説明

携帯電話機

【課題】メモリ容量の小さな携帯電話機でも複数の配信データのダウンロード及び再生を可能にする。
【解決手段】一の配信データを複数に分割した複数の分割配信データを基地局又はインターネットから順次ダウンロードして格納するデータ格納手段(RAM (1))と、一対の再生用記憶手段を再生用のバッファとして用い前記複数の分割配信データを順次再生する制御手段とを備えて、前記制御手段が、初回のダウンロードの際に、前記分割配信データを、前記一対の再生用記憶手段の数に少なくとも1を加えた所定数だけダウンロードして前記データ格納手段に格納した後、その分割配信データを、前記一対の再生用記憶手段を交互に用いて配信順に再生するように構成する。先に再生したデータを次のデータの再生中に破棄し、その領域を次のダウンロードに使う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機に関し、特に、基地局又はインターネットから音楽データをダウンロードして再生する携帯電話機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最新の携帯電話機は、ダウンロード用のRAM容量が大きく、また、再生用のバッファとして使用できるRAM容量も大容量化されているので、サーバから大容量の配信データをダウンロードした後に、再生できるという特長がある。また、基地局又はインターネットでは、基地局又はインターネットのサイトにアクセスすると、配信データの配信に関するリストと、リストに関連する制御情報とを取得できるようになっている。一般に、前記リストは、携帯電話機の表示部に表示した状態でカーソルバーにより、リスト中の複数のリスト名の中から一つ又は複数を選択できるようになっており、選択して実行すると、携帯電話機のCPUが選択したリスト名にリンク付けされている1又は複数の配信データをダウンロードし、再生することができるようになっている。
【0003】
図12に従来の携帯電話機でダウンロード再生する場合のデータ処理の流れを示す。
携帯電話機でダウンロード再生を実行すると、基地局又はインターネットから配信された配信データ(1)がダウンロードされRAM1に格納される。この配信データ(1)は、RAM2をバッファとして用いて再生され、再生が完了すると、次の配信データ(2)のRAM1への格納のために、RAM1から破棄される。次の配信データ(2)は、ダウンロード、破棄によって得られたRAM1の空き利用域に格納される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これまでの携帯電話機は、搭載されている個々のRAM容量の範囲内でしか配信データを処理することができないという問題がある。また、配信データをダウンロードする場合、先の再生と次の再生との間に、配信データの破棄とダウンロードとを終了しなければならないので、大容量の配信データを連続的にダウンロードして再生する場合には、再生から次の再生までの間で相当の時間がかかってしまうという問題がある。
そこで、メモリ容量の小さな機種でも複数の配信データのダウンロード及び再生を可能にするために解決すべき課題が生じるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の手段は、一つの配信データを複数に分割した複数の分割配信データを基地局又はインターネッから順次ダウンロードして格納するデータ格納手段と、一対の再生用記憶手段を再生用のバッファとして用い前記複数の分割配信データを順次再生する制御手段とを備えた携帯電話機において、
前記制御手段が、初回のダウンロードの際に、前記分割配信データを、前記一対の再生用記憶手段の数に少なくとも1を加えた所定数だけダウンロードして前記データ格納手段に格納した後、その分割配信データを、前記一対の再生用記憶手段を交互に用いて配信順に再生するように構成されるともに、先に再生した分割配信データを、次の分割配信データの再生中に、前記データ格納手段から破棄するように構成され、且つ、破棄毎に、前記データ格納手段に格納された最後の分割配信データに続く次の分割配信データを前記基地局又はインターネットからダウンロードして前記データ格納手段の破棄による空き領域に格納して当該データ格納手段の分割配信データの格納数を所定数に保持するように構成されたものである。
【0006】
ここで「配信データ」とは、基地局又はインターネットから携帯電話機に配信する音楽データ、文字列データ、又は映像データから選択された一種のデータ、又は、これらを組み合わせたメディアデータをいい、分割配信データとは、一つの配信データを複数に分割した分割データのことをいう。また、所定数は、組み合わせの場合は、各データ毎に所定数とダウンロードするものとする。さらに、組み合わせにおいては、一対の再生用記憶部は、再生に対応するバッファ領域に区分して用いられるものとする。
このように構成すると、制御手段は、先の再生によって再生済みとなった分割配信データを、次の再生中に、前記データ格納手段から廃棄し、データ格納手段に格納した最後の分割配信データに続く配信データを前記基地局又は前記インターネットに要求してこれを破棄によって得られた前記データ格納手段の空き領域に格納する。従って、一つの配信データを複数に分割した複数の分割配信データを連続的に再生することが可能になる。
【0007】
第2の手段は、前記データ格納手段に格納された最後の分割配信データに続く次の分割配信データのダウンロードが、連続する再生において、先の再生に続く次の再生でなされるように構成されたものである。
【0008】
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段において、前記分割配信データを、前記再生用記憶手段の容量以下であり、所定数の分割配信データの合計サイズが前記データ格納手段の容量以下としたものである。
【発明の効果】
【0009】
以上、説明したことから明らかなように、本発明は、ダウンロードした配信データを再生しながらバックグラウンドで次の配信データのダウンロードと再生済みの配信データを破棄するようにしたので、データ格納手段の容量を超えた大容量のデータを連続的に取扱うことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、音楽データと映像データとからなるプロモーションビデオデータ(配信データ)の配信システムから配信を受ける携帯電話機に本発明を適用した一実施の形態について説明する。
なお、以下に、説明する「映像」には、「動画」、「静止画」、「画像」が含まれるものとし、「映像データ」は、「動画データ」、「静止画データ」、「画像データ」が含まれるものとする。
図1は、本発明の一実施形態に係る配信システムの概略図である。
図示されるように、配信システム1は、基地局2とサービス提供会社内のサーバ3とで構成され、携帯電話機(携帯端末)4に、映像と音楽からなるプロモーションビデオデータを配信する。
サーバ3は、ジャンル別にプロモーションビデオデータを格納したデータベース6を有し、インターネットを介してプロモーションビデオデータをダウンロードするためのWebサイトを公開している。前記データベース6のプロモーションビデオデータは、分割配信データとしてサーバ3に接続されたコンピュータ5が作成する。
【0011】
前記サーバ3は、基地局2又はインターネット等の公衆のネットワーク(無線を含む)を介してユーザの携帯電話機4の接続を許可し、接続時に、ジャンル別のプロモーションビデオデータの配信リストを送信する。
そして、ユーザの携帯電話機4からジャンルの選択信号を受信すると複数のプロモーションビデオデータのタイトルを並べたタイトル画面を携帯電話機4に送信する。このタイトル画面でユーザがダウンロードするプロモーションビデオデータのタイトルを選択し、ユーザが選択したタイトル情報が携帯電話機4からサーバ3に送信されると、サーバ3はユーザの携帯電話機4に、選択した一つのプロモーションビデオデータの音声部分である音楽データと、映像部分である映像データをそれぞれ複数に分割した複数の分割音楽データと複数の分割映像データとを携帯電話機4に配信する。
【0012】
図3は、プロモーションビデオデータの音楽部分を構成する分割音楽データをシームレスに再生するため前記コンピュータ5が編集した分割音楽データの構造を示す解説図である。
図3(a)に示す例は、複数の分割プロモーションビデオデータを再生する場合において、先に再生する分割音楽データの後端部(後尾部)のコピーデータを、次に再生する分割音楽データの先端に貼り付けた例を示しており、図3(b)に示す例は、後に再生する分割音楽データの先端部(先頭部)のコピーデータを、先に再生する分割音楽データの後端に貼り付けた例を示している。図中、(1)〜(4)の符号はそれぞれ再生の順番を示し、この例では分割音楽データ(1)から番号順に再生される。
図3(a)に示すように、先に再生する分割音楽データの後端部(後尾部)のコピーデータを、次に再生する分割音楽データの先端に貼り付け、連続再生の際に、先に再生する分割音楽データの後端部と次に再生する分割音楽データの先頭のコピーデータとを相互に重ねて同時に再生すると連続再生の際の継目がなくなるのでノイズのないシームレスな連続再生が可能となる。また、図3(b)に示すように、後に再生する分割音楽データの先端部のコピーデータを先に再生する分割音楽データの後端に貼り付け、先に再生する分割音楽データのコピーデータと、次に再生する分割音楽データの先端部とを相互に重ねて再生する場合でも連続再生の際の継目がなくなるのでノイズのないシームレスな再生が可能となる。
なお、分割音楽データの先端部又は後端部に貼り付けるコピーデータのデータ長は、100ms〜500ms、より好ましくは250msとする。この場合において、最小値100msは、携帯電話機4でプログラムにより取得できるタイマー誤差の範囲が100ms以下であることにより、それ以上の時間を設ける必要がある。最大値500msは、ファイル製作時に作業しやすく且つ長すぎない値として導き出された数値である。
前記分割音楽データの編集後、各分割音楽データは対応する分割映像データにリンク付けした状態で前記リスト上のTV放送データにリンクされ、この状態で前記データベース6に格納される。なお、各分割TV放送データの構成データである分割音楽データは携帯電話機4の着信メロディフォーマット形式(例えば、拡張子mld)で前記サーバ3のデータベース6に格納され、また、分割映像データが動画形式のフォーマット形式(例えば、拡張子MPEG)でデータベース6に格納されており、それぞれ同じフォーマット形式でユーザの携帯電話機4に配信される。
【0013】
図2は前記携帯電話機4の機能を示すブロック図であり、10はCPU、21は表示部、22はスピーカ、26は入力部である。
図2において、CPU(制御手段)10は、前記サーバ3に配信データとしてのプロモーションビデオデータを構成する複数の分割音声データと各分割音声データと対を成す分割映像データの配信を要求する配信要求手段であり、また、携帯電話機4のハードウエア資源を制御する制御手段である。11は通信部であり、外部との無線通信、有線通信を行う。12,13はそれぞれメディア再生エンジン(再生手段)であり、分割音楽データを音楽信号に変換してこれをスピーカ22に出力する。ROM(リードオンリメモリ)15は、CPU10が実行するプログラムや初期値等を格納している。
【0014】
RAM(1)は、基地局2又はインターネットからの配信データのダウンロードに使用されるダウンロード用記憶部(データ格納手段)であり、RAM(2),(3)と比較すると容量が格段に大きい。本実施の形態では、RAM(1)には、基地局2又はインターネットから配信データとしてのプロモーションビデオデータの音声部分を構成する分割音楽データ(1),(2),(3),(4)…と、映像部分を構成する分割映像データ[1],[2],[3]…とを格納するようになっている。
【0015】
また、再生用バッファとして用いる再生用記憶手段としてのRAM(2)、RAM(3)はそれぞれ音楽再生用バッファ領域と、複数の分割映像データを再生するための映像再生用バッファ領域との二つの領域に分割されている。本実施の形態では音楽再生用バッファ領域が分割音楽データを再生するためのバッファとして使用され、映像再生用バッファ領域が分割映像データを再生するためのバッファとして使用される。なお、RAM(2)、RAM(3)のバッファ容量は、互いに等しく、各分割音楽データ(1),(2),(3),(4)…のサイズは、RAM(2)、RAM(3)の音楽再生用バッファ領域よりも小さく、各分割映像データ[1],[2],[3]…のサイズもRAM(2)、RAM(3)の映像再生用バッファ容量よりも小さい。また、各分割音楽データ(1),(2),(3),(4)…は、図2(a),(b)で説明したように、前記コンピュータ5の編集プログラムによって作成された編集後のデータであり、分割音楽データと対応する分割映像データとは、それぞれ同じタイミングで再生された際に、映像と音声にずれが生じないように編集されたデータである。
【0016】
ROM15は、携帯電話機4のハードウエア資源を電話機又は基地局2やインターネットに対する接続端末として使用するプログラムの他、後述する分割メディアデータ再生プログラム、タイミング最適化プログラム、分割メディア再生プログラム、タイミング最適化プログラム、分割メディアダウンロード制御プログラムを格納している。
【0017】
前記メディア再生エンジン12は、分割メディア再生プログラムに基づいてRAM(2)の音楽再生用バッファ領域に転送した分割音楽データ(1),(2),(3),(4),…を音楽信号に変換してスピーカ22に出力するとともに、分割メディア再生プログラムに基づいてRAM(2)の映像再生用バッファ領域に転送した分割映像データ[1],[2],[3]…を映像信号に変換して表示部21に出力する。
また、メディア再生エンジン13は、分割メディア再生プログラムに基づいてRAM(3)の音楽再生用バッファ領域に転送した分割音楽データ(1),(2),(3),(4),…を音楽信号に変換してスピーカ22に出力するとともに、分割メディア再生プログラムに基づいてRAM(3)の映像再生用バッファ領域に転送した分割映像データ[1],[2],[3]…を映像信号に変換して表示部21に出力するようになっている。
【0018】
前記分割メディア再生プログラムは、一対のメディア再生エンジン12,13が、一対の再生用のRAM(2),RAM(3)の音楽再生用バッファ領域を交互に使用して複数の分割音楽データ(1),(2),(3),(4),…からなる分割音楽データをシームレスに連続再生するともに、一対の再生用のRAM(2),RAM(3)の映像再生用バッファ領域を交互に使用して各分割音楽データに対応する分割映像データ[1],[2],[3]…を各分割音楽データの再生タイミングと同じタイミングで表示部21に表示させ、タイミング最適化プログラムは、分割メディア再生プログラムによる各分割音楽データ(1),(2),(3),(4),…の再生タイミングと、分割映像データ[1],[2],[3]…の再生タイミングを最適化してそれぞれノイズのないシームレスな連続再生を実現する。
【0019】
前記分割メディア再生プログラム及び前記タイミング最適化プログラムの動作を説明すると、分割メディア再生プログラムは、まず、一方のメディア再生エンジン12によって一方の再生用のRAM(2)の音楽再生用バッファ領域に1回目の分割音楽データ(1)を転送するとともに、他方のメディア再生エンジン13によって他方の再生用のRAM(3)の音楽再生用バッファ領域に2回目の分割音楽データ(2)を転送し、分割メディア再生プログラムは、一方のメディア再生エンジン12によって一方の再生用のRAM(2)の音楽再生用バッファ領域に2回目の分割音楽データ(2)を転送するとともに、他方のメディア再生エンジン13によって他方の再生用のRAM(3)の映像再生用バッファ領域に2回目の分割映像データ[2])を転送する。
【0020】
一方のメディア再生エンジン12が、一方の再生用のRAM(2)の音楽再生用バッファ領域に転送された1回目の分割音楽データ(1)を再生すると同時に、一方のRAM(2)の映像再生用バッファ領域に転送された1回目の分割映像データ(1)を再生し、次に、他方のメディア再生エンジン13が、他方のRAM(3)の音楽再生用バッファ領域に転送された2回目の分割音楽データ(2)を再生すると同時に、他方のRAM(3)の映像再生用バッファ領域に転送された2回目の分割映像データ[2]を再生する。
この場合、タイミング最適化プログラムによって、2回目の分割音楽データ(2)の再生開始位置は、図3(a)に示すように、2回目の分割音楽データ(2)の先端Xの位置より応答遅れ(遅延時間)tだけ加算した位置、言い換えると、2回目の分割音楽データ(2)の再生開始位置は、一回目に再生する分割音楽データ(1)の後端から再生方向と逆方向に250ms戻った位置より応答遅れtを減算した位置に補正される。この位置では、1回目に再生する分割音楽データ(1)の後端部と、2回目に再生する分割音楽データ(2)に貼り付けたコピーデータとを重ね合わせて同時に再生できるので、重ね合せ再生時の波形にずれがなくずれに起因したノイズの発生がない。
また、前記メディア再生エンジン12,13は、それぞれ分割音楽データ(1),(2)の再生と同じタイミングで分割映像データ[1],[2]を再生するようになっており、分割映像データは、コピーデータをコピーする前の分割音楽データと同じ再生時間となっている。従って、分割音楽データと分割映像データとのタイミングを最適化すると、映像と音楽が合致した再生を実現することができる。
【0021】
一方のメディア再生エンジン12は、1回目の分割音楽データ(1)、1回目の分割映像データ[1]の再生を完了すると、次に、一方の再生用のRAM(2)の音楽再生用バッファ領域に3回目の分割音楽データ(3)を転送するとともに、一方の再生用のRAM(2)の映像再生用バッファ領域に3回目の分割映像データを転送する。このとき、一方のメディア再生エンジン12による3回目の分割再生データ(3)の再生開始位置は、図3(a)に示すように、タイミング最適化プログラムによって補正され、3回目に再生する分割音楽データ(2)の先端X1の位置より応答遅れ(遅延時間)t1を加算した位置、言い換えると、2回目に再生する分割音楽データ(2)の後端から再生方向と逆方向に250ms戻った位置より応答遅れt1を減算した位置に補正される。
この位置も2回目の分割音楽データ(2)の後端部と3回目の分割音楽データ(3)のコピーデータとが相互に重ね合わせて再生される位置となるのでノイズのないシームレスな接続が可能となる。なお、前記応答遅れ(遅延時間)は、メディア再生エンジン12、13が再生を指示してから初めてスピーカ22が鳴るまでの遅延時間である。
【0022】
このようにタイミング再生プログラムは、一対のメディア再生エンジン12,13により一対の再生用のRAM(2)、RAM(3)の音楽再生用バッファ領域を交互に用いて再生する際に、先に再生する分割音楽データの後端部と、次に、再生する分割音楽データのコピーデータとの重ね合せて同時に再生した際に、波形同士にずれが生じない最適位置に決定するので、重ね合わせ再生において、ノイズのない連続再生を実現する。また、前記タイミング再生化プログラムは、一対のメディア再生エンジン12,13の制御により、図3(a),(b)に示すように、各分割音楽データの再生開始時期に、対応する各分割映像データの再生開始時期を合致させるので映像と音楽にずれが発生しない。
【0023】
分割メディア再生プログラム及びタイミング最適化プログラムは、このような制御を繰り返し、ノイズのないシームレスな連続再生を実現する。以下、先に再生する分割音楽データと次に再生する分割音楽データとの間のタイミングの補正値t,t1,…をタイミング最適化プログラムにおける最適化値という。
【0024】
次に、リアルタイムダウンロード再生処理について説明する。このリアルタイム処理は、前記携帯電話機4、すなわち、1のダウンロードのRAM(1)と、再生用のバッファとして使用する一対のRAM(2),(3)を備えた携帯電話機4において、予め、ダウンロード再生の際に、プロモーションビデオを構成する分割音楽データと分割配信データとを、前記一対のRAM(2),(3)の数に少なくとも1を加えた所定数だけ基地局又はインターネットからダウンロードして前記RAM(1)に格納するプログラムと、前記RAM(1)に格納した分割配信データを、前記一対のRAM(2),(3)を交互に用いて配信順に再生するプログラムと、前記RAM1の分割配信データの格納数を判定し、この分割配信データの格納数が、前記所定数未満のとき、前記基地局又はインターネットから、RAM(1)に格納した最後の分割配信データに続く次の分割配信データを格納して前記RAM(1)の配信データの数を、常時、所定数に保持するプログラムとによって実行される処理である。
なお、この実施形態では、携帯電話機4で映像と音とを伴うプロモーションビデオを再生するため一対のRAM(2)、RAM(3)が分割音楽データを再生するための音楽再生用バッファ領域と、映像再生用バッファ領域とに区分され、映像と音とが同時に再生されるので、予め、RAM (1)に格納しておくデータ格納数は、所定数の2倍に2以上の数を加えた数となる。
図4は、前記リアルタイムダウンロード処理におけるRAM(1)、RAM(2)、RAM(3)のデータ格納、再生、廃棄の処理状況を示す解説図である。
前記したように、最初、RAM (1)には、RAM(2)とRAM(3)との合計に1を加えた数の分割音楽データ(分割配信データ)(1),(2),(3)と、同じく、RAM(2)とRAM(3)との合計に1を加えた数の分割映像データ(分割配信データ)[1],[2],[3]の合計6個のデータがダウンロードにより格納される。
この格納が終了すると、次に、分割音楽データ(1)と、これに対応する分割映像データ[1]とがRAM(1)からそれぞれRAM(2)の音楽再生用バッファ領域と、映像再生用バッファ領域とに転送され、前記メディア再生エンジン12,13によって同じタイミングで再生される。
次に、分割音楽データ(2)とこれに対応する分割映像データ[2]とがそれぞれRAM(3)の音楽再生用バッファ領域と、映像再生用バッファ領域とにそれぞれ転送され、前記メディア再生エンジン12,13によって2回目の映像と音とが再生される。
前記CPU 10は、2回目以降の再生中は、先に、1回目の分割音楽データ(1)と一回目の分割映像データ[1]とをRAM(1)から破棄し、破棄による空き領域に、その代わりのデータとして、4回目の分割音楽データ(4)と4回目の分割映像データ[4]とをダウンロードにして格納する。
次に、RAM(1)から3回目の分割音楽データ(3)がRAM(2)の音楽再生用バッファ領域に転送され、3回目の分割映像データ[3]がRAM(2)の映像再生用バッファ領域に転送され、前記メディア再生エンジン12,13により互いに同期して再生される。そして、この再生中に、2回目の分割音楽データ(2)と分割映像データ[2]がRAM(1)から廃棄され、代わりに、5回目の分割音楽データ(5)と分割映像データ[5]とがRAM(1)の空き領域に格納される。
このように、前記リアルタイムダウンロード処理は、予め、所定数の分割音楽データと対応する数の分割映像データとをRAM(1)に格納する手順と、先の分割音楽データとこれに対応する映像データを同じタイミングで再生する手順と、次の再生時に、再生ずみの分割映像データの廃棄と、代わりのデータとして所定数格納されていた最後の分割音楽データと分割映像データに続く次の分割音楽データと分割映像データとをダウンロードしてRAM(1)に格納する手順とを繰り返すので、メモリ容量の少ない従来の携帯電話機4でもプロモーションビデオのように、携帯電話機4のメモリ容量を超えた長時間のデータを連続的にダウンロードし、連続的に再生することができる。
【0025】
図5は図4のデータ処理に対応するリアルタイムダウンロードプログラムの全体的な流れを示し、図5〜図11は図4に示すリアルタイムダウンロードプログラムのダウンロード、再生、タイミング処理等の主要部に対応するプログラムの流れの一例を示している。なお、これらのプログラムは前記CPU10によって実行されるプログラムである。
【0026】
図5を参照してリアルタイムダウンロードプログラムの全体的な流れを説明すると、まず、ステップS1では、ダウンロード再生を実行するボタン操作による再生操作を検出すると(ステップS1)、次に、ステップS2、ステップS3の並行処理を実施する。一方のステップS3では携帯電話機4の音楽データ再生機能を使用するか否かを判定し、他方のステップS2では、映像データ再生機能を使用するか否かを判定する。この判定には、ダウンロードの際に、基地局又はインターネットから送信された制御信号を用い、それぞれオン信号のとき、音楽データ再生機能と映像データ再生機能をオンとして使用可能とする。ステップS1及びステップS2がYESの場合は、ユーザの要求した配信データが、プロモーションビデオ、映画データ、TV放送データの如き音楽や音を伴う配信データであると判定する。そして、音楽データ再生機能を使用する場合及び映像データ再生機能を使用する場合は、分割映像データダウンロードプログラムを起動する処理(ステップS4)、分割映像データ再生プログラムを起動する処理(ステップS5)と、分割音楽データダウンロード制御プログラムを起動する処理(ステップS6)と分割音楽データ再生プログラムを起動(ステップS7)する処理とを並行して実施する。
また、CPU 10は、前記ステップS3で音楽データ再生機能を使用せず、ステップS2で映像データ機能を使用する場合は、分割音楽データダウンロード制御用プログラムと分割映像データ再生用プログラムを起動してプロモーションビデオデータの映像部分のみをダウンロードして再生する処理を行い、前記ステップS2で音楽データ再生機能を使用せず、ステップS3で音楽データ再生機能を使用する場合は、分割音楽データダウンロード制御用プログラムと分割音楽データ再生用プログラムとを起動してプロモーションビデオデータの音楽部分のみをダウンロードして再生する処理を行う。
【0027】
<分割音楽データダウンロード制御プログラム>
図6は図4における分割映像データダウンロードプログラムの詳細を示すフローチャートの一例である。
【0028】
この分割音楽・音楽データダウンロード制御プログラムでは、CPU 10がプロモーションビデオデータの分割音楽データが前記RAM(1)に所定数、すなわち、一対のRAM(2),(3)の合計数に、少なくとも1以上加えた数があるかどうかを判定する(ステップS9)。
ステップ9でRAM(1)に所定数の分割音楽データがない場合は(ステップS9、NO)、CPU10は、RAM(1)への分割音楽データ(1),(2),(3) ,…のダウンロードを開始する。この場合、RAM(1)に、所定数の分割音楽データを格納する容量があるかどうか(図4では3個)を確認し(ステップS10)、続いて、RAM(1)に所定数の分割音楽データを格納する容量があるかどうかを判定する(ステップS11)。
RAM(1)に容量があり(ステップS10、YES)、また、空き領域があるときは(ステップS11、YES)、前記基地局2又はインターネットワーク(図6では、便宜上、ネットワークと表示)を介して前記サーバ3のデータベース6から、具体的には、サイトメニューからプロモーションビデオデータの音楽部分を構成する分割音楽データ(1),(2),(3) ,…を、順次、ダウンロードし(ステップS12)、ダウンロードした分割メディアデータをRAM(1)に順次、格納する(ステップS13)。
次に、RAM(1)に所定数を満たす最後の分割メディアデータ(n)が格納されたかどうかを確認した後(ステップS14)、全ての分割メディアデータのダウンロードを終了したかどうかを、再度、判定する(ステップS15)。
そして、全ての分割メディアデータのダウンロードが終了した場合は(ステップS15、YES)この分割音楽データダウンロード制御プログラムを終了する。
【0029】
<分割映像データダウンロード制御プログラム>
図7は図4の分割映像データダウンロードプログラムの詳細を示すフローチャートの一例であり、分割音楽データダウンロード制御プログラムと並行して実行されるプログラムである。
【0030】
この分割映像データダウンロード制御プログラムでは、まず、プロモーションビデオデータの映像部分を構成する所定数、すなわち、前記分割音楽データダウンロード制御プログラムによる所定数の分割音楽データのダウンロード数と同数の分割映像データが前記RAM(1)にあるかどうかを判定する(ステップS16)。
ステップ16の判定でRAM(1)に所定数の分割映像データがない場合(ステップS16、NO)、CPU10は、RAM(1)に所定数の分割映像データのダウンロードが終了していないものとしてダウンロードを開始する。ダウンロードの際は、RAM(1)に前記所定数の分割映データを格納する容量があるかどうかを確認し(ステップS17)、続いて、RAM(1)に前記所定数の分割映像データを格納する空き容量があるかどうかを判定する(ステップS18)。
RAM(1)に容量があり(ステップS17、YES)、また、空き領域があると(ステップS18、YES)、前記ネットワークを通じて前記サーバ3のデータベース6からプロモーションビデオデータの分割音楽データを、順次、ダウンロードし(ステップS19)、ダウンロードした分割メディアデータをRAM(1)に順次、格納する(ステップS20)。
そして、RAM(1)に所定数を満たす最後の分割メディアデータが格納されているかどうか確認し(ステップS21)、ステップS8で全ての分割メディアデータのダウンロードを終了したかどうかを判定する(ステップS22)。
【0031】
<分割音楽データ再生プログラム>
図8は図4の分割音楽データ再生プログラムの詳細を示すフローチャートの一例である。このプログラムでは、最初に、RAM(1)に前記所定数の分割音楽データが存在するかどうかを判定し(ステップS23)、所定数、存在する場合は、次に、RAM(1)に分割音楽データが存在するかどうかを判定する。RAM(1)に分割音楽データが存在するときは(ステップS24、YES)、次に、その分割音楽データが一つ目の分割音楽データ(1)かどうかを判定し、YESのときは、ステップS26に進んで、図9のタイミング読み込み処理を行い、最初の最適化値(初期値)をセットする。そして、最適化値(初期値)のセット後、分割音楽データの再生を開始する。
【0032】
図9はタイミング読み込み処理を示すフローチャートの一例である。
このフローチャートでは、まず、前記CPU10が設定ファイルに最適化値が保存されているかどうかを判定する(ステップS60)。設定ファイルには、最初、最適化値は、設定されておらず、RAM(1)にも格納されていない(NO)。このため、最初は、図6に示すようにステップS61に進んで最適化値の初期値を1ファイルの終わり、すなわち、図3(a)で説明したように、先に再生する分割音楽データのエンド(後端)から次に再生する分割音楽データのコピーデータの再生開始位置250ms手前に二つ目の分割音楽データの先端の再生開始位置を決定(セット)する。ステップS60で、設定ファイルに最適化値が格納されている場合は(YES)、ステップS62に進んで前記設定ファイルから最適化値を読み込み、この最適化値をセットする(ステップS63)。タイミング読み込み処理で最適化値をセットした後は、図8のステップS27に進み、そして、RAM(1)に格納されている1回目の分割音楽データ(1)を呼び出してRAM(2)若しくはRAM(3)で再生する。
次に、ステップS26に進んでタイミング最適化処理を実行し、1回目の分割音楽データの再生の結果に基づいてタイミング最適化値を補正する。
タイミング最適化処理では、図10に示すように、再生を指示してから実際に前記一対のメディア再生エンジン12,13による再生が開始されるまでの遅延時間(応答遅れ)を記録した後(ステップS101)、記録した遅延時間の平均を算出し(ステップS102)、続いて、ステップ103に進んで先に再生する分割音楽データの後端(エンド)から次に再生する分割音楽データの先頭のコピーデータの再生開始位置までの250msからステップS102で算出した遅延平均時間tを減算し(ステップS103)、これを最適化値として設定ファイルに保存(セット)する(ステップS104)。
【0033】
図10に示したタイミング最適化処理により、最適化値を得ると、図6のステップS29に戻ってユーザが停止操作をしたかどうか、すなわち、停止操作に割り当てられた携帯電話機4の操作ボタンを操作したかどうかを判定する。このステップS29でNO のときは、図5のステップS1に戻って次の再生まで待機する。
図8のステップS29がYESのときは、現在、再生中の曲番号(最初の曲番号は1番)の分割音楽データ(1)の再生位置が、その終わりから最適化値の場所であるかどうかを判定する(ステップS30)。
ステップS30の判定結果がYES のときは、次の分割音楽データ(2)をセットした後(ステップS31)、再生が終了した分割音楽データ(1)をRAM(1)より破棄し(ステップS32)、さらに、ステップS33に進んで、RAM(1)の全ての分割音楽データ(1),(2),(3)…の再生が終了したかどうかを判定する。 このステップS34でNOのときは、ステップS24からステップS34までのステップを繰り返す。2回目以降の分割音楽データ(2)からn回目(最後)までの最適化値位置の確認の際は、図3(a)に示すように、先に再生する分割音楽データの後端から再生方向と逆方向に250ms戻った位置より応答遅れt1を減算した位置かどうかを確認する。そして、1回目以降の分割音楽データ(1)からn回目(最後)までの分割音楽データ(2),(3)…の再生は、図2に示すように、一対の再生用のRAM(2),(3)を交互に用い、最適化値位置で先の分割音楽データの後端部と、次の分割音楽データのコピーデータとを重ね合わせて同時に再生し、ダウロード再生すべきプロモーションビデオデータの全ての分割音楽データ(1),(2),(3),…,(n-1),(n)についてノイズのないシームレスな連続再生を実現する。
【0034】
<分割映像データ再生プログラム>
図11は図4の分割映像データ再生プログラムの詳細を示すフローチャートの一例であり、図8の分割映像データ再生プログラムと並行に実施されるプログラムである。
このプログラムでは、まず、RAM(1)に所定数の分割映像データが存在するかどうかを判定する(ステップS35)。
RAM(1)に所定数の分割映像データが存在する場合は、次に、RAM(1)に分割映像データが存在するかどうかを判定する。RAM(1)に分割音楽データが存在する場合(ステップS36、YES)、次に、RAM(2)、RAM(3)の映像再生用バッファを交互に用いて対応する分割音楽データの再生タイミングと同期させて再生する(ステップS37)。
次に、ステップS38に進んでユーザがボタン操作(キー操作や、画面上のプログラムキーを含む)により停止操作をしたかどうか、すなわち、停止操作に割り当てられた携帯電話機4の操作ボタンを操作したかどうかを判定する。
ステップS38でYESのときは、分割音楽データ(2)をセットした後(ステップS40)、再生が終了した分割音楽データ(1)をRAM(1)より破棄する(ステップS41)、さらに、ステップS42に進んで、RAM(1)の全ての分割音楽データ(1),(2),(3)…の再生が終了したかどうかを判定する。
このステップS42でNOのときは、ステップS24からステップS36のステップからステップS43を繰り返し、1回目以降の分割音楽データ(2)からn回目(最後)までのダウンロード再生すべきプロモーションビデオデータの全ての分割映像データ[1],[2],[3],…[n-1],[n]を再生する。
また、ステップS29でNO のときは、図3のステップS1に戻って次の再生まで待機する。
【0035】
このように、分割音楽データダウンロード制御プログラム及び分割映像データダウンロード制御プログラムは、一つのプロモーションビデオデータの再生が完了するまで、RAM(1)の分割音楽データ、分割映像データについて、ダウンロードを継続して、分割音データ再生プログラム及び映像データ再生プログラムにより再生し、破棄した分割音楽データ及び分割映像データに続く次の分割音楽データ及び分割映像データを補充する。従って、本実施形態に係るリアルタイムダウンロード制御プログラムによれば、メモリ容量が少ない従来の携帯電話機4でもデータの大きさに影響を受けることなく長時間のデータをダウンロード再生することができる。
【0036】
なお、プロモーションビデオのように映像と音とを同時に再生する場合、前記したように一対の再生用RAM(2),RAM(3)を分割する必要があり、容量が相対的に減少するが、配信側で一対の再生用RAM(2),RAM(3)の映像と音とを再生するための音楽再生用バッファ領域と映像再生用バッファ領域に対応したサイズに音と映像の分割配信ファイルを複数して配信するので、連続再生に支障が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係る配信システムの概略図である。
【図2】携帯電話機の内部構造を示すブロック図である。
【図3】複数の分割音楽データからなる音楽データをシームレスに再生するために編集した分割音楽データの構造を示す解説図である。
【図4】リアルタイムダウンロード処理におけるデータ格納、再生、廃棄の処理状況を示す解説図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るデータ処理に対応するリアルタイムダウンロードプログラムの全体的な流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る分割映像データダウンロードプログラムの詳細を示すフローチャートの一例である。
【図7】本発明の一実施形態に係る分割映像データダウンロードプログラムの詳細を示すフローチャートの一例である。
【図8】本発明の一実施形態に係る分割音楽データ再生プログラムの詳細を示すフローチャートの一例である。
【図9】本発明の一実施形態に係るタイミング読み込み処理を示すフローチャートの一例である。
【図10】本発明の一実施形態に係るタイミング最適化処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係る分割映像データ再生プログラムの詳細を示すフローチャートの一例である。
【図12】従来の携帯電話機でダウンロード再生する場合のデータ処理の流れを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0038】
1 配信システム
2 基地局
3 サーバ
4 携帯電話機
5 コンピュータ
6 データベース
10 CPU(制御手段)
11 通信部
12 メディア再生エンジン
13 メディア再生エンジン
15 ROM
21 表示部
22 スピーカ
26 入力部
RAM (1) データ格納手段
RAM (2) 再生用記憶手段
RAM (3) 再生用記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つの配信データを複数に分割した複数の分割配信データを基地局又はインターネッから順次ダウンロードして格納するデータ格納手段と、一対の再生用記憶手段を再生用のバッファとして用い前記複数の分割配信データを順次再生する制御手段とを備えた携帯電話機において、
前記制御手段が、初回のダウンロードの際に、前記分割配信データを、前記一対の再生用記憶手段の数に少なくとも1を加えた所定数だけダウンロードして前記データ格納手段に格納した後、その分割配信データを、前記一対の再生用記憶手段を交互に用いて配信順に再生するように構成されるともに、先に再生した分割配信データを、次の分割配信データの再生中に、前記データ格納手段から破棄するように構成され、且つ、破棄毎に、前記データ格納手段に格納された最後の分割配信データに続く次の分割配信データを前記基地局又はインターネットからダウンロードして前記データ格納手段の破棄による空き領域に格納して当該データ格納手段の分割配信データの格納数を所定数に保持するように構成されたことを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記データ格納手段に格納された最後の分割配信データに続く次の分割配信データのダウンロードが、連続する再生において、先の再生に続く次の再生でなされるように構成されたことを特徴とする携帯電話機。
【請求項3】
前記分割配信データが、前記再生用記手段の容量以下であり、所定数の分割配信データの合計サイズが前記データ格納手段の容量以下である請求項1又は請求項2に記載の携帯電話機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−158476(P2007−158476A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−347339(P2005−347339)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(505233804)株式会社ウインライト (6)
【Fターム(参考)】