説明

敷設シート

【課題】 本発明は、遮音性、保温性及びクッション性に優れ、傷や汚れを補修するのが容易であると共に、粘着剤などを用いることなく床面に置くだけで設置することができる敷設シートを提供する。
【解決手段】 本発明の敷設シートは、中間層1の両面に、表面層2及び裏面層3が積層一体化されてなる敷設シートであって、表面層2及び裏面層3がコルクシートからなり且つ中間層1がラバーコルクシートからなるので、遮音性、保温性及びクッション性に優れ、傷や汚れを補修するのが容易であると共に、床面に置くだけで設置することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建造物の床面に敷設する敷設シートに関する。
【背景技術】
【0002】
住居やオフィスなどの建造物の床面が汚れたり傷ついたりすると、その物件の価値が下がってしまうために床面のリフォームが必要となるが、床面のリフォームには多額の費用がかかってしまう。特に、賃貸契約の住居やオフィスなどでは、入居者が変わるたびに床面のリフォームが必要となることが多く、そのリフォームには相当な費用がかかってしまっていた。そこで、建造物の床面上に合成樹脂などからなる保護シートを両面テープや粘着剤などを用いて接着させ、床面を傷や汚れから保護する方法が採用されている。
【0003】
このような床面の保護シートとしては、特許文献1に透明樹脂保護層、発泡樹脂層、粘着剤層、離型シートを順に積層してなり、透明樹脂保護層、発泡樹脂層の少なくとも一方に装飾処理を施したことを特徴とする床材シートが開示されている。この床材シートは、離型シートを剥がして簡単に貼れることから、木質フローリングなどの床面に直接貼って簡単にリフォームすることができるとされている。
【0004】
しかしながら、上記床材シートは、床面から除去する際に床面に粘着剤が残存して、床面を汚染してしまうという問題点があった。又、この床面に残存した粘着剤を剥がす際に床面に傷をつけてしまうような事態も生じていた。
【0005】
【特許文献1】特開平11−182009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、遮音性、保温性及びクッション性に優れ、傷や汚れを補修するのが容易であると共に、粘着剤などを用いることなく置くだけで床面に安定的に敷設することができる敷設シートを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の敷設シートAは、図1に示したように、中間層1の両面に表面層2及び裏面層3が積層一体化されてなる敷設シートAであって、表面層2及び裏面層3がコルクシートからなり且つ中間層1がラバーコルクシートからなることを特徴とする。
【0008】
本発明の敷設シートAの中間層1には、ラバー粒及びコルク粒を混合したものをバインダーで一体化してなるラバーコルクシートが用いられる。
【0009】
上記ラバーコルクシートを構成するラバー粒としては、特に限定されないが、環境保全の観点からリサイクルゴムの粒を用いるのが好ましい。
【0010】
そして、上記ラバー粒の平均粒径は、小さいと、敷設シートのクッション性が不十分になることがある一方、大きいと、敷設シートの機械的強度が不足することがあるので、1〜2mmであることが好ましく、1.2〜1.8mmであることがより好ましい。
【0011】
なお、本発明におけるラバー粒の平均粒径は、以下の要領で測定されたものをいう。先ず、JIS Z8801に規定された標準篩(目開き8.00mm、目開き6.70mm、目開き5.60mm、目開き4.75mm、目開き4.00mm、目開き3.35mm、目開き2.80mm、目開き2.36mm、目開き2.00mm、目開き1.70mm、目開き1.40mm、目開き1.18mm、目開き1.00mm、目開き0.85mm、目開き0.71mm、目開き0.60mm)を用意する。そして、最も目開きの大きい篩を篩振盪機に装着して篩上にラバー粒約100gを載せ、振盪数200回/分で10分間振盪する。そして、振盪後、篩上に残ったラバー粒を回収して、篩振盪機に装着した篩を次に目開きの小さい篩と交換し、篩を通過したラバー粒を篩上に載せて上記条件にて振盪する。このように、篩振盪機に装着する篩を目開きの大きいものから小さいものへと順に交換していき、ラバー粒を最も小さい篩を用いて振盪し終わるまでこの作業を続けて行なう。
【0012】
続いて、各篩上に残ったラバー粒の重量のラバー粒全体の重量に対する重量百分率を算出し、各篩毎に、この篩及びこの篩の目開きよりも小さな目開きを有する全ての篩上に残ったラバー粒の重量百分率を合計した積算重量百分率を算出する。
【0013】
次に、各篩の目開き及び積算重量百分率を一組のデータとして、横軸を各篩の目開き(mm)、縦軸を各篩の積算重量百分率(重量%)としたグラフにプロットし、このプロットされた点同士を結んで近似曲線を作成する。
【0014】
そして、上記グラフの縦軸の積算重量百分率50重量%に横軸に平行な平行線を引き、この平行線と近似曲線との交点を求めた。続いて、この平行線と近似曲線との交点から横軸まで縦軸に平行な垂線を引いて、この垂線と横軸との交点における横軸の値(mm)をラバー粒の平均粒径とした。
【0015】
又、上記ラバーコルクシートを構成するコルク粒としては、特に限定されないが、一般にコルク材として用いられるコルク樫の表皮部位を破砕し、それを整粒したものが好適に用いられる。
【0016】
そして、上記ラバーコルクシートを構成するコルク粒の平均粒径は、小さいと、敷設シートのクッション性が不十分になることがある一方、大きいと、敷設シートの機械的強度が不足することがあるので、0.5〜2mmであることが好ましく、0.7〜1.8mmであることがより好ましい。なお、本発明におけるコルク粒の平均粒径は、ラバー粒の平均粒径と同様の要領で測定されたものをいう。
【0017】
又、上記ラバーコルクシートを構成するラバー粒とコルク粒との配合比(ラバー粒重量/コルク粒重量)は、1〜2であることが好ましく、1.3〜1.7であることが好ましい。これは、ラバー粒とコルク粒との配合比が1よりも小さいと、ラバーコルクシートの重量が不足して、敷設シートが水平方向の力を受けた際に敷設シートがずれやすくなることがある一方、ラバー粒とコルク粒との配合比が2よりも大きいと、敷設シートのクッション性が不十分になることがあるからである。
【0018】
そして、上記ラバーコルクシートの密度は、小さいと、ラバーコルクシートの重量が不足して、敷設シートが水平方向の力を受けた際に敷設シートがずれやすくなることがある一方、大きいと、敷設シートのクッション性が不十分になることがあるので、500〜550kg/mであることが好ましく、510〜540kg/mであることがより好ましい。
【0019】
又、上記ラバーコルクシートの厚さは、1〜3mmであることが好ましく、1.5〜2.5mmであることがより好ましい。これは、ラバーコルクシートが1mmよりも薄いと、ラバーコルクシートの重量が不足して、敷設シートが水平方向の力を受けた際に敷設シートがずれやすくなったり、敷設シートのダニ忌避能力が低下してしまうことがある一方、ラバーコルクシートが3mmより厚いと、敷設シートを廃棄する際の廃材が多くなったり、敷設シートの製造コストが高くなってしまうからである。
【0020】
そして、上記ラバーコルクシートに用いられるバインダーとしては、特に限定されないが、例えば、ウレタン系樹脂、ウレタンアクリレート系樹脂、エポキシ系樹脂などが挙げられ、ウレタン系樹脂が好ましい。
【0021】
又、上記ラバーコルクシートにおけるバインダーの含有量は、特に限定されないが、少ないと、後述するラバーコルクブロックを製造するのが困難になることがある一方、多いと、敷設シートの遮音性、保温性及びクッション性が不十分になることがあるので、ラバー粒とコルク粒の合計重量100重量部に対して、1〜2重量部であることが好ましい。
【0022】
なお、上記ラバーコルクシートには、敷設シートAの物性を損ねない範囲内で、顔料や賦型剤などの添加剤が添加されていてもよい。
【0023】
本発明の敷設シートAは、その中間層1の表面に表面層2が積層一体化されていると共に、中間層1の裏面に裏面層3が積層一体化されている。表面層2及び裏面層3としては、コルク粒をバインダーで一体化してなるコルクシートが用いられている。なお、敷設シートAを床面に設置する際、床面と接しない方の面を表面層2、床面と接する方の面を裏面層3とする。
【0024】
上記コルク粒としては、特に限定されないが、一般にコルク材として用いられるコルク樫の表皮部位を破砕し、それを整粒したものが好適に用いられる。
【0025】
そして、上記コルク粒の平均粒径は、小さいと、敷設シートのクッション性が不十分になることがある一方、大きいと、敷設シートの機械的強度が不足することがあるので、1〜5mmであることが好ましく、1.5〜4.5mmであることがより好ましい。
【0026】
又、上記コルクシートの密度は、小さいと、敷設シートのクッション性が過剰になって、歩行感が良好でないことや、車椅子やキャスターなどの走行性が良好でないことがある一方、大きいと、敷設シートのクッション性が不十分になることがあるので、400〜495kg/mであることが好ましく、420〜475kg/mであることがより好ましい。
【0027】
そして、上記コルクシートに用いられるバインダーとしては、特に限定されないが、例えば、ウレタン系樹脂、ウレタンアクリレート系樹脂、エポキシ系樹脂などが挙げられ、ウレタン系樹脂が好ましい。
【0028】
又、上記コルクシートにおけるバインダーの含有量は、特に限定されないが、少ないと、後述するコルクブロックを製造するのが困難になることがある一方、多いと、敷設シートAの遮音性、保温性及びクッション性が不十分になることがあるので、コルク粒100重量部に対して、1〜2重量部であることが好ましい。
【0029】
更に、上記コルクシートの厚さは、1〜3mmであることが好ましく、1.5〜2.5mmであることがより好ましい。これは、コルクシートが1mmより薄いと、敷設シートの機械的強度が不足したり、敷設シートの遮音性、保温性及びクッション性が不十分になることがある一方、コルクシートが3mmより厚いと、敷設シートを廃棄する際の廃材が多くなったり、敷設シートの製造コストが高くなってしまうからである。
【0030】
なお、敷設シートAの表面層2及び裏面層3に用いられるコルクシートとしては、コルクシートの原料であるコルク粒の平均粒径、コルクシートの密度及びコルクシートの厚さが同じものでなくてもかまわないが、これらが異なったものを用いた場合、得られる敷設シートが反り返ってしまうことがあるので、コルクシートの原料であるコルク粒の平均粒径、コルクシートの密度及びコルクシートの厚さが同じものを用いるのが好ましい。
【0031】
又、上記コルクシートには、敷設シートAの物性を損ねない範囲内で、顔料や賦型剤などの添加剤が添加されていてもよい。
【0032】
次に、本発明の敷設シートAの製造方法について説明する。先ず、ラバーコルクシート及びコルクシートの製造方法について説明する。ラバーコルクシートの製造方法としては、特に限定されず、例えば、ラバー粒、コルク粒及びバインダーからなる混合物を混合撹拌し、これをスチール製のモールに供給して、このモールを100〜120℃に設定した炉の中に投入し、モール内の混合物にプレス機を用いて4.9〜5.4kPaの圧力をかけながら10〜12時間加熱することによってラバーコルクブロックを得る。そして、このラバーコルクブロックを適当な厚さにスライスすることによって、ラバーコルクシートを得ることができる。
【0033】
一方、コルクシートの製造方法としては、特に限定されず、例えば、コルク粒及びバインダーを混合撹拌し、これをスチール製のモールに供給して、上述のラバーコルクシートと同様の要領で、モール内のコルク粒とバインダーの混合物を加圧及び加熱することによって、コルクブロックを得る。そして、このコルクブロックを適当な厚さにスライスすることによって、コルクシートを得ることができる。
【0034】
そして、ラバーコルクシートの両面にコルクシートを積層一体化させて敷設シートAを製造するのであるが、ラバーコルクシートの両面にコルクシートを積層一体化させる方法としては、特に限定されず、例えば、ラバーコルクシートの両面に後述する接着剤を塗布し、このラバーコルクの両面の接着剤上にそれぞれコルクシートを積層させることによって、ラバーコルクシートの両面に接着剤を介してコルクシートが積層された積層体を作製する。続いて、この積層体をその厚み方向にプレス機を用いて4.9〜5.4kPaで25〜30分間加圧することによって、中間層1となるラバーコルクシートの表面にコルクシートからなる表面層2が、ラバーコルクシートの裏面にコルクシートからなる裏面層3が積層一体化されてなる敷設シートAを製造することができる。
【0035】
なお、上記敷設シートAにおける表裏面層2、3と中間層1とを積層一体化させるのに用いられる接着剤としては、特に限定されないが、例えば、ウレタン系接着剤、ウレタンアクリレート系接着剤、エポキシ系接着剤などが挙げられ、これらの中でも敷設シートの反り返りが起こり難いウレタン系接着剤が好ましい。
【0036】
本発明の敷設シートAは、その表面層2に耐久性を付与するために、表面層2の表面にコーティング層が形成されていてもよい。このようなコーティング層は、表面層2の表面にコーティング剤を塗布することによって形成することができ、このようなコーティング剤としては、特に限定されないが、例えば、ウレタン系樹脂、ウレタンアクリレート系樹脂、アクリル系樹脂などが挙げられ、ウレタン系樹脂が好ましい。
【0037】
次に、本発明の敷設シートAの使用要領について説明する。本発明の敷設シートAは、建造物の床面に敷設して用いられる。具体的には、図2に示したように、例えば、賃貸住宅の床面F全体に敷設シートA、A・・・をその裏面層3を下方に向けて敷設することにより、床面Fを敷設シートAによって傷や汚れから保護することができる。
【0038】
そして、建造物に柱などの突出物Bが部屋の隅角部に形成されている場合や、複数枚の敷設シートAを床面F上に敷き詰めるにあたって、当初の敷設シートAの形状では敷設シートAを床面F上に隙間なく敷設することができない状況が生じる。
【0039】
このような場合、敷設シートAはカッターナイフなどを用いて所望形状に容易に切断加工することができることから、床面Fの形状や、床面F上に生じた隙間の大きさや形状に応じて敷設シートAを切断加工により所望形状及び大きさを有する敷設シートA'とした上で床面F上に敷設すればよい。
【0040】
上記では、本発明の敷設シートAを床面F上に隙間なく敷設する場合を説明したが、敷設シートAは、その中間層1にラバーコルクを用いており、水平方向の力を受けた場合にあっても横滑りし難いので、粘着剤などを用いることなく、建造物の床面F上に敷設シートAをその裏面層3が床面Fに当接した状態に単に載置するだけで所望箇所に安定的に設置することができる。
【0041】
従って、敷設シートAは、図3に示したように、例えば、部屋の一部に部分敷きすることによって、ラグマットやカーペットのように用いてもよい。このように床面に設置した敷設シートAは、保温性に優れていることから、冬場のような床面が冷え切ってしまう季節でも敷設シートA上を暖かな状態に保たせることができる。
【0042】
又、上記敷設シートAは、水洗いすることができると共にダニ忌避能力を有していることから、衛生面でも優れた特性を有しており、ペット用マットとして好適に使用することができる。
【0043】
なお、上記敷設シートAは、敷設シートAの厚さによる段差で、人が躓いたり、或いは、車椅子やキャスターなどが引っかかってしまうようなことがないように、敷設シートAの上側角部A1に面取り加工を施しておいてもよい。
【0044】
又、上記敷設シートAが水平方向の力を受けた際の敷設シートAのずれ難さを更に向上させるために、敷設シートAの裏面層3に滑り止めラバーが積層一体化されていてもよい。
【0045】
本発明の敷設シートAは、その表面に傷や汚れがついてしまった場合でも簡単に補修することができる。敷設シートAの補修方法としては、先ず、敷設シートAの傷や汚れがついた箇所をペーパーで傷や汚れが消えるまで擦る。次に、敷設シートAのペーパーで擦った箇所とその周りが滑らかになるまでペーパーで擦り、ペーパーで擦った補修箇所に擦りくずなどが残らないようにきれいに拭く。そして、仕上げに、補修箇所に樹脂ワックスを塗布することにより、美麗な外観を取り戻すことができる。
【発明の効果】
【0046】
本発明の敷設シートは、中間層の両面に表面層及び裏面層が積層一体化されてなる敷設シートであって、表面層及び裏面層がコルクシートからなり且つ中間層がラバーコルクシートからなることを特徴とするので、遮音性、保温性及びクッション性に優れている。
【0047】
又、上記敷設シートは、粘着剤などを用いることなく、置くだけで床面に設置することができるので、敷設シートを撤去などする際に、床面に粘着剤などが残存して床面を汚染してしまうようなことがなく、又、床面に残存した粘着剤などを除去する際に床面を傷つけてしまうようなこともない。よって、本発明の敷設シートによれば、床面を傷や汚れから確実に保護することができる。
【0048】
更に、上記敷設シートは、敷設シートの表面に傷や汚れがついてしまっても、簡単な補修や水洗いによって美麗な外観を取り戻すことができるので、長期間に亘って好適に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
【0050】
(実施例)
先ず、敷設シートAの中間層1に用いられるラバーコルクシートを製造した。平均粒径1.5mmのラバー粒60重量部、平均粒径1.3mmのコルク粒40重量部及びウレタン系樹脂1重量部をミキサーを用いて混合撹拌した。続いて、このラバー粒、コルク粒及びウレタン系樹脂の混合物をスチール製モールに供給し、このモールを120℃に設定した炉の中に入れて、モール内の混合物にプレス機で5.0kPaの圧力をかけながら12時間加熱することによりラバーコルクブロックを得た。そして、このラバーコルクブロックをスライスすることにより、厚さ2mm、密度525kg/mのラバーコルクシートを得た。
【0051】
次に、本発明の敷設シートAの表面層2及び裏面層3に用いられるコルクシートを製造した。平均粒径2.5mmのコルク粒100重量部及びウレタン系樹脂1重量部をミキサーを用いて混合撹拌した。続いて、このコルク粒及びウレタン系樹脂からなる混合物をスチール製モールに供給し、上記ラバーコルクブロックの製造時と同様の要領で、モール内のコルク粒及びウレタン系樹脂からなる混合物を加圧しながら加熱することによって、コルクブロックを得た。そして、このコルクブロックをスライスすることにより、厚さ2mm、密度450kg/mのコルクシートを得た。
【0052】
上記のようにして得られたラバーコルクシートの両面に、接着剤としてウレタン系接着剤を塗布し、このラバーコルクシートの両面の接着剤上にそれぞれコルクシートを積層させることによって、ラバーコルクシートの両面に接着剤を介してコルクシートが積層された積層体を作製した。続いて、この積層体をプレス機を用いて、5.2kPaの圧力で30分間加圧することで、中間層1となるラバーコルクシートの表面にコルクシートからなる表面層2が、ラバーコルクシートの裏面にコルクシートからなる裏面層3が積層一体化されてなる敷設シートAを作製した。そして、この敷設シートAの表面層2に、ウレタン系樹脂からなるコーティング剤を全面的に塗布して表面層2上に全面的にコーティング層を形成した。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の敷設シートを示した縦断面図である。
【図2】本発明の敷設シートの使用方法の一例を示した斜視図である。
【図3】本発明の敷設シートの使用方法の一例を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
1 中間層
2 表面層
3 裏面層
A 敷設シート
B 突出物
F 床面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中間層の両面に、表面層及び裏面層が積層一体化されてなる敷設シートであって、上記表面層及び上記裏面層がコルクシートからなり且つ上記中間層がラバーコルクシートからなることを特徴とする敷設シート。
【請求項2】
コルクシートの密度が400〜495kg/mで且つラバーコルクシートの密度が500〜550kg/mであることを特徴とする請求項1に記載の敷設シート。
【請求項3】
表面層にウレタン系樹脂が塗布されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の敷設シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−217957(P2007−217957A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−39791(P2006−39791)
【出願日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(596108368)東亜コルク株式会社 (3)
【Fターム(参考)】