説明

新規ヒトLXRαバリアント

本発明は、新規ヒトLXRαバリアントポリペプチドおよびかかるポリペプチドをコードする核酸を提供する。本発明は、治療上、診断上、および研究上の使用ならびにかかるポリヌクレオチドおよびポリペプチドの産生も提供する。この要約は研究者またはその他の読者が迅速に開示された技術の対象を確認することを可能とする要約書に要求される規則に合致するために提供されることを強調する。要約書は請求項の意味の範囲を解釈または限定するために用いてはならないという理解の上で提出する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下からなる群から選択されるヒト肝臓X受容体アルファ (LXRα) バリアントポリペプチドをコードする単離核酸分子:
(a)配列番号4、6、8、17または19をコードする単離核酸分子;
(b)配列番号4、6、8、17または19と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列をコードする単離核酸分子;
(c)以下のハイブリダイゼーション条件下で(a) または(b)の単離核酸分子とハイブリダイズする単離核酸分子; 6X SSC (1M NaCl)、50 % ホルムアミド、1 % SDS 、42℃でのハイブリダイゼーション、1X SSC、42℃での洗浄、および68℃、0.2XSSCおよび0.1% SDSでの洗浄;および、
(d) (a)、(b)、または(c)に相補的な単離核酸分子。
【請求項2】
配列番号3、5、7、16または18からなる請求項1の単離核酸分子。
【請求項3】
DNA分子である請求項1の単離核酸分子。
【請求項4】
RNA分子である請求項1の単離核酸分子。
【請求項5】
配列番号3、5、7、16または18を含む請求項1の単離核酸分子。
【請求項6】
LXR-応答性経路活性を有するポリペプチドをコードする請求項1の核酸分子。
【請求項7】
該単離核酸分子にコードされるポリペプチドが野生型LXRαと二量体を形成することが出来る、請求項1の核酸分子。
【請求項8】
該単離核酸分子にコードされるポリペプチドがレチノイドX受容体 (RXR)とヘテロ二量体を形成することが出来る、請求項1の核酸分子。
【請求項9】
RXRが、RXRα、RXRβ、または RXRγである請求項8の核酸分子。
【請求項10】
請求項1の単離核酸分子によってコードされるポリペプチド。
【請求項11】
野生型LXRαと二量体を形成することが出来る請求項10のポリペプチド。
【請求項12】
RXRとヘテロ二量体を形成することが出来る請求項10のポリペプチド。
【請求項13】
該ヘテロ二量体の形成が、RXRが自然にヘテロ二量体化する核内受容体とRXRとのヘテロ二量体の形成を阻害することができる請求項12のポリペプチド。
【請求項14】
該ヘテロ二量体の形成がRXRのホモ二量体の形成を阻害することができる請求項12のポリペプチド。
【請求項15】
RXRが、RXRα、RXRβ、またはRXRγである請求項12のポリペプチド。
【請求項16】
LXRαドミナントネガティブ活性を示しうる請求項10のポリペプチド。
【請求項17】
LXRαバリアントがLXRα-64、LXRα-42+、またはLXRα-42-の断片である請求項12のポリペプチド。
【請求項18】
LXRαバリアントの断片がLXRαバリアントの少なくとも一つの機能を示しうる請求項17のポリペプチド。
【請求項19】
請求項1の単離核酸分子を含むコンストラクト。
【請求項20】
単離核酸分子が作動可能に調節配列に連結している請求項19のコンストラクト。
【請求項21】
プラスミドである請求項19のコンストラクト。
【請求項22】
pCMV/mycまたはpcDNA 3.1、またはその誘導体を含む請求項19のコンストラクト。
【請求項23】
請求項1の単離核酸分子を含む宿主細胞または該細胞の子孫。
【請求項24】
請求項19のコンストラクトを含む宿主細胞。
【請求項25】
原核細胞である請求項23の宿主細胞。
【請求項26】
大腸菌である請求項23の宿主細胞。
【請求項27】
哺乳類細胞である請求項23の宿主細胞。
【請求項28】
ヒト細胞である請求項23の宿主細胞。
【請求項29】
ヒト胚細胞である請求項23の宿主細胞。
【請求項30】
以下からなる群から選択される請求項23の宿主細胞:ヒト肝臓癌細胞(HepG2)、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)、サルCOS-1細胞、およびヒト胎児由来腎臓細胞(HEK293)。
【請求項31】
以下からなる群から選択される請求項23の宿主細胞:出芽酵母細胞、分裂酵母細胞、およびピチア・パストリス細胞。
【請求項32】
LXRα-64、LXRα-42e+、またはおよびLXRα-42e-のアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項33】
配列番号4、6、8、17、19のアミノ酸配列を含むポリペプチド、その天然の対立遺伝子バリアントまたはその断片である請求項32の単離ポリペプチド。
【請求項34】
配列番号4、6、8、17、19のアミノ酸配列からなるポリペプチド、または配列番号2の5個を超える連続アミノ酸に対して相同性を有さないその断片である、請求項32の単離ポリペプチド。
【請求項35】
異種アミノ酸配列をさらに含む請求項32のポリペプチド。
【請求項36】
以下の工程を含むサンプル中の請求項32のポリペプチドの存在を検出する方法:
a)請求項32のポリペプチドに選択的に結合する化合物とサンプルとを接触させる工程;および、
b) サンプル中の該ポリペプチドに該化合物が結合するか判定する工程。
【請求項37】
ポリペプチドに結合する化合物が抗体である請求項37の方法。
【請求項38】
請求項32のポリペプチドに選択的に結合する化合物および使用説明書を含むキット。
【請求項39】
請求項14または請求項32の単離ポリペプチドに特異的に結合する抗体。
【請求項40】
ポリクローナル抗体である請求項39の抗体。
【請求項41】
モノクローナル抗体である請求項39の抗体。
【請求項42】
検出可能な標識を含む請求項39の抗体。
【請求項43】
請求項39の抗体および医薬上許容される担体を含む組成物。
【請求項44】
以下の工程を含む新規LXRαバリアント核酸分子の同定方法:
(a)1以上の核酸分子を含むサンプルと、LXRαバリアント核酸分子またはその断片とを、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズさせる工程;
(b) LXRαバリアント核酸分子とハイブリダイズしたサンプル中の核酸分子を同定し、それによって推定 LXRαバリアント核酸分子を同定する工程;および、
(c)推定LXRαバリアント核酸分子の配列を決定する工程、ここで、LXRαバリアントの配列と同一でない配列を有する推定LXRαバリアント核酸分子が新規LXRαバリアント核酸である。
【請求項45】
新規LXRαバリアント核酸分子がLXRαバリアントポリペプチドをコードする請求項44の方法。
【請求項46】
新規LXRαバリアントポリペプチドがLXRαバリアントポリペプチドと比較して1以上の保存的置換を含む請求項45の方法。
【請求項47】
以下の工程を含む生物サンプルにおけるLXRαバリアントの発現を検出する方法:
(a)生物サンプルと請求項1の核酸分子とをハイブリダイズさせる工程;および、
(b) 該核酸分子がサンプルにおける核酸分子とハイブリダイズするかどうかを判定する工程、ここで、ハイブリダイゼーションはLXRαバリアントの発現を示す。
【請求項48】
ハイブリダイゼーションの量を測定する請求項47の方法。
【請求項49】
細胞と請求項10のポリペプチドとを接触させ、それによってRXR二量体形成を阻害することを含む、細胞におけるRXR二量体形成を減少させる方法。
【請求項50】
RXRヘテロ二量体化が阻害される請求項49の方法。
【請求項51】
RXRホモ二量体化が阻害される請求項49の方法。
【請求項52】
以下の工程を含むLXRαバリアントリガンドの同定方法:
(a) LXRαバリアントポリペプチドを含むサンプルを提供する工程、
(b)サンプルと被験化合物とを接触させる工程、および、
(c)被験化合物がLXRαバリアントと結合できるかを判定する工程、ここでLXRαバリアントに結合できる化合物はLXRαバリアントリガンドである。
【請求項53】
リガンドのKdが1 x 106未満である請求項52の方法。
【請求項54】
リガンドのKdが1 x 109未満である請求項52の方法。
【請求項55】
RXRがサンプル中に存在する請求項52の方法。
【請求項56】
LXRαバリアントリガンドが野生型LXRαに結合できるかを判定する工程をさらに含む請求項52の方法。
【請求項57】
LXRαバリアントリガンドが野生型LXRαとは結合しない請求項52の方法。
【請求項58】
LXRαバリアントリガンドが野生型LXRαと比較してLXRαバリアントに対してより高い親和性を有する請求項52の方法。
【請求項59】
LXRαバリアントの発現または活性を調節する工程を含むLXRαに制御される遺伝子の発現を調節する方法。
【請求項60】
LXRαに制御される遺伝子が、FAS、CYP7A1 (コレステロール7-アルファヒドロキシラーゼ)、ApoE、CETP (コレステロールエステルトランスファータンパク質)、LPL (リポタンパク質リパーゼ)、ABCG1、ABCG5、ABCG8、ABCG4、またはPLTP (リン脂質トランスファータンパク質)である請求項59の方法。
【請求項61】
LXRαに制御される遺伝子が、SREBP-1C (ステロール調節結合要素 1c)、FAS、CYP7A1 (コレステロール7-アルファヒドロキシラーゼ)、ApoE、CETP (コレステロールエステルトランスファータンパク質)、LPL (リポタンパク質リパーゼ)、ABCA1 (ATP-結合カセットトランスポーター-1)、ABCG1、ABCG5、ABCG8、ABCG4、またはPLTP (リン脂質トランスファータンパク質)である請求項59の方法。
【請求項62】
LXRαに制御される遺伝子の発現が上昇する請求項59の方法。
【請求項63】
LXRαに制御される遺伝子の発現が低下する請求項59の方法。
【請求項64】
LXRαバリアントがLXRα-64、LXRα-42+、またはLXRα-42-である請求項59の方法。
【請求項65】
LXRαバリアントが発現してLXRα発現または活性を調節するのに十分な量および時間にてLXRαバリアント核酸分子またはその断片を対象に導入する工程を含む、対象におけるLXRαバリアント発現または活性を調節する方法。
【請求項66】
LXRαバリアントが野生型LXRαの発現または活性を阻害する請求項65の方法。
【請求項67】
活性がLXRαヘテロ二量体化である請求項65の方法。
【請求項68】
LXRαヘテロ二量体化がリガンドに刺激されるものである請求項66の方法。
【請求項69】
LXRαバリアントがLXRα-64、LXRα-42+、またはLXRα-42-である請求項68の方法。
【請求項70】
LXRαバリアントが発現してRXRの発現または活性を調節するのに十分な量および時間にてLXRαバリアント核酸分子またはその断片を対象に導入する工程を含む、対象におけるRXRの発現または活性を調節する方法。
【請求項71】
RXRのヘテロ二量体化が調節されるか、または、RXRのホモ二量体化が調節される請求項70の方法。
【請求項72】
RXRと、PPARα、PPARγ、PPARδ、RAR、XR、またはPXRとのヘテロ二量体化が調節される請求項70の方法。
【請求項73】
RXRのヘテロ二量体化が阻害されるか、または、RXRのホモ二量体化が阻害される請求項70の方法。
【請求項74】
LXRαバリアントが、LXRα-64、LXRα-42+、またはLXRα-42-である請求項70の方法。
【請求項75】
RXRが、RXRα、RXRβ、またはRXRγである請求項70の方法。
【請求項76】
個体に医薬上有効量のLXRαバリアントを投与する工程を含む、RXR-関連疾患または障害を有する個体を治療する方法。
【請求項77】
請求項23の細胞および医薬上許容される担体、請求項1の単離核酸分子および医薬上許容される担体、または請求項10のポリペプチドおよび医薬上許容される担体を含む医薬組成物。

【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2007−531502(P2007−531502A)
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523979(P2006−523979)
【出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/026670
【国際公開番号】WO2005/019264
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】