携帯電話バーコード決済方法及びシステム
【課題】 高価な携帯型のCAT端末を使用することなく、携帯電話を使用してスムーズに決済を行うことができる方法及びシステムを提供する。
【解決手段】 第1の携帯電話(外交員の携帯電話)で所定のデータ(ID、契約書番号、金額など)を入力し、当該データをバーコード変換サーバへ送り、決済用のバーコードに変換する(100〜102)。当該バーコードを第1の携帯電話へ送り、その画面にバーコードを表示させる(103、104)。第2の携帯電話(お客様の携帯電話)で当該バーコードを撮影し読み取る(105)。読み取ったバーコードを解読し(106)、APサーバへバーコードの解読データを送信し(107、108)、APサーバで決済を実行するための情報を生成し(109)、APサーバから決済サーバへ情報を送信する(110)。決済サーバで決済処理を実行すると、その結果がAPサーバ、携帯電話へ返される(111〜116)。
【解決手段】 第1の携帯電話(外交員の携帯電話)で所定のデータ(ID、契約書番号、金額など)を入力し、当該データをバーコード変換サーバへ送り、決済用のバーコードに変換する(100〜102)。当該バーコードを第1の携帯電話へ送り、その画面にバーコードを表示させる(103、104)。第2の携帯電話(お客様の携帯電話)で当該バーコードを撮影し読み取る(105)。読み取ったバーコードを解読し(106)、APサーバへバーコードの解読データを送信し(107、108)、APサーバで決済を実行するための情報を生成し(109)、APサーバから決済サーバへ情報を送信する(110)。決済サーバで決済処理を実行すると、その結果がAPサーバ、携帯電話へ返される(111〜116)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯電話を使用することで、ユーザがコンビニ等へ出向くことなく、料金を支払うことができる携帯電話バーコード決済方法及びシステムに関する。特に、請求書にバーコードが表示されていない場合にもバーコードによる決済が可能であり、しかも高価なCAT(Credit Authorization Terminal)端末を使用する必要のないもの、に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンビニでは、電話・電気・ガスの使用料、NHKの聴取料、税金等の公共料金の受領代行サービスを提供している場合が多い。これらサービスは、料金請求元が複数枚つづりの請求書を印刷作成して顧客に送付し、この請求書を顧客がコンビニに持参し、コンビニ店員による料金種目と金額の確認とレジスタによる料金受領、受領確認印の押印、領収書頁の切り離し/受け渡しを行い、さらに料金請求元への入金通知と手数料処理をした送金という一連の処理でなされている。
【0003】
従来のコンビニ決済サービスでは、1回の支払い代行業務に多くの手間を必要とすること、コンビニ商品の販売業務に比べて時間がかかり過ぎること、伝票処理業務に店員の負担が大きいこと、受領料金の読み取りに間違いを起こし易いこと、料金請求元への入金通知などの手間を必要とするなどの問題があった。
【0004】
また、料金請求元は、個人宛ての請求書の発行/送付という請求事務経費と手間を必要とし、入金までの徴収に時間がかかり、多数のコンビニからの入金業務・管理を行うシステムを用意する必要があった。
上記課題を解決するものとして、特許文献1に記載された発明がある。
【0005】
【特許文献1】特開2003−216882号公報「コンビニ決済支援システム」 顧客が所有する携帯電話等の携帯端末の通信機能を利用し、料金請求元またはコンビニ決済支援センターから、インターネット等を通して顧客の携帯端末へ請求情報を送信し、この情報を受信した顧客が携帯端末とコンビニ端末機との間で請求情報をやり取りし、コンビニ端末機とセンターとの間で請求情報の確認をし、この操作でコンビニ端末機からセンターへの入金情報を送信すると共に顧客に領収書を発行する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1記載の発明は、ユーザが携帯電話を持ってコンビニに行き、そこで料金を支払う必要がある。しかし、ユーザがコンビニに出向くことなく、公共料金等の支払いができれば便利であり、例えば、自分の持っている携帯電話で料金の支払いができるのであれば、いつでもどこでも手続可能であり、非常に便利である。
【0007】
ところで、上記従来のような手続きで料金を支払うことができるのは、請求書にバーコードが表示されているものであった。当該バーコードをコンビニのPOSで読み取ることにより料金の支払いの支払処理をスムーズに行うことができる。請求書にバーコードが表示されていない場合でも支払処理をスムーズに行うことができれば便利である。
【0008】
そのような支払処理を行う装置として、いわゆるCAT端末が知られている。CATとはCredit Authorization Terminalの略であり、クレジットの決済が可能な端末装置であり、据え置き型と携帯型のものがある。携帯型のCAT端末は、例えば、宅配便の代金引換払に使用されている。宅配便業者が商品を届ける際に、お客様のクレジットカードの情報を入力することで、クレジットでの決済を行うことができる。
【0009】
宅配便の代金引換払などのシーンにおいて携帯型のCAT端末は非常に便利であるが、問題もある。携帯型のCAT端末は高価で、宅配便業者担当者全員に行き渡っていない。そのため、クレジットカード支払いを希望すると、宅配便業者が営業所に戻り、携帯型のCAT端末を持参しなければならないことが多い。携帯型のCAT端末が出払っているときは、お客様への商品のお届に時間を要することにもなる。他方、お客様宅を訪問して料金を回収する場合は、管理上・安全上の観点から、なるべく現金の授受を避けたいという要望がある。特に、小口の現金を扱う場合はそうである。しかし、携帯型のCAT端末は高価であり、設備投資額が大きくなり、おいそれと実現することはできない。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、バーコードを使用した決済システムをお客様宅を訪問して料金を回収するビジネスモデルに適用するための方法及びシステムを提供することを目的とする。すなわち、高価な携帯型のCAT端末を使用することなく、携帯電話を使用してスムーズに決済を行うことができ、しかも請求書にバーコードが表示されていなくても適用可能な方法及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は、クレジットカード等によるネット決済を実行するための方法であって、
第1の携帯電話で、バーコード変換サーバにログインするステップと、
契約書番号、金額などの商品を特定するデータを前記バーコード変換サーバへ送信するステップと、
前記バーコード変換サーバで、決済用のバーコードを生成するためのデータを予め記憶しているデータベースに基づき前記データを費用請求に係るデータを含むバーコードへ変換するステップと、
前記バーコードを前記第1の携帯電話へ送信するステップと、
受信した前記バーコードを前記第1の携帯電話の画面に表示するステップと、
第2の携帯電話で前記バーコードを読み取るステップと、
読み取った前記バーコードを解読するステップと、
前記第2の携帯電話のユーザが予め登録を受けている決済処理用のサーバに前記第2の携帯電話でアクセスし、前記決済処理用のサーバの認証を受けるステップと、
認証をパスしたとき、前記第2の携帯電話から前記決済処理用のサーバへ前記バーコードの解読データを送信するステップと、
前記決済処理用のサーバに予め登録された前記ユーザの情報及び前記バーコードの解読データに基づき決済を実行するための情報を生成するステップと、
前記決済処理用のサーバで決済処理を実行するステップと、を備えるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
消費財の販売・予約や金融サービスの分野でインターネットの利用が拡大している。ブロードバンドの普及など利便性向上で、利用者のすそ野が広がるなか、本発明は、新たに携帯電話を使用する収納代行システムを提供するものである。
【0013】
本発明の実施の形態は、24時間、どこにいても支払いできる簡単なシステムを提供する。すなわち、携帯電話を使用してサーバにアクセスし、決済用のバーコードを生成・表示することで、クレジットカード等によるネット決済を提供する。これにより、何時でも、誰でも、簡単にネット決済が出来るようになり、料金支払いのためにコンビニに出かける必要はない。しかも、高価な携帯型のCAT端末は不要になる。
【0014】
以下、発明の実施の形態に係る方法及びシステムについて図面を参照して説明を加える。
図1は、発明の実施の形態に係るシステムの概略図である。
図2は、発明の実施の形態に係る方法の概略フローチャートである。
図3〜図7は、外交員(例えば宅配業者)が操作する第1の携帯電話の画面例を示す。
【0015】
図1に示すように、発明の実施の形態に係るシステムは、外交員が操作する第1の携帯電話CP1、お客様(クライアント)が操作する第2の携帯電話、公衆通信回線、バーコード変換サーバSV1、データベースDB、及び、APサーバ・決済サーバSV2からなる。
【0016】
バーコード変換サーバSV1は、第1の携帯電話CP1から受けたID、販売品、金額などのデータに基づきデータベースDBを参照して、決済用のバーコードを生成するものである。当該バーコードは、請求書に表示されている従来のバーコードに相当するものである。すなわち、第1の携帯電話CP1からのID、販売品、金額などのデータは、決済用のバーコードに変換される。データベースDBには、当該変換を行うためのデータ(IDに対応するクライアントコード、クレジットカードなどの決済に必要なデータ、販売品に対応する金額や割引率などのデータ、等々)が予め記憶されている。
【0017】
APサーバ・決済サーバSV2は、変換されたバーコードを受けて決済処理を行うものである。
【0018】
次に、図2を参照して発明の実施の形態に係る方法について説明を加える。
外交員(宅配便担当者など)がお客様宅を訪問し、依頼を受けて決済を行う場合、まず、バーコード変換サーバSV1にログインする(100)。ログインの画面を図3に示す。
【0019】
ログインしたら、所定のデータをバーコード変換サーバSV1へ送信する(101)。当該データは、お客様の当該決済を行うために必要なバーコード(従来の請求書に表示されたバーコードに相当)を生成するために必要なものである。当該データは、例えば、外交員ID、契約書番号、金額である。当該データを入力する画面を図4に示す。
【0020】
第1の携帯電話CP1からデータを受けて、バーコード変換サーバSV1は、当該データを決済に必要なバーコードに変換する(102)とともに、変換したバーコードを第1の携帯電話CP1へ送る(103)。第1の携帯電話CP1は、受けた当該バーコードを画面に表示する(104)。バーコードの表示画面の例を図5に示す。
【0021】
第1の携帯電話CP1に表示されたバーコードを、第2の携帯電話CP2で読み取る(105)。以下、当該バーコードに基づき決済処理を行う(106〜116)。なお、決済処理についてはさらに後述する。
【0022】
第2の携帯電話で当該バーコードを解読し(106)、APサーバにアクセスし(107)、バーコード解読データを送る(108)。バーコード解読データを受けて、APサーバは決済情報を生成する(109)。APサーバは決済サーバに対して決済要求を送り(110)、決済サーバで決済処理を行い(111)、決済結果をAPサーバへ返す(112)。APサーバから第1及び第2の携帯電話へ決済結果を送り(113、115)、それぞれの携帯電話で決済結果を表示する(114、116)。決済結果が送られてくるまでの間には、図6のような画面が第1の携帯電話CP1に表示され、決済結果が送られてきたら、図7のような画面が表示される。この時点で決済は完了する。
【0023】
なお、第1の携帯電話CP1に代えて、パソコンを使用することもできる。これで、据え置き型CAT端末を置き換えることができる。この例を図8及び図9に示す。パソコンPCは、第1の携帯電話CP1とバーコード変換サーバSV1をひとつにしたものと言える。その動作は図1及び図2の場合と同じであるので、その説明は割愛する。
【0024】
発明の実施の形態は、次のような特長を備える。
・高価な携帯用のCAT端末が不要になる。
・現金の授受がないので、小口現金管理が不要になる。
・現金の取り扱いがない為、振込み手数料が不要になる。
・簡単な操作で誰でも回収可能、しかも、その場で確認が出来る。
・外交員がクレジットカードを預かることがなく、お客様の目の前で決済を行うので、クレジットカードが悪用されるのではないかというお客様の不安を解消することができる。いわゆるスキミングの心配がなくなる。
【0025】
・携帯用のCAT端末とは異なり、イベントなどの期間が決まっているシーンでも対応可能である。
・携帯電話をそのまま利用するので、固定の電話回線は不要である。
・決済情報を他の顧客管理システムなどに簡単に応用できる。
・複数の外交員の決済状況をまとめて管理できる。
・お客様から見れば、クレジットカードを相手に手渡す必要がなく安心できる、クレジットカード・ネットバンクから簡単に支払いできる、というメリットがある。
・本発明は、クレジットカードの決済の他に、いわゆるインターネット専業銀行(ネット銀行)のネット支払い、一般の銀行のいわゆるモバイルバンキングの支払いにも適用できる。
【0026】
発明の実施の形態は、次のようなシーンで利用可能である。
・大規模店舗での顧客の目の前での即時決済
・訪問販売
・小規模病院
・往診など出先での決済
・レストランなどの「卓上決済」
・運転代行業 、個人タクシ
・多店舗ファッションビル、屋台、露天販売
・イベント会場、催事場などでの展示販売
・宅配便、軽貨物およびバイク便などの輸送業
・宅配ピザ、ケータリングなど
【0027】
次に、図14の符号106〜116の処理及びこのためのシステムについてさらに説明を加える。なお、以下の説明は、携帯電話を用いたバーコードに基づく決済処理の一般的な説明であり、上述の方法及びシステムに関して特有の点に関しては、その都度説明を補足する。
【0028】
図10は本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの全体を示すブロック図である。
【0029】
本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステム/方法は次のサービスを提供する。
(1)既にコンビニ・銀行・郵政公社にて行っているバーコード付き請求書の支払いを携帯電話を利用していつでも・どこでも支払いが自分の携帯電話を利用して気軽に行えるサービス
(2)公共料金緊急依頼ペイメントシステム:急な転居等、緊急時、未払いの請求時に、携帯電話さえあれば支払いが可能なサービス
契約している企業にリアルタイムで決済の完了通知が届くので、すぐにユーザは再開、使用することが可能になる。
図中、CPはバーコード読み取り機能付き携帯電話である。ほとんどの携帯電話はカメラ機能を備えているが、カメラを使ってバーコードを撮影し、多くの携帯電話はさらに画像処理によりバーコードを解読する機能を持っている。
【0030】
負荷分散器11〜トランザクションLOG記憶部26は、本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係る方法を提供するためのシステムの構成要素の一部を示す。符号12と13はフロント系サーバである。符号22と23はバックオフィス系サーバである。
【0031】
本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムは、電子マネーサービス会社の電子マネーサービスサーバ3や、決済センタのクレジット決済サーバ4、銀行・郵便貯金系決済サーバ5と通信を行う。
【0032】
図11は本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの処理を示すフローチャートである。以下、図10及び図11を参照して本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステム/方法の動作について説明を加える。
【0033】
本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステム/方法を実行するには、バーコード読み取り機能付き携帯電話CPにアプリケーションプログラムをダウンロードしておく。当該プログラムにより、当該携帯電話は超小型のインターネット接続のコンピュータとして機能する。
【0034】
当該プログラムにより、当該携帯電話はCVS(Convenience Store)のPOSスキャナーと同じ機能を持つことになり、いわば4000万台以上のCVS決済用のPOSスキャナーを提供することができる。
【0035】
バーコード読み取り機能付き携帯電話で本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るプログラムを実行する(S1)。
【0036】
ユーザが、図12の携帯電話の画面に表示されるメニューで「支払い開始」を選択する。当該選択を受けて、以下に説明する携帯電話は支払い処理を実行する(S2)。
【0037】
ユーザが、図13の携帯電話のバーコード読み取り画面で「読取」ボタンを押す。これを受けて、携帯電話はカメラ(又はバーコードリーダ)を起動する(S3)。
【0038】
ユーザが、カメラをバーコード付き収納票(請求書)に向けて、携帯電話で印刷されているバーコードを撮影する(第2の形態電話CP2で、第1の携帯電話CP1の画面に表示されたバーコード(図5参照)を撮影する)。携帯電話は撮影画像を処理し、撮影されたバーコードを解読する(S4)。図14に示すように、複数の請求書のバーコードを撮影することができる。携帯電話は、JANコードやQRコードを読み取り、その内容を解読する機能を備えているものとする。
【0039】
請求書に表示されているバーコードには3段と4段のものがあり、前者は企業名、ファイナンスコード、金額コードが含まれ、後者はさらに支払い期日コードが含まれる。バーコードのデコードは携帯電話において行われ、デコードしたデータがサーバへ送られる。
【0040】
なお、最近はEANコード(European Article Number)も使用されている。これは128ビットのコードであり、1段の表示で済む。このコードを携帯電話で解析するためのデコーダがないため、携帯電話から専用の画像解析サーバ(図示しない)へ画像を送り、当該画像解析サーバでデコードし、その結果を携帯電話へ返すようにしている。返されたデータに基づき携帯電話で表示を行っている。この点を除き、EANコードの処理は、JANコードなどの処理と同じである。
【0041】
全ての請求書のバーコードの撮影が終わったら、ユーザは「読み取りを終了 次へ」のボタンを押す。「読み取りを終了 次へ」のボタンが押されたら(S5でYES)、携帯電話はサーバへの接続処理を開始する(S6)。図15はサーバへの接続画面を示す。この際の認証は、携帯電話の認証機能を使用できる。
【0042】
決済に必要なデータは、個人情報としてクレジット払いに関する情報(カード番号、有効期限、CVC番号)、銀行・郵便貯金引き落としに関する情報(名前、銀行名、支店名、口座(普・当)、口座番号)である。これらのデータが決済サーバへ送られる。
【0043】
携帯電話は、支払い先・支払い方法の画面(図16)を表示するとともに、ユーザによる支払い方法の選択及び「次へ」のボタンの操作を待つ(S7)。クレジットカードの登録が未だの場合は、図17の画面を表示してその入力を促す。
【0044】
携帯電話は、図18及び図19の確認画面を表示するとともに、ユーザによるパスワードの入力を待つ。
携帯電話は、パスワードの入力を受けたら認証処理を行い、認証をパスしたら決済に必要な情報を決済用サーバへ送る(S9)。
【0045】
決済サーバからの応答が、当該決済の承認であれば(S10で承認)、携帯電話は図20の支払い完了画面を表示する(S11)。承認されない場合は(S11で拒否)、支払い不能画面を表示する(S12)。
【0046】
発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)によれば、カメラ付き携帯電話に付いているJANコード、QRコードの読み取り機能を利用して、バーコード付きの公共料金等の請求書を、自分で、いつでも好きな時に自宅・会社などどこでも支払うことができるようになった。携帯電話さえあれば、いつでも、どこでも、24時間支払い可能であり、簡単、安心、キャッシュレスなシステムを提供できる。
【0047】
発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)によれば、ユーザが持っている各社のクレジットカードを、サービス利用中にユーザID毎に登録するので、次回は入力を省いて決済を行うことが可能となり決済にかかる時間も大幅に短縮される。クレジットカードのほかに、ネット銀行を利用した支払も可能である。
【0048】
契約会社側(電気、ガス等会社)から見れば、発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステム/方法から受取るデータは、従来のコンビニ決済の収納データと同じように受け取ることが出来るため、回収システムの新規投資は不要であり、その導入は極めて簡単である。契約会社はすでにコンビニから受け取るシステムがあるので、あたかも新しいコンビニ口座を開設する程度の手間しかかからない。
【0049】
なお、他にも、緊急依頼決済機能として、緊急で送られた決済情報を表示し、決済を行う機能を備えてもよい。
また、バーコード判別機能として、読み取ったバーコードより、商品を判別する機能を備えていてもよい。
また、決済履歴機能として、過去の決済データを表示する機能を備えていてもよい。
また、赤外線などの通信により、携帯電話からプリンタでデータを送り、領収書を発行するようにしてもよい。
【0050】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】発明の実施の形態に係るシステムの概略ブロック図である。
【図2】発明の実施の形態に係るシステムの処理フローチャートである。
【図3】発明の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である。
【図4】発明の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図5】発明の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図6】発明の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図7】発明の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図8】発明の実施の形態に係る他のシステムの概略ブロック図である。
【図9】発明の実施の形態に係る他のシステムの処理フローチャートである。
【図10】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムのブロック図である。
【図11】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの処理フローチャートである。
【図12】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である。
【図13】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図14】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図15】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図16】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図17】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図18】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図19】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図20】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【符号の説明】
【0052】
1 フロント系システム
11 負荷分散機器
12 APサーバ(正常系)
13 APサーバ(待機系)
14 ファイアウォール
2 バックオフィス系システム
21 負荷分散機器
22 APサーバ(正常系)
23 APサーバ(待機系)
24 DBコントロールサーバ
25 顧客マスタ等記憶部
26 トランザクションLOG記憶部
3 電子マネーサービスサーバ
4 クレジット決済系サーバ
5 銀行・郵便貯金系決済サーバ
CP1 第1の携帯電話
CP2 第2の携帯電話
DB データベース
NET 公衆回線網
PC パソコン
SV1 バーコード変換サーバ
SV2 APサーバ・決済サーバ
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯電話を使用することで、ユーザがコンビニ等へ出向くことなく、料金を支払うことができる携帯電話バーコード決済方法及びシステムに関する。特に、請求書にバーコードが表示されていない場合にもバーコードによる決済が可能であり、しかも高価なCAT(Credit Authorization Terminal)端末を使用する必要のないもの、に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンビニでは、電話・電気・ガスの使用料、NHKの聴取料、税金等の公共料金の受領代行サービスを提供している場合が多い。これらサービスは、料金請求元が複数枚つづりの請求書を印刷作成して顧客に送付し、この請求書を顧客がコンビニに持参し、コンビニ店員による料金種目と金額の確認とレジスタによる料金受領、受領確認印の押印、領収書頁の切り離し/受け渡しを行い、さらに料金請求元への入金通知と手数料処理をした送金という一連の処理でなされている。
【0003】
従来のコンビニ決済サービスでは、1回の支払い代行業務に多くの手間を必要とすること、コンビニ商品の販売業務に比べて時間がかかり過ぎること、伝票処理業務に店員の負担が大きいこと、受領料金の読み取りに間違いを起こし易いこと、料金請求元への入金通知などの手間を必要とするなどの問題があった。
【0004】
また、料金請求元は、個人宛ての請求書の発行/送付という請求事務経費と手間を必要とし、入金までの徴収に時間がかかり、多数のコンビニからの入金業務・管理を行うシステムを用意する必要があった。
上記課題を解決するものとして、特許文献1に記載された発明がある。
【0005】
【特許文献1】特開2003−216882号公報「コンビニ決済支援システム」 顧客が所有する携帯電話等の携帯端末の通信機能を利用し、料金請求元またはコンビニ決済支援センターから、インターネット等を通して顧客の携帯端末へ請求情報を送信し、この情報を受信した顧客が携帯端末とコンビニ端末機との間で請求情報をやり取りし、コンビニ端末機とセンターとの間で請求情報の確認をし、この操作でコンビニ端末機からセンターへの入金情報を送信すると共に顧客に領収書を発行する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1記載の発明は、ユーザが携帯電話を持ってコンビニに行き、そこで料金を支払う必要がある。しかし、ユーザがコンビニに出向くことなく、公共料金等の支払いができれば便利であり、例えば、自分の持っている携帯電話で料金の支払いができるのであれば、いつでもどこでも手続可能であり、非常に便利である。
【0007】
ところで、上記従来のような手続きで料金を支払うことができるのは、請求書にバーコードが表示されているものであった。当該バーコードをコンビニのPOSで読み取ることにより料金の支払いの支払処理をスムーズに行うことができる。請求書にバーコードが表示されていない場合でも支払処理をスムーズに行うことができれば便利である。
【0008】
そのような支払処理を行う装置として、いわゆるCAT端末が知られている。CATとはCredit Authorization Terminalの略であり、クレジットの決済が可能な端末装置であり、据え置き型と携帯型のものがある。携帯型のCAT端末は、例えば、宅配便の代金引換払に使用されている。宅配便業者が商品を届ける際に、お客様のクレジットカードの情報を入力することで、クレジットでの決済を行うことができる。
【0009】
宅配便の代金引換払などのシーンにおいて携帯型のCAT端末は非常に便利であるが、問題もある。携帯型のCAT端末は高価で、宅配便業者担当者全員に行き渡っていない。そのため、クレジットカード支払いを希望すると、宅配便業者が営業所に戻り、携帯型のCAT端末を持参しなければならないことが多い。携帯型のCAT端末が出払っているときは、お客様への商品のお届に時間を要することにもなる。他方、お客様宅を訪問して料金を回収する場合は、管理上・安全上の観点から、なるべく現金の授受を避けたいという要望がある。特に、小口の現金を扱う場合はそうである。しかし、携帯型のCAT端末は高価であり、設備投資額が大きくなり、おいそれと実現することはできない。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、バーコードを使用した決済システムをお客様宅を訪問して料金を回収するビジネスモデルに適用するための方法及びシステムを提供することを目的とする。すなわち、高価な携帯型のCAT端末を使用することなく、携帯電話を使用してスムーズに決済を行うことができ、しかも請求書にバーコードが表示されていなくても適用可能な方法及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は、クレジットカード等によるネット決済を実行するための方法であって、
第1の携帯電話で、バーコード変換サーバにログインするステップと、
契約書番号、金額などの商品を特定するデータを前記バーコード変換サーバへ送信するステップと、
前記バーコード変換サーバで、決済用のバーコードを生成するためのデータを予め記憶しているデータベースに基づき前記データを費用請求に係るデータを含むバーコードへ変換するステップと、
前記バーコードを前記第1の携帯電話へ送信するステップと、
受信した前記バーコードを前記第1の携帯電話の画面に表示するステップと、
第2の携帯電話で前記バーコードを読み取るステップと、
読み取った前記バーコードを解読するステップと、
前記第2の携帯電話のユーザが予め登録を受けている決済処理用のサーバに前記第2の携帯電話でアクセスし、前記決済処理用のサーバの認証を受けるステップと、
認証をパスしたとき、前記第2の携帯電話から前記決済処理用のサーバへ前記バーコードの解読データを送信するステップと、
前記決済処理用のサーバに予め登録された前記ユーザの情報及び前記バーコードの解読データに基づき決済を実行するための情報を生成するステップと、
前記決済処理用のサーバで決済処理を実行するステップと、を備えるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
消費財の販売・予約や金融サービスの分野でインターネットの利用が拡大している。ブロードバンドの普及など利便性向上で、利用者のすそ野が広がるなか、本発明は、新たに携帯電話を使用する収納代行システムを提供するものである。
【0013】
本発明の実施の形態は、24時間、どこにいても支払いできる簡単なシステムを提供する。すなわち、携帯電話を使用してサーバにアクセスし、決済用のバーコードを生成・表示することで、クレジットカード等によるネット決済を提供する。これにより、何時でも、誰でも、簡単にネット決済が出来るようになり、料金支払いのためにコンビニに出かける必要はない。しかも、高価な携帯型のCAT端末は不要になる。
【0014】
以下、発明の実施の形態に係る方法及びシステムについて図面を参照して説明を加える。
図1は、発明の実施の形態に係るシステムの概略図である。
図2は、発明の実施の形態に係る方法の概略フローチャートである。
図3〜図7は、外交員(例えば宅配業者)が操作する第1の携帯電話の画面例を示す。
【0015】
図1に示すように、発明の実施の形態に係るシステムは、外交員が操作する第1の携帯電話CP1、お客様(クライアント)が操作する第2の携帯電話、公衆通信回線、バーコード変換サーバSV1、データベースDB、及び、APサーバ・決済サーバSV2からなる。
【0016】
バーコード変換サーバSV1は、第1の携帯電話CP1から受けたID、販売品、金額などのデータに基づきデータベースDBを参照して、決済用のバーコードを生成するものである。当該バーコードは、請求書に表示されている従来のバーコードに相当するものである。すなわち、第1の携帯電話CP1からのID、販売品、金額などのデータは、決済用のバーコードに変換される。データベースDBには、当該変換を行うためのデータ(IDに対応するクライアントコード、クレジットカードなどの決済に必要なデータ、販売品に対応する金額や割引率などのデータ、等々)が予め記憶されている。
【0017】
APサーバ・決済サーバSV2は、変換されたバーコードを受けて決済処理を行うものである。
【0018】
次に、図2を参照して発明の実施の形態に係る方法について説明を加える。
外交員(宅配便担当者など)がお客様宅を訪問し、依頼を受けて決済を行う場合、まず、バーコード変換サーバSV1にログインする(100)。ログインの画面を図3に示す。
【0019】
ログインしたら、所定のデータをバーコード変換サーバSV1へ送信する(101)。当該データは、お客様の当該決済を行うために必要なバーコード(従来の請求書に表示されたバーコードに相当)を生成するために必要なものである。当該データは、例えば、外交員ID、契約書番号、金額である。当該データを入力する画面を図4に示す。
【0020】
第1の携帯電話CP1からデータを受けて、バーコード変換サーバSV1は、当該データを決済に必要なバーコードに変換する(102)とともに、変換したバーコードを第1の携帯電話CP1へ送る(103)。第1の携帯電話CP1は、受けた当該バーコードを画面に表示する(104)。バーコードの表示画面の例を図5に示す。
【0021】
第1の携帯電話CP1に表示されたバーコードを、第2の携帯電話CP2で読み取る(105)。以下、当該バーコードに基づき決済処理を行う(106〜116)。なお、決済処理についてはさらに後述する。
【0022】
第2の携帯電話で当該バーコードを解読し(106)、APサーバにアクセスし(107)、バーコード解読データを送る(108)。バーコード解読データを受けて、APサーバは決済情報を生成する(109)。APサーバは決済サーバに対して決済要求を送り(110)、決済サーバで決済処理を行い(111)、決済結果をAPサーバへ返す(112)。APサーバから第1及び第2の携帯電話へ決済結果を送り(113、115)、それぞれの携帯電話で決済結果を表示する(114、116)。決済結果が送られてくるまでの間には、図6のような画面が第1の携帯電話CP1に表示され、決済結果が送られてきたら、図7のような画面が表示される。この時点で決済は完了する。
【0023】
なお、第1の携帯電話CP1に代えて、パソコンを使用することもできる。これで、据え置き型CAT端末を置き換えることができる。この例を図8及び図9に示す。パソコンPCは、第1の携帯電話CP1とバーコード変換サーバSV1をひとつにしたものと言える。その動作は図1及び図2の場合と同じであるので、その説明は割愛する。
【0024】
発明の実施の形態は、次のような特長を備える。
・高価な携帯用のCAT端末が不要になる。
・現金の授受がないので、小口現金管理が不要になる。
・現金の取り扱いがない為、振込み手数料が不要になる。
・簡単な操作で誰でも回収可能、しかも、その場で確認が出来る。
・外交員がクレジットカードを預かることがなく、お客様の目の前で決済を行うので、クレジットカードが悪用されるのではないかというお客様の不安を解消することができる。いわゆるスキミングの心配がなくなる。
【0025】
・携帯用のCAT端末とは異なり、イベントなどの期間が決まっているシーンでも対応可能である。
・携帯電話をそのまま利用するので、固定の電話回線は不要である。
・決済情報を他の顧客管理システムなどに簡単に応用できる。
・複数の外交員の決済状況をまとめて管理できる。
・お客様から見れば、クレジットカードを相手に手渡す必要がなく安心できる、クレジットカード・ネットバンクから簡単に支払いできる、というメリットがある。
・本発明は、クレジットカードの決済の他に、いわゆるインターネット専業銀行(ネット銀行)のネット支払い、一般の銀行のいわゆるモバイルバンキングの支払いにも適用できる。
【0026】
発明の実施の形態は、次のようなシーンで利用可能である。
・大規模店舗での顧客の目の前での即時決済
・訪問販売
・小規模病院
・往診など出先での決済
・レストランなどの「卓上決済」
・運転代行業 、個人タクシ
・多店舗ファッションビル、屋台、露天販売
・イベント会場、催事場などでの展示販売
・宅配便、軽貨物およびバイク便などの輸送業
・宅配ピザ、ケータリングなど
【0027】
次に、図14の符号106〜116の処理及びこのためのシステムについてさらに説明を加える。なお、以下の説明は、携帯電話を用いたバーコードに基づく決済処理の一般的な説明であり、上述の方法及びシステムに関して特有の点に関しては、その都度説明を補足する。
【0028】
図10は本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの全体を示すブロック図である。
【0029】
本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステム/方法は次のサービスを提供する。
(1)既にコンビニ・銀行・郵政公社にて行っているバーコード付き請求書の支払いを携帯電話を利用していつでも・どこでも支払いが自分の携帯電話を利用して気軽に行えるサービス
(2)公共料金緊急依頼ペイメントシステム:急な転居等、緊急時、未払いの請求時に、携帯電話さえあれば支払いが可能なサービス
契約している企業にリアルタイムで決済の完了通知が届くので、すぐにユーザは再開、使用することが可能になる。
図中、CPはバーコード読み取り機能付き携帯電話である。ほとんどの携帯電話はカメラ機能を備えているが、カメラを使ってバーコードを撮影し、多くの携帯電話はさらに画像処理によりバーコードを解読する機能を持っている。
【0030】
負荷分散器11〜トランザクションLOG記憶部26は、本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係る方法を提供するためのシステムの構成要素の一部を示す。符号12と13はフロント系サーバである。符号22と23はバックオフィス系サーバである。
【0031】
本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムは、電子マネーサービス会社の電子マネーサービスサーバ3や、決済センタのクレジット決済サーバ4、銀行・郵便貯金系決済サーバ5と通信を行う。
【0032】
図11は本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの処理を示すフローチャートである。以下、図10及び図11を参照して本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステム/方法の動作について説明を加える。
【0033】
本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステム/方法を実行するには、バーコード読み取り機能付き携帯電話CPにアプリケーションプログラムをダウンロードしておく。当該プログラムにより、当該携帯電話は超小型のインターネット接続のコンピュータとして機能する。
【0034】
当該プログラムにより、当該携帯電話はCVS(Convenience Store)のPOSスキャナーと同じ機能を持つことになり、いわば4000万台以上のCVS決済用のPOSスキャナーを提供することができる。
【0035】
バーコード読み取り機能付き携帯電話で本発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るプログラムを実行する(S1)。
【0036】
ユーザが、図12の携帯電話の画面に表示されるメニューで「支払い開始」を選択する。当該選択を受けて、以下に説明する携帯電話は支払い処理を実行する(S2)。
【0037】
ユーザが、図13の携帯電話のバーコード読み取り画面で「読取」ボタンを押す。これを受けて、携帯電話はカメラ(又はバーコードリーダ)を起動する(S3)。
【0038】
ユーザが、カメラをバーコード付き収納票(請求書)に向けて、携帯電話で印刷されているバーコードを撮影する(第2の形態電話CP2で、第1の携帯電話CP1の画面に表示されたバーコード(図5参照)を撮影する)。携帯電話は撮影画像を処理し、撮影されたバーコードを解読する(S4)。図14に示すように、複数の請求書のバーコードを撮影することができる。携帯電話は、JANコードやQRコードを読み取り、その内容を解読する機能を備えているものとする。
【0039】
請求書に表示されているバーコードには3段と4段のものがあり、前者は企業名、ファイナンスコード、金額コードが含まれ、後者はさらに支払い期日コードが含まれる。バーコードのデコードは携帯電話において行われ、デコードしたデータがサーバへ送られる。
【0040】
なお、最近はEANコード(European Article Number)も使用されている。これは128ビットのコードであり、1段の表示で済む。このコードを携帯電話で解析するためのデコーダがないため、携帯電話から専用の画像解析サーバ(図示しない)へ画像を送り、当該画像解析サーバでデコードし、その結果を携帯電話へ返すようにしている。返されたデータに基づき携帯電話で表示を行っている。この点を除き、EANコードの処理は、JANコードなどの処理と同じである。
【0041】
全ての請求書のバーコードの撮影が終わったら、ユーザは「読み取りを終了 次へ」のボタンを押す。「読み取りを終了 次へ」のボタンが押されたら(S5でYES)、携帯電話はサーバへの接続処理を開始する(S6)。図15はサーバへの接続画面を示す。この際の認証は、携帯電話の認証機能を使用できる。
【0042】
決済に必要なデータは、個人情報としてクレジット払いに関する情報(カード番号、有効期限、CVC番号)、銀行・郵便貯金引き落としに関する情報(名前、銀行名、支店名、口座(普・当)、口座番号)である。これらのデータが決済サーバへ送られる。
【0043】
携帯電話は、支払い先・支払い方法の画面(図16)を表示するとともに、ユーザによる支払い方法の選択及び「次へ」のボタンの操作を待つ(S7)。クレジットカードの登録が未だの場合は、図17の画面を表示してその入力を促す。
【0044】
携帯電話は、図18及び図19の確認画面を表示するとともに、ユーザによるパスワードの入力を待つ。
携帯電話は、パスワードの入力を受けたら認証処理を行い、認証をパスしたら決済に必要な情報を決済用サーバへ送る(S9)。
【0045】
決済サーバからの応答が、当該決済の承認であれば(S10で承認)、携帯電話は図20の支払い完了画面を表示する(S11)。承認されない場合は(S11で拒否)、支払い不能画面を表示する(S12)。
【0046】
発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)によれば、カメラ付き携帯電話に付いているJANコード、QRコードの読み取り機能を利用して、バーコード付きの公共料金等の請求書を、自分で、いつでも好きな時に自宅・会社などどこでも支払うことができるようになった。携帯電話さえあれば、いつでも、どこでも、24時間支払い可能であり、簡単、安心、キャッシュレスなシステムを提供できる。
【0047】
発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)によれば、ユーザが持っている各社のクレジットカードを、サービス利用中にユーザID毎に登録するので、次回は入力を省いて決済を行うことが可能となり決済にかかる時間も大幅に短縮される。クレジットカードのほかに、ネット銀行を利用した支払も可能である。
【0048】
契約会社側(電気、ガス等会社)から見れば、発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステム/方法から受取るデータは、従来のコンビニ決済の収納データと同じように受け取ることが出来るため、回収システムの新規投資は不要であり、その導入は極めて簡単である。契約会社はすでにコンビニから受け取るシステムがあるので、あたかも新しいコンビニ口座を開設する程度の手間しかかからない。
【0049】
なお、他にも、緊急依頼決済機能として、緊急で送られた決済情報を表示し、決済を行う機能を備えてもよい。
また、バーコード判別機能として、読み取ったバーコードより、商品を判別する機能を備えていてもよい。
また、決済履歴機能として、過去の決済データを表示する機能を備えていてもよい。
また、赤外線などの通信により、携帯電話からプリンタでデータを送り、領収書を発行するようにしてもよい。
【0050】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】発明の実施の形態に係るシステムの概略ブロック図である。
【図2】発明の実施の形態に係るシステムの処理フローチャートである。
【図3】発明の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である。
【図4】発明の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図5】発明の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図6】発明の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図7】発明の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図8】発明の実施の形態に係る他のシステムの概略ブロック図である。
【図9】発明の実施の形態に係る他のシステムの処理フローチャートである。
【図10】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムのブロック図である。
【図11】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの処理フローチャートである。
【図12】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である。
【図13】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図14】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図15】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図16】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図17】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図18】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図19】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【図20】発明の実施の形態(バーコードに基づく決済処理)に係るシステムの動作を説明するための、携帯電話画面の例である(続き)。
【符号の説明】
【0052】
1 フロント系システム
11 負荷分散機器
12 APサーバ(正常系)
13 APサーバ(待機系)
14 ファイアウォール
2 バックオフィス系システム
21 負荷分散機器
22 APサーバ(正常系)
23 APサーバ(待機系)
24 DBコントロールサーバ
25 顧客マスタ等記憶部
26 トランザクションLOG記憶部
3 電子マネーサービスサーバ
4 クレジット決済系サーバ
5 銀行・郵便貯金系決済サーバ
CP1 第1の携帯電話
CP2 第2の携帯電話
DB データベース
NET 公衆回線網
PC パソコン
SV1 バーコード変換サーバ
SV2 APサーバ・決済サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレジットカード等によるネット決済を実行するための方法であって、
第1の携帯電話で、バーコード変換サーバにログインするステップと、
契約書番号、金額などの商品を特定するデータを前記バーコード変換サーバへ送信するステップと、
前記バーコード変換サーバで、決済用のバーコードを生成するためのデータを予め記憶しているデータベースに基づき前記データを費用請求に係るデータを含むバーコードへ変換するステップと、
前記バーコードを前記第1の携帯電話へ送信するステップと、
受信した前記バーコードを前記第1の携帯電話の画面に表示するステップと、
第2の携帯電話で前記バーコードを読み取るステップと、
読み取った前記バーコードを解読するステップと、
前記第2の携帯電話のユーザが予め登録を受けている決済処理用のサーバに前記第2の携帯電話でアクセスし、前記決済処理用のサーバの認証を受けるステップと、
認証をパスしたとき、前記第2の携帯電話から前記決済処理用のサーバへ前記バーコードの解読データを送信するステップと、
前記決済処理用のサーバに予め登録された前記ユーザの情報及び前記バーコードの解読データに基づき決済を実行するための情報を生成するステップと、
前記決済処理用のサーバで決済処理を実行するステップと、を備える携帯電話バーコード決済方法。
【請求項2】
前記決済処理用サーバから前記第1及び第2の携帯電話へ決済処理の結果を送信するステップと、
前記第1及び前記第2の携帯電話の画面に決済処理の結果を表示するステップと、を備える請求項1記載の携帯電話バーコード決済方法。
【請求項3】
クレジットカード等によるネット決済を実行するための方法であって、
パソコンに、契約書番号、金額などの商品を特定するデータを入力するステップと、
前記パソコンで、決済用のバーコードを生成するためのデータを予め記憶しているデータベースに基づき前記データを費用請求に係るデータを含むバーコードへ変換するステップと、
前記バーコードを前記パソコンの表示装置の画面に表示するステップと、
携帯電話で前記バーコードを読み取るステップと、
読み取った前記バーコードを解読するステップと、
前記携帯電話のユーザが予め登録を受けている決済処理用のサーバに前記携帯電話でアクセスし、前記決済処理用のサーバの認証を受けるステップと、
認証をパスしたとき、前記携帯電話から前記決済処理用のサーバへ前記バーコードの解読データを送信するステップと、
前記決済処理用のサーバに予め登録された前記ユーザの情報及び前記バーコードの解読データに基づき決済を実行するための情報を生成するステップと、
前記決済処理用のサーバで決済処理を実行するステップと、を備える携帯電話バーコード決済方法。
【請求項4】
外交員などが持つの第1の携帯電話と、ユーザの第2の携帯電話と、バーコード変換サーバと、前記バーコード変換サーバに接続されたデータベースと、決済処理用のサーバとを備え、
前記バーコード変換サーバは、前記第1の携帯電話から受けたID,契約書番号、金額などのデータに基づき前記データベースを参照して、決済用のバーコードを生成し、 前記データベースは、前記決済用のバーコードを生成するためのデータを予め記憶し、
前記第1の携帯電話は、前記バーコードを受けてこれを画面に表示し、
前記第2の携帯電話は、表示された前記バーコードを読み取り、
前記決済処理用のサーバは、前記第2の携帯電話から前記バーコードを受けて決済処理を行う、ことを特徴とする携帯電話バーコード決済システム。
【請求項5】
ユーザの携帯電話と、予め定められたデータを記憶しているデータベースを含むパソコンと、決済処理用のサーバとを備え、
前記パソコンは、入力されたID,契約書番号、金額などのデータに基づき前記データベースを参照して、決済用のバーコードを生成し、当該バーコードを表示装置に表示し、
前記データベースは、前記決済用のバーコードを生成するためのデータを予め記憶し、
前記第携帯電話は、表示された前記バーコードを読み取り、
前記決済処理用のサーバは、前記携帯電話から前記バーコードを受けて決済処理を行う、ことを特徴とする携帯電話バーコード決済システム。
【請求項1】
クレジットカード等によるネット決済を実行するための方法であって、
第1の携帯電話で、バーコード変換サーバにログインするステップと、
契約書番号、金額などの商品を特定するデータを前記バーコード変換サーバへ送信するステップと、
前記バーコード変換サーバで、決済用のバーコードを生成するためのデータを予め記憶しているデータベースに基づき前記データを費用請求に係るデータを含むバーコードへ変換するステップと、
前記バーコードを前記第1の携帯電話へ送信するステップと、
受信した前記バーコードを前記第1の携帯電話の画面に表示するステップと、
第2の携帯電話で前記バーコードを読み取るステップと、
読み取った前記バーコードを解読するステップと、
前記第2の携帯電話のユーザが予め登録を受けている決済処理用のサーバに前記第2の携帯電話でアクセスし、前記決済処理用のサーバの認証を受けるステップと、
認証をパスしたとき、前記第2の携帯電話から前記決済処理用のサーバへ前記バーコードの解読データを送信するステップと、
前記決済処理用のサーバに予め登録された前記ユーザの情報及び前記バーコードの解読データに基づき決済を実行するための情報を生成するステップと、
前記決済処理用のサーバで決済処理を実行するステップと、を備える携帯電話バーコード決済方法。
【請求項2】
前記決済処理用サーバから前記第1及び第2の携帯電話へ決済処理の結果を送信するステップと、
前記第1及び前記第2の携帯電話の画面に決済処理の結果を表示するステップと、を備える請求項1記載の携帯電話バーコード決済方法。
【請求項3】
クレジットカード等によるネット決済を実行するための方法であって、
パソコンに、契約書番号、金額などの商品を特定するデータを入力するステップと、
前記パソコンで、決済用のバーコードを生成するためのデータを予め記憶しているデータベースに基づき前記データを費用請求に係るデータを含むバーコードへ変換するステップと、
前記バーコードを前記パソコンの表示装置の画面に表示するステップと、
携帯電話で前記バーコードを読み取るステップと、
読み取った前記バーコードを解読するステップと、
前記携帯電話のユーザが予め登録を受けている決済処理用のサーバに前記携帯電話でアクセスし、前記決済処理用のサーバの認証を受けるステップと、
認証をパスしたとき、前記携帯電話から前記決済処理用のサーバへ前記バーコードの解読データを送信するステップと、
前記決済処理用のサーバに予め登録された前記ユーザの情報及び前記バーコードの解読データに基づき決済を実行するための情報を生成するステップと、
前記決済処理用のサーバで決済処理を実行するステップと、を備える携帯電話バーコード決済方法。
【請求項4】
外交員などが持つの第1の携帯電話と、ユーザの第2の携帯電話と、バーコード変換サーバと、前記バーコード変換サーバに接続されたデータベースと、決済処理用のサーバとを備え、
前記バーコード変換サーバは、前記第1の携帯電話から受けたID,契約書番号、金額などのデータに基づき前記データベースを参照して、決済用のバーコードを生成し、 前記データベースは、前記決済用のバーコードを生成するためのデータを予め記憶し、
前記第1の携帯電話は、前記バーコードを受けてこれを画面に表示し、
前記第2の携帯電話は、表示された前記バーコードを読み取り、
前記決済処理用のサーバは、前記第2の携帯電話から前記バーコードを受けて決済処理を行う、ことを特徴とする携帯電話バーコード決済システム。
【請求項5】
ユーザの携帯電話と、予め定められたデータを記憶しているデータベースを含むパソコンと、決済処理用のサーバとを備え、
前記パソコンは、入力されたID,契約書番号、金額などのデータに基づき前記データベースを参照して、決済用のバーコードを生成し、当該バーコードを表示装置に表示し、
前記データベースは、前記決済用のバーコードを生成するためのデータを予め記憶し、
前記第携帯電話は、表示された前記バーコードを読み取り、
前記決済処理用のサーバは、前記携帯電話から前記バーコードを受けて決済処理を行う、ことを特徴とする携帯電話バーコード決済システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2008−217277(P2008−217277A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−52108(P2007−52108)
【出願日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(500405163)メディアポータルジャパン株式会社 (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(500405163)メディアポータルジャパン株式会社 (2)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]