワークに接続する短距離通信部13−3と、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、短距離通信部をONに、特定の基地局と接続した場合は、短距離通信部をOFFにする短距離通信制御部14−2とを備えてもよい。短距離通信部13−3は、携帯機器100−6に搭載され、短距離方式の無線通信を行う。同じく短距離通信部を搭載する、近くに位置する別の携帯機器と接続し、短距離方式のネットワークを構成する。短距離通信制御部14−2は、短距離通信部13−3をON又はOFFにする。常時短距離方式のネットワークに接続している必要がない場合にはOFFとして、セルラー方式及び短距離方式の、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器100−6の場合は、携帯機器100−6の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、短距離通信制御部14−2は、短距離通信部13−3をONとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器100−6の場合は、携帯機器100−6の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、短距離通信制御部14−2は、短距離通信部13−3をOFFとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0046】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、携帯機器100−6の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−6を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0047】
次に、図10を参照して、本発明の携帯機器の実施形態を説明する。図10は、本発明の携帯機器の構成の概略図である。図10に示すように、図8に説明した通りの構成に加えて、さらに、測位した位置の情報をセルラー通信接続部11−7に出力してセルラー通信接続部11−7から特定の基地局へ送信する測位部15−3と、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、位置を測位する周期を長く設定し、特定の基地局と接続した場合は、位置を測位する周期を短く設定する周期制御部16−2とを備えてもよい。測位部15−3は、携帯機器100−7に搭載され、まず、携帯機器100−7の現在位置を測位する。例えばGPSの受信機である。そして、測位した位置を、セルラー通信接続部11−7に出力する。セルラー通信接続部11−7は、特定の基地局へ、位置の情報を送信する。周期制御部16−2は、携帯機器100−7に搭載され、測位部15−3が、現在位置を測位する周期を制御する。例えば、タイマーである。
【0048】
ここで、携帯機器100−7の現在の位置の情報と、すでに送信されている携帯機器100−7のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器100−7の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器100−7の場合は、携帯機器100−7の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器100−7の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、周期制御部16−2は、携帯機器100−7の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、測位部15−3の測位する周期を速く設定する。逆に、携帯機器100−7の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、測位部15−3の測位する周期を遅く設定する。なお、測位部15−3の周期を最短にして携帯機器100−7をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0049】
以上説明したように、携帯機器100−7の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器100−7を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0050】
なお、周期制御部16−2は、周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器100−7に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器100−7の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0051】
次に、図11を参照して、本発明の基地局の実施形態を説明する。図11は、本発明の基地局の構成の概略図である。図11に示すように、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部21−4と、携帯機器の接続状況をセルラー通信構成部21−4から取得して、携帯機器からセルラー通信構成部21−4へ受信するセルラー通信受信部22−4とを備える。セルラー通信構成部21−4は、セルラー方式を採用する基地局109−5に搭載され、同じ通信方式を採用する携帯機器と接続することで、セルラー方式を採用する携帯機器のネットワークを構成することができる。セルラー通信受信部22−4は、個々の基地局109−5に搭載され、携帯機器がセルラー方式のネットワークに接続されているか否かを示す接続状況を、セルラー通信構成部21−4から取得する。セルラー通信構成部21−4から、現在の携帯機器の接続状況を取得することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局109−5から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0052】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0053】
次に、図12を参照して、本発明の基地局の実施形態を説明する。図12は、本発明の基地局の構成を示す概略図である。図12に示すように、図11に説明した通りの構成に加えて、さらに、セルラー通信受信部22−4から得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断部23−2と、接続状況が、セルラー通信判断部23−2によって特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、セルラー通信構成部21−5をOFFに、セルラー通信判断部23−2よって特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、セルラー通信構成部21−5をONにするセルラー通信制御部24−2とを備えてもよい。セルラー通信判断部23−2は、基地局109−6に搭載され、特定の携帯機器の接続状況について、セルラー方式を採用する特定の基地局109−6に携帯機器が接続されているか否かを判断する。セルラー通信制御部24−2は、セルラー通信構成部21−5をON又はOFFにする。すなわち、セルラー方式のネットワークを切断する。常時セルラー方式のネットワークを構成している必要がない場合にはOFFとして、携帯機器が、セルラー方式及び短距離方式の、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。
【0054】
例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、セルラー通信制御部24−2は、セルラー通信構成部21−5をOFFとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、セルラー通信制御部24−2は、セルラー通信構成部21−5をONとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局109−6から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0055】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、基地局109−6が、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0056】
次に、図13を参照して、本発明の基地局の実施形態を説明する。図13は、本発明の基地局の構成の概略図である。図13に示すように、図11に説明した通りの構成に加えて、さらに、セルラー通信受信部22−6から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する位置情報受信部25−2と、接続状況が、位置情報受信部25−2によって特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、周期を長く設定し、位置情報受信部25−2によって特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、周期を短く設定するセルラー周期制御部26−2とを備えてもよい。位置情報受信部25−2は、基地局109−7に搭載され、携帯機器から送信された携帯機器の現在の位置の情報を取得する。そして、受信した位置の情報から、携帯機器の現在位置を把握する。セルラー周期制御部26−2は、位置情報受信部25−2が位置の情報を取得する周期を制御する。
【0057】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに取得している携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、セルラー周期制御部26−2は、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、位置情報受信部25−2が位置の情報を取得する周期を速く設定する。逆に、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、位置情報受信部25−2が位置の情報を取得する周期を遅く設定する。なお、位置情報受信部25−2の周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局109−7から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0058】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0059】
なお、セルラー周期制御部26−2は、周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0060】
次に、図14を参照して、本発明の携帯機器の制御方法の実施形態を説明する。図14は、本発明の携帯機器の制御方法を示すフローチャートである。図14に示すように、まず、セルラー通信接続手順P11−4において、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続する。これにより、携帯機器はセルラー方式の通信ネットワークに参加する。そして、セルラー通信送信手順P12−4において、基地局への接続状況を、基地局へ送信する。携帯機器から基地局へ、現在の携帯機器の接続状況を送信することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0061】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0062】
次に、図15を参照して、本発明の携帯機器の制御方法の実施形態を説明する。図15は、本発明の携帯機器の制御方法を示すフローチャートである。図15に示すように、図14に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信送信手順の後に、短距離通信制御手順P14−2において、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、短距離方式の通信ネットワークに接続し、特定の基地局と接続した場合は、短距離方式の通信ネットワークを切断してもよい。短距離通信制御手順P14−2において、短距離通信をON又はOFFにする。常時短距離方式のネットワークに接続している必要がない場合にはOFFとして、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、短距離通信制御手順P14−2において、短距離通信をONとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、短距離通信制御手順P14−2は、短距離通信をOFFとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0063】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0064】
次に、図16を参照して、本発明の携帯機器の制御方法の実施形態を説明する。図16は、本発明の携帯機器の制御方法を示すフローチャートである。図16に示すように、図14に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信送信手順P12−6の後に、周期制御手順P16−2において、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、位置を測位する周期を長く設定し、特定の基地局と接続した場合は、位置を測位する周期を短く設定してもよい。
【0065】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに送信されている携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、周期制御手順P16−2は、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、位置を測位する周期を速く設定する。逆に、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、位置を測位する周期を遅く設定する。なお、位置を測位する周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0066】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0067】
また、周期制御手順P16−2において、周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0068】
次に、図17を参照して、本発明の基地局の制御方法の実施形態を説明する。図17は、本発明の基地局の制御方法を示すフローチャートである。図17に示すように、本発明の基地局の制御方法は、セルラー通信構成手順P21−4において、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続する。これにより、携帯機器はセルラー方式の通信ネットワークに参加する。そして、セルラー通信受信手順P22−4において、携帯機器の接続状況を、携帯機器から受信する。セルラー通信受信手順P22−4において、現在の携帯機器の接続状況を取得することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0069】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0070】
次に、図18を参照して、本発明の基地局の制御方法の実施形態を説明する。図18は、本発明の基地局の制御方法を示すフローチャートである。図18に示すように、図17に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信受信手順P22−5の後に、セルラー通信判断手順P23−2において、セルラー通信受信手順P22−5において得た特定の携帯機器の状況を判断する。そして、セルラー通信制御手順P24−2において、接続状況が、セルラー通信判断手順P23−2において特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、セルラー通信構成手順P21−5において携帯機器を切断し、セルラー通信判断手順P23−2において特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、セルラー通信構成手順P21−5において、携帯機器と接続してもよい。常時セルラー方式のネットワークを構成している必要がない場合にはOFFとして、携帯機器が、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。
【0071】
例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、セルラー通信制御手順P24−2は、セルラー通信をOFFとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、セルラー通信制御手順P24−2において、セルラー通信をONとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0072】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、基地局が、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0073】
次に、図19を参照して、本発明の基地局の制御方法の実施形態を説明する。図19は、本発明の基地局の制御方法を示すフローチャートである。図19に示すように、図17に説明した通りの手順に加えて、さらに、セルラー通信受信手順P22−6の後に、位置情報受信手順P25−2において、セルラー通信受信手順P22−6から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する。そして、接続又は圏外を判断すると、セルラー周期制御手順P26−2において、接続状況が、位置情報受信手順P25−2において特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、周期を長く設定してもよい。また、位置情報受信手順P25−2において特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、周期を短く設定してもよい。
【0074】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに取得している携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、セルラー周期制御手順P26−2は、携帯機器の現在位置が学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、位置情報受信手順P25−2において位置の情報を取得する周期を速く設定する。逆に、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、位置情報受信手順P25−2において位置の情報を取得する周期を遅く設定する。なお、位置情報受信手順P25−2の周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0075】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0076】
また、セルラー周期制御手順P26−2において、周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0077】
次に、図20を参照して、本発明の携帯機器の制御プログラムの実施形態を説明する。図20は、本発明の携帯機器の制御プログラムを示すフローチャートである。図20に示すように、まず、セルラー通信接続ステップS11−1において、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続する。これにより、携帯機器はセルラー方式の通信ネットワークに参加する。そして、セルラー通信送信ステップS12−1において、基地局への接続状況を、基地局へ送信する。携帯機器から基地局へ、現在の携帯機器の接続状況を送信することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0078】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0079】
次に、図21を参照して、本発明の携帯機器の制御プログラムの実施形態を説明する。図21は、本発明の携帯機器の制御プログラムを示すフローチャートである。図21に示すように、図20に説明した通りのステップに加えて、さらに、セルラー通信送信ステップの後に、短距離通信制御ステップS14−1において、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、短距離方式の通信ネットワークに接続し、特定の基地局と接続した場合は、短距離方式の通信ネットワークを切断してもよい。短距離通信制御ステップS14−1において、短距離通信をON又はOFFにする。常時短距離方式のネットワークに接続している必要がない場合にはOFFとして、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、短距離通信制御ステップS14−1において、短距離通信をONとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、短距離通信制御ステップS14−1は、短距離通信をOFFとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0080】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0081】
次に、図22を参照して、本発明の携帯機器の制御プログラムの実施形態を説明する。図22は、本発明の携帯機器の制御プログラムを示すフローチャートである。図22に示すように、図20に説明した通りのステップに加えて、さらに、セルラー通信送信ステップS12−3の後に、周期制御ステップS16−1において、接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、位置を測位する周期を長く設定し、特定の基地局と接続した場合は、位置を測位する周期を短く設定してもよい。
【0082】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに送信されている携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、周期制御ステップS16−1は、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、位置を測位する周期を速く設定する。逆に、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、位置を測位する周期を遅く設定する。なお、位置を測位する周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0083】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0084】
また、周期制御ステップS16−1において、周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0085】
次に、図23を参照して、本発明の基地局の制御プログラムの実施形態を説明する。図23は、本発明の基地局の制御プログラムを示すフローチャートである。図23に示すように、本発明の基地局の制御プログラムは、セルラー通信構成ステップS21−1において、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続する。これにより、携帯機器はセルラー方式の通信ネットワークに参加する。そして、セルラー通信受信ステップS22−1において、携帯機器の接続状況を、携帯機器から受信する。セルラー通信受信ステップS22−1において、現在の携帯機器の接続状況を取得することで、現在の携帯機器の状況が推測できる。例えば、学校内等に配置された小型基地局へ接続していることが分かれば、携帯機器の所持者の児童は学校内にいることが分かる。しかし、小型基地局へ接続していない場合は登下校中であると推測され、この場合は携帯機器に搭載された短距離方式のネットワークを参照することで、携帯機器の所持者の児童の居場所、状況を推測することができる。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0086】
以上説明したように、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0087】
次に、図24を参照して、本発明の基地局の制御プログラムの実施形態を説明する。図24は、本発明の基地局の制御プログラムを示すフローチャートである。図24に示すように、図23に説明した通りのステップに加えて、さらに、セルラー通信受信ステップS22−2の後に、セルラー通信判断ステップS23−1において、セルラー通信受信ステップにおいて得た特定の携帯機器の状況を判断する。そして、セルラー通信制御ステップS24−1において、接続状況が、セルラー通信判断ステップS23−1において特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、セルラー通信構成ステップS21−2において携帯機器を切断し、セルラー通信判断ステップS23−1において特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、セルラー通信構成ステップS21−2において、携帯機器と接続してもよい。常時セルラー方式のネットワークを構成している必要がない場合にはOFFとして、携帯機器が、セルラー方式と、短距離方式と、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。
【0088】
例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できるため、セルラー通信制御ステップS24−1は、セルラー通信をOFFとする。逆に、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局に接続されている携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、学校内にいると推測できるため、セルラー通信制御ステップS24−1において、セルラー通信をONとする。これらの接続状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0089】
以上説明したように、セルラー方式のネットワークと、短距離方式のネットワークとを、基地局が、携帯機器の状況に応じて切り替えることで、二つのネットワークに重複して接続することによる情報の混乱を防ぐことができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0090】
次に、図25を参照して、本発明の基地局の制御プログラムの実施形態を説明する。図25は、本発明の基地局の制御プログラムを示すフローチャートである。図25に示すように、図23に説明した通りのステップに加えて、セルラー通信受信ステップS22−3の後に、さらに、位置情報受信ステップS25−1において、セルラー通信受信ステップS22−3から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する。そして、接続又は圏外を判断すると、セルラー周期制御ステップS26−1において、接続状況が、位置情報受信ステップS25−1において特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、周期を長く設定してもよい。また、位置情報受信ステップS25−1において特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、周期を短く設定してもよい。
【0091】
ここで、携帯機器の現在の位置の情報と、すでに取得している携帯機器のセルラー方式のネットワークへの接続状況とを併せて参照することで、携帯機器の所持者である児童の状況を推測することができる。例えば、学校内に設置されたセルラー方式の小型基地局から圏外となった携帯機器の場合は、携帯機器の所持者である児童が、登下校中であると推測できる。そして、現在位置を位置の情報で確認することで、学校と自宅との間のどの位置に携帯機器の所持者である児童がいるのか推測することができる。ここで、セルラー周期制御ステップS26−1は、携帯機器の現在位置が学校又は自宅から遠い場合、安全性は低いため、位置情報受信ステップS25−1において位置の情報を取得する周期を速く設定する。逆に、携帯機器の現在位置が、学校又は自宅から近い場合、安全性は高いため、位置情報受信ステップS25−1において位置の情報を取得する周期を遅く設定する。なお、位置情報受信ステップS25−1の周期を最短にして携帯機器をトレースすることも可能だが、消費電力の大きさから現実的ではない。これらの状況は、セルラー方式の基地局から、登録された携帯機器へと通知される。登録された携帯機器とは、例えば、登下校中の児童の保護者の携帯電話機である。
【0092】
以上説明したように、携帯機器の位置を測位する周期を制御することで、安全性に配慮した位置の情報の提供と、省電力を両立することができる。よって、ネットワークの接続可能距離に応じて、携帯機器を所持する者の現在の状況を、登録した携帯機器に通知することができる。
【0093】
また、セルラー周期制御ステップS26−1において、周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知してもよい。携帯機器の所持者である児童が一定時間内に学校又は自宅に到着しない事態を早急に知ることができる。
【0094】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部及び前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部を備える携帯機器と、
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部及び前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部を備える基地局と、を有する携帯機器の監視システム。
(付記2)
さらに、前記携帯機器に、短距離方式の通信ネットワークに接続する短距離通信部及び前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記短距離通信部をONに、前記特定の基地局と接続した場合は、前記短距離通信部をOFFにする短距離通信制御部を備え、
前記基地局に、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断部及び前記接続状況が、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器が圏外と判断した場合は、前記セルラー通信構成部をOFFに、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器と接続したと判断した場合は、前記セルラー通信構成部をONにするセルラー通信制御部を備えることを特徴とする付記1に記載の携帯機器の監視システム。
(付記3)
さらに、前記携帯機器に、測位した位置を特定の基地局へ送信する測位部及び前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御部を備え、
前記基地局に、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する位置情報受信部及び前記接続状況が、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御部を備えることを特徴とする付記1又は2に記載の携帯機器の監視システム。
(付記4)
前記携帯機器の前記周期制御部は、前記周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、前記基地局に登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知し、
前記基地局の前記セルラー周期制御部は、前記周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の携帯機器の監視システム。
(付記5)
携帯機器で、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、
前記基地局で、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、
前記携帯機器で、前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順と、
前記基地局で、前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順と、
を順に有する携帯機器の監視システムの制御方法。
(付記6)
さらに、前記携帯機器で、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合、短距離方式の通信ネットワークに接続し、前記特定の基地局と接続した場合、短距離方式の通信ネットワークを切断する短距離通信制御手順を、前記セルラー通信送信手順の後に有し、
前記基地局で、さらに、前記セルラー通信受信手順において得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断手順と、
前記接続状況が、前記セルラー通信判断手順において前記特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、前記セルラー通信構成手順において前記特定の携帯機器を切断し、前記セルラー通信判断手順において前記特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、前記セルラー通信構成手順において、前記特定の携帯機器と接続するセルラー通信制御手順とを前記セルラー通信受信手順の後に順に有することを特徴とする付記5に記載の携帯機器の監視システムの制御方法。
(付記7)
さらに、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御手順を、前記セルラー通信送信手順の後に有し、
前記セルラー通信受信手順から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信し、接続又は圏外を判断する位置情報受信手順と、
前記接続状況が、前記位置情報受信手順において前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信手順において前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御手順とを前記セルラー通信受信手順の後に順に有することを特徴とする付記5又は6に記載の携帯機器の監視システムの制御方法。
(付記8)
前記周期制御手順において、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知し、
前記セルラー周期制御手順において、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記7に記載の携帯機器の監視システムの制御方法。
(付記9)
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部と、
前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部と、を備える携帯機器。
(付記10)
さらに、短距離方式の通信ネットワークに接続する短距離通信部と、
前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記短距離通信部をONに、前記特定の基地局と接続した場合は、前記短距離通信部をOFFにする短距離通信制御部と、を備えることを特徴とする付記9に記載の携帯機器。
(付記11)
さらに、測位した位置を前記セルラー通信接続部に出力して前記セルラー通信接続部から特定の基地局へ送信する測位部と、
前記接続状況が、前記特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御部と、を備えることを特徴とする付記9又は10に記載の携帯機器。
(付記12)
前記周期制御部は、前記周期の繰り返し回数が一定回数を越えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記11に記載の携帯機器。
(付記13)
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部と、
前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部と、を備える基地局。
(付記14)
さらに、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断部と、
前記接続状況が、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、前記セルラー通信構成部をOFFに、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、前記セルラー通信構成部をONにするセルラー通信制御部と、を備えることを特徴とする付記13に記載の基地局。
(付記15)
さらに、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する位置情報受信部と、
前記接続状況が、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御部と、
を備えることを特徴とする付記13又は14に記載の基地局。
(付記16)
前記セルラー周期制御部は、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記15に記載の基地局。
(付記17)
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、
前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順と、を順に有する携帯機器の制御方法。
(付記18)
さらに、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、短距離方式の通信ネットワークに接続し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記短距離方式の通信ネットワークを切断する短距離通信制御手順を、前記セルラー通信送信手順の後に有することを特徴とする付記17に記載の携帯機器の制御方法。
(付記19)
さらに、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御手順を、前記セルラー通信送信手順の後に有することを特徴とする付記17又は18に記載の携帯機器の制御方法。
(付記20)
前記周期制御手順において、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記19に記載の携帯機器の制御方法。
(付記21)
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、
前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順と、を順に有する基地局の制御方法。
(付記22)
さらに、前記セルラー通信受信手順において得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断手順と、
前記接続状況が、前記セルラー通信判断手順において前記特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、前記セルラー通信構成手順において前記携帯機器を切断し、前記セルラー通信判断手順において前記特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、前記セルラー通信構成手順において、前記携帯機器と接続するセルラー通信制御手順とを前記セルラー通信受信手順の後に順に有することを特徴とする付記21に記載の基地局の制御方法。
(付記23)
さらに、前記セルラー通信受信手順から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信し、接続又は圏外を判断する位置情報受信手順と、
前記接続状況が、前記位置情報受信手順において前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信手順において前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御手順とを前記セルラー通信受信手順の後に順に有することを特徴とする付記21又は22に記載の基地局の制御方法。
(付記24)
前記セルラー周期制御手順において、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記23に記載の基地局の制御方法。
(付記25)
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続ステップと、
前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信ステップと、を順に携帯機器に実行させる携帯機器の制御プログラム。
(付記26)
さらに、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、短距離方式の通信ネットワークに接続し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記短距離方式の通信ネットワークを切断する短距離通信制御ステップを、前記セルラー通信送信ステップの後に有することを特徴とする付記25に記載の携帯機器に実行させる携帯機器の制御プログラム。
(付記27)
さらに、前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御ステップを、前記セルラー通信送信ステップの後に有することを特徴とする付記25又は26に記載の携帯機器に実行させる携帯機器の制御プログラム。
(付記28)
前記周期制御ステップにおいて、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記27に記載の携帯機器に実行させる携帯機器の制御プログラム。
(付記29)
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成ステップと、
前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信ステップと、を順に基地局に実行させる基地局の制御プログラム。
(付記30)
さらに、前記セルラー通信受信ステップにおいて得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断ステップと、
前記接続状況が、前記セルラー通信判断ステップにおいて前記特定の携帯機器が圏外と判断された場合は、前記セルラー通信構成ステップにおいて前記携帯機器を切断し、前記セルラー通信判断ステップにおいて前記特定の携帯機器と接続したと判断された場合は、前記セルラー通信構成ステップにおいて、前記携帯機器と接続するセルラー通信制御ステップとを前記セルラー通信受信ステップの後に順に有することを特徴とする付記29に記載の基地局に実行させる基地局の制御プログラム。
(付記31)
さらに、前記セルラー通信受信ステップから得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信し、接続又は圏外を判断する位置情報受信ステップと、
前記接続状況が、前記位置情報受信ステップにおいて前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信ステップにおいて前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御ステップとを前記セルラー通信受信ステップの後に順に有することを特徴とする付記29又は30に記載の基地局に実行させる基地局の制御プログラム。
(付記32)
前記セルラー周期制御ステップにおいて、前記周期の繰り返し回数が一定回数を超えると、登録された携帯機器に前記繰り返し回数が一定回数を超えたことを通知することを特徴とする付記31に記載の基地局に実行させる基地局の制御プログラム。
【符号の説明】
【0095】
11−1,11−2,11−3,11−4,11−5,11−6,11−7:セルラー通信接続部
12−1,12−2,12−3,12−4,12−5,12−6:セルラー通信送信部
13−1,13−2,13−3:短距離通信部
14−1,14−2:短距離通信制御部
15−1,15−2,15−3:測位部
16−1,16−2:周期制御部
21−1,21−2,21−3,21−4,21−5,21−6:セルラー通信構成部
22−1,22−2,22−3,22−4,22−5,22−6:セルラー通信受信部
23−1,23−2:セルラー通信判断部
24−1,24−2:セルラー通信制御部
25−1,25−2:位置情報受信部
26−1,26−2:セルラー周期制御部
100−1,100−2,100−3,100−4,100−5,100−6,100−7:携帯機器
101:登録した携帯機器
102:GPS衛星
103:短距離方式のネットワーク
104:セルラー方式のネットワーク
108:コアネットワーク
109−1,109−2,109−3,109−4,109−5,109−6,109−7:基地局
110:他の携帯機器
P11−1,P11−2,P11−3,P11−4,P11−5,P11−6:セルラー通信接続手順
P12−1,P12−2,P12−3,P12−4,P12−5,P12−6:セルラー通信送信手順
P14−1,P14−2:短距離通信制御手順
P16−1,P16−2:周期制御手順
P21−1,P21−2,P21−3,P21−4,P21−5,P21−6:セルラー通信構成手順
P22−1,P22−2,P22−3,P22−4,P22−5,P22−6:セルラー通信受信手順
P23−1,P23−2:セルラー通信判断手順
P24−1,P24−2:セルラー通信制御手順
P25−1,P25−2:位置情報受信手順
P26−1,P26−2:セルラー周期制御手順
S11−1,S11−2,S11−3:セルラー通信接続ステップ
S12−1,S12−2,S12−3:セルラー通信送信ステップ
S14−1:短距離通信制御ステップ
S16−1:周期制御ステップ
S21−1,S21−2,S21−3:セルラー通信構成ステップ
S22−1,S22−2,S22−3:セルラー通信受信ステップ
S23−1:セルラー通信判断ステップ
S24−1:セルラー通信制御ステップ
S25−1:位置情報受信ステップ
S26−1:セルラー周期制御ステップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部及び前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部を備える携帯機器と、
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部及び前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部を備える基地局と、を有する携帯機器の監視システム。
【請求項2】
さらに、前記携帯機器に、短距離方式の通信ネットワークに接続する短距離通信部及び前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記短距離通信部をONに、前記特定の基地局と接続した場合は、前記短距離通信部をOFFにする短距離通信制御部を備え、
前記基地局に、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断部及び前記接続状況が、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器が圏外と判断した場合は、前記セルラー通信構成部をOFFに、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器と接続したと判断した場合は、前記セルラー通信構成部をONにするセルラー通信制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器の監視システム。
【請求項3】
さらに、前記携帯機器に、測位した位置を特定の基地局へ送信する測位部及び前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御部を備え、
前記基地局に、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する位置情報受信部及び前記接続状況が、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯機器の監視システム。
【請求項4】
携帯機器で、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、
前記基地局で、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、
前記携帯機器で、前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順と、
前記基地局で、前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順と、
を順に有する携帯機器の監視システムの制御方法。
【請求項5】
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部と、
前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部と、を備える携帯機器。
【請求項6】
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部と、
前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部と、を備える基地局。
【請求項7】
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、
前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順と、を順に有する携帯機器の制御方法。
【請求項8】
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、
前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順と、を順に有する基地局の制御方法。
【請求項9】
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続ステップと、
前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信ステップと、を順に携帯機器に実行させる携帯機器の制御プログラム。
【請求項10】
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成ステップと、
前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信ステップと、を順に有する基地局に実行させる基地局の制御プログラム。
【請求項1】
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部及び前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部を備える携帯機器と、
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部及び前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部を備える基地局と、を有する携帯機器の監視システム。
【請求項2】
さらに、前記携帯機器に、短距離方式の通信ネットワークに接続する短距離通信部及び前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記短距離通信部をONに、前記特定の基地局と接続した場合は、前記短距離通信部をOFFにする短距離通信制御部を備え、
前記基地局に、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の状況を判断するセルラー通信判断部及び前記接続状況が、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器が圏外と判断した場合は、前記セルラー通信構成部をOFFに、前記セルラー通信判断部によって前記特定の携帯機器と接続したと判断した場合は、前記セルラー通信構成部をONにするセルラー通信制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器の監視システム。
【請求項3】
さらに、前記携帯機器に、測位した位置を特定の基地局へ送信する測位部及び前記接続状況が、特定の基地局から圏外になった場合は、前記位置を測位する周期を長く設定し、前記特定の基地局と接続した場合は、前記位置を測位する周期を短く設定する周期制御部を備え、
前記基地局に、前記セルラー通信受信部から得た特定の携帯機器の位置の情報を一定の周期で受信する位置情報受信部及び前記接続状況が、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について圏外と判断された場合は、前記周期を長く設定し、前記位置情報受信部によって前記特定の携帯機器について接続したと判断された場合は、前記周期を短く設定するセルラー周期制御部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯機器の監視システム。
【請求項4】
携帯機器で、セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、
前記基地局で、セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、
前記携帯機器で、前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順と、
前記基地局で、前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順と、
を順に有する携帯機器の監視システムの制御方法。
【請求項5】
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続部と、
前記基地局への接続状況を前記セルラー通信接続部に出力して、前記セルラー通信接続部から前記基地局へ送信するセルラー通信送信部と、を備える携帯機器。
【請求項6】
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成部と、
前記携帯機器の接続状況を前記セルラー通信構成部から取得して、前記携帯機器から前記セルラー通信構成部へ受信するセルラー通信受信部と、を備える基地局。
【請求項7】
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続手順と、
前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信手順と、を順に有する携帯機器の制御方法。
【請求項8】
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成手順と、
前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信手順と、を順に有する基地局の制御方法。
【請求項9】
セルラー方式の通信ネットワークの基地局へ接続するセルラー通信接続ステップと、
前記基地局への接続状況を、前記基地局へ送信するセルラー通信送信ステップと、を順に携帯機器に実行させる携帯機器の制御プログラム。
【請求項10】
セルラー方式の通信を行う携帯機器を接続するセルラー通信構成ステップと、
前記携帯機器の接続状況を、前記携帯機器から受信するセルラー通信受信ステップと、を順に有する基地局に実行させる基地局の制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2011−239160(P2011−239160A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−108694(P2010−108694)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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