説明

携帯端末

【課題】簡易かつ効率的に第三者の悪用を防止することができる携帯端末の提供
【解決手段】 登録解除情報変更手段m19は、携帯端末M1がおかれた状態が異常状態であると判断した後から入力手段m1に対する入力禁止を解除するまでの間に、登録解除情報を変更する。また、異常状態であると判断した後で所定の時間が経過すると、登録解除情報を変更する。解除情報変更報知手段m21は、登録解除情報が変更されると、予め定められた通知先へ変更後の登録解除情報を知らせる。また、アドレス記憶手段m23に記憶しているメールアドレスに変更後の登録解除情報を送信する。これにより、第三者が登録解除情報を知り得たとしても、当該第三者が知った登録解除情報は既に適当でないものとすることができる。また、登録解除情報を定期的に変更することができる。よって、第三者による携帯端末の悪用をより効果的に防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末であって、特に、当該携帯端末の悪用を防止するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯端末の悪用防止方法について、図16に示す悪用防止システムを用いて説明する。悪用防止システム100は、携帯電話などの移動通信端末1010と、移動通信端末100と交信する無線基地局1012と、携帯電話網などの移動通信網1014と、Webブラウザからのリクエストに応じて要求されているHTMLファイルなどを送信可能なWebサーバ1016と、電子メールの送受信を担当するメールサーバ1018と、移動通信端末1010の位置情報などを記憶するDBサーバ1020と、移動通信端末1010の位置情報を受け取ったらその位置情報を知らせる電子メールをインターネット網1024を介して所有者の別の通信端末1030に送信などするアプリケーションサーバ1022とを備える。
【0003】
次に、悪用防止システム100の動作を図17に示すフローチャートに基づいて説明する。移動通信端末1010は、異常操作発生検出を行う(S10103)。ここでは、予め登録された情報を用いない操作が行われない場合、異常操作発生として検出される。例えば、移動通信端末1010の記憶部(図示せず)に記憶されている電話帳に登録されていない電話番号に対して発信しようとしたり、記憶部に記憶されているブックマークに登録されていないURLに対してアクセスしようとしたりすると、異常操作発生として検出される。
【0004】
移動通信端末1010は、異常操作発生と判断すると、解除コードの入力を促すメッセージが表示部に表示する(S10105)。移動通信端末1010は、テキスト領域に入力された解除コードが記憶している解除コードと不一致であると判断すると(S10107)、移動通信端末1010の操作を制限する(S10109)。操作制限後は、移動通信端末1010のキーボタンが押し下げられるなどのイベントが発生しても、そのイベント発生を悪用防止アプリケーション以外のアプリケーションに通知しない。
【0005】
移動通信端末1010は、移動通信端末1010のGPS機能等を用いて移動通信端末1010の位置情報を取得する(S10113)。そして、移動通信端末1010は、位置情報を電子メール送信機能を利用してサーバに通知する(S10115)。
【0006】
【特許文献1】特開2005−136920
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述の悪用防止システム100には、次のような問題点がある。移動通信端末1010は、異常操作発生検出を行っている。しかし、検出する異常操作は、予め登録された情報を用いない操作である。つまり、予め登録された情報を用いる場合には、悪用が可能となる。
【0008】
また、異常操作の検出にあたっては、第三者の何らかの操作が必要となる。つまり、第三者の操作がない場合、例えば、移動通信端末1010を落とした後、そのまま放置されている場合等には、その事実さえ知り得ない。また、放置状態にあるということは、第三者の使用の可能性を残しており、この状態を放置することは悪用防止の観点から好ましいことではない。
【0009】
さらに、移動通信端末1010を落とした場合、解除情報等のデータを落としたときの状態のまま放置することは、第三者による悪用の可能性を残すこととなる。例えば、事前に解除情報を知っていた第三者が携帯端末を取得した場合には、当該第三者による悪用を防止することができない。
【0010】
そこで、本発明は、簡易かつ効率的に第三者の悪用を防止することができる携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に関する課題を解決するための手段および発明の効果を以下に示す。
【0012】
本発明に係る携帯端末は、自らのおかれた状態を検出し、自らがおかれた状態が異常状態であるか否かを判断し、自らがおかれた状態が異常状態であると判断した場合、外部からの入力を受け付ける入力手段に対する入力を禁止する。
【0013】
これにより、携帯端末がおかれた状態に基づいて入力手段に対する入力の禁止を行うことができるので、容易に第三者による携帯端末の悪用を防止することができる。
【0014】
本発明に係る携帯端末は、自らに加わる加速度を検出し、検出した加速度に基づいて、自らがおかれた状態が異常状態であるか否かを判断し、自らがおかれた状態が異常状態であると判断した場合、外部からの入力を受け付ける入力手段に対する入力を禁止する。
【0015】
これにより、加速度に基づいた入力手段に対する入力の禁止を行うことができるので、容易に第三者による携帯端末の悪用を防止することができる。
【0016】
本発明に係る携帯端末は、自らの位置を検出を検出し、検出した位置に基づいて、自らがおかれた状態が異常状態であるか否かを判断し、自らがおかれた状態が異常状態であると判断した場合、外部からの入力を受け付ける入力手段に対する入力を禁止する。
【0017】
これにより、検出した位置がおかれた状態に基づいて入力手段に対する入力の禁止を行うことができるので、容易に第三者による携帯端末の悪用を防止することができる。
【0018】
本発明に係る携帯端末は、前記入力手段に対する入力禁止を解除するための解除情報を登録解除情報として記憶保持し、前記入力手段から前記解除情報を取得解除情報として取得し、前記取得解除情報及び前記解除情報記憶手段が記憶保持する前記登録解除情報に基づき、前記取得解除情報の適否を判断し、前記取得解除情報が適当であると判断すると、前記入力手段に対する入力禁止を解除し、自らがおかれた状態が異常状態であると判断した後から前記入力手段に対する入力禁止を解除するまでの間に、前記登録解除情報を変更する。
【0019】
これにより、登録解除情報の取得されるまでに、当該登録解除情報を変更することが可能となる。したがって、第三者が登録解除情報を知り得たとしても、当該第三者が知った登録解除情報は既に適当でないものとすることができる。つまり、第三者による携帯端末の悪用を効果的に防止することができる。
【0020】
本発明に係る携帯端末では、異常状態であると判断した後で所定の時間が経過すると、前記登録解除情報を変更する。
【0021】
これにより、登録解除情報を定期的に変更することができるので、第三者による携帯端末の悪用をより効果的に防止することができる。
【0022】
本発明に係る携帯端末では、異常状態であると判断した場合に、前記登録解除情報を変更する。
【0023】
これにより、携帯端末が異常状態となると登録解除情報を変更することができるので、既に登録解除情報を知っている第三者がいたとしても、第三者による携帯端末の悪用をより効果的に防止することができる。
【0024】
本発明に係る携帯端末では、入力が禁止されている前記入力手段に対して所定の入力操作があると、前記登録解除情報を変更する。
【0025】
これにより、携帯端末を手にしている第三者の使用を事前に防止することができる。
【0026】
本発明に係る携帯端末では、前記取得解除情報が適当でないと判断すると、前記登録解除情報を変更する。
【0027】
これにより、携帯端末を操作している第三者の使用を事前に防止することができる。
【0028】
本発明に係る携帯端末では、前記登録解除情報が変更されると、予め定められた通知先へ変更後の登録解除情報を知らせる。
【0029】
これにより、予め定められた者だけが、変更された解除情報を知ることが可能となる。
【0030】
本発明に係る携帯端末では、所定のメールアドレスを記憶しているアドレス記憶手段に記憶している前記メールアドレスに変更後の登録解除情報を送信する。
【0031】
これにより、携帯端末のメール機能を利用して、解除情報を知らせることができるので、携帯端末として効率的に解除情報の変更を知らせることができる。
【0032】
本発明に係る携帯端末では、落下状態を前記異常状態と判断する。
【0033】
これにより、携帯端末を落とした場合の当該携帯端末の悪用を防止することができる。
【0034】
本発明に係る携帯端末では、取得した加速度が所定の値を超えた場合に、前記落下状態とする。
【0035】
これにより、容易に携帯端末の落下を判断することができる。
【0036】
本発明に係る携帯端末では、自らが放置状態にあることを異常状態と判断する。
【0037】
これにより、携帯端末が放置されている場合の当該携帯端末の悪用を防止することができる。
【0038】
本発明に係る携帯端末では、取得した加速度が、所定の時間内において所定の範囲内での変化しかない場合に、前記放置状態とする。
【0039】
これにより、容易に携帯端末が放置されているか否かを判断することができる。
【0040】
ここで、請求項に記載されている要素と実施例における要素との対応関係を示す。携帯端末は携帯電話11に対応する。入力手段は入力キー117に、状態検出手段は加速度センサ114に、加速度検出手段は加速度センサ114に、状態判断手段はCPU111及びメモリ113に、入力禁止手段m7はCPU111及びメモリ113に、解除情報記憶手段はメモリ113に、解除情報獲得手段m13は入力キー117に、解除情報判断手段はCPU111及びメモリ113に、入力禁止解除手段はCPU111及びメモリ113に、登録解除情報変更手段はCPU111及びメモリ113に、及び解除情報変更報知手段はCPU111、メモリ113及び送受信回路115に、それぞれ対応する。
【0041】
状態判断手段はステップS13〜S19、S1701〜S1721の処理を、入力禁止手段はステップS21の処理を、解除情報取得手段はステップS31の処理を、解除情報判断手段はステップS33、S3301〜S3309の処理を、入力禁止解除手段はステップS3117の処理を、登録解除情報変更手段はステップS41〜S45、S4501〜S4505の処理を、解除情報変更報知手段はステップS4507〜S4513の処理を、それぞれ実行する。
【0042】
解除情報は解除パスワードに、登録解除情報はメモリ113に記憶された解除パスワードに、取得解除情報は入力キー117から取得した解除パスワードに、それぞれ対応する。
【0043】
「異常状態」とは、携帯端末のユーザの意志とは関係なく、当該携帯端末のユーザ以外の第三者によって、当該携帯端末が利用される可能性がある状態をいう。本実施例においては、携帯電話が落下した場合、衝撃を受けた場合、放置されている場合をいう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
本発明における携帯端末の実施例を以下において説明する。
【実施例1】
【0045】
1.概要
本発明に係る携帯端末の実施例1に係る機能ブロック図を図1に示す。携帯端末M1は、入力手段m1、加速度検出手段m3、状態判断手段m5、入力禁止手段m7、解除情報記憶手段m11、解除情報獲得手段m13、解除情報判断手段m15、入力禁止解除手段m17、登録解除情報変更手段m19、及び解除情報変更報知手段m21を有している。
【0046】
入力手段m1は、外部からの入力を受け付ける。加速度検出手段m3は、携帯端末M1に加わる加速度を検出する。
【0047】
状態判断手段m5は、検出した加速度に基づいて、携帯端末M1がおかれた状態が異常状態であるか否かを判断する。また、状態判断手段m5は、落下状態を前記異常状態と判断する。さらに、状態判断手段m5は、取得した加速度が所定の値を超えた場合に、落下状態とする。さらに、状態判断手段m5は、自らが放置状態にあることを異常状態と判断する。さらに、状態判断手段m5は、取得した加速度が、所定の時間内において所定の範囲内での変化しかない場合に、放置状態とする。
【0048】
入力禁止手段m7は、携帯端末M1がおかれた状態が異常状態であると判断した場合、入力手段m1に対する入力を禁止する。
【0049】
解除情報記憶手段m11は、入力手段m1に対する入力禁止を解除するための解除情報を登録解除情報として記憶保持する。解除情報取得手段m13は、入力手段m1から解除情報を取得解除情報として取得する。解除情報判断手段m15は、登録解除情報及び取得解除情報に基づき、取得解除情報の適否を判断する。入力禁止解除手段m17は、取得解除情報が適当であると判断すると、入力手段m1に対する入力禁止を解除する。
【0050】
登録解除情報変更手段m19は、携帯端末M1がおかれた状態が異常状態であると判断した後から入力手段m1に対する入力禁止を解除するまでの間に、登録解除情報を変更する。また、登録解除情報変更手段m19は、異常状態であると判断した後で所定の時間が経過すると、登録解除情報を変更する。
【0051】
解除情報変更報知手段m21は、登録解除情報が変更されると、予め定められた通知先へ変更後の登録解除情報を知らせる。また、解除情報変更報知手段m21は、所定のメールアドレスを記憶しているアドレス記憶手段m23に記憶しているメールアドレスに変更後の登録解除情報を送信する。
【0052】
これにより、加速度に基づいた入力手段に対する入力の禁止を行うことができるので、容易に第三者による携帯端末の悪用を防止することができる。また、第三者が登録解除情報を知り得たとしても、当該第三者が知った登録解除情報は既に適当でないものとすることができるので、第三者による携帯端末の悪用を効果的に防止することができる。さらに、登録解除情報を定期的に変更することができるので、第三者による携帯端末の悪用をより効果的に防止することができる。
【0053】
さらに、予め定められた者だけが、変更された解除情報を知ることが可能となる。さらに、携帯端末のメール機能を利用して、解除情報を知らせることができるので、携帯端末として効率的に解除情報の変更を知らせることができる。
【0054】
さらに、携帯端末を落とした場合の当該携帯端末の悪用を防止することができる。さらに、容易に携帯端末の落下を判断することができる。さらに、携帯端末が放置されている場合の当該携帯端末の悪用を防止することができる。さらに、容易に携帯端末が放置されているか否かを判断することができる。
【0055】
2. ハードウェア構成
本発明に係る携帯端末である携帯電話11のハードウェア構成を図2を用いて説明する。携帯電話11は、CPU111、メモリ113、加速度センサ114、送受信回路115、GPS回路116、入力キー117、及びLCD118を有している。
【0056】
CPU111は、メモリ113に記録されている携帯電話用オペレーティング・システム(OS)、悪用防止プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ113は、CPU111に対して作業領域を提供する。また、メモリ113は、携帯電話用OS、悪用防止プログラム等その他のアプリケーションプログラムを記憶保持している。さらに、メモリ113は、加速度履歴情報、状態記録情報、解除パスワード、緊急時メールアドレス等のデータを記憶保持している。
【0057】
加速度センサ114は、携帯電話11に加わる加速度を検出する。送受信回路115は、携帯電話網を介して他の携帯電話、固定電話等と通話、及び電子メールの送受信を行う。GPS回路116は、複数のGPS衛星から送信される電波を受信し、携帯電話11の現在の位置を検出する。入力キー117は、テンキー等のキーボード、その他のボタンを有し、外部からの操作入力を受け付ける。LCD118は、ユーザーインターフェイス等の画像を表示する。
【0058】
3. データ
携帯電話11のメモリ113に記憶されている加速度履歴情報、状態記録情報等について以下において説明する。
【0059】
3.1. 加速度履歴情報
加速度履歴情報について図3を用いて説明する。加速度履歴情報は、加速度センサ114が取得した加速度が、当該加速度を取得した時間と対応付けられて記録されるものである。加速度履歴情報は、[取得時間]列及び[加速度]列を有している。
【0060】
[取得時間]列には、加速度センサ114が加速度を取得した時間が記述される。[加速度]列には、加速度センサ114が実際に取得した加速度の値が記述される。
【0061】
このように加速度の履歴を保持することによって、現在の携帯電話11がどのような状態にあるのかを判断することができる。例えば、所定の期間、加速度の値に変化がない、若しくは変化があったとしてもわずかしかない場合には、携帯電話11は放置状態あると判断することができる。
【0062】
3.2. 状態記録情報
状態記録情報とは、携帯電話11において入力キー117から所定の操作が禁止されている状態において、当該携帯電話11が現在どのような状態にあるのかを示す情報である。状態記録情報のデータ構造を図4を用いて説明する。状態記録情報は、[状態]列、[位置情報]列、[解除パスワード]列、及び[解除エラー]列を有している。
【0063】
[状態]列には、携帯電話11の現在の状態が記述される。具体的には、「落下」、「衝撃」、「放置」のどの状態にあるのかが、ステップS1703、S1709、S1717(図6参照)での判断に基づいて記述される。[位置情報]列には、GPS回路116によって取得された現在の携帯電話11の位置が記述される。[解除パスワード]列には、メモリ113に登録されている現在の解除パスワードが記述される。[解除エラー]列には、解除パスワードの入力を現在携帯電話11を手にしているユーザに促し、当該ユーザが正確に解除パスワードを入力できたかできなかったか、が記述される。ユーザが正確に解除パスワードを入力できなたかできなかった場合には、「○」が記述される。つまり、現在、解除パスワードの入力エラー状態にあることを示す。なお、初期値においては「×」が記述されている。
【0064】
3.3. その他の情報
解除パスワードとは、携帯電話11において入力キー117から所定の操作が禁止されている状態(入力キーロック状態)となった場合に、当該入力キーロック状態を解除するためのパスワードをいう。解除パスワードについては、予め設定しておき、設定した解除パスワードをユーザに知らせる。又は、ユーザ自身が予め設定しておく。
【0065】
緊急時メールアドレスとは、携帯電話11が「落下」、「衝撃」、「放置」等の異常状態にある場合に、ユーザにその旨を通知する際のメールアドレスをいう。本実施例においては、携帯電話11のユーザが利用しやすいユーザ固有のメールアドレスを予め登録しておく。
【0066】
4. 携帯電話11の動作
携帯電話11には、入力キー117がロックされていない状態(通常状態)と入力キー117がロックされている状態(入力キーロック状態)とがある。以下において、それぞれの状態における携帯電話11のCPU111が悪用防止プログラムに基づいて行う処理について説明する。
【0067】
4.1. 通常状態処理
携帯電話11のCPU111が悪用防止プログラムに基づいて行う通常状態処理について、図5を用いて説明する。携帯電話11のCPU111は、電源がオンになったと判断すると(S11)、加速度センサ114から加速度を取得する(S13)。また、CPU111は取得した加速度を加速度履歴情報へ記述する(S15)。
【0068】
そして、CPU111は、取得した加速度に基づいて、現在の携帯電話11の状態を判断する状態判断処理を実行する(S17)。ここで、状態判断処理について、図6を用いて説明する。
【0069】
CPU111は、加速度を獲得すると、当該加速度情報の値が落下しきい値より大きいか否かを判断する(S1701)。ここで、落下しきい値とは、携帯電話11が落下したか否かを判断するための値である。CPU111は、落下しきい値より大きいと判断すると、携帯電話11が落下したと判断する(S1703)そして、CPU111は、状態記録情報に落下した旨を記述する(S1705)。具体的には、状態記録情報の[状態]列に「落下」と記述する。
【0070】
CPU111は、ステップS1701において当該加速度の値が落下しきい値より大きくないと判断すると、次ぎに、当該加速度の値が衝撃しきい値より大きいか否かを判断する(S1707)。ここで、衝撃しきい値とは、携帯電話11が衝撃を受けたか否かを判断するための値である。なお、衝撃しきい値は、落下しきい値より小さい値となる。CPU111は、衝撃しきい値より大きいと判断すると、携帯電話11が衝撃を受けたと判断する(S1709)そして、CPU111は、状態記録情報に衝撃を受けた旨を記述する(S1711)。具体的には、状態記録情報の[状態]列に「衝撃」と記述する。
【0071】
さらに、CPU111は、ステップS1707において当該加速度の値が衝撃しきい値より大きくないと判断すると、次ぎに、加速度履歴情報をメモリ113から取得する(S1713)。そして、CPU111は、加速度の値が所定時間以上、変化がしてないか否かを判断する(S1715)。ここで、加速度の値に変化がないとは、全く加速度の値が変化しない場合のみならず、所定の範囲内での変化しかない場合も含む。なお、所定時間以上の判断に際しては、携帯電話11が有するタイマー回路を用いる。以下、時間に関する判断においては、当該タイマー回路を用いる。
【0072】
CPU111は、変化がないと判断すると、当該携帯電話11が充電中であるか否かを判断する(S1716)。CPU111は、充電中でないと判断すると、携帯電話11が放置されていると判断する(S1717)そして、CPU111は、状態記録情報に放置されている旨を記述する(S119)。具体的には、状態記録情報の[状態]列に「放置」と記述する。
【0073】
CPU111は、携帯電話11について、落下している、衝撃を受けた、及び放置されていると判断した場合、異常状態にあると判断する(S1721)。このように、CPU111は、検出した加速度に基づいて、携帯電話11がおかれた状態が異常状態であるか否かを判断する。
【0074】
図5に戻って、CPU111は、携帯電話11のおかれた状態が異常状態であると判断すると、入力キー117に対する所定の操作入力を禁止するために入力キー117をロックする(S21)。そして、CPU111は、現在の携帯電話11の状態をユーザに知らせるための状態報知処理を実行する(S23)。ここで、状態報知処理について、図7を用いて説明する。
【0075】
CPU111は、GPS回路116を介して、現在の位置を示す位置情報を取得する(S2301)。また、CPU111は、現在の解除パスワードをハードディスク213から取得する(S2303)。CPU111は、取得した位置情報及び解除パスワードを状態記録情報へ記録する(S2305)。さらに、CPU111は、現在は解除パスワードの入力において誤った解除パスワードが入力された解除エラー場面ではないので、状態記録情報へその旨記録する(S2307)。
【0076】
また、CPU111は、現在の時刻を取得する(S2309)。さらに、CPU111は、ハードディスク213から緊急時メールアドレスを取得する(S2311)。さらに、CPU111は、メモリ113から状態記録情報を取得する(S2312)。
【0077】
そして、CPU111は、状態記録情報、現在時刻、及び緊急時メールアドレスに基づいて、状態告知メールを生成する(S2313)。CPU111は、生成した状態告知メールを緊急時メールアドレスへ送信する(S2315)。
【0078】
図8Aに取得した状態記録情報の一例を示す。また、図8Bに図8Aに示す状態記録情報から生成される状態告知メールの一例を示す。状態告知メールの本文には、少なくとも、携帯電話11の現在の状態、現在位置、及び現在の解除パスワードが含まれる。なお、本文の内容については、予めひな形がハードディスク213へ記憶されている。CPU111は、状態記録情報から所定の値を取得して、対応する部分にその内容をあてはめることによって、状態告知メールを生成する。
【0079】
4.2. 入力キーロック状態処理
次ぎに、携帯電話11のCPU111が悪用防止プログラムに基づいて行う入力キーロック状態処理について、図9を用いて説明する。携帯電話11のCPU111は、入力キー117からの所定の動作に対する外部からの操作入力が禁止されている状態、つまり所定の動作に対して入力キー117がロックされている状態において、入力キー117からの入力があったと判断すると(S31)、解除パスワード確認処理を実行する(S33)。
【0080】
また、CPU111は、入力キー117をロックしてから、予め設定された定期連絡のための期間(定期連絡期間)が経過したと判断すると(S35)、定期連絡処理を実行する(S37)。ここで、定期連絡期間とは、携帯電話11が入力キーロック状態となっていることを当該携帯電話11の真のユーザが忘れないようにするためのメールを配信する期間をいう、
さらに、CPU111は、状態記録情報を取得し(S41)、現在の状態を判断する(S43)。CPU111は、現在の状態が放置状態であると判断すると、解除パスワード変更処理を実行する(S45)。CPU111は、電源がオフとなるまで、これまでの処理を繰り返す(S47)。以下において、解除パスワード確認処理(S33)、定期連絡処理(S37)、及び解除パスワード変更処理(S45)について説明する。
【0081】
4.2.1 解除パスワード確認処理
CPU111が行う解除パスワード確認処理について、図10用いて説明する。CPU111は、ステップS31(図9参照)における入力が所定の動作であるか否かを判断する(S3301)。外部からの操作入力が禁止される所定の動作(以下、入力禁止操作とする。)とは、外部への通話発信、電子メールの送信、アドレス帳の閲覧・登録・変更等の携帯電話11のユーザが望まない第三者の使用態様に関する動作をいう。CPU111は、入力された操作が入力禁止操作であると判断すると解除パスワードの入力を求めるメッセージをLCD118へ出力する(S3303)。CPU111は、入力キー117を介し現在において携帯電話11を手にしているユーザから解除パスワードを取得する(S3305)。この時に取得した解除パスワードを、取得解除パスワードとする。
【0082】
CPU111は、メモリ113に登録されている解除パスワード(以下、登録解除パスワードとする。)を取得する(S3307)。そして、CPU111は、取得解除パスワードと登録解除パスワードとが一致するか否かを判断する(S3308)。つまり、取得解除パスワードが正しい解除パスワードであるか否かを判断する。
【0083】
CPU111は、取得解除パスワードと登録解除パスワードとが一致しないと判断すると、正確に解除パスワードを入力できなたかできなかった旨を状態記録情報に記述する。S3309)。具体的には、状態記録情報の[解除エラー]列に「○」を記述する。
【0084】
また、CPU111は、現在の時刻を取得する(S3310)。さらに、CPU111は、ハードディスク213から緊急時メールアドレスを取得する(S3311)。さらに、CPU111は、メモリ113から状態記録情報を取得する(S3312)。
【0085】
そして、CPU111は、状態記録情報、現在時刻、及び緊急時メールアドレスに基づいて、入力キーロック状態の解除エラーがあった旨を知らせる解除エラー告知メールを生成する(S3313)。CPU111は、生成した解除エラー告知メールを緊急時メールアドレスへ送信する(S3315)。
【0086】
図11Aに取得した状態記録情報の一例を示す。また、図11Bに図11Aに示す状態記録情報から生成される解除エラー告知メールの一例を示す。解除エラー告知メールの本文には、少なくとも、携帯電話11の現在の状態、現在位置、及び現在の解除パスワードが含まれる。
【0087】
図10に戻って、CPU111は、ステップS3309において取得解除パスワードと登録解除パスワードとが一致すると判断、つまり取得解除パスワードは正しいパスワードであると判断すると、入力キーロック状態を解除する(S3317)。そして、CPU111は、通常状態処理(図5参照)を実行する(S3319)。
【0088】
4.2.2 定期連絡処理
CPU111が行う定期連絡処理について、図12用いて説明する。CPU111は、定期連絡期間が過ぎたと判断すると(図9参照)、現在の時刻を取得する(S3701)。さらに、CPU111は、ハードディスク213から緊急時メールアドレスを取得する(S3703)。さらに、CPU111は、メモリ113から状態記録情報を取得する(S3704)。
【0089】
そして、CPU111は、状態記録情報、現在時刻、及び緊急時メールアドレスに基づいて、定期連絡期間を過ぎても異常状態ある旨を知らせる定期連絡メールを生成する(S3705)。CPU111は、生成した定期連絡メールを緊急時メールアドレスへ送信する(S3707)。
【0090】
図13Aに取得した状態記録情報の一例を示す。また、図13Bに図13Aに示す状態記録情報から生成される定期連絡メールの一例を示す。定期連絡メールの本文には、少なくとも、携帯電話11の現在の状態、現在位置、及び現在の解除パスワードが含まれる。
【0091】
4.2.3 解除パスワード変更処理
CPU111は、長期間、携帯電話11が放置状態にあると判断すると、自動的に解除パスワードを変更する。これによって、第三者が解除パスワードを知り得る可能性を低くすることができる。CPU111が行う解除パスワード変更処理について、図14用いて説明する。
【0092】
CPU111は、入力キーロック状態となってからパスワード変更期間が経過したと判断すると(S4501)、解除パスワードを新たに生成する(S4503)。そして、CPU111は、生成した解除パスワードをメモリ113に現在登録している解除パスワードに代えて、新たに記憶する(S4505)。
【0093】
CPU111、現在の時刻を取得する(S4507)。さらに、CPU111は、ハードディスク213から緊急時メールアドレスを取得する(S4509)。さらに、CPU111は、メモリ113から状態記録情報を取得する(S4510)。
【0094】
そして、CPU111は、状態記録情報、現在時刻、緊急時メールアドレス、及び新たに生成した解除パスワードに基づいて、解除パスワードが変更された旨を知らせる解除パスワード変更メールを生成する(S4511)。CPU111は、生成した解除パスワード変更メールを緊急時メールアドレスへ送信する(S4513)。
【0095】
図15Aに取得した状態記録情報の一例を示す。また、図15Bに図15Aに示す状態記録情報から生成される解除パスワード変更メールの一例を示す。解除パスワード変更メールの本文には、少なくとも、携帯電話11の現在の状態、現在位置、及び変更後の解除パスワードが含まれる。
【0096】
[その他の実施例]
(1)解除パスワードの変更
前述の実施例1においては、入力キーロック状態となってからパスワード変更期間が過ぎてから解除パスワードの変更を行うこととした。しかし、解除パスワードを変更するものであれば、これに限定されない。例えば、入力キーロック状態となったときに、解除パスワードを変更するものとしてもよい。これにより、携帯電話11が放置等の異常状態となった後は、真のユーザのみが変更後の解除パスワードを知ることとなるので、第三者の悪用を防止できる。
【0097】
また、第三者による操作入力があったときに、解除パスワードを変更するものとしてもよい。第三者による操作入力があったということは、悪用される可能性が高いことを意味するので、このときに解除パスワードを変更することによって、当該第三者の悪用を効率的に防止することができる。
【0098】
さらに、第三者から獲得した解除パスワードが適当なものでなかったときに、解除パスワードを変更するものとしてもよい。第三者から獲得した解除パスワードが適当なものでないということは、第三者は何らかの意志を持って当該携帯電話11を使用しようとしていると考えられるので、悪用される可能性が非常に高いことを意味する。したがって、このときに解除パスワードを変更することによって、当該第三者の悪用を効率的に防止することができる。
【0099】
さらに、上記各タイミングでの解除パスワードの変更を組み合わせるようにしてもよい。これにより、より確実に第三者の悪用を防止することができる。
【0100】
さらに、解除パスワードの変更が生ずる毎に、解除パスワードを複雑なもとするようにしてもよい。例えば、解除パスワードの桁数を増加させるようにしてもよい。
【0101】
さらに、解除パスワードの変更に伴って、内部データに対して暗号化をかけるようにしてもよい。さらに、解除パスワードの変更に伴って、暗号化の方式を変更するようにしてもよい。
【0102】
(2)メール送信
前述の実施例1においては、状態告知メール、解除エラー告知メール等の各メールを予め登録されたユーザ固有の電子メールアドレスへ送信することとした。しかし、前述の各メールを携帯電話11の真のユーザ若しくは当該ユーザに関係する者へ送信できるものであれば、これに限定されない。例えば、予め定められた所定のメールサーバへ送信することとするようにしてもよい。これにより、携帯電話11の状態を一括して管理することができる。
【0103】
また、携帯電話11の真のユーザへ送信する前に、所定のメールサーバへ送信することとすることによって、当該メールサーバ若しくは当該メールサーバに接続された他のサーバにおいて、前記各メールに対して加工処理を行うことが可能となる。例えば、前記各メールに含まれる位置情報に基づき、当該位置情報に対応する地図情報を前記各メールに添付して、真のユーザに送信するようにしてもよい。これにより、携帯電話11が存在する場所をより正確に把握することができる。
【0104】
(3)状態判断
前述の実施例1においては、異常状態として落下、衝撃、放置を例示したが、段三者による悪用が想定される状態であれば、これに限定されない。
【0105】
また、前述の実施例1においては、加速度センサ114から取得した加速度の値が、落下しきい値、衝撃しきい値を超えた場合に、携帯電話11が落下した、衝撃を受けたと判断したが、落下や衝撃等の異常状態を判断できるものであれば、これに限定されない。例えば、予め落下したときや衝撃を受けたとき等、異常状態の典型的な加速度の動きを記憶しておき、加速度履歴情報からそれぞれの異常状態を判断するようにしてもよい。
【0106】
(4)携帯電話
前述の実施例1においては、携帯端末として携帯電話11を示したが、これに限定されない。例えば、PDA等の通信端末であってもよい。
【0107】
また、前述の実施例1においては、一般的な携帯電話通信網を利用する携帯電話を例示したが、これに限定されない。例えば、IP網を利用したIP電話等であってもよい。
【0108】
(5)携帯電話のおかれた状態の検出(状態検出手段)
前述の実施例1においては、加速度センサ114を用いて、携帯電話11の状態を検出することとした。しかし、携帯端末の状態を検出できるものであれば、これに限定されない。例えば、携帯電話11が有する位置検出手段としてのGPS回路116を用いて、携帯電話11の状態を検出するようにしてもよい。GPS回路116によって検出された携帯電話11の位置が予め定められた範囲外に移動すれば、当該携帯電話11が他人に持ち去れた等と判断し、異常状態と判断する。
【0109】
また、前述の実施例1における加速度センサ114による検出と前述のGPS回路116による検出とを組み合わせるようにしてもよい。
【0110】
(6)状態判断の自己学習
さらに、前述の実施例1に加えて、加速度センサ114によって、携帯電話11の状態の判断に伴って、状態判断の判断基準を自己学習するようにしてもよい。予め設定された落下しきい値等のデータに基づいて携帯電話11が落下等と判断し、ロック状態としたが、すぐにロック状態が解消された場合には、当該落下しきい値等を増減することによって、変更するようにすればよい。
【0111】
また、携帯電話11を利用するユーザが移動するルートを予め設定している場合には、それから外れたルートを通る場合に異常状態と判断し、ロック状態としたが、すぐにロック状態が解消された場合には、当該ルートについては異常状態としないようにルートの設定を変更するようにすればよい。なお、当該落下しきい値、ルート等の変更にあたっては、一般的な自己学習機能を付加すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明における携帯端末の実施例1における機能ブロック図を示した図である。
【図2】携帯電話11のハードウェア構成を示した図である。
【図3】加速度履歴情報のデータ構造を示した図である。
【図4】状態記録情報のデータ構成を示した図である。
【図5】通常状態処理を示したフローチャートである。
【図6】状態判断処理を示したフローチャートである。
【図7】状態報知処理を示したフローチャートである。
【図8】状態告知メールの一例を示した図であり、Aは状態告知メールを生成する際の状態記録情報を、BはAの状態記録情報に基づいて生成される状態告知メールの一例を示した図である。
【図9】入力キーロック状態処理を示したフローチャートである。
【図10】解除パスワード確認処理を示したフローチャートである。
【図11】解除エラー告知メールの一例を示した図であり、Aは解除エラー告知メールを生成する際の状態記録情報を、BはAの状態記録情報に基づいて生成される解除エラー告知メールの一例を示した図である。
【図12】定期連絡処理を示したフローチャートである。
【図13】定期連絡メールの一例を示した図であり、Aは定期連絡メールを生成する際の状態記録情報を、BはAの状態記録情報に基づいて生成される定期連絡メールの一例を示した図である。
【図14】解除パスワード変更処理を示したフローチャートである。
【図15】解除パスワード変更メールの一例を示した図であり、Aは解除パスワード変更メールを生成する際の状態記録情報を、BはAの状態記録情報に基づいて生成される解除パスワード変更メールの一例を示した図である。
【図16】従来の携帯電話の悪用防止方法を説明するための図である。
【図17】従来の携帯電話の悪用防止方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0113】
M1・・・・・携帯端末
m1・・・・・入力手段
m3・・・・・加速度検出手段
m5・・・・・状態判断手段
m7・・・・・入力禁止手段
m11・・・・・解除情報記憶手段
m13・・・・・解除情報取得手段
m15・・・・・解除情報判断手段
m17・・・・・入力禁止解除手段
m19・・・・・登録解除情報変更手段
m21・・・・・解除情報変更報知手段
m23・・・・・アドレス記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からの入力を受け付ける入力手段、
自らのおかれた状態を検出する状態検出手段、
自らがおかれた状態が異常状態であるか否かを判断する状態判断手段、
自らがおかれた状態が異常状態であると判断した場合、前記入力手段に対する入力を禁止する入力禁止手段、
を有する携帯端末。
【請求項2】
請求項1に係る携帯端末において、
前記状態検出手段は、
自らに加わる加速度を検出する加速度検出手段、
を有し、
前記状態判断手段は、
検出した加速度に基づいて、自らがおかれた状態が異常状態であるか否かを判断すること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項3】
請求項1に係る携帯端末において、
前記状態検出手段は、
自らの位置を検出する位置検出手段、
を有し、
前記状態判断手段は、
検出した位置に基づいて、自らがおかれた状態が異常状態であるか否かを判断すること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項4】
請求項1〜請求項3に係る携帯端末のいずれかにおいて、
前記携帯端末は、さらに、
前記入力手段に対する入力禁止を解除するための解除情報を登録解除情報として記憶保持する解除情報記憶手段、
前記入力手段から前記解除情報を取得解除情報として取得する解除情報取得手段、
前記登録解除情報及び前記取得解除情報に基づき、前記取得解除情報の適否を判断する解除情報判断手段、
前記取得解除情報が適当であると判断すると、前記入力手段に対する入力禁止を解除する入力禁止解除手段、
自らがおかれた状態が異常状態であると判断した後から前記入力手段に対する入力禁止を解除するまでの間に、前記登録解除情報を変更する登録解除情報変更手段、
を有する携帯端末。
【請求項5】
請求項4に係る携帯端末において、
前記登録解除情報変更手段は、
異常状態であると判断した後で所定の時間が経過すると、前記登録解除情報を変更すること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項6】
請求項4に係る携帯端末において、
前記登録解除情報変更手段は、
異常状態であると判断した場合に、前記登録解除情報を変更すること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項7】
請求項4に係る携帯端末において、
前記登録解除情報変更手段は、
入力が禁止されている前記入力手段に対して所定の入力操作があると、前記登録解除情報を変更すること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項8】
請求項4に係る携帯端末において、
前記登録解除情報変更手段は、
前記取得解除情報が適当でないと判断すると、前記登録解除情報を変更すること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項9】
請求項4〜請求項8に係る携帯端末のいずれかにおいて、さらに、
前記登録解除情報が変更されると、予め定められた通知先へ変更後の登録解除情報を知らせる解除情報変更報知手段、
を有する携帯端末。
【請求項10】
請求項9に係る携帯端末において、
前記解除情報変更報知手段は、
所定のメールアドレスを記憶しているアドレス記憶手段に記憶している前記メールアドレスに変更後の登録解除情報を送信すること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項11】
請求項2、請求項4〜請求項10に係る携帯端末のいずれかにおいて、
前記状態判断手段は、
落下状態を前記異常状態と判断すること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項12】
請求項11に係る携帯端末において、
前記状態判断手段は、
取得した加速度が所定の値を超えた場合に、前記落下状態とすること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項13】
請求項2、請求項4〜請求項10に係る携帯端末のいずれかにおいて、
前記状態判断手段は、
自らが放置状態にあることを異常状態と判断すること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項14】
請求項13に係る携帯端末において、
前記状態判断手段は、
取得した加速度が、所定の時間内において所定の範囲内での変化しかない場合に、前記放置状態とすること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項15】
携帯端末の悪用を防止するための携帯端末用悪用防止プログラムであって、
携帯端末に対して、
携帯端末がおかれた状態を検出させるステップ、
携帯端末がおかれた状態が異常状態であるか否かを判断させるステップ、
携帯端末がおかれた状態が異常状態であると判断した場合、入力手段に対する入力を禁止させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項16】
請求項15に係る携帯端末用悪用防止プログラムにおいて、
携帯端末に加わる加速度を検出させることによって、前記携帯電話がおかれた状態を検出させ、
検出した加速度に基づいて、携帯端末がおかれた状態が異常状態であるか否かを判断させること、
を特徴とする携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項17】
請求項15に係る携帯端末用悪用防止プログラムにおいて、
携帯端末の位置を検出させることによって、前記携帯電話がおかれた状態を検出させ、
検出した位置に基づいて、携帯端末がおかれた状態が異常状態であるか否かを判断させること、
を特徴とする携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項18】
請求項15〜請求項17に係る携帯端末用悪用防止プログラムのいずれかにおいて、
前記携帯端末に対して、さらに、
解除情報記憶手段に前記入力手段に対する入力禁止を解除するための解除情報を登録解除情報として記憶保持させるステップ、
前記入力手段から前記解除情報を取得解除情報として取得させるステップ、
前記登録解除情報及び前記取得解除情報に基づき、前記取得解除情報の適否を判断させるステップ、
前記取得解除情報が適当であると判断すると、前記入力手段に対する入力禁止を解除させるステップ、
携帯端末がおかれた状態が異常状態であると判断した後に、前記登録解除情報を変更させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項19】
請求項18に係る携帯端末用悪用防止プログラムにおいて、
異常状態であると判断した後で所定の時間が経過すると、前記登録解除情報を変更させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項20】
請求項18に係る携帯端末用悪用防止プログラムにおいて、
異常状態であると判断した場合に、前記登録解除情報を変更させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項21】
請求項18に係る携帯端末用悪用防止プログラムにおいて、
入力が禁止されている前記入力手段に対して所定の入力操作があると、前記登録解除情報を変更させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項22】
請求項18に係る携帯端末用悪用防止プログラムにおいて、
前記取得解除情報が適当でないと判断すると、前記登録解除情報を変更させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項23】
請求項18〜請求項22に係る携帯端末用悪用防止プログラムのいずれかにおいて、
前記携帯端末に対して、さらに、
前記登録解除情報が変更されると、予め定められた通知先へ変更後の登録解除情報を知らせるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項24】
請求項23に係る携帯端末用悪用防止プログラムにおいて、
所定のメールアドレスを記憶しているアドレス記憶手段に記憶している前記メールアドレスに変更後の登録解除情報を送信させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項25】
請求項16、請求項18〜請求項24に係る携帯端末用悪用防止プログラムのいずれかにおいて、
落下状態を前記異常状態と判断させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項26】
請求項25に係る携帯端末用悪用防止プログラムにおいて、
取得した加速度が所定の値を超えた場合に、前記落下状態と判断させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項27】
請求項16、請求項18〜請求項24に係る携帯端末用悪用防止プログラムのいずれかにおいて、
携帯端末が放置状態にあることを異常状態と判断させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項28】
請求項27に係る携帯端末用悪用防止プログラムにおいて、
取得した加速度が、所定の時間内において所定の範囲内での変化しかない場合に、前記放置状態と判断させるステップ、
を実行させる携帯端末用悪用防止プログラム。
【請求項29】
携帯端末の悪用を防止するための携帯端末用悪用の防止方法であって、
携帯端末が、自らに加わる加速度を検出し、
携帯端末が、検出した加速度に基づいて、携帯端末がおかれた状態が異常状態であるか否かを判断し、
携帯端末が、自らおかれた状態が異常状態であると判断した場合、入力手段に対する入力を禁止し、
携帯端末が、自らおかれた状態が異常状態であると判断した後に、前記登録解除情報を変更すること、
を特徴とする携帯端末の悪用防止方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−13546(P2007−13546A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−191473(P2005−191473)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(594103286)株式会社フェイス (23)
【Fターム(参考)】