説明

放送受信機

【課題】番組を探す手間を省き、番組を見忘れることのない放送受信機を提供する。
【解決手段】デジタル放送受信機10は、視聴時間を計測する視聴時間計測部27と、視聴時間と視聴チャンネルと曜日と日付とを対応させて記憶するRAM17と、各曜日及び各時間帯における最長視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを記憶するROM18と、所定の時間帯におけるチャンネル毎の総視聴時間を算出し、最も長いものが規定時間以上である場合、ROM18に記憶している同一曜日、同一時間帯の最長視聴時間のデータと比較し、総視聴時間が最長視聴時間よりも長い場合、総視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とをROM18の同一曜日、同一時間帯のデータに上書きするMPU28と、ROM18に記憶されたチャンネルの視聴を薦める旨の表示をするディスプレイ25とを備えた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組選択を支援する放送受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザがテレビ番組を視聴する方法にはいくつかの方法がある。例えば、ユーザが新聞や雑誌などのテレビ番組表や番組情報、或いは口コミによる番組情報などから番組に関する情報を取得して、それらの情報から視聴する番組を決定する方法である。この場合は、ユーザが番組の放送日時に合わせてテレビ放送受信機のチャンネルを設定することにより、番組を選択して視聴する。視聴予定番組をテレビ放送受信機に予約したり、ビデオ装置に予約して視聴する場合もこの方法が用いられる。
【0003】
また例えば、所謂ザッピングのように、ユーザが視聴する番組を特に決めずに、チャンネルを短時間に次々と変えて放送中の番組を視聴しながら、気に入った番組を見つけ出す方法がある。
【0004】
また例えば、EPG(電子番組表)を利用してユーザが画面上に表示された番組名を選択することにより、特にチャンネルを指定せずに番組を選択する方法がある。EPGでは、個人の好みのチャンネルのみを表示したり、ジャンル毎に分類した表示が可能である。
【0005】
近年、テレビ放送のデジタル化が進行し、チャンネル数が飛躍的に増加している。これにより視聴可能な番組数が増加すると、従来、新聞や雑誌で提供していた番組情報の量が膨大になり、紙に印刷された番組表や番組情報は相当な厚さになると予想される。このような状況では、新聞や雑誌により提供される番組情報の中からユーザが必要な情報を取捨選択することは困難である。
【0006】
また、ザッピングにより番組を選択する場合は、ユーザは視聴したいと思った複数の番組の内容を記憶し、比較して選択するという作業を行っている。そのためチャンネル数が増加すると、連続して視聴した番組の内容を把握することは困難になる。
【0007】
また、EPGを用いれば紙の厚さの問題は解決されるが、多数の番組の中から好みの番組を探さなければならない問題は解決されない。また、1画面に表示できる番組情報の数には限りがあるため、見たい番組を探すのが困難となる場合がある。地上波アナログ放送で受信できる10チャンネル以下のチャンネル数であっても、番組表の見落としや放送された後で番組に対する情報を入手し、見忘れたり録画し忘れたりすることがある。
【0008】
そこで、多数の番組の中からユーザが番組を選択することを支援する方法や番組の見忘れをなくす方法が種々提案されている。例えば特許文献1には、過去に視聴した番組のキーワードを嗜好データベースに記録し、それをもとにEPGから得られる今後のテレビ番組表を参照してユーザが見たいと思うであろう番組があればチェックし、番組が始まるn分前になるとエージェントを表示する装置が開示されている。
【0009】
また特許文献2には、ユーザが普段視聴している番組の番組情報と、ユーザが普段視聴はしていないが好むと思われる番組の番組情報を提供する放送受信機が開示されている。
【0010】
また特許文献3には、厖大な視聴可能番組からユーザの好みにあったまたは必要な番組のみを抽出し、これらをユーザに提供可能とする番組選択支援装置が開示されている。
【特許文献1】特開2005−202946号公報
【特許文献2】特開2004−72486号公報
【特許文献3】特開2000−13708号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1〜3では、過去に視聴した番組のキーワードを基にお薦めの番組を抽出するので、必ずしもユーザの好みにあったキーワードが抽出されるとは限らず、抽出されたキーワードが適切でなければユーザの好みにあった番組を抽出することはできない。
【0012】
理想的には、ユーザが普段視聴している番組の傾向を正確に把握し、今後の放送予定番組の中からユーザの好みの番組を探し出して知らせることである。
【0013】
本発明は、ユーザが好みの番組を探す手間を省くとともに、好みの番組を見忘れることを抑制する放送受信機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために本発明は、放送を受信する放送受信機において、
視聴中のチャンネルの視聴時間を計測する視聴時間計測部と、
チャンネルの変更があった場合又は所定の時間帯が過ぎた場合に、前記視聴時間と視聴チャンネルと曜日と日付とを対応させて記憶する一時記憶部と、
各曜日及び各時間帯における最長視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを記憶する記憶部と、
所定の時間帯が過ぎた場合に、所定の時間帯におけるチャンネル毎の総視聴時間を算出し、最も長いものが規定時間以上である場合、前記記憶部に記憶している同一曜日、同一時間帯の最長視聴時間のデータと比較し、前記総視聴時間が前記最長視聴時間よりも長い場合、前記総視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを前記記憶部の同一曜日、同一時間帯のデータに上書きする制御部と、
所定曜日の所定時刻になると、前記記憶部から前記所定曜日の所定時刻の次の時間帯のデータに該当するチャンネルの視聴を薦める旨の表示をする表示部とを備えたことを特徴とする。
【0015】
この構成によると、所定の時間帯毎にお薦めの番組を表示することができる。
【0016】
また、前記制御部は、前記総視聴時間が前記最長視聴時間よりも短い場合であっても、前記最長視聴時間を記録した日が所定日以上前である場合は、前記総視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを前記記憶部の同一曜日、同一時間帯のデータに上書きするようにしてもよい。
【0017】
この構成によると、古いデータを削除するので、よりユーザが好む番組を薦めることができる。
【0018】
また、EPGデータを取得するEPG取得部を備え、
前記表示部は、前記チャンネルの視聴を薦める旨の表示において、EPGデータが有する番組のタイトルを含めるようにしてもよい。
【0019】
この構成によると、EPGを利用することにより、お薦めの番組をよりわかりやすく案内することができる。
【0020】
また、前記表示部は、前記チャンネルの視聴を薦める旨の表示中に、規定時間経過すると該表示を消すことが望ましい。
【0021】
この構成によると、お薦めの番組の情報をユーザが消す必要がないので使い勝手が向上する。
【0022】
本発明を具体化すると、テレビ放送を受信する放送受信機において、
視聴中のチャンネルの視聴時間を計測する視聴時間計測部と、
チャンネルの変更があった場合又は所定の時間帯が過ぎた場合に、前記視聴時間と視聴チャンネルと曜日と日付とを対応させて記憶するRAMと、
各曜日及び各時間帯における最長視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを記憶するROMと、
所定の時間帯が過ぎた場合に、所定の時間帯におけるチャンネル毎の総視聴時間を算出し、最も長いものが規定時間以上である場合、前記ROMに記憶している同一曜日、同一時間帯の最長視聴時間のデータと比較し、前記総視聴時間が前記最長視聴時間よりも長い場合、又は前記総視聴時間が前記最長視聴時間よりも短く且つ前記最長視聴時間を記録した日が所定日以上前である場合、前記総視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを前記ROMの同一曜日、同一時間帯のデータに上書きするMPUと、
EPGデータを取得するEPG取得部と、
所定曜日の所定時刻になると、前記ROMから前記所定曜日の所定時刻の次の時間帯のデータに該当するチャンネルの視聴を薦める旨の表示であって、EPGデータが有する番組のタイトルを含んだ表示をし、表示中に規定時間経過すると該表示を消すディスプレイとを備えた構成となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ユーザが普段視聴している番組の傾向を曜日及び時間帯別に記憶しておくことにより、今後の放送予定番組の中からユーザの好みの番組を探し出してOSD表示により知らせることができる。従って、ユーザが好みの番組を探す手間を省くとともに、好みの番組を見忘れることを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、放送受信機としてデジタル放送受信機を例に説明する。図1は、デジタル放送受信機10の構成を示すブロック図である。11はユーザが電源のオン/オフや選局やEPG画面の表示等の各種操作を行う操作部である。なお、操作部11は遠隔操作可能なリモコンとしてもよい。12はデジタル放送波を受信するアンテナ部であり、13はアンテナ部12で受信したデジタル放送波から所望のチャンネルの放送を選局するチューナ部、14はチューナ部13からの出力波をデジタル信号に変換するA/D変換部、15はその出力をデータに復調する復調部である。
【0025】
また、16は復調部15で復調されたデータを種別毎に分離して出力するTSデマルチプレクサであり、17はその分離されたデータを記憶するRAM(一時記憶部)、18はデジタル放送受信機10の動作に必要な情報を記憶しているROM(記憶部)である。RAM17は、視聴時間と視聴チャンネルと曜日と日付とを対応させて記憶もする。ROM18は、各曜日及び各時間帯における最長視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを記憶もする。
【0026】
また、19はRAM17に記憶されたデータ中の音声データをアナログ化するD/A変換部であり、20はD/A変換部19によりアナログ化された音声データを出力する音声信号出力部、21は音声を放音するスピーカである。
【0027】
また、22はRAM17に記憶されたデータ中の映像データを圧縮前の映像データに復号化するMPEG(Motion Picture Experts Group)2デコード部であり、23はその復号化された映像データと後述するEPG取得部26から送られてくるEPGデータとをNTSC復号テレビジョン信号に復号化するNTSCエンコード部、24はそのNTSC復号テレビジョン信号を出力する映像信号出力部、25は映像を表示するディスプレイ(表示部)である。
【0028】
また、26はRAM17に記憶されたデータ中のEPGデータを解析し、NTSCエンコード部23へ出力するEPG取得部である。また、27は視聴中のチャンネルの視聴時間を計測する視聴時間計測部である。そして、28はデジタル放送受信機10の動作を制御するMPU(制御部)である。
【0029】
次に、デジタル放送受信機10が放送を受信するときの動作について説明する。まず、送信されてきたデジタル放送波をアンテナ部12で受信する。操作部11が選局操作されると、チューナ部13は受信するトランスポンダの切換を行う。受信したデジタル放送波はA/D変換部14によりデジタル化され、復調部15によりデータが復調される。
【0030】
もともと、デジタル信号は送信側からTS(Transport Stream)パケットの形で伝送されてくる。TSパケットは映像データ、音声データ、EPGデータ等を含む制御データからなり、この制御データをTSデマルチプレクサ16により、分離して出力し、RAM17に記憶する。そして、RAM17から読み出した音声データをD/A変換部19によりアナログ化し、音声信号出力部20を介してスピーカ21から音声を放音する。
【0031】
また、RAM17から読み出した映像データをMPEG2デコード部22により圧縮前の映像データに復号化し、NTSCエンコード部23によりNTSC復号テレビジョン信号に復号化し、映像信号出力部24を介してディスプレイ25に映像を表示する。更に、RAM17から読み出したEPGデータをEPG取得部26で解析し、NTSCエンコード部23によりNTSC復号テレビジョン信号に復号化し、映像信号出力部24を介してディスプレイ25に映像を表示する。
【0032】
次に、ユーザの好みの番組を探し出して知らせる機能について説明する。この機能は、ユーザが視聴している番組の視聴時間を取得する第1段階と、視聴時間からユーザの好みを算出する第2段階と、ユーザが好むであろう番組を薦める第3段階とに分けられる。
【0033】
第1段階を図2を参照して説明する。図2は、視聴時間を取得する動作を説明するフローチャートである。ステップS10において、ユーザによりデジタル放送受信機10の電源がONにされ、何れかの放送を受信開始すると、ステップS11へ進んで、視聴時間計測部27で視聴中のチャンネルの視聴時間を計測開始する。そしてステップS12へ進んでチャンネルの切り換えがあったか否かを判別し、チャンネルの切り換えがなければステップS13へ進んで、現在時刻が所定の時間帯を過ぎたか否かを判別する。時間帯とは、1日を時間で区切った区間を指し、例えば零時ちょうどから1時間毎に区切ると、0:00〜1:00、1:00〜2:00、・・・・23:00〜24:00となる。所定の時間帯を過ぎたとの判断は、現在時刻が上記の隣接する区間を跨いだことを検出して行う。
【0034】
ステップS13において所定の時間帯を過ぎていない場合は、ステップS12に戻る。一方、ステップS12においてチャンネルの切り換えがあった場合、又はステップS13において所定の時間帯を過ぎた場合は、ステップS14へ進んで視聴時間計測部27で計測した視聴時間と視聴チャンネルと曜日と日付とを対応させてRAM17に一時的に記憶する。ステップS14の後はステップS11に戻って次の視聴時間を計測する。
【0035】
図3に、RAM17に記憶している視聴時間に関する情報の一例を示す。各時間帯(図では19:00〜20:00、20:00〜21:00)に各チャネル(図では2〜13CH)の視聴時間(単位:分)が記憶されている。空欄は0分を意味し、1分未満の視聴時間は繰り上げている。なお、図3に対応する日付と曜日も記憶しているが図では省略している。図3からわかるように、19:00〜20:00の時間帯においては、まず2CHを10分間視聴した後、8CHを15分間視聴し、その後3CHと10CHに1分未満ずつ切り換えた後、再び8CHを20分間視聴し、その後3CHと4CHと10CHに1分未満ずつ切り換え、再び8CHを15分間視聴した後、ザッピングにより2CH〜13CHまで切り換えている。ここで、1分未満の視聴時間は主にコマーシャル中にチャンネルを切り換えているものと推測される。図中の総視聴時間の算出は後述する。
【0036】
次に、第2段階を図4を参照して説明する。図4は、ユーザの好みを算出する動作を説明するフローチャートである。ステップS20において、現在時刻が所定の時間帯を過ぎたか否かを判別する。ステップS20において所定の時間帯を過ぎた場合は、ステップS21へ進んで、所定の時間帯におけるチャンネル毎の総視聴時間を算出する。算出した一例が図3の総視聴時間の欄に示されている。次にステップS22へ進んで総視聴時間の最も長いもの(図3の19:00〜20:00の時間帯では8CHの50分)が規定時間以上であるか否かを判別する。規定時間は、ユーザが番組を十分に理解できる時間を採用すればよく、例えば時間帯が1時間単位であるばあいは、その半分の30分とすればよい。
【0037】
そしてステップS22において総視聴時間の最も長いものが規定時間以上である場合、ステップS23へ進んでROM18に記憶している同一曜日、同一時間帯の最長視聴時間のデータと比較する。図5に、ROM18に記憶しているデータの一例を示す。各時間帯及び各曜日に対応して1つのチャンネルとそのチャンネルの総視聴時間(不図示)と取得した日付(不図示)が記述されている。このチャンネルは総視聴時間から算出したお薦めのチャンネルである。×印はその時間帯及び曜日にお薦めするチャンネルがないことを意味する。一方、ステップS22において総視聴時間の最も長いものが規定時間未満である場合は、処理を終了する。
【0038】
ステップS23からステップS24へ進んで、比較した結果、ステップS21で算出した総視聴時間が同一曜日、同一時間帯の最長視聴時間よりも長いか否かを判別する。ステップS24において、総視聴時間が最長視聴時間よりも長い場合は、ステップS25へ進んで総視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とをROM18の同一曜日、同一時間帯のデータに上書きする。
【0039】
一方、ステップS24において総視聴時間が最長視聴時間よりも短い場合は、ステップS26へ進んで、ステップS23で比較した最長視聴時間を記録した日が所定日(例えば3週間)以上前であるか否かを判別する。そしてステップS26において、最長視聴時間を記録した日が所定日以上前であった場合は、ステップS25へ進む。一方、ステップS26において最長視聴時間を記録した日が所定日以上前でなかった場合は、処理を終了する。これにより、総視聴時間がROM18に記憶されている最長視聴時間に達していない場合でもROM18に記憶されているデータが古い場合には新しいデータが上書きされることになる。
【0040】
次に、第3段階を図6を参照して説明する。図6は、ユーザが好むであろう番組を薦める動作を説明するフローチャートである。ステップS30において番組視聴中であると、ステップS31において現在時刻が、ROM18に記憶されているお薦めのチャンネルが記述されている時間帯のn(nは自然数であり、例えば5)分前か否かを判別する。ステップS31においてn分前である場合は、ステップS32へ進んでROM18に記憶されているお薦めのチャンネルのEPGデータから番組のタイトルを取得する。そして、ステップS33へ進んでディスプレイ25にお薦めのチャンネルとその番組のタイトルとをOSD表示し、ユーザにそのチャンネルの視聴を薦める。図7に、OSD表示の一例を示す。図7では、図5の月曜日の7:00〜8:00の時間帯のお薦めのチャンネルである8CHを例に示している。画面40の上部にお薦めの番組情報41がロール表示されている。
【0041】
ステップS33からステップS34へ進んでOSD表示してから規定時間(例えば30秒)が経過したか否かを判別する。ステップS34において規定時間が経過していれば、ステップS35へ進んでOSD表示を消去して、処理を終了する。なお、OSD表示を消去するトリガーとしては、規定時間経過の他に、OSD表示の点滅の回数、OSD表示のロールの回数、チャンネルが切り換わるまで、などを採用することができる。
【0042】
なお、EPG機能を持たない機器の場合は、ステップS32を省略して、ステップS33のOSD表示にはお薦めのチャンネルのみを表示するようにすればよい。
【0043】
このように、ユーザが普段視聴している番組の傾向を曜日及び時間帯別に記憶しておくことにより、今後の放送予定番組の中からユーザの好みの番組を探し出してOSD表示により知らせることができる。従って、ユーザが好みの番組を探す手間を省くとともに、好みの番組を見忘れることを抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の放送受信装置は、上記実施形態で説明したデジタル放送受信機をはじめ、アナログ放送受信機にも適用することができる。そして、この放送受信機はテレビ放送受信機、ビデオ装置、DVDレコーダ、HDDレコーダ等に搭載することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】デジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】視聴時間を取得する動作を説明するフローチャートである。
【図3】RAMに記憶している視聴時間に関する情報の一例を示す図である。
【図4】ユーザの好みを算出する動作を説明するフローチャートである。
【図5】ROMに記憶しているデータの一例を示す図である。
【図6】ユーザが好むであろう番組を薦める動作を説明するフローチャートである。
【図7】OSD表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
10 デジタル放送受信機(放送受信機)
17 RAM(一時記憶部)
18 ROM(記憶部)
25 ディスプレイ(表示部)
26 EPG取得部
27 視聴時間計測部
28 MPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ放送を受信する放送受信機において、
視聴中のチャンネルの視聴時間を計測する視聴時間計測部と、
チャンネルの変更があった場合又は所定の時間帯が過ぎた場合に、前記視聴時間と視聴チャンネルと曜日と日付とを対応させて記憶するRAMと、
各曜日及び各時間帯における最長視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを記憶するROMと、
所定の時間帯が過ぎた場合に、所定の時間帯におけるチャンネル毎の総視聴時間を算出し、最も長いものが規定時間以上である場合、前記ROMに記憶している同一曜日、同一時間帯の最長視聴時間のデータと比較し、前記総視聴時間が前記最長視聴時間よりも長い場合、又は前記総視聴時間が前記最長視聴時間よりも短く且つ前記最長視聴時間を記録した日が所定日以上前である場合、前記総視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを前記ROMの同一曜日、同一時間帯のデータに上書きするMPUと、
EPG(電子番組表)データを取得するEPG取得部と、
所定曜日の所定時刻になると、前記ROMから前記所定曜日の所定時刻の次の時間帯のデータに該当するチャンネルの視聴を薦める旨の表示であって、EPGデータが有する番組のタイトルを含んだ表示をし、表示中に規定時間経過すると該表示を消すディスプレイとを備えたことを特徴とする放送受信機。
【請求項2】
放送を受信する放送受信機において、
視聴中のチャンネルの視聴時間を計測する視聴時間計測部と、
チャンネルの変更があった場合又は所定の時間帯が過ぎた場合に、前記視聴時間と視聴チャンネルと曜日と日付とを対応させて記憶する一時記憶部と、
各曜日及び各時間帯における最長視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを記憶する記憶部と、
所定の時間帯が過ぎた場合に、所定の時間帯におけるチャンネル毎の総視聴時間を算出し、最も長いものが規定時間以上である場合、前記記憶部に記憶している同一曜日、同一時間帯の最長視聴時間のデータと比較し、前記総視聴時間が前記最長視聴時間よりも長い場合、前記総視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを前記記憶部の同一曜日、同一時間帯のデータに上書きする制御部と、
所定曜日の所定時刻になると、前記記憶部から前記所定曜日の所定時刻の次の時間帯のデータに該当するチャンネルの視聴を薦める旨の表示をする表示部とを備えたことを特徴とする放送受信機。
【請求項3】
前記制御部は、前記総視聴時間が前記最長視聴時間よりも短い場合であっても、前記最長視聴時間を記録した日が所定日以上前である場合は、前記総視聴時間とそれに対応するチャンネル及び日付とを前記記憶部の同一曜日、同一時間帯のデータに上書きすることを特徴とする請求項2記載の放送受信機。
【請求項4】
EPGデータを取得するEPG取得部を備え、
前記表示部は、前記チャンネルの視聴を薦める旨の表示において、EPGデータが有する番組のタイトルを含めることを特徴とする請求項2又は3記載の放送受信機。
【請求項5】
前記表示部は、前記チャンネルの視聴を薦める旨の表示中に、規定時間経過すると該表示を消すことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の放送受信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−251301(P2007−251301A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−68602(P2006−68602)
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】