説明

新規ピリドチエノピリミジン誘導体

式(I):
【化1】


[式中、
nは、0または1から選択される整数であり;
1およびR2は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択され;
3は、アルキル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、およびピリジン環に窒素原子を介して結合する飽和N−含有ヘテロシクリル基の各基から選択される基を示し、その全ては要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R6OCO−基、アルコキシ基、R67N−CO−基、−CN基、CF3基、−NR67基、−SR6基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく、ここで、R6およびR7は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択され;
4およびR5は独立に、水素原子、アルキル基および式(II):
【化2】


[式中、
pおよびqは、1、2および3から選択される整数であり;
Aは、直接的な結合であるか、または−CONR12−基、−NR12CO−基、−O−基、−COO−基、−OCO−基、−NR12COO−基、−OCONR12−基、−NR12CONR13−基、−S−基、−SO−基、−SO2−基、−COS−基および−SCO−基の各基から選択される基であり;
2は、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基の各基から選択される基であり;
ここで、アルキル基および基G2は、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R14OCO−基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、オキソ基、R1415N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR1415基、−SR14基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく;またここで、基R8〜R15は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択される]
で示される基から構成される群から選択される]
で示されるピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体およびその医薬的に許容される塩およびN−オキシドの、ホスホジエステラーゼ4の阻害によって改善し得る病態または疾患を処置または予防するための薬剤の製造における使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な治療上有用なピリドチエノピリミジン誘導体、その製法およびそれを含有する医薬組成物に関する。この化合物はホスホジエステラーゼ4(PDE4)の強力かつ選択的な阻害剤であり、それ故、PDE4の阻害によって好転し得ることが知られている病態、疾患および障害の治療、予防または抑制に有用である。
【背景技術】
【0002】
ホスホジエステラーゼ(PDE)は、二次メッセンジャーである環状アデノシンン一燐酸(cAMP)および環状グアノシン一燐酸(cGMP)の加水分解および不活性化を起す酵素のスーパーファミリーを含む。今日までにPDEファミリー11種類(PDE1〜PDE11)が確認されており、各ファミリーの基質選択性、触媒活性、内因性の活性化剤および阻害剤に対する感受性、コード遺伝子などが異なっている。
【0003】
PDE4アイソザイム・ファミリーは、環状AMPに対して高い親和性を示すが、環状GMPに対する親和性は弱い。PDE4阻害に起因する環状AMP濃度の上昇は、リンパ球、マクロファージ、好塩基球、好中球、および好酸球を含む、広範な炎症細胞および免疫細胞における細胞活性化の抑制に関連する。その上、PDE4の阻害はサイトカインである腫瘍壊死因子α(TNFα)の放出を低下させる。PDE4の生物学は最近の総説数編、例えばM. D. Houslay, Prog. Nucleic Acid Res, Mol. Biol., 2001, 69, 249-315;J. E. Souness et al., Immuno-pharmacol. 2000 47, 127-162;またはM. Conti and S. L. Jin, Prog. Nucleic Acid Res. Mol. Biol. 1999, 63, 1-38に記載されている。
【0004】
このような生理学的効果の観点から、PDE4の阻害によって改善され得ることが知られている慢性および急性の炎症性疾患およびその他の病態、疾患または障害、の処置または予防を目的として、最近、様々な化学構造を持つPDE4阻害剤が開示された。例えば、US 5449686, US 5710170, WO 98/45268, WO 99/06404, WO 01/57025, WO 01/57036, WO 01/46184, WO 97/05105, WO 96/40636, US 5786354, US 5773467, US 5753666, US 5728712, US 5693659, US 5679696, US 5596013, US 5541219, US 5508300, US 5502072, またはH. J. Dyke and J. G. Montana, Exp. Opin. Invest. Drugs 1999, 8, 1301-1325を参照。
【0005】
ホスホジエステラーゼ4を選択的に阻害する性能を持つ化合物数個が活発に開発されている。そのような化合物の例にはシパムフィリン(cipamfylline)、アロフィリン、シロミラスト、ロフルミラスト、メソプラムおよびプマフェントリン(pumafentrine)がある。
【0006】
我々は今回、一連のピリドチエノピリミジン誘導体がPDE4の強力で選択的な阻害剤であること、およびそれ故これらの病態、疾患および障害、特に喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬または過敏性腸疾患の処置または予防に有用であることを見出した。この化合物の多くがSpecs(オランダ)、Interbioscreen Ltd.(ロシア)およびPharmeks(ロシア)が提示する化合物ライブラリーで購入できる。
【0007】
本発明の化合物は、これらの疾患の処置に有用であることが知られている他種の薬剤と併用することもできる。例えば、本剤はステロイドまたは免疫抑制剤、たとえばサイクロスポリンA、ラパマイシン、またはT細胞受容体遮断剤のようなものと組み合わせても使用できる。この場合、本化合物の投与は他剤の減量を可能にして、ステロイドおよび免疫抑制剤に伴う望ましくない副作用の出現を予防する。
【0008】
他種のPDE4阻害剤と同様に(前記参考文献を参照)、本発明の化合物は、たとえば抗炎症剤(ステロイドまたは非ステロイド抗炎症剤)、ストレス、アンモニア、エタノールおよび濃い酸のように、様々な病原に起因する潰瘍誘発効果を阻止するためにも使用できる。この化合物は単独でも、または薬剤誘発潰瘍、消化性潰瘍、ピロリ菌関連潰瘍、食道炎および胃食道逆流疾患というような胃腸疾患の予防的および/または治療的処置のための抗酸剤および/または抗分泌剤と併用しても、使用できる。
【0009】
この化合物は、細胞または組織への損傷が酸素欠乏症またはフリーラジカル過剰産生のような状況によって起きる病態の処置にも使用できる。そのような有用な効果の例は、冠状動脈閉塞後の心臓組織の保護またはたとえば血液または精子のような移植器官または体液の保存を意図する保存液に本発明の化合物を加えたときに細胞および組織の生存能力に延長が見られることである。この化合物は、組織修復および創傷治癒にも有益である。
【発明の開示】
【0010】
従って、本発明は、PDE4の阻害によって好転し得る疾患の処置に用いる薬剤の製造における;そしてPDE4の阻害によって改善し得る疾患の処置方法における、式(I)で示される化合物の使用を提供し、ここで、この処置方法は式(I):
【化1】

[式中、
nは、0または1から選択される整数であり;
1およびR2は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択され;
3は、アルキル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、およびピリジン環に窒素原子を介して結合する飽和N−含有ヘテロシクリル基の各基から選択される基を示し、その全ては、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R6OCO−基、アルコキシ基、R67N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR67基、−SR6基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく、ここで、R6およびR7は、独立に水素原子およびC1-4アルキル基から選択され;
4およびR5は独立に、水素原子、アルキル基および式(II):
【化2】

[式中、
pおよびqは、1、2および3から選択される整数であり;
Aは、直接的な結合であるか、または−CONR12−基、−NR12CO−基、−O−基、−COO−基、−OCO−基、−NR12COO−基、−OCONR12−基、−NR12CONR13−基、−S−基、−SO−基、−SO2−基、−COS−基および−SCO−基の各基から選択される基であり;そして
2は、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基の各基から選択される基であり;
ここで、アルキル基およびG2基は、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R14OCO−基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、オキソ基、R1415N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR1415基、−SR14基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく;またここに基R8〜R15は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択される]
で示される基から構成される群から選択される]
で示される化合物およびその医薬的に許容される塩およびN−オキシドを、処置を必要とする対象に投与することを包含する。
【0011】
本発明の別な目的は前記化合物の製法、および前記化合物の有効量を含有する医薬組成物の製法を提供することにある。
【0012】
本明細書で使用する用語アルキルは、要すれば置換された直線状または分枝状の残基であって、炭素原子1〜20個、好ましくは炭素原子1〜12個を有するものを含む。より好ましいアルキル残基は炭素原子1〜8個、好ましくは炭素原子1〜6個、さらに好ましくは炭素原子1〜4個を有する「低級アルキル」残基である。
【0013】
この基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、イソペンチル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチルおよびイソヘキシル残基を含む。
【0014】
アルキル残基が要すれば置換されていてもよいと記載するときには、非置換であるか、またはいずれかの位置が置換基1個またはそれ以上、例えば置換基1個、2個または3個で置換されていてもよい、前に定義した直線状または分枝状のアルキル、アルケニルまたはアルキニル残基を含むことを意味する。置換基2個またはそれ以上が存在するときには、各置換基は同一であっても、異なっていてもよい。
【0015】
前記の、要すれば置換されていてもよいアルキル基は、典型的には非置換であるか、または互いに同一であるかまたは異なる置換基1、2または3個で置換されていてもよい。この置換基は、好ましくはハロゲン原子、好ましくはフッ素原子、ヒドロキシ基および炭素原子1〜4個を有するアルコキシ基から選択される。典型的には、アルキル基上の置換基はそれ自体が非置換である。好適な、要すれば置換されていてもよいアルキル基は、非置換であるか、フッ素原子1、2または3個で置換されている。
【0016】
本明細書で使用する用語アルコキシ(またはアルキルオキシ)は、要すれば置換されていてもよく、直線状または分枝状のオキシ含有残基を包含するが、各々炭素原子1〜10個のアルキル部分を有する。より好適なアルコキシ残基は、炭素原子1〜8個、好ましく1〜6個、より好ましくは1〜4個を有する「低級アルコキシ」残基である。
【0017】
アルコキシ基は、典型的には非置換であるか、または同一または異なる置換基1、2または3個で置換されている。この置換基は、好ましくはハロゲン原子、好ましくはフッ素原子、ヒドロキシ基および炭素原子1〜4個を有するアルコキシ基から選択される。典型的には、アルコキシ基上の置換基はそれ自体が非置換である。
【0018】
好適なアルコキシ残基は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ヒドロキシメトキシ、2−ヒドロキシエトキシおよび2−ヒドロキシプロポキシを含む。
【0019】
本明細書で使用する用語モノアルキルアミノは、要すれば置換された、二価の−NH−残基に結合した炭素原子1〜10個の直線状または分枝状のアルキル残基を含む残基を含む。より好適なモノアルキルアミノ残基は、炭素原子1〜8、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜4個を有する「低級モノアルキルアミノ」残基である。
【0020】
モノアルキルアミノ基は典型的には、非置換の、または同一または異なる置換基1、2または3個で置換されたアルキル基を含む。置換基は、好ましくはハロゲン原子、特にフッ素原子、ヒドロキシ基、および炭素原子1〜4個を有するアルコキシ基から選択される。典型的には、モノアルキルアミノ基上の置換基はそれ自体が非置換である。
【0021】
好適な、要すれば置換されていてもよいモノアルキルアミノ残基には、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、i−プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、sec−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、トリフルオロメチルアミノ、ジフルオロメチルアミノ、ヒドロキシメチルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノおよび2−ヒドロキシプロピルアミノを包含する。
【0022】
本明細書で使用する用語ジアルキルアミノは、要すれば置換されていてもよい、直線状または分枝状の炭素原子1〜10個を持つアルキル残基2個を結合している3価窒素原子を含む残基を包含する。より好適なジアルキルアミノ残基は、各アルキル残基中に1〜8個、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜4個の炭素原子を持つ「低級ジアルキルアミノ」残基である。
【0023】
ジアルキルアミノ基は、典型的にはアルキル基2個を含み、その各々は非置換であるか、または同一であるか異なる置換基1、2または3個で置換されている。この置換基は、好ましくはハロゲン原子、好ましくはフッ素原子、ヒドロキシ基および炭素原子1〜4個を持つアルコキシ基から選択される。典型的には、ジアルキルアミノ基上の置換基はそれ自体非置換である。
【0024】
好適な、要すれば置換されていてもよいジアルキルアミノ 残基は、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチル(エチル)アミノ、ジ(n−プロピル)アミノ、n−プロピル(メチル)アミノ、n−プロピル(エチル)アミノ、ジ(i−プロピル)アミノ、i−プロピル(メチル)アミノ、i−プロピル(エチル)アミノ、ジ(n−ブチル)アミノ、n−ブチル(メチル)アミノ、n−ブチル(エチル)アミノ、n−ブチル(i−プロピル)アミノ、ジ(sec−ブチル)アミノ、sec−ブチル(メチル)アミノ、sec−ブチル(エチル)アミノ、sec−ブチル(n−プロピル)アミノ、sec−ブチル(i−プロピル)アミノ、ジ(t−ブチル)アミノ、t−ブチル(メチル)アミノ、t−ブチル(エチル)アミノ、t−ブチル(n−プロピル)アミノ、t−ブチル(i−プロピル)アミノ、トリフルオロメチル(メチル)アミノ、トリフルオロメチル(エチル)アミノ、トリフルオロメチル(n−プロピル)アミノ、トリフルオロメチル(i−プロピル)アミノ、トリフルオロメチル(n−ブチル)アミノ、トリフルオロメチル(sec−ブチル)アミノ、ジフルオロメチル(メチル)アミノ、ジフルオロメチル(エチル)アミノ、ジフルオロメチル(n−プロピル)アミノ、ジフルオロメチル(i−プロピル)アミノ、ジフルオロメチル(n−ブチル))アミノ、ジフルオロメチル(sec−ブチル)アミノ、ジフルオロメチル(t−ブチル)アミノ、ジフルオロメチル(トリフルオロメチル)アミノ、ヒドロキシメチル(メチル)アミノ、エチル(ヒドロキシメチル)アミノ、ヒドロキシメチル(n−プロピル)アミノ、ヒドロキシメチル(i−プロピル)アミノ、n−ブチル(ヒドロキシメチル)アミノ、sec−ブチル(ヒドロキシメチル)アミノ、t−ブチル(ヒドロキシメチル)アミノ、ジフルオロメチル(ヒドロキシメチル)アミノ、ヒドロキシメチル(トリフルオロメチル)アミノ、ヒドロキシエチル(メチル)アミノ、エチル(ヒドロキシエチル)アミノ、ヒドロキシエチル(n−プロピル)アミノ、ヒドロキシエチル(i−プロピル)アミノ、n−ブチル(ヒドロキシエチル)アミノ、sec−ブチル(ヒドロキシエチル)アミノ、t−ブチル(ヒドロキシエチル)アミノ、ジフルオロメチル(ヒドロキシエチル)アミノ、ヒドロキシエチル(トリフルオロメチル)アミノ、ヒドロキシプロピル(メチル)アミノ、エチル(ヒドロキシプロピル)アミノ、ヒドロキシプロピル(n−プロピル)アミノ、ヒドロキシプロピル(i−プロピル)アミノ、n−ブチル(ヒドロキシプロピル)アミノ、sec−ブチル(ヒドロキシプロピル)アミノ、t−ブチル(ヒドロキシプロピル)アミノ、ジフルオロメチル(ヒドロキシプロピル)アミノ、ヒドロキシプロピル(トリフルオロメチル)アミノを含む。
【0025】
本明細書で使用する用語アリール残基は、典型的にはC5〜C14単環または多環アリール残基を含み、これはたとえば次のようなものである:フェニル、ナフチル、アントラニルおよびフェナントリル。フェニルは好適である。
【0026】
前記の、要すれば置換されていてもよいアリール残基は、典型的には非置換であるか、または同一または異なる置換基1、2または3個で置換されている。この置換基は、好ましくハロゲン原子、好ましくはフッ素原子、ヒドロキシ基、アルキル部分が炭素原子1〜4個を持つアルコキシカルボニル基、ヒドロキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基およびC1〜C4ヒドロキシアルキル基から選択される。アリール残基が置換基2個またはそれ以上を持つときは、各置換基は同一でも異なっていてもよい。別段の指摘がなければ、アリール基上の置換基は、典型的にはそれ自体が非置換である。
【0027】
本明細書で使用する用語ヘテロアリール残基は典型的には、5〜14員環系、好ましくは5〜10員環系を含むが、これにはO、SおよびNから選択されるヘテロ原子少なくとも1個を含むヘテロ芳香族環少なくとも1個が含まれている。ヘテロアリール残基は、単環でもよく、または2環またはそれ以上の環を持つ縮合環であってもよいが、その環少なくとも1個がヘテロ原子を持つ。
【0028】
前記の、要すれば置換されていてもよいヘテロアリール残基は、典型的には非置換であるか、または同一または異なる置換基1、2または3個で置換されている。この置換基は、好ましくはハロゲン原子、好ましくはフッ素原子、塩素原子または臭素原子、アルキル部分が炭素原子1〜4を持つアルコキシカルボニル基、ニトロ基、ヒドロキシ基、C1〜C4アルキル基およびC1〜C4アルコキシ基から選択される。ヘテロアリール残基が置換基2個またはそれ以上を持つときは、各置換基は同一であっても、異なっていてもよい。別段の指摘がない限り、ヘテロアリール残基上の置換基は典型的にはそれ自体が非置換である。
【0029】
この例には、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、フリル、ベンゾフラニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ベンズオキサゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、ピロリル、ピリジニル、ベンゾチアゾリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、キノリジニル、シンノリニル、トリアゾリル、インドリジニル、インドリニル、イソインドリニル、イソインドリル、イミダゾリジニル、プテリジニル、チアントレニル、ピラゾリル、2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニルおよび種々のピロロピリジル残基を含む。
【0030】
好適なものは、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズオキサゾリル、ナフチリジニル、ベンゾフラニル、ピラジニル、ピリミジニルおよび種々のピロロピリジル残基である。
【0031】
本明細書で使用する用語ヘテロシクリル残基は、典型的には非芳香性の、飽和または不飽和の、C3〜C10炭素環、たとえば5、6または7員の残基を含み、そこでは、その炭素原子1個またはそれ以上、例えばその炭素原子の内の1、2、3または4個、好ましくは1または2個がN、OおよびSから選択されるヘテロ原子で置換される。飽和ヘテロシクリル残基は好適である。ヘテロシクリル残基は単環であるか、または2個またはそれ以上の環の縮合環であってもよく、ここではその環の少なくとも1個の環がヘテロ原子を含む。ヘテロシクリル残基が置換基2個またはそれ以上を有するときには、その置換基は同一であっても、異なっていてもよい。N−含有ヘテロシクリル残基は炭素環の炭素原子少なくとも1個が窒素原子で置換されているヘテロシクリル残基である。
【0032】
前記の要すれば置換されていてもよいヘテロシクリル残基は、典型的には非置換であるか、または同一または異なる置換基1、2または3個で置換されている。この置換基は、好ましくはハロゲン原子、好ましくはフッ素原子、ヒドロキシ基および炭素原子1〜4個を有するアルコキシ基から選択される。典型的には、ヘテロシクリル残基上の置換基はそれ自体非置換である。
【0033】
ヘテロ環残基の例は、ピペリジル、ピロリジル、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピロリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、トリアゾリル、ピラゾリル、テトラゾリル、クロマニル、イソクロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリル、オキシラニル、アザリジニル、4,5−ジヒドロ−オキサゾリルおよび3−アザ−テトラヒドロフラニルを含む。好適なヘテロシクリル残基は、ピペリジル、ピロリジル、ピペラジニル、モルホリニルおよびチオモルホリニルから選択される。
【0034】
ヘテロシクリル残基が置換基2個またはそれ以上を持つときは、その置換基は同一であっても、異なっていてもよい。
【0035】
本明細書で使用する、本発明の一般構造中に存在する原子、残基、部分、鎖および環のどれも「要すれば置換されていてもよい」。これは、この原子、残基、部分、鎖および環は、非置換であるか、いずれかの位置が置換基1個またはそれ以上、例えば1、2、3または4個、で置換できることを意味し、ここでは非置換の原子、残基、部分、鎖および環に結合する水素原子が化学的に許容される原子、残基、部分、鎖および環で置換される。置換基2個またはそれ以上が存在するときは、各置換基は同一であっても、異なっていてもよい。この置換基は典型的にはそれ自体非置換である。
【0036】
本明細書で使用する用語ハロゲン原子は、塩素原子、フッ素原子、臭素原子および沃素原子を含む。ハロゲン原子は典型的にはフッ素原子、塩素原子または臭素原子、最も好ましくは塩素原子またはフッ素原子である。接頭辞として用いる場合の語ハロも同じ意義を有する。
【0037】
キラル中心1個またはそれ以上を含む化合物は、エナンチオマー的にまたはジアステレオアイソマー的に純粋な形で、または異性体混合物の形で使用してもよい。
【0038】
本明細書で使用する用語「医薬的に許容される塩」は、医薬的に許容される酸または塩基との塩を含む。医薬的に許容される酸は、無機酸、例えば塩酸、硫酸、燐酸、二燐酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸および硝酸;ならびに有機酸、例えばクエン酸、フマル酸、マレイン酸、林檎酸、マンデル酸、アスコルビン酸、蓚酸、琥珀酸、酒石酸、安息香酸、酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸との双方を含む。医薬的に許容される塩基には、アルカリ金属(たとえば、ナトリウムまたはカリウム)およびアルカリ土類金属(たとえば、カルシウムまたはマグネシウム)水酸化物および有機塩基、例えばアルキルアミン、アリールアルキルアミンおよびヘテロ環アミンを含む。
【0039】
本明細書で使用するN−オキシドは、好都合な酸化剤を用いて、分子内に存在する三級塩基性のアミンまたはイミンから形成される。
【0040】
本発明の態様の一つでは、PDE4の阻害によって好転し得る疾患の処置に用いる薬剤の製造における下記の式(I)で示される化合物の使用;およびPDE4の阻害によって改善し得る疾患の処置方法であって、下記の式(I):
【化3】

[式中、
nは、0または1から選択される整数であり;
1およびR2は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択され;
3は、アルキル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、および窒素原子を介してピリジン環に結合する飽和N−含有ヘテロシクリル基の各基から選択される基を示し;その全ては、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R6OCO−基、アルコキシ基、R67N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR67基、−SR6基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく、ここにR6またはR7は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択され;
4およびR5は独立に、水素原子、アルキル基および次の式(II):
【化4】

[式中、
p および qは、1、2および3から選択される整数であり;
Aは、直接的結合であるか、または−CONR12−基、−NR12CO−基、−O−基、−COO−基、−OCO−基、−NR12COO−基、−OCONR12−基、−NR12CONR13−基、−S−基、−SO−基、−SO2−基、−COS−基および−SCO−基の各基から選択される基であり;そして
基G2は、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基の各基から選択される基であり;
ここで、アルキル基および基G2は、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R14OCO−基、アルコキシ基、R1415N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR1415基、−SR14基および−SO2NH2基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよい;またここに基R8〜R15は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択される]
で示される基から構成される群から選択される]
で示される化合物およびその医薬的に許容される塩およびN−オキシドを、その処置を要する対象に投与することを含む、方法を提供する。
【0041】
本発明の一態様は、R1およびR2が共にメチル基であり;式(I)示される化合物の、PDE4の阻害によって好転し得る疾患を処置するための薬剤の製造における使用、特に喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬または過敏腸疾患から選択される疾患を処置または予防するための薬剤の製造における使用である。
【0042】
本発明の別な態様の一つは、nが1の値である、式(I)で示される化合物の、PDE4の阻害によって好転し得る疾患を処置するための薬剤の製造における使用、特に、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬または過敏腸疾患から選択される疾患を処置または予防するための薬剤の製造における使用である。
【0043】
また、本発明の別な態様の一つは、R3が、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基およびピリジン環に窒素原子を介して結合する飽和N−含有ヘテロシクリル基から選択され;その全ては、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R6OCO−基、アルコキシ基、R67N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR67基、−SR6基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく;ここにこのR6およびR7は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択される、式(I)で示される化合物の、PDE4の阻害によって好転し得る疾患を処置するための薬剤の製造における使用、特に、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬または過敏腸疾患から選択される疾患を処置または予防するための薬剤の製造における使用である。
【0044】
本発明のなお別な態様の一つは、R3がモノアルキルアミノ、ジアルキルアミノおよびピリジン環に窒素原子を介して結合する飽和N−含有ヘテロシクリル基から選択され、その全てが非置換である、式(I)で示される化合物の、PDE4の阻害によって好転し得る疾患を処置するための薬剤の製造における使用、特に、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬または過敏腸疾患から選択される疾患を処置または予防するための薬剤の製造における、使用である。
【0045】
本発明のさらに別な態様の一つは、R4が水素原子である、式(I)で示される化合物の、PDE4の阻害によって好転し得る疾患を処置するための薬剤の製造における使用、特に、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬または過敏腸疾患から選択される疾患を処置または予防するための薬剤の製造における使用である。
【0046】
本発明のさらに別な態様の一つは、R5が式(III):
【化5】

[式中、
qは、1または2から選択される整数であり;
Aは、直接的結合または基−CONH−を示す;そして
2は、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基の各基から選択される基であり;
ここで、基G2は、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R14OCO−基、アルコキシ基、R1415N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR1415基、−SR14基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよい;またここで、R14およびR15は、本明細書で前に定義した通り]で示される基であり;式(I)で示される化合物の、PDE4の阻害によって好転し得る疾患を処置するための薬剤の製造における使用、特に、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬または過敏腸疾患から選択される疾患を処置または予防するための薬剤の製造における使用である。
【0047】
本発明のさらに別な態様の一つは、R5が式(III):
【化6】

[式中、
qは、1または2から選択される整数であり;
Aは、直接的結合または基−CONH−を示す;そして
2は、要すればハロゲン原子およびアルコキシ基およびR14OCO−基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく;ここで、R14は本明細書に定義した通り]
で示される基であり;式(I)で示される化合物の、PDE4の阻害によって好転し得る疾患を処置するための薬剤の製造において使用すること、特に、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬または過敏腸疾患から選択される疾患を処置または予防するための薬剤の製造において使用することである。
【0048】
本発明の特に好適な態様の一つは、式(I)[式中、R1およびR2の双方が水素原子であり;nの価が1であり;R3がいずれも非置換のモノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基および窒素原子を介してピリジン環に結合する飽和N−含有ヘテロシクリル基の各基から選択され;R4が水素原子であり;R5が式(III):
【化7】

(式中、qは、1または2から選択される整数であり;Aは、直接的な結合または基−CONH−を示す;そしてG2は、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基から選択される基であり;ここに基G2は、要すればハロゲン原子およびアルコキシ基およびR14OCO−基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく;このR14は本明細書で前に定義した通り)で示される基である]で示される化合物を、PDE4の阻害によって好転し得る疾患を処置するための薬剤の製造において使用すること、特に、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬および過敏腸疾患から選択される疾患を処置または予防するための薬剤の製造において使用することである。
【0049】
ホスホジエステラーゼ4の阻害剤として使用する本発明の個別的化合物には、次に記載する化合物も含む:
2,2−ジメチル―5−モルホリン−4−イル−N−(2−フェネチルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(4−メチルピペリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−ジエチルアミノエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−ブチル−N−メチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−テトラヒドロフリルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−テトラヒドロフリルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−ブチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(3−ジエチルアミノプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5,8−ジモルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N,N−ジエチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−8−(2−フェニルヒドラジノ)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−ペンチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−アリル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−プロピル−N−(3−ヒドロキシプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
【0050】
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(3−ヒドロキシプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ブチル−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−フェニル−4−イル−N−(2−ジメチルアミノエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−2−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(1−メチル−3−フェニルプロピル)−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−イソブチル−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−フラン−2−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−ベンジル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−ベンジル−N−メチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−8−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,
5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−フラン−2−イルメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−フェネチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−(3−ジメチルアミノプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−イソペンチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(1−メチル−3−フェニルプロピル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
【0051】
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−ベンジル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−テトラヒドロフラン−2−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−ペンチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−5−プロピル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2−エチル−2−メチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−(2−フリル)−2,2−ジメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−(2−フリル)−N−(2−フリルメチル)−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−メチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−イソブチル−N−(2−フリルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−イソプロピル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−イソプロピル−N−(2−フリルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−イソプロピル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−メチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
【0052】
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−(2−フリル)−2,2−ジメチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−2,2−ジメチル−5−イソプロピル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
1−[(5−イソプロピル−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]プロパン−2−オール;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−ピぺリジン−1−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−(3−メトキシプロピル)−2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−(2−メトキシエチル)−N,2,2−トリメチル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
N−(2−メトキシエチル)−N,2,2−トリメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−(2−フリルメチル)−2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
【0053】
N−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル]−2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン:
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−[1−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン:
2,2−ジメチル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−5−ピペリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン:
2,2−ジメチル−5−ピペリジン−1−イル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン:
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−4−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン:
2,2−ジメチル−5−プロピル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−ブチル−N−(2−フリルメチル)−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−イソブチル−2,2−ジメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−モルホリン−4−イル−N−ペンチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−ペンチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−ベンジル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2−エチル−2−メチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
2,2−ジメチル−5−ジメチルアミノ−N−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',5'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
8−(2,3−ジメトキシベンジル)−N5,N5,2,2−テトラメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
【0054】
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(ピリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
1−(3−{[5−ジメチルアミノ)−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル]アミノ}プロピル)ピロリジン−2−オン;
N−(2,3−ジメトキシベンジル)−5−(ピロリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−[2−(メチルチオ)ベンジル]−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
4−{[(2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]メチル}ベンゼンスルホンアミド;
1−{3−[(2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]プロピル}ピロリジン−2−オン;
N−[2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル]−2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
4−{2−[(2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]エチル}ピペラジン−1−カルボン酸エチル;
2,2−ジメチル−N−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(キノリン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
【0055】
1−{3−[(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]プロピル}ピロリジン−2−オン;
2−[(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)(2−モルホリン−4−イルエチル)アミノ]エタノール;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2−(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)−N1−(2−モルホリン−4−イルエチル)グリシンアミド;
2,2'−[(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)イミノ]ジエタノール;
5,2,2−トリメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
5,2,2−トリメチル−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
1−[3−({5−メチルアミノ−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル}アミノ)プロピル]ピロリジン−2−オン;
5,2,2−トリメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
およびその医薬的に許容される塩。
【0056】
本発明の更なる特徴に従えば、式(I)で示される化合物は以下に記載する方法の一つによって調製してもよい。
【0057】
3が一置換、二置換または非置換アミノ基であり;化合物(Ia)は、反応式1に示すようにして製造してもよい。
反応式1
【化8】

【0058】
式(VI)[式中、n、R1およびR2は本明細書で前に定義した通り]で示されるケトンをE. G. Paronikyan and A. S. Noravyan, at Chem. Heterocycl. Compd (NY), 1999, 35(7), 799-803が記載の方法に従って二硫化炭素の存在下にマロンニトリルと縮合させて式(II)で示されるヘテロ環化合物を得る。ケトン(VI)は購入できるか、またはC. Ainsworth: Org. Synth., 1959, 39, 536; J. Cologne, A. Varagnat: Bull. Soc. Chim. France, 1964, 10, 2499-504;およびE. M. Kosower, T.S.Sorensen: 1963, 28, 687に記載の方法に従って製造できる。
【0059】
化合物(II)と 式(XIV)[式中、R6およびR7は本明細書で前に定義した通り]で示されるアミンHNR67との反応は、K. Gewald et al.:J. Prakt. Chem., 1973, 315(4), 679-689が記載の方法によってピリジン誘導体(III)を与える。
【0060】
次に、化合物(III)と2−クロロアセトアミドとの塩基、たとえば炭酸カリウム、存在下のC. Peinador et al.: J. Het. Chem., 1992, 29, 1693 またはC. Peinador et al.: Bio-org. Med. Chem., 1998, 6, 1911による環化縮合は、チエノピリジン化合物(IV)を与える。
【0061】
ピリドチエノピリミジン誘導体(V)は中間体(IV)とC. Peinador et al.: Bioorg. Med. Chem., 1998, 6, 1911に記載のオルト蟻酸エステル誘導体、HC(OR63[式中、R6はC1-4アルキル基である]または蟻酸またはその反応性誘導体との環化反応によって合成する。この蟻酸の反応性誘導体は好ましくは酸ハライド、オルトエステルまたは無水物である。この反応は、溶媒、好ましくは極性非プロトン性溶媒たとえばN,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサン、アセトンまたはテトラヒドロフランのようなもの、の中で有機塩基、好ましくはアミン塩基、たとえばトリエチルアミンのようなもの、の存在下、温度15℃〜40℃で進行させる。この反応は、溶媒不在下でも実施でき、この場合は、過剰量の蟻酸または蟻酸の反応性誘導体を用いて混合物を温度40℃〜沸点に加熱する。
【0062】
対応する(V)のクロロイミン誘導体はオキシ塩化燐を溶媒に用いて合成し、得られる中間体を式(XV)[式中、R4 およびR5は本明細書で前に定義した通り]で示されるアミンと反応させて所望の最終化合物(Ia)を得る。
【0063】
前記の基R1〜R7が前記方法の条件下に化学反応に関与し得るか、またはその製法に適合しないときは、常法、例えばT. W. Greene and P. G. M. Wuts: ‘Protective Groups in Organic Chemistry', 3rd Edition, John Wiley & Sons (1999) に従って通常の保護基を使用してもよい。脱保護が、式(I)で示される化合物の合成における最終工程を形成し得る。
【0064】
本発明の別な側面では、一般式(XIV)で示されるピリドチエノピリミジン誘導体は下記の工法によって製造する。
【0065】
化合物(Ib)を製造するための別法の一つを反応式2に示す。
反応式2
【化9】

【0066】
ケトン(VI)[式中、n、R1およびR2は本明細書で前に定義した通り]と炭酸ジメチルとを強塩基、たとえば水素化ナトリウムのようなものの存在下、テトラヒドロフラン中でL. A. Paquette: J. Org. Chem., 1991, 56, 6199に記載の方法に従って反応させてジケトン(VII)を得る。ケトン(VI)は購入できるか、またはC. Ainsworth: Org. Synth., 1959, 39, 536, J. Cologne, A. Varagnat: Bull. Soc. Chim. France, 1964, 10, 2499-504およびE.M. Kosower, T. S. Sorensen: 1963, 28, 687に記載の方法で製造してもよい。
【0067】
化合物(VII)とシアノアセトアミドとのメタノール中還流条件下、水酸化カリウム存在下の反応で、E. Wenkert et al.: J .Am. Chem. Soc., 1965, 87, 5461に記載の通り、ピリジン誘導体(VIII)を得る。この文献は(VIII)とオキシ塩化燐との無溶媒・封管中150〜170℃での反応による1,6−ジクロロピリジン誘導体(IX)への変換にも適用される。
【0068】
(IX)は、古典的鈴木縮合条件下の式(XVI)で示される低級アルキルボロネートのボロン酸との、炭酸カリウムとテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)との存在下における、ジオキサン還流下の反応によって(X)に変換されるが、このボロン酸R3B(OH)2[R3は本明細書で前に定義した通り]または対応するボロン酸エステルは購入できるか、または常法により合成される。
【0069】
後続する化合物(X)と2−メルカプトアセトアミドとの塩基、たとえば炭酸カリウムのようなもの、存在下の環化縮合で、Santilli A. A., Kim, D. H. and Wanser S. V.: J Heterocycl. Chem, 1971, 8, 445またはSchneller S. W., Clough, F. W.: J Heterocycl. Chem, 1975, 12, 513のようにして、チエノピリジン化合物(XI)を得る。
【0070】
ピリドチエノピリミジン誘導体(XII)は中間体(XI)とオルト蟻酸誘導体HC(OEt)3または蟻酸またはその反応性誘導体とによる環化によって、C. Peinador et al.: Bioorg. Med. Chem., 1998, 6, 1911に記載のようにして、合成される。蟻酸の反応性誘導体は、好ましくは酸ハライド、オルトエステルまたは酸無水物である。この反応は、溶媒、好ましくは極性非プロトン溶媒、たとえばN,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサン、アセトンまたはテトラヒドロフラン、中で有機塩基、好ましくはアミン塩基、たとえばトリエチルアミン存在下に、温度15℃〜40℃で進行できる。この反応は、過剰量の蟻酸またはこのカルボン酸の反応性誘導体を使用して、溶媒不在下にも進行させることができるが、その場合は混合物を温度40℃〜その沸点に加熱する。
【0071】
対応するクロロイミン誘導体(XIII)は、オキシ塩化燐を溶媒に用いて合成され、得られる中間体と式(XV)[式中、R4およびR5は本明細書で前に定義した通り]で示されるアミンとの反応で、所望の最終化合物(Ib)を得る。
【0072】
式(Ia)および(Ib)で示される本発明化合物の医薬的に許容される塩は、酸付加塩またはアルカリ付加塩であってもよい。酸付加塩の例は鉱酸、たとえば次のようなもの:塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硫酸、硝酸、燐酸と共に形成するものまたは、有機酸、たとえば次のようなもの:酢酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、蓚酸、琥珀酸、酒石酸、林檎酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、およびp−トルエンスルホン酸と共に形成するものを含む。アルカリ付加塩の例は、無機塩、たとえば次のようなもの:ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびアンモニウム塩;そして有機アルカリ塩、たとえば次のようなもの:エチレンジアミン、エタノールアミン、N,N−ジアルキレンエタノールアミン、トリエタノールアミン、および塩基性アミノ酸塩を含む。
【0073】
前記式(IaおよびIb)で示される本発明の化合物はその不斉性に依存してエナンチオマーまたはジアステレオアイソマーを含み得る。この単一異性体および異性体混合物は本発明の範囲内にある。
【0074】
式(VI)、(XIV)、(XV)および(XVI)で示される化合物は、既知化合物であるか、または既知方法に準拠して製造できる。
【0075】
薬理学的活性
PDE4検定操作
被検化合物を1mMのストック濃度でDMSOに再懸濁した。各化合物は10μM〜10pMに及ぶ様々な濃度で試験してIC50を算出した。この希釈は96−ウェルプレートで行った。希釈した化合物の入ったプレートを検定前に凍結したものもある。この場合、プレートを室温で解凍し、15分間攪拌した。
【0076】
希釈した化合物10μLを「低結合」検定プレートに注入した。50mM−トリス、pH7.5、8.3mM−MgCl2、1.7mM−EGTA、および15nM−[3H]cAMPにまで添加した反応混合物80μLを各ウェルに注入した。PDE4を含有する溶液10μLを添加して反応を開始した。プレートを室温で1時間攪拌下にインキュベーションした。インキュベーション後、SPAビーズ50μLで反応を止め、反応物をさらに室温で20分間インキュベーションした後、標準的な装置を用いて放射能を測定した。
【0077】
反応混合物はH2O90mLを10×検定緩衝液(500mM−トリス、pH7.5、83mM−MgCl2、17mM−EGTA)10mLおよび40μLの1μCi/μL−[3H]cAMPに加えて調製した。SPAビーズ液はビーズ最終濃度20mg/mLおよび18mM−硫酸亜鉛になるように500mgをH2O28mLに加えて調製した。
【0078】
結果を表1に示す。
【表1】

【0079】
表1に記載のように、式(I)で示される化合物はホスホジエステラーゼ4(PDE4)の強力な阻害剤である。本発明の好適なピリドチエノピリミジン誘導体は、PDE4阻害IC50値(前記方法で測定)100nMまたはそれ以下、好ましくは50nMまたはそれ以下、より好ましくは30nMまたはそれ以下を有する。
【0080】
この化合物はまた炎症性サイトカイン、たとえばTNFαの産生も遮断できる。そこで、この化合物をアレルギー性、炎症性および免疫学的疾患ならびに炎症性サイトカインの遮断またはPDE4の選択的阻害が有益であろう疾患または病状の処置に使用できる。
【0081】
このような病状は喘息、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性鼻炎、リューマチ性関節炎、変形性関節炎、骨粗しょう症、骨形成疾患、糸球体腎炎、多発性硬化症、強直性脊椎炎、グレーブス眼症、重症筋無力症、尿崩症、移植拒絶、胃腸疾患、たとえば:潰瘍性大腸炎またはクローン病のようなもの、敗血症ショック、成人呼吸窮迫症候群、および皮膚疾患、たとえばアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、急性皮膚筋炎および乾癬を含む。この化合物は脳血管機能改善剤として、ならびに他のCNS関連疾患、たとえば認知症、アルツハイマー病、鬱病のようなものの処置に、および向知性薬としても使用できる。
【0082】
本発明の化合物はまた、他の薬剤たとえば:ステロイドおよび免疫抑制剤、たとえば:サイクロスポリンA、ラパマイシンまたはT細胞受容体遮断剤、と併用するためにも有益である。この場合、本化合物の投与は他剤の用量減少を可能にし、ステロイドおよび免疫抑制剤に伴う望ましくない副作用の出現を予防する。本発明の化合物は予防的および/または治療的処置後に、様々な病原因子、たとえば:抗炎症剤(ステロイド性または非ステロイド抗炎症剤)、ストレス、アンモニア、エタノールおよび濃い酸のようなものが起す浸食性および潰瘍原性影響の遮断にもその効果を示す。
【0083】
各化合物は単独で使用できるが、抗酸剤および/または抗分泌剤と組合せても、薬剤誘発性潰瘍、消化性潰瘍、ピロリ菌関連潰瘍、食道炎および胃食道逆流性疾患のような胃腸病理学の予防および/または治療的処置にも使用できる。各化合物はまた酸素欠乏症または過剰なフリーラジカル産生のような条件に起因する細胞または組織に対する損傷が起きた病理学的状態の処置に使用できる。そのような有益な効果の例は、冠状動脈閉塞後の心臓組織の保護または本発明の化合物を移植器官または体液、たとえば:血液または精子のような、保存を企図する保存液に加えるときの、細胞および組織の生存能延長である。各化合物はまた組織修復および創傷の治癒にも有用である。
【0084】
従って、本発明のピリドチエノピリミジン誘導体およびその医薬的に許容される塩、およびこの化合物および/またはその塩を含む医薬組成物は、本発明のピリドチエノピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される塩の有効量を、そのような処置を要する患者に投与することを含む、ヒトの疾患を処置する方法に使用してもよい。
【0085】
本発明はまた活性成分として少なくとも式(I)で示されるピリドチエノピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される塩を、たとえば:担体または希釈剤のような、医薬的に許容される添加剤と共に含有する医薬組成物を提供する。この活性成分は製剤の性質に依存して、および投与前に希釈するかどうかに依存して、組成物の0.001〜99重量%、好ましくは0.01〜90重量%を含んでいてもよい。好ましくは、この組成物は経口投与、局所投与、経鼻投与、直腸投与、経皮投与または注射投与に適する剤型に仕上げる。
【0086】
活性化合物またはその塩と混合して本発明の組成物を形成するための、医薬的に許容される添加剤は、それ自体がよく知られており、実際に使用する添加剤は、特にその組成物に企図されている投与法に依存する。
【0087】
経口投与用組成物は、全て本発明の化合物を含む、錠剤、徐放錠、舌下錠、カプセル剤、吸入エアロゾル剤、吸入液剤、乾燥吸入粉剤、または液剤、たとえば:複合剤、エリキシル剤、シロップ剤または懸濁剤のような剤型であってもよく、このような製剤は当技術分野でよく知られている方法で製造してもよい。
【0088】
本組成物の製造に使用できる希釈剤は、活性成分に適合する液体および固体の希釈剤を、所望ならば、着色剤または香味剤と共に含む。錠剤またはカプセル剤は2〜500mgの間の活性成分または等価な量のその塩を適切に含んでいてもよい。
【0089】
経口投与に適する液剤組成物は、液剤または懸濁剤の剤型であってもよい。液剤は活性化合物の可溶性塩の水性溶液であってもよく、または活性化合物のその他の誘導体の、例えば、シロップ剤を製造するための蔗糖と共に含む水性溶液であってもよい。懸濁剤は不溶性の本発明の活性化合物またはその医薬的に許容される塩を水と組み合わせて、懸濁化剤または香味料と共に含んでもよい
【0090】
非経口投与用組成物は、可溶性塩から製造してもよく、凍結乾燥してもしなくてもよく、熱発物質不含の水性媒体または他の適当な非経口注射媒体に溶解し得る。
【0091】
局所投与用組成物は本発明の化合物を含有する軟膏剤、クリーム剤またはローション剤の剤型でよく、この製剤は当技術分野でよく知られている方法で製造してもよい。
【0092】
有効な用量は一日当り通常活性成分10〜600mgの範囲内にある。日用量は毎日1回またはそれ以上、好ましくは1日当り1〜4回に投与してもよい。
【0093】
本発明の化合物およびその中間体の合成を下記実施例(製造例(製造例1〜63)を含む)に例示するが、これは如何なる意味でも本発明の範囲を限定するものではない。
【0094】
1H−核磁気共鳴スペクトルはVarian Gemini 300 スペクトロメータで測定した。
【0095】
低解像度質量スペクトル(m/z)はESIイオン化を用いるMicromass ZMD マススペクトロメータで測定した。
【0096】
融点はPerkin Elmer DSC-7装置を用いて測定した。
【0097】
クロマトグラフィー分離はSymmetry C18(2.1×10mm、3.5mM)カラムを装着したWaters 2690 システムを用いて行った。移動相は蟻酸(0.4mL)、アンモニア(0.1mL)、メタノール(500mL)およびアセトニトリル(500mL)(B)および蟻酸(0.46mL)、アンモニア(0.115mL)および水(1000mL)(A)を:初めに0%〜95%Bで20分間、次にB95%で4分間とした。各注入の間の平衡時間は5分とした。流速は0.4mL/分とした。注入容量は5μLとした。ダイオードアレイクロマトグラムは210nMで行った。
【0098】
製造例1
1−ヒドロキシ−5−メチルヘキサ−1,4−ジエン−3−オン
水素化ナトリウム(2.04g、50.9ミリモル)のエチルエーテル(100mL)懸濁液にエタノール(0.25mL)を一度に加えた。この懸濁液を氷浴中で冷却後、メジチルオキシド(5.0g、50.9ミリモル)と蟻酸エチル(6.17mL、76.4ミリモル)とエチルエーテル(20mL)の混合物を滴加する。この最終混合物を0℃で6時間攪拌し、一夜に室温とする。エタノール(1mL)を加え、反応混合物を室温で1時間攪拌する。水(10mL)を一度に加え、両層を分離する。有機層2回水洗する。水層を集め、エチルエーテルで洗い、6N−塩酸(8.25mL)で酸性とし、最後にエチルエーテルで反復抽出する。有機層を集め、食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を真空留去する。所望化合物5.10gを橙色油状物として得るが、次の合成段階に付すに十分な純度である。収率=79%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.9 (s, 3H), 2.2 (s, 3H) 3.5 (m. 1H) 5.4 (d, 1H) 5.8 (d, 1H) 8.2 (d, 1H).
【0099】
製造例2
2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロピラン−4−オン
1−ヒドロキシ−5−メチル−ヘキサ−1,4−ジエン−3−オン(0.5g、3.96ミリモル、製造例1参照)、硫酸水銀(0.05g、0.17ミリモル)および10%硫酸(5mL)の懸濁液を100℃に3時間加熱する。得られる混合物を氷浴に注入し、2N−NaOHでpH=11の塩基性とする。エチルエーテルで抽出し、有機層を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を真空留去して所望の最終生成物0.2gを得る。水相を酸性にしてエチルエーテルで抽出し、最終生成物をさらに0.3g得る。収率=60%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.45 (s, 6H) 2.5 (s, 2H) 5.4 (d, 2H) 7.2 (d, 2H).
【0100】
製造例3
2,2−ジメチルテトラヒドロピラン−4−オン
製造例2(0.5g、3.96ミリモル)の目的化合物をParr装置中で、10%Pd炭(0.05g)を触媒に用い、酢酸エチル(10mL)と酢酸(0.5mL)の混合物を溶媒に用いて反応が完了するまで30psiで水素化する。触媒を濾過し、液相を炭酸水素ナトリウム、水および食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を真空留去して所望の最終化合物0.35gを淡黄色油状物として得る。収率=69%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.3 (s, 6H) 2.4 (s, 2H) 2.45 (t, 2H) 4.05 (t, 2H).
【0101】
製造例4
6−アミノ−3,3−ジメチル−8−チオキソ−4,8−ジヒドロ−1H,3H−チオピラノ[3,4−c]ピラン−5−カルボニトリル
2,2−ジメチルテトラヒドロピラン−4−オン(5.0g、32.0ミリモル、製造例3参照)をメタノール(4.7mL)に溶解し、二硫化炭素(4.7mL、48.8ミリモル)を一度に加える。マロンニトリル(2.6g、39.0ミリモル)を少量ずつ加え、最後に、トリエチルアミン(1.95mL)を加える。反応混合物を室温で48時間攪拌する。生成した橙色沈殿(3.90g)を濾取する。これは所望の化合物と合致する。液相から、さらに0.89gの6−アミノ−3,3−ジメチル−8−チオキソ−4,8−ジヒドロ−1H,3H−チオピラノ[3,4−c]ピラン−5−カルボニトリルが最初にCH2Cl2、続いてCH2Cl2:MeOH98:2溶媒混合物で溶出するフラッシュクロマトグラフィーで単離された。収率=48%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.30 (s, 6H) 2.62 (s, 2H) 4.66 (s, 2H) 7.91 (s, 2H).
【0102】
製造例5
6−メルカプト−3,3−ジメチル−8−モルホリン−4−イル−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル
製造例4(3.9g、15.45ミリモル)の生成物をエタノール(17mL)に懸濁し、モルホリン(6.7mL、77.3ミリモル)を加える。反応混合物を窒素中で一夜還流する。これを室温とし、反応混合物を氷浴に2時間放置する。生成する固体を濾取し、エタノールで2回洗う。乾燥後、最終化合物を暗色固体3.12gとして得るが、これは次工程を施すに十分な純度である。収率=66%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.30 (s, 6H) 2.75 (s, 2H) 3.3 (m, 4H) 3.75 (m, 4H) 4.5 (s, 2H).
【0103】
製造例6
1−アミノ−8,8−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド
6−メルカプト−3,3−ジメチル−8−モルホリン−4−イル−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル(3.12g、10.22ミリモル、製造例5参照)のエタノール(150mL)懸濁液に炭酸カリウム(3.3g、24.5ミリモル)と2−クロロアセトアミド(1.05g、11.24ミリモル)とを加え、反応混合物を4時間還流する。溶媒を減圧蒸発し、残渣に水を加え:沈殿した固体を濾取し、乾燥する。重量3.0gであって、1H−NMRは所望生成物の構造と合致する。収率=81%。
1H NMR (200 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.29 (s, 6H) 3.08 (m, 4H) 3.20 (s, 2H) 3.73 (m, 4H) 4.64 (s, 2H) 6.81 (s, 2H) 7.07 (s, 2H).
【0104】
製造例7
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン
1−アミノ−8,8−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド(3.0g、8.3ミリモル、製造例6参照)をオルト蟻酸エチル(50mL)に懸濁し、p−トルエンスルホン酸水和物を(0.16g、0.83ミリモル)を加える。この混合物を一夜還流する。反応混合物室温とし、氷浴中に2時間放置する。生成する沈殿を濾過し、エチルエーテルで洗う。乾燥後の重量は2.8gであり、その1H−NMRは所望の化合物と合致する。収率=92%。
1H NMR (200 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.32 (s, 6H) 3.20 (m, 4H) 3.44 (s, 2H) 3.76 (m, 4H) 4.70 (s, 2H) 8.33 (s, 1H).
【0105】
製造例8
8−クロロ−2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
製造例7の最終生成物(2.84g、7.63ミリモル)をオキシ塩化燐(30mL)に懸濁し、90分間加熱還流する。過剰量のオキシ塩化燐を減圧蒸発し、残渣をクロロホルムと冷2N−NaOH溶液との間に再溶解する。水層をクロロホルムで2回抽出し、有機層を水と食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を留去する。褐色固体2.98gを得、その1H−NMRは所望の化合物と合致する。収率=100%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.44 (s, 6H) 3.35 (m, 4H) 3.57 (s, 2H) 3.88 (m, 4H) 4.78 (s, 2H) 9.02 (s, 1H).
【0106】
製造例9
6−メルカプト−8−[(2−メトキシエチル)メチルアミノ]−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル
製造例4で得た生成物(2.19g、8.68ミリモル)をエタノール(15mL)およびジメチルホルムアミド(5mL)の混合物に懸濁し、これに(2−メトキシエチル)(メチル)アミン(4.41g、49.5ミリモル)を加える。反応混合物を100℃に4時間窒素中で加熱し、一夜室温に放置する。溶媒を真空蒸発し、得られる残渣を、CH2Cl2:MeOHの9:1混液で溶出するフラッシュクロマトグラフィーで精製する。最終生成物2.02gを油状物として得る。収率=76%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.35 (s, 6H) 1.6 (s, 1H) 2.85 (m, 2H) 2.90 (s, 3H) 2.95 (s, 3H), 3.36 (m, 2H) 3.64 (d, J=9.07Hz, 2H) 4.67 (m, 2H).
【0107】
製造例10
5−[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]−1,8,8−トリメチル−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド
6−メルカプト−8−[(2−メトキシエチル)メチルアミノ]−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル(2.00g、6.51ミリモル、製造例15参照)をエタノール(100mL)に懸濁し、これに炭酸カリウム(2.16g、15.6ミリモル)および2−クロロアセトアミド(0.67g、7.16ミリモル)を加え、反応混合物を窒素中一夜還流する。溶媒を減圧蒸発し、残渣に水を加える。クロロホルムで連続抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を留去する。最終生成物(0.34g)は、CH2Cl2:MeOHの98:2混液で溶出するフラッシュクロマトグラフィーで単離する。収率=15%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.39 (s, 6H) 1.60 (s, 2H) 2.95 (s, 2H) 3.13 (s, 2H) 3.34 (s, 3H) 3.41 (t, J=5.91 Hz, 2H) 3.59 (t, J=6.04 Hz, 2H) 4.74 (s, 2H) 5.26 (m, 1H) 6.34 (s, 2H).
【0108】
製造例11
5−[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン
5−[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]−1,8,8−トリメチル−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド(0.34g、0.94ミリモル、製造例16参照)をオルト蟻酸エチル(7mL)に懸濁し、p−トルエンスルホン酸水和物(0.02g、0.09ミリモル)を加える。この混合物を一夜還流する。反応混合物を室温にし、氷浴上に2時間放置する。生成する沈殿を濾取し、エチルエーテルで洗う。その乾燥後重量は0.13gであり、1H−NMRは所望の化合物と合致する。所望の最終生成物さらに0.14gが沈殿しなかった残渣のカラムクロマトグラフィーで、先ずCH2Cl2:MeOHの98:2混液、次にCH2Cl2:MeOHの95:5混液で溶出して単離する。収率=76%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.40 (s, 6H) 1.60 (s, 2H) 3.05 (s, 3H) 3.35 (s, 3H) 3.50 (m, 4H) 3.70 (m, 2H) 4.80 (s, 2H) 8.15 (s, 1H) 12.4 (s, 1H).
【0109】
製造例12
8−クロロ−N−(2−メトキシエチル)−N,2,2−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5−アミン
製造例17の最終生成物(0.27g、0.72ミリモル)をオキシ塩化燐(7mL)に懸濁し、90分間加熱還流する。過剰のオキシ塩化燐を減圧蒸発し、残渣をクロロホルムと冷2N−NaOH溶液との間に再溶解する。水層をクロロホルムで2回抽出し、有機層を水と食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を留去する。褐色固体0.29gを得るが、その1H−NMRは所望の化合物と合致する。収率=100%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.41 (s, 6H) 3.05 (s, 3H) 3.35 (s, 3H) 3.45 (s, 2H) 3.60-3.79 (m, 4H) 4.80 (s, 2H) 9.0 (s, 1H).
【0110】
製造例13
6−メルカプト−3,3−ジメチル−8−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル
製造例4で得た生成物(1.50g、5.94ミリモル)をエタノール(10mL)に懸濁し、N−メチルピペラジン(3.76mL、33.9ミリモル)を加える。反応混合物を窒素中一夜100℃に加熱する。溶媒を真空蒸発して得られる残渣は、次工程を施すに十分な純度である。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.35 (s, 6H) 2.30 (s, 3H) 2.40 (s, 1H) 2.50 (m, 4H), 2.70 (s, 2H) 3.00 (m, 4H) 4.67 (m, 2H).
【0111】
製造例14
1−アミノ−8,8−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド
6−メルカプト−3,3−ジメチル−8−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル(1.89g、5.94ミリモル、製造例19参照)をエタノール(100mL)に懸濁し、炭酸カリウム(1.72g、12.5ミリモル)と2−クロロアセトアミド(0.61g、6.53ミリモル)を加え、反応混合物を窒素中6時間還流し、一夜室温に放置する。溶媒を減圧蒸発し、残渣に水を加える。沈殿する固体を濾取し、水洗する。乾燥後重量は1.08gである。NMRは最終生成物と合致する。収率=48%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.38 (s, 6H) 2.36 (s, 3H) 2.58 (s, 4H) 3.18 (s, 6H) 4.71 (s, 2H) 5.90 (s, 2H) 6.42 (s, 2H).
【0112】
製造例15
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン
1−アミノ−8,8−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド(1.08g、2.87ミリモル、製造例20参照)をオルト蟻酸エチル(20mL)に懸濁し、p−トルエンスルホン酸水和物(0.06g、0.29ミリモル)を加える。この混合物を2時間加熱還流する。反応混合物を室温にし、氷浴中に2時間放置する。生成する沈殿を濾取し、エチルエーテルで洗う。乾燥後重量は1.02gで、その1H−NMRは所望の化合物と合致する。収率=93%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.41 (s, 6H) 2.43 (s, 3H) 2.67 (m, 4H) 3.34 (m, 4H) 3.50 (s, 2H) 4.76 (s, 2H) 8.08 (s, 1H).
【0113】
製造例16
8−クロロ−2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
製造例21の最終生成物(1.02g、2.65ミリモル)をオキシ塩化燐(20mL)に懸濁し、90分間加熱還流する。過剰のオキシ塩化燐を減圧蒸発し、残渣をクロロホルムと冷2N−NaOH溶液との間に再溶解する。水層をクロロホルムで2回抽出し、有機層を水と食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を留去する。褐色固体0.86gを得、その1H−NMRは所望の化合物と合致する。収率=80%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.44 (s, 6H) 2.39 (s, 3H) 2.61 (m, 4H) 3.40 (m, 4H) 3.57 (s, 2H) 4.77 (s, 2H) 9.00 (s, 1H).
【0114】
製造例17
6−メルカプト−3,3−ジメチル−8−(ピペリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル
製造例4の生成物(3.0g、11.9ミリモル)をエタノール(13.5mL)に懸濁し、ピペリジン(6.71mL、67.8ミリモル)を加える。反応混合物を窒素中100℃に4時間加熱する。溶媒を減圧蒸発する。残渣は次工程を施すに十分な純度である。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.30 (s, 6H) 1.70 (m, 7H) 2.70 (s, 2H) 3.70 (m, 4H) 4.80 (s, 2H).
【0115】
製造例18
1−アミノ−8,8−ジメチル−5−(ピペリジン−1−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド
6−メルカプト−3,3−ジメチル−8−(ピペリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル(3.61g、11.9ミリモル、製造例23参照)をエタノール(180mL)に懸濁し、炭酸カリウム(3.94g、28.6ミリモル)と2−クロロアセトアミド(1.22g、13.1ミリモル)とを加え、反応混合物を窒素中4時間還流し、次に室温に一夜放置する。溶媒を減圧蒸発し、残渣に水を加える。沈殿する固体を濾取し、水洗する。乾燥後重量は2.76gである。MSは最終生成物に合致する。収率=64%。
LRMS: m/z 361 (M+1)+.
【0116】
製造例19
2,2−ジメチル−5−(ピペリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジ
ン−8(9H)−オン
1−アミノ−8,8−ジメチル−5−(ピペリジン−1−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド(0.70g、1.94ミリモル、製造例24参照)をオルト蟻酸エチル(15mL)に懸濁し、p−トルエンスルホン酸水和物(0.04g、0.19ミリモル)を加える。この混合物を3時間加熱還流する。反応混合物を室温とし、氷浴中に2時間放置する。生成する沈殿を濾取し、エチルエーテルで洗う。乾燥後重量は0.48gであり、その1H−NMRは所望の化合物と合致する。収率=66%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.40 (s, 6H) 1.70 (m, 6H) 3.25 (m, 4H) 3.50 (s, 2H) 4.80 (s, 2H) 8.25 (s, 1H) 12.5 (s, 1H).
【0117】
製造例20
8−クロロ−2,2−ジメチル−5−(ピペリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
製造例19の最終生成物(0.48g、1.28ミリモル)をオキシ塩化燐(10mL)に懸濁し、90分間加熱還流する。過剰のオキシ塩化燐を減圧蒸発し、残渣をクロロホルムと冷2N−NaOH溶液との間に再溶解する。水層をクロロホルムで2回抽出し、有機層を2N−NaOH、水および食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を留去する。紫色固体0.49gを得、その1H−NMRは所望の化合物と合致する。収率=98%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.40 (s, 6H) 1.70 (m, 6H) 3.35 (m, 4H) 3.57 (s, 2H) 4.77 (s, 2H) 9.00 (s, 1H).
【0118】
製造例21
6−メルカプト−3,3−ジメチル−8−(ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル
製造例4の生成物(1.97g、7.81ミリモル)をエタノール(14mL)に懸濁し、ピロリジン(3.71mL、44.5ミリモル)を加える。反応混合物を窒素中3時間100℃に加熱する。溶媒を減圧蒸発し、得られる残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、CH2Cl2:MeOH98:2混液で溶出する。最終化合物1.27gを橙色固体として得る。収率=56%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.30 (s, 6H) 1.70 (m, 1H) 2.10 (m, 4H) 2.70 (s, 2H) 3.70 (m, 4H) 4.80 (s, 2H).
【0119】
製造例22
1−アミノ−8,8−ジメチル−5−(ピロリジン−1−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド
6−メルカプト−3,3−ジメチル−8−(ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル(1.27g、4.39ミリモル、製造例27参照)をエタノール(65mL)に懸濁し、炭酸カリウム(1.27g、9.21ミリモル)と2−クロロアセトアミド(0.45g、4.83ミリモル)とを加え、反応混合物を窒素中6時間還流後、室温に一夜放置する。溶媒を減圧蒸発し、残渣に水を加える。沈殿する固体を濾取し水洗する。乾燥後重量は1.25gである。NMRは最終生成物に合致する。収率=82%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.60 (s, 6H) 1.95 (m, 4H) 3.10 (s, 2H) 3.55 (m, 4H) 4.80 (s, 2H) 5.20 (s, 2H) 6.35 (s, 2H).
【0120】
製造例23
2,2−ジメチル−5−(ピロリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン
1−アミノ−8,8−ジメチル−5−(ピロリジン−1−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド(1.25g、3.61ミリモル、製造例28参照)をオルト蟻酸エチル(25mL)に懸濁し、p−トルエンスルホン酸水和物(0.07g、0.36ミリモル)を加える。この混合物を15時間加熱還流する。反応混合物を室温とし、氷浴中に2時間放置する。生成する沈殿を濾取し、エチルエーテルで洗う。乾燥後重量は0.23gであり、1H−NMRは所望の化合物と合致する。別なバッチの最終生成物(0.85g)を溶媒留去残渣のフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2:MeOHの98:2混液で溶出)で得る。全収率=83%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.40 (s, 6H) 1.95 (m, 4H) 3.45 (s, 2H) 3.65 (m, 4H) 4.95 (s, 2H) 8.25 (s, 1H) 12.3 (s, 1H).
【0121】
製造例24
8−クロロ−2,2−ジメチル−5−(ピロリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
製造例29の最終生成物(1.08g、3.02ミリモル)をオキシ塩化燐(20mL)に懸濁し、90分間加熱還流する。過剰のオキシ塩化燐を減圧蒸発し、残渣をクロロホルムと冷2N−NaOH溶液との間に再溶解する。水層をクロロホルムで2回抽出し、有機層を水と食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を留去する。固体1.17gを得、その1H−NMRは所望の化合物と合致する。定量的収率。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.40 (s, 6H) 2.00 (m, 4H) 3.45 (s, 2H) 3.70 (m, 4H) 4.95 (s, 2H) 8.95 (s, 1H).
【0122】
製造例25
8−クロロ−2−エチル−2−メチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
2−エチル−2−メチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン(0.50g、1.28ミリモル、Pharmeks Ltd., ref. No. PHAR024687で購入)をオキシ塩化燐(10mL)に懸濁し、混合物を90分間還流する。過剰なPOCl3を減圧蒸発し、残渣を2N−NaOH溶液とクロロホルムとの間に再溶解する。水層をクロロホルムで2回抽出する。有機層を水と食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮する。帯緑色油状物0.52gを得るが、その純度は次合成段階を施すに十分である。定量的収率。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.00 (t, 3H) 1.35 (s, 3H) 1.70 (m, 2H) 3.35 (m, 4H) 3.55 (s, 2H) 3.90 (m, 4H) 4.75 (s, 2H) 9.05 (s, 1H).
【0123】
製造例26
6−アミノ−8−チオキソ−4,8−ジヒドロ−1H,3H−チオピラノ[3,4−c]ピラン−5−カルボニトリル
テトラヒドロピラン−4−オン(5.00g、50.0ミリモル)をメタノール(6mL)に溶解し、二硫化炭素(6.00mL、10.0ミリモル)、マロンジニトリル(3.30g、50.0ミリモル:少量ずつ)および最後にトリエチルアミン(2.50mL、136.0ミリモル:滴加)をこの順序で注意深く加える(注意!塩基添加中に激しい発熱反応が起き、同時に白色固体が沈殿する)。この混合物を24時間攪拌する。沈殿する固体を濾過し、冷メタノールで洗い、2−プロパノールから再結晶する。最終生成物6.27gを赤色固体として得る。収率=56%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 2.75 (t, 2H) 3.90 (t, 2H) 4.65 (s, 2H) 7.80 (bs, 2H).
【0124】
製造例27
6−メルカプト−8−(モルホリン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル
6−アミノ−8−チオキソ−4,8−ジヒドロ−1H,3H−チオピラノ[3,4−c]ピラン−5−カルボニトリル(1.00g、4.46ミリモル、製造例55参照)をエタノール(4.5mL)に溶解し、モルホリン(2.25mL、25.82ミリモル)を加える。窒素中4時間還流後、混合物を室温にする。最終化合物0.76gを濾取する。この生成物さらに0.30gが、濃縮した有機層を酢酸酸性とし、水で希釈すれば得られる。両固体を集めてメタノールから再結晶する。所望生成物1.02gを得る。収率=82%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 2.90 (m, 2H) 3.25 (m, 4H) 3.65 (m, 1H) 3.80 (m, 4H) 4.00 (m, 2H) 4.45 (s, 2H).
【0125】
製造例28
1−アミノ−5−(モルホリン−1−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド
6−メルカプト−8−(モルホリン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル(0.30g、1.08ミリモル、製造例56参照)をエタノール(15mL)に懸濁し、炭酸カリウム(0.34g、2.42ミリモル)と2−クロロアセトアミド(0.11g、1.19ミリモル)とを加える。この混合物を3時間還流する。溶媒を蒸発し、残渣を酢酸エチルと炭酸カリウム飽和水に再溶解する。酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濾過、濃縮する。次工程を施すに十分な純度の所望最終化合物0.16gを得る。収率=44%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 3.20 (m, 4H) 3.35 (t, 2H) 3.85 (m, 4H) 4.10 (t, 2H) 4.70 (s, 2H) 5.70 (s, 2H) 6.40 (s, 2H).
【0126】
製造例29
5−(モルホリン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン
1−アミノ−5−(モルホリン−1−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド(0.16g、0.47ミリモル、製造例57参照)をオルト蟻酸エチル(5mL)に懸濁し、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.01g、0.05ミリモル)を加える。この混合物を一夜還流する。室温にすると、固体が沈殿する。混合物を氷浴に放置後、濾取後、乾燥して最終生成物0.07gを得る。収率=42%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 3.25 (m, 4H) 3.65 (t, 2H) 3.85 (m, 4H) 4.10 (t, 2H) 4.75 (s, 2H) 8.10 (s, 1H) 12.45 (bs, 1H).
【0127】
製造例30
8−クロロ−5−(モルホリン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
5−(モルホリン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン(0.07g、1.98ミリモル、製造例58参照)をオキシ塩化燐(3mL)に懸濁し、この混合物を90分間還流する。溶媒を減圧蒸発する。残渣に氷を加え、pHが塩基性になるまで2N−NaOHを滴下する。この水層をクロロホルムで反復抽出する。有機層を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発する。帯褐色固体0.05gを得るが、その1H−NMRは所望の最終構造と合致する。収率=70%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 3.30 (m, 4H) 3.65 (t, 2H) 3.85 (m, 4H) 4.15 (t, 2H) 4.75 (s, 2H) 9.0 (s, 1H).
【0128】
製造例31
6−メルカプト−8−(ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル
6−アミノ−8−チオキソ−4,8−ジヒドロ−1H,3H−チオピラノ[3,4−c]ピラン−5−カルボニトリル(2.50g、11.15ミリモル、製造例55参照)をエタノール(11.25mL)に溶解し、ピロリジン(5.30mL、63.5ミリモル)を加える。窒素中16時間還流後、混合物を室温にする。溶媒を減圧蒸発し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、CH2Cl2:MeOHの95:5混液で溶出する。最終化合物1.10gを単離する。収率=38%。
LRMS: m/z 262 (M+1)+.
【0129】
製造例32
1−アミノ−5−(ピロリジン−1−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド
6−メルカプト−8−(ピロリジン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル(1.10g、4.21ミリモル、製造例60参照)をエタノール(60mL)に懸濁し、炭酸カリウム(1.40g、10.10ミリモル)と2−クロロアセトアミド(0.43g、4.63ミリモル)とを加える。混合物を3時間還流する。溶媒を蒸発し、残渣を水で処理する。不溶性固体を濾取し、乾燥する。褐色固体0.88gを得るが、その1H−NMRは最終生成物に合致する。収率=66%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.95 (m, 4H) 2.30 (t, 2H) 3.50 (m, 4H) 4.05 (t, 2H) 4.75 (s, 2H) 5.70 (s, 2H) 6.45 (s, 2H).
【0130】
製造例33
5−(ピロリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン
1−アミノ−5−(ピロリジン−1−イル)−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド(0.88g、2.78ミリモル、製造例61参照)をオルト蟻酸エチル(16mL)に懸濁し、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.03g、0.15ミリモル)を加える。混合物を4時間還流する。室温とした後、固体が沈殿する。混合物を氷浴に放置後、濾過し、続いて乾燥して最終生成物0.63gを得る。収率=69%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.95 (m, 4H) 2.45 (s, 2H) 3.50 (m, 4H) 3.95 (t, 2H) 4.80 (s, 2H) 8.15 (s, 1H) 12.65 (bs, 1H).
【0131】
製造例34
8−クロロ−5−(ピロリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
5−(ピロリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン(0.63g、1.92ミリモル、製造例62参照)をオキシ塩化燐(8mL)に懸濁し、この混合物を90分間還流する。溶媒を減圧蒸発する。残渣に氷を加え、次にpHが塩基性になるまで2N−NaOHを滴加する。この水層をクロロホルムで反復抽出する。有機層を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮する。褐色固体0.67gを得るが、その1H−NMRは所望の最終構造と合致する。定量的収率。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 2.00 (m, 4H) 2.65 (m, 6H) 4.10 (t, 2H) 4.90 (s, 2H) 8.95 (s, 1H).
【0132】
製造例35
8−クロロ−5−プロピル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
5−プロピル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン(0.10g、0.30ミリモル、Chemical Diversity, ref. No. CDI-4576-0157で購入)をオキシ塩化燐(1mL)に懸濁し、混合物を90分間還流する。溶媒を減圧蒸発する。残渣に氷を加え、次にpHが塩基性になるまで2N−NaOHを滴加する。この水層をクロロホルムで反復抽出する。有機層を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮する。帯黄色固体0.088gを得るが、その1HNMRは所望の最終構造と合致する。収率=83%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.05 (t, 3H) 1.40 (s, 6H) 1.85 (m, 2H) 2.80 (t, 2H) 3.60 (s, 2H) 4.95 (s, 2H) 9.10 (s, 1H).
【0133】
製造例36
5−ブチル−8−クロロ−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
5−ブチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン (0.10g、0.29ミリモル、Chemical Diversity, ref. No. CDI-4576-0163で購入)をオキシ塩化燐(1mL)に懸濁し、混合物を90分間還流する。溶媒を減圧蒸発する。残渣に氷を加え、次にpHが塩基性になるまで2N−NaOHを滴加する。この水層をクロロホルムで反復抽出する。有機層を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮する。帯黄色固体0.11gを得るが、その1H−NMRは所望の最終構造と合致する。収率=100%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 0.95 (t, 3H) 1.40 (s, 6H) 1.80 (m, 2H) 2.80 (t, 2H) 3.60 (s, 2H) 4.10 (m, 2H) 4.95 (s, 2H) 9.05 (s, 1H).
【0134】
製造例37
8−クロロ−5−イソブチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
5−イソブチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン(0.10g、0.29ミリモル、Chemical Diversity, ref. No. CDI-4576-0167で購入)をオキシ塩化燐(2mL)に懸濁し、混合物を90分間還流する。溶媒を減圧蒸発する。残渣に氷を加え、次にpHが塩基性になるまで2N−NaOHを滴加する。この水層をクロロホルムで反復抽出する。有機層を食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮する。固体0.10gを得るが、その1H−NMRは所望の最終構造と合致する。収率=97%。
【0135】
製造例38
8−ジメチルアミノ−6−メルカプト−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル
製造例4の生成物(1.50g、5.90ミリモル)をエタノール(1.6mL)に懸濁し、ジメチルアミン(6.0mL、エタノール中5.6M−溶液、33.6ミリモル)を加える。反応混合物を窒素封入耐圧容器中、16時間85℃に加熱する。溶媒を減圧蒸発し、得られる残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、CH2Cl2:MeOHの9:1混液で溶出して、最終化合物0.45gを得る。収率=29%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.30 (s, 6H) 1.60 (m, 1H) 2.70 (s, 2H) 3.05 (s, 6H) 4.60 (s, 2H).
【0136】
製造例39
1−アミノ−5−ジメチルアミノ−8,8−ジメチル−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド
8−ジメチルアミノ−6−メルカプト−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル(0.45g、1.71ミリモル、製造例38参照)をエタノール(25mL)に懸濁し、炭酸カリウム(0.57g、4.10ミリモル)と2−クロロアセトアミド(0.18g、1.88ミリモル)とを加え、反応混合物を窒素中5時間還流後、室温に一夜放置する。溶媒を減圧蒸発し、残渣に水を加える。水層をクロロホルムで2回抽出する。有機層を水と食塩水で洗い、MgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固する。所望の最終化合物0.55gを得るが、これは次工程を施すに十分な純度である。その1HNMRは最終生成物に合致する。定量的収率。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.40 (s, 6H) 2.90 (s, 6H) 3.10 (s, 2H) 4.70 (s, 2H) 5.25 (s, 2H) 6.35 (s, 2H).
【0137】
製造例40
5−ジメチルアミノ−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン
1−アミノ−5−ジメチルアミノ−8,8−ジメチル−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド(0.55g、1.71ミリモル、製造例39参照)をオルト蟻酸エチル(15mL)に懸濁し、p−トルエンスルホン酸水和物(0.03g、0.17ミリモル)を加える。混合物を4時間加熱還流する。反応混合物を室温にし、氷浴中に2時間放置する。生成する沈殿を濾取し、エチルエーテルで洗う。乾燥後重量は0.44gであって、その1H−NMRは所望の化合物と合致する。収率=78%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.40 (s, 6H) 3.0 (s, 6H) 3.45 (s, 2H) 4.80 (s, 2H) 8.20 (s, 1H) 11.9 (s, 1H).
【0138】
製造例41
8−クロロ−5−ジメチルアミノ−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン
製造例40の最終生成物(0.44g、1.34ミリモル)をオキシ塩化燐(7mL)に懸濁し、3時間加熱還流する。過剰のオキシ塩化燐を減圧蒸発し、残渣をクロロホルムと冷2N−NaOH溶液との間に再溶解する。水層をクロロホルムで2回抽出し、有機層を2N−NaOH、水および食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を留去する。油状物0.45gを得るが、その1H−NMRは所望の化合物と合致する。収率=97%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.40 (s, 6H) 3.05 (s, 6H) 3.50 (s, 2H) 4.80 (s, 2H) 9.0 (s, 1H).
【0139】
製造例42
8−(ベンジルメチルアミノ)−6−メルカプト−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル
製造例4の生成物(5.38g、21.32ミリモル)をエタノール(20mL)に懸濁し、ベンジルメチルアミン(16.5mL、127.92ミリモル)を加える。反応混合物を耐圧容器中、48時間90℃に窒素中で加熱する。溶媒を蒸発し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーカラムに通し、先ずジクロロメタン、次にCH2Cl2:MeOHの98:2混液で溶出する。最終化合物3.18gを得る。収率=44%。
LRMS: m/z 340 (M+1)+.
【0140】
製造例43
1−アミノ−5−ベンジルメチルアミノ−8,8−ジメチル−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド
8−(ベンジルメチルアミノ)−6−メルカプト−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−5−カルボニトリル(3.18g、9.37ミリモル、製造例42参照)をエタノール(95mL)に懸濁し、炭酸カリウム(2.59g、18.74ミリモル)と2−クロロアセトアミド(0.96g、10.31ミリモル)を加え、反応混合物を窒素中一夜還流する。溶媒を減圧蒸発し、残渣に水を加える。固体が沈殿する。これを濾取し、Et2Oで洗う。重量は1.55gであって、1H−NMRは最終化合物に合致する。水層をエチルエーテルで抽出し、有機層を水と食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空蒸発する。最終化合物をさらに1.37g得る。その1H−NMRは所望の構造に合致する。収率=78%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.40 (s, 6H) 2.80 (s, 3H) 3.20 (s, 2H) 4.40 (s, 2H) 4.80 (s, 2H) 5.40 (bs, 2H) 6.4 (bs, 2H) 7.40 (m, 5H).
【0141】
製造例44
2,2−ジメチル−5−ベンジルメチルアミノ−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8(9H)−オン
1−アミノ−5−ベンジルメチルアミノ−8,8−ジメチル−8,9−ジヒドロ−6H−ピラノ[4,3−d]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシアミド(2.93g、7.39ミリモル、製造例43参照)をオルト蟻酸エチル(65mL)に懸濁し、p−トルエンスルホン酸水和物(0.15g、0.79ミリモル)を加える。この混合物を4時間加熱還流する。室温とした後、最終化合物1.24gが沈殿する。これを濾取する。液相は減圧蒸発し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、先ずジクロロメタン:メタノールの98:2混液で、次にジクロロメタン:メタノールの9:1混液で溶出する。所望の最終化合物をさらに0.57g得る。全収率=60%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 2.90 (s, 3H) 3.50 (s, 2H) 4.50 (s, 2H) 4.85 (s, 2H) 7.40 (m, 5H) 8.15 (s, 1H) 12.5 (bs, 1H).
【0142】
製造例45
N−ベンジル−8−クロロ−N,2,2−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5−アミン
製造例44の最終生成物(1.81g、4.45ミリモル)をオキシ塩化燐(23.3mL)に懸濁し、100℃に3時間加熱する。室温にした後、これを8N−NaOH/氷に注入する。この混合物を酢酸エチルで抽出し、水と食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を留去する。残渣をEt2Oとかきまぜると、最終化合物1.01gを帯褐色固体として得る。1H−NMRは所望の最終生成物に合致する。収率=53%。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 3.0 (s, 3H) 3.55 (s, 2H) 4.60 (s, 2H) 4.85 (s, 2H) 7.40 (m, 5H) 9.0 (s, 1H).
【0143】
製造例46
5−ベンジル−N5,2,2−トリメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
N−ベンジル−8−クロロ−N,2,2−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5−アミン(0.25g、0.59ミリモル、製造例45参照)をエタノール(15mL)に懸濁し、(2−(モルホリン−4−イル)エチル)アミン(0.38g、2.95ミリモル)を加える。混合物を48時間還流後、室温とする。溶媒を減圧下に蒸発し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、先ずジクロロメタンで、次にジクロロメタン:メタノールの99:1混液で、最後に98:2混液で溶出する。最終生成物200mgを得る。その1H−NMRは所望の最終化合物に合致する。収率=65%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 2.55 (m, 4H) 2.7 (t, J=6.6 Hz, 2H) 2.9 (s, 3H) 3.6 (s, 2H) 3.75 (m, 6H) 4.45 (s, 2H) 4.85 (s, 2H) 5.6 (t, 1H) 7.4 (m, 5 H) 8.7 (s, 1H).
【0144】
製造例47
5−ベンジル−N5,2,2−トリメチル−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
製造例45の標記化合物と(ピリジン−3−イルメチル)アミンとから、製造例46に記載の実験操作に従って得られる(72%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 2.90 (s, 3H) 3.60 (s, 2H) 4.45 (s, 2H) 4.85 (s, 2H) 4.90 (d, 2H) 5.50 (t, 1H) 7.35 (m, 6H) 7.75 (d, 1H) 8.55 (m, 1H) 8.65 (m, 1H) 8.75 (s, 1H).
【0145】
製造例48
1−[3−({5−[ベンジル(メチル)アミノ]−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル}アミノ)プロピル]ピロリジン−2−オン
製造例45の標記化合物と1−(3−アミノプロピル)−ピロリジン−2−オンから、製造例46に記載の実験操作に従って得られる(55%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 1.90 (m, 2H) 2.1 (m, 2H) 2.50 (t, 2H) 2.90 (s, 3H) 3.45 (m, 4H) 3.60 (s, 2H) 3.65 (m, 2H) 4.45 (s, 2H) 4.85 (s, 2H) 6.45 (t, 1H) 7.40 (m, 5H) 8.70 (s, 1H).
【0146】
製造例49
5−ベンジル−N5,2,2−トリメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
製造例45の標記化合物と(2−モルホリン−4−イルエチル)−ピリジン−3−イルメチルアミンから、製造例46に記載の実験操作に従って得られる(42%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 2.55 (m, 4H) 2.75 (t, 2H) 2.90 (s, 3H) 3.70 (m, 4H) 3.90 (t, 2H) 4.45 (s, 2H) 4.75 (s, 2H) 4.85 (s, 2H) 5.20 (s, 2H) 7.30 (m, 5H) 7.65 (d, 1H) 7.75 (d, 1H) 8.50 (m, 1H) 8.60 (bs, 1H) 8.75 (s, 1H).
【実施例】
【0147】
実施例1〜54
ホスホジエステラーゼ4阻害剤としての活性を示す実施例1〜54の化合物は、次に示す入手元の化合物ライブラリーで購入した:
Specs:Delftechpark 30/住所:2628 XH デルフト市、オランダ国/www.specs.net
InterBioScreen Ltd./住所:121019モスクワ市、P.O. Box 218、ロシア国/www.ibscreen.com
Pharmeks Ltd./住所:105318、Mironovskaya str. 10A、モスクワ市/ロシア国
【0148】
次表は各化合物について、ライブラリー名、ライブラリー内参照番号およびIUPAC名を示す
【表2】

【表3】

【0149】
【表4】

【表5】

【0150】
【表6】

【表7】

【0151】
【表8】

【0152】
実施例55
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
8−クロロ−2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン(0.10g、0.26ミリモル、製造例8参照)をエタノールに懸濁し、ピリジン−4−イルメチルアミン(0.13mL、1.28ミリモル)を加える。混合物を一夜還流後、室温とする。+5℃で沈殿を形成させ、濾取し、エタノールおよびエチルエーテルで洗う。乾燥後重量は0.015gであって、1H−NMRは出発クロルイミンと合致する(15%回収)。溶媒を蒸発し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、CH2Cl2/MeOH98:2で溶出する。所望の化合物0.04gを得る。収率=34%。
m.p. 238.0-239.7℃.
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.32 (s, 6H) 3.20 (m, 4H) 3.50 (s, 2H) 3.77 (m, 4H) 4.71 (s, 2H) 4.77 (d, J=5.80 Hz, 2H) 7.33 (d, J=6.10 Hz, 2H) 8.44 (t, J=6.10 Hz, 1H) 8.49 (m, 2H) 8.56 (s, 1H).
【0153】
実施例56
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−ピペリジン−1−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例8の標記化合物と2−ピペリジン−1−イルエチルアミンから、実施例55に記載の実験操作に従って得られる(81%)。
m.p. 163.8-164.4℃.
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.26 (m, 8H) 1.39 (m, 2H) 1.47 (m, 4H) 2.41 (m, 4H) 3.19 (m, 4H) 3.50 (s, 2H) 3.63 (m, 2H) 3.76 (m, 4H) 4.70 (s, 2H) 7.68 (t, J=5.95 Hz, 1H) 8.58 (s, 1H).
【0154】
実施例57
N−(3−メトキシプロピル)−2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例8の標記化合物と3−メトキシプロピルアミンから、実施例55に記載の実験操作に従って得られる(44%)。
m.p. 178.1-178.7℃.
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.33 (m, 6H) 1.86 (m, 2H) 3.18 (m, 4H) 3.25 (s, 3H) 3.41 (t, J=6.10 Hz, 2H) 3.50 (s, 2H) 3.56 (m, 2H) 3.76 (m, 4H) 4.70 (s, 2H) 7.78 (t, J=5.19 Hz, 1H) 8.58 (s, 1H).
【0155】
実施例58
N−(2−メトキシエチル)−N,2,2−トリメチル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
8−クロロ−N−(2−メトキシエチル)−N,2,2−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5−アミン(0.01g、0.24ミリモル、製造例12参照)をエタノール(5mL)に懸濁し、(2−モルホリノ−4−イルエチル)アミン(0.16mL、1.21ミリモル)を加える。混合物を一夜還流後、室温にする。溶媒を減圧蒸発し、残渣をクロマトグラフィーで精製し、先ずジクロロメタンで、次にCH2Cl2:MeOHの98:2混液で溶出する。所望の最終生成物40mgを得る。収率=34%。
m.p. 70.6-72.1℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (s, 6H) 1.65 (s, 2H) 2.55 (m, 4H) 2.71 (t, J=6.04 Hz, 2H) 3.03 (s, 3H) 3.36 (s, 3H) 3.49 (t, J=6.18 Hz, 2H) 3.62 (m, 2H) 3.74 (m, 6H) 4.81 (s, 2H) 5.56 (m, 1H) 8.70 (s, 1H).
【0156】
実施例59
N−(2−メトキシエチル)−N,2,2−トリメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
製造例12の標記化合物とピリジン−3−イルメチルアミンとから、実施例58に記載の実験操作に従って得られる(31%)。
m.p. 164.3-166.0℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.43 (s, 3H) 1.61 (s, 3H) 3.03 (s, 3H) 3.35 (s, 3H) 3.50 (t, J=6.04 Hz, 2H) 3.62 (m, 4H) 4.81 (s, 2H) 4.93 (d, J=6.04 Hz, 2H) 5.04 (d, J=5.49 Hz, 1H) 7.30 (m, 1H) 7.75 (m, 1H) 8.56 (dd, J=4.81, 1.51 Hz, 1H) 8.69 (d, J=1.65 Hz, 1H) 8.73 (s, 1H).
【0157】
実施例60
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
8−クロロ−2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン(0.08g、0.20ミリモル、製造例16参照)をエタノール(5mL)に懸濁し、(2−モルホリノ−4−イルエチル)アミン(0.13mL、0.99ミリモル)を加える。混合物を48時間還流後、室温にする。溶媒を減圧蒸発し、残渣をクロマトグラフィーで精製し、CH2Cl2:MeOHの9:1混液で溶出する。所望の最終生成物40mgを得る。収率=40%。
m.p. 171-171.8℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (s, 6H) 2.40 (s, 3H) 2.59 (m, 9 H) 2.72 (t, J= 5.95 Hz, 2H) 3.32 (m, 4H) 3.60 (s, 2H) 3.74 (m, 5 H) 4.78 (s, 2H) 5.59 (m, J=4.88 Hz, 1H) 8.71 (s, 1H).
【0158】
実施例61
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例16の標記化合物と(3−モルホリノ−4−イルプロピル)アミンとから、実施例60に記載の実験操作に従って得られる(92%)。
m.p. 90.6-92.4℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.40 (d, J=13.74 Hz, 6H) 1.89 (d, J=4.67 Hz, 3H) 2.40 (s, 3H) 2.64 (m, 7H) 3.32 (m, 4H) 3.60 (s, 2H) 3.76 (d, J=5.22 Hz, 2H) 3.96 (t, J=4.67 Hz, 4H) 4.78 (s, 2H) 8.69 (s, 1H).
【0159】
実施例62
N−(2−フリルメチル)−2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例16の標記化合物と(2−フリルメチル)アミンとから、実施例60に記載の実験操作に従って得られる(57%)。
m.p. 166.3-167.5℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.43 (m, 6H) 2.39 (s, 3H) 2.62 (d, J=4.40 Hz, 4H) 3.31 (m, 4H) 3.60 (s, 2H) 4.78 (s, 2H) 4.89 (d, J=5.49 Hz, 2H) 5.02 (t, J=5.49 Hz, 1H) 6.36 (m, 2H) 7.41 (s, 1H) 8.76 (s, 1H).
【0160】
実施例63
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例16の標記化合物と(ピリジン−4−イルメチル)アミンとから、実施例60に記載の実験操作に従って得られる(80%)。
m.p. 197.1-198.3℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (s, 6H) 2.40 (s, 3H) 2.63 (s, 4H) 3.33 (m, 4H) 3.61 (s, 2H) 4.78 (s, 2H) 4.94 (d, J=6.10 Hz, 2H) 5.31 (d, J=6.10 Hz, 1H) 7.29 (m, 2H) 8.57 (d, J=4.58 Hz, 2H) 8.71 (s, 1H).
【0161】
実施例64
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例16の標記化合物と(ピリジン−3−イルメチル)アミンとから、実施例60に記載の実験操作に従って得られる(47%)。
m.p. 250.9-251.7℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (s, 6H) 2.39 (s, 3H) 2.62 (d, J=4.27 Hz, 4H) 3.32 (m, 4H) 3.60 (s, 2H) 4.78 (s, 2H) 4.93 (d, J=5.80 Hz, 2H) 5.13 (d, J=5.80 Hz, 1H) 7.29 (m, 1H) 7.76 (d, J=8.24 Hz, 1H) 8.56 (d, J=3.97 Hz, 1H) 8.69 (d, J=1.53 Hz, 1H) 8.74 (s, 1H).
【0162】
実施例65
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例16の標記化合物と(ピリジン−2−イルメチル)アミンとから、実施例60に記載の実験操作に従って得られる(74%)。
m.p. 218.1-219.4℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (s, 6H) 2.41 (s, 3H) 2.64 (s, 4H) 3.34 (d, J=3.97 Hz, 4H) 3.61 (s, 2H) 4.79 (s, 2H) 4.97 (d, J=4.27 Hz, 2H) 6.34 (s, 1H) 7.26 (m, 1H) 7.37 (d, J=7.93 Hz, 1H) 7.71 (t, J=7.63 Hz, 1H) 8.63 (d, J=4.88 Hz, 1H) 8.75 (s, 1H).
【0163】
実施例66
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例16の標記化合物と(2−ピリジン−2−イルエチル)アミンとから、実施例60に記載の実験操作に従って得られる(60%)。
m.p. 226.7-229.0℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.37 (m, 6H) 2.41 (s, 3H) 2.64 (m, 4H) 3.19 (m, 2H) 3.33 (m, 4H) 3.60 (s, 2H) 4.06 (m, 2H) 4.78 (s, 2H) 6.41 (t, J=5.22 Hz, 1H) 7.20 (m, 2H) 7.64 (m, 1H) 8.63 (m, 1H) 8.71 (s, 1H).
【0164】
実施例67
N−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル]−2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例16の標記化合物と[(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル]アミンとから、実施例60に記載の実験操作に従って得られる(35%)。
m.p. 226.6-227.4℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (s, 6H) 2.26 (m, 2H) 2.40 (s, 3H) 2.62 (m, 4H) 3.32 (m, 4H) 3.60 (s, 2H) 3.72 (q, J=6.59 Hz, 2H) 4.12 (t, J=6.87 Hz, 2H) 4.78 (s, 2H) 4.86 (s, 1H) 6.99 (s, 1H) 7.11 (s, 1H) 7.56 (s, 1H) 8.71 (s, 1H).
【0165】
実施例68
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−[1−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例16の標記化合物と[1−(テトラヒドロフラン−3−イル−メチル)ピペリジン−4−イル]アミンとから、実施例60に記載の実験操作に従って得られる(47%)。
m.p. 170-170.9℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (m, 6H) 2.07 (m, 8H) 2.48 (d, J=26.37 Hz, 8H) 2.80 (s, 4H) 3.10 (s, 2H) 3.46 (m, 4H) 3.56 (m, 3H) 3.76 (m, 1H) 3.88 (m, 2H) 4.77 (s, 2H) 8.68 (s, 1H).
【0166】
実施例69
2,2−ジメチル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−5−ピペリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
8−クロロ−2,2−ジメチル−5−(ピペリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン(0.07g、0.18ミリモル、製造例20参照)をエタノール(5mL)に懸濁し、(2−モルホリノ−4−イルエチル)アミン(0.12mL、0.90ミリモル)を加える。混合物を24時間還流後、室温にする。溶媒を減圧蒸発し、残渣をクロマトグラフィーで精製し、先ずCH2Cl2:MeOH99:1で、次にCH2Cl2:MeOH98:2で溶出する。所望の最終生成物69mgを得る。収率=79%。
m.p. 157.9-158.5℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.41 (d, J=6.04 Hz, 6H) 1.65 (m, 7H) 2.55 (m, 4H) 2.72 (t, J=6.04 Hz, 2H) 3.19 (m, 4H) 3.59 (s, 1H) 3.74 (m, 6H) 4.79 (s, 2H) 5.58 (s, 1H) 8.70 (s, 1H).
【0167】
実施例70
2,2−ジメチル−5−ピペリジン−1−イル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例20の標記化合物と(ピリジン−3−イルメチル)アミンとから、実施例69に記載の実験操作に従って得られる(56%)。
LRMS: m/z 461 (M+1)+.
【0168】
実施例71
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−4−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
8−クロロ−2,2−ジメチル−5−(ピロリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン(0.08g、0.21ミリモル、製造例24参照)をエタノール(5mL)に懸濁し、(ピリジン−4−イルメチル)アミン(0.11mL、1.07ミリモル)を加える。混合物を24時間還流後、室温にする。溶媒を減圧留去し、残渣をクロマトグラフィーで精製し、先ずCH2Cl2で、次にCH2Cl2:MeOHの99:1混液で溶出する。所望の生成物0.05gを得る。収率=52%。
m.p. 228.3-229.4℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (s, 6H) 1.98 (m, 4H) 3.50 (m, 2H) 3.64 (m, 4H) 4.92 (m, 4H) 5.10 (d, J=6.10Hz, 1H) 7.29 (m, 2H) 8.57 (m, 2H) 8.67 (s, 1H).
【0169】
実施例72
2,2−ジメチル−5−プロピル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
8−クロロ−5−プロピル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン(0.04g、0.13ミリモル、製造例35参照)をエタノール(5mL)に懸濁し、ピリジン−3−イルメチルアミン(0.07mL、0.63ミリモル)を加える。混合物を85℃に24時間加熱後、室温にする。溶媒を減圧蒸発し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、CH2Cl2:MeOHの99:1混液で溶出する。所望の最終生成物33mgを得る。収率=62%。
m.p. 258.9-259.7℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.1 (t, 3H) 1.4 (s, 6H) 1.8 (m, 2H) 2.7 (m, 2H) 3.7 (s, 2H) 4.9 (d, J=3.0 Hz, 4H) 5.2 (t, J=5.6 Hz, 1H) 7.3 (m, 1H) 7.8 (m, 1H) 8.6 (dd, J=4.9, 1.6 Hz, 1H) 8.7 (d, J=2.5 Hz, 1H) 8.8 (m, 1H).
【0170】
実施例73
5−ブチル−N−(2−フリルメチル)−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
5−ブチル−8−クロロ−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン (0.053g、0.15ミリモル、製造例36参照)をエタノール(6mL)に懸濁し、フリル−2−イルメチルアミン(0.065mL、0.73ミリモル)を加える。混合物を85℃に24時間加熱後、室温にする。溶媒を減圧蒸発し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、CH2Cl2:MeOHの99:1混液で溶出する。所望の生成物49mgを得る。収率=79%。
m.p. 66.1-68.5℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.0 (t, J=7.3 Hz, 3H) 1.4 (m, 6H) 1.6 (s, 2H) 1.7 (dd, J=15.5, 7.8 Hz, 2H) 2.8 (m, 2H) 3.6 (d, J=9.9 Hz, 2H) 4.9 (m, 4H) 5.1 (t, J=4.0 Hz, 1H) 6.4 (s, 2H) 7.4 (s, 1H) 8.8 (s, 1H).
【0171】
実施例74
5−イソブチル−2,2−ジメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
5−イソブチル−8−クロロ−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン(0.05g、0.14ミリモル、製造例37参照)をエタノール(5mL)に懸濁し、ピリジン−3−イルメチルアミン(0.072mL、0.70ミリモル)を加える。混合物を85℃に24時間加熱後、室温にする。溶媒を減圧蒸発し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、CH2Cl2:MeOHの99:1混液で溶出する。所望の最終生成物35mgを得る。収率=57%。
m.p. 244.3-245.2℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.0 (d, J=6.6 Hz, 6H) 1.4 (d, J=17.9 Hz, 6H) 2.3 (m, 1H) 2.6 (d, J=7.1 Hz, 2H) 3.7 (s, 2H) 4.9 (d, J=3.3 Hz, 4H) 5.2 (t, J=5.8 Hz, 1H) 7.3 (m, 1H) 7.8 (dd, J=7.7, 1.6 Hz, 1H) 8.6 (m, 1H) 8.7 (s, 1H) 8.8 (s, 1H).
【0172】
実施例75
5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
8−クロロ−5−(モルホリン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン(0.05g、0.14ミリモル、製造例30参照)をエタノール(5mL)に懸濁し、(2−モルホリン−4−イルエチル)アミン(0.09 mL、0.69ミリモル)を加える。混合物 を一夜還流後、室温に冷やす。溶媒を蒸発し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、CH2Cl2:MeOHの98:2混液で抽出する。最終化合物0.03gを得る。収率=43%。
m.p. 184.5-185.3℃.
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm: 2.69 (t, J=6.87 Hz, 2H) 3.22 (m, 4H) 3.76 (m, 16H) 4.10 (t, J=6.10 Hz, 2H) 4.79 (m, 2H) 8.52 (s, 1H).
【0173】
実施例76
5−モルホリン−4−イル−N−ペンチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
(2−モルホリン−4−イル−エチル)アミンの代わりにn−ペンチルアミンを使用して実施例75に記載の実験操作に従って得られる(20%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 0.87 (t, J=6.71 Hz, 3H) 1.29 (m, 4H) 1.61 (m, 2H) 3.16 (m, 4H) 3.51 (m, 3H) 3.75 (m, 5 H) 4.03 (t, J=5.95 Hz, 2H) 4.65 (m, 2H) 7.82 (s, 1H) 8.55 (s, 1H).
【0174】
実施例77
N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
8−クロロ−5−(ピロリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン(0.15g、0.43ミリモル、製造例34参照)をエタノール(10mL)に懸濁し、(2−モルホリン−4−イルエチル)アミン(0.28mL、2.16ミリモル)を加える。混合物を一夜還流し、室温に冷やす。溶媒を蒸発し、残渣をジクロロメタンに再溶解する。有機層を1N−NaOHと食塩水とで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮する。得られる物質をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、先ずジクロロメタン、次にCH2Cl2:MeOHの99.5:0.5混液、最後にCH2Cl2:MeOHの98:2混液で溶出する。最終化合物0.12gを得る。収率=63%。
m.p. 188.6-191.0℃.
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.88 (m, 4H) 2.44 (m, 4H) 2.55 (m, 2H) 3.56 (m, 12H) 3.97 (t, J=5.80 Hz, 2H) 4.79 (s, 2H) 7.48 (t, J=5.49 Hz, 1H) 8.50 (s, 1H).
【0175】
実施例78
N−ペンチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
(2−モルホリン−4−イル−エチル)アミンの代わりにn−ペンチルアミンを使用して実施例77に記載の実験操作に従って得られる(87%)。
m.p. 151.4-153.6℃.
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 0.87 (t, J=6.71 Hz, 3H) 1.31 (m, 4H) 1.60 (m, 2H) 1.87 (m, 4H) 3.49 (m, 8H) 3.96 (t, J=5.80 Hz, 2H) 4.77 (s, 2H) 7.53 (t, J=5.80 Hz, 1H) 8.47 (s, 1H).
【0176】
実施例79
N−ベンジル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
(2−モルホリン−4−イル−エチル)アミンの代わりにベンジルアミンを用いて実施例77に記載の実験操作に従って得られる(55%)。
m.p. 254.2-254.9℃.
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.89 (m, 4H) 3.49 (m, 2H) 3.55 (m, 4H) 3.97 (t, J=5.95 Hz, 2H) 4.74 (d, J=5.80 Hz, 2H) 4.79 (s, 2H) 7.31 (m, 5 H) 8.15 (t, J=5.80 Hz, 1H) 8.49 (s, 1H).
【0177】
実施例80
2−エチル−2−メチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
8−クロロ−2−エチル−2−メチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン(0.10g、0.25ミリモル、製造例25参照)をエタノール(5mL)に懸濁し、ピリジン−3−イルメチルアミン(0.13g、1.23ミリモル)を加える。混合物を24時間還流し、室温に冷やす。+5℃で生成する沈殿を濾取し、エタノールとエチルエーテルで洗う。乾燥後重量は0.090gであり、その1H−NMRは最終生成物に一致する。収率=76%。
m.p. 240.2-241.6℃.
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 0.92 (t, J=7.32 Hz, 3H) 1.25 (s, 3H) 1.61 (m, 2H) 3.17 (m, 4H) 3.34 (s, 2H) 3.47 (m, 2H) 3.75 (m, 2H) 4.65 (m, 2H) 4.77 (d, J=5.80 Hz, 2H) 7.35 (dd, J=7.63, 4.58 Hz, 1H) 7.77 (d, J=7.63 Hz, 1H) 8.39 (m, 1H) 8.46 (d, J=3.66 Hz, 1H) 8.60 (m, 2H).
【0178】
以下の実施例は本発明の薬剤を例示する。
【0179】
実施例81
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
8−クロロ−5−ジメチル−アミノ−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン(0.07g、0.20ミリモル、製造例41参照)をエタノール(5mL)に懸濁し、(2−モルホリノ−4−イルエチル)アミン(0.13mL、1.00ミリモル)を加える。混合物を48時間還流後、室温に冷やす。溶媒を減圧蒸発し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、先ずジクロロメタンで、次にCH2Cl2:MeOHの98:2混液で溶出する。所望の最終生成物74mgを得る。収率=83%。
m.p. 195.1-195.8℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.43 (s, 6H) 2.55 (s, 4H) 2.72 (t, J=6.04 Hz, 2H) 2.98 (s, 6H) 3.58 (s, 2H) 3.74 (m, 6H) 4.80 (s, 2H) 5.56 (m, 1H) 8.70 (s, 1H).
【0180】
実施例82
2,2−ジメチル−5−ジメチル−アミノ−N−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',5'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例41の標記化合物および3−モルホリン−4−イル−プロピルアミンから実施例81に記載の実験操作に従って得られる(35%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.30 (s, 6H) 1.80 (m, 2H) 2.40 (m, 6H) 2.90 (s, 6H) 3.60 (m, 8H) 4.70 (s, 2H) 7.70 (t, 1H) 8.55 (s, 1H).
【0181】
実施例83
8−(2,3−ジメトキシベンジル)−N5,N5,2,2−テトラメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
製造例41の標記化合物および(2,3−ジメトキシベンジル)アミンから実施例81に記載の実験操作に従って得られる(96%)。
m.p. 89.9-90.7℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (s, 6H) 3.00 (m, 6H) 3.58 (s, 2H) 3.89 (s, 3H) 3.94 (s, 3H) 4.79 (s, 2H) 4.90 (d, J=5.77 Hz, 2H) 5.17 (m, 1H) 6.90 (dd, J=7.14, 2.75 Hz, 1H) 7.05 (m, 2H) 8.73 (s, 1H).
【0182】
実施例84
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(ピリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
製造例41の標記化合物および(ピリジン−4−イルメチル)アミンから実施例81に記載の実験操作に従って得られる(50%)。
m.p. 202.0-203.8℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.43 (s, 6H) 3.00 (s, 6H) 3.59 (s, 2H) 4.80(s, 2H) 4.94 (d, J=6.32Hz, 2H) 5.12(s, 1H) 7.30 (m, 2H) 8.58 (m, 2H) 8.70 (s, 1H).
【0183】
実施例85
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
製造例41の標記化合物および(ピリジン−3−イルメチル)アミンから実施例81に記載の実験操作に従って得られる(92%)。
m.p. 250.4-252.2℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.43 (s, 6H) 3.00 (m, 6H) 3.59 (s, 2H) 4.80 (s, 2H) 4.92 (d, J=6.04 Hz, 2H) 5.03 (m, 1H) 7.29 (dd, J=7.55, 5.08 Hz, 1H) 7.77 (m, 1H) 8.56 (dd, J=4.81, 1.79 Hz, 1H) 8.69 (d, J=1.92 Hz, 1H) 8.73 (s, 1H).
【0184】
実施例86
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
製造例41の標記化合物および(ピリジン−2−イルメチル)アミンから実施例81に記載の実験操作に従って得られる(83%)。
m.p. 216.9-217.8℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.43 (s, 6H) 2.99 (s, 6H) 3.59 (s, 2H) 4.80 (s, 2H) 4.96 (d, J=4.67 Hz, 2H) 6.26 (t, J=4.67 Hz, 1H) 7.25 (m, 1H) 7.37 (d, J=7.97 Hz, 1H) 7.70 (m, 1H) 8.63 (d, J=4.94 Hz, 1H) 8.74 (s, 1H).
【0185】
実施例87
1−(3−{[5−ジメチル−アミノ−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル]アミノ}プロピル)ピロリジン−2−オン
製造例41の標記化合物および1−(3−アミノプロピル)−ピロリジン−2−オンから実施例81に記載の実験操作に従って得られる(92%)。
m.p. 198.4-199.5℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.30 (s, 6H) 1.80 (m, 2H) 1.90 (m, 2H) 2.2 (t, 2H) 2.90 (s, 6H) 3.25 (t, 2H) 3.30 (s, 2H) 3.35 (t, 2H) 3.45 (m, 2H) 4.70 (s, 2H) 7.60 (t, 1H) 8.55 (s, 1H).
【0186】
実施例88
N−(2,3−ジメトキシベンジル)−5−(ピロリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
8−クロロ−2,2−ジメチル−5−(ピロリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン (0.08g、0.21 ミリモル、製造例24参照)をエタノール(5mL)に懸濁し、(2,3−ジメトキシベンジル)アミン(0.16mL、1.07ミリモル)を加える。混合物を24時間還流し、室温に冷やす。溶媒を減圧蒸発し、残渣をクロマトグラフィーで精製し、先ずCH2Cl2で、次にCH2Cl2:MeOHの99:1混液で溶出する。所望の最終生成物85mgを得る。収率=79%。
m.p. 166.0-167.5℃.
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.32 (s, 6H) 1.88 (m, 4H) 3.33 (d, J=7.02 Hz, 3H) 3.60 (m, 4H) 3.78 (m, 6H) 4.74 (d, J=5.80 Hz, 2H) 4.83 (s, 2H) 6.83 (dd, J=7.17, 1.98 Hz, 1H) 6.96 (m, 1H) 8.01 (t, J=5.80 Hz, 1H) 8.48 (s, 1H).
【0187】
実施例89
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例24の標記化合物および(ピリジン−3−イルメチル)アミンから実施例88に記載の実験操作に従って得られる(65%)。
m.p. 289.0-289.6℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (s, 6H) 1.64 (s, 4H) 1.97 (t, J=6.41 Hz, 3H) 3.55 (s, 2H) 3.63 (t, J=6.41 Hz, 3H) 4.91 (s, 2H) 4.99 (d, J=6.10 Hz, 1H) 7.29 (m, 1H) 7.76 (d, J=7.94 Hz, 1H) 8.55 (d, J=3.66 Hz, 1H) 8.69 (m, 2H).
【0188】
実施例90
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例24の標記化合物および(ピリジン−2−イルメチル)アミンから実施例88に記載の実験操作に従って得られる(59%)。
m.p. 249.1-250.9℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.42 (s, 6H) 1.62 (s, 4H) 1.98 (m, 2H) 3.56 (s, 2H) 3.66 (m, 2H) 4.90 (s, 2H) 4.95 (m, 2H) 6.18 (t, J=4.58 Hz, 1H) 7.24 (m, 1H) 7.37 (d, J=7.63 Hz, 1H) 7.70 (m, 1H) 8.62 (d, J=4.88 Hz, 1H) 8.71 (s, 1H).
【0189】
実施例91
2,2−ジメチル−N−[2−(メチルチオ)ベンジル]−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例24の標記化合物および[2−(メチルチオ)ベンジル]アミンから実施例88に記載の実験操作に従って得られる(62%)。
m.p. 175.8-176.8℃.
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.41 (s, 6H) 1.96 (m, 4H) 2.51 (d, J=5.19 Hz, 3H) 3.55 (s, 2H) 3.62 (m, 4H) 4.89 (s, 2H) 4.94 (d, J=5.80 Hz, 2H) 7.16 (m, 2H) 7.29 (m, 1H) 7.43 (d, J=7.32 Hz, 1H) 8.70 (s, 1H).
【0190】
実施例92
2,2−ジメチル−N−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例24の標記化合物および[4−(メチルスルホニル)ベンジル]アミンから実施例88に記載の実験操作に従って得られる(54%)。
m.p. 323.9-325.6℃.
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.32 (s, 6H) 1.90 (s, 4H) 3.18 (s, 2H) 3.33 (d, J=7.02 Hz, 3H) 3.41 (m, 2H) 3.61 (s, 4H) 4.83 (m, 3H) 7.60 (d, J=8.55 Hz, 2H) 7.88 (d, J=8.55 Hz, 2H) 8.50 (s, 1H).
【0191】
実施例93
4−{[(2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]メチル}ベンゼンスルホンアミド
製造例24の標記化合物および4−(アミノメチル)ベンゼンスルホンアミドから実施例88に記載の実験操作に従って得られる(27%)。
m.p. 294.9-295.3℃.
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.31 (s, 6H) 1.86 (d, J=16.79 Hz, 4H) 3.36 (m, 4H) 3.60 (s, 4H) 4.83 (s, 3H) 7.31 (s, 1H) 7.53 (s, 2H) 7.76 (s, 2H) 8.21 (d, J=5.49 Hz, 1H) 8.49 (s, 1H).
【0192】
実施例94
1−{3−[(2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]プロピル}ピロリジン−2−オン
製造例24の標記化合物および1−(3−アミノプロピル)ピロリジン−2−オンから実施例88に記載の実験操作に従って得られる(89%)。
m.p. 216.6-217.0℃.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 1.9 (m, 2H) 2.0 (m, 4H) 2.1 (m, 2H) 2.5 (t, J=8.2 Hz, 2H) 3.4 (m, 4H) 3.5 (s, 2H) 3.6 (m, 6H) 4.9 (s, 2H) 6.2 (t, J=6.3 Hz, 1H) 8.6 (s, 1H).
【0193】
実施例95
N−[2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル]−2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例24の標記化合物および[2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル]アミンから実施例88に記載の実験操作に従って得られる(33%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.3 (s, 6H) 2.8 (s, 2H) 3.3 (m, 6H) 3.4 (s, 2H) 3.6 (m, 4H) 3.7 (m, 2H) 4.8 (s, 2H) 7.5 (s, 1H) 7.6 (t, J=5.9 Hz, 1H) 8.5 (s, 1H).
【0194】
実施例96
4−{2−[(2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]エチル}ピペラジン−1−カルボン酸エチル
製造例24の標記化合物および4−(2−アミノエチル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルから実施例88に記載の実験操作に従って得られる(63%)。
m.p. 97.8-99.1℃.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.3 (t, J=7.0 Hz, 3H) 1.4 (s, 6H) 2.0 (m, 4H) 2.5 (m, 4H) 2.7 (t, J=5.9 Hz, 2H) 3.5 (m, 4H) 3.6 (s, 2H) 3.6 (m, 4H) 3.7 (q, J=5.3 Hz, 2H) 4.2 (q, J=7.0 Hz, 2H) 4.9 (s, 2H) 5.4 (t, J=4.5 Hz, 1H) 8.7(s, 1H).
【0195】
実施例97
2,2−ジメチル−N−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例24の標記化合物および2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)エチルアミンから実施例88に記載の実験操作に従って得られる(67%)。
m.p. 97.5-98.8℃.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 2.0 (m, 4H) 2.3 (s, 5 H) 2.7 (t, J=5.9 Hz, 4H) 3.6 (s, 4H) 3.6 (m, 4H) 3.7 (m, 4H) 4.9 (s, 2H) 5.6 (m, 1H) 8.7 (s, 1H).
【0196】
実施例98
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(キノリン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例8の標記化合物およびキノリン−3−イル−メチルアミンから実施例55に記載の実験操作に従って得られる(56%)。
m.p. 271.9-272.6℃.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.30 (s, 6H) 3.20 (m, 4H) 3.5 (s, 2H) 3.75 (m, 4H) 4.70 (s, 2H) 4.95 (d, 2H) 7.60 (t, 1H) 7.7 (t, 1H) 7.95 (d, 1H) 8.05 (d, 1H) 8.25 (s, 1H) 8.45 (t, 1H) 8.60 (s, 1H) 9.0 (s, 1H).
【0197】
実施例99
1−{3−[(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]プロピル}ピロリジン−2−オン
製造例8の標記化合物および1−(3−アミノプロピル)−ピロリジン−2−オンから実施例55に記載の実験操作に従って得られる(80%)。
m.p. 215.9-216.7℃.
1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.3 (s, 6H) 1.8 (m, 2H) 1.9 (m, 2H) 2.2 (t, J=8.2 Hz, 2H) 3.2 (m, 4H) 3.3 (m, 2H) 3.4 (m, 2H) 3.5 (m, 4H) 3.8 (m, 4H) 4.7 (s, 2H) 7.7 (t, J=5.5 Hz, 1H) 8.6 (s, 1H).
【0198】
実施例100
2−[(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)(2−モルホリン−4−イルエチル)アミノ]エタノール
製造例8の標記化合物および2−(2−モルホリン−4−イルエチルアミノ)エタノールから実施例55に記載の実験操作に従って得られる(41%)。
m.p. 111.9-112.6℃.
1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.3 (s, 6H) 2.5 (m, 4H) 2.6 (t, J=6.8 Hz, 2H) 3.2 (m, 4H) 3.5 (s, 2H) 3.6 (m, 4H) 3.7 (m, 6H) 3.9 (t, J=6.1 Hz, 2H) 3.9 (t, J=6.8 Hz, 2H) 4.7 (s, 2H) 5.0 (t, J=5.7 Hz, 1H) 8.6 (s, 1H).
【0199】
実施例101
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例8の標記化合物および(2−モルホリン−4−イルエチル)−ピリジン−2−イルメチルアミンから実施例55に記載の実験操作に従って得られる(14%)。
m.p. 149.8-150.3℃.
1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.3 (s, 6H) 2.4 (s, 6H) 2.7 (t, J=6.8 Hz, 2H) 3.2 (m, 4H) 3.5 (d, J=8.7Hz, 4H) 3.8 (m, 4H) 3.9 (t, J=6.6Hz, 2H) 4.7 (s, 2H) 5.2 (s, 2H) 7.3 (dd, J=7.5, 4.6Hz, 1H) 7.7 (d, J=8.3Hz, 1H) 8.5(m, 1H) 8.6 (d, J=1.7Hz, 1H) 8.6 (s, 1H).
【0200】
実施例102
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン
製造例8の標記化合物および2−アミノ−1−モルホリン−4−イル−エタノンから実施例55に記載の実験操作に従って得られる(78%)。
m.p. 209.0-209.8℃.
1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm: 1.3 (s, 6H) 3.2 (s, 4H) 3.5 (s, 2H) 3.5 (s, 2H) 3.6 (s, 3H) 3.6 (s, 2H) 3.8 (m, 4H) 3.9 (m, 1H) 4.4 (m, 2H) 4.7 (s, 2H) 7.9 (m, 1H) 8.6 (s, 1H).
【0201】
実施例103
2−(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)−N1−(2−モルホリン−4−イルエチル)グリシンアミド
製造例8の標記化合物および2−アミノ−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)アセトアミドから実施例55に記載の実験操作に従って得られる(24%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 2.4 (m, 4H) 2.5 (t, J=6.0 Hz, 2H) 3.3 (m, 4H) 3.4 (q, J=5.8 Hz, 2H) 3.6 (s, 6H) 3.9 (m, 4H) 4.3 (d, J=5.2 Hz, 2H) 4.8 (s, 2H) 5.6 (m, 1H) 6.7 (s, 1H) 8.7 (s, 1H).
【0202】
実施例104
2,2'−[(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)イミノ]ジエタノール
製造例8の標記化合物と2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エタノールから実施例55に記載の実験操作に従って得られる(48%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 3.3 (m, 4H) 3.6 (s, 2H) 3.7 (br. s., 2H) 3.9 (m, 4H) 4.0 (t, J=3.2 Hz, 8H) 4.8 (s, 2H) 8.6 (s, 1H).
【0203】
実施例105
5,2,2−トリメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
5−ベンジル−N5,2,2−トリメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン(0.20g、0.39ミリモル、製造例46参照)をトルエンに溶解し、塩化アルミニウムを少量ずつ加える。この反応混合物を2時間還流する。反応終了後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を2回水洗する。水層を2N−NaOHで塩基性とし、ジクロロメタンで抽出する。有機層を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発する。残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、最初にジクロロメタン、次にジクロロメタン:メタノールの99:1混液、最後にジクロロメタン:メタノールの98:2混液で溶出する。最終化合物20mgを分離する。その1H−NMRは所望の最終化合物と合致する。収率=12%。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 2.6 (s, 4H) 2.7 (t, J=5.9 Hz, 2H) 3.2 (d, J= 4.9 Hz, 3H) 3.5 (s, 2H) 3.8 (dd, J=9.6, 4.9 Hz, 6H) 4.2 (d, J=4.9 Hz, 1H) 4.6 (s, 2H) 5.5 (s, 1H) 8.7 (s, 1H).
【0204】
実施例106
5,2,2−トリメチル−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
製造例47の標記化合物から実施例105に記載の実験操作に従って得られる(47%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 3.1 (d, J=4.9 Hz, 3H) 4.4 (d, J=4.9 Hz, 1H) 4.6 (s, 2H) 4.9 (d, J=5.8 Hz, 2H) 4.9 (d, J=5.8 Hz, 2H) 5.5 (t, J=5.9 Hz, 1H) 7.3 (m, 1H) 7.7 (d, J=7.7 Hz, 1H) 8.5 (d, J=4.1 Hz, 1H) 8.6 (s, 1H) 8.7 (s, 1H).
【0205】
実施例107
1−[3−({5−メチルアミノ−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル}アミノ)プロピル]ピロリジン−2−オン
製造例48の標記化合物から実施例105に記載の実験操作に従って得られる(23%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4(s, 6H) 1.9(m, 2H) 2.1(m, 2H) 2.5(t, J=8.2Hz, 2H) 3.1(d, J=4.7 Hz, 3H) 3.5(m, 6H) 3.7(q, J=6.2 Hz, 2H) 4.2(d, J=4.4 Hz, 1H) 4.6(s, 2H) 6.3(s, 1H) 8.6 (s, 1H).
【0206】
実施例108
5,2,2−トリメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン
製造例49の標記化合物から実施例105に記載の実験操作に従って得られる(16%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm: 1.4 (s, 6H) 2.5 (s, 4H) 2.8 (s, 2H) 3.1 (d, J=4.7 Hz, 3H) 3.5 (s, 2H) 3.7 (s, 4H) 3.9 (s, 2H) 4.3 (q, J=4.6 Hz, 1H) 4.6 (s, 2H) 5.2 (s, 2H) 7.2 (m, 1H) 7.7 (d, J=8.0 Hz, 1H) 8.5 (d, J=4.4 Hz, 1H) 8.6 (s, 1H) 8.6 (s, 1H).
【0207】
製剤例
製剤例1
錠剤の製造
【表9】

混合機を使用して、本発明の化合物15gを乳糖340.8gおよび微結晶セルロース85.2gと混合する。この混合物をローラー圧縮機で圧縮成形してフレーク様圧縮物を得る。フレーク様圧縮物をハンマーミルで粉砕し、粉砕した材料を20メッシュで篩過する。軽質無水珪酸4.5gおよびステアリン酸マグネシウム4.5gを篩過した材料に加えて混合する。混合製品を直径7.5mmのダイ/パンチ−システムを装着した打錠機にかけて、重量150mgの錠剤3000個を得る。
【0208】
製剤例2
コーティング錠の製造
【表10】

流動床造粒機を用いて、本発明の化合物15gを乳糖285.6gおよびコーンスターチ122.4gと混合する。これとは別に、ポリビニルピロリドン22.5gを水127.5gに溶解して結合液を得る。流動床造粒機を用いてこの結合液を混合物に噴霧して顆粒を得る。この顆粒にステアリン酸マグネシウム4.5gを加えて混合する。得られる混合物を直径6.5mmのダイ/パンチ−システムを装着した打錠機にかけて、重量150mgの錠剤3000個を得る。
【0209】
これとは別に、コーティング液は、6.9gのヒドロキシプロピルメチルセルロース2910、1.2gのポリエチレングリコール6000、3.3gの二酸化チタンおよび2.1gの精製タルクを72.6gの水に懸濁して製造する。このコーティング液を用いてHigh Coatedによって前段落で製造した錠剤3000個をコーティングして、重量各154.5mgのフィルムコーティング錠を得る。
【0210】
製剤例3
カプセル剤の製造
【表11】

活性化合物25g、乳糖一水和物1kg、コロイド二酸化珪素10g、コーンスターチ100gおよびステアリン酸マグネシウム20gを混合する。この混合物を60メッシュの篩で篩過し、ゼラチンカプセル5000個に充填する。
【0211】
製剤例4
クリーム剤の製造
【表12】

常法を用いて水中油乳剤クリームを上記の成分から製造する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
nは、0または1から選択される整数であり;
1およびR2は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択され;
3は、アルキル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、およびピリジン環に窒素原子を介して結合する飽和N−含有ヘテロシクリル基の各基から選択される基を示すが、その全ては、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R6OCO−基、アルコキシ基、R67N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR67基、−SR6基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく、ここで、R6およびR7は、独立に水素原子およびC1-4アルキル基から選択され;
4およびR5は独立に、水素原子、アルキル基および式(II):
【化2】

[式中、
pおよびqは、1、2および3から選択される整数であり;
Aは、直接的な結合であるか、または−CONR12−基、−NR12CO−基、−O−基、−COO−基、−OCO−基、−NR12COO−基、−OCONR12−基、−NR12CONR13−基、−S−基、−SO−基、−SO2−基、−COS−基および−SCO−基の各基から選択される基であり;そして
2は、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基の各基から選択される基であり;
ここで、アルキル基および基G2は、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R14OCO−基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、オキソ基、R1415N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR1415基、−SR14基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく;またここで、基R8〜R15は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択される]
で示される基から構成される群から選択される]
で示されるピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン誘導体およびその医薬的に許容される塩およびN−オキシドの、ホスホジエステラーゼ4の阻害によって改善され得る病態または疾患を処置または予防するための薬剤の製造における使用。
【請求項2】
薬剤が、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬または過敏腸疾患から選択される疾患の処置または予防における使用のためのものである、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
1およびR2の双方がメチル基である、請求項1または請求項2のいずれかに記載の使用。
【請求項4】
nが1の価を持つ、請求項1から3のいずれかに記載の使用。
【請求項5】
3がモノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基およびピリジン環に窒素原子を介して結合する飽和N−含有ヘテロシクリル基から選択され、その全てが、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R6OCO−基、アルコキシ基、R67N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR67基、−SR6基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく、ここにR6およびR7は独立に、水素原子およびC1-4アルキル基から選択される、請求項1から4のいずれかに記載の使用。
【請求項6】
3が何れも非置換のモノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基およびピリジン環に窒素原子を介して結合する飽和N−含有ヘテロシクリル基から選択される、請求項5に記載の使用。
【請求項7】
4が水素原子である、請求項1から6のいずれかに記載の使用。
【請求項8】
5が式(III):
【化3】

[式中、
qは、1または2から選択される整数であり;
Aは、直接的な結合または基−CONH−を示す;そして
2は、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基の各基から選択される基であり;
ここで、基G2は、要すればハロゲン原子およびアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基、R14OCO−基、アルコキシ基、R1415N−CO−基、−CN基、−CF3基、−NR1415基、−SR14基および−SO2NH2基の各基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく、ここで、R14およびR15は、独立に水素原子およびC1-4アルキル基から選択される]
で示される基である、請求項1から7のいずれかに記載の使用。
【請求項9】
基G2が、要すればハロゲン原子およびアルコキシ基、およびR14OCO−基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく、ここで、R14が本明細書に記載した通りである、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
1およびR2の双方がメチル基であり;nが1の値を持ち;R3がモノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基およびピリジン環に窒素原子を介して結合する飽和N−含有ヘテロシクリル基の各基のいずれかであって、いずれも非置換である基から選択され;R4が水素原子であり;R5が式(III):
【化4】

[式中、
qは、1または2から選択される整数であり;
Aは、直接的結合または基−CONH−を示す;そして
2は、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基から選択される基であり;
ここで、基G2は、要すればハロゲン原子およびアルコキシ基およびR14OCO−基から構成される群から選択される置換基1個またはそれ以上で置換されていてもよく、ここで、R14は本明細書で前に定義した通り]
で示される基である、請求項1から9のいずれかに記載の使用。
【請求項11】
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−フェネチルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(4−メチルピペリジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−ジエチルアミノエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−ブチル−N−メチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−テトラヒドロフリルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−テトラヒドロフリルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−ブチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(3−ジエチルアミノプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5,8−ジモルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N,N−ジエチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−8−(2−フェニルヒドラジノ)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−ペンチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−アリル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−プロピル−N−(3−ヒドロキシプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(3−ヒドロキシプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ブチル−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−フェニル−4−イル−N−(2−ジメチルアミノエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−2−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(1−メチル−3−フェニルプロピル)−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−イソブチル−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−フラン−2−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−ベンジル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−ベンジル−N−メチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−8−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−フラン−2−イルメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−フェネチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−(3−ジメチルアミノプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−イソペンチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(1−メチル−3−フェニルプロピル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−ベンジル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−テトラヒドロフラン−2−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−N−ペンチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−5−プロピル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2−エチル−2−メチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド'[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−(2−フリル)−2,2−ジメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−(2−フリル)−N−(2−フリルメチル)−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−メチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−イソブチル−N−(2−フリルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−イソプロピル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−イソプロピル−N−(2−フリルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−イソプロピル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−メチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−(2−フリル)−2,2−ジメチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−2,2−ジメチル−5−イソプロピル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
1−[(5−イソプロピル−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]プロパン−2−オール;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−ピぺリジン−1−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−(3−メトキシプロピル)−2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−(2−メトキシエチル)−N,2,2−トリメチル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
N−(2−メトキシエチル)−N,2,2−トリメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−(2−フリルメチル)−2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル]−2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−[1−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−5−ピペリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−ピペリジン−1−イル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−4−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−プロピル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジ
ヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−ブチル−N−(2−フリルメチル)−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−イソブチル−2,2−ジメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5−モルホリン−4−イル−N−ペンチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−ペンチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
N−ベンジル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2−エチル−2−メチル−5−モルホリン−4−イル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
2,2−ジメチル−5−ジメチルアミノ−N−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',5'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
8−(2,3−ジメトキシベンジル)−N5,N5,2,2−テトラメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(ピリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
5,N5,2,2−テトラメチル−N8−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
1−(3−{[5−ジメチルアミノ)−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル]アミノ}プロピル)ピロリジン−2−オン;
N−(2,3−ジメトキシベンジル)−5−(ピロリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−[2−(メチルチオ)ベンジル]−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−N−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
4−{[(2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]メチル}ベンゼンスルホンアミド;
1−{3−[(2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]プロピル}ピロリジン−2−オン;
N−[2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル]−2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
4−{2−[(2,2−ジメチル−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]エチル}ピペラジン−1−カルボン酸エチル;
2,2−ジメチル−N−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−ピロリジン−1−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(キノリン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
1−{3−[(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)アミノ]プロピル}ピロリジン−2−オン;
2−[(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)(2−モルホリン−4−イルエチル)アミノ]エタノール;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−アミン;
2−(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)−N1−(2−モルホリン−4−イルエチル)グリシンアミド;
2,2'−[(2,2−ジメチル−5−モルホリン−4−イル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル)イミノ]ジエタノール;
5,2,2−トリメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
5,2,2−トリメチル−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
1−[3−({5−メチルアミノ−2,2−ジメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−8−イル}アミノ)プロピル]ピロリジン−2−オン;
5,2,2−トリメチル−N8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−N8−(ピリジン−3−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[4'',3'':4',5']ピリド[3',2':4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−5,8−ジアミン;
の各化合物いずれかおよびその医薬的に許容される塩の、ホスホジエステラーゼ4の阻害によって改善し得る病態または疾患を処置または予防するための薬剤の製造における、請求項1から10のいずれかに記載の使用。
【請求項12】
医薬的に許容される希釈剤または担体と共に請求項1から11のいずれかに記載の化合物を含有する、医薬組成物。
【請求項13】
請求項1から11のいずれか一つに記載した化合物の有効量をホスホジエステラーゼ4の阻害によって改善され得る病態または疾患に罹患した個体に投与することを含む、かかる個体の処置方法。
【請求項14】
病態または疾患が喘息、慢性閉塞性肺疾患、リューマチ性関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬または過敏腸疾患から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ヒトまたは動物の処置で同時に、別々に、または逐次に使用するための
(i)請求項1から11のいずれかに記載の化合物と;
(ii)(a)ステロイド、
(b)免疫抑制剤、
(c)T−細胞受容体遮断剤、および
(d)抗炎症剤;
から選択される他の化合物と;
を含む組み合わせ製品。

【公表番号】特表2008−521854(P2008−521854A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543766(P2007−543766)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【国際出願番号】PCT/EP2005/012773
【国際公開番号】WO2006/058723
【国際公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(598032139)ラボラトリオス・アルミラル・ソシエダッド・アノニマ (69)
【氏名又は名称原語表記】Laboratorios Almirall,S.A.
【Fターム(参考)】