説明

木材置換システム

【課題】木材に置き換わる耐環境性に優れた表面を有する材料及び当該材料の成形方法の提供。
【解決手段】耐水性等に劣る木材表面に樹脂、モノマー、フィラー、促進剤、触媒等を含有するスプレー又は注ぐことができる組成物による層を形成することによって、強度、耐候性等にすぐれた材料を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野
本発明は耐環境性の二次加工材料に関するものであり、特に、耐環境性構造体を提供するために、他の製造された材料との組み合わせで使用されるバリアコート層及び芯材料に関するものであり、かかる耐環境性構造体は木材表面に使用することができる。
【背景技術】
【0002】
本発明の背景
木材は長い間、厳しい環境条件で使用される構造物のための材料として使用されてきた。木材はデッキ(decks)、船体(boat full)、ドック(docks)、及びそれらに類似した物のような構造体のために使用される。これらの構造体は、水、熱、太陽及び湿気のような広範囲の環境条件に晒される。これらの環境条件は、当該木材にふくれ、強度低下、ゆがみ、そり、変形及び腐食のようなダメージを与えうる。このダメージは非常に好ましくないものであり、そのうえ船体のような構造物においては悲惨な結果を招く可能性がある。
【0003】
多くの方法が環境条件に晒される木材へのダメージを防止するために用いられてきた。これらの方法は通常、着色剤(stains)、海洋用ニス(marine varnishes)、及びその他の防護コーティング材を用い、当該コーティング材等は当該木材を保護するためにその木材表面に物理的に塗装される。これらの方法はメンテナンス及び監視することを繰り返すことが必要であり、それでもしばしば失敗する。さらに、当該方法はコストのかかる手作業を大量に必要とする。
【0004】
いくつかの方法及びシステムが、船体のような構造物を木材の代わりにファイバーグラス又はアルミニウムで作ることによって環境条件に晒される木材の上記問題を回避している。そのような1例は米国特許第5,601,049号(ハーディス(Hordis)ら)であり、そこでは船体は、繊維強化合成樹脂の連続層を使用し、外側のゲルコート層及び微小球体を合成樹脂に完全に混合したバリアーコート材料を有することで水面下の材料表面がふくれることから守られている。別な方法及びシステムは米国特許第5,277,145号(ハーディス(Hordis))により開示されており、当該特許は内部トランザム壁(inner transam wall)と外部トランザム壁(outer transam wall)の間にシンタクチックフォーム(syntactic foam)の芯を挿入することを教示している。
【0005】
環境条件に晒された木材の問題を回避する別な方法は、高強度ボートトランザムの加工にみられる。多くのトランザムが、両面にガラス繊維と樹脂の層を有する海洋又は外装グレードの合板を用いて作られる。しかしながら、短期間の後に、小さな穴が当該樹脂皮膜及び留め金具の穴(fastener holes)に発生する。これにより合板の芯によって水が吸い込まれる原因となり、次に当該合板がダメージを受ける原因となる。米国特許第5,036,788号(アンガー(Unger))は当該トランザムが当該船体の型の中にまだある間に、その木材に外側皮膜を施すことによって穴ができるのを防止することが試みられ、そのようにする方法が記述されている。しかしながら、アンガーは型及び形態の使用を要求しており、応用するには困難なものとしている。
【0006】
別な方法及びシステムが米国特許第5,207,172号(ウォルター(Wolter))により開示されており、それは少なくとも2層を含むボート甲板表面を形成することを開示している。一つの層はゆっくり硬化する弾性樹脂(elastic resin)及び固体粒子を含み、もう一つの層はゆっくり硬化する弾性樹脂、固体粒子、及び着色剤を含む。ウォルターの発明は一般的にボート甲板の修繕のために使用される。ウォルターは流動性のエポキシを使用し、第1層の形成、硬化、続いて第2層の形成及び硬化を必要とする。
【0007】
他の方法が合板又は木材を強化しようと試みている。しかしながら、耐屈曲及び環境に晒されたときの抵抗力における木材本来の弱点は、これらの方法の結果を期待以下のものとすることにとどめている。
【0008】
必要とされているものは木材の表面を非木材表面に置き換えるための方法及びシステムであり、当該非木材表面は環境条件に対して高度に耐え、かつ製造及び応用することが容易なものである。
【発明の概要】
【0009】
本発明のまとめ
前記ニーズは本発明により、容易に適用されたコーティング又は表面であって環境条件に高度に耐えるものを提供することによって充足される。
【0010】
本発明の一つの実施形態に従った、木材表面を木材に置き換わる表面で置換する一つの方法が開示される。木材表面は構造物から除去される。木材に置き換わる組成物は当該構造物の表面にスプレーされ又は注がれる。当該木材に置き換わる組成物は触媒作用を受け、当該木材に置き換わる表面を形成する。当該木材に置き換わる表面は環境条件に対し抵抗する。
【0011】
また、組成物、及びスプレー可能、注ぐことが可能な組成物を製造する方法が開示され、当該組成物は木材又はパーティクルボードが他の場合には使用されるであろう物品及び表面を生み出すのに使用されうる。1つ又はより多数の樹脂が供給される。モノマー(単量体)が供給される。クレー(clay)のような増粘剤が供給される。当該供給された材料は混合される。フュームドシリカ(fumed silica)は場合により、そして一つ又はより多数の促進剤が、供給される。これら供給された材料は混合される。中空球体及び他の充填剤(フィラー)がさらに供給される。当該供給された材料は、混合されて前記組成物を形成する。
【0012】
本発明のもう一つの実施形態に従った船体(boat full)が開示される。当該船体は、少なくとも一つの積層された繊維層及び木材に置き換わる層を含む。当該少なくとも一つの積層された繊維層は外表面を有し、その外表面はゲルコート(gel coat)を含む。当該木材に置き換わる層は、樹脂、モノマー、増粘剤、促進剤(accelerators)、中空球体及び他のフィラーを混合して形成される。当該木材に置き換わる層はそのゲルコート層の内側に作られる。
【0013】
本発明についての以下の詳細な記述は添付図面と関係づけて読む時に最も理解されうるが、ここで似た構造は似た参照番号で示される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一つの実施形態によるスプレー可能、注ぐことが可能な組成物を製造する一つの方法を図示する。
【図2】本発明の別の実施形態による木材表面を木材に置き換わる表面で置換する一つの方法を図示する。
【図3】本発明の別の実施形態による船体の断面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施形態による船体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の詳細な説明
図1はスプレー可能、注ぐことが可能な組成物の製造方法を図示し、当該組成物は、木材又はパーティクルボードが他の場合には使用されるであろう物品及び表面を作るために使用されうる。一つ又はより多くの樹脂をブロック101で供給する。代表的には、組成物の40〜60重量%のポリエステル樹脂及び10〜20重量%のビニルエステル樹脂が供給される。適当な樹脂はライヒホールドケミカル(Reichhold Chemical)から入手できる。モノマーを0〜20重量%の量で加えてもよい。
【0016】
当該モノマーをブロック102で供給する。当該モノマーは、スチレンモノマーでもよいが、代表的には当該組成物の5〜20重量%である。少ない量の当該スチレン性成分を使用することにより、低いVOC組成物が製造される。スチレンモノマーの代わりに、非スチレン性の、VOC適合材料(VOC compliant materials)を使用することもまた可能である。チキソトロピッククレー(thixotropic clays)のような増粘剤をブロック103で供給する。適当なチキソトロピッククレーはサザン・クレー・プロダクツ社(Southern Clay Products, Inc.)から購入できる。これらクレーの量は1〜15重量%の量であってよい。当該供給された材料をブロック104で約15分間、一緒に混合する。これら材料はふつうの混合機で混合できる。
【0017】
ヒュームドシリカ(fumed silica)をブロック105で供給する。ヒュームドシリカの好ましい量は0〜3重量%である。それはブロック104の前又は後で添加してよい。フュームドシリカは他社からも入手できるが、デグサ社(De Gussa Co.)から入手できる。一つ又はより多くの促進剤をブロック106で供給する。当該一つ又は多くの促進剤は、DMPT、DMA,DMAA、オクチル酸コバルト(cobalt octoate)、オクチル酸カリウム(potassium octoate)、ナフテン酸銅(copper naphtanate)及び第四級アンモニウム塩とすることができる。当該促進剤は一般的に当該組成物の0.1〜5重量%である。当該供給された材料をブロック107で約5分間、一緒に混合する。
【0018】
フィラー、すなわち、中空球体又は微小球体及び場合により他のフィラーをブロック108で供給する。中空微小球体はPQコーポレーション(PQ Corporation)、エクスパンセル社(Expancel Inc.)及びその他各社から入手できる。他のフィラーにはウォルストナイト繊維(wallostonite fibers)(ナイコ・ミネラルズ社(Nyco Minerals,Inc.)から入手可能)及びマイカフィラー(mica fillers)(ゼンカ・インダストリアル・ミネラルズ(Zenca Industrial Minerals)から入手可能)が含まれる。当該フィラーは一般的には組成物全体の1〜25重量%含まれる。当該供給された材料をブロック109で約20分間、一緒に混合し、当該スプレー可能、注ぐことが可能な組成物が造られる。当該組成物をブロック110でメッシュフィルターを通して濾過する。
【0019】
この組成物は、触媒を加えて注ぎ、又はスプレーすることができ、環境に対する抵抗性のある物品又は表面を形成する。この組成物は船体、ドック、デッキ、床、建物及び厳しい環境条件で使用される他の構造物を生産するのに有用である。
【0020】
図2は本発明のもう一つの実施態様に従い、木材表面を木材に置き換わる表面で置き換える方法を図示する。木材表面をブロック201で構造物から取り除く。当該木材表面は、合板又はどのような他の木質材料又は普通に使用されるどのような木質製品のようなものを含むことができる。当該構造物としては船体、ドック、デッキフロアー、ビルディング又はその他の構造物が可能である。一般的に本発明は、当該木材表面及び構造物が水、湿気、及び日光のような厳しい環境条件に晒されるいかなる場所でも、木材の代替物として使用し得る。ダメージを受けた木材の表面は、サンディング(sanding)、鋸での切り取り(sawing)又は切除(cutting)のような多くの通常の方法によって取り除くことができる。
【0021】
木材を代替する組成物、すなわちこれまでに議論された前記組成物と同じ組成物はブロック202で、前もって除去された当該木材表面の範囲において構造体の表面にスプレーされ、又は注がれる。当該組成物に触媒を添加して適用する。スプレーした時は米国特許第5,371,117号に開示されているように、そのスプレーノズルの外側又はノズル内のどちらでも混合物に触媒を混合することができる。適当な触媒はメチルエチルケトンパーオキシドであるが、もちろん他の材料も触媒として使用できる。当該形成された木材に置き換わる表面は水、湿気、及び日光のような環境条件に対して抵抗力がある。当該木材に置き換わる表面は、水蒸気の透過に対するバリアーを形成し、腐食に対して高い抵抗力がある。さらに当該木材に置き換わる表面は、良好な圧縮強度、剪断強度、曲げ強度、及び引っ張り強度を有し、良好な復元性を有し、留め具(fastener)を保持することができる。
【0022】
別な実施態様においては、当該木材に置き換わる表面は、木材の表面を除去することなく構造物の表面に形成されうる。当該木材に置き換わる表面は現に存在する木材の表面上に形成されるか、又は木材表面を形成する代わりにその構造物の表面に形成することができる。
【0023】
図3は本発明のもう一つの実施態様に従って船体を示す。当該船体は少なくとも一つの繊維強化合成プラスチック層301、及び木材に置き換わる層302を含む。当該船体はまた外側の表面303を有する。積層された繊維層が一般には船体の建造に使用されるが、ハーディスの米国特許第5,601,049号を参照されたい。
【0024】
当該木材に置き換わる層302を、当該外側の表面303及び少なくとも一つの層301の内側の表面の間に形成する。当該外側の表面303は、例えばゲルコート304、バリアー層305、及びスキンコート306であることができ、このようなタイプはハーディスの米国特許第5,601,049号に記載されている。当該木材に置き換わる層は、当該木材に置き換わる組成物、すなわち樹脂、モノマー、促進剤、増粘剤、及びフィラーを触媒と混合し、当該組成物をスプレーするか又は注ぐことによって塗布することで望みの厚みに形成できる。
【0025】
図4は図3に類似するが以下の点で異なる。すなわち本発明における当該木材に置き換わる層302が、図3のバリアー層305の代わりに使用されており、さらに当該芯307が302のような別な木材に置き換わる層とできる。ここで302はハーディスの米国特許第5,601,049号に示されているような通常の芯材料であるか、又はハーディスの米国特許第5,277,146号にあるようなフォーム状の芯である。
【0026】
当該木材に置き換わる層302の好ましい厚みは1〜750mils(0.25〜20mm)の間で変化させうる。しかしながら、好ましい厚みの一例は3/8インチ(9.5mm)である。そのような厚みでは、当該木材に置き換わる層は約705Psi(4860kPa)の剪断強度、約2544Psi(17540kPa)の圧縮強度、及び約0.2%の吸水率を有するだろう。
【0027】
表1に本発明の一つの具体例に従って形成された3/8インチ(9.5mm)の厚みの木材に置き換わる層についての実験結果を3/8インチ(9.5mm)の厚みの合板及び3/8インチ(9.5mm)のバルサと比較して示す。当該木材に置き換わる層が剪断強度と圧縮強度に優れることが容易にわかる。さらに、当該木材に置き換わる層は吸水を防止することについて優れている。
【0028】
【表1】

本発明における当該木材に置き換わる表面は、通常の木材表面より適用することが容易である。当該表面はスプレーするかあるいは注ぎかけることができる。当該木材に置き換わる表面の多重層は可能であるが、他の通常の表面と違い必ずそうする必要はない。
【0029】
本発明に従い当該開示した具体例の多くのバリエーションが可能である。当該具体例は、船体、デッキ、ドック、床、ビルディング又は環境条件に晒されるどのような表面にも使用できる。
【0030】
本発明を詳細に記述したこと、及びそれら好ましい具体例を参照することによって、本願請求項に示された本発明の範囲から離れることなく部分的変更や変化が可能であることは明らかであろう。ここにおいて明確に列挙した材料を他の適当な材料で置き換えることができる。
【0031】
本発明のまとめ
木材に置き換わる表面を使用し、形成する方法、組成物、及び船体を開示した。
【0032】
木材表面に代替又は置換して、当該木材に置き換わる表面を使用する。本発明の木材に置き換わる表面は通常の木材表面に比べて、強度、耐水性等に改善された特性を有する。当該木材に置き換わる表面は水、熱や日光のような環境条件に耐える。当該木材に置き換わる表面は通常の木材表面より適用するのが容易である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
木材に置き換わる表面で木材表面を修繕する方法であって:
開放された領域を形成するために構造物から木材表面を除去し;
木材に置き換わる表面を形成するため、当該開放された領域に木材に置き換わる組成物と触媒をスプレーするか又は注ぐことを含み、当該木材に置き換わる組成物が以下の:
ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、及びそれらを組み合わせた物から選ばれた樹脂;
モノマー;
増粘剤;
促進剤;及び
フィラー
を含有し、ここで当該樹脂、当該モノマー、当該増粘剤、当該促進剤、及び当該フィラーが木材に置き換わる組成物として使用される前に一緒に充分に混合される前記方法。
【請求項2】
前記触媒がメチルエチルケトンパーオキシドである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構造物が木材デッキである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記構造物が船体である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記の木材に置き換わる表面が留め具を保持することが可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記の木材に置き換わる組成物が以下の:
10〜20重量%のビニルエステル樹脂、
40〜60重量%のポリエステル樹脂、
0〜20重量%のモノマー、
1〜15重量%の増粘剤、
0〜3重量%のフュームドシリカ、
0.1〜5重量%の促進剤、及び
1〜25重量%のフィラー
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
スプレー可能及び注ぐことが可能な組成物の製造方法であって、以下の:
当該組成物の10〜20重量%のビニルエステル樹脂を供給し;
当該組成物の40〜60重量%のポリエステル樹脂を供給し;
当該組成物の0〜20重量%のモノマーを供給し;
当該組成物の1〜15重量%の増粘剤を供給し;
約15分間混合し;
DMPT、DMA、DMAA、オクチル酸コバルト、オクチル酸カリウム、ナフテン酸銅、第4級アンモニウム塩、及びこれらの混合物からなる群から選ばれた0.1〜5重量%の促進剤、及び0〜3重量%のフュームドシリカを供給し;
約5分間撹拌し;
当該組成物の1〜25重量%のフィラーを供給し;さらに
約20分間混合すること
を含む、当該組成物の製造方法。
【請求項8】
前記組成物をメッシュフィルターを通して濾過することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
木材の代用として有用な、スプレー可能及び注ぐことが可能な組成物であって:
ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、及びこれらを組み合わせた物からなる群から選ばれた樹脂;
モノマー;
増粘剤;
促進剤;及び
フィラー
を含み、ここで、当該樹脂、当該モノマー、当該増粘剤、当該促進剤、及び当該フィラーを共に良く混合してから、木材の代用として使用する前に触媒と混合した前記組成物。
【請求項10】
前記促進剤が少なくともDMPT、DMA、DMAA、オクチル酸コバルト、オクチル酸カリウム、ナフテン酸銅、第4級アンモニウム塩、及びこれらの混合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの材料を含む、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記フィラーが中空微小球体と、ケイ酸アルミニウムカリウム(potassium aluminum silicate)及びケイ酸カルシウムからなる群から選ばれた少なくとも一つの材料とを含み、前記増粘剤がチキソトロピッククレーである、請求項9に記載の組成物。
【請求項12】
前記中空微小球体がシリケートガラス、セラミック、及びプラスチックの微小球体からなる群から選ばれた材料を含むものである、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
さらにフュームドシリカを含む、請求項11に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物が以下の:
10〜20重量%のビニルエステル樹脂;
40〜60重量%のポリエステル樹脂;
0〜20重量%のモノマー;
1〜15重量%の増粘剤;
0〜3重量%のフュームドシリカ;
0.1〜5重量%の促進剤;及び
1〜25重量%のフィラー
を含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
船体であって、以下の:
少なくとも一つの繊維強化合成プラスチック層;
樹脂、モノマー、増粘剤、促進剤、フィラー、及び触媒を混合した組成物で形成された望みの厚みの中間層;及び
外側の層
を含む前記船体。
【請求項16】
前記中間層が以下の:
10〜20重量%のビニルエステル樹脂;
40〜60重量%のポリエステル樹脂;
0〜20重量%のモノマー;
1〜15重量%の増粘剤;
0〜3重量%のフュームドシリカ;
0.1〜5重量%の促進剤;及び
1〜25重量%のフィラー
を含み、触媒と混合した組成物から形成された前記中間層である、請求項15に記載の船体。
【請求項17】
前記フィラーが中空微小球体と、ケイ酸アルミニウムカリウム(potassium aluminum silicate)及びケイ酸カルシウムから選ばれた少なくとも一つの材料とを含み、前記増粘剤がチキソトロピッククレーである、請求項16に記載の船体。
【請求項18】
前記中空微小球体がシリケートガラス、セラミック、及びプラスチック微小球体からなる群から選ばれた材料を含む、請求項17に記載の船体。
【請求項19】
前記促進剤がDMPT,DMA、DMAA、オクチル酸コバルト、オクチル酸カリウム、ナフテン酸銅、第4級アンモニウム塩、及びそれらの混合物からなる群から選ばれた少なくとも一つの材料を含むものである、請求項18に記載の船体。
【請求項20】
前記中間層が約705psi(4860kPa)の剪断強度、約2544psi(17540kPa)の圧縮強度、及び約0.2%の吸水率を有する、請求項15に記載の船体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−42417(P2010−42417A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261353(P2009−261353)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【分割の表示】特願2002−58393(P2002−58393)の分割
【原出願日】平成14年3月5日(2002.3.5)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】