説明

操作装置

本発明は差動機能を組み入れた駆動機能を入れたり/外したりするための自動車(50,150,250)用の操作装置(I,II,III)に関するものであり、前記操作装置は駆動機能を入れたり/外したりする切り替え手段であって、回転運動によって少なくとも一つの駆動機能を入れたり/外したりする回転可能な切り替え手段(30,130,230)からなる切り替え手段を含み、前記切り替え手段は前記回転とは相違する運動によって少なくとも一つの別の駆動機能を入れたり/外したりする設備(30,140,240)を付属させている。本発明はまた、自動車にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は特許請求の範囲の請求項1の前提部に記載の操作装置に関するものである。また、本願は請求項16に記載の自動車にも関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車の動力車軸の車輪が異なる速度で回転できるようにするために、カーブに対応する場合に利用される設備として、車両には動力輪の間で動力の分配をする差動装置が設けられる。車両が静止するようになると、接地力を喪失した車輪は停止し、そしてスリップするため動力輪の全てが接地するとは限らないので、差動装置に問題が発生する。特にトラックのような重車両には、相互に対向する動力輪の間での回転速度のいかなる差異も阻止するようにそれぞれの動力車軸の差動装置をロックするための差動ロックが設けられており、このようにして所謂横方向の差動ロックを構成している。2本以上の動力車軸を備えた車両においては、相互に隣接する車軸が同じ速度で回転するようにこれらの車軸を相互に接続するために差動ロックがまた設けられ、このようにして所謂長手方向の差動ロックを構成している。この目的のために、或る車両ではまた所謂差動ブレーキを有しており、それによって例えば車軸の差動装置のディスクが相互に対向する動力輪の間の回転速度の差を自動的に制動するようにされている。この場合の目的は差動ロックのそれと同じである。差動ロックあるいは差動ブレーキの制御は釦あるいはノブの形態の切り替え手段を介して実行される。
【0003】
車両の車軸の形態に応じて、差動ロックの数は1個から、例えば一例では6個までの範囲に亘る。
【0004】
操作性および運転性能を更に改良するために、例えばトラックのような自動車には各種の駆動機能が具備されている。
【0005】
駆動機能の一タイプは伝達変速装置(transfer gearbox)である。全輪駆動の車両には前方車軸と後方車軸に動力を伝達するようにされている伝達変速装置が設けられている。一つの変形による伝達変速装置は高速ギアと低速ギアとの間で切り替えが可能である。伝達変速装置は、また高速および低速ギアのように、釦の形態の切り替え手段を介して制御される。
【0006】
別のタイプの駆動機能は所謂牽引コントロール(TC)(traction control)であって、例えばトラックのような自動車に設けられ、滑り易い走行面での出発および加速を、そしてスリップを始めたいずれかの動力輪に抵抗を加え易くするアンチスピンシステム(antispin system)である。TCは通常の作動位置においてエンジンを絞り、空転している車輪を制動することによって操作性を最適化する。TCは通常公道での運転に基準を合わされている。一般道路外(オフロード)での運転は例えば動力輪がより空転することがあり、そのためTCはその状態に対しては解除されている。TCは釦の形態の切り替え手段を介して制御されている。
【0007】
別のタイプの駆動機能は所謂ロブソンドライブ(Robson Drive)であり、それによって駆動ローラが例えばトラックのような車両のボギーにある動力輪と非動力輪との間で下方へ動かされるようにされ、動力が駆動ローラを介して動力車軸から非動力車軸まで伝達されるようにし、そのため例えば6個の車輪と2個の動力車輪を備えた車両が6個の車輪と4個の動力車輪を備えた車両と同じ特性を有するようになり、道路の劣悪な部分に対処し易くする。この駆動機能も同様に釦の形態の切り替え手段を介して制御される。
【0008】
また、その他の駆動機能、例えばそれを備えた車両が例えば道路に砂利をまいてそれによって操縦性を向上させる砂利播き装置(grit spreader)や、駆動車輪がチェーンを介してより良好な接地性を取得しうるようにチェーンが勢いよく投げつけられるチェーンループ(chain loop)が存在する。これらの機能もまた、それぞれ釦の形態の切り替え手段によって制御される。
【0009】
トラックのような自動車のそのような駆動機能のための釦はハンドルの両側に配置しうる。従って、釦は部分的には外観が似通っていること、および部分的には同時に使用されることが多いのにもかかわらず一緒に位置されていないことによって位置を確認するのが困難となりうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は自動車の操作性と運転の安全性を向上させるように容易かつ安全な切り替えを可能とする自動車の操作装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記および以下詳述するその他の目的は特許請求の範囲の独立した請求項1および16の特徴部分に指示されている特徴を詳しく提示する前述の操作装置および自動車によって達成される。操作装置の好適実施例は従属項2から15までにおいて説明されている。
【0012】
本発明によれば、これらの目的は差動機能を組み入れた駆動機能を入れたり/外したりするための自動車の操作装置であって、駆動機能を入れたり/外したりする切り替え手段を含み、該切り替え手段が回転運動によって少なくとも一つの駆動機能を入れたり/外したりする回転可能な切り替え手段からなり、前記切り替え手段が前記回転とは相違する運動によって少なくとも一つの別の機能を入れたり/外したりする設備を付属している操作装置によって達成される。利点とするところは回転運動が、例えば差動ロックのような差動機能である駆動機能を入れたり/外したりし易くし、一方同時に例えば牽引コントロールのような別の駆動機能を入れたり/外したりすることができ、その結果切り替えが容易なため車両の操作性および運転の安全性が改良される。回転可能である差動装置の切り替え手段は運転者が見つけ易くし、例えば差動ロックを入れたり/外したりし易くし、同時に一方では回転可能な切り替え手段は見つけ易いため、例えば牽引コントロール(traction control)のような別の駆動機能の制御装置を見つけ易くする。一方の駆動機能、例えば差動ロックは他方の駆動機能、例えば牽引コントロールと同時に制御可能であり、運転者が目を道路から反らす必要なくより迅速な制御行動を可能とする。
【0013】
一実施例によれば、前記の回転可能な切り替え手段は前記の回転とは異なる前記運動を実行するようにされる。このことは、運転者は各種の駆動機能を入れたり/外したりするのに同じ切り替え手段を使用するので、各種の駆動機能の容易、かつ迅速な制御を可能とする。
【0014】
一実施例によれば、前記の回転可能な切り替え手段は、少なくとも第一と第二の位置の間で押し込み/引き出しするようにされる。その結果、回転運動とは明らかに相違する人間工学的に単純な運動であるので、同じ切り替え手段を介して、回転運動によって実行される駆動機能とは別の駆動機能を容易に入れたり/外したりできる。この運動は、例えば全輪駆動の自動車の伝達変速装置における高速ギアおよび低速ギアを入れたり/外したりするような駆動機能に対して適している。
【0015】
一実施例によれば、前記の回転可能な切り替え手段は少なくとも第一の位置と第二の位置との間で傾動可能である。このことは回転運動によって実行される駆動機能と同じ切り替え手段を介して別の駆動機能を容易に入れたり/外したりする代案を提供する。
【0016】
一実施例によれば、前記の回転可能な切り替え手段は少なくとも第一と第二の位置との間で直線的に運動可能である。このことは、回転運動によって実行される駆動機能と同じ切り替え手段を介して別の駆動機能を容易に入れたり/外したりする代案を提供する。
【0017】
別の実施例によれば、前記の回転可能な切り替え手段は少なくとも第一と第二の作動状態を達成するように可逆的に押し込むことができる。その結果、回転運動とは明らかに相違する人間工学的に単純な運動が得られ、そのため回転運動によって実行される駆動機能と同じ切り替え手段を介して別の駆動機能を容易に入れたり/外したりできる。この運動は例えば、牽引コントロールのような駆動機能に良く適している。
【0018】
一実施例によれば、前記の回転可能な切り替え手段は少なくとも第一と第二の作動状態を達成するために可逆的に引き出すことが可能である。その結果、回転運動とは明らかに相違する人間工学的に単純な運動が得られ、そのため回転運動によって実行される駆動機能と同じ切り替え手段を介して別の駆動機能を容易に入れたり/外したりできる。
【0019】
一実施例によれば、前記の回転可能な切り替え手段は回転運動とは相違する前記運動を実行するための統合設備を有している。このことにより運転者は回転可能な切り替え手段に統合されている各種の駆動機能を入れたり/外したりする設備を使用するので各種の駆動機能を容易かつ迅速に制御できるようにする。
【0020】
一実施例によれば、前記設備は前記回転可能な切り替え手段に統合された第二の切り替え手段を含んでいる。回転可能な切り替え手段と共に第二の切り替え手段を有することによって回転可能な切り替え手段を介して実行されたものに加えて別の駆動機能を迅速かつ容易に入れたり/外したりできるようにする。
【0021】
一実施例によれば、前記第二の切り替え手段は少なくとも第一と第二の位置の間で押し込み/引き出しすることができる。このことは結果的に、回転運動とは明らかに相違する人間工学的に単純な運動が得られ、そのため回転可能な切り替え手段に統合された設備を介して別の駆動機能を容易に入れたり/外したりできる。この運動は例えば全輪駆動の自動車の伝達変速装置の高速ギアおよび低速ギアを入れたり/外したりするような駆動機能に対して適している。
【0022】
一実施例によれば、前記第二の切り替え手段は少なくとも第一と第二の位置との間で傾動可能である。このことは回転可能な切り替え手段を統合した設備を介して別の駆動機能を容易に入れたり/外したりするための代案を提供する。
【0023】
一実施例によれば、前記第二の切り替え手段は少なくとも第一と第二の位置との間で直線的に運動可能である。このことは回転可能な切り替え手段に統合した設備を介して別の駆動機能を容易に入れたり/外したりするための代案を提供する。
【0024】
一実施例によれば、前記第二の切り替え手段は少なくとも第一と第二の作動状態を達成するために可逆的に押し込み可能である。このことは、回転可能な切り替え手段に統合した設備を介して別の駆動機能を容易に入れたり/外したりするための代案を提供する。
【0025】
一実施例によれば、前記第二の切り替え手段は少なくとも第一と第二の作動状態を達成するために可逆的に引き出すことができる。このことは、回転可能な切り替え手段を統合した設備を介して別の駆動機能を入れたり/外したりするための代案を提供する。
【0026】
一実施例によれば、差動機能を入れたり/外したりすることは前記回転可能な切り替え手段の前記回転運動を介して実行される。差動機能は通常トラックのような自動車には設けられているので、前記機能が人間工学的に適し、運転者が見つけ易い回転運動によって入れたり/外したりされ、かつより進歩した自動車/トラックの差動機能は多数の種々の位置を組み込んでいるので、ノブの形態の回転可能な切り替え手段がその目的に対して適当であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明は多数の図面を通して同じ品目には同じ参照番号が適用される添付図面と共に読まれる以下の詳細な説明を参照すればより良好に理解される。
【図1a】本発明の第一の実施例による自動車の差動ロックを制御する操作装置の概略的な正面図である。
【図1b】図1aに示す操作装置の概略的な側面図である。
【図2】差動ロックを含む6個の車輪と4個の動力輪を備えた自動車を概略的に示す。
【図3a】本発明の第二の実施例による自動車の差動ロックを制御する操作装置の概略的な正面図を示す。
【図3b】図3aに示す操作装置の概略的な側面図を示す。
【図4】差動ロックおよび伝達変速装置を含み、8個の車輪と8個の動力輪を備えた自動車を概略的に示す。
【図5a】本発明の第三の実施例による自動車の差動ロックを制御する操作装置の概略的な正面図を示す。
【図5b】図5aに示す操作装置の概略的な側面図を示す。
【図6】差動ロックおよび伝達変速装置を含み、4個の車輪と4個の動力輪を備えた自動車を概略的に示す。
【図7】本発明の変形による操作装置を介して駆動機能を制御するためのブロック線図を概略的に示す。
【図8】本発明の変形による操作装置を介して駆動機能を制御するためのブロック線図を概略的に示す。
【図9】本発明による操作装置を含む自動車を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0028】
図1aは本発明の第一の実施例による自動車の差動機能を組み込んだ駆動機能を入れたり/外したりする操作装置1の正面図を概略的に示し、図1bは自動車の計器パネル10に配置された図1aに示す操作装置1の側面図を概略的に示す。
【0029】
操作装置1は車両の運転者用空間における計器パネル10に配置するように意図されている。操作装置1は計器パネル10にしっかりと配置されることを意図とした環状要素を含む。
【0030】
操作装置1はまた、前記環状要素20によって囲繞された切り替え手段30を含む。切り替え手段30は前記環状の要素20に密封され、それに対して運動可能に受け入れられている円形の基部分32を有している。切り替え手段30はまた、前記基部分32を横断し、かつそこから突出しているノブ34の形態の好ましくは中央を横断するつまみ部分34も含む。
【0031】
前記切り替え手段30は第一の運動によって自動車の少なくとも一つの駆動機能に対して作用し、前記第一の運動とは相違する第二の運動によって自動車の少なくとも一つの他の駆動機能に対して作用するようにされている。本実施例においては、第一と第二の運動はこのように操作装置1において1個の同じ切り替え手段30に統合されている。
【0032】
前記切り替え手段30の第一の運動は一変形によればそれによって自動車の差動機能が作用するように、すなわち入れたり/外したりするように意図されている回転運動である。このように、切り替え手段30は、基部分32が軸線の周りを回転するように矢印Aの方向に回転運動が加えられると、前記の運動の結果車両の差動ロックのような差動機能が作動する、すなわち入れられたり/外されたりするような要領で回転するように配備されている。回転運動はノブ34を介して実行するように意図されている。
【0033】
第一の変形によれば、切り替え手段30の第二の運動は矢印Bの方向の環状要素に対する軸線方向の可逆的な押し込み運動であって、前記運動の結果一例では牽引コントロール、すなわちアンチスピン機能である別の駆動機能が作用する。
【0034】
第二の変形によれば、切り替え手段30の第二の運動は矢印Bの方向での環状部材に対する軸線方向の押し込み/引き出し運動であって、一例では全輪駆動の自動車の伝達変速装置の高速/低速ギアである別の駆動機能が前記運動の結果作動する。或る変形によれば、切り替え手段30を押し込むことによって低速ギアが作動し、別の変形によれば、切り替え手段30を引き出すことによって低速ギアが作動する。
【0035】
差動機能の各種の状態を指示する符号、ここでは数字が使用者に対面し、しっかりと配置された環状要素20の側方に設けられている。つまみ部分34は第一の端部34aと、第一の端部34aから第二の端部34bに向かって細くなっている基部に対して直径方向に反対側にある第二の端部34bとを有しており、第二の端部34bは回転運動の結果選択される差動機能を指示するつまみ部分34の端部、すなわちノブ34の端部を構成する。
【0036】
この例においては、つまみ部分/ノブ34の回転運動に対して該つまみ部分/ノブ34の三種類の位置、ここでは0,1および2が付けられている。
【0037】
図2は6個の車輪50a−fと4個の動力後輪50c−fを備えた自動車50を概略的に示し、前記動力輪はそれぞれの車輪の対50c−dおよび50e−fのための動力後方車軸52,53,54,55によって駆動されるようになっている。図1aおよび図1bに示された操作装置1はこの例では自動車50に設けられている。このように、車両、例えばトラックは双方の後方車軸において駆動力を得て、車軸の間で長手方向の差動ロック60と各駆動軸において横方向の差動ロック62,64を有している。長手方向の差動ロック60と横方向の差動ロック62,64は本実施例における差動機能を構成している。数字0はここでは外された差動機能を指示し、数字1は入った状態の長手方向差動ロック60を指示し、数2は入った状態のそれぞれの横方向差動ロック62,64を、一方同時に長手方向の差動ロックが入ったままの状態を指示する。車両50は代替的に4個の動力後輪と共に8個の車輪を有するようにしてもよい。
【0038】
(図示していない)別の変形によれば、図1a−bに示す操作装置1は、4個、6個あるいは8個の車輪を有し、その中の2個が動力後方車輪、すなわち後方車軸/後方車軸の中の1個に駆動力があるトラックのような自動車に配置され、車両は動力車軸に横方向の差動ロックを有している。この変形によれば、数字0は外された状態の差動機能を指示し、数字1は入った状態のロブソンドライブ機能、すなわち4個全ての後輪が駆動される場合の機能を指示し、数字2は入った状態の横方向の差動ロックを指示する。
【実施例2】
【0039】
図3aは本発明の第二の実施例による自動車の差動機能を組み込んだ駆動機能を入れたり/外したりする操作装置IIの正面図を概略的に示し、図3bは自動車の計器パネル10に配置された図3aに示す操作装置IIの側面図を概略的に示す。
【0040】
操作装置IIは車両の運転者用空間において計器パネル10に配置される意図のものである。操作装置IIは計器パネル10にしっかりと配置される意図の環状要素20を含む。
【0041】
操作装置IIはまた、第一の切り替え手段130すなわち環状の要素20によって囲繞された回転可能な切り替え手段130を含む。第一の切り替え手段130は環状要素に密封して受け入れられ、矢印Aの方向に環状要素に対して軸線方向に回転可能である円形の基部分132を有している。前記第一の切り替え手段130はまた、基部分を横切って延在し、かつ該基部分から突出したノブ134の形態の好ましくは中央を横断するつまみ部分134を有している。
【0042】
第一の切り替え手段130は回転運動と称される第一の運動によって自動車の少なくとも一つの駆動機能に対して作用するようにされている。
【0043】
操作装置IIは更に、第一の切り替え手段130に統合され、第一の切り替え手段130の回転運動とは相違する第二の運動によって自動車の少なくとも一つの他の駆動機能に作用するようにされた第二の切り替え手段140を含む。
【0044】
第二の切り替え手段140はつまみ部分の上で矢印Bの方向に基部分に対して半径方向に運動することが可能で、従って第一の位置Hと第二の位置Lとの間を直線的に運動可能である。
【0045】
第一の切り替え手段130は回転運動により自動車の差動機能に対して作用するようにされている。従って、第一の切り替え手段130は基部分が軸心の周りを回転するように矢印Aの方向に回転運動が加えられると、自動車の差動機能が作動する、すなわち前記運動の結果差動機能が入ったり/外れたりするような要領で回転可能である。回転運動はノブ134を介して実行される意図のものである。
【0046】
第二の切り替え手段140は、一例では全輪駆動の自動車のトランスファギアの高速/低速ギアである別の駆動機能に対して直線運動によって作用するようにされている。伝達変速装置の高速/低速ギアは第二の切り替え手段140が高速ギアに対しては第一の位置Hに、低速ギアに対しては第二の位置Lまで運動する結果作動するようにされている。
【0047】
差動機能の各種の状態を指示している符号、ここでは数字が使用者と対面し、しっかりと配置された環状要素20の側方に設けられている。つまみ部分134は第一の端部134aと、第一の端部から第二の端部に向かって細くなっている基部分に対して直径方向に反対側にある第二の端部134bとを有しており、前記第二の端部134bは回転運動の結果選択される差動機能を指示するつまみ部分すなわちノブの端部を構成している。
【0048】
この例においては、つまみ部分/ノブ134による回転運動に対するつまみ部分/ノブ134の5種類の位置、ここでは0,1,2,3および4が設けられている。
【0049】
図4は、8個の車輪150a−hと8個の動力車輪150a−hを備えた自動車150を概略的に示しており、該自動車には図3a−bに示す実施例による操作装置IIが設けられており、従って該自動車、例えばトラックは全輪駆動である。それぞれの車輪の対150a−b,150c−d, 150e−f,150g−hはそれぞれの駆動軸152,153,154,155,156,157,158,159によって駆動されるようになっている。該自動車は全駆動を入れたり/外したりする伝達変速装置を含み、4本全ての車軸に駆動力を有している。伝達変速装置は高速あるいは低速ギアで作動させるための高速/低速ギア172を有している。
【0050】
車両は二本の後方動力軸156,157,158,159の間に配置された長手方向の差動ロック161と、二本の前方の車軸152,153,154,155の間に配置された長手方向の差動ロック160と、それぞれの動力車軸における横方向の差動ロック162,164,166,168を有している。
【0051】
長手方向および横方向の差動ロックと伝達変速装置が差動機能を構成する。数字0は外れた状態の差動機能を、数字1は入った状態の長手方向の差動ロック160,161を、数字2は全駆動に対して入った状態の伝達変速装置170を、数字3は入った状態のそれぞれの後方駆動軸156,157,158,159における横方向の差動ロック166,168を、そして数字4は入った状態のそれぞれの前方駆動軸152,153,154,155における横方向の差動ロック166,168を指示する。
【実施例3】
【0052】
図5aは本発明の第三の実施例による自動車の差動機能を組み入れた駆動機能を入れたり/外したりする操作装置IIIの正面図を概略的に示し、図5bは自動車の計器パネル10に配置された図5aに示す操作装置IIIの側面図を概略的に示す。
【0053】
操作装置IIIは車両の運転者用空間における計器パネル10に配置される意図のものである。操作装置IIIは計器パネル10にしっかりと配置される意図の環状要素20を含む。
【0054】
操作装置IIIはまた、第一の切り替え手段230すなわち環状要素20に囲繞された回転可能な切り替え手段230を有する。第一の切り替え手段230は前記環状要素20に密封して受け入れられ、矢印Aの方向に前記環状要素20に対して軸心方向に回転可能である円形の基部分232を有している。第一の切り替え手段230はまた、前記基部分を横切って延在し、該基部分から突出したノブ234の形態の好ましくは中央を横断するつまみ部分234を有している。
【0055】
第一の切り替え手段230は回転運動と称される第一の運動によって自動車の少なくとも一つの駆動機能に作用するようにされている。
【0056】
操作装置IIIは更に、第一の切り替え手段230の回転運動とは相違する第二の運動によって自動車の少なくとも一つの他の駆動機能に作用するようにされた統合された第二の切り替え手段240を含む。
【0057】
第二の切り替え手段240は矢印Bの方向につまみ部分において傾動するように配置され、従って第一の位置と第二の位置と間で傾動しうる。
【0058】
第一の切り替え手段230は回転運動によって自動車の差動機能に作用するようにされている。このように、第一の切り替え手段230は矢印Aの方向に回転運動が加えられ、基部分232が軸心の周りを回転すると、前記運動の結果自動車の差動機能が作動、すなわち入ったり/外れたりする。回転運動はノブ234を介して実行するように意図されている。
【0059】
第二の切り替え手段240は傾動運動によって、一例では全輪駆動の自動車の伝達変速装置の高速/低速ギアである別の駆動機能に作用するようにされている。伝達変速装置の高速/低速ギアは、第二の切り替え手段240が高速ギアに対しては第一の位置Hへ、低速ギアに対しては第二の位置Lへ傾動することによって作動するようにされている。
【0060】
差動機能の各種の状態を指示する符号、ここでは数字が使用者と対面するしっかりと配置された環状要素20の側方に設けられている。つまみ部分234は第一の端部234aと、第一の端部から第二の端部に向かって細くなっている基部分に対して直径方向に反対側にある第二の端部234bとを有しており、第二の端部234bは回転運動によって選択された差動機能を指示するつまみ部分234すなわちノブ234の端部を構成している。
【0061】
この例においては、つまみ部分/ノブ234による回転運動に対するつまみ部分/ノブ234の4種類の位置、ここでは0,1,2および3がある。
【0062】
図6は4個の車輪250a−dおよび4個の動力車輪250a−dを備えた自動車を概略的に示し、それぞれの車輪の対250a−b,250c−dの各々はそれぞれの動力車軸252,253,254,255によって駆動される。このように、車両250、例えばトラックは全輪駆動である。図5a−bに示されている実施例による操作装置IIIが車両250に設けられている。車両は後輪あるいは全ての車輪に駆動力を伝達する伝達変速装置270を含む。伝達変速装置270は高速あるいは低速ギアを差動させる高速/低速ギア272を有している。車両は各動力車軸に横方向の差動ロック262,264を有している。差動ロックと伝達変速装置が作動機能を構成する。数字0は外れた状態の差動ロック262,264と、前方の車輪に駆動力を提供するために外れた状態の伝達変速装置270を、すなわち差動機能が外された状態を指示し、数字1は前方車輪にも駆動力を提供するよう入れられた状態の伝達変速装置270を、数字2は後方の動力軸254,255における横方向の差動ロック264が入れられた状態を、そして数字3は前方の動力軸252,253の横方向の差動ロックが外された状態を指示する。
【0063】
図7は本発明による操作装置I,II,IIIを介して駆動機能を制御するシステム300Aのブロック線図を概略的に示す。本システム300Aは操作装置I,II, IIIと駆動機能330,340,350とから構成されている。
【0064】
第一の駆動機能330は、車種によって、図1から6までに示す実施例による差動ロックの各種の組み合わせを含み、当該車両が全輪駆動である場合、図3から6までに示す実施例による、全輪駆動を入れたり/外したりする伝達変速装置を有する差動機能からなる。ある変形によれば、第一の駆動機能はロブソンドライブを含めてもよい。
【0065】
第二の駆動機能340は第一の駆動機能330と適当に組み合わせてもよいトラクションコントロール(TC)、伝達変速装置における高速/低速ギア、グリットスプレッダー、あるいはチェインループから構成しうる。
【0066】
第三の駆動機能350は前記第一と第二の駆動機能とは相違する駆動機能を含みうる。
【0067】
操作装置I,II,IIIは、本発明による回転可能な切り替え手段が自動車の差動機能のためのある位置まで回転運動によって作動すると、回転運動に基づいた信号330aがそれぞれの自動車の差動機能330まで送られ、そのため選択された差動機能330が入るという要領で駆動機能に接続されている。回転可能な切り替え手段の位置に応じて、各種の回転に基づく信号330aが駆動機能330へ送られ、例えば4個すべての後方車輪に駆動力を提供するように長手方向の差動ロック330を入れる。
【0068】
第二の駆動機能240は更に、前記の回転運動と相違する運動を伴う切り替え手段の作用によって前記操作装置I,II,IIIから非回転運動に基づく信号340aを受け取るようにされており、それによって前記運動は回転運動と同じ切り替え手段、すなわち回転可能な切り替え手段、あるいは回転可能な切り替え手段に統合された第二の切り替え手段によって実行しうる。
【0069】
適用可能であれば、第三の駆動機能350は、前記の回転運動とは相違する運動を伴う切り替え手段の作用によって操作装置I,II, IIIから第二の非回転運動に基づく信号350aを受け取るようにされており、それによって前記運動は回転運動に対するものと同じ切り替え手段によって、あるいは操作装置に統合され第二の切り替え手段によって実行しうる。
【0070】
図8は、本発明による操作装置I,II,IIIを介して駆動機能を制御するためのシステム300Bのブロック線図を概略的に示す。本システム300Bは操作装置I,II,IIIと、電子制御装置(ECU)310と、駆動機能330,340,350からなっている。
【0071】
第一の駆動機能330は、車種に応じて図1から6までに示す実施例による差動ロックの各種の組み合わせからなり、当該車両が全輪駆動である場合、図3から6までに示す実施例による全輪駆動を入れたり/外したりする伝達変速装置を含む。或る変形によれば、第一の駆動機能はロブソンドライブを含みうる。
【0072】
第二の駆動機能340はトラクションコントロール(TC),伝達変速装置における高速/低速ギア、グリットスプレッダーあるいはチェインループを含み、それらは第一の駆動機能330と適当に組み合わせうる。
【0073】
第三の駆動機能350は第一と第二の駆動機能とは相違する機能を含みうる。
【0074】
操作装置I,II,IIIは、本発明による回転可能な切り替え手段が自動車の差動機能のために或る位置までの回転運動によって作動すると、回転運動に基づく信号330aが、該回転運動に基づく信号330aに基づいて選択された作動機能330が入るようにそれぞれの自動車の差動機能まで信号330bを送るようにされている電子制御装置310に送られるような要領で電子制御装置310に接続されている。回転可能な切り替え手段の位置に応じて、各種の回転に基づく信号330aが電子制御装置310まで送られ、それによって回転可能な切り替え手段の或る位置において、或る回転に基づく信号330aが電子制御装置310に送られ、該制御装置は例えば全て4個の後輪に駆動力を提供するように長手方向の差動ロック330を入れるように信号330bを送る。
【0075】
電子制御装置310は更に、回転運動とは相違する運動による切り替え手段の作動によって操作装置I,II,IIIからの非回転運動に基づく信号340aを受け取るようにされており、それによって回転運動のものと同じ切り替え手段、すなわち回転可能な切り替え手段によって、あるいは回転可能な切り替え手段に統合された第二の切り替え手段によって前記運動を実行しうる。非回転運動に基づく信号340aに基づいて電子制御装置310は信号340bを第二の駆動機能340に送るようにされている。
【0076】
適用可能であれば、電子制御装置310はまた、前記の回転運動とは相違する運動を伴う切り替え手段の作動によって操作装置I,II,IIIから第二の非回転運動に基づく信号350aを受け取るようにもされており、それによって前記の運動は回転運動のためと同じ切り替え手段によって、あるいは操作装置に統合された第二の切り替え手段によって実行しうる。非回転運動に基づく信号350aに基づいて、電子制御装置310は信号350bを第三の駆動機能350に送るようにされている。
【0077】
図7は、切り替え手段の運動が駆動機能に直接作用するシステムに関し、図8は切り替え手段の運動が電子制御装置を介して駆動機能に作用する、すなわち切り替え手段からの信号が駆動機能に作用するために電子制御装置を経由するシステムに関するものである。また、或る駆動機能は切り替え手段によって、例えば回転運動によって直接作用を受け、一方別の駆動機能は電子制御装置を介して、例えば前記回転運動とは相違する運動によって作用を受けうるようにすることも考えられる。また、例えば或る位置までの、例えば長手方向の差動ロックを入れるための回転運動は直接に、一方別の位置までの、例えば横方向差動ロックまでの回転可能な切り替え手段の運動は電子制御装置を経由して実行しうるようにすることも考えられる。
【0078】
図9は本発明による操作装置I,II,IIIを含む自動車50,150,250を概略的に示す。
【0079】
駆動機能とは滑りやすい、滑らかな、あるいは類似の走行面における自動車の操作性/運転性を向上させる上で有利であり、差動機能、伝達変速装置の高速/低速ギア、トラクションコントロール(アンチスピン機能)、ロブソンドライブ、グリットスプレッダー、チェインループあるいは相応の機能/装置を組み込んでいる車両の機能/装置を意味する。
【0080】
差動機能とは、ここでは長手方向差動ロック、横方向差動ロックおよび全輪駆動を入れたり/外したりする伝達変速装置を意味する。差動機能はまた、長手方向および横方向の差動ブレーキも組み入れている。
【0081】
車両の少なくとも一つの駆動機能に作用するために回転運動を実行する切り替え手段は、前記の駆動機能を入れること/外すこと、駆動機能に作用すること/および駆動機能を制御することが可能とされるように運転者によって手動で回転運動を実行しうるいずれかの所望の有利な回転可能な手段を意味する。そのような回転可能な切り替え手段は前述の実施例I,II,IIIによる回転可能な切り替え手段30,130,230のような或る種のノブの形態をとることが好ましい。説明や線図によれば、ノブは細くされた形状であるが、回転運動を実行するためのいずれか適当な形状であればよい。また、回転可能な切り替え手段はハンドルに似た形態の形をとってもよい。
【0082】
車両の別の駆動機能に作用するために前記回転運動とは相違する運動を実行するための切り替え手段とは、直線運動、傾動、可逆性の弾力的な押し込み運動、可逆性の弾力的な引き出し運動、押し込み/引き出し運動などを手動で実行することによって回転運動とは相違する前記の運動が一変形によれば回転可能な手段により、別の変形によれば回転可能な切り替え手段に統合されており、それによって回転とは相違する運動が回転可能な切り替え手段に関連して実行される別の手段によって実行されるいずれか適当な手段を意味する。
【0083】
回転可能な切り替え手段は、図2の説明に関して前述したような、例えばロブソンドライブが回転可能な切り替え手段が第一の入りの位置まで回転すると入るように、そして横方向の差動ロックが第二の入りの位置において入るように配備した別の駆動機能を組み込むことができる。回転可能な切り替え手段を介するか、あるいは第二の切り替え手段を介するかいずれかの回転運動とは相違する運動によって、例えばトラクションコントロール(TC)のような別の駆動機能を入れることが可能であり、この形態により三種類の駆動機能を可能とする。
【0084】
駆動機能の一つが牽引コントロール(TC)である場合、回転運動とは相違する運動は回転可能な切り替え手段を介して実行されることが好ましい可逆性の押し込み運動であることが好ましいが、それはTCが安全性を高めるシステムであり、運転者は積極的にTC機能を取り消すべきことが好ましいからである。車両が出発すると、TCは作動位置、すなわち通常の位置である路上位置にある。
【0085】
本発明の一変形によれば、第二の切り替え手段のみならず、第三の切り替え手段も回転可能な切り替え手段に統合されており、それによって回転運動とは相違する別の運動によって別の駆動機能の実行が可能である。
【0086】
前述のように、自動車の車種によって、例えばトラックの諸々のタイプ、動力車輪の数、前輪にも駆動力があるかなどによって差動機能は変わる。このように、差動機能に作用するように使用された場合、回転可能な切り替え手段の回転位置は車種に応じて機能が異なり、そして回転位置の数は変わる。更に、回転運動とは相違する運動によって実行される異なる駆動機能が異なるタイプの車両に対して適している。例えば、全輪駆動車両は通常トラクションコントロール(TC)はなく、後輪駆動の車両には伝達変速装置はなく、従って高速/低速ギアはない。
【0087】
第二の切り替え手段あるいは回転可能な切り替え手段の第二の運動は二つ以上の位置、例えば全てのその他の駆動機能が外される位置、第一の切り替え手段/運動とは相違する第二の駆動機能、例えばTCが入る位置、第一の切り替え手段/運動とは相違する第三の駆動機能、例えば砂利播き装置が入る位置を有しうる。
【0088】
前述の実施例によれば、切り替え装置の符号は数字の形であるが、各位置に割り当てられた駆動機能に適し、かつ分り易くするいずれか適当な形としてもよい。環状要素における符号間の角度間隔、すなわち使用者が駆動機能を入れたり/外したりするのにどれ位長い回転目盛を要するかは、前記の回転運動が使用者に都合がよく、また好ましくは特定の回転可能な切り替え手段に対して必要とされる符号/回転目盛の数に適合するように選択されることが好ましく、それによって前記の間隔は回転目盛が少ない場合にはより大きくすればよい。前記の間隔は例えば45度、90度、あるいは180度でよい。
【0089】
回転運動とは相違し、回転切り替え手段、あるいは回転運動も実行される切り替え手段によって実行されるか、あるいは例えば押し込み/引き出し運動、直線運動、傾動などのような第二の切り替え手段を介して実行されるいずれかの所望する運動は回転切り替え手段の前述した実施例のいずれかと統合してもよい。
【0090】
前述の実施例においては、回転切り替え手段は車両の差動機能に対して作用するようにされており、一方回転運動とは相違し、第一の切り替え手段あるいは第二の切り替え手段を介して実行される運動は少なくとも一つの他の駆動機能に作用するようにされている。代替的に、回転運動とは相違し、回転可能な切り替え手段あるいは第二の切り替え手段を介して実行される運動は車両の差動機能に対しても作用するようにしてもよく、回転可能な切り替え手段は差動機能とは相違する少なくとも一つの駆動機能、例えばTC,グリットスプレッダーなどに対しても作用するようにしてもよい。
【0091】
前述の実施例において、操作装置は例として自動車の計器パネルに配置されているが、運転者に対して適当である、例えば座席の間、ハンドルの上、運転席に近いドアの上など車両のいずれかの位置に位置させてもよい。
【0092】
従って、本発明は前述した実施例に限定されるものと見做すべきでなくて、特許請求の範囲によって指示されている範囲内で変更可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
差動機能を組み入れた駆動機能を入れたり/外したりするための自動車(50,150,250)用の操作装置(I,II,III)であって、駆動機能を入れたり/外したりする切り替え手段を含む操作装置において、回転運動により、少なくとも一つの駆動機能を入れたり/外したりする回転可能な切り替え手段(30,130,230)を含み、前記切り替え手段が前記の回転とは相違する運動によって少なくとも一つの別の駆動機能を入れたり/外したりするための設備(30,140,240)を付属させていることを特徴とする操作装置。
【請求項2】
前記回転可能な切り替え手段(30)が前記の回転とは相違する前記の運動を実行するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の操作装置。
【請求項3】
前記の回転可能な切り替え手段(30)が少なくとも第一と第二の位置の間で引き込み/引き出し可能であることを特徴とする請求項2に記載の操作装置。
【請求項4】
前記の回転可能な切り替え手段が少なくとも第一と第二の位置の間で傾動可能であることを特徴とする請求項2に記載の操作装置。
【請求項5】
前記の回転可能な切り替え手段が少なくとも第一と第二の位置の間で直線的に運動可能であることを特徴とする請求項2に記載の操作装置。
【請求項6】
前記の回転可能な切り替え手段が少なくとも第一と第二の作動状態を達成するために可逆的に押し込み可能であることを特徴とする請求項2に記載の操作装置。
【請求項7】
前記の回転可能な切り替え手段が少なくとも第一と第二の作動状態を達成するために可逆的に引き出し可能であることを特徴とする請求項2に記載の操作装置。
【請求項8】
前記の回転可能な切り替え手段(130,230)が前記の回転とは相違する前記の運動を実行するために統合された設備(140,240)を有することを特徴とする請求項1に記載の操作装置。
【請求項9】
前記設備が前記の回転可能な切り替え手段(130,230)に統合された第二の切り替え手段(140,240)を含むことを特徴とする請求項8に記載の操作装置。
【請求項10】
前記第二の切り替え手段が少なくとも第一と第二の位置の間で引き込み/引き出しが可能であることを特徴とする請求項9に記載の操作装置。
【請求項11】
前記の第二の切り替え手段(240)が少なくとも第一と第二の位置の間で傾動可能であることを特徴とする請求項9に記載の操作装置。
【請求項12】
前記の第二の切り替え手段(140)が少なくとも第一と第二の位置の間で直線的に運動可能であることを特徴とする請求項9に記載の操作装置。
【請求項13】
前記の第二の切り替え手段が少なくとも第一と第二の作動状態を達成するために可逆的に押し込み可能であることを特徴とする請求項9に記載の操作装置。
【請求項14】
前記第二の切り替え手段が少なくとも第一と第二の作動状態を達成するために可逆的に引き出し可能であることを特徴とする請求項9に記載の操作装置。
【請求項15】
差動機能を入れること/外すことが前記の回転可能な切り替え手段(30,130,230)の前記回転運動によって実行されるように意図されていることを特徴とする請求項1から14までのいずれか1項に記載の操作装置。
【請求項16】
請求項1から15までのいずれか1項に記載の操作装置(I,II,III)を含むことを特徴とする自動車。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−524585(P2011−524585A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−514535(P2011−514535)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【国際出願番号】PCT/SE2009/050741
【国際公開番号】WO2009/154553
【国際公開日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【出願人】(500190915)スカニア シーブイ アクチボラグ(パブル) (64)
【Fターム(参考)】