旅客案内システム及び旅客案内サーバ
【課題】 鉄道利用者が乗車する列車の発車時刻、発着番線、乗換駅などの個別情報を携帯端末にリアルタイムで表示することができる旅客案内システムを得る。
【解決手段】 切符上に印刷された2次元コードを鉄道利用者の所持するカメラ付き携帯端末2で読取り、無線通信5によりサーバ4に送信し、サーバ4は、このカメラ付き携帯端末2から送信された2次元コードを受信し、2次元コードに対応した鉄道案内情報をカメラ付き携帯端末2に送信し、これを受信したカメラ付き携帯端末2は、鉄道案内情報を画面に表示して、個別の鉄道案内情報により、不慣れな鉄道利用者を案内するようにした。
【解決手段】 切符上に印刷された2次元コードを鉄道利用者の所持するカメラ付き携帯端末2で読取り、無線通信5によりサーバ4に送信し、サーバ4は、このカメラ付き携帯端末2から送信された2次元コードを受信し、2次元コードに対応した鉄道案内情報をカメラ付き携帯端末2に送信し、これを受信したカメラ付き携帯端末2は、鉄道案内情報を画面に表示して、個別の鉄道案内情報により、不慣れな鉄道利用者を案内するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、鉄道利用者が乗車する列車の発車時刻、発着番線、乗換駅などの個別情報を携帯端末の画面で案内する旅客案内システム及び旅客案内サーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、列車などの公共交通機関を利用する場合、券売機や窓口などで目的の駅までの乗車券や特急券などを購入し、主に電光掲示板や構内アナウンスなどで列車の発着時刻、発着番線、乗換案内などの情報を得て、列車に乗り座席に座り、車内のアナウンスなどで下車駅や乗換案内などの情報を得て、列車を降り、目的地に向かう。しかし、これら鉄道事業者などから提供される情報は、不特定多数者向けの一方通行の情報であり、利用者個人を特定した個別誘導型の旅客案内を行うサービスシステムではなかった。
【0003】
利用者は、切符などに印刷されている情報を参考にして、電光掲示板や構内アナウンスなどから得られる情報から必要な情報を選択する。しかし、鉄道会社や駅などによって、その案内版の案内表記方法が異なっており、例えば1番ホームに行きたい場合、案内板を見ても、「1番ホームはこの先を進んで、突き当たりを右に曲がってください」というような個別のわかりやすい表記がされている案内板は少ないため、どの情報が1番ホームに関する情報であるかを判断できない場合が多い。
このとき、ほとんど利用したことのない地域の鉄道や駅などの場合、乗車する列車がどのホームから発車するのか、ホームのどの辺りで待てばよいのか、どの駅で下車するのか、乗り換える必要はあるのか、乗車する列車の停車駅であるのかというような疑問点は、情報を見てもすぐには理解できない場合が考えられる。この場合、利用者は駅係員に問い合わせをする必要があった。
【0004】
特に、鉄道利用者が視覚障害者であった場合、電光掲示板を見ることができないため、構内アナウンスのみに頼ることになり、また、鉄道利用者が耳が不自由な方であった場合、構内アナウンスを聞き取ることができないため、電光掲示板のみに頼ることになり、得られる情報が少なく、戸惑う機会が多くなる。
鉄道乗車切符の表面には、乗車駅と目的の駅、乗車日時、列車番号、座席番号、料金などが印刷されている。これらは、券売機や窓口などで、鉄道利用者から要求により設定された乗車区間や列車の情報である。これらの情報は、切符の裏側に磁気情報として保存されており、この磁気情報は、改札機や券売機などでのみ、その情報を読み取ることができる。
【0005】
利用者個人を特定した個別誘導型の乗車案内は存在するが、新たな設備投資が必要になるため、システムを導入する際の費用が高額であったり、鉄道利用者にも負担を強いるシステムであったり、リアルタイムに情報を更新することができないシステムであったりする。
【0006】
QRコードなど2次元コードを切符に印刷する技術は発表されている。
例えば、特許文献4の『チケット、レシートデータ入力システム』では、切符に記載された金額を読み取り、家計簿、経費計算書、交通費清算書などのデータを生成することを目的としている。特許文献9の『2次元コード付座席指定券および指定座席管理システム』では、車掌が使用し、指定席の空席を防ぐことを目的としている。特許文献7の『定期券及び定期券発行装置』では、改札機が定期券の情報を読み取り改札業務を行うことを目的としている。
【0007】
【特許文献1】特開2004−75005号公報(第3〜5頁、図1)
【特許文献2】特開2004−199603号公報(第4〜6頁、図1)
【特許文献3】特開2003−281574号公報(第4〜8頁、図1)
【特許文献4】特開2002−304518号公報(第3頁、図1)
【特許文献5】特開2002−163691号公報(第3頁、図1)
【特許文献6】特開2002−133452号公報(第2〜3頁、図1)
【特許文献7】特開2001−357417号公報(第3〜6頁、図1)
【特許文献8】特開2000−268098号公報(第5〜11頁、図1)
【特許文献9】特開平9−300870号公報(第2〜3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
鉄道事業者などは、鉄道利用客に対して不特定多数者向けの一方通行の情報を提供するのではなく、利用者個人を特定した個別誘導型の旅客案内を目的とした情報を提供する必要がある。
音声によるアナウンスでは、聴覚障害者には伝えることができない。特に、列車運休など突発的なイベントに対しては、案内掲示板に表示せずに音声によるアナウンスを行うことが多いため、とくに問題となる。そこで、体が不自由な人に対しても、利用者個人を特定した個別誘導型の乗車案内を目的とした情報を提供する必要がある。
【0009】
新しいシステムを導入するには、膨大な資金が必要となる。
例えば、特許文献1の『乗客案内システム及びその方法』や、特許文献2の『情報通知機能付き乗車券システム』では、利用者個人を特定した個別誘導型の乗車案内を行うために、鉄道事業者などが利用者向けに携帯端末を用意しているが、利用客が多いために膨大な携帯端末が必要となり、鉄道事業者にとって大きな負担になるという問題があった。
また、他人が使用した携帯端末を使いまわすことになり、必ずしも気持ちよく思わない利用者も存在すると考えられる。このため、各利用者に専用の携帯端末を用意すれば、さらに負担が増大するという問題がある。
【0010】
特許文献1の『乗客案内システム及びその方法』では、システムに切符に印刷された情報を入力する際、切符に印刷された情報を読み取る手段が無いため、乗車する出発路線、列車、駅、時刻と到着駅、到着時刻をわざわざ手で入力する必要があり、利用者に手入力という作業を負担させるという問題がある。
特許文献2の『情報通知機能付き乗車券システム』では、下車駅ボタンを押して乗車切符の代わりに専用端末を借用し、これに情報配信装置からブロードキャスト方式により情報配信して、乗車案内、乗換案内、下車案内、駅構内の案内及び駅近辺の情報の広告案内を行うものであるが、切符売り場に多数の専用端末を用意する必要があり、鉄道事業者にとって大きな負担になるという問題があった。
【0011】
特許文献6の『案内装置』では、切符をICカードにして、パソコンに接続したICカードリーダーライターを用いて、パソコンから情報を入力することで、手で入力する負担を軽減しているが、手で入力する作業は残っている。また、鉄道事業者は、新たにICカードを導入する必要があり、利用者は新たにパソコンとICカードリーダライタを用意する必要があるため、鉄道事業者や利用者への負担が多い。
【0012】
特許文献3の『案内装置、発券機、乗車案内システム及び乗車案内方法』では、設置した端末に乗車券の内容を読み取ることで、乗車案内券を発券するシステムのため、乗車案内券を発行した後の、天候や事故などによる該当する列車の遅れや運休などの変更を鉄道利用者に知らせることができない。また、特許文献3では、改札機などを通過した後の、該当する列車の遅れや運休などの変更を鉄道利用者に知らせることができないという問題があった。
【0013】
特許文献8の『ICカードを利用した旅客案内システム』のように、鉄道事業者などが利用者向けに設置型の端末を用意している。利用者がその端末を専有する時間が携帯端末に比べて短いため、携帯端末に比べて必要数が少なくて済むが、列車が遅れている場合などには、端末を必要とする利用者が殺到し、必要とする利用者全員に旅客案内システムのサービスを安定して提供できない可能性がある。
また、特許文献5の『空港内搭乗ゲート案内システム及び方法』では、旅客が所有する搭乗券から搭乗券情報を読み取り、これに基づき搭乗ゲートまでの順路を表示装置に案内表示する案内端末制御装置が、示されている。しかし、この案内端末制御装置は、表示装置で表示されたものを閲覧し、印刷できるものの、順路にしたがって、そのつど案内されるものではなかった。
【0014】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、切符に2次元コードを印刷し、これを鉄道利用者が所持するカメラ付き携帯端末で読込み、その情報を基にサーバにアクセスすることで、鉄道利用者が乗車する列車の発車時刻、発着番線、乗換駅などの個別情報を携帯端末にリアルタイムで表示することができる旅客案内システム及び旅客案内サーバを得ることを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明に係わる旅客案内システムにおいては、切符上に印刷された2次元コードを読取り、無線により送信するカメラ付き携帯端末、及びこのカメラ付き携帯端末から2次元コードを受信し、この受信した2次元コードに対応した鉄道案内情報をカメラ付き携帯端末に送信するサーバを備え、カメラ付き携帯端末は、サーバから受信した鉄道案内情報を画面に表示するものである。
【発明の効果】
【0016】
この発明は、以上説明したように、切符上に印刷された2次元コードを読取り、無線により送信するカメラ付き携帯端末、及びこのカメラ付き携帯端末から2次元コードを受信し、この受信した2次元コードに対応した鉄道案内情報をカメラ付き携帯端末に送信するサーバを備え、カメラ付き携帯端末は、サーバから受信した鉄道案内情報を画面に表示するので、鉄道利用者の所持するカメラ付き携帯端末に表示される個別の鉄道案内情報により、鉄道利用者を案内することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による旅客案内システムの2次元コード付き切符を示す図である。
図1において、切符上には、切符の記載情報を含むQRコードなどの2次元コード1が印刷されている。
この2次元コードは、QRコードに限らず、Maxiコード、Veriコード、カルラコード、DaTa Matrix コード、Cyberコード、インタクタコード、PDF417などでもよい。
図2は、この発明の実施の形態1による旅客案内システムを示す構成図である。
図2において、カメラ付き携帯端末2は、サーバ4との間で無線通信5により情報を送受信する。駅構内には、カメラ付き携帯端末を持っていない利用者のために駅構内設置端末3が設置されている。
なお、カメラ付き携帯端末2は、カメラ付き携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Persoal Digital Assistants)などである。
【0018】
図3は、この発明の実施の形態1による旅客案内システムのサーバを示す構成図である。
図3において、サーバ4には、列車ダイヤを含む列車の関連情報を格納した列車ダイヤ情報41と、駅構内の施設情報を含む鉄道施設の情報を格納した鉄道施設情報42とを有している。これらの情報は、手入力部6からの入力により更新され、または列車ダイヤ情報41は、列車の運行管理を行う運行管理システム7から入力され、更新される。
サーバ4は、これら列車ダイヤ情報41及び鉄道施設情報42を用いて、ナビゲーション機能が備わっていない携帯端末へのナビゲーションを行うナビゲーション機能44(ナビゲーション手段)と、画面に表示した情報を音声で案内する音声ガイド機能43(音声ガイド手段)とを有し、さらに鉄道利用者に発車時間を知らせるなどを行うアラーム機能45(アラーム手段)を有している。
図4は、この発明の実施の形態1による旅客案内システムの列車遅延時の電子メールにより通知する場合の画面例を示す図である。
図5は、この発明の実施の形態1による旅客案内システムの座席まで旅客を案内するサーバの処理を示すフローチャートである。
【0019】
次に、動作について説明する。
鉄道利用者が駅に到着した際、あらかじめ乗車券、特急券など、鉄道切符などを購入していない場合には、券売機や駅の窓口で切符などを購入する。切符には、切符に記載された情報を2次元コード化した2次元コード1も同時に印刷される。この2次元コード1には、切符に記載された情報以外にも、旅客案内システムを効率よく動作させるために、列車の編成両数、発着番線など切符に記載されていない情報も入力されているものとする。
【0020】
この旅客案内システムを利用する鉄道利用者は、購入した乗車切符などに印刷されたQRコードなどの2次元コード1を、利用者が所有するカメラ付き携帯端末2で読み込み、カメラ付き携帯端末2に切符に記載された情報を保存する。そして、鉄道事業者などが用意した旅客案内システムのサーバ4に対して、インターネットを用いて接続し、この情報を送信することにより、サーバ4からその情報に関する情報を受信する。カメラ付き携帯端末2は、その受信した情報を画面に表示するため、常に最新の情報を表示することができ、利用者に最新の情報を提供することができる。
【0021】
旅客案内システムを構成するサーバ4は、鉄道事業者またはその関連施設内に設置され、鉄道利用客が、カメラ付き携帯端末2または駅構内設置端末3よりアクセスされる。
サーバ4内に保存された列車ダイヤ情報41は、運行管理システム7に接続され、このシステムから情報を取得することにより、常に最新の状態になるように更新されている。鉄道利用客が切符に印刷された二次元コードを読み込み、その情報を旅客案内システムのサーバ4に送信すると、サーバ4は、該当する列車を検索し、鉄道利用客が利用する区間において、時刻、番線、駅名等の情報をカメラ付き携帯端末2に送信する。カメラ付き携帯端末2の画面には、受信した情報が表示される。
サーバ4は、アクセス履歴情報を該当する列車が最終駅に到着するまで保持する。利用する列車の出発時間に近くなった場合、アラーム機能45により、アラームを鳴らしたり、メールなどを送信することで、鉄道利用者にその旨を連絡する。もし検索のあった列車が遅れたり、運転中止になった場合も同様に、アラームやメールなどで遅れる等の情報を送信する。図4に示されるように、メールの内容は、できるだけ簡素な内容にし、より詳細な情報を閲覧したい場合は、メールに表示したアドレスにアクセスすれば得られるようにすることで、鉄道利用者に情報量の選択をできるようにする。このときの携帯端末は、鉄道利用者が所有するカメラ付き携帯端末2のみを対象とする。
【0022】
また、サーバ4内には、駅や駅周辺の鉄道施設情報42が保存されている。この情報も常に最新の状態になるように更新されている。後述するナビゲーション案内に用いる地図情報や、通路にある店舗を紹介する店舗情報などが保存されている。また、駅の改修工事などによる仮設通路等にも対応している。
サーバ4には、ナビゲーション機能44が備わっているため、カメラ付き携帯端末2にナビゲーション機能が無い場合でも、駅構内の移動に関する案内については、列車が到着する番線等を案内するだけではなく、鉄道利用者の位置をGPSデータや質問により把握して、到着する番線までのナビゲーション案内を可能としている。
また、サーバ4には、画面に表示した情報を音声で案内することのできる音声ガイド機能43を備えているため、目の不自由な方に対しても、音声案内により、同様の情報を取得することができる。
サーバ4に保有される情報の更新は、列車ダイヤ情報41については、運行管理システム7から情報を取得することによる自動更新が可能である。また、手入力部6からの手入力による更新も可能であり、これは、直接サーバ4に入力するだけではなく、リモートで別のサーバから入力したり、別のサーバの情報を転送したりすることにより、更新時の鉄道事業者の負担を軽減することができる。
また、タイマー機能により、設定した期間から情報を更新したり、設定した期間のみ情報を変更したりすることも可能である。
【0023】
次に、サーバ4による旅客案内の内の主要な案内である列車の座席までのナビゲーションを行う際の、サーバ4のナビゲーション機能44の処理について、図5を用いて説明する。
切符の2次元コードが利用者のカメラ付き携帯端末2により読取られ、サーバ4に送信されて、入力される(ステップS1)。次にカメラ付き携帯端末2がGPSを使用できるかどうかが判断され(ステップS2)、使用できない場合には、現在地検索の質問画面をカメラ付き端末装置2に表示し、質問に対する回答により、現在地を把握する(ステップS3)。現在地が把握できたら、○番ホームまで進め(ステップS4)という表示をカメラ付き携帯端末2に行わせる。
次に、ホームまでのナビゲーションが必要かどうかを質問し(ステップS5)、必要でない場合は、ステップS12に行き、必要な場合には、GPSが使用可であるかどうかを質問し(ステップS6)、GPSが使用可の場合には、GPSにより現在地を把握しながら、○番ホームまで誘導する(ステップS11)。
【0024】
ステップS6で、GPSが使用できない場合には、経路にしたがって、○○まで進めという表示を順次行った(ステップS7、S8、S9)後、○番ホームまで進めの表示を行い(ステップS10)、ホームに着いたかどうかを質問し(ステップS12)、ホームに着いた場合には、○番柱まで進めの表示を行い(ステップS13)、○番柱まで進ませる。○番柱に着くと(ステップS14)、○○列車に乗れの表示を行い(ステップS15)、○○列車に乗車したことが確認できたら(ステップS16)、座席番号○に座れの表示を行う(ステップS17)。その座席に着いたことが確認できれば(ステップS18)、列車までの誘導を完了する(ステップS19)。
これにより、任意の現在地から座席までを誘導することができる。
【0025】
なお、上記ステップS3は、実施の形態2で、ステップS7〜S9は、実施の形態3で、ステップS12〜S19は、実施の形態5で、ステップS11は、実施の形態6で、それぞれ詳述する。
【0026】
実施の形態1によれば、あまり利用したことのない鉄道や駅を利用する不慣れな鉄道利用者について、鉄道利用客が所持する携帯端末の画面に、構内の案内や列車が到着する番線や、乗車する列車の発車時刻なとを提供し、利用者が戸惑うことなく快適に鉄道を利用することができる。
また、鉄道利用者が所持する携帯端末には、鉄道事業者などが用意した旅客案内システムのサーバから受信した情報を画面に表示するため、常に最新の情報を表示することができ、利用者に最新の情報を提供することができる。
また、鉄道利用者の所持する携帯端末を使用するため、キーの操作方法を熟知しており、使用しやすい。
さらに、2次元コードをカメラ付き携帯端末で読取るようにしたため、鉄道利用者に手入力の負担を軽減することができる。
また、駅構内設置端末は、カメラ付き携帯端末を所持していない鉄道利用者に使用される環境にすることで、鉄道事業者側の駅構内設置端末の設置台数を減らすことができる。
【0027】
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2による旅客案内システムのGPS機能を備えていない携帯端末を持つ鉄道利用者の現在地を知るための質問を表示する画面例を示す図である。
実施の形態2は、サーバ4により、鉄道利用者をナビゲーションするための鉄道利用者の現在地の把握についてのものである。
鉄道利用者が、GPS機能のないカメラ付き携帯端末2を使用する場合や、GPS機能を備えているがGPSの電波が届かない場所でカメラ付き携帯端末2を使用する場合、カメラ付き携帯端末2の画面に表示された複数の質問リストから選択することで、サーバ4は、利用者の現在位置を判別する。
【0028】
例えば、図1に示すように「お客様の現在地はどこですか?以下の中から選んでください」という質問文を表示し、その下に「○○駅改札口付近」、「○○駅構内」、「○○駅○番ホーム」、「○○列車の中」「その他」などのリストを表示し、利用者はこれらリストの中から一番近いと思われる場所を選択する。
また、乗り遅れを防ぐため、列車の発車時刻もカメラ付き携帯端末2の画面に表示する。ここで、「○○駅改札口」を選んだ場合、リストが更新され、「北改札口」「中央改札口」「南改札口」などのようなリストが表示されるので、更に近いリストを選択する。これにより鉄道利用者の現在地を検索し、旅客案内をスタートさせる。
鉄道利用者が利用しようとする鉄道や列車などが、以前から利用していて既に熟知している場合には、通常の旅客案内を必要としないため、この場合の旅客案内システムは、天候や事故などで該当する列車が遅れたり、到着番線が変更になったり、運休となった場合に、利用者に通知する機能だけ限定させることも可能である。
【0029】
実施の形態2によれば、GPS機能のない携帯端末を使用する場合や、GPS機能を備えているがGPSの電波が届かない場所で携帯端末を使用する場合にも、サーバは、利用者の現在位置を知ることができ、旅客案内をスタートさせることができる。
【0030】
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3による旅客案内システムの鉄道利用者を目的地まで誘導するため、携帯端末に表示するナビゲーション画面を示す図である。
実施の形態3は、GPS機能のないカメラ付き携帯端末2をもつ利用者を目的場所まで案内するナビゲーションについてのものである。
【0031】
カメラ付き携帯端末2の画面に表示されたリストから、「北改札口」を選ぶと、「改札機を通ってください」という案内表示に変わる。「北改札口」の改札機を通った後、または表示が出る前から既に改札口の中側にいた場合、一番下の「はい」のボタンを押す。
続いて「○番ホームへ行って下さい」などのように次の案内表示に変わり、同時に「○番ホームへの行き方ナビを表示しますか」との質問文を出す。もし、○番ホームへの行き方がわからない場合、「はい」を押す。「いいえ」を押した場合は、○番ホームへ誘導するナビゲーションはスキップされ、「○番ホームにつきましたか」との質問文に変わる。
【0032】
「○番ホームへの行き方ナビを表示しますか」との質問文に「はい」を選んだ場合、○番ホームへ誘導するナビゲーションが開始する。ナビゲーションで表示する地図画面は、一般的な平面図以外に、図7のように、人の目の高さから見た立体的な図も併用し、できるだけ誰にでも判りやすい画面とする。
このカメラ付き携帯端末2には、GPS機能がないため、システムは、鉄道利用者の現在地を知るために一定間隔で「○○付近まで到着しましたか」という質問文を出す。利用者が、「はい」と答えるたびに、次の画面へ切り替え再び「○○付近まで到着しましたか」という質問文を出す。また、工事などで通路が一部変更されていても、携帯端末に表示される画面は常に最新である。
【0033】
実施の形態3によれば、GPS機能を持たないカメラ付き携帯端末の利用者でも、目的地に案内することができる。
【0034】
実施の形態4.
図8は、この発明の実施の形態4による旅客案内システムの順路の途中にある店舗などの宣伝情報を表示した画面例を示す図である。
実施の形態4は、図8に示されるように、実施の形態3のナビゲーション順路の途中にある店舗の、例えばお土産品やお勧め商品情報、などの宣伝情報を付加して表示するようにしたものである。
また、その店舗のホームページをリンクすることにより、鉄道利用者がそのリンク先で、お徳クーポン券などをダウンロードしたり、会員登録などを簡単に行うことで、通常より安価に商品に購入することも可能である。
【0035】
実施の形態4によれば、鉄道利用者を列車に誘導するだけではなく、順路の途中にある店舗の、例えばお土産品やお勧め情報などの宣伝情報を付加して表示することで、利用者に鉄道案内情報以外の有益な情報を提供し、店舗側も新しい顧客を獲得でき、システムを提供している鉄道事業者は、広告料を徴収することができる。
【0036】
実施の形態5.
実施の形態5は、実施の形態3によるナビゲーションにより、ホームに到着してから座席に着くまでのナビゲーションについてのものである。
利用者がホームに到着し、「○番ホームにつきましたか」との質問に対して「はい」と答えると、システムは、利用者に乗車位置を知らせるために、「○番柱の付近でお待ちください。列車の入線予定時刻は、○時○○分です」と表示する。
利用者が指示された場所に着いたときには、「○番柱の付近につきましたか」との質問に対して「はい」と答えると、「お客様の指定席は、○号車の座席番号○○です。列車の入線予定時刻は、○時○○分です」という車内の座席の案内表示すると共に、車内の座席図を表示する。
列車に乗車し、座席に着席し、「○号車の座席番号○○に座りましたか?」との質問に対して「はい」と答えると、「この列車は、○○号○○行きです。○○駅で乗換をします。○○駅までの所要時間は約30分です。目的地の○○駅までの所要時間は約45分です。」というような案内文出し、ナビゲーションは一旦終了する。
【0037】
鉄道利用者が要望すれば、洗面所など車内の案内や、乗換駅での案内など様々な情報を表示することができる。また、乗換駅が近づくと再びナビゲーションを開始する。
【0038】
旅客案内システムでは、鉄道利用客がナビゲーションを不必要としている場合、すぐにナビゲーションをスキップできるように、カメラ付き携帯端末の画面には「案内不要」ボタンを表示して、いつでもスキップできるようにすることで、利用者の負担を軽減すると共に、通信コストを低減することが可能である。
【0039】
実施の形態5によれば、利用者がホームに着いてから列車に乗り込み座席に座るまでをカメラ付き携帯端末を用いたナビゲーションにより案内することができる。
【0040】
実施の形態6.
図9は、この発明の実施の形態6による旅客案内システムの悪天候や人身事故などで列車に遅れが生じた場合の情報を携帯端末に割り込み表示した画面例を示す図である。
図9では、詳しい情報の表示、代替ルートの表示を選択することができる。
図10は、この発明の実施の形態6による旅客案内システムの駅構内で災害が発生した場合に災害の情報提供と避難場所への誘導を促すため、携帯端末に割り込み表示した画面例を示す図である。
図10では、詳しい情報の表示、避難ルートの表示を選択することができる。
【0041】
実施の形態6は、カメラ付き携帯端末2にGPS機能を備えている場合のナビゲーションについて、及び災害発生時の案内についてのものである。
カメラ付き携帯端末2にGPS機能を備えている場合、GPS機能によりシステムは、鉄道利用者の現在地を検索し、旅客案内をスタートさせる。そして、GPS機能がない場合と同様に「改札口を通ってください」「○番ホームへ行って下さい」というような案内を表示し、同時に周辺地図を表示し、利用者は、それに従って移動することで、目的地に着くことができる。
また、システムは、GPS電波がカメラ付き携帯端末2に届いている場合、常に鉄道利用者の現在地を把握できるため、「○○に到着しましたか」というような現在位置を聞くような質問を表示しないため、より利便性が高くなる。
【0042】
サーバ4は、列車ダイヤ情報41及び鉄道施設情報42を有している。変更のつど、手入力部6により更新されると共に、運行管理システム7から列車ダイヤの変更情報が入力され、更新される。
カメラ付き携帯端末2に表示される情報は、すべて鉄道事業者が用意したサーバ4にアクセスした上で表示されているため、天候や事故などで列車の遅れや運休などが発生し、該当する列車にも影響して、運休または、発着番線、発着時刻などが変更になった場合や、駅構内などで改修工事を行い、通路が変わっていた場合などの情報は、図9、図10のように、その新しい情報をカメラ付き携帯端末2のナビゲーション画面に表示することができる。
サーバ4のアラーム機能45は、これら列車の遅れや、運休などの変更情報を割り込み画面などでアラーム表示し、常に最新の情報を鉄道利用者に提供する。
また、旅客案内システムを使用していない鉄道利用者についても、登録者にはメールでその情報を提供する。
【0043】
実施の形態6によれば、天候や事故などの理由で列車が遅れたり運休などした場合は、携帯端末にはリアルタイムにその案内情報を更新したり、割り込み画面を表示したり、携帯端末にメールを送信することで、運転情報をすぐに鉄道利用者に知らせることができる。
【0044】
実施の形態7.
実施の形態7は、駅構内設置端末3の利用についてのものである。
図11は、この発明の実施の形態7による旅客案内システムの駅構内設置端末を示す構成図である。
図11において、駅構内に設置される駅構内設置端末3は、切符の2次元コードを読取るカメラ機能を有する他、タッチパネルの情報表示画面31と、印刷された印刷紙が排出される印刷紙排出口32とが設けられている。
駅構内設置端末3は、カメラ付き携帯端末2に印刷機能(印刷手段)が追加されたものであり、画面に表示した情報をプリントアウトすることができる。有線または無線のケーブルでサーバ4と接続されており、サーバ4との間でデータを送受信することにより各種情報を画面に表示できる。表示する内容は、カメラ付き携帯端末2と同様であるが、駅構内設置端末3は、携帯して持ち歩くことができないため、ナビゲーション機能については、歩いていることを想定して自動的に画面を切り替えて目的地まで誘導するシュミレーション形式とする。
【0045】
実施の形態7では、駅の構内などに、図11に示される駅構内設置端末3を設置したので、携帯端末を持っていない鉄道利用者でも、情報表示画面31に表示される情報を見ることにより、カメラ付き携帯端末2で得られる情報と同じサービスを受けることができる。しかしこの場合、駅構内設置端末3から離れた後に情報が更新されても、リアルタイムに利用者に知らせることはできないが、この駅構内設置端末3で利用者のID番号やこれから乗る列車などを登録しておけば、該当の列車に変更が生じた場合、あらかじめ登録されたメールアドレスに、その更新情報を自動で送信することができる。
【0046】
また、カメラ付き携帯端末2を使用中で、端末画面に表示されている案内情報をプリントアウトしたい場合、駅構内設置端末3とカメラ付き携帯端末2をケーブルや無線通信などで接続し、カメラ付き携帯端末2で現在案内中の情報を駅構内設置端末3に送信することによって、カメラ付き携帯端末2で表示されている案内情報と同じ情報を駅構内設置端末3に備わっているプリンタ機能で、プリントアウトし、印刷紙排出口32を介して取り出すこともできる。
これは、全ての情報をプリントアウトできると同時に、必要な情報だけ、ある程度選んでプリントアウトすることもできる。
【0047】
実施の形態7によれば、カメラ付き携帯端末を持たない利用者でも、この旅客案内システムを利用することができると共に、カメラ付き携帯端末の利用者にプリントアウトする手段を提供することができる。
【0048】
実施の形態8.
実施の形態1〜実施の形態7による旅客案内システムでは、カメラ付き携帯端末画面に表示する案内情報は、文字と画像による表示のみであったが、実施の形態8は、体の不自由な人に対処するようにしたものである。
実施の形態8では、体の不自由な方に対して、カメラ付き携帯端末2により、音声案内やバイブレーションの使用、文字を大きくすることなどを可能にする。
また、エレベーターやスロープ、身体障害者対応トイレなどバリアフリー施設を優先的に表示し、それら施設の設置場所などをすぐに表示することが可能にした。
【0049】
実施の形態8によれば、視覚障害者や耳が不自由な方でも、文字や音声による案内により、一般の方と同じサービスを受けることができる。
【0050】
実施の形態9.
実施の形態9は、サーバ4のナビゲーション機能44による列車以外の場所への鉄道利用者の誘導についてのものである。
最近の分煙化傾向で、駅構内などで終日禁煙を実施している駅が増えつつある。この場合、喫煙スペースは設置されているものの、その設置場所がホームの端などわかりにくい場所である場合が多いため、不慣れな人にとっては一服したいときでもそれを見つけるのが困難である。そのため、列車案内情報と関係ないが、このような喫煙スペースの案内も、利用者が携帯画面でその表示を要求することによって、案内画面の表示が可能とする。
【0051】
また、列車が到着するまで、また列車を下車してから次の行動に移るまでの余った時間を有効に利用するために、駅の構内や近くで食事や買い物をしたい場合、利用者が携帯画面で、その表示を要求することによって、案内画面の表示が可能とする。このとき、旅客案内システムは、ホームへ誘導したときと同じように、目的の店舗までナビゲーション画面を使用して、適切な誘導、案内を行うことにより、鉄道利用者に便利さと提供する。
【0052】
鉄道利用者が、あらかじめカテゴリーなどを登録することによって、店舗の近くを通るとき、お勧めの店舗情報などを割り込み画面やメールなどで受信することができる。
【0053】
また、列車の座席が指定席ではなく自由席、または特別料金を徴収しない普通列車を利用する場合、各車両の乗車率や混雑状況等を携帯画面に表示し、乗客を比較的空いている車両に誘導するようにしてもよい。これにより、乗客の着席機会を増やし、また混雑車両の乗降時間増加による列車の遅れを防ぐことができる。
【0054】
その他、特許文献8などで述べられている列車案内情報以外の情報、例えば駐車場情報、緊急時の避難誘導などについても、端末画面に表示可能とする。
【0055】
実施の形態9によれば、利用者が欲する情報のほとんどを携帯端末から得ることが可能であるため、利用者が駅係員などに問い合わせる機会が減り、駅係員の負担が軽減され、業務効率が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】この発明の実施の形態1による旅客案内システムの2次元コード付き切符を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1による旅客案内システムを示す構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1による旅客案内システムのサーバを示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態1による旅客案内システムの列車遅延時の電子メールにより通知する場合の画面例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1による旅客案内システムの座席まで旅客を案内するサーバの処理を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態2による旅客案内システムのGPS機能を備えていない携帯端末を持つ鉄道利用者の現在地を知るための質問を表示する画面例を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態3による旅客案内システムの鉄道利用者を目的地まで誘導するため、携帯端末に表示するナビゲーション画面を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態4による旅客案内システムの順路の途中にある店舗などの宣伝情報を表示した画面例を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態6による旅客案内システムの悪天候や人身事故などで列車に遅れが生じた場合の情報を携帯端末に割り込み表示した画面例を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態6による旅客案内システムの駅構内で災害が発生した場合に災害の情報提供と避難場所への誘導を促すため、携帯端末に割り込み表示した画面例を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態7による旅客案内システムの駅構内設置端末を示す構成図である。
【符号の説明】
【0057】
1 2次元コード
2 カメラ付き携帯端末
3 駅構内設置端末
4 サーバ
5 無線通信
6 手入力部
7 運行管理システム
31 情報表示画面
32 印刷紙排出口
41 列車ダイヤ情報
42 鉄道施設情報
43 音声ガイド機能
44 ナビゲーション機能
45 アラーム機能
【技術分野】
【0001】
この発明は、鉄道利用者が乗車する列車の発車時刻、発着番線、乗換駅などの個別情報を携帯端末の画面で案内する旅客案内システム及び旅客案内サーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、列車などの公共交通機関を利用する場合、券売機や窓口などで目的の駅までの乗車券や特急券などを購入し、主に電光掲示板や構内アナウンスなどで列車の発着時刻、発着番線、乗換案内などの情報を得て、列車に乗り座席に座り、車内のアナウンスなどで下車駅や乗換案内などの情報を得て、列車を降り、目的地に向かう。しかし、これら鉄道事業者などから提供される情報は、不特定多数者向けの一方通行の情報であり、利用者個人を特定した個別誘導型の旅客案内を行うサービスシステムではなかった。
【0003】
利用者は、切符などに印刷されている情報を参考にして、電光掲示板や構内アナウンスなどから得られる情報から必要な情報を選択する。しかし、鉄道会社や駅などによって、その案内版の案内表記方法が異なっており、例えば1番ホームに行きたい場合、案内板を見ても、「1番ホームはこの先を進んで、突き当たりを右に曲がってください」というような個別のわかりやすい表記がされている案内板は少ないため、どの情報が1番ホームに関する情報であるかを判断できない場合が多い。
このとき、ほとんど利用したことのない地域の鉄道や駅などの場合、乗車する列車がどのホームから発車するのか、ホームのどの辺りで待てばよいのか、どの駅で下車するのか、乗り換える必要はあるのか、乗車する列車の停車駅であるのかというような疑問点は、情報を見てもすぐには理解できない場合が考えられる。この場合、利用者は駅係員に問い合わせをする必要があった。
【0004】
特に、鉄道利用者が視覚障害者であった場合、電光掲示板を見ることができないため、構内アナウンスのみに頼ることになり、また、鉄道利用者が耳が不自由な方であった場合、構内アナウンスを聞き取ることができないため、電光掲示板のみに頼ることになり、得られる情報が少なく、戸惑う機会が多くなる。
鉄道乗車切符の表面には、乗車駅と目的の駅、乗車日時、列車番号、座席番号、料金などが印刷されている。これらは、券売機や窓口などで、鉄道利用者から要求により設定された乗車区間や列車の情報である。これらの情報は、切符の裏側に磁気情報として保存されており、この磁気情報は、改札機や券売機などでのみ、その情報を読み取ることができる。
【0005】
利用者個人を特定した個別誘導型の乗車案内は存在するが、新たな設備投資が必要になるため、システムを導入する際の費用が高額であったり、鉄道利用者にも負担を強いるシステムであったり、リアルタイムに情報を更新することができないシステムであったりする。
【0006】
QRコードなど2次元コードを切符に印刷する技術は発表されている。
例えば、特許文献4の『チケット、レシートデータ入力システム』では、切符に記載された金額を読み取り、家計簿、経費計算書、交通費清算書などのデータを生成することを目的としている。特許文献9の『2次元コード付座席指定券および指定座席管理システム』では、車掌が使用し、指定席の空席を防ぐことを目的としている。特許文献7の『定期券及び定期券発行装置』では、改札機が定期券の情報を読み取り改札業務を行うことを目的としている。
【0007】
【特許文献1】特開2004−75005号公報(第3〜5頁、図1)
【特許文献2】特開2004−199603号公報(第4〜6頁、図1)
【特許文献3】特開2003−281574号公報(第4〜8頁、図1)
【特許文献4】特開2002−304518号公報(第3頁、図1)
【特許文献5】特開2002−163691号公報(第3頁、図1)
【特許文献6】特開2002−133452号公報(第2〜3頁、図1)
【特許文献7】特開2001−357417号公報(第3〜6頁、図1)
【特許文献8】特開2000−268098号公報(第5〜11頁、図1)
【特許文献9】特開平9−300870号公報(第2〜3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
鉄道事業者などは、鉄道利用客に対して不特定多数者向けの一方通行の情報を提供するのではなく、利用者個人を特定した個別誘導型の旅客案内を目的とした情報を提供する必要がある。
音声によるアナウンスでは、聴覚障害者には伝えることができない。特に、列車運休など突発的なイベントに対しては、案内掲示板に表示せずに音声によるアナウンスを行うことが多いため、とくに問題となる。そこで、体が不自由な人に対しても、利用者個人を特定した個別誘導型の乗車案内を目的とした情報を提供する必要がある。
【0009】
新しいシステムを導入するには、膨大な資金が必要となる。
例えば、特許文献1の『乗客案内システム及びその方法』や、特許文献2の『情報通知機能付き乗車券システム』では、利用者個人を特定した個別誘導型の乗車案内を行うために、鉄道事業者などが利用者向けに携帯端末を用意しているが、利用客が多いために膨大な携帯端末が必要となり、鉄道事業者にとって大きな負担になるという問題があった。
また、他人が使用した携帯端末を使いまわすことになり、必ずしも気持ちよく思わない利用者も存在すると考えられる。このため、各利用者に専用の携帯端末を用意すれば、さらに負担が増大するという問題がある。
【0010】
特許文献1の『乗客案内システム及びその方法』では、システムに切符に印刷された情報を入力する際、切符に印刷された情報を読み取る手段が無いため、乗車する出発路線、列車、駅、時刻と到着駅、到着時刻をわざわざ手で入力する必要があり、利用者に手入力という作業を負担させるという問題がある。
特許文献2の『情報通知機能付き乗車券システム』では、下車駅ボタンを押して乗車切符の代わりに専用端末を借用し、これに情報配信装置からブロードキャスト方式により情報配信して、乗車案内、乗換案内、下車案内、駅構内の案内及び駅近辺の情報の広告案内を行うものであるが、切符売り場に多数の専用端末を用意する必要があり、鉄道事業者にとって大きな負担になるという問題があった。
【0011】
特許文献6の『案内装置』では、切符をICカードにして、パソコンに接続したICカードリーダーライターを用いて、パソコンから情報を入力することで、手で入力する負担を軽減しているが、手で入力する作業は残っている。また、鉄道事業者は、新たにICカードを導入する必要があり、利用者は新たにパソコンとICカードリーダライタを用意する必要があるため、鉄道事業者や利用者への負担が多い。
【0012】
特許文献3の『案内装置、発券機、乗車案内システム及び乗車案内方法』では、設置した端末に乗車券の内容を読み取ることで、乗車案内券を発券するシステムのため、乗車案内券を発行した後の、天候や事故などによる該当する列車の遅れや運休などの変更を鉄道利用者に知らせることができない。また、特許文献3では、改札機などを通過した後の、該当する列車の遅れや運休などの変更を鉄道利用者に知らせることができないという問題があった。
【0013】
特許文献8の『ICカードを利用した旅客案内システム』のように、鉄道事業者などが利用者向けに設置型の端末を用意している。利用者がその端末を専有する時間が携帯端末に比べて短いため、携帯端末に比べて必要数が少なくて済むが、列車が遅れている場合などには、端末を必要とする利用者が殺到し、必要とする利用者全員に旅客案内システムのサービスを安定して提供できない可能性がある。
また、特許文献5の『空港内搭乗ゲート案内システム及び方法』では、旅客が所有する搭乗券から搭乗券情報を読み取り、これに基づき搭乗ゲートまでの順路を表示装置に案内表示する案内端末制御装置が、示されている。しかし、この案内端末制御装置は、表示装置で表示されたものを閲覧し、印刷できるものの、順路にしたがって、そのつど案内されるものではなかった。
【0014】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、切符に2次元コードを印刷し、これを鉄道利用者が所持するカメラ付き携帯端末で読込み、その情報を基にサーバにアクセスすることで、鉄道利用者が乗車する列車の発車時刻、発着番線、乗換駅などの個別情報を携帯端末にリアルタイムで表示することができる旅客案内システム及び旅客案内サーバを得ることを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明に係わる旅客案内システムにおいては、切符上に印刷された2次元コードを読取り、無線により送信するカメラ付き携帯端末、及びこのカメラ付き携帯端末から2次元コードを受信し、この受信した2次元コードに対応した鉄道案内情報をカメラ付き携帯端末に送信するサーバを備え、カメラ付き携帯端末は、サーバから受信した鉄道案内情報を画面に表示するものである。
【発明の効果】
【0016】
この発明は、以上説明したように、切符上に印刷された2次元コードを読取り、無線により送信するカメラ付き携帯端末、及びこのカメラ付き携帯端末から2次元コードを受信し、この受信した2次元コードに対応した鉄道案内情報をカメラ付き携帯端末に送信するサーバを備え、カメラ付き携帯端末は、サーバから受信した鉄道案内情報を画面に表示するので、鉄道利用者の所持するカメラ付き携帯端末に表示される個別の鉄道案内情報により、鉄道利用者を案内することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による旅客案内システムの2次元コード付き切符を示す図である。
図1において、切符上には、切符の記載情報を含むQRコードなどの2次元コード1が印刷されている。
この2次元コードは、QRコードに限らず、Maxiコード、Veriコード、カルラコード、DaTa Matrix コード、Cyberコード、インタクタコード、PDF417などでもよい。
図2は、この発明の実施の形態1による旅客案内システムを示す構成図である。
図2において、カメラ付き携帯端末2は、サーバ4との間で無線通信5により情報を送受信する。駅構内には、カメラ付き携帯端末を持っていない利用者のために駅構内設置端末3が設置されている。
なお、カメラ付き携帯端末2は、カメラ付き携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Persoal Digital Assistants)などである。
【0018】
図3は、この発明の実施の形態1による旅客案内システムのサーバを示す構成図である。
図3において、サーバ4には、列車ダイヤを含む列車の関連情報を格納した列車ダイヤ情報41と、駅構内の施設情報を含む鉄道施設の情報を格納した鉄道施設情報42とを有している。これらの情報は、手入力部6からの入力により更新され、または列車ダイヤ情報41は、列車の運行管理を行う運行管理システム7から入力され、更新される。
サーバ4は、これら列車ダイヤ情報41及び鉄道施設情報42を用いて、ナビゲーション機能が備わっていない携帯端末へのナビゲーションを行うナビゲーション機能44(ナビゲーション手段)と、画面に表示した情報を音声で案内する音声ガイド機能43(音声ガイド手段)とを有し、さらに鉄道利用者に発車時間を知らせるなどを行うアラーム機能45(アラーム手段)を有している。
図4は、この発明の実施の形態1による旅客案内システムの列車遅延時の電子メールにより通知する場合の画面例を示す図である。
図5は、この発明の実施の形態1による旅客案内システムの座席まで旅客を案内するサーバの処理を示すフローチャートである。
【0019】
次に、動作について説明する。
鉄道利用者が駅に到着した際、あらかじめ乗車券、特急券など、鉄道切符などを購入していない場合には、券売機や駅の窓口で切符などを購入する。切符には、切符に記載された情報を2次元コード化した2次元コード1も同時に印刷される。この2次元コード1には、切符に記載された情報以外にも、旅客案内システムを効率よく動作させるために、列車の編成両数、発着番線など切符に記載されていない情報も入力されているものとする。
【0020】
この旅客案内システムを利用する鉄道利用者は、購入した乗車切符などに印刷されたQRコードなどの2次元コード1を、利用者が所有するカメラ付き携帯端末2で読み込み、カメラ付き携帯端末2に切符に記載された情報を保存する。そして、鉄道事業者などが用意した旅客案内システムのサーバ4に対して、インターネットを用いて接続し、この情報を送信することにより、サーバ4からその情報に関する情報を受信する。カメラ付き携帯端末2は、その受信した情報を画面に表示するため、常に最新の情報を表示することができ、利用者に最新の情報を提供することができる。
【0021】
旅客案内システムを構成するサーバ4は、鉄道事業者またはその関連施設内に設置され、鉄道利用客が、カメラ付き携帯端末2または駅構内設置端末3よりアクセスされる。
サーバ4内に保存された列車ダイヤ情報41は、運行管理システム7に接続され、このシステムから情報を取得することにより、常に最新の状態になるように更新されている。鉄道利用客が切符に印刷された二次元コードを読み込み、その情報を旅客案内システムのサーバ4に送信すると、サーバ4は、該当する列車を検索し、鉄道利用客が利用する区間において、時刻、番線、駅名等の情報をカメラ付き携帯端末2に送信する。カメラ付き携帯端末2の画面には、受信した情報が表示される。
サーバ4は、アクセス履歴情報を該当する列車が最終駅に到着するまで保持する。利用する列車の出発時間に近くなった場合、アラーム機能45により、アラームを鳴らしたり、メールなどを送信することで、鉄道利用者にその旨を連絡する。もし検索のあった列車が遅れたり、運転中止になった場合も同様に、アラームやメールなどで遅れる等の情報を送信する。図4に示されるように、メールの内容は、できるだけ簡素な内容にし、より詳細な情報を閲覧したい場合は、メールに表示したアドレスにアクセスすれば得られるようにすることで、鉄道利用者に情報量の選択をできるようにする。このときの携帯端末は、鉄道利用者が所有するカメラ付き携帯端末2のみを対象とする。
【0022】
また、サーバ4内には、駅や駅周辺の鉄道施設情報42が保存されている。この情報も常に最新の状態になるように更新されている。後述するナビゲーション案内に用いる地図情報や、通路にある店舗を紹介する店舗情報などが保存されている。また、駅の改修工事などによる仮設通路等にも対応している。
サーバ4には、ナビゲーション機能44が備わっているため、カメラ付き携帯端末2にナビゲーション機能が無い場合でも、駅構内の移動に関する案内については、列車が到着する番線等を案内するだけではなく、鉄道利用者の位置をGPSデータや質問により把握して、到着する番線までのナビゲーション案内を可能としている。
また、サーバ4には、画面に表示した情報を音声で案内することのできる音声ガイド機能43を備えているため、目の不自由な方に対しても、音声案内により、同様の情報を取得することができる。
サーバ4に保有される情報の更新は、列車ダイヤ情報41については、運行管理システム7から情報を取得することによる自動更新が可能である。また、手入力部6からの手入力による更新も可能であり、これは、直接サーバ4に入力するだけではなく、リモートで別のサーバから入力したり、別のサーバの情報を転送したりすることにより、更新時の鉄道事業者の負担を軽減することができる。
また、タイマー機能により、設定した期間から情報を更新したり、設定した期間のみ情報を変更したりすることも可能である。
【0023】
次に、サーバ4による旅客案内の内の主要な案内である列車の座席までのナビゲーションを行う際の、サーバ4のナビゲーション機能44の処理について、図5を用いて説明する。
切符の2次元コードが利用者のカメラ付き携帯端末2により読取られ、サーバ4に送信されて、入力される(ステップS1)。次にカメラ付き携帯端末2がGPSを使用できるかどうかが判断され(ステップS2)、使用できない場合には、現在地検索の質問画面をカメラ付き端末装置2に表示し、質問に対する回答により、現在地を把握する(ステップS3)。現在地が把握できたら、○番ホームまで進め(ステップS4)という表示をカメラ付き携帯端末2に行わせる。
次に、ホームまでのナビゲーションが必要かどうかを質問し(ステップS5)、必要でない場合は、ステップS12に行き、必要な場合には、GPSが使用可であるかどうかを質問し(ステップS6)、GPSが使用可の場合には、GPSにより現在地を把握しながら、○番ホームまで誘導する(ステップS11)。
【0024】
ステップS6で、GPSが使用できない場合には、経路にしたがって、○○まで進めという表示を順次行った(ステップS7、S8、S9)後、○番ホームまで進めの表示を行い(ステップS10)、ホームに着いたかどうかを質問し(ステップS12)、ホームに着いた場合には、○番柱まで進めの表示を行い(ステップS13)、○番柱まで進ませる。○番柱に着くと(ステップS14)、○○列車に乗れの表示を行い(ステップS15)、○○列車に乗車したことが確認できたら(ステップS16)、座席番号○に座れの表示を行う(ステップS17)。その座席に着いたことが確認できれば(ステップS18)、列車までの誘導を完了する(ステップS19)。
これにより、任意の現在地から座席までを誘導することができる。
【0025】
なお、上記ステップS3は、実施の形態2で、ステップS7〜S9は、実施の形態3で、ステップS12〜S19は、実施の形態5で、ステップS11は、実施の形態6で、それぞれ詳述する。
【0026】
実施の形態1によれば、あまり利用したことのない鉄道や駅を利用する不慣れな鉄道利用者について、鉄道利用客が所持する携帯端末の画面に、構内の案内や列車が到着する番線や、乗車する列車の発車時刻なとを提供し、利用者が戸惑うことなく快適に鉄道を利用することができる。
また、鉄道利用者が所持する携帯端末には、鉄道事業者などが用意した旅客案内システムのサーバから受信した情報を画面に表示するため、常に最新の情報を表示することができ、利用者に最新の情報を提供することができる。
また、鉄道利用者の所持する携帯端末を使用するため、キーの操作方法を熟知しており、使用しやすい。
さらに、2次元コードをカメラ付き携帯端末で読取るようにしたため、鉄道利用者に手入力の負担を軽減することができる。
また、駅構内設置端末は、カメラ付き携帯端末を所持していない鉄道利用者に使用される環境にすることで、鉄道事業者側の駅構内設置端末の設置台数を減らすことができる。
【0027】
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2による旅客案内システムのGPS機能を備えていない携帯端末を持つ鉄道利用者の現在地を知るための質問を表示する画面例を示す図である。
実施の形態2は、サーバ4により、鉄道利用者をナビゲーションするための鉄道利用者の現在地の把握についてのものである。
鉄道利用者が、GPS機能のないカメラ付き携帯端末2を使用する場合や、GPS機能を備えているがGPSの電波が届かない場所でカメラ付き携帯端末2を使用する場合、カメラ付き携帯端末2の画面に表示された複数の質問リストから選択することで、サーバ4は、利用者の現在位置を判別する。
【0028】
例えば、図1に示すように「お客様の現在地はどこですか?以下の中から選んでください」という質問文を表示し、その下に「○○駅改札口付近」、「○○駅構内」、「○○駅○番ホーム」、「○○列車の中」「その他」などのリストを表示し、利用者はこれらリストの中から一番近いと思われる場所を選択する。
また、乗り遅れを防ぐため、列車の発車時刻もカメラ付き携帯端末2の画面に表示する。ここで、「○○駅改札口」を選んだ場合、リストが更新され、「北改札口」「中央改札口」「南改札口」などのようなリストが表示されるので、更に近いリストを選択する。これにより鉄道利用者の現在地を検索し、旅客案内をスタートさせる。
鉄道利用者が利用しようとする鉄道や列車などが、以前から利用していて既に熟知している場合には、通常の旅客案内を必要としないため、この場合の旅客案内システムは、天候や事故などで該当する列車が遅れたり、到着番線が変更になったり、運休となった場合に、利用者に通知する機能だけ限定させることも可能である。
【0029】
実施の形態2によれば、GPS機能のない携帯端末を使用する場合や、GPS機能を備えているがGPSの電波が届かない場所で携帯端末を使用する場合にも、サーバは、利用者の現在位置を知ることができ、旅客案内をスタートさせることができる。
【0030】
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3による旅客案内システムの鉄道利用者を目的地まで誘導するため、携帯端末に表示するナビゲーション画面を示す図である。
実施の形態3は、GPS機能のないカメラ付き携帯端末2をもつ利用者を目的場所まで案内するナビゲーションについてのものである。
【0031】
カメラ付き携帯端末2の画面に表示されたリストから、「北改札口」を選ぶと、「改札機を通ってください」という案内表示に変わる。「北改札口」の改札機を通った後、または表示が出る前から既に改札口の中側にいた場合、一番下の「はい」のボタンを押す。
続いて「○番ホームへ行って下さい」などのように次の案内表示に変わり、同時に「○番ホームへの行き方ナビを表示しますか」との質問文を出す。もし、○番ホームへの行き方がわからない場合、「はい」を押す。「いいえ」を押した場合は、○番ホームへ誘導するナビゲーションはスキップされ、「○番ホームにつきましたか」との質問文に変わる。
【0032】
「○番ホームへの行き方ナビを表示しますか」との質問文に「はい」を選んだ場合、○番ホームへ誘導するナビゲーションが開始する。ナビゲーションで表示する地図画面は、一般的な平面図以外に、図7のように、人の目の高さから見た立体的な図も併用し、できるだけ誰にでも判りやすい画面とする。
このカメラ付き携帯端末2には、GPS機能がないため、システムは、鉄道利用者の現在地を知るために一定間隔で「○○付近まで到着しましたか」という質問文を出す。利用者が、「はい」と答えるたびに、次の画面へ切り替え再び「○○付近まで到着しましたか」という質問文を出す。また、工事などで通路が一部変更されていても、携帯端末に表示される画面は常に最新である。
【0033】
実施の形態3によれば、GPS機能を持たないカメラ付き携帯端末の利用者でも、目的地に案内することができる。
【0034】
実施の形態4.
図8は、この発明の実施の形態4による旅客案内システムの順路の途中にある店舗などの宣伝情報を表示した画面例を示す図である。
実施の形態4は、図8に示されるように、実施の形態3のナビゲーション順路の途中にある店舗の、例えばお土産品やお勧め商品情報、などの宣伝情報を付加して表示するようにしたものである。
また、その店舗のホームページをリンクすることにより、鉄道利用者がそのリンク先で、お徳クーポン券などをダウンロードしたり、会員登録などを簡単に行うことで、通常より安価に商品に購入することも可能である。
【0035】
実施の形態4によれば、鉄道利用者を列車に誘導するだけではなく、順路の途中にある店舗の、例えばお土産品やお勧め情報などの宣伝情報を付加して表示することで、利用者に鉄道案内情報以外の有益な情報を提供し、店舗側も新しい顧客を獲得でき、システムを提供している鉄道事業者は、広告料を徴収することができる。
【0036】
実施の形態5.
実施の形態5は、実施の形態3によるナビゲーションにより、ホームに到着してから座席に着くまでのナビゲーションについてのものである。
利用者がホームに到着し、「○番ホームにつきましたか」との質問に対して「はい」と答えると、システムは、利用者に乗車位置を知らせるために、「○番柱の付近でお待ちください。列車の入線予定時刻は、○時○○分です」と表示する。
利用者が指示された場所に着いたときには、「○番柱の付近につきましたか」との質問に対して「はい」と答えると、「お客様の指定席は、○号車の座席番号○○です。列車の入線予定時刻は、○時○○分です」という車内の座席の案内表示すると共に、車内の座席図を表示する。
列車に乗車し、座席に着席し、「○号車の座席番号○○に座りましたか?」との質問に対して「はい」と答えると、「この列車は、○○号○○行きです。○○駅で乗換をします。○○駅までの所要時間は約30分です。目的地の○○駅までの所要時間は約45分です。」というような案内文出し、ナビゲーションは一旦終了する。
【0037】
鉄道利用者が要望すれば、洗面所など車内の案内や、乗換駅での案内など様々な情報を表示することができる。また、乗換駅が近づくと再びナビゲーションを開始する。
【0038】
旅客案内システムでは、鉄道利用客がナビゲーションを不必要としている場合、すぐにナビゲーションをスキップできるように、カメラ付き携帯端末の画面には「案内不要」ボタンを表示して、いつでもスキップできるようにすることで、利用者の負担を軽減すると共に、通信コストを低減することが可能である。
【0039】
実施の形態5によれば、利用者がホームに着いてから列車に乗り込み座席に座るまでをカメラ付き携帯端末を用いたナビゲーションにより案内することができる。
【0040】
実施の形態6.
図9は、この発明の実施の形態6による旅客案内システムの悪天候や人身事故などで列車に遅れが生じた場合の情報を携帯端末に割り込み表示した画面例を示す図である。
図9では、詳しい情報の表示、代替ルートの表示を選択することができる。
図10は、この発明の実施の形態6による旅客案内システムの駅構内で災害が発生した場合に災害の情報提供と避難場所への誘導を促すため、携帯端末に割り込み表示した画面例を示す図である。
図10では、詳しい情報の表示、避難ルートの表示を選択することができる。
【0041】
実施の形態6は、カメラ付き携帯端末2にGPS機能を備えている場合のナビゲーションについて、及び災害発生時の案内についてのものである。
カメラ付き携帯端末2にGPS機能を備えている場合、GPS機能によりシステムは、鉄道利用者の現在地を検索し、旅客案内をスタートさせる。そして、GPS機能がない場合と同様に「改札口を通ってください」「○番ホームへ行って下さい」というような案内を表示し、同時に周辺地図を表示し、利用者は、それに従って移動することで、目的地に着くことができる。
また、システムは、GPS電波がカメラ付き携帯端末2に届いている場合、常に鉄道利用者の現在地を把握できるため、「○○に到着しましたか」というような現在位置を聞くような質問を表示しないため、より利便性が高くなる。
【0042】
サーバ4は、列車ダイヤ情報41及び鉄道施設情報42を有している。変更のつど、手入力部6により更新されると共に、運行管理システム7から列車ダイヤの変更情報が入力され、更新される。
カメラ付き携帯端末2に表示される情報は、すべて鉄道事業者が用意したサーバ4にアクセスした上で表示されているため、天候や事故などで列車の遅れや運休などが発生し、該当する列車にも影響して、運休または、発着番線、発着時刻などが変更になった場合や、駅構内などで改修工事を行い、通路が変わっていた場合などの情報は、図9、図10のように、その新しい情報をカメラ付き携帯端末2のナビゲーション画面に表示することができる。
サーバ4のアラーム機能45は、これら列車の遅れや、運休などの変更情報を割り込み画面などでアラーム表示し、常に最新の情報を鉄道利用者に提供する。
また、旅客案内システムを使用していない鉄道利用者についても、登録者にはメールでその情報を提供する。
【0043】
実施の形態6によれば、天候や事故などの理由で列車が遅れたり運休などした場合は、携帯端末にはリアルタイムにその案内情報を更新したり、割り込み画面を表示したり、携帯端末にメールを送信することで、運転情報をすぐに鉄道利用者に知らせることができる。
【0044】
実施の形態7.
実施の形態7は、駅構内設置端末3の利用についてのものである。
図11は、この発明の実施の形態7による旅客案内システムの駅構内設置端末を示す構成図である。
図11において、駅構内に設置される駅構内設置端末3は、切符の2次元コードを読取るカメラ機能を有する他、タッチパネルの情報表示画面31と、印刷された印刷紙が排出される印刷紙排出口32とが設けられている。
駅構内設置端末3は、カメラ付き携帯端末2に印刷機能(印刷手段)が追加されたものであり、画面に表示した情報をプリントアウトすることができる。有線または無線のケーブルでサーバ4と接続されており、サーバ4との間でデータを送受信することにより各種情報を画面に表示できる。表示する内容は、カメラ付き携帯端末2と同様であるが、駅構内設置端末3は、携帯して持ち歩くことができないため、ナビゲーション機能については、歩いていることを想定して自動的に画面を切り替えて目的地まで誘導するシュミレーション形式とする。
【0045】
実施の形態7では、駅の構内などに、図11に示される駅構内設置端末3を設置したので、携帯端末を持っていない鉄道利用者でも、情報表示画面31に表示される情報を見ることにより、カメラ付き携帯端末2で得られる情報と同じサービスを受けることができる。しかしこの場合、駅構内設置端末3から離れた後に情報が更新されても、リアルタイムに利用者に知らせることはできないが、この駅構内設置端末3で利用者のID番号やこれから乗る列車などを登録しておけば、該当の列車に変更が生じた場合、あらかじめ登録されたメールアドレスに、その更新情報を自動で送信することができる。
【0046】
また、カメラ付き携帯端末2を使用中で、端末画面に表示されている案内情報をプリントアウトしたい場合、駅構内設置端末3とカメラ付き携帯端末2をケーブルや無線通信などで接続し、カメラ付き携帯端末2で現在案内中の情報を駅構内設置端末3に送信することによって、カメラ付き携帯端末2で表示されている案内情報と同じ情報を駅構内設置端末3に備わっているプリンタ機能で、プリントアウトし、印刷紙排出口32を介して取り出すこともできる。
これは、全ての情報をプリントアウトできると同時に、必要な情報だけ、ある程度選んでプリントアウトすることもできる。
【0047】
実施の形態7によれば、カメラ付き携帯端末を持たない利用者でも、この旅客案内システムを利用することができると共に、カメラ付き携帯端末の利用者にプリントアウトする手段を提供することができる。
【0048】
実施の形態8.
実施の形態1〜実施の形態7による旅客案内システムでは、カメラ付き携帯端末画面に表示する案内情報は、文字と画像による表示のみであったが、実施の形態8は、体の不自由な人に対処するようにしたものである。
実施の形態8では、体の不自由な方に対して、カメラ付き携帯端末2により、音声案内やバイブレーションの使用、文字を大きくすることなどを可能にする。
また、エレベーターやスロープ、身体障害者対応トイレなどバリアフリー施設を優先的に表示し、それら施設の設置場所などをすぐに表示することが可能にした。
【0049】
実施の形態8によれば、視覚障害者や耳が不自由な方でも、文字や音声による案内により、一般の方と同じサービスを受けることができる。
【0050】
実施の形態9.
実施の形態9は、サーバ4のナビゲーション機能44による列車以外の場所への鉄道利用者の誘導についてのものである。
最近の分煙化傾向で、駅構内などで終日禁煙を実施している駅が増えつつある。この場合、喫煙スペースは設置されているものの、その設置場所がホームの端などわかりにくい場所である場合が多いため、不慣れな人にとっては一服したいときでもそれを見つけるのが困難である。そのため、列車案内情報と関係ないが、このような喫煙スペースの案内も、利用者が携帯画面でその表示を要求することによって、案内画面の表示が可能とする。
【0051】
また、列車が到着するまで、また列車を下車してから次の行動に移るまでの余った時間を有効に利用するために、駅の構内や近くで食事や買い物をしたい場合、利用者が携帯画面で、その表示を要求することによって、案内画面の表示が可能とする。このとき、旅客案内システムは、ホームへ誘導したときと同じように、目的の店舗までナビゲーション画面を使用して、適切な誘導、案内を行うことにより、鉄道利用者に便利さと提供する。
【0052】
鉄道利用者が、あらかじめカテゴリーなどを登録することによって、店舗の近くを通るとき、お勧めの店舗情報などを割り込み画面やメールなどで受信することができる。
【0053】
また、列車の座席が指定席ではなく自由席、または特別料金を徴収しない普通列車を利用する場合、各車両の乗車率や混雑状況等を携帯画面に表示し、乗客を比較的空いている車両に誘導するようにしてもよい。これにより、乗客の着席機会を増やし、また混雑車両の乗降時間増加による列車の遅れを防ぐことができる。
【0054】
その他、特許文献8などで述べられている列車案内情報以外の情報、例えば駐車場情報、緊急時の避難誘導などについても、端末画面に表示可能とする。
【0055】
実施の形態9によれば、利用者が欲する情報のほとんどを携帯端末から得ることが可能であるため、利用者が駅係員などに問い合わせる機会が減り、駅係員の負担が軽減され、業務効率が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】この発明の実施の形態1による旅客案内システムの2次元コード付き切符を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1による旅客案内システムを示す構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1による旅客案内システムのサーバを示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態1による旅客案内システムの列車遅延時の電子メールにより通知する場合の画面例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1による旅客案内システムの座席まで旅客を案内するサーバの処理を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態2による旅客案内システムのGPS機能を備えていない携帯端末を持つ鉄道利用者の現在地を知るための質問を表示する画面例を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態3による旅客案内システムの鉄道利用者を目的地まで誘導するため、携帯端末に表示するナビゲーション画面を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態4による旅客案内システムの順路の途中にある店舗などの宣伝情報を表示した画面例を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態6による旅客案内システムの悪天候や人身事故などで列車に遅れが生じた場合の情報を携帯端末に割り込み表示した画面例を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態6による旅客案内システムの駅構内で災害が発生した場合に災害の情報提供と避難場所への誘導を促すため、携帯端末に割り込み表示した画面例を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態7による旅客案内システムの駅構内設置端末を示す構成図である。
【符号の説明】
【0057】
1 2次元コード
2 カメラ付き携帯端末
3 駅構内設置端末
4 サーバ
5 無線通信
6 手入力部
7 運行管理システム
31 情報表示画面
32 印刷紙排出口
41 列車ダイヤ情報
42 鉄道施設情報
43 音声ガイド機能
44 ナビゲーション機能
45 アラーム機能
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切符上に印刷された2次元コードを読取り、無線により送信するカメラ付き携帯端末、及びこのカメラ付き携帯端末から上記2次元コードを受信し、この受信した2次元コードに対応した鉄道案内情報を上記カメラ付き携帯端末に送信するサーバを備え、上記カメラ付き携帯端末は、上記サーバから受信した鉄道案内情報を画面に表示することを特徴とする旅客案内システム。
【請求項2】
上記切符の2次元コードを読取り、上記サーバに送信すると共に、この2次元コードに対応する鉄道案内情報を上記サーバから受信して、画面に表示する駅構内設置端末を備えたことを特徴とする請求項1記載の旅客案内システム。
【請求項3】
上記駅構内設置端末は、印刷手段を有すると共に、上記駅構内設置端末に上記カメラ付き携帯端末を接続することにより、上記カメラ付き携帯端末の画面に表示された鉄道案内情報を上記印刷手段を用いて印刷することを特徴とする請求項2記載の旅客案内システム。
【請求項4】
上記サーバは、鉄道利用者の現在地を把握して、上記鉄道利用者の目的地まで案内するナビゲーション手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項5】
上記サーバのナビゲーション手段による鉄道案内をスキップできるようにしたことを特徴とする請求項4記載の旅客案内システム。
【請求項6】
上記サーバのナビゲーション手段は、駅構内の店舗及び喫煙スペースへの案内を含むことを特徴とする請求項4または請求項5記載の旅客案内システム。
【請求項7】
上記サーバのナビゲーション手段は、上記目的地までの案内順路にある店舗の宣伝情報を付加して上記案内を行うことを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項8】
上記サーバは、音声により上記2次元コードに対応した鉄道案内を行う音声ガイド手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項9】
上記サーバは、駅構内の施設情報を含む鉄道施設の情報を格納した鉄道施設情報を有し、この鉄道施設情報を用いて、バリアフリー施設を優先的に案内するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項10】
上記サーバは、列車ダイヤを含む列車の関連情報を格納した列車ダイヤ情報を有し、上記サーバによる2次元コードに対応した鉄道案内は、上記列車ダイヤ情報に基づき行われると共に、悪天候または事故による列車の遅れまたは列車の運休がある場合には、上記列車ダイヤ情報が更新されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項11】
上記サーバは、上記列車ダイヤ情報が更新されたときは、上記カメラ付き携帯端末の表示画面に上記更新を割り込み表示すると共に、上記カメラ付き携帯端末を使用中でない場合には、電子メールにより通知することを特徴とする請求項10記載の旅客案内システム。
【請求項12】
上記サーバは、鉄道利用者が乗車する列車の発車時間が近づいたとき、上記カメラ付き携帯端末によって上記鉄道利用者に知らせるアラーム手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項13】
上記サーバのアラーム手段は、駅構内で災害が発生した場合に、上記カメラ付き携帯端末により上記鉄道利用者に知らせることを特徴とする請求項12記載の旅客案内システム。
【請求項14】
駅構内の施設情報を含む鉄道施設の情報を格納した鉄道施設情報、列車ダイヤを含む列車の関連情報を格納した列車ダイヤ情報、及び切符上に印刷された2次元コードがカメラ付き携帯端末により読取られ、上記カメラ付き携帯端末から無線により送信された2次元コードに対応した鉄道案内情報を、上記鉄道施設情報及び上記列車ダイヤ情報に基づき作成して上記カメラ付き携帯端末に送信することにより、上記カメラ付き携帯端末の画面に上記鉄道案内情報を表示するナビゲーション手段を備えたことを特徴とする旅客案内サーバ。
【請求項1】
切符上に印刷された2次元コードを読取り、無線により送信するカメラ付き携帯端末、及びこのカメラ付き携帯端末から上記2次元コードを受信し、この受信した2次元コードに対応した鉄道案内情報を上記カメラ付き携帯端末に送信するサーバを備え、上記カメラ付き携帯端末は、上記サーバから受信した鉄道案内情報を画面に表示することを特徴とする旅客案内システム。
【請求項2】
上記切符の2次元コードを読取り、上記サーバに送信すると共に、この2次元コードに対応する鉄道案内情報を上記サーバから受信して、画面に表示する駅構内設置端末を備えたことを特徴とする請求項1記載の旅客案内システム。
【請求項3】
上記駅構内設置端末は、印刷手段を有すると共に、上記駅構内設置端末に上記カメラ付き携帯端末を接続することにより、上記カメラ付き携帯端末の画面に表示された鉄道案内情報を上記印刷手段を用いて印刷することを特徴とする請求項2記載の旅客案内システム。
【請求項4】
上記サーバは、鉄道利用者の現在地を把握して、上記鉄道利用者の目的地まで案内するナビゲーション手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項5】
上記サーバのナビゲーション手段による鉄道案内をスキップできるようにしたことを特徴とする請求項4記載の旅客案内システム。
【請求項6】
上記サーバのナビゲーション手段は、駅構内の店舗及び喫煙スペースへの案内を含むことを特徴とする請求項4または請求項5記載の旅客案内システム。
【請求項7】
上記サーバのナビゲーション手段は、上記目的地までの案内順路にある店舗の宣伝情報を付加して上記案内を行うことを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項8】
上記サーバは、音声により上記2次元コードに対応した鉄道案内を行う音声ガイド手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項9】
上記サーバは、駅構内の施設情報を含む鉄道施設の情報を格納した鉄道施設情報を有し、この鉄道施設情報を用いて、バリアフリー施設を優先的に案内するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項10】
上記サーバは、列車ダイヤを含む列車の関連情報を格納した列車ダイヤ情報を有し、上記サーバによる2次元コードに対応した鉄道案内は、上記列車ダイヤ情報に基づき行われると共に、悪天候または事故による列車の遅れまたは列車の運休がある場合には、上記列車ダイヤ情報が更新されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項11】
上記サーバは、上記列車ダイヤ情報が更新されたときは、上記カメラ付き携帯端末の表示画面に上記更新を割り込み表示すると共に、上記カメラ付き携帯端末を使用中でない場合には、電子メールにより通知することを特徴とする請求項10記載の旅客案内システム。
【請求項12】
上記サーバは、鉄道利用者が乗車する列車の発車時間が近づいたとき、上記カメラ付き携帯端末によって上記鉄道利用者に知らせるアラーム手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の旅客案内システム。
【請求項13】
上記サーバのアラーム手段は、駅構内で災害が発生した場合に、上記カメラ付き携帯端末により上記鉄道利用者に知らせることを特徴とする請求項12記載の旅客案内システム。
【請求項14】
駅構内の施設情報を含む鉄道施設の情報を格納した鉄道施設情報、列車ダイヤを含む列車の関連情報を格納した列車ダイヤ情報、及び切符上に印刷された2次元コードがカメラ付き携帯端末により読取られ、上記カメラ付き携帯端末から無線により送信された2次元コードに対応した鉄道案内情報を、上記鉄道施設情報及び上記列車ダイヤ情報に基づき作成して上記カメラ付き携帯端末に送信することにより、上記カメラ付き携帯端末の画面に上記鉄道案内情報を表示するナビゲーション手段を備えたことを特徴とする旅客案内サーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−201842(P2006−201842A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−10089(P2005−10089)
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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