整列コンベア
物品を縦一列に整列させるコンベアが3つのレーンを有し、外側レーンのローラが中間(middle)レールに向かって斜行している。中間レーンは、外側レーンとは異なる速度で進むと共に斜行ローラを有し得る。整列コンベアは、モジュール間でレーン内の速度が変わる連続的に配列されている複数のモジュールを含み得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的にはコンベアに関し、より詳細には、物品を縦一列に整列させるのに用いられるコンベアに関する。本発明は、動力駆動斜行(skewed)ローラから構成される複数の隣接レーンを有するコンベアに関連して開示されるが、必ずしもこれに限定されない。
【0002】
本明細書に組み込まれてその一部を構成する添付図面は、本発明の実施形態を説明するものであり、上記の本発明の包括的な説明及び下記の実施形態の詳細な説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0003】
次に、添付図面に一例が示される本発明の目下好適な実施形態を詳細に参照する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
以下の説明では、いくつかの図を通して同じ参照符号が同じか又は対応する部品を示す。また、以下の説明では、前、後、内側、外側等の用語は便宜上の語であり、限定的用語として解釈されないものとすることを理解されたい。本特許で用いられる術語は、本明細書に記載の装置又はその一部が他の向きで取り付けられ得るか又は利用され得る限り、限定的であることが意図されない。次に、図面をより詳細に参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0005】
図1を参照すると、本発明の教示の一部又は全部に従って構成される整列コンベアが示されており、これを全体的に2で示す。図示の実施形態では、コンベア2は、3つのコンベアセクション4、6、及び8を含む。インフィードコンベア10が、その搬送面によって運ばれる物品(非限定的な例としてカートン又はパッケージを含む)をコンベア2の入口12に送る。インフィードコンベア10は、ベルトコンベアとして図示されているが、ローラ、ホイール、又は物品を入口12に送るのに適した任意の他のコンベアタイプ等、任意の適当な構成とすることができる。インフィードコンベア12は、図示の実施形態では70〜90フィート/分等、コンベア2の速度に適した任意の速度で動作することができる。
【0006】
下流コンベア14は、コンベア2の出口16から物品を受け取る。下流コンベア14は、複数のローラ18(簡単のために、ローラのいくつかのみを具体的に18として示す)を有する動力駆動コンベアとして図示されている。図1で見ることができるように、最初のローラ18a及び最後のローラ18bは、斜行しておらず、上流コンベア2から下流コンベア14の下流の次のコンベア(図示せず)への移行部を提供している。ローラ18aとローラ18bとの間のローラ18は、図示のように斜行して、下流コンベア14の入口で斜め向きに広がり、下流コンベア14の出口で非斜め向きに戻り得る。図1に示す実施形態の斜行角(skew angle:スキュー角)は、8度又は任意の適当な角度であり得る。下流コンベア14は、スケートホイール、移動ベルト、又は静止面等、コンベア2から受け取った物品の縁揃えを補助するための任意の適当な表面の垂直ガイドを含むことができる。下流コンベア14は、斜行ローラを有する動力コンベアとして図示されているが、テーパローラ、ホイール、又は出口16から物品を受け取るのに適した任意の他のコンベアタイプ等、任意の適当な構成とすることができる。しかしながら、任意選択によって、下流コンベア14は、物品の縁揃えの機能を果たさない場合がある。下流コンベア14は、図示の実施形態では360フィート/分等、コンベア2の速度に適した任意の速度で動作することができる。
【0007】
図1で見られるように、コンベア2は、それぞれが複数の長手方向に整列したローラを有する3つの隣接するレーン20、22、及び24を有するものとして図示されている。図示のように、外側レーン20及び24は、物品をコンベア2の中央に向けて前進させるようにコンベア2の中央に向かって斜行している。中央レーン22は、いずれかの側に斜行している場合がある。斜行の向きは、出口16の下流のコンベアの構成によって決まり得る。例えば、図示の実施形態では、中央レーン22のローラは、ローラ18と同じ方向に斜行する。セクション4、6、及び8は、斜行している円筒ローラを有する動力コンベアとして図示されているが、これらは、テーパローラ、ホイール、又は任意の他の適当な構成及び構造等、任意の適当な構成とすることができる。
【0008】
図示の実施形態では、セクション4、6、及び8は、セクションの入口のローラ及びセクションの出口のローラの向きを除いて各セクションが同じになっているモジュール構造であるが、本発明はモジュール式セクションを用いずに実施されてもよい。セクション4を示す図2も参照すると、レーン20及び24は、各セクションがレーン20及び24を形成する複数のローラ26を有する(長手方向軸に沿った)互いの鏡像として図示されている。図示の実施形態では、ローラは、直径が約1.9インチであり、中心間に約2.12インチの間隔を取って位置付けられる。後述するように、図示の実施形態では、各レーン20及び24のローラ26は、ローラ26の下に配置されている各自のベルトによって駆動され、いずれかの側にある各自の駆動装置及びアイドラによって案内され、複数のシーブ(これらのいずれも図1及び図2では見えない)によってローラ26に対して付勢される。駆動ベルトは、セクション4の入口28及び出口30に隣接するローラから外れているため、ローラ26a’、26a’’、26b’、及び26b’’は、駆動ベルトによって直接駆動されるのではなく、代わりに、溝32に配置されているOベルト34を介して隣接するローラによって既知の方法で駆動される。図を見れば分かるように、ローラ26a’及び26b’の溝32は、ローラ26a’’及び26b’’の溝32とは異なる距離だけ離れている。これにより、隣接するローラ26a’、26a’’、26b’、及び26b’’間の溝がOベルト34に対応するように並ぶことができる。明確にするために、レーン20の入口28のローラ26a’、26a’’、26b’、及び26b’’のみに符号を付けてあるが、レーン24、並びにレーン20及びレーン24の出口の対応するローラも同じ構成で図示されている。
【0009】
図示の実施形態では、ローラ26、26a’、及び26a’’は、約12.75インチのローラ長さの両端間のずれが約2.12インチである約9度の角度で概ね均一に斜行しているが、任意の適当な斜行角を用いることができる。図示の実施形態では、例示した斜行角は、ローラの回転軸に対して垂直に配置されている駆動ベルトに対応し、駆動ベルトは、コンベアセクションの長手方向軸に対して斜めに配置されている。外側レーン20及び24上の斜行角が大きいほど、セクション4、6、及び8を短くすることができる。
【0010】
セクション4の入口28は、コンベア2の入口12であるため、図示の実施形態では、コンベア2の長手方向軸に対して垂直な出口を有するコンベアに隣接して配置される。ローラ26b’及び26b’’は、入口28において、ローラ26b’’の垂直状態(0度斜行)から図示の実施形態ではローラ26b’に隣接するローラ26a’で始まる最大斜行へ移行するように広がる。この広がり方が、外側フレーム36a及び36bそれぞれに隣接するローラ26b’’、26b’、及び26a’(ローラ26b’に隣接)の端間の隙間を十分に小さなサイズで維持する。入口12のすぐ上流で、インフィードコンベア10とローラ26b’’及び最初のローラ38aとの間の隙間に何らかの構造体が配置されてもよい。
【0011】
出口30は、図示の実施形態では入口に(後述するような)斜行ローラを有するセクション6に隣接して配置されるため、ローラ26c’及び26c’’の傾きを垂直に戻す必要はない。
【0012】
中央レーン22は、レーン20及び24を駆動する駆動ベルトと実質的に同じように配列される駆動ベルト(図2には図示せず)によって駆動される複数のローラ38から形成される。ローラ38aは、駆動ベルトによって直接駆動されるのではなく、代わりに、Oベルトを介して隣接するローラによって既知の方法で駆動される。図示の実施形態では、後述するように、レーン20、22、及び24のための3つの駆動ベルトを駆動する各自のプーリが、駆動装置40によって作動される共通の駆動軸(図1及び図2では見えない)に取り付けられるが、レーンごとの個々の駆動装置を含め、任意の適当な駆動配列を利用することができる。
【0013】
図示の実施形態では、ローラ38は、図示の実施形態における下流コンベア14の斜行方向と一致して外側フレーム36bに向かって斜行している。図示の実施形態では、ローラ38は、約6.81インチのローラ長さの両端間のずれが約0.5インチである約4.2度の角度で斜行している。後述するように、ローラ38及び38aの端は、軸への干渉を回避するようにローラ26、26a’、26a’’、26b’、及び26b’’の隣接する端からずれている。
【0014】
図3を参照すると、セクション6が示されている(明確にするためにOベルトは省かれている)。図示の実施形態では、上述のように、セクション6は、入口42のローラの向きを除いてセクション4と実質的に同じ構造である。図3で見られるように、レーン20及び24の入口ローラ26dは、外端26d’がそれぞれ外側フレーム36a及び36bに取り付けられて斜行している。この斜行により、内端26d’’は、入口42を越えて上流側に位置しており、セクション6によって支持されていない。図2も参照すると、ローラ26dは出口30に隣接する入口42を越えて延び、端26d’’は領域46でセクション4によって支持され、これについてはより詳細に後述する。これにより、各セクション4、6、及び8の入口及び出口でローラを広げたり戻したりする必要がなくなる。
【0015】
ローラ38bは、セクション4の出口30及びセクション6の入口42に概ね配置される。ローラ38bの両端の場所は、図示の実施形態ではそれぞれのブラケット48a及び48bによって支持される場所に位置する。各ブラケット48a及び48bの一端は、場所50a及び50bでセクション4によって支持され、他端はセクション6によって支持され、これについてはより詳細に後述する。
【0016】
図4を参照すると、セクション8が示されている(明確にするためにOベルトは省かれている)。図示の実施形態では、上述のように、セクション8は、出口54のローラの向きを除いてセクション4及び6と実質的に同じ構造である。図4で見られるように、セクション8の入口ローラ26dは、セクション6の入口ローラ26dと同じように配置され、内端26d’’がそれぞれ入口52を越えて上流側に位置しており、領域56でセクション6によって支持されている。セクション8のローラ38bは、セクション6の出口44及びセクション8の入口52に概ね配置され、上述と同じようにセクション6及び8に跨るブラケット48a及び48bによって支持される。
【0017】
セクション8の出口54は、コンベア2の出口16であるため、図示の実施形態では、コンベア2の長手方向軸に対して垂直な入口を有するコンベアに隣接して配置される。レーン20のローラ26e’及び26e’’は、出口54において、最大斜行から長手方向に対して垂直な状態へ移行するように広がる。この広がり方が、内側フレーム124a及び124b(図13を参照)に隣接するローラ26e’’、26e’、及び26a’(ローラ26e’’に隣接)の端間の隙間を十分に小さなサイズで維持する。
【0018】
図示の実施形態では、セクション4、6、及び8は、それぞれが各自の駆動ユニット40、60、62を有して互いに独立して駆動されるが、任意の適当な駆動配列を用いることができる。各セクションは、任意の適当な手段で隣接するセクションに接続され得る。各セクションは、ローラをセクション6のような向きにして互いに同一に組み立てて、設置時にローラの最終構成を行うようにしてもよい。このような場合、2つの26dローラ、1つの38bローラ、ブラケット48a及び48b、並びに任意の必要なファスナ及びOベルトを含む設置キットを、コンベア2のセクション間の各境界部で利用することができる。設置時に、コンベア2の入口及び出口のローラは、セクション間の境界部用の設置キットを用いて上述のように広げることができる。図示の実施形態では、各セクションは長さが6フィートであるが、任意の長さを用いることができる。用いられるセクションは、適宜3つよりも多くても少なくてもよい。上流コンベアの構成と相補的なローラの任意の入口構成が用いられ得ることに留意されたい。
【0019】
各下流セクション6及び8は、図示の実施形態の場合、これに対して供給側である上流セクション4及び6よりも高速で動作することが好ましい。各セクション4、6、及び8内の外側レーン24及び26の速度は、図示の実施形態の場合のように、互いに同じであり、中央レーン22は外側レーンよりも高速で動作する。
【0020】
外側レーン20及び24が中央に向かって斜行していることで、物品は中央に向けて前進させられる。横に並んだ物品がより高速で進む中央レーン22に到達すると、中央レーン22に最初に到達した物品が他の物品よりも先に進む傾向がある。物品がさらに高速の下流セクション6又は8に到達すると、物品間に隙間ができて整列が促され得る。
【0021】
図示の実施形態では、セクション4において、外側レーン20及び24の速度は180フィート/分であり、中央レーン22の速度は240フィート/分であり、セクション6において、外側レーン20及び24の速度は240フィート/分であり、中央レーン22の速度は320フィート/分であり、セクション8において、外側レーン20及び24の速度は300フィート/分であり、中央レーン22の速度は400フィート/分である。セクション間及びレーン間で他の速度及び速度比を用いてもよい。
【0022】
次に図5を参照すると、セクション6が斜視図として示されている。図6は、ローラ、駆動ベルト、及び端フレーム部材を除いた、図2、図3、及び図4に示す個々のセクションで用いられるコンベアフレームの斜視図である。図6で見られるように、図示の実施形態では、セクションの入口端に駆動軸66が配置される。駆動軸66には、各レーン20、22、及び24それぞれと位置合わせされた各自の駆動プーリ68、70、及び72が回転不可能に取り付けられている。駆動プーリ68、70、及び72の相対直径によって、各レーン間の速度比が確定され得る。駆動軸66は、外側フレーム36a及び36bによって回転可能に支持され、端66aが各駆動ユニット(図示せず)に接続されるように外側フレーム36bを越えて延びている。アイドラプーリ74、76、及び78は、駆動軸66によって回転可能に担持される。入口から離れて、水平プーリ80、82、及び84がレーン20、22、及び22にそれぞれ配置される。出口端において、アイドラプーリ86、88、及び90、並びにアイドラプーリ92、94、及び96がレーン20、22、及び24にそれぞれ配置される。
【0023】
出口から離れて、水平プーリ98、100、102がレーン20、22、及び24にそれぞれ配置される。水平プーリ98、100、及び102はそれぞれ、長手方向に向いたねじ部材110、112、及び114をそれぞれが含む各自の調整機構104、106、及び108に取り付けられ、ねじ部材110、112、及び114を回転させて、各プーリ98、100、及び102が取り付けられている各ブラケット116、118、及び120を動かすことができる。プーリ98、100、及び102の各回転軸は、互いに独立して長手方向に調整することができる。
【0024】
図6では、外側フレーム36a及び36bの内面に沿って、及び内側フレーム124bの内面から、各レーン20、22、及び24内に取り付けられている複数の離間した回転可能なシーブ122も見える。レーン20、22、及び24それぞれの両端間の概ね中間に、各自のシーブ126、128、及び130が配置される。
【0025】
プーリ及びシーブは、駆動ベルト(図6には図示せず)の経路を画定する。レーン20及び22の駆動ベルト配列を例示する外側レーン24のみを参照すると、駆動プーリ72は、外側フレーム36bによって担持されている圧力シーブ(pressure sheave)122と整列している。プーリ96及び90は水平プーリ102と整列している。シーブ130及びプーリ78はプーリ90と概ね整列している。プーリ78及び駆動プーリ72は水平プーリ84と整列している。
【0026】
駆動ベルト132の経路の一端を示す拡大部分斜視図を示す図7を参照すると、駆動ベルト132は、図示の実施形態ではVベルトとして示されているが、任意の適当な形状を用いることができる。ベルト132の部分(side)132aは、示されている方向に進む。図7に示す無端駆動ベルト132の端構成は、プーリ96が駆動プーリ72で置き換えられることを除いてベルト132の反対端と同一である。ベルト132の張り及び緩みは、調整機構108で長手方向に所望の方向にプーリ102を動かすことによって調整することができる。部分138aは、外側フレーム36bに近いシーブ122によって支持され、シーブ122が部分138aを付勢してローラ26と駆動係合させる。入口端では、部分138aは駆動プーリ72によって駆動される。そこから、ベルト132は、プーリ84及びアイドラプーリ78に掛かる。ここで部分132bになったベルト132は、プーリ130によって支持されてプーリ90に戻る。この構成により、フレーム横材134のいずれもベルト132の中央を通って延びないようにすることで、設置が容易になる。
【0027】
図8を参照すると、図2の線8−8で切り取った中央レーンローラ38の取り付け状態、外側レーンローラの相対位置、及び圧力シーブを示す拡大部分斜視図が示されている。図8、図9、及び図10において、ローラ26及び38並びに内側フレーム124b等の図示の構成部品の端は破線を用いて示されていないが、図が図2の線8−8で切り取った断面であることに留意されたい。ローラ26及び38は、一体的であり得る軸が両端から延びているか又はスタブ軸が延びており、軸は、支持体内での軸の回転を防止する機能を果たす六角形等の任意の適当な形状であり得る。図8で見られるように、内側フレーム124bは、図示の実施形態のように単一の一体部品として又は複数の部品としてコンベアセクションの全長にわたって延びる取り付けレール136bを担持する。取り付けレール136bは、ローラ38の軸支持体を受け入れてローラ38の一端を支持するように相補的な形状になっている複数の離間したローラ支持開口138を含む。図8では見えないが、内側フレーム124bは、ローラ26の内端を支持するための複数の離間したローラ支持開口を含む。
【0028】
図9及び図10も参照すると、内側フレーム124bに沿って長手方向に離間している複数のスペーサ140が、取り付けレール136bを内側フレーム124bと横方向離間関係に維持する。取り付けレール136b及びスペーサ140は、離れた場所で根角ボルト等のねじ部品142及びナット142aによって所定位置に固定される。取り付けレール136bは長手方向に延びる開口144を含み、これを通ってねじ部品142が内側フレーム124bの各開口に入る。開口144の形状は、ローラ38の長手方向調整を可能にする。図示の実施形態では、取り付けレール136a(図8〜図10には図示せず)が同じ長手方向に調整可能な方法で内側フレーム124aに取り付けられると、中央レーン22の斜行の量及び方向を取り付けレール136a及び136bの相対位置決めによって調整することができる。
【0029】
図8〜図10で見られるように、ローラ26及びローラ38の内端のローラ軸は、キャップ146及びスペーサ148によって所定位置に保持される。キャップ146の上面は、ローラ26及び38の上接線縁(upper tangent edge)によって画定される搬送面よりもわずかに低い。キャップ146の入口端及び出口端は、物品を捕らえ得る縁を露出させないようにテーパ状になっている。キャップ146は、金属等の任意の適当な材料でできており、スペーサ140と係合するねじ部品150によって所定位置に固定することができる。スペーサ140及び148は、HDPE等の任意の適当な材料でできていてもよい。(図示の実施形態では、外側レーン20及び24のローラ26の外軸は、外側フレーム36a及び36bに形成されている相補的な形状の開口に入るため、これらを所定位置に保持するキャップは不要であることに留意されたい。)
【0030】
図10を特に参照すると、圧力シーブ122が駆動ベルト132aをローラ38の下面に対して付勢している様子が示されている。各レーン20、22、及び24の各シーブ122は、ローラ26又は38の隣接対間に、ローラ間の隙間を1つ置きに空けて位置合わせされる。シーブ122は、任意の適当な方法で取り付けることができる。シーブ122の取り付け構成を示す図11及び図12も参照すると、シーブ122は、軸受122aを介して取り付けベース152に回転可能に取り付けられ、軸受122aは、根角ボルト154でフレーム部材36又は124に固定され得る。取り付けベース152は、図示の実施形態では概ね矩形又は正方形であるボス152aを含み、これはフレーム部材36又は124に形成されている開口158と相補的な形状になっている。開口158は、ローラに対する駆動ベルト132の圧力を調整するためのシーブ122の垂直方向調整を可能にするように垂直に延びる。ボス152aの形状は、開口158内でのボス152aの垂直移動を可能にするが、回転は可能にしない。したがって、取り付けベース152のこの端とフレームとの間の境界部は、垂直方向調整を可能にしつつ相対回転を防止する。取り付けベース152の他端は、ねじ部品154の頭部の回転抵抗構成と相補的な形状、図示の実施形態では根角ボルトの正方形である、内部構成を含む。この構成は、ねじ部品154と取り付けベース152との相対回転に抵抗する。取り付けベース152の遠位端におけるねじ部品154と取り付けベース152との間の境界部の相対回転に対する抵抗が、フレーム36又は124に対する取り付けベース152の相対回転に対する抵抗と組み合わさって、ナット154aを介したシーブの調整及び固定を可能にする。
【0031】
図13は、外側ローラ26の内軸端を受け入れるための内側フレーム124bの開口156を示す。開口156は概ね均等に離間しており、離間した開口156の中間に開口156bが配置されている。開口156bは、出口のローラの傾きを戻すときにローラ26e’’の内端軸を受け入れるように位置付けられる。図14は、広がった向きにあるローラ26e’’及び隣接するローラを示す。
【0032】
図15は、外側ローラ26の外端を受け入れるための外側フレーム36の開口160を示す。開口156は均等に離間しており、離間した開口160の中間に開口160a(図15では見えない)が配置されている。開口160aは、入口のローラを広げるときにローラ26b’の外端軸を受け入れるように位置付けられる。図を見れば分かるように、ローラ26の内端にOベルトが位置付けられ得る。
【0033】
図16は、セクション4及び6に跨るブラケット48aを示す。
【0034】
本発明の好適な実施形態の上記の説明は、例示及び説明のために示されたものである。網羅的であること、すなわち本発明を開示された形態と全く同じに限定することは意図されない。上記教示に鑑みて、自明の変更又は変形が可能である。実施形態は、本発明の原理及びその実用的応用を最もよく示すことによって、当業者が意図する特定の用途に合うように様々な実施形態で様々な変更を加えて本発明を最善に利用することができるように、選択及び説明された。本発明の範囲は、本明細書と共に提出される特許請求の範囲によって規定されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の教示に従って構成されるコンベアの上面図である。
【図2】図1のコンベアの第1のセクションの上面図である。
【図3】図1のコンベアの第2のセクションの上面図である。
【図4】図1のコンベアの第3のセクションの上面図である。
【図5】図3に示すコンベアセクションの斜視図である。
【図6】ローラ、駆動ベルト、及び端フレーム部材を除いた、図2、図3、及び図4に示す個々のセクションで用いられるコンベアフレームの斜視図である。
【図7】駆動ベルトの経路を示す拡大部分斜視図である。
【図8】図2の線8−8で切り取った中央レーンローラの取り付け状態、外側レーンローラの相対位置、及び圧力シーブを示す拡大部分斜視図である。
【図9】図8の絵図の拡大部分上面図である。
【図10】図8の絵図の拡大部分側断面図である。
【図11】フレームに取り付けられている圧力シーブの拡大部分断面斜視図である。
【図12】図11の圧力シーブの拡大部分分解斜視図である。
【図13】内側フレーム及び取り付けレールを示す、コンベアセクションの出口端の斜視図である。
【図14】広がった向きにあるローラを示す。
【図15】入口のローラが広げられている様子を示す。
【図16】コンベアセクション間に跨るブラケットを示す。
【符号の説明】
【0036】
2 コンベア
4、6、8 セクション
10 インフィードコンベア
12 入口
14 下流コンベア
16 出口
18 ローラ
20、22、24 レーン
40、60、62 駆動ユニット
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的にはコンベアに関し、より詳細には、物品を縦一列に整列させるのに用いられるコンベアに関する。本発明は、動力駆動斜行(skewed)ローラから構成される複数の隣接レーンを有するコンベアに関連して開示されるが、必ずしもこれに限定されない。
【0002】
本明細書に組み込まれてその一部を構成する添付図面は、本発明の実施形態を説明するものであり、上記の本発明の包括的な説明及び下記の実施形態の詳細な説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0003】
次に、添付図面に一例が示される本発明の目下好適な実施形態を詳細に参照する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
以下の説明では、いくつかの図を通して同じ参照符号が同じか又は対応する部品を示す。また、以下の説明では、前、後、内側、外側等の用語は便宜上の語であり、限定的用語として解釈されないものとすることを理解されたい。本特許で用いられる術語は、本明細書に記載の装置又はその一部が他の向きで取り付けられ得るか又は利用され得る限り、限定的であることが意図されない。次に、図面をより詳細に参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0005】
図1を参照すると、本発明の教示の一部又は全部に従って構成される整列コンベアが示されており、これを全体的に2で示す。図示の実施形態では、コンベア2は、3つのコンベアセクション4、6、及び8を含む。インフィードコンベア10が、その搬送面によって運ばれる物品(非限定的な例としてカートン又はパッケージを含む)をコンベア2の入口12に送る。インフィードコンベア10は、ベルトコンベアとして図示されているが、ローラ、ホイール、又は物品を入口12に送るのに適した任意の他のコンベアタイプ等、任意の適当な構成とすることができる。インフィードコンベア12は、図示の実施形態では70〜90フィート/分等、コンベア2の速度に適した任意の速度で動作することができる。
【0006】
下流コンベア14は、コンベア2の出口16から物品を受け取る。下流コンベア14は、複数のローラ18(簡単のために、ローラのいくつかのみを具体的に18として示す)を有する動力駆動コンベアとして図示されている。図1で見ることができるように、最初のローラ18a及び最後のローラ18bは、斜行しておらず、上流コンベア2から下流コンベア14の下流の次のコンベア(図示せず)への移行部を提供している。ローラ18aとローラ18bとの間のローラ18は、図示のように斜行して、下流コンベア14の入口で斜め向きに広がり、下流コンベア14の出口で非斜め向きに戻り得る。図1に示す実施形態の斜行角(skew angle:スキュー角)は、8度又は任意の適当な角度であり得る。下流コンベア14は、スケートホイール、移動ベルト、又は静止面等、コンベア2から受け取った物品の縁揃えを補助するための任意の適当な表面の垂直ガイドを含むことができる。下流コンベア14は、斜行ローラを有する動力コンベアとして図示されているが、テーパローラ、ホイール、又は出口16から物品を受け取るのに適した任意の他のコンベアタイプ等、任意の適当な構成とすることができる。しかしながら、任意選択によって、下流コンベア14は、物品の縁揃えの機能を果たさない場合がある。下流コンベア14は、図示の実施形態では360フィート/分等、コンベア2の速度に適した任意の速度で動作することができる。
【0007】
図1で見られるように、コンベア2は、それぞれが複数の長手方向に整列したローラを有する3つの隣接するレーン20、22、及び24を有するものとして図示されている。図示のように、外側レーン20及び24は、物品をコンベア2の中央に向けて前進させるようにコンベア2の中央に向かって斜行している。中央レーン22は、いずれかの側に斜行している場合がある。斜行の向きは、出口16の下流のコンベアの構成によって決まり得る。例えば、図示の実施形態では、中央レーン22のローラは、ローラ18と同じ方向に斜行する。セクション4、6、及び8は、斜行している円筒ローラを有する動力コンベアとして図示されているが、これらは、テーパローラ、ホイール、又は任意の他の適当な構成及び構造等、任意の適当な構成とすることができる。
【0008】
図示の実施形態では、セクション4、6、及び8は、セクションの入口のローラ及びセクションの出口のローラの向きを除いて各セクションが同じになっているモジュール構造であるが、本発明はモジュール式セクションを用いずに実施されてもよい。セクション4を示す図2も参照すると、レーン20及び24は、各セクションがレーン20及び24を形成する複数のローラ26を有する(長手方向軸に沿った)互いの鏡像として図示されている。図示の実施形態では、ローラは、直径が約1.9インチであり、中心間に約2.12インチの間隔を取って位置付けられる。後述するように、図示の実施形態では、各レーン20及び24のローラ26は、ローラ26の下に配置されている各自のベルトによって駆動され、いずれかの側にある各自の駆動装置及びアイドラによって案内され、複数のシーブ(これらのいずれも図1及び図2では見えない)によってローラ26に対して付勢される。駆動ベルトは、セクション4の入口28及び出口30に隣接するローラから外れているため、ローラ26a’、26a’’、26b’、及び26b’’は、駆動ベルトによって直接駆動されるのではなく、代わりに、溝32に配置されているOベルト34を介して隣接するローラによって既知の方法で駆動される。図を見れば分かるように、ローラ26a’及び26b’の溝32は、ローラ26a’’及び26b’’の溝32とは異なる距離だけ離れている。これにより、隣接するローラ26a’、26a’’、26b’、及び26b’’間の溝がOベルト34に対応するように並ぶことができる。明確にするために、レーン20の入口28のローラ26a’、26a’’、26b’、及び26b’’のみに符号を付けてあるが、レーン24、並びにレーン20及びレーン24の出口の対応するローラも同じ構成で図示されている。
【0009】
図示の実施形態では、ローラ26、26a’、及び26a’’は、約12.75インチのローラ長さの両端間のずれが約2.12インチである約9度の角度で概ね均一に斜行しているが、任意の適当な斜行角を用いることができる。図示の実施形態では、例示した斜行角は、ローラの回転軸に対して垂直に配置されている駆動ベルトに対応し、駆動ベルトは、コンベアセクションの長手方向軸に対して斜めに配置されている。外側レーン20及び24上の斜行角が大きいほど、セクション4、6、及び8を短くすることができる。
【0010】
セクション4の入口28は、コンベア2の入口12であるため、図示の実施形態では、コンベア2の長手方向軸に対して垂直な出口を有するコンベアに隣接して配置される。ローラ26b’及び26b’’は、入口28において、ローラ26b’’の垂直状態(0度斜行)から図示の実施形態ではローラ26b’に隣接するローラ26a’で始まる最大斜行へ移行するように広がる。この広がり方が、外側フレーム36a及び36bそれぞれに隣接するローラ26b’’、26b’、及び26a’(ローラ26b’に隣接)の端間の隙間を十分に小さなサイズで維持する。入口12のすぐ上流で、インフィードコンベア10とローラ26b’’及び最初のローラ38aとの間の隙間に何らかの構造体が配置されてもよい。
【0011】
出口30は、図示の実施形態では入口に(後述するような)斜行ローラを有するセクション6に隣接して配置されるため、ローラ26c’及び26c’’の傾きを垂直に戻す必要はない。
【0012】
中央レーン22は、レーン20及び24を駆動する駆動ベルトと実質的に同じように配列される駆動ベルト(図2には図示せず)によって駆動される複数のローラ38から形成される。ローラ38aは、駆動ベルトによって直接駆動されるのではなく、代わりに、Oベルトを介して隣接するローラによって既知の方法で駆動される。図示の実施形態では、後述するように、レーン20、22、及び24のための3つの駆動ベルトを駆動する各自のプーリが、駆動装置40によって作動される共通の駆動軸(図1及び図2では見えない)に取り付けられるが、レーンごとの個々の駆動装置を含め、任意の適当な駆動配列を利用することができる。
【0013】
図示の実施形態では、ローラ38は、図示の実施形態における下流コンベア14の斜行方向と一致して外側フレーム36bに向かって斜行している。図示の実施形態では、ローラ38は、約6.81インチのローラ長さの両端間のずれが約0.5インチである約4.2度の角度で斜行している。後述するように、ローラ38及び38aの端は、軸への干渉を回避するようにローラ26、26a’、26a’’、26b’、及び26b’’の隣接する端からずれている。
【0014】
図3を参照すると、セクション6が示されている(明確にするためにOベルトは省かれている)。図示の実施形態では、上述のように、セクション6は、入口42のローラの向きを除いてセクション4と実質的に同じ構造である。図3で見られるように、レーン20及び24の入口ローラ26dは、外端26d’がそれぞれ外側フレーム36a及び36bに取り付けられて斜行している。この斜行により、内端26d’’は、入口42を越えて上流側に位置しており、セクション6によって支持されていない。図2も参照すると、ローラ26dは出口30に隣接する入口42を越えて延び、端26d’’は領域46でセクション4によって支持され、これについてはより詳細に後述する。これにより、各セクション4、6、及び8の入口及び出口でローラを広げたり戻したりする必要がなくなる。
【0015】
ローラ38bは、セクション4の出口30及びセクション6の入口42に概ね配置される。ローラ38bの両端の場所は、図示の実施形態ではそれぞれのブラケット48a及び48bによって支持される場所に位置する。各ブラケット48a及び48bの一端は、場所50a及び50bでセクション4によって支持され、他端はセクション6によって支持され、これについてはより詳細に後述する。
【0016】
図4を参照すると、セクション8が示されている(明確にするためにOベルトは省かれている)。図示の実施形態では、上述のように、セクション8は、出口54のローラの向きを除いてセクション4及び6と実質的に同じ構造である。図4で見られるように、セクション8の入口ローラ26dは、セクション6の入口ローラ26dと同じように配置され、内端26d’’がそれぞれ入口52を越えて上流側に位置しており、領域56でセクション6によって支持されている。セクション8のローラ38bは、セクション6の出口44及びセクション8の入口52に概ね配置され、上述と同じようにセクション6及び8に跨るブラケット48a及び48bによって支持される。
【0017】
セクション8の出口54は、コンベア2の出口16であるため、図示の実施形態では、コンベア2の長手方向軸に対して垂直な入口を有するコンベアに隣接して配置される。レーン20のローラ26e’及び26e’’は、出口54において、最大斜行から長手方向に対して垂直な状態へ移行するように広がる。この広がり方が、内側フレーム124a及び124b(図13を参照)に隣接するローラ26e’’、26e’、及び26a’(ローラ26e’’に隣接)の端間の隙間を十分に小さなサイズで維持する。
【0018】
図示の実施形態では、セクション4、6、及び8は、それぞれが各自の駆動ユニット40、60、62を有して互いに独立して駆動されるが、任意の適当な駆動配列を用いることができる。各セクションは、任意の適当な手段で隣接するセクションに接続され得る。各セクションは、ローラをセクション6のような向きにして互いに同一に組み立てて、設置時にローラの最終構成を行うようにしてもよい。このような場合、2つの26dローラ、1つの38bローラ、ブラケット48a及び48b、並びに任意の必要なファスナ及びOベルトを含む設置キットを、コンベア2のセクション間の各境界部で利用することができる。設置時に、コンベア2の入口及び出口のローラは、セクション間の境界部用の設置キットを用いて上述のように広げることができる。図示の実施形態では、各セクションは長さが6フィートであるが、任意の長さを用いることができる。用いられるセクションは、適宜3つよりも多くても少なくてもよい。上流コンベアの構成と相補的なローラの任意の入口構成が用いられ得ることに留意されたい。
【0019】
各下流セクション6及び8は、図示の実施形態の場合、これに対して供給側である上流セクション4及び6よりも高速で動作することが好ましい。各セクション4、6、及び8内の外側レーン24及び26の速度は、図示の実施形態の場合のように、互いに同じであり、中央レーン22は外側レーンよりも高速で動作する。
【0020】
外側レーン20及び24が中央に向かって斜行していることで、物品は中央に向けて前進させられる。横に並んだ物品がより高速で進む中央レーン22に到達すると、中央レーン22に最初に到達した物品が他の物品よりも先に進む傾向がある。物品がさらに高速の下流セクション6又は8に到達すると、物品間に隙間ができて整列が促され得る。
【0021】
図示の実施形態では、セクション4において、外側レーン20及び24の速度は180フィート/分であり、中央レーン22の速度は240フィート/分であり、セクション6において、外側レーン20及び24の速度は240フィート/分であり、中央レーン22の速度は320フィート/分であり、セクション8において、外側レーン20及び24の速度は300フィート/分であり、中央レーン22の速度は400フィート/分である。セクション間及びレーン間で他の速度及び速度比を用いてもよい。
【0022】
次に図5を参照すると、セクション6が斜視図として示されている。図6は、ローラ、駆動ベルト、及び端フレーム部材を除いた、図2、図3、及び図4に示す個々のセクションで用いられるコンベアフレームの斜視図である。図6で見られるように、図示の実施形態では、セクションの入口端に駆動軸66が配置される。駆動軸66には、各レーン20、22、及び24それぞれと位置合わせされた各自の駆動プーリ68、70、及び72が回転不可能に取り付けられている。駆動プーリ68、70、及び72の相対直径によって、各レーン間の速度比が確定され得る。駆動軸66は、外側フレーム36a及び36bによって回転可能に支持され、端66aが各駆動ユニット(図示せず)に接続されるように外側フレーム36bを越えて延びている。アイドラプーリ74、76、及び78は、駆動軸66によって回転可能に担持される。入口から離れて、水平プーリ80、82、及び84がレーン20、22、及び22にそれぞれ配置される。出口端において、アイドラプーリ86、88、及び90、並びにアイドラプーリ92、94、及び96がレーン20、22、及び24にそれぞれ配置される。
【0023】
出口から離れて、水平プーリ98、100、102がレーン20、22、及び24にそれぞれ配置される。水平プーリ98、100、及び102はそれぞれ、長手方向に向いたねじ部材110、112、及び114をそれぞれが含む各自の調整機構104、106、及び108に取り付けられ、ねじ部材110、112、及び114を回転させて、各プーリ98、100、及び102が取り付けられている各ブラケット116、118、及び120を動かすことができる。プーリ98、100、及び102の各回転軸は、互いに独立して長手方向に調整することができる。
【0024】
図6では、外側フレーム36a及び36bの内面に沿って、及び内側フレーム124bの内面から、各レーン20、22、及び24内に取り付けられている複数の離間した回転可能なシーブ122も見える。レーン20、22、及び24それぞれの両端間の概ね中間に、各自のシーブ126、128、及び130が配置される。
【0025】
プーリ及びシーブは、駆動ベルト(図6には図示せず)の経路を画定する。レーン20及び22の駆動ベルト配列を例示する外側レーン24のみを参照すると、駆動プーリ72は、外側フレーム36bによって担持されている圧力シーブ(pressure sheave)122と整列している。プーリ96及び90は水平プーリ102と整列している。シーブ130及びプーリ78はプーリ90と概ね整列している。プーリ78及び駆動プーリ72は水平プーリ84と整列している。
【0026】
駆動ベルト132の経路の一端を示す拡大部分斜視図を示す図7を参照すると、駆動ベルト132は、図示の実施形態ではVベルトとして示されているが、任意の適当な形状を用いることができる。ベルト132の部分(side)132aは、示されている方向に進む。図7に示す無端駆動ベルト132の端構成は、プーリ96が駆動プーリ72で置き換えられることを除いてベルト132の反対端と同一である。ベルト132の張り及び緩みは、調整機構108で長手方向に所望の方向にプーリ102を動かすことによって調整することができる。部分138aは、外側フレーム36bに近いシーブ122によって支持され、シーブ122が部分138aを付勢してローラ26と駆動係合させる。入口端では、部分138aは駆動プーリ72によって駆動される。そこから、ベルト132は、プーリ84及びアイドラプーリ78に掛かる。ここで部分132bになったベルト132は、プーリ130によって支持されてプーリ90に戻る。この構成により、フレーム横材134のいずれもベルト132の中央を通って延びないようにすることで、設置が容易になる。
【0027】
図8を参照すると、図2の線8−8で切り取った中央レーンローラ38の取り付け状態、外側レーンローラの相対位置、及び圧力シーブを示す拡大部分斜視図が示されている。図8、図9、及び図10において、ローラ26及び38並びに内側フレーム124b等の図示の構成部品の端は破線を用いて示されていないが、図が図2の線8−8で切り取った断面であることに留意されたい。ローラ26及び38は、一体的であり得る軸が両端から延びているか又はスタブ軸が延びており、軸は、支持体内での軸の回転を防止する機能を果たす六角形等の任意の適当な形状であり得る。図8で見られるように、内側フレーム124bは、図示の実施形態のように単一の一体部品として又は複数の部品としてコンベアセクションの全長にわたって延びる取り付けレール136bを担持する。取り付けレール136bは、ローラ38の軸支持体を受け入れてローラ38の一端を支持するように相補的な形状になっている複数の離間したローラ支持開口138を含む。図8では見えないが、内側フレーム124bは、ローラ26の内端を支持するための複数の離間したローラ支持開口を含む。
【0028】
図9及び図10も参照すると、内側フレーム124bに沿って長手方向に離間している複数のスペーサ140が、取り付けレール136bを内側フレーム124bと横方向離間関係に維持する。取り付けレール136b及びスペーサ140は、離れた場所で根角ボルト等のねじ部品142及びナット142aによって所定位置に固定される。取り付けレール136bは長手方向に延びる開口144を含み、これを通ってねじ部品142が内側フレーム124bの各開口に入る。開口144の形状は、ローラ38の長手方向調整を可能にする。図示の実施形態では、取り付けレール136a(図8〜図10には図示せず)が同じ長手方向に調整可能な方法で内側フレーム124aに取り付けられると、中央レーン22の斜行の量及び方向を取り付けレール136a及び136bの相対位置決めによって調整することができる。
【0029】
図8〜図10で見られるように、ローラ26及びローラ38の内端のローラ軸は、キャップ146及びスペーサ148によって所定位置に保持される。キャップ146の上面は、ローラ26及び38の上接線縁(upper tangent edge)によって画定される搬送面よりもわずかに低い。キャップ146の入口端及び出口端は、物品を捕らえ得る縁を露出させないようにテーパ状になっている。キャップ146は、金属等の任意の適当な材料でできており、スペーサ140と係合するねじ部品150によって所定位置に固定することができる。スペーサ140及び148は、HDPE等の任意の適当な材料でできていてもよい。(図示の実施形態では、外側レーン20及び24のローラ26の外軸は、外側フレーム36a及び36bに形成されている相補的な形状の開口に入るため、これらを所定位置に保持するキャップは不要であることに留意されたい。)
【0030】
図10を特に参照すると、圧力シーブ122が駆動ベルト132aをローラ38の下面に対して付勢している様子が示されている。各レーン20、22、及び24の各シーブ122は、ローラ26又は38の隣接対間に、ローラ間の隙間を1つ置きに空けて位置合わせされる。シーブ122は、任意の適当な方法で取り付けることができる。シーブ122の取り付け構成を示す図11及び図12も参照すると、シーブ122は、軸受122aを介して取り付けベース152に回転可能に取り付けられ、軸受122aは、根角ボルト154でフレーム部材36又は124に固定され得る。取り付けベース152は、図示の実施形態では概ね矩形又は正方形であるボス152aを含み、これはフレーム部材36又は124に形成されている開口158と相補的な形状になっている。開口158は、ローラに対する駆動ベルト132の圧力を調整するためのシーブ122の垂直方向調整を可能にするように垂直に延びる。ボス152aの形状は、開口158内でのボス152aの垂直移動を可能にするが、回転は可能にしない。したがって、取り付けベース152のこの端とフレームとの間の境界部は、垂直方向調整を可能にしつつ相対回転を防止する。取り付けベース152の他端は、ねじ部品154の頭部の回転抵抗構成と相補的な形状、図示の実施形態では根角ボルトの正方形である、内部構成を含む。この構成は、ねじ部品154と取り付けベース152との相対回転に抵抗する。取り付けベース152の遠位端におけるねじ部品154と取り付けベース152との間の境界部の相対回転に対する抵抗が、フレーム36又は124に対する取り付けベース152の相対回転に対する抵抗と組み合わさって、ナット154aを介したシーブの調整及び固定を可能にする。
【0031】
図13は、外側ローラ26の内軸端を受け入れるための内側フレーム124bの開口156を示す。開口156は概ね均等に離間しており、離間した開口156の中間に開口156bが配置されている。開口156bは、出口のローラの傾きを戻すときにローラ26e’’の内端軸を受け入れるように位置付けられる。図14は、広がった向きにあるローラ26e’’及び隣接するローラを示す。
【0032】
図15は、外側ローラ26の外端を受け入れるための外側フレーム36の開口160を示す。開口156は均等に離間しており、離間した開口160の中間に開口160a(図15では見えない)が配置されている。開口160aは、入口のローラを広げるときにローラ26b’の外端軸を受け入れるように位置付けられる。図を見れば分かるように、ローラ26の内端にOベルトが位置付けられ得る。
【0033】
図16は、セクション4及び6に跨るブラケット48aを示す。
【0034】
本発明の好適な実施形態の上記の説明は、例示及び説明のために示されたものである。網羅的であること、すなわち本発明を開示された形態と全く同じに限定することは意図されない。上記教示に鑑みて、自明の変更又は変形が可能である。実施形態は、本発明の原理及びその実用的応用を最もよく示すことによって、当業者が意図する特定の用途に合うように様々な実施形態で様々な変更を加えて本発明を最善に利用することができるように、選択及び説明された。本発明の範囲は、本明細書と共に提出される特許請求の範囲によって規定されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の教示に従って構成されるコンベアの上面図である。
【図2】図1のコンベアの第1のセクションの上面図である。
【図3】図1のコンベアの第2のセクションの上面図である。
【図4】図1のコンベアの第3のセクションの上面図である。
【図5】図3に示すコンベアセクションの斜視図である。
【図6】ローラ、駆動ベルト、及び端フレーム部材を除いた、図2、図3、及び図4に示す個々のセクションで用いられるコンベアフレームの斜視図である。
【図7】駆動ベルトの経路を示す拡大部分斜視図である。
【図8】図2の線8−8で切り取った中央レーンローラの取り付け状態、外側レーンローラの相対位置、及び圧力シーブを示す拡大部分斜視図である。
【図9】図8の絵図の拡大部分上面図である。
【図10】図8の絵図の拡大部分側断面図である。
【図11】フレームに取り付けられている圧力シーブの拡大部分断面斜視図である。
【図12】図11の圧力シーブの拡大部分分解斜視図である。
【図13】内側フレーム及び取り付けレールを示す、コンベアセクションの出口端の斜視図である。
【図14】広がった向きにあるローラを示す。
【図15】入口のローラが広げられている様子を示す。
【図16】コンベアセクション間に跨るブラケットを示す。
【符号の説明】
【0036】
2 コンベア
4、6、8 セクション
10 インフィードコンベア
12 入口
14 下流コンベア
16 出口
18 ローラ
20、22、24 レーン
40、60、62 駆動ユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.長手方向に延び、第1の速度で移動する第1の上搬送面を画定する第1の複数のローラを備える第1のレーンと、
b.前記長手方向に延び、前記第1のレーンから横方向に離間しており、第2の速度で移動する第2の上搬送面を画定する第2の複数のローラを備える第2のレーンと、
c.前記長手方向に延びると共に前記第1のレーンと前記第2のレーンとの間に挟まれており、第3の速度で移動する第3の上搬送面を画定する第3の複数のローラを備える第3のレーンと、
を備え、
d.前記第1の複数のローラは前記第3のレーンに向かって斜行しており、且つ
c.前記第2の複数のローラは前記第3のレーンに向かって斜行している、コンベア。
【請求項2】
前記第1のレーンは、前記第1の複数のローラに隣接する、斜行していない少なくとも1つのローラを含む、請求項1に記載のコンベア。
【請求項3】
前記第3の複数のレーンは前記第1のレーンに向かって斜行している、請求項1に記載のコンベア。
【請求項4】
前記第1の搬送面、前記第2の搬送面、及び前記第3の搬送面は、互いに実質的に同一平面内にある、請求項1に記載のコンベア。
【請求項5】
前記ローラはホイールである、請求項1に記載のコンベア。
【請求項6】
前記ローラはテーパ状である、請求項1に記載のコンベア。
【請求項7】
前記ローラは円筒形である、請求項1に記載のコンベア。
【請求項8】
前記ローラは駆動される、請求項1に記載のコンベア。
【請求項9】
前記第3の速度は前記第1の速度よりも速い、請求項1に記載のコンベア。
【請求項10】
前記第3の速度は前記第2の速度よりも速い、請求項9に記載のコンベア。
【請求項11】
前記第1の速度及び前記第2の速度はほぼ等しい、請求項1に記載のコンベア。
【請求項12】
前記第3の速度は前記第1の速度及び前記第2の速度よりも速い、請求項11に記載のコンベア。
【請求項13】
a.少なくとも第1及び第2の連続的に配列されているコンベアモジュールを備え、各コンベアモジュールは、
i.長手方向に延び、第1の速度で移動する第1の上搬送面を画定する第1の複数のローラを備える第1のレーンと、
ii.前記長手方向に延び、前記第1のレーンから横方向に離間しており、第2の速度で移動する第2の上搬送面を画定する第2の複数のローラを備える第2のレーンと、
iii.前記長手方向に延びると共に前記第1のレーンと前記第2のレーンとの間に挟まれており、第3の速度で移動する第3の上搬送面を画定する第3の複数のローラを備える第3のレーンと、
を備え、
iv.前記第1の複数のローラは前記第3のレーンに向かって斜行しており、且つ
v.前記第2の複数のローラは前記第3のレーンに向かって斜行しており、
b.各モジュールの前記第1のレーンは互いに長手方向に整列しており、
c.各モジュールの前記第2のレーンは互いに長手方向に整列しており、且つ
d.各モジュールの前記第3のレーンは互いに長手方向に整列している、コンベア。
【請求項14】
前記第2のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度はそれぞれ、前記第1のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度とは異なる、請求項13に記載のコンベア。
【請求項15】
前記第2のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度はそれぞれ、前記第1のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度よりも速い、請求項14に記載のコンベア。
【請求項16】
前記少なくとも第1及び第2の連続的に配列されているコンベアモジュールは、第3の連続的に配列されているモジュールを備える、請求項13に記載のコンベア。
【請求項17】
前記第3のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度はそれぞれ、前記第2のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度よりも速い、請求項16に記載のコンベア。
【請求項18】
前記第3の複数のローラは前記第1のレーンに向かって斜行している、請求項13に記載のコンベア。
【請求項1】
a.長手方向に延び、第1の速度で移動する第1の上搬送面を画定する第1の複数のローラを備える第1のレーンと、
b.前記長手方向に延び、前記第1のレーンから横方向に離間しており、第2の速度で移動する第2の上搬送面を画定する第2の複数のローラを備える第2のレーンと、
c.前記長手方向に延びると共に前記第1のレーンと前記第2のレーンとの間に挟まれており、第3の速度で移動する第3の上搬送面を画定する第3の複数のローラを備える第3のレーンと、
を備え、
d.前記第1の複数のローラは前記第3のレーンに向かって斜行しており、且つ
c.前記第2の複数のローラは前記第3のレーンに向かって斜行している、コンベア。
【請求項2】
前記第1のレーンは、前記第1の複数のローラに隣接する、斜行していない少なくとも1つのローラを含む、請求項1に記載のコンベア。
【請求項3】
前記第3の複数のレーンは前記第1のレーンに向かって斜行している、請求項1に記載のコンベア。
【請求項4】
前記第1の搬送面、前記第2の搬送面、及び前記第3の搬送面は、互いに実質的に同一平面内にある、請求項1に記載のコンベア。
【請求項5】
前記ローラはホイールである、請求項1に記載のコンベア。
【請求項6】
前記ローラはテーパ状である、請求項1に記載のコンベア。
【請求項7】
前記ローラは円筒形である、請求項1に記載のコンベア。
【請求項8】
前記ローラは駆動される、請求項1に記載のコンベア。
【請求項9】
前記第3の速度は前記第1の速度よりも速い、請求項1に記載のコンベア。
【請求項10】
前記第3の速度は前記第2の速度よりも速い、請求項9に記載のコンベア。
【請求項11】
前記第1の速度及び前記第2の速度はほぼ等しい、請求項1に記載のコンベア。
【請求項12】
前記第3の速度は前記第1の速度及び前記第2の速度よりも速い、請求項11に記載のコンベア。
【請求項13】
a.少なくとも第1及び第2の連続的に配列されているコンベアモジュールを備え、各コンベアモジュールは、
i.長手方向に延び、第1の速度で移動する第1の上搬送面を画定する第1の複数のローラを備える第1のレーンと、
ii.前記長手方向に延び、前記第1のレーンから横方向に離間しており、第2の速度で移動する第2の上搬送面を画定する第2の複数のローラを備える第2のレーンと、
iii.前記長手方向に延びると共に前記第1のレーンと前記第2のレーンとの間に挟まれており、第3の速度で移動する第3の上搬送面を画定する第3の複数のローラを備える第3のレーンと、
を備え、
iv.前記第1の複数のローラは前記第3のレーンに向かって斜行しており、且つ
v.前記第2の複数のローラは前記第3のレーンに向かって斜行しており、
b.各モジュールの前記第1のレーンは互いに長手方向に整列しており、
c.各モジュールの前記第2のレーンは互いに長手方向に整列しており、且つ
d.各モジュールの前記第3のレーンは互いに長手方向に整列している、コンベア。
【請求項14】
前記第2のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度はそれぞれ、前記第1のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度とは異なる、請求項13に記載のコンベア。
【請求項15】
前記第2のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度はそれぞれ、前記第1のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度よりも速い、請求項14に記載のコンベア。
【請求項16】
前記少なくとも第1及び第2の連続的に配列されているコンベアモジュールは、第3の連続的に配列されているモジュールを備える、請求項13に記載のコンベア。
【請求項17】
前記第3のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度はそれぞれ、前記第2のモジュールの前記第1の速度、前記第2の速度、及び前記第3の速度よりも速い、請求項16に記載のコンベア。
【請求項18】
前記第3の複数のローラは前記第1のレーンに向かって斜行している、請求項13に記載のコンベア。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2009−531253(P2009−531253A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−502990(P2009−502990)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【国際出願番号】PCT/US2007/007739
【国際公開番号】WO2008/094164
【国際公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(508288663)インテレグレイテッド インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【国際出願番号】PCT/US2007/007739
【国際公開番号】WO2008/094164
【国際公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(508288663)インテレグレイテッド インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
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