説明

携帯端末の入力鍵盤

【課題】現在の携帯型IT入力鍵盤は4行3列のキーでアルファベット26字母に対応するため、タッチ数が多く表現内容も制限を受ける。
【解決手段】字母の相補性を利用したアルファベット23字母をシフトキーで4行3列の2鍵盤に振り分けて、入力速度を大幅に高める。基本鍵盤以外の入力中の鍵盤の記号の配列を、半透明あるいは小型の不透明の4行3列の表示によって画面に示しこれによって入力するために、入力が速く正確になる。数字、絵文字では画面に表示された記号グループを代表する記号一覧を索引として個別グループ記号を入力するため、著しく豊富な記号の高速かつ系統的な入力が可能となる。和文、英文、数字、絵文字の4種の入力キーがいずれも基本的に同様の配列原理を採用するために、入力方法の習得が容易になるとともに、入力種間の相互移行が著しく容易になり、国際間、文系理系間、異感覚系間相互の理解に貢献する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はたとえば携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の小型入力機器、あるいは大型機器のリモートコントローラ等の入力方式に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話端末等の小型機器は、半導体技術の発展によって以前のパーソナルコンピューターに匹敵する極めて高度の機能を持つにいたっている。
【0003】
したがってこれらの小型入力端末においても、一般的なパーソナルコンピューターと同様に、高度の文字、記号の入力機能や編集機能、あるいはインタネットへの接続等にふさわしい操作性が求められている。
【0004】
しかしながら、これらの小型入力端末においては、最大限の小型化が必須の前提的要請となっており、パーソナルコンピューターのキーボードの5分の1にも満たないキー数しか備えられておらず、そのためにこの要求を満たすことはきわめて困難であった。
【0005】
現在、少数のキー数によって高度の入力を勝ち取るために使用されている方式は、携帯電話で一般的となっている、一つのハードキーに複数の字音を代表させ、これに別種の操作を加えてその字音を確定するという方式である。
【0006】
この現在通用の携帯電話の入力方式は、特許公開2001−175391(特許文献1)に始まる五十音図に依拠した方式である。
【0007】
すなわち、テンキーに五十音図の十行五段の文字配列を対応させて、各キーに子音行を代表させ、子音キーの連続打鍵によって、その母音を決定するものである。
【0008】
これには、特許公開2005−128802(特許文献2)のように別に設けた母音段を決定する母音キーあるいは別種デバイスの押し下げによって、母音を決定する方式がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前項〔背景技術〕において述べたように、携帯電話の入力は五十音図に依拠するという日本語の特性に対応した優れた方式を採用することによって、和文入力に関しては相当高度の操作性を獲得するに至っている。
【0010】
とりわけ、たとえば子音行の確定に加えて別種デバイスの押し下げによって母音段を確定するという特許文献2のアイデアは、その現実の入力動作における操作性は別として、原理的には高度の操作性を実現するものである。
【0011】
しかしながら、英文入力においては、この一つのハードキーに複数の字音を代表させ、これに別種の操作を加えてその字音を確定するという方式は、きわめて煩瑣であり、その操作性は著しく劣っている。
【0012】
たとえば、hard keyという7字を入力するのに、一般的な携帯電話では、まず入力切替キーを1回押してさらに3回のキー移動で英文小文字を指定したあとhを入力するのにghの順に2回、aに1回、rに4回、dに1回、kに2回、eに2回、yに3回、計19回のキーの押し下げが必要である。
【0013】
このような字母キーごとに押し下げ回数の異なる英文入力操作は、和文のなかに例外的に英文を挿入するという状況に対応しており、持続的に英文を入力することはきわめて困難であり、大きな精神的疲労が伴う。
【0014】
このように、和文入力と英文入力のあいだに著しい格差のある携帯電話に対して、キー数に恵まれた一般パーソナルコンピューターにおいては、いわゆるqwertyボードによって、英文、和文ともに同じハードキーを使用する方式が優勢である。
【0015】
このことは、携帯電話等の小型入力端末が、パーソナルコンピューターに準ずる機能を発揮するためには、優れた英文入力方式を確立することが必要であることを示している。
【0016】
携帯電話等の小型入力端末の入力操作上のいまひとつの弱点は、記号の入力が煩瑣であることである。
【0017】
相対的に多くのキーを設定できるパーソナルコンピューターにおいては、基本的な記号あるいは符号が直接ハードキーに設定されているのに対して、携帯電話等の小型入力端末にあっては、それらの大部分は画面に表示され、それをカーソルで確定して入力するという形を取っているので入力の速度が遅く操作が煩瑣である。
【0018】
現在、携帯端末に要求されている入力は、英文入力、和文入力、数字入力、絵文字入力の四種である。
【0019】
しかし、現今の携帯端末の場合には、この四種の入力種に対応する操作方法はそれぞれに異なっており、とくに優れた和文入力の方式と劣ったその他三種の入力種の操作性の格差もまた極めて著しい。
【0020】
その結果、パーソナルコンピューターがオールラウンドな入力能力を持ち、それに応じた使用者層と使用内容を持つのに対して、携帯電話は英文入力と数字入力に無縁な使用者層と使用内容を形成しており、現今の携帯電話本体の高度の機能を生かしきっていない。
【0021】
以上を要約すれば、携帯端末の英文入力、数字入力、絵文字入力の三種の入力方式を和文入力の方式と同じ程度にまで高め、しかもこの併せて四つの入力方式を統一することが本発明の課題である、
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明は英文入力、和文入力、絵文字入力、数字(数学符号=数学記号)入力という四つのお互いに異種の記号符号入力の総合的統一的設計を目指すものであり、カーソル移動や画面スクロールあるいは入力決定等の基本的設計は現行の方式に準拠してジョグダイヤルや十字キー等のデバイスによって行う。
【0023】
本発明の追求する英文入力、和文入力、絵文字入力、数字入力という四つのお互いに異種の記号符号入力の総合的統一的設計のために、〔図1〕のように、5行3列の鍵盤を、上部1行3列の操作キーと下部4行3列の記号キーに分ける。
【0024】
上部1行3列の操作キーは、左から順に、コピーキー、クリアキー、入力種切替キーとする。
【0025】
このうち、入力種切替キーは、押し下げられるたびに、入力種が英文、和文、絵文字、数字の順に切替えられ、また、切替えた結果その時点で行われることになる入力種が画面最上部あるいは最下部に表示されるとともに、入力鍵盤が半透明の形で画面にかぶせて表示され、あるいは縮小不透明の形で画面下部に表示される。
【0026】
「英文入力問題の解決」
携帯電話等の小型入力端末における英文入力方式の困難の基本的原因は、いわゆるテンキーにおける最大限12個のハードキーにアルファベット26文字を配置しなければならないという制約に起因している。
【0027】
しかし、アルファベット26文字の英語入力に対する関係は、その字母としての歴史と関連して一様ではない。
【0028】
すなわち、アルファベット26文字中、KとQ、SとX、VとWの三組の字母は、綴り字に対する関係において、相補的な関係にある。
【0029】
すなわち、たとえばKあるいはQを含む任意のある英単語の綴りにおいて、原則としてそのなかにKが使われる部分をQに置き換えた単語は存在せず、逆にQが使われる部分にKが使われた単語も存在しない。
【0030】
たとえば、KEYという単語が存在すれば、QEYという単語は存在せず、QUESTIONという単語が存在すれば、KUESTIONという単語は存在しない。
【0031】
これは、たとえばフランス語、ドイツ語をも含めて、印欧語系における字母表記においては、Q+UがKと等価の子音扱いになるためである。
【0032】
これほど明確ではないが、同様の関係がSとX、VとWの二組の字母においても原則的に成立する。
【0033】
したがって、同一のハードキーにKとQあるいはSとXあるいはVとWという二つの字母を同時に設定することによって、計23のハードキーによるアルファベット英文入力が可能になる。
【0034】
たとえばKとQをあわせたハードキーを仮に*印キーと表記した場合、QUESTIONという単語は、*UESTIONと入力されることになる。
【0035】
一方、携帯端末のメモリーには、QUESTIONという単語を登録しておき、*UESTIONという入力が、この登録と照合させることによって、正しくQUESTIONと表示入力されるように設定する。
【0036】
たとえば、esoteric(秘伝の)とexoteric(平凡な)のような極めて少数の例外もあるが、この場合には、両単語をともに表示して改めてカーソルと決定キーによって必要単語を確定することにする。
【0037】
この23個のハードキーによる入力という方式は和文入力の場合にも字母については同様に応用できるが、この点については後に述べる。
【0038】
英文入力の場合には、この23個のハードキーを〔図1〕の(1)英文入力基本表鍵盤と(2)英文入力基本裏鍵盤のように、二つの入力鍵盤に割り当て、残った一つのキーにコンマ等の符号を当てるようにする。
【0039】
この英文入力基本表鍵盤には〔図1〕のように、その最上部の操作部の1行3列に、左からコピーキー、クリアキー、入力種切替キーの三つのキーが置かれ、その下の4行3列に、左上から右下にかけて、aからkqを経てl(Lの小文字)までの12個のキーが置かれる。
【0040】
〔図2〕に示すように、この英文入力基本表鍵盤は、表面にこの鍵盤を設定した筐体の左側面上部に置かれた入力鍵盤切替キーを一度押し下げることによって、英文入力基本裏鍵盤に切替えられる。
【0041】
〔図1〕の(2)英文入力基本裏鍵盤には、その左上から右下にかけてmから始まり、途中にsxとvwを含むzまでのアルファベットの字母を表す11個のキーが割り当てられ、最後に残った右下の1キーに先に触れたようにコンマ等の符号が置かれる。
【0042】
〔図1〕の(1)英文入力基本表鍵盤上のキーは、1打によって呼び出されるが、(2)英文入力基本裏鍵盤のキーを入力するためには、まず〔図2〕に示されるように、入力機器筐体の左側面上部内側に置かれた切替キー(入力鍵盤切替キー)を1打したあと、ついでこうして呼び出された字母入力基本裏鍵盤の当該キーを打鍵することになる。
【0043】
携帯電話においては、多くの場合利き手の掌に入力機器筐体を載せて、左側面を人差し指から小指までの四本の指すくなくとも中指から小指までの3本の指でこれを支えて、親指で入力するという方式が一般的であるから、この切替キー(入力鍵盤切替キー)は、〔図2〕に示されるように、この支えられる入力機器筐体の左側面から少し控えて、鍵盤が置かれる筐体表面側に設置する。
【0044】
これは、筐体裏面がわの左側面に、人差し指から小指までの四本の指すくなくとも中指から小指までの3本の指による筐体保持の力がかかるようにすることで、入力動作に誤作動が起こらないようにするためである。
【0045】
この英文入力基本裏鍵盤は、1打した後は、自動的に英文入力基本表鍵盤に戻るように設計されており、引き続き英文入力基本裏鍵盤上の字母の入力に入るためには、あらためてさきに〔図2〕に示した切替キー(入力鍵盤切替キー)を打たねばならない。
【0046】
また、〔図1〕の(1)(2)の二つの鍵盤で英文を入力する場合には、小文字が入力されるように設計され、大文字の入力が必要な場合には、こうして小文字が入力された直後にこの小文字の位置にカーソルを戻して決定キーを押し下げることとする。
【0047】
今仮に、この〔図1〕の(1)英文入力基本表鍵盤を表、(2)英文入力基本裏鍵盤を裏、切替キー(入力鍵盤切替キー)を換、と表記して、hard keyと入力する場合の打鍵数を示すと、まず英文入力種に入る操作(最大限3回の入力種切替キーの押し下げ)を行ったのちに、さらにh(表1打)a(表1打)r(換1打、裏1打)d(表1打)k(表1打)e(表1打)y(換1打、裏1打)となり、最大限計12打での入力が可能となる。
【0048】
なお、本発明のように英文入力を設定した場合の、ひとつの困難は、単語の場合ではなく、単なる符号としてKとQ、SとX、VとWの三組の字母のうちのいずれかを単独に入力せざるを得ない状況が発生することである。
【0049】
この点については、この困難を解決するためにあらたに正規の手順を設定することが、入力方式の複雑化をきたすことを恐れて、これらのキーたとえばKとQを同時に表わすキーを三連打した場合に、KKKとQQQの二つの入力結果を表示して、あらためてそのいずれかを選ぶ方式を採用する。
【0050】
此の場合、たとえば、quickと入力したあと、uickの部分を消去してqを入力し、quicの部分を消去してkを入力し、sixと入力しあとsiの部分を消去してxを入力し、ixの部分を消去してsを入力し、あるいはvowと入力したあと、voの部分を消去してwを入力し、owの部分を消去してvを入力するように、単に一定の短い綴りの単語を入力し、あらためてカーソルキーとクリアキーによって、不要な綴りを消去して、もとめる字母を確定することも可能である。
【0051】
「和文入力問題」
和文入力の場合も、その字母については英文入力の場合とまったく同様に、〔図3〕の(1)和文入力基本表鍵盤と(2)和文入力基本裏鍵盤を使用して和文ローマ字変換の規則に則った入力を行うが、(2)和文入力基本裏鍵盤の最後のキーすなわち右下端のキーは英文の場合のコンマ等ではなく句点等とする。
【0052】
すなわち、英文入力表鍵盤と和文入力表鍵盤に割り当てられたアルファベットは、まったく一致し、英文入力裏鍵盤と和文入力裏鍵盤に割り当てられたアルファベットもまたまったく一致するが、この裏鍵盤の場合には、両鍵盤の右下端のキーは英文の場合はコンマ等、和文の場合は読点等となる点だけが違っている。
【0053】
この鍵盤によって、たとえば特許公開と入力するためには、t(換1打、裏1打)o(換1打、裏1打)k(表1打)k(表1打)y(換1打、裏1打)o(換1打、裏1打)k(表1打)o(換1打、裏1打)u(換1打、裏1打)k(表1打)a(表1打)i(表1打)となり、計18打となる。
【0054】
これに対して、現在の携帯端末の場合は、と(5打)っ(カーソル1打、6打)き(2打)ょ(5打)こ(5打)う(3打)か(1打)い(2打)で、計31打となる。
【0055】
上記の特許文献2の場合には、同様の入力は、と(2打)っ(カーソル1打、2打)き(2打)ょ(2打)こ(2打)う(2打)か(1打)い(2打)となって、計16打となる。
【0056】
したがって、特許文献2の打鍵数がもっとも少ないが、本発明とあまり大きな差はなく、また特許文献2の場合には、二つの指に異種の動きを与えるという操作性の問題があり、さらに英文等の入力種での問題は解決されていない。
【0057】
こうして、英文入力と和文入力は、英文の場合にコンマ等を設定したキーに和文の場合には読点等を設定するという以外は、まったく同様の字母の鍵盤を用いてなされるけれども、英文入力の場合には、ハードキーは打たれた瞬間にその表示する字母が確定して画面に表示されるが、和文入力の場合は、ローマ字入力の規則にしたがって、連続打鍵によって一定の和文字母に相当する入力がなされた段階で、その和文字母が入力候補として確定して画面に表示される。
【0058】
以上のように、本発明においては英文入力と和文入力は、英文においてコンマ等の入力を担当するキーに和文の場合は読点等の入力を担当するキーを置くという以外、まったく同様のアルファベットを使用してなされるが、英文の場合の字母は直接に入力され、和文の場合は、日本語のローマ字表音の規則に従ってアルファベットが変換され、間接的に和文字母が入力されるという点に相異がある。
【0059】
さきに〔0023〕から〔0025〕までで述べたように、入力種切替キーは、押し下げられるたびに、和文、絵文字、数字、英文の順に切替られ、また、切替えた結果その時点で行われる入力種が画面最上部あるいは最下部に表示される。
【0060】
そこで、英文入力中に和文入力に切替えるためには、入力種切替キーを1度押すことになる。
【0061】
また、そこから再び英文入力に切替えるためには、もう一度入力種切替キーを連続3度押すことになる。
【0062】
「符号入力の問題:英文符号入力の場合」
本発明における符号入力の問題は、さきに〔図2〕に示した人力鍵盤切替キーの活用によってなされる。
【0063】
符号入力の問題は英文入力、和文入力の双方に基本的に共通する形で解決されるが、まず、英文入力の場合について説明する。
【0064】
すでに述べたように、英文入力は英文入力基本表鍵盤と英文入力基本裏鍵盤を用いてなされるが、英文入力中に入力鍵盤切替キーを連続2度押し下げることによって、〔図4〕(1)の英文符号入力第1鍵盤に入ることができる。
【0065】
英文符号入力第1鍵盤は〔図4〕(1)のようにコンマ、ハイフン、疑問符、感嘆符、引用符等を備えており、一般的な英文入力における基本的符号を網羅している。
【0066】
この英文符号入力第1鍵盤は、英文入力基本表鍵盤および裏鍵盤、和文入力基本表鍵盤および裏鍵盤、さらには数字入力基本鍵盤の名キーの字母が、ハードキーに直接表示されているのに対して、ハードキーには直接表示されない。
【0067】
この英文符号入力第1鍵盤は、〔0064〕の手続きによって呼び出された瞬間に、半透明のかたちで入力画面にかぶせて表示されるか、あるいは普通の不透明な活字のかたちで画面の下隅に縮小された形で表示される。
【0068】
したがって、入力者はこの表示によってそれに対応する必要なキーを迅速に発見して入力することができる。
【0069】
本発明においては、英文入力基本表裏鍵盤と和文入力基本表裏鍵盤、ならびに数字入力基本鍵盤以外のすべての入力鍵盤は、この〔0067〕の形で表示され、〔0068〕の形で入力される。
【0070】
〔図4〕の英文符号入力表鍵盤における引用符、二重引用符はいずれも一打によって始めと終わりの二つの記号がセットになって呼び出されるようにする。
【0071】
これは、これ以降の鍵盤に現れる引用符、二重引用符あるいは引用のための括弧や二重括弧のいずれの場合も同様である。
【0072】
それは、引用符は一般に始めと終わりがセットになって出現するためであり、特殊な場合において、一方のみが要求される場合には一旦入力した後にカーソルキーとクリアキーによって不要な方を消去する。
【0073】
この英文符号入力第1鍵盤は、そこでキーが押し下げられ符号が入力されると、それと同時にその入力内容が確定され、さらに自動的に英文入力基本表鍵盤にもどるように設定される。
【0074】
この一旦英文入力基本表鍵盤にもどった段階で、クリアキーが押し下げられると、直前に入力された英文符号が消された状態で、ふたたび英文符号入力第1鍵盤にもどる。
【0075】
ついで、英文符号入力第1鍵盤上の何らかの符号キーが押されると、その符合の入力が確定した状態で自動的に字母入力基本表鍵盤にもどる。
【0076】
この場合、〔0074〕でのクリアキーの押し下げの目的が、直前に入力した英文符号を単に消去するのみで、〔0075〕のように、再びそれを何らかの新しい符号によって置き換えるのでなければ、このクリアキーの押し下げの直後に先に入力した英文符号入力第1鍵盤上の符号キーをふたたび1打することによって、この英文符号が消去された状態で、ふたたび英文入力基本表鍵盤にもどるように設定する。
【0077】
一般的に言って、英文においてこの英文符号入力第1鍵盤中の符号が連続して入力されることはほとんど有り得ないことなのであるが、括弧の連続入力や感嘆符や疑問符を強調のために連続して入力するような場合は、一旦、上項の手続きによって英文入力基本表鍵盤にもどってから、再度同様な手順を踏んで入力するものとする。
【0078】
主としてEメールやインターネットにおける特殊な符号の入力のために、英文符号入力第2鍵盤を〔図4〕(2)のように設定する。
【0079】
この英文符号入力第2鍵盤は、英文入力基本表鍵盤から鍵盤切替キーを連続3度押し下げることによって、呼び出される。
【0080】
この英文符号入力第2鍵盤〔4〕(2)は、その上部1行の操作キーと下部3行の入力キーとでは、機能が異なっている。
【0081】
下部3行の英文符号は、入力されると同時にそれが確定され自動的に英文入力基本表鍵盤にもどるように設定される。
【0082】
引用符や括弧の操作も英文符号入力第1鍵盤上の諸キーと同様に、いずれも1打によって始めと終わりの二つの記号がセットになって呼び出され、入力されると同時に自動的に字母入力基本表鍵盤にもどるように設定される。
【0083】
英文入力基本表鍵盤にもどった段階で、クリアキーが押し下げられると、直前に入力された英文符号が消された状態で、ふたたび英文符号入力第2鍵盤にもどる。
【0084】
このとき、英文符号入力第2鍵盤上のなんらかのキーが押し下げられ符号が入力されると、それと同時にその入力内容が確定され、さらに自動的に字母入力基本表鍵盤にもどるように設定される。
【0085】
この場合、〔0083〕でのクリアキーの押し下げの目的が、直前に入力した英文符号を単に消去するのみで、〔0084〕のように、再びそれを何らかの新しい符号によって置き換えるのでなければ、このクリアキーの押し下げの直後に先に入力した英文符号入力第2鍵盤上の符号キーをふたたび1度押し下げることによって、この和文符号が消去された状態で、ふたたび和文入力基本表鍵盤にもどるように設定する。
【0086】
一般的に言って、英文においてこの英文符号入力第2鍵盤上の符号が連続して入力されることもまた、ほとんど有り得ないことなのであるが、括弧を連続して入力するような場合は、一旦、上項の手続きによって字母入力基本表鍵盤にもどってから、再度同様な手順を踏んで入力するものとする。
【0087】
上部1行に配列された3列の操作キーは、いずれもそれが打たれたあとただちに英文入力基本表鍵盤にもどると同時に、それ以降に入力されたアルファベットが、そのキーの指示した書体を取るように設定されている。
【0088】
この場合のアルファベットの入力は、符号入力の場合とは異なり、連続してなされ、入力されたアルファベットはいずれもそのキーの指示した書体を取ることになる。
【0089】
上項の入力形態は、再び入力鍵盤切替キーを連続3打することによって終結し、再びこの書体設定を脱した形で英文入力基本表鍵盤に戻る。
【0090】
すなわち、英文入力基本鍵盤を使用した入力から入力鍵盤切替キーを連続3打することによって、英文符号入力第2鍵盤に入り、その第1行の3項の指令に従って、アルファベットの大文字、イタリック体、ブロック体を入力することになった入力形態は、再び入力鍵盤切替キーを連続3打することによって終結して通常の小文字による英文入力基本表鍵盤にもどるのである。
【0091】
この場合、アルファベットの大文字化、イタリック体化、ブロック体化の三つの指令を重複して行う場合は、そのいずれかを指定した直後にクリアキーを押し下げることによって通常の場合の一連の手続きを省略して、再びこの英文符号入力第2鍵盤に直接に復帰するように設定し、ここで再び求める指令を発することにする。
【0092】
たとえば、最初の手続きによってアルファベットの大文字入力の状態に入った直後にクリアキーを1打して直前の入力状態に復帰して、そこで再びイタリック体化を指示し、さらにその直後にクリアキーを1打して最初の入力状態に復帰して、そこで再びブロック体化を指示すれば、その後の入力は、アルファベットのイタリック体でかつブロック体の大文字となる。
【0093】
以上の入力もまた、こうした形での英文字母入力後に入力鍵盤切替キーを連続3打することによって、通常の英文小文字入力の状態、すなわち英文入力基本表鍵盤の入力の状態にもどる。
【0094】
「符号入力の問題:和文入力の場合」
和文符号の入力の場合も、〔図3〕(1)(2)の和文入力基本鍵盤で文字入力を行い、入力鍵盤切替キーの連続2打によって、〔図5〕(1)の和文符号入力第1鍵盤に入るという基本構造は英文の場合と同一である。
【0095】
すなわち和文符号入力の問題は、英文符号の入力について述べたのと同様に、さきに〔図2〕において示した入力鍵盤切替キーの活用によってなされる。
【0096】
すでに述べたように、和文入力は英文の場合のコンマキー等を読点キー等に変えるという以外は、英文入力と同様の形を取った和文入力基本表鍵盤と和文入力基本裏鍵盤を用いて、和文のローマ字入力の規則にしたがってなされるが、和文入力中に入力鍵盤切替キーを連続2打することによって、〔図5〕(1)の和文符号入力第1鍵盤に入ることができる。
【0097】
和文符号入力第1鍵盤は〔図5〕(1)のように句点、長音符号、疑問符、感嘆符、引用符等を備えており、一般的な和文入力における基本的符号を網羅している。
【0098】
この和文符号入力第1鍵盤は、英文符号入力第1鍵盤のピリオドに対して句点、ハイフンに対して長音符号、引用符に対して括弧、二重引用符に対して二重括弧を使用することにより、共通の感覚で入力できるように設計するとともに、その他の感嘆符と疑問符等の符号はすべて同一のものを同一の位置に置く。
【0099】
この和文符号入力第1鍵盤における引用符、二重引用符は英文入力の場合と同様に、いずれも一打によって始めと終わりの二つの記号がセットになって呼び出されるようにする。
【0100】
それは、和文の場合においても引用符は一般に始めと終わりがセットになって出現するためであり、特殊な場合において、一方のみが要求される場合には一旦入力した後にカーソルキーとクリアキーによって不要な方を消去する。
【0101】
この和文符号入力第1鍵盤は、英文符号入力第1鍵盤での入力の場合と全く同様に、そこでキーが押し下げられ符号が入力されると同時に自動的にこの入力を確定して和文入力基本表鍵盤にもどるように設定される。
【0102】
和文入力基本表鍵盤にもどった段階で、クリアキーが押し下げられると、直前に入力した和文符号が消去された状態で、ふたたび和文符号入力第1鍵盤にもどる。
【0103】
ついで、和文符号入力第1鍵盤上のなんらかのキーが押し下げられ符号が入力されると、それと同時にその入力内容が確定され、さらに自動的に字母入力基本表鍵盤にもどるように設定される。
【0104】
この場合、〔0102〕でのクリアキーの押し下げの目的が、直前に入力した和文符号を単に消去するのみで、〔0103〕のように、再びそれを何らかの新しい符号によって置き換えるのでなければ、このクリアキーの押し下げの直後に先に入力した和文符号入力第1鍵盤上の符号キーをふたたび押し下げることによって、この和文符号が消去された状態で、ふたたび和文入力基本表鍵盤にもどるように設定する。
【0105】
一般的に言って、和文においてもこの和文符号入力第1鍵盤中の符号が連続して入力されることは英文符号の場合以上に有り得ないことなのであるが、万一括弧の連続入力や感嘆符や疑問符を強調のために連続して入力するような場合は、英文符号入力の場合と同様に、一旦和文入力基本表鍵盤にもどってから、あらためて同様な手順を踏んで入力するものとする。
【0106】
和文入力の場合にも、英文の場合と同様に和文符号入力第2鍵盤を〔図5〕(2)のように設定する。
【0107】
この和文符号入力第2鍵盤は、英文符号の入力の場合と同様に、和文字母入力の状態で、入力鍵盤切替キーを連続して3打することによって呼び出される。
【0108】
この和文符号入力第2鍵盤は、英文符号入力第2鍵盤の場合と同様に、その上部1行の操作キーと下部3行の入力キーでは、機能が異なっている。
【0109】
下部3行では、英文符号の場合と同様に、符号は入力されると同時にそれが確定され自動的に和文入力基本表鍵盤にもどるように設定される。
【0110】
引用符の操作も英文符号入力鍵盤上の諸キーと同様に、いずれも一打によって始めと終わりの二つの記号がセットになって呼び出され、入力されると同時に自動的に和文入力基本表鍵盤にもどるように設定される。
【0111】
この和文符号入力第2鍵盤の下部3行は、英文符号入力第2鍵盤の@を〒に代えた以外はすべて同一の符号を同一の位置に置いている。
【0112】
この和文符号入力第2鍵盤は、英文符号入力第2鍵盤での入力の場合と全く同様に、そこでキーが押し下げられ符号が入力されると同時に自動的にこの入力を確定して和文入力基本表鍵盤にもどるように設定される。
【0113】
和文入力基本表鍵盤にもどった段階で、クリアキーが押し下げられると、直前に入力した和文符号が消去された状態で、ふたたび和文符号入力第2鍵盤にもどる。
【0114】
ついで、和文符号入力第2鍵盤上のなんらかのキーが押し下げられ符号が入力されると、それと同時にその入力内容が確定され、さらに自動的に字母入力基本表鍵盤にもどるように設定される。
【0115】
この場合、〔0113〕でのクリアキーの押し下げの目的が、直前に入力した和文符号を単に消去するのみで、〔0114〕のように、再びそれを何らかの新しい符号によって置き換えようとするのでなければ、このクリアキーの押し下げの直後に先に入力した和文符号入力第2鍵盤上の符号キーをふたたび押し下げることによって、この和文符号が消去された状態で、ふたたび和文入力基本表鍵盤にもどるように設定する。
【0116】
一般的に言って、和文においてもこの和文符号入力第2鍵盤中の符号が連続して入力されることは英文符号の場合以上に有り得ないことなのであるが、万一括弧を連続して入力するような場合は、英文符号入力の場合と同様に一旦、和文入力基本表鍵盤にもどってから、あらためて同様の手順を踏んで入力するものとする。
【0117】
上部1行の操作キーは、英文符号入力第2鍵盤ではその左端の大文字体入力を指定するキーとなっていたキーが、ここでは半角体入力を指定するキーに変更されている以外は、同一のキーを同一の位置に置いている。
【0118】
上部1行に配列された3列のキーすなわち半角(化)キー、イタリック(体化)キー、ブロック(体化)キーは、いずれもそれが打たれたあとただちに和文入力基本表鍵盤にもどると同時に、それ以降に入力された和文が、そのキーの指示した形態を取るように設定されている。
【0119】
この場合の和文の入力は、符号入力の場合とは異なり、連続してなされ、入力された和文はいずれもそのキーの指示した形態を取ることになる。
【0120】
この場合、和文の半角化、イタリック体化、ブロック体化の三つの指令を重複して行う場合は、そのいずれかを指定した直後にクリアキーを押し下げることによって通常の一連の手続きを省略して、再びこの和文符号入力第二鍵盤に直接に復帰するように設定し、ここで再び求める指令を発することにする。
【0121】
たとえば、最初の手続きによって和文の半角入力の状態に入った直後に再びクリアキーを1打して直前の入力状態に復帰して、そこで再びイタリック体化を指示し、さらにその直後にクリアキーを1打して最初の入力状態に復帰して、そこで再びブロック体化を指示すれば、その後の入力は、和文の半角体でかつブロック体であるとともにイタリック体となる。
【0122】
以上の入力もまた、こうした形での和文入力終了後に入力鍵盤切替キーを連続3打することによって、こうした形での和文入力を確定終結して、通常の和文文字入力の状態、すなわち入力種を通常字体の和文とする和文入力基本鍵盤による入力の状態にもどる。
【0123】
以上によって、英文と和文が基本的に同様のタッチシステムによって入力されることが可能になる。
【0124】
「数字入力の問題」
さきに〔0023〕から〔0025〕までで述べたように、入力種切替キーは、押し下げられるたびに、和文、絵文字、数字、英文の順に切替られ、また、切替えた結果その時点で行われる入力種が画面最上部或いは最下部に表示される。
【0125】
そこで、和文入力中に数字入力に切替えるためには、入力種切替キーを連続2度押すことになる。
【0126】
こうして、選ばれた鍵盤が、〔図6〕(1)の数字入力基本鍵盤である。
【0127】
この鍵盤は、和文と英文の入力基本表裏鍵盤と同様にハードキーにその内容が示されている。
【0128】
この数字入力基本鍵盤には、1から0までのアラビア数字が通常のテンキーの形態で配置されるほか、その左最下部に*印キーが、右最下部に#印キーが配置される。
【0129】
電話番号入力は、この数字入力基本鍵盤によって行われ、留守番電話等の操作で要求される#印キーや*印キー等はこの鍵盤におかれている。
【0130】
また、〔図6〕(1)の鍵盤で数字を入力する場合には、その数字は半角で入力されるように設計され、全角の文字の入力が必要な場合には、こうして半角文字が入力された直後にこの半角文字の位置にカーソルを戻して決定キーを押し下げることとする。
【0131】
これは、〔0046〕で通常小文字で入力される英文を、大文字に直す手続きと同様である。
【0132】
以上のように、本発明においてハードキーに直接記される符号は、英文入力の場合のアルファベットとコンマ等、和文入力の場合のアルファベットと読点等、および1から0までの数字およびこれとセットになった*印と#印である。
【0133】
これに加えて実際の製品のハードキーには、〔図33〕のように、当該アルファベットの母音をローマ字入力の規則に従って母音で表したひらがな(製品では赤字で示す)と、当該アルファベットの子音にaを加えてこれをローマ字入力の規則に従って表したひらがなを書き加える。
【0134】
以上の記号の配列を、一括して図示すると、〔図34〕のようになる。
【0135】
この数字入力基本鍵盤の入力中に、入力鍵盤切替キーを1度押し下げることによって、〔図7〕(1)の数字符号入力第1鍵盤に入ることができる。
【0136】
数字符号入力第1鍵盤は、数字入力基本鍵盤がハードキーにその内容が示されているのとは異なり、ハードキーにはその内容が示されず、他の和文、英文の符号入力鍵盤と同様に、上記の手続きによって呼び出された瞬間に、半透明のかたちで入力画面にかぶせて表示されるか、あるいは普通の不透明なかたちで画面の下隅に縮小された形で表示される。
【0137】
したがって、和文、英文の符号の入力の場合と同様に、入力者はこの表示によって必要なキーを迅速に発見して入力することができる。
【0138】
この〔0136〕と〔0137〕の仕組みは、このあとに説明する〔図7〕(2)の数字符号入力第2鍵盤と〔図7〕(3)の数字符号入力第3鍵盤の場合も同様である。
【0139】
数字符号入力第1鍵盤は、数字入力基本鍵盤についで出現し、ハードキーにその内容が示されずに半透明の形あるいは不透明縮小のかたちで入力画面にその内容が表示される最初の鍵盤として、入力画面体系上での位置は、英文符号入力第1鍵盤および和文符号入力第1鍵盤に相当する。
【0140】
そこで、この数字符号入力第1鍵盤の記号配置は、可能な限り英文符号入力第1鍵盤、あるいは和文符号入力第1鍵盤と相似の形にする。
【0141】
すなわち、この数字符号入力第1鍵盤の記号配置は、英文符号入力第1鍵盤の!を+の符号に、?を−の符号に置き換えたものとする。
【0142】
ここで、!を+の符号に置き換えたのは両記号に積極性を、?を−の符号に置き換えたのは両記号に消極性を感じる日常感覚を、それぞれ利用して、入力時の感覚的同一性を確保しようとするものである。
【0143】
この数字符号入力第1鍵盤は1打ごとにその入力が確定され、同時に自動的にそれまでの数字入力基本鍵盤にもどること、英文、和文の符号の入力の場合と同様である。
【0144】
〔図7〕(1)の数字符号入力第一鍵盤における引用符、二重引用符は、和文英文の符号入力の場合と同様に、いずれも一打によって始めと終わりの二つの記号がセットになって呼び出されるようにするが、それは、これ以降の数字符号入力第2鍵盤ならびに数字符号入力第3鍵盤に現れる引用符、二重引用符あるいは引用のための括弧や二重括弧のいずれの場合も同様である。
【0145】
それは、引用符は一般に始めと終わりがセットになって出現するためであり、特殊な場合において、一方のみが要求される場合には一旦入力した後にカーソルキーとクリアキーによって不要な方を消去する。
【0146】
この数字符号入力第1鍵盤は、そこでキーが押し下げられ符号が入力されると、それと同時にその入力内容が確定され、さらに自動的に数字入力基本鍵盤にもどるように設定される。
【0147】
この段階で、クリアキーが押し下げられると、直前に入力された数字符号が消された状態で、ふたたび数字符号入力第1鍵盤にもどる。
【0148】
ついで、数字符号入力第1鍵盤上の何らかの符号キーが押されると、その符合の入力が確定して、自動的に数字入力基本鍵盤にもどる。
【0149】
この場合、〔0147〕でのクリアキーの押し下げの目的が、直前に入力した数字符号を単に消去するのみで、〔0148〕のように、再びそれを何らかの新しい符号によって置き換えようとするのでなければ、このクリアキーの押し下げの直後に先に入力した数字符号入力第1鍵盤上の符号キーをふたたび押し下げることによって、この数字符号が消去された状態で、ふたたび数字入力基本鍵盤にもどるように設定する。
【0150】
一般的に言って、数字入力中においてこの数字符号入力第1鍵盤中の符号が連続して入力されることはほとんど有り得ないことなのであるが、括弧や引用符の連続入力のために連続して入力するような場合は、一旦、上項の手続きによって数字入力基本鍵盤にもどってから、再度同様な手順を踏んで入力するものとする。
【0151】
以上のような形での数字と数学符号の入力中に、符号が不足する場合には、英文、和文の入力の場合と同様に、数字入力基本鍵盤を用いての数字入力中に入力鍵盤切替キーを連続2度押し下げて〔図7〕(2)の数字符号入力第2鍵盤に入る。
【0152】
この数字符号入力第2鍵盤は、数字符号入力第1鍵盤の場合と同様の入力画面設計上の理由によって、可能なかぎり、英文符号入力第2鍵盤および和文符号入力第2鍵盤に相似対応する形で設計される。
【0153】
すなわち、英文符号入力第2鍵盤および和文符号入力第2鍵盤における上部1行の操作キーの置かれた部分は、数字符号入力第2鍵盤では、その左から¥、÷、×の3記号で置き換えられるが、その下部3行は、英文符号入力第2鍵盤の@と和文符号入力第2鍵盤の〒を±に、*印を{}に、#印を〔〕に置き換えたものとなっている。
【0154】
数字符号入力第1鍵盤と数字符号入力第2鍵盤の二つの鍵盤は1打ごとにその入力が確定され、同時に自動的にそれまでの数字入力基本鍵盤にもどること、英文、和文の符号の入力の場合と同様である。
【0155】
〔図7〕(2)の数字符号入力第2鍵盤における引用符、二重引用符は、和文英文の符号入力の場合や数字符号入力第1鍵盤の場合と同様に、いずれも一打によって始めと終わりの二つの記号がセットになって呼び出されるようにする。
【0156】
これは、これ以降の数字符号入力鍵盤に現れる引用符、二重引用符あるいは引用のための括弧や二重括弧のいずれの場合も同様である。
【0157】
それは、和文英文の符号入力の場合と同様に、数字符号の場合にあっても、引用符は一般に始めと終わりがセットになって出現するためであり、特殊な場合において、一方のみが要求される場合には一旦入力した後にカーソルキーとクリアキーによって不要な方を消去する。
【0158】
この数字符号入力第2鍵盤は、そこでキーが押し下げられ符号が入力されると、和文英文の符号入力の場合や数字符号入力第1鍵盤の場合と同様に、入力と同時にその入力内容が確定され、さらに自動的に数字入力基本鍵盤にもどるように設定される。
【0159】
この段階で、クリアキーが押し下げられると、直前に入力された数字符号が消された状態で、ふたたび数字符号入力第2鍵盤にもどる。
【0160】
ついで、数字符号入力第2鍵盤上の何らかの符号キーが押されると、その符合の入力が確定して、自動的に数字入力基本鍵盤にもどる。
【0161】
この場合、〔0159〕でのクリアキーの押し下げの目的が、直前に入力した数字符号を単に消去するのみで、〔0160〕のように、再びそれを何らかの新しい符号によって置き換えようとするのでなければ、このクリアキーの押し下げの直後に先に入力した数字符号入力第2鍵盤上の符号キーをふたたび1度押し下げることによって、この数字符号が消去された状態で、ふたたび数字入力基本鍵盤にもどるように設定する。
【0162】
したがって、この数字符号入力第2鍵盤の符号を連続して入力するためには、一旦自動的にもどった数字入力基本表鍵盤から再び前述の手順を踏んで再度この数字符号入力第2鍵盤に入るものとすること、これまでの符号入力の諸例と同様である。
【0163】
以上の手続きを踏んでもなおかつ符号が不足する場合には、数字入力基本鍵盤から入力鍵盤切替キーを連続3度押し下げて〔図7〕(3)の数字符号入力第3鍵盤に入る。
【0164】
この数字符号入力第三鍵盤の上部1行3列には、左から全角(化)キー、イタリック(体化)キー、ブロック(体化)キーの3操作キーが置かれるが、この3操作キーの機能と操作方法は、左端の全角(化)キーが、英文符号入力第2鍵盤の大文字(化)キーが小文字入力を大文字入力に変え、和文符号入力第2鍵盤の半角(化)キーが全角入力を半角入力に変えるのに対して、半角入力を全角入力に変える機能を持つ以外、すべて英文符号入力第2鍵盤および和文符号入力第2鍵盤の場合と同様である。
【0165】
すなわち、この数字符号入力第3鍵盤の上部1行に配列された3列の操作キーすなわち全角(化)キー、イタリック(体化)キー、ブロック(体化)キーは、いずれもそれが打たれたあとただちに数字入力基本鍵盤にもどると同時に、それ以降に入力された数字が、そのキーの指示した形態あるいは書体を取るように設定されている。
【0166】
この場合の数字の入力は、符号の入力の場合とは異なり、連続してなされ、入力された数字はいずれも操作キーの指示した形態を取ることになる。
【0167】
この場合、数字の全角化、イタリック体化、ブロック体化の三つの指令を重複して行う場合は、そのいずれかを指定した直後にクリアキーを押し下げることによって通常の一連の手続きを省略して、再びこの数字符号入力第3鍵盤に直接に復帰するように設定し、ここで再び求める指令を発することにする。
【0168】
たとえば、最初の手続きによって数字の全角入力の状態に入った直後に再びクリアキーを1度押し下げて直前の入力状態に復帰して、そこで再びイタリック体化を指示し、さらにその直後にクリアキーを1打して最初の入力状態に復帰して、そこで再びブロック体化を指示すれば、その後の入力は、数字の全角体でかつブロック体であるとともにイタリック体となる。
【0169】
以上の入力もまた、こうした形での数字入力終了後に入力鍵盤切替キーを連続3打することによって、こうした形での数字入力を確定終結して、通常の数字文字入力の状態、すなわち入力種を通常字体の半角数字とする数字入力基本鍵盤による入力の状態にもどる。
【0170】
これに対して、この数字符号入力第3鍵盤の下部3行3列には、〔図7〕(3)に示すように、○≒☆

が表示される。
【0171】

れている。
【0172】
これらの9個の符号のそれぞれは、〔図8〕(1)(2)(3)、〔図9〕(1)(2)(3)、〔図10〕(1)(2)(3)に示すように、その機能においてあるいは形態上の特徴において、類似した12個の符号を代表しており、9個の符号のいずれかを押し下げれば、それが代表する12個の符号が符号鍵盤の通例のように半透明で画面にかぶさる形で、あるいは画面下部に不透明縮小の形で表示される。
【173】
続いて、こうして表示された12個の符号のいずれかを画面の表示にしたがって現実の鍵盤で押し下げれば、その記号が入力される。
【0174】
たとえば、この数字符号入力第三鍵盤で○印のキーを押し下げれば、つづいて画面に〔図8〕(1)のように、形態上共通の性質を持った○●◎△▽▲▼□■◇◆◎の計12個の符号が現れる。
【0175】
この段階で、画面の表示を参考に、たとえば現実の鍵盤の○印のキーを押し下げれば○が、●印のキーを押し下げれば●が入力される。
【0176】
いま、ここでこの〔図8〕(1)の鍵盤を数字符号入力ファミリー鍵盤(1)、〔図8〕(2)を数字符号入力ファミリー鍵盤(2)、〔図8〕(3)を数字符号入力ファミリー鍵盤(3)、〔図9〕(1)の鍵盤を数字符号入力ファミリー鍵盤(4)、〔図9〕(2)の鍵盤を数字符号入力ファミリー鍵盤(5)、〔図9〕(3)の鍵盤を数字符号入力ファミリー鍵盤(6)、〔図10〕(1)の鍵盤を数字符号入力ファミリー鍵盤(7)、〔図10〕(2)の鍵盤を数字符号入力ファミリー鍵盤(8)、〔図10〕(3)の鍵盤を数字符号入力ファミリー鍵盤(9)、というように順にこの9個の鍵盤に名づける。
【0177】
さらに、たとえば→印のキーを押し下げて、〔0176〕での命名にしたがえば数字符号入力ファミリー鍵盤(6)となる〔図9〕(3)の鍵盤を呼び出せば、直線を基調とするという点で形態上共通の性質を持った→←↑↓⇔⇒|‖\ ̄―_の12個の記号が呼び出される。
【0178】
この段階で、たとえば→印のキーを押し下げれば→の、‖印のキーを押し下げれば‖の入力が確定され、同時に自動的にそれまでの数字入力基本表鍵盤にもどること、英文、和文の符号入力鍵盤や数字符号入力第1、第2鍵盤の入力の場合と同様である。
【0179】
前項の12個の符号は、いずれも直線を基調とするという形態上の共通性をもっているが、それらはさらに、→を基調とするもの6個と、棒線を基調とするもの6個にわけられ、さらにこの小グループすなわち小ファミリーのなかでも差異があり、実際の符号としての機能は形態上の特色とある程度の対応関係はあるが、完全な対応関係はない。
【0180】
一方、符号の機能と形態の双方の特徴に注目して、グループ化すなわちファミリー化したのは〔図9〕(1)すなわち数字符号入力ファミリー鍵盤(4)の記号論理学における記号を集成した場合等であり、機能に注目してグループ化すなわちファミリー化したのは、〔図10〕(1)の数字符号入力ファミリー鍵盤(7)の度量衡等の記号を集成した場合等である。
【0181】
この数字符号入力ファミリー鍵盤では、そこでキーが押し下げられ符号が入力されると、和文英文の符号入力の場合や数字符号入力第1、第2鍵盤の場合と同様に、入力と同時にその入力内容が確定され、さらに自動的に数字入力基本鍵盤にもどるように設定される。
【0182】
この段階で、クリアキーが押し下げられると、直前に入力された数字符号が消された状態で、ふたたび直前の数字符号入力ファミリー鍵盤にもどる。
【0183】
ついで、数字符号入力ファミリー鍵盤上の何らかの符号キーが押されると、その符合の入力が確定して、自動的に数字入力基本鍵盤にもどる。
【0184】
この場合、〔0182〕でのクリアキーの押し下げの目的が、直前に入力した数字符号を単に消去するのみで、〔0183〕のように、再びそれを何らかの新しい符号によって置き換えようとするのでなければ、このクリアキーの押し下げの直後に先に入力した数字符号入力グループ鍵盤上の符号キーをもう1度押し下げることによって、この数字符号が消去された状態で、ふたたび数字入力基本鍵盤にもどるように設定する。
【0185】
したがって、この数字符号入力グループ鍵盤の符号を連続して入力するためには、一旦自動的にもどった数字入力基本表鍵盤から再び前述の手順を踏んで再度この数字符号入力第三鍵盤に入り、さらにそこから数字入力ファミリー鍵盤に入るものとすること、これまでの符号入力の諸例と同様である。
【0186】
「絵文字入力の場合」
絵文字入力に入る場合には、これまでと同様に和文、絵文字、数字、英文の順に切替られる入力種切替キーを押し下げる。
【0187】
すなわち、数字入力の状態から絵文字入力に入る場合は、入力種切替キーを連続3打する。
【0188】
絵文字を英文、和文、数字と同様のシステムで入力する場合の困難は、絵文字は本来英文、和文、数字とはことなって、五十音やアルファベット等の順序、大文字小文字の差異等の表示を系統化する手段を持たないことである。
【0189】
本発明は、このような困難に対して、一定の方法で絵文字を入力鍵盤に対応する形でグループ化すなわちファミリー化することで対応する。
【0190】
本発明においては、すべての絵文字を、(1)原人間あるいは人間存在の静態的基層的様相とその環境、(2)動きと働きかけあるいは人間存在の能動的文明的様相、(3)遊びと交際あるいは人間存在の文化的様相、(4)生活あるいは人間存在の社会的様相の4ジャンルに振り分ける。
【0191】
(1)原人間、というテーマに含まれるのは、家族、幼年時代、結婚、顔と表情、身近な動植物という人間の基本的なありかたや環境に属する絵文字である。
【0192】
(2)動きと働きかけ、というテーマに含まれるのは、交通や旅行、車や飛行機、時計や各種の指示記号や数字、アルファベット等の人間が外部に働きかける諸現象と諸手段を含んでいる。
【0193】
(3)文化、というテーマに含まれるのは、おしゃれや音楽、スポーツ、占いや情報通信等のテーマである。
【0194】
(4)生活、というテーマに含まれるのは、建物や衣服、食事すなわち衣食住等の人間の生活や職場、学校等の社会生活に関するテーマである。
【0195】
こうして選定された1原人間、2動きと働きかけあるいは文明、3遊びと交際あるいは文化、4生活の4つのテーマそれぞれについて、各テーマの中でさらに12の代表的絵文字を選定する。
【0196】
この4つのテーマそれぞれの12の代表的絵文字をそれぞれ1組として、(1)原人間は、絵文字入力第1鍵盤(〔図11〕)に、(2)動きと働きかけは、絵文字入力第2鍵盤(〔図12〕)に、(3)文化は、絵文字入力第3鍵盤(〔図13〕)に、(4)生活は、絵文字入力第4鍵盤(〔図14〕)に割り当てる。
【0197】
この4つのテーマそれぞれの12の代表的絵文字は、さらにそれぞれ一個あたり12の絵文字を代表する。
【0198】
いま、この12の絵文字を1つの鍵盤に割り当てて、それらを絵文字入力をグループ化した鍵盤すなわち絵文字入力ファミリー鍵盤と称すると、それらは最大限、絵文字入力ファミリー鍵盤(1)絵文字入力ファミリー鍵盤(1)から絵文字入力グループ鍵盤(48)すなわち絵文字入力ファミリー鍵盤(48)までの総計48の鍵盤を構成する。
【0199】
絵文字入力第1鍵盤(〔図11〕)に割り当てられた(1)原人間あるいは人間存在の静態的基層的様相には、絵文字入力ファミリー鍵盤(1)から絵文字入力ファミリー鍵盤(12)までの計12鍵盤、絵文字入力第2鍵盤(〔図12〕)に割り当てられた(2)動きと働きかけあるいは文明には、絵文字入力ファミリー鍵盤(13)から絵文字入力ファミリー鍵盤(24)までの計12鍵盤、絵文字入力第3鍵盤(〔図13〕)に割り当てられた(3)遊びと交際あるいは文化には、絵文字入力ファミリー鍵盤(25)から絵文字入力ファミリー鍵盤(36)までの計12鍵盤、絵文字入力第4鍵盤(〔図14〕)に割り当てられた(4)生活には、絵文字入力ファミリー鍵盤(37)から絵文字入力ファミリー鍵盤(48)までの計12の鍵盤が割り当てられる。
【0200】
まず、絵文字入力第1鍵盤(〔図11〕)に割り当てられた1原人間に属する絵文字入力ファミリー鍵盤鍵盤(1)から絵文字入力ファミリー鍵盤(12)までの計12鍵盤にある絵文字の入力について、説明する。
【0201】
入力種切替キーを順に押し下げて入る最初の絵文字入力鍵盤が、〔0200〕に言う絵文字入力第一鍵盤(〔図11〕)であり、この(〔図11〕)には、家族を代表する絵文字、幼年時代を代表する絵文字、結婚を代表する絵文字、身体を代表する絵文字、塗りつぶし顔を代表する絵文字、記号得意顔を代表する絵文字、記号へこみ顔を代表する絵文字、動物正面の絵文字、動物側面の絵文字、季節と果物を代表する絵文字、植物と花を代表する絵文字と自然現象を代表する絵文字の計12種の絵文字が設定される。
【0202】
この段階で、たとえば家族を代表する絵文字のキーを押し下げれば、半透明で画面にかぶせて表示されるか、あるいは不透明で画面の下部に表示されるかの形で、〔図15〕(1)の絵文字入力ファミリー鍵盤(1)が現れる。
【0203】
つづいて、この表示を参考にしてこの表示に対応する適当なキーを押し下げれば、そのキーに属する絵文字が入力される。
【0204】
この場合、数字符号入力の場合の代表符号の配列と同様に、家族を代表する絵文字はこの絵文字入力ファミリー鍵盤(1)の最初のキーとして再び画面に現れ、このキーを再び押し下げることにより、この絵文字が入力される。
【0205】
この家族を代表する絵文字入力ファミリー鍵盤(1)に属する絵文字のキーの内容は、父、母、祖父、祖母、男の子、女の子、お兄さん、お姉さん、赤ん坊等の現実の家族構成員のほか、白人、東アジア人、インド人等の顔を人類一家の仮想によって、取り入れている。
【0206】
この絵文字は入力されると同時にそれが確定されるとともに、絵文字入力に入る直前まで使用されていた入力種の基本表鍵盤にもどる。
【0207】
すなわち、この絵文字が入力される直前まで、和文が入力されていたなら、この絵文字の入力後は和文入力基本表鍵盤に、この絵文字が入力される直前まで、英文が入力されていたなら、この絵文字の入力後は英文入力基本表鍵盤に、この絵文字が入力される直前まで、数字が入力されていたなら、この絵文字の入力後は数字入力基本表鍵盤にもどる。
【0208】
それぞれの入力種の基本表鍵盤にもどった段階で、クリアキーが押し下げられると、直前の絵文字入力が取り消されるとともに、ふたたびその直前に入力されていた鍵盤、この場合には絵文字入力ファミリー鍵盤(1)にもどって、その内容が画面全体に透明な形で、あるいは画面の下部に不透明な形で表示される。
【0209】
この画面に表示された絵文字入力ファミリー鍵盤(1)にしたがって、再度現実の鍵盤上の対応するなんらかのキーが押し下げられて絵文字が入力されると、それと同時にその入力内容が確定され、さらに自動的に絵文字入力に入る直前まで使用されていた入力種の基本表鍵盤にもどる。
【0210】
この場合、〔0208〕でのクリアキーの押し下げの目的が、直前に入力した数字符号を単に消去するのみで、〔0209〕のように、再びそれを何らかの新しい符号によって置き換えようとするのでなければ、このクリアキーの押し下げの直後に先に入力した絵文字入力グループ鍵盤(1)上の絵文字キーをふたたび1度押し下げることによって、この絵文字が消去された状態で、ふたたび直前の入力種の基本鍵盤にもどる。
【0211】
以上は、和文入力、英文入力、数字入力中から、絵文字入力第一鍵盤に入り、それに属する絵文字入力グループ鍵盤(1)上の絵文字を入力する手順である。
【0212】
以上の手続きの過程で、和文入力、英文入力、数字入力中から、絵文字入力第1鍵盤に入った直後に入力鍵盤切替キーを1度押し下げれば絵文字入力第2鍵盤に入り、入力鍵盤切替キーを2度連続して押し下げれば絵文字入力第3鍵盤に入り、入力鍵盤切替キーを3度連続して押し下げれば絵文字入力第4鍵盤に入る。
【0213】
絵文字入力の手続きは、絵文字入力第2鍵盤に属する絵文字入力ファミリー鍵盤(13)−(24)、絵文字入力第3鍵盤に属する絵文字入力ファミリー鍵盤(25)−(36)、絵文字入力第4鍵盤に属する絵文字入力ファミリー鍵盤(37)−(48)の場合もまた、絵文字入力第1鍵盤(〔図11〕)に属する絵文字入力ファミリー鍵盤(1)−(12)上の絵文字を入力する手順とまったく同様である。
【0214】
たとえば、(2)動きと働きかけあるいは人間存在の能動的文明的様相は、〔図12〕に示された、絵文字入力第2鍵盤の大量交通、車、旅行、名勝、時計、方向、指印、物の標識、人の標識、数字、アルファベット、ギリシャ文字の12の代表絵文字によって表現される。
【0215】
この各代表絵文字には、絵文字入力ファミリー鍵盤13から絵文字入力ファミリー鍵盤24までの計12鍵盤が属しており、それぞれの代表絵文字のキーが押し下げられると、それに対応する鍵盤が呼び出されて、画面に表示される。
【0216】
たとえば、ここで代表絵文字時計が選ばれたとすると、画面には〔図16〕の絵文字入力ファミリー鍵盤(16)が呼び出される。
【0217】
同様に、たとえば〔図13〕に示された、(3)遊びあるいは人間存在の文化的側面、というテーマに含まれるのは、おしゃれ、ハート印、音楽、スポーツ、勝負事、旗印、占い、ジョーカーたち、情報通信、モニュメント、アクセサリ、挨拶等のテーマであり、これらを代表する12の代表絵文字によって表現される。
【0218】
この各代表絵文字には、絵文字入力ファミリー鍵盤(25)から絵文字入力ファミリー鍵盤(36)までの計12鍵盤が属しており、それぞれの代表絵文字のキーが押し下げられると、それに対応する鍵盤が呼び出されて、画面に表示される。
【0219】
たとえば、ここで代表絵文字として占いが選ばれたとすると、画面には〔図17〕の絵文字入力ファミリー鍵盤(30)が呼び出される。
【0220】
この〔図17〕の絵文字入力ファミリー鍵盤(30)の画面には、星占い、血液型占い、トランプ占いとその結果を示す○印と×印が含まれる
【0221】
同様に、たとえば〔図14〕に示された、(3)生活あるいは人間存在の社会的側面、というテーマに含まれるのは、衣服、お食事、ファーストフード、建物、学校、職場、制服制帽、机と椅子、機械、道具、お金、公園等のテーマであり、これらを代表する12の代表絵文字によって表現される。
【0222】
この各代表絵文字には、絵文字入力ファミリー鍵盤37から絵文字入力ファミリー鍵盤48までの計12鍵盤が属しており、それぞれの代表絵文字のキーが押し下げられると、それに対応する鍵盤が呼び出されて、画面に表示される。
【0223】
たとえば、ここで代表絵文字としてお食事が選ばれたとすると、画面には〔図18〕の絵文字入力ファミリー鍵盤(38)が呼び出される。
【0224】
この〔図18〕の絵文字入力ファミリー鍵盤(38)の画面には、ナイフとフォーク、カップとグラス、大ジョッキ、お猪口と中ジョッキ、スープ皿、パンとアイスクリーム、デコレーションケーキ等の12のアイテムが含まれる。
【0225】
以下の手続きは、すでに絵文字入力第一鍵盤とそれに属する絵文字入力グループ鍵盤(1)について説明したのとまったく同様であるので省略する。
【0226】
「数字とアルファベットの複合的入力=数字の場合」
数字の入力には、本発明がすでに解決した半角、全角、イタリック体、ブロック体等のバリエーションのみならず、丸で囲んだ数字、ローマ数字、漢数字、公文書用漢数字等のさまざまのバリエーションがある。
【0227】
アルファベットについても、本発明がすでに解決した半角、全角、イタリック体、ブロック体等のバリエーションのみならず、ギリシャ文字、ロシア文字等のバリエーションがある。
【0228】
これらの数字や文字の入力は、従来携帯端末ではきわめて困難であり、ローマ数字、ギリシャ文字、ロシア文字等の入力は区点コードの参照なしには不可能であった。
【0229】
本発明は、数字についてはアラビア数字を、字母についてはアルファベットを代表記号として、この代表記号にこれらの諸書体をグループ化すなわちファミリー化して付属登録させ、表示した代表記号を入力することによって、それに付属した諸書体を一括表示する方式によって、この困難を解決するものである。
【0230】
すなわち、数字については〔図19〕のように、アラビア数字の1に対して、▲1▼、▲11▼、I、i、(1)、一、(一)、壱、(壱)等をグループとして付属させ、これをアラビア数字ファミリー鍵盤(1)と称する。
【0231】
これらの▲1▼、I、i、壱等を入力したいときは、まずアラビア数字の1を入力し、ついでカーソルをもどして、この1を指定し、ついで入力鍵盤切替キーを押し下げると、数字入力ファミリー鍵盤(1)〔図19〕が呼び出され、画面に半透明あるいは不透明の形で、その入力鍵盤が図示される。
【0232】
図示された入力鍵盤を参考として、適当な書体の数字を押し下げると、アラビア数字の1は、この書体に転換され、同時にこれまで入力中であった入力種にもどる。
【0233】
この段階で、クリアキーを押し下げれば、前項で確定した書体の数字が消去されて、同時にこれまで入力中であった入力種にもどる。
【0234】
以下同様に、アラビア数字の2に対して、〔図20〕(1)のように、同様の書体をファミリーとして付属させ、これをアラビア数字ファミリー鍵盤(2)と称し、アラビア数字の3に対して、〔図20〕(2)のように、同様の書体をファミリーとして付属させ、これをアラビア数字ファミリー鍵盤(3)と称し、アラビア数字の4に対して、〔図21〕(1)のように、同様の書体をファミリーとして付属させ、これをアラビア数字ファミリー鍵盤(4)と称し、アラビア数字の5に対して、〔図21〕(2)のように、同様の書体をファミリーとして付属させ、これをアラビア数字ファミリー鍵盤(5)と称し、アラビア数字の6に対して、〔図21〕(3)のように、同様の書体をファミリーとして付属させ、これをアラビア数字ファミリー鍵盤(6)と称し、アラビア数字の7に対して、〔図22〕(1)のように、同様の書体をファミリーとして付属させ、これをアラビア数字ファミリー鍵盤(7)と称し、アラビア数字の8に対して、〔図22〕(2)のように、同様の書体をファミリーとして付属させ、これをアラビア数字ファミリー鍵盤(8)と称し、アラビア数字の9に対して、〔図22〕(3)のように、同様の書体をファミリーとして付属させ、これをアラビア数字ファミリー鍵盤(9)と称する。
【0235】
アラビア数字の0に対しては、〔図23〕のように、いくつかの書体の10のN乗の桁を表わす記号をグループとして付属させ、これをアラビア数字ファミリー鍵盤(10)と称する。
【0236】
したがって、本発明においては、○印で囲った数字は▲19▼までしか呼び出せず、その他の書体の数字は直接にはその1から9までの数値しか呼び出せないが、一般的な用途にはそれで十分であり、○印で囲った数字以外はその10以上の数値にも別の入力のし方が可能である。
【0237】
また、公用漢数字は、その十、百、千、万、億、兆までの入力が可能となる。
【0238】
〔図20〕(2)のアラビア数字ファミリー鍵盤(2)から、〔図23〕のアラビア数字ファミリー鍵盤(10)に到るまで、数字転換の手続きは、アラビア数字の1の場合と同様である。
【0239】
「数字とアルファベットの複合的入力=アルファベットの場合」
同様に、アルファベットについては〔図24〕(1)のように、アルファベットのA(=a)に対して、3列4行の鍵盤の、左端の列をアルファベットに当てて、その上から第1行をその大文字体に、第2行をその小文字体にあて、中央の列をギリシャ文字に当てて、その上から第1行をそのギリシャ文字大文字活字体に、第2行をそのギリシャ文字小文字活字体にあて、右端の列をロシア文字に当てて、その上から第1行をそのロシア文字大文字活字体に、第2行をそのロシア小文字活字体にあてる。
【0240】
これらのギリシャ文字あるいはロシア文字は、その呼称をローマナイズされたときの表音にしたがって、当該のアルファベットに従属させる形で配置される。
【0241】
これらのギリシャ文字あるいはロシア文字の呼称のローマナイズは、画面に表示される段階では、〔図24〕(1)のように表示されるが、実際の入力はなされないように設定される。
【0242】
ローマナイズされたギリシャ文字あるいはロシア文字の呼称の最初の字母が、アルファベットのB(=b)及びそれ以降の字母に対応する場合についても、〔図24〕の(2)以下に示されるように、アルファベットの字母に対して、3列4行の鍵盤の、左端の列の上から第1行をその大文字体に、第2行をその小文字体にあて、中央の列の上から第1行をそのギリシャ文字大文字活字体に、第2行をそのギリシャ文字小文字活字体にあて、右端の列の上から第1行をそのロシア文字大文字活字体に、第2行をそのロシア小文字活字体にあてるという原則は変わらない。
【0243】
しかし、この場合には同一のアルファベットの字母に対して、複数のギリシャ文字あるいはロシア文字が所属するという場合が起こるので、ギリシャ文字の場合には、たとえば〔図29〕(1)のように、まず第二の字母を本来ギリシャ文字に当てられた鍵盤中央の列の第3行と第4行に配置し、それでも不足する場合は、第三の字母を本来アルファベットに当てられた鍵盤中央の列の第3行と第4行に配置する。
【0244】
同様に、ロシア文字の場合には、たとえば〔図30〕(1)のように、まず第二の字母を本来ロシア文字に当てられた鍵盤右端の列の第3行と第4行に配置し、それでも不足する場合は、第三の字母を本来アルファベットに当てられた鍵盤左端の列の第3行と第4行に配置する。
【0245】
これらのギリシャ文字あるいはロシア文字を入力したいときは、まずそれが表音上所属するアルファベットを入力し、ついでカーソルをもどして、このアルファベット(現在の場合はa)を指定し、ついで入力鍵盤切替キーを押し下げると、〔図24〕(1)のアルファベットのA(=a)に対応するギリシャ文字のα、またロシア文字のaを含む鍵盤が、これまで同様に画面に半透明あるいは不透明の形で、呼び出される。
【0246】
図示された入力鍵盤を参考として、適当なキーを押し下げると、アルファベットのaは、ギリシャ文字あるいはロシア文字に変換され、同時にこれまで入力中であった入力種にもどる。
【0247】
この段階で、クリアキーを押し下げれば、前項で確定したギリシャ文字あるいはロシア文字が消去されて、同時にこれまで入力中であった入力種にもどる。
【0248】
以上においては、ギリシャ文字あるいはロシア文字に対応するアルファベットの鍵盤のうち、アルファベットのa,p,sに対応するの三つの鍵盤を紹介したが、ここでは、このaに対応する〔図24〕(1)の鍵盤を、アルファベットファミリー鍵盤(1)と名づけ、以下、〔図24〕(2)の鍵盤を、アルファベットファミリー鍵盤(2)と名づけ、〔図24〕(3)の鍵盤を、アルファベットファミリー鍵盤(3)、〔図25〕(1)の鍵盤を、アルファベットファミリー鍵盤(4)と名づけ、以下〔図32〕(2)の鍵盤すなわちアルファベットファミリー鍵盤(26)まで、アルファベットの26字母に対応する合計26のアルファベットファミリー鍵盤を設定する。
【0249】
また、ロシア語の表記に配慮して、英文のコンマに対応する〔図32〕(3)の鍵盤すなわちアルファベットファミリー鍵盤(27)を設定する。
【0250】
「コピー、切り取り、貼り付けの操作」
本発明のすべての入力種において、コピーキー、カーソルキー、決定キーを組み合わせて、コピー、切り取り、貼り付けの操作を行う。
【0251】
すなわち、すでに入力した一連の記号(文字、数字、絵文字、符号のすべてを含む)をコピーないし切り取りたい場合には、カーソルキーを当該の記号の最初の部分に移して決定キーを押し下げ、ついで、カーソルキーをコピーあるいは切り取りを行いたい最後の部分に移して決定キーを押し下げる。
【0252】
ついで、カーソルキーをコピー先、あるいは切り取り先に移して、コピーキーを押し下げる。
【0253】
この場合、コピーキーが1度押し下げられると、当該の一連の記号がそこに切り取って移されるように、連続2度押し下げられると当該の一連の記号がそこにコピーされるように設定する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0254】
これまでの説明をもっぱら携帯電話の場合に絞って行ったように、携帯電話、電子辞書、リモートコントローラ等における入力鍵盤。
【実施例】
【0255】
本発明の重要な貢献の第一は、すでに〔図1〕(1)(2)について、〔0028〕から〔0061〕にかけて説明したように、入力中のただ1度のシフト行為あるいはただ1度の入力鍵盤の切替のシステムを用意することによって、英文和文のすべての字母が入力可能となる点である。
【0256】
これまでの携帯電話等の携帯端末では英文と和文、あるいは絵文字等の入力種の切替は行ってきたが、英文、和文、数字あるいは絵文字等の入力中に同一入力種のなかで入力鍵盤を切替えることは無かった。
【0257】
入力中に同一入力種のなかで入力鍵盤を切替えるという発想自体はこれまで存在しなかったわけではない。
【0258】
そのようなものとしては、すでに、パソコンにおいては富士通が開発し、現在でも発売中のいわゆる親指シフトが有名である。
【0259】
これは、同一入力種のなかで二種の入力鍵盤を設定し、その一方を使っての入力中に、親指でシフトキーを1打することによって、もう一方の鍵盤を呼び出して入力をこちらに切替えるというものである。
【0260】
この方式は、普通の鍵盤の倍の数のキーを使って入力するため、入力速度が速いことで有名であるが、パソコンの場合には、普通のいわゆるqwertyボードのハードキーだけによっても、和文英文双方の入力が可能であり、独占的な市場を獲得するには到っていない。
【0261】
これに対して、いわゆるテンキーを主流とする携帯端末においてはすでに〔0256〕〔0257〕において触れたように、入力中に同一入力種のなかで入力鍵盤を切替えるシステムはかつて存在しなかった。
【0262】
それは、4行3列のいわゆるテンキーの総数は12しかなく、たとえ入力中に同一入力種のなかで入力鍵盤を切替えたとしても、1度では26のアルファベットに対応しきれないから、3種類以上の鍵盤を用意することが必要となるからである。
【0263】
すなわちこの場合には、入力鍵盤の切替は最低限3度必要であり、同一入力種のなかで入力鍵盤を3度以上切替えれば入力の操作性が極端に低下することになり、まったく実用性を欠くことになる。
【0264】
これに対して、本発明においては、〔図1〕(1)(2)について説明したように、英文字母による英文表記における字母使用の相補性に着目することにより、字母kと字母qを同一のハードキーに配置し、さらに字母sと字母xを同一のハードキーに配置するとともに、字母vと字母wをもまた同一のハードキーに配置することにより、23の字母によって英文を入力し、ひいては23以下の字母によって和文を入力するシステムを提供した。
【発明の効果】
【0265】
以上のように、本発明の第一の特徴は、23個の字母の所在を把握すればよいので通常のアルファベット入力に比して、入力方法の習得が簡単であり、ただ一度の鍵盤切替によってすべての字母が呼び出せるために、通常の五十音五段のキー配置に比して、入力速度が格段に速いという点にある。
【0266】
本発明の第二の特徴は、英文、和文、数字及びそれに関連する符号、ならびに絵文字のすべてが統一的な入力システムによって入力されるために、符号入力の範囲が著しく広がるのみならず、入力操作が著しく容易になり、また異種入力種の混在が容易になった点にある。
【0267】
この本発明の第二の特徴を支える重要な要素が、符号入力のために独自の鍵盤を用意し、またこの鍵盤を半透明のかたちで入力中の画面にかぶせて表示し、あるいは不透明な形で画面の下部に表示するというシステムの採用である。
【0268】
従来の符号の呼び出しは、画面に呼び出された大量の系統性のない符号をカーソルキーによって呼び出すため、符号の所在の感覚的把握はきわめて困難であり、同時にキーの押し下げ数はきわめて多かった。
【0269】
これに対して本発明は、必要な符号を半透明あるいは不透明の形で、実際の鍵盤と対応した形で画面に提供するため、入力者は直覚的に必要なキーの押し下げができるようになった。
【0270】
また、論理的にはそれぞれに異なった入力鍵盤は無数に用意できるし、この用意された入力鍵盤を表示する画面を入力鍵盤切替キーの連続押し下げによって切替える方式によって、現実に一定の操作性を確保した状態で簡単に無限に多数の符号を系統的に提供できるようになった。
【0271】
数字に関連する大量の符号を系統化して呼び出すことにより、大量の符号が現行のパソコン以上に、簡単に入力可能となる。
【0272】
絵文字が系統化され、大量の絵文字が簡単に入力可能となる。
【0273】
次に、このようにして可能になる英文、和文、数字、絵文字の混在した文例とその入力に必要な標準的タッチ数を新旧双方の場合について示す。
【0274】
ただし、この文例は煩雑を避けて、同一の項すなわち〔0275〕において、{}のなかに納められた複数のセンテンスを合わせて示すことにする。
【0275】
{《1》Hi,John@,I tell you I have found a new system for touch typing of mobile handset@.《2》いつものようにその要点を日本語で書けば次のようになる。ご存知のように、英文ではKとQは相補的な関係にあるから、英文を入力する場合、この二つのキーを両方とも用意する必要はない。SとX、VとWの場合も基本的に同様だ。これによって、新発明では入力鍵盤を1度切替えるだけであらゆる英文と和文を入力することができる。《3》さらに、この発明では、これまで、区点コード一覧を見ながらやっと入力していた、∃、∈、⊆、などの記号論理学の符号や∫、∬等の積分記号が数字入力鍵盤を呼び出したあとは、鍵盤切替キーによって目録が呼び出されワンタッチで入力可能になる。また、ギリシャ文字αやβ、ロシア字母ЮやЖに到ってはアルファベットからカーソルキー、入力鍵盤切替キーの2タッチで呼び出せる。《4》ところでエミリー@との婚約@おめでとう@。式@には@みんなで@駆けつけるよ@。あとのパーテイ@も楽しみだね@。(@は絵文字を表わす=〔図35〕参照)}
【0276】
まず《1》については、従来の方式では、Hi(入力種切替1カーソル4GH2、入力種切替1カーソル1ghi3),(入力種切替1、カーソル2)John(入力種切替1、カーソル3J1,カーソル1mno3,gh2,mn2)@(切替4カーソル8),(入力種切替1カーソル2)I(入力種切替1GHI3)tell(入力種切替1t1,de2,jkl3,決定1jkl3)you(wxy3,mno3,tu2)I(入力種切替1カーソル1GHI3)have(入力種切替1カーソル1,gh2,a1,tuv3)found(def3,mno3,tu2,mn2,d1)a(a1)new(mn2,de2,w1)system(pqrs4wxy3,pqrs4 t 1de2m1)for(def3mno3pqr3)touch(t1,mno3,tu2,abc3,gh2)typing(t1,wxy3,p1,ghi3,mn2,g1)of(mno3,def3)mobile(m1,mno3,ab2,ghi3,jkl3,de2)(handset(gh2,a1,mn2,d1,pqrs4,de2,t1)@.(切替10カーソル8)となって、総計223回のキーの押し下げが必要となる。
【0278】
前項の操作について回る大きな問題は、大文字と小文字の切替の煩雑さとキーごとに目的の字母を呼び出す操作に相違があることである。
【0279】
ことに前項でのキーごとに目的の字母を呼び出す操作に相違があることは、本来あらゆる字母は対等の価値をもつとする書き言葉の原則に反するものであり、入力時の精神的疲労の原因になる。
【0280】
これに対して、本発明の方式では、(《1》Hi(h1,カーソル1決定1,i1),John(j1,鍵盤切替1,o1,h1,鍵盤切替1,n1)@(入力種切替1,家族代表1,選択1),I(i1,カーソル1決定1)tell(鍵盤切替1t1,e1,l1,l1)you(鍵盤切替1y1,(鍵盤切替1o1,鍵盤切替1u1)I(i1カーソル1決定1)have(h1,a1,鍵盤切替1v1,e1)found(f1,鍵盤切替1o1,鍵盤切替1v1,e1)a(a1)new(鍵盤切替1n1,e1,鍵盤切替1w1)system(鍵盤切替1s1,鍵盤切替1y1,鍵盤切替1s1,鍵盤切替1t1,e1,鍵盤切替1m1)for(f1,鍵盤切替1o1,鍵盤切替1r1)touch(鍵盤切替1t1,鍵盤切替1o1,鍵盤切替1u1,c1,h1)typing(鍵盤切替1t1,(鍵盤切替1y1,鍵盤切替1p1,i1,鍵盤切替1n1,g1)of(鍵盤切替1o1,f1)mobile(鍵盤切替1m1,鍵盤切替1o1,b1,i1,鍵盤切替1l1,e1)handset(h1,a1,鍵盤切替1n1,d1,鍵盤切替1s1,e1,鍵盤切替1t1)@.(入力種切替1,子供時代代表1,選択1)となって、総計85のキーの推し下げで入力が可能となる。
【0281】
以上の結果によって、英文入力における通常方式による入力操作と本発明におけるそれを比較すれば、以下の諸点が明らかになる。
【0282】
まず第一に、本方式によるタッチ数は通常方式の223回に対して85回に過ぎず、40%以下となる。
【0283】
次に、本方式では直接入力される英文入力基本表鍵盤上の字母の扱いはそれぞれにまったく対等であり、入力鍵盤切替キーによって呼び出される英文入力基本裏鍵盤上の字母の扱いもまた同じ鍵盤上ではそれぞれにまったく対等であり、英文入力基本表鍵盤上の字母との入力操作上の差異は入力鍵盤切替キーの1打に過ぎない。
【0284】
この1打の差異がそれほど大きな精神的疲労を来たさないことは、鍵数に大きく恵まれた一般パソコンでいわゆる親指シフトの方式が相当のシェアをもっていることからも容易に理解できる。
【0284】
これに対して、通常の方式の場合には、1打で入力が可能なa,d,g,j,m,p,t,wから3打を要するc,f,i,l,o,v,さらには4打を要するz,sまで、1字入力に要するタッチ数に大きな差があり、しかもこの差は何の意味もないランダムなものであり、この不安定性が入力時の神経の疲労の原因になる。
【0285】
次に《2》の和文の場合について、通常の入力操作とそのタッチ数を示せば次のようになる。
【0286】
《2》い(入力種切替1、カーソル3、い2)つ(つ3)も(も5)の(の5)よ(よ5)う(う3)に(に2)そ(そ5)の(の5)要点(よ5う3て4ん3)を(を2)日本語(に2ほ5ん3ご5+濁点1)で(て4濁点1)書けば(か1カーソル1け4ば1+濁点1)次(つ3ぎ2+濁点1)の(の5)よ(よ5)う(う3)に(に2)な(カーソル1な1)る(る3)。(2)ご(こ5濁点1)存知(そ5+濁点1、ん3、し2+濁点1)の(の5)よ(よ5)う(う3)に(に2)、(、2)英文(え4、カーソル1い2、ふ3+半濁音1)で(て4+濁音1)は(は1)K(入力種切替1、カーソル3、K2)と(カーソル3+と5)Q(入力種切替1、カーソル3、Q2)は(入力種切替1、カーソル2、は1)相補的(そ5、う3、ほ5、て4、き2)な(な1)関係(か1、ん3、け4、い2)に(に2)あ(あ1)る(る3)か(か1)ら(ら1)、(、1)英文(え4、カーソル1い2、ふ3+濁音1、ん3)を(を2)入力(に2,ゅ5、う3、り2、ょ6、く3)す(す3)る(る3)場合(は1+濁音1)、(、1)こ(こ5)の(の5)二つ(ふ3、た1、つ3)の(の5)キー(き2、−4)を(を2)両方(り2、ょ6、う3、ほ5、う3)と(と5)も(も5)用意(よ5、う3、カーソル1い2)す(す3)る(る3)必要(ひ2、つ2、よ5、う3)は(は1)な(な1)い(い2)。(。2)S(入力種切替1、カーソル3、S4)と(入力種切替1カーソル3、と5)X(入力種切替1カーソル3、S4)、(入力種切替1カーソル2、1)V(入力種切替1カーソル3、V3)と(入力種切替1カーソル2、と5)W(入力種切替1カーソル3、W1)の(入力種切替1カーソル3、の5)場合(は5+濁音1、あ1、カーソル1い2)も(も5)基本的(き2、ほ5、ん3、て4、き2)に(に2)同様(と5+濁音1、う3、よ5、う3)だ(た1+濁音1)。(。2)こ(こ5)れ(れ4)に(に2)よ(よ5)っ(っ6)て(カーソル1て4)、(、1)新発明(し2ん2は1つ3め4い2)で(て4濁音1)は(は1)入力鍵盤(に2、ゅ5、り2、ょ6、く3)を(を2)1(入力種切替1、カーソル3、1)度(入力種切替1カーソル2、と5+濁音1)切替え(き2、り2、か1、え4)る(る3)だ(た1+濁音1)け(け4)で(て4+濁音1)あ(あ1)ら(ら1)ゆ(ゆ2)る(る3)英文(え3カーソル1い1、ふ3+濁音1)と(と5)和文(わ1、ふ3+濁音1、ん2)を(を2)入力(に2、ゅ5、り2、ょ6、く3)す(す3)る(る3)こ(こ5)と(と5)が(か1+濁音1)で(て4+濁音1)き(き2)る(る3)。(。2)となって、総計633回のキーの押し下げが必要となる。
【0287】
次に《2》の場合について、本発明による入力操作とそのタッチ数を示せば次のようになる。
【0288】
《2》い(入力種切替1、i1)つ(鍵盤切替1t1鍵盤切替1u1)も(鍵盤切替1m1鍵盤切替1o1)の(鍵盤切替1n1鍵盤切替1o1)よ(鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1)う(鍵盤切替1u1)に(鍵盤切替1i1)そ(鍵盤切替1s1鍵盤切替1o1)の(鍵盤切替1n1鍵盤切替1o1)要点(鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1鍵盤切替1u1鍵盤切替1t1e1鍵盤切替1n2)を(鍵盤切替1o1)日本語(鍵盤切替1n1i1,h1鍵盤切替1o1,鍵盤切替1n2,g1鍵盤切替1o1)で(d1e1)書けば(k1a1,k1e1,b1a1)次(鍵盤切替1t1鍵盤切替1u1,g1i1)の(鍵盤切替1n1鍵盤切替1o1)よ(鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1)う(鍵盤切替1u1)に(鍵盤切替1i1)な(鍵盤切替1n1a1)る(鍵盤切替1r1鍵盤切替1u1)。(鍵盤切替1。1)ご(g1)存知(鍵盤切替1z1,鍵盤切替1o1,鍵盤切替1n1鍵盤切替1n1,j1i1)の(鍵盤切替1n1鍵盤切替1o1)よ(鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1)う(鍵盤切替1u1)に(鍵盤切替1n1i1)、(鍵盤切替2、1)英文(e1,i1,b1鍵盤切替1u1,鍵盤切替1n2)で(d1)は(h1)K(k1)とQ(q1)は(h1a1)相補的(鍵盤切替1s1鍵盤切替1o1,鍵盤切替1u1,h1鍵盤切替o1,鍵盤切鍵盤切替1t1e1,k1i1)な(鍵盤切替1n1a1)関係(k1a1,鍵盤切替1n2、k1e1,i1)に(鍵盤切替1n1i1)あ(a1)る(鍵盤切替1r1u1)か(k1a1)ら(鍵盤切替1r1a1)、(鍵盤切替2、1)英文(e1,i1,b1鍵盤切替1u1,鍵盤切替1n2)を(鍵盤切替1w1鍵盤切替1o1)入力(鍵盤切替1n1鍵盤切替1y1鍵盤切替1u,1鍵盤切替1r1鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1,k1鍵盤切替1u1)す(鍵盤切替1s1,鍵盤切替1u1)る(鍵盤切替1r1,鍵盤切替1u1)場合(b1a1i1)は(h1a1)、(鍵盤切替2、1)こ(k1鍵盤切替1o1)の(鍵盤切替1n1鍵盤切替1o1)二つ(h1鍵盤切替1u1,鍵盤切替1t1a1,鍵盤切替1t1鍵盤切替1u1)の(鍵盤切替1n1鍵盤切替1o1)キー(k1i1、鍵盤切替2)を(鍵盤切替1w1鍵盤切替1o1)両方(鍵盤切替1r1鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1鍵盤切替1u1,h1鍵盤切替1o1鍵盤切替1u1)と(鍵盤切替1t1鍵盤切替1o1)も(鍵盤切替1m1鍵盤切替1o1)用意(鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1,鍵盤切替1u1,i1)す(鍵盤切替1s1,鍵盤切替1u1)る(鍵盤切替1r1,鍵盤切替1u1)必要(h1i1,鍵盤切替1t1鍵盤切替1u,1,鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1鍵盤切替1u1)は(h1a1),な(鍵盤切替1n1a1)い(i1)。(鍵盤切替1。1)X(鍵盤切替1x1)と(鍵盤切替1t1鍵盤切替1o1)S(鍵盤切替1s1),(鍵盤切替2、1)V(鍵盤切替1v1)と(鍵盤切替1t1鍵盤切替1o1)W(鍵盤切替1w1)の(鍵盤切替1n1鍵盤切替1o1)場合(b1a1i1)も(鍵盤切替1m1鍵盤切替1o1)基本的(k1i1,h1鍵盤切替1o1,鍵盤切替1n1鍵盤切替1n1,鍵盤切替1t1e1,k1i1)に(鍵盤切替1n1i1)同様(d1鍵盤切替1o1,鍵盤切替1u1,鍵盤切替1y1d1鍵盤切替1o1鍵盤切替1u1)だ(d1a1)。(鍵盤切替1。1)こ(k1鍵盤切替1o1)れ(鍵盤切替1r1e1)に(鍵盤切替1n1i1)よって(鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1,鍵盤切替1t1鍵盤切替1t1,e1)、新発明(鍵盤切替1s1,鍵盤切替1n1,鍵盤切替1n1,h1a1,鍵盤切替1t1鍵盤切替1u1,,鍵盤切替1m1e1,i1)で(d1e1)は(h1a1)入力鍵盤(鍵盤切替1n1鍵盤切替1y1鍵盤切替1u,1鍵盤切替1r1鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1,k1鍵盤切替1u1,k1e1,鍵盤切替1n1鍵盤切替1n1,b1a1,鍵盤切替1n1鍵盤切替1n1)を(鍵盤切替1w1鍵盤切替1o1)1(入力種切替4、1)度(d1鍵盤切替1o1)切替え(k1i1,鍵盤切替1r1i1,k1a1,e1)る(鍵盤切替1r1鍵盤切替1u1)だ(d1a1)け(k1e1)で(d1e1)あ(a1)ら(鍵盤切替1r1a1))ゆ(鍵盤切替1y1鍵盤切替1u1)る(鍵盤切替1r1鍵盤切替1u1)英文(e1,i1,b1鍵盤切替1u1,鍵盤切替1n1鍵盤切替1n1)と(鍵盤切替1t1鍵盤切替1o1)和文(鍵盤切替1w1a1,b1鍵盤切替1u1,鍵盤切替1n1鍵盤切替1n1))を(鍵盤切替1w1鍵盤切替1o1)入力(鍵盤切替1n1鍵盤切替1y1鍵盤切替1u,1鍵盤切替1r1鍵盤切替1y1鍵盤切替1o1,k1鍵盤切替1u1)す(鍵盤切替1s,鍵盤切替1u1)る(鍵盤切替1r1鍵盤切替1u1)こ(k1鍵盤切替1o1)と(鍵盤切替1t1鍵盤切替1o1)が(g1a1)で(d1e1)き(鍵盤切替1k1i1)る(鍵盤切替1r1鍵盤切替1u1)。(鍵盤切替1。1)となって、総計536回のキーの押し下げによって入力が可能になる。
【0289】
以上の結果によって、和文入力における通常の入力操作とそのタッチ数と本発明におけるそれらを比較すれば、以下の諸点が明らかになる。
【0290】
第一に、本方式によるタッチ数は通常方式の633回に対して536回であり、85%以下となる。
【0291】
次に、英文入力の場合と同様に、本方式では直接入力される和文入力基本表鍵盤上の字母の扱いはそれぞれにまったく対等であり、入力鍵盤切替キーによって呼び出される和文入力基本裏鍵盤上の字母の扱いもまた同じ鍵盤上ではそれぞれにまったく対等であり、和文入力基本表鍵盤上の字母との入力操作上の差異は入力鍵盤切替キーの1打に過ぎない。
【0292】
これに対して、通常の方式の場合には、1打で入力が可能なあ段から5打を要するお段まで、1字入力に要するタッチ数に大きな差があり、しかもこの差は五十音図の構造に基づくものであり、英文の場合の何の意味もないランダムなものとは構造が異なっており、この不一致性が和文入力と英文入力が混在する時の神経の疲労の原因になる。
【0293】
次に《3》の数学記号やギリシャ字母、ロシア文字を含む場合について、数学記号やギリシャ字母、ロシア文字に限って通常の入力操作とそのタッチ数を示せば次のようになる。
【0294】
《3》∃(入力切替1区点4)、∈(入力切替1区点4)、⊆(入力切替1区点4)、∫(入力切替1区点4)、∬(入力切替1区点4)、α(入力切替1区点4)、β(入力切替1区点4)、Ю(入力切替1区点4)、Ж(入力切替1区点4)の総計45タッチ。
【0295】
同様に《3》の数学記号やギリシャ字母、ロシア文字を含む場合について、数学記号やギリシャ字母、ロシア文字に限って本発明における入力操作とそのタッチ数を示せば次のようになる。
【0296】
∃(入力種切替1鍵盤切替3入力2)、∈(入力種切替1鍵盤切替3入力2)、⊆(入力種切替1鍵盤切替3入力2)、∫(入力種切替1鍵盤切替3入力2)、∬(入力種切替1鍵盤切替3入力2)、α(入力種切替1アルファベット字母入力1カーソル1鍵盤切替1入力1)、β(入力種切替1アルファベット字母入力1カーソル1鍵盤切替1入力1)Ю(入力種切替1アルファベット字母入力2カーソル1鍵盤切替1入力1)、Ж(入力種切替1アルファベット字母入力2カーソル1鍵盤切替1入力1)の総計46タッチ。
【0297】
以上のように数学記号とギリシャ文字、ロシア文字の場合には、やや従来の方式の方がタッチ数が少ないが、本発明では区点コードのような外在的要素の参照を要しないし、数学記号の場合には記号の形や内容にしたがって、意味のある操作を通じて対象を探し求め、字母入力の場合には、アルファベット経由でなんの苦労も無く、対象を探し当てることができる。
【0298】
図示したレベルでも、本発明によって入力鍵盤設定以後ワンタッチで呼び出せる数学符号は〔図7〕(1)(2)のように24、入力鍵盤設定以後ツータッチで呼び出せる数学記号は〔図8〕(1)から〔図10〕(3)までに示すように、総計108であり、これは現在通常の携帯電話において、区点コードを参照して呼び出すすべての数学記号、数学符号の総計に等しい。
【0299】
また、数学方式におけるこの方式は論理的に無限の拡大が可能であり、現代数学のあり方に密着した入力体系を提供することが可能である。
【0300】
たとえば、本発明で図示した記号呼び出し操作は、入力鍵盤切替キーを最大限三連打する場合までであるが、入力鍵盤切替キーの連打を1度増すシステムを採用するごとに、数学記号を新たに12×12=144個増やすことができる。
【0301】
次に(《4》ところでエミリー@との婚約@おめでとう@。式@には@みんなで@駆けつけるよ@。あとのパーテイ@も楽しみだね@。)のなかの絵文字の部分のみを取り出して、通常の入力方式によってそのタッチ数を示せば次項のようになる。
【0302】
@(03−07=絵文字鍵盤2、カーソル4)@(11−07=絵文字鍵盤4、カーソル6)@(38−01=絵文字鍵盤9、カーソル1)@(10−01=絵文字3、カーソル5)@(05−07=絵文字鍵盤2、カーソル10)@(12−01=絵文字鍵盤4、カーソル1)@(35−05=絵文字鍵盤9、カーソル4)@(08−00=絵文字鍵盤3、カーソル8))@(08−03=絵文字鍵盤3、カーソル9)となって総計91タッチが必要である。
【0303】
これに対して、絵文字に限って本発明における入力操作とそのタッチ数を示せば次のようになる。
【0304】
@(03−07=絵文字第1鍵盤、入力2)@(11−07=絵文字第4鍵盤3、入力2)@(38−01=絵文字第2鍵盤1、入力2)@(10−01=絵文字第1鍵盤、入力2)@(05−07=絵文字第2鍵盤1、入力2)@(12−01=絵文字第3鍵盤2、入力2)@(35−05=絵文字第1鍵盤、入力2)@(08−00=絵文字第4鍵盤3、入力2))@(08−03=絵文字第3鍵盤2、入力2)となって総計30タッチで入力できる。
【0305】
すなわち、絵文字に限って見れば、本発明は従来の方式の3分の1のタッチ数で入力が可能である。
【0306】
さらに、〔図11〕から〔図14〕及び〔図15〕から〔図18〕を見れば、了解できるように、絵文字第1鍵盤(人間の基層)、絵文字第2鍵盤(人間の文明)、絵文字第3鍵盤(人間の文化)、絵文字第4鍵盤(人間の社会)を内容によって選んだあとは、数字記号の入力の場合の代表記号に対応する代表絵文字を選び、さらにそれに属する目的の絵文字を選ぶという2タッチで入力は完成する。
【0307】
すなわち、絵文字入力の入力の形式は数字記号の入力と一致し、英文和文の入力と相似している。
【0308】
さらに、このように絵文字が系統化されることにより、将来に向けて、本来当然用意されるべきであるにもかかわらず出現していない絵文字を系統的に作り出す条件を作る。
【0309】
これを言い換えれば、本発明においては、英文、和文、数字(数学)、絵文字という、それぞれ異なった分野の入力が、基本的に同じシステムで入力されることになり、異入力種間の混淆がバリア無しに行われるようになった。
【0310】
その基礎に、多くの鍵盤を系統的に用意して、それを自由に取り替えるシステムがある。
【産業上の利用可能性】
【0311】
先にも触れたが、携帯電話を典型とする小型入力端末は、これまで優れた和文入力システムを持ちながら、数字、数学、英文、絵文字入力においてはきわめて貧しい入力能力しか持ちえなった。
【0312】
その結果、携帯電話を典型とする小型入力端末ではもっぱら和文を通じた意思疎通の道具となっており、英文入力や数字、数学方面の入力とは無縁の世界を構成していた。
【0313】
数字、数学方面ならびに英文英語の入力性、操作性が貧しいということは、パソコンとは対照的に小型入力端末が産業部門に進出できない基本的な理由となっている。
【0314】
しかしながら、現在でもパソコンの日常的な携帯にはさまざまな困難があり、その使用のTPOにも制約は大きい。
【0315】
携帯端末はこうした制約を受けないから、携帯端末がパソコンに匹敵する操作性をもって、この制約を乗り越えた産業的時間と空間を構成するようになれば、現今の産業構造は抜本的な改編期に入るであろう。
【0316】
さらに、絵文字入力は日本の携帯電話を典型とする小型入力端末に用意されたきわめてユニークなサブカルチャー的機能であるにもかかわらず、現今の携帯電話においては、その操作性のまずしさのために十分な機能を発揮していない。
【0317】
これは、漫画やアニメに代表される日本のサブカルチャーが世界を席巻しているのに対して、はなはだ不釣合いな状況である。
【0318】
これに対して、本発明では単に絵文字入力に必要なタッチ数のみを取り上げても、現今の方式の3分の1となっている。
【0319】
この上に、絵文字の感性的合理性を備えた系統化とそれに応じた操作性を加えることで、ITの世界への絵文字の全面的参入の条件が用意された。
【0320】
国際的な交流においては、双方の相手方言語の使用は基本的な条件であるが、さらにこれに対して、ネイテイブ言語の壁を越える共通言語としての絵文字言語を導入することで、双方の感情的交流に大きなサポートが得られる。
【0321】
以上によって、本発明がパソコンと同等或いはそれ以上の入力能力、入力操作性をもち、産業上の相当に幅広い場面でパソコンに代替できる機器となる携帯端末を作り出すことが明らかである。
【0322】
本発明の意義をもっとも簡単にまとめれば、次の二点となる。
【0323】
第一に、異言語間の交渉、国際間の交渉、科学的内容の正確な伝達等、ビジネス分野での携帯電話の全面的使用の条件を作る。
【0324】
第二に、英文、数字等のサブスタンシャルな内容のみならず、国際的にも評価の高い漫画や絵文字等の日本のサブカルチャを、ビジネス分野に持ち込むことを可能にする
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)英文入力のための基本的字母鍵盤(AからLまで) (2)英文入力のための基本的字母鍵盤(MからZまで)
【図2】(1)入力部平面図 (2)入力部側面図
【図3】(1)和文入力のための基本的字母鍵盤(AからLまで) (2)英文入力のための基本的字母鍵盤(MからZまで)
【図4】(1)英文符号入力第1鍵盤 (2)英文符号入力第2鍵盤
【図5】(1)和文符号入力第1鍵盤 (2)和文符号入力第2鍵盤
【図6】数字入力基本鍵盤
【図7】(1)数字符号入力第1鍵盤 (2)数字符号入力第1鍵盤 (3)数字符号入力第1鍵盤
【図8】(1)数字符号入力ファミリー鍵盤(1) (2)数字符号入力ファミリー鍵盤(2) (3)数字符号入力第ファミリー鍵盤(3)
【図9】(1)数字符号入力ファミリー鍵盤(4) (2)数字符号入力ファミリー鍵盤(5) (3)数字符号入力第ファミリー鍵盤(6)
【図10】(1)数字符号入力ファミリー鍵盤(7) (2)数字符号入力ファミリー鍵盤(8) (3)数字符号入力第ファミリー鍵盤(9)
【図11】(1)絵文字入力第1鍵盤代表記号名称一覧(原人間あるいは人間の基層) (2)絵文字入力第1鍵盤代表記号一覧(原人間あるいは人間の基層)
【図12】(1)絵文字入力第2鍵盤代表記号名称一覧(動きと働きかけあるいは人間の文明) (2)絵文字入力第2鍵盤代表記号一覧(動きと働きかけあるいは人間の文明)
【図13】(1)絵文字入力第3鍵盤代表記号名称一覧(遊びと挨拶あるいは人間の文化) (2)絵文字入力第3鍵盤代表記号一覧(遊びと挨拶あるいは人間の文化)
【図14】(1)絵文字入力第4鍵盤代表記号名称一覧(人間の社会生活) (2)絵文字入力第4鍵盤代表記号一覧(人間の社会生活)
【図15】絵文字入力ファミリー鍵盤(1、家族)
【図16】絵文字入力ファミリー鍵盤(16、時計)
【図17】絵文字入力ファミリー鍵盤(30、占い)
【図18】絵文字入力ファミリー鍵盤(38、お食事)
【図19】(1)アラビア数字ファミリー鍵盤(1)
【図20】(1)アラビア数字ファミリー鍵盤(2) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(3)
【図21】(1)アラビア数字ファミリー鍵盤(4) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(5) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(6)
【図22】(1)アラビア数字ファミリー鍵盤(7) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(8) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(9)
【図23】(1)アラビア数字ファミリー鍵盤(10)
【図24】(1)アルファベットファミリー鍵盤(1=A) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(2=B) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(3=C)
【図25】(1)アルファベットファミリー鍵盤(4=D) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(5=E) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(6=F)
【図26】(1)アルファベットファミリー鍵盤(7=G) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(8=H) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(9=I)
【図27】(1)アルファベットファミリー鍵盤(10=J) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(11=K) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(12=L)
【図28】(1)アルファベットファミリー鍵盤(13=M) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(14=N) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(15=O)
【図29】(1)アルファベットファミリー鍵盤(16=P) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(17=Q) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(18=R)
【図30】(1)アルファベットファミリー鍵盤(19=S) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(20=T) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(21=U)
【図31】(1)アルファベットファミリー鍵盤(22=V) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(23=W) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(24=X)
【図32】(1)アルファベットファミリー鍵盤(25=Y) (2)アラビア数字ファミリー鍵盤(26=Y) (3)アラビア数字ファミリー鍵盤(27=Z)
【図33】ハードキーに示されるひらかな記号一覧
【図34】ハードキーに示される全記号の一覧
【図35】〔0275〕引用文例の絵文字
【符号の説明】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話等の携帯入力端末に使用するアルフアベット使用入力鍵盤において、言語表記における字母の綴りにおける相補性を利用して、KとQ、SとX、VとWを共通のハードキーにあてた鍵盤。なおこの発明は当然のことながら、よりキー数の多い鍵盤の場合にも適用される。
【請求項2】
携帯電話等のKとQ、SとX、VとWを共通の鍵にあてたアルフアベット使用英文入力鍵盤において、言語表記における字母の綴りの相補性を利用して、単語登録とその比較引き当ての機能によってそれぞれの単語における正しい綴りを確定すること。なおこの発明は当然のことながら、よりキー数の多い鍵盤の場合にも適用される。
【請求項3】
携帯電話等のテンキー型のアルフアベット使用入力鍵盤において、〔図1〕(1)の英文入力基本表鍵盤あるいは〔図3〕(1)の和文入力基本表鍵盤のように、鍵盤の最も左側のもっとも上部のキーをAとし、途中にKとQを共用するキーを配置し、最も右側の最も下部のキーがLになるように、アルファベット順にABCからLまでの字母を並べた入力鍵盤(この二つの鍵盤をあわせて本発明においては字母基本入力表鍵盤と称する)
【請求項4】
携帯電話等のテンキー型のアルフアベット使用入力鍵盤において、〔図1〕(2)の英文入力基本裏鍵盤あるいは〔図3〕(2)の和文入力基本裏鍵盤のように、鍵盤の最も左側のもっとも上部のキーをMとし、途中にSとXを共用るするキーならびにVとWを共用するキー配置し、最も下部の最も右側から2番目のキーがZになるように、アルファベット順にMNOからYZまでの字母を並べた入力鍵盤(本発明においてはこの二つの鍵盤をあわせて字母基本入力裏鍵盤と称する)。この場合、最も下部の最も右側のキーには、英文の場合にはたとえばコンマ等、和文の場合には読点等の符号を配置する。
【請求項5】
携帯電話等のテンキー型の入力鍵盤において、各入力種の本来の入力鍵盤以外に複数の入力鍵盤を用意し、入力鍵盤切替キーによって、これらの複数の入力鍵盤を切替えること。ここで本来の入力鍵盤と称するのは、其の他の入力種から当該入力種に切替えられたときに最初に出現する鍵盤すなわち〔請求項3〕にいう英文和文等の字母基本入力表鍵盤、あるいは〔図6〕に示す数字入力基本鍵盤、さらには〔図11〕に示す絵文字入力第1鍵盤を言う。なおこの発明は当然のことながら、よりキー数の多いパソコン等の鍵盤の場合にも適用される。
【請求項6】
〔図1〕〔図3〕のように、テンキーの場合、3列4行の入力キーの上部に3列1行の操作キーを配置すること。この操作キーは、コピーキー、クリアキー、入力種切替キーとする。
【請求項7】
〔請求項5〕の場合に、これらの本来の入力鍵盤以外の複数の入力鍵盤に順序数nを設定し、n=1の場合には、入力鍵盤切替キーを1打することにより、n=2以上の場合にはn回連打することによってそれを呼び出すこと。なおこの発明もまた当然のことながら、パソコン等のよりキー数の多い鍵盤の場合にも適用される。
【請求項8】
〔請求項7〕の場合に、英文入力のn=1の鍵盤を〔図1〕(2)のように設定すること。
【請求項9】
〔請求項7〕の場合に、英文入力のn=1の鍵盤を〔図3〕(2)のように設定すること。
【請求項10】
〔請求項7〕の場合に、英文入力のn=2の鍵盤を〔図4〕(1)のように設定すること。
【請求項11】
〔請求項7〕の場合に、英文入力のn=3の鍵盤を〔図4〕(2)のように設定すること。
【請求項12】
〔請求項7〕の場合に、和文入力のn=2の鍵盤を〔図5〕(1)のように設定すること。
【請求項13】
〔請求項7〕の場合に、和文入力のn=3の鍵盤を〔図5〕(2)のように設定すること。
【請求項14】
〔請求項7〕の場合に、数字入力のn=1の鍵盤を〔図7〕(1)のように設定すること。
【請求項15】
〔請求項7〕の場合に、数字入力のn=2の鍵盤を〔図7〕(2)のように設定すること。
【請求項16】
〔請求項7〕の場合に、数字入力のn=3の鍵盤を〔図7〕(3)のように設定すること。
【請求項17】
携帯電話等のテンキー型の入力鍵盤においては、この入力鍵盤切替キーを入力鍵盤を表面にもつ篋体の左側上部にその側部から少し控えた位置におくこと
【請求項18】
〔請求項5〕の場合に、入力鍵盤を切替えると同時に、その新しい入力鍵盤の鍵配置を入力画面にかぶせて半透明で表示するか、不透明で縮小した形で画面下部に表示すること。なおこの発明は当然のことながら、よりキー数の多い鍵盤の場合にも適用される。
【請求項19】
入力鍵盤切替キーによって切替えられて出現したこれらの複数の入力鍵盤は、大文字化、全角化、半角化、イタリック体化、ブロック体化等の書体の変化を指示する場合を除いて、いずれもそのキーの示す記号が入力された時点で本来の入力鍵盤すなわち字母の場合には基本入力表鍵盤、数字の場合には数字入力基本鍵盤に自動的に戻るように設定すること。なおこの発明は当然のことながら、よりキー数の多い鍵盤の場合にも適用される。
【請求項20】
キーが大文字化、全角化、半角化、イタリック体化、ブロック体化等の書体の変化を指示する場合は、その後の入力は、字母の場合は〔図1〕(1)の英文入力基本表鍵盤あるいは〔図3〕(1)の和文入力基本表鍵盤、数字の場合には〔図6〕の数字入力基本鍵盤に戻ってなされるが、その字体はこれらのキーによって指定された書体で入力される。こうした書体での入力を停止する場合は、この書体の変化を指示する鍵盤を呼びだすためにしたのとおなじ回数再び入力鍵盤切替キーを連打する。
【請求項21】
アラビア数字、アルファベット、一定の(広義の)数学記号、一定の絵文字を代表とする1群の互いに親近性のある記号群すなわちファミリー記号群を設定し、この記号群を代表する記号(アラビア数字、アルファベット、一定の(広義の)数学記号、一定の絵文字)を索引として、記号群を呼びだすこと。
【請求項22】
〔請求項5〕〔請求項7〕の記号群の呼び出しの手続きとして、すでに入力されたアラビア数字、アルファベット、一定の(広義の)数学記号、一定の絵文字をカーソルによって指定し、この段階で入力鍵盤切替キーを押し下げることによって、これと親近性のある記号群すなわちすでに設定されているファミリー記号群の鍵盤を呼びだすように設定すること。
【請求項23】
この記号群に属する記号はテンキー鍵盤の場合は最大限12個以内として、それらを入力する鍵盤を設定して、画面に表示すること。なお、この限度数は、設定される鍵盤のキーの数に対応するものとし、テンキーより大きな鍵盤、小さな鍵盤にそれぞれ適用する。
【請求項24】
〔請求項8〕、〔請求項9〕、〔請求項10〕〔請求項11〕、〔請求項12〕、〔請求項13〕〔請求項14〕、〔請求項15〕、〔請求項16〕〔請求項21〕及び〔請求項22〕、〔請求項23〕の場合に、入力鍵盤を切替えると同時に、その新しい入力鍵盤の鍵配置を入力画面にかぶせて半透明で表示するか、不透明で縮小した形で画面下部に表示すること。なおこの発明は当然のことながら、よりキー数の多い鍵盤の場合にも適用される。
【請求項25】
〔請求項5〕及び〔請求項7〕において、〔図7〕(3)の下部3行3列の代表記号のうちの○に対応する下位の記号群の鍵盤を、〔図8〕(1)のように設定すること。
【請求項26】
〔請求項5〕及び〔請求項7〕において、〔図7〕(3)の下部3行3列の代表記号のうちの≒に対応する下位の記号群の鍵盤を、〔図8〕(2)のように設定すること。
【請求項27】
〔請求項5〕及び〔請求項7〕において、〔図7〕(3)の下部3行3列の代表記号のうちの☆に対応する下位の記号群の鍵盤を、〔図8〕(3)のように設定すること。
【請求項28】
〔請求項5〕及び〔請求項7〕において、〔図7〕(3)の下部3行3列の代表記号のうちの⊃に対応する下位の記号群の鍵盤を、〔図9〕(1)のように設定すること。
【請求項29】
〔請求項5〕及び〔請求項7〕において、〔図7〕(3)の下部3行3列の代表記号のうちのΣに対応する下位の記号群の鍵盤を、〔図9〕(2)のように設定すること。
【請求項30】
〔請求項5〕及び〔請求項7〕において、〔図7〕(3)の下部3行3列の代表記号のうちの→に対応する下位の記号群の鍵盤を、〔図9〕(3)のように設定すること。
【請求項31】
〔請求項5〕及び〔請求項7〕において、〔図7〕(3)の下部3行3列の代表記号のうちのmmに対応する下位の記号群の鍵盤を、〔図10〕(1)のように設定すること。
【請求項32】
〔請求項5〕及び〔請求項7〕において、〔図7〕(3)の下部3行3列の代表記号のうちのcalに対応する下位の記号群の鍵盤を、〔図10〕(2)のように設定すること。
【請求項33】

する下位の記号群の鍵盤を、〔図10〕(3)のように設定すること。
【請求項34】
〔請求項21〕において、数字の代表記号としてのアラビア数字の1〜9に従属する記号群を、例として1の場合について説明すると〔図19〕(1)のように、代表記号の1、それを()で囲んだ(1)、丸で囲んだ▲1▼、ローマ数字大文字のI、ローマ数字小文字のi、▲11▼、ローマ数字大文字のIを()で囲んだ(I)、ローマ数字小文字のiを()で囲んだ(i)、漢数字一、それを()で囲んだ(一)、公用漢数字の壱、それを()で囲んだ(壱)のように構成すること。
【請求項35】
〔請求項21〕〔請求項22〕〔請求項23〕〔請求項24〕において、アルファベットの代表記号としてのa,b,c,d,f,g,l,m,n,rに従属する記号群を、例としてaの場合について説明すると〔図24〕(1)のように,4行3列の入力鍵盤の最左列最上部のキーをアルファベットの活字体大文字のAとして、その直ぐ下のキーをアルファベットの活字体小文字のaとし、中央列最上部のキーをアルファベットでその名称を表記した場合に、その名称がaから始まるギリシャ文字のアルファの活字体大文字Aを置き、その直ぐ下のキーをそのギリシャ文字の活字体小文字のαとし、最右列最上部のキーをアルファベットでその名称を表記した場合に、その名称がaから始まるロシア文字のAの活字体大文字Aを置き、その直ぐ下のキーをそのギリシャ文字の活字体小文字のaとするように配置すること。
【請求項36】
〔請求項21〕〔請求項22〕〔請求項23〕〔請求項24〕において、アルファベットの代表記号としてのe,i,k,o,p,s,t,u,y,z等に従属する記号群のように、アルファベットでその名称を表記した場合に、その名称が当該アルファベットから始まるギリシャ文字あるいはロシア文字が複数存在する場合には、たとえばkを、例として説明すると〔図27〕(2)のように,第2番目に現れるギリシャ文字を中央列のすでに設定されているギリシャ文字の下に設定し、第2番目に現れるロシア文字を最右列のすでに設定されているロシア文字の下に設定すること。
【請求項37】
〔請求項36〕において取り上げた、アルファベットの代表記号としてのe,i,k,o,p,s,t,u,y,z等に従属する記号群のうちで、pから始まるギリシャ文字やeから始まるロシア文字のように、〔請求項36〕での処理では対応しきれない記号がある場合は、それを〔図25〕(2)や〔図29〕(1)のように、本来アルファベットが置かれた最左列の第3行と第4行に置く。
【請求項38】
〔請求項35〕〔請求項36〕〔請求項37〕において、画面に入力鍵盤を表示する場合には、ギリシャ語、ロシア語のアルファベトの読みを画面に示すが、当該キーを押し下げても、当該字母のみを入力し、この読みは入力しないように設定すること。
【請求項39】
〔請求項21〕〔請求項22〕〔請求項23〕〔請求項24〕において、ロシア文字に特殊なb、Ъ等の記号の変換に対応するために、アルファベットのコンマを代表記号とする鍵盤〔図32〕(3)を設定すること。
【請求項40】
ハードキーに直接記される記号を、〔図34〕のように設定すること。
【請求項41】
ハードキーに直接記される記号を、〔図35〕のように設定すること。
【請求項42】
〔請求項5〕において、英文入力の場合の基本的な記号(符号)の入力鍵盤、和文入力の場合の基本的な記号(符号)の入力鍵盤、数字入力の場合の基本的な記号(符号)の入力鍵盤の内容を一致させること。一致が困難な場合には、形態的機能的類似を利用して、感覚的な一致を追及すること。
【請求項43】
上項の請求を実現した具体例として、〔図4〕(1)(2)、〔図5〕(1)(2)、〔図7〕(1)(2)に示すキー配置。
【請求項44】
絵文字入力の場合に、絵文字をいくつかに分類して登録し、大分類から中間分類、小分類の順に鍵盤を設定すること。
【請求項45】
上記〔請求項5〕〔〔請求項7〕〔請求項21〕の請求を実現した1例として、絵文字を人間の基層的存在の側面に対応したもの、人間の文明的側面に対応したもの、人間の文化的側面に対応したもの、人間の社会的側面に対応したものに4大分類してそれに対応した鍵盤を用意すること。
【請求項46】
〔請求項45〕の絵文字を人間の基層的存在の側面に対応したものとする大分類の鍵盤の1例としての、〔図11〕(1)(2)。
【請求項47】
〔請求項45〕の絵文字を人間の文明的側面に対応したものとする鍵盤の1例としての、〔図12〕。
【請求項48】
〔請求項45〕の絵文字を人間の文化的側面に対応したものとする鍵盤の1例としての、〔図13〕(1)(2)。
【請求項49】
〔請求項45〕の絵文字を人間の社会的側面に対応したものとする鍵盤の1例としての、〔図14〕(1)(2)。
【請求項50】
〔請求項45〕の絵文字を人間の基層的存在の側面に対応したものとする大分類の鍵盤〔図11〕(1)(2)に対応する中分類の鍵盤の1例としての、〔図15〕(1)(2)。
【請求項51】
〔請求項45〕の絵文字を人間の文明的存在の側面に対応したものとする大分類の鍵盤〔図12〕(1)(2)に対応する中分類の鍵盤の1例としての、〔図16〕(1)(2)。
【請求項52】
〔請求項45〕の絵文字を人間の文化的存在の側面に対応したものとする大分類の鍵盤〔図13〕(1)(2)に対応する中分類の鍵盤の1例としての、〔図17〕(1)(2)。
【請求項53】
〔請求項45〕の絵文字を人間の社会的存在の側面に対応したものとする大分類の鍵盤〔図14〕(1)(2)に対応する中分類の鍵盤の1例としての、〔図18〕(1)(2)。
【請求項54】
絵文字の入力は、和文入力、英文入力、数字入力に従属するものとし、絵文字の入力がなされたあと、ただちにそれまでなされてきた和文入力、英文入力、数字入力の入力画面に自動的に戻るように設定すること。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2009−59331(P2009−59331A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−258059(P2007−258059)
【出願日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(500299942)
【Fターム(参考)】