説明

文書管理装置及びプログラム

【課題】媒体を特定する媒体識別情報が複数の紙文書に付与される場合に紙文書ごとの管理を可能にする文書管理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】印刷指示を受けると(S301)、スナップショット文書の作成指示を行う(S302)。文書サーバは、スナップショット文書ID「Fdoc3」を生成し(S303)、テーブルT02に書き込む。テーブルT03に書き込んでスナップショット文書との関連付けを行う(S304)。ストローク連動文書ID「Sdoc1」及び紙文書ID「P1」を生成し(S305,S306)、テーブルT05にて関連付けを行う(S307)。同一紙IDフラグに「1」を書き入れ(S308)、格納する(S309)。重畳する符号画像を生成し、符号画像をページごとの印刷用文書に合成することで同一ID印刷用ファイルを作成し(S310)、同一ID印刷用ファイル管理用の場所に保存する(S311)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書管理装置及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、特殊ペーパ上に印刷された同一のドットパターンを電子ペンで読み取ることで、特殊ペーパ上に記述した文字や図形情報をデジタル化する電子ペンシステムにおいて、特殊ペーパのドットパターンを読み取り装置により、読み取りを行い、同一のドットパターンを持つ特殊ペーパ上で異なる識別情報(複数のチェックボックス)を印刷し、ドットパターンと識別情報の組み合わせで特殊ペーパの識別を行う技術が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−88676号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、媒体を特定する媒体識別情報が複数の紙文書に付与される場合に媒体ごとの管理を可能にする文書管理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、媒体を特定するための媒体識別情報を取得する媒体識別情報取得手段と、前記媒体識別情報取得手段により取得された前記媒体識別情報が複数の媒体に用いられることを示す特定情報を記憶する記憶手段と、を含む文書管理装置である。
請求項2に記載の発明は、媒体への筆記及び当該筆記の内容の電子化のために用いられる特定の電子筆記具による筆記情報を管理するための筆記識別情報を生成する筆記識別情報生成手段を更に含み、前記記憶手段は、前記筆記識別情報を前記媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の文書管理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記媒体識別情報取得手段は、前記媒体識別情報を生成する媒体識別情報生成手段で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の文書管理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記媒体識別情報生成手段は、前記媒体のページごとに前記媒体識別情報を生成することを特徴とする請求項3に記載の文書管理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記記憶手段は、前記媒体のページごとに前記特定情報を記憶することを特徴とする請求項4に記載の文書管理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記媒体識別情報を含むコード情報を印刷用に変換して得たコード画像が含まれる画像を記憶する記憶手段を更に含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の文書管理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記記憶手段は、前記コード画像が含まれる前記画像を記憶する際に前記特定情報を記憶することを特徴とする請求項6に記載の文書管理装置である。
【0006】
請求項8に記載の発明は、媒体を特定するための媒体識別情報が複数の媒体に用いられることを示す特定情報を記憶する記憶手段と、媒体から読み取られ取得した識別情報が、前記記憶手段により記憶される前記媒体識別情報であるときに、当該媒体を一意に特定するための特定媒体識別情報を生成する特定媒体識別情報生成手段と、前記特定媒体識別情報を前記識別情報と関連付ける関連情報を記憶する記憶手段と、を含む文書管理装置である。
請求項9に記載の発明は、媒体への筆記及び当該筆記の内容の電子化のために用いられる特定の電子筆記具による筆記情報を管理するための筆記識別情報を生成する筆記識別情報生成手段を更に含み、前記記憶手段は、前記筆記識別情報を前記特定媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項8に記載の文書管理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記媒体識別情報を印刷用に変換して得た画像が印刷されている印刷物を一意に識別する印刷物識別情報を受け付ける印刷物識別情報受付手段を更に含み、前記記憶手段は、前記印刷物識別情報を前記媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項8又は9に記載の文書管理装置である。
請求項11に記載の発明は、端末装置を一意に識別する装置識別情報を受け付ける装置識別情報受付手段を更に含み、前記記憶手段は、前記装置識別情報を前記媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1項に記載の文書管理装置である。
【0007】
請求項12に記載の発明は、コンピュータに、媒体を特定するための媒体識別情報を取得する媒体識別情報取得機能と、前記媒体識別情報取得機能により取得された前記媒体識別情報が複数の媒体に用いられることを示す特定情報を記憶する記憶機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項13に記載の発明は、媒体への筆記及び当該筆記の内容の電子化のために用いられる特定の電子筆記具による筆記情報を管理するための筆記識別情報を生成する筆記識別情報生成機能を更に実現し、前記記憶機能は、前記筆記識別情報を前記媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項12に記載のプログラムである。
【0008】
請求項14に記載の発明は、コンピュータに、媒体を特定するための媒体識別情報が複数の媒体に用いられることを示す特定情報を記憶する記憶機能と、媒体から読み取られ取得した識別情報が前記記憶機能により記憶される前記媒体識別情報であるときに、当該媒体を一意に特定するための特定媒体識別情報を生成する特定媒体識別情報生成機能と、前記特定媒体識別情報を前記識別情報と関連付ける関連情報を記憶する記憶機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項15に記載の発明は、媒体への筆記及び当該筆記の内容の電子化のために用いられる特定の電子筆記具による筆記情報を管理するための筆記識別情報を生成する筆記識別情報生成機能を更に実現し、前記記憶機能は、前記筆記識別情報を前記特定媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項14に記載のプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1によれば、媒体を特定する媒体識別情報が複数の紙文書に付与される場合に媒体ごとの管理を可能にする。
請求項2によれば、特定の電子筆記具による筆記情報を媒体ごとに管理することが可能になる。
請求項3によれば、文書管理装置自身で媒体識別情報を生成することが可能になる。
請求項4によれば、媒体のページごとに管理することが可能になる。
請求項5によれば、ページごとに管理することが可能になる。
請求項6によれば、複数の紙文書に付与される媒体識別情報を含むコード画像を予め作成して保持することが可能になる。
請求項7によれば、コード画像の生成に伴って特定情報を記憶することが可能になる。
請求項8によれば、媒体を特定する媒体識別情報が複数の紙文書に付与される場合に媒体ごとの管理を可能にする。
請求項9によれば、特定の電子筆記具による筆記情報を媒体ごとに管理することが可能になる。
請求項10によれば、印刷物識別情報と媒体識別情報とを関連付けることが可能になる。
請求項11によれば、装置識別情報と媒体識別情報とを関連付けることが可能になる。
請求項12によれば、媒体を特定する媒体識別情報が複数の紙文書に付与される場合に媒体ごとの管理を可能にする。
請求項13によれば、特定の電子筆記具による筆記情報を媒体ごとに管理することが可能になる。
請求項14によれば、媒体を特定する媒体識別情報が複数の紙文書に付与される場合に媒体ごとの管理を可能にする。
請求項15によれば、特定の電子筆記具による筆記情報を媒体ごとに管理することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本実施の形態におけるコンピュータシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態のコンピュータシステムの構成例を示す図である。
同図に示すコンピュータシステムは、紙文書作成機能及び紙文書操作機能を提供する紙文書管理システムである。この紙文書作成機能とは、出力紙文書へ情報を付加し、かつ、付加された情報を紙文書と関連付けるものをいう。また、紙文書操作機能とは、出力された紙文書に付加されたコード情報の読み取りを行い、紙文書作成機能で付加された情報へのアクセスと紙文書に対して付加された情報の保持をするものをいう。
これらの機能を実現するために、本実施の形態のコンピュータシステムは、端末装置10、文書サーバ(文書管理装置)20、画像形成装置40及び端末装置50がネットワーク80に接続されて構成されている。また、本実施の形態のコンピュータシステムでは、端末装置10にペンデバイスとしてのデジタルペン60aが通信装置70aを介して接続され、端末装置50にペンデバイスとしてのデジタルペン60bが通信装置70bを介して接続されている。また、端末装置10に、バーコードを読み取るためのバーコードリーダ90が接続されている。なお、デジタルペン60aがバーコードリーダ機能を備えている場合には、バーコードリーダ90を省略して構成することも可能である。
【0011】
端末装置10は、電子文書と関連付けられるテンプレートを定義して文書サーバ20に送信するコンピュータ装置である。このテンプレートは、後述するように、ページ単位で文書との関係付けがなされる。また、端末装置10は、文書サーバ20に対して電子文書の印刷を要求するものである。
付言すると、端末装置10としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。なお、この電子文書を端末文書10で生成する形態のほか、予め文書サーバ20に記憶しておき、テンプレート定義時に端末装置10から文書サーバ20を取得する形態も考えられる。
【0012】
ここで、テンプレートとは、ページ単位で定義されたフィールド(矩形領域)の集合をいい、他のテンプレートとの識別のためのテンプレートIDやフィールドごとに付されるフィールドID等を有する。端末装置10での通常のテンプレート定義について説明すると、UI部13(図2参照)の画面上にテンプレート定義用文書の該当ページを表示し、定義対象とするテンプレートの生成を行う。テンプレートが新規の場合には、サイズの指定(例えば、A4縦やA4横など)を行う。また、テンプレートが既存の場合には、文書サーバ20に対して検索を指示し、選択指定する。その上で、フィールドの作成(矩形領域の指定)をし、各フィールドと属性値の設定を行う。これらの設定内容は、文書サーバ20にて例えばテーブル構成で管理される。
【0013】
文書サーバ20は、電子文書を記憶し管理するコンピュータ装置であり、また、媒体に付与する識別情報を発行するコンピュータ装置である。更に説明すると、文書サーバ20は、端末装置10から電子文書の印刷要求がなされると、まず識別情報を生成し、識別情報及び位置情報を表す符号画像(図7参照)を生成する。その後、文書サーバ20は、電子文書の画像と符号画像(コード画像)とを互いに合成して媒体に印刷する印刷命令を画像形成装置40に対して出力する。そして、文書サーバ20は、識別情報を、その識別情報が付与される媒体に印刷される電子文書と関連付けて記憶する。この場合、識別情報とは、媒体を一意に特定するための情報をいい、位置情報とは、媒体上の座標位置を特定するための情報をいう。ここで、文書サーバ20としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
【0014】
画像形成装置40は、媒体に画像を印刷し、印刷文書として出力する装置である。この画像形成装置40は、単体のプリンタや印刷機であってもよいし、他にスキャナや通信の機能を備えた所謂複合機であってもよい。ここで、画像形成装置40における画像形成方式としては、電子写真方式を用いるとよいが、その他のオフセット方式を用いてもよい。すなわち、電子写真方式のオンデマンド印刷機や、オフセット方式の印刷機等を用いてもよい。
【0015】
端末装置50は、印刷文書に対する筆記を電子化した情報(以下、「筆跡情報」ないし「ストローク情報」という)を、印刷文書に記録された画像の元となる電子文書に反映させるために文書サーバ20に送信するコンピュータ装置である。その際に、端末装置50は、印刷文書に対応するテンプレートについての各フィールドの情報を文書サーバ20から取得する。なお、筆跡情報を反映する対象の電子文書をUI部53(図6参照)に表示し、その上に筆跡情報を重ねて表示するようにしてもよい。ここで、端末装置50としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。付言すると、本実施の形態では、筆記の内容を電子化した筆記情報の一例として、筆跡情報を用いている。また、筆跡情報を主に手書き情報として説明するが、これに限らず、例えば、建築や機械等の図面データを出力する装置であるプロッタ等によって機械的に描画された情報であってもよい。
【0016】
デジタルペン60a,60bは、電子筆記具の一例であり、印刷文書上に文字又は図形を筆記するために用いられるペンデバイスである。また、媒体に印刷された符号画像を読み取る撮像素子を備える。そして、撮像素子で読み取った符号画像から位置情報を検出し、筆記した文字又は図形をストローク化(始点と終点のある座標列を1ストロークとする)した筆跡情報をこの位置情報に基づいて生成し記憶する。デジタルペン60a,60bの具体的な構成については後述する。
【0017】
通信装置70a,70bは、デジタルペン60a,60bから筆跡情報を取得して端末装置50に送信する装置である。例えば、デジタルペン60a,60bを差し込む差込口を設け、この差込口にデジタルペン60a,60bが差し込まれると、デジタルペン60a,60bに記憶された筆跡情報を端末装置10,50に送信するようにするとよい。ここで、端末装置10,50との間の通信の方式としては、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信機能等、種々の方式が考えられる。また、図では、通信装置70a,70bをデジタルペン60a,60bと別体のものとして示しているが、必ずしも別体である必要はなく、一体に構成してもよい。
【0018】
なお、本明細書では、媒体に記録する画像の元となる電子データを「電子文書」と表記するが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、データベース管理ソフトウェアや表計算ソフトウェアで記録されるデータ、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。
また、本明細書において、「媒体」としては、画像を印刷可能な媒体であれば、その材質を問わない。その代表例は紙であるが、OHPシートや金属板等であっても構わない。
更に、本明細書では、電子文書、媒体、更にはデジタルペン60a,60bやユーザについて、それぞれを一意に識別するための識別情報を用いて処理を行うが、単に「識別情報」というときは、このうち、媒体の識別情報を意味するものとする。すなわち、本実施の形態では、媒体に固有に付与される媒体識別情報の一例として、この識別情報を用いる。また、この識別情報の一例として、媒体へのプリントを行う画像形成装置40の機械番号と画像形成装置40におけるプリントカウントの値とを結合したものを用いることも考えられる。
【0019】
図2は、端末装置10の機能構成例を示すブロック図である。
同図に示すように、端末装置10は、端末装置10上でのテンプレートを管理するためのテンプレート管理モジュール11と、端末装置10上での電子文書を管理するための電子文書管理モジュール12と、各種の画像を表示するUI部13と、文書サーバ20との間で各種の情報を送受信する送受信部14と、デジタルペン60aを管理するペンデバイス管理モジュール15と、バーコードリーダ90を管理するバーコードリーダ管理モジュール16と、を有する。
【0020】
テンプレート管理モジュール11は、端末装置10上でのテンプレートの定義、登録、削除、検索及び編集ないし更新の機能を提供すると共に、電子文書とテンプレートとを互いに関連付ける機能を提供する。
【0021】
電子文書管理モジュール12は、紙文書へ出力するための電子文書に対する情報を管理する機能を提供する。すなわち、電子文書管理モジュール12は、端末装置10上での電子文書の登録、削除、検索及び編集ないし更新の機能を提供する。ここにいう電子文書には、テンプレート定義と関連付けが行われるフォーム文書と、フォーム文書から派生し、電子的な編集を行うためのフィールド編集可能文書と、フィールド編集可能文書から派生し、印刷処理時の状態を保つためのスナップショット文書と、スナップショット文書の印刷時に派生し、紙文書と一対一の関係を保つためのストローク連動文書と、が含まれる。なお、これらフォーム文書、フィールド編集可能文書、スナップショット文書及びストローク連動文書は、後述するように、それぞれ電子文書ID(電子文書識別情報)が付与されて管理される。
【0022】
図3は、文書サーバ20の機能構成例を示すブロック図である。
同図に示すように、文書サーバ20は、文書サーバ20でのテンプレートを管理するテンプレート管理モジュール21と、文書サーバ20での電子文書を管理するための電子文書管理モジュール(合成画像作成手段)22と、文書サーバ20での紙文書を管理するための紙文書管理モジュール23と、を有する。また、文書サーバ20は、電子文書への印刷処理を行い、紙文書に識別情報を付加して印刷する処理を行う印刷管理モジュール24と、電子文書用のID及び紙文書用のIDの生成と管理を行うID管理モジュール(媒体識別情報取得手段、媒体識別情報生成手段、筆記識別情報生成手段、特定媒体識別情報生成手段)25と、端末装置10,50との間で各種の情報を送受信する送受信部(印刷物識別情報受付手段、装置識別情報受付手段)26と、を有する。また、文書サーバ20は、各種のテーブルを管理するデータベース管理システム(記憶手段)27と、を有する。
【0023】
紙文書管理モジュール23は、印刷出力された紙文書を管理すると共に、紙文書に追加された情報を管理する機能を提供する。すなわち、紙文書管理モジュール23は、電子文書の印刷時に紙文書との対応付けを行い、かつ、紙文書と電子文書との対応付け管理を行う。また、紙文書管理モジュール23は、紙文書の利用時に電子文書の検索、紙文書関連情報の取得及び登録を行い、また、紙文書に対して行われた処理のデータ管理(追記データの管理)を行う。
印刷管理モジュール24は、印刷対象プリンタを管理すると共に、指定されたプリンタに対する印刷処理を実行する。また、印刷管理モジュール24は、同一ID印刷の場合には、その指示を行う。同一ID印刷については後述する。
【0024】
ここで、文書サーバ20のデータベース管理システム27が有するテーブル構成を説明する。図4及び図5は、データベース管理システム27が有するテーブル構成例を示す図である。なお、図4及び図5に示すテーブル構成例は、その一例を示すものであり、他の項目を含むように構成することも考えられる。
データベース管理システム27は、図4の(a)〜(f)及び図5の(a)〜(e)に示すテーブルT01〜T11を有する。すなわち、図4の(a)に示すテーブルT01は、テンプレート・フィールド管理テーブル(テンプレートフィールド)であり、テンプレートID、フィールドID、名前、左上座標、右下座標、機能(タイプ)、共通オブジェクトタイプ及び共通オブジェクト内容という項目を含む。ここにいう機能としては、例えば追記やリンク、メール、表示等であり、フィールドのデータをアプリケーションがどのように利用するかを特定し、また、左上座標及び右下座標により領域が画定される。また、共通オブジェクトタイプにON又はOFFが書き込まれと、ONの場合には、そのフィールドIDについては共通のアクション等が設定され、OFFの場合には、そのフィールドIDについては印刷文書ごとのアクション等が設定されることになる。同図の(b)に示すテーブルT02は、テンプレート・電子文書管理テーブル(ドキュメントページ管理)であり、電子文書ID、ページNo、テンプレートID、フォーム文書ID及びフォーム文書ページNoという項目を含む。同図の(c)に示すテーブルT03は、テーブルT04の共通オブジェクトタイプがOFFのときに印刷文書ごとのアクション等を設定するためのフィールド・電子文書データ管理テーブル(流し込みフィールド)であり、電子文書ID、ページNo、フィールドID、オブジェクトタイプ、オブジェクトデータ、表示タイプ及び表示データという項目を含む。オブジェクトタイプは、紙文書のこの領域から起動するアプリケーションを特定するための情報として用いる。
【0025】
また、同図の(d)に示すテーブルT04は、編集用・紙・フィールドデータテーブル
(ストローク情報)であり、電子文書ID、ページNo、フィールドID、ストローク情報及び文字認識結果という項目を含む。同図の(e)に示すテーブルT05は、紙・電子文書管理テーブル(紙印刷情報)であり、媒体識別情報としての紙文書ID、電子文書ID、ページNo、筆記識別情報としてのストローク連動文書ID、ストローク連動ページNo及び同一紙IDフラグ(特定情報)という項目を含む。同図の(f)に示すテーブルT06は、紙・フィールドデータテーブル(ストローク情報)であり、紙文書ID、フィールドID、ストローク情報及び文字認識結果という項目を含む。
【0026】
また、図5の(a)に示すテーブルT07は、チェックボックス管理テーブルであり、紙文書ID、フィールドID及び判定結果という項目を含む。同図の(b)に示すテーブルT08は、テンプレート管理テーブルであり、テンプレートID、名前、幅、高さ及び更新日時という項目を含む。同図の(c)に示すテーブルT09は、電子文書ファイル管理テーブルであり、電子文書ID、ファイル名、パス名、文書タイプ及び更新日時という項目を含む。同図の(d)に示すテーブルT10は、電子文書派生管理テーブルであり、電子文書ID、ページNo、派生文書ID、派生文書ページNo及び更新日時という項目を含む。なお、ここにいう派生文書としては、例えば、フォーム文書から派生し、電子的な編集を行うための文書であるフィールド編集可能文書や、フィールド編集可能文書から派生し、印刷処理時の状態を保つための文書であるスナップショット文書があり、また、スナップショット文書の印刷時に派生し、紙文書と一対一の関係を保つための文書であるストローク連動文書もある。同図の(e)に示すテーブルT11は、同一紙ID管理テーブルであり、同一紙ID、印刷識別用ID及び紙文書管理システム用IDという項目を含む。
【0027】
図6は、端末装置50の機能構成例を示すブロック図である。
同図に示すように、端末装置50は、端末装置50上でのテンプレートを管理するためのテンプレート管理モジュール51と、端末装置50上での電子文書を管理するための電子文書管理モジュール52と、各種の画像を表示するUI部53と、文書サーバ20との間で各種の情報を送受信する送受信部54と、デジタルペン60bを管理するペンデバイス管理モジュール55と、を有する。テンプレート管理モジュール51は、端末装置10のテンプレート管理モジュール11に相当するものであり、電子文書管理モジュール52は、端末装置10の電子文書管理モジュール12に相当するものである。
【0028】
次に、本実施の形態で用いられる符号画像について説明する。
図7は、符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。
まず、符号画像を構成する単位パターンについて説明する。
図7の(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図では、黒塗りの領域と斜線の領域をドット配置可能な領域とし、その間にある白色の領域をドット配置不可能な領域としている。そして、ドット配置可能な領域のうち、黒塗りの領域にドットが配置され、斜線の領域にはドットが配置されていないことを示している。即ち、図は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号及び位置符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号及び位置符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
【0029】
ところで、図7の(a)に示したドットは、あくまで情報表現のためのドットであり、画像を構成する最小の点を意味するドットとは必ずしも一致しない。本実施の形態において、情報表現のためのドット(図7の(a)の最小の四角)は、600dpiにおける2ドット×2ドットの大きさを有している。600dpiにおける1ドットの大きさは0.0423mmなので、情報表現のためのドット(図7の(a)の最小の四角)の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。情報表現のためのドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、できるだけ小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、情報表現のためのドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。ただし、上記の値84.6μmは、あくまで計算上の数値であり、実際に印刷されたトナー像では100μm程度になる。尚、本明細書で「ドット」というときは、特に明示しない限り、画像を構成する最小の点を意味するドットではなく、情報表現のためのドットを指すものとする。
【0030】
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。
図7の(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。なお、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。すなわち、図7の(b)の最小の四角(以下、「単位ブロック」という)に、図7の(a)のような単位パターン(36通りの単位パターンのいずれか)が配置され、その画像が媒体に形成されることになる。
図7の(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。更に、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
【0031】
ここで、識別情報の符号化について述べる。
識別情報を符号化する場合、識別情報を構成するビット列は、RS符号化を行うために複数のブロックに分割される。符号化には、いくつかの方法があるが、本実施の形態では、RS符号化が適している。RS符号は多値の符号法であり、この場合、単位ブロックで表現される値がRS符号の多値に対応するからである。例えば、1つの単位ブロックで5ビットの情報を表現する場合、60ビットの識別情報は、ブロック長が5ビットの12個のブロックに分割される。そして、2ブロックの誤りを訂正可能なRS符号を採用したとすると、符号長は16ブロックとなり、図7の(b)の符号ブロックにおける識別符号が配置される単位ブロックに収まることになる。なお、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用してもよい。
【0032】
次に、位置情報の符号化について述べる。
位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、ある長さのシフトレジスタとフィードバックによって生成される符号系列のうち、その周期が最長になる系列をいう。Kをシフトレジスタの段数とすると、M系列の系列長は2−1となる。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用して位置情報を符号化する。
ところで、本実施の形態では、符号化すべき位置情報の長さから、必要なM系列の次数を求め、M系列を生成している。しかしながら、符号化する位置情報の長さが予め分かっている場合は、M系列を毎回生成する必要はない。即ち、固定のM系列を予め生成しておき、それをメモリ等に格納しておけばよい。
例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。この場合、位置符号も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。
【0033】
なお、本明細書では、説明を簡単にするために、識別情報と位置情報とは明確に区別して用いている。しかしながら、広範な位置情報を用意しておき、媒体ごとに異なる範囲から位置情報を切り出して埋め込み、位置情報の違いによって媒体を識別するという手法もある。そこで、このような手法においては、媒体を識別する機能が位置情報に備わっているものと見て、位置情報を識別情報としても考えるものとする。
【0034】
図8は、デジタルペン60aの構成例を示した図である。なお、デジタルペン60a,60bは同じ構造ゆえ、以下、デジタルペン60aについて説明する。
同図に示すように、デジタルペン60aは、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。この制御回路61は、読み取った符号画像を処理する画像処理部61aと、そこでの処理結果から識別情報及び位置情報を抽出するデータ処理部61bと、を含む。
また、制御回路61には、デジタルペン60aによる筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。更に、媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、反射光を検知することによって符号画像を読み取る赤外CMOS64も接続されている。更にまた、識別情報及び位置情報を記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68も接続されている。
【0035】
図9は、本実施の形態のテンプレート定義時での処理手順を示すフローチャートであり、図10は、テンプレート定義用文書を説明する図であり、図11は、テンプレートIDが「T1」のテンプレートを説明する図である。図12の(a)は、テーブルT01の構成図であり、(b)はテーブルT02の構成図である。
図9に示すフローチャートでは、端末装置10のテンプレート管理モジュール11が図示しない紙文書管理ツールの立ち上げ対象とするサーバ情報を指定することにより文書サーバ20を特定し(ステップ101)、テンプレート定義用文書を特定する(ステップ102)。すなわち、テンプレート管理モジュール11は、テンプレート定義の対象とするフォーム文書(電子文書)として図10に示す文書Aを指定する。そして、その情報を文書サーバ20に送受信部14を介して送信する。
【0036】
ここで、図10の文書Aは、任意の例えば文字や数字が記載される記載欄を有する商品申込書である。この記載欄としては、氏名を記載する個所、住所を記載する個所、商品名を記載する個所及び商品番号を記載する個所がある。
この文書Aが印刷された紙文書の各々にデジタルペン60aで記載された内容は、ストローク情報及び/又はストローク情報を基にOCR(Optical Character Reader)変換して得たテキスト情報として、紙文書と一対一で管理されるものである。
【0037】
一方、文書サーバ20は、端末装置10が送信した情報を送受信部26を介して受信する。これにより、電子文書管理モジュール22は、テンプレート定義用電子文書として文書Aを特定することができ、その文書に電子文書IDを割り当てる(ステップ103)。具体的には、電子文書IDとして文書Aに「Fdoc1」を割り当て、テーブルT04(図4の(d)参照)及びテーブルT09(図5の(c)参照)に書き込む。
その後、電子文書管理モジュール22は、特定された文書Aの画像データを生成し(ステップ104)、生成した画像データを送受信部26を介して端末装置10に送信する。
【0038】
端末装置10は、画像データを送受信部14を介して受信する。その後、電子文書管理モジュール12は、UI部13の画面上にテンプレート定義対象となる文書ページを指定し、図示しないテンプレート定義用ツールに表示する(ステップ105)。そして、テンプレート管理モジュール11は、テンプレートの特定を行う(ステップ106)。なお、本実施の形態では、テンプレートIDが「T1」のテンプレートを用いる場合を例に説明する。
【0039】
このようなテンプレートの特定には、上述したように、テンプレートを新規作成する場合と既存のテンプレートを利用する場合とがある。後者の場合には、以下のように処理を行う。すなわち、テンプレート管理モジュール11は、テンプレートへの検索を文書サーバ20に対して指示し、文書サーバ20のテンプレート管理モジュール21は、テンプレート検索を実施してその結果を返信する。これにより、テンプレート管理モジュール11は、リスト結果を受け取ってUI部13にリスト表示した後、ユーザによる指示を受け付けることで、利用するテンプレートを特定する。テンプレート管理モジュール21は、特定されたテンプレートについてのテンプレートIDを受け取り、受け取ったテンプレートIDの情報を転送する。
【0040】
そして、テンプレート管理モジュール11は、テンプレート定義を行う(ステップ107)。すなわち、図11に示すテンプレートIDT1についてユーザによりフィールドIDと各フィールドに関する情報が図示しないUIツールにて定義される。すると、テンプレート管理モジュール11は、そのフィールドID及び情報を、テンプレート情報として文書サーバ20に転送し、テンプレートの登録を指示する。
【0041】
テンプレート管理モジュール21は、定義されたテンプレート情報を受け取り、データベース管理システム28に格納されているテーブルT01(図4の(a)参照)及びテーブルT08(図5の(b)参照)にテンプレート情報を登録する(ステップ108)。具体的に説明すると、テーブルT01には、図12の(a)に示すように登録される。
【0042】
また、テンプレート管理モジュール21は、テンプレートT1とフォーム文書Aとの関連付けを指示すると(ステップ109)、データベース管理システム27は、テーブルT02に書き込んでテンプレートIDと電子文書IDとの関連付けを行う(ステップ110)。具体的に説明すると、テーブルT02には、図12の(b)に示すように書き込まれる。
【0043】
このように、テンプレート定義操作時には、図示しない紙文書管理ツールの立ち上げ、テンプレート定義用文書の特定、テンプレートの特定、テンプレート定義処理、テンプレート登録及びテンプレートとフォーム文書との関連付け処理が行われる。
【0044】
図13は、電子文書操作時での処理手順を示すフローチャートであり、図14は、テーブルT02の構成図である。
図13に示すフローチャートでは、端末装置10の電子文書管理モジュール12は、フィールド編集可能文書の作成を行う。すなわち、電子文書管理モジュール12は、フォーム文書を特定し、フィールド編集可能文書の生成を文書サーバ20に指示する(ステップ201)。
文書サーバ20がその指示を受け取ると、ID管理モジュール25は、フィールド編集可能文書のIDを生成する(ステップ202)。すなわち、フィールド編集可能文書のIDとして、「Fdoc2」という電子文書IDを生成する。この「Fdoc2」は、図10に示す「Fdoc1」の複製であるが、ファイル自体を生成しなくてもよい。
そして、データベース管理システム27は、フィールド編集可能文書について図14に示すようにテーブルT02に書き込むことで、電子文書ID「Fdoc1」に関連する情報をフィールド編集可能文書のID「Fdoc2」に関連付け(ステップ203)、格納する。そして、電子文書管理モジュール22は、生成したフィールド編集可能文書のIDを送受信部26を介して端末装置10に送信する(ステップ204)。
【0045】
端末装置10のUI部13には、フィールド編集可能文書としてのフォーム文書が表示され、このUI部13を通じてユーザによりフィールドの特定が行われると、電子文書管理モジュール12は、そのフィールドに関連する情報の入力を受け付け、電子文書IDが「Fdoc2」であるフィールド編集可能文書についての編集が行われる(ステップ205)。フィールド編集可能文書の編集が完了すると、文書サーバ20に対して登録の指示を行う(ステップ206)。文書サーバ20がその指示を受け取ると、データベース管理システム27は、編集内容をテーブルT03(図4の(c)参照)に書き込んで格納することで編集内容の登録を行う(ステップ207)。
【0046】
図15は、同一ID印刷処理時の処理手順を示すフローチャートであり、図16の(a)は、テーブルT02の構成図であり、同図の(b)は、テーブルT05の構成図であり、同図の(c)は、テーブルT06の構成図である。図17は、同一ID印刷により作成された電子データの画像を説明する図である。なお、同一ID印刷処理は、画像形成装置40等のプリンタにより紙等の媒体に印刷するのではなく、以下の処理を行うものである。
図15に示すフローチャートでは、端末装置10のUI部13からユーザにより、フィールド編集可能文書についての印刷指示を受けると(ステップ301)、まず、電子文書管理モジュール12は、文書サーバ20にスナップショット文書の作成指示を行う(ステップ302)。すなわち、電子文書管理モジュール12は、フィールド編集可能文書を特定し、特定したフィールド編集可能文書のIDと共にスナップショット文書の生成を文書サーバ20に指示する。このように、フィールド編集可能文書を印刷する際にスナップショット文書を生成するのは、フィールド編集可能文書を印刷した紙文書にデジタルペン60a,60bを用いた記入があったときに、記入後と同じ状態の電子文書が必要になることから、これに対応するためである。
【0047】
文書サーバ20がフィールド編集可能文書のID及びスナップショット文書の生成指示を受け取ると、ID管理モジュール25は、スナップショット文書のIDとして電子文書ID「Fdoc3」を生成し(ステップ303)、データベース管理システム27は、図16の(a)に示すようにテーブルT02に書き込む。付言すると、フィールド編集可能文書である電子文書ID「Fdoc2」は、編集可能であるが、スナップショット文書である電子文書ID「Fdoc3」は、編集不可能である。
【0048】
また、データベース管理システム27は、テーブルT03(図4の(c)参照)に書き込んでスナップショット文書にフィールド編集可能文書の情報を関連付ける(ステップ304)。そして、ID管理モジュール25は、ストローク連動文書ID「Sdoc1」を生成し(ステップ305)、また、媒体識別情報としての紙文書ID「P1」を生成する(ステップ306)。その後、データベース管理システム27は、図16の(b)に示すようにテーブルT05に記入することで、スナップショット文書である電子文書ID「Fdoc3」、ページNo「1」に、ストローク連動文書ID「Sdoc1」、ストローク連動ページNo「1」を関連付け、かつ、紙文書ID「P1」を関連付ける(ステップ307)。また、データベース管理システム27は、テーブルT05の同一紙IDフラグに「1」を書き入れ(ステップ308)、その後に、テーブルT05を格納する(ステップ309)。なお、印刷対象となる電子文書(スナップショット文書)が複数ページからなる場合には、ID管理モジュール25は、ページの数だけの紙文書IDを生成し、ページごとに同一紙IDフラグを管理する。
その後、文書サーバ20の印刷管理モジュール24は、紙文書ID、ページサイズから重畳する符号画像を生成し、生成した符号画像を各ページごとの印刷用文書に合成することで同一ID印刷用ファイルを作成し(ステップ310)、紙文書管理モジュール23の同一ID印刷用ファイル管理用の場所に保存する(ステップ311)。作成された同一ID印刷用ファイルは、図17に示す画像を電子データとして備える。
【0049】
このように、テーブルT05に同一紙IDフラグを書き込むのは、オンデマンドで各紙に異なるIDを付して印刷した印刷物であるか、例えばオフセット印刷等で大量の紙に同一のIDを付した印刷物かを文書サーバ20が把握できるようにするためである。すなわち、両者を同様に管理すると矛盾が生じることから、これに対応するためである。なお、他の方法として、IDの生成方法を変えることも考えられる。例えば、異なるIDを付す印刷物の場合にはIDの先頭を「0」にし、同一のIDを付す印刷物の場合にはIDの先頭を「1」にすることが考えられる。
【0050】
ここで、図18は、同一ID印刷用ファイルを大量印刷した印刷物の束を示す図である。同図に示す束になった印刷物は、いずれも紙文書IDが「P1」であり、紙文書IDでは区別することができない。そのため、印刷物の各々には、印刷物識別情報としての互いに異なるバーコードEが余白領域に付されている。このバーコードEは、例えばシールを付したりスタンプを押したりして印刷物の表面に付されている。
【0051】
図19は、端末装置50での紙文書への記入(第1の追記)時の処理手順を示すフローチャートであり、図20の(a)は、端末装置50での紙文書への記入時のテーブルT11の構成図であり、同図の(b)は、端末装置50での紙文書への記入時のテーブルT06の構成図である。図21の(a)は、端末装置50での紙文書への記入時のテーブルT05の構成図であり、(b)は、端末装置50での紙文書への記入時のテーブルT11の構成図であり、(c)は、端末装置50での紙文書への記入時のテーブルT06の構成図である。
図19に示すフローチャートでは、端末装置50の電子文書管理モジュール52が、対象とするサーバ情報を指定して文書サーバ20を特定し、図示しない紙文書アクセスツールを立ち上げる(ステップ401)。そして、ペンデバイス管理モジュール55は、デジタルペン60bを通じて紙文書IDとしての「P1」を読み込み(ステップ402)、紙文書IDを送受信部54を介して文書サーバ20に送信する。紙文書IDの読み込みについて更に説明すると、符号画像が重畳された印刷物に対してデジタルペン60bを接触させると、ペン先が押されている間の画像を読み込み、紙文書IDを解釈する。
なお、紙文書IDの情報が端末装置50側に取得されていなければ上述のように、文書サーバ20に紙文書IDを通知して、紙文書IDに関連する情報を取得するが、紙文書IDの情報が端末装置50側に取得されている場合には、その処理は省略される。
【0052】
文書サーバ20の紙文書管理モジュール23は、紙文書IDが「P1」であることを送受信部26を介して受信し(ステップ403)、受け取った紙文書IDに関連する情報をデータベース管理システム27の各種のテーブルから読み出す(ステップ404)。各種のテーブルの読み出しについて具体的に説明すると、テーブルT05(図16の(b)参照)の紙文書ID「P1」から同一紙IDフラグの確認をし(ステップ405)、もし同一紙IDフラグが「1」であれば、紙文書ID「P1」は同一紙文書IDであることが分かる。同一紙文書IDのときには、更に、図20の(a)に示すテーブルT11を参照して、紙文書ID「P1」の文書で追記作業中のものがあるかどうかを判定する。具体的には、印刷識別用IDに値が入っており、その値が0でないかどうかをチェックする。すなわち、その値が0でなければ、端末装置50から他の追記作業が行われていないのであり、その後の処理を進め、0であれば追記作業中のものがあるので、それ以降の処理は中断される。なお、図20の(a)に示すテーブルT11の印刷識別用ID「BC11」,「BC12」はバーコード情報である。
【0053】
また、紙文書管理モジュール23は、テーブルT05(図16の(b)参照)の紙文書ID「P1」から電子文書ID「Fdoc3」及びページNo「1」のほかにストローク連動文書ID「Sdoc1」及びストローク連動ページNo「1」を取得し、テーブルT02(図16の(a)参照)の電子文書ID「Fdoc3」から関連するテンプレートID「T1」を取得し、テーブルT01(図12の(a)参照)のテンプレートID「T1」から関連するフィールドID「f11、f12、…f16」を取得する。
また、紙文書管理モジュール23は、テーブルT03(図4の(c)参照)及びテーブルT06(図16の(c)参照)のフィールドID「f11、f12、…f16」の情報を取得する。
このようにして得たストローク連動文書ID「Sdoc1」や各種のフィールド情報は、紙文書管理モジュール23により送受信部26を介して端末装置50に送信される。
【0054】
そして、端末装置50では、ペンデバイス管理モジュール55が、端末装置50に接続されているデジタルペン60bによる印刷物に対する処理を実施する(ステップ406)。すなわち、デジタルペン60bによる記入の場合には、ペン先のオン・オフのスイッチによりオンになっている間に取得した画像から得られる位置情報の集合を1ストロークとして管理する。
例えば、デジタルペン60bが取得した位置情報が(x1,y1)と(x2,y2)とで画定される領域にあるときには、ペンデバイス管理モジュール55は、フィールドID「f11」のフィールド、すなわち氏名について記入していることを認識する。そして、一筆ごとに、複数の位置情報である座標点列からなるストローク情報のストロークS1,S2,S3が得られる。また、同様に、フィールドID「f12」のフィールド、すなわち住所について、ストロークS4,S5,S6が得られる。これらのストロークは、図20の(b)に示すようにテーブルT06に書き込まれる。なお、ストロークの部分については、ストローク情報を基にOCRした結果のテキスト情報を関連付けるように管理することが考えられる。OCRのタイミングの時期は、特に限定されない。
【0055】
そして、デジタルペン60bの図示しないスイッチボタンが押されることにより、デジタルペン60bからの登録指示が実施され、ストローク連動文書ID「Sdoc1」及びストローク連動ページNo「1」と図20の(b)に示すテーブルT06とを文書サーバ20に転送し(ステップ407)、紙文書管理モジュール23が受け取る(ステップ408)。そして、同一紙IDフラグが「1」についての情報であることを認識すると、ID管理モジュール25は、紙文書ID「P1」からスナップショット文書である電子文書ID「Fdoc3」の電子文書を特定し、新たにストローク連動文書ID「Sdoc2」を生成し、かつ、ストローク連動文書ID「Sdoc2」と一意に対応する、特定媒体識別情報としての紙文書ID「P2」を生成し(ステップ409)、図21の(a)に示すようにテーブルT05を書き込んで、両者の関係付けを行う。テーブルT05の紙文書ID「P2」は、同一紙IDフラグ「0」である。また、図21の(b)に示すように、テーブルT11に紙文書管理システム用ID「P2」を書き込むと共に、印刷識別用IDを「0」にする。このようにして、紙ごとの管理を可能にしている。
また、ステップ410にて、端末装置50からの情報を図21の(c)に示すようにテーブルT06に書き込む。
【0056】
なお、印刷物にデジタルペン60bのペン先を接触させた状態でデジタルペン60bの図示しないスイッチボタンが押されると、ペン先が接触している印刷物の座標情報に対応するフィールド属性に応じて、アプリケーションの動作を行う。例えば、リンク領域であれば属性値を取り出してブラウザを表示し、リンク領域でなければ保持している処理結果を文書サーバ20に転送する。
【0057】
図22は、端末装置10からの印刷物への記入(第2の追記)時の処理手順を示すフローチャートである。図23の(a)は、端末装置10での印刷物への記入時のテーブルT11の構成図であり、(b)は、端末装置10での印刷物への記入時のテーブルT06の構成図である。なお、図22に示すフローチャートのステップ501〜502は、端末装置10側での処理であり、この処理は、図19のステップ401〜402での端末装置50側での処理と同じ内容であるので、その説明を省略する。すなわち、図22に示す処理手順は、端末装置50のデジタルペン60bにより記入された印刷物に、端末装置10のデジタルペン60aで記入する場合を示している。
図22に示すフローチャートでは、文書サーバ20の紙文書管理モジュール23は、紙文書IDが「P1」であることを送受信部26を介して受信し(ステップ503)、テーブルT05(図21の(a)参照)により同一紙IDフラグの確認をする(ステップ504)。紙文書ID「P1」は同一紙IDであるので、テーブルT11(図21の(b)参照)を参照して、同一紙ID及び紙文書管理システム用IDに値が入っていると共に印刷識別用IDが0であるものが有るかどうかを確認することで、対応する紙文書IDを特定し(ステップ505)、紙文書ID「P2」を取得する。
【0058】
そして、紙文書管理モジュール23は、紙文書ID「P2」に関連する情報をデータベース管理システム27の各種のテーブルから読み出す(ステップ506)。各種のテーブルの読み出しについて具体的に説明すると、テーブルT05(図21の(a)参照)の紙文書ID「P2」から電子文書ID「Fdoc3」及びページNo「1」のほかにストローク連動文書ID「Sdoc2」及びストローク連動ページNo「1」を取得する。紙文書ID「P2」は同一紙IDフラグが「0」であり、同一紙IDではない。その後、紙文書管理モジュール23は、テーブルT02(図16の(a)参照)の電子文書ID「Fdoc3」から関連するテンプレートID「T1」を取得し、テーブルT01(図12の(a)参照)のテンプレートID「T1」から関連するフィールドID「f11、f12、…f16」を取得する。
また、紙文書管理モジュール23は、テーブルT03(図4の(c)参照)及びテーブルT06(図21の(c)参照)のフィールドID「f11、f12、…f16」の情報を取得する。例えば、紙文書管理モジュール23は、フィールドID「f11」に対応するストローク情報として「S1」,「S2」,「S3」を取得し、また、フィールドID「f12」に対応するストローク情報として「S4」,「S5」,「S6」を取得する。
このようにして得たストローク連動文書ID「Sdoc2」や各種のフィールド情報は、紙文書管理モジュール23により送受信部26を介して端末装置10に送信される。
【0059】
端末装置10のペンデバイス管理モジュール15が、端末装置10に接続されているデジタルペン60aによる印刷物に対する処理を実施する(ステップ507)。デジタルペン60aによる印刷物に対する処理により、例えば、フィールドID「f13」にストローク情報S7,S8,S9が得られ、フィールドID「f14」にストローク情報S10,S11,S12が得られたとする。これらのデータを文書サーバ20に転送する際には、端末装置10のバーコードリーダ90で印刷物のバーコードE(図18参照)を読み取る。これにより、端末装置10のバーコードリーダ管理モジュール16は、バーコードリーダ90による印刷物のバーコード情報(印刷物識別情報)としての「BC13」を読み込む(ステップ508)。その後、印刷物への処理情報の転送を行う(ステップ509)。
【0060】
文書サーバ20の紙文書管理モジュール23は、端末装置10から転送された処理情報を受け取ると(ステップ510)、図23の(a)に示すように、テーブルT11の紙文書管理システム用ID「P2」に対応する「0」が書き込まれている印刷識別用IDにバーコード情報「BC13」を書き込む。これにより、紙文書管理システム用ID「P2」と印刷識別用ID「BC13」とが互いに関連付けられる。したがって、以降の作業は、同一紙ID「P1」の印刷物に付されているバーコードを読み取ることで、同一印刷物から電子情報の取得及び格納を繰り返し行うことが可能になる。
また、同図の(b)に示すように、テーブルT06のストローク情報に「S7」〜「S12」が書き込まれる。このようにして、各種のテーブルにデータが書き込まれる(ステップ511)。
【0061】
ここで、図24は、テーブルT11の変形例を示す構成図である。すなわち、同図に示すテーブルT11には、「入力システム識別ID」が追加されている。すなわち、上述した実施の形態では、端末装置10及び端末装置50の組み合わせ(受付窓口)が1つの場合について説明しているが、図24に示すテーブルT11を用いると、このような組み合わせが複数の場合にも対応することが可能になる。言い換えると、同時平行的な入力処理が可能になる。
具体的に説明すると、図19のステップ405において、端末装置50から転送された紙文書ID「P1」が同一紙IDであることを認識すると、図24の(a)に示すテーブルT11を参照して、同一紙ID「P1」の文書で追記作業中のものがあるかどうかを判定する。すなわち、同一紙IDが「P1」で入力システム識別ID(装置識別情報)が「in1」で印刷識別用IDが「0」のものが無い場合には、追記作業中のものが無いと判定し、同一紙IDが「P1」で入力システム識別IDが「in1」で印刷識別用IDが「0」のものが有る場合には、追記作業中のものが有ると判定する。
更に説明すると、図24の(b)に示すテーブルT11の場合には、入力システム識別ID「in1」は、入力中の紙文書があると判定され、入力システム識別ID「in2」は、入力中の紙文書がないと判定される。
【0062】
ここで、本実施の形態で用いられる符号画像は、図7を用いて説明したように、識別符号及び位置符号を備えているが、位置符号のみ備えた符号画像を用いる場合も考えられる。
図25は、本実施の形態の一変形例を説明する図であり、(a)は、追加のテーブルを説明する図で、(b)は、座標空間を説明する図である。
図25の(a)に示すテーブルT12は、印刷時の紙文書IDが生成されたときに、その紙文書IDと、位置情報としての左上座標及び右下座標とを関連付けるものである。すなわち、紙文書ID「P1」は、同図の(b)に示す座標空間において左上座標が(x1,y1)で右下座標が(x2,y2)であり、紙文書ID「P2」は、左上座標が(x3,y3)で右下座標が(x4,y4)である。したがって、このテーブルT12を備えることにより、位置情報としての座標情報を基に、紙文書IDを特定することができる。
付言すると、紙文書から抽出された位置情報である座標データから、左上座標分を減算することで、左上を原点とした相対座標データが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本実施の形態のコンピュータシステムの構成例を示した図である。
【図2】端末装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図3】文書サーバの機能構成例を示すブロック図である。
【図4】データベース管理システムが有するテーブル構成例を示す図である。
【図5】データベース管理システムが有するテーブル構成例を示す図である。
【図6】端末装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図7】符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。
【図8】デジタルペンの構成例を示した図である。
【図9】本実施の形態のテンプレート定義時での処理手順を示すフローチャートである。
【図10】テンプレート定義用文書を説明する図である。
【図11】テンプレートを説明する図である。
【図12】テーブルの構成図である。
【図13】電子文書操作時での処理手順を示すフローチャートである。
【図14】テーブルの構成図である。
【図15】同一ID印刷処理時の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】テーブルの構成図である。
【図17】同一ID印刷により作成された電子データの画像を説明する図である。
【図18】同一ID印刷用ファイルを大量印刷した印刷物の束を示す図である。
【図19】端末装置での紙文書への記入時の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】テーブルの構成図である。
【図21】テーブルの構成図である。
【図22】端末装置からの印刷物への記入時の処理手順を示すフローチャートである。
【図23】テーブルの構成図である。
【図24】テーブルの変形例を示す構成図である。
【図25】本実施の形態の一変形例を説明する図であり、(a)は、追加のテーブルを説明する図で、(b)は、座標空間を説明する図である。
【符号の説明】
【0064】
10,50…端末装置、11,21,51…テンプレート管理モジュール、12,22,52…電子文書管理モジュール、13,53…UI部、14,26,54…送受信部、15,55…ペンデバイス管理モジュール、16…バーコードリーダ管理モジュール、20…文書サーバ、23…紙文書管理モジュール、24…印刷管理モジュール、25…ID管理モジュール、27…データベース管理システム、60a,60b…デジタルペン、70a,70b…通信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体を特定するための媒体識別情報を取得する媒体識別情報取得手段と、
前記媒体識別情報取得手段により取得された前記媒体識別情報が複数の媒体に用いられることを示す特定情報を記憶する記憶手段と、
を含む文書管理装置。
【請求項2】
媒体への筆記及び当該筆記の内容の電子化のために用いられる特定の電子筆記具による筆記情報を管理するための筆記識別情報を生成する筆記識別情報生成手段を更に含み、
前記記憶手段は、前記筆記識別情報を前記媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の文書管理装置。
【請求項3】
前記媒体識別情報取得手段は、前記媒体識別情報を生成する媒体識別情報生成手段で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の文書管理装置。
【請求項4】
前記媒体識別情報生成手段は、前記媒体のページごとに前記媒体識別情報を生成することを特徴とする請求項3に記載の文書管理装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記媒体のページごとに前記特定情報を記憶することを特徴とする請求項4に記載の文書管理装置。
【請求項6】
前記媒体識別情報を含むコード情報を印刷用に変換して得たコード画像が含まれる画像を記憶する記憶手段を更に含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の文書管理装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、前記コード画像が含まれる前記画像を記憶する際に前記特定情報を記憶することを特徴とする請求項6に記載の文書管理装置。
【請求項8】
媒体を特定するための媒体識別情報が複数の媒体に用いられることを示す特定情報を記憶する記憶手段と、
媒体から読み取られ取得した識別情報が、前記記憶手段により記憶される前記媒体識別情報であるときに、当該媒体を一意に特定するための特定媒体識別情報を生成する特定媒体識別情報生成手段と、
前記特定媒体識別情報を前記識別情報と関連付ける関連情報を記憶する記憶手段と、
を含む文書管理装置。
【請求項9】
媒体への筆記及び当該筆記の内容の電子化のために用いられる特定の電子筆記具による筆記情報を管理するための筆記識別情報を生成する筆記識別情報生成手段を更に含み、
前記記憶手段は、前記筆記識別情報を前記特定媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項8に記載の文書管理装置。
【請求項10】
前記媒体識別情報を印刷用に変換して得た画像が印刷されている印刷物を一意に識別する印刷物識別情報を受け付ける印刷物識別情報受付手段を更に含み、
前記記憶手段は、前記印刷物識別情報を前記媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項8又は9に記載の文書管理装置。
【請求項11】
端末装置を一意に識別する装置識別情報を受け付ける装置識別情報受付手段を更に含み、
前記記憶手段は、前記装置識別情報を前記媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1項に記載の文書管理装置。
【請求項12】
コンピュータに、
媒体を特定するための媒体識別情報を取得する媒体識別情報取得機能と、
前記媒体識別情報取得機能により取得された前記媒体識別情報が複数の媒体に用いられることを示す特定情報を記憶する記憶機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項13】
媒体への筆記及び当該筆記の内容の電子化のために用いられる特定の電子筆記具による筆記情報を管理するための筆記識別情報を生成する筆記識別情報生成機能を更に実現し、
前記記憶機能は、前記筆記識別情報を前記媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
媒体を特定するための媒体識別情報が複数の媒体に用いられることを示す特定情報を記憶する記憶機能と、
媒体から読み取られ取得した識別情報が前記記憶機能により記憶される前記媒体識別情報であるときに、当該媒体を一意に特定するための特定媒体識別情報を生成する特定媒体識別情報生成機能と、
前記特定媒体識別情報を前記識別情報と関連付ける関連情報を記憶する記憶機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項15】
媒体への筆記及び当該筆記の内容の電子化のために用いられる特定の電子筆記具による筆記情報を管理するための筆記識別情報を生成する筆記識別情報生成機能を更に実現し、
前記記憶機能は、前記筆記識別情報を前記特定媒体識別情報と関連付ける関連情報を記憶することを特徴とする請求項14に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2009−187391(P2009−187391A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−27914(P2008−27914)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】