説明

携帯端末

【課題】本発明は、データの表示及び入力の双方を行うタッチスクリーンを備え、ユーザによる簡単な操作で、表示データの拡大または縮小を行うことができる携帯端末を提供する。
【解決手段】データの表示及び入力を行うタッチスクリーンを備えるとともに、タッチスクリーンを介して円弧状の線図が入力されたときに、この線図の入力経路を検出する検出手段(S103)と、検出された入力経路に基づいて拡大モードか縮小モードかを設定する設定手段(S107)と、拡大モードが設定された場合、タッチスクリーンの表示データを拡大表示し(S109)、縮小モードが設定された場合、タッチスクリーンの表示データを縮小表示する表示制御手段(S111)とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データの表示・入力を行うタッチスクリーンを備え、タッチスクリーンを介した入力に基づいてタッチスクリーンに表示されているデータを拡大または縮小することができる携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末においては、デスクトップ・パーソナルコンピュータの場合とは異なり、携帯するために端末本体を小型化する必要がある。それに伴って、キー入力系の小型化と、一定の操作性の確保という相反する要求のバランスをとらなければならない。したがって、この種の携帯端末において、キー入力に際しての操作性を向上させる各種技術が開発されている。
【0003】
しかしながら、これらの携帯端末のキー構成には、利用者の手の大きさや携帯端末を持つ位置、使用方法等による指の可動範囲は考慮されておらず、どのユーザも同一のキー構成に従って操作を行うように形成されているため、結局は各ユーザが携帯端末に適応して操作せざるを得なかった。このため、ユーザによっては端末装置を操作しにくいと感じる場合もあるという問題があった。
【0004】
そこで、操作キー群を表示してタッチパネルを介して入力操作するようにし、タッチパネル上に表示される操作キー群のレイアウトをユーザに応じて設定することができる携帯端末装置が提案されている(特許文献1参照)。この携帯端末装置は、タッチパネル上に線図を描くユーザ操作に基づいて、表示される操作キー群の表示位置及び範囲を決定するものである。
【特許文献1】特開2008−113148号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯端末がディスプレイとしてデータの表示及び入力の双方を行うタッチスクリーンを備えている場合、データを表示する際に、多くの情報をユーザにとって見やすいように表示する必要がある一方で、ユーザが指で操作しやすいように一つ一つの項目を大きく表示する必要もある。よって、タッチスクリーンを備えた携帯端末においては、ユーザが表示データの表示方法を簡単に切り替えられる機能が望まれている。また、ユーザによる簡単な操作で表示データの拡大または縮小を行える機能が望まれている。特に、ユーザにより片手での操作が要望されている場合などには、ユーザが1つの指で拡大又は縮小を指示できるようにする必要がある。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みなされてものであり、データの表示及び入力の双方を行うタッチスクリーンを備え、ユーザによる簡単な操作で、表示データの拡大または縮小を行うことができる携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯端末は、データの表示及び入力を行うタッチスクリーンを備えるとともに、前記タッチスクリーンを介して円弧状の線図が入力されたときに、この線図の入力経路を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された入力経路に基づいて拡大モードか縮小モードかを設定する設定手段と、前記設定手段により拡大モードが設定された場合、前記タッチスクリーンの表示データを拡大表示し、縮小モードが設定された場合、前記タッチスクリーンの表示データを縮小表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る携帯端末は、データの表示及び入力を行うタッチスクリーンと、前記タッチスクリーンを介して円弧状の線図が入力されたときに、この線図の入力経路を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された入力経路が時計回りであった場合、前記タッチスクリーンの表示データを拡大表示し、前記検出手段により検出された入力経路が反時計回りであった場合、前記タッチスクリーンの表示データを縮小表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る携帯端末によると、データの表示及び入力の双方を行うタッチスクリーンを備え、ユーザによる簡単な操作で、表示データの拡大または縮小を行うことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
〔第1実施形態〕
本発明に係る携帯端末の第1実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。第1実施形態の携帯端末として、カード型に形成された携帯電話機1を例に挙げて説明する。図1は、携帯電話機1を示す斜視図である。
【0011】
携帯電話機1は、図1に示すように、矩形の板状の筐体11を備えている。筐体11には、文字や画像等からなる画面を表示するとともに、指やペン等の接触を検知することにより指示を入力するタッチスクリーン12と、音声を出力するためのスピーカ13と、音声を入力するためのマイクロフォン14と、押下されることにより携帯電話機1の電源のON/OFF状態を切り替えるための電源ボタン15とを備えている。
【0012】
タッチスクリーン12は、文字や画像等からなる画面を表示する表示機能、及び、ユーザが指や専用のペンで画面に触れた際にこの接触を検知することにより指示を入力する入力機能の双方の機能を備えたディスプレイである。タッチスクリーン12は、例えばディスプレイの上に、表面に接触を検知するための素子が複数配置され、さらにその上に透明なスクリーンが積層されることにより形成されている。また、タッチスクリーン12上での接触を感知する方法は、圧力の変化を感知する感圧式であっても、静電気による電気信号を感知する静電式であっても、その他の方法であっても良い。
【0013】
図2は、携帯電話機1を示す機能ブロック図である。携帯電話機1は、図2に示すように、主制御部20、電源回路部21、入力制御部22、表示制御部23、記憶部24、音声制御部25、及び通信制御部26がバスによって相互に電気的に接続されて構成されている。
【0014】
主制御部20は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述する表示制御処理や、その他様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部21は、ユーザによる電源ボタン15を介した入力に基づいて電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に内蔵されている電力供給源(バッテリ等)または外部に接続されている電力供給源から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
【0015】
入力制御部22はタッチスクリーン12に対する入力インタフェースを備え、例えばタッチスクリーン12にかかった圧力を検出して、この位置を示す信号を生成し、この信号を主制御部20に伝送する。信号を受信した主制御部20は、この信号に基づいた処理を行う。表示制御部23はタッチスクリーン12に対する表示インタフェースを備え、主制御部20の制御に基づいて、文字や画像等を含んだ表示画面をタッチスクリーン12に表示する。
【0016】
記憶部24は、主制御部20が行う処理の処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、主制御部20が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等の記憶装置からなる。なお、主制御部20が行う表示制御処理に使用される処理プログラムやデータ等は、記憶部24に記憶されているものとする。
【0017】
音声制御部25は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン14により入力された音声からアナログ音声信号を生成し、このアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部25は、デジタル音声信号を取得すると、主制御部20の制御に基づいて、このデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ13から音声として出力する。
【0018】
通信制御部26は、主制御部20の制御に基づいて、基地局からアンテナ26aを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部20の指示により、音声制御部25に伝送されてスピーカ13から出力されたり、表示制御部23に伝送されてタッチスクリーン12に表示されたり、または記憶部24に記憶されたりする。また通信制御部26は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン14を介して入力された音声信号やタッチスクリーン12を介して入力されたデータや記憶部24に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ26aを介して送信する。
【0019】
携帯電話機1のタッチスクリーン12にデータが表示されている際、多くの情報が同一画面状に集約されて表示されているためユーザにとって一つ一つのデータが見えにくく、ユーザが表示データを拡大させて表示させたい状況が考えられる。または、タッチスクリーン12に表示可能なデータには制限があったり、ユーザが指で触って項目を選択するために各々の項目が大きく表示されたりするためユーザにとって画面の全体像が見えにくく、ユーザが表示データを縮小させて表示させたい状況が考えられる。よって携帯電話機1は、ユーザがタッチスクリーン12に表示された画面上において線図(例えば円弧状の線)を描くことにより、簡単に表示データの拡大/縮小を指示できる機能を備えている。
【0020】
携帯電話機1が、タッチスクリーン12にデータを表示している際、ユーザにより円弧状の線図が入力されたときに、その入力経路に基づいて表示データの拡大または縮小を行う表示制御処理の手順について、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、時計回りの円弧が入力された場合には表示データが拡大され、反時計回りの円弧が入力された場合には表示データが縮小される場合について説明する。以下、例えば「ステップS101」を「S101」のように、「ステップ」の語句を省略して説明する。
【0021】
携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているとき、ユーザは、タッチスクリーン12上において円弧状の線を描くことで、表示データの拡大または縮小を携帯電話機1に指示することができる。そこでまず主制御部20は、タッチスクリーン12にデータを表示しているとき、タッチスクリーン12を介した入力が検出されたか否かを判断する(S101)。入力が検出されていない場合(S101のNo)は、主制御部20は、タッチスクリーン12を介した入力が検出されるまで待機する。
【0022】
タッチスクリーン12を介した入力が検出された場合(S101のYes)は、主制御部20は、円弧状の線が入力されたか否かを判断する(S103)。この際、主制御部20は、例えば所定長さ以上の円弧状の線が描かれた場合に、円弧状の線が入力されたものと判断する。また、タッチスクリーン12の入力がなされている途中の段階でこのS103の判断を行ってもよいし、タッチスクリーン12の入力が終了した(ユーザの指がタッチスクリーン12に触れている入力状態からユーザの指が離された状態に移行した)時点でこのS103の判断を行っても良い。
【0023】
円弧状の線が入力されていない場合(S103のNo)、例えば点状の入力だった場合には、主制御部20は、この入力に基づいた通常の入力処理を行う(S105)。
【0024】
円弧状の線が入力された場合(S103のYes)は、主制御部20は、ユーザにより拡大または縮小が指示されたものとし、入力された円弧が時計回りに描かれたか否かを判断する(S107)。そして円弧が時計回りに描かれた場合(S107のYes)は、主制御部20は、ユーザにより拡大が指示されたものとして、タッチスクリーン12に表示されているデータを予め固定値として決められている所定の点を中心として拡大する(S109)。なお、この所定の点は任意の点で良く、表示中の画面(一番上の行又は一番下の行を含んでも含まなくともよい)の重心であることが望ましいが、特に限定しない。
【0025】
図4(A)は、ユーザにより時計回りの円弧Eが入力される前の画面を示す図、図4(B)は、ユーザにより時計回りの円弧Eが入力された後の画面を示す図である。例えば図4(A)に示すように、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより時計回りの円弧Eが描かれた場合、図4(B)に示すように、主制御部20はこの表示データを表示中の画面の重心を中心として所定の拡大率で拡大して表示する。
【0026】
一方で、円弧が反時計回りに描かれた場合(S107のNo)は、主制御部20は、ユーザにより縮小が指示されたものとし、タッチスクリーン12に表示されているデータを予め固定値として決められている所定の点を中心として縮小する(S111)。なお、この所定の点は任意の点で良く、表示中の画面(一番上の行又は一番下の行を含んでも含まなくともよい)の重心であることが望ましいが、特に限定しない。
【0027】
図5(A)は、ユーザにより反時計回りの円弧Fが入力される前の画面を示す図、図5(B)は、ユーザにより反時計回りの円弧Fが入力された後の画面を示す図である。例えば図5(A)に示すように、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより反時計回りの円弧Fが描かれた場合、図5(B)に示すように、主制御部20はこの表示データを所定の縮小率で縮小して表示する。
【0028】
なお、タッチスクリーン12上において時計回りの円弧が描かれたときには、表示データを拡大し、タッチスクリーン12上において反時計回りの円弧が描かれたときには、表示データを縮小する例について説明したが、これに限定されず、時計回りと反時計回りが逆であっても良く、あるいは直線状等の任意の入力方法に基づいて、表示データの拡大や縮小が行われても良い。
【0029】
このように携帯電話機1は、タッチスクリーン12にデータを表示している際、タッチスクリーン12上における時計回りの円弧や反時計回りの円弧等の入力経路に基づいて表示データの拡大表示または縮小表示を行うことで、使い勝手の良いユーザインタフェースを提供することができる。入力された円弧の入力経路に基づいて表示データの拡大表示または縮小表示がされることにより、ユーザは、タッチスクリーン12の画面の閲覧中に、タッチスクリーン12上で時計回りや反時計回りの円弧を描くことで簡単に拡大表示や縮小表示を指示することができる。
【0030】
次に、携帯電話機1が、タッチスクリーン12にデータを表示している際、ユーザにより円弧状の線図が入力されたときに、入力された線の長さ(または円弧の中心角の角度)に基づいて表示データの拡大または縮小を行う表示制御処理の手順について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、時計回りの円弧が入力された場合には表示データが拡大され、反時計回りの円弧が入力された場合には表示データが縮小される場合について説明する。
【0031】
携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているとき、ユーザは、タッチスクリーン12上において円弧状の線を描き、このときの線の長さを調整することで、表示データを所望の比率で拡大したり縮小したりするよう携帯電話機1に指示することができる。そこでまず主制御部20は、タッチスクリーン12にデータを表示しているとき、タッチスクリーン12を介した入力が検出されたか否かを判断する(S201)。入力が検出されていない場合(S201のNo)は、主制御部20は、タッチスクリーン12を介した入力が検出されるまで待機する。
【0032】
タッチスクリーン12を介した入力が検出された場合(S201のYes)は、主制御部20は、円弧状の線が入力されたか否かを判断する(S203)。この際、主制御部20は、例えば所定長さ以上の円弧状の線が描かれた場合に、円弧状の線が入力されたものと判断する。円弧状の線が入力されていない場合(S203のNo)、例えば点状の入力だった場合には、主制御部20は、この入力に基づいた通常の入力処理を行う(S205)。
【0033】
円弧状の線が入力された場合(S203のYes)は、主制御部20は、入力された円弧が時計回りに描かれたか否かを判断する(S207)。そして円弧が時計回りに描かれた場合(S207のYes)は、主制御部20は、所定長さの円弧(または所定角度の中心角をもつ円弧)が描かれたか否かを判断する(S209)。
【0034】
所定長さの円弧(または所定角度の中心角をもつ円弧)が描かれた場合(S209のYes)、主制御部20は、ユーザにより拡大が指示されたものとして、タッチスクリーン12に表示されているデータを表示中の画面の重心を中心として所定の拡大率で拡大する(S211)。
【0035】
図7(A)は、ユーザにより時計回りの円弧Eが入力される前の画面を示す図、図7(B)は、ユーザにより時計回りの円弧Eが所定長さだけ入力された後の画面を示す図、図7(C)は、ユーザにより時計回りの円弧Eがさらに所定長さだけ入力された後の画面を示す図である。例えば図7(A)に示すように、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより時計回りの円弧Eが半円(中心角が約180度)だけ描かれた場合、図7(B)に示すように、主制御部20はこの表示データを予め固定値として決められている所定の点を中心として所定の拡大率(例えば1.5倍)で拡大して表示する。なお、この所定の点は、任意の点で良く、表示中の画面(一番上の行又は一番下の行を含んでも含まなくともよい)の重心であることが望ましいが、特に限定しない。
【0036】
ステップS211にて拡大表示を行った後、あるいは所定長さの円弧(または所定角度の中心角をもつ円弧)が描かれていない場合(S209のNo)は、主制御部20は、ステップS203にて描かれた時計回りの円弧の入力が継続されているか否かを判断する(S213)。時計回りの円弧の入力が継続されている場合(S213のYes)は、主制御部20は、拡大の指示が継続されているものとし、ステップS209に戻って、さらに所定長さの円弧が入力されたか否かを判断する(S209)。
【0037】
さらに所定長さの円弧(または所定角度の中心角をもつ円弧)が描かれた場合(S209のYes)、主制御部20は、タッチスクリーン12に表示されているデータを所定の拡大率で拡大する(S211)。このときの拡大率は、前回拡大表示を行ったときの拡大率よりも大きいものとする。
【0038】
例えば図7(B)に示すように、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより時計回りの円弧Eが円形(中心角が約360度)に描かれた場合、図7(C)に示すように、主制御部20はこの表示データを所定の拡大率(例えば2.0倍)で拡大して表示する。
【0039】
一方で、そして円弧が反時計回りに描かれた場合(S207のNo)は、主制御部20は、所定長さの円弧(または所定角度の中心角をもつ円弧)が描かれたか否かを判断する(S215)。所定長さの円弧(または所定角度の中心角をもつ円弧)が描かれた場合(S215のYes)、主制御部20は、ユーザにより縮小が指示されたものとして、タッチスクリーン12に表示されているデータを表示中の画面の重心を中心として所定の縮小率で縮小する(S217)。
【0040】
例えば、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより反時計回りの円弧が半円(中心角が約180度)だけ描かれた場合、主制御部20はこの表示データを所定の縮小率(例えば0.7倍)で縮小して表示する。
【0041】
ステップS217にて拡大表示を行った後、あるいは所定長さの円弧(または所定角度の中心角をもつ円弧)が描かれていない場合(S215のNo)は、主制御部20は、ステップS203にて描かれた反時計回りの円弧の入力が継続されているか否かを判断する(S219)。反時計回りの円弧の入力が継続されている場合(S219のYes)は、主制御部20は、縮小の指示が継続されているものとして、ステップS215に戻って、さらに所定長さの円弧(または所定角度の中心角をもつ円弧)が入力されたか否かを判断する(S215)。
【0042】
さらに所定長さの円弧(または所定角度の中心角をもつ円弧)が描かれた場合(S215のYes)、主制御部20は、タッチスクリーン12に表示されているデータを予め固定値として決められている所定の点を中心として所定の縮小率で縮小する(S217)。このときの縮小率は、前回縮小表示を行ったときの縮小率よりも小さいものとする。なお、この所定の点は任意の点で良く、表示中の画面(一番上の行又は一番下の行を含んでも含まなくともよい)の重心であることが望ましいが、特に限定しない。
【0043】
例えば、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより反時計回りの円弧が円形(中心角が約360度)に描かれた場合、主制御部20はこの表示データを所定の縮小率(例えば0.5倍)で縮小して表示する。
【0044】
時計回りの円弧の入力が継続されていなかった場合(S213のNo)、または反時計回りの円弧の入力が継続されていなかった場合(S219のNo)は、主制御部20は、ユーザによる拡大/縮小の指示が終了したものと判断して、表示制御処理を終了する。
【0045】
このように携帯電話機1は、タッチスクリーン12にデータを表示している際、タッチスクリーン12上において時計回りの円弧や反時計回りの円弧等が描かれたときに、所定長さの線(または所定角度の中心角の円弧)が描かれる毎に随時表示データの拡大表示または縮小表示を行うことで、使い勝手の良いユーザインタフェースを提供することができる。入力されている円弧の長さ(または中心角の角度)に基づいて拡大率または縮小率が決定されることにより、ユーザは、タッチスクリーン12の画面の閲覧中に、円弧を描くことで拡大または縮小を指示できるとともに、円弧を描きながら拡大する時の拡大率、縮小する時の縮小率を調整することができる。
【0046】
次に、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示している際、ユーザにより円弧状の線図が入力されたときに、その入力速度または線図の形状に基づいて表示データの拡大または縮小を行う表示制御処理の手順について、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、時計回りの円弧が入力された場合には表示データが拡大され、反時計回りの円弧が入力された場合には表示データが縮小される場合について説明する。
【0047】
携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているとき、ユーザは、タッチスクリーン12上において円弧状の線を描くことで、表示データの拡大または縮小を携帯電話機1に指示することができる。そこでまず主制御部20は、タッチスクリーン12にデータを表示しているとき、タッチスクリーン12を介した入力が検出されたか否かを判断する(S301)。入力が検出されていない場合(S301のNo)は、主制御部20は、タッチスクリーン12を介した入力が検出されるまで待機する。
【0048】
タッチスクリーン12を介した入力が検出された場合(S301のYes)は、主制御部20は、円弧状の線が入力されたか否かを判断する(S303)。この際、主制御部20は、例えば所定長さ以上の円弧状の線が描かれた場合に、円弧状の線が入力されたものと判断する。また、タッチスクリーン12の入力がなされている途中の段階でこのS303の判断を行ってもよいし、タッチスクリーン12の入力が終了した(ユーザにより指で入力状態から離された状態になった)時点でこのS103の判断を行っても良い。
【0049】
円弧状の線が入力されていない場合(S303のNo)、例えば点状の入力だった場合には、主制御部20は、この入力に基づいた通常の入力処理を行う(S305)。
【0050】
円弧状の線が入力された場合(S303のYes)は、主制御部20は、入力された円弧が時計回りに描かれたか否かを判断する(S307)。そして円弧が時計回りに描かれた場合(S307のYes)は、主制御部20は、タッチスクリーン12に表示されているデータを、円弧の入力速度、または入力された円弧の形状(例えば円の大きさ)に基づいて拡大する(S309)。なお、円弧の入力速度は、例えば所定時間内に入力されたドット数に基づいて算出される。また、円の大きさは、例えば円弧の曲率半径に基づいて算出される。
【0051】
図9(A)は、ユーザにより時計回りの小さめの円弧Eが入力される前の画面を示す図、図9(B)は、ユーザにより時計回りの小さめの円弧Eが入力された後の画面を示す図である。主制御部20が入力された円弧の形状に基づいて拡大する際には、例えば図9(A)に示すように、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより時計回りの円弧Eが描かれた場合、図9(B)に示すように、主制御部20はこの表示データを所定の拡大率で拡大して表示する。
【0052】
なお、この実施例における、S309及びS311の拡大/縮小については、予め固定値として決められている所定の点を中心として行うものとする。なお、この所定の点は任意の点で良く、表示中の画面(一番上の行又は一番下の行を含んでも含まなくともよい)の重心であることが望ましいが、特に限定しない。
【0053】
図10(A)は、ユーザにより時計回りの大き目の円弧Eが入力される前の画面を示す図、図10(B)は、ユーザにより時計回りの大き目の円弧Eが入力された後の画面を示す図である。図10(A)に示すように、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより図9(A)に示す円弧よりも大きな時計回りの円弧Eが描かれた場合、図10(B)に示すように、主制御部20はこの表示データを、図9(B)で示す拡大表示よりも大きな拡大率で拡大して表示する。
【0054】
主制御部20が円弧の入力速度に基づいて拡大する際には、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより時計回りの円弧がすばやく描かれた場合、主制御部20はこの表示データを、ゆっくり描かれた場合よりも大きな拡大率で拡大して表示すると良い。
【0055】
一方で、円弧が反時計回りに描かれた場合(S307のNo)は、主制御部20は、タッチスクリーン12に表示されているデータを、円弧の入力速度、または入力された円弧の形状(例えば円の大きさ)に基づいて縮小する(S311)。なお、縮小する方法は、ステップS309にて拡大する方法と同様である。
【0056】
このように携帯電話機1は、タッチスクリーン12にデータを表示している際、タッチスクリーン12上において時計回りの円弧や反時計回りの円弧等が描かれたときに、その入力速度に基づいて拡大率または縮小率を決定して表示データの拡大表示または縮小表示を行うことで、使い勝手の良いユーザインタフェースを提供することができる。入力されている円弧の入力速度に基づいて拡大率または縮小率が決定されることにより、ユーザは、タッチスクリーン12の画面の閲覧中に、円弧を描くことで拡大または縮小を指示できるとともに、円弧の入力速度を調整することで拡大する時の拡大率、縮小する時の縮小率を調整することができる。
【0057】
また携帯電話機1は、タッチスクリーン12にデータを表示している際、タッチスクリーン12上において時計回りの円弧や反時計回りの円弧等が描かれたときに、その円弧の形状(例えば大きさ)に基づいて拡大率または縮小率を決定して表示データの拡大表示または縮小表示を行うことで、使い勝手の良いユーザインタフェースを提供することができる。入力されている円弧の形状に基づいて拡大率または縮小率が決定されることにより、ユーザは、タッチスクリーン12の画面の閲覧中に、円弧を描くことで拡大または縮小を指示できるとともに、円弧の大きさを調整して描くことで拡大する時の拡大率、縮小する時の縮小率を調整することができる。
【0058】
次に、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示している際、ユーザにより円弧状の線図が入力されたときに、その円弧の重心位置に基づいて表示データの拡大または縮小を行う表示制御処理の手順について、図11に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、時計回りの円弧が入力された場合には表示データが拡大され、反時計回りの円弧が入力された場合には表示データが縮小される場合について説明する。
【0059】
携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているとき、ユーザは、タッチスクリーン12上において円弧状の線を描くことで、表示データの拡大または縮小を携帯電話機1に指示することができる。そこでまず主制御部20は、タッチスクリーン12にデータを表示しているとき、タッチスクリーン12を介した入力が検出されたか否かを判断する(S401)。入力が検出されていない場合(S401のNo)は、主制御部20は、タッチスクリーン12を介した入力が検出されるまで待機する。
【0060】
タッチスクリーン12を介した入力が検出された場合(S401のYes)は、主制御部20は、円弧状の線が入力されたか否かを判断する(S403)。この際、主制御部20は、例えば所定長さ以上の円弧状の線が描かれた場合に、円弧状の線が入力されたものと判断する。また、タッチスクリーン12の入力がなされている途中の段階でこのS403の判断を行ってもよいが、タッチスクリーン12の入力が終了した(ユーザにより指で入力状態から離された状態になった)時点でこのS103の判断を行うことが望ましい。
【0061】
そして、円弧状の線が入力されていない場合(S403のNo)、例えば点状の入力だった場合には、主制御部20は、この入力に基づいた通常の入力処理を行う(S405)。
【0062】
円弧状の線が入力された場合(S403のYes)は、主制御部20は、入力された円弧の重心位置を求める(S407)。この際、主制御部20は、例えば入力された円弧の座標や曲率、曲率半径等に基づいて重心位置を計算する。
【0063】
主制御部20は、入力された円弧が時計回りに描かれたか否かを判断する(S407)。そして円弧が時計回りに描かれた場合(S407のYes)は、主制御部20は、タッチスクリーン12に表示されているデータを、ステップS407にて求めた重心位置が中心にくるように表示位置を移動させて拡大する(S409)。
【0064】
図12(A)は、ユーザにより時計回りの円弧Eが入力される前の画面を示す図、図12(B)は、ユーザにより時計回りの円弧Eが入力された後の画面を示す図である。例えば図12(A)に示すように、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより重心位置Gの時計回りの円弧Eが描かれた場合、図12(B)に示すように、主制御部20はこの表示データを重心位置Gが画面の中心にくるように表示位置を移動させて所定の拡大率で拡大して表示する。
【0065】
一方で、円弧が反時計回りに描かれた場合(S407のNo)は、主制御部20は、タッチスクリーン12に表示されているデータを、ステップS407にて求めた重心位置が画面の中心にくるように表示位置を移動させて縮小する(S411)。なお、縮小する方法は、ステップS409にて拡大する方法と同様である。
【0066】
このように携帯電話機1は、タッチスクリーン12にデータを表示している際、タッチスクリーン12上において時計回りの円弧や反時計回りの円弧等が描かれたときに、その重心位置が中心にくるように表示データを移動させて拡大表示または縮小表示を行うことで、使い勝手の良いユーザインタフェースを提供することができる。入力されている円弧の重心位置に基づいて表示データが拡大または縮小されることにより、ユーザは、タッチスクリーン12の画面の閲覧中に、円弧を描くことで拡大または縮小を指示できるとともに、円弧を描く位置を調整することで、表示データを拡大または縮小する時の中心位置を調整することができる。
【0067】
次に、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示している際、ユーザにより円弧状の線図が入力されたときに、その円弧の内部に表示されているデータを拡大する表示制御処理の手順について、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0068】
携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているとき、ユーザは、タッチスクリーン12上において円弧状の線を描くことで、表示データの拡大または縮小を携帯電話機1に指示することができる。そこでまず主制御部20は、タッチスクリーン12にデータを表示しているとき、タッチスクリーン12を介した入力が検出されたか否かを判断する(S501)。入力が検出されていない場合(S501のNo)は、主制御部20は、タッチスクリーン12を介した入力が検出されるまで待機する。
【0069】
タッチスクリーン12を介した入力が検出された場合(S501のYes)は、主制御部20は、円弧状の線が入力されたか否かを判断する(S503)。この際、主制御部20は、例えば所定長さ以上の円弧状の線が描かれた場合に、円弧状の線が入力されたものと判断する。円弧状の線が入力されていない場合(S503のNo)、例えば点状の入力だった場合には、主制御部20は、この入力に基づいた通常の入力処理を行う(S505)。
【0070】
円弧状の線が入力された場合(S503のYes)は、主制御部20は、タッチスクリーン12に表示されているデータのうちの、円弧で囲まれた部分を拡大して、その円弧の内部に表示する(S507)。
【0071】
図14(A)は、ユーザにより時計回りの円弧Eが入力される前の画面を示す図、図14(B)は、ユーザにより時計回りの円弧Eが入力された後の画面を示す図である。例えば図14(A)に示すように、携帯電話機1がタッチスクリーン12にデータを表示しているときに、タッチスクリーン12上において、ユーザにより時計回りの円弧Eが描かれた場合、図14(B)に示すように、主制御部20はこの円弧の内部の表示データを所定の拡大率で拡大して、この円弧の内部に表示する。
【0072】
このように携帯電話機1は、タッチスクリーン12にデータを表示している際、タッチスクリーン12上における円弧等の入力に基づいて、円弧の内部の表示データの拡大表示を行うことで、使い勝手の良いユーザインタフェースを提供することができる。入力された円弧に基づいて、円弧の内部の表示データの拡大表示がされることにより、ユーザは、タッチスクリーン12の画面の閲覧中に、画面内に拡大表示させたい部分があった場合に、タッチスクリーン12上で拡大表示させたい部分に円弧を描くことで、簡単に拡大させたい部分の拡大表示を指示することができる。
【0073】
なお、携帯電話機1は、スクロール表示を許可するモードとスクロール表示を許可しないモードに設定可能であった場合には、スクロール表示を許可しないモードに設定されているときに、上述した表示データの拡大・縮小を行う表示制御処理を行うようにすると良い。この場合、携帯電話機1は、スクロールを許可するモードに設定されているときには、タッチスクリーン12上における線状の入力に基づいて表示データのスクロール表示を行う。
【0074】
また、携帯電話機1は、タッチスクリーン12における拡大表示または縮小表示を行う際、ステップS301乃至S311の入力速度または円弧の形状に基づいて拡大率または縮小率を決定する処理、及び、ステップS401乃至S413の円弧の重心位置に基づいて拡大表示または縮小表示の中心を決定する処理を同時に行う等、上述した複数の処理を組み合わせて同時に行っても良い。
【0075】
さらに、携帯電話機1は、タッチスクリーン12における拡大表示または縮小表示を行う際、円弧の入力が継続している間に、時計回りから反時計回りに変更されたり、反時計回りから時計回りに変更されたりしたことに基づいて、随時、拡大表示から縮小表示に切り替えたり、縮小表示から拡大表示に切り替えたりしても良い。
【0076】
本発明に係る携帯端末(携帯電話機1)によると、データの表示及び入力の双方を行うタッチスクリーン12を備え、このタッチスクリーン12上において円弧状の線図が入力された際に、この円弧の形状等に基づいて表示データの拡大または縮小を行うことにより、ユーザによる簡単な操作で表示データの拡大または縮小を行うことが可能になる。
【0077】
本発明の説明として携帯電話機1について説明したが、これに限定されず、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型音楽プレイヤー、携帯型ゲーム機等、タッチスクリーンを備えた携帯端末であれば任意の携帯端末で構わない。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明に係る携帯端末(携帯電話機)を示す斜視図。
【図2】本発明にかかる携帯端末(携帯電話機)の機能ブロック図。
【図3】本発明に係る携帯端末(携帯電話機)が表示制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図4】(A)は、ユーザにより時計回りの円弧が入力される前の画面を示す図、(B)は、ユーザにより時計回りの円弧が入力された後の画面を示す図。
【図5】(A)は、ユーザにより反時計回りの円弧が入力される前の画面を示す図、(B)は、ユーザにより反時計回りの円弧が入力された後の画面を示す図。
【図6】本発明に係る携帯端末(携帯電話機)が表示制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図7】(A)は、ユーザにより時計回りの円弧が入力される前の画面を示す図、(B)は、ユーザにより時計回りの円弧が所定長さだけ入力された後の画面を示す図、(C)は、ユーザにより時計回りの円弧がさらに所定長さだけ入力された後の画面を示す図。
【図8】本発明に係る携帯端末(携帯電話機)が表示制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図9】(A)は、ユーザにより時計回りの小さめの円弧が入力される前の画面を示す図、(B)は、ユーザにより時計回りの小さめの円弧が入力された後の画面を示す図。
【図10】(A)は、ユーザにより時計回りの大き目の円弧が入力される前の画面を示す図、(B)は、ユーザにより時計回りの大き目の円弧が入力された後の画面を示す図。
【図11】本発明に係る携帯端末(携帯電話機)が表示制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図12】(A)は、ユーザにより時計回りの円弧が入力される前の画面を示す図、(B)は、ユーザにより時計回りの円弧が入力された後の画面を示す図。
【図13】本発明に係る携帯端末(携帯電話機)が表示制御処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図14】(A)は、ユーザにより時計回りの円弧が入力される前の画面を示す図、(B)は、ユーザにより時計回りの円弧が入力された後の画面を示す図。
【符号の説明】
【0079】
1…携帯電話機、11…筐体,12…タッチスクリーン,13…スピーカ,14…マイクロフォン,15…電源ボタン,20…主制御部,21…電源回路部,22…入力制御部,23…表示制御部,24…記憶部,25…音声制御部,26…通信制御部,26a…アンテナ,E…時計回りの円弧,F…反時計回りの円弧,G…重心位置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データの表示及び入力を行うタッチスクリーンを備えるとともに、
前記タッチスクリーンを介して円弧状の線図が入力されたときに、この線図の入力経路を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された入力経路に基づいて拡大モードか縮小モードかを設定する設定手段と、
前記設定手段により拡大モードが設定された場合、前記タッチスクリーンの表示データを拡大表示し、縮小モードが設定された場合、前記タッチスクリーンの表示データを縮小表示する表示制御手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
データの表示及び入力を行うタッチスクリーンと、
前記タッチスクリーンを介して円弧状の線図が入力されたときに、この線図の入力経路を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された入力経路が時計回りであった場合、前記タッチスクリーンの表示データを拡大表示し、前記検出手段により検出された入力経路が反時計回りであった場合、前記タッチスクリーンの表示データを縮小表示する表示制御手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記タッチスクリーンの表示データの拡大表示または縮小表示を行う際、前記検出手段により検出された入力経路の長さに基づいて、拡大率または縮小率を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記タッチスクリーンの表示データの拡大表示または縮小表示を行う際、前記検出手段により検出された円弧状の線図の入力経路の中心角の角度に基づいて、拡大率または縮小率を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記タッチスクリーンを介して円弧状の線図が入力されたときに、この線図の入力速度を算出する算出手段を備え、
前記表示制御手段は、前記タッチスクリーンの表示データの拡大表示または縮小表示を行う際、前記算出手段により算出された入力速度に基づいて、拡大率または縮小率を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記タッチスクリーンの表示データの拡大表示または縮小表示を行う際、前記検出手段により検出された円弧状の線図の入力経路から曲率半径を求め、この曲率半径に基づいて、拡大率または縮小率を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記タッチスクリーンを介して円弧状の線図が入力されたときに、この線図の重心位置を算出する算出手段を備え、
前記表示制御手段は、前記タッチスクリーンの表示データの拡大表示または縮小表示を行う際、前記算出手段により算出された重心位置が中心にくるように表示データの表示位置を移動させて、拡大表示または縮小表示を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記検出手段により検出された円弧状の線図の入力経路の内部の表示データを、この入力経路の内部において拡大して表示することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−136187(P2010−136187A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−311126(P2008−311126)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】