説明

携帯端末装置

【課題】表示部の点灯時間を好適に制御し経年劣化を低減する携帯端末装置を提供する。
【解決手段】所定時間点灯する表示部58と、表示部58が点灯する点灯時間を計測する点灯時間計測部50と、点灯時間計測部50により計測された点灯時間を累積的に記憶する点灯累積時間DB51と、点灯累積時間を点灯累積時間閾値として保持し、点灯累積時間閾値に応じて決定された表示部58の点灯時間を記憶する点灯時間DB52と、点灯累積時間DB51に記憶された点灯累積時間と点灯時間DB52に記憶された点灯累積時間閾値を比較する点灯累積時間比較部53と、比較結果に基づき表示部58の点灯時間を設定する点灯時間設定部54を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置に係り、特に表示部を好適に制御する携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画素を自発光型の表示素子で形成した表示部が携帯端末装置に搭載されている。
【0003】
特に、有機EL素子で構成された有機ELディスプレイは、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)に比べて視認性が高く、バックライトが不要で応答速度が速いなどの利点を有している。
【0004】
有機EL素子などの自発光型の表示素子の点灯輝度は、表示素子に通電する電流量によって制御され、表示素子の劣化の度合いは通電量および発光時間に依存する。このため自発光型の表示素子を用いた表示部は、通電および酸素や湿気の影響による経年的な劣化に伴い表示素子の発光輝度が低下し、個々の表示素子の発光状態に応じて、焼付き状のパターンが生じるという特徴を有している。
【0005】
特に、薄膜トランジスタ(Thin film transistor、TFT)を各画素に配置して駆動させるアクティブマトリクス型の有機ELディスプレイについては、TFTの劣化が著しいため、十分な画質を確保しつつ長期的な寿命を確保するという課題があった。
【0006】
従来、主に表示部に発生する焼付きを防止することができる端末装置が特許文献1に開示されている。この端末装置は、表示部の表示エリアを複数に分割し、常時表示される時計表示の位置を経過時間に応じて変更することで、表示部に対する焼付きを防止するものであった。
【特許文献1】特開2003−223160号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
有機ELディスプレイなどの自発光型の表示素子を用いた表示部は、表示素子の発光時間に応じて劣化が進むため、表示部の点灯累積時間に応じて寿命が決定される。このため、有機ELディスプレイを表示部として用いた携帯端末装置の使用可能期間やメンテナンスの時期も表示部の寿命に応じて左右されるため、表示部の点灯累積時間を把握し、これに応じて好適な制御を行い経年劣化を防止することが求められる。また、特許文献1に示す端末装置には、表示部の点灯累積時間を用いた表示制御については何ら開示されていなかった。
【0008】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、表示部の点灯累積時間を把握し、これに基づき表示制御を行う携帯端末装置を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の他の目的は、表示部に表示される画像の表示を好適に制御し、表示装置の焼付きを防止する携帯端末装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る携帯端末装置は、上述した課題を解決するために、少なくとも1以上の異なる輝度で点灯する点灯状態を有し、前記点灯状態で所定時間点灯する表示手段と、前記表示手段が前記点灯状態で点灯する点灯時間を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された点灯時間を累積的に記憶する点灯累積時間記憶手段と、前記表示手段の点灯累積時間閾値を保持し、前記点灯累積時間閾値に応じて決定された前記表示手段の少なくとも1以上の前記点灯状態の点灯時間を記憶する点灯時間記憶手段と、前記点灯累積時間記憶手段に記憶された点灯累積時間と、前記点灯時間記憶手段に記憶された点灯累積時間閾値とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づき、前記表示手段の少なくとも1以上の前記点灯状態の点灯時間を、前記点灯時間記憶手段に記憶された前記点灯累積時間閾値に応じて決定された点灯時間に設定する設定手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る携帯端末装置は、上述した課題を解決するために、入力手段と、所定輝度で点灯する第1の点灯状態と、前記第1の点灯状態よりも低い輝度で点灯し、前記第1の点灯状態で点灯している場合に前記入力手段により所定時間入力を受け付けない場合に遷移する第2の点灯状態とを有し、かつ前記入力手段により入力を受け付けた後に実行される処理の概要が表示される入力処理表示領域を少なくとも有する表示手段と、前記表示手段が前記第2の点灯状態で点灯した場合、前記入力処理表示領域を消灯または前記第2の点灯状態よりも低い輝度で点灯させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る携帯端末装置は、上述した課題を解決するために、実行中のアプリケーションに応じた処理が割当てられる操作キーを含む入力手段と、前記操作キーに割当てられる複数の処理のうち、所定の処理の識別情報を記憶する記憶手段と、前記操作キーに割当てられた処理を表す情報を表示する入力処理表示領域を有する表示手段と、前記入力手段を介した操作が入力されたときに前記操作キーに割り当てられている処理が前記記憶手段に記憶された識別情報によって識別される処理に一致し、その後前記入力手段を介した操作が入力されないまま所定の時間が経過した場合に、前記入力処理表示領域の当該操作キーに割り当てられた処理を表す情報の表示状態を変更する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る携帯端末装置は、表示部の点灯時間を好適に制御し経年劣化を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る携帯端末装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る携帯端末装置として適用可能な携帯電話機1の外観の構成を表している。なお、図1(A)は、携帯電話機1を約180度に見開いたときの正面から見た外観の構成を表しており、図1(B)は、携帯電話機1を見開いたときの側面から見た外観の構成を表している。
【0016】
図1(A)および(B)に示されるように、携帯電話機1は、中央のヒンジ部11を境に第1の筐体12と第2の筐体13とがヒンジ結合されており、ヒンジ部11を介して矢印X方向に折り畳み可能に形成される。携帯電話機1の内部の所定の位置には、送受信用のアンテナ(後述する図3のアンテナ31)が設けられており、内蔵されたアンテナを介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
【0017】
第1の筐体12には、その表面に「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、および電子メールキーなどの操作キー14が設けられており、操作キー14を用いて各種指示を入力することができる。
【0018】
第1の筐体12には、操作キー14として上部に十字キーと確定キー14cが設けられており、ユーザが十字キーを上下左右方向に操作することにより例えばカーソルを上下左右方向に移動させることができる。また、確定キー14cを押下することにより、種々の機能を確定することができる。確定キー14cには、入力を受け付けた後に実行される処理が変更可能な操作キーである。確定キー14cに割り当てられた処理は、メインディスプレイ17の下部に設けられたキー機能表示部17aの中央に表示される。
【0019】
さらに、第1の筐体12には、第1ソフトキー14aおよび第2ソフトキー14bが十字キーと確定キー14cの上部にそれぞれ設けられている。第1ソフトキー14aおよび第2ソフトキー14bは、入力を受け付けた後に実行される処理が変更可能な操作キーである。第1ソフトキー14aに割り当てられた処理は、メインディスプレイ17の下部に設けられたキー機能表示部17aの右側に表示される。また、第2ソフトキー14bに割り当てられた処理は、キー機能表示部17aの左側に表示される。
【0020】
第1の筐体12の側面には、携帯電話機1の操作を行うサイドキー16が設けられている。このサイドキー16は、第1の筐体12の内部方向に押下されることによって、所定の処理が割り当てられている。
【0021】
また、第1の筐体12には、操作キー14の下部にマイクロフォン15が設けられており、マイクロフォン15によって通話時のユーザの音声を集音する。
【0022】
なお、第1の筐体12は、背面側に図示しないバッテリパックが挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
【0023】
一方、第2の筐体13には、その正面に表示手段としてのメインディスプレイ17が設けられている。本実施形態においては、メインディスプレイ17は有機EL素子により構成される。メインディスプレイ17上部には、電波の受信状態、電池残量、メールの着信を知らせるアイコンなどの表示領域であるアイコン表示部17bが設けられる。また、メインディスプレイ17中央部に設けられる表示領域には、電話帳として登録されている相手先名や電話番号及び送信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホームページ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ(後述する図2のCCDカメラ20)で撮像した画像、
外部のコンテンツサーバ(図示せず)より受信したコンテンツ、メモリカード(後述する図3のメモリカード46)に記憶されているコンテンツが表示される中央表示部17cが設けられる。また、メインディスプレイ17下部には、入力処理表示領域としてのキー機能表示部17aが設けられ、起動しているソフトウエアに応じて第1ソフトキー14a、第2ソフトキー14bおよび確定キー14cに割り当てられた所定の処理の概要が表示される。
【0024】
なお、メインディスプレイ17の点灯状態には3状態あり、第1の状態は通常点灯状態、第2の状態は通常点灯状態よりも輝度が低い微灯状態、第3の状態はメインディスプレイ17を構成する有機EL素子に通電がおこなわれていない消灯状態である。メインディスプレイ17の点灯状態の詳細については後述する。
【0025】
メインディスプレイ17の上部の所定の位置にはスピーカ18が設けられており、これにより、ユーザは音声通話することが可能である。
【0026】
また、第1の筐体12と第2の筐体13の内部の所定の位置には、携帯電話機1の開閉状態を検知するための磁気センサ19a、19b、19c、および19dが設けられる。
【0027】
図2は、本発明に係る携帯端末装置として適用可能な携帯電話機1の他の外観の構成を表している。図2の携帯電話機1の状態は、図1の携帯電話機1の状態から矢印X方向に回動させた状態である。なお、図2(A)は、携帯電話機1を閉じたときの正面から見た外観の構成を表しており、図2(B)は、携帯電話機1を閉じたときの側面から見た外観の構成を表している。
【0028】
第2の筐体13の上部には、CCDカメラ20が設けられており、これにより、所望の撮影対象を撮像することができる。CCDカメラ20の下部には、表示手段としてのサブディスプレイ21が設けられており、現在のアンテナの感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯電話機1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻などが表示される。なお、サブディスプレイ21も、メインディスプレイ17と同様に、有機EL素子により構成されるディスプレイである。
【0029】
図3は、本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機1の内部の構成を表している。
【0030】
図示せぬ基地局から送信されてきた無線信号は、アンテナ31で受信された後、アンテナ共用器(DUP)32を介して受信回路(RX)33に入力される。受信回路33は、受信された無線信号を周波数シンセサイザ(SYN)34から出力された局部発振信号とミキシングして中間周波数信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。そして、受信回路33は、このダウンコンバートされた中間周波数信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。なお、周波数シンセサイザ34から発生される局部発振信号の周波数は、制御部41から出力される制御信号SYCによって指示される。
【0031】
受信回路33からの受信ベースバンド信号は、CDMA信号処理部36に入力される。
【0032】
CDMA信号処理部36は、図示せぬRAKE受信機を備える。このRAKE受信機では、受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスがそれぞれの拡散符号(すなわち、拡散された受信信号の拡散符号と同一の拡散符号)で逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理された各パスの信号は、位相が調停された後、コヒーレントRake合成される。Rake合成後のデータ系列は、デインタリーブおよびチャネル復号(誤り訂正復号)が行われた後、2値のデータ判定が行われる。これにより、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。この受信パケットデータは、圧縮伸張処理部37に入力される。
【0033】
圧縮伸張処理部37は、DSP(Digital Signal Processor)などにより構成され、CDMA信号処理部36から出力された受信パケットデータを図示せぬ多重分離部によりメディアごとに分離し、分離されたメディアごとのに対してそれぞれ復号処理を行う。例えば通話モードにおいては、受信パケットデータに含まれる通話音声などに対応するオーディオデータをスピーチコーデックにより復号する。また、例えばテレビ電話モードなどのように、受信パケットデータに動画像データが含まれていれば、この動画像データをビデオコーデックにより復号する。さらに、受信パケットデータがダウンロードコンテンツであれば、このダウンロードコンテンツを伸張した後、伸張されたダウンロードコンテンツを制御部41に出力する。
【0034】
復号処理により得られたディジタルオーディオ信号はPCMコーデック38に供給される。PCMコーデック38は、圧縮伸張処理部37から出力されたディジタルオーディオ信号をPCM復号し、PCM復号後のアナログオーディオデータ信号を受話増幅器39に出力する。このアナログオーディオ信号は、受話増幅器39にて増幅された後、スピーカ18により出力される。
【0035】
圧縮伸張処理部37によりビデオコーデックにて復号されたディジタル動画像信号は、制御部41に入力される。制御部41は、圧縮伸張処理部37から出力されたディジタル動画像信号に基づく動画像を、図示せぬビデオRAM(例えばVRAMなど)を介してメインディスプレイ17に表示させる。なお、制御部41は、受信された動画像データだけでなく、CCDカメラ20により撮像された動画像データに関しても、図示せぬビデオRAMを介してメインディスプレイ17に表示させることも可能である。
【0036】
また、圧縮伸張処理部37は、受信パケットデータが電子メールである場合、この電子メールを制御部41に供給する。制御部41は、圧縮伸張処理部37から供給された電子メールを記憶部42に記憶させる。そして、制御部41は、ユーザによる入力部としての操作キー14の操作に応じて、記憶部42に記憶されているこの電子メールを読み出し、読み出された電子メールをメインディスプレイ17に表示させる。
【0037】
一方、通話モードにおいて、マイクロフォン15に入力された話者(ユーザ)の音声信号(アナログオーディオ信号)は、送話増幅器40により適正レベルまで増幅された後、PCMコーデック38によりPCM符号化される。このPCM符号化後のディジタルオーディオ信号は、圧縮伸張処理部37に入力される。また、CCDカメラ20から出力される動画像信号は、制御部41によりディジタル化されて圧縮伸張処理部37に入力される。さらに、制御部41にて作成されたテキストデータである電子メールも、圧縮伸張処理部37に入力される。
【0038】
圧縮伸張処理部37は、PCMコーデック38から出力されたディジタルオーディオ信号を所定の送信データレートに応じたフォーマットで圧縮符号化する。これにより、オーディオデータが生成される。また、圧縮伸張処理部37は、制御部41から出力されたディジタル動画像信号を圧縮符号化して動画像データを生成する。そして、圧縮伸張処理部37は、これらのオーディオデータや動画像データを図示せぬ多重分離部で所定の伝送フォーマットに従って多重化した後にパケット化し、パケット化後の送信パケットデータをCDMA信号処理部36に出力する。なお、圧縮伸張処理部37は、制御部41から電子メールが出力された場合にも、この電子メールを送信パケットデータに多重化する。
【0039】
CDMA信号処理部36は、圧縮伸張処理部37から出力された送信パケットデータに対し、送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理を施し、スペクトラム拡散処理後の出力信号を送信回路(TX)35に出力する。送信回路35は、スペクトラム拡散処理後の信号をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式などのディジタル変調方式を使用して変調する。送信回路35は、ディジタル変調後の送信信号を、周波数シンセサイザ34から発生される局部発振信号と合成して無線信号に周波数変換(アップコンバート)する。そして、送信回路35は、制御部41により指示される送信電力レベルとなるように、このアップコンバートにより生成された無線信号を高周波増幅する。この高周波増幅された無線信号は、アンテナ共用器32を介してアンテナ31に供給され、このアンテナ31から図示せぬ基地局に向けて送信される。
【0040】
また、携帯電話機1は、外部メモリインタフェース45を備えている。この外部メモリインタフェース45は、メモリカード46を着脱することが可能なスロットを備えている。メモリカード46は、NAND型フラッシュメモリカードやNOR型フラッシュメモリカードなどに代表されるフラッシュメモリカードの一種であり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。さらに、携帯電話機1には、現在の正確な現在の時刻を測定する時計回路(タイマ)47が設けられている。
【0041】
制御部41は、CPU(central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などからなり、CPUは、ROMに記憶されているプログラムまたは記憶部42からRAMにロードされた各種のアプリケーションプログラムに従って各種の処理を実行するとともに、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより携帯電話機1を統括的に制御する。RAMは、CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。
【0042】
記憶部42は、例えば、電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子やHDD(Hard Disc Drive)などからなり、制御部41のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや種々のデータ群を格納している。
【0043】
電源回路44は、バッテリ43の出力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。
【0044】
図4は、図3に示す携帯電話機1の制御部41が実行することができる機能的な構成を表している。
【0045】
点灯時間計測部50は、計測手段として設けられ、表示部としてのメインディスプレイ17が点灯している時間を計測しその点灯時間を累積的に点灯累積時間データベース(DB)51に記憶する。点灯時間計測部50は、例えば携帯電話機1に設けられた時計回路47により測定される現在時刻を参照して点灯時間の計測を行い、点灯開始時刻と点灯終了時刻との差を点灯時間として取得する。なお、点灯時間を計測するための専用のタイマを設けてもよい。
【0046】
ここで、メインディスプレイ17の表示状態には、通常点灯状態、微灯状態および消灯状態の3状態がある。図5はメインディスプレイ17の各状態を説明する図である。
【0047】
図5(A)は、第1の状態である通常点灯状態を示す図である。メインディスプレイ17は、携帯電話機1が閉じた状態から見開いた状態に遷移した場合や、メインディスプレイ17が消灯状態である時に何らかの操作キー14が押下された場合に通常点灯状態となる。通常点灯状態は、メインディスプレイ17に表示された画像をユーザが視認している状態である想定されるため、他の表示状態に比べて最も輝度の高い状態である。
【0048】
図5(B)は、第2の状態である微灯状態を示す図である。メインディスプレイ17は、通常点灯状態において何ら操作が行われないまま所定時間が経過した場合に、通常点灯状態から微灯状態に移行する。微灯状態は、携帯電話機1の操作が行われないまま所定時間が経過したことから、ユーザが携帯電話機1を操作する意思が無い状態と想定することができ、消費電力の抑制を図るため点灯はしているものの通常点灯状態よりも輝度が低く、表示された画像を正確には視認することができない程度の表示状態である。
【0049】
図5(C)は、第3の状態である消灯状態を示す図である。メインディスプレイ17は、微灯状態において何ら操作が行われないまま所定時間が経過した場合に、微灯状態から消灯状態に遷移する。消灯状態は、微灯状態と同様にユーザが携帯電話機1を操作する意思がない状態と想定し、消費電力の抑制を図るためメインディスプレイ17を消灯した状態である。
【0050】
なお、メインディスプレイ17は図5(B)と(C)に示す微灯状態と消灯状態である場合、いずれかの操作キー14が押下されることにより図5(A)に示す通常点灯状態に遷移する。
【0051】
点灯時間計測部50は、このうちメインディスプレイ17が通常点灯状態および微灯状態である場合に、点灯時間の計測を行う。また、点灯時間計測部50は、この点灯状態に応じて点灯時間の計測方法を変えて行う。例えば、メインディスプレイ17が通常点灯状態である場合、計測された実際の点灯時間を点灯累積時間として取得する。一方、メインディスプレイ17が微灯状態である場合には、通常点灯状態とは電流量が異なる。よって電流量の違いに基づく経年劣化の差異を図るため、例えば実際の点灯時間の5割の時間を点灯時間として取得したり、通常点灯状態と微灯状態の電流量に比例して、点灯時間を取得したりする。
【0052】
また、点灯時間を計測するタイミングは、メインディスプレイ17の中央表示部17cに静止画像が表示されている場合の点灯時間を計測する。有機EL素子の特性上、同一画像を同一箇所に表示することにより劣化し、メインディスプレイ17上の当該箇所に焼付きが発生する恐れがある。このため、動画像に比べて劣化が生じやすい静止画像が表示されている場合の点灯時間を計測する。
【0053】
点灯累積時間データベース(DB)51は、例えば記憶部42で実現される点灯累積時間記憶手段として設けられ、点灯時間計測部50により計測し取得されたメインディスプレイ17の点灯時間を点灯累積時間hとして累積的に記憶する。
【0054】
点灯時間データベース(DB)52は、点灯時間記憶手段として設けられ、メインディスプレイ17の点灯累積時間hに対応する各点灯状態の点灯時間に関する情報である点灯時間設定テーブルを格納する。点灯時間設定テーブルには、メインディスプレイ17の点灯累積時間hに起因する経年劣化の低減を図るために決定された各点灯状態の各点灯時間が保持されている。図6は、点灯時間設定テーブルの一例を示す図である。
【0055】
点灯時間設定テーブルにおいては、点灯累積時間閾値hに対応する点灯時間(通常)tと点灯時間(微灯)tが定められている。これら点灯時間は、各点灯状態において何ら操作が行われなかった場合に各点灯状態を維持する時間である。各点灯時間は、点灯累積時間閾値hを参照して決定され、例えば点灯累積時間hが点灯累積時間閾値h未満の場合には通常点灯状態は15秒、微灯状態は20秒に設定される。また、点灯累積時間hが点灯累積時間閾値h以上h未満である場合には、通常点灯状態は13秒、微灯状態は18秒に設定される。
【0056】
また、設定可能時間範囲(通常)tおよび設定可能時間範囲(微灯)tは、メインディスプレイ17の点灯時間をユーザが任意に設定する場合おいて好適な通常点灯状態と微灯状態の各点灯時間の最大値を定めたものである。例えば、点灯累積時間hが点灯累積時間閾値h以上h未満である場合には、通常点灯状態は18秒以内、微灯状態は22秒以内に設定される。
【0057】
なお、点灯時間設定テーブルに示された各時間は一例であって、これに限られない。
【0058】
点灯累積時間比較部53は、比較手段として設けられ、点灯累積時間DB51に記憶されたメインディスプレイ17の点灯累積時間hと、点灯時間DB52に格納された点灯時間設定テーブルに基づく点灯累積時間閾値hとの比較を行う。点灯累積時間比較部53は、この比較結果を点灯時間設定部54に出力する。点灯累積時間比較部53による比較は、例えばメインディスプレイ17が通常点灯状態となった時や消灯状態となった時などのタイミングで行われる。
【0059】
点灯時間設定部54は、設定手段として設けられ、点灯累積時間比較部53から出力された比較結果に基づき、メインディスプレイ17の通常点灯状態および微灯状態の各点灯時間の設定を行う。具体的には、点灯時間設定部54は、点灯累積時間比較部53から出力された比較結果に基づき、点灯時間DB52に格納された点灯時間設定テーブルの点灯累積時間閾値hの値に対応する各点灯時間を読み込み、読み込んだ各点灯時間に基づき設定を行う。
【0060】
また、点灯時間設定部54は、通常点灯状態および微灯状態の各点灯時間を、操作キー14で実現される入力部55を介して入力を受け付けた任意の点灯時間に設定することができる。このとき、設定が可能な通常点灯状態の点灯時間の範囲は、点灯時間DB52に格納された点灯時間設定テーブルの点灯累積時間閾値hに対応して定められた設定可能時間範囲(通常)tの範囲内において設定が可能である。また、微灯状態の点灯時間の範囲についても同様に、点灯時間設定テーブルの点灯累積時間閾値hに対応して定められた設定可能時間範囲(微灯)tの範囲内において設定が可能である。
【0061】
例えば、点灯累積時間hが点灯累積時間閾値h以上h未満である場合には、通常点灯状態の点灯時間は20秒以内、微灯状態の点灯時間は25秒以内に設定される。
【0062】
点灯状態制御部56は、点灯時間設定部54により設定された通常点灯状態および微灯状態の各点灯時間に応じて、表示部58としてのメインディスプレイ17の点灯状態の制御を行う。
【0063】
キー機能表示制御部57は、表示制御手段として設けられ、点灯状態制御部56によるメインディスプレイ17の点灯状態の制御に応じてキー機能表示部17aの制御を行う。
【0064】
キー機能表示制御部57は、メインディスプレイ17の点灯状態が図5(B)に示す微灯状態であるときに機能する。
【0065】
ここで、微灯状態は、メインディスプレイ17に表示された画像を視認するための状態である図5(A)の通常点灯状態とは異なり、操作が行われないまま所定時間が経過したことから、ユーザが携帯電話機1を操作する意思が無い状態と想定することができる状態である。このため、消費電力の低減を図るべく点灯しているものの通常点灯状態よりも輝度が低く、表示された画像を正確には視認することができない程度の状態である。
【0066】
つまり、携帯電話機1は、微灯状態においてはメインディスプレイ17に表示された画像に対する正確な操作を受け付けることはまれである。よって、メインディスプレイ17において設けられた、第1ソフトキー14a、第2ソフトキー14bおよび確定キー14cに割り当てられた処理を表示するキー機能表示部17aの表示を行う必要性はほぼなく、このキー機能表示部17aの表示を消灯または微灯状態よりも低い輝度で点灯させてもよい。
【0067】
図5(D)は、キー機能表示制御部57がキー機能表示部17aの表示制御を行い、表示を消灯または微灯状態よりも低い輝度で点灯させた場合のメインディスプレイ17の表示例を示す図である。
【0068】
キー機能表示部17aの表示を消灯させた状態は、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子にほぼ通電しておらず、有機EL素子がほぼ発光していない状態である。また、キー機能表示部17aの表示を微灯状態よりも低い輝度で点灯させた状態は、微灯状態より電流量が小さい状態である。つまり、キー機能表示部17aの表示を消灯または微灯状態よりも低い輝度で点灯させた場合、メインディスプレイ17の消費電力量を低減することができる。
【0069】
また、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子の特性上、長時間同一画像を同一箇所に表示することにより有機EL素子が劣化し、当該箇所に焼付きが発生する恐れがある。よって、微灯状態においてはほぼ不要であるキー機能表示部17aの表示を消灯または微灯状態よりも低い輝度で点灯することによって、焼付きを防止することができる。
【0070】
以上の点から、キー機能表示制御部57は、メインディスプレイ17が微灯状態である場合に、キー機能表示部17aの表示を消灯または微灯状態よりも低い輝度で点灯するように制御を行う。
【0071】
次に、本実施形態における携帯電話機1により実現される表示制御処理について説明する。この表示制御処理は、点灯時間取得処理、点灯時間制御処理およびキー機能表示制御処理によって実現される。
【0072】
図7は、点灯時間取得処理の流れを説明するフローチャートである。図7に示す点灯時間取得処理は、メインディスプレイ17が図5(A)に示す通常点灯状態、図5(B)に示す微灯状態である場合に、それぞれ点灯時間の計測方法を変えて行う処理について説明する。
【0073】
この点灯時間取得処理は、メインディスプレイ17を消灯状態から通常点灯状態に遷移する要求が発生したときに開始される。つまり、点灯時間取得処理は、携帯電話機1が閉じた状態から見開いた状態に遷移した場合や、ディスプレイが図5(C)に示す消灯状態である時に何らかの操作キー14が押下された場合に開始される。
【0074】
ステップS1において、点灯時間計測部50は、通常点灯開始時間を取得する。通常点灯開始時間は、例えば時計回路47により測定される現在時刻を参照して取得される。
【0075】
ステップS2において、点灯時間計測部50は、表示部58としてのメインディスプレイ17が図5(B)に示す微灯状態に遷移したか否かの判定を行う。判定は、点灯状態制御部56から現在のメインディスプレイ17の点灯状態を取得して行う。メインディスプレイ17が微灯状態ではなく、依然として通常点灯常態である場合、点灯時間計測部50はメインディスプレイ17が微灯状態に遷移するまで処理を待機する。
【0076】
一方、点灯時間計測部50は、メインディスプレイ17が微灯状態に遷移したと判定した場合、ステップS3において、通常点灯終了時間を取得する。通常点灯終了時間は、例えば時計回路47により測定される現在時刻を参照して取得する。また、点灯時間計測部50は、通常点灯終了時間と同時刻を微灯開始時間として取得する。
【0077】
ステップS4において、点灯時間計測部50は、メインディスプレイ17が微灯状態であるか否かの判定を行う。判定は、点灯状態制御部56から現在のメインディスプレイ17の点灯状態を取得して行う。メインディスプレイ17が依然として微灯状態である場合、点灯時間計測部50はメインディスプレイ17が他の状態に遷移するまで処理を待機する。
【0078】
消灯状態判定ステップS4において、メインディスプレイ17が微灯状態ではない場合、ステップS5において、点灯時間計測部50は、メインディスプレイ17が図5(A)に示す通常点灯状態に遷移したか否かの判定を行う。判定は、点灯状態制御部56から現在のメインディスプレイ17の点灯状態を取得して行う。メインディスプレイ17が通常点灯状態である場合、処理は通常点灯開始時間取得ステップS1に戻り、ステップS1以降の処理が実行される。
【0079】
一方、メインディスプレイ17が通常点灯状態ではない場合、メインディスプレイ17の点灯状態は微灯状態から図5(C)に示す消灯状態に遷移した状態であるため、ステップS6において、点灯時間計測部50は微灯終了時間を取得する。微灯終了時間は、例えば時計回路47により測定される現在時刻を参照して取得する。
【0080】
ステップS7において、点灯時間計測部50は、通常点灯開始時間取得ステップS1と、通常点灯終了時間および微灯開始時間取得ステップS3と、微灯終了時間取得ステップS6とにおいて取得した各時間から、点灯時間取得処理が開始されてからの点灯時間を取得する。点灯時間計測部50は、通常点灯および微灯の点灯状態に応じて点灯時間の取得方法を変えて行う。
【0081】
点灯時間計測部50は、メインディスプレイ17が通常点灯状態である場合には実際の点灯時間を点灯時間として取得する。つまり、通常点灯開始時間取得ステップS1と通常点灯終了時間取得ステップS3で取得した各時間の差から求められた時間を、通常点灯状態の点灯時間として取得する。
【0082】
また点灯時間計測部50は、例えば、メインディスプレイ17が微灯状態である場合には実際の点灯時間の5割の時間を点灯時間として取得する。つまり、微灯開始時間取得ステップS3と微灯終了時間取得ステップS6で取得した各時間の差から求められた実際の微灯状態の点灯時間の5割を点灯時間として取得する。
【0083】
ステップS8において、点灯時間計測部50は、点灯時間取得ステップS7において取得した通常点灯状態および微灯点灯状態の各点灯時間を足し合わせた時間を、点灯時間として点灯累積時間DB51に記憶する。点灯時間計測部50は、点灯累積時間DB51にすでに記憶された点灯累積時間hがある場合には、この点灯累積時間hに累積的に加算して記憶する。点灯累積時間hは、例えば1時間単位で保存されるのが好ましい。以上で、点灯時間取得処理は終了する。
【0084】
なお、点灯時間計測部50は、点灯時間取得ステップS7において計測結果に基づき点灯時間を取得する際、通常点灯状態と微灯状態とに応じて点灯累積時間hに累積的に加算する点灯時間に差異をつけて取得したが、通常点灯状態と微灯状態とに差異をつけずに均一に点灯時間として取得してもよい。
【0085】
次に、他の点灯時間取得処理について説明する。図8は、他の点灯時間取得処理の流れを説明するフローチャートである。図8に示す点灯時間取得処理は、メインディスプレイ17の中央表示部17cに、静止画像が表示されている場合の点灯時間を計測する。静止画が表示されている場合の点灯時間を計測することで、同一箇所に表示が固定されない動画像に比べて劣化が生じやすいため、有機EL素子およびメインディスプレイ17の経年劣化により影響するためである。
【0086】
なお、図5(A)に示す通常点灯状態と図5(B)に示す微灯状態は、ともに点灯状態として区別せずに点灯時間の計測を行う場合について説明する。
【0087】
この点灯時間取得処理は、メインディスプレイ17を消灯状態から通常点灯状態に遷移する要求が発生したときに開始される。つまり、点灯時間取得処理は、携帯電話機1が閉じた状態から見開いた状態に遷移した場合や、ディスプレイが図5(C)に示す消灯状態である時に何らかの操作キー14が押下された場合に開始される。
【0088】
ステップS11において、点灯時間計測部50は、メインディスプレイ17の中央表示部17cに表示されている画像が、静止画像であるか否かの判定を再度行う。なお、このステップS11における判定においては、中央表示部17cに表示されている画像が静止画像であるか否かの判定に限定されず、予め決められた領域(表示部17の大多数の領域であることが望ましい)に静止画が表示されているか否かで判断しても良い。その判断の仕方としては、表示されるコンテンツの拡張子によって判断されることが望ましい。
【0089】
ステップS12において、点灯時間計測部50は、メインディスプレイ17の中央表示部17cに表示されている画像が、静止画像ではなく動画像などであると判定した場合、中央表示部17cに表示される画像が静止画像となるまで処理を待機する。
【0090】
一方、点灯時間計測部50は中央表示部17cに表示されている画像が静止画像であると判定した場合、ステップS12において、静止画像表示開始時間を取得する。静止画像表示開始時間は、例えば時計回路47により測定される現在時刻を参照して取得される。
【0091】
ステップS13において、点灯時間計測部50は、表示部58としてのメインディスプレイ17の中央表示部17cに表示される画像が、静止画像であるか否かの判定を行う。
【0092】
中央表示部17cに表示される画像が静止画像である場合、点灯時間計測部50は、中央表示部17cに表示される画像が動画像となるまで、またはメインディスプレイ17が消灯状態となるまで処理を待機する。
【0093】
一方、点灯時間計測部50は中央表示部17cに表示されている画像が静止画像ではないと判定した場合、ステップS14において、静止画像表示終了時間を取得する。静止画像表示終了時間は、例えば時計回路47により測定される現在時刻を参照して取得する。
【0094】
ステップS15において、点灯時間計測部50は、メインディスプレイ17が消灯状態であるか否かの判定を行う。判定は、点灯状態制御部56から現在のメインディスプレイ17の点灯状態を取得して行う。メインディスプレイ17が通常点灯状態または微灯状態である場合、処理は静止画像判定ステップS11に戻り以降の処理が繰り返される。
【0095】
ステップS16において、点灯時間計測部50は、静止画像表示開始時間取得ステップS12と、静止画像終了時間取得ステップS14とにおいて取得した各時間から、点灯時間取得処理が開始されてからの点灯時間を取得する。
【0096】
ステップS17において、点灯時間計測部50は、点灯時間取得ステップS16において取得した点灯時間を点灯累積時間DB51に記憶する。点灯時間計測部50は、点灯累積時間DB51にすでに記憶された点灯累積時間hがある場合には、この点灯累積時間hに累積的に加算して記憶する。以上で、点灯時間取得処理は終了する。
【0097】
図8に示す点灯時間取得処理は、通常点灯状態および微灯状態の点灯状態の輝度の違いについては考慮せず、静止画像の表示時間に応じたメインディスプレイ17の点灯時間を計測したが、図7に示す点灯時間取得処理と組み合わせ、点灯状態の輝度の違いにより点灯時間の計測方法を変更し、かつ点灯時間として計測する時間は静止画像がメインディスプレイ17の中央表示部17cに表示されている時間を計測して、点灯累積時間hとしてもよい。
【0098】
なお、図7および8に示す点灯時間取得処理は、点灯時間取得ステップS7およびS16において取得した点灯時間を、メインディスプレイ17が消灯状態となるたびに点灯累積時間DB51に保存処理を行ったが、例えば一時的にデータの保存が可能な記憶領域に保存しておき、一日一回の任意のタイミングで行ってもよい。点灯累積時間DB51への保存回数が低減するため、点灯累積時間DB51を構成する記憶部42の劣化を防止することができ、保存により消費される電力量も低減できる。
【0099】
また、時計回路47から現在時刻を取得して点灯開始時間や点灯終了時間などを取得したが、計測のための専用のタイマを設けてもよい。
【0100】
次に、本実施形態における携帯電話機1により実現される表示制御処理のうち、点灯時間制御処理について説明する。図9は、点灯時間制御処理の流れについて説明するフローチャートである。この点灯時間制御処理は、メインディスプレイ17を消灯状態から通常点灯状態に遷移する要求が発生したときに開始される。つまり、点灯時間制御処理は、携帯電話機1が閉じた状態から見開いた状態に遷移した場合や、ディスプレイが図5(C)に示す消灯状態である時に何らかの操作キー14が押下された場合に開始される。
【0101】
ステップS21において、点灯累積時間比較部53は、点灯累積時間DB51に保存されたメインディスプレイ17の点灯累積時間hを取得する。
【0102】
ステップS22において、点灯累積時間比較部53は、点灯累積時間取得ステップS21において取得した点灯累積時間hと、点灯時間DB52に格納されている図6に示す点灯時間設定テーブルの点灯累積時間閾値hとの比較を行う。例えば、現在は点灯累積時間hがh以上h未満であり、メインディスプレイ17のディスプレイ点灯時間が設定1に設定されている場合、点灯累積時間取得ステップS21において取得した点灯累積時間hが点灯累積時間閾値h以上であるか(点灯累積時間閾値h<点灯累積時間h)比較を行う。
【0103】
ステップS23において、点灯時間設定部54は、点灯累積時間hが点灯累積時間閾値h以上であった場合、各点灯状態の点灯時間の設定を行う。例えば、メインディスプレイ17の点灯時間が設定1に設定されていた場合において点灯累積時間hが点灯累積時間閾値h以上であった場合、点灯時間設定部54は、自動的に点灯時間設定テーブルの設定値2の各点灯時間に変更する設定を行う。具体的には、通常点灯状態の点灯時間を13秒、微灯状態の点灯時間を18秒に変更する設定を行う。一方、点灯累積時間hが点灯累積時間閾値hに満たなかった場合、点灯時間設定部54は、従来の設定値から各点灯時間の変更の設定を行うことなく、点灯状態制御ステップS24に進む。
【0104】
ステップS24において、点灯状態制御部56は、点灯時間設定部54によって設定された通常点灯状態の点灯時間に基づき、表示部としてのメインディスプレイ17を通常点灯状態とする。また、何ら携帯電話機1に操作が入力されないまま、設定された通常点灯状態の点灯時間が経過した場合、点灯状態制御部56は、メインディスプレイ17の点灯状態を微灯状態に遷移させる制御を行う。また、何ら携帯電話機1に操作が入力されないまま、設定された微灯状態の点灯時間が経過した場合、点灯状態制御部56は、メインディスプレイ17の点灯状態を消灯状態に遷移させる制御を行う。
【0105】
以上で、点灯時間制御処理の説明は終了する。
【0106】
なお、点灯時間制御処理は、メインディスプレイ17を消灯状態から通常点灯状態に遷移する要求が発生したときに開始されるとしたが、メインディスプレイ17が消灯状態となるタイミングで開始してもよい。
【0107】
次に、点灯時間制御処理が実行され、点灯状態制御ステップS24においてメインディスプレイ17が微灯状態となった後に行われる、キー機能表示制御処理について説明する。図10は、キー機能表示制御処理の流れを説明するフローチャートである。
【0108】
ステップS31において、キー機能表示制御部57は、メインディスプレイ17の点灯状態の制御を行う点灯状態制御部56から現在の点灯状態を取得し、微灯状態であるか否かの判定を行う。メインディスプレイ17が微灯状態ではない場合、キー機能表示制御部57は、微灯状態となるまで処理を待機する。
【0109】
一方、メインディスプレイ17が微灯状態である場合、ステップS32において、キー機能表示制御部57は、図5(D)に示すようにキー機能表示部17aの表示を消灯または微灯状態よりも低い輝度で点灯する。
【0110】
ステップS33において、キー機能表示制御部57は、メインディスプレイ17の点灯状態の制御を行う点灯状態制御部56から現在の点灯状態を取得し、メインディスプレイ17の表示状態が微灯状態から消灯状態に遷移したか否かの判定を行う。メインディスプレイ17が消灯状態であった場合、キー機能表示制御処理は終了する。
【0111】
一方、メインディスプレイ17の点灯状態が消灯状態でなかった場合、ステップS34において、キー機能表示制御部57は、点灯状態制御部56からメインディスプレイ17の点灯状態を取得し、メインディスプレイ17の点灯状態が通常点灯状態に遷移したか否かの判定を行う。メインディスプレイ17が通常点灯状態ではない場合、キー機能表示制御処理は終了する。
【0112】
メインディスプレイ17が通常点灯状態であった場合、ステップS35において、キー機能表示制御部57は、キー機能表示部17aの表示を他のメインディスプレイ17の領域と同様の通常点灯状態に相当する輝度で表示する。この後、処理は微灯状態判定ステップS31に戻り、キー機能表示制御部57はステップS31以降の処理を繰り返す。以上でキー機能表示制御処理の説明は終了する。
【0113】
なお、キー機能表示制御部57は、点灯状態に応じて微灯状態である場合にキー機能表示部17aの表示制御を行ったが、点灯時間に応じてキー機能表示部17aの制御を行ってもよい。例えば、通常点灯状態が10秒間以上継続した場合にキー機能表示部17aの表示を消灯または微灯状態よりも低い輝度で点灯するように制御してもよい。
【0114】
また、キー機能表示制御処理は、点灯時間取得処理および点灯時間制御処理と組み合わせて行ったが、キー機能表示制御処理のみ個別に実行してもよい。
【0115】
例えば、最後に入力部55を介した入力操作を検出してから一定時間、キー機能表示部17aに所定の機能を表す文字列または記号が表示されているならば、その文字列や記号の表示箇所を消灯するように制御しても良い。つまり、キー機能表示部17aの表示制御を行うのは、微灯状態になると同時でなくても良い。さらに、キー機能表示部17aに表示されている文字列や記号の一部だけを消灯しても良い。
【0116】
これによって、第1ソフトキー14aや第2ソフトキー14bに割当てられる頻度の高い機能だけを消灯状態にし、ユーザにとって馴染みの薄い機能の表示は消灯しないよう設定することができ、ユーザの利便性低下を防ぎながらも、キー機能表示部17aのメインディスプレイ17への焼付きを防止することができる。
【0117】
このように所定の文字列や記号の点灯/消灯だけを制御する場合には、消灯対象の文字列や記号を予め記憶しておく。例えば、キー機能表示部17aに表示される第1ソフトキー14a、第2ソフトキー14b、確定キー14cに対して割当てられる機能のうち、消灯対象の文字列や記号を予め記憶する。消灯対象の文字列や記号は、図11は一例として、第1ソフトキー14aと第2ソフトキー14bに対して、割当てられた機能のうち消灯対象となる機能の文字列や記号を示している。なお、ここでは消灯対象として文字列や記号を記憶するとして説明するが、第1ソフトキー14a、第2ソフトキー14b、確定キー14cに割当てられた機能を識別可能なラベルであれば良く、必ずしもキー機能表示部17aに表示されるような文字列や記号の形式で記憶しなくても良い。また、これら消灯対象の機能は、ユーザによって設定可能であっても良いし、当該機能がユーザに使われた回数や使われた時期などの履歴に応じて自動的に変更されても良い。
【0118】
図12は、入力部55を介して入力された操作を検出したときにメインディスプレイ17に文字や画像を表示する制御部41の処理を示すフローチャートである。制御部41が入力部55を介した入力操作を検出すると(S51)、メインディスプレイ17の中央表示部17cおよびキー機能表示部17aに所定の画像や文字列などを表示する(S52)。このとき、メインディスプレイ17は、点灯状態制御部56によって点灯状態が制御される。そして、キー機能表示制御部57は、キー機能表示部17aに文字列や記号で表示されている機能消灯対象の機能と消灯対象として予め記憶されていた機能とが一致すれば(S53のYes)、タイマをセットする(S54)。
【0119】
このタイマは、キー機能表示部17aに表示された所定の文字列または記号を消灯するまでの所定の時間(例えば10秒)が設定されている。このようにタイマがセットされている状態で、制御部41が入力部55を介した入力操作を検出すると、再び図12の処理が実行され、キー機能表示部17aに表示する文字列または記号と消灯対象として設定された文字列または記号とが一致すれば、タイマをリセットし、初期値から計時を行う。これによって、入力部55によって最後に入力された操作から所定の時間が経過したか否かを判定することができる。
【0120】
このタイマが満了したかどうかは、制御部41で定期的に監視される。制御部41が定期的にタイマを監視したときにこのタイマが満了していると判定すれば、消灯対象の文字列または記号を消灯する。
【0121】
図13を用いてキー機能表示部17aの消灯状態の例を説明する。図13(a)は、キー機能表示部17aが点灯状態のときにメインディスプレイ17に表示される表示画面の例である。それに対して、キー機能表示部17aが消灯状態とは、図13(b)のように消灯対象の文字列や記号の表示領域に何も表示されない状態であっても良いし、図13(c)のように消灯対象の文字列や記号を消し、その文字列や記号の表示領域の枠や背景は表示される状態であっても良いし、図13(d)のように消灯対象の文字列や記号およびその表示領域の枠や背景を消し、キー機能表示部17aの領域まで中央表示部17cの画像を拡大して表示しても良い。
【0122】
消灯対象の文字列または記号が消灯した後、入力部55からいずれかのキー操作が入力されると、当該文字列または記号が再び点灯する。
【0123】
なお、消灯対象の文字列または記号を消灯するとして説明したが、タイマが満了したときに、キー機能表示部17aの消灯対象の文字列または記号の表示領域だけを通常点灯状態よりも輝度の低い状態で点灯させても良いし、微灯状態よりもさらに輝度の低い状態で点灯させても良いし、図14のように消灯対象の文字列または記号を表示領域内でスクロールさせても良い。表示領域内での文字列または記号のスクロールは、消灯対象の文字列または記号に対してだけでなく、キー機能表示部17aの表示領域内に収まらない長い文字列を表示領域内に表示するために用いても良い。
【0124】
この携帯電話機1によれば、メインディスプレイ17の点灯累積時間に応じて各点灯状態ごとの最適な点灯時間を自動的に設定するため、有機EL素子で構成されるメインディスプレイ17の経年劣化を低減することができ、これに伴いメインディスプレイ17の使用可能期間を延長することができる。
【0125】
また、メインディスプレイ17の点灯累計時間に応じて、点灯時間を自動的に設定するため、ユーザにとってわずらわしい操作を行うことなく、携帯電話機1の使用可能期間を延長することができる。
【0126】
また、点灯累積時間に加算する点灯時間は、メインディスプレイ17が点灯状態であり、かつ静止画像が表示されている状態である場合に計測を行うため、一箇所に長時間固定表示を行うことによる有機EL素子の経年劣化に伴う、メインディスプレイ17の焼付きをも防止することができる。
【0127】
さらに、メインディスプレイ17を視認する必要性の低い微灯状態や一定時間以上キー操作が行われていない状態においては、ほぼ不必要であるキー機能表示部17aの表示を消灯または微灯状態よりも低い輝度で点灯するように制御するため、同一箇所に長時間固定表示を行うことによる有機EL素子の経年劣化を防止し、メインディスプレイ17に対する焼付きを回避することができる。
【0128】
なお、本実施形態においては、メインディスプレイ17は有機EL素子で構成される例を説明したが、これに限らず例えば無機EL素子、発光ダイオードなどの自発光型素子である場合に適用してもよい。また、表示部58はメインディスプレイ17に適用して説明したが、サブディスプレイ21にも同様に適用することができる。
【0129】
さらに、メインディスプレイ17の点灯状態は通常点灯状態、微灯状態および消灯状態の輝度の異なる3段階の点灯状態を設けた例を適用して説明したが、例えば通常点灯状態と消灯状態の2段階であってもよいし、さらに輝度の異なる段階の点灯状態を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明に係る携帯端末装置に適用可能な携帯電話機の外観の構成を示す図。
【図2】本発明に係る携帯端末装置に適用可能な携帯電話機の他の外観の構成を示す図。
【図3】本発明に係る携帯端末装置に適用可能な携帯電話機の内部の構成を示すブロック図。
【図4】図3の制御部により実行することができる機能的な構成を示すブロック図。
【図5】メインディスプレイの点等状態を説明する図であり、(A)は通常点灯状態を示す図、(B)は微灯状態を示す図、(C)は消灯状態を示す図、(D)はキー機能表示部が消灯または微灯状態よりも低い輝度で点灯した状態を示す図。
【図6】点等時間DBに格納された点灯時間設定テーブルの一例を示す図。
【図7】本実施形態における点灯時間取得処理の流れを説明するフローチャート。
【図8】本実施形態における他の点灯時間取得処理の流れを説明するフローチャート。
【図9】本実施形態における点灯時間制御処理の流れを説明するフローチャート。
【図10】本実施形態におけるキー機能表示制御処理の流れを説明するフローチャート。
【図11】本実施形態における消灯対象の文字列または記号を示す図。
【図12】本実施形態における入力部を介して入力された操作を検出したときにメインディスプレイに文字や画像を表示するときの制御部の処理を示すフローチャート。
【図13】本実施形態におけるキー機能表示部の消灯状態の例を示す図。
【図14】本実施形態における消灯対象の文字列をスクロールさせる状態を示す図。
【符号の説明】
【0131】
1 携帯電話機
14 操作キー
14a 第1ソフトキー
14b 第2ソフトキー
14c 確定キー
17 メインディスプレイ
17a キー機能表示部
20 CCDカメラ
41 制御部
42 記憶部
50 点灯時間計測部
51 点灯累積時間データベース(DB)
52 点灯時間データベース(DB)
53 点灯累積時間比較部
54 点灯時間設定部
55 入力部
56 点灯状態制御部
57 キー機能表示制御部
58 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1以上の異なる輝度で点灯する点灯状態を有し、前記点灯状態で所定時間点灯する表示手段と、
前記表示手段が前記点灯状態で点灯する点灯時間を計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された点灯時間を累積的に記憶する点灯累積時間記憶手段と、 前記表示手段の点灯累積時間閾値を保持し、前記点灯累積時間閾値に応じて決定された前記表示手段の少なくとも1以上の前記点灯状態の点灯時間を記憶する点灯時間記憶手段と、
前記点灯累積時間記憶手段に記憶された点灯累積時間と、前記点灯時間記憶手段に記憶された点灯累積時間閾値とを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づき、前記表示手段の少なくとも1以上の前記点灯状態の点灯時間を、前記点灯時間記憶手段に記憶された前記点灯累積時間閾値に応じて決定された点灯時間に設定する設定手段を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記計測手段は、前記表示手段の点灯状態の輝度に応じて前記点灯累積時間記憶手段に記憶する点灯時間の計測方法を変更することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記計測手段は、前記表示手段が前記点灯状態で点灯し、かつ静止画像が表示されている時間を点灯時間として計測することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記点灯時間記憶手段は、前記点灯累積時間閾値に応じて決定された前記表示手段の少なくとも1以上の前記点灯状態の点灯時間の設定可能範囲を記憶し、
前記設定手段は、前記点灯時間記憶手段に記憶された前記設定可能範囲内で前記点灯状態の点灯時間の設定が可能であることを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記表示手段は、所定輝度で点灯する第1の点灯状態と、
前記第1の点灯状態よりも低い輝度で点灯する第2の点灯状態とを有することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記表示手段が前記第2の点灯状態で点灯する場合、前記表示手段に表示された表示画像の少なくとも一部を消灯または前記第2の点灯状態よりも低い輝度で点灯することを特徴とする請求項5記載の携帯端末装置。
【請求項7】
入力手段と、
所定輝度で点灯する第1の点灯状態と、前記第1の点灯状態よりも低い輝度で点灯し、前記第1の点灯状態で点灯している場合に前記入力手段により所定時間入力を受け付けない場合に遷移する第2の点灯状態とを有し、かつ前記入力手段により入力を受け付けた後に実行される処理の概要が表示される入力処理表示領域を少なくとも有する表示手段と、 前記表示手段が前記第2の点灯状態で点灯した場合、前記入力処理表示領域を消灯または前記第2の点灯状態よりも低い輝度で点灯させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項8】
前記入力手段は、入力を受け付けた後に実行される処理が変更可能な操作キーを少なくとも有し、
前記表示手段の前記入力処理表示領域には、前記操作キーにより入力を受け付けた後に実行される処理の概要が表示されることを特徴とする請求項7記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記入力処理表示領域が消灯または前記第2の点灯状態よりも低い輝度で点灯している場合に前記入力手段より入力を受け付けた場合、
前記入力処理表示領域を含む前記表示手段を、前記第1の点灯状態に遷移させることを特徴とする請求項7記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記表示手段は、有機EL素子で構成されることを特徴とする請求項1または7記載の携帯端末装置。
【請求項11】
実行中のアプリケーションに応じた処理が割当てられる操作キーを含む入力手段と、
前記操作キーに割当てられる複数の処理のうち、所定の処理の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記操作キーに割当てられた処理を表す情報を表示する入力処理表示領域を有する表示手段と、
前記入力手段を介した操作が入力されたときに前記操作キーに割り当てられている処理が前記記憶手段に記憶された識別情報によって識別される処理に一致し、その後前記入力手段を介した操作が入力されないまま所定の時間が経過した場合に、前記入力処理表示領域の当該操作キーに割り当てられた処理を表す情報の表示状態を変更する表示制御手段とを備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項12】
前記表示制御手段によって表示状態を変更された状態とは、前記入力処理表示領域の当該操作キーに割当てられた処理を表す情報を表示しない状態であることを特徴とする請求項11に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
前記表示制御手段によって表示状態を変更された状態とは、前記入力処理表示領域の当該操作キーに割当てられた処理を表す情報の表示領域を前記表示手段の他の表示領域よりも輝度を下げて表示する状態であることを特徴とする請求項11に記載の携帯端末装置。
【請求項14】
前記表示制御手段によって表示状態を変更された状態とは、前記入力処理表示領域の当該操作キーに割当てられた処理を表す情報はその情報の表示領域内をスクロールさせるように表示する状態であることを特徴とする請求項11に記載の携帯端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−282320(P2009−282320A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−134588(P2008−134588)
【出願日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】