説明

撮影装置および撮影方法

【課題】オートフォーカス動作のピント精度を向上させるとともに、露出条件に自由度を持たせた撮影を自動的に行うことが可能で、かつ撮影の表現範囲を制限することのない撮影装置および撮影方法を提供する。
【解決手段】撮影光学系の光路中に配置された多段絞り3と、光路中に挿脱可能なNDフィルタ2と、光路中にCCD21を配置し、NDフィルタ2を光路中に挿入すると共に多段絞り3を開放状態とし(S21、S23)、CCD21からの画像データに基づいてコントラストAFによってピント調節を行うと共に(S31)、撮影シーンを認識し(S39)、この撮影シーンに基づいてNDフィルタ2を光路中から出すか否かを決定すると共に多段絞り3の絞り値を制御する(S45〜S59)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影装置および撮影方法に関し、詳しくは、撮影光学系の光路に多段絞りとNDフィルタ等の透過光量変更素子を有する撮影装置および撮影方法に関する。
【背景技術】
【0002】
撮影レンズを通過した被写体光束を用いる所謂コントラスト方式のオートフォーカスでは、焦点深度が浅い状態で検出を行った方が、ピント精度が向上する。そこで、絞りを有するカメラにおいて、絞りを開放状態にしてコントラスト方式によるオートフォーカス動作を行うようにしたカメラが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、被写体の中に高輝度部分が存在するとスミアと呼ばれるノイズが発生し、画像を劣化させる。そこで、NDフィルタにより減光した状態での撮像素子の撮像データと、減光なしの状態での撮像データとを比較し、スミアの発生を検出し、補正するようにした撮像装置が提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−280048号公報
【特許文献2】特開2006−148645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特許文献1に開示のカメラでは、絞りを開放状態にしてオートフォーカス動作を行うことが記載されているが、撮影動作時の絞りの設定については何ら記載されていない。絞りを開放状態で撮影すると、撮影条件が限られてしまい、被写界深度の深い撮影を意図する場合には不適切である。
【0006】
また、特許文献2に開示の撮像装置では、多段絞りとNDフィルタを利用してスミア除去の技術が開示されているものの、オートフォーカス動作において、ピント精度を向上させ、また撮影動作時の多段絞りとNDフィルタの設定に関する技術については、記載されていない。すなわち、これらの特許文献には、オートフォーカス動作におけるピント精度を向上させるとともに、露出条件の自由度を高め、撮影時の表現を制約することがないようにすることについては、何ら示唆されていない。
【0007】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、オートフォーカス動作のピント精度を向上させるとともに、露出条件に自由度を持たせた撮影を自動的に行うことが可能で、かつ撮影の表現範囲を制限することのない撮影装置および撮影方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮影装置は、撮影光学系を介して被写体光を撮像素子により撮像する撮影装置において、上記撮影光学系の光路に配置され、絞り開口の大きさを多段階に調節可能な絞り機構部と、上記撮影光学系の光路に選択的に出し入れ可能なNDフィルタ部と、を有し、さらに、撮影モードを設定する撮影モード設定部、または上記撮影像素子の撮像出力に基づいて、被写体シーンを認識するシーン認識部のいずれかを1つを少なくとも有し、上記絞り機機構部の絞りを開放とし、上記NDフィルタ部を上記光路に入れた状態で上記撮像素子の出力に基づいてAF動作を行い、上記撮影モード設定部によって設定された上記撮影モードに応じて、または上記シーン認識部によって認識されたシーンに応じて、上記NDフィルタ部を光路から出し、上記絞り機構部の絞りを絞って撮影動作を行う。
【0009】
第2の発明に係わる撮影装置は、上記第1の発明において、上記撮影モード設定部または上記シーン認識部により、風景の撮影に適した撮影モードである風景モードが設定された場合は、上記NDフィルタ部を撮影光学系の光路から出し、上記絞り機構部の絞りを絞って撮影動作を行う。
【0010】
第3の発明に係わる撮影装置は、上記第1の発明において、上記撮影モード設定部または上記シーン認識部により、人物の撮影に適した撮影モードであるポートレートモードが設定された場合は、上記絞り機構部の絞りを開放とし、上記NDフィルタ部を撮影光学系の光路に入れた状態で撮影動作を行う。
【0011】
第4の発明に係わる撮影装置は、撮影光学系によって結像される被写体像を受光し、画像信号を出力する撮像素子と、上記撮影光学系の光路に配置され、絞り口径の大きさを変更可能な絞り機構部と、上記撮影光学系の光路において、上記被写体光の透過光量を変化させる透過光量変更部と、上記画像信号に基づいて上記撮影光学系のピント調節を行うAF部と、上記画像信号に基づいて上記ピント調節を行う際には、上記透過光量変更部を透過状態とし、露光動作の際には、上記透過光量変更部の透過光量を撮影シーンに応じて変更する制御部と、を具備する。
【0012】
第5の発明に係わる撮影装置は、上記第4の発明において、上記透過光量変更部は、NDフィルタを上記撮影光学系の光路中に挿入または抜き出すことにより、上記透過光量を変化させる。
第6の発明に係わる撮影装置は、上記第4の発明において、上記撮影シーンは、手動で設定された撮影モードに応じて決まる撮影シーン、または上記画像データに基づいて認識された撮影シーンである。
【0013】
第7の発明に係わる撮影方法は、撮影光学系の光路中に配置された多段絞りと、上記光路中に挿脱可能なNDフィルタと、上記光路中に撮像素子を配置した撮影装置における撮像方法において、上記NDフィルタを上記光路中に挿入すると共に上記多段絞りを開放状態とし、上記撮像素子からの画像データに基づいてコントラストAFによってピント調節を行うと共に、撮影シーンを認識し、上記撮影シーンに基づいて上記NDフィルタを上記光路中から出すか否かを決定すると共に上記多段絞りの絞り値を制御する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、オートフォーカス動作のピント精度を向上させるとともに、露出条件に自由度を持たせた撮影を自動的に行うことが可能で、かつ撮影の表現範囲を制限することのない撮影装置および撮影方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラの電気系を主とする全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラのメインフローの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラの撮影の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラのシーン認識の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラにおいて、ポートレート系シーンと風景系シーンにおける撮影時のタイムチャートである。
【図6】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラにおいて、ライブビュー表示時、静止画時ポートレート撮影時、静止画時風景撮影時におけるプログラム線図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を適用したデジタルカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの電気系を主とする全体構成を示すブロック図である。
【0017】
撮影レンズ1aおよび撮影レンズ1bは、被写体光束を結像する撮影光学系を構成する。撮影光学系内のフォーカスレンズの位置が、レンズ駆動機構11によって調整され、ピント合わせが行われる。また撮影光学系内のズームレンズの位置が調節され、ズーミング(焦点距離変更)がなされる。フォーカス位置検出部15はフォーカスレンズの位置を検出し、これからピント位置を検出する。また、ズーム位置検出部16はズームレンズの位置を検出し、これから焦点距離を検出する。
【0018】
撮影レンズ1aおよび撮影レンズ1bの間には、NDフィルタ2、多段絞り3、およびシャッタ4が配置されている。NDフィルタ2は、光の波長依存性なしで光量を減少させるためのフィルタであり、NDフィルタ駆動機構12によって、撮影レンズ1a、1bの光路中に挿脱可能である。多段絞り3は、通過する光量を多段階で調節可能であり、多段絞り駆動機構13によって、開放状態から最小絞りまで開口量が調節される。シャッタ4は、撮影時に露光時間を調節し、シャッタ駆動機構14によって露光時間が制御される。
【0019】
CCD(Charge Coupled Device)21は、撮影光学系の光路上に配置され、撮影光学系によって結像された被写体像を光電変換し、画像信号を生成する。なお、CCD以外にもCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等、光電変換素子が2次元的に配列された撮像素子であればよい。
【0020】
CCDシフト機構22は、CCD21と一体に構成され、アクチュエータを含み、撮影光学系の光路と直交する面内でX方向およびY方向にCCD21を移動可能である。CCDシフト機構駆動回路24は、手振れ補正回路26から手振れ補正信号を入力し、CCDシフト機構22内のアクチュエータを駆動する。
【0021】
手振れセンサ25は、カメラ本体内に配置され、カメラ本体に加えられた手振れの方向と量を検出する。手振れ補正回路26は、手振れセンサ25から手振れの方向と量を入力し、カメラ本体に加えられた手振れを打ち消すための手振れ補正信号を出力する。上述のCCDシフト駆動回路24は、手振れ補正信号を入力し、CCDシフト機構22を駆動し、CCD21に対して手振れの影響を除去する。
【0022】
CCD21は、CCD駆動回路23に接続されており、CCD駆動回路23は、CCD21における電荷蓄積制御および画像信号の読出し制御を行い、この読出した画像信号をASIC(Application Specific Integrated Circuit)30内のCCDインターフェース回路33に出力する。
【0023】
ASIC30は、特定用途向け集積回路であり、この中には、前述のCCDインターフェース回路33以外に、シーケンスコントローラ(以下、ボディCPU(Central Processing Unit)と称す)31、バス32、AE検出回路34の各種回路を有する。
【0024】
ボディCPU31は、後述するフラッシュメモリ41に記憶されているプログラムに従って、デジタルカメラの動作を制御する。CCDインターフェース回路33は、画像信号をアナログデジタル(AD)変換を行い、また、画素間引き処理や切出し処理等、画像処理のための前処理を行う。
【0025】
AE検出回路34は、CCDインターフェース回路33から出力される画像データを、バス32を介して入力し、被写体輝度に応じた測光情報をボディCPU31に、バス32を介して出力する。AF検出回路35は、CCDインターフェース回路33から出力される画像データに基づいて高周波成分を抽出し、この高周波成分に基づくコントラスト信号をボディCPU31に出力する。
【0026】
画像処理回路36は、画像データのデジタル的増幅(デジタルゲイン調整処理)、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、ライブビュー表示用画像生成等の各種の画像処理を行なう。顔検出回路37は、画像データを用いて、画像の中に人物の顔が含まれているか否かを検出し、顔が含まれていた場合には、その位置と大きさ等を検出する。動体検出回路38は、画像データを用いて、画像の中の人物等に動きがあるか否かを検出する。
【0027】
圧縮伸張回路39は、後述するSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)43に一時記憶された画像データをJPEGやTIFF等の圧縮方式により圧縮し、また表示等のために伸張するための回路である。なお、画像圧縮はJPEGやTIFFに限らず、他の圧縮方式も適用できる。
【0028】
フラッシュメモリ(Flash Memory)41は、フラッシュメモリ制御回路40を介してバス32に接続されている。フラッシュメモリ制御回路40は、フラッシュメモリ41に記憶されているデータやプログラムの読出しや書込み制御を行う。フラッシュメモリ41は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、デジタルカメラの動作を制御するためのプログラムや、制御用の調整値を記憶する。
【0029】
SDRAM43は、SDRAM制御回路42を介してバス32に接続されている。SDRAM43は、画像処理回路36によって画像処理された画像データまたは圧縮伸張回路39によって圧縮された画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリである。
【0030】
入出力回路51は、レンズ駆動機構11、NDフィルタ駆動機構12、多段絞り駆動機構13、およびシャッタ駆動機構14内の各駆動回路と接続されている。また、フォーカス位置検出部15、ズーム位置検出部16、CCDシフト機構駆動回路24、手振れ補正回路26とも接続されている。さらに、入出力回路51は、バス32を介してボディCPU31等のASIC30内の各回路と接続されており、これらの回路の間で、データの入出力を制御する。
【0031】
電子ズーム設定回路52は、バス32に接続され、画像データに基づいて電子ズーミングを行うための回路である。図示しない操作部材によりテレ操作またはワイド操作がなされると、操作量に応じて、電子ズーム設定回路52は、画像データの一部を切出すトリミング処理により、光学的なズーミングと類似の効果を醸し出すように画像処理を行う。
【0032】
記録媒体54は、記録媒体制御回路53を介して、バス32に接続されている。記録媒体制御回路53は、圧縮伸張回路39によって圧縮処理された画像データを記録媒体に54に書込み制御を行い、また、記録媒体54に記録されている撮影画像の画像データを読み出す。記録媒体54は、xDピクチャーカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)またはメモリスティック(登録商標)等の書換え可能な記録媒体であり、装填可能となるように構成され、カメラ本体に対して着脱自在となっている。
【0033】
液晶モニタ57は、液晶モニタ駆動回路56およびビデオ信号出力回路55を介して、バス32に接続されている。ビデオ信号出力回路55は、SDRAM43、または記録媒体54に記憶された画像データを、液晶モニタ57に表示するためのビデオ信号に変換するための回路である。液晶モニタ駆動回路56は、ビデオ信号出力回路55から出力されたビデオ信号を用いて、液晶モニタ57に表示を行う。液晶モニタ57は、カメラ本体の背面に配置されるが、撮影者が観察できる位置であれば、背面に限らないし、また液晶に限らず、有機EL等、他の表示装置でも構わない。
【0034】
撮影モードスイッチ59は、撮影モード設定回路58を介して、バス32に接続されている。撮影モードスイッチ59は、マクロ撮影モード、風景撮影モード、ポートレート撮影モード、夜景&人物撮影モード、スポーツ撮影モード、オートモード等の撮影モードを設定するための操作部材である。撮影モード設定回路58は、撮影モードスイッチ57の操作状態に応じて、撮影モードを設定する。ボディCPU31は、設定された撮影モードに応じて、多段絞り3の絞り値やシャッタ4のシャッタ速度等の露出制御値や図示しないストロボ等の制御を行う。
【0035】
撮影シーン認識回路60は、バス32に接続されており、画像データに基づいて、被写体のシーンを認識する。本実施形態においては、図4に示すフローチャートを用いて後述するように、撮影シーン認識回路60は、マクロシーン、風景シーン、ポートレートシーン、夜景&人物シーン、スポーツシーン、通常シーンの6シーンに分類して認識する。ここで、マクロシーンは、被写体に近接して拡大して撮影するシーンであり、風景シーンは、遠方にある被写体を撮影するシーンであり、ポートレートシーンは、人物を撮影するシーンである。また、夜景&人物シーンは、周囲が暗い中で人物を撮影するシーンであり、スポーツシーンはスポーツ等、被写体が動いている場合に撮影するシーンである。通常シーンは、上述のシーンに属さないシーンである。なお、撮影シーン認識回路60によって認識された撮影シーンに基づいて、撮影モード設定回路58における撮影モードが自動的に設定される。
【0036】
次に、本発明の一実施形態における動作について、図2ないし図4に示すフローチャートを用いて説明する。これらのフローチャートは、フラッシュメモリ41に記憶されているプログラムに従って、ボディCPU31が実行する。
【0037】
図2は、メインフローであり、カメラ本体に図示しない電源電池を装填することによりスタートする。メインフローがスタートすると、まず、電源がオンか否かの判定を行う(S1)。ここでは、電源釦がオン操作されたか否かを判定する。この判定の結果、電源釦のオン操作がなされていなかった場合には、電源オフ処理を行った後、電源をオフとする(S13)。なお、電源オフ状態であっても、電源釦は所定間隔で状態が検知され、電源オン操作がなされると、ステップS1からスタートする。
【0038】
ステップS1における判定の結果、電源オンであった場合には、次に、ライブビュー表示を行う(S3)。ここでは、CCD21から出力された画像信号を用いて、液晶モニタ57に被写体像を動画でライブビュー表示する。
【0039】
ライブビュー表示を行うと、次に、再生か否かの判定を行う(S5)。ここでは、再生釦が操作されたか否かを判定する。この判定の結果、再生釦が操作された場合には再生モードとなり、再生を行う(S7)。ここでは、記録媒体54に記録されている画像データを読み出し、読みされた画像データに基づいて液晶モニタ57に再生表示する。再生モードが解除されると、ステップS3に戻る。
【0040】
ステップS5における判定の結果、再生釦が操作されなかった場合には、次にレリーズか否かの判定を行う(S9)。ここでは、レリーズ釦の半押しがなされたか否かを判定する。この判定の結果、レリーズがなされていなかった場合には、ステップS3に戻る。一方、レリーズ釦の半押しがなされた場合には、撮影準備と撮影を行う(S11)。ここでは、ライブビュー表示を行い、AE、AF、顔検出や動体検出、およびシーン認識等を行う。そして、レリーズ釦の全押しがなされた場合には、CCD21からの画像信号に基づく画像データを取得し、記録媒体54に記録する。この撮影のフローの詳しい動作については、図3に示すフローチャートを用いて後述する。撮影のフローが終わると、ステップS3に戻る。
【0041】
次に、ステップS11における撮影の動作について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。撮影のフローに入ると、まず、NDフィルタ絞りの挿入を行う(S21)。ここでは、NDフィルタ駆動機構12によって、NDフィルタ2を撮影レンズ1a、1bの光路中に挿入し、これによって被写体光量を減光する絞りとして作用する。
【0042】
NDフィルタ2の挿入を行うと、次に、多段絞り3を開放にする(S23)。ここでは、多段絞り駆動機構13によって、多段絞り3を開放状態とする。多段絞り3を開放とすることにより、焦点深度が浅くなり、後述するステップS31におけるAFにあたってのピント精度を向上させることができる。
【0043】
多段絞り3を開放にすると、次に、ステップS3と同様に、ライブビュー表示を行う(S25)。そして、AEを行う(S27)。ここでは、AE検出回路34によって被写体輝度を測光し、この被写体輝度に基づいて、絞り値やシャッタ速度値等の露出制御値を求める。また、被写体輝度に基づいて、ライブビュー表示が適正輝度で表示されるように自動的に調整を行う。
【0044】
AEを行うと、次に、1Rスイッチがオンか、すなわち、レリーズ釦の半押しがなされたか否かの判定を行う(S29)。この判定の結果、1Rスイッチがオンでなかった場合には、ステップS25に戻る。
【0045】
一方、ステップS29における判定の結果、1Rスイッチがオンであった場合には、AFを実行する(S31)。ここでは、AF検出回路35から出力されるコントラスト信号がピーク値となるようにレンズ駆動機構11に対して駆動信号を出力する。AFによってピント合わせを行うと、次に、画像処理を行う(S33)。ここでは、CCD21の出力に基づく画像データに対して、画像処理回路36が各種画像処理を施す。
【0046】
画像処理を行うと、次に、顔検出を行う(S35)。ここでは、CCD21の出力に基づく画像データを用いて、顔検出回路37が被写体像の中に人物等の顔が含まれているか否かの検出を行う。続いて、動体検出を行う(S37)。ここでは、画像データを用いて、動体検出回路38が、被写体像の中で動体が存在するか否かの検出を行う。
【0047】
動体検出を行うと、次に、シーン認識を行う(S39)。ここでは、画像データを用いて、撮影シーン認識回路60が、マクロシーン、風景シーン等の撮影シーンの識別を行う。このシーン認識の詳しい動作については、図4に示すフローチャートを用いて後述する。
【0048】
シーン認識を行うと、次に、レリーズ釦が全押しされたか否か、すなわち、2Rスイッチがオンか否かを判定する(S41)。この判定の結果、2Rスイッチがオンでなかった場合には、ステップS29に戻る。
【0049】
一方、ステップS41における判定の結果、2Rスイッチがオンであった場合には、ステップS43以下において、撮影画像を取得し記録を行う。まず、ステップS27と同様に、AEを実行する(S43)。ここでは、露出制御値を最新被写体輝度に応じて更新する。
【0050】
続いて、ステップS39において行ったシーン認識の結果が、ポートレート、夜景&人物、またはマクロのいずれかであるか否かの判定を行う(S45)。この判定の結果、これらのシーンであった場合には、次に、撮影時に露出オーバであるか否かの判定を行う(S47)。ここでは、ステップS43において求めた露出制御値に基づいて、撮影時に露出オーバか否かを判定する。
【0051】
ステップS47における判定の結果、露出オーバであった場合には、絞り調節を行う(S49)。ポートレート撮影、夜景&人物撮影、またはマクロ撮影の際には、なるべく多段階絞り3は開放のままとして、背景をぼかした写真が望ましい。そこで、本実施形態においては、多段絞り3は開放を優先し、開放では露出オーバとなる場合にのみ、多段絞り3の調節を行うようにしている。
【0052】
ステップS45における判定の結果、ポートレートシーン等ではなかった場合には、次に、風景シーンまたはスポーツシーンか否かの判定を行う(S51)。ステップS39において行ったシーン認識の結果に基づいて判定する。この判定の結果、風景シーンまたはスポーツシーンであった場合には、次に、NDフィルタ2による絞りを外し(S53)、多段絞り3による絞り込みを行う(S55)。
【0053】
風景シーンやスポーツシーンの場合には、なるべく絞り込んで、被写界深度を深くする方が、全体にピントがあった撮影となる。そこで、ステップS53、55において、NDフィルタ2を撮影光学系の光路から出すと共に、多段絞り3をなるべく絞り込んで適正露光となるようにする。
【0054】
一方、ステップS51における判定の結果、風景シーンまたはスポーツシーンでなかった場合には、次に、NDフィルタ2絞りを外し(S57)、絞り調節を行う(S59)。このシーンは、ポートレートシーン等、特殊なシーンに当てはまらない通常のシーンであることから、通常のプログラムラインに沿った絞り調節を行う。
【0055】
ステップS59における絞り調節を行うと、またはステップS55における多段絞りによる絞り込みを行うと、またはステップS47における判定の結果、撮影時に露出オーバにならない場合には、次に、露光を行う(S61)。ここでは、上述したようなNDフィルタ2や多段絞り3による調整を行った状態で、シャッタ3による露光制御を行う。露光制御を行うと、CCD21から画像信号を読み出し、画像処理回路36および圧縮伸張回路39によって画像処理等を行う。
【0056】
露光を行うと、次に、記録を行う(S63)。ここでは、ステップS61において取得され、画像処理された画像データを記録媒体54に記録する。画像データの記録が終わると、元のフローに戻る。
【0057】
次に、ステップS39におけるシーン認識の動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。シーン認識のフローに入ると、まず、顔が検出されたか否かの判定を行う(S71)。ステップS35において顔検出を行っているので、このステップでは、この顔検出結果に基づいて判定する。なお、画面内にある程度の大きさの顔が含まれる場合に、顔有りと検出し、小さい顔の場合には無視する。
【0058】
ステップS71における判定の結果、顔が検出された場合には、次に、人物の移動があるか否かの判定を行う(S83)。この判定の結果、人物の移動があった場合には、顔が検出され、しかも動体であることから、スポーツシーンと判定する(S91)。
【0059】
一方、ステップS83における判定の結果、人物の移動がなかった場合には、低輝度、かつ点光源があるか否かを判定する(S85)。ここでは、画像データに基づいて、被写体の平均輝度が所定値より低く夜間程度の暗さであり、かつ画像データの中に部分的に輝度の高い箇所があるかを判定する。
【0060】
ステップS85における判定の結果、低輝度かつ点光源があった場合には、夜景&人物シーンと判定する(S89)。ここでは、ステップS71において顔が検出され、ステップS83において人物が移動していないと判定され、ステップS85において低輝度かつ点光源有りと判定されていることから、夜景の中に人物がいるシーンと判定できる。
【0061】
一方、ステップS85における判定の結果、低輝度かつ点光源がなかった場合には、ポートレートシーンと判定する(S87)。ここでは、ステップS71において顔が検出され、ステップS83において人物が移動していないと判定され、ステップS85において低輝度かつ点光源なしと判定されていることから、移動しない人物を通常の明るさの中で撮影していることから、ポートレートシーンと判定できる。
【0062】
ステップS71における判定の結果、顔が検出されなかった場合には、次に、遠距離であるか否かの判定を行う(S73)。ここでは、フォーカス位置検出部15の検出結果に基づいて、被写体の距離が第1の所定距離より遠距離か否かを判定する。この第1の所定距離としては、風景を撮影しているといえる程度の距離、例えば、10m程度とする。この判定の結果、遠距離であれば、風景シーンと判定する(S81)。
【0063】
一方、ステップS73における判定の結果、遠距離でなかった場合には、次に、近距離であるか否かの判定を行う(S75)。ここでは、フォーカス位置検出部15の検出結果に基づいて、被写体の距離が第2の所定距離より近距離か否かを判定する。この第2の所定距離としては、マクロ撮影しているといえる程度の距離、例えば、1m〜0.5m程度とする。この判定の結果、近距離であれば、マクロシーンと判定する(S79)。
【0064】
ステップS75における判定の結果、近距離でなかった場合には、通常シーンと判定する(S77)。ここでは、前述のマクロシーン等のシーンと判定されないことから、一般的な通常シーンに分類付けする。上述の各シーンの判定を行うと、元のフローに戻る。
【0065】
次に、ポートレート系シーン撮影時と、風景系シーン撮影時における、多段絞り3とNDフィルタ2の動作について、図5を用いて説明する。図5の上段Aは、ポートレートシーン、夜景&人物シーン、またはマクロシーンであり、これらシーンにおける撮影時を総称してポートレート系シーン撮影時という。図5の下段Bは、風景シーンまたはスポーツシーンであり、これらのシーンにおける撮影時を総称して風景シーン撮影時という。
【0066】
時刻T1は、レリーズ釦の半押しにより1Rスイッチがオンとなったタイミングであり、ステップS29における判定の結果、Yesのタイミングでもある。また、時刻T2は、レリーズ釦の全押しにより2Rスイッチがオンとなったタイミングであり、ステップS41における判定の結果、Yesのタイミングでもある。
【0067】
時刻T1から時刻T2の間は、ポートレート系シーン撮影時および風景シーン撮影時のいずれも同様に、ライブビュー表示を行っている期間であり、多段絞り3は開放状態であり、撮影光学系の光路中にはNDフィルタ2が挿入されている。
【0068】
時刻T2から時刻T3の間は、AEを行う(S43に対応)。時刻T3から時刻T4の間は露光を行い、時刻T5から時刻T7の間は、露光および記録を行う(S61、S63に対応)。時刻T3から時刻T7の間も含めて、ポートレート系シーン撮影時には、前述したように、なるべく多段絞り3は開放のままで背景をぼかした撮影を行うために、NDフィルタ2は撮影光学系の光路中になるべく挿入したままにする。一方、この期間、風景シーン撮影時には、なるべく多段絞り3は絞り込み、被写界深度の深い撮影を行うために、NDフィルタ2は撮影光学系の光路から抜き出すようにしている。
【0069】
このように、本実施形態においては、ポートレート系シーン撮影時には、絞り機構部を構成する多段絞り3を開放とし、NDフィルタ2を撮影光学系の光路に挿入した状態で撮影動作を行うようにしている。また、一方、風景系シーン撮影時には、NDフィルタ2を撮影光学系の光路から出し、多段絞り3を絞って撮影動作を行うようにしている。
【0070】
次に、撮影動作のフロー中、ライブビュー表示時、ポートレート系シーン撮影時、および風景系シーン撮影時におけるプログラム線図について、図6を用いて説明する。図6の横軸は、被写体輝度Bvであり、また、上段はライブビュー表示、中段はポートレート系シーン撮影時の場合、下段は風景系シーン撮影時である。また、各段において、縦軸はNDフィルタ2と多段絞り3によって減光されている光量(絞り光量)を表わす。
【0071】
ライブビュー表示時には、被写体輝度Bvが、−2以下の場合には、多段絞り3は開放のままでNDフィルタ2は撮影光学系の光路から抜き出す。また、被写体輝度Bvが−1以上の場合には、多段絞り3は開放のままでNDフィルタ2を撮影光学系の光路に挿入する。被写体輝度Bvが−2から−1の間は、ヒステリシス特性を有しており、低輝度からBvが−1までの間はNDフィルタ2を抜き出したままであり、一方、高輝度からBvが−2までは、NDフィルタ2を挿入させたままである。NDフィルタ2を撮影光学系の光路に挿入すると、絞り光量が増大し、CCD21に到達する被写体光量が減少する。
【0072】
また、ポートレート系シーン撮影時には、被写体輝度が低輝度からBv10までは、ライブビュー表示時と同様である。被写体輝度Bvが10を超えると、多段絞り3によって絞り光量を段階的に増大させ、CCD21に到達する被写体光量を減少させる。
【0073】
また、風景系シーン撮影時には、被写体輝度Bvが−2までは、多段絞り3は開放のままである。Bvが−2から1までの間は、多段絞り3によって絞り光量を段階的に増大させ、CCD21に到達する被写体光量を減少させ、Bvが12までは最小絞りを維持する。Bvが13以上になると、NDフィルタ2を挿入し、NDフィルタ2も使用してCCD21に到達する被写体光量を減少させる。Bv12と13の間はヒステリシス特性を有する。
【0074】
このように、ライブビュー表示の場合には、多段絞り3は開放のままで、被写体輝度Bvが暗い部分を除けばNDフィルタ2を挿入している。また、ポートレート系シーン撮影時には、なるべく多段絞り3は開放のままでNDフィルタ2によって被写体光量を減少させるようにしている。さらに、風景系シーン撮影時には、NDフィルタ2を撮影光学系から抜き出し、なるべく多段絞り3を絞り込むようにしている。
【0075】
以上説明したように、本発明の一実施形態においては、撮像素子としてのCCD21からの画像データに基づいてピント調節を行う際には、多段絞り3を開放としNDフィルタ2を撮影光学系の光路から出し、画像データを記録するための露光動作の際には、NDフィルタ2を光路から出すか挿入したままにするかは、撮影シーン認識回路60によって認識された撮影シーンに応じて変更するようにしている。このため、オートフォーカス動作のピント精度を向上させるとともに、露出条件に自由度を持たせた撮影を自動的に行うことが可能で、かつ撮影の表現範囲を制限することがない。
【0076】
なお、本発明の一実施形態においては、撮影シーンを撮影シーン認識回路60によって自動的に認識したが、これに限らず、撮影モード設定回路58によって手動で設定された撮影モードに応じて撮影シーンを決めるようにしても勿論かまわない。この場合、ステップS45、S51における判定は、撮影モード設定回路58によって手動設定された撮影モードを使用する。
【0077】
また、本発明の一実施形態において、絞りは多段絞り3を採用したが、多段絞りとしては、とびとびの絞り値に変更できるものに限らず、無段階で絞り値を変更できるものも含まれる。
【0078】
さらに、本発明の一実施形態においては、被写体光の光量を減光させるためにNDフィルタ2を挿入するようにしたが、これに限らず、液晶フィルタを光路中に配置し、液晶フィルタの透過率を変更することにより、被写体光の光量を減光するようにしてもよい。
【0079】
さらに、本発明の一実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。
【0080】
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1a・・・撮影レンズ、1b・・・撮影レンズ、2・・・NDフィルタ、3・・・多段絞り、4・・・シャッタ、11・・・レンズ駆動機構、12・・・NDフィルタ駆動機構、13・・・多段絞り駆動機構、14・・・シャッタ駆動機構、15・・・フォーカス位置検出部、16・・・ズーム位置検出部、21・・・CCD、22・・・CCDシフト機構、23・・・CCD駆動回路、24・・・CCDシフト機構駆動回路、25・・・手振れセンサ、26・・・手振れ補正回路、30・・・ASIC、31・・・ボディCPU、32・・・バス、33・・・CCDインターフェース回路、34・・・AE検出回路、35・・・AF検出回路、36・・・画像処理回路、37・・・顔検出回路、38・・・動体検出回路、39・・・圧縮伸張回路、40・・・フラッシュメモリ制御回路、41・・・フラッシュメモリ、42・・・SDRAM制御回路、43・・・SDRAM、51・・・入出力回路、52・・・電子ズーム設定回路、53・・・記録媒体制御回路、54・・・記録媒体、55・・・ビデオ信号出力回路、56・・・液晶モニタ駆動回路、57・・・液晶モニタ、58・・・撮影モード設定回路、59・・・撮影モードSW、60・・・撮影シーン認識回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影光学系を介して被写体光を撮像素子により撮像する撮影装置において、
上記撮影光学系の光路に配置され、絞り開口の大きさを多段階に調節可能な絞り機構部と、
上記撮影光学系の光路に選択的に出し入れ可能なNDフィルタ部と、
を有し、さらに、
撮影モードを設定する撮影モード設定部、または上記撮影像素子の撮像出力に基づいて、被写体シーンを認識するシーン認識部のいずれかを1つを少なくとも有し、
上記絞り機機構部の絞りを開放とし、上記NDフィルタ部を上記光路に入れた状態で上記撮像素子の出力に基づいてAF動作を行い、上記撮影モード設定部によって設定された上記撮影モードに応じて、または上記シーン認識部によって認識されたシーンに応じて、上記NDフィルタ部を光路から出し、上記絞り機構部の絞りを絞って撮影動作を行うことを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
上記撮影モード設定部または上記シーン認識部により、風景の撮影に適した撮影モードである風景モードが設定された場合は、上記NDフィルタ部を撮影光学系の光路から出し、上記絞り機構部の絞りを絞って撮影動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
上記撮影モード設定部または上記シーン認識部により、人物の撮影に適した撮影モードであるポートレートモードが設定された場合は、上記絞り機構部の絞りを開放とし、上記NDフィルタ部を撮影光学系の光路に入れた状態で撮影動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項4】
撮影光学系によって結像される被写体像を受光し、画像信号を出力する撮像素子と、
上記撮影光学系の光路に配置され、絞り口径の大きさを変更可能な絞り機構部と、
上記撮影光学系の光路において、上記被写体光の透過光量を変化させる透過光量変更部と、
上記画像信号に基づいて上記撮影光学系のピント調節を行うAF部と、
上記画像信号に基づいて上記ピント調節を行う際には、上記透過光量変更部を透過状態とし、露光動作の際には、上記透過光量変更部の透過光量を撮影シーンに応じて変更する制御部と、
を具備することを特徴とする撮影装置。
【請求項5】
上記透過光量変更部は、NDフィルタを上記撮影光学系の光路中に挿入または抜き出すことにより、上記透過光量を変化させることを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
【請求項6】
上記撮影シーンは、手動で設定された撮影モードに応じて決まる撮影シーン、または上記画像データに基づいて認識された撮影シーンであることを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
【請求項7】
撮影光学系の光路中に配置された多段絞りと、上記光路中に挿脱可能なNDフィルタと、上記光路中に撮像素子を配置した撮影装置における撮像方法において、
上記NDフィルタを上記光路中に挿入すると共に上記多段絞りを開放状態とし、
上記撮像素子からの画像データに基づいてコントラストAFによってピント調節を行うと共に、撮影シーンを認識し、
上記撮影シーンに基づいて上記NDフィルタを上記光路中から出すか否かを決定すると共に上記多段絞りの絞り値を制御する、
ことを特徴とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−23527(P2012−23527A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−159515(P2010−159515)
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】