説明

放送番組コンテンツを再生する方法およびプログラム

【課題】チューナがコンピュータに取外し可能に接続された状態で放送番組コンテンツがコンピュータを用いて視聴される環境において放送番組コンテンツを再生する技術を改良する。
【解決手段】まず、PC30において、チューナ20からチューナ固有キーが取り込まれ、PC固有キーが取得され、それらチューナ固有キーとPC固有キーとから、チューナとPCとの組合せに固有のキー(組合せ固有キー)が生成される。次に、PC30において、ユーザからのリアルタイム再生指令に応答して、組合せ固有キーがチューナの暗号化部48に出力され、その出力に応答して暗号化部から出力された暗号化済みデジタルデータがPCに入力され、組合せ固有キーを用いて、暗号化済みデジタルデータの暗号解除をPCの暗号解除部76に試行させることが行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送番組コンテンツを高いセキュリティのもとに再生する技術に関するものであり、特に、チューナ・ユニットがインタフェースを介してコンピュータ・ユニットに取外し可能に接続された状態で放送番組コンテンツが前記コンピュータ・ユニットを用いて視聴される環境において前記放送番組コンテンツを再生する技術の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、衛星や地上波による放送のデジタル化が普及してきた。衛星等によって配信されるデジタル放送番組は、例えば、次のようにして視聴される。
【0003】
まず、アンテナにおいて電波が受信され、その受信された電波がコンバータによって周波数変換される。次に、その周波数変換された信号がチューナによって選局されてデコードされる。
【0004】
さらに、そのデコードされた信号から、MPEG2規格に準拠した符号化ビット・ストリームであるトランスポート・ストリーム(以下、「MPEG2−TS」と略称する。)が抽出される。その抽出されたMPEG2−TSには映像や音声、番組案内等の様々なコンテンツが含まれている。
【0005】
そのMPEG2−TSがデコードされ、さらにアナログ化される。その結果、視聴者は、TVモニタ、LCDモニタ等の画像出力装置やスピーカ等の音声出力装置を介して番組内容を視聴することが可能となる。
【0006】
また、近年、パーソナル・コンピュータ(以下、「PC」という。)にTV放送受信用のチューナが取外し可能に後付けされ、それにより、放送番組コンテンツをPCのLCDディスプレイ上に表示させて視聴したり、放送番組コンテンツをPCに接続された(内蔵でも外付けでも可)HDD等のストレージ・デバイスに録画することが普及している。
【0007】
デジタル放送の分野においては、放送番組コンテンツがデジタル化されて配信されるため、その伝送中に画質や音質がほとんど劣化しない。そのため、そのような放送番組コンテンツについては、完全な複製が容易であり、その著作権が侵害されるおそれがある。
【0008】
また、一般に、PCは、種々の外部機器との接続が容易であるため、PCが受信した放送番組コンテンツが不正に複製されるおそれもある。また、チューナとPCとが取外し可能に互いに接続される場合には、チューナからPCへの伝送中に、放送番組コンテンツを表すデータが、PCのインタフェースから盗み取られるおそれもある。
【0009】
そのため、チューナをPCに取外し可能に接続して放送番組コンテンツをPCにおいて受信する場合に、その放送番組コンテンツの著作権を保護するために、放送番組コンテンツを暗号化することが行われている。
【0010】
したがって、チューナからPCへの伝送中に、放送番組コンテンツを表すデータが、PCのインタフェースから盗み取られたとしても、そのデータは暗号化されているため、放送番組コンテンツの不正な視聴や複製を防止することができる。特許文献1には、放送番組コンテンツを暗号化するための一従来例が開示されている。
【特許文献1】特開2004−173027号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
チューナ・ユニットをコンピュータ・ユニットに取外し可能に接続して放送番組コンテンツが視聴される環境においては、チューナ・ユニットからコンピュータ・ユニットに伝送されるデータのセキュリティを向上させることや、コンピュータ・ユニットがチューナ・ユニットを介して放送信号を受信するハードウエア環境(例えば、放送信号を受信するために使用されるコンピュータ・ユニットとチューナ・ユニットとの組合せ)の同一性が維持されるようにすることが、例えば、放送番組コンテンツの著作権保護を強化する観点から望ましい。
【0012】
また、本発明者は、その研究の結果、放送番組コンテンツの録画データを再生する場合には、その録画データを作成したときに使用されたチューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとの組合せと同じ組合せを用いることが、放送番組コンテンツを表すデータが、コンピュータ・ユニットのインタフェースから盗み取られることを防止するために効果的であるという知見を得た。
【0013】
以上説明したいくつかの知見に基づき、本発明は、チューナ・ユニットがコンピュータ・ユニットに取外し可能に接続された状態で放送番組コンテンツがコンピュータ・ユニットを用いて視聴される環境において、チューナ・ユニットからコンピュータ・ユニットに伝送されるデータのセキュリティを向上させることや、コンピュータ・ユニットがチューナ・ユニットを介して放送信号を受信するハードウエア環境の同一性が維持されるようにすることを課題としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によれば、(a)チューナ・ユニットおよびコンピュータ・ユニットの組合せに固有のキーである組合せ固有キーを生成する組合せ固有キー生成工程と、(b)ユーザからのリアルタイム再生指令に応答して、放送番組コンテンツを前記チューナ・ユニットから前記コンピュータ・ユニットに転送してリアルタイムに再生するリアルタイム再生工程とを含む放送番組コンテンツ再生方法が提供される。
【0015】
具体的には、まず、例えば、前記チューナ・ユニットから前記チューナ固有キーが取り込まれ、前記コンピュータ・ユニットに固有のキーであるコンピュータ固有キーが取得され、それらチューナ固有キーとコンピュータ固有キーとから、前記組合せ固有キーが生成される。
【0016】
次に、例えば、その生成された組合せ固有キーがチューナ・ユニットの暗号化部に出力され、その出力に応答して前記暗号化部から出力された暗号化済みデジタルデータが前記コンピュータ・ユニットに入力される。前記生成された組合せ固有キーを用いて、前記入力された暗号化済みデジタルデータの暗号解除を前記コンピュータ・ユニットの暗号解除部に試行させることが行われる。
【0017】
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈すべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきなのである。
【0018】
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈すべきである。
【0019】
(1) チューナ・ユニットがインタフェースを介してコンピュータ・ユニットに取外し可能に接続された状態で放送番組コンテンツが前記コンピュータ・ユニットを用いて視聴される環境において、前記放送番組コンテンツを再生するために前記コンピュータ・ユニットにおいて実行される放送番組コンテンツ再生方法であって、
前記チューナ・ユニットは、
前記放送番組コンテンツを表す放送信号を無線または有線で受信する受信部と、
その受信部において受信された放送信号を、指定されたキーに応じた規則に従って暗号化して暗号化データとして出力する暗号化部と、
当該チューナ・ユニットに固有の暗号キーをチューナ固有キーとして保存するキー保存部と
を有するように構成されており、
前記コンピュータ・ユニットは、
指令されたキーに応じた規則に従って暗号解除を前記暗号化データに対して行う暗号解除部と、
データを保存するストレージ部と、
データを再生する再生装置と
を有するように構成されており、
当該放送番組コンテンツ再生方法は、
前記チューナ・ユニットおよび前記コンピュータ・ユニットの組合せに固有のキーである組合せ固有キーを生成する組合せ固有キー生成工程と、
ユーザからのリアルタイム再生指令に応答して、前記放送番組コンテンツを前記チューナ・ユニットから前記コンピュータ・ユニットに転送してリアルタイムに再生するリアルタイム再生工程と
を含み、
前記組合せ固有キー生成工程は、
前記チューナ・ユニットから前記インタフェースを介して前記チューナ固有キーを取り込み、
前記コンピュータ・ユニットに固有のキーであるコンピュータ固有キーを取得し、
それらチューナ固有キーとコンピュータ固有キーとから、前記組合せ固有キーを生成するものであり、
前記リアルタイム再生工程は、
前記リアルタイム再生指令に応答して、前記組合せ固有キー生成工程を実行し、
その結果生成された組合せ固有キーを前記インタフェースを介して前記暗号化部に出力し、
その出力に応答して前記暗号化部から出力された暗号化済みデジタルデータを前記インタフェースを介して入力し、
前記生成された組合せ固有キーを用いて、前記入力された暗号化済みデジタルデータに対して暗号解除を行うことを前記暗号解除部に試行させ、
その暗号解除部によって暗号が解除されたデジタルデータを前記再生装置に出力するものである放送番組コンテンツ再生方法。
【0020】
この方法が実行されると、チューナ・ユニットにおいて、放送番組コンテンツを表すデジタルデータが、当該チューナ・ユニットと、その時点で存在するコンピュータ・ユニットとの組合せに一意に対応する暗号キーを用いて暗号化され、その暗号化されたデジタルデータが当該チューナ・ユニットからコンピュータ・ユニットに伝送される。
【0021】
また、この方法が実行されると、コンピュータ・ユニットにおいて、これからリアルタイムに再生されるべき放送番組コンテンツの暗号が、その時点で存在するチューナ・ユニットと当該コンピュータ・ユニットとの組合せに一意に対応する暗号キーが、チューナ・ユニットにおいて同じ放送番組コンテンツを暗号化するために用いられた暗号キーと同一であることを条件に、解除される。
【0022】
その結果、この方法が実行されると、デジタルデータを暗号化するために用いられた暗号キー(受信中におけるチューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとの組合せに対応して生成される)と、その暗号化されたデジタルデータの暗号を解除するために用いられる暗号キー(リアルタイム再生中におけるチューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとの組合せに対応して生成される)とが互いに一致しない限り、デジタルデータの暗号が解除されず、リアルタイム再生が行われない。
【0023】
したがって、この方法によれば、チューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとの組合せ、すなわち、コンピュータ・ユニットがチューナ・ユニットを介して放送番組コンテンツを受信してリアルタイムに再生するハードウエア環境の同一性が維持される。
【0024】
すなわち、この方法によれば、チューナ・ユニットおよびコンピュータ・ユニットのそれぞれについて、放送番組コンテンツを受信してリアルタイムに再生するために一緒に使用されるべき相手装置の同一性が維持されるのである。
【0025】
よって、この方法によれば、チューナ・ユニットおよびコンピュータ・ユニットは、物理的に互いに分離することが可能であるように設計されていても、放送番組コンテンツを受信してリアルタイムに再生するためには互いに接続されることが不可欠であり、しかも、それぞれが接続されるべき相手装置が一意に決まる。
【0026】
その結果、この方法によれば、チューナ・ユニットおよびコンピュータ・ユニットが常に不離一体であるように設計される場合と同程度に、チューナ・ユニットからコンピュータ・ユニットに伝送されるデータのセキュリティを向上させることや、コンピュータ・ユニットがチューナ・ユニットを介して放送信号を受信してリアルタイムに再生するハードウエア環境の同一性が維持されるようにすることが容易となる。
【0027】
なお付言するに、本明細書における「コンピュータ・ユニット」という用語は、特に断りがない限り、例えば、デスクトップ・コンピュータ(例えば、パーソナル・コンピュータ)を意味するように解釈したり、ポータブル・コンピュータ(例えば、PDA,携帯電話機)を意味するように解釈することが可能である。
【0028】
また、「コンピュータ・ユニット」という用語は、特に断りがない限り、例えば、コンピュータをエンジンとして用いて複数の用途に使用される汎用装置を意味するように解釈したり、コンピュータをエンジンとして用いて特定の用途に使用される専用装置を意味するように解釈することが可能である。
【0029】
また、本明細書における「放送番組」という用語は、特に断りがない限り、例えば、テレビ放送番組を意味するように解釈したり、ラジオ放送番組を意味するように解釈することが可能である。
【0030】
(2) チューナ・ユニットがインタフェースを介してコンピュータ・ユニットに取外し可能に接続された状態で放送番組コンテンツが前記コンピュータ・ユニットを用いて視聴される環境において、前記放送番組コンテンツを再生するために前記コンピュータ・ユニットにおいて実行される放送番組コンテンツ再生方法であって、
前記チューナ・ユニットは、
前記放送番組コンテンツを表す放送信号を無線または有線で受信する受信部と、
その受信部において受信された放送信号を、指定されたキーに応じた規則に従って暗号化して暗号化データとして出力する暗号化部と、
当該チューナ・ユニットに固有の暗号キーをチューナ固有キーとして保存するキー保存部と
を有するように構成されており、
前記コンピュータ・ユニットは、
指令されたキーに応じた規則に従って暗号解除を前記暗号化データに対して行う暗号解除部と、
データを保存するストレージ部と、
データを再生する再生装置と
を有するように構成されており、
当該放送番組コンテンツ再生方法は、
前記チューナ・ユニットおよび前記コンピュータ・ユニットの組合せに固有のキーである組合せ固有キーを生成する組合せ固有キー生成工程と、
ユーザからの録画指令に応答して、前記チューナ・ユニットから入力されたデジタルデータを前記ストレージ部に録画データとして保存する録画工程と、
ユーザからの録画済みビデオ再生指令に応答して、前記ストレージ部から録画データを読み出して再生する録画済みビデオ再生工程と
を含み、
前記組合せ固有キー生成工程は、
前記チューナ・ユニットから前記インタフェースを介して前記チューナ固有キーを取り込み、
前記コンピュータ・ユニットに固有のキーであるコンピュータ固有キーを取得し、
それらチューナ固有キーとコンピュータ固有キーとから、前記組合せ固有キーを生成するものであり、
前記録画工程は、
前記録画指令に応答して、前記組合せ固有キー生成工程を実行し、
その結果生成された組合せ固有キーを前記インタフェースを介して前記暗号化部に出力し、
その出力に応答して前記暗号化部から出力された暗号化済みデジタルデータを前記インタフェースを介して入力し、
その入力されたデジタルデータを録画データとして前記ストレージ部に保存するものであり、
前記録画済みビデオ再生工程は、
前記録画済みビデオ再生指令に応答して、前記ストレージ部から録画データを読み出すとともに、前記組合せ固有キー生成工程を実行し、
その結果生成された組合せ固有キーを用いて、前記読み出された録画データに対して暗号解除を行うことを前記暗号解除部に試行させ、
その暗号解除部によって暗号が解除された録画データを前記再生装置に出力するものである放送番組コンテンツ再生方法。
【0031】
この方法が実行されると、チューナ・ユニットにおいて、放送番組コンテンツを表すデジタルデータが、当該チューナ・ユニットと、その時点で存在するコンピュータ・ユニットとの組合せに一意に対応する暗号キーを用いて暗号化され、その暗号化されたデジタルデータが当該チューナ・ユニットからコンピュータ・ユニットに伝送されて録画済みビデオとして保存される。
【0032】
また、この方法が実行されると、コンピュータ・ユニットにおいて、既に録画された放送番組コンテンツであってこれから再生されるべきものの暗号が、その時点で存在するチューナ・ユニットと当該コンピュータ・ユニットとの組合せに一意に対応する暗号キーが、チューナ・ユニットにおいて同じ放送番組コンテンツを暗号化するために用いられた暗号キーと同一であることを条件に、解除される。
【0033】
その結果、この方法が実行されると、録画されるべきデジタルデータを暗号化するために用いられた暗号キー(録画中におけるチューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとの組合せに対応して生成される)と、その暗号化されたデジタルデータ(録画されている)の暗号を解除するために用いられる暗号キー(録画済みビデオ再生中におけるチューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとの組合せに対応して生成される)とが互いに一致しない限り、録画されたデジタルデータの暗号が解除されず、録画済みビデオ再生が行われない。
【0034】
したがって、この方法によれば、チューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとの組合せ、すなわち、コンピュータ・ユニットがチューナ・ユニットを介して放送番組コンテンツを受信して録画するとともにその録画された放送番組コンテンツを再生するハードウエア環境の同一性が維持される。
【0035】
すなわち、この方法によれば、チューナ・ユニットおよびコンピュータ・ユニットのそれぞれにについて、放送番組コンテンツを受信して録画するとともにその録画された放送番組コンテンツを再生するために一緒に使用されるべき相手装置の同一性が維持されるのである。
【0036】
よって、この方法によれば、前記(1)項に係る方法に準じて、チューナ・ユニットおよびコンピュータ・ユニットは、物理的に互いに分離することが可能であるように設計されていても、放送番組コンテンツを受信して録画するとともにその録画された放送番組コンテンツを再生するためには互いに接続されることが不可欠であり、しかも、それぞれが接続されるべき相手装置が一意に決まる。
【0037】
その結果、この方法によれば、前記(1)項に係る方法に準じて、チューナ・ユニットおよびコンピュータ・ユニットが常に不離一体であるように設計される場合と同程度に、チューナ・ユニットからコンピュータ・ユニットに伝送されるデータのセキュリティを向上させることや、コンピュータ・ユニットがチューナ・ユニットを介して放送信号を受信して録画するとともにその録画された放送番組コンテンツを再生するハードウエア環境の同一性が維持されるようにすることが容易となる。
【0038】
なお付言するに、本項における「録画済みビデオ再生」という用語は、狭義の録画済みビデオ再生を意味するように解釈したり、広義の録画済みビデオ再生を意味するように解釈することが可能である。
【0039】
ここに、「狭義の録画済みビデオ再生」は、例えば、ある番組のオンエアが終了した後に、その番組の全体を録画によって再生するモードを意味する。
【0040】
これに対し、「広義の録画済みビデオ再生」は、例えば、その狭義の録画済みビデオ再生のみならず、タイムシフト再生、すなわち、ある番組のオンエアの途中で、その番組の再生を一時的に停止させるとともに、その停止期間中のみ、その番組を順次録画し、その番組のオンエアが終了しないうちに、その番組の途中の一部のみ(上記停止期間中に録画された部分のみ)を録画によって再生するモードをも意味する。
【0041】
(3) 前記リアルタイム再生工程は、ユーザからの1個のリアルタイム再生指令に対応する一連のリアルタイム再生期間のうちの最初の部分のみにおいて、前記組合せ固有キー生成工程を実行し、その結果生成された組合せ固有キーを、前記一連のリアルタイム再生期間が終了するまで、保存する工程を含む(1)項に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【0042】
この方法によれば、一連のリアルタイム再生期間のうちの最初の部分のみにおいて、組合せ固有キーが生成され、その生成された組合せ固有キーは、その一連のリアルタイム再生期間が終了するまで、保存される。
【0043】
したがって、この方法によれば、一連のリアルタイム再生期間中に、組合せ固有キーを頻繁に生成する煩わしさから解放される。
【0044】
(4) 前記リアルタイム再生工程は、ユーザからの1個のリアルタイム再生指令に対応する一連のリアルタイム再生期間中、前記組合せ固有キー生成工程を定期的に実行し、それにより、前記組合せ固有キーを定期的に生成する工程を含む(1)項に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【0045】
この方法によれば、一連のリアルタイム再生期間中、組合せ固有キーが定期的に生成される。
【0046】
したがって、この方法によれば、一連のリアルタイム再生期間の開始後に、チューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとが互いに物理的に切り離されるという予定外イベント、またはチューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとの組合せの同一性が変化するという予定外イベントが発生した場合に、その予定外イベントの発生を検出することが可能となる。
【0047】
本項に係る方法は、その予定外イベントの発生が検出された場合に、例えば、リアルタイム再生を停止させる態様で実施することが可能である。
【0048】
(5) 前記録画済みビデオ再生工程は、ユーザからの1個の録画済みビデオ再生指令に対応する一連の録画済みビデオ再生期間のうちの最初の部分のみにおいて、前記組合せ固有キー生成工程を実行し、その結果生成された組合せ固有キーを、前記一連の録画済みビデオ再生期間が終了するまで、保存する工程を含む(2)項に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【0049】
この方法によれば、一連の録画済みビデオ再生期間のうちの最初の部分のみにおいて、組合せ固有キーが生成され、その生成された組合せ固有キーは、その一連の録画済みビデオ再生期間が終了するまで、保存される。
【0050】
したがって、この方法によれば、一連の録画済みビデオ再生期間中に、組合せ固有キーを頻繁に生成する煩わしさから解放される。
【0051】
(6) 前記録画済みビデオ再生工程は、ユーザからの1個の録画済みビデオ再生指令に対応する一連の録画済みビデオ再生期間中、前記組合せ固有キー生成工程を定期的に実行し、それにより、前記組合せ固有キーを定期的に生成する工程を含む(2)項に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【0052】
この方法によれば、一連の録画済みビデオ再生期間中に、組合せ固有キーが定期的に生成される。
【0053】
したがって、この方法によれば、一連の録画済みビデオ再生期間の開始後に、チューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとが互いに物理的に切り離されるという予定外イベント、またはチューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとの組合せの同一性が変化するという予定外イベントが発生した場合に、その予定外イベントの発生を検出することが可能となる。
【0054】
本項に係る方法は、その予定外イベントの発生が検出された場合に、例えば、録画済みビデオ再生を停止させる態様で実施することが可能である。
【0055】
(7) 前記コンピュータ・ユニットは、CPU(Central Processing Unit)と、MAC(Media Access Control)とを有するように構成されており、前記CPUには、それに固有のCPU固有IDが予め割り当てられており、前記MACには、それに固有のMACアドレスが予め割り当てられており、
前記組合せ固有キー生成工程は、前記CPU固有IDと前記MACアドレスとの双方またはいずれか一方から、前記コンピュータ固有キーを生成する工程を含む(1)ないし(6)項のいずれかに記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【0056】
この方法によれば、コンピュータ・ユニットに予め割り当てられたCPU固有IDとMACアドレスとのうちの少なくとも一方が利用されることにより、コンピュータ・ユニットの同一性を表すコンピュータ固有キーが生成される。
【0057】
コンピュータ固有キーが、CPU固有IDとMACアドレスとの双方を利用して生成される場合には、いずれか一方しか利用せずに生成される場合より、コンピュータ・ユニットの同一性をより正確に表すことが容易となる。この場合には、放送番組コンテンツが再生されるハードウエア環境(すなわち、互いに接続されて使用されるチューナ・ユニットとコンピュータ・ユニットとの組合せ)の同一性を一層確実に維持することが容易となる。
【0058】
(8) 前記放送信号には、その放送信号によって表わされる放送番組コンテンツに関するコンテンツ情報を表すコンテンツ情報信号が予め埋め込まれており、
当該放送番組コンテンツ再生方法は、さらに、
前記放送信号を前記チューナ・ユニットから前記コンピュータ・ユニットに取り込むことに先立って前記暗号化部による暗号化を前記放送信号に対して施すことが必要であるか否かを判定する判定工程を含み、
その判定工程は、
前記放送信号から前記コンテンツ情報信号を抽出し、
その抽出されたコンテンツ情報信号に基づき、前記放送信号を前記チューナ・ユニットから前記コンピュータ・ユニットに取り込むことに先立って前記暗号化部による暗号化を前記放送信号に対して施すことが必要であるか否かを判定するものである(1)ないし(7)項のいずれかに記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【0059】
(9) 前記コンテンツ情報信号は、前記放送信号に予め埋め込まれたコピー制御情報信号であってユーザによる前記放送番組コンテンツのコピーの許否または許可されるコピーの回数を表すものを含む(8)項に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【0060】
(10) 前記放送信号は、トランスポート・ストリームを含み、
前記コピー制御情報信号は、そのトランスポート・ストリームに予め埋め込まれたCCI(copy control information)信号を含む(9)項に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【0061】
(11) 前記リアルタイム再生工程は、
前記暗号化部による暗号化を前記放送信号に対して施すことが必要ではないと前記判定工程において判定された場合には、前記組合せ固有キー生成工程を実行することなく、前記チューナ・ユニットから未暗号化状態で出力されたデジタルデータを前記インタフェースを介して入力し、その入力されたデジタルデータを前記再生装置に出力する工程を含む(8)ないし(10)項のいずれかに記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【0062】
(12) 前記録画済みビデオ再生工程は、
前記ストレージ部に保存されている録画データが暗号化されているか否かを判定し、その録画データが暗号化されていると判定された場合に、前記ストレージ部から録画データを読み出すとともに、前記組合せ固有キー生成工程を実行することも、前記暗号解除部による暗号解除を行うこともなく、前記読み出された録画データを前記再生装置に出力するものである(2),(5)または(6)項に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【0063】
(13) (1)ないし(12)項のいずれかに記載の放送番組コンテンツ再生方法を実行するためにコンピュータによって実行されるプログラム。
【0064】
このプログラムがコンピュータにより実行されれば、前記(1)ないし(12)項のいずれかに係る方法と基本的に同じ原理に従い、同様な作用効果が実現され得る。
【0065】
本項に係るプログラムは、それの機能を果たすためにコンピュータにより実行される指令の組合せのみならず、各指令に従って処理されるファイルやデータをも含むように解釈することが可能である。
【0066】
また、このプログラムは、それ単独でコンピュータにより実行されることにより、所期の目的を達するものとしたり、他のプログラムと共にコンピュータにより実行されることにより、所期の目的を達するものとすることができる。後者の場合、本項に係るプログラムは、データを主体とするものとすることができる。
【0067】
(14) (13)項に記載のプログラムをコンピュータ読取り可能に記録した記録媒体。
【0068】
この記録媒体に記録されているプログラムがコンピュータにより実行されれば、前記(1)ないし(12)項のいずれかに係る方法と同じ作用効果が実現され得る。
【0069】
この記録媒体は種々な形式を採用可能であり、例えば、フレキシブル・ディスク等の磁気記録媒体、CD、CD−ROM等の光記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、ROM等のアンリムーバブル・ストレージ等のいずれかを採用し得る。
【0070】
(15) 放送番組コンテンツを視聴するためにチューナ・ユニットがインタフェースを介して取外し可能に接続されるコンピュータ・ユニットであって、
前記チューナ・ユニットは、
前記放送番組コンテンツを表す放送信号を無線または有線で受信する受信部と、
その受信部において受信された放送信号を、指定されたキーに応じた規則に従って暗号化して暗号化データとして出力する暗号化部と、
当該チューナ・ユニットに固有の暗号キーをチューナ固有キーとして保存するキー保存部と
を有するように構成されており、
前記コンピュータ・ユニットは、
指令されたキーに応じた規則に従って暗号解除を前記暗号化データに対して行う暗号解除部と、
データを保存するストレージ部と、
データを再生する再生装置と、
前記チューナ・ユニットおよび前記コンピュータ・ユニットの組合せに固有のキーである組合せ固有キーを生成する組合せ固有キー生成部と、
ユーザからのリアルタイム再生指令に応答して、前記放送番組コンテンツを前記チューナ・ユニットから前記コンピュータ・ユニットに転送してリアルタイムに再生するリアルタイム再生処理部と
を含み、
前記組合せ固有キー生成部は、
前記チューナ・ユニットから前記インタフェースを介して前記チューナ固有キーを取り込み、
前記コンピュータ・ユニットに固有のキーであるコンピュータ固有キーを取得し、
それらチューナ固有キーとコンピュータ固有キーとから、前記組合せ固有キーを生成するものであり、
前記リアルタイム再生処理部は、
前記リアルタイム再生指令に応答して、前記組合せ固有キー生成部を起動させ、
その結果生成された組合せ固有キーを前記インタフェースを介して前記暗号化部に出力し、
その出力に応答して前記暗号化部から出力された暗号化済みデジタルデータを前記インタフェースを介して入力し、
前記生成された組合せ固有キーを用いて、前記入力された暗号化済みデジタルデータに対して暗号解除を行うことを前記暗号解除部に試行させ、
その暗号解除部によって暗号が解除されたデジタルデータを前記再生装置に出力するものであるコンピュータ・ユニット。
【発明を実施するための最良の形態】
【0071】
以下、本発明のさらに具体的な実施の形態のうちの一つを図面に基づいて詳細に説明する。
【0072】
図1には、本発明の一実施形態に従うデジタル放送受信システム(以下、「受信システム」と略称する。)10がブロック図で示されている。
【0073】
この受信システム10は、チューナ・ユニット20とパーソナル・コンピュータ(以下、「PC」と略称する。)30とを含むように構成されている。ここに、PC30は、コンピュータ・ユニットの一例を構成している。
【0074】
それらチューナ・ユニット20とPC30とは、相互に分離可能に互いに電気的に接続されて使用されるように設計されている。チューナ・ユニット20は、例えば、PC30とは別に購入され、そのPC30に取外し可能に外付けされる。具体的には、チューナ・ユニット20のUSB(Universal Serial Bus)コネクタ(図示しない)がPC30のUSBポート(図示しない)に取外し可能に挿入される。
【0075】
それらチューナ・ユニット20とPC30とは、例えば、放送番組コンテンツの著作権保護を強化するという観点から、組合せの同一性を失うことなく、互いに接続されて使用されることが望ましい。
【0076】
しかしながら、それらチューナ・ユニット20とPC30とは、物理的には互いに分離可能である。そのため、本実施形態においては、それらチューナ・ユニット20とPC30とが、特別の信号処理を採用することにより、TV番組またはビデオファイルの再生中に意図的に互いに分離される行為や、意図的に組合せの同一性を損なう行為が禁止されるように設計されている。
【0077】
その結果、それらチューナ・ユニット20とPC30とは、TV番組または録画ビデオファイルの再生中には、あたかも一体品であるかのように取り扱われることになる。
【0078】
チューナ・ユニット20は、デジタル放送番組コンテンツを表す放送信号を無線で受信する形式である。そのため、図1に示すように、チューナ・ユニット20は、よく知られているように、アンテナ40と、チューナ部42と、復調部44とを含むように構成されている。
【0079】
アンテナ40は、放送局または放送衛星から送られてくるデジタル放送の電波を受信し、その受信信号をチューナ部42に送出する。
【0080】
チューナ部42は、アンテナ40から入力されたデジタル放送信号を選局する。具体的には、チューナ部42は、ユーザが視聴したい番組を放映するチャンネルを選局し、その選局された信号を復調部44に送出する。
【0081】
復調部44は、チューナ部42から入力された信号であって一定の方式で予め変調されているものをA/D変換し、その信号をデジタル復調する。この復調部44は、さらに、伝送路等において発生した符号誤りを訂正して、MPEG2規格に準拠したトランスポート・ストリーム(以下、「TS」と略称する。)を生成する(必要に応じて、スクランブルを解除する)。
【0082】
TSは、デジタル放送番組を提供する放送局により、デジタル情報を圧縮した映像情報、音声情報、番組情報等の付加情報などをMPEG2規格によって多重化することにより、作成される。
【0083】
図2には、TSのデータ構造が概念的に表されている。このTSは、トランスポート・パケット(以下、「TSパケット」と略称する。)と称される188バイトの固定長のパケットが複数個並んだデータ列として構成されている。
【0084】
TSを構成する複数個のパケットは、PES(Packetized Elementary Stream)パケットと、セクションと称されるパケットとを含むように構成される。
【0085】
PESパケットには、映像情報(ビデオ)、音声情報(オーディオ)、データ等の番組のコンテンツを表す符号化ストリームが格納される。これに対し、セクションには、コンテンツの種類(例えば、ビデオかオーディオか)を特定するための情報、放送番組ガイド(EPG)、放送事業主を特定するための情報、CCI(copy control information)信号などが格納される。
【0086】
CCI信号は、ユーザ(例えば、TV視聴者)によるコンテンツのコピーを規制するための情報である。具体的には、CCI信号には、コンテンツをユーザがコピーすることを放送事業主が許可するか否かという情報、および、コピーを許可する場合に、何回までコピーをしてもよいかという情報が格納される。
【0087】
図1に示すように、チューナ・ユニット20は、さらに、EEPROM46と、暗号化処理部48とを含むように構成されている。
【0088】
EEPROM46は、不揮発性メモリの一例であり、本実施形態においては、個別のチューナ・ユニット20に固有のキーであるチューナ固有キーを予め格納している。その格納は、そのチューナ・ユニット20を製造するメーカによってその販売前に行われる。
【0089】
暗号化処理部48は、よく知られているように、指定された暗号キー(本実施形態においては、後に詳述するように、PC30によって指定される)に従い、復調部44から入力されたTS(デジタルデータ)を暗号化し、PC30に転送する。
【0090】
具体的には、暗号化処理部48は、暗号化に先立ち、復調部44から入力されたTSからCCI信号を抽出する。続いて、暗号化処理部48は、その抽出されたCCI信号が、今回の放送番組コンテンツのコピーが一回も許可されないことまたは一回しか許可されないことのいずれかを表すか否かを判定し、それにより、今回の放送番組コンテンツを暗号化することが必要であるか否かを判定する。暗号化処理部48は、暗号化が必要であると判定した場合に限り、今回の放送番組コンテンツを暗号化してPC30に転送する。
【0091】
さらに具体的には、暗号化処理部48は、図1に示すように、PC30からのリクエストに応答して、EEPROM46からチューナ固有キーを読み出してPC30に転送する。暗号化処理部48は、さらに、PC30から組合せ固有キーと制御データとを受信する。それら組合せ固有キーおよび制御データは、後に詳述する。
【0092】
暗号化処理部48は、さらに、組合せ固有キーをそのまま保護キーとして用いるか、または組合せ固有キーに一意に対応する保護キーを用いることにより、復調部44から入力されたTS(デジタルデータ)を暗号化し、その暗号化データをPC30に出力する。
【0093】
図1に示すように、PC30は、よく知られているように、インタフェース(例えば、USB2.0規格に準拠する)50と、バス52とを含むように構成されている。
【0094】
上述の暗号化データおよびチューナ固有キーは、チューナ・ユニット20からインタフェース50を介してPC30に転送される。したがって、インタフェース50上のデータ(放送番組コンテンツを表すデジタルデータ)が盗み取られたとしても、そのデータは暗号化されているため、不正な視聴やコピーを防止することができる。上述の組合せ固有キーおよび制御データは、インタフェース50を介してPC30からチューナ・ユニット20に転送される。
【0095】
図1に示すように、PC30においては、バス52に、処理手段としてのCPU(Central Processing Unit)60と、オペレーション・プログラムやアプリケーション・プログラムなどを格納するための不揮発性の主メモリ(例えば、ハードディスクメモリ)62と、揮発性メモリとしてのRAM(Random Access Memory)64と、I/Oコントローラ68と、表示コントローラ70と、サウンド・コントローラ72と、暗号解除器76とが接続されている。
【0096】
図1に示すように、CPU60には、予めCPU_IDが記憶されている。このCPU_IDは、個別のCPU60に固有のキーに相当する。主メモリ62には、図3にフローチャートで概念的に表されている放送信号処理プログラムを始めとして、種々のプログラムが格納される。
【0097】
RAM64には、個別のPC30に固有のキーであるPC固有キーと、個別のPC30とそれに電気的に接続されている個別のチューナ・ユニット20との組合せに固有のキーである、前述の組合せ固有キーと、MAC(Media Access Control)アドレスとがその都度作成されて保存される。
【0098】
I/Oコントローラ68には、いずれも入力装置としてのキーボード78およびマウス80と、録画ビデオ等を格納するためのストレージ84と、CDドライブ86とが接続されている。CDドライブ86は、前述の放送信号処理プログラムを予め記録したCD−ROM88からその放送信号処理プログラムを読み込んでPC30にインストールするためなどに使用される。
【0099】
表示コントローラ70には、映像情報(映像データ)を一時的に記憶するためのVRAM92と、モニタ(例えば、LCD)94とが接続されている。そのモニタ94を介して映像情報(映像データ)がユーザに出力される。図4には、そのモニタ94を用いてTV番組を視聴するためにユーザによって操作される画面の一例であってモニタ94に表示されるものが示されている。
【0100】
図1に示すように、サウンド・コントローラ72には、スピーカ96が接続され、そのスピーカ96を介して音声情報(音声データ)がユーザに出力される。
【0101】
暗号解除器76は、暗号化された放送番組コンテンツを、指定された組合せ固有キーを暗号キーとして、復号化することを試行させられる。
【0102】
暗号解除器76は、放送番組コンテンツを暗号化するために用いた暗号キーと、今回の組合せ固有キーとが互いに一致する場合にのみ、その暗号化された放送番組コンテンツの暗号を解除することに成功する。復号化された放送番組コンテンツは、前述の映像データと音声データと放送番組カイド情報とを含んでいる。
【0103】
これに対し、暗号解除器76は、放送番組コンテンツを暗号化するために用いた暗号キーと、今回の組合せ固有キーとが互いに一致しない場合には、その暗号化された放送番組コンテンツの暗号を解除することができないようになっている。
【0104】
図1に示すように、PC30においては、デコーダ100が、バス52と暗号解除器76とに接続されている。デコーダ100は、暗号解除器76からデジタルデータが供給される。デコーダ100は、暗号解除器76から供給されたデジタルデータを元の映像データと音声データとに復元する。映像データは、バス52を介して表示コントローラ70に送出され、一方、音声データは、バス52を介してサウンド・コントローラ72に送出される。
【0105】
次に、図3を参照することにより、前述の放送信号処理プログラムを詳細に説明するが、それに先立ち、図4を参照することにより、その放送信号処理プログラムがPC30において起動させられるとそれに伴ってモニタ94に表示されるTV番組再生用の画面110を説明する。
【0106】
図4に示すように、TV番組再生用の画面110は、映像表示領域112と設定パネル領域114とを含んでいる。
【0107】
映像表示領域112には、リアルタイムに視聴しているTV番組の映像や、録画されたビデオファイルの映像が表示される。
【0108】
これに対し、設定パネル領域114は、ユーザによる設定変更を可能にするために設けられている。設定パネル領域114には、「設定」ボタン120と、「チャンネル設定」ボタン122とが表示される。
【0109】
「設定」ボタン120は、ユーザがTV番組再生のための設定を行うことを可能にするための画面を表示するために操作される。これに対し、「チャンネル設定」ボタン122は、視聴したいTV番組のチャンネルをユーザが設定することを可能するための画面を表示するために操作される。
【0110】
図4に示すように、設定パネル領域114には、さらに、「チャンネル切換え」ボタン124、「録画」ボタン126、「タイムシフト」ボタン128、「再生」ボタン130および「停止」ボタン132も表示される。
【0111】
「チャンネル切換え」ボタン124は、視聴したいTV番組のチャンネルをユーザが変更するために操作される。「録画」ボタン126は、録画を開始するために操作される。
【0112】
「タイムシフト」ボタン128は、オンエア中のTV番組を一時停止し、その後、その一時停止した位置から同じTV番組の視聴を再開するモード、すなわち、タイムシフト再生を行うために、TV番組を一時的に録画することを開始するために操作される。
【0113】
「再生」ボタン130は、録画されたビデオファイルを再生するモード、すなわち、録画済みビデオ再生(前述の狭義の録画済みビデオ再生を意味する)を開始するか、または、タイムシフト再生を開始するために操作される。
【0114】
「停止」ボタン132は、リアルタイム再生(オンエア中のTV番組をリアルタイムで再生して視聴するモード)、録画済みビデオ再生およびタイムシフト再生のうち実行中であるものを停止させるために操作される。
【0115】
図4に示すように、設定パネル領域114には、さらに、「テレビ」ボタン134および「ビデオ」ボタン136も表示される。
【0116】
「テレビ」ボタン134は、オンエア中のTV番組をリアルタイムで視聴するリアルタイム再生または録画を行うために操作される。これに対し、「ビデオ」ボタン136は、録画されたビデオファイル(タイムシフト再生中に生成されるビデオファイルを含む。)を再生するため、すなわち、録画済みビデオ再生またはタイムシフト再生を行うために操作される。
【0117】
次に、図3に戻り、前述の放送信号処理プログラムを説明する。
【0118】
ユーザの操作に応答して、この放送信号処理プログラムが起動させられると、まず、ステップS1において、CPU60からはCPU_IDが取り込まれ、RAM64からはMACアドレスが取り込まれる。MACアドレスは、PC30の起動時に取得されてRAM64に取り込まれる。
【0119】
次に、ステップS2において、それら取り込まれたCPU_IDとMACアドレスとの組合せに固有のキーがPC固有キーとして作成される。PC固有キーは、例えば、CPU_IDを表す数字列とMACアドレスを表す数字列とを用いて作成される。作成されたPC固有キーはRAM64に保存される。
【0120】
続いて、ステップS3において、PC30にチューナ・ユニット20が接続されている状態で、チューナ・ユニット20からチューナ固有キーが取り込まれる。
【0121】
その後、ステップS4において、今回のPC固有キーとチューナ固有キーとの組合せに固有のキーが組合せ固有キーとして作成される。組合せ固有キーは、例えば、PC固有キーを表す数字列とチューナ固有キーを表す数字列とを用いて作成される。作成された組合せ固有キーは、放送信号処理プログラムの今回の実行が終了するまで、RAM64に保存される。
【0122】
続いて、ステップS5において、ユーザによって選択されているモードがリアルタイム再生と録画とのいずれかであるか否かが判定される。そうであれば、ステップS6において、今回のモードに関してユーザによって設定された内容が設定パネル領域114を介して取り込まれる。その設定内容には、例えば、TV番組のチャンネルが含まれる。
【0123】
その後、ステップS7において、チューナ・ユニット20に送出されるべき前述の制御データが作成される。その制御データは、オンエア中のTV番組放送信号の受信をチューナ・ユニット20が開始するための指令や、チューナ・ユニット20が選局するチャンネルの番号を指定するための指令を含むように作成される。作成された制御データは、チューナ・ユニット20に送出される。
【0124】
続いて、ステップS8において、選局されたチャンネルのもとにチューナ・ユニット20が受信した放送番組コンテンツを表すデジタルデータがTSとしてチューナ・ユニット20から受信される。
【0125】
その後、ステップS9において、チューナ・ユニット20から今回のCCI信号が取り込まれる。続いて、ステップS10において、その取り込まれたCCI信号が、今回の放送番組コンテンツのコピーが一回も許可されないことと、一回しか許可されないこととのいずれかを表すか否かが判定され、それにより、今回の放送番組コンテンツは、チューナ・ユニット20による暗号化が必要であるか否かが判定される。
【0126】
チューナ・ユニット20による暗号化が必要である場合には、その暗号化に先立ち、ステップS11において、RAM64から組合せ固有キーが読み出されてチューナ・ユニット20に送出される。その後、ステップS12において、その組合せ固有キーを用いて暗号化されたデジタルデータが暗号化データとしてチューナ・ユニット20から受信される。
【0127】
続いて、ステップS13において、今回のモードが録画であるか否かが判定される。そうであれば、ステップS14において、その受信された暗号化データがストレージ84に保存される。その後、ステップS17に移行する。
【0128】
今回のモードが録画ではない場合には、ステップS15において、今回の組合せ固有キーが暗号解除器76に出力されるとともに、その暗号解除器76に、その組合せ固有キーを用いて、今回の放送番組コンテンツの暗号を解除することを試行することを指令する信号が出力される。
【0129】
その後、ステップS16において、暗号解除器76からの出力信号(復号化が不要であった信号、復号化に成功した信号、または復号化に失敗した信号)がデコーダ100に送出される。これに対し、今回のモードが録画である場合には、ステップS16において、暗号解除器76からの出力信号がストレージ84に保存される。
【0130】
いずれの場合にも、続いて、ステップS17において、ユーザにより、「停止」ボタン132または「チャンネル切換え」ボタン124が操作されたか否かが判定される。そうであれば、この放送信号処理プログラムの一回の実行が終了するが、そうでなければ、ステップS5に戻る。
【0131】
以上、ステップS10において、チューナ・ユニット20による暗号化が必要であると判定された場合を説明したが、その必要がない場合には、ステップS18において、今回のモードが録画であるか否かが判定される。そうであれば、ステップS14に移行するが、そうではなければ、ステップS16に移行し、チューナ・ユニット20からの出力信号(暗号化されていないデジタルデータ)がデコーダ100に送出される。
【0132】
デコーダ100は、前述のように、放送番組コンテンツを表すデジタルデータを元の映像データと音声データとに復元する。映像データは、バス52を介して表示コントローラ70に送出され、一方、音声データは、バス52を介してサウンド・コントローラ72に送出される。
【0133】
以上、今回のモードがリアルタイム再生か録画である場合を説明したが、それらのいずれでもない場合には、ステップS19において、今回のモードが録画済みビデオ再生であるか否かが判定される。
【0134】
今回のモードは録画済みビデオ再生であると仮定すると、ステップS20において、ストレージ84からデジタルデータ(録画ビデオファイル)が録画データとしして取り出される。続いて、ステップS21において、その取り出された録画データを参照することにより、その録画データが暗号化されたデータであるか否かが判定される。
【0135】
その取り出された録画データが暗号化されたデータである場合には、ステップS22において、RAM64から組合せ固有キーが読み出され、その組合せ固有キーが暗号キーとして暗号解除器76に出力されるとともに、取り出された録画データの暗号を解除することを試行することが暗号解除器76に指令される。
【0136】
その後、ステップS16に移行し、それにより、暗号解除器76からの出力信号がデコーダ100に送出される。
【0137】
これに対し、取り出された録画データが暗号化されたデータである場合には、ステップS23がスキップされて、ステップS16に移行する。
【0138】
以上、今回のモードが録画済みビデオ再生である場合を説明したが、そうではない場合には、ステップS23において、「タイムシフト」ボタン128がユーザによって操作されてタイムシフト再生が行われるか否かが判定される。
【0139】
そうであれば、ステップS24において、タイムシフトのためのサブルーチン(図示しない)が実行される。具体的には、「タイムシフト」ボタン128が操作されると、録画の場合と同様にして、ステップS6ないしS16が実行される。
【0140】
ただし、ステップ14に相当するステップにおいては、録画の場合とは異なるメモリであるタイムシフト再生用メモリ(図示しないが、例えば、キャッシュ)に放送番組コンテンツが、その後に「再生」ボタン130が操作されるまで、順次保存される。
【0141】
そして、「再生」ボタン130が操作されると、今度は、録画済みビデオ再生の場合と同様にして、ステップS20ないしS22が実行される。ただし、ステップS20に相当するステップにおいては、上記タイムシフト再生用メモリから放送番組コンテンツが取り出される。
【0142】
ステップS24の実行が終了すると、ステップS17に移行する。
【0143】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、説明の便宜上、PC30が前記(1)および(2)項における「コンピュータ・ユニット」の一例を構成し、チューナ部42が同項における「受信部」の一例を構成し、暗号化処理部48が同項における「暗号化部」の一例を構成し、ストレージ84が同項における「ストレージ部」の一例を構成し、モニタ94およびスピーカ96がそれぞれ同項における「再生装置」の一例を構成すると考えることが可能である。
【0144】
さらに、本実施形態においては、説明の便宜上、ステップS1ないしS12およびS14ないしS17が、前記(1)項における「リアルタイム再生工程」の一例を構成し、ステップS1ないしS4が、同項における「組合せ固有キー生成工程」の一例を構成すると考えることが可能である。
【0145】
さらに、本実施形態においては、説明の便宜上、ステップS1ないしS18が、前記(2)項における「録画済みビデオ再生工程」の一例を構成し、ステップS1ないしS4が、同項における「組合せ固有キー生成工程」の一例を構成すると考えることが可能である。
【0146】
さらに、本実施形態においては、説明の便宜上、図3に示す放送信号処理プログラムが前記(13)項に係る「プログラム」の一例を構成し、CD−ROM88が前記(14)項に係る「記録媒体」の一例を構成すると考えることが可能である。
【0147】
以上、本発明の具体的な実施形態のうちの一つを図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、前記[発明の開示]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形および/または改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】本発明の一実施形態に従う放送番組コンテンツ再生方法を実施するのに好適なデジタル放送受信システムを概念的に表すブロック図である。
【図2】トランスポート・ストリーム(TS)のデータ構造を概念的に表す斜視図である。
【図3】図1におけるパーソナル・コンピュータ(PC)によって実行される放送信号処理プログラムを概念的に表すフローチャートである。
【図4】図1に示すデジタル放送受信システムにおいて放送番組コンテンツを再生するためにモニタに表示される画面の一例を示す正面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューナ・ユニットがインタフェースを介してコンピュータ・ユニットに取外し可能に接続された状態で放送番組コンテンツが前記コンピュータ・ユニットを用いて視聴される環境において、前記放送番組コンテンツを再生するために前記コンピュータ・ユニットにおいて実行される放送番組コンテンツ再生方法であって、
前記チューナ・ユニットは、
前記放送番組コンテンツを表す放送信号を無線または有線で受信する受信部と、
その受信部において受信された放送信号を、指定されたキーに応じた規則に従って暗号化して暗号化データとして出力する暗号化部と、
当該チューナ・ユニットに固有の暗号キーをチューナ固有キーとして保存するキー保存部と
を有するように構成されており、
前記コンピュータ・ユニットは、
指令されたキーに応じた規則に従って暗号解除を前記暗号化データに対して行う暗号解除部と、
データを保存するストレージ部と、
データを再生する再生装置と
を有するように構成されており、
当該放送番組コンテンツ再生方法は、
前記チューナ・ユニットおよび前記コンピュータ・ユニットの組合せに固有のキーである組合せ固有キーを生成する組合せ固有キー生成工程と、
ユーザからのリアルタイム再生指令に応答して、前記放送番組コンテンツを前記チューナ・ユニットから前記コンピュータ・ユニットに転送してリアルタイムに再生するリアルタイム再生工程と
を含み、
前記組合せ固有キー生成工程は、
前記チューナ・ユニットから前記インタフェースを介して前記チューナ固有キーを取り込み、
前記コンピュータ・ユニットに固有のキーであるコンピュータ固有キーを取得し、
それらチューナ固有キーとコンピュータ固有キーとから、前記組合せ固有キーを生成するものであり、
前記リアルタイム再生工程は、
前記リアルタイム再生指令に応答して、前記組合せ固有キー生成工程を実行し、
その結果生成された組合せ固有キーを前記インタフェースを介して前記暗号化部に出力し、
その出力に応答して前記暗号化部から出力された暗号化済みデジタルデータを前記インタフェースを介して入力し、
前記生成された組合せ固有キーを用いて、前記入力された暗号化済みデジタルデータに対して暗号解除を行うことを前記暗号解除部に試行させ、
その暗号解除部によって暗号が解除されたデジタルデータを前記再生装置に出力するものである放送番組コンテンツ再生方法。
【請求項2】
チューナ・ユニットがインタフェースを介してコンピュータ・ユニットに取外し可能に接続された状態で放送番組コンテンツが前記コンピュータ・ユニットを用いて視聴される環境において、前記放送番組コンテンツを再生するために前記コンピュータ・ユニットにおいて実行される放送番組コンテンツ再生方法であって、
前記チューナ・ユニットは、
前記放送番組コンテンツを表す放送信号を無線または有線で受信する受信部と、
その受信部において受信された放送信号を、指定されたキーに応じた規則に従って暗号化して暗号化データとして出力する暗号化部と、
当該チューナ・ユニットに固有の暗号キーをチューナ固有キーとして保存するキー保存部と
を有するように構成されており、
前記コンピュータ・ユニットは、
指令されたキーに応じた規則に従って暗号解除を前記暗号化データに対して行う暗号解除部と、
データを保存するストレージ部と、
データを再生する再生装置と
を有するように構成されており、
当該放送番組コンテンツ再生方法は、
前記チューナ・ユニットおよび前記コンピュータ・ユニットの組合せに固有のキーである組合せ固有キーを生成する組合せ固有キー生成工程と、
ユーザからの録画指令に応答して、前記チューナ・ユニットから入力されたデジタルデータを前記ストレージ部に録画データとして保存する録画工程と、
ユーザからの録画済みビデオ再生指令に応答して、前記ストレージ部から録画データを読み出して再生する録画済みビデオ再生工程と
を含み、
前記組合せ固有キー生成工程は、
前記チューナ・ユニットから前記インタフェースを介して前記チューナ固有キーを取り込み、
前記コンピュータ・ユニットに固有のキーであるコンピュータ固有キーを取得し、
それらチューナ固有キーとコンピュータ固有キーとから、前記組合せ固有キーを生成するものであり、
前記録画工程は、
前記録画指令に応答して、前記組合せ固有キー生成工程を実行し、
その結果生成された組合せ固有キーを前記インタフェースを介して前記暗号化部に出力し、
その出力に応答して前記暗号化部から出力された暗号化済みデジタルデータを前記インタフェースを介して入力し、
その入力されたデジタルデータを録画データとして前記ストレージ部に保存するものであり、
前記録画済みビデオ再生工程は、
前記録画済みビデオ再生指令に応答して、前記ストレージ部から録画データを読み出すとともに、前記組合せ固有キー生成工程を実行し、
その結果生成された組合せ固有キーを用いて、前記読み出された録画データに対して暗号解除を行うことを前記暗号解除部に試行させ、
その暗号解除部によって暗号が解除された録画データを前記再生装置に出力するものである放送番組コンテンツ再生方法。
【請求項3】
前記リアルタイム再生工程は、ユーザからの1個のリアルタイム再生指令に対応する一連のリアルタイム再生期間のうちの最初の部分のみにおいて、前記組合せ固有キー生成工程を実行し、その結果生成された組合せ固有キーを、前記一連のリアルタイム再生期間が終了するまで、保存する工程を含む請求項1に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【請求項4】
前記リアルタイム再生工程は、ユーザからの1個のリアルタイム再生指令に対応する一連のリアルタイム再生期間中、前記組合せ固有キー生成工程を定期的に実行し、それにより、前記組合せ固有キーを定期的に生成する工程を含む請求項1に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【請求項5】
前記録画済みビデオ再生工程は、ユーザからの1個の録画済みビデオ再生指令に対応する一連の録画済みビデオ再生期間のうちの最初の部分のみにおいて、前記組合せ固有キー生成工程を実行し、その結果生成された組合せ固有キーを、前記一連の録画済みビデオ再生期間が終了するまで、保存する工程を含む請求項2に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【請求項6】
前記録画済みビデオ再生工程は、ユーザからの1個の録画済みビデオ再生指令に対応する一連の録画済みビデオ再生期間中、前記組合せ固有キー生成工程を定期的に実行し、それにより、前記組合せ固有キーを定期的に生成する工程を含む請求項2に記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【請求項7】
前記コンピュータ・ユニットは、CPU(Central Processing Unit)と、MAC(Media Access Control)とを有するように構成されており、前記CPUには、それに固有のCPU固有IDが予め割り当てられており、前記MACには、それに固有のMACアドレスが予め割り当てられており、
前記組合せ固有キー生成工程は、前記CPU固有IDと前記MACアドレスとの双方またはいずれか一方から、前記コンピュータ固有キーを生成する工程を含む請求項1ないし6のいずれかに記載の放送番組コンテンツ再生方法。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれかに記載の放送番組コンテンツ再生方法を実行するためにコンピュータによって実行されるプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムをコンピュータ読取り可能に記録した記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−278122(P2008−278122A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−118253(P2007−118253)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(390040187)株式会社バッファロー (378)
【Fターム(参考)】