説明

文書処理装置、文書管理装置、文書蓄積確認システム、方法およびプログラム

【課題】受信側のユーザの記憶に頼ったり、そのユーザが文書データの蓄積の確認を要することなく、受信側に蓄積された文書データの管理を適切に行うことができる文書処理装置、文書管理装置、文書蓄積確認システム、方法およびプログラムを得ること。
【解決手段】文書データ蓄積手段13は、文書データ受信手段11の受信した文書データをプリント手段12でプリントするまで蓄積する。蓄積時間測定手段14は、それぞれの文書データの蓄積時間を測定し、蓄積文書データ報告手段15は、文書データの蓄積時間を要求のあった外部装置に報告する。報告受信手段16は、外部装置から文書データ蓄積手段13による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信し、報告表示手段17はその報告を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書処理装置、文書管理装置、文書蓄積確認システム、文書蓄積確認方法および文書蓄積確認プログラムに関する。本発明は、特に送信した文書データを受信側が蓄積した後にプリントするようにした文書処理を採用する場合に好適な文書処理装置、文書管理装置、文書蓄積確認システム、文書蓄積確認方法および文書蓄積確認プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
原稿等の文書のデータである文書データを通信するファクシミリ装置を例に挙げて説明する。ファクシミリ装置には、文書の送受信機能のみに特化した製品と、文書に関する各種の機能を備えたファクシミリ複合機とが存在している。ファクシミリ複合機は、文書データを受信した際に、これを直ちにプリントする機能もあるが、その文書データを他の場所に転送したり、メモリに一旦蓄積して後でプリントするといった機能もある。
【0003】
このようなファクシミリ複合機では、1台の装置に備えられた複数の機能をユーザが選択しながら実行することができる。このために、一度蓄積した文書データを取り出して文書のプリントをしようとしても、受信している文書データをその時点でプリントしている場合にはこのプリントが終了するまで待機しなければならないという不都合がある。
【0004】
そこで、本発明に関連する第1の関連技術として、受信した文書データを直ちにプリントするか、後でプリントするために蓄積しておくかを時間帯に応じて切り替えるようにすることが提案されている(たとえば特許文献1参照)。すなわち、第1の関連技術では、予め設定した特定時間帯に受信した文書データはメモリに蓄積するようにする一方、この特定時間帯以外では、メモリに蓄積した文書データを直ちにプリントするようにしている。
【0005】
この第1の関連技術を採用すると、前記した特定時間帯では蓄積した文書データがプリントされない。したがって、受信者が文書データを受信したことに全く気付かないおそれがある。そこで、第1の関連技術では、ファクシミリ受信機能により文書データを受信してメモリに蓄積すると、予め保存しておいた受信者側の通知先を示す電子メールアドレスに対して、ファクシミリの受信動作があった旨を通知する通知メールを送信するようにしている。また、この通知メールに受信者が返信してプリントを要求した場合には、そのプリントを指定した文書データの文書がプリントされるようにしている。
【0006】
しかしながら、この第1の関連技術を採用したとしても、通知メールは受信者側に出されるので、送信側では受信側のユーザが文書データを受信したかを直接確認することができない。したがって、受信側のユーザがファクシミリ受信の通知メールを見落としたり、通知内容を忘れてしまったような場合には、送信者と受信者の間で文書データの送信に関してトラブルが発生するおそれがある。
【0007】
また、第1の関連技術では、文書データを受信側が受信するたびに通知メールが受信者に送信される。このため、受信者の意図しない営利目的の文書データが受信されたような場合にも、ファクシミリ受信の通知メールが受信者にその度に送信されることになる。このため、受信者は本来不要なメールまでも受信することになって、これが度重なると、通知メール自体に注意を払わなくなる。この結果、前記したように本来必要とする通知メールを見落としたり、通知内容を忘れてしまうという状況を発生しやすくなる。
【0008】
そこで、第2の関連技術として、電子メールに関する技術がある。この技術では、送信者が電子メールを送信すると、受信側のメールサーバが、受信者がメールを受け取った時点でその事実を電子メールで送信側に通知することが提案されている(たとえば特許文献2参照)。この第2の関連技術をファクシミリの受信に応用すると、前記した特定時間帯であっても受信側のファクシミリ複合機に蓄積された受信データを受信者が取り出せば、その時点で受信の事実をその受信側のファクシミリ複合機が送信者側に電子メールで通知することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006‐245853号公報(第0040段落、図3)
【特許文献2】特開2001−337896号公報(第0013段落、第0066段落、図9)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このように第2の関連技術を採用すると、文書データの送信側に文書データが受信側で受信されたことが通知されることになる。しかしながら、送信側に対するこのような通知は、文書データを受信側のユーザがプリントしたり、他の箇所に転送するためにメモリから取り出さない限り行われない。従って、受信側のユーザが前記したように文書データの受信の事実を見過ごしたり、受信の事実を忘れている場合には、メモリから文書データを取り出す行為も行われないことになる。この場合には、結果的に送信側には受信の事実が通知されないことになる。このような状態で送信側のユーザが受信側のユーザに文書データの受信を確認したとしても、受信側でメモリの内容を確認しない限り間違った返答が行われ、第1の関連技術と同様に送信者と受信者の間で文書データの送信に関してトラブルが発生するおそれがある。また、受信側のユーザにその都度メモリの内容を確認させるのも負担を掛けることになる。
【0011】
このように第2の関連技術も文書データの受信側および送信側に対する通知が不完全であり、受信側に蓄積された文書データが長時間放置される可能性が高くなる。
【0012】
以上、ファクシミリ装置を例に挙げて説明したが、一般に文書データを送信側から受信側に送信し、プリントまで一時的にメモリに蓄積するようにした文書処理装置やこれを使用した文書処理システムでは同様の問題が生じる。
【0013】
そこで本発明の目的は、受信側のユーザの記憶に頼ったり、受信側のユーザが文書データの蓄積の確認を要することなく、蓄積された文書データの管理を適切に行うことができる文書処理装置、文書管理装置、文書蓄積確認システム、文書蓄積確認方法および文書蓄積確認プログラムを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、文書データを送信したユーザ側も受信側に文書データが送信されたか否かを受信側のユーザの手を煩わせることなく確認することができる文書処理装置、文書管理装置、文書蓄積確認システム、文書蓄積確認方法および文書蓄積確認プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明では、(イ)伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信手段と、(ロ)文書データをプリントするプリント手段と、(ハ)前記した文書データ受信手段の受信した文書データを前記したプリント手段でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積手段と、(ニ)この文書データ蓄積手段の蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定手段と、(ホ)外部装置から前記した伝送路を介して前記した文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記した伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告手段と、(へ)前記した外部装置から前記した文書データ蓄積手段による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信手段と、(ト)この報告受信手段の受信した報告を表示する報告表示手段とを文書処理装置が具備する。
【0016】
また、本発明では、(イ)伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリント手段でプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求手段と、(ロ)この報告要求手段によって要求した報告に基づいて取得した前記した文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記した伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出手段とを文書管理装置が具備する。
【0017】
更に本発明では、(イ)伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信手段と、文書データをプリントするプリント手段と、前記した文書データ受信手段の受信した文書データを前記したプリント手段でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積手段と、この文書データ蓄積手段の蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定手段と、外部装置から前記した伝送路を介して前記した文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記した伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告手段と、前記した外部装置から前記した文書データ蓄積手段による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信手段と、この報告受信手段の受信した報告を表示する報告表示手段を備えた文書処理装置と、(ロ)前記した伝送路を介して前記した文書処理装置を定期的にアクセスして前記した文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求手段と、この報告要求手段によって要求した報告に基づいて取得した前記した文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記した伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出手段とを備えた前記した外部装置としての文書管理装置とを文書蓄積確認システムが具備する。
【0018】
更にまた、本発明では、(イ)伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信手段と、文書データをプリントするプリント手段と、前記した文書データ受信手段の受信した文書データを前記したプリント手段でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積手段と、この文書データ蓄積手段の蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定手段と、外部装置から前記した伝送路を介して前記した文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記した伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告手段とを備えた文書処理装置と、(ロ)前記した伝送路を介して前記した文書管理装置を定期的にアクセスして前記した文書蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求手段と、この報告要求手段によって要求した報告に基づいて取得した前記した文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記した伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出手段とを備えた前記した外部装置としての文書管理装置と、(ハ)この文書管理装置から自装置に予め対応付けられた文書処理装置の前記した文書データ蓄積手段による文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超える旨の報告があったときこれを前記した伝送路を介して受信する報告受信手段と、この報告受信手段の受信した報告を表示する報告表示手段とを備えたユーザ端末とを文書蓄積確認システムが具備する。
【0019】
また、本発明では、(イ)伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信ステップと、(ロ)文書データをプリントするプリントステップと、(ハ)前記した文書データ受信ステップで受信した文書データを前記したプリントステップでプリントするまで蓄積する文書データ蓄積ステップと、(ニ)この文書データ蓄積ステップで蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定ステップと、(ホ)外部装置から前記した伝送路を介して前記した文書データ蓄積ステップで蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記した伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告ステップと、(へ)前記した外部装置から前記した文書データ蓄積ステップによる自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信ステップと、(ト)この報告受信ステップで受信した報告を表示する報告表示ステップとを文書蓄積確認方法が具備する。
【0020】
更に本発明では、(イ)伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリンタでプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求ステップと、(ロ)この報告要求ステップによって要求した報告に基づいて取得した前記した文書処理装置ごとに蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記した伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出ステップとを文書蓄積確認方法が具備する。
【0021】
更にまた、本発明では、コンピュータに、文書蓄積確認プログラムとして、(イ)伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信処理と、(ロ)文書データをプリントするプリント処理と、(ハ)前記した文書データ受信処理で受信した文書データを前記したプリント処理でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積処理と、(ニ)この文書データ蓄積処理で蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定処理と、(ホ)外部装置から前記した伝送路を介して前記した文書データ蓄積処理で蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記した伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告処理と、(へ)前記した外部装置から前記した文書データ蓄積処理による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信処理と、(ト)この報告受信処理で受信した報告を表示する報告表示処理とを実行させることを特徴とする。
【0022】
また、本発明では、コンピュータに、文書蓄積確認プログラムとして、(イ)伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリンタでプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求処理と、(ロ)この報告要求処理によって要求した報告に基づいて取得した前記した文書処理装置ごとに蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記した伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように本発明によれば、伝送路を介して文書データを受信して蓄積した後にその文書データを取り出してプリントする文書処理装置が、外部装置から前記した伝送路を介して前記した文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データの蓄積時間をその外部装置に報告することにしている。そして、その外部装置から自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを表示するようにしている。このように、文書処理装置は自装置の文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が許容範囲を超えるような場合には外部装置側からその報告を受けるたびに報告内容を表示するので、ユーザが蓄積したままとなっている文書データを確実に把握することができる。しかも、専用の外部装置が文書データの蓄積時間を管理するので、文書処理装置が複数存在する場合にもこれらの文書処理装置側に管理の負担を掛けずに文書の管理を統一的に行うことができ、文書データの通信の確実性を高めることができる。
【0024】
また、本発明によれば文書管理装置が文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求すると共に、文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超える文書処理装置が存在する場合には予め指定した通信装置にその事実を報告することにした。これにより、文書処理装置のユーザはその文書処理装置で直接報告を受けることも、携帯端末等の他の通信端末を指定して報告を受けることもでき、文書データの送受信を行うユーザ同士で送受信の認識の不一致によるトラブルを軽減することができる。また、文書データの不着と勘違いすることによる無駄な通信の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の文書処理装置のクレーム対応図である。
【図2】本発明の文書管理装置のクレーム対応図である。
【図3】本発明の文書蓄積確認システムのクレーム対応図である。
【図4】本発明の他の文書蓄積確認システムのクレーム対応図である。
【図5】本発明の文書蓄積確認方法のクレーム対応図である。
【図6】本発明の他の文書蓄積確認方法のクレーム対応図である。
【図7】本発明の文書蓄積確認プログラムのクレーム対応図である。
【図8】本発明の他の文書蓄積確認プログラムのクレーム対応図である。
【図9】本発明の実施の形態による文書蓄積確認システムの構成の概要を表わしたシステム構成図である。
【図10】本実施の形態で使用するサーバの構成の概要を表わしたブロック図である。
【図11】本実施の形態における第1の複合機の構成の概要を表わしたブロック図である。
【図12】本実施の形態の文書蓄積確認システムで扱うユーザ情報の構成を表わした説明図である。
【図13】本実施の形態におけるユーザ蓄積文書管理情報の構成を表わした説明図である。
【図14】本実施の形態におけるユーザ画面設定情報の構成を表わした説明図である。
【図15】本実施の形態における装置情報の構成を表わした説明図である。
【図16】本実施の形態における蓄積文書情報の構成を表わした説明図である。
【図17】本実施の形態における文書情報の構成を表わした説明図である。
【図18】本実施の形態における装置状態取得情報の構成を表わした説明図である。
【図19】本実施の形態の画面設定取得情報の構成を表わした説明図である。
【図20】本実施の形態の各複合機とサーバとの間で行われる装置状態取得処理の様子を表わした説明図である。
【図21】本実施の形態のサーバ側の装置状態情報要求を受信した際の複合機の応答の様子を具体的に表わした流れ図である。
【図22】本実施の形態のサーバが各複合機から応答を受信した際の処理の様子を表わした流れ図である。
【図23】本実施の形態のユーザが複合機の入力装置を操作して蓄積文書情報の検索を行う際の処理の概要を表わした流れ図である。
【図24】ステップS462のユーザ認証後に複合機のユーザが画面設定取得情報をサーバに送信したときのサーバ側のこれに対応する処理を具体的に表わした流れ図である。
【図25】図24のステップS477で示したサーバ側における蓄積文書情報の検索処理を具体的に表わした流れ図である。
【図26】本実施の形態の複合機側のユーザが画面設定取得情報をサーバに要求する処理の概要を表わした流れ図である。
【図27】本発明の変形例における文書蓄積確認システムの構成の概要を表わしたシステム構成図である。
【図28】変形例における第1のユーザ端末の構成の概要を表わしたブロック図である。
【図29】変形例におけるユーザ蓄積文書管理情報の構成を表わしたブロック図である。
【図30】変形例におけるサーバのユーザ端末への通知処理の様子を表わした流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、本発明の文書処理装置のクレーム対応図を示したものである。本発明の文書処理装置10は、文書データ受信手段11と、プリント手段12と、文書データ蓄積手段13と、蓄積時間測定手段14と、蓄積文書データ報告手段15と、報告受信手段16と、報告表示手段17を備えている。ここで、文書データ受信手段11は、伝送路を介して文書データを受信する。プリント手段12は、文書データをプリントする。文書データ蓄積手段13は、文書データ受信手段11の受信した文書データをプリント手段12でプリントするまで蓄積する。蓄積時間測定手段14は、文書データ蓄積手段13の蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する。蓄積文書データ報告手段15は、外部装置から前記した伝送路を介して文書データ蓄積手段13に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記した伝送路を介して報告する。報告受信手段16は、前記した外部装置から文書データ蓄積手段13による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する。報告表示手段17は、報告受信手段16の受信した報告を表示する。
【0027】
図2は、本発明の文書管理装置のクレーム対応図を示したものである。本発明の文書管理装置20は、報告要求手段21と、報告送出手段22を備えている。ここで、報告要求手段21は、伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリント手段でプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する。報告送出手段22は、報告要求手段21によって要求した報告に基づいて取得した前記した文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記した伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する。
【0028】
図3は、本発明の文書蓄積確認システムのクレーム対応図を示したものである。本発明の文書蓄積確認システム30は、文書処理装置31と、文書管理装置32を備えている。ここで、文書処理装置31は、文書データ受信手段31aと、プリント手段31bと、文書データ蓄積手段31cと、蓄積時間測定手段31dと、蓄積文書データ報告手段31eと、報告受信手段31fと、報告表示手段31gを備える。ここで、文書データ受信手段31aは、伝送路を介して文書データを受信する。プリント手段31bは、文書データをプリントする。文書データ蓄積手段31cは、文書データ受信手段31aの受信した文書データをプリント手段31bでプリントするまで蓄積する。蓄積時間測定手段31dは、文書データ蓄積手段31cの蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する。蓄積文書データ報告手段31eは、外部装置から前記した伝送路を介して文書データ蓄積手段31cに蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記した伝送路を介して報告する。報告受信手段31fは、前記した外部装置から文書データ蓄積手段31cによる自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する。報告表示手段31gは、報告受信手段31fの受信した報告を表示する。文書管理装置32は、報告要求手段32aと、報告送出手段32bとを備えた前記した外部装置としての装置である。ここで報告要求手段32aは、前記した伝送路を介して前記した文書処理装置を定期的にアクセスして文書データ蓄積手段31cに蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する。報告送出手段32bは、報告要求手段32aによって要求した報告に基づいて取得した文書データ蓄積手段31cに蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記した伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する。
【0029】
図4は、本発明の他の文書蓄積確認システムのクレーム対応図を示したものである。本発明の他の文書蓄積確認システム40は、文書処理装置41と、文書管理装置42と、ユーザ端末43を備えている。ここで、文書処理装置41は、文書データ受信手段41aと、プリント手段41bと、文書データ蓄積手段41cと、蓄積時間測定手段41dと、蓄積文書データ報告手段41eとを備えている。文書データ受信手段41aは、伝送路を介して文書データを受信する。プリント手段41bは、文書データをプリントする。文書データ蓄積手段41cは、文書データ受信手段41aの受信した文書データをプリント手段41bでプリントするまで蓄積する。蓄積時間測定手段41dは、文書データ蓄積手段41cの蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する。蓄積文書データ報告手段41eは、外部装置から前記した伝送路を介して文書データ蓄積手段41cに蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記した伝送路を介して報告する。文書管理装置42は、報告要求手段42aと、報告送出手段42bとを備えた前記した外部装置としての装置である。ここで報告要求手段42aは、前記した外部装置として前記した伝送路を介して前記した文書管理装置を定期的にアクセスして前記した文書蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する。報告送出手段42bは、報告要求手段42aによって要求した報告に基づいて取得した文書データ蓄積手段41cに蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記した伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する。ユーザ端末43は、報告受信手段43aと、報告表示手段43bとを備えている。ここで報告受信手段43aは、文書管理装置42から自装置に予め対応付けられた文書処理装置の文書データ蓄積手段41cによる文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超える旨の報告があったときこれを前記した伝送路を介して受信する。報告表示手段43bは、報告受信手段43aの受信した報告を表示する。
【0030】
図5は、本発明の文書蓄積確認方法のクレーム対応図を示したものである。本発明の文書蓄積確認方法50は、文書データ受信ステップ51と、プリントステップ52と、文書データ蓄積ステップ53と、蓄積時間測定ステップ54と、蓄積文書データ報告ステップ55と、報告受信ステップ56と、報告表示ステップ57を備えている。ここで、文書データ受信ステップ51では、伝送路を介して文書データを受信する。プリントステップ52では、文書データをプリントする。文書データ蓄積ステップ53では、文書データ受信ステップ51で受信した文書データをプリントステップ52でプリントするまで蓄積する。蓄積時間測定ステップ54では、文書データ蓄積ステップ53で蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する。蓄積文書データ報告ステップ55では、外部装置から前記した伝送路を介して文書データ蓄積ステップ53で蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記した伝送路を介して報告する。報告受信ステップ56では、前記した外部装置から文書データ蓄積ステップ53による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する。報告表示ステップ57では、報告受信ステップ56で受信した報告を表示する。
【0031】
図6は、本発明の他の文書蓄積確認方法のクレーム対応図を示したものである。本発明の他の文書蓄積確認方法60は、報告要求ステップ61と、報告送出ステップ62を備えている。ここで、報告要求ステップ61では、伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリンタでプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する。報告送出ステップ62では、報告要求ステップ61によって要求した報告に基づいて取得した前記した文書処理装置ごとに蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記した伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する。
【0032】
図7は、本発明の文書蓄積確認プログラムのクレーム対応図を示したものである。本発明の文書蓄積確認プログラム70は、コンピュータに、文書データ受信処理71と、プリント処理72と、文書データ蓄積処理73と、蓄積時間測定処理74と、蓄積文書データ報告処理75と、報告受信処理76と、報告表示処理77を実行させるようにしている。ここで、文書データ受信処理71では、伝送路を介して文書データを受信する。プリント処理72では、文書データをプリントする。文書データ蓄積処理73では、文書データ受信処理71で受信した文書データをプリント処理72でプリントするまで蓄積する。蓄積時間測定処理74では、文書データ蓄積処理73で蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する。蓄積文書データ報告処理75では、外部装置から前記した伝送路を介して文書データ蓄積処理73で蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記した伝送路を介して報告する。報告受信処理76では、前記した外部装置から文書データ蓄積処理73による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する。報告表示処理77では、報告受信処理76で受信した報告を表示する。
【0033】
図8は、本発明の他の文書蓄積確認プログラムのクレーム対応図を示したものである。本発明の他の文書蓄積確認プログラム80は、コンピュータに、報告要求処理81と、報告送出処理82を実行させるようにしている。ここで、報告要求処理81では、伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリンタでプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する。報告送出処理82では、報告要求処理81によって要求した報告に基づいて取得した前記した文書処理装置ごとに蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記した伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する。
【0034】
<発明の実施の形態>
【0035】
次に本発明の実施の形態を説明する。
【0036】
図9は、本発明の実施の形態による文書蓄積確認システムの構成の概要を表わしたものである。本実施の形態の文書蓄積確認システム100は、インターネット101に接続されたサーバ102および第1〜第Mのファクシミリ複合機(以下、単に複合機という。)1031〜103Mから構成されている。
【0037】
第1〜第Mの複合機1031〜103Mは、インターネット101を使用して相互にファクシミリ通信を行うことができる。サーバ102は、一定時間間隔を置いて、文書蓄積確認システム100に配置された第1〜第Mの複合機1031〜103Mの蓄積文書情報を取得するようになっている。第1〜第Mの複合機1031〜103Mは、サーバ102の収集した蓄積文書情報を基にして文書情報が第1〜第Mの複合機1031〜103Mのそれぞれにどれだけの時間蓄積されているかをそれぞれ表示できるようになっている。
【0038】
図10は、本実施の形態で使用するサーバの構成の概要を表わしたものである。図9と共に説明する。
【0039】
サーバ102は、CPU(Central Processing Unit)111と、このCPU111が実行する制御プログラムを格納した記憶媒体112を備えた制御装置113を有している。制御装置113は、各種のデータを格納する記憶装置114および図9に示したインターネット101を介して他の装置と通信を行うネットワーク通信装置115と接続している。
【0040】
ここで制御装置113は、第1〜第Mの複合機1031〜103Mの文書データの蓄積状態を把握するために、ネットワーク通信装置115を使用して装置状態取得情報121の送信を第1〜第Mの複合機1031〜103Mに要求するようになっている。制御装置113は取得した装置状態取得情報121から蓄積文書情報122を抽出して、これを記憶装置114に格納する。また、制御装置113は、第1〜第Mの複合機1031〜103Mのいずれかから認証(ログイン・ログアウト)要求があると、認証処理を行う。更に制御装置113は、第1〜第Mの複合機1031〜103Mのいずれかからユーザの所望する画面をこれらの装置で表示するための画面設定取得情報123の要求があると、この画面設定取得情報123を生成して要求のあった装置に対してネットワーク通信装置115を介して送出するようになっている。
【0041】
記憶装置114は、後に詳細に説明するユーザ情報、ユーザ蓄積文書管理情報、ユーザ画面設定情報、装置情報および蓄積文書情報を記憶する装置である。ネットワーク通信装置115は、インターネット101に接続された第1〜第Mの複合機1031〜103Mとの間で装置状態取得情報121や画面設定取得情報123を通信する。また、認証の際に認証(ログイン・ログアウト)情報を送受信する。
【0042】
図11は、第1の複合機の構成の概要を表わしたものである。図9に示した第2〜第Mの複合機1032〜103Mも第1の複合機1031と実質的に同一の構成となっている。そこで第2〜第Mの複合機1032〜103M(ただし、図9で第Mの複合機103M以外は図示を省略。)については、図11に示す第1の複合機1031の構成を適宜読み替えて使用するものとし、これらの図示および説明は省略する。図9と共に説明する。
【0043】
第1の複合機1031は、CPU131と、このCPU131が実行する制御プログラムを格納した記憶媒体132を備えた制御装置133を有している。制御装置133は、テンキー等の入力装置134と、液晶ディスプレイや有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイからなる表示装置135と、各種のデータを格納する記憶装置136と、インターネット101を介して他の装置と通信を行うネットワーク通信装置137と接続している。
【0044】
第1の複合機1031で入力装置134は、ユーザが認証処理を行うために入力操作を行うと、その操作内容を検出して制御装置133に通知する。制御装置133は、ネットワーク通信装置137を介して既に説明した装置状態取得情報121をサーバ102に送信したり、サーバ102から画面設定取得情報123を受信する。表示装置135は受信した画面設定取得情報123を基にしてファクシミリ通信の相手先の表示を行う。
【0045】
図12は、本実施の形態の文書蓄積確認システムで扱うユーザ情報の構成を表わしたものである。ユーザ情報151とは、図9に示した第1〜第Mの複合機1031〜103Mのそれぞれのユーザ(複合機)を表わす情報である。第1〜第Mの複合機1031〜103Mは、それぞれ1つずつのユーザ情報151を有するようになっている。
【0046】
ユーザ情報151は、社員名などのユーザ名152、ユーザに対して通知が可能なメールアドレス153、ユーザID(identification)、社員番号などのユーザを特定するためのユーザ識別子154等の情報から構成される。また、ユーザ情報151は、図10に示したサーバ102の記憶装置114に予め格納しているものとし、1ユーザに対して唯一の情報である。
【0047】
図13は、ユーザ蓄積文書管理情報の構成を表わしたものである。ユーザ蓄積文書管理情報161は、ユーザ識別子162と送信者宛通知設定情報163等の情報から構成されている。ユーザ識別子162は、ユーザを特定するための情報である。送信者宛通知設定情報163は、文書情報が複合機103(図9)に蓄積されている場合に、その文書情報の送信者への通知を、その文書情報の受信者が有効にするか否かを設定する情報である。たとえば意図しない送信者から文書情報を受信したような場合、文書情報を受信したユーザは送信者宛通知設定情報163を「通知しない」と設定することでその送信者への通知を無効にすることができる。ユーザ蓄積文書管理情報161は、図10に示したサーバ102の記憶装置114に予め記憶されているものとし、1ユーザに対して唯一の情報となっている。
【0048】
図14は、ユーザ画面設定情報の構成を表わしたものである。ユーザ画面設定情報171は、ユーザ識別子172、図11に示す表示装置135に表示可能な相手先をワンタッチキーで識別するためのキー番号173、(送信)相手先情報174から構成される。このユーザ画面設定情報171は、予め図10に示したサーバ102の記憶装置114に記憶されているものとする。
【0049】
ユーザ画面設定情報171には、倍率、カラー、濃度などのパラメータからなる画質設定用パラメータ175と、相手先数176や送信ファイル形式等のパラメータからなる送信設定用パラメータ177を含んでいる。また、相手先情報174は、相手先ユーザを示すユーザ識別子181、相手先にて蓄積されている文書の有無を示す蓄積有無情報182、相手先にて蓄積されている文書の蓄積時間を示す蓄積時間情報183等の情報から構成される。相手先情報174は同時に送信可能な相手先数分の情報を持つことができるものとする。
【0050】
図15は、装置情報の構成を表わしたものである。装置情報191は、装置タイプ、装置シリアル番号、システム上の複合機を識別するための装置識別子(IP(Internet Protocol)アドレス等の識別子)192等の情報から構成される。また、装置情報191は、図10に示したサーバ102の記憶装置114に予め格納されているものとし、図9に示した文書蓄積確認システム100上の第1〜第Mの複合機1031〜103Mの台数分の情報を持つことができるものとする。
【0051】
図16は、蓄積文書情報の構成を表わしたものである。蓄積文書情報201は、装置識別子202、文書情報を識別するための文書識別子203、文書情報の受信者を示すユーザ識別コードである受信者情報204、文書情報の送信者を示すユーザ識別コードである送信者情報205、図9に示す複合機103に文書情報が蓄積されている時間を示す蓄積時間情報206から構成されている。
【0052】
図17は、文書情報の構成を表わしたものである。文書情報211は、図9に示す文書蓄積確認システム100上の蓄積文書を特定するための文書識別子212と、文書データ213と、文書情報211の受信者を示すユーザ識別子である受信者情報214と文書情報211の送信者を示すユーザ識別子である送信者情報215とから構成されている。一例として、図9に示す第1の複合機1031を送信側の装置とし、第Mの複合機103Mを受信側の装置とする。この場合、文書情報211は第Mの複合機103Mの記憶装置136(図11参照)に予め記憶してあるものとする。
【0053】
図18は、装置状態取得情報の構成を表わしたものである。装置状態取得情報121は、装置状態取得の要求が正常状態あるいは異常状態で応答されたことを示す応答コード222と、文書情報211のフォーマットに従う文書情報223から構成されている。
【0054】
図19は、画面設定取得情報の構成を表わしたものである。画面設定取得情報231は、要求が正常あるいは異常で応答されたことを示す応答コード232と、ユーザ画面設定情報171のフォーマットに従うユーザ画面設定情報233から構成されている。
【0055】
<文書蓄積確認システムの動作>
【0056】
図9に示す文書蓄積確認システム100で、たとえば図11に示す第1の複合機1031はファクシミリ通信で文書データを受信したとき、これを図示しないプリンタで直ちにプリントアウトせず、記憶装置136に一時的に格納するようになっている。サーバ102は装置状態取得情報121の送信を第1〜第Mの複合機1031〜103Mに対して要求し取得することで、これら第1〜第Mの複合機1031〜103Mの受信状況を把握するようになっている。
【0057】
図20は、一例として各複合機とサーバとの間で行われるこのような装置状態取得処理の様子を表わしたものである。ここでは図9における第1〜第Mの複合機1031〜103Mのうちの第1および第Mの複合機1031、103Mを例示して説明を行う。図9〜図11と共に説明する。
【0058】
サーバ102は文書蓄積確認システム100が起動すると、まず第1の複合機1031に対して装置状態情報要求301−1を行って(ステップS401−1)、第1の複合機1031からの応答として装置状態取得情報121−1を得る(ステップS402−1)。以下同様にして図示しない第2〜第M−1の複合機1032〜103M-1に対してサーバ102は同様の要求を行って応答を受信し、最後に第Mの複合機103Mに対して装置状態情報要求301−Mを行って(ステップS401−M)、第Mの複合機103Mからの応答として装置状態取得情報121−Mを得る(ステップS402−M)。
【0059】
このようにしてサーバ102は第1〜第Mの複合機1031〜103Mから装置状態取得情報121−1〜121−Mを取得したら記憶装置114にこれらを格納する。以上の処理は、予め定めた所定時間が経過するたびにサーバ102が繰り返し、装置状態取得情報121−1〜121−Mが最新の状態に更新されていくことになる。
【0060】
図21は、サーバ側の装置状態情報要求を受信した際の複合機の応答の様子を具体的に表わしたものである。ここでは図11に示した第1の複合機1031が応答する場合を例に挙げて図9、図11および図18と共に説明する。
【0061】
第1の複合機1031の制御装置133は、ネットワーク通信装置137がサーバ102から受信した装置状態情報要求301−1を送信してくるのを待機している(ステップS421)。装置状態情報要求301−1を受信すると、第1の複合機1031の制御装置133は要求パラメータが正常であるかをチェックする(ステップS422)。その結果、要求パラメータに異常があれば(N)、応答コード222を「異常」(パラメータ異常)とした装置状態取得情報121−1をサーバ102へ送信して(ステップS423)、ステップS421に戻り(リターン)、次のタイミングによる装置状態情報要求301−1の受信を待機する。
【0062】
ステップS422で要求パラメータを正常であると判別した場合(Y)、制御装置133は第1の複合機1031の記憶装置136に文書情報211(図17)があるかを判別するための検索を行う(ステップS424)。この結果、制御装置133が第1の複合機1031の記憶装置136に文書情報211があると判別した場合には(ステップS425:Y)、応答コード222(図18)を正常として、文書情報211(図17)を文書情報223(図18)とした装置状態取得情報121を生成する(ステップS426)。そして、この「正常」を示す装置状態取得情報121−1をサーバ102へ送信して(ステップS427)、ステップS421に戻り(リターン)、次のタイミングによる装置状態情報要求301−1の受信を待機する。
【0063】
また、ステップS425で第1の複合機1031の記憶装置136に文書情報211がないと判別した場合(N)、第1の複合機1031の制御装置133は図18に示す装置状態取得情報121の応答コード222を該当なしとする。そして、この「該当なし」を示す装置状態取得情報121−1をサーバ102へ送信して(ステップS428)、ステップS421に戻り(リターン)、次のタイミングによる装置状態情報要求301−1の受信を待機する。
【0064】
図22は、サーバが各複合機から応答を受信した際の処理の様子を表わしたものである。図20で説明したように図9に示すサーバ102は第1〜第Mの複合機1031〜103Mから装置状態取得情報121−1〜121−Mを順に受信するが、ここでは第1の複合機1031からの装置状態取得情報121−1の受信を例に挙げて説明を行う。図9および図10と共に説明する。
【0065】
サーバ102の制御装置113は、ネットワーク通信装置115を介して第1の複合機1031から装置状態取得情報121−1が受信されるのを待機している(ステップS441)。装置状態取得情報121−1が受信されたら(Y)、制御装置113は図18に示した応答コード222が正常であるかをチェックする(ステップS442)。
【0066】
応答コード222が正常な場合とは、第1の複合機1031の記憶装置136に文書情報211がある場合である。そこでこの場合には(ステップS442:Y)、サーバ102側で蓄積文書保持処理を行う。すなわち、図16に示した蓄積文書情報201における文書識別子203と、文書情報223(図18)における文書識別子212(図17)が一致するレコードが存在するかを検索して判別する(ステップS443)。その結果、一致するレコードが存在すれば(Y)、蓄積時間情報206(図16)を一定時間分だけ加算する(ステップS444)。そして、蓄積文書情報201を記憶装置114に保持して(ステップS445)、第1の複合機1031からの装置状態取得情報121−1の受信に伴う処理を終了する(エンド)。
【0067】
一方、ステップS443で一致するレコードが存在しないと判別した場合(N)、サーバ102の制御装置113は一致するレコードがないので、新たに文書識別子203を採番して、蓄積文書情報201(図16)を生成する(ステップS446)。このとき、制御装置113は生成した蓄積文書情報201の装置識別子202(図16)を装置情報191(図15)の装置識別子192とし、受信者情報204(図16)を文書情報223(図18)の受信者情報214(図17)、送信者情報205(図16)を文書情報223(図18)の送信者情報215(図17)、蓄積時間情報206(図16)を「0」等の初期値とする処理も行う。その後、生成した蓄積文書情報201を記憶装置114に保持して(ステップS445)、第1の複合機1031からの装置状態取得情報121−1の受信に伴う処理を終了する(エンド)。
【0068】
また、ステップS442で図18に示した応答コード222が正常以外のものであると判別した場合(N)、サーバ102の制御装置113は何ら処理を行うことなく、第1の複合機1031からの装置状態取得情報121−1の受信に伴う処理を終了する(エンド)。
【0069】
以上のようにしてサーバ102は第1〜第Mの複合機1031〜103Mから装置状態取得情報121−1〜121−Mを順次サイクリックに出力して、記憶装置114(図10)に最新の蓄積文書情報201(図16)を保持することになる。
【0070】
図23は、ユーザが複合機の入力装置を操作して蓄積文書情報の検索を行う際の処理の概要を表わしたものである。図23では、一例として第1の複合機1031とサーバ102の間の処理を示しているが、第2〜第Mの複合機1032〜103Mとサーバ102の間の処理についても同様である。図9および図11と共に説明する。
【0071】
まず、ユーザは入力装置134を操作して、第1の複合機1031からサーバ102へログイン要求を行う(ステップS461)。このとき、たとえばHTTP(Hypertext Transfer Protocol)というプロトコルにSSL(Secure Sockets Layer)によるデータの暗号化機能を付加したプロトコルを使用してログイン要求が行われる。
【0072】
サーバ102はログイン要求が行われたらユーザ認証を行って、認証結果を第1の複合機1031に応答する(ステップS462)。認証が成功したら、ユーザは入力装置134を操作して、画面設定取得情報231(図19)を要求する(ステップS463)。この際も、一例としてHTTP(S)というプロトコルが使用される。
【0073】
サーバ102は、要求したパラメータをチェックして、画面設定取得情報231(図19)を第1の複合機1031へ送信する(ステップS464)。これにより、ユーザは第1の複合機1031を操作して、サーバ102と通信することで、第2〜第Mの複合機1032〜103Mのうちの必要な装置についての情報を得ることができる。この後、入力装置134に対してユーザがログアウトのための操作を行うか、もしくはユーザが長時間入力をしないことによって、第1の複合機1031はサーバ102へログアウトの要求を出す(ステップS465)。この際も、一例としてHTTP(S)というプロトコルが使用される。この要求を受信したサーバ102は、ログアウトを行う(ステップS466)。
【0074】
図24は、図23を用いて概要を説明した処理のうちでステップS462のユーザ認証後に複合機のユーザが画面設定取得情報をサーバに要求したときのサーバ側のこれに対応する処理を具体的に表わしたものである。ここでは第1の複合機1031のユーザが、自分の送信した文書情報が相手先の複合機に蓄積されているかの確認を行うためにサーバ102に画面設定取得情報を要求したものとして説明を行う。図9〜図11と共に説明する。
【0075】
サーバ102の制御装置113は、ネットワーク通信装置115を介して第1〜第Mの複合機1031〜103Mのいずれかから画面設定取得情報が送信されるのを待機している(ステップS471)。この例で第1の複合機1031から送られてきた画面設定取得情報がサーバ102側で受信されると(Y)、制御装置113は要求したパラメータが正常であるかをチェックする(ステップS472)。要求したパラメータに異常があれば(N)、応答コード232(図19)を異常(パラメータ異常)とした画面設定取得情報231を第1の複合機1031に送出して(ステップS473)、ステップS471の処理を待機する状態に戻る(リターン)。この場合、第1の複合機1031ではその表示装置135に所定のエラー表示が行われることになる。
【0076】
第1の複合機1031の要求したパラメータを正常であると判別した場合(ステップS472:Y)、サーバ102の制御装置113は認証が成功した第1の複合機1031のユーザに対応した画面情報検索を行うことになる(ステップS474)。この結果として、図14に示したユーザ識別子172とキー番号173が一致するユーザ画面設定情報171が存在するかを判別する(ステップS475)。このようなレコードとしてのユーザ画面設定情報171が存在しなかった場合には(N)、応答コード232を正常(該当なし)とした画面設定取得情報231を第1の複合機1031に送出して(ステップS476)、ステップS471の処理を待機する状態に戻る(リターン)。
【0077】
ステップS475で制御装置113が一致するユーザ画面設定情報171があると判別した場合には(Y)、相手先情報174の蓄積文書情報の検索が行われる(ステップS477)。検索が終了すると、サーバ102の制御装置113は応答コード232(図19)を正常とし、蓄積文書情報検索を行った結果をユーザ画面設定情報233(図19)とした画面設定取得情報231を第1の複合機1031に送出して(ステップS478)、ステップS471の処理を待機する状態に戻ることになる(リターン)。以上のステップS478あるいはステップS476による応答が行われた場合、これを受信した第1の複合機1031のユーザは、蓄積文書情報の検索結果の表示を表示装置135で確認することができる。
【0078】
図25は、図24のステップS477で示したサーバ側における蓄積文書情報の検索処理を具体的に表わしたものである。図9および図10と共に説明する。
【0079】
サーバ102の制御装置113は、図14の相手先情報174に対応する相手先番号を初期値である「1」に設定し(ステップS481)、受信者(相手先)の識別コードを取得する(ステップS482)。そして、相手先情報174の相手先ユーザ識別子181が示すユーザに対応するユーザ蓄積文書管理情報161(図13)の送信者宛通知設定情報163(図13)が「有効」に設定されているかをチェックする(ステップS483)。
【0080】
送信者宛通知設定情報163が「有効」に設定されている場合には(ステップS483:Y)、検索を行うことができる。したがって、制御装置113は蓄積文書情報201(図16)から、受信者情報204(図16)とユーザ画面設定情報171の相手先ユーザ識別子181とが一致するレコードを検索し、得られたレコード結果から更に、送信者情報205(図16)と認証ユーザの識別子が一致するレコードを検索する(ステップS484)。一致するレコードが存在した場合には(ステップS485:Y)、蓄積時間情報183(図14)を蓄積時間情報206(図16)とし(ステップS486)、蓄積有無情報182(図14)を「蓄積文書あり」とする(ステップS487)。そして、現在の相手先番号が最大値に到達していなければ(ステップS488:N)、相手先番号を「1」だけ加算して(ステップS489)、処理をステップS482に進める。
【0081】
制御装置113がステップS485で一致するレコードがないと判別した場合には(N)、ステップS486の処理を省略してステップS487の処理に進み、「蓄積文書なし」の設定を行う。ステップS483で送信者宛通知設定情報163が無効であると制御装置113が判別した場合にも(N)、同様にステップS487に進んで「蓄積文書なし」の設定を行うことになる。
【0082】
このようにして相手先番号を「1」ずつカウントアップしてステップS482〜ステップS487の処理を行った結果、相手先数176(図14)で設定されている相手先番号の最大値までの処理が終了したら(ステップS488:Y)、この時点で蓄積文書情報の検索処理が終了する(エンド)。
【0083】
図26は、複合機側のユーザが画面設定取得情報をサーバに要求する処理の概要を表わしたものである。ここでは第1の複合機1031を例にとって説明を行う。図9および図11と共に説明する。
【0084】
第1の複合機1031では、表示装置135に表示可能な相手先をワンタッチキーで識別するためのキー番号173(図14)を初期値としての「1」に設定する(ステップS501)。そして、画面設定取得情報231(図19)の要求をサーバ102に送信する(ステップS502)。この後、第1の複合機1031は、図24で説明したサーバ102側の処理の結果としてステップS473、ステップS476あるいはステップS478による画面設定取得情報231の応答が第1の複合機1031で受信されるのを待機する(ステップS503)。
【0085】
第1の複合機1031の制御装置133は、画面設定取得情報231を受信すると(ステップS503:Y)、その応答コード232(図19)が「正常」であるかをチェックする(ステップS504)。図24のステップS478による応答として、ユーザ画面キー情報取得応答が「正常」であれば(Y)、ユーザ画面設定情報171を記憶装置136に記憶する(ステップS505)。そして、そのときのキー番号173(図14)が最大値に到達していなければ(ステップS506:N)、キー番号173を1つ分増加させる(ステップS507)。そして、ステップS502の処理に進んでサーバ102に対して画面設定取得情報231を再度要求することになる。
【0086】
一方、ステップS504で応答コード232(図19)が「正常」ではないと判別した場合、応答コード232が図24のステップS476による応答としての「該当なし」であるかどうかを制御装置133が判別する(ステップS508)。制御装置133が「該当なし」であると判別した場合には(Y)、ステップS505の処理は行わず、ステップS503以降の処理に進む。
【0087】
ステップS508の処理で制御装置133が「該当なし」でないと判別した場合とは、図24のステップS473で応答コード232(図19)を異常(パラメータ異常)と判別した場合である。この場合(ステップS508:N)、制御装置133は表示装置135に画面設定取得が失敗したことを示す所定のエラー表示を行って(ステップS509)、図26による処理を終了する(エンド)。
【0088】
ステップS507の処理でキー番号が最大値に達してステップS503以降の処理が行われ、それ以上のキー番号の加算が不要になると(ステップS506:Y)、制御装置133はステップS505で記憶したユーザ画面設定情報171を読み出して表示装置135に表示して(ステップS510)、図26による処理を終了する(エンド)。なお、図23でも説明したように第1の複合機1031等の入力操作側のユーザが長時間入力をしない場合、その複合機103はサーバ102へ要求を出して、ログアウトを行うことで処理を終了する。
【0089】
以上説明したように第1の複合機1031のユーザが入力装置134(図11)を操作することで、表示装置135にファクシミリ通信の受信側の複合機についての表示が行われる。この際にユーザ画面設定情報171(図14)の蓄積有無情報182が「蓄積文書有り」である場合には、蓄積時間情報183と蓄積文書がある旨の表示が受信の行われた複合機103について行われることになる。
【0090】
このように本実施の形態によれば、文書情報を蓄積する第1〜第Mの複合機1031〜103Mが、ユーザ情報を管理するサーバ102と、インターネット101等のネットワークを介して接続されている。そして、サーバ102は一定時間間隔で、文書蓄積確認システム100上の各複合機1031〜103Mの蓄積文書情報を取得するように構成されている。これにより、サーバ102が管理する蓄積文書情報を基にして、第1〜第Mの複合機1031〜103Mのそれぞれについて文書情報の蓄積時間が分析されるので、第1〜第Mの複合機1031〜103Mのユーザは自装置の表示装置135を通じて通知を受けることができる。
【0091】
このように、本実施の形態によれば、ファクシミリ通信の送信側のユーザは受信側のユーザに対して効率的に、確実性をもって送信した文書のその後の処理に対処することができる。この結果、受信側のユーザが蓄積文書があるという通知を見逃したり、忘れてしまい、文書情報を蓄積したまま放置する可能性を減少させることができる。
【0092】
また、本実施の形態によれば、文書情報を受信したユーザが、文書情報の送信者に対して通知を行うかどうかを設定することができる。これにより、文書情報を受信したユーザが、意図しない送信者から文書情報を受信していた場合には、この文書の処理に関する通知を行わないことが可能である。
【0093】
<発明の変形可能性>
【0094】
図27は、本発明の変形例における文書蓄積確認システムの構成の概要を表わしたものである。この変形例の文書蓄積確認システム100Aは、インターネット101に接続されたサーバ102A、第1〜第Mの複合機1031〜103Mおよび第1〜第Mのユーザ端末6011〜601Mから構成されている。また、この変形例のサーバ102Aについては、図10に示したサーバ102を適宜サーバ102Aと読み替えて説明を行うことにする。この際に制御装置113は、制御装置113Aに、また記憶装置114は記憶装置114Aに読み替える。
【0095】
第1〜第Mの複合機1031〜103Mは、先の実施の形態と同様にインターネット101を使用して相互にファクシミリ通信を行うことができる。第1〜第Mのユーザ端末6011〜601Mは、第1〜第Mの複合機1031〜103Mのそれぞれ対応したユーザが所持する端末である。これら第1〜第Mのユーザ端末6011〜601Mは、インターネットに直接接続されるパーソナルコンピュータ等の通信端末であってもよいし、図示しない携帯通信網や無線基地局を介してサーバ102Aと通信可能な携帯電話機等の無線端末であってもよい。
【0096】
文書蓄積確認システム100Aでサーバ102Aは先の実施の形態のサーバ102と同様に一定時間間隔を置いて、文書蓄積確認システム100Aに配置された第1〜第Mの複合機1031〜103Mの蓄積文書情報を取得する機能を備えている。変形例のサーバ102Aの場合には、第1〜第Mの複合機1031〜103Mのそれぞれについて文書情報が一定時間以上蓄積された場合に、対応する第1〜第Mのユーザ端末6011〜601Mに電子メール等の通信手段を用いて通知を行うようになっている。ただし、サーバ102Aは送信者宛の通知設定と受信者宛の通知設定をそれぞれチェックして、これらが「有効」となっている宛先に通知を行うようになっている。
【0097】
図28は、この変形例における第1のユーザ端末の構成の概要を表わしたものである。第2〜第Mのユーザ端末6012〜601M(ただし、図27で第Mのユーザ端末601M以外は図示を省略。)も第1のユーザ端末6011と実質的に同一の構成となっている。このため、第2〜第Mのユーザ端末6012〜601Mについての図示および説明は省略する。図27と共に説明する。
【0098】
第1のユーザ端末6011は、CPU611と、このCPU611が実行する制御プログラムを格納した記憶媒体612を備えた制御装置613を有している。制御装置613は、テンキー等の入力装置614と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイからなる表示装置615と、各種のデータを格納する記憶装置616と、インターネット101を介して他の装置と通信を行うネットワーク通信装置617および端末独自機能部618を接続している。
【0099】
ここで制御装置613は、サーバ102Aから通知される第1〜第Mの複合機1031〜103Mに関する通知情報をネットワーク通信装置617を介して受信して記憶装置616に記憶したり、表示装置615に表示する制御を行う。端末独自機能部618は、それぞれの端末独自の機能部である。たとえば第1のユーザ端末6011が携帯電話機であるとすると、電子メールの送受信機能や通話機能がこの端末独自機能部618で実現される。ユーザ端末601によっては、端末独自機能部618がカメラ機能やテレビジョンの受信機能を備える場合もある。
【0100】
図29は、図13に対応するもので、この変形例によるユーザ蓄積文書管理情報の構成を表わしたものである。ユーザ蓄積文書管理情報161Aを構成する情報としては、ユーザ識別子162Aおよび送信者宛通知設定情報163の他に受信者宛通知設定情報621が新たに設けられている。
【0101】
ユーザ蓄積文書管理情報161Aは、サーバ102Aの記憶装置114Aに予め記憶されているものとし、1ユーザに対して唯一の情報である。受信者宛通知設定情報621は、文書情報をファクシミリで受信した側への通知の有無を設定する情報である。この受信者宛通知設定情報621を「通知しない」と設定することで、文書情報を受信した側への通知を無効にすることができる。受信者宛通知設定情報621を「通知する」と設定すれば、該当する複合機103に長時間蓄積されている文書情報がある場合、蓄積を行っているその複合機103のユーザ端末601に対してサーバ102Aが警告の通知を発送することになる。
【0102】
図30は、この変形例におけるサーバのユーザ端末への通知処理の様子を表わしたものである。図10および図27〜図29と共に説明を行う。
【0103】
変形例のサーバ102Aも第1〜第Mの複合機1031〜103Mに対して所定の時間間隔でこれらのプリントアウトしていない蓄積状態の文書情報の存在をチェックしている。この蓄積状態の文書情報の存在のチェックの時間間隔と同一あるいはこれよりも長い他の時間間隔でサーバ102Aは第1〜第Mのユーザ端末6011〜601Mに対する通知処理を行うようになっている。
【0104】
制御装置113Aは第1〜第Mのユーザ端末6011〜601Mに対する通知処理を行う時機が到来すると(ステップS701:Y)、記憶装置114Aに蓄積されている各文書の蓄積文書情報201(図16)をそれぞれ特定するパラメータBを初期値である「1」に設定する(ステップS702)。そして、B番目の「文書B」の蓄積文書情報201についての蓄積時間情報206(図16)が許容範囲の上限としての時間t1以上となっているかを判別する(ステップS702)。
【0105】
その「文書B」の蓄積文書情報201が時間t1未満である場合には(ステップS703:N)、該当する文書情報の送信または受信を行った複合機103のユーザのユーザ端末601に対して通知を行う必要がない。そこで、この場合にはパラメータBが記憶装置114Aに蓄積されている蓄積文書情報201の数の最大値になっているかを判別する(ステップS704)。この例の場合には、ステップS702でパラメータBが「1」となっている。したがって、記憶装置114Aに蓄積されている蓄積文書情報201の数が「2」以上であれば、まだ蓄積文書情報201の数の最大値になっていない。このような場合には(N)、パラメータBが「1」だけ加算されて(ステップS705)、ステップS703に処理が進む。
【0106】
一方、ステップS703で「文書B」を時間t1以上蓄積していた場合(Y)、制御装置113Aはその「文書B」の受信者情報204(図16)が記憶装置114Aに記憶されているユーザ識別子162Aと一致するユーザ蓄積文書管理情報161Aを検索する(ステップS706)。そして、制御装置113Aは検索したユーザ蓄積文書管理情報161Aの受信宛通知設定情報621が「有効」に設定されているか否かを判別する(ステップS707)。
【0107】
受信者宛通知設定情報621が「有効」に設定されている場合には(Y)、受信宛通知情報を生成して、これを受信を行った複合機103に対応する第1〜第Mのユーザ端末6011〜601Mのうちの該当するユーザ情報151(図12)のメールアドレス153に対して送信する(ステップS708)。
【0108】
ステップS708でメールアドレス153への送信が行われた後、ステップS709で制御装置113Aは、ステップS706で検索したユーザ蓄積文書管理情報161Aにおける送信者宛通知設定情報163を抽出する。なお、受信者宛通知設定情報621が「有効」に設定されていない場合には(ステップS707:N)、ステップS708の処理を行わずにステップS709に進む。そしてこの後、この送信者宛通知設定情報163が「有効」に設定されているか否かを判別する(ステップS710)。送信者宛通知設定情報163が「有効」に設定されている場合には(Y)、送信者宛通知情報を生成して、これを送信を行った複合機103に対応する第1〜第Mのユーザ端末6011〜601Mのうちの該当するユーザ情報151(図12)のメールアドレス153に対して送信する(ステップS711)。この後、ステップS704に進む。送信者宛通知設定情報163が「有効」に設定されていない場合には(ステップS710:N)、ステップS711の処理を行わずにステップS704に進むことになる。ステップS704でパラメータBが蓄積文書情報201の数の最大値になると(Y)、一連の処理を終了する(エンド)。
【0109】
図30の処理では、第1〜第Mの複合機1031〜103Mが文書を受信してプリントアウトせずに蓄積しているとき、文書の送信側のユーザに通知を開始するまでの待ち時間の最小値と、文書の受信側のユーザに通知を開始するまでの待ち時間の最小値を共に時間t1とした(ステップS703)。しかしながら、文書の送信側と受信側では通知までに要する時間の概念が異なっている場合も多い。このような場合には、送信側と受信側でユーザ端末601に通知する最短時間を異なった値に設定するようにすればよい。
【0110】
以上説明した変形例の文書蓄積確認システム100Aによれば、先の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、この変形例の文書蓄積確認システム100Aでは、実施の形態と異なり第1〜第Mのユーザ端末6011〜601Mに対して蓄積文書に関する通知が行われる。したがって、ユーザは第1〜第Mの複合機1031〜103Mの存在する場所に張り付いていなくても送受信した文書の管理を行うことができる。また、送信したはずの文書がどの程度の時間放置されているかを送信者が知ることができるので、その時間に応じて受信者に対して確認を促したり、しばらく様子を見るといった次の行動のための判断材料とすることができる。
【0111】
なお、以上説明した実施の形態および変形例では、文書をファクシミリについての複合機が処理する場合を説明したが、名称の如何を問わず、文書を相手がプリントするのを前提に相手先に送信するあらゆる場合に本発明が適用されることは当然である。また、サーバから文書の送受信者に通知する手法も、電子的な通信技術を使用したあらゆる手法が適用可能であることは当然である。通信に使用するネットワークや伝送路もインターネットに限るものではない。
【0112】
以上説明した実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0113】
(付記1)
伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信手段と、
文書データをプリントするプリント手段と、
前記文書データ受信手段の受信した文書データを前記プリント手段でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積手段と、
この文書データ蓄積手段の蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定手段と、
外部装置から前記伝送路を介して前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告手段と、
前記外部装置から前記文書データ蓄積手段による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信手段と、
この報告受信手段の受信した報告を表示する報告表示手段
とを具備することを特徴とする文書処理装置。
【0114】
(付記2)
伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリント手段でプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求手段と、
この報告要求手段によって要求した報告に基づいて取得した前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出手段
とを具備することを特徴とする文書管理装置。
【0115】
(付記3)
前記予め指定した通信装置は、文書データを受信した側の文書処理装置の全部であることを特徴とする付記2記載の文書蓄積確認システム。
【0116】
(付記4)
前記予め指定した通信装置は、文書データを送信した側の文書処理装置の全部であることを特徴とする付記2記載の文書蓄積確認システム。
【0117】
(付記5)
前記予め指定した通信装置は、文書データを受信した側の予め設定した特定の文書処理装置であることを特徴とする付記2記載の文書蓄積確認システム。
【0118】
(付記6)
前記予め指定した通信装置は、文書データを送信した側の予め設定した特定の文書処理装置であることを特徴とする付記2記載の文書蓄積確認システム。
【0119】
(付記7)
前記予め指定した通信装置は、文書データを受信した側の文書処理装置に対応するユーザ端末であることを特徴とする付記2記載の文書蓄積確認システム。
【0120】
(付記8)
前記予め指定した通信装置は、文書データを送信した側の文書処理装置に対応するユーザ端末であることを特徴とする付記2記載の文書蓄積確認システム。
【0121】
(付記9)
前記ユーザ端末は携帯型の無線端末であることを特徴とする付記7または付記8記載の文書蓄積確認システム。
【0122】
(付記10)
伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信手段と、文書データをプリントするプリント手段と、前記文書データ受信手段の受信した文書データを前記プリント手段でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積手段と、この文書データ蓄積手段の蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定手段と、外部装置から前記伝送路を介して前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告手段と、前記外部装置から前記文書データ蓄積手段による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信手段と、この報告受信手段の受信した報告を表示する報告表示手段を備えた文書処理装置と、
前記伝送路を介して前記文書処理装置を定期的にアクセスして前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求手段と、この報告要求手段によって要求した報告に基づいて取得した前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出手段とを備えた前記外部装置としての文書管理装置
とを具備することを特徴とする文書蓄積確認システム。
【0123】
(付記11)
伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信手段と、文書データをプリントするプリント手段と、前記文書データ受信手段の受信した文書データを前記プリント手段でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積手段と、この文書データ蓄積手段の蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定手段と、外部装置から前記伝送路を介して前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告手段とを備えた文書処理装置と、
前記伝送路を介して前記文書管理装置を定期的にアクセスして前記文書蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求手段と、この報告要求手段によって要求した報告に基づいて取得した前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出手段とを備えた前記外部装置としての文書管理装置と、
この文書管理装置から自装置に予め対応付けられた文書処理装置の前記文書データ蓄積手段による文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超える旨の報告があったときこれを前記伝送路を介して受信する報告受信手段と、この報告受信手段の受信した報告を表示する報告表示手段とを備えたユーザ端末
とを具備することを特徴とする文書蓄積確認システム。
【0124】
(付記12)
前記予め指定した通信装置は、文書データを受信した側の文書処理装置の全部であることを特徴とする付記10または付記11記載の文書蓄積確認システム。
【0125】
(付記13)
前記予め指定した通信装置は、文書データを送信した側の文書処理装置の全部であることを特徴とする付記10または付記11記載の文書蓄積確認システム。
【0126】
(付記14)
前記予め指定した通信装置は、文書データを受信した側の予め設定した特定の文書処理装置であることを特徴とする付記10または付記11記載の文書蓄積確認システム。
【0127】
(付記15)
前記予め指定した通信装置は、文書データを送信した側の予め設定した特定の文書処理装置であることを特徴とする付記10または付記11記載の文書蓄積確認システム。
【0128】
(付記16)
前記予め指定した通信装置は、文書データを受信した側の文書処理装置に対応するユーザ端末であることを特徴とする付記10または付記11記載の文書蓄積確認システム。
【0129】
(付記17)
前記予め指定した通信装置は、文書データを送信した側の文書処理装置に対応するユーザ端末であることを特徴とする付記10または付記11記載の文書蓄積確認システム。
【0130】
(付記18)
前記ユーザ端末は携帯型の無線端末であることを特徴とする付記16または付記17記載の文書蓄積確認システム。
【0131】
(付記19)
伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信ステップと、
文書データをプリントするプリントステップと、
前記文書データ受信ステップで受信した文書データを前記プリントステップでプリントするまで蓄積する文書データ蓄積ステップと、
この文書データ蓄積ステップで蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定ステップと、
外部装置から前記伝送路を介して前記文書データ蓄積ステップで蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告ステップと、
前記外部装置から前記文書データ蓄積ステップによる自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信ステップと、
この報告受信ステップで受信した報告を表示する報告表示ステップ
とを具備することを特徴とする文書蓄積確認方法。
【0132】
(付記20)
伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリンタでプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求ステップと、
この報告要求ステップによって要求した報告に基づいて取得した前記文書処理装置ごとに蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出ステップ
とを具備することを特徴とする文書蓄積確認方法。
【0133】
(付記21)
コンピュータに、
伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信処理と、
文書データをプリントするプリント処理と、
前記文書データ受信処理で受信した文書データを前記プリント処理でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積処理と、
この文書データ蓄積処理で蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定処理と、
外部装置から前記伝送路を介して前記文書データ蓄積処理で蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告処理と、
前記外部装置から前記文書データ蓄積処理による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信処理と、
この報告受信処理で受信した報告を表示する報告表示処理
とを実行させることを特徴とする文書蓄積確認プログラム。
【0134】
(付記22)
コンピュータに、
伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリンタでプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求処理と、
この報告要求処理によって要求した報告に基づいて取得した前記文書処理装置ごとに蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出処理
とを実行させることを特徴とする文書蓄積確認プログラム。
【符号の説明】
【0135】
10、31、41 文書処理装置
11、31a、41a 文書データ受信手段
12、31b、41b プリント手段
13、31c、41c 文書データ蓄積手段
14、31d、41d 蓄積時間測定手段
15、31e、41e 蓄積文書データ報告手段
16、31f、43a 報告受信手段
17、31g、43b 報告表示手段
21、32a、42a 報告要求手段
22、32b、42b 報告送出手段
30、40、100、100A 文書蓄積確認システム
20、32、42 文書管理装置
43、601 ユーザ端末
50、60 文書蓄積確認方法
51 文書データ受信ステップ
52 プリントステップ
53 文書データ蓄積ステップ
54 蓄積時間測定ステップ
55 蓄積文書データ報告ステップ
56 報告受信ステップ
57 報告表示ステップ
61 報告要求ステップ
62 報告送出ステップ
70、80 文書蓄積確認プログラム
71 文書データ受信処理
72 プリント処理
73 文書データ蓄積処理
74 蓄積時間測定処理
75 蓄積文書データ報告処理
76 報告受信処理
77 報告表示処理
81 報告要求処理
82 報告送出処理
101 インターネット(伝送路)
102 サーバ(文書管理装置)
103 複合機(文書処理装置)
111、131、611 CPU
112、132、612 記憶媒体
113、133、613 制御装置
114、136、616 記憶装置
115、137、617 ネットワーク通信装置
121 装置状態取得情報
134、614 入力装置
135、615 表示装置
151 ユーザ情報
161、161A ユーザ蓄積文書管理情報
162、162A ユーザ識別子
163 送信者宛通知設定情報
182 蓄積有無情報
183、206 蓄積時間情報
201 蓄積文書情報
202 装置識別子
203 文書識別子
204、214 受信者情報
205、215 送信者情報
211、223 文書情報
212 文書識別子
213 文書データ
222 応答コード
621 受信者宛通知設定情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信手段と、
文書データをプリントするプリント手段と、
前記文書データ受信手段の受信した文書データを前記プリント手段でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積手段と、
この文書データ蓄積手段の蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定手段と、
外部装置から前記伝送路を介して前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告手段と、
前記外部装置から前記文書データ蓄積手段による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信手段と、
この報告受信手段の受信した報告を表示する報告表示手段
とを具備することを特徴とする文書処理装置。
【請求項2】
伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリント手段でプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求手段と、
この報告要求手段によって要求した報告に基づいて取得した前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出手段
とを具備することを特徴とする文書管理装置。
【請求項3】
伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信手段と、文書データをプリントするプリント手段と、前記文書データ受信手段の受信した文書データを前記プリント手段でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積手段と、この文書データ蓄積手段の蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定手段と、外部装置から前記伝送路を介して前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告手段と、前記外部装置から前記文書データ蓄積手段による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信手段と、この報告受信手段の受信した報告を表示する報告表示手段を備えた文書処理装置と、
前記伝送路を介して前記文書処理装置を定期的にアクセスして前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求手段と、この報告要求手段によって要求した報告に基づいて取得した前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出手段とを備えた前記外部装置としての文書管理装置
とを具備することを特徴とする文書蓄積確認システム。
【請求項4】
伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信手段と、文書データをプリントするプリント手段と、前記文書データ受信手段の受信した文書データを前記プリント手段でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積手段と、この文書データ蓄積手段の蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定手段と、外部装置から前記伝送路を介して前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告手段とを備えた文書処理装置と、
前記伝送路を介して前記文書管理装置を定期的にアクセスして前記文書蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求手段と、この報告要求手段によって要求した報告に基づいて取得した前記文書データ蓄積手段に蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出手段とを備えた前記外部装置としての文書管理装置と、
この文書管理装置から自装置に予め対応付けられた文書処理装置の前記文書データ蓄積手段による文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超える旨の報告があったときこれを前記伝送路を介して受信する報告受信手段と、この報告受信手段の受信した報告を表示する報告表示手段とを備えたユーザ端末
とを具備することを特徴とする文書蓄積確認システム。
【請求項5】
前記予め指定した通信装置は、文書データを受信した側の文書処理装置が指定したユーザ端末であることを特徴とする請求項3または請求項4記載の文書蓄積確認システム。
【請求項6】
前記予め指定した通信装置は、文書データを送信した側の文書処理装置が指定したユーザ端末であることを特徴とする請求項3または請求項4記載の文書蓄積確認システム。
【請求項7】
伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信ステップと、
文書データをプリントするプリントステップと、
前記文書データ受信ステップで受信した文書データを前記プリントステップでプリントするまで蓄積する文書データ蓄積ステップと、
この文書データ蓄積ステップで蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定ステップと、
外部装置から前記伝送路を介して前記文書データ蓄積ステップで蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告ステップと、
前記外部装置から前記文書データ蓄積ステップによる自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信ステップと、
この報告受信ステップで受信した報告を表示する報告表示ステップ
とを具備することを特徴とする文書蓄積確認方法。
【請求項8】
伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリンタでプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求ステップと、
この報告要求ステップによって要求した報告に基づいて取得した前記文書処理装置ごとに蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出ステップ
とを具備することを特徴とする文書蓄積確認方法。
【請求項9】
コンピュータに、
伝送路を介して文書データを受信する文書データ受信処理と、
文書データをプリントするプリント処理と、
前記文書データ受信処理で受信した文書データを前記プリント処理でプリントするまで蓄積する文書データ蓄積処理と、
この文書データ蓄積処理で蓄積するそれぞれの文書データの蓄積時間を測定する蓄積時間測定処理と、
外部装置から前記伝送路を介して前記文書データ蓄積処理で蓄積されている文書データの蓄積時間の提示を求められるたびにこれらの文書データのうち所定の条件にあった文書データの蓄積時間をその外部装置に前記伝送路を介して報告する蓄積文書データ報告処理と、
前記外部装置から前記文書データ蓄積処理による自装置での文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるとの報告があったときこれを受信する報告受信処理と、
この報告受信処理で受信した報告を表示する報告表示処理
とを実行させることを特徴とする文書蓄積確認プログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
伝送路を介して文書データを受信したとき、これらの受信した文書データを自装置に備えられたプリンタでプリントするまで蓄積するようにした所定数の文書処理装置を定期的にアクセスしてこれらの文書処理装置に蓄積されている文書データの蓄積時間の報告を要求する報告要求処理と、
この報告要求処理によって要求した報告に基づいて取得した前記文書処理装置ごとに蓄積されている文書データの蓄積時間が予め定めた許容範囲を超えるときこれを前記伝送路を介して予め指定した通信装置に報告する報告送出処理
とを実行させることを特徴とする文書蓄積確認プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2012−191469(P2012−191469A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53791(P2011−53791)
【出願日】平成23年3月11日(2011.3.11)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】