説明

支持脚を有する機器及び画像形成装置

【課題】画像形成装置本体の底部に複数の支持脚を有する画像形成装置において、当該画像形成装置本体が基本ユニットのみから構成される場合も、また画像形成装置本体が基本ユニットとオプションユニットによって構成される場合も、支持脚によって画像形成装置本体を安定した状態で設置面上に支持できるようにする。
【解決手段】複数の支持脚20,21,22のうちの少なくとも1つの支持脚が、画像形成装置本体1の底部に取り付けられる位置を選択できるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器本体の底部に複数の支持脚を有する機器、及びその機器の一例である画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、画像形成装置、測定装置、その他の電子機器、或いは電化製品などとして構成される上記形式の機器は従来より周知である(例えば、特許文献1乃至4参照)。かかる機器の機器本体底部に設けられる複数の支持脚は、機器全体の重心位置を考慮して、機器本体を設置面上に安定した状態で支持できるように配置されるべきである。例えば、支持脚の数を3つに設定し、これらの支持脚を結ぶ直線によって三角形が形成されるように、各支持脚を機器本体の底部に取り付けた場合には、機器全体の重心を当該機器の設置面に投影した点が、上記三角形の内部であって、当該三角形の重心にできるだけ近い位置を占めるように、各支持脚の位置を定めることが望ましい。これにより、機器本体を設置面上に安定した状態で支持することができる。
【0003】
ところが、機器によっては、その構成形態の相違によって、重心の位置が大きく変動することがある。その一例を、支持脚を有する機器が画像形成装置である場合について説明する。
【0004】
一般に画像形成装置本体は、その基本となる機能を果たす基本部分と、補助的な機能を果たす補助部分とから構成されている。そこで、前者の基本部分を基本ユニットとして構成し、後者の補助部分をオプションユニットとして構成すると共に、基本機能だけを有する画像形成装置を要望するユーザは、基本ユニットだけを入手し、補助機能をも有する画像形成装置を必要とするユーザは、基本ユニットにオプションユニットが搭載された画像形成装置を入手できるようにしている。基本ユニットだけを入手したユーザが、後になってオプションユニットを入手し、これを基本ユニットに搭載することもある。
【0005】
画像形成装置本体を上述のように構成した場合、複数の支持脚は、基本ユニットの底部に設けられ、これらの支持脚によって、画像形成装置本体が設置面上に支持される。その際、画像形成装置本体が、基本ユニットのみから成るときと、基本ユニットのほかにオプションユニットを有しているときでは、その重心位置が大きく相違するのが普通である。従って、基本ユニットの重心位置だけを考慮して、基本ユニットに対する複数の支持脚の取り付け位置を設定したとすると、画像形成装置本体が基本ユニットだけである場合には、これを安定状態で支持できるとしても、その基本ユニットにオプションユニットを搭載した場合には、その画像形成装置本体を安定した状態で設置面上に支持することはできない。
【0006】
逆に、基本ユニットとオプションユニットを有する画像形成装置本体の重心位置を考慮して、基本ユニットに対する複数の支持脚の取り付け位置を設定したとすれば、画像形成装置本体が基本ユニットのみから成るときにこれを安定した状態で設置面に支持することは困難となる。
【0007】
そこで、基本ユニットだけの画像形成装置本体を設置面上に安定した状態で支持できる支持脚の取り付け位置と、基本ユニットにオプションユニットを搭載して成る画像形成装置本体を設置面上に安定した状態で支持できる支持脚の取り付け位置との中間の位置に複数の支持脚を取り付けることも考えられるが、このようにすれば、いずれの形態の画像形成装置本体の場合にも、その支持安定性が不充分となる欠点を免れない。
【0008】
【特許文献1】特公平4−40198号公報
【特許文献2】特開2001−22142号公報
【特許文献3】特開2001−51462号公報
【特許文献4】特開2002−287452号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、上述した従来の欠点を簡単な構成によって除去することのできる機器と、その機器の一例である画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するため、機器本体の底部に複数の支持脚を有する機器において、少なくとも1つの支持脚が前記機器本体の底部に取り付けられる位置を選択可能に構成されていることを特徴とする機器を提案する(請求項1)。
【0011】
また、上記請求項1に記載の機器において、前記機器本体の底部に取り付けられる位置を選択可能な支持脚を選択脚としたとき、前記機器本体の底部には、前記選択脚を取り付けることのできる複数の取付部が設けられていると有利である(請求項2)。
【0012】
さらに、上記請求項2に記載の機器において、前記機器本体の底部に、前記選択脚よりも多数の取付部が設けられていると有利である(請求項3)。
【0013】
また、上記請求項2又は3に記載の機器において、前記選択脚は、前記取付部に着脱可能に取り付けられていて、該選択脚の取り付け位置を変更可能に構成されていると有利である(請求項4)。
【0014】
さらに、上記請求項2乃至4のいずれかに記載の機器において、前記取付部は、前記選択脚が嵌合する嵌合部として構成されていると有利である(請求項5)。
【0015】
また、上記請求項2乃至5のいずれかに記載の機器において、前記取付部は、前記選択脚を取り付けるときの目印となっていると有利である(請求項6)。
【0016】
さらに、上記請求項2乃至6のいずれかに記載の機器において、前記取付部の近傍の機器本体部分に前記選択脚を取り付けるべきか否かを示す識別マークが設けられていると有利である(請求項7)。
【0017】
また、上記請求項1乃至7のいずれかに記載の機器において、前記機器本体の基本部分をなす基本ユニットに対してオプションユニットを装着するか否かにより、機器本体の重心位置が変化するように構成されていると有利である(請求項8)。
【0018】
さらに、上記請求項8に記載の機器において、前記オプションユニットと基本ユニットの重量比が1:4〜1:3であると有利である(請求項9)。
【0019】
また、上記請求項1乃至9のいずれかに記載の機器において、前記機器本体が、略平行な状態で立ち上がった第1及び第2の側板と、該第1及び第2の側板を一体に接続する連結部材とを有する本体筐体を具備し、前記第1及び第2の側板の底部に前記支持脚が設けられていると有利である(請求項10)。
【0020】
さらに、上記請求項10に記載の機器において、前記第1及び第2の側板の底部には、それぞれ2個ずつの支持脚が設けられ、第1の側板の底部に設けられた支持脚を第1及び第2の支持脚とし、第2の側板の底部に設けられた支持脚を第3及び第4の支持脚とし、機器の重心を当該機器の設置面上に投影した点を重心点としたとき、前記第1及び第2の支持脚は、該第1及び第2の支持脚を結ぶ線分と、該線分と直交し、かつ前記重心点を通る線分との第1の交点よりも第1の側板の底部の長手方向各端部寄りの位置に配置され、前記第3及び第4の支持脚は、該第3及び第4の支持脚を結ぶ線分と、該線分と直交し、かつ前記重心点を通る線分との第2の交点よりも第2の側板の底部の長手方向各端部寄りの位置に配置され、前記第1の交点と前記第1の支持脚との間の間隔をD、前記第1の交点と前記第2の支持脚との間の間隔をD、前記第2の交点と前記第3の支持脚との間の間隔をD、前記第2の交点と前記第4の支持脚との間の間隔をDとしたとき、D>D、D>D、D>D、D>Dを満たし、かつ(D+D)/(D+D)が1/5乃至1/3となるように、各間隔D,D,D,Dが設定されていて、前記第2の側板の底部に設けられる少なくとも1つの支持脚が、該底部に取り付けられる位置を選択可能な選択脚として構成されていると有利である(請求項11)。
【0021】
さらに、本発明は、前述の目的を達成するため、画像形成装置本体の底部に複数の支持脚を有する画像形成装置において、少なくとも1つの支持脚が前記画像形成装置本体の底部に取り付けられる位置を選択可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項12)。
【0022】
また、上記請求項12に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置本体の底部に取り付けられる位置を選択可能な支持脚を選択脚としたとき、前記画像形成装置本体の底部には、前記選択脚を取り付けることのできる複数の取付部が設けられていると有利である(請求項13)。
【0023】
さらに、上記請求項13に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置本体の底部に、前記選択脚よりも多数の取付部が設けられていると有利である(請求項14)。
【0024】
また、上記請求項13又は14に記載の画像形成装置において、前記選択脚は、前記取付部に着脱可能に取り付けられていて、該選択脚の取り付け位置を変更可能に構成されていると有利である(請求項15)。
【0025】
さらに、上記請求項13乃至15のいずれかに記載の画像形成装置において、前記取付部は、前記選択脚が嵌合する嵌合部として構成されていると有利である(請求項16)。
【0026】
また、上記請求項13乃至16のいずれかに記載の画像形成装置において、前記取付部は、前記選択脚を取り付けるときの目印となっていると有利である(請求項17)。
【0027】
さらに、上記請求項13乃至17のいずれかに記載の画像形成装置において、前記取付部の近傍の画像形成装置本体部分に前記選択脚を取り付けるべきか否かを示す識別マークが設けられていると有利である(請求項18)。
【0028】
また、上記請求項12乃至18のいずれかに記載の画像形成装置において、前記画像形成装置本体の基本部分をなす基本ユニットに対してオプションユニットを装着するか否かにより、画像形成装置本体の重心位置が変化するように構成されていると有利である(請求項19)。
【0029】
さらに、上記請求項19に記載の画像形成装置において、前記オプションユニットが、原稿画像を読み取るイメージスキャナであると有利である(請求項20)。
【0030】
また、上記請求項19又は20に記載の画像形成装置において、前記オプションユニットと基本ユニットの重量比が1:4〜1:3であると有利である(請求項21)。
【0031】
さらに、上記請求項12乃至21のいずれかに記載の画像形成装置において、前記画像形成装置本体が、略平行な状態で立ち上がった第1及び第2の側板と、該第1及び第2の側板を一体に接続する連結部材とを有する本体筐体を具備し、前記第1及び第2の側板の底部に前記支持脚が設けられていると有利である(請求項22)。
【0032】
また、上記請求項22に記載の画像形成装置において、前記第1及び第2の側板の底部には、それぞれ2個ずつの支持脚が設けられ、第1の側板の底部に設けられた支持脚を第1及び第2の支持脚とし、第2の側板の底部に設けられた支持脚を第3及び第4の支持脚とし、画像形成装置の重心を当該画像形成装置の設置面上に投影した点を重心点としたとき、前記第1及び第2の支持脚は、該第1及び第2の支持脚を結ぶ線分と、該線分と直交し、かつ前記重心点を通る線分との第1の交点よりも第1の側板の底部の長手方向各端部寄りの位置に配置され、前記第3及び第4の支持脚は、該第3及び第4の支持脚を結ぶ線分と、該線分と直交し、かつ前記重心点を通る線分との第2の交点よりも第2の側板の底部の長手方向各端部寄りの位置に配置され、前記第1の交点と前記第1の支持脚との間の間隔をD、前記第1の交点と前記第2の支持脚との間の間隔をD、前記第2の交点と前記第3の支持脚との間の間隔をD、前記第2の交点と前記第4の支持脚との間の間隔をDとしたとき、D>D、D>D、D>D、D>Dを満たし、かつ(D+D)/(D+D)が1/5乃至1/3となるように、各間隔D,D,D,Dが設定されていて、前記第2の側板の底部に設けられる少なくとも1つの支持脚が、該底部に取り付けられる位置を選択可能な選択脚として構成されていると有利である(請求項23)。
【発明の効果】
【0033】
請求項1乃至11に係る発明によれば、機器本体の重心位置が異なったときも、その機器本体を安定した状態で設置面上に支持することができる。
【0034】
請求項12乃至23に係る発明によれば、画像形成装置本体の重心位置が異なったときも、その画像形成装置本体を安定した状態で設置面上に支持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0036】
図1及び図2は支持脚を有する機器の一例である画像形成装置を示す外観斜視図であり、図1は基本ユニットBUのみから成る画像形成装置本体1を備えた画像形成装置を示し、図2は図1に示した基本ユニットBUと、その基本ユニットBUに搭載されたオプションユニットOUとから成る画像形成装置本体1を備えた画像形成装置を示している。一方、図3は図1に示した画像形成装置の概略断面図である。図1及び図3に示した画像形成装置本体1は、本体筐体2と、その本体筐体2の内部に設けられた各種の作像手段とから構成され、該本体筐体2の底板3に、複数の支持脚20,21,22が後述するように取り付けられている。先ず、本体筐体2内に設けられた作像手段と、その作用の概略を明らかにする。
【0037】
図3に示すように、本体筐体2の内部には、ドラム状の感光体より成る第1乃至第4の像担持体4Y,4C,4M,4BKが配置され、これらの像担持体に対向して、複数の支持ローラに巻き掛けられた無端ベルトより成る中間転写ベルト5が配置されている。
【0038】
第1乃至第4の像担持体4Y乃至4BKは、図3における反時計方向にそれぞれ回転駆動され、中間転写ベルト5は矢印A方向に走行駆動される。このとき、第1の像担持体4Yは、帯電ローラ6によって所定の極性に帯電され、その帯電面に光書き込みユニット7から出射する光変調されたレーザビームLが照射され、これによって第1の像担持体4Yに静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置8によってイエロートナー像として可視像化され、そのトナー像は一次転写ローラ9の作用によって、矢印A方向に走行駆動される中間転写ベルト5上に一次転写される。トナー像転写後の像担持体4Y上に付着する転写残トナーは、クリーニング装置10によって除去される。
【0039】
上述したところと全く同様にして、第2乃至第4の像担持体4C,4M,4BK上にシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写ベルト5上に順次重ねて一次転写される。
【0040】
一方、中間転写ベルト5の下方には、転写紙又は樹脂シートなどから成る記録媒体Pを収容した給紙カセット11と、最上位の記録媒体Pに接触する給紙ローラ12とを有する給紙装置が配置され、給紙ローラ12の回転によって、最上位の記録媒体Pが矢印B方向に送り出される。送り出された記録媒体は、中間転写ベルト5と、これに対向配置された二次転写ローラ13との間を通過し、このときその二次転写ローラ13の作用によって中間転写ベルト上の重ねトナー像が記録媒体に二次転写される。このようにして、記録媒体上にフルカラー画像が形成される。
【0041】
次いで、この記録媒体は定着装置14を通過し、このとき熱と圧力の作用によって、記録媒体上のトナー像が当該記録媒体に定着される。引き続き、この記録媒体は本体筐体2の上面により構成された排紙部15に排出される。一方、トナー像転写後の中間転写ベルト5上に付着する転写残トナーは、ベルト用のクリーニング装置16によって除去される。
【0042】
上述のように、図1及び図3に示した画像形成装置は、プリンタとしての機能を有している。
【0043】
一方、図2に示した画像形成装置本体1は、前述のように、図1に示した基本ユニットBUと、その基本ユニットBUに搭載されたオプションユニットOUとから構成されている。ここに一例として示したオプションユニットOUは、原稿画像を読み取るイメージスキャナより成る。このイメージスキャナは、その筐体25の上部に固定配置されたコンタクトガラス23と、筐体25に回動可能に枢着された圧板24とを有しており、図示していない原稿をコンタクトガラス23上に載置して、その原稿を圧板24によって押え、該原稿の画像を読み取ることができる。この画像は、先に説明したところと同様にして、記録媒体にコピーすることができる。このように、図2に示した画像形成装置は、プリンタ機能だけでなく、コピー機能とスキャナ機能を有している。
【0044】
ここで、プリンタ機能だけを備えた画像形成装置を要望するユーザは、図1及び図3に示した画像形成装置を入手し、コピー機能とスキャナ機能をも備えた画像形成装置を必要とするユーザは、図2に示した画像形成装置を入手する。このように、いずれの画像形成装置も、基本ユニットBUを共通とし、その基本ユニットBUにオプションユニットOUを追加して搭載することができる。
【0045】
先に説明したように、図1及び図2に示した画像形成装置は、その本体1の底部に複数の支持脚20,21,22を有しており、これらの支持脚によって画像形成装置本体1が設置面S(図3)上に支持されている。図示した例では3つの支持脚20,21,22が画像形成装置本体1の底板3に取り付けられていて、その各支持脚20,21,22を結ぶ直線によって三角形TR,TRが形成されている。
【0046】
ここで、図1及び図2に示すように、画像形成装置全体の重心をG,Gとし、その各重心を画像形成装置の設置面S上に投影した点を重心点g,gと称することにすると、その各重心点g,gは、上記三角形TR、TRの内部に位置するように、各支持脚20,21,22が画像形成装置本体1の底部に配置されている。このように、画像形成装置本体1を3点で支持することにより、画像形成装置の設置面に多少の凹凸があっても、画像形成装置本体1に歪みや捩れを生じさせることなく、これを安定した状態で支持することが可能となる。
【0047】
画像形成装置本体に歪みや捩れが発生すると、完成したフルカラー画像に色ずれが発生し、その画質が劣化する。モノクロ画像のみを形成する画像形成装置の場合も、その画像形成装置本体に歪みや捩れが発生すれば、完成した記録画像の画質が劣化するおそれを免れない。画像形成装置本体1を3点で支持することにより、このような不具合の発生を防止することが可能である。その際、画像形成装置本体の支持安定性をより確実に高めるには、重心点g,gが、各支持脚20,21,22を結ぶ直線によって形成された三角形TR,TRの内部であって、その三角形の重心にできるだけ近い位置を占めていることが好ましい。
【0048】
一方、図2に示したイメージスキャナより成るオプションユニットOUは、かなり大きな重量を有しており、しかもこのオプションユニットOUは、基本ユニットBUの排紙部15上に排出された記録媒体の取り出し性を阻害しないように、基本ユニットBUの中心部から大きく離れた位置に搭載されている。このような理由によって、図1に示した画像形成装置の重心Gの位置と、図2に示した画像形成装置の重心Gの位置は大きく相違している。画像形成装置本体の基本部分をなす基本ユニットに対してオプションユニットを装着するか否かにより、画像形成装置本体の重心位置が変化するのである。通常、オプションユニットと基本ユニットの重量比は1:4〜1:3程度であるが、このような重量比であると、オプションユニットを搭載したときと、これを搭載しないときとで、画像形成装置の重心の位置は大きく相違する。
【0049】
上述のように、オプションユニットOUがあるか否かによって、画像形成装置本体1の重心の位置が異なるので、従来の画像形成装置のように、3つの支持脚20,21,22を、常に画像形成装置本体1の底部の同一個所に取り付けたとすると、画像形成装置本体1を安定した状態で支持できなくなるおそれがある。
【0050】
そこで、本例の画像形成装置においては、複数の支持脚のうちの少なくとも1つの支持脚が画像形成装置本体1の底部に取り付けられる位置を選択できるように構成されている。以下に、これに関連する構成例を明らかにする。
【0051】
図4の(a)は、オプションユニットOUを有していない図1及び図3に示した画像形成装置の底板3と、その底板3に取り付けられた3つの支持脚20,21,22の配置状態を明らかにするために、底板3と支持脚20,21,22を上方から見たときの様子を示す説明図である。同様に図4の(b)は、オプションユニットOUを有している図2に示した画像形成装置の底板3と、その底板3に取り付けられた3つの支持脚20,21,22の配置状態を明らかにするために、底板3と支持脚20,21,22を上方から見たときの様子を示す説明図である。図4においては、図を判りやすくするため、支持脚20,21,22に斜線を付してある。
【0052】
ここに示した例では、複数の支持脚20,21,22のうちの1つの支持脚20が、画像形成装置本体1の底板3に取り付けられる位置を選択できるように構成されている。図5の(a),(b)は、この支持脚20を底板3に取り付けるための取付部の一例を示す図である。ここに示した取付部28は、底板3に形成された矩形状の突部27の内側に区画された矩形状の溝により構成されている。支持脚20は、かかる取付部28に嵌着され、接着剤29によって底板3に固定される。図4の(a),(b)に示すように、底板3には、このような取付部28が複数個(図の例では2個)設けられている。図4には、その一方の取付部に特に符号28Aを付し、他方の取付部には特に符号28Bを付してある。
【0053】
ここで、オプションユニットOUを有していない画像形成装置の重心点gが、図4の(a)に示す位置にあるものとする。かかる画像形成装置を製造工場において製造するとき、図4の(a)に示したように、支持脚20を一方の取付部28Aに嵌着して底板3に固定する。これにより、画像形成装置の重心点gは、3つの支持脚20,21,22を結ぶ直線によって形成された三角形TRの内部であって、その三角形の重心(図示せず)、又はその重心の近くに位置することになる。これにより、画像形成装置を図3に示したように設置面S上に載置したとき、3つの支持脚20,21,22によって、その画像形成装置本体1を設置面上に安定した状態で支持することができる。
【0054】
これに対し、オプションユニットOUを有する画像形成装置の重心点gは、図4の(b)に示す位置になるものとする。かかる画像形成装置を製造するときは、図4の(b)に示すように、支持脚20を他方の取付部28Bに嵌着して底板3に固定する。これにより、画像形成装置の重心点gは、3つの支持脚20,21,22を結ぶ直線によって形成された三角形TRの内部であって、その三角形の重心(図示せず)、又はその重心の近くに位置することになる。これにより、この画像形成装置を設置面上に載置したとき、3つの支持脚20,21,22によって、その画像形成装置本体1を設置面上に安定した状態で支持することができる。
【0055】
上述のように、画像形成装置の重心G1,G2の位置が相違しても、これに対応して、底板3に対する支持脚20の取り付け位置を選択することによって、オプションユニットOUのない画像形成装置も、またそのオプションユニットOUが搭載された画像形成装置も、安定した状態で設置面上に支持することができる。
【0056】
ここで、画像形成装置本体1の底部に取り付けられる位置を選択可能な支持脚を、必要に応じて、選択脚と称することにすると、上述したところから理解されるように、画像形成装置本体1の底部には、選択脚20を取り付けることのできる複数の取付部28が設けられている。しかも、画像形成装置本体1の底部に、選択脚20よりも多数の取付部28を設けることによって、その選択脚20の取り付け位置を確実に選択することが可能となる。
【0057】
選択脚20を底板3に取り付けるための取付部の形態は、図5の(a),(b)に示したものに限定されず、各種形態の取付部を採用することができる。例えば、図5の(c)に示すように、底板3に貫通孔31より成る取付部28を形成すると共に、先端部にハの字状に形成された弾性変形可能な爪部30を有する選択脚20を用い、かかる選択脚20を、その先端部側から貫通孔31に挿入するように構成することもできる。爪部30が貫通孔31を通過するとき、その両爪部30は矢印方向に弾性変形し、該爪部30が貫通孔31を通過し終えると、その爪部30は、図5の(c)に示すように弾性復帰して、選択脚20が貫通孔31から抜け出ることを防止する。
【0058】
さらに、図5の(d)に示すように、底板3にねじ孔32より成る取付部28を形成すると共に、ねじ軸33を有する選択脚20を用い、ねじ孔32に選択脚20のねじ軸33をねじ込んで、選択脚20を底板3に固定するように構成することもできる。
【0059】
他の支持脚21,22を底板3に取り付けるにも、図5に示した取付部又は他の適宜な取付部を採用することもできる。或いは、底板3自体を下方に突出成形して、これらを支持脚21,22とすることもできる。勿論、支持脚21,22を画像形成装置本体1の底部に取り付ける位置を選択できる選択脚として構成することもできる。
【0060】
また、図5の(d)に示した選択脚20を回わすことによって、そのねじ軸33をねじ孔32から外すことができる。このように、選択脚20を取付部28に着脱可能に取り付ければ、選択脚20の取り付け位置を変更することができる。このため、ユーザがオプションユニットOUのない画像形成装置を入手し、後になってオプションユニットOUを入手し、これを基本ユニットBUに搭載した場合に、底板3に対する選択脚20の取り付け位置を、図4の(a)に示した位置から図4の(b)に示した位置に容易に変更することができる。
【0061】
さらに、図5の(a)乃至(d)に示した取付部28は、選択脚20が嵌合する嵌合部として構成されているので、選択脚20を容易に取付部28に取り付けることができる。
【0062】
また、図3及び図5の(b),(c),(d)に示すように、画像形成装置本体1の底面から選択脚20,21,22の下面までの距離Hは、画像形成装置本体の底面が設置面Sに接触することのない大きさに設定される。
【0063】
さらに、図4の(a),(b)に示すように、取付部28A,28Bは、これを外部から目視できるように形成されているので、その取付部28A,28Bを、選択脚20を取り付けるときの目印とすることができる。
【0064】
また、図4の(a),(b)に示すように、各取付部28A,28Bの近傍の画像形成装置本体部分に、選択脚20を取り付けるべきか否かを示す識別マークMを設けておくこともできる。ここに示した例では、符号X,Yより成るマークが底板3に形成されている。マーク「X」はオプションユニットOUのない画像形成装置本体の場合に選択脚20を取り付ける取付部であることを示し、マーク「Y」は、オプションユニットOUを有する画像形成装置本体の場合に選択脚20を取り付ける取付部であることを示している。このようなマークMを設けることにより、製造者やユーザは、選択脚20の取り付けられるべき取付部28A,28Bを容易に確認できるので、誤った取付部に選択脚20を取り付けてしまうおそれをなくすことができる。
【0065】
また、図6及び図7に示すように、画像形成装置本体が、略平行な状態で立ち上がった第1及び第2の側板34,35と、第1及び第2の側板34,35を一体に接続する連結部材36,37とを有する本体筐体2を具備している場合には、第1及び第2の側板34,35の底部に、選択脚を含む支持脚21,22,20(20A,20B)を取り付けることができる。この場合、側板34,35を樹脂により構成し、その側板34,35とは別部品である支持脚21,22,20(20A,20B)を金属によって構成することができる。
【0066】
上述のように、第1及び第2の側板34,35の底部に支持脚を設け、その支持脚によって画像形成装置本体を設置面上に支持するように構成すると、画像形成装置本体の重量を、板材より成る第1及び第2の側板34,35の圧縮方向で支えることができるので、画像形成装置本体に歪が発生することを効果的に防止することができる。
【0067】
ところで、上述のように、画像形成装置本体が、略平行な状態で立ち上がった第1及び第2の側板34,35と、これらの側板34,35を一体に接続する連結部材36,37を有し、第1及び第2の側板34,35の底部に支持脚が設けられている画像形成装置を次のように構成すると有利である(特開2001−51462号公報参照)。
【0068】
すなわち、図7に示すように、第1及び第2の側板34,35の底部には、それぞれ2個ずつの支持脚21,22;20A,20Bが設けられているが、この第1の側板34の底部に設けられた支持脚21,22を第1及び第2の支持脚21,22とし、第2の側板35の底部に設けられた支持脚20A,20Bを第3及び第4の支持脚20A,20Bと称することにする。また、前述のように画像形成装置の重心Gを当該画像形成装置の設置面上に投影した点を重心点gとしたとき、第1及び第2の支持脚21,22は、該第1及び第2の支持脚21,22を結ぶ線分Lと、該線分Lと直交し、かつ前記重心点gを通る線分Lとの第1の交点Pよりも、第1の側板34の底部の長手方向各端部E,E寄りの位置に配置されている。一方、第3及び第4の支持脚20A,20Bは、該第3及び第4の支持脚20A,20Bを結ぶ線分Lと、該線分Lと直交し、かつ重心点gを通る前述の線分Lとの第2の交点Pよりも第2の側板35の底部の長手方向各端部E,E寄りの位置に配置されている。しかも、前述の第1の交点Pと第1の支持脚21との間の間隔をD、第1の交点Pと第2の支持脚22との間の間隔をDとし、さらに前述の第2の交点Pと第3の支持脚20Aとの間の間隔をD、第2の交点Pと第4の支持脚20Bとの間の間隔をDとしたとき、D>D、D>D、D>D、D>Dを満たし、かつ(D+D)/(D+D)が1/5乃至1/3となるように、各間隔D,D,D,Dが設定されている。
【0069】
上述した構成に寄れば、特開2001−5146号公報にも記載されているように、4個の支持脚20A,20B,21,22により、画像形成装置の重心点gを内包する略三角形の支持形態をなすことができ、画像形成装置の設置面の凹凸に対して画像形成装置の歪が少なく、かつ画像形成装置の使用者が画像形成装置を操作しているときにも、画像形成装置がぐらつくことなく、当該画像形成装置の安定性を確保することができる。
【0070】
上述した構成は、画像形成装置本体の基本部分をなす基本ユニットに対して、オプションユニットを装着するか否かによって画像形成装置本体の重心位置が変化する場合にも採用することができる。以下に、その具体的構成例を、図8及び図9を参照して明らかにする。
【0071】
図8及び図9は、第1及び第2の側板34,35を上方より見ると共に、その第1及び第2の側板34,35に設けられた支持脚21,22,20A,20Bと、その取付部28A,28B,28C,28D,28Eを実線で示した説明図である。
【0072】
これらの図に示すように、第1の側板34の底部には、図5の(a),(b)に示した取付部と同じく矩形状の突部より成る2つの取付部28A,28Bが設けられ、これらの取付部28A,28Bに第1及び第2の支持脚21,22が嵌着固定されている。画像形成装置の重心位置がいかなるときも、第1及び第2の支持脚21,22は、常に取付部28A,28Bに嵌着固定される。一方、第2の側板35の底部には、矩形状の突部により構成された3つの取付部28C,28D,28Eが設けられている。図8及び図9においても、支持脚に斜線を付してある。
【0073】
ここで、画像形成装置の重心点が、図8に符号gで示す位置にあるときは、2つの取付部28C,28Dに支持脚20A,20Bがそれぞれ嵌着固定される。これに対し、画像形成装置の重心点が、図9に符号gで示す位置にあるときは、2つの取付部28D,28Eに第3及び第4の支持脚20B,20Aがそれぞれ嵌着される。図8に示したように、取付部28Cに嵌着されていた第3の支持脚20Aを取り外し、その第3の支持脚20Aを、図9に示すように、他の取付部28Eに嵌着固定するのである。このように、この例では,第2の側板35の底部に設けられる第3の支持脚20Aが選択脚として構成されているのであるが、第2の支持脚20Bも選択脚として構成することも可能である。第2の側板35の底部に設けられる少なくとも1つの支持脚が、該底部に取り付けられる位置を選択可能な選択脚として構成されるのである。
【0074】
上記構成によれば、図8及び図9から明らかなように、画像形成装置の重心の位置が異なったときも、第1及び第2の支持脚21,22は、その第1及び第2の支持脚21,22を結ぶ線分Lと、該線分Lと直交し、かつ重心点g、gを通る線分Lとの第1の交点Pよりも第1の側板34の底部の長手方向各端部E,E寄りの位置に配置され、第3及び第4の支持脚20A,20Bは、該第3及び第4の支持脚20A,20Bを結ぶ線分Lと、該線分Lと直交し、かつ重心点g、gを通る上記線分Lとの第2の交点Pよりも第2の側板35の底部の長手方向各端部E,E寄りの位置に配置され、第1の交点Pと第1の支持脚21との間の間隔をD、第1の交点Pと第2の支持脚22との間の間隔をD、第2の交点Pと第3の支持脚20Aとの間の間隔をD、第2の交点Pと第4の支持脚20Bとの間の間隔をDとしたとき、D>D、D>D、D>D、D>Dを満たし、かつ(D+D)/(D+D)が1/5乃至1/3となるように、各間隔D,D,D,Dを設定することができる。
【0075】
以上、複数の支持脚を有する機器の一例である画像形成装置について説明したが、上述した各構成は、画像形成装置以外の機器にも広く適用できるものである。その際、前述の画像形成装置本体が画像形成装置以外の機器の機器本体に相当する。また、本発明は、図示した形式以外の各種形式の画像形成装置、例えば専らモノクロ画像を形成する画像形成装置などにも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】基本ユニットのみから成る画像形成装置本体を備えた画像形成装置の斜視図である。
【図2】基本ユニットとオプションユニットとを有する画像形成装置本体を備えた画像形成装置の斜視図である。
【図3】図1に示した画像形成装置の拡大断面図である。
【図4】画像形成装置本体の底板に対する支持脚の取り付け状態を示す説明図である。
【図5】取付部と選択脚の各種具体例を示す図である。
【図6】画像形成装置の本体筐体の第1及び第2の側板の底部に支持脚を設けた例を示す斜視図である。
【図7】第1及び第2の側板の底部に支持脚を設けた画像形成装置の他の例を示す斜視図である。
【図8】第1及び第2の側板の底部に取り付けられた支持脚の一例を示す説明図である。
【図9】第1及び第2の側板の底部に取り付けられた支持脚の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0077】
1 画像形成装置本体
2 本体筐体
20,20A,20B,21,22 支持脚
28,28A,28B,28C,28D 取付部
34 第1の側板
35 第2の側板
36,37 連結部材
BU 基本ユニット
,E,E,E 端部
,L,L 線分
第1の交点
第2の交点
,D,D,D 間隔
OU オプションユニット
g、g、g 重心点
G,G,G 重心
M 識別マーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体の底部に複数の支持脚を有する機器において、少なくとも1つの支持脚が前記機器本体の底部に取り付けられる位置を選択可能に構成されていることを特徴とする機器。
【請求項2】
前記機器本体の底部に取り付けられる位置を選択可能な支持脚を選択脚としたとき、前記機器本体の底部には、前記選択脚を取り付けることのできる複数の取付部が設けられている請求項1に記載の機器。
【請求項3】
前記機器本体の底部に、前記選択脚よりも多数の取付部が設けられている請求項2に記載の機器。
【請求項4】
前記選択脚は、前記取付部に着脱可能に取り付けられていて、該選択脚の取り付け位置を変更可能に構成されている請求項2又は3に記載の機器。
【請求項5】
前記取付部は、前記選択脚が嵌合する嵌合部として構成されている請求項2乃至4のいずれかに記載の機器。
【請求項6】
前記取付部は、前記選択脚を取り付けるときの目印となっている請求項2乃至5のいずれかに記載の機器。
【請求項7】
前記取付部の近傍の機器本体部分に前記選択脚を取り付けるべきか否かを示す識別マークが設けられている請求項2乃至6のいずれかに記載の機器。
【請求項8】
前記機器本体の基本部分をなす基本ユニットに対してオプションユニットを装着するか否かにより、機器本体の重心位置が変化する請求項1乃至7のいずれかに記載の機器。
【請求項9】
前記オプションユニットと基本ユニットの重量比が1:4〜1:3である請求項8に記載の機器。
【請求項10】
前記機器本体が、略平行な状態で立ち上がった第1及び第2の側板と、該第1及び第2の側板を一体に接続する連結部材とを有する本体筐体を具備し、前記第1及び第2の側板の底部に前記支持脚が設けられている請求項1乃至9のいずれかに記載の機器。
【請求項11】
前記第1及び第2の側板の底部には、それぞれ2個ずつの支持脚が設けられ、第1の側板の底部に設けられた支持脚を第1及び第2の支持脚とし、第2の側板の底部に設けられた支持脚を第3及び第4の支持脚とし、機器の重心を当該機器の設置面上に投影した点を重心点としたとき、前記第1及び第2の支持脚は、該第1及び第2の支持脚を結ぶ線分と、該線分と直交し、かつ前記重心点を通る線分との第1の交点よりも第1の側板の底部の長手方向各端部寄りの位置に配置され、前記第3及び第4の支持脚は、該第3及び第4の支持脚を結ぶ線分と、該線分と直交し、かつ前記重心点を通る線分との第2の交点よりも第2の側板の底部の長手方向各端部寄りの位置に配置され、前記第1の交点と前記第1の支持脚との間の間隔をD、前記第1の交点と前記第2の支持脚との間の間隔をD、前記第2の交点と前記第3の支持脚との間の間隔をD、前記第2の交点と前記第4の支持脚との間の間隔をDとしたとき、D>D、D>D、D>D、D>Dを満たし、かつ(D+D)/(D+D)が1/5乃至1/3となるように、各間隔D,D,D,Dが設定されていて、前記第2の側板の底部に設けられる少なくとも1つの支持脚が、該底部に取り付けられる位置を選択可能な選択脚として構成されている請求項10に記載の機器。
【請求項12】
画像形成装置本体の底部に複数の支持脚を有する画像形成装置において、少なくとも1つの支持脚が前記画像形成装置本体の底部に取り付けられる位置を選択可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
前記画像形成装置本体の底部に取り付けられる位置を選択可能な支持脚を選択脚としたとき、前記画像形成装置本体の底部には、前記選択脚を取り付けることのできる複数の取付部が設けられている請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記画像形成装置本体の底部に、前記選択脚よりも多数の取付部が設けられている請求項13に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記選択脚は、前記取付部に着脱可能に取り付けられていて、該選択脚の取り付け位置を変更可能に構成されている請求項13又は14に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記取付部は、前記選択脚が嵌合する嵌合部として構成されている請求項13乃至15のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記取付部は、前記選択脚を取り付けるときの目印となっている請求項13乃至16のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記取付部の近傍の画像形成装置本体部分に前記選択脚を取り付けるべきか否かを示す識別マークが設けられている請求項13乃至17のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記画像形成装置本体の基本部分をなす基本ユニットに対してオプションユニットを装着するか否かにより、画像形成装置本体の重心位置が変化する請求項12乃至18のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記オプションユニットが、原稿画像を読み取るイメージスキャナである請求項19に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記オプションユニットと基本ユニットの重量比が1:4〜1:3である請求項19又は20に記載の画像形成装置。
【請求項22】
前記画像形成装置本体が、略平行な状態で立ち上がった第1及び第2の側板と、該第1及び第2の側板を一体に接続する連結部材とを有する本体筐体を具備し、前記第1及び第2の側板の底部に前記支持脚が設けられている請求項12乃至21のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項23】
前記第1及び第2の側板の底部には、それぞれ2個ずつの支持脚が設けられ、第1の側板の底部に設けられた支持脚を第1及び第2の支持脚とし、第2の側板の底部に設けられた支持脚を第3及び第4の支持脚とし、画像形成装置の重心を当該画像形成装置の設置面上に投影した点を重心点としたとき、前記第1及び第2の支持脚は、該第1及び第2の支持脚を結ぶ線分と、該線分と直交し、かつ前記重心点を通る線分との第1の交点よりも第1の側板の底部の長手方向各端部寄りの位置に配置され、前記第3及び第4の支持脚は、該第3及び第4の支持脚を結ぶ線分と、該線分と直交し、かつ前記重心点を通る線分との第2の交点よりも第2の側板の底部の長手方向各端部寄りの位置に配置され、前記第1の交点と前記第1の支持脚との間の間隔をD、前記第1の交点と前記第2の支持脚との間の間隔をD、前記第2の交点と前記第3の支持脚との間の間隔をD、前記第2の交点と前記第4の支持脚との間の間隔をDとしたとき、D>D、D>D、D>D、D>Dを満たし、かつ(D+D)/(D+D)が1/5乃至1/3となるように、各間隔D,D,D,Dが設定されていて、前記第2の側板の底部に設けられる少なくとも1つの支持脚が、該底部に取り付けられる位置を選択可能な選択脚として構成されている請求項22に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2007−293251(P2007−293251A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−258055(P2006−258055)
【出願日】平成18年9月22日(2006.9.22)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【出願人】(302057199)リコープリンティングシステムズ株式会社 (1,130)
【Fターム(参考)】