説明

携帯端末のシミュレーションシステム及び携帯端末の動作確認方法

【課題】アプリケーションプログラムの動作確認を、コンピュータ及び実機を連携させて効率的に行う。
【解決手段】シミュレーションシステム1において、コンピュータ2は、アプリケーションプログラムが搭載された携帯端末の実機10に接続されており、実機10は、コンピュータ2による制御に応じて模擬動作を実行しうるものである。コンピュータ2は、設定機能について模擬動作を実行させる制御情報を実機10に出力する。実機10は、制御情報に基づいて模擬動作を実行する。このような構成により、アプリケーションプログラムの動作確認を、コンピュータ2での模擬処理と、実機10での模擬動作とを組み合わせて行うと共に、いずれかの機能の動作確認を、コンピュータ2での模擬処理及び実機10での模擬動作のいずれか一方のみによって実行可能とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末のシミュレーションシステム及び携帯端末の動作確認方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、電気製品をコンピュータ上でシミュレーションする技術が提供されている。例えば、特許文献1ではロボットプログラミング装置に関する技術が開示されており、当該技術では、コンピュータ上でロボットの動作シミュレーションを行うと共に、そのシミュレーションを行うために必要となる位置データを、実ロボットからのティーチング入力によって取得可能としている。
【特許文献1】特開昭63−120307号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、携帯端末の分野でも、動作確認をコンピュータ上で行おうとする要請がある。例えば、携帯端末にて実行されるアプリケーションプログラムを開発しようとした場合、コンピュータ上でコーディングを行い、実機に当該アプリケーションソフトをダウンロードし、実機上で動作確認する方法が考えられるが、アプリケーションプログラムに度重なる修正がある場合、上述の作業を繰り返して実施する必要があるため、開発作業が非効率となってしまう。このような事情から、コンピュータ上で携帯端末の模擬動作を行いうるシミュレーションシステムが、携帯端末の開発ツール等として強く望まれている。
【0004】
しかしながら、コンピュータ上のみでは、動作確認を適切に行いにくい場合もある。例えば、携帯端末の動作確認を行う一方法として、実機のキーをコンピュータのキーボードやGUIのボタンに置き換えてシミュレーションを行うことが考えられるが、キーボードやGUIボタンでの代替入力では、キーに関する各種動作確認(キー対する機能の割り付けが適切になされているか等の確認)を十分に行えないという懸念がある。即ち、あらゆる作業者が好適に作業できるか否かを確認するには、作業中に頻繁に使用するキー、作業者の利き腕、手の大きさなど、様々な事情を反映して動作確認を行う必要があるが、キーボードやGUIボタンによる代替入力ではこのような事情が反映されず、適切な動作確認を行うことができない。
【0005】
また、別例として、携帯端末で表示される画像を、コンピュータ上で動作確認する場合、当該画像をコンピュータのモニタに表示すれば大まかな画面イメージは確認できることとなるが、実機の画面とコンピュータのモニタとではドットサイズや形状、色彩などが異なるため、実機で表示した際に、コンピュータで確認した画像と相当異なる表示画像となったり、画像自体が見難くなってしまう場合が生じる。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、アプリケーションプログラムの動作確認を、コンピュータ及び実機を連携させて効率的に行いるシミュレーションシステム及び動作確認方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、表示手段を備えたコンピュータを有し、携帯端末のアプリケーションプログラムの動作確認を前記コンピュータ上で行うシミュレーションシステムであって、前記コンピュータは、前記アプリケーションプログラムが搭載された前記携帯端末の実機に接続され、前記アプリケーションプラグラムに基づく前記携帯端末の模擬処理を行うと共に、前記表示手段に前記模擬処理の処理結果を表示させる模擬処理実行手段と、前記携帯端末が有する複数機能のうち、前記実機にて模擬動作させる機能を、変更可能な状態で設定する機能設定手段と、前記実機による前記模擬動作を制御する実機制御手段と、を備え、前記実機は、前記実機制御手段による制御に応じて前記模擬動作を実行する模擬動作実行手段を備えるものであり、前記模擬処理実行手段は、前記機能設定手段に設定される設定機能について前記実機に前記模擬動作を行わせるべく前記実機制御手段に指令し、前記実機制御手段は、前記模擬処理実行手段からの指令に基づき、前記模擬動作を実行させる制御情報を、通信手段を介して前記実機に出力し、前記模擬動作実行手段は、前記制御情報に基づき、前記設定機能についての前記模擬動作を前記実機にて実行する構成をなしており、前記アプリケーションプログラムの前記動作確認を、前記コンピュータでの前記模擬処理と、前記実機での前記模擬動作とを組み合わせて行うと共に、前記複数機能のうちのいずれかの機能の前記動作確認を、前記コンピュータでの前記模擬処理及び前記実機での前記模擬動作のいずれか一方のみによって実行可能とされていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯端末のシミュレーションシステムにおいて、前記実機に前記模擬動作を実行させ得る機能のリストを記憶するリスト記憶手段と、前記リスト記憶手段に記憶される前記リストを、操作手段による選択が可能な状態で前記表示手段に表示させる表示制御手段を備え、前記機能設定手段は、前記操作手段による選択結果に基づき、前記実機にて模擬動作させる機能を設定することを特徴とするものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の携帯端末のシミュレーションシステムにおいて、前記表示制御手段は、前記リスト記憶手段に記憶された前記リストの各機能について、前記動作確認を、前記コンピュータのみで実施するか、前記実機のみで実施するか、或いは前記コンピュータと前記実機の両方で実施するか、を選択させるための選択情報を前記表示手段に表示させ、前記機能設定手段は、前記操作手段により、前記実機のみで実施、又は前記コンピュータと前記実機の両方で実施すると選択された機能を、前記実機にて前記模擬動作させる機能として設定することを特徴とするものである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末のシミュレーションシステムにおいて、前記模擬動作実行手段により前記模擬動作が実行された後の所定時期に、外部からの解除操作がなされるまで、前記模擬動作実行手段による次の模擬動作の実行を停止する停止手段と、前記解除操作がなされた場合に前記停止手段による停止を解除する解除手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末のシミュレーションシステムにおいて、前記模擬動作実行手段により前記模擬動作が実行された後の所定時期に、前記模擬動作に対する外部からの結果情報の入力を受け付ける結果情報受付手段と、前記結果情報受付手段によって受け付けられた前記結果情報に基づいて、前記模擬動作の結果履歴を保存する結果履歴保存手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末のシミュレーションシステムにおいて、前記模擬動作実行手段により前記模擬動作が実行された後の所定時期に、外部からの再実行の指示を受け付ける再実行受付手段を備え、前記模擬動作実行手段は、前記再実行受付手段による前記再実行の受け付けに応じて、前回行った前記模擬動作を再実行することを特徴とするものである。
【0013】
請求項7の発明は、請求項6に記載の携帯端末のシミュレーションシステムにおいて、前記模擬動作実行手段は、前記再実行受付手段により前記再実行が受け付けられた場合に、前回とは動作条件を変更して前記模擬動作を再実行し得る構成をなしており、更に、前記再実行の際に変更される各動作条件と、各動作条件に応じた前記模擬動作の再実行結果と、を対応付けて履歴として保存する変更履歴保存手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の携帯端末のシミュレーションシステムにおいて、前記模擬処理実行手段は、予め定められた順序で前記携帯端末の各機能毎に前記模擬処理を実行し、かつ前記順序において前記設定機能のフェーズとなった場合には、当該フェーズの前記設定機能について前記実機に前記模擬動作を行わせるべく前記実機制御手段に指令し、前記模擬動作実行手段は、前記携帯端末の各設定機能毎に前記模擬動作を実行すると共に、各設定機能毎の前記模擬動作の終了時に、前記コンピュータに対して終了通知を出力する構成をなしており、前記模擬処理実行手段は、前記設定機能の前記フェーズにおいて、当該フェーズの前記設定機能について前記終了通知が出力されることを条件として、前記順序における当該フェーズの次の機能の前記模擬処理に移行することを特徴とするものである。
【0015】
請求項9の発明は、表示手段を備えたコンピュータを用い、携帯端末のアプリケーションプログラムの動作確認を前記コンピュータ上で行う動作確認方法であって、前記コンピュータは、前記アプリケーションプログラムが搭載された前記携帯端末の実機に接続され、前記アプリケーションプラグラムに基づく前記携帯端末の模擬処理を行うと共に、前記表示手段に前記模擬処理の処理結果を表示させる模擬処理実行手段と、前記携帯端末が有する複数機能のうち、前記実機にて模擬動作させる機能を、変更可能な状態で設定する機能設定手段と、前記実機による前記模擬動作を制御する実機制御手段と、を備えるものであり、前記実機は、前記実機制御手段による制御に応じて前記模擬動作を実行する模擬動作実行手段を備えるものであり、前記模擬処理実行手段が、前記機能設定手段に設定される設定機能について前記実機に前記模擬動作を行わせるべく前記実機制御手段に指令する工程と、前記実機制御手段が、前記模擬処理実行手段からの指令に基づき、前記模擬動作を実行させる制御情報を、通信手段を介して前記実機に出力する工程と、前記模擬動作実行手段が、前記制御情報に基づいて、前記設定機能についての前記模擬動作を前記実機にて実行する工程と、を含み、前記アプリケーションプログラムの前記動作確認を、前記コンピュータでの前記模擬処理と、前記実機での前記模擬動作とを組み合わせて行うと共に、前記機能設定手段にて所定設定がなされた場合に、前記複数機能のうちのいずれかの機能の前記動作確認を、前記コンピュータでの前記模擬処理及び前記実機での前記模擬動作のいずれか一方のみによって実行することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明によれば、アプリケーションプログラムの動作確認を、コンピュータでの模擬処理と、実機での模擬動作とを組み合わせて行うようにしているため、コンピュータのみならず実機での具体的動作も連携して確認できる。また、複数機能のうちのいずれかの機能の動作確認を、コンピュータでの模擬処理及び実機での模擬動作のいずれか一方のみによって実行可能とされているため、効率的な動作確認が可能となる。
【0017】
請求項2の発明では、実機に模擬動作を実行させ得る機能のリストを表示手段に表示させ、操作手段による選択結果に基づき、実機にて模擬動作させる機能を設定するようにしているため、作業者が実機で模擬動作させる機能を任意に、かつ容易に選択、設定できることとなる。
【0018】
請求項3の発明では、リスト記憶手段に記憶されたリストの各機能について、動作確認を、コンピュータのみで実施するか、実機のみで実施するか、或いはコンピュータと実機の両方で実施するか、を選択させるための選択情報を表示手段に表示させ、作業者に選択させるようにしているため、より作業者の意に即した自由度の高い動作確認が可能となる。
【0019】
請求項4の発明では、模擬動作が実行された後の所定時期に、外部からの解除操作がなされるまで、次の模擬動作の実行を停止し、解除操作がなされた場合に停止を解除することができるため、実機での模擬動作が適切に確認されずに次のステップに移行することを効果的に防止できる。
【0020】
請求項5の発明では、模擬動作が実行された後の所定時期に、模擬動作に対する外部からの結果情報の入力を受け付け、受け付けられた結果情報に基づいて、模擬動作の結果履歴を保存するようにしているため、実際に行われた模擬動作とその模擬動作についての結果情報とを対応付けて履歴として残すことができ、アプリケーションプログラムの分析や評価を行う上で一層有利となる。
【0021】
請求項6の発明では、模擬動作が実行された後の所定時期に、外部からの再実行の指示を受け付け、その受け付けに応じて、前回行った模擬動作を再実行するようにしているため、模擬動作を再実行すべき事情が生じた場合(前回の模擬動作の確認が不十分だったり、模擬動作について何らかの疑問が生じた場合等)に有利となる。
【0022】
請求項7の発明では、再実行が受け付けられた場合に、前回とは動作条件を変更して模擬動作を再実行し得る構成をなし、再実行の際に変更される各動作条件と、各動作条件に応じた模擬動作の再実行結果と、を対応付けて履歴として保存するようにしている。従って、様々な動作条件で容易に模擬動作を行うことができる。また、各動作条件と、それに応じた模擬動作の再実行結果とを対応付けて履歴として保存するため、アプリケーションプログラムの分析や評価をより多面的に行うことができる。
【0023】
請求項8の発明では、模擬動作実行手段は、携帯端末の各設定機能毎に模擬動作を実行すると共に、各設定機能毎の模擬動作の終了時に、コンピュータに対して終了通知を出力する構成をなしており、模擬処理実行手段は、各設定機能のフェーズにおいて、当該フェーズの設定機能について終了通知が出力されることを条件として、予め定められた順序における当該フェーズの次の機能の模擬処理に移行するように構成されている。従って、予め定められた順序で、コンピュータと実機とを連携させて各設定機能毎に模擬動作を好適に行うことができるようになる。
【0024】
請求項9の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を奏する動作確認方法となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
[第1実施形態]
以下、本発明に係るシミュレーションシステム及び動作確認方法を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るシミュレーションシステム1を概略的に例示する説明図である。図2は、携帯端末の実機の構成を概略的に例示するブロック図である。図3は、模擬動作を行う機能の設定処理を例示するフローチャートである。図4は、リストの表示例を説明する説明図である。図5は、設定データのデータ構成を説明する説明図である。図6は、動作確認処理の流れを例示するフローチャートであり、左図は実機側の処理の流れを示し、右図はコンピュータ側の処理の流れを示している。
【0026】
図1に示すように、シミュレーションシステム1は、モニタ3を備えたコンピュータ2と携帯端末の実機10とを用い、携帯端末のアプリケーションプログラム(例えば、実機10と同様の携帯端末に搭載されるべきアプリケーションプログラム)の動作確認を少なくともコンピュータ2上で行うものとして構成されている。
【0027】
本実施形態のコンピュータ2は、パーソナルコンピュータ(以下、PCとも称する)として構成されており、液晶ディスプレイ等からなるモニタ3、CPU4,ROM5、通信手段6、ハードディスクドライブ(以下HDDとも称する)7、RAM8、キーボードやマウスなどからなる操作手段9などを備えている。
【0028】
実機10は、光学的情報読取装置(本実施形態ではバーコードリーダを例示)などとして構成されるものである。この実機10は、ケースの内部に回路部20が収容されてなるものであり、この回路部20は、主に、照明光源21、受光センサ28、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、トリガースイッチ50等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、から構成されている。
【0029】
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系を構成する照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。なお、図1では、バーコードBが付された読取対象物Rに向けて照明光Lfを照射する例を概念的に示している。
【0030】
受光光学系は、受光センサ28、結像レンズ27、反射鏡(図示略)などによって構成されている。受光センサ28は、読取対象物RやバーコードBに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されるものである。この受光センサ28は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光可能にプリント配線板(図示略)に実装されている。
【0031】
結像レンズ27は、外部から読取口(図示略)を介して入射する入射光を集光して受光センサ28の受光面28aに像を結像可能な結像光学系として機能するものである。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが、バーコードBにて反射した後、この反射光Lrを結像レンズ27で集光し、受光センサ28の受光面28aにコード像を結像させている。
【0032】
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、トリガースイッチ50、表示LED(以下、単にLEDとも称する)45、ブザー44、液晶表示器46、通信インタフェース48等から構成されている。
【0033】
光学系の受光センサ28から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力されると、所定のコード像画像情報格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ28およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
【0034】
制御回路40は、実機10全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるもので、メモリ35とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有する。この制御回路40は、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置と接続可能に構成されており、本実施形態の場合、トリガースイッチ50、LED45、ブザー44、液晶表示器46、通信インタフェース48等を接続されている。これにより、例えば、トリガースイッチ50の監視や管理、LED45の点灯、非点灯、ビープ音やアラーム音を発生可能なブザー44の鳴動のオンオフ、液晶表示器46の表示制御等を可能にしている。
【0035】
通信インターフェース48は外部機器と通信を行うためのインターフェースであり、本実施形態ではこの通信インターフェース48がコンピュータ2の通信手段6と接続されることで相互の通信が可能となっている。
【0036】
次に、携帯端末の動作確認を行う上での設定処理について説明する。
設定処理は、動作確認を行うべき複数の機能における各機能について、動作確認を、コンピュータ2のみで実施するか、実機10のみで実施するか、或いはコンピュータ2と実機10の両方で実施するかを設定する処理である。なお、動作確認を行うべき複数の機能は、HDD7(HDD7はリスト記憶手段の一例に相当する)にリストとして記憶されており、当該処理では、まず、これら機能のリストをHDD7から読み込み(S1)、図4のような選択情報をモニタ3に表示させる(S2)。
【0037】
図4の選択情報は、HDD7に記憶されたリストの各機能について、動作確認を、コンピュータ2のみで実施するか、実機10のみで実施するか、或いはコンピュータ2と実機10の両方で実施するか、を選択させるための情報であり、利用者は操作手段9及びGUI(Graphical User Interface)を利用して各機能毎に選択を行いうる構成となっている。図4に示すように、選択情報は、記憶されているリストの一覧情報71を左側に表示すると共に、各機能ごとに、コンピュータ2のみで実施するか、実機10のみで実施するか、或いはコンピュータ2と実機10の両方で実施するか、を選択させる選択入力部72を表示させるものである。
【0038】
具体的には、コンピュータ2に実施させるためのチェックボックス73と、実機10に実施させるためのチェックボックス74とが、各機能に対応してそれぞれ表示されるようになっており、これらチェックボックス73、74によって選択入力部72が構成されている。各機能のチェックボックスにおいて、コンピュータ2に実施させるチェックボックス73のみがチェックされ、実機10に実施させるチェックボックス74がチェックされない場合には、当該機能についてはコンピュータ2のみ実施させる旨の設定情報が記憶される(図5の表示LEDに係る設定参照)。逆に、実機10に実施させるチェックボックス74のみがチェックされ、コンピュータ2に実施させるチェックボックス73がチェックされない場合には、当該機能については実機10のみ実施させる旨の設定情報が記憶される(図5のコード読取に係る設定参照)。両チェックボックス73,74がチェックされる場合には、コンピュータ2及び実機10の両方によって模擬動作を実行させる旨の設定情報が記憶され(図5のキーに係る設定参照)、両チェックボックス73,74が共にチェックされない場合には、当該機能については模擬動作を行わせない設定情報が記憶されることとなる(図5のバイブレータに係る設定参照)。図4のような表示画面に応じた入力が終了すると、S3にてYesに進み、図5のような設定情報としてHDD7に記憶される(S4)。
本実施形態に係るシミュレーションシステム1では、HDD7に記憶されるリストを、操作手段9による選択が可能な状態でモニタ3に表示させる構成となっており、CPU4がこのような「表示制御手段」としての役割を果たしている。また、操作手段9による選択結果に基づき、実機10にて模擬動作させる機能を設定(具体的には設定情報を記憶することで、携帯端末が有する複数機能のうち、実機10にて模擬動作させる機能及びコンピュータ2で模擬処理させる機能を変更可能な状態で設定(図5参照))しており、CPU4がこのような「機能設定手段」としての役割を果たしている。
【0039】
次に、携帯端末の動作確認処理について説明する。
この動作確認処理は、アプリケーションプログラムの動作確認を、コンピュータ2での模擬処理と、実機10での模擬動作とを組み合わせて行うものであり、当該処理では、動作確認可能とされた複数機能(図4の選択情報において表示されるキー、コード読取等の機能)において、各機能の動作確認を、コンピュータ2での模擬処理及び実機10での模擬動作のいずれか一方のみによって実行可能とされている。以下、当該動作確認処理について具体的に説明する。
【0040】
図6に示すように、コンピュータ2及び実機10にて動作確認処理が開始されると、まず、S10にて命令分析処理がなされる。本実施形態では、予め定められた順序で携帯端末の各機能毎に動作確認を実行するようになっており、図6の例では、現在のフェーズがどの機能に係る命令かを分析する処理である。なお、図6の例では、液晶表示器の画面に画像を表示する機能(画像表示機能)に係る命令(以下、画像表示命令ともいう)についての処理を主として示し、それ以外の機能に係る命令については省略して示している。
【0041】
S10の命令分析処理で、現在のフェーズが画像表示機能に係る命令であると判断されると、S20にてYesに進み、図5に示す設定情報を参照して当該画像表示機能についての動作確認をコンピュータ2で実施すると設定されているか否かを判断する(S30)。図5のように、画像表示機能の動作確認をコンピュータ2で実施すると設定される場合(図5では、画像表示機能の項目(画像表示機能に相当する「LCD画面」という項目)においてコンピュータ2で実施するとの設定あり)、S30にてYesに進み、画像表示機能に対応した模擬処理(例えば予め定められた特定画像をモニタ3に表示する画像表示処理)を実施し(S40)、S40にて表示を行った画像に関する画像データを取得する(S50)。なお、現在のフェーズが画像表示機能以外の命令である場合にはS20にてNoに進み、他の機能の命令に対応した処理を実施する。また、画像表示機能についての動作確認をコンピュータ2で実施しないと設定されている場合、S30にてNoに進み、当該画像表示機能についてのコンピュータ2による模擬処理を省略する。
【0042】
本実施形態では、CPU4によって携帯端末の模擬処理が行われ、かつ当該CPU4により、モニタ3に模擬処理の処理結果を表示させる制御がなされており、このCPU4が「模擬処理実行手段」の一例に相当している。
【0043】
S50の後、図5に示す設定情報を参照し、当該画像表示機能についての動作確認を実機10で実施すると設定されているか否かを判断する(S60)。
本実施形態では、その定められた順序において、設定機能(図5の設定情報において、少なくとも実機10にて実行するものと設定される機能)のフェーズとなった場合に、当該フェーズの設定機能について実機10に模擬動作を行わせるべく実機制御手段(本実施形態では、CPU4及びS70、S90に相当するプログラムが相当する)に指令している。
【0044】
図5のように、画像表示機能についての動作確認を実機10で実施すると設定されている場合、S60にてYesに進み、実機10に対し、当該画像表示機能について模擬動作させるための指示を送信する(S70)。その後、実機10からの指示を待つ待機処理を実行する(S80)。なお、画像表示機能についての動作確認を実機10で実施しないと設定されている場合にはS60にてNoに進んで実機での模擬動作を省略することとなる。
【0045】
一方、実機10側では、シミュレーションシステム1における動作確認処理の開始に伴い、シミュレーションモードに設定され、S200〜S280に示す模擬動作処理が開始する。この処理では、まず、コンピュータ2からの指示を待つ待機処理を行う(S200)。この実機10は、実機制御手段(図6の例ではCPU4及びS70、S90に相当するプログラム)による制御に応じて模擬動作を実行する模擬動作実行手段を備えるものであり、図6の例では、制御回路40がこの「模擬動作実行手段」に相当している。
【0046】
コンピュータ2から何らかの指示があった場合には、S200にてYesに進み、S210にてその指示を分析する分析処理を実施する。さらに、その指示がどのモードについての指示であるかを判断する判断処理を行う。この判断処理は、S220の処理及びS220以降における他のモードを判断する処理(S220において画像表示モードでないと判断された場合に、他の特定モードであるか否かを判断する1又は複数の処理)からなる。図6の例では、コンピュータ2からの指示が画像表示モードについてのものである場合には、S220にてYesに進み、そうでない場合にはS220にてNoに進んで他のモードの処理を実施する。
なお、図6の例では、S230〜S280にて画像表示機能についての模擬動作処理を重点的に例示しているが、S220にてNoに進む場合には、S230〜S280に相当する他の機能の模擬動作処理が別途行われることとなる。
【0047】
S220にてYesに進む場合、コンピュータ2に対して画像データの受信を行うための指示(即ち、コンピュータ2に画像データの送信を要求する指示、以下、画像データ受信指示ともいう)を送信する(S230)。上述したように、コンピュータ2ではS80にて待機処理を行っており、画像データ受信指示がなされた場合、S80にてYesに進み、実機10に対し、S50にて取得した画像データ(即ち、S40の表示に係る画像データ)を送信する(S90)。なお、本実施形態では、S70における指示の送信、或いはS90におけるデータの送信などによって実機10での模擬動作を制御しており、図6の例では、CPU4及びS70、S90に相当するプログラムが、このような制御を行う「実機制御手段」としての役割を果たしている。
【0048】
実機10側では、S230にて画像データ受信指示がなされると、S240にて、コンピュータ2からのデータ送信を待つ待機処理を行う。そして、当該待機処理の最中にコンピュータ2から画像データが送信されると、S240にてYesに進み、その送られてきた画像データに基づいて、液晶表示器46での表示を行う(S250)。
【0049】
このように、図6の例では、CPU4(模擬処理実行手段)が、設定機能(実機10に模擬動作を行わせるものと設定される機能)について実機10に模擬動作を行わせるべく実機制御手段(CPU4及びS70、S90に相当するプログラム)に指令し、この実機制御手段は、CPU4(模擬処理実行手段)からの指令(即ち、CPU4による処理S70、S90の実行)に基づき、実機10に模擬動作を実行させるための制御情報(S70にて送信される指示及びS90にて送信されるデータ等)を、通信手段を介して実機10に出力している。制御回路40(模擬動作実行手段)は、その制御情報に基づき、S200〜S280に相当するプログラムに従って、設定機能についての模擬動作を実機10にて実行するように構成されている。
【0050】
また、本実施形態では、S250にて画面表示を行った後、S260にて待機処理を行う。S260では、作業者によって解除操作(具体的には予め定められたキー(終了キー)による所定の終了操作)がなされるまで待機を行っており、終了キーによって終了操作がなされた場合にS260にてYesに進み、コンピュータ2に対し、実機10における画像表示機能についての模擬動作が終了した旨の通知を送信し(S270)、モードを解除する(S280)。このように、本実施形態では、模擬動作が実行された後の所定時期に、外部からの解除操作がなされるまで、次の模擬動作の実行を停止し、解除操作(図6では、終了キーによる終了操作)がなされた場合にその停止を解除しており、制御回路40及びS260に相当するプログラムが、このような「停止手段」「解除手段」としての機能を果たすこととなる。
【0051】
コンピュータ2では、S90にて実機に画像データを送信した後、S100において、実機10からの終了通知を待つ待機処理を行っており、実機10から現在の模擬処理に係る機能(図6の例では画像表示機能)の模擬動作について終了通知を受け取った場合にS100にてYesに進み、次の命令へ移行する処理を行う(S110)。
【0052】
このように、本実施形態では、「模擬処理実行手段」に相当するCPU4が、図6のコンピュータ2側のフローチャートに対応したプログラムに従い、予め定められた順序で携帯端末の各機能毎に模擬処理を実行し、かつその定められた順序において設定機能(実機にて模擬動作を行うものとして設定される機能)のフェーズとなった場合に、当該フェーズの設定機能について実機10に模擬動作を行わせるべく実機制御手段(図6では、CPU4、及びS70、S90に相当するプログラム)に指令している。
【0053】
一方、実機10に搭載された制御回路40(模擬動作実行手段)は、図6の実機側のフローチャートに対応したプログラムに従い、携帯端末の各設定機能毎に模擬動作を実行すると共に、各設定機能毎の模擬動作の終了時に、コンピュータ2に対して終了通知を出力する構成をなしている。CPU4(模擬処理実行手段)は、設定機能のフェーズにおいて、当該フェーズの設定機能について終了通知が出力されることを条件として、予め定められた順序における当該フェーズの次の機能の模擬処理に移行するようになっている。
【0054】
本発明に係る動作確認方法では、S10〜S60、S80は、模擬処理実行手段(即ちCPU4)が、設定機能について実機10に模擬動作を行わせるべく実機制御手段(CPU4及びS70、S90に相当するプログラム)に指令する工程である。
また、S70、S90は、実機制御手段(CPU4及びS70、S90に相当するプログラム)が、模擬処理実行手段からの指令に基づき、実機10に模擬動作を実行させる制御情報を、通信手段を介して実機10に出力する工程である。
さらに、S200〜S280は、模擬動作実行手段(即ち、制御回路40)が、制御情報に基づいて、設定機能についての模擬動作を実機10にて実行する工程である。
このような工程により、アプリケーションプログラムの動作確認を、コンピュータ2での模擬処理と、実機10での模擬動作とを組み合わせて行うこととなる。
また、上述の「機能設定手段」により、動作確認を、コンピュータ2での模擬処理によってのみ実行すると設定される機能については、動作確認をコンピュータ2によってのみ行い、逆に、実機10での模擬動作によってのみ実行すると設定される機能については動作確認を実機10によってのみ行うこととなる。
【0055】
以上のように、本実施形態の構成によれば、アプリケーションプログラムの動作確認を、コンピュータ2での模擬処理と、実機10での模擬動作とを組み合わせて行うようにしているため、コンピュータ2のみならず実機10での具体的動作も連携して確認できる。また、複数機能のうちのいずれかの機能の動作確認を、コンピュータ2での模擬処理及び実機10での模擬動作のいずれか一方のみによって実行可能とされているため、効率的な動作確認が可能となる。
【0056】
また、実機10に模擬動作を実行させ得る機能のリストをモニタ3に表示させ、操作手段9による選択結果に基づき、実機10にて模擬動作させる機能を設定するようにしているため、作業者が実機10で模擬動作させる機能を任意に、かつ容易に選択、設定できることとなる。
【0057】
また、「リスト記憶手段」に記憶されたリストの各機能について、動作確認を、コンピュータ2のみで実施するか、実機10のみで実施するか、或いはコンピュータ2と実機10の両方で実施するか、を選択させるための選択情報をモニタ3に表示させ、作業者に選択させるようにしているため、より作業者の意に即した自由度の高い動作確認が可能となる。
【0058】
また、模擬動作が実行された後の所定時期に、外部からの解除操作がなされるまで、次の模擬動作の実行を停止し、解除操作がなされた場合に停止を解除するようにしているため、実機10での模擬動作が適切に確認されずに次のステップに移行することを効果的に防止できる。
【0059】
さらに、「模擬動作実行手段」に相当する制御回路40は、携帯端末の各設定機能毎に模擬動作を実行すると共に、各設定機能毎の模擬動作の終了時に、コンピュータ2に対して終了通知を出力する構成となっている。そして、「模擬処理実行手段」に相当するCPU4は、各設定機能のフェーズにおいて、当該フェーズの設定機能について終了通知が出力されることを条件として、予め定められた順序における当該フェーズの次の機能の模擬処理に移行するように構成されている。従って、予め定められた順序で、コンピュータ2と実機10とを連携させて各設定機能毎に模擬動作を好適に行うことができる。
【0060】
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態における動作確認処理の流れを例示するフローチャートである。
なお、本実施形態では、図7のフローチャートの一部のみが第1実施形態の図6と異なり、図1、図2、図4、図5の構成、及び図3の処理については第1実施形態と同様である。よって同様の部分については詳細な説明は省略すると共に、適宜図1〜図5を参照して説明することとする。また、フローチャートについても、図7に示すS310〜S410の処理は、図6のS10〜S110の処理と同様であり、図7に示す、S500〜S550の処理は、図6のS200〜S250の処理と同様である。また、図7のS590〜S610の処理は、図6のS260〜S280の処理と同様である。
【0061】
模擬動作が実行された後の所定時期に、模擬動作に対する外部からの結果情報の入力を受け付け、その受け付けられた結果情報に基づいて、模擬動作の結果履歴を保存する処理を行っている。具体的には、画像表示機能についての模擬動作を行うS550の処理(液晶表示器46にて特定の画像データを表示する処理)の後に、作業者が、実機10に設けられた操作部(操作ボタン等、図示略)を用いてS550の画像表示が適正か否かを入力できるようになっている。作業者から画像表示が適正である旨の情報が入力される場合には、S560にてOK側に進み、液晶表示機能について模擬動作が行われた旨と、その模擬動作が適正である旨とが対応付けられて履歴として保存される(S570)。なお、この履歴には、日時等の時間情報など各種情報が対応付けられていてもよい。一方、作業者から画像表示が適正でない旨の情報が入力される場合には、S560にてNG側に進み、液晶表示機能について模擬動作が行われた旨と、その模擬動作が適正でない旨とが対応付けられて履歴として保存される(S580)。
【0062】
本実施形態では、「制御回路40及びS560に相当するプログラム」が、模擬動作が実行された後の所定時期に、模擬動作に対する外部からの結果情報の入力を受け付ける「結果情報受付手段」に相当する。また、制御回路40及びS570、S580に相当するプログラムが、受け付けられた結果情報に基づいて、模擬動作の結果履歴を保存する「結果履歴保存手段」に相当する。
【0063】
本実施形態の構成によれば、模擬動作が実行された後の所定時期に、模擬動作に対する外部からの結果情報の入力を受け付け、受け付けられた結果情報に基づいて、模擬動作の結果履歴を保存するようにしているため、実際に行われた模擬動作とその模擬動作についての結果情報とを対応付けて履歴として残すことができ、アプリケーションプログラムの分析や評価を行う上で一層有利となる。
【0064】
[第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。
図8は、第3実施形態における動作確認処理の流れを例示するフローチャートである。
なお、図1、図2、図4、図5の構成、及び図3の処理については第1実施形態と同様であるので詳細な説明は省略すると共に、適宜図1〜図5を参照して説明することとする。また、図8のフローチャートの一部分については図6と同様であるため、同様の部分については適宜図6を参照し、詳細な説明は省略することとする。
【0065】
本実施形態に係る動作確認処理も、第1実施形態と同様に、アプリケーションプログラムの動作確認を、コンピュータ2(図1)での模擬処理と、実機10(図1)での模擬動作とを組み合わせて行うものである。
図8に示すように、コンピュータ2及び実機10にて動作確認処理が開始されると、まず、S710にて命令分析処理がなされる。この処理は、図6のS10と同様である。図8の例では、表示LEDを駆動する機能(表示LED駆動機能)に係る命令(以下、表示LED駆動命令ともいう)についての処理を主として示し、それ以外の機能に係る命令については省略して示している。
【0066】
S710の命令分析処理で、現在のフェーズが表示LED駆動機能に係る命令であると判断されると、S720にてYesに進み、図5に示す設定情報を参照して当該表示LED駆動機能についての動作確認をコンピュータ2で実施すると設定されているか否かを判断する(S730)。表示LED駆動機能の動作確認をコンピュータ2で実施すると設定される場合、S730にてYesに進み、表示LED駆動機能に対応した模擬処理(例えば表示LEDの点灯等)を実施する(S740)。なお、現在のフェーズが表示LED駆動機能以外の命令である場合にはS720にてNoに進み、他の機能の命令に対応した処理を実施する。また、表示LED駆動機能についての動作確認をコンピュータ2で実施しないと設定されている場合、S730にてNoに進み、当該表示LED駆動機能についてのコンピュータ2による模擬処理を省略する。
【0067】
本実施形態でも、CPU4(図1)によって携帯端末の模擬処理が行われ、かつ当該CPU4により、モニタ3に模擬処理の処理結果を表示(例えば、表示LEDが点灯する様子をモニタ3に表示)させる制御がなされており、このCPU4が「模擬処理実行手段」の一例に相当している。
【0068】
S740の後、図5に示す設定情報を参照し、当該表示LED駆動機能についての動作確認を実機10で実施すると設定されているか否かを判断する(S750)。
このように、本実施形態でも、定められた順序において、設定機能(図5の設定情報において、少なくとも実機10にて実行するものと設定される機能)のフェーズとなった場合に、当該フェーズの設定機能について実機10に模擬動作を行わせるべく実機制御手段(本実施形態では、CPU4及びS760、S780に相当するプログラムが相当する:後述)に指令している。
【0069】
表示LED駆動機能についての動作確認を実機10で実施すると設定されている場合、S750にてYesに進み、実機10に対し、当該表示LED駆動機能について模擬動作させるための指示を送信する(S760)。その後、実機10からの指示を待つ待機処理を実行する(S770)。
【0070】
一方、実機10側では、シミュレーションシステム1における動作確認処理の開始に伴い、シミュレーションモードに設定され、S910〜S990に示す模擬動作処理が開始する。この処理では、まずコンピュータ2からの指示を待つ待機処理を行う(S910)。この実機10は、実機制御手段(図8の例ではCPU4及びS760、S780に相当するプログラム)による制御に応じて模擬動作を実行する模擬動作実行手段を備えるものであり、本実施形態では、制御回路40(図1)がこの「模擬動作実行手段」に相当している。
【0071】
コンピュータ2から何らかの指示があった場合には、S910にてYesに進み、S920にてその指示を分析する分析処理を実施する。さらに、その指示がどのモードについての指示であるかを判断する判断処理を行う。この判断処理は、S930の処理及びS930以降における他のモードを判断する処理(S930において表示LED駆動モードでないと判断された場合に、他の特定モードであるか否かを判断する1又は複数の処理)からなる。図8の例では、コンピュータ2からの指示が表示LED駆動モードについてのものである場合には、S930にてYesに進み、そうでない場合にはS930にてNoに進んで他のモードの処理を実施する。
なお、図8の例では、S940〜S990にて表示LED駆動機能についての模擬動作処理を重点的に例示しているが、S930にてNoに進む場合には、S940〜S990に相当する他の機能の模擬動作処理が別途行われることとなる。
【0072】
S930にてYesに進む場合、コンピュータ2に対して表示LEDデータの受信を行うための指示(即ち、コンピュータ2に表示LEDに関するデータの送信を要求する指示、以下、表示LEDデータ受信指示ともいう)を送信する(S940)。上述したように、コンピュータ2ではS770にて待機処理を行っており、表示LEDデータ受信指示がなされた場合、S770にてYesに進み、実機10に対し、S740の表示に係るデータ(例えば、どの表示LEDをどのように点灯させるかを特定するデータ等)を送信する(S780)。なお、図8の例では、S760における指示の送信、或いはS780におけるデータの送信などによって実機10での模擬動作を制御しており、この例では、CPU4及びS760、S780に相当するプログラムが、「実機制御手段」としての役割を果たしている。
【0073】
実機10側では、S940にて表示LEDデータ受信指示がなされると、S950にて、コンピュータ2からのデータ送信を待つ待機処理を行う。そして、当該待機処理の最中にコンピュータ2からデータ(S780のデータ)が送られてくると、S950にてYesに進み、その送られてきたデータに基づいて、表示LED45を点灯する処理を行う(S960)。
【0074】
その表示LED45の点灯処理の後、その点灯処理を再実行するか否かを判断する(S970)。本実施形態では、実機10において作業者による再実行の指示を受け付けており、作業者が、例えば予め定められたキーによる所定の再実行操作を行った場合に、S970にてYesに進み、表示LED45を点灯する処理を再び行う。このように、本実施形態では、模擬動作が実行された後、外部からの再実行の指示を受け付けており、制御回路40及びS970に相当するプログラムが「再実行受付手段」の一例に相当している。模擬動作実行手段に相当する制御回路40は、この再実行受付手段による再実行の受け付けに応じて、前回行った模擬動作を再実行するようにしている。
【0075】
コンピュータ2では、S780にて実機10にデータを送信した後、S790において、実機10からの終了通知を待つ待機処理を行っており、実機10から現在の模擬処理に係る機能(図8の例では表示LED機能)の模擬動作について終了通知を受け取った場合にS790にてYesに進み、次の命令へ移行する処理を行う(S800)。
【0076】
このように、本実施形態では、「模擬処理実行手段」に相当するCPU4が、図8のコンピュータ2側のフローチャートに対応したプログラムに従い、予め定められた順序で携帯端末の各機能毎に模擬処理を実行し、かつその定められた順序において設定機能(実機にて模擬動作を行うものとして設定される機能)のフェーズとなった場合に、当該フェーズの設定機能について実機10に模擬動作を行わせるべく実機制御手段(図8では、CPU4、及びS760、S780に相当するプログラム)に指令している。
【0077】
一方、実機10に搭載された制御回路40(模擬動作実行手段)は、図8の実機側のフローチャートに対応したプログラムに従い、携帯端末の各設定機能毎に模擬動作を実行すると共に、各設定機能毎の模擬動作の終了時に、コンピュータ2に対して終了通知を出力する構成をなしている。CPU4(模擬処理実行手段)は、設定機能のフェーズにおいて、当該フェーズの設定機能について終了通知が出力されることを条件として、予め定められた順序における当該フェーズの次の機能の模擬処理に移行するようになっている。
【0078】
本発明に係る動作確認方法では、S710〜S760、S770は、模擬処理実行手段(即ちCPU4)が、設定機能について実機10に模擬動作を行わせるべく実機制御手段(CPU4及びS760、S780に相当するプログラム)に指令する工程である。
また、S760、S780は、実機制御手段(CPU4及びS760、S780に相当するプログラム)が、模擬処理実行手段からの指令に基づき、実機10に模擬動作を実行させる制御情報を、通信手段を介して実機10に出力する工程である。
さらに、S910〜S990は、模擬動作実行手段(即ち、制御回路40)が、制御情報に基づいて、設定機能についての模擬動作を実機10にて実行する工程である。
このような工程により、アプリケーションプログラムの動作確認を、コンピュータ2での模擬処理と、実機10での模擬動作とを組み合わせて行うこととなる。
また、上述の「機能設定手段」により、動作確認を、コンピュータ2での模擬処理によってのみ実行すると設定される機能については、動作確認をコンピュータ2によってのみ行い、逆に、実機10での模擬動作によってのみ実行すると設定される機能については動作確認を実機10によってのみ行うこととなる。
【0079】
本実施形態では、第1実施形態の効果に加え、模擬動作が実行された後の所定時期に、外部からの再実行の指示を受け付け、その受け付けに応じて、前回行った模擬動作を再実行するようにしているため、模擬動作を再実行すべき事情が生じた場合(前回の模擬動作の確認が不十分だったり、模擬動作について何らかの疑問が生じた場合等)に有利となる。
【0080】
[第4実施形態]
次に第4実施形態について説明する。
図9は、第4実施形態における動作確認処理の流れを例示するフローチャートである。
なお、本実施形態では、図1、図2、図4、図5の構成、及び図3の処理については第1実施形態と同様(即ち第3実施形態と同様)である。図9に示すフローチャートの一部分のみが第3実施形態の図8と異なっている。同様の部分については詳細な説明は省略すると共に、適宜、図1〜図5、或いは図8を参照して説明することとする。
また、フローチャートについて、図9に示すS1010〜S1100の処理は、図8のS710〜S800の処理と同様であり、図9に示す、S1200〜S1250の処理は、図8のS910〜S960の処理と同様である。また、図9のS1320〜S1330の処理は、図8のS980〜S990の処理と同様である。
【0081】
本実施形態では、模擬動作が実行された後の所定時期に、模擬動作に対する外部からの結果情報の入力を受け付け、その受け付けられた結果情報に基づいて、模擬動作の結果履歴を保存する処理を行っている。具体的には、S1250にて表示LED45(図1)の点灯を行った後、作業者が、実機10に設けられた操作部(操作ボタン等、図示略)を用いてS1250でのLED表示が適正か否かを入力できるようになっている。作業者から表示が適正である旨の情報が入力される場合には、S1260にてOK側に進み、表示LED駆動機能について模擬動作が行われた旨と、その模擬動作が適正である旨とが対応付けられて履歴として保存される(S1270)。なお、この履歴には、日時等の時間情報や後述する動作条件などが対応付けられるようになっている。一方、作業者から表示が適正でない旨の情報が入力される場合には、S1260にてNG側に進み、表示LED駆動機能について模擬動作が行われた旨と、その模擬動作が適正でない旨とが対応付けられて履歴として保存される(S1280)。
【0082】
また、本実施形態でも、模擬動作の再実行が可能とされており、その際には、前回とは動作条件を変更して模擬動作を再実行し得る構成となっている。図9の例では、S1290において作業者による再実行の指示を受け付けており、作業者は、再実行の指示と共に、その再実行の際の動作条件を、実機10に設けられた操作部(図示略)を用いて入力できるようになっている。例えば、LEDを表示させる色、時間、点滅周期などを入力できるようになっており、S1290にて再実行の指示及び動作条件の入力がなされた場合、S1290にてYesに進み、その再実行に係る動作条件を設定する処理を行い(S1300)、そのときの動作条件の値を記録しておく(S1310)。
【0083】
その後、S1250に戻り、設定された動作条件に基づいて表示LEDの点灯処理を行う。例えば、S1290にてLEDの点灯時間が設定変更された場合、その後のS1270、S1280の処理では、表示LED駆動機能について模擬動作が行われた旨と、その模擬動作が適正である旨(或いは適正でない旨)と、設定変更された点灯時間とが対応付けられて記憶されることとなる。本実施形態では、制御回路40及びS1270、S1280に相当するプログラムが「変更履歴保存手段」の一例に相当する。
【0084】
本実施形態では、再実行が受け付けられた場合に、前回とは動作条件を変更して模擬動作を再実行し得る構成をなし、再実行の際に変更される各動作条件と、各動作条件に応じた模擬動作の再実行結果と、を対応付けて履歴として保存するようにしている。従って、様々な動作条件で容易に模擬動作を行うことができる。また、各動作条件と、それに応じた模擬動作の再実行結果とを対応付けて履歴として保存するため、アプリケーションプログラムの分析や評価をより多面的に行うことができる。
【0085】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0086】
上記実施形態では、画像表示機能や表示LED駆動機能について模擬処理や模擬動作を行い、動作確認する例を示したが、動作確認を行う機能はこれらに限られないことはいうまでもない。例えば、キー入力機能(キーが操作されることに応じて入力動作を行う機能)、コード読取機能(バーコード等の識別コードを読み取る機能)、ブザー機能、バイブレータ機能、通信機能などをコンピュータ2、或いは実機10、もしくは双方によって動作確認するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係るシミュレーションシステム1を概略的に例示する説明図である。
【図2】図2は、携帯端末の実機の構成を概略的に例示するブロック図である。
【図3】図3は、模擬動作を行う機能の設定処理を例示するフローチャートである。
【図4】図4は、リストの表示例を説明する説明図である。
【図5】図5は、設定データのデータ構成を説明する説明図である。
【図6】図6は、動作確認処理の流れを例示するフローチャートである。
【図7】図7は、第2実施形態における動作確認処理の流れを例示するフローチャートである。
【図8】図8は、第3実施形態における動作確認処理の流れを例示するフローチャートである。
【図9】図9は、第4実施形態における動作確認処理の流れを例示するフローチャートである。
【符号の説明】
【0088】
1…シミュレーションシステム
2…コンピュータ
3…モニタ(表示手段)
4…CPU(模擬処理実行手段、機能設定手段、実機制御手段、表示制御手段)
7…HDD(リスト記憶手段)
9…操作手段
10…実機
35…メモリ(結果履歴保存手段、変更履歴保存手段)
40…制御回路(模擬動作実行手段、停止手段、解除手段、結果情報受付手段、再実行受付手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段を備えたコンピュータを有し、携帯端末のアプリケーションプログラムの動作確認を前記コンピュータ上で行うシミュレーションシステムであって、
前記コンピュータは、
前記アプリケーションプログラムが搭載された前記携帯端末の実機に接続され、
前記アプリケーションプラグラムに基づく前記携帯端末の模擬処理を行うと共に、前記表示手段に前記模擬処理の処理結果を表示させる模擬処理実行手段と、
前記携帯端末が有する複数機能のうち、前記実機にて模擬動作させる機能を、変更可能な状態で設定する機能設定手段と、
前記実機による前記模擬動作を制御する実機制御手段と、
を備え、
前記実機は、
前記実機制御手段による制御に応じて前記模擬動作を実行する模擬動作実行手段を備えるものであり、
前記模擬処理実行手段は、前記機能設定手段に設定される設定機能について前記実機に前記模擬動作を行わせるべく前記実機制御手段に指令し、
前記実機制御手段は、前記模擬処理実行手段からの指令に基づき、前記模擬動作を実行させる制御情報を、通信手段を介して前記実機に出力し、
前記模擬動作実行手段は、前記制御情報に基づき、前記設定機能についての前記模擬動作を前記実機にて実行する構成をなしており、
前記アプリケーションプログラムの前記動作確認を、前記コンピュータでの前記模擬処理と、前記実機での前記模擬動作とを組み合わせて行うと共に、
前記複数機能のうちのいずれかの機能の前記動作確認を、前記コンピュータでの前記模擬処理及び前記実機での前記模擬動作のいずれか一方のみによって実行可能とされていることを特徴とする携帯端末のシミュレーションシステム。
【請求項2】
前記実機に前記模擬動作を実行させ得る機能のリストを記憶するリスト記憶手段と、
前記リスト記憶手段に記憶される前記リストを、操作手段による選択が可能な状態で前記表示手段に表示させる表示制御手段を備え、
前記機能設定手段は、前記操作手段による選択結果に基づき、前記実機にて模擬動作させる機能を設定することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末のシミュレーションシステム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記リスト記憶手段に記憶された前記リストの各機能について、前記動作確認を、前記コンピュータのみで実施するか、前記実機のみで実施するか、或いは前記コンピュータと前記実機の両方で実施するか、を選択させるための選択情報を前記表示手段に表示させ、
前記機能設定手段は、前記操作手段により、前記実機のみで実施、又は前記コンピュータと前記実機の両方で実施すると選択された機能を、前記実機にて前記模擬動作させる機能として設定することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末のシミュレーションシステム。
【請求項4】
前記模擬動作実行手段により前記模擬動作が実行された後の所定時期に、外部からの解除操作がなされるまで、前記模擬動作実行手段による次の模擬動作の実行を停止する停止手段と、
前記解除操作がなされた場合に前記停止手段による停止を解除する解除手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末のシミュレーションシステム。
【請求項5】
前記模擬動作実行手段により前記模擬動作が実行された後の所定時期に、前記模擬動作に対する外部からの結果情報の入力を受け付ける結果情報受付手段と、
前記結果情報受付手段によって受け付けられた前記結果情報に基づいて、前記模擬動作の結果履歴を保存する結果履歴保存手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末のシミュレーションシステム。
【請求項6】
前記模擬動作実行手段により前記模擬動作が実行された後の所定時期に、外部からの再実行の指示を受け付ける再実行受付手段を備え、
前記模擬動作実行手段は、前記再実行受付手段による前記再実行の受け付けに応じて、前回行った前記模擬動作を再実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末のシミュレーションシステム。
【請求項7】
前記模擬動作実行手段は、前記再実行受付手段により前記再実行が受け付けられた場合に、前回とは動作条件を変更して前記模擬動作を再実行し得る構成をなしており、
更に、前記再実行の際に変更される各動作条件と、各動作条件に応じた前記模擬動作の再実行結果と、を対応付けて履歴として保存する変更履歴保存手段が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末のシミュレーションシステム。
【請求項8】
前記模擬処理実行手段は、予め定められた順序で前記携帯端末の各機能毎に前記模擬処理を実行し、かつ前記順序において前記設定機能のフェーズとなった場合には、当該フェーズの前記設定機能について前記実機に前記模擬動作を行わせるべく前記実機制御手段に指令し、
前記模擬動作実行手段は、前記携帯端末の各設定機能毎に前記模擬動作を実行すると共に、各設定機能毎の前記模擬動作の終了時に、前記コンピュータに対して終了通知を出力する構成をなしており、
前記模擬処理実行手段は、前記設定機能の前記フェーズにおいて、当該フェーズの前記設定機能について前記終了通知が出力されることを条件として、前記順序における当該フェーズの次の機能の前記模擬処理に移行することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の携帯端末のシミュレーションシステム。
【請求項9】
表示手段を備えたコンピュータを用い、携帯端末のアプリケーションプログラムの動作確認を前記コンピュータ上で行う動作確認方法であって、
前記コンピュータは、
前記アプリケーションプログラムが搭載された前記携帯端末の実機に接続され、
前記アプリケーションプラグラムに基づく前記携帯端末の模擬処理を行うと共に、前記表示手段に前記模擬処理の処理結果を表示させる模擬処理実行手段と、
前記携帯端末が有する複数機能のうち、前記実機にて模擬動作させる機能を、変更可能な状態で設定する機能設定手段と、
前記実機による前記模擬動作を制御する実機制御手段と、
を備えるものであり、
前記実機は、
前記実機制御手段による制御に応じて前記模擬動作を実行する模擬動作実行手段を備えるものであり、
前記模擬処理実行手段が、前記機能設定手段に設定される設定機能について前記実機に前記模擬動作を行わせるべく前記実機制御手段に指令する工程と、
前記実機制御手段が、前記模擬処理実行手段からの指令に基づき、前記模擬動作を実行させる制御情報を、通信手段を介して前記実機に出力する工程と、
前記模擬動作実行手段が、前記制御情報に基づいて、前記設定機能についての前記模擬動作を前記実機にて実行する工程と、
を含み、
前記アプリケーションプログラムの前記動作確認を、前記コンピュータでの前記模擬処理と、前記実機での前記模擬動作とを組み合わせて行うと共に、
前記機能設定手段にて所定設定がなされた場合に、前記複数機能のうちのいずれかの機能の前記動作確認を、前記コンピュータでの前記模擬処理及び前記実機での前記模擬動作のいずれか一方のみによって実行することを特徴とする携帯端末の動作確認方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−283287(P2008−283287A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−123640(P2007−123640)
【出願日】平成19年5月8日(2007.5.8)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】