説明

新規ベンゾジアゼピン誘導体

本発明は抗増殖作用を有する新規ベンゾジアゼピン誘導体に関し、より具体的には、ジアゼピン環(B)が二環式複素環(CD)と融合した式(I)および(II)、または、ジアゼピン環(B)が単環式複素環(C)に融合した式(III)の新規ベンゾジアゼピンに関する。本発明は、これらの化合物の細胞毒性二量体を提供する。また、本発明はモノマーとその二量体の複合体を提供する。さらに、本発明は本発明の化合物または複合体を使って、哺乳動物の異常細胞増殖の阻害または増殖性障害の治療に有用な組成物と方法を提供する。さらに、本発明は哺乳動物細胞または関連病態のインビトロ、インサイチュ、およびインビボ診断または治療にこの化合物または複合体を使用する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(IV)、(V)または(VI)から選択される化合物であって、
【化1−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化1−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし;
Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸−SO、重亜硫酸−OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、−OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環を有する3〜10員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はH、またはRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH、SOまたはSOであり;
、R、R、R、R’、R’、R’およびR’は、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
または置換基はハロゲン、グアニジニウム[−NH(C=NH)NH]、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸−OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112からそれぞれ独立に選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は、上記と同じ定義を有し、さらに、R、R、R、R、R’、R’、R’およびR’のいずれか1つは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
Zは(CH、(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、
ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択され、
はOR、SR、NRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、
は連結基であってもよく;

X’はCH、NR、CO、BH、SOまたはSOから選択され、ここでRは上記と同じ定義を有し;
Y’はO、CH、NRまたはSであり、ここでRは上記と同じ定義を有し;
Z’はCHまたは(CHであり、ここでnは2、3または4であり、
X’、Y’およびZ’は全てが同時にCHとはならないものとし;
AとA’は同じ、または異なり、O、−CRR’O、S、−CRR’S、−NR15またはCRR’NHR15から選択され、ここでRおよびR’は上記と同じ定義を有し、R15はRと同じ定義を有し、
DおよびD’は同じ、または異なり、H、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルからそれぞれ独立に選択され、さらにハロゲン、OR、NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸−SO、重亜硫酸−OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112(ここで、R、R、R、R10、R11およびR12の定義は上述と同じ)、またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換されてもよく、
Lは任意選択のフェニル基または置換されてもよいO、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を有する3〜18員複素環であり、ここで置換基は共有結合により細胞結合剤と結合を可能とする連結基であるか、または直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルから選択され、さらにハロゲン、OR、NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸−SO、重亜硫酸−OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112、またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換されてもよく、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12の定義は上述と同じであり;
Lはそれ自体で共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であってもよい;
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体であり、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多くは持たないという条件が前提となる。
【請求項2】
請求項1記載の化合物であって、NとCの間の二重線
【化1−3】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし;
Yは−OR、NR’R’’、亜硫酸−SO、または重亜硫酸−OSOから選択され、
ここでRは、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
6〜10炭素原子を有するアリール、
3〜10炭素原子をを有する複素環から選択され;
WはC=O、CH、またはSOであり;

、R、R、R、R’、R’、R’およびR’は、H、NO、または共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基からそれぞれ独立に選択され;
はOR18であり、ここでR18はRと同じ定義を有し;
Zは(CH(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択され;
X’はCH、またはCOから選択され;
Y’はO、NRまたはSであり、ここでRは前述と同じ定義を有し;
Z’はCHまたは(CHであり;
AとA’はそれぞれOであり;
DおよびD’は同じ、または異なり、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルからそれぞれ独立に選択され;
Lは任意選択のフェニル基または置換されてもよい3〜10炭素原子を有する複素環であり、ここで置換基は共有結合により細胞結合剤と結合を可能とする連結基であるか、または直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルから選択され、さらにハロゲン、OR、NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸−SO、重亜硫酸−OSO、−SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、−OCOR11またはOCONR1112、またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換されてもよく、
Lはそれ自体で共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であってもよい;
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体。
【請求項3】
式(XII)および(XIII)から選択される請求項1記載の化合物であって、
【化2−1】

ここで、
NとCの間の二重線
【化2−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし;
YはOH、−ORで示されるエーテル、NR’R’’、亜硫酸−SO、または重亜硫酸−OSOから選択され、ここでR、R’およびR’’は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルから選択され;
、R、R’およびR’のうちの1つは共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であり、他はH、NRCOR’またはNOであり;
はORであり、ここでRは前述と同じ定義を有し、
ZはCHまたはNRで、ここでRは前述と同じ定義を有し、
AはOまたはNR15であり;
Lは(CHnnで、ここでnnは0または1〜5の整数、または置換または未置換の2〜4炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルであり、また、置換基はハロゲン、OR、NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸−SO、重亜硫酸−OSO、−SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11、R12およびR15の定義は上述と同じであり;
Lはそれ自体で共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であってもよく;
L’、L’’またはL”’のうちの1つは細胞結合剤と結合を可能にする連結基でその他はHであり;好ましくは、L’は連結基であり;GはCHまたはNである化合物、
またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体。
【請求項4】
式(XIV)および(XV)から選択される請求項1記載の化合物であって、
【化3−1】

ここで、
NとCの間の二重線
【化3−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし;
YはOH、−ORで示されるエーテル、亜硫酸−SO、または重亜硫酸−OSOから選択され、ここでR、は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルから選択され;
nnは0または1〜5の整数であり;
、R、R’およびR’のうちの1つは共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であり、他はHまたはNOであり;
L’、L’’またはL”’のうちの1つは細胞結合剤と結合を可能にする連結基であるが、L’、L’’またはL”’のうちの1つが連結基の場合は、その他はHであることを条件とし、;
GはCHまたはNである化合物、
またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体。
【請求項5】
、R、R、R、R’、R’、R’、R’、L’、L’’、L’’’の1つが下記から独立に選択される連結基である請求項1〜4のいずれか1つに記載の化合物であり:
−O(CR2021(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(CR26=CR27m’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(アルキニル)n’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(ピペラジノ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(ピロロ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021A”m”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(CR26=CR27m’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(アルキニル)n’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(ピペラジノ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(ピロロ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021A”m”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR33(C=O)p”(CR2021(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR33(C=O)p”(CR2021(CR26=CR27m’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425
(CO)X’’、
−NR33(C=O)p”(CR2021(アルキニル)n’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR33(C=O)p”(CR2021(ピペラジノ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425
(CO)X’’、
−NR33(C=O)p”(CR2021(ピロロ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR33(C=O)p”(CR2021A”m”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR26=CR27m’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(アルキニル)n’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(ピペラジノ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021A”m”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR29=N−NR30n”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR29=N−NR30n”(CR26=CR27m’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR29=N−NR30n”(アルキニル)n’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR29=N−NR30n”A”m”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
ここで、
m、n、p、q、m’、n’、t’は1〜10の整数で、0であってもよく;
t、m”、n”および p”は0または1であり;
X”はOR36、SR37、NR3839から選択され、ここでR36、37、38、39はH、または直鎖、分岐または環状の1〜20炭素原子を有するアルキル、アルケニル、またはアルキニルおよび、またはポリエチレングリコール単位 −(OCHCH、であり、R37はチオール保護基であってもよいか、
またはt=1の場合、COX’’は、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、N−ヒドロキシフタルイミドエステル、N−ヒドロキシスルホスクシンイミドエステル、パラニトロフェニルエステル、ジニトロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステルおよびそれらの誘導体から選択される反応性エステルを形成し、前記誘導体がアミド結合形成を促進し;
Y’’は無いか、またはO、S、S−SまたはNR32から選択され、ここでR32は前述のRの定義と同じであり、
Y”がS−Sではなく、かつt=0の場合、X”はマレイミド基、ハロアセチル基、またはSR37から選択され、ここでR37は前述と同じ定義であることを条件とし;
A”はグリシン、アラニン、ロイシン、バリン、リシン、シトルリンおよびグルタマートまたは2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドから選択されるアミノ酸であり;
20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27は同じか、異なり、Hまたは1〜5炭素原子を有する直鎖または分岐アルキルであり;
29およびR30は同じか、異なり、Hまたは1〜5炭素原子のアルキルであり;
33はHまたはH、または直鎖、分岐または環状の1〜12炭素原子を有するアルキル、アルケニル、またはアルキニル、ポリエチレングリコール単位 −(OCHCH、または、R33は−COR34、−CSR34、−SOR34、または−SO34であり、ここでR34はH、または直鎖、分岐または環状の1〜20炭素原子を有するアルキル、アルケニル、またはアルキニル、ポリエチレングリコール単位 −(OCHCHであり;
40およびR41のうちの1つは負または正の荷電機能基で、他方はHまたは1〜4炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルである。
【請求項6】
式(I)または(II)から選択される化合物であって、
【化4−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化4−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物を、インビトロかインビボで遊離アミンに変換され得る、プロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし;
Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸−SO、重亜硫酸−OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、 R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜20炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はH、またはRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH (B=ホウ素), SOまたはSOであり;
、R、R、Rは、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
または置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、グアニジニウム[−NH(C=NH)NH]、−COR11、−OCOR11またはOCONR1112からそれぞれ独立に選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は、上記と同じ定義を有し、さらに、R、R、R、Rのいずれか1つは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
はOR15、CRR’OH、SH、CRR’SH、NHR15またはCRR’NHR15から選択され、
ここで、R15は、Rと同じ定義を有し、RとR’は上記に示すように同じ定義を有し;さらにRは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
はOR、SR、NRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、またはRは連結基であってもよく;
Zは(CH,(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、
ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択される、
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物、または水和塩、光学的異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、これら化合物の鏡像異性体であって、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多く持たないという条件が前提となる。
【請求項7】
請求項6記載の化合物であって、
NとCの間の二重線
【化4−3】

は、二重結合を表し、Xが無くYがHであるか、またはNとCの間の二重線
【化4−4】

は、一重結合を表し、XがHでYが−OR、亜硫酸SO、または化合物をプロドラッグに転換するアミン保護成分から選択され;
WはC=O、CH、またはSOであり;
、R、R、RはそれぞれHであり;
、R、RおよびRのいずれか1つが独立に共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であってもよく;
はOR15、CRR’OH、SH、CRR’SH、NHR15またはCRR’NHR15から選択され、
ここで、R15はH、または前述のRと同じ定義を有し、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択され、RとR’は前述と同じ定義を有し;
はOCHであり;
Zは(CH(nは1、または2)、NH、NCHまたはSから選択される;
化合物、
またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物、または水和塩、それらの光学的異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、これら化合物の鏡像異性体またはこれらの多形結晶構造体。
【請求項8】
式(VII)、(VIII)および(IX)から選択される請求6記載の化合物であって、
【化5】

ここで、置換基は前述と同じである化合物、またはまたはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物、または水和塩、それらの光学的異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれらの多形結晶構造体。
【請求項9】
式(III)の化合物であって、
【化6−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化6−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし;
Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸−SO、重亜硫酸−OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18原子の融合環系(このうち少なくとも1つは芳香族環)を含む5または6員環からなるヘテロアリール、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸−SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18原子の融合環系(このうち少なくとも1つは芳香族環)を含む5または6員環からなるヘテロアリール、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18原子の融合環系(このうち少なくとも1つは芳香族環)を含む5または6員環からなるヘテロアリール、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はH、またはRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH, SOまたはSOであり;
はOR15、CRR’OH、SH、CRR’SH、NHR15またはCRR’NHR15から選択され、
ここで、R15はH、またはRと同じ定義を有するか、または共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であるか、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択され;
は共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく;
はOR、SR、またはNRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、Rは連結基であってもよく;
X’はCH、NR、CO、BH、SOまたはSOであり;
Y’はO、CH、NRまたはSであり;
Z’はCHまたは(CH(nは2、3または4)である;
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体であるが、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多くは持たないという条件が前提となる。
【請求項10】
請求項9記載の化合物であって、
NとCの間の二重線
【化6−3】

は、二重結合を表し、Xが無くY=Hであるか、またはNとCの間の二重線
【化6−4】

は、一重結合を表し、XがHでYが−OR、亜硫酸―SO、または化合物をプロドラッグに転換するアミン保護成分から選択され;
WはC=O、CH、またはSOであり;
はOR15、CRR’OH、SH、CRR’SH、NHR15またはCRR’NHR15から選択され、
ここで、R15はH、または前述のRと同じ定義を有し、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択され、RとR’は前述と同じ定義を有し;
はOCHであり;
X’はCH、またはC=Oから選択され;
Y’はO、CH、NRまたはSであり;
Z’は(CH(nは1または2)であるが、
X’、Y’およびZ’が同時に全てCHとはならないことを条件とする;

化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体。
【請求項11】
式(X)および(XI)から選択される請求項9記載の化合物であって、
【化7】

式中、
置換基は前述と同じである化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体。
【請求項12】
が下記から選択される請求項6〜11のいずれか1つに記載の化合物であり:
−OH、
−O(CR2021(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(CR26=CR27m’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(アルキニル)n’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(インドロ)p’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’
−O(CR2021(ピロロ)q’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(ピロロ)q’(イミダゾロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(イミダゾロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(ピロロ)q’(インドロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(インドロ)q’(イミダゾロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021(ピペラジノ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−O(CR2021A”m”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−SH、
−S(CR2021(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(CR26=CR27m’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(アルキニル)n’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(インドロ)p’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(ピロロ)q’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(イミダゾロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(ピロロ)q’(イミダゾロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(ピロロ)q’(インドロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(インドロ)q’(イミダゾロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021(ピペラジノ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−S(CR2021A”m”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NH
−NR28(CR2021(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR28(CR2021(CR26=CR27m’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR28(CR2021(アルキニル)n’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR28(CR2021(インドロ)p’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR28(CR2021(ピロロ)q’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR28(CR2021(イミダゾール)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR28(CR2021(ピロロ)q’(イミダゾロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’−(CR2425(CO)X’’、
−NR28(CR2021(ピロロ)q’(インドロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’−(CR2425(CO)X’’、
−NR28(CR2021(インドロ)q’(イミダゾロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’−(CR2425(CO)X’’、
−NR28(CR2021(ピペラジノ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−NR28(CR2021A”m”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR26=CR27m’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(アルキニル)n’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(インドロ)p’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(ピロロ)q’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(ピペラジノ)t’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(ピロロ)q’(インドロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’−(CR2425(CO)X’’、(CR2021(イミダゾロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’−(CR2425(CO)X’’、(CR2021(ピロロ)q’(イミダゾロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’−(CR2425(CO)X’’、
(CR2021(イミダゾロ)q’(インドロ)q’’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’−(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021A”m”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR29=N−NR30n”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR29=N−NR30n”(CR26=CR27m’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR29=N−NR30n”(アルキニル)n’(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
−(CR2021(CR29=N−NR30n”A”m”(CR2223(OCHCH(CR4041p”Y’’(CR2425(CO)X’’、
ここで、
m、n、p、q、m’、n’、p’、q’、q’’、は1〜10の整数で、0であってもよく;
t、m”、n”および p”は0または1であり;
X”はOR36、SR37、NR3839から選択され、ここでR36、37、38、39はH、または直鎖、分岐または環状の1〜20炭素原子を有するアルキル、アルケニル、またはアルキニルおよび、またはポリエチレングリコール単位 −(OCHCH、であり、R37はチオール保護基であってもよく、
またはt=1の場合、COX’’は、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、N−ヒドロキシフタルイミドエステル、N−ヒドロキシスルホスクシンイミドエステル、パラニトロフェニルエステル、ジニトロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステルおよびそれらの誘導体から選択される反応性エステルを形成し、前記誘導体がアミド形成を促進し;
Y’’は無いか、またはO、S、S−SまたはNR32から選択され、ここでR32は前述のRの定義と同じであり、または
Y”がS−Sではなく、かつt=0の場合、X”はマレイミド基、ハロアセチル基、またはSR37から選択され、ここでR37は前述と同じ定義であり;
A”はグリシン、アラニン、ロイシン、バリン、リシン、シトルリンおよびグルタマートまたは2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドから選択されるアミノ酸であり;
20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27は同じか、異なり、Hまたは1〜5炭素原子を有する直鎖または分岐アルキルであり;
28はHまたはアルキルであり;
29およびR30は同じか、異なり、Hまたは1〜5炭素原子のアルキルであり;
40およびR41のうちの1つは負または正の荷電機能基で、他はHまたは1〜4炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルであってもよい。
【請求項13】
実施例1〜10および表7〜9の標記化合物から選択される化合物。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1つに記載の化合物および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物。
【請求項15】
第2の化合物として化学療法薬を追加して含む請求項14記載の医薬組成物。
【請求項16】
哺乳動物の異常細胞増殖を阻害する方法または増殖性障害,自己免疫障害, 骨破壊障害, 感染症, ウイルス性疾患,線維症, 神経変性疾患, 膵炎または腎疾患を治療する方法であって、前記哺乳動物に治療に有効な量の請求項1〜13のいずれか1つに記載の化合物を投与し、また任意に第2の化合物として化学療法薬を 随意に追加投与することを含む方法。
【請求項17】
前記化学療法薬を前記哺乳動物に順次、または連続的に投与する請求項16記載の方法。
【請求項18】
請求項1〜13のいずれか1つに記載の細胞結合剤に結合した化合物を含む複合体。
【請求項19】
細胞結合剤が、下記から選択される標的細胞に結合する請求項18記載の複合体:
ウイルス感染細胞、微生物感染細胞、寄生虫感染細胞、自己免疫性細胞、活性化細胞、骨髄系細胞、活性化T細胞、B細胞、またはメラニン形成細胞;CD4、CD6、CD19、CD20、CD22、CD30、CD33、CD37、CD38、CD40、CD44、CD56、EpCAM、CanAg、CALLA、またはHer−2抗原を発現している細胞;Her−3抗原またはインスリン増殖因子受容体、上皮増殖因子受容体、および葉酸受容体を発現している細胞。
【請求項20】
細胞結合剤が下記の物質である請求項18記載の複合体:
抗体、単鎖抗体、標的細胞に特異的に結合する抗体断片、モノクローナル抗体、単鎖モノクローナル抗体、標的細胞に特異的に結合するモノクローナル抗体断片、キメラ抗体、標的細胞に特異的に結合するキメラ抗体断片、ドメイン抗体、標的細胞に特異的に結合するドメイン抗体断片、リンホカイン、ホルモン、ビタミン、増殖因子、コロニー刺激因子、または栄養素輸送分子。
【請求項21】
抗体が再表面化抗体、再表面化単鎖抗体、または再表面化抗体断片である請求項20記載の複合体。
【請求項22】
抗体がモノクローナル抗体、単鎖モノクローナル抗体、またはそれらのモノクローナル抗体断片である請求項20記載の複合体。
【請求項23】
抗体がヒト化抗体、ヒト化単鎖抗体、またはヒト化抗体断片である請求項20記載の複合体。
【請求項24】
抗体がキメラ抗体、キメラ抗体断片、ドメイン抗体、またはドメイン抗体断片である請求項20記載の複合体。
【請求項25】
抗体がMY9、anti−B4またはC242である請求項23記載の複合体。
【請求項26】
抗体がヒト化または再表面化MY9、ヒト化または再表面化anti−B4、またはヒト化または再表面化C242である請求項23記載の複合体。
【請求項27】
腫瘍細胞が下記から選択される請求項19記載の複合体:
乳癌細胞、前立腺癌細胞、卵巣癌細胞、結腸直腸癌、胃癌細胞、扁平上皮癌細胞、小細胞肺癌細胞、および精巣癌細胞。
【請求項28】
請求項18記載の複合体および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物。
【請求項29】
第2の化合物として化学療法薬を追加して含む請求項28記載の医薬組成物。
【請求項30】
哺乳動物の異常細胞増殖を阻害する方法または増殖性障害,自己免疫障害, 骨破壊傷害, 感染症, ウイルス性疾患,線維症, 神経変性疾患, 膵炎または腎疾患を治療する方法であって、前記哺乳動物に治療に有効な量の請求項18記載の複合体を投与し、また化学療法薬を任意に追加投与することを含む方法。
【請求項31】
前記第2の化学療法薬を前記哺乳動物に順次、または連続的に投与する請求項30記載の方法。
【請求項32】
増殖性障害が腫瘍である請求項30記載の方法。
【請求項33】
腫瘍細胞が乳癌細胞、前立腺癌細胞、卵巣癌細胞、結腸直腸癌細胞、胃癌細胞、扁平上皮癌細胞、小細胞肺癌細胞、および精巣癌細胞から選択される請求項32記載の方法。
【請求項34】
式(I)の化合物を調製する過程であって、
a)式(1)の化合物と式(2)の化合物を結合し式(3)の化合物を得るステップ;
b)式(3)の化合物を式(4)のアルデヒドに変換するステップ;および
c)式(4)の化合物を式(I)の化合物に変換するステップを含み、
【化8−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化8−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物を、インビトロかインビボで遊離アミンに変換され得る、プロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし;
Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸−SO、重亜硫酸−OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、 R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜20炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はH、またはRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH(B=ホウ素), SOまたはSOであり;
、R、R、Rは、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
または置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、グアニジニウム[−NH(C=NH)NH]、−COR11、−OCOR11または−OCONR1112からそれぞれ独立に選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は、上記と同じ定義を有し、さらに、R、R、R、Rのいずれか1つは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
はOR15、CRR’OH、SH、CRR’SH、NHR15またはCRR’NHR15から選択され、
ここで、R15は、Rと同じ定義を有し、RとR’は上記に示すように同じ定義を有し;さらにRは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
はOR、SR、NRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、またはRは連結基であってもよく;
Zは(CH,(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、
ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択され、
LGは脱離基であり;
W’はCOORまたはCHOW”であり、ここでRは前述と同じ定義を有し、さらに、
W”は保護基である、
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物、または水和塩、光学的異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、これら化合物の鏡像異性体を調製する過程であって、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多く持たないという条件が前提となる。
【請求項35】
式(II)の化合物の調製過程であって、
a)式(1)の化合物と式(5)の化合物を結合し式(6)の化合物を得るステップ;
b)式(6)の化合物を式(7)のアルデヒドに変換するステップ;および
c)式(7)の化合物を式(II)の化合物に変換するステップを含み、
【化9−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化9−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物を、インビトロかインビボで遊離アミンに変換され得る、プロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし;
Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜20炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はH、またはRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH (B=ホウ素), SOまたはSOであり;
、R、R、Rは、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
または置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、グアニジニウム[−NH(C=NH)NH]、−COR11、−OCOR11または−OCONR1112からそれぞれ独立に選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は、上記と同じ定義を有し、さらに、R、R、R、Rのいずれか1つは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
はOR15、CRR’OH、SH、CRR’SH、NHR15またはCRR’NHR15から選択され、
ここで、R15は、Rと同じ定義を有し、RとR’は上記に示すのと同じ定義を有し;さらにRは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
はOR、SR、NRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、またはRは連結基であってもよく;
Zは(CH,(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、
ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択され、
LGは脱離基であり;
W’はCOORまたはCHOW”であり、ここでRは前述と同じ定義を有し、さらに、
W”は保護基である、
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物、または水和塩、光学的異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、これら化合物の鏡像異性体を調製する過程であるが、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多くは持たないという条件が前提となる。
【請求項36】
式(III)の化合物の調製過程であって、
a)式(1)の化合物と式(8)の化合物を結合し式(9)の化合物を得るステップ;
b)式(9)の化合物を式(10)のアルデヒドに変換するステップ;および
c)式(10)の化合物を式(III)の化合物に変換するステップを含み、
【化10−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化10−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし

Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸SO、重亜硫酸OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18原子の融合環系(このうち少なくとも1つは芳香族環)を含む5または6員環からなるヘテロアリール、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18原子の融合環系(このうち少なくとも1つは芳香族環)を含む5または6員環からなるヘテロアリール、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18原子の融合環系(このうち少なくとも1つは芳香族環)を含む5または6員環からなるヘテロアリール、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はH、またはRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH, SOまたはSOであり;
はOR15、CRR’OH、SH、CRR’SH、NHR15またはCRR’NHR15から選択され、
ここで、R15はH、またはRと同じ定義を有するか、または共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であるか、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択され;
は共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく;
はOR、SR、またはNRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、Rは連結基であってもよく;
X’はCH、NR、CO、BH、SOまたはSOであり;
Y’はO、CH、NRまたはSであり;
Z’はCHまたは(CH(nは2、3または4)であり;
LGは脱離基であり;
W’はCOORまたはCHOW”であり、ここでRは前述と同じ定義を有し、さらに、
W”は保護基である、
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体の調製過程であるが、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多くは持たないという条件が前提となる。
【請求項37】
式(IV)の化合物の調製過程であって、
式(11)の化合物、式(11)’の化合物および式(12)の化合物を結合し、式(IV)の化合物を得るステップを含み、
【化11−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化11−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし

Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸SO、重亜硫酸OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜20炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環を有する3〜10員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はH、またはRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH, SOまたはSOであり;
、R、R、R、R’、R’、R’およびR’は、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
または置換基はハロゲン、グアニジニウム[−NH(C=NH)NH]、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11または−OCONR1112からそれぞれ独立に選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は、上記と同じ定義を有し、さらに、R、R、R、R、R’、R’、R’、またはR’のいずれか1つは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
Zは(CH,(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、
ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択され、
はOR、SR、NRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、またRは連結基であってもよく;
AおよびA’は同じか異なり、O、−CRR’O、S、−CRR’S、−NR15またはCRR’NHR15から選択され、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、また、R15は、Rと同じ定義を有し、
DおよびD’は同じか異なり、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルから選択され、また、ハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11または−OCONR1112(ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は前述の定義に同じ)、またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換してもよく;
Lは任意選択のフェニル基または、置換されてもよいO、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を有する3〜18員複素環であり、ここで、置換基は共有結合により細胞結合剤と結合を可能とする連結基であるか、または直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルから選択され、さらにハロゲン、OR、NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、−SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112(R、R、R、R10、R11およびR12の定義は上述と同じ)またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換されてもよく、
Lはそれ自体で共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であってもよく;
LGは脱離基である;
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体の調製過程であるが、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多くは持たないという条件が前提となる。
【請求項38】
式(IV)の化合物を調製する過程であって、
a)式(15)の化合物を式(16)のアルデヒドに変換するステップ;および
b)式(16)の化合物を式(IV)の化合物に変換するステップを含み、
【化12−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化12−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし

Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18原子の融合環系(このうち少なくとも1つは芳香族環)を含む5または6員環からなるヘテロアリール、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18原子の融合環系(このうち少なくとも1つは芳香族環)を含む5または6員環からなるヘテロアリール、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環を有する3〜10員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はH、またはRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH、SOまたはSOであり;
、R、R、R、R’、R’、R’およびR’は、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
または置換基はハロゲン、グアニジニウム[−NH(C=NH)NH]、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11または−OCONR1112からそれぞれ独立に選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は、上記と同じ定義を有し、さらに、R、R、R、R、R’、R’、R’、またはR’のいずれか1つは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
Zは(CH、(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、
ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択され、
はOR、SR、NRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、またRは連結基であってもよく;
AおよびA’は同じか異なり、O、−CRR’O、S、−CRR’S、−NR15またはCRR’NHR15から選択され、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、また、R15は、Rと同じ定義を有し、
DおよびD’は同じか異なり、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルから選択され、また、ハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11または−OCONR1112のいずれか1つで置換してもよく、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は前述の定義に同じか、またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)であり;
Lは任意選択のフェニル基または、置換されてもよいO、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を有する3〜18員複素環であり、ここで、置換基は共有結合により細胞結合剤と結合を可能とする連結基であるか、または直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルから選択され、さらにハロゲン、OR、NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、−SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112(R、R、R、R10、R11およびR12の定義は上述と同じ)またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換されてもよく、
Lはそれ自体で共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であってもよく;
W’はCOORまたはCHOW”であり、ここでRは前述と同じ定義を有し、さらに、
W”は保護基である、
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体の調製過程であるが、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多くは持たないという条件が前提となる。
【請求項39】
式(V)の化合物を調製する過程であって、
式(13)の化合物、式(13)’の化合物および式(12)の化合物を結合し式(V)の化合物を得るステップを含み、
【化13−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化13−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし

Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、 R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環を有する3〜10員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH, SOまたはSOであり;
、R、R、R、R’、R’、R’およびR’は、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
または置換基はハロゲン、グアニジニウム[−NH(C=NH)NH]、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112からそれぞれ独立に選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は、上記と同じ定義を有し、さらに、R、R、R、R、R’、R’、R’、またはR’のいずれか1つは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
Zは(CH、(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、
ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択され、
はOR、SR、NRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、またRは連結基であってもよく;
AおよびA’は同じか異なり、O、−CRR’O、S、−CRR’S、−NR15またはCRR’NHR15から選択され、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、また、R15は、Rと同じ定義を有し、
DおよびD’は同じか異なり、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルから選択され、また、ハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11または−OCONR1112のいずれか1つで置換してもよく、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は前述の定義に同じか、またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)であり;
Lは任意選択のフェニル基または、置換されてもよいO、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を有する3〜18員複素環であり、ここで、置換基は共有結合により細胞結合剤と結合を可能とする連結基であるか、または直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルから選択され、さらにハロゲン、OR、NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、−SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112(R、R、R、R10、R11およびR12の定義は上述と同じ)またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換されてもよく、
Lはそれ自体で共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であってもよく;
LGは脱離基である;
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体の調製過程であるが、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多くは持たないという条件が前提となる。
【請求項40】
式(V)の化合物を調製する過程であって、
a)式(17)の化合物を式(18)のアルデヒドに変換するステップ;および
b)式(18)の化合物を式(V)の化合物に変換するステップを含み、
【化14−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化14−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし;
Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環を有する3〜10員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH、SOまたはSOであり;
、R、R、R、R’、R’、R’およびR’は、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
または置換基はハロゲン、グアニジニウム[−NH(C=NH)NH]、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11または−OCONR1112からそれぞれ独立に選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は、上記と同じ定義を有し、さらに、R、R、R、R、R’、R’、R’、またはR’のいずれか1つは共有結合により細胞結合剤に結合可能とする連結基であってもよく、または細胞結合剤に結合可能とする連結基を有していてもよいポリピロロ、ポリインドリル、ポリイミダゾリル、ポリピロロイミダゾリル、ポリピロロインドリルまたはポリイミダゾロインドリル単位から選択されてもよく;
Zは(CH、(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、
ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択され、
はOR、SR、NRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、またRは連結基であってもよく;
AおよびA’は同じか異なり、O、−CRR’O、S、−CRR’S、−NR15またはCRR’NHR15から選択され、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、また、R15は、Rと同じ定義を有し、

DおよびD’は同じか異なり、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルから選択され、また、ハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11または−OCONR1112(ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は前述の定義に同じ)、またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換してもよく;
Lは任意選択のフェニル基または、置換されてもよいO、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を有する3〜18員複素環であり、ここで、置換基は共有結合により細胞結合剤と結合を可能とする連結基であるか、または直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルから選択され、さらにハロゲン、OR、NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、−SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112(R、R、R、R10、R11およびR12の定義は上述と同じ)またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換されてもよく、
Lはそれ自体で共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であってもよく;
W’はCOORまたはCHOW”であり、ここでRは前述と同じ定義を有し、さらに、
W”は保護基である、
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体の調製過程であるが、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多くは持たないという条件が前提となる。
【請求項41】
式(VI)の化合物を調製する過程であって、
式(14)の化合物、式(14)’の化合物および式(12)の化合物を結合して式(VI)の化合物を得るステップを含み、
【化15−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化15−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし

Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18原子の融合環系(このうち少なくとも1つは芳香族環)を含む5または6員環からなるヘテロアリール、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環を有する3〜10員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH、SOまたはSOであり;
Zは(CH、(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、
ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択され、
はOR、SR、NRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、またRは連結基であってもよく;
X’はCH、NR、CO、BH、SOまたはSOから選択され、ここでRは上述と同じ定義を有し;
Y’はO、CH、NRまたはSであり、ここでRは前と同じ定義であり;
Z’はCHまたは(CH(nは2、3または4)であるが、
X’、Y’およびZ’は全てが同時にCHにはならないことを条件とし;
AおよびA’は同じか異なり、O、−CRR’O、S、−CRR’S、−NR15またはCRR’NHR15から選択され、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、また、R15は、Rと同じ定義を有し、
DおよびD’は同じか異なり、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルから選択され、また、ハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11または−OCONR1112(ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は前述の定義に同じ)、またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換してもよく;
Lは任意選択のフェニル基または、置換されてもよいO、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を有する3〜18員複素環であり、ここで、置換基は共有結合により細胞結合剤と結合を可能とする連結基であるか、または直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルから選択され、さらにハロゲン、OR、NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、−SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112(R、R、R、R10、R11およびR12の定義は上述と同じ)またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換されてもよく、
Lはそれ自体で共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であってもよく;
LGは脱離基である;
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体の調製過程であるが、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多くは持たないという条件が前提となる。
【請求項42】
式(VI)の化合物を調製する過程であって、
a)式(19)の化合物を式(20)のアルデヒドに変換するステップ;および
b)式(20)の化合物を式(VI)の化合物に変換するステップを含み、
【化16−1】

式中、
NとCの間の二重線
【化16−2】

は一重結合または二重結合を示すが、それが二重結合の場合は、Xは存在せず、YはHであり、それが一重結合の場合、XはHであるか、またはこの化合物をプロドラッグに変換する、アミン保護成分であることを条件とし;
Yは−OR、−OCOR’で示されるエステル、−OCOOR’で示される炭酸塩、−OCONR’R’’で示されるカルバマート、NR’R’’で示されるアミンまたはヒドロキシルアミン、−NRCOR’で示されるアミド、NRCOPで示されるペプチド(Pはアミノ酸または2〜20のアミノ酸単位を含むポリペプチドである)、SR’で示されるチオエーテル、SOR’ で示されるスルホキシド、−SOR’ で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、ハロゲン、シアノ、アジド、またはチオールから選択され、
ここでR、R’およびR’’は同じ、または異なっており、H、置換または未置換直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で、窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、
ここで、置換基はハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112から選択され、
ここで、R、R、R、R10、R11およびR12はH、直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環を有する3〜10員複素環からそれぞれ独立に選択され、さらにR10がSR13またはCOR13であってもよく、
ここで、R13は直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル、
窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5または6員ヘテロアリール環、
少なくとも1つの環は芳香族環で窒素、酸素、硫黄から独立に選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む5〜18員融合環系、
6〜18炭素原子を有するアリール、
O、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を含む3〜18員複素環から選択され、さらにR11がOR14であってもよく、
ここで、R14はRと同じ定義を有し、さらにR’’はOHであってもよく;
WはC=O、C=S、CH、BH、SOまたはSOであり;
Zは(CH、(nは1、2または3)、CR1516、NR17、OまたはSから選択され、
ここでR15、R16およびR17はH、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、ポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)からそれぞれ独立に選択され、
はOR、SR、NRR’であり、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、またRは連結基であってもよく;
X’はCH、NR、CO、BH、SOまたはSOから選択され、ここでRは上述と同じ定義を有し;
Y’はO、CH、NRまたはSであり、ここでRは前と同じ定義であり;
Z’はCHまたは(CH(nは2、3または4)であるが、
X’、Y’およびZ’は全てが同時にCHにはならないことを条件とし;
AおよびA’は同じか異なり、O、−CRR’O、S、−CRR’S、−NR15またはCRR’NHR15から選択され、ここでRとR’は上記と同じ定義を有し、また、R15は、Rと同じ定義を有し、
DおよびD’は同じか異なり、直鎖、分岐または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルから選択され、また、ハロゲン、OR, NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸 −SO、重亜硫酸 −OSO、SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11または−OCONR1112(ここで、R、R、R、R10、R11およびR12は前述の定義に同じ)、またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換してもよく;
Lは任意選択のフェニル基または、置換されてもよいO、S、NおよびPから選択される1〜6ヘテロ原子を有する3〜18員複素環であり、ここで、置換基は共有結合により細胞結合剤と結合を可能とする連結基であるか、または直鎖、分岐、または環状の1〜10炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニルから選択され、さらにハロゲン、OR、NR、NO、NRCOR’、SR10、SOR’で示されるスルホキシド、−SOR’で示されるスルホン、亜硫酸―SO、重亜硫酸―OSO、−SONRR’で示されるスルホンアミド、シアノ、アジド、−COR11、OCOR11またはOCONR1112(R、R、R、R10、R11およびR12の定義は上述と同じ)またはポリエチレングリコール単位(−OCHCH(nは1〜2000の整数)のいずれか1つで置換されてもよく、
Lはそれ自体で共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基であってもよく;
W’はCOORまたはCHOW”であり、ここでRは前述と同じ定義を有し、さらに、
W”は保護基である、
化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な溶媒和物、塩、水和物または水和物塩、これらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、鏡像異性体またはこれら化合物の多形結晶構造体の調製過程であるが、
ただし、当該化合物が共有結合により細胞結合剤と結合を可能にする連結基を1つより多くは持たないという条件が前提となる。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【公表番号】特表2012−516896(P2012−516896A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549249(P2011−549249)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/023150
【国際公開番号】WO2010/091150
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(504039155)イミュノジェン・インコーポレーテッド (36)
【Fターム(参考)】