説明

新交通システムとその乗降者管理方法

【課題】同一路線上を往復運転する車両において、往路と復路の乗客の交錯を本質的に防止することができる新交通システムとその乗降者管理方法を提供する。
【解決手段】車両15の両側に往路用と復路用のドア16A,16Bを有し、この車両が複数のターミナル11,12間を往復運転する新交通システム。各ターミナルの車両停止位置に、互いに分離して設けられた往路用及び復路用のプラットフォーム13,14と、各プラットフォームにおいて、車両への乗車人数と降車人数をそれぞれカウントする人数検出センサ18と、車両を制御する車両制御装置20とを備える。車両制御装置20により、往路と復路が切り替わるターミナルにおいて、降車用のドアを開き、車両への乗車人数と降車人数の総数を比較し、該総数が一致した場合にのみ、降車用のドアを閉じ、乗車用のドアを開く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、往路と復路の乗客の交錯を防止するための新交通システムとその乗降者管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
列車、バス等の車両の操縦、停車位置でのドアの開閉、その他を無人運転する新交通システムが近年脚光をあびている。
かかる新交通システムでは、例えば終点位置等において、車両内に乗客が居残るのを防止する必要がある。そこで既に特許文献1が提案されている。
【0003】
また、本発明に関連する先行技術として、例えば特許文献2〜4が既に提案されている。
【0004】
特許文献1の「居残り検知システム」は、列車とホームゲートの開閉動作を画像処理により独自に認識し、列車とホームゲートの間に居残りがある場合に乗客の安全を確保することを目的とする。
そのため、このシステムは、図10に示すように、軌道41、ホーム42及びホームゲート43を撮影する撮像手段52と、画像蓄積手段53と、演算手段54と、各手段を制御統括する制御通信手段51を備え、
撮像手段52から取得した時間間隔を置いた画像同士を比較して特定位置の変化がある時、列車が進入・停止したと判断し、列車進入・停止の検知後に同様に特定位置の変化がホームゲート領域内で所定回数継続した時にドア開と判断し、この場合、画像蓄積手段53にて記憶した所定フレーム前の画像を基準画像として確定し、ドア開検知後に基準画像と撮像手段に入力した現画像のホームゲート領域に変化部分が有り、同様に特定位置の変化が所定回数継続した時に居残り物体有りと判断し、アラーム出力し、居残り物体を表示するものである。
【0005】
【特許文献1】特開2004−66904号公報、「居残り検知システム」
【特許文献2】特開2006−208076号公報、「人数検出装置及び方法」
【特許文献3】特開2006−322891号公報、「通過人数検出装置及び方法」
【特許文献4】特開2006−323765号公報、「通過人数検出装置及び方法」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
セキュリティチェック(安全審査)を必要とする空港、例えば国際線の空港では、図1に示すように、到着便で到着し入国審査を受ける入国者の動線と、出国審査を受けて出発便で出発する出国者の動線を、厳格に分離して、入国者と出国者の動線の交錯を防止する必要がある。
【0007】
しかし、大型空港では、セキュリティチェックを行う建物(以下、「安全審査ターミナル」と呼ぶ)から航空機が発着する建物(以下、「発着ターミナル」と呼ぶ)までの距離が長くなり、図2に模式的に示すように、その間を結ぶ独立した交通システムが採用される場合がある。
【0008】
出発客と到着客の交錯を防止するために、この交通システムの路線は、安全審査ターミナル1と発着ターミナル2を結んでおり、それぞれのターミナル1,2において出発用プラットフォーム3と到着用プラットフォーム4は、車両5の両側に別々に設けられ、両者を分離している。
この場合、出発客(例えば出国者)は、図2(A)(B)に示すように、安全審査ターミナル1の出発審査ゲートでセキュリティチェックを受けた後に、出発用プラットフォーム3を用いて車両5で発着ターミナル2まで輸送される。また、到着客(例えば入国者)は、図2(C)(D)に示すように、発着ターミナル2の到着用プラットフォーム4を用いて同一の車両5で安全審査ビル1まで輸送され到着審査ゲートでセキュリティチェックを受ける。
【0009】
すなわち、安全審査ターミナル1と発着ターミナル2の停止位置の両側にプラットフォーム3,4を設け、一方を出発用、他方を到着用として、両方のプラットフォーム3,4の動線を切り分けるとともに、車両5が到着した場合は一方の側のドアのみ開き、乗客が全て降りてからドアを閉じ、その後にもう一方のドアを開けるという運用によって、出発客と到着客の動線の交錯を防止している。
【0010】
しかし、この交通システムが無人運転である場合に、図3に示すように、テロ等の悪意をもった乗客が車両5内に隠れていた場合に、これに気づかずにドアを開閉してしまい、出発客と到着客の動線の交錯を許してしまうおそれがあった。
【0011】
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、同一路線上を往復運転する車両において、往路と復路の乗客の交錯を本質的に防止することができる新交通システムとその乗降者管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、車両の両側に往路用と復路用のドアを有し、該車両が複数のターミナル間を往復運転する新交通システムであって、
前記各ターミナルの車両停止位置に、互いに分離して設けられた往路用及び復路用のプラットフォームと、
前記各プラットフォームにおいて、車両への乗車人数と降車人数をそれぞれカウントする人数検出センサと、
車両を制御する車両制御装置とを備え、
該車両制御装置により、往路と復路が切り替わるターミナルにおいて、降車用のドアを開き、車両への乗車人数と降車人数の総数を比較し、該総数が一致した場合にのみ、降車用のドアを閉じ、乗車用のドアを開く、ことを特徴とする新交通システムが提供される。
【0013】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記人数検出センサは、前記プラットフォーム又は車両に、往路用と復路用のドアの位置を上方から見下ろす方向に設置されたレーザレーダ又はステレオカメラである。
【0014】
また本発明によれば、車両の両側に往路用と復路用のドアを有し、該車両が複数のターミナル間を往復運転する新交通システムの乗降者管理方法であって、
前記各ターミナルの車両停止位置に、往路用及び復路用のプラットフォームを互いに分離して設け、
前記各プラットフォームにおいて、車両への乗車人数と降車人数をそれぞれカウントし、
往路と復路が切り替わるターミナルにおいて、降車用のドアを開き、車両への乗車人数と降車人数の総数を比較し、該総数が一致した場合にのみ、降車用のドアを閉じ、乗車用のドアを開く、ことを特徴とする新交通システムの乗降者管理方法が提供される。
【0015】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記乗車人数と降車人数のカウントにおいて、人が一旦検出されても、乗車せずに戻る場合、及び降車せずに戻る場合には、±0とカウントする。
【発明の効果】
【0016】
上記本発明の装置及び方法によれば、複数のターミナル間を往復運転する車両が、
その両側に往路用と復路用のドアを有するので、各ターミナルにおいて、往路用及び復路用のプラットフォームを互いに分離して設けることができる。
また、人数検出センサにより、各プラットフォームにおいて、車両への乗車人数と降車人数をそれぞれカウントすることができる。
さらに、往路と復路が切り替わるターミナル(始点又は終点)において、降車用のドアを開くことで乗客の降車を促し、同時に車両への乗車人数と降車人数の総数を比較して、その総数が一致した場合にのみ、降車用のドアを閉じるので、車両に乗客が残っている限り、降車用のドアを開けたままに保持して、乗客の居残りを防止することができる。
次いで、乗車人数と降車人数の総数が一致した場合にのみ、降車用のドアを閉じ、乗車用のドアを開くので、新たな乗客が、降車用のドアから降りることも防止でき、往路と復路の乗客の交錯を本質的に防止することができる。
【0017】
また、前記乗車人数と降車人数のカウントにおいて、人が一旦検出されても、乗車せずに戻る場合、及び降車せずに戻る場合には、±0とカウントすることにより、乗降者の際に、乗る人がカウントされた後に乗らずに戻ったり、降りる人はカウントされた後に降りずに戻ったりした場合のカウントミスを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0019】
図4は、本発明による新交通システムの実施形態を示す図である。この図において、(A)は全体平面図、(B)はプラットフォームの部分平面図、(C)は車両の斜視図である。
【0020】
本発明の新交通システム10は、図4(A)に示すように、往路用及び復路用のプラットフォーム13,14を備える。
すなわち、出発客(例えば出国者)と到着客(例えば入国者)の交錯を防止するために、この新交通システム10の路線は、複数のターミナル11,12(例えば安全審査ターミナルと発着ターミナル)を結んでおり、それぞれのターミナル11,12において往路用プラットフォーム13と復路用プラットフォーム14は、車両15の両側に別々に設けられ、両者を分離している。往路用プラットフォーム13は、例えば出国用であり、復路用プラットフォーム14は、例えば入国用である。
この場合、出発客(例えば出国者)は、例えばターミナル11でセキュリティチェックを受けた後に、往路用プラットフォーム13を用いて車両15でターミナル12まで輸送される。また、到着客(例えば入国者)は、ターミナル12の復路用プラットフォーム14を用いて同一の車両15でターミナル11まで輸送されセキュリティチェックを受けるようになっている。
【0021】
本発明の新交通システム10は、図4(B)(C)に示すように、さらに、人数検出センサ18、および車両制御装置20を備える。
【0022】
本発明の新交通システム10において、車両15の両側には、往路用と復路用のドア16A、16Bが設けられている。この車両15は、複数(この例では2つ)のターミナル11,12の間を往復運転する。なお、ターミナルは2つに限定されず、ターミナル11,12の間に1又は複数のターミナルがあってもよい。
【0023】
往路用プラットフォーム13と復路用プラットフォーム14は、各ターミナル11,12の車両停止位置に、互いに分離して設けられている。この例では、同一の車両停止位置の両側に、往路用プラットフォーム13と復路用プラットフォーム14が設けられているが、本発明はこれに限定されず、往路用プラットフォーム13と復路用プラットフォーム14の車両停止位置が相違してもよい。
【0024】
人数検出センサ18は、往路用の人数検出センサと復路用の人数検出センサからなり、各プラットフォーム13,14において、車両15への乗車人数と降車人数をそれぞれカウントする機能を有する。
人数検出センサ18は、例えばレーザレーダ又はステレオカメラであり、プラットフォーム13,14又は車両15に、往路用と復路用のドアの位置を上方から見下ろす方向に設置されている。
上述したように、人数検出センサ18は、プラットフォーム13,14のドア位置上方から、見下ろし方向に設置した3次元レーザレーダであるのが好ましい。3次元レーザレーダを用いる場合、その計測領域を通過する人数の計測には、例えば、特許文献2〜4に開示されている手段を用いる。
また、3次元レーザレーダの代わりに、ステレオカメラ等のほかのセンサを用いても良い。さらに3次元情報にこだわらず、カメラによる2次元画像を用いても良い。
【0025】
車両制御装置20は、車両15を制御する制御装置(例えばコンピュータ)であり、各車両または各車両の運行を制御する車両運行システムの系統上に設置されている。
この車両制御装置20は、往路と復路が切り替わるターミナルにおいて、降車用のドアを開き、車両への乗車人数と降車人数の総数を比較し、該総数が一致した場合にのみ、降車用のドアを閉じ、乗車用のドアを開くように、車両15を制御する。
【0026】
図5は、本発明による新交通システムの乗降者管理方法の全体フロー図である。この図において、本発の方法は、ステップS1〜S7の各ステップからなる。
【0027】
ステップS1では、車両15の両側に往路用と復路用のドア16A、16Bを設け、かつ車両15を複数のターミナル11,12間を往復運転するように本発明の新交通システムを構成する。また、各ターミナル11,12の車両停止位置に、往路用及び復路用のプラットフォーム13,14を互いに分離して設ける。
【0028】
ステップS2では、始発時に車両15の運行中に各プラットフォーム13,14において、車両15への乗車人数mと降車人数nをそれぞれカウントする。すなわち、車両15がプラットフォーム13,14に到着した際、乗車側のドアのみ開き、センサ18により乗車者の人数をカウントする。次いで、乗車側ドアを閉め、車両を発車させる。
【0029】
ステップS3では、往路と復路が切り替わるターミナル11,12において、降車用のドアを開き、ステップS4において、車両への乗車人数mと降車人数nの総数を比較し、この総数が一致した場合にのみ、降車用のドアを閉じ(S5)、乗車用のドアを開く(S6)。
すなわち、目的地で車両15を停止させ、降車側ドアを開き、センサ18により降車者の人数をカウントする。次いで、乗車人数と降車人数が一致したことを確認した上で、降車側のドアを閉めてから、乗車側のドアを開き、センサにより乗車者の人数をカウントする。次に、乗車側ドアを閉め、車両を発車させる。
以下、ステップS2〜S6を繰り返す。
【0030】
また、ステップS4において、総数が一致しない場合、一定時間経過した後、アラームを出力する(S7)。
例えば、一定時間経過後に乗車者と降車者のカウントが一致しなかった場合、管理室等に通知するとともに、車内に設置したカメラ映像を、管理室で遠隔確認し、不審者が発見されなかった場合は手動操作で乗車者・降車者のカウントをリセットしたうえで、乗車側ドアを開く。
【0031】
図6は、上述した乗降者管理方法において、3次元センサにより人数カウントの方法を示すフロー図である。この図において、本発明の人数カウントの方法は、ステップS10〜S20の各ステップからなる。
【0032】
図4(B)に示すように、3次元センサ18は、プラットフォーム13,14のドア位置上方から、見下ろし方向に設置されており、ドアを通過した人が必ず検知される領域をカバーしている。本発明では、3次元センサにより検知した人間の位置をトラッキングし、以下の判定により乗り降りのカウントをする。
【0033】
車両15に人が乗車する場合には、ドア位置以外(外側)から進入し、ドア位置から内側に入る。この場合、ステップS10で計測範囲内で人を検知(YES)し、ステップS11で検知された場所はドア位置でない(NO)ので、ステップS12で検知された人の位置をトラッキングし、ステップS13で検知された人の位置が計測不能となった(YES)ときに、ステップS14で計測不能になったのはドア位置である(YES)のでステップS15で乗車人数を+1とカウントする。
【0034】
車両15から人が降車する場合には、ドア位置から計測範囲に進入してドア位置以外(外側)から外に出る。この場合、ステップS10で計測範囲内で人を検知(YES)し、ステップS11で検知された場所はドア位置である(YES)ので、ステップS16で検知された人の位置をトラッキングし、ステップS17で検知された人の位置が計測不能となった(YES)ときに、ステップS18で計測不能になったのはドア位置以外(外側)である(NO)のでステップS19で乗車人数を−1とカウントする。
【0035】
人が一旦検出されても、乗車せずに戻る場合には、ドア位置以外(外側)から進入し、ドア位置以外(外側)から再び外側に出る。この場合、ステップS14で計測不能になったのはドア位置以外(外側)である(NO)ので、ステップS20で乗車人数を±0とカウントする。
【0036】
同様に人が一旦検出されても、降車せずに戻る場合には、ドア位置から進入し、ドア位置から再び中に戻る。この場合、ステップS18で計測不能になったのはドア位置である(YES)ので、ステップS20で乗車人数を±0とカウントする。
【0037】
なお、図6において、破線で囲む各ステップは、人が複数検知された場合、各人について並行して実行する。
【0038】
上述した人数カウントの方法により、乗降者の際に、乗る人がカウントされた後に乗らずに戻ったり、降りる人はカウントされた後に降りずに戻ったりした場合のカウントミスを防止することができる。
【0039】
図7〜図9は、本発明におけるセンサの設置位置と車両との連携を示す模式図である。
本発明において、乗降車する複数の人間を、死角無く計測するためには、真上から見下ろし方向となるようにセンサを設置することが望ましい。
また、車両本体にセンサを取り付けた場合、取り付け高さに制約があるため、ドアの左右端付近を通過した人が計測できない恐れがある。このため、高さを確保できるよう、プラットフォーム側にセンサを取り付けることが望ましい。
【0040】
図7において、複数の駅A,B,C(上述したターミナル)があり、複数の車両a,b(上述した車両15)が走行している場合、これらを一元管理しようとすると、どの駅でいつ乗降者数を計測されたのが、どの列車であるかを特定する必要が生じる。
しかし、既存の交通システムに、後付で本発明を適用する場合、時刻ごと列車の走行位置(停車位置)の情報を取得するには、既存設備の改造が必要であり実現が困難である。
このため、図8、図9に示すように、車両15ごとに管理装置を搭載し、プラットフォーム側に設置されたセンサ18と無線で通信することにより、個別に乗降車人数を管理するのが好ましい。
【0041】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】セキュリティチェック(安全審査)を必要とする空港の模式図である。
【図2】安全審査ターミナルと発着ターミナルの間を結ぶ交通システムも模式図である。
【図3】出発客と到着客の動線の交錯が生じる場合の説明図である。
【図4】本発明による新交通システムの実施形態を示す図である。
【図5】本発明による新交通システムの乗降者管理方法の全体フロー図である。
【図6】3次元センサにより人数カウントの方法を示すフロー図である。
【図7】本発明におけるセンサの設置位置と車両との連携を示す第1模式図である。
【図8】本発明におけるセンサの設置位置と車両との連携を示す第2模式図である。
【図9】本発明におけるセンサの設置位置と車両との連携を示す第3模式図である。
【図10】特許文献1の「居残り検知システム」の模式図である。
【符号の説明】
【0043】
10 新交通システム、11 安全審査ターミナル、12 発着ターミナル、
13 往路用プラットフォーム、14 復路用プラットフォーム、
15 車両、16A 往路用ドア、16B 復路用ドア、
18 人数検出センサ、20 車両制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の両側に往路用と復路用のドアを有し、該車両が複数のターミナル間を往復運転する新交通システムであって、
前記各ターミナルの車両停止位置に、互いに分離して設けられた往路用及び復路用のプラットフォームと、
前記各プラットフォームにおいて、車両への乗車人数と降車人数をそれぞれカウントする人数検出センサと、
車両を制御する車両制御装置とを備え、
該車両制御装置により、往路と復路が切り替わるターミナルにおいて、降車用のドアを開き、車両への乗車人数と降車人数の総数を比較し、該総数が一致した場合にのみ、降車用のドアを閉じ、乗車用のドアを開く、ことを特徴とする新交通システム。
【請求項2】
前記人数検出センサは、前記プラットフォーム又は車両に、往路用と復路用のドアの位置を上方から見下ろす方向に設置されたレーザレーダ又はステレオカメラである、ことを特徴とする請求項1に記載の新交通システム。
【請求項3】
車両の両側に往路用と復路用のドアを有し、該車両が複数のターミナル間を往復運転する新交通システムの乗降者管理方法であって、
前記各ターミナルの車両停止位置に、往路用及び復路用のプラットフォームを互いに分離して設け、
前記各プラットフォームにおいて、車両への乗車人数と降車人数をそれぞれカウントし、
往路と復路が切り替わるターミナルにおいて、降車用のドアを開き、車両への乗車人数と降車人数の総数を比較し、該総数が一致した場合にのみ、降車用のドアを閉じ、乗車用のドアを開く、ことを特徴とする新交通システムの乗降者管理方法。
【請求項4】
前記乗車人数と降車人数のカウントにおいて、人が一旦検出されても、乗車せずに戻る場合、及び降車せずに戻る場合には、±0とカウントする、ことを特徴とする請求項3に記載の新交通システムの乗降者管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−199109(P2009−199109A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−36865(P2008−36865)
【出願日】平成20年2月19日(2008.2.19)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】