説明

携帯電話装置

【課題】 折り畳み型携帯電話装置において、上側筐体と下側筐体との間の上下接続部で、電気信号によって接続を行うために生じる不具合を改善する。
【解決手段】 開示される携帯電話装置は、上側筐体と下側筐体とをヒンジ部で開閉可能に結合してなる携帯電話装置において、上側筐体に設けられた表示部9Aと、下側筐体に設けられた制御部5とを接続する上下接続部を信号伝送用光ファイバ部22によって構成し、制御部5と信号伝送用光ファイバ部22との間に光送信部21を備えて、制御部5からの電気信号を光信号に変換して信号伝送用光ファイバ部22の一端に送出し、信号伝送用光ファイバ部22の他端と表示部9Aとの間に光受信部23を備えて、信号伝送用光ファイバ部22からの光信号を電気信号に変換して表示部9Aに転送するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話装置に係り、詳しくは、表示部を配置した上側筐体と、その他の機能部を組み込んだ下側筐体とをヒンジ部で開閉可能に接続した、折り畳み型の携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年において、使用時及び携帯時の利便性その他の理由から、折り畳み型の携帯電話装置が多く用いられるようになった。折り畳み型の携帯電話装置においては、その形態上、上側筐体と下側筐体とに機能部分が分散して配置されている。
【0003】図4は、従来の折り畳み型携帯電話装置の電気的構成例を示すブロック図である。この従来例の携帯電話装置100は、図4に示すように、アンテナ1と、無線部2と、アナログベースバンド部3と、ディジタルベースバンド部4と、制御部5と、電源部6と、電池7と、キー操作部8と、表示部9と、マイク10と、スピーカ11と、レシーバ12と、表示器接続用フレキシブルプリント板13と、バックライト接続用フレキシブルプリント板14とから概略構成されている。
【0004】アンテナ1は、接続部1Aによって無線部2に接続されていて、図示されない基地局との間で無線信号を送受信する。無線部2は、アンテナ1との間で授受される、所定の変調方式の無線信号と、アナログベースバンド部2との間で授受されるアナログベースバンド信号との相互の変換を行う。アナログベースバンド部3は、任意の符号方式によって、無線部2との間で授受されるアナログベースバンド信号と、ディジタルベースバンド部4との間で授受されるディジタルベースバンド信号との相互の変換を行い、また、マイク10からの音声信号入力によって送信アナログベースバンド信号を生成するとともに、受信アナログベースバンド信号によって、呼び出し音の送出のためのスピーカ11と、受信音声を聴取するためのレシーバ12とに対する音声信号出力を生成する。
【0005】ディジタルベースバンド部4は、アナログベースバンド部3との間で授受されるディジタルベースバンド信号と、制御部5との間で授受される、各種データとの間で、プロトコルの処理やディジタル/アナログ(D/A)変換等の処理を行って、相互に変換する。制御部5は、着信時、ディジタルベースバンド部4からのダイヤル信号入力によって呼び出し等の処理を行い、発信時、キー操作部8におけるボタン操作に応じて、ディジタルベースバンド部4へダイヤル信号を出力するとともに、キー操作部8におけるその他の各種制御用ボタンの操作や、受信データに基づく表示情報を生成して表示部9へ出力し、さらに、送受信状態に応じて、無線部2,アナログベースバンド部3の動作を制御する。
【0006】電源部6は、電池7の直流電源によって、無線部2,アナログベースバンド部3,ディジタルベースバンド部4,キー操作部8へ動作用電力を供給するとともに、表示部9内のバックライト用発光部(不図示)へ、液晶表示器(Liquid Crystal Display:LCD)(不図示)のバックライト点灯用電源を供給する。表示部9は、バックライト付き液晶表示器を備え、制御部5から出力される文字や各種マーク等及び静止画像や動画像等の画像データを可視表示するとともに、バックライト用発光部の光を、図示しないバックライト用導光板へ供給することによって、液晶表示器を背面から照明する。表示器接続用フレキシブルプリント板13は、制御部5と液晶表示器とを接続して、液晶表示器へ画像データを伝送する。バックライト接続用フレキシブルプリント板14は、電源部6と液晶表示器のバックライト用発光部とを接続して、バックライト用発光部へ電源を供給する。
【0007】図5は、従来の折り畳み型の携帯電話装置の外観構成を示したものである。従来の携帯電話装置100は、図5に示すように、上側筐体101と、下側筐体102と、上側筐体101と下側筐体102とを開閉可能に結合するヒンジ部103とから概略構成されている。上側筐体101には、表示部9と、引き出し式のアンテナ1とが設けられている。下側筐体102には、その表面に、キー操作部8を構成する、ダイヤル入力及び文字入力のためのダイヤルボタン8A及びその他の各種制御用ボタン8Bと、マイク10,レシーバ12が設けられている。また、下側筐体102の裏面にはスピーカ11(不図示)が設けられているとともに、下側筐体102の内部には、携帯電話装置の主要な機能部を搭載したプリント基板15(不図示)が設けられている。
【0008】図6は、従来の折り畳み型携帯電話装置における、上側筐体と下側筐体との接続構造を例示したものである。従来の折り畳み型携帯電話装置100においては、図6に示すように、上側筐体101に設けられた表示部9と、下側筐体102に設けられたプリント基板15上の制御部6とは、上下接続部を形成する表示器接続用フレキシブルプリント板13によって、ヒンジ部103の内部を経由して接続されている。図示しない表示器のバックライト用発光部と電源部6とを接続するバックライト接続用フレキシブルプリント板14と、アンテナ1と無線部2とを接続する接続部1Aも、上下接続部に同様の形態で設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の折り畳み型携帯電話装置では、図6に示すように、上下接続部がフレキシブルプリント板によって構成されているが、上下接続部をフレキシブルプリント板によって構成した場合、次のような各種の不具合がある。
【0010】(1) 上下接続部を通過する電気信号の輻射によって、携帯電話装置の通信の受信感度が低下する。
(2) 上下接続部を形成する信号線が、アンテナ特性に影響を与え、上側筐体と下側筐体との開閉状態によって、アンテナ特性の劣化が生じる。
(3) 上下接続部を形成する信号線がフレキシブルプリント板からなる場合、信号線のインピーダンスの影響によって、一定限度以上の高速のデータ転送ができない。そこで、高速のデータ転送を行うためには、信号線数を増加する必要があるが、これによって、携帯電話装置の構成が複雑化して、コストが上昇するとともに信頼性が低下する。
【0011】この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであって、折り畳み型携帯電話装置において、上下接続部の構成を改善することによって、上述のような不具合を解消することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は携帯電話装置に係り、上側筐体と下側筐体とをヒンジ部で開閉可能に結合してなる折り畳み型の携帯電話装置であって、上側筐体に設けられた表示手段と下側筐体に設けられた上記表示手段を動作させるための制御手段とを接続する上下接続部を、光ファイバによって構成したことを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の携帯電話装置に係り、上記制御手段と光ファイバとの間に光送信手段を備えて、制御手段からの電気信号を光信号に変換して上記光ファイバの一端に送出し、上記光ファイバの他端と上記表示手段との間に光受信手段を備えて、上記光ファイバからの光信号を電気信号に変換して上記表示手段に伝送することを特徴としている。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の携帯電話装置に係り、上記制御手段から送出される電気信号が画像データからなることを特徴としている。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項2記載の携帯電話装置に係り、上記制御手段から送出される電気信号が画像データと音声データとからなり、上記光受信手段で変換された電気信号中の画像データを上記表示手段に伝送するとともに、音声データを上側筐体に設けられたレシーバに伝送することを特徴としている。
【0016】また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の携帯電話装置に係り、上記音声データがディジタル信号からなり、上記光受信手段で変換されたディジタル音声信号をディジタル/アナログ変換手段を介してアナログ信号に変換して上記レシーバに伝送することを特徴としている。
【0017】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一記載の携帯電話装置に係り、上記表示手段に発光手段を備え、該発光手段に電源手段からフレキシブルプリント板を介して電源を供給して発光させた光を上記表示手段の液晶表示器にバックライトとして供給することを特徴としている。
【0018】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一記載の携帯電話装置に係り、上記下側筐体に発光手段を備え、該発光手段に電源手段から電源を供給して発光させた光を光ファイバを介して上記表示手段の液晶表示器にバックライトとして供給することを特徴としている。
【0019】また、請求項8記載の発明は、請求項6又は7記載の携帯電話装置に係り、上記発光手段が、発光ダイオードからなることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】◇第1実施例図1は、本発明の第1実施例である、携帯電話装置の電気的構成を示すブロック図である。この例の携帯電話装置100Aは、図1に示すように、アンテナ1と、無線部2と、アナログベースバンド部3と、ディジタルベースバンド部4と、制御部5と、電源部6と、電池7と、キー操作部8と、表示部9Aと、マイク10と、スピーカ11と、レシーバ12と、バックライト接続用フレキシブルプリント板14と、光送信部21と、信号伝送用光ファイバ部22と、光受信部23とから概略構成されている。
【0021】これらのうち、アンテナ1,無線部2,アナログベースバンド部3,ディジタルベースバンド部4,制御部5,電源部6,電池7,キー操作部8,マイク10,スピーカ11,レシーバ12,バックライト接続用フレキシブルプリント板14は、図4に示された従来例の場合と同様なので、以下においては、これらについての詳細な説明を省略する。この例の携帯電話装置100Aの外観構成は、図5に示された従来例の場合と同様である。
【0022】表示部9Aは、従来例の表示部9とその機能は同様であるが、受信部23から画像データを受信するようになっている点が異なっている。光送信部21は、制御部5から送出されるディジタル信号からなる画像データの電気信号を、光信号に変換する。信号伝送用光ファイバ部22は、光送信部21の光信号を光受信部23に伝送する。光受信部23は、信号伝送用光ファイバ部22を介して伝送された光信号を、電気信号の画像データに変換して表示部9Aに供給する。
【0023】この例の携帯電話装置100Aにおいては、制御部5から送出される画像データは、光送信部21において、画像データに対応する光信号に変換されて、信号伝送用光ファイバ部22を経て光受信部23に伝送される。光受信部23は、受信した光信号を電気信号に変換することによって、画像データを復調して表示部9Aに供給するので、表示部9Aにおいて、図4に示された従来例の場合と同様に、画像表示が行われる。
【0024】このように、この例の携帯電話装置では、従来例の上下接続部における表示器接続用フレキシブルプリント板13に代えて、光送信部21と、信号伝送用光ファイバ部22と、光受信部23とを設けたので、前述したような、従来例における不具合が解消されている。以下、本実施例の効果を具体的に説明する。
【0025】(1) 上下接続部を光ファイバで構成したので、この部分に電気信号が通らなくなり、従って、上下接続部を通過する電気信号の輻射によって、携帯電話装置の通信の受信感度が低下することを防止できる。
(2) 上下接続部を光ファイバで構成したので、この部分が電気的に接続されなくなり、従って、上下筐体の開閉状態によって、アンテナ特性の劣化が生じることを防止できる。
(3) 上下接続部を光ファイバで構成したので、フレキシブルプリント板に電気信号を伝送する従来例の場合と比較して格段に高速のデータ転送が可能になる。従って、従来例のように、高速のデータ転送を行うために、信号線数を増加する必要がないので、携帯電話装置の構成が複雑化せず、コストを低減するとともに、信頼性を向上できるようになる。
【0026】◇第2実施例図2は、本発明の第2実施例である、携帯電話装置の電気的構成を示すブロック図、図3は本実施例の携帯電話装置の外観構成を示す図である。この例の携帯電話装置100Bは、図2に示すように、アンテナ1と、無線部2と、アナログベースバンド部3と、ディジタルベースバンド部4と、制御部5と、電源部6と、電池7と、キー操作部8と、表示部9Bと、マイク10と、スピーカ11と、レシーバ12Aと、光送信部21Aと、信号伝送用光ファイバ部22Aと、光受信部23Aと、ディジタル/アナログ変換(D/A)部24と、発光ダイオード(LED)25と、バックライト伝送用光ファイバ26とから概略構成されている。
【0027】これらのうち、アンテナ1,無線部2,アナログベースバンド部3,ディジタルベースバンド部4,制御部5,電源部6,電池7,キー操作部8,マイク10,スピーカ11は、図1に示された第1実施例の場合と同様なので、以下においては、これらについての詳細な説明を省略する。この例の携帯電話装置の外観構成は、図3に示すように、図5に示された従来例の携帯電話装置と比較して、下側筐体102にレシーバ12がなく、代わりに、上側筐体101の例えば上端にレシーバ12Aが設けられている点が異なっている。
【0028】表示部9Bは、第1実施例の表示部9Aとその機能は同様であるが、下側筐体102に設けられたLED25で発生した光を、バックライト伝送用光ファイバ26を経て、液晶表示器のバックライト用導光板に、バックライトとして導入する点が異なっている。レシーバ12Aは、上側筐体101に設けられていて、D/A部24から音声信号を供給されるようになっている。光送信部21Aは、制御部5から送出されるディジタル信号からなる画像データと音声データとの電気信号を、光信号に変換する。信号伝送用光ファイバ部22Aは、送信部21Aから送出された画像データと音声データとからなる光信号を、光受信部23Aに伝送する。
【0029】光受信部23Aは、光ファイバ部22Aから出力された画像データの光信号を、電気信号に変換して表示部9Bに供給するとともに、音声データの光信号を電気信号に変換してD/A部24に供給する。D/A部24は、光受信部23Aから出力されたディジタル信号からなる音声データを、アナログ信号からなる音声信号に変換して、レシーバ12Aに供給する。LED25は、電源部6からの液晶表示器バックライト点灯用電源によって発光する。バックライト伝送用光ファイバ26は、LED25の発生光を液晶表示器のバックライト用導光板に導入する。
【0030】この例の携帯電話装置100Bにおいては、制御部5から送出される画像データは、光送信部21Aにおいて、画像データに対応する光信号に変換されて、信号伝送用光ファイバ部22Aを経て光受信部23Aに伝送される。光受信部23Aは、受信した光信号を電気信号に変換することによって、画像データを復調して表示部9Bに供給するので、表示部9Bにおいて、図4R>4に示された従来例及び図1に示された第1実施例の場合と同様に、画像表示が行われる。
【0031】さらに、この例の携帯電話装置100Bにおいては、制御部5から送出される音声データは、光送信部21Aにおいて、音声データに対応する光信号に変換されて、信号伝送用光ファイバ部22Aを経て光受信部23Aに伝送される。光受信部23Aは受信した光信号を電気信号に変換することによって、音声データを復調したディジタル信号をD/A部24に供給する。D/A部24では、ディジタル信号からなる音声データを、アナログ信号に変換して上側筐体101に設けられたレシーバ12Aに供給するので、受信音声を上側筐体101側から聴取することができる。
【0032】また、この例の携帯電話装置100Bにおいては、電源部6からの液晶表示器バックライト点灯用電源によってLED25を発光させて、その光をバックライト伝送用光ファイバ26を経て、表示部9Bにおける液晶表示器のバックライト用導光板に導入するようにしたので、図4に示された従来例及び図1に示された第1実施例の場合と同様に、液晶表示器のバックライトを照光することができる。
【0033】このように、この例の携帯電話装置によれば、第1実施例の場合と同様に、画像データを信号伝送用光ファイバ部22Aを介して伝送する以外に、音声データも信号伝送用光ファイバ部22Aを介して上側筐体101に伝送し、さらに、液晶表示器のバックライトもバックライト伝送用光ファイバ26を介して表示部9Bに伝送するようにしたので、第1実施例の場合と比較して、前述の従来例の不具合をより効果的に解消することができる。
【0034】以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、アンテナ1は、上側筐体101に設ける場合に限らず、下側筐体102に設けてもよく、この場合は、アンテナ1と無線部2とをヒンジ部103を経由して接続するための接続部1Aが不要になる。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の携帯電話装置によれば、折り畳み型携帯電話装置において、上側筐体と下側筐体とを結ぶ上下接続部を光ファイバで構成したので、この部分に電気信号が通らなくなり、従って、上下接続部を通過する電気信号の輻射によって、携帯電話装置の通信の受信感度が低下することを防止できる。また、上下接続部を光ファイバで構成したので、この部分が電気的に接続されなくなり、従って、上下筐体の開閉状態によって、アンテナ特性の劣化が生じることを防止できる。さらに、上下接続部を光ファイバで構成したので、フレキシブルプリント板で電気信号を伝送する従来例の場合と比較して格段に高速のデータ転送が可能になり、従って、高速のデータ転送を行うために、信号線数を増加する必要がないので、携帯電話装置の構成が複雑化せず、コストを低減するとともに、信頼性を向上できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である、携帯電話装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例である、携帯電話装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】同実施例の携帯電話装置の外観構成を示す図である。
【図4】従来の折り畳み型携帯電話装置の電気的構成例を示すブロック図である。
【図5】従来の折り畳み型携帯電話装置の外観構成を示す図である。
【図6】従来の折り畳み型携帯電話装置における、上側筐体と下側筐体との接続構造を例示する図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 無線部
3 アナログベースバンド部
4 ディジタルベースバンド部
5 制御部(制御手段)
6 電源部(電源手段)
7 電池
8 キー操作部
9,9A,9B 表示部(表示手段)
10 マイク
11 スピーカ
12,12A レシーバ
14 バックライト接続用フレキシブルプリント板
21,21A 光送信部(光送信手段)
22,22A 信号伝送用光ファイバ部
23,23A 光受信部(光受信手段)
24 D/A部(ディジタル/アナログ変換手段)
25 LED(発光手段)
26 バックライト伝送用光ファイバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 上側筐体と下側筐体とをヒンジ部で開閉可能に結合してなる折り畳み型の携帯電話装置であって、上側筐体に設けられた表示手段と下側筐体に設けられた前記表示手段を動作させるための制御手段とを接続する上下接続部を、光ファイバによって構成したことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項2】 前記制御手段と光ファイバとの間に光送信手段を備えて、制御手段からの電気信号を光信号に変換して前記光ファイバの一端に送出し、前記光ファイバの他端と前記表示手段との間に光受信手段を備えて、前記光ファイバからの光信号を電気信号に変換して前記表示手段に伝送することを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
【請求項3】 前記制御手段から送出される電気信号が画像データからなることを特徴とする請求項2記載の携帯電話装置。
【請求項4】 前記制御手段から送出される電気信号が画像データと音声データとからなり、前記光受信手段で変換された電気信号中の画像データを前記表示手段に伝送するとともに、音声データを上側筐体に設けられたレシーバに伝送することを特徴とする請求項2記載の携帯電話装置。
【請求項5】 前記音声データがディジタル信号からなり、前記光受信手段で変換されたディジタル音声信号をディジタル/アナログ変換手段を介してアナログ信号に変換して前記レシーバに伝送することを特徴とする請求項4記載の携帯電話装置。
【請求項6】 前記表示手段に発光手段を備え、該発光手段に電源手段からフレキシブルプリント板を介して電源を供給して発光させた光を前記表示手段の液晶表示器にバックライトとして供給することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一記載の携帯電話装置。
【請求項7】 前記下側筐体に発光手段を備え、該発光手段に電源手段から電源を供給して発光させた光を光ファイバを介して前記表示手段の液晶表示器にバックライトとして供給することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一記載の携帯電話装置。
【請求項8】 前記発光手段が、発光ダイオードからなることを特徴とする請求項6又は7記載の携帯電話装置。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図6】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【公開番号】特開2003−244295(P2003−244295A)
【公開日】平成15年8月29日(2003.8.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−41896(P2002−41896)
【出願日】平成14年2月19日(2002.2.19)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】