説明

撮像装置

【課題】自分で撮影した画像に対してイメージ通りの音楽を無理なく簡単に背景音楽として選択することができ、自分の撮影した画像を鑑賞に適した作品にすることが簡単にできる撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮像装置を次のように構成する。すなわち、撮像装置10に、被写体を撮像する撮像部24と、複数の音楽情報の中から所定の音楽情報の再生処理を行う音楽再生部21と、上記音楽再生部21による音楽情報の再生処理時に、当該再生処理に係る音楽情報に対応しており且つ当該再生処理の進行に付随して変化するイメージ画像の一覧を表示するモニタ部11と、上記撮像部24による撮像が行われた場合には、上記音楽再生部21による再生に係る音楽情報と、当該撮像で取得した画像と、を同一のメモリに記録し、且つ、当該撮像で取得した画像を上記表示部に表示させる制御部15と、を具備させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル的に記録された画像を有効に楽しむための情報記録再生装置及び情報記録再生システムに関し、より詳細には、プリントした用紙ではなく、電子的なモニタ等により出力される画像を鑑賞するための、撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、記録された画像を、プリントした用紙ではなく、電子的なモニタ等によって鑑賞するための、いわゆる電子アルバムシステムが開発されている。こうした提案は盛んになされており、例えばインターネットによって受信した素材データを組み合わせてアルバムを作る技術(例えば、特許文献1参照)や、旅行記用ディスクに、予め旅行用素材を入れておく技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−167115号公報
【特許文献2】特開2003−125246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、わざわざインターネットと機器を接続しなければならず、設定が煩わしく手間のかかるものであった。
【0005】
一方、上記特許文献2に記載の技術では、同じように、素材データを編集する必要があるが、自分のイメージ通りの素材を探して選択するのは困難なものであった。
【0006】
また、撮影画像を自分のイメージの音楽と関連付けて、音楽を聴きながら画像を鑑賞するユーザも多い。しかしながら、上記特許文献1及び2に記載のものは、アルバムに収録される画像の変化のタイミングを音楽の流れと一致させるのは困難なものであった。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、自分で撮影した画像に対してイメージ通りの音楽を無理なく簡単に背景音楽として選択することができ、自分の撮影した画像を鑑賞に適した作品にすることが簡単にできる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による撮像装置は、
被写体を撮像する撮像部と、
複数の音楽情報の中から所定の音楽情報の再生処理を行う音楽再生部と、
上記音楽再生部による音楽情報の再生処理時に、当該再生処理に係る音楽情報に対応しており且つ当該再生処理の進行に付随して変化するイメージ画像の一覧を表示する表示部と、
上記撮像部による撮像が行われた場合には、上記音楽再生部による再生に係る音楽情報と、当該撮像で取得した画像と、を同一のメモリに記録し、且つ、当該撮像で取得した画像を上記表示部に表示させる制御部と、
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、音楽と画像の変化が無理なく一致し、自分のイメージ通りの背景音楽を簡単につけることができ、鑑賞にふさわしい電子アルバム作りを手間をかけずにできる撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置の電気系の概略構成を示すブロック図、(b)は第1メモリ13の記録内容を説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置を利用して、電子アルバム作りを前提とした撮影の手順について説明する図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置を利用した電子アルバム作りについて説明する図である。
【図4】情報記録再生装置10の裏面に配置されたモニタ部11及び各種の操作スイッチ26の例を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態に於ける情報記録再生装置の動作について説明するフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に於ける情報記録再生装置の動作について説明するフローチャートである。
【図7】モニタ部11に表示された情報の例を示した図である。
【図8】撮影した画像に特殊効果を加えた例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置(例えば撮像装置)の電気系の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
図1(a)に於いて、情報記録再生装置10は、マイクロコントローラ(CPU)15により各部の処理動作が制御される。このCPU15には操作スイッチ26が接続されると共に、図1(b)に示されるような情報が記録された記録手段としての第1メモリ13からスロット部13aを介してデータを読み取る読み出し部16が接続されている。
【0014】
更に、CPU15には、画像再生部17と、第2のメモリ18と、音楽伸長部20と、撮像部24とが接続されている。
【0015】
上記画像再生部17は、読み出し部16で上記第1メモリ13から読み取られた画像データに対応した画像を再生するものである。この再生された画像は、モニタ部11に表示される。第2のメモリ18は、撮像手段である撮像部24で撮影された画像に対応するデータが、圧縮部25で圧縮された後、記憶されるものである。
【0016】
更に、音楽伸長部20は、読み出し部16で上記第1メモリ13から読み取られた音楽データを伸長する。ここで伸長されたデータに対応する音楽が、再生手段である音楽再生部21で再生されて、スピーカ22から出力される。
【0017】
このような構成の情報記録再生装置10に於いて、第1のメモリ13がスロット部13aに差し込まれると、該第1メモリ13内の画像データ及び音楽データが情報記録再生装置10内に取り込まれる。
【0018】
第1メモリ13には、図1(b)に示されるように、複数の画像のデータとこれらの画像データに対応した音楽データが、予め記録されている。この第1メモリ13がスロット部13aに差し込まれることにより、該第1メモリ内に記録されている画像データや音楽データが、読み出し部16を介して読み出される。
【0019】
そして、この読出されたデータのうち、画像データは画像再生部17にて対応する画像として再生され、モニタ部11にて表示される。一方、読み出し部16で読み出された音楽データは、音楽伸長部20にて伸長された後、音楽再生部21からスピーカ22を介して音楽として再生される。
【0020】
また、CPU15は検索手段としても機能するもので、第1メモリ13に記録されている音楽情報の候補が読み出されるようになっている。CUP15では、更にユーザによる操作スイッチ15の操作が判定され、上述したように、装置内の各機能が所定のプログラムに従って制御される。そして、撮影時には、撮像部24が制御されて、図示されないレンズを介してイメージセンサ(図示せず)で光電変換された被写体像がデジタル信号に変換される。この変換された被写体像の信号は、圧縮部25で圧縮されて第2のメモリ18に圧縮されたデータとして記憶される。
【0021】
尚、こうした撮影は、音声再生時にも実行可能である。
【0022】
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置を利用して、電子アルバム作りを前提とした撮影の手順について説明する。
【0023】
図2(a)は、ユーザ1が電子アルバム用のデータの入ったメモリ2を店頭で選んでいる様子を示している。このメモリ2は、最終的にアルバムが作成されるメモリであるから、撮影する枚数によって容量を最適の容量のものを選んだり、音楽の種別やアルバムのテーマによって、幾つかの種類の中から好みのものを選ぶことができる。また、各メモリには、音楽に附随して曲の進行につれて変化する、画像サンプルが予め記録されている。
【0024】
例えば、メモリ2を再生すると、図1(a)に示されるように、時間が経過するにつれて音楽の曲想が変化すると、画像が適当なタイミングで切り替わるようになっている。これは、一般的な方法では、非常に編集困難な部分であり、曲の調子が変化していないのに、めまぐるしく画像が変化したり、曲の変化する所で、だらだらと同じような画像が再生されて、めりはりに欠ける作品になってしまう等、画像と音楽とを合わせる箇所は、素人や初心者には極めて困難なプロセスを要していた。
【0025】
しかし、本発明に於いては、予め画像と音楽の適切な合わせ込みが専門家によって行われているので、ユーザは画像を自由に変えていくだけで、簡単な操作で完成度の高いバックグラウンドミュージック(BGM;背景音楽)付きの電子アルバムを作成することができる。
【0026】
また、図2(b)に示されるように、ユーザ1は、上述したメモリを装置10に装填してデータをディスプレイ11で確認することができる。メモリ2に記録されているデータは、曲の長さや、切り替わる画面数によって、複数の曲が記録されている。したがって、ユーザ1は、適当なものをディスプレイ11を見ながら選択して、撮影に先立って最も適当なものの画像を選択する。ディスプレイ11上には曲名や再生時間や画像のサムネイル等が表示可能となっている。
【0027】
例えば、図3(b)に示されるようなサムネイル画像に於いて、図3(a)に示されるような音楽に連れて表示されるものを強調表示するようにすれば、風景や人物スナップの適切な切り替えや、どのような写真を撮ればアルバムとしてきれいにまとめられるかがわかる。これにより、ユーザは適切な撮影方法までアドバイスされ、最終的に電子アルバムとして鑑賞に耐えられる作品作りが可能となる。
【0028】
また、本発明は、図2(c)に示されるように、ユーザ1がメモリ内の音楽データを装置10で再生して聴きながら、作品のイメージを考えたり、本当に自分に適した音楽を選択することができる。もちろん、カーオーディオでこのメモリ2を再生できるようにすれば、図2(d)に示されるように、ドライブ等の途中に旅行のアルバムのイメージ作りをしたり、最適な曲の選択を行うことができる。
【0029】
そして、十分に聴いて曲を選択した後、図2(e)に示されるように、実際の撮影に臨めばよい。このとき、どのような角度や大きさで被写体3を画面内に収めれば良いかは、すでに参考としてメモリ2内に画像データが存在するので、初心者はそれに合わせて構図を決めて撮影すればよい。
【0030】
例えば、図3(b)に示されるようなサムネイル画像30に於いて、8コマの画像351 、352 、…、358 から成る電子アルバムを、例えば4分の時間で再生することができるようにしたい場合は、次のようにして行われる。尚、サムネイル画像30に於いて、選択されている画像は、他の画像よりも大きく表示されるものとする。
【0031】
サムネイル画像30に於いて、曲名31と時間32と、総コマ数33及び画像351 、352 、…、358 を見ながら、ユーザは予め画像イメージを考えることができる。すなわち、図3(c)に示されるような、その各コマに差し替えるような写真の撮影を行えばよい。
【0032】
つまり、画像361 、362 、…、368 が予め記録されていたとする。そして、図3(d)に示されるような、画像362a 、362b、362c、362dと、364a、367aが、ユーザが撮影した画像である。ここで、撮影後に、順次図示されないスイッチを操作することにより、予めメモリに記録されていた画像から、差し替える画像を選択決定していく。
【0033】
例えば、図3(c)に示される画像352 に対して画像を差し替える場合、ユーザが撮影した画像362a 、362b、362c、362dが、上記スイッチ操作によって切り替えられる。そして、画像362dが差し替え画像として選択されると、図3(e)に示されるように、画像361 、362d、363 、…、368 として電子アルバムが作成される。この場合、同図に二重の枠により表されている画像362d、364a、367aが、ユーザの撮影によって差し替えられた画像である。
【0034】
これだけの作業で、図2(c)または(d)に示されるような状況で、よく聴いて選んだ音楽に合った画像による電子アルバムを作成することができる(図3(e)参照)。
【0035】
ここで、差し替えを行わなかった画像は、抽象的なものでもよいし、観光地に合わせてカスタマイズしたものでもよい。つまり、全画像を差し替えなくとも、満足度の高いアルバムができる点が本発明の特徴でもある。
【0036】
また、こうして作成されたアルバムの作品を、図2(d)に示されるように、カーナビゲーションシステムのモニタ4で再生しながら帰宅してもよい。ドライブに行くときに聴いた音楽を使って、ドライブでの思い出が画像と共に再現することができる。
【0037】
図4は、情報記録再生装置10の裏面に配置されたモニタ部11に隣接して、各種の操作スイッチ26を設けた例を示した図である。
【0038】
図4に於いて、これらの操作スイッチ26は、例えば、4つの方向キーから構成されて項目選択等を行うための方向キー26aと、決定キー26bと、撮影を行う際に撮影モードに切り替える撮影キー26cと、再生画像を表示する際の指示を行う再生キー26dと、上述した画像差し替え等の編集を行うための編集キー26eと、後述する画像を合成する際の指示を行う合成キー26fと、画像を入れ替える際の指示を行う入れ替えキー26gと、モニタ部11に別の候補を呼び出すための部候補キー26hとで構成される。
【0039】
次に、図5及び図6のフローチャートを参照して、本実施形態に於ける情報記録再生装置の動作について説明する。
【0040】
システムの制御動作が開始されると、先ず、ステップS1に於いて、音楽再生であるか否かが判定される。この判定は、例えば、図2(b)に示されるようなモニタ部11を確認することで判定する。ここで、音楽再生である場合はステップS2へ移行し、そうでない場合は後述するステップS19へ移行する。
【0041】
ステップS2では、アルバムを作成する時の再生時間が選択される。これは、例えば、図7(a)に示されるような、モニタ部11の表示画面より選択される。ここで、例えば、方向キー26a及び決定キー26bによって「5分」が選択されると、図7(b)に示されるように、「5分」の表示11aがなされた画面となる。
【0042】
次いで、ステップS3ではショット数が選択される。これは、例えば、図7(b)に示されるような枚数が表示される。上記ステップS2と同様にしてショット数が選択されると、その音楽の演奏の長さやテンポ等によって、図7(c)に示されるように、幾つかの曲目が選択される。
【0043】
こうして選択された曲目は、ステップS4にて第2メモリ18に記録される。そして、続くステップS5に於いて、それに基づいて音楽再生が行われる。
【0044】
このように音楽再生を楽しみつつ、自分のイメージに合った曲が現れた時に、その旨のスイッチ操作がなされると、BGMに曲が追加される。すなわち、ステップS6にて、現在再生中の曲がBGMに追加されたと判定されればステップS7へ移行する。そして、このステップS7にて、BGMの候補とするために再生中の曲が第2メモリ18に記録される。その後、上記ステップS6へ移行する。
【0045】
尚、ユーザは、候補曲を聴き続けて単に音楽だけを楽しんでもよいし、音楽を聴きながら気分を高めて撮影を行ってもよい。つまり、上記ステップS6でBGMに追加がなければ、ステップS8に移行して撮影の判定が行われながら音楽の再生が行われる。
【0046】
ステップS8にて撮影が行われる場合は、ステップS9へ移行して、上述したように、撮像部24で撮像された画像が入力されて、圧縮部25で圧縮された後、ステップS10にて第1メモリ13に記録される。このとき、ステップS11にて、その時再生していた音楽もBGMとして記録するようにしてもよい。また、ステップS12では、撮影結果がモニタ部11に表示されて確認できるようにする。その後、ステップS13へ移行する。
【0047】
ところで、撮影結果は重要な記録であるので、例えば、図2(d)に示されるように、装置から取り外して、すぐにカーオーディオやカーナビゲーションシステムのモニタ4で再生したり、プリントシステムに入力して印刷ができるようにする必要がある。
【0048】
そのため、撮像された画像は、装置内部の第2メモリ18ではなく、第1メモリ13に記録されるようにする。一方、その時の音楽は再生し続けたいので、第1メモリ13内の再生音楽データは、予め第2メモリ18に移行して再生されるようにしている。
【0049】
上記ステップS8にて撮影ではない場合、及びステップS12で画像表示がなされた後は、ステップS13にて音楽再生が終了か否かが判定される。ここで、音楽再生が終了する場合は、ステップS18へ移行して、その操作が操作スイッチ16により行われて、再生終了制御が行われ、本ルーチンが終了する。
【0050】
一方、上記ステップS13にて音楽再生終了でない場合、或いは、終了せずに次の曲をききたい場合は、ステップS14へ移行する。このステップS14では、現在再生中の曲ではなく次の曲に移行するか否かが判定される。ここで、次の曲に移行する場合は、ステップS15でスキップ動作が行われた後ステップS16へ移行する。また、スキップしない場合は、ステップS14から直接ステップS16へ移行する。
【0051】
ステップS16では、画像のサムネイル表示の有無が判定される。ユーザが、再生している曲のイメージ画像を見たい場合は、ステップS17へ移行する。このステップS17では、図3(b)に示されるように、モニタ部11の画面上にアルバムを構成する複数の画像がサムネイル表示される。そして、上記ステップS16でサムネイル表示しない場合とステップS17のサムネイル表示がなされた後は、上記ステップS6へ移行する。
【0052】
このような音楽再生とは別に、単にカメラのように撮影装置として使用する場合は、ステップS19からステップS31、更にはステップS32及びS33の処理動作が実行される。
【0053】
すなわち、上記ステップS1にて音楽再生でないとされた場合は、ステップS19に於いて編集であるか否かが判定される。ここで、編集が行われる場合はステップS20へ移行し、そうでない場合はステップS31へ移行する。
【0054】
ステップS31では撮影の有無が判定される。ここで、撮影の場合はステップS32及びS33へ移行して、上述したステップS9及びS10と同様に、画像入力、及び入力された画像の第1メモリ13への記録が行われる。その後、上記ステップS1へ移行する。一方、上記ステップS31にて撮影でないと判定された場合も上記ステップS1へ移行する。
【0055】
また、上述したように、電子アルバムを構成する音楽データが選択され、撮影画像が集まると編集作業ができるので、上記ステップS19にてユーザにより編集キー26eが操作されれば、編集モードに入る。ここで、BGMの候補は、上述したステップS7またはステップS11にて決定されているので、ステップS20にてこの候補が検索されてモニタ部11上に表示される。これは、図7(c)に示されるような表示となり、曲の長さや画像切り替えの枚数表示が曲名の表示と共に行われる。ユーザは、この候補曲の表示を見て、希望する曲目を選択すればよい。
【0056】
ステップS21にて、上記表示から選択再生操作が行われると、続くステップS22にてサムネイル表示が行われる。これは、第1メモリ13内の図示されないBGMメモリに記録されたBGM情報によって、第2メモリ18より再生される曲の進行につれて、図3(b)に示されるような表示が行われる。
【0057】
ステップS23では、この表示を見ながら、変更したい画像が図3(c)に示されるようにユーザにより選択される(例えば、画像362 )。そして、ステップS24にて、差し替えになる候補画像が、図3(d)に示されるように選択される(例えば、画像362d)。
【0058】
つまり、別候補キー26hの操作によって、第1メモリ13から撮影された画像が順次表示されるようにし、決定キー26bの操作によって再生画像の変更が行われる。このとき、完全に差し替えが行われるだけでなく、元の画像に追加、合成できるようにしてもよい。
【0059】
すなわち、ステップS25にて画像が決定された場合は、ステップS26に移行して画像合成の有無が判定される。ここで、画像合成でない場合は、ステップS27へ移行して画像を置き換えるべく入れ替えが行われる。一方、画像合成の場合は、ステップS28へ移行して画像が追加される。また、上記ステップS25にて画像が決定されない場合は、上記ステップS26〜S28をスキップしてステップS29へ移行する。
【0060】
上述した画像合成、追加の切り替えもユーザによって操作可能である。画像追加時には、図3(f)に示されるように、元の画面を生かしながら自分で撮影した画像を合成した画像37とすることができる。更に加工を加えれば、図8(a)、(b)に示されるように、特殊な効果を発揮することができる。
【0061】
また、合成ではなく画像を入れ替える際には、図3(c)に示されるような再生画面が、図3(e)に示されるような画面になったように、元の画面が自分の撮影画面に差し替えられる。
【0062】
こうして、電子アルバム再生時の画像切り替え方法が決まると、ステップS29にて、編集終了か否かが判定される。ここで、まだ終了しない場合は、上記ステップS22へ移行して、上述した編集処理が繰り返される。編集終了の場合は、ステップS30へ移行して、編集結果が第1メモリ13に記録される。その後、本ルーチンが終了する。
【0063】
このようにして、情報記録再生装置10から第1メモリ13を取り出して別の再生装置で楽しんだりすることができるようになる(図2(b)参照)。
【0064】
以上説明したように、本実施形態によれば、最初から所定のレベルまで完成されたテンプレート式の電子アルバムに対し、自分の作品を入れていくので、簡単な操作で鑑賞に耐える電子アルバムを作成することが可能な撮像装置を提供することができる。
【0065】
本発明によれば、i)自分のイメージの音楽をポータブルプレーヤ等で聴きながら実際のシーンに音楽を合わせながら思い出を刻み、ii)その音楽を楽しみつつ、撮影を楽しむことができ、iii)予め音楽と合わせてある画像のサンプルを見ながら、それを適宜、自作の写真に入れ替えるだけでアルバム作成が可能となる。
【0066】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であるのは勿論である。
【符号の説明】
【0067】
10…情報記録再生装置、11…モニタ部、13…第1メモリ、13a…スロット部、15…マイクロコントローラ(CPU)、16…読み出し部、17…画像再生部、18…第2メモリ、20…音楽伸長部、21…音楽再生部、22…スピーカ、24…撮像部、25…圧縮部、26…操作スイッチ、30…サムネイル画像。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像する撮像部と、
複数の音楽情報の中から所定の音楽情報の再生処理を行う音楽再生部と、
上記音楽再生部による音楽情報の再生処理時に、当該再生処理に係る音楽情報に対応しており且つ当該再生処理の進行に付随して変化するイメージ画像の一覧を表示する表示部と、
上記撮像部による撮像が行われた場合には、上記音楽再生部による再生に係る音楽情報と、当該撮像で取得した画像と、を同一のメモリに記録し、且つ、当該撮像で取得した画像を上記表示部に表示させる制御部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
上記複数の音楽情報は、再生時間、または、上記イメージ画像の画像数に基づいて決定される
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
上記撮像部による撮像時において音楽情報と画像とを記録するメモリは、取り外し可能なメモリであり、且つ、上記音楽再生部による再生に係る音楽が記録されているメモリとは別体のメモリである
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−284528(P2009−284528A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−193112(P2009−193112)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【分割の表示】特願2004−316899(P2004−316899)の分割
【原出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】