説明

映像検索装置

【課題】 映像の概要を把握可能にでき、映像検索を容易にできる映像検索装置を提供する。
【解決手段】 特徴情報抽出部7は、映像から所定の特徴量データを抽出する。抽出特徴情報記憶部9は、特徴情報抽出部7により抽出された特徴量データを抽出時点データと共に記憶する。画面表示部11の特徴表現部19は、特徴量データと抽出時点データを基に、映像の時間軸上に各抽出時点での該当特徴量の大きさを表現した特徴表現図形を生成し、特徴表現図形を表示装置13に表示させる。特徴表現部は19、特徴表現図形として、第1の軸が時間軸であり、第2の軸が前記特徴量の大きさであるグラフを生成する。さらに、特徴表現部19は、特徴表現図形中で所定のしきい値以上の特徴量が発生した場所に、アイコン等のマークを付加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像から所望の映像部分を検索するために用いられる映像検索装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、映像検索装置は、例えば、監視カメラによって撮影された監視映像から所望の映像部分を検索するために用いられる。監視システムの場合、所望の映像部分は、監視対象の事象が移った部分である。従来一般の映像検索装置は、映像を撮影日時と共に表示する。操作者は、撮影日時を頼りに映像を再生し、所望の映像部分を探索する。
【0003】
また、特許文献1は、映像探索を容易にする映像検索装置が開示している。該文献の映像検索装置は、時間軸上に登場人物毎の登場区間を棒図形で表示する。操作者は、所望の登場人物の所望の登場区間を選択することにより、所望の映像部分を探索できる。
【0004】
また、特許文献2の映像検索装置は、映像から所定の時間間隔で静止画像を抜き出し、静止画像を配列し、各静止画像と共にタイムコードの日時を表示する。ユーザは、静止画像を選択して、選択した静止画像から映像を再生することにより、所望の映像部分を探索できる。
【特許文献1】特開2004−127311号公報(例えば第5−6ページ、図1)
【特許文献2】特開平11−146325号公報(例えば第9ページ、図18)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の映像検索装置においては、操作者が日時情報を頼りに映像を再生しながら所望の映像部分を探さなければならないため、検索が大変で手間がかかり、検索が容易でないという問題があった。
【0006】
また、特許文献1および特許文献2の技術では、映像検索がある程度容易にはなっているものの、特徴的部分が映像中のどこに映っているかといった映像の全容を把握するのは容易でなかった。例えば、監視映像を検索する場合に、監視対象が映った特徴部分がどの辺りに映っているかといった概要を直感的に把握することが望ましく、このような全体概要の把握が可能であれば映像検索がさらに容易になると考えられる。
【0007】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、映像の概要の把握を可能にして映像検索を容易にすることができる映像検索装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の映像検索装置は、撮像された映像を記録する映像記録部と、前記映像から所定の特徴量データを抽出する特徴情報抽出部と、前記特徴情報抽出部により抽出された特徴量データを抽出時点データと共に記憶する抽出特徴情報記憶部と、前記抽出特徴情報記憶部から読み出した前記特徴量データと前記抽出時点データを基に、抽出された特徴量データの大きさを前記映像の時間軸上の抽出時点に図形で表した特徴表現図形を生成し、該特徴表現図形を表示装置に表示させる特徴表現部と、を備えている。特徴表現図形は、点、線、面等の図図形で特徴量データの大きさを表現したものであり、例えば後述する実施の形態における棒グラフである。
【0009】
この構成により、映像から特徴量データを抽出して抽出時点データと共に記憶し、映像の時間軸上に各抽出時点での該当特徴量の大きさを図形で表現した特徴表現図形を生成して表示するので、表示された特徴表現図形から映像の概要を把握することができ、これにより映像検索が容易になる。
【0010】
また、本発明の映像検索装置は、所定の特徴事象に対応する抽出トリガーの発生を検出するトリガー検出部を備え、前記特徴情報抽出部は、前記抽出トリガーの発生が検出されたときに前記特徴量データを抽出し、前記特徴表現部は、前記抽出トリガーが発生した時に前記特徴情報抽出部により抽出された前記特徴量データに基づいて前記特徴表現図形を生成する。
【0011】
この構成により、特徴事象に対応する抽出トリガーが発生したときの特徴量が特徴表現図形の該当抽出時点の場所に表示されるので、どの時点で特徴事象が発生してそのときの特徴量がどれくらいの大きさであったかといった映像の概要を容易に把握できる特徴表現図形を表示できる。
【0012】
また、本発明の映像検索装置では、前記トリガー検出部は、前記抽出トリガーとして映像中の被写体の動きを検出する動き検出部を含む。この構成により、特徴事象の発生を適切に検出して特徴量データを抽出できる。
【0013】
また、本発明の映像検索装置において、前記特徴表現部は、前記特徴表現図形として、第1の軸が時間軸であり、第2の軸が前記特徴量の大きさであるグラフを生成する。この構成により、映像の概要を把握しやすい特徴表現図形を提供できる。
【0014】
また、本発明の映像検索装置において、前記特徴情報抽出部は、前記特徴量データとして前記映像から所定の色代表値データを抽出する。色代表値データは、例えば、RGBのうちの特定の色値の合計値または平均値である。色代表値データを用いることにより、比較的簡単な処理と比較的少ないデータ量でもって特徴量を好適に表すことができる。
【0015】
また、本発明の映像検索装置において、前記特徴表現部は、前記特徴表現図形中で所定の特徴しきい値以上の特徴量が発生した場所に所定のマークを付加する。マークは例えばアイコンである。この構成により、特徴量が大きい箇所を容易に把握できる特徴表現図形を提供できる。
【0016】
また、本発明の映像検索装置において、前記抽出特徴情報記憶部は、前記特徴量データおよび前記抽出時点データと共に、各抽出時点の小型静止画像を記憶し、前記特徴表現部は、前記特徴表現図形中の前記マークに対する仮選択操作に応答して、選択された前記マークに対応する前記小型静止画像を前記表示装置に表示させる。小型静止画像は例えばサムネイル画像である。仮選択操作によるマーク選択はポインティングデバイス等の入力操作部から入力される。この構成により、選択されたマークに対応する小型静止画像を検索して表示することにより、映像内容の把握を助けることができ、映像検索が容易になる。
【0017】
また、本発明の映像検索装置は、前記仮選択操作として、前記マークの上にポインティングデバイスのポインタ図形が位置したことを検出する。この構成により、ポインタ図形を動かしてマーク上に位置させることにより小型静止画像を表示でき、簡単な操作で映像内容を把握できる。
【0018】
また、本発明の映像検索装置は、前記マークに対する選択決定操作の入力に応答して前記マークに対応する映像データを前記映像記録部から取得して前記表示装置に表示させる。例えば、映像検索装置は、時間軸上でマークが位置する時点における所定時間の動画を表示する。選択決定操作は入力操作部から入力され、選択決定指示は例えばマウスクリック操作である。この構成により、選択されたマークに対応する映像を検索して表示することにより、映像内容の把握を助けることができ、映像検索が容易になる。
【0019】
また、本発明の映像検索装置において、前記抽出特徴情報記憶部は、前記特徴量データおよび前記抽出時点データと共に、各抽出時点の小型静止画像を記憶し、前記特徴表現部は、前記特徴表現図形中の特徴量データに対する仮選択操作に応答して、選択された前記特徴量データに対応する前記小型静止画像を前記表示装置に表示させる。仮選択操作による特徴量データの選択は、ポインティングデバイス等の入力操作部から入力される。上述のマークが表示され、マークを選択する仮選択操作によって特徴量データが選択されてもよい。また、小型静止画像は例えばサムネイル画像である。この構成により、選択された特徴量データに対応する小型静止画像を検索して表示するので、映像内容の把握を助けることができ、映像検索が容易になる。
【0020】
また、本発明の映像検索装置は、前記特徴表現図形中の特徴量データに対する選択決定操作の入力に応答して、選択された前記特徴量データに対応する映像データを前記映像記録部から取得して前記表示装置に表示させる。例えば、時間軸上の選択時点における所定時間の動画が表示される。選択決定操作は入力操作部から入力され、選択決定指示は例えばマウスクリック操作である。上述のマークが表示され、マークの選択決定操作によって特徴量データが選択されてもよい。この構成により、選択された特徴量データに対応する時点における映像を検索して表示するので、映像内容の把握を助けることができ、映像検索が容易になる。
【0021】
本発明の別の態様における映像検索装置は、撮像された映像から抽出された所定の特徴量データを抽出時点データと共に記憶する抽出特徴情報記憶部と、前記抽出特徴情報記憶部から読み出した前記特徴量データと前記抽出時点データを基に、抽出された特徴量データの大きさを前記映像の時間軸上の抽出時点に図形で表した特徴表現図形を生成し、該特徴表現図形を表示装置に表示させる特徴表現部と、を備えている。この構成によっても上述の利点が得られる。
【0022】
また、本発明の別の態様は、映像検索装置を構成するコンピュータで実行されるプログラムであって、撮像された映像から抽出された所定の特徴量データを抽出時点データと共に記憶した抽出特徴情報記憶部から特徴量データおよび抽出時点データを読み出し、前記特徴量データと前記抽出時点データを基に、抽出された特徴量データの大きさを前記映像の時間軸上の抽出時点に図形で表した特徴表現図形を生成し、該特徴表現図形を表示装置に表示させる処理を前記コンピュータに実行させる。この構成によっても上述の利点が得られる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、映像から特徴量データを抽出して抽出時点データと共に記憶し、映像の時間軸上に各抽出時点での該当特徴量の大きさを図形で表現した特徴表現図形を生成して表示することにより、表示された特徴表現図形から映像の概要を把握可能にでき、これにより映像検索を容易にできるという効果を有する映像検索装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態に係る映像検索装置について、図面を用いて説明する。本実施の形態では、本発明の映像検索装置が監視システムに適用され、監視映像から所望の映像部分を探す作業を支援する機能を持つ。映像検索装置は、画像処理機能を持ったコンピュータにより実現される。
【0025】
本発明の実施の形態に係る映像検索装置を図1に示す。図1において、映像検索装置1は、撮像部3により撮像された映像を記録する映像記録部5と、映像から所定の特徴量データを抽出する特徴情報抽出部7と、特徴情報抽出部7により抽出された特徴量データを抽出時点データと共に記憶する抽出特徴情報記憶部9と、映像をディスプレイ13に表示させる画面表示部11と、ポインティングデバイスを含む操作部15とを備える。画面表示部11は映像表示部17と共に特徴表現部19を有しており、特徴表現部17は、抽出特徴情報記憶部9の特徴量データを用いて後述する特徴表現図形を生成しディスプレイ13に表示させ、これにより本実施の形態の映像検索機能が実現される。以下、映像検索装置1の各部構成について説明する。
【0026】
撮像部3は、監視カメラであり、監視場所に設置されている。撮像部3は、レンズ等の光学系と、CCD等の撮像素子と、撮像素子により生成された画像信号を処理する構成とを有している。撮像部3は、監視場所を撮影し、監視映像として動画像データを出力する。
【0027】
映像記録部5は、ハードディスクまたはDVD等の記録装置であり、撮像部3により撮像された映像(動画像データ)を記録する。映像データは、映像中の各部分の撮影日時(撮影時点)を特定するタイムコードと共に記録される。
【0028】
特徴情報抽出部7は、画像処理機能を持ったコンピュータ装置で構成されている。特徴情報抽出部7は、撮像部3により撮像された映像を取り込み、映像から所定の特徴量データを抽出する。特徴情報抽出部7は、トリガー検出部が所定の特徴事象に対応する抽出トリガーの発生を検出したときに特徴量データを抽出するように構成されている。本実施の形態では、トリガー検出部が、抽出トリガーとして映像中の被写体の動きを検出する動き検出部であり、特徴情報抽出部7自身に設けられている。
【0029】
また、本実施の形態では、特徴量データとして、色代表値データが抽出される。特徴量データは、該特徴量データの抽出時点と共に抽出特徴情報記憶部9に格納される。このとき、抽出時点の映像フレームからサムネイル画像が生成され、サムネイル画像も抽出特徴情報記憶部9に特徴量データと関連づけて記録される。
【0030】
図2は、特徴情報抽出部7の構成を、抽出特徴情報記憶部9に格納されるデータと共に示している。特徴情報抽出部7において、映像入力部21は、撮像部3または映像記録部5から、撮像部3により撮像された映像を入力する。
【0031】
動き検出部23は、映像中の被写体の動きの発生を検出する。動き検出部23は、新しいフレーム画像が入力されるたびに、新しいフレーム画像を1つ前のフレーム画像と比較して、新しいフレームに生じた動きを検出する。動き検出部23は、映像中で連続する2枚のフレーム画像の差分合計値を計算する。差分合計値は、2枚の画像における対応画素の画素値差の合計である。動き検出部23は、差分合計値を所定の動き検出しきい値と比較し、差分合計値が動き検出しきい値以上であれば、動きが発生したと判定する。
【0032】
色データ抽出部25は、動き検出部23が動きを検出すると、動きが検出されたフレームの画像データから、特徴量データとして色代表値データを抽出する。本実施の形態では、色代表値データが、抽出時点の1フレームの画像におけるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の合計値であり、したがって、3つの色代表値データが算出される。
【0033】
また、日時取得部27は、色データ抽出部25により色代表値データが抽出された時点、すなわち、動き検出部23が動きを検出した時点の日時データを取得する。この日時データを抽出日時データという。抽出日時データは、特徴情報抽出部7を構成するコンピュータ装置に内蔵される時計から取得される。この抽出日時データは、本発明の抽出時点データに相当する。
【0034】
サムネイル生成部29は、色代表値データが抽出された画像データ、すなわち、動き検出部23が動きを検出した時のフレームの画像データから、サムネイル画像を生成する。サムネイル画像は、小型静止画像の典型的な例である。
【0035】
特徴情報格納処理部31は、色データ抽出部25により抽出された色代表値データ、日時取得部27により取得された抽出日時データおよびサムネイル生成部29により生成されたサムネイル画像29を抽出特徴情報記憶部9に格納する。色代表値データ、抽出日時データおよびサムネイル画像は、図2に示されるように互いに関連づけて記憶される。これらデータは、映像ファイル毎に記憶される。抽出特徴情報記憶部9は、ハードディスクまたはDVD等の記憶装置である。抽出特徴情報記憶部9と映像記録部5は物理的に同じ記憶装置でもよい。
【0036】
より詳細には、例えば、抽出特徴情報記憶部9は、映像から得られた抽出日時データと色代表値データのテーブルを記憶すると共に、抽出日時データと関連づけてサムネイル画像を記憶するように構成されている。そして、特徴情報抽出部7は、映像中の動きを検出するたびに、抽出特徴情報記憶部9のテーブルを更新して抽出日時データおよび色代表値データを追加し、サムネイル画像も抽出日時データと共に抽出特徴情報記憶部9に書き込む。
【0037】
次に、図3を参照し、画面表示部11の構成を説明する。画面表示部11は画像処理機能を持ったコンピュータ装置で構成されている。画面表示部11と特徴情報抽出部7は同じコンピュータで構成されてもよく、別々のコンピュータで構成されてもよい。
【0038】
画面表示部11において、映像表示部17は、操作部15から入力される指示に従い、映像記録部5から映像データを読み出して、ディスプレイ13に映像を表示させる。操作部15は、キーボードおよびポインティングデバイス等を含み、ポインティングデバイスは例えばマウスである。
【0039】
例えば、画面表示部11は、画面上に映像の選択メニューを表示する。映像選択メニュー画面は、映像記録部9に記録された複数の映像の中から表示すべき映像を選択するためのメニューの画面である。そして、映像の選択を操作部15が入力し、映像表示部17は選択された映像を映像記録部5から読み出してディスプレイ13に表示させる。映像が符号化されて映像記録部5に記録されている場合には、映像表示部17が適当な復号機能を有してよい。また、映像表示部17は、画面上に、再生、停止、早送り、巻戻し、一時停止等の機能ボタンを表示する。機能ボタンの押下げ指示が操作部15から入力されると、映像表示部17は、押下げられたボタンに応じた動作を行う。
【0040】
特徴表現部19は、ポインティングデバイスを含む操作部15から入力される指示に従って映像検索のために機能する構成を有する。
【0041】
特徴表現部19において、特徴情報検索部41は、抽出特徴情報記憶部9から、映像表示部17にて選択された映像に対応するデータを読み出す。読み出されるデータは、特徴量データ、抽出日時データおよびサムネイル画像である。選択された映像に関連した全データが読み出され、画面表示部11のメモリに保持される。特徴検索指示部43は、操作部15から入力される操作者の指示を受け付けて、特徴情報検索部41に伝える。特徴表示部45は、特徴情報検索部41に制御されて、検索のための画像を生成し、ディスプレイ13に表示させる。
【0042】
特徴表示部45において、特徴表現図形生成部51は、特徴表現図形を生成する。特徴表現図形は、特徴量データと抽出日時データに基づいて生成された、映像の時間軸上に各抽出時点での該当特徴量の大きさを図形で表現した図形である。特徴量の大きさは、点、線、面等の図形で表される。本実施の形態の場合には、特徴量表現図形が棒グラフである。
【0043】
また、本実施の形態では、特徴表現図形生成部51は、特徴表現図形を生成する際に、R(赤)、G(緑)、B(青)の色代表値データのうちで、R(赤)の色代表値データを特徴量データとして用いる。そして、特徴表現図形生成部51は、各抽出時点でのR(赤)の大きさを表現した特徴表現図形を生成する。
【0044】
マーク生成部53は、特徴表現図形中で所定のしきい値以上の特徴量が発生した場所に所定のマークを付加する。この処理のため、所定の特徴量しきい値が予め記憶されている。マーク生成部53は、各々の特徴量(R代表値データ)を特徴量しきい値と比較する。そして、特徴量がしきい値以上の場合、該当する特徴量の箇所にマークが付される。マークとしては、アイコンが付加される。
【0045】
サムネイル画像表示部55は、特徴情報検索部41から指示されたサムネイル画像をディスプレイ13の画面中の所定の場所に表示する。
【0046】
図4は、特徴表現図形を表示したディスプレイ13の画面を示している。この画面を表示するために、画面表示部11は、記憶されているGUI画像リソースを読み込み、さらに、特徴表現部19を実現する特徴表現プログラムを読み込んで起動する。これにより、画面表示部11に特徴表現図形の表示が可能になり、特徴表現図形が生成されて表示される。
【0047】
図4の画面は、映像領域61、特徴表現領域63およびサムネイル領域65で構成されている。映像領域61は、記録された監視映像としての動画像を表示する領域である。映像領域61が画面の大部分を占めている。
【0048】
特徴表現領域63は、特徴表現図形を表示する領域である。特徴表現領域63は、画面の下方に配置されており横方向に延びた細長い領域である。本実施の形態では、特徴表現図形として、図示のグラフが表示される。このグラフでは、横軸が時間軸であり、縦軸が特徴量の大きさである。特徴量としては、上述のように、R(赤)の代表値データが用いられる。横方向には、映像の全範囲を含む時間が表示される。そして、特徴量の大きさに応じた棒状の図が、該当する抽出日時の場所に配置される。このようなグラフが、特徴表現図形生成部51により生成されて、ディスプレイ13の所定の特徴表現領域61に表示される。
【0049】
また、図4に示されるように、特徴表現図形のグラフには、特徴量しきい値を表すラインLが表示される。そして、特徴量がしきい値以上の箇所には、特徴量の棒の頂点にマークMが付加されている。本実施の形態では、マークMが小さなアイコンである。
【0050】
また、特徴表現領域63の右側にはサムネイル領域65が設けられている。サムネイル領域65には、サムネイル画像が表示される。サムネイル画像表示部55は、下記のような操作に従いサムネイル領域65にサムネイル画像を表示するように構成されている。
【0051】
操作者は、画面上でポインティングデバイスのポインタ図形を移動させ、ポインタ図形を1つのマークMの上に位置させる。この操作が本発明の仮選択操作に相当する。ポインタ図形はマークMの上に停止してもよく、マークMを通り過ぎてもよい。この操作が行われると、画面表示部11(特徴表現部19)は、選択されたマークMに対応するサムネイル画像を検索して表示する。このとき、図3の画面表示部11では、マークMの仮選択操作が、操作部15から入力されて特徴表現部19の特徴検索指示部43に受け付けられる。特徴検索指示部43は、選択されたマークMを示す検索指示を特徴情報検索部41に出す。特徴情報検索部41は、選択されたマークMに対応するサムネイル画像を検索する。このとき、特徴情報検索部41は、選択されたマークMが付された特徴量データの抽出日時データを特定し、さらに、抽出日時データと関連づけられたサムネイル画像を特定する。そして、特徴情報検索部41は、検索したサムネイル画像の表示をサムネイル画像表示部55に指示する。サムネイル画像表示部55が特徴情報検索部41の指示に従ってサムネイル画像を画面のサムネイル領域65に表示する。
【0052】
さらに、画面表示部11は、下記の操作に従い、マーク選択に応じて検索された映像を表示するように構成されている。
【0053】
操作者が1つのマークM上でポインティングデバイスにさらに所定の選択決定操作をしたとする。例えば、ポインティングデバイスがマウスであり、マウスのボタンがクリックされる。シングルクリックが選択決定操作に設定されてもよく、また、ダブルクリックが選択決定操作に設定されてもよい。この選択決定操作が入力され、特徴表現部19の特徴検索指示部43に受け付けられる。特徴検索指示部43は、選択されたマークMと共に選択決定操作を示す検索指示を特徴情報検索部41に送る。特徴情報検索部41は、選択されたマークMが付された特徴量データの抽出日時データを求め、抽出日時を映像表示部17に伝える。映像表示部17は、特徴情報検索部41から伝えられた抽出日時の映像を映像記録部9から検索する。このとき、映像表示部17は、映像のタイムコードを利用して映像を検索してよい。映像表示部17は、検索した映像を読み出してディスプレイ13に表示させる。抽出時点(選択マークの時点)の所定時間の映像が表示される。例えば、3秒程度の映像が表示される。より長く映像が表示されてもよい。抽出時点が映像の開始点でもよい。また、映像表示部17は、抽出時点の前後の所定時間の映像を表示してもよい。
【0054】
以上に本実施の形態に係る映像検索装置1の各部の構成について説明した。次に、映像検索装置1の動作を説明する。
【0055】
図5は、特徴情報抽出部7による特徴量データの抽出の動作を示している。図5に示すように、特徴情報抽出部7では、映像入力部21により1フレームの画像が入力されるたびに、動き検出部23が動き検出の処理を行い(S11)、動きが発生したか否かを判定する(S13)。動きが発生していなければ、ステップS11に戻る。
【0056】
動きが発生すると、特徴情報抽出部7は、前回の特徴量抽出から所定時間が経過しているか否かを判定する(S15)。所定時間は、過度に頻繁な特徴量抽出を避けるために設定されている。所定時間は例えば5秒である。所定時間はフレーム数で表されてもよい。ステップS15の判定がNoであれば、特徴量抽出は行われず、処理はステップS11に戻る。
【0057】
ステップS15の判定がYesであれば、色データ抽出部25が、動きが検出されたフレームの画像データから、特徴量データとして色代表値データを抽出する(S17)。色代表値データは、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色の合計値である。また、日時取得部27が、動き検出時点の日時である抽出日時データを取得する(S19)。さらに、サムネイル生成部29が、動きを検出時のフレームの画像データからサムネイル画像を生成する(S21)。特徴量データ(色代表値データ)、抽出日時データおよびサムネイル画像は抽出特徴情報記憶部9に格納され(S23)、そして、特徴情報抽出部7の処理はステップS11に戻る。
【0058】
このようにして、動き検出と特徴量抽出とが繰り返し行われる。そして、抽出特徴情報記憶部9は、動きが発生するたびに映像から得られる特徴量データ、抽出日時データおよびサムネイル画像を蓄積する。
【0059】
次に、図6は、画面表示部11の動作を示している。図6は、主として画面表示部11の特徴表現部19の動作を示している。
【0060】
図6に示されるように、まず、映像記録部5に記録された複数の映像ファイルの中から一つの映像ファイルが選択される(S31)。この映像選択は操作部15から入力される。特徴表現部19の特徴情報検索部41は、選択された映像ファイルに対応する全部の特徴量データ、抽出日時データおよびサムネイル画像を抽出特徴情報記憶部9から読み出して取得する(S33)。そして、特徴表示部45が、取得された特徴量データと抽出日時データから特徴表現図形のグラフを生成する(S35)。
【0061】
このとき、映像の全時間が入るように、横方向の時間軸が設定される。そして、特徴表示部45の特徴表現図形生成部51は、特徴量データと抽出日時データの1つ目のペアを用いて、該当抽出日時の箇所に、特徴量の大きさに応じた長さの棒図形を配置する。特徴量としては、R(赤)の代表値が処理される。また、マーク生成部53は、特徴量としきい値を比較し、特徴量がしきい値以上であれば、特徴量の棒図形の上端にアイコンのマークMを付加する。同様の処理が、すべての特徴量データと抽出日時データのペアに対して繰り返される。さらに、特徴表現図形生成部51は、上記したマーク付加のしきい値のラインLをグラフ中に描く。こうして生成された特徴表現図形は、特徴表示部45によりディスプレイ13に表示される(S37)。特徴表現図形は、図4を用いて説明したように、映像領域画面61を避けて画面の下方に設けられた横長の特徴表現領域63に表示される。
【0062】
次に、図7は、サムネイル画像および検索映像の表示の動作を示している。図7の動作は、操作者が画面上でポインティングデバイスのポインタ図形を1つのマークM(アイコン)の上に位置させたときに行われる。この操作は、仮選択操作に相当する。
【0063】
図7において、ポインタ図形が移動して1つのマークMの上に位置すると(S41)、この操作が特徴検索指示部43に受け付けられ、特徴検索指示部43は、選択されたマークMを示す検索指示を特徴情報検索部41に送る(S43)。特徴情報検索部41は、選択されたマークMに対応するサムネイル画像を検索する。このとき、特徴情報検索部41は、マークMが付けられている特徴量データの抽出日時データを求め、抽出日時データと関連づけられたサムネイル画像を特定し、該当サムネイル画像をサムネイル画像表示部55に表示させる。サムネイル画像表示部55は、該当サムネイル画像を、図4の特徴表現領域63の横に設けられたサムネイル領域65に表示する(S45)。
【0064】
ポインタ図形がマーク上に位置する状態で、さらに、所定の選択決定操作が操作部15から入力されて、特徴検索指示部43に受け付けられたとする(S47、Yes)。所定の選択決定操作は、既に説明したように、マウスクリック等である。この場合、特徴情報検索部41は、選択決定操作の対象のマークに対応する抽出日時データを映像表示部17に伝える。映像表示部17が、映像記録部5から、抽出日時データに該当する映像を検索し、検索した映像をディスプレイ13に表示する(S49)。該当映像が映像記録部5から読み出されてディスプレイ13の映像領域61に表示される。
【0065】
映像検索装置1が図7の動作を行うので、操作者は下記のようにして映像検索装置1を操作できる。操作者は、特徴表現図形のグラフを見ることで、映像のどこで特徴事象に対応する抽出トリガー(被写体の動き)が発生したかを把握し、各々の特徴事象が発生したときの特徴量のレベルをグラフから把握し、こうして映像の概要を把握する。操作者は、ポインティングデバイスのポインタ図形を時間軸方向(左右方向)に動かし、グラフ中に表示されたマークMを次々と通るようにポインタ図形を動かす。ポインタ図形がマークMを通るたびに、該当マークMに対応するサムネイル画像が表示される。注目すべきサムネイル画像が表示されたとき、操作者は、ポインタ図形がマークM上にある状態でマウスクリック等の所定の選択決定操作を行う。この選択決定操作が検索映像の表示の指示として入力されて、時間軸上でマークMが配置された時点に対応する映像が検索されて、表示される。
【0066】
以上に映像検索装置1の動作を説明した。次に、映像検索装置1の変形例を説明する。まず、上記の実施の形態では、特徴情報抽出部7の映像入力部21が、フレーム間の差分をしきい値と比較して動きを検出していた。しかし、動き検出の画像処理はこれに限定されない。
【0067】
また、動き検出部は、トリガー検出部の一形態である。しかし、トリガー検出部は、他の構成を有していてもよい。トリガー検出部は、音センサ、光センサ、物体検出センサ等のセンサで構成されてもよい。また、トリガー検出部は、監視場所の扉の開閉センサでもよい。
【0068】
また、本実施の形態では、特徴量データが、R(赤)、G(緑)、B(青)の色代表値データであり、そして、特徴表現図形の作成にはRの代表値データが用いられた。変形例としては、Rの代表値データのみが抽出されてもよい。また、別の変形例としては、GまたはBといった別の色代表値データが用いられてよい。また、描画に使う色代表値データが、R、G、Bの間で切換可能であってもよい。また、特徴量データは、映像の特徴を表すデータであれば、色以外のデータでもよい。例えば、特徴量データは、動きベクトルのように、映像の動き量のデータでもよい。特徴情報抽出部7は、特徴量データに応じた抽出機能を備えるように構成される。
【0069】
また、特徴表現図形に関して、本実施の形態では映像の全時間のグラフが一度に表示された。しかし、画面上には映像の一部のグラフが現れており、スクロールによってグラフが時間軸方向に移動可能であってもよい。
【0070】
また、特徴表現図形の横軸および縦軸のスケールが切換可能であってもよい。例えば、昼間の映像と夜間の映像では縦軸の特徴量のスケールが好適に切り換えられる。
【0071】
また、特徴表現図形は棒グラフ以外の図形でもよい。例えば、特徴表現図形が折れ線グラフであってもよい。また、色の違いによって特徴量の大きさが表現されてもよく、これも特徴表現図形に含まれる。ただし、本実施の形態の棒グラフは、操作者に直感的かつ容易に映像の概要を把握させることができる点で特に有利である。
【0072】
以上、本発明の実施の形態に係る映像検索装置1について説明した。本実施の形態の映像検索装置1は、映像から特徴量データを抽出して抽出時点データと共に記憶し、映像の時間軸上に各抽出時点での該当特徴量の大きさを表現した特徴表現図形を生成して表示するので、表示された特徴表現図形から映像の概要を把握することが可能になり、これにより映像検索が容易になる。
【0073】
また、本実施の形態によれば、特徴事象に対応する抽出トリガーが発生したときの特徴量が特徴表現図形の該当抽出時点の場所に表示されるので、どの時点で特徴事象が発生してそのときの特徴量がどれくらいの大きさであったかといった映像の概要を容易に把握できる特徴表現図形を表示できる。
【0074】
また、本実施の形態によれば、特徴情報抽出部が抽出トリガーとして映像中の被写体の動きを検出するので、特徴事象の発生を適切に検出して特徴量データを抽出できる。
【0075】
また、本実施の形態によれば、特徴表現部19が、特徴表現図形として、第1の軸が時間軸であり、第2の軸が前記特徴量の大きさであるグラフを生成する。したがって、映像の概要を把握しやすい特徴表現図形を提供することができる。
【0076】
また、本実施の形態によれば、特徴情報抽出部7は、特徴量データとして映像から所定の色代表値データを抽出する。色代表値データを用いることにより、比較的簡単な処理と比較的少ないデータ量でもって特徴量を好適に表すことができる。
【0077】
また、本実施の形態によれば、特徴表現部19は、特徴表現図形中で所定の特徴しきい値以上の特徴量が発生した場所にアイコン等の所定のマークを付加する。この構成により、特徴量が大きい箇所を容易に把握できる特徴表現図形を提供できる。
【0078】
また、本実施の形態によれば、特徴量データおよび抽出時点データと共に、各抽出時点の小型静止画像が記憶される。そして、マークに対する仮選択操作に応答して、選択されたマークに対応する小型静止画像が表示される。この構成により、選択されたマークに対応する小型静止画像を検索して表示することにより、映像内容の把握を助けることができ、映像検索が容易になる。
【0079】
また、本実施の形態によれば、映像検索装置1は、仮選択操作として、マークの上にポインティングデバイスのポインタ図形が位置したことを検出する。この構成により、ポインタ図形を動かしてマーク上に位置させることにより小型静止画像を表示でき、簡単な操作で映像内容を把握できる。
【0080】
また、本実施の形態によれば、映像検索装置1は、マークに対する選択決定操作の入力に応答してマークに対応する映像データを映像記録部から取得して表示装置に表示させる。この構成により、選択されたマークに対応する映像を検索して表示することにより、映像内容の把握を助けることができ、映像検索が容易になる。
【0081】
また、別の観点では、映像検索装置1は、マークの仮選択操作および選択決定操作により、着目する特徴量データの仮選択操作および選択決定操作を実現している。そして、本実施の形態では、仮選択操作で選択された特徴量データに対応する小型静止画像を検索して表示するので、映像内容の把握を助けることができ、映像検索が容易になる。また、本実施の形態では、選択決定操作で選択された特徴量データに対応する時点における映像を検索して表示するので、映像内容の把握を助けることができ、映像検索が容易になる。
【0082】
以上に本発明の好適な実施の形態を説明した。しかし、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
【産業上の利用可能性】
【0083】
以上のように、本発明にかかる映像検索装置は、映像から特徴量データを抽出して抽出時点データと共に記憶し、映像の時間軸上に各抽出時点での該当特徴量の大きさを表現した特徴表現図形を生成して表示することにより、表示された特徴表現図形から映像の概要を把握可能にでき、これにより映像検索を容易にできるという効果を有し、監視システム等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の実施の形態における映像検索装置のブロック図
【図2】特徴情報抽出部の構成を示すブロック図
【図3】画面表示部の構成を示すブロック図
【図4】画面表示例を示す模式図
【図5】映像検索装置の動作を示すフロー図
【図6】映像検索装置の動作を示すフロー図
【図7】映像検索装置の動作を示すフロー図
【符号の説明】
【0085】
1 映像検索装置
3 撮像部
5 映像記録部
7 特徴情報抽出部
9 抽出特徴情報記憶部
11 画面表示部
13 ディスプレイ
15 操作部
17 映像表示部
19 特徴表現部
21 映像入力部
23 動き検出部
25 色データ抽出部
27 日時取得部
29 サムネイル生成部
31 特徴情報格納処理部
41 特徴情報検索部
43 特徴検索指示部
45 特徴表示部
51 特徴表現図形生成部
53 マーク生成部
55 サムネイル画像表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像された映像を記録する映像記録部と、
前記映像から所定の特徴量データを抽出する特徴情報抽出部と、
前記特徴情報抽出部により抽出された特徴量データを抽出時点データと共に記憶する抽出特徴情報記憶部と、
前記抽出特徴情報記憶部から読み出した前記特徴量データと前記抽出時点データを基に、抽出された特徴量データの大きさを前記映像の時間軸上の抽出時点に図形で表した特徴表現図形を生成し、該特徴表現図形を表示装置に表示させる特徴表現部と、
を備えたことを特徴とする映像検索装置。
【請求項2】
所定の特徴事象に対応する抽出トリガーの発生を検出するトリガー検出部を備え、
前記特徴情報抽出部は、前記抽出トリガーの発生が検出されたときに前記特徴量データを抽出し、
前記特徴表現部は、前記抽出トリガーが発生した時に前記特徴情報抽出部により抽出された前記特徴量データに基づいて前記特徴表現図形を生成することを特徴とする請求項1に記載の映像検索装置。
【請求項3】
前記トリガー検出部は、前記抽出トリガーとして映像中の被写体の動きを検出する動き検出部を含むことを特徴とする請求項2に記載の映像検索装置。
【請求項4】
前記特徴表現部は、前記特徴表現図形として、第1の軸が時間軸であり、第2の軸が前記特徴量の大きさであるグラフを生成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の映像検索装置。
【請求項5】
前記特徴情報抽出部は、前記特徴量データとして前記映像から所定の色代表値データを抽出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の映像検索装置。
【請求項6】
前記特徴表現部は、前記特徴表現図形中で所定の特徴しきい値以上の特徴量が発生した場所に所定のマークを付加することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の映像検索装置。
【請求項7】
前記抽出特徴情報記憶部は、前記特徴量データおよび前記抽出時点データと共に、各抽出時点の小型静止画像を記憶し、
前記特徴表現部は、前記特徴表現図形中の前記マークに対する仮選択操作に応答して、選択された前記マークに対応する前記小型静止画像を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項6に記載の映像検索装置。
【請求項8】
前記仮選択操作として、前記マークの上にポインティングデバイスのポインタ図形が位置したことを検出することを特徴とする請求項7に記載の映像検索装置。
【請求項9】
前記マークに対する選択決定操作の入力に応答して前記マークに対応する映像データを前記映像記録部から取得して前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の映像検索装置。
【請求項10】
前記抽出特徴情報記憶部は、前記特徴量データおよび前記抽出時点データと共に、各抽出時点の小型静止画像を記憶し、
前記特徴表現部は、前記特徴表現図形中の特徴量データに対する仮選択操作に応答して、選択された前記特徴量データに対応する前記小型静止画像を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の映像検索装置。
【請求項11】
前記特徴表現図形中の特徴量データに対する選択決定操作の入力に応答して、選択された前記特徴量データに対応する映像データを前記映像記録部から取得して前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の映像検索装置。
【請求項12】
撮像された映像から抽出された所定の特徴量データを抽出時点データと共に記憶する抽出特徴情報記憶部と、
前記抽出特徴情報記憶部から読み出した前記特徴量データと前記抽出時点データを基に、抽出された特徴量データの大きさを前記映像の時間軸上の抽出時点に図形で表した特徴表現図形を生成し、該特徴表現図形を表示装置に表示させる特徴表現部と、
を備えたことを特徴とする映像検索装置。
【請求項13】
映像検索装置を構成するコンピュータで実行されるプログラムであって、
撮像された映像から抽出された所定の特徴量データを抽出時点データと共に記憶した抽出特徴情報記憶部から特徴量データおよび抽出時点データを読み出し、前記特徴量データと前記抽出時点データを基に、抽出された特徴量データの大きさを前記映像の時間軸上の抽出時点に図形で表した特徴表現図形を生成し、該特徴表現図形を表示装置に表示させる処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−47902(P2007−47902A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−229255(P2005−229255)
【出願日】平成17年8月8日(2005.8.8)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】