説明

放射線画像撮影装置および方法

【課題】放射線画像を撮影するに際し、術式が変更されたことを知ることができるようにする。
【解決手段】術式設定部36cが、センサが検出した放射線源の位置および放射線源の向きを表す角度に基づいて、ブッキーの有無、AECの有無および拡大率等の術式を設定する。警告部36dが、術式設定部36cが設定した術式と、RISサーバから送信された、あるいは放射線技師が設定した術式とを比較する。両者が異なる場合に、警告部36が警告を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定された術式により患者の撮影を行うようにした放射線画像撮影装置および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、開業医および診療所等、比較的小規模な医療施設においては、撮影部位に応じた専用の放射線画像撮影装置を設置することは少なく、1台の放射線画像撮影装置を用いて要求される様々な撮影体位に応じた放射線画像撮影を実施している。例えば、各々が放射線検出器を備えた立位撮影台および臥位撮影台等を同一の撮影室に設置し、放射線源を天井走行懸垂器等で支持してこの放射線源を移動させたり放射線源の姿勢を変えたりして、放射線の照射方向を各撮影台の方向に向けるように調節する放射線画像撮影装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
上述した放射線画像撮影装置における放射線画像の撮影は、X線一般撮影、立位ブッキー撮影、水平ブッキー撮影等の種々の術式にて行われている。術式は、撮影の方式を規定するものであり、具体的には撮影が立位か臥位か(すなわちいずれの放射線検出器を使用するか)、撮影時の拡大率、立位用および臥位用のAEC(Automatic Exposure Control、自動露出機構)のいずれを使用するか、およびブッキーが立位ブッキーか臥位ブッキーか(すなわちいずれのブッキーを使用するか)等により定められる。そして、放射線画像撮影装置においては、コンソールの操作パネルに、管電圧、管電流および撮影時間等の撮影条件とともに術式を選択するためのキーが備えられており、撮影時には撮影者が操作パネルを用いて所望の撮影条件および術式を選択することにより、各種撮影条件および術式の設定結果を読み出して、撮影を行うようにしている(特許文献2参照)。なお、実際には、撮影する体位が立位か臥位かに応じて術式が定められており、操作パネルにおいて立位か臥位かを入力することにより術式が設定されることとなる。
【0004】
しかしながら、術式の入力は、撮影を行う放射線技師が操作パネルから手動で行う必要があることから、その作業が煩わしいものとなる。このため、撮影室内における放射線源の位置および放射線源の向きを表す角度に応じた術式を記憶しておき、放射線源の位置および角度を検出し、検出結果に応じて術式を自動で設定する手法が提案されている(特許文献3参照)。
【0005】
ところで、病院の放射線科部門内における診療予約および診断記録等の情報管理は、放射線情報システム(以下、「RIS(Radiology Information System)」と称する。)において行われる。RISは、複数の撮影依頼端末装置、RISサーバおよび病院内の放射線撮影室等の個々に設置された放射線画像撮影装置を有しており、これらが有線や無線のLAN等からなる病院内ネットワークに各々接続されて構成されている。
【0006】
そして、放射線画像撮影装置においては、RISサーバから撮影依頼、患者名、生年月日および性別等の患者情報、並びに検査日時や検査種別等を含む検査情報が取得され、取得された情報に基づいて患者の撮影が行われて、放射線画像が取得される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−5909号公報
【特許文献2】特開2002−263088号公報
【特許文献3】特開平8−315994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した術式はRISサーバから検査情報とともに取得されるか、または撮影時に放射線技師により撮影部位に応じて装置に入力される。そして、放射線画像撮影装置においては、取得された術式の情報または入力された術式に応じて術式が設定されて撮影が行われる。
【0009】
しかしながら、撮影時には必ずしも取得または入力された術式により撮影が行われるわけではない。例えば、立位にてAECおよびブッキーを使用する術式の場合において、患者の様態が悪くて立っていられないような場合には、臥位の撮影台を使用する必要がある。このように使用する撮影台を変更等した場合は、術式を変更する必要がある。この場合、上記特許文献3に記載した手法を用いることにより、放射線源の位置および角度に応じた自動で設定された術式にて撮影を行うことができる。しかしながら、このような場合、放射線技師は取得または入力されたが術式が変更されたことを知ることができない。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、放射線画像を撮影するに際し、術式が変更されたことを知ることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による放射線画像撮影装置は、被検体に放射線を照射する放射線源を備え、複数の撮影方法による撮影が可能な放射線撮影装置であって、
前記放射線源の位置および該放射線源の向きを表す角度の少なくとも一方を検出する検出手段と、
該検出手段の検出結果に応じて撮影時の第1の術式を設定する術式設定手段と、
前記撮影時の第2の術式の情報を取得する術式取得手段と、
前記第1の術式と前記第2の術式とが異なる場合に警告を行う警告手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
「第2の術式の情報」とは、第1の術式とは別に取得されるものであり、例えば、上述したRISサーバから送信された術式の情報、または技師が入力することにより設定された術式の情報が第2の術式の情報に相当する。
【0013】
なお、本発明による放射線画像撮影装置においては、前記放射線源の位置および前記放射線源の角度の少なくとも一方と、前記第1の術式とを対応づけたテーブルを記憶する記憶手段をさらに備えるものとし、
前記術式設定手段を、前記テーブルを参照して前記第1の術式を設定する手段としてもよい。
【0014】
また、本発明による放射線画像撮影装置においては、前記検出手段を、前記放射線源の位置および前記角度の双方を検出する手段としてもよい。
【0015】
なお、本発明による放射線画像撮影装置においては、前記複数の撮影方法を、立位による撮影および臥位による撮影を含むものとしてもよい。
【0016】
本発明による放射線画像撮影方法は、被検体に放射線を照射する放射線源を備え、複数の撮影方法による撮影が可能な放射線撮影装置における撮影方法であって、
前記放射線源の位置および該放射線源の向きを表す角度の少なくとも一方を検出し、
該検出結果に応じて撮影時の第1の術式を設定し、
前記撮影時の第2の術式の情報を取得し、
前記第1の術式と前記第2の術式とが異なる場合に警告を行うことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、放射線源の位置および放射線源の向きを表す角度の少なくとも一方の検出結果に応じて設定された第1の術式と、取得された第2の術式とが異なる場合に警告を行うようにしたものである。このため、技師は警告により第1および第2の術式が異なることを知ることができる。したがって、術式が変更された場合、技師はそのことに注意を払って撮影を行うことができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態による放射線画像撮影装置を適用した放射線情報システムの概略図
【図2】本実施形態による放射線画像撮影装置の放射線撮影室における配置状態の一例を示す図
【図3】コンソールの構成を示す概略ブロック図
【図4】放射線源の角度および位置と術式とを対応づけたテーブルを示す図
【図5】本実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、ここでは、本発明による放射線画像撮影装置を、病院における放射線科部門で取り扱われる情報を統括的に管理するシステムである放射線情報システムに適用した場合の例について説明する。図1は、本発明の実施形態による放射線画像撮影装置を適用した放射線情報システムの概略図である。
【0020】
放射線情報システム(以下、「RIS(Radiology Information System)」と称する。)10は、放射線科部門内における、診療予約、診断記録等の情報管理を行うためのシステムであり、撮影の依頼を行う複数の端末装置12、RISサーバ14、および病院内の放射線撮影室あるいは手術室の個々に設置された放射線画像撮影装置18を有する。そして、端末装置12、RISサーバ14および放射線画像撮影装置18が有線や無線のLAN等からなる病院内ネットワーク16に接続されて構成されている。なお、図1においては、放射線画像撮影装置18は1つのみしか図示していないが、実際には複数の放射線画像撮影装置18が接続されてなるものである。
【0021】
端末装置12は、医師や放射線技師が、診断情報や施設予約の入力および閲覧等を行うためのものであり、放射線画像の撮影依頼や撮影予約も端末装置12を介して行われる。各端末装置12は、モニタ等の表示装置を有するパーソナルコンピュータを含んで構成され、RISサーバ14と病院内ネットワーク16を介して相互通信が可能とされている。
【0022】
RISサーバ14は、各端末装置12からの撮影依頼を受け付け、放射線画像撮影装置18における放射線画像の撮影スケジュールを管理するものであり、データベース14Aを含んで構成されている。
【0023】
データベース14Aは、被検体である患者の属性情報(氏名、ID、性別、生年月日、年齢、血液型および体重等)、病歴、受診歴、過去に撮影した放射線画像等の患者に関する情報(以下、「患者情報」と称する。)等、放射線画像の撮影に必要な情報を含んで構成される。
【0024】
放射線画像撮影装置18は、RISサーバ14からの指示に応じて、医師や放射線技師の操作により放射線画像の撮影を行う。放射線画像撮影装置18は、放射線源30から曝射条件に従った線量とされた放射線を患者に照射する放射線発生装置32と、患者の撮影部位を透過した放射線を吸収して電荷を発生し、発生した電荷量に基づいて放射線画像を示す画像情報を生成する放射線検出器34と、放射線画像撮影装置18の各部を制御するコンソール36とを備えている。
【0025】
図2は本実施形態による放射線画像撮影装置の放射線撮影室における配置状態の一例を示す図である。図2に示すように、放射線撮影室50には、放射線検出器(34Aとする)を保持するためのラック(立位撮影台)52と、臥位での放射線撮影を行う際、放射線検出器(34Bとする)を保持するとともに、患者が横臥するためのベッド(臥位撮影台)54とが設置されている。また、ラック52の前方空間は立位での放射線撮影を行う際の患者の撮影位置56とされ、ベッド54の上方空間は臥位での放射線撮影を行う際の患者の撮影位置58とされている。
【0026】
なお、ラック52およびベッド54に設置される放射線検出器34A,34Bの患者側には、患者において散乱した放射線の放射線検出器34A,34Bへの入射を防止するためのブッキー80A,80Bが、出し入れ自在かつ揺動可能に設けられている。また、放射線検出器34A,34Bには不図示のAECが取り付けられており、これにより、患者に照射される放射線量が調整される。
【0027】
また、放射線撮影室50には、単一の放射線源30からの放射線によって立位での放射線撮影も臥位での放射線撮影も可能とするために、放射線源30を、水平な軸回り(図2の矢印A方向)に回動可能で、鉛直方向(図2の矢印B方向)に移動可能で、さらに水平方向(図2の矢印C方向)に移動可能に支持する支持移動機構60が設けられている。
【0028】
支持移動機構60は、放射線源30を水平な軸回りに回動させる駆動源と、放射線源30を鉛直方向に移動させる駆動源と、放射線源30を水平方向に移動させる駆動源とを備えている。また、支持移動機構60は、放射線源30の水平な軸周りにおける向きを表す角度、並びに鉛直方向および水平方向の位置を検出するためのセンサ62を備える。
【0029】
なお、放射線源30および支持移動機構60の駆動は、放射線源30に設けられた放射線コントローラ70、および駆動コントローラ72によりそれぞれ行われる。
【0030】
放射線検出器34Aは、ラック52の予め定められた位置に位置決めされ、放射線検出器34Bは、ベッド54上の撮影部位の下部に位置される予め定められた位置に位置決めされる。なお、放射線検出器は、立位および臥位に共通のものとしてもよい。なお、放射線検出器34A,34Bからの電荷信号の読み出しおよびAECによる放射線の検出は、ラック52およびベッド54にそれぞれ設けられた検出器コントローラ74により行われる。また、ブッキー80A,80Bの出し入れおよび揺動は、ブッキーコントローラ76により行われる。
【0031】
本実施形態による放射線画像撮影装置18では、放射線発生装置32とコンソール36とをケーブルで接続して有線通信により各種情報の送受信を行うが、図2では、ケーブルの図示を省略している。また、本実施形態では、放射線検出器34A,34Bとコンソール36とは、無線通信によって各種情報の送受信を行うものとするが、放射線検出器34A,34Bとコンソール36とをケーブルで接続して、有線通信により各種情報の送受信を行うようにしてもよい。
【0032】
なお、放射線検出器34A,34Bは、放射線撮影室や手術室のみで使用されるものではなく、その可搬性から、例えば、検診や病院内での回診等にも使用することができる。
【0033】
図3はコンソールの構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、コンソール36は、中央処理装置(CPU)および半導体メモリやハードディスクやSSD等のストレージデバイス等を備えており、これらのハードウェアによって、図3に示すような制御部36a、記憶部36b、術式設定部36cおよび警告部36dが構成されている。また、コンソール36は、例えば、キーボードおよびマウス等のポインティングデバイスから構成され、放射線技師や医師(以下放射線技師で代表させる)による撮影条件および術式等の入力、並びに撮影開始指示の入力等を受け付ける入力部38、並びに撮影により取得した放射線画像、および各種入力を行うためのユーザインタフェースとなるモニタ40を備える。
【0034】
制御部36aは、各種のコントローラ70,72,74,76に対して所定の制御信号を出力し、放射線画像撮影装置18の全体の制御を行うとともに、病院内ネットワーク16を介して、端末装置12およびRISサーバ14と通信を行って各種情報のやりとりを行うものである。
【0035】
記憶部36bは、撮影によって放射線検出器34A,34Bにより検出された放射線画像、および後述するテーブル等を記憶するものである。
【0036】
術式設定部36cは、センサ62が出力した放射線源30の角度および位置の情報に基づいて、術式を自動的に設定する。ここで、本実施形態においては、ブッキー(揺動グリッド)の使用の有無、AECの使用の有無、および拡大率を術式として設定するものとする。また、術式は、撮影体位が立位か臥位かに応じて定められている。例えば、ブッキーについては立位がブッキー1、臥位がブッキー2というように、AECについては立位がAEC1、臥位がAEC2というように、拡大率については立位がA倍、臥位がB倍というように定められている。そして、本実施形態においては、放射線源30の位置および角度と術式とを対応づけたテーブルが記憶部36bに記憶されている。
【0037】
図4は放射線源の角度および位置と術式とを対応づけたテーブルの例を示す図である。図4に示すようにテーブルT1には、放射線源30の位置および角度と、ブッキー、AECおよび拡大率とが対応づけられている。術式設定部36cは、センサ62から取得した情報に基づいて、テーブルT1を参照して術式を設定する。例えば、放射線源30が位置(x1,y1)にあり、放射線源30の角度がa1である場合には、ブッキー1、AEC1および拡大率Aとなるように術式を設定する。なお、テーブルT1には位置および角度が具体的な数値により設定されているが、術式設定部36dは、設定された位置および角度に対しては、ある程度の誤差を持って、テーブルT1に設定された位置および角度に対応するか否かを判定する。
【0038】
警告部36dは、術式設定部36cが設定した術式(以下第1の術式とする)と、撮影に際してRISサーバ14から送信された術式の情報、または放射線技師が入力部38を用いて入力した術式の情報に基づく第2の術式とを比較し、第1の術式と第2の術式とが異なっている場合に警告を行う。ここで、警告としては、モニタ40に術式が異なる旨のメッセージを表示するものであってもよく、音声により術式が異なることを通知するものであってもよい。また、表示と音声の双方を用いるものであってもよい。
【0039】
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図5は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、放射線画像撮影装置18においては、RISサーバ14から送信された撮影依頼、患者情報および検査情報に基づいて、患者の撮影が行われるが、術式の情報は撮影依頼等とともに放射線画像撮影装置18に送信されているか、または放射線技師により放射線画像撮影装置18に術式が入力されているものとする。
【0040】
まず、放射線技師の入力部38からの入力により、放射線源30の位置および角度が調整される(ステップST1)。続いて、センサ62により放射線源30の位置および角度が検出され(ステップST2)、術式設定部36cが、センサ62の検出結果に基づいて、テーブルT1を参照して術式(第1の術式)を設定する(ステップST3)。
【0041】
そして、警告部36dが術式設定部36cが設定した第1の術式と、撮影に際してRISサーバ14から送信された術式の情報、または放射線技師が入力部38から入力した術式の情報に基づく第2の術式とを比較し、第1の術式と第2の術式とが一致するか否かを判定する(ステップST4)。ステップST4が否定されると、警告部36dは警告を行う(ステップST5)。これにより、放射線技師は術式を変更することができる。このため、制御部36aは、術式の変更の入力を受け付け(ステップST6)、ステップST4の処理に戻る。
【0042】
ステップST4が肯定されると、入力部38からの指示により撮影が行われ(ステップST7)、これにより取得された放射線画像が記憶部36bに記憶され(ステップST8)、処理を終了する。
【0043】
このように、本実施形態においては、放射線源30の位置および角度の検出結果に応じて決定された第1の術式と第2の術式とが異なる場合に警告を行うようにしたものである。このため、放射線技師は警告により第1の術式と第2の術式とが異なることを知ることができ、その結果、術式が変更された場合に、放射線技師は、そのことに注意を払って撮影を行うことができることとなる。
【0044】
なお、上記実施形態においては、放射線源30の位置および角度の双方に基づいて第1の術式を設定しているが、位置および角度のいずれか一方と術式とを対応づけたテーブルを用意しておき、位置および角度のいずれか一方に基づいて第1の術式を設定するようにしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態においては、テーブルT1をコンソール36の記憶部36bに記憶しているが、RISサーバ14のデータベース14AにテーブルT1を記憶しておくようにしてもよい。この場合、術式設定部36cは、データベース14AにアクセスしてテーブルT1を取得することにより、術式を設定することとなる。
【符号の説明】
【0046】
10 放射線情報システム
12 端末装置
14 RISサーバ
16 病院内ネットワーク
18 放射線画像撮影装置
32 放射線発生装置
34A,34B 放射線検出器
36 コンソール
36a 制御部
36b 記憶部
36c 術式設定部
36d 警告部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体に放射線を照射する放射線源を備え、複数の撮影方法による撮影が可能な放射線撮影装置であって、
前記放射線源の位置および該放射線源の向きを表す角度の少なくとも一方を検出する検出手段と、
該検出手段の検出結果に応じて撮影時の第1の術式を設定する術式設定手段と、
前記撮影時の第2の術式の情報を取得する術式取得手段と、
前記第1の術式と前記第2の術式とが異なる場合に警告を行う警告手段とを備えたことを特徴とする放射線画像撮影装置。
【請求項2】
前記放射線源の位置および前記放射線源の角度の少なくとも一方と、前記第1の術式とを対応づけたテーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、
前記術式設定手段は、前記テーブルを参照して前記第1の術式を設定する手段であることを特徴とする請求項1記載の放射線画像撮影装置。
【請求項3】
前記検出手段は、前記放射線源の位置および前記角度の双方を検出する手段であることを特徴とする請求項1または2記載のいずれか1項記載の放射線画像撮影装置。
【請求項4】
前記複数の撮影方法は、立位による撮影および臥位による撮影を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の放射線画像撮影装置。
【請求項5】
被検体に放射線を照射する放射線源を備え、複数の撮影方法による撮影が可能な放射線撮影装置における撮影方法であって、
前記放射線源の位置および該放射線源の向きを表す角度の少なくとも一方を検出し、
該検出結果に応じて撮影時の第1の術式を設定し、
前記撮影時の第2の術式の情報を取得し、
前記第1の術式と前記第2の術式とが異なる場合に警告を行うことを特徴とする放射線画像撮影方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−260(P2013−260A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−132941(P2011−132941)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】