説明

携帯電話装置

【課題】
撮像手段を備えた携帯電話装置を虫眼鏡として使用する際の操作性を、小型化や低価格化を損なわずに向上可能な携帯電話装置を提供する。
【解決手段】
撮像手段24と、撮像手段24で撮像した画像を表示可能な表示画面を撮像手段24のレンズ装着面の反対側に有する主表示手段22と、主表示手段22とは独立して別画像を表示可能な表示画面をレンズ装着面側に有する副表示手段23と、通信手段41,45と、通信関連の情報を入力するキー入力手段21と、を備えてなる携帯電話装置20であって、撮像手段24で撮像した撮像画像を等倍以上に拡大して主表示手段22の表示画面に表示する虫眼鏡モードに動作モードを設定する虫眼鏡モード設定手段25と、虫眼鏡モード設定手段25によって虫眼鏡モードに設定されると、副表示手段23の表示画面が全面高輝度表示となるよう制御する制御手段44と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像手段を備えた携帯電話装置に関し、更に詳細には、当該撮像手段の撮像機能を応用して撮像した画像を表示画面上に等倍以上に拡大して表示する虫眼鏡モードを備えた携帯電話装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像手段を備えた携帯電話装置(適宜、「カメラ付き携帯電話装置」とも称す。)は、小型軽量であり、且つ、移動先で携帯電話装置をカメラとして使用できるという利便性があるため、広く普及している。また、当該カメラの撮像機能を応用して、拡大モード等で小さな文字や画像を読み取ることも可能であり、下記の特許文献1等に当該技術が開示されている。
【0003】
図10に、特許文献1に開示されている従来のカメラ付き携帯電話装置の外観構成を示す。当該従来のカメラ付き携帯電話装置は、デジタルカメラと携帯電話が一体となって構成され、当該デジタルカメラの撮影モードに接写専用機能を持たせ、撮像レンズ1が接写位置においてピントが合うように構成されているとともに、任意の拡大像を液晶表示画面3上でスルー画として確認できる。また、被写体を照射するための照明手段2を設けてある。撮影モードに加え接写と拡大機能があるので、虫眼鏡として使用できる構成となっている。
【特許文献1】特開2002−374450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カメラ付き携帯電話装置を虫眼鏡として使用するときは、拡大しようとする所望の被写体(例えば、新聞、地図、時刻表等)にカメラのレンズ部を近接状態で対面させ撮像操作を行うが、該被写体の文字や図形等の画像が微細であるほどカメラ付き携帯電話装置を該被写体に近接させる必要があり、その結果、該被写体に入射する外光(太陽光や照明光等)が、携帯電話装置自身で遮られて暗くなり、被写体の文字等が微細であるほど判読が困難となる。これを回避するために、上記特許文献1に開示されているように被写体を照射するための照明手段を特別に設けると、部品点数が増加し、小型化や低価格化を行う上で障害となる。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、撮像手段を備えた携帯電話装置を虫眼鏡として使用する際の操作性を、小型化や低価格化を損なわずに向上可能な携帯電話装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明に係る携帯電話装置は、撮像手段と、前記撮像手段で撮像した画像を表示可能な表示画面を前記撮像手段のレンズ装着面の反対側に有する主表示手段と、前記主表示手段とは独立して別画像を表示可能な表示画面を前記レンズ装着面側に有する副表示手段と、通信手段と、通信関連の情報を入力するキー入力手段と、を備えてなる携帯電話装置であって、前記撮像手段で撮像した撮像画像を等倍以上に拡大して前記主表示手段の表示画面に表示する虫眼鏡モードに動作モードを設定する虫眼鏡モード設定手段と、前記虫眼鏡モード設定手段によって前記虫眼鏡モードに設定されると、前記副表示手段の表示画面が前記虫眼鏡モードに設定されていないときよりも高輝度表示となるよう制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
更に好ましくは、本発明に係る携帯電話装置は、前記制御手段が、前記虫眼鏡モード設定手段によって前記虫眼鏡モードに設定されると、前記副表示手段の表示画面が前記虫眼鏡モードに設定されていないときよりも全面高輝度表示となるよう制御することを特徴とする。
【0008】
上記各特徴の本発明に係る携帯電話装置によれば、虫眼鏡モード設定手段によって携帯電話装置の動作モードが虫眼鏡モードに設定されると、副表示手段の表示画面が高輝度表示または全面高輝度表示となるよう制御されるため、虫眼鏡モードにおいて撮像手段のレンズを被写体に近接させて撮像する場合に、被写体に入射すべき外光が携帯電話装置本体によって遮られても、被写体に対面する位置に設けられている副表示手段が高輝度または全面高輝度表示状態となっているため、当該副表示手段の表示画面からの照射光によって被写体が照明され、適正な明るさの判読容易な撮像画像を主表示手段の表示画面に表示することができる。従って、従来の同種の携帯電話装置のように、虫眼鏡モード時に被写体を照明するだけの専用の照明手段を別途設けることなく、レンズ装着面側に設けられた既存の副表示手段の表示画面を利用して、虫眼鏡モード時に必要な被写体照明が実現できるため、小型化や低価格化を損なわずに、虫眼鏡モード時の撮像操作性の向上を図ることができる。
【0009】
更に、本発明に係る携帯電話装置は、前記撮像手段のレンズの光軸が、前記主表示手段の表示画面の左右対称軸またはその近傍に位置することを特徴とする。特に、前記撮像手段のレンズの光軸が、前記主表示手段の表示画面の中心またはその近傍に位置することが好ましい。
【0010】
上記特徴の本発明に係る携帯電話装置によれば、撮像されている被写体と主表示手段の表示画面上に拡大表示されている撮像画像との間で、利用者から見た画面位置の物理的位置感覚を一致させることができるので、利用者は被写体内での文字や図形の検索を容易に行えるようになる。つまり、光学レンズで作製された普通の虫眼鏡と同様の使い勝手となり、違和感なく使用できる。
【0011】
特に、後者のように、撮像手段のレンズの光軸が主表示手段の表示画面の中心またはその近傍に位置すると、より普通の虫眼鏡と同様の使い勝手に近くなる。
【0012】
また、前者の場合は、撮像手段のレンズ位置を上下方向に移動させることで、上記物理的位置感覚の一致を維持しつつ、副表示手段の表示画面の配置の自由度が増すため、表示画面面積を大きくすることが可能となり、副表示手段の本来の表示機能が向上するとともに、虫眼鏡モード時の被写体に対する照明効果も向上させることが可能となる。
【0013】
更に、本発明に係る携帯電話装置は、前記撮像画像の画像データから文字情報を抽出する文字情報抽出手段を備えていることを特徴とする。
【0014】
上記特徴の本発明に係る携帯電話装置によれば、虫眼鏡モードで撮像した画像内の文字情報を、画像データとしてではなく、文字データとして処理または記憶できる。このため、文字情報を少ない記憶容量で大量に記憶でき、また、特定の文字列の検索処理等を簡易に行うことができる。
【0015】
更に、本発明に係る携帯電話装置は、前記キー入力手段から入力された文字情報をキーワードとして記憶するキーワード記憶手段と、前記文字情報抽出手段によって前記画像データから抽出された抽出文字情報の中から前記キーワード記憶手段に記憶されている前記キーワードの存在を検索するキーワード検索手段を備えていることを特徴とする。
【0016】
上記特徴の本発明に係る携帯電話装置によれば、キーワード検索手段が、虫眼鏡モードで撮像した画像内の抽出文字情報の中から、所定のキーワードに一致する文字列の存在を検索するので、利用者は、主表示手段の表示画面の中の文字情報を凝視せずとも、本発明の携帯電話装置のレンズを被写体に向けてスキャンするだけの簡単な操作で、所望の文字列の検索が可能となる。従って、片手に新聞等の文字情報を含む被写体を持ち、他方の片手に携帯電話装置を持つことを強いられる状況において、例えば電車待ち等の雑踏の中で使用する場合でも、容易に所望のキーワードを選択し拡大する虫眼鏡として使用できる。
【0017】
更に、本発明に係る携帯電話装置は、前記キーワード検索手段により、前記抽出文字情報の中に前記キーワードが存在する場合に、前記画像データを基に、前記キーワードの存在個所が前記主表示手段の表示画面の中心または中心近傍に位置する修正表示画像を生成する表示位置修正手段を備えていることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る携帯電話装置は、前記キーワード検索手段により、前記抽出文字情報の中に前記キーワードが存在する場合に、前記画像データを基に、前記キーワードの存在個所が他の部分と識別可能に表示される修正表示画像を生成する検索文字表示修正手段を備えていることを特徴とする。
【0019】
上記2つの特徴の本発明に係る携帯電話装置によれば、キーワード検索手段により検出された抽出文字情報の中のキーワードに一致する個所が、容易に特定されるため、主表示手段の表示画面内でのキーワード検索作業がより便利になる。
【0020】
更に、本発明に係る携帯電話装置は、前記キーワード記憶手段に記憶されている前記キーワードと関連する情報を検索するキーワード関連情報検索手段を備えていることを特徴とする。
【0021】
上記特徴の本発明に係る携帯電話装置によれば、虫眼鏡モードによって被写体の中からキーワード検索が行えるとともに、当該キーワードに関連する情報検索も同時に行えるので、被写体を虫眼鏡で検索する際の利便性が飛躍的に向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明に係る携帯電話装置(以下、適宜「本発明装置」と称す。)の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0023】
〈第1実施形態〉
図1の(A)、(B)は、本発明装置20の概略の外観構成を示す斜視図である。図1(A)が表側面31を、図1(B)が裏側面32を夫々示す。図1に示すように、本発明装置20は、折り畳み式の携帯電話装置で、表側面31の上部(ヒンジ部33より上側)と下部(ヒンジ部33より下側)が対向して内側に折れ曲がり、折り畳んだ状態で裏側面32の上部(ヒンジ部33より上側)と下部(ヒンジ部33より下側)が夫々外側に露出する。
【0024】
また、本発明装置20は、図1に示すように、表側面31の上部に、主表示手段22の表示画面22aと、虫眼鏡モード設定手段25の虫眼鏡モード設定キー25aと、副表示手段の表示画面の輝度アップ操作キー27と輝度ダウン操作キー28が夫々設けられ、表側面31の下部に、通信関連の情報を入力するための複数の入力操作キーからなるキー入力手段21と、上下左右4方向の位置選択キー26と、表示画面22aの拡大表示操作キー29と縮小表示操作キー30が夫々設けられ、裏側面32の上部に、撮像手段24のレンズ24aと、副表示手段23の表示画面23aが夫々設けられている。
【0025】
キー入力手段21は、操作者が該キーを介して本発明装置20を操作するための操作や必要なデータを入力するための複数の入力操作キーである。
【0026】
主表示手段22は、本発明装置20が蓄えている画像情報を表示するための表示装置で、その表示画面22aは液晶表示装置で構成されている。前記画像情報は、例えば、外部から送信され本発明装置20で受信した画像情報、撮像手段24で撮像した画像情報、または、本発明装置20の機能メニュー等の画像情報である。
【0027】
副表示手段23は、主表示手段22の表示機能を補足するためのもので、本発明装置20を折り畳んだ状態の待ち受け状態にある場合には、時刻やカレンダー等を表示したり、着信時に相手の電話番号やメールアドレスを表示したりする等の用途で使用される。消費電力を低減するため、通常は主表示装置22よりも低輝度での表示や所定時間が経過した時点で表示動作を停止する等の低電力化制御がなされている。
【0028】
また、副表示手段23の表示画面23aは、後述する虫眼鏡モード時において全面が高輝度表示状態に制御される。また、表示画面23aの輝度は、別途、輝度アップ操作キー27と輝度ダウン操作キー28の押下操作により調整可能となっている。
【0029】
主表示手段22及び副表示手段23の表示画面としては、液晶表示装置、プラズマ表示装置、LED表示装置等を用いて実現可能であるが、低電力化や小型化の観点から液晶表示装置が望ましい。
【0030】
撮像手段24は、レンズ24a等の光学素子と、被写体(図示せず)からレンズ24aを通して入射した光学画像(光信号入力)をデジタル電気信号に変換して内部の画像処理回路に出力する撮像素子(図示せず)等を備えて構成され、所謂デジタルカメラ機能として動作する。撮像手段24から得られたデジタル画像データは、必要に応じて本発明装置20に内蔵の記憶装置内に一時的に記憶して保存し、再利用される。撮像手段24の撮像素子は、CCD撮像素子、CMOSイメージャ撮像素子等を用いて構成される。
【0031】
撮像手段24のレンズ24aの中心(光軸)は、主表示手段22の表示画面22aの略中心に対応する裏面側32に備えられている。これにより、表示画面22aに表示される撮像画像と被写体の画面位置の物理的位置感覚を一致させることができるので、利用者は被写体内の所望個所を容易に検索できる。
【0032】
虫眼鏡モード設定手段25は、虫眼鏡モード設定キー25aを備え、本発明装置20を虫眼鏡として機能させるための一連の動作を行わせるために、虫眼鏡モード設定キー25aの押下に応答して本発明装置20の動作モードを虫眼鏡モードに設定する手段である。最初に、虫眼鏡モード設定キー25aを押下することで、本発明装置20は、虫眼鏡として機能する虫眼鏡モードに設定される。次に、虫眼鏡モード時に虫眼鏡モード設定キー25を押下することで虫眼鏡モードは解除される。
【0033】
輝度アップ操作キー27と輝度ダウン操作キー28は、虫眼鏡モード時において全面高輝度表示状態に制御された副表示手段23の表示画面23aの輝度を、調整するための操作キーである。本実施形態では、輝度アップ操作キー27と輝度ダウン操作キー28を夫々独立した専用の操作キーとして設けているが、虫眼鏡モード時に限り他の操作キーを輝度アップ操作キー27と輝度ダウン操作キー28として機能するように、兼用操作キーとして構成しても構わない。
【0034】
拡大表示操作キー29と縮小表示操作キー30は、主表示手段22の表示画面22aに表示される表示像サイズを拡大、縮小するための操作キーである。本実施形態では、拡大表示操作キー29と縮小表示操作キー30を夫々独立した専用の操作キーとして設けているが、虫眼鏡モード時に限り他の操作キーを拡大表示操作キー29と縮小表示操作キー30として機能するように、兼用操作キーとして構成しても構わない。
【0035】
次に、本発明装置20の機能ブロック構成について説明する。図2に、本発明装置20の機能ブロック構成を示すブロック図を示す。尚、図1に示す部位と図2に示す機能ブロックが同じ場合は、対応する個所には同じ符号を用いる。
【0036】
図2に示すように、本発明装置20は、キー入力手段21、主表示手段22、副表示手段23、撮像手段24、虫眼鏡モード設定手段25、位置選択キー26、輝度アップ操作キー27、輝度ダウン操作キー28、拡大表示操作キー29、縮小表示操作キー30、無線通信部41、音声入出力部42、記憶部43、制御部44、アンテナ部45を備えて構成される。
【0037】
無線通信部41は、外部の基地局等と電波を媒体として情報交信するための通信インターフェイスである。音声入出力部42は、本発明装置20の電話機能により通話を行うための音声の入出力装置である。記憶部43は、通信情報、予め本発明装置20に内蔵されている制御プログラム、或いは、キー入力手段21から入力された情報等を記憶するための本発明装置20に内蔵されている記憶装置である。
【0038】
制御部44は、本発明装置20全体の動作を制御するもので、マイクロプロセッサ等で構成され、上記制御プログラムの実行により各種制御が行われる。また、制御部44は、虫眼鏡モード設定キー25aの押下に応答して虫眼鏡モードの設定及び解除制御を実行するため、虫眼鏡モード設定手段25の一部として機能する。
【0039】
アンテナ部45は、無線通信部41と接続し、無線通信部41から出力される送信信号を基地局等に電波として発信し、また、基地局等から発信される電波を受信して、当該受信信号を無線通信部41に出力する。
【0040】
キー入力手段21、主表示手段22、副表示手段23、撮像手段24、虫眼鏡モード設定手段25、位置選択キー26、輝度アップ操作キー27、輝度ダウン操作キー28、拡大表示操作キー29、及び、縮小表示操作キー30の各機能については、既に、図1に基づいて説明しているので、重複する説明は割愛する。
【0041】
次に、本発明装置20の虫眼鏡モード時の制御部44による各部の制御動作について説明する。
【0042】
先ず、制御部44の虫眼鏡モード設定手段25は、虫眼鏡モード設定キー25aの押下に応答して虫眼鏡モードに設定すると、以下の3つの虫眼鏡モード時の基本制御を実行する。
【0043】
第1に、副表示手段23の表示画面23aの全面が、通常よりも高輝度、例えば、主表示手段22の表示画面22aと同等以上の輝度になるように制御する。
【0044】
第2に、撮像手段24を動作状態として、被写体を撮像するよう制御する。
【0045】
第3に、被写体の撮像画像を、主表示手段22の表示画面22aに、等倍以上の倍率で拡大表示するように制御する。当該拡大表示制御は、撮像画像のデジタル画像データの一部を画像処理により拡大表示する方法、または、光学レンズ系の調整により撮像素子に画角の狭い光学画像を取り込み、表示画像を拡大表示する方法、または、これらの組み合わせの何れの制御方法であっても構わない。光学レンズ系の調整を伴う場合は、自動焦点合わせ操作を同時に行うのが好ましい。
【0046】
上記第1の基本制御により、例えば、新聞、地図、時刻表等の被写体上の小さな文字を拡大して所望の個所を読み取る操作(以下、適宜「虫眼鏡操作」と称す。)を行う場合、読み取り部位が暗い場合でも副表示手段23の表示画面23aのからの照射光で容易に読み取ることができる。例えば、新聞の株式関連記事を読み取る場合や、コンパクト版時刻表を読み取る場合等が想定される。
【0047】
また、上記第3の基本制御により、利用者が携帯電話装置を被写体に対して遠近方向に移動させて、表示画面を拡大させたりピント調整を行ったりする煩雑な調整操作を行う必要がなくなり、虫眼鏡操作の操作性が向上する。
【0048】
次に、制御部44の虫眼鏡モード時の制御下における、操作者の操作及び各部の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0049】
初期状態として、本発明装置20は、待ち受け状態(アイドル)にある(S10)。
【0050】
当該初期状態において、本発明装置20の操作者が虫眼鏡モード設定キー25aを押下すると、その情報は制御部44に入力され、当該入力に応答して、制御部44は、記憶部43に内蔵されている虫眼鏡モードでの制御プログラムを起動させて、虫眼鏡モードの制御動作を開始する(S20)。
【0051】
制御部44は、上述の3つの虫眼鏡モードの基本制御を実行する(S30)。
【0052】
具体的には、上述の第1の基本制御によって、副表示手段23の表示画面23aが全面高輝度表示状態に制御される。例えば、表示画面23aの全画面に対し最高階調の白色表示を行う。この結果、副表示手段23の表示画面23aが、被写体に対する照明用の光源として機能するので、被写体が明るく照明され、主表示手段22の表示画面22aに表示される拡大表示画像が読み取り易くなる。尚、副表示手段23の表示画面23aは、低消費電力化のために一般的用途では、現在時刻表示等の文字情報を通常よりも低輝度で表示しているが、動作モードが虫眼鏡モードに移行すると、全面高輝度表示状態に変化して、上記時刻表示等は実質的に非表示状態となる。
【0053】
また、上述の第2の基本制御によって、撮像手段24が撮像対象となる被写体を撮像し、対応する画像データが制御部44に取り込まれ、一旦記憶部43に記憶される。
【0054】
また、上述の第3の基本制御によって、取り込まれた画像データは、記憶部43に備えられた画像サイズ調整プログラムを実行することにより、拡大画像の画像表示データが主表示手段22の表示画面22a上に出力される。主表示手段22の表示画面22aには、制御部44に取り込まれた画像表示データを元にして拡大表示画像が表示される。
【0055】
次に、操作者が、本発明装置20を上下左右に移動させ、本発明装置20のレンズ24aを拡大表示させたい被写体に対向するように選択操作を行う(S40)。
【0056】
次に、操作者が、主表示手段22の表示画面22a上に表示されている拡大表示画像の明るさが適正か否かを判断し(S50)、明るさが不適正な場合は、副表示手段23の表示画面23aの輝度調整を、輝度アップ操作キー27と輝度ダウン操作キー28を用いて行う(S51)。制御部44は、輝度アップ操作キー27と輝度ダウン操作キー28の押下による信号入力を受け付け、当該信号入力に応じた表示画面23aの輝度調整を実行する(S52)。
【0057】
次に、操作者が、主表示手段22の表示画面22a上に表示されている拡大表示画像の大きさが適正か否かを判断し(S60)、拡大表示画像の大きさが不適正な場合は、拡大表示操作キー29と縮小表示操作キー30を用いて、表示画像サイズの調整を行う(S61)。制御部44は、拡大表示操作キー29と縮小表示操作キー30の押下による信号入力を受け付け、当該信号入力を画像サイズ調整プログラムの実行に反映させ、当該信号入力に応じた拡大表示画像の大きさの調整を実行する(S62)。尚、ステップS60〜S62の動作が、ステップS50〜S52の動作に先行しても構わない。
【0058】
次に、操作者が、虫眼鏡モードで撮像され主表示手段22の表示画面22aに拡大表示された撮像画像より、所望の表示内容(新聞の記載記事等)を確認する(S70)。
【0059】
次に、操作者が虫眼鏡モード設定キー25aを押下すると、その情報は制御部44に入力され、当該入力に応答して、制御部44は、実行中の虫眼鏡モードの制御プログラムを停止する(S80)。当該制御プログラムの停止により、上述の3つの虫眼鏡モードの基本制御が停止する。この結果、副表示手段23の表示画面23aが、全面高輝度表示状態から、通常の待ち受け時の表示、即ち、現在時刻やカレンダー等の表示、或いは、着信時の相手の電話番号やメールアドレス の表示等に切り替わる。また、低消費電力化のために一般的用途では、現在時刻表示等の文字情報を通常よりも低輝度で表示する。更に、撮像手段24は撮像動作を停止する。また、主表示手段22の表示画面23aは、通常表示に復帰し、機能メニュー等の画像が表示される。
【0060】
〈第2実施形態〉
次に、本発明装置の第2実施形態について説明する。図4の(A)、(B)は、第2実施形態の本発明装置50の概略の外観構成を示す斜視図である。図4(A)が表側面51を、図4(B)が裏側面52を夫々示す。図4に示すように、本発明装置50は、第1実施形態と同じ折り畳み式の携帯電話装置である。
【0061】
また、本発明装置50は、図4に示すように、表側面51の上部に、主表示手段22の表示画面22aと、虫眼鏡モード設定手段25の虫眼鏡モード設定キー25aと、副表示手段の表示画面の輝度アップ操作キー27と輝度ダウン操作キー28が夫々設けられ、表側面51の下部に、通信関連の情報を入力するための複数の入力操作キーからなるキー入力手段21と、上下左右4方向の位置選択キー26と、表示画面22aの拡大表示操作キー29と縮小表示操作キー30が夫々設けられ、裏側面52の上部に、撮像手段24のレンズ24aと、副表示手段23の表示画面23aが夫々設けられている。表側面51の上部と下部、及び、裏側面52の上部に夫々設けられた各手段の機能は、第1実施形態と同じであるので、重複する説明は割愛する。また、本発明装置50の機能ブロック構成も、図2に示す第1実施形態のものと同じであり、虫眼鏡モード時の制御部44による各部の制御動作も、第1実施形態と同じであるので、重複する説明は割愛する。
【0062】
第1実施形態との相違点は、本発明装置50は、撮像手段24のレンズ24aの中心(光軸)が、裏側面52の上部においてより上側に移動した位置に設けられ、当該設置位置の移動により、副表示手段23の表示画面23aが大型化している点である。表側面51の上部と下部の構成は、第1実施形態の本発明装置20の表側面31の上部と下部の構成と全く同じである。撮像手段24のレンズ24aの中心(光軸)は、主表示手段22の表示画面22aの中心により若干上側で、左右対称軸上に対応する裏面側32に位置している。また、裏側面52の上部の左右対称軸と、レンズ24aの中心(光軸)及び副表示手段23の表示画面23aの左右対称軸が夫々一致するように配置されている。当該配置構成により、撮像手段24により撮像される画像(被写体)と表示される画像の左右方向の位置が一致するので、表示画面22aに表示される撮像画像と被写体の画面位置の物理的位置感覚を一致させることができるので、利用者は被写体内の所望個所を容易に検索できる。また、当該配置構成により、副表示手段23の表示画面23aを大型化でき、また、虫眼鏡モード時の照明用光源としてより明るい光源が提供できる。
【0063】
〈第3実施形態〉
次に、本発明装置の第3実施形態について説明する。図5は、第3実施形態の本発明装置60の概略の外観構成を示す斜視図である。図5は本発明装置60の表側面61を示す。図5に示すように、本発明装置60は、第1及び第2実施形態と同じ折り畳み式の携帯電話装置である。
【0064】
本発明装置60は、図5に示すように、例えば、表側面61の上部の虫眼鏡モード設定キー25aの右側に、間欠撮像モード設定キー63を備えて構成される。間欠撮像モード設定キー63の配置個所は、特に、表側面61の上部に限定されるものではない。間欠撮像モード設定キー63を除き、表側面61の上部及び下部の構成は、第1及び第2実施形態と同じあり、裏側面62の上部の構成は、第1または第2実施形態の何れかの構成と同じあり、各手段の機能も、第1実施形態と同じであるので、重複する説明は割愛する。尚、図5に示す裏側面62の上部の構成は、第1実施形態の構成を例示している。
【0065】
図6に、本発明装置60の機能ブロック構成を示す。制御部44に間欠撮像モード設定キー63の押下に伴う入力信号が入力され、制御部44が間欠撮像モード設定キー63の押下に伴う間欠撮像モードを実行可能に構成されている点で、第1または第2実施形態と相違する。ここで、間欠撮像モードとは、撮像手段24の撮像間隔を通常よりも長い間隔、例えば、10秒乃至30秒程度の間隔に設定して撮像する動作モードであり、当該間欠撮像動作により、携帯電話装置の低消費電力化が図れる。
【0066】
以下、間欠撮像モード設定キー63の機能、及び、間欠撮像モードの動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0067】
初期状態(S10)から拡大表示画像の大きさ調整(S62)までの動作及び操作は、第1実施形態(図3参照)と同じである。
【0068】
ステップS62に引き続き、操作者が、上記間欠撮像動作の必要性を判断し(S63)、間欠撮像動作による低消費電力化を実行する場合は、操作者が間欠撮像モード設定キー63を押下する(S64)。制御部44は、間欠撮像モード設定キー63の押下による入力信号を受け付け、記憶部43に内蔵されている間欠撮像動作用の制御プログラムを実行して、撮像手段24の撮像間隔を通常よりも長く設定し、当該撮像間隔で撮像手段24を動作させる(S65)。
【0069】
次に、操作者が、虫眼鏡モードで撮像され主表示手段22の表示画面22aに拡大表示された撮像画像より、所望の表示内容(新聞の記載記事等)を確認する(S70)。更に、操作者が虫眼鏡モード設定キー25aを押下すると、その情報は制御部44に入力され、当該入力に応答して、制御部44は、実行中の虫眼鏡モードの制御プログラムを停止する(S80)。
【0070】
〈第4実施形態〉
次に、本発明装置の第4実施形態について説明する。図8に、第4実施形態の本発明装置70の機能ブロック構成を示すブロック図を示す。尚、図8に示す機能ブロックに対し、第1乃至第3実施形態の図2及び図6に示す機能ブロックと同じものには同じ符号を付して説明する。尚、本発明装置70の外観上の構成は、後述する追加機能ブロックの起動用の操作キーが、本発明装置70の表面側等の所定位置に追加される点を除き、基本的な構成は第1乃至第3実施形態のものと同じである。
【0071】
図8に示すように、本発明装置70は、第3実施形態の機能ブロック構成と同様に、キー入力手段21、主表示手段22、副表示手段23、撮像手段24、虫眼鏡モード設定手段25、位置選択キー26、輝度アップ操作キー27、輝度ダウン操作キー28、拡大表示操作キー29、縮小表示操作キー30、無線通信部41、音声入出力部42、記憶部43、制御部44、アンテナ部45、及び、間欠撮像モード設定キー63を備えて構成される。更に、本発明装置70は、第3実施形態の機能ブロック構成に加えて、文字情報抽出手段71、キーワード記憶手段72、キーワード検索手段73、表示位置修正手段74、検索文字表示修正手段75、及び、キーワード関連情報検索手段76を備えている。
【0072】
キー入力手段21、主表示手段22、副表示手段23、撮像手段24、虫眼鏡モード設定手段25、位置選択キー26、輝度アップ操作キー27、輝度ダウン操作キー28、拡大表示操作キー29、縮小表示操作キー30、無線通信部41、音声入出力部42、記憶部43、制御部44、アンテナ部45、及び、間欠撮像モード設定キー63については、第1及び第3実施形態のものと同じであり、既に説明した通りであるので、重複する説明は割愛する。
【0073】
文字情報抽出手段71は、虫眼鏡モード時において、撮像手段24で撮像され制御部44に取り込まれた画像データからそこに含まれる文字情報を抽出し、抽出した文字情報を文字データに変換する処理を実行する。抽出及び変換された文字データは一時的に記憶部43に記憶される。文字情報抽出手段71により抽出され変換された文字データ(抽出文字情報に該当)により、当該抽出文字情報の加工、検索が容易に実行でき、また、情報処理に掛かるデータ量を削減できる。尚、本実施形態では、文字情報抽出手段71は、制御部44の一機能として構成される。文字情報抽出手段71による文字情報抽出及びデータ変換処理は、本発明装置70の表側面等に設けられた文字情報抽出キーを押下することで、実行が開始され、文字情報抽出及びデータ変換処理が終了すると、それまで主表示手段22の表示画面22a上に表示されていた拡大画像に代えて、抽出された文字データを、元の表示画像内の文字情報と重なる位置に配列して表示する。また、元の表示画像と抽出された文字データの表示を任意に切り替え可能に構成するのも好ましい。更には、元の表示画像に重ねて抽出された文字データを表示可能に構成するのも好ましい。
【0074】
尚、本実施形態では、文字情報抽出及びデータ変換処理の対象となる画像データは、撮像手段24で撮像され制御部44に取り込まれた画像データであるが、主表示手段22の表示画面22a上に表示されている表示画像を用いても構わない。但し、前者の場合は、表示画面22a上に表示されていない画像部分の文字情報も後述するキーワード検索の対象となり、広範囲な検索が可能となり好ましい。
【0075】
キーワード記憶手段72は、キー入力手段21よりキーワードとして入力された文字列を記憶する。具体的には、キーワード記憶手段72は、記憶部43のキーワード記憶領域として、記憶部43内に形成される。実際の記憶操作では、制御部44が、キー入力手段21からキーワードとして入力された文字列を受け付けて、キーワード記憶手段72に記憶する。尚、キーワードの入力は、虫眼鏡モード時または他の動作モード時において、例えば、主表示手段22の表示画面22aの表示をメニュー画面表示に切り替え、当該メニュー画面の中からキーワード入力モードを選択することにより、キーワード入力画面を表示させ、キー入力手段21を操作してキーワードとなる文字列を入力し、登録ボタンを選択して実行することにより、キーワード記憶手段72に記憶される。
【0076】
キーワード検索手段73は、虫眼鏡モード時において、文字情報抽出手段71により抽出され変換された文字データの中に、キーワード記憶手段72によって記憶されたキーワードが存在するか否かを検索し、存在する場合は、その個所を特定する。尚、本実施形態では、キーワード検索手段73は、制御部44の一機能として構成される。
【0077】
表示位置修正手段74は、虫眼鏡モード時において、キーワード検索手段により抽出変換された文字データの中にキーワードが検索されると、制御部44に取り込まれた画像データを基に、検索されたキーワードの存在個所が主表示手段22の表示画面22aの中心または中心近傍に位置するように修正された第1修正表示画像を生成する。
【0078】
検索文字表示修正手段75は、虫眼鏡モード時において、キーワード検索手段により抽出変換された文字データの中にキーワードが検索されると、制御部44に取り込まれた画像データを基に、検索されたキーワードの存在個所が他の部分と識別可能に表示される第2修正表示画像を生成する。他の部分と識別可能な表示としては、検索されたキーワードに一致する部分の表示色の変化、下線の付加、キーワード部分の背景色の変化等が相当する。更に、文字情報抽出手段71によって抽出された文字データが表示画面22aに表示されている場合は、当該文字データの文字列のキーワードに一致する部分のフォントの表示色、タイプ、太さ、サイズ等を変化させても構わない。
【0079】
表示位置修正手段74と検索文字表示修正手段75は、虫眼鏡モードの初期設定において、予め機能するように設定しておくことで、虫眼鏡モード時に上記のように機能する。従って、表示位置修正手段74と検索文字表示修正手段75の両方が虫眼鏡モード時に機能するように初期設定されている場合は、キーワード検索手段により抽出変換された文字データの中にキーワードが検索されると、制御部44に取り込まれた画像データを基に、検索されたキーワードの存在個所が主表示手段22の表示画面22aの中心または中心近傍に位置し、且つ、検索されたキーワードの存在個所が他の部分と識別可能に表示される第3修正表示画像が生成される。制御部44は、初期設定に応じて、上記第1、第2または第3の修正表示画像を表示画面22aに表示する。また、表示位置修正手段74と検索文字表示修正手段75の両方が虫眼鏡モード時に機能しないように初期設定されている場合は、制御部44は、通常の拡大表示画像を表示画面22aに表示する。
【0080】
キーワード関連情報検索手段76は、キーワード記憶手段72に記憶されているキーワードと関連する関連情報を、インターネット及び内蔵の電子辞書を検索して抽出する。従って、キーワード関連情報検索手段76は、インターネット上に存在する関連WEB情報を検索し、関連WEB情報の存在するWEBページの該当URL(WEBアドレス)を抽出するキーワード関連WEB情報検索部77と、電子辞書部78を備えて構成される。尚、キーワード関連WEB情報検索部77は、インターネットとの接続は、本発明装置70が基本機能として備えるインターネット接続機能を用いて所定の検索サイトにアクセスして、キーワード記憶手段72に記憶されているキーワードを入力して検索を行う。操作者は、抽出されたURLにアクセスすることで、キーワードと関連するWEB情報を取得し、主表示手段22の表示画面22aに表示させて閲覧可能となる。また、電子辞書部78は、キーワードと関連する関連情報(解説文)を内蔵の電子辞書を検索して抽出し、主表示手段22の表示画面22aに表示する。
【0081】
次に、本発明装置70を用いた場合の虫眼鏡モード時における、操作者の操作及び各部の動作の手順の一例を図9のフローチャートに示す。
【0082】
以上、本発明に係る携帯電話装置について詳細に説明したが、本発明装置20、50、60、70は、必ずしも折り畳み式の携帯電話装置である必要はない。また、キー入力手段21やその他の各種操作キーの配置も、上記各実施形態に限定されるものではない。
【0083】
また、上記各実施形態では、虫眼鏡モードへの移行及び解除は、虫眼鏡モード設定手段25が虫眼鏡モード設定キー25aの押下を認識して実行される形態を説明したが、本発明装置に設けられたメニュー表示操作キーを押下して、主表示手段22の表示画面22aに虫眼鏡モードを含む動作モードを一覧表示させ、当該一覧表示の中から虫眼鏡モードを選択して、虫眼鏡モードに移行するようにしても構わない。また、虫眼鏡モードの解除も、他の動作モードの解除用のリセット操作キーを用いて実行しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明に係る携帯電話装置の第1実施形態における概略の外観構成を示す斜視図
【図2】本発明に係る携帯電話装置の第1実施形態における機能ブロック構成を示すブロック図
【図3】本発明に係る携帯電話装置の第1実施形態における虫眼鏡モード時における操作者の操作及び各部の動作の手順の一例を示すフローチャート
【図4】本発明に係る携帯電話装置の第2実施形態における概略の外観構成を示す斜視図
【図5】本発明に係る携帯電話装置の第3実施形態における概略の外観構成を示す斜視図
【図6】本発明に係る携帯電話装置の第3実施形態における機能ブロック構成を示すブロック図
【図7】本発明に係る携帯電話装置の第3実施形態における虫眼鏡モード時における操作者の操作及び各部の動作の手順の一例を示すフローチャート
【図8】本発明に係る携帯電話装置の第4実施形態における機能ブロック構成を示すブロック図
【図9】本発明に係る携帯電話装置の第4実施形態における虫眼鏡モード時における操作者の操作及び各部の動作の手順の一例を示すフローチャート
【図10】従来のカメラ付き携帯電話装置の概略の外観構成を示す図
【符号の説明】
【0085】
20: 本発明に係る携帯電話装置(第1実施形態)
21: キー入力手段
22: 主表示手段
22a:主表示手段の表示画面
23: 副表示手段
23a:副表示手段の表示画面
24: 撮像手段
24a:レンズ
25: 虫眼鏡モード設定手段
25a:虫眼鏡モード設定キー
26: 位置選択キー
27: 輝度アップ操作キー
28: 輝度ダウン操作キー
29: 拡大表示操作キー
30: 縮小表示操作キー
31: 表側面
32: 裏側面
33: ヒンジ部
41: 無線通信部
42: 音声入出力部
43: 記憶部
44: 制御部
45: アンテナ部
50: 本発明に係る携帯電話装置(第2実施形態)
51: 表側面
52: 裏側面
60: 本発明に係る携帯電話装置(第3実施形態)
61: 表側面
62: 裏側面
63: 間欠撮像モード設定キー
70: 本発明に係る携帯電話装置(第4実施形態)
71: 文字情報抽出手段
72: キーワード記憶手段
73: キーワード検索手段
74: 表示位置修正手段
75: 検索文字表示修正手段
76: キーワード関連情報検索手段
77: キーワード関連WEB情報検索部
78: 電子辞書部
1: レンズ
2: ハーフミラー
3: 液晶表示部
4: モード切り替えボタン兼シャッターボタン
5: 拡大ボタン
6: 縮小ボタン
7: 決定ボタン
8: 積算ボタン
9: ギャップ保持凸部
10: アンテナ凸部
11: スケール
12: 十字カーソル
13: 積算距離


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段と、前記撮像手段で撮像した画像を表示可能な表示画面を前記撮像手段のレンズ装着面の反対側に有する主表示手段と、前記主表示手段とは独立して別画像を表示可能な表示画面を前記レンズ装着面側に有する副表示手段と、通信手段と、通信関連の情報を入力するキー入力手段と、を備えてなる携帯電話装置であって、
前記撮像手段で撮像した撮像画像を等倍以上に拡大して前記主表示手段の表示画面に表示する虫眼鏡モードに動作モードを設定する虫眼鏡モード設定手段と、
前記虫眼鏡モード設定手段によって前記虫眼鏡モードに設定されると、前記副表示手段の表示画面が前記虫眼鏡モードに設定されていないときよりも高輝度表示となるよう制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記虫眼鏡モード設定手段によって前記虫眼鏡モードに設定されると、前記副表示手段の表示画面が前記虫眼鏡モードに設定されていないときよりも全面高輝度表示となるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話装置。
【請求項3】
前記撮像手段のレンズの光軸が、前記主表示手段の表示画面の左右対称軸またはその近傍に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電話装置。
【請求項4】
前記撮像手段のレンズの光軸が、前記主表示手段の表示画面の中心またはその近傍に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電話装置。
【請求項5】
前記撮像画像の画像データから文字情報を抽出する文字情報抽出手段を備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の携帯電話装置。
【請求項6】
前記キー入力手段から入力された文字情報をキーワードとして記憶するキーワード記憶手段と、
前記文字情報抽出手段によって前記画像データから抽出された抽出文字情報の中から前記キーワード記憶手段に記憶されている前記キーワードの存在を検索するキーワード検索手段を備えていることを特徴とする請求項5に記載の携帯電話装置。
【請求項7】
前記キーワード検索手段により、前記抽出文字情報の中に前記キーワードが存在する場合に、前記画像データを基に、前記キーワードの存在個所が前記主表示手段の表示画面の中心または中心近傍に位置する修正表示画像を生成する表示位置修正手段を備えていることを特徴とする請求項6に記載の携帯電話装置。
【請求項8】
前記キーワード検索手段により、前記抽出文字情報の中に前記キーワードが存在する場合に、前記画像データを基に、前記キーワードの存在個所が他の部分と識別可能に表示される修正表示画像を生成する検索文字表示修正手段を備えていることを特徴とする請求項6または7に記載の携帯電話装置。
【請求項9】
前記キーワード記憶手段に記憶されている前記キーワードと関連する情報を検索するキーワード関連情報検索手段を備えていることを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の携帯電話装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2006−60535(P2006−60535A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−240495(P2004−240495)
【出願日】平成16年8月20日(2004.8.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】