説明

架橋した微粒子状のゲル状ポリマーの製造方法

混合機中の、
a)水溶性モノエチレン不飽和モノマー
b)少なくとも2個の重合可能な基を有するモノマー、モノマー(a)に対して0.001〜5モル%
の共重合により、架橋した、微粒子のゲル状ポリマーを連続的に製造する方法が開示される。ニーダーの入口に添加する物質を軸方向に混合機の端部に搬送する。本発明の方法は、少なくとも1個の以下の条件:
i)ニーダー中の充填度が少なくとも71%である
ii)水溶性モノエチレン性不飽和モノマーがヒドロキノンの半エーテル150ppmまでを含有する
iii)重合帯域の温度が65℃より高い
iv)ニーダーが逆混合比0.33未満を有する
ことが満たされることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はニーダー中で架橋微粒子状ゲル状ポリマーを連続的に製造する方法に関する。
【0002】
本発明のもう1つの構成は請求の範囲、発明の詳細な説明および実施例に見出される。本発明の対象のすでに記載したおよび以後になお記載すべき特徴はそれぞれ記載された組み合わせだけでなく、本発明の範囲を離れずに他の組み合わせにも使用できることが理解される。
【0003】
架橋微粒子状ゲル状ポリマー(例えば超吸収剤)の製造にベルト重合およびバッチ重合のほかにニーダー重合が使用される。
【0004】
技術水準に知られたニーダー法では例えば連続的大量生産の製造方法で大きい超吸収剤凝集物が生じる傾向のような欠点が生じる。これらの凝集物は分離しなければならず、高い製造費用を生じる。
【0005】
ドイツ特許第3432690号から架橋ポリマーの連続的製造法が公知であり、その際水溶性モノマーを架橋剤および開始剤の存在で、攪拌ブレードが備えられた、多数の互いに平行に配置された回転する攪拌軸が装備された容器中で重合する。重合は連続的に2つのアームタイプのニーダーまたは例えば三軸ニーダー中で実施する。この反応器タイプで強力な逆混合が行われ、モノマー溶液が細かく分かれた水含有ゲルポリマーに供給され、ポリマーゲルの表面上でモノマーの重合が進行する。こうして製造される微粒子状ポリマーゲルはかなり高い残留モノマー含量を有する。
【0006】
欧州特許第223063号は単軸シリンダー混合機中での架橋微粒子状ゲル状ポリマーの連続的製造方法を記載し、混合機のセグメントがシリンダー混合機の先端から端部に物質を供給する。使用されるアクリル酸は市販されるが(MEHQ含量200ppm)、反応器中の充填度は特定されない。
【0007】
逆混合を有するニーダー反応器の製造者は特に連続重合に関して70%以下の超吸収剤の充填度を勧める。更にそこでSAPの連続的重合に関して逆混合してニーダー反応器を運転することを勧める。この勧めは一流の超吸収剤製造者が従う。
【0008】
WO01/38402号には超吸収剤の連続的製造法が開示される。使用されるアクリル酸はMEHQ含量180〜200ppmを有する。滞留時間および反応溶液供給物からの生成物はすべての実施例で反応容積300リットルで150kg以下である。
【0009】
WO03/22896号にはニーダー中の超吸収剤の連続的製造方法が記載され、市販のアクリル酸(MEHQ200ppm)を反応させる。滞留時間および反応溶液供給物からの生成物は反応容積30.9リットルで6.2kg以下である。
【0010】
WO03/051940号には少ないMEHQ含量を有する超吸収剤の製造法が開示される。超吸収剤は不連続的に断熱重合によりまたはニーダー中で製造する。WO03/051940号に開示される本発明による方法は重合中に7分〜24分のピーク温度および190〜620ppmの残留モノマー含量を示す。
【0011】
従って、本発明の課題は、特に改良された製造費用を有する簡単な方法を提供することである。
【0012】
意想外にも、技術水準の欠点を克服する方法が見出された。
【0013】
これは、
a)水溶性モノエチレン不飽和モノマー、
b)少なくとも2個の重合可能な基を有するモノマー、モノマーa)に対して0.001〜5モル%
を、ニーダーの先端に供給される物質を軸方向に混合機の端部に供給するニーダー中で共重合することにより架橋微粒子状ゲル状ポリマーを連続的に製造する方法であり、少なくとも1つの以下の条件:
i)ニーダー中の充填度は少なくとも71%であり、または
ii)水溶性モノエチレン不飽和モノマーがヒドロキノンの半エーテル150ppmまでを含有し,
iii)重合帯域中の温度が65℃より高く、
iv)ニーダーが0.33未満の逆混合比を有する
ことを満たすことを特徴とする。
【0014】
微粒子は本発明の方法において有利に10mmより大きい最も長い直径を有する凝集物が15%未満、有利に12%未満、より有利に10%未満、または7%未満、特に5%未満、または4%未満、特に3%未満、または2%未満、特に1%未満または0.5%未満(それぞれ乾燥ゲルの全質量に対する乾燥質量である)の割合で生じることであると理解される。
【0015】
選択的に微粒子は同様に本発明の方法において、5cmより大きい最も長い直径を有する凝集物が運転1時間当たり30個未満、有利に10個未満、特に5個未満、特に3個未満、特に2個未満または1個未満の凝集物を生じることであると理解される。
【0016】
有利に本発明の方法に前記の凝集物の組み合わせた限界(10mmより大きく、5cmより大きい)が適用される。
【0017】
架橋ゲル状ポリマーは、例えばModern Superabsorbent Polymer Technology、F.L.BuchholzおよびA.T.Graham、Wiley−VCH、1988の論文またはUllmannsEncyc;opedia of Industrial Chemistry第6版,35巻7、73〜103頁に記載されている。
【0018】
架橋微粒子状ゲル状ポリマーは典型的に少なくとも15g/g、有利に少なくとも20g/g、特に25g/gの延伸分離保留能力を有する。延伸分離保留能力はEDANA(European Disposables and Nowovens Association)が勧める試験法、No441.2−02、Centrifuge retention capacityにより決定する。
【0019】
吸水性ポリマーは典型的に0.7psiの圧力下で少なくとも15g/g、有利に少なくとも20g/g、特に少なくとも25g/gの吸収を示す。圧力下の吸収はEDNAN(European Disposables and Nowovens Association)が勧められる試験法、No442.2−02、Absorptionunderpressureにより決定する。
【0020】
吸水性ポリマーを製造するために、水溶性モノエチレン不飽和モノマーを架橋剤の存在で反応させ、ベースポリマーを生成することができる。米国特許第5041496号に記載されるように、重合を適当なグラフト基体の存在で行うこともできる。反応を例えばラジカル溶液重合としてまたは逆懸濁重合として行うことができる。ラジカル溶液重合が有利である。
【0021】
適当なモノマーは、例えばエチレン不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸およびイタコン酸またはその誘導体、例えばアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルである。特に有利なモノマーはアクリル酸およびメタクリル酸である。
【0022】
モノマー、特にアクリル酸は本発明による代案において、150(質量)ppmまでのヒドロキノンの半エーテルを含有する。
【0023】
ヒドロキノンの半エーテルは、一般に以下の式の化合物であると理解される。
【0024】
【化1】

【0025】
式中、R、R、RおよびRは互いに独立にHまたは1〜20個の炭素原子を有するアルキル基を表し、RはHまたは1〜20個の炭素原子を有する酸基を表し、R6は20個までの炭素原子を有する炭化水素基を表し、その際RとRは一緒に炭素環を形成してもよい。
【0026】
有利な半エーテルはMEHQ(モノメチルエーテルヒドロキノン)および/またはトコフェロールである。特にMEHQが有利である。
【0027】
トコフェロールは以下の式の化合物であると理解される。
【0028】
【化2】

【0029】
式中、RはHまたはメチルであり、RはHまたはメチルであり、RはHまたはメチルであり、RはHまたは1〜20個の炭素原子を有する酸基である。
【0030】
の有利な基はアセチル、アスコルビル、スクシニル、ニコチニルおよび他の生理的に認容されるカルボン酸である。カルボン酸はモノカルボン酸、ジカルボン酸またはトリカルボン酸であってもよい。
【0031】
、R、Rがメチルであるα−トコフェロール、特にラセミ体α−トコフェロールが有利である。Rは特に有利にHまたはアセチルである、特に有利にRRR−α−トコフェロールである。
【0032】
ヒドロキノンの半エーテルはモノマーa)に有利に5〜130ppm、特に30〜70ppm、特に50ppm添加する。
【0033】
吸水性ポリマーは架橋され、すなわちポリマーネットワークにラジカル共重合できる、少なくとも2個の重合可能な基、有利にエチレン不飽和二重結合を有する化合物の存在で重合を実施する。
【0034】
適当なモノマーb)(架橋剤)は例えばエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリアリルアミン、テトラアリルオキシエタン、例えば欧州特許第530438号に記載されるもの、ジアクリレートおよびトリアクリレート、例えば欧州特許第547847号、欧州特許第559476号、欧州特許第632068号、WO93/21237号、WO03/104299号、WO03/104300号、WO03/104301号およびドイツ特許出願番号第10331450.4号に記載されるもの、アクリレート基のほかに他のエチレン不飽和基を有する混合アクリレート、例えばドイツ特許出願番号第10331456.3号および10355401.7号に記載されるもの、または架橋剤混合物、例えばドイツ特許第19543368号、ドイツ特許第19646484号、WO90/15830号、WO02/32962号に記載されるものである。
【0035】
重合可能な基は有利にアリル(例えばアリルエーテル基およびアリルアミン基)、アクリルオキシおよびメタクリルオキシの群から選択される。アクリルオキシおよびメタクリルオキシが特に有利である。アクリルオキシ基が特に有利である。架橋剤は2個、3個、4個以上、有利に2個、3個または4個、特に有利に3個または4個の重合可能な基を含有することができる。架橋剤中の重合可能な基は同じかまたは異なっていてもよく、例えば架橋剤は少なくとも1個のアクリルエステル基および少なくとも1個のアリルエーテル基、少なくとも1個のアクリルエステル基および少なくとも1個のアリルアミン基、少なくとも1個のメタクリルエステル基および少なくとも1個のアリルエーテル基、少なくとも1個のメタクリルエステル基および少なくとも1個のアリルアミン基、少なくとも2個のアクリルエステル基または少なくとも2個のメタクリルエステル基、有利に少なくとも1個のアクリルオキシ基、特に少なくとも2個のアクリルオキシ基を有することができる。
【0036】
有利な架橋剤はトリメチロールプロパンおよびグリセリンのアルコキシル化アクリルエステルまたはその混合物である。
【0037】
適当な基礎ポリマーおよび他の適当な親水性エチレン不飽和モノマーおよび架橋剤の製造はドイツ特許第19941423号、欧州特許第686650号、WO01/45758号およびWO03/104300号に記載される。
【0038】
得られたヒドロゲルの酸基は一般に部分的に中和され、有利に25〜85モル%、有利に27〜80モル%、特に27〜30モル%、または40〜75モル%中和され、その際一般的な中和剤、有利にアルカリ金属水酸化、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属炭酸塩、またはアルカリ金属炭酸水素塩、およびその混合物を使用できる。アルカリ金属塩の代わりにアンモニウム塩を使用できる。アルカリ金属としてナトリウムおよびカリウムが特に有利であるが、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、または炭酸水素ナトリウムおよびその混合物が特に有利である。一般に中和は水溶液としてまたは有利に固体として中和剤の混入により達成される。
【0039】
中和は重合の後にヒドロゲルの段階で実施することができる。中和剤の一部をすでにモノマー溶液に添加することにより重合の前に酸基の40モル%まで、有利に10〜30モル%、特に15〜25モル%を中和し、重合の後にはじめてヒドロゲルの段階で所望の最終中和度を調節することも可能である。モノマー溶液は中和剤の混入により中和することができる。ヒドロゲルは例えば肉ひき器を使用して機械的に粉砕することができ、その際中和剤を噴霧、散布または流し込み、引き続き入念に混入することができる。このために得られたゲル材料をなお数回均一にすることができる。最終中和度でのモノマー溶液の中和が有利である。
【0040】
中和されたヒドロゲルを引き続きベルト乾燥機またはロール乾燥機を使用して残留湿分含量が有利に10質量%未満、特に5質量%になるまで乾燥し、その際含水量を、EDANA(European Disposables and Nonwovens Association)が勧める試験法No430.2−02 Moisture contentにより決定する。この後に乾燥したヒドロゲルを粉砕し、濾過し、その際粉砕のために一般的なロール装置、ピン円板ミルまたは振動ミルを使用できる。濾過し、乾燥したヒドロゲルの粒度は有利に1000μm未満、特に850μm未満、特に700μm未満、有利に100μmより大きく、特に150μmより大きく、特に有利に200μmより大きい。
【0041】
基礎ポリマーを引き続き有利に後架橋する。このために適当な後架橋剤はポリマーのカルボキシレート基と共有結合を形成できる少なくとも2個の基を有する化合物である。適当な化合物は例えばアルコキシシリル化合物、ポリアジリジン、ポリアミン、ポリアミドアミン、欧州特許第083022号、欧州特許第543303号、および欧州特許第937736号に記載されるジ−またはポリグリシジル化合物、ドイツ特許第3314019号、ドイツ特許第3523617号および欧州特許第450922号に記載される多価アルコール、またはドイツ特許第10204938号および米国特許第6239230号に記載されるβ−ヒドロキシアルキルアミンである。更に混合官能基を有する化合物、例えばグリシドール、3−エチル−3−オキセタンメタノール(トリメチロールプロパンオキセタン)、アミノエタノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、または第1反応後に他の官能基を形成する化合物、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、イソブチレンオキシド、アジリジン、アゼチジン、またはオキセタンが適している。
【0042】
更にドイツ特許第4020780号に環状カーボネート、ドイツ特許第19807502号に2−オキサゾリドンおよびその誘導体、例えば2−ヒドロキシエチル−2−オキサゾリドン、ドイツ特許第19807922号にビス−およびポリ−2−オキサゾリジノン、ドイツ特許第19854573号に2−オキソテトラヒドロ−1,3−オキサジンおよびその誘導体、ドイツ特許第19854574号にN−アシル−2−オキサゾリドン、ドイツ特許第10204937号に環状尿素、ドイツ特許出願番号第10334584.1号に二環式アミドアセテート、欧州特許第1199327号にオキセタンおよび環状尿素、およびWO03/031482号にモルホリン−2,3−ジオンおよびその誘導体が適当な後架橋剤v)として記載される。
【0043】
後架橋は一般に後架橋剤の溶液をヒドロゲルまたは乾燥基礎ポリマー粒子に噴霧するように行う。噴霧に続いて熱により乾燥し、その際後架橋反応を乾燥の前または間に行うことができる。
【0044】
後架橋剤溶液の噴霧は有利に移動する混合工具を有する混合機、例えばスクリュー混合機、パドル混合機、円板混合機、すき刃混合機、羽根混合機中で行う。特に垂直混合機、特に有利にすき刃混合機および羽根混合機である。
【0045】
適当な混合機は例えばレーディゲミキサー(Loedige Misher)、ベペクスミキサー(Bepex Misher)、ナウタミキサー(Nauta Misher)、プロセサールミキサー(Processall Misher)およびシューギミキサー(Schugi Misher)である。
【0046】
熱による乾燥は有利に接触乾燥機、特に有利に羽根乾燥機、特に有利に円板乾燥機中で行う。適当な乾燥機は例えばベペクス乾燥機およびナラ乾燥機である。更に流動層乾燥機も使用できる。
【0047】
乾燥は混合機自体で、外被の加熱または熱空気の吹き込みにより行うことができる。後方に接続された乾燥機、例えばチャンバー乾燥機、回転管型炉、または加熱可能なスクリューが同様に適している。例えば乾燥法として共沸蒸留を利用することもできる。
【0048】
特に有利に後架橋剤溶液を高速混合機、例えばSchugi−FlexomixまたはTurbolizer中で基礎ポリマーに被覆し、反応乾燥機、例えばナラパドル乾燥機または円板乾燥機中で熱により後架橋する。使用される基礎ポリマーは先行する処理工程からなお10〜120℃の温度を有し、後架橋剤溶液は0〜150℃の温度を有することができる。特に後架橋剤溶液を粘度の低下のために加熱することができる。その際後架橋および乾燥のために30〜220℃の温度範囲が有利であり、特に150〜210℃、特に有利に160〜190℃の温度範囲である。反応混合機または乾燥機中のこの温度での有利な滞留時間は100分未満、特に有利に70分未満、特に40分未満である。
【0049】
群(a)および(b)のモノマーの共重合は、コポリマーの特性の変動を所望する場合は、更になお群(c)のモノマーの存在で行うことができる。群(c)のモノマーとして例えばヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、アクリロニトリルおよび/またはメタクリロニトリルが該当する。更に1〜18個の炭素原子を有する一価アルコールとアクリル酸またはメタクリル酸のエステル、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ステアリルアクリレート、相当するメタクリル酸のエステル、フマル酸ジエチルエステル、マレイン酸ジエチルエステル、マレイン酸ジメチルエステル、マレイン酸ジブチルエステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルが適している。群(c)のモノマーを水溶性ポリマーの変性に使用する場合は、モノマーをモノマー(a)に対して一般に50モル%未満、有利に0.5〜20モル%未満、特に2〜10モル%で使用する。
【0050】
水不溶性モノマーは、共重合の場合に一緒に使用する場合は、乳化剤を用いて水溶液に微細に分配することができる。適当な乳化剤は例えばエトキシル化ノニルフェノール、エトキシル化ヒマシ油、アルキル硫酸塩、ソルビタン脂肪酸エステル、エトキシル化ソルビット、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、およびアルキルスルホン酸塩である。乳化剤はモノマー(a)に対して0〜3質量%の量で使用する。
【0051】
重合は場合により通常の重合調節剤の存在で行うことができる。適当な重合調節剤は例えばチオ化合物、例えばチオグリコール酸、メルカプトアルコール、例えば2−メルカプトエタノール、メルカプトプロパノール、メルカプトブタノール、ドデシルメルカプタン、蟻酸、アンモニアおよびアミン、例えばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、およびピペリジンである。
【0052】
モノマー(a)、(b)および場合により(c)を20〜80質量%、有利に20〜50質量%、特に30〜45質量%水溶液中で、重合開始剤の存在で、互いに共重合する。重合開始剤として、重合条件下でラジカルに分解するすべての化合物、例えばペルオキシド、ヒドロペルオキシド、過酸化水素、過硫酸塩、アゾ化合物、およびいわゆるレドックス触媒を使用できる。水溶性触媒の使用が有利である。若干の場合に種々の重合開始剤の混合物、例えば過酸化水素とペルオキソ二硫酸ナトリウムまたはカリウムの混合物を使用することが有利である。過酸化水素とペルオキソ二硫酸ナトリウムの混合物はいずれかの任意の比で使用できる。適当な有機ペルオキシドは例えばアセチルアセトンペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、クモールヒドロペルオキシド、t−アミルペルピバレート、t−ブチルペルピバレート、t−ブチルペルネオヘキサノエート、t−ブチルペルイソブチレート、t−ブチルペル−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルイソノナノエート、t−ブチルペルマレエート、t−ブチルペルベンゾエート、t−ブチルペル−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、およびt−アミルペルネオデカノエートである。更に適当な重合開始剤はアゾ開始剤、例えば2,2´−アゾビス−(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2−(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリルおよび4,4´−アゾビス−(4−シアノバレリアン酸)である。前記重合開始剤は通常の量で、例えば重合すべきモノマーに対して0.01〜5モル%、有利に0.1〜2モル%の量で使用する。
【0053】
レドックス触媒は酸化成分として、少なくとも1種の前記ペル化合物および還元成分として、例えばアスコルビン酸、グルコース、ソルボース、アンモニウムまたはアルカリ金属の亜硫酸水素塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、次亜硫酸塩、ピロ亜硫酸塩または硫化物、金属塩、例えば鉄(II)イオンまたは銀イオン、またはナトリウムヒドロキシメチルスルホキシレートを含有する。レドックス触媒の還元成分として、有利にアスコルビン酸またはピロ亜硫酸ナトリウムを使用する。重合に使用されるモノマーの量に対してレドックス触媒の還元成分1×10−5〜1モル%およびレドックス触媒の酸化成分1×10−5〜5モル%を使用する。レドックス触媒の酸化成分の代わりにまたは付加的に1種以上の水溶性アゾ開始剤を使用することができる。
【0054】
本発明の方法で過酸化水素、ペルオキソ二硫酸ナトリウムおよびアスコルビン酸からなるレドックス系を有利に使用する。一般的な構成において、これらの成分をモノマーに対して過酸化水素1×10−2モル%、ペルオキソ二硫酸ナトリウム0.084モル%およびアスコルビン酸2.5×10−3モル%の濃度で使用する。
【0055】
水性モノマー溶液は開始剤を溶解してまたは分散して含有することができる。しかし開始剤は別々にモノマー溶液から混合機に供給することができる。
【0056】
モノマー溶液は重合の前に残留酸素を分離する。これは不活性ガスを使用して行うことができ、不活性ガスは順流、向流、またはその間に存在する流入角度で導入できる。十分な混合は例えばノズル、静的混合機または動的混合機またはバブルカラムにより達成できる。
【0057】
モノマー溶液を同様に不活性ガス流と一緒に反応器を通過する。モノマー溶液の質量処理量は少なくとも500kg/hm、有利に少なくとも1000kg/hm、特に少なくとも2000kg/hm、特に少なくとも3000kg/hm(反応器容積)であり、不活性ガス流は少なくとも100l/hm(反応器容積)である。
【0058】
不活性ガスとして互いに独立に水蒸気、窒素、希ガス、例えばアルゴン、一酸化炭素、二酸化炭素、六フッ化硫黄、またはこれらのガスの混合物を使用できる。その際不活性ガスを全部または部分的に混合機中で化学反応により製造することが可能である。有利に不活性ガスとして水蒸気、二酸化炭素および/または窒素を使用する。
【0059】
反応器容積は所望の反応に応じて変動できる。有利に反応器容積は少なくとも0.5m、有利に少なくとも0.7m、特に有利に1〜25m、特に3〜12mである。混合機のモノマーの添加位置で物質が液体の形で存在する間は、反応混合物のコンシステンシーは高粘性状態を経て砕けやすいゲルに移行し、このゲルは混合機の連続的搬送作用により混合機の端部で排出される。重合の際にゲルが生成し、ゲルは混合機中で微粒の砕けやすいゲルに分解し、引き続きそのまま排出される。その際重合中に混合機で水の一部を除去し、混合機の端部で固体含量20〜100質量%を有するゲル粒子が生じる。
【0060】
ニーダー中の充填度は砕けやすいゲルの範囲で測定する。本発明により砕けやすいゲルの範囲は混合機容積中に反応器容積1リットル当たり少なくとも50個のゲル状粒子が存在する範囲により定義される。
【0061】
充填度は(ゲル状ポリマー/かさ密度)/ニーダー中の砕けやすいゲルの範囲からの商で計算される。
【0062】
充填度は少なくとも71%、有利に最高で99%であり、73〜95%の範囲がより有利であり,75〜90%の範囲が特に有利であり、特に80〜85%である。
【0063】
ニーダー中の重合帯域は70%までの重合の反応が行われる帯域であると理解される。変換率はゲル中の残留モノマー含量を決定することにより測定できる。重合の大部分はニーダーの最初の1/4で行う。重合帯域中の温度測定および温度変動の測定位置はニーダーの壁に存在する。適当な温度測定位置はモノマー供給位置から生成物排出口の方向に、反応器長さの5〜6%の距離に存在する。モノマーを例えば反応器長さの4%で供給する場合は、適当な位置は反応器長さの9〜10%に存在する。反応器長さは内部反応器空間の長さであると理解される。温度の変動は1時間以内の測定位置の最高温度と最低温度の差であると理解される。
【0064】
意想外にも、重合帯域中の温度が65℃より高く、有利に70℃より高く、より有利に75℃より高く、特に80℃より高く、特に有利に85℃より高い場合に、逆混合を有するニーダー中で少ない凝集物が生じることが判明した。重合帯域中の温度の上限は一般に100℃、有利に96℃である。特に有利な構成において、温度変動は1時間当たり20℃未満、有利に15℃未満、特に10℃未満、特に5℃未満である。
【0065】
連続的混合反応器の運転の場合に、滞留特性に関して、製造した生成物の特性に関する2つのパラメーター、すなわち反応器中の反応すべき原料の平均的滞留時間および滞留時間分布幅が重要である。
【0066】
滞留時間は材料が供給の時点から反応器を離れるまで反応器にどれだけ長く存在するかを示す。滞留時間は例えば反応器の内部容積、原料供給速度、および充填度に影響される。運転の経済的観点から、一般に滞留時間をできるだけ短く維持し、空/時収率を最適にする。
【0067】
かなりの粒子が多少とも長く反応器に存在するので、滞留時間はすべての粒子に関してかなり異なる。前記滞留時間の分布幅が生じる。これは例えばニーダー軸の構成により、軸の形状により多少とも強く特徴付けられる材料の後方および前方の移動を生じることにより影響される。その際反応すべき材料は攪拌軸により攪拌羽根および混合掛け具に固定され、前方に移動する。しかし同時に攪拌羽根の一部をニーダーに取り付け、搬送流が反対の方向に流れるようにゲルの逆移動を行う。
【0068】
逆混合の程度は更に充填高さ(ニーダー出口の堰)およびニーダー入口もしくはニーダー中の種々の位置での供給速度の変動によりおよび攪拌軸の回転速度および意図される逆供給帯域の変動に調節できる。
【0069】
特性の理由から製造される材料の特性の変動を相殺するために、滞留時間の広い分布が有利である場合は、一般に広い滞留時間分布を有する混合機を選択する。
【0070】
意想外にも、0.33未満の逆混合比を有するニーダーにおいて良好なポリマーが得られることが判明した。0.3未満、有利に0.27未満、特に0.26未満または0.25未満、特に0.24未満の逆混合比が有利である。その際逆混合比は滞留時間分布と平均滞留時間の商である。
【0071】
逆混合比はトレーサーの添加および滞留特性の測定により測定できる。逆混合比は(A+B)/2Cで表され、
Cはトレーサーの添加の開始からニーダー出口に蓄積したトレーサー量の50%の値を達成するまでの時間に相当し、
Aはニーダー出口での最大値の5%から95%へのトレーサー量の増加の時間に相当し、
Bはニーダー出口での最大値の95%から5%へのトレーサー量の低下の時間に相当する。
【0072】
温度および温度の変動は本発明による範囲で少なくとも71%の高い充填度またはポリマーの微粒子の供給により生じることができる。微粒子は場合により表面後架橋され、300μm未満、有利に250μm未満、特に200μm未満の平均粒度を有する、重合生成物の粒子であると理解される。微粒子は一般に含水量30質量%未満、有利に20質量%未満を有する。微粒子は一般に重合変換率90%、有利に95%、特に99%、特に99.5%後に添加する。その際一般に(微粒子のない)乾燥ポリマーに対して5〜30質量%、有利に10〜20質量%の微粒子を添加する。微粒子は混合機の多くの位置で添加できる。
【0073】
ニーダーは少なくとも2個の軸に平行な回転軸を有して形成され、その際軸上に多くの混合部品および搬送部品が設けられている。
【0074】
本発明の方法に使用できるニーダーはList社から入手することができ、例えばスイス特許第664704号、欧州特許第517068号、WO97/12666号、ドイツ特許第2123956号、欧州特許第603525号、ドイツ特許第19536944号、およびドイツ特許第4118884号に記載される。
【0075】
このような2個の軸を有するニーダーは混合部品および搬送部品の配置により高い自己浄化が達成され、これは連続的重合にとって重要な要求である。有利に2個の軸が互いに反対に回転する。
【0076】
攪拌軸上に円板部品がプロペラ状に配置される。混合部品および搬送部品として、例えば壁を通過する混合バーおよびL形およびU形成形部品が適している。
【0077】
反応は100〜800ミリバール、特に200〜600ミリバールの減圧下で行うことができる。
【0078】
混合機は必要により加熱または冷却できる。その中でモノマー溶液を−10℃、有利に0℃から140℃、有利に100℃の範囲の温度で重合する。30〜120℃の温度が有利であり、特に最高温度50〜100℃、特に最高で95℃、特に最高で90℃の温度である。
【0079】
本発明の方法は有利に反応混合物からの水の蒸発による熱の排出割合が反応熱の少なくとも5%、有利に少なくとも15%、特に少なくとも25%であるように実施する。
【0080】
更に生成物出口による熱の排出割合が反応熱の少なくとも25%、有利に少なくとも45%、特に少なくとも55%である変法が有利である。
【0081】
有利に反応熱を全体で少なくとも50%、特に少なくとも70%、特に少なくとも90%生成物出口および水蒸発機を通過して排出する。
【0082】
特に有利な変法により反応器内壁および/または少なくとも1個、有利に全部の軸を冷却する。
【0083】
重合の際に生じるゲルは含水量0〜80質量%、有利に40〜70質量%を有する。このかなり少ない湿分含量は固まらないすでに流動性ゲルの場合に引き続く乾燥に用意されるエネルギーを減少する。
【0084】
重合の際に生じるゲルは有利に170ppm未満、有利に160ppm以下の残留モノマー含量を有する。150ppm以下、120ppm以下、および100ppm以下の値は本発明の方法により達成される。
【0085】
前記製造方法は反応器中の少ない滞留時間および良好な空/時収率により優れている。従って少なくとも500リットルの反応容積で30分未満の滞留時間でさえもきわめて低い残留モノマー含量を有する微粒子ゲル状ポリマーが見出される。これはその他の場合に費用のかかる分離法を省き、収率を高める。特に有利に高い物質処理量、20分未満、更に10分未満の滞留時間を有する変法が可能になる。
【0086】
本発明の方法で有利に5分以下、特に2〜4分であるピーク温度までの時間が達成される。この範囲で反応器中の処理量および生成物特性(少ない凝集物、良好な残留モノマー値等)に関する最適値が存在する。
【0087】
反応器を離れるポリマーゲルを引き続き滞留容器中で50〜120℃、有利に80〜100℃の温度で保存する。滞留時間は一般に3分〜3時間、有利に5〜30分である。容器は上に開いた容器であってもよいが、わずかな真空またはわずかな過圧をかける、閉じた容器も可能である。
【0088】
乾燥工程はすべての公知の方法により、例えば流動床中で、空気循環乾燥ベルト上で、真空乾燥ベルト上で、またはマイクロ波乾燥機を使用して、または有利に減圧下で単軸混合機中でポリマーゲルを激しく十分に混合して行うことができる。この乾燥工程は有利に単軸または多軸スクリューニーダー中で5〜300ミリバール、有利に20〜70ミリバールの圧力および30〜170℃の温度で実施する。乾燥後にきわめて高い含水量を有し、底部改良剤もしくは衛生用品に吸収剤として、例えばおむつに使用することができる流動性ポリマーゲルが得られる。実施例に示される部は質量部であり、%の表示は物質の質量に関する。
【0089】
試験法の説明
遠心分離保留能力の測定をEDANA(European Disposables and Nonwovens Association)が勧める試験法No441.2−02Centrifuge retention capacityに類似して行った。
【0090】
遠心分離保留能力を測定するために、60×85mmの大きさのティーバッグに乾燥した吸水性ポリマー(粒度106〜850μm)0.2000±0.0050gを計量して入れ、引き続き閉鎖した。ティーバッグを30分間0.9質量%食塩溶液もしくは非ポリマーカルボン酸のアルカリ金属塩の10質量%水溶液に導入した(ポリマー粉末1g当たり少なくとも0.83リットル溶液)。引き続きティーバッグを250Gで3分遠心分離した。吸水性ポリマーを保持した液体の量の測定を、遠心分離したティーバッグを計量することにより行った。
【0091】
残留モノマーの測定を、EDANA(European Disposables and Nonwovens Association)が勧める試験法ERTNo440.2−02、Determination of Residual Monomersにより行った。
【0092】
ピーク温度は開始剤添加と生じるゲル中の最高温度の時間の差として測定した。
質量負荷下の吸収AUL0.7psi(4826.5Pa)
AUL0.7psi(4826.5Pa)を測定するメスシリンダーは内径60mmおよび高さ50mmを有するプレキシガラス(Plexiglas)シリンダーであり、下側にメッシュ幅36mmを有する付着した特殊鋼シーブ棚を有する。メスシリンダーは更に直径59mmおよびおもりを有するプラスチックプレートを有し、おもりはプラスチックプレートと一緒にメスシリンダーに設置できる。プラスチックプレートとおもりの質量は合わせて1345gである。AUL0.7psi(4826.5Pa)の測定を実施するために、空のプレキシガラスとプラスチックプレートの質量を測定し、Wとして記載した。引き続きヒドロゲル形成ポリマー(粒度分布150〜800μm)0.900±0.005gをプレキシガラスシリンダーに計量して入れ、できるだけ均一に特殊鋼シーブ棚に分配した。引き続きプレキシガラスプレートを入念にプレキシガラスシリンダーに入れ、全部の装置を計量し、質量をWとして記載した。プレキシガラスシリンダー中のプレキシガラスプレートにおもりを配置した。直径200mmおよび高さ30mmを有するペトリ皿の中心に、直径120mmおよび多孔度0を有するセラミックフィルタープレートを配置し、フィルタープレート表面を覆わないでフィルタープレート表面で液体表面が閉鎖されるように0.9質量%塩化ナトリウム溶液を充填した。引き続き直径90mmおよび細孔の大きさ20nm未満を有する円形濾紙(Schwarzband589、Schleicher und Schuell)をセラミックプレートに配置した。ヒドロゲル形成ポリマーを有するプレキシガラスシリンダーをプラスチックプレートおよびおもりと一緒に濾紙に配置し、60分放置した。この時間の後に完全な装置を濾紙のペトリ皿から取り出し、引き続きおもりをプレキシガラスシリンダーから除去した。膨張したヒドロゲルを含有するプレキシガラスシリンダーをプラスチックプレートと一緒に計量し、質量をWとして記載した。AUL0.7psi(4826.5Pa)は以下の式により計算する。
AUL0.7psi=[W−W]/[W−W]
同様にAUL(40g/cm)は少ない質量での衝突により測定することができる。
【0093】
湿った超吸収剤ゲルのかさ密度測定の説明
湿った超吸収剤ゲル粒子のかさ密度を測定するために、1リットルガラスビーカーを実験はかり(測定範囲5kg)で重さをはかる。
【0094】
引き続きガラスビーカーをまだ暖かい新鮮なゲル粒子で重合の直後に1リットルのマークまで圧縮せずにゆるく充填し、その際ばら物ゲルを側面に分配することにより平らに導入しなければならない。その際直径が5cmより大きいゲル片を選別する。水の蒸発による劣化を避けるために、測定は迅速に5分以内で実施するべきである。全部の測定を実施する場合に、ゲル粒子の圧縮を阻止するために、ゲルに上から圧力をかけないことに注意すべきである。
【0095】
ゲルのかさ密度は以下の式により、充填したガラスビーカーを再び計量することによりg/lで得られる。
かさ密度=(ゲルを有するガラスビーカー、g)−(空のガラスビーカー、g) 超吸収剤の製造での重合に連続的混合機を使用する場合の逆混合の測定
滞留時間および滞留時間分布幅および逆混合特性は簡単な試験により測定できる。
【0096】
連続的運転を進行する間に、混合機の供給物に、回路の開閉原理により適用名マーカーを所定の時間、例えば1時間にわたり添加する。この場合に最も簡単な場合は染料を使用するが、例えば苛性カリ、塩化カルシウム、硫酸アルミニウム、または硫酸カリウム溶液が有利であり、これは超吸収剤の製造の場合に最終生成物の特性に実質的に影響しないからである。引き続き比較的簡単に混合機出口で適当な時間間隔で試料を取り出し、添加した物質の変動する含量を分析する。例として硫酸アルミニウム溶液を使用する。
【0097】
混合機入口で硫酸アルミニウム溶液の連続的供給を開始後、時間の測定を開始する。混合機出口でアルミニウムが検出できるまでしばらく経過する。アルミニウム含量が増加し、アルミニウム含量は限界値に向かって進行する。この限界値は混合反応器中のすべての添加物に対する時間当たり供給された硫酸アルミニウム溶液の量から蒸発または排出による場合による損失を差し引いて得られる。出口でのアルミニウム濃度の最大量=100%。
【0098】
平均滞留時間はマーカー供給の開始と、アルミニウム濃度が理論的最終値の50%の値を達成する時点の間の時間から得られる。
【0099】
滞留時間分布幅はトレーサー濃度の増加もしくは減少した部分から得られる。
【0100】
滞留時間分布幅を測定する場合に、理論的考察により、理論的最終値(100%もしくは0%)が達成できないことを考慮すべきである。従って本発明により滞留時間分布幅は近似的に出口でのマーカー(例えばアルミニウム)の最初の検出(理論的に達成可能な量の5%)から理論的に達成可能な最終値の95%が達成される時点(増加の時間)までの時間から決定する。この時間が大きいほど、混合機が逆混合に強くさらされる。
【0101】
供給の停止に関しても同様の考察が該当する。トレーサー含量がなお安定に維持される一定の時間の後に場合に、トレーサー含量が低下する。ここでトレーサー濃度の低下の開始(95%)から、最初の値の5%に濃度が低下する(低下の時間)時点までの時間を考慮する。
【0102】
混合機の逆混合特性の良好な尺度は逆混合比としての商により表すことができる。
【0103】
トレーサー供給の開始
逆混合A=増加の時間/混合機中の滞留時間
もしくは
トレーサー供給の終了
逆混合B=低下の時間/混合機中の滞留時間。
【0104】
本発明により両者の測定の平均値を使用する。
以下の例は本発明をより詳細に説明する。
【0105】
例1
使用される反応混合物の組成
脱イオン水、苛性ソーダ溶液(50質量%)、およびアクリル酸を連続的に混合することにより中和度75モル%に相当する39質量%アクリル酸/アクリル酸ナトリウム溶液を製造する。使用されるアクリル酸は以下の規格に相当する。アクリル酸最小99.5質量%、水最大0.1質量%、ジアクリル酸最大500ppm、ヒドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)200ppm、酢酸20000ppm未満、プロピオン酸600ppm未満。モノマー溶液を成分の混合後に熱交換器により連続的に20℃の温度に冷却し、窒素を用いて酸素を蒸留除去する。
【0106】
ラジカル重合を開始するために、以下の溶液を使用する。過酸化水素0.08質量%および水中ペルオキソ二硫酸ナトリウム15質量%および水中アスコルビン酸1%
多重エチレン不飽和架橋剤としてポリエチレングリコール−400−ジアクリレート(Cray Valley)をアクリレートとして表現される反応溶液に存在するモノマーに対して0.45質量%の使用量で使用する。
【0107】
個々の成分を連続的に6.3mの容積を有する反応器List Contikneterに以下の量で供給する。
モノマー溶液18t/h
ポリエチレングリコール400ジアクリレート81kg/h
過酸化水素溶液/ペルオキソ二硫酸ナトリウム15kg/h
アスコルビン酸溶液5kg/h。
【0108】
反応溶液は供給口で23.5℃の温度を有した。反応器を38rpmの軸の回転数で運転した。重合はかなり緩慢に進行し、場合により開始剤の量を高めて再び開始した。反応器中の反応混合物の滞留時間は15分であった。
【0109】
高い割合の凝集物を有する粘着性生成物が得られた。凝集物は直径が5cmより大きい粗いゲル粒子であると理解される。凝集物の割合は5cmより大きい凝集物が毎時200個より多かった。10mmより大きい凝集物の割合は乾燥凝集物に対して約0.9to/hであった。得られた生成物ゲル中に残留アクリル酸含量12.3質量%および固形物含量41.0質量%が見出された。ゲルを乾燥し、粉砕し、篩い分けにより100〜850μmの粒度に調節した。乾燥ポリマーは残留モノマー含量6000ppm、含水量4.5%および遠心分離保留37.6g/gを有した。ポリマーのpH値は6.1であった。
【0110】
表面後架橋のためにエチレングリコールジグリシジルエーテル15質量%の溶液を1,2−プロピレングリコール33質量%および水67質量%の混合物に溶解して使用した。超吸収剤を引き続き連続的に粉末(7000kg/h)としてSchugi−Flexomix中で210kg/hで表面上で処理する。架橋剤溶液を噴霧後、後方に接続された乾燥機中で150℃の温度で60分の時間にわたり熱処理した。
【0111】
こうして得られたポリマーはAUL(0.7psi)=15.4g/gおよびCRC=31.6g/gを示す。
【0112】
例2
例1と同様に実施したが、供給される開始剤溶液の量を70.8kg/hおよびアスコルビン酸の量を20kg/hに高めた。重合は混合中にすでに迅速に開始した。
【0113】
約120個の凝集物(>5cm)のわずかに減少した凝集物割合を有する、砕けやすい生成物が得られた。10mmより大きい凝集物の割合は乾燥凝集物に対して約0.4to/hであった。ゲルを乾燥し、粉砕し、篩い分けにより100〜850μmの粒度が得られた。乾燥ポリマーは残留モノマー含量350ppmおよび遠心分離保留能力38.8g/gを有した。ポリマーのpH値は6.1であった。
【0114】
こうして得られたポリマーを例1に記載されるように表面後架橋した。こうして得られたポリマーはAUL(0.7psi)=18.2g/gおよびCRC=30.6g/gを示した。
【0115】
例3
例1と同様に実施したが、この場合に使用されるアクリル酸がMEHQ120ppmの規格を有した。重合を開始するために、例1と同様に開始剤溶液15.5kg/hの量を供給した。ピーク温度は3分で達成した。
【0116】
ほとんど凝集物を有しない、微細に分配された、砕けやすいヒドロゲルが得られた。ゲルを乾燥し、粉砕し、100〜800μmの粒度分布に調節した。乾燥したポリマーは残留モノマー含量150ppmおよび遠心分離保留能力37.6g/gを有した。ポリマーのpH値は6.1であった。
【0117】
こうして得られたポリマーを例1に記載されるように表面後架橋した。こうして得られたポリマーはAUL(0.7psi)=24.0gおよびCRC=29.8g/gを示した。
【0118】
例4
例1と同様に実施したが、使用されるアクリル酸はMEHQ50ppmを有した。重合を開始するために、例1と同様に開始剤溶液15.5kg/hの量を供給した。
【0119】
ほとんど凝集物を有しない、微細な分配された、砕けやすいヒドロゲルが得られた。ゲルを乾燥し、粉砕し、篩い分けにより100〜800μmの粒度が得られた。乾燥ポリマーは残留モノマー含量160ppmおよび遠心分離保留能力36.9g/gを有した。ポリマーのpH値は6.1であった。
【0120】
こうして得られたポリマーを例1に記載されるように表面後架橋した。こうして得られたポリマーはAUL(0.7psi)=25.3g/gおよびCRC=30.9g/gを示した。
【0121】
例5
水、苛性ソーダ(50質量%)およびアクリル酸を連続的に混合することにより、38.8質量%アクリル酸/アクリル酸ナトリウム溶液を製造し、中和度71.3モル%に相当した。モノマー溶液を、成分の混合後に、熱交換器により連続的に20℃の温度に冷却し、窒素でガス抜きした。
【0122】
ラジカル重合の開始剤として、以下の溶液を使用した。過酸化水素0.08質量%および水中ペルオキソ二硫酸ナトリウム15質量%および水中アスコルビン酸1%。
【0123】
多重エチレン不飽和架橋剤として反応溶液に存在するモノマーに対して0.8質量%ポリエチレングリコール−400−ジアクリレート(Cray Valley)を使用した。
【0124】
個々の成分を連続的に容積6.3mを有する反応器ListContikneter(List、Arisdorf、スイス)に以下の量で供給した。
モノマー溶液18t/h
ポリエチレングリコール400ジアクリレート55.8kg/h
過酸化水素/ペルオキソ二硫酸ナトリウム溶液55.8kg/h
アスコルビン酸溶液18.9kg/h。
【0125】
反応溶液は供給口で29℃の温度を有した。反応器を38rpmの軸の回転数で運転した。反応器出口の方向に原料の供給位置から300mm離れて反応器中に温度測定位置が存在した(反応器の端面に対して660mmの距離に相当する)。この位置で温度を時間にわたり追跡した。重合中に、反応器中に付加的に粒度200μm未満および供給速度800kg/hを有する超吸収剤微粒子をポリマーに(変換率>99%)添加した。反応器中の反応混合物の滞留時間は15分であった。
【0126】
反応器充填状態を運転中に、反応器の後方部分に側面に取り付けた開口(堰)により調節した。ゲル出口面積(完全に開放:660mm×400mm、0.264m)を420mm×400mm(0.168m)の規模で開放した。これにより反応器充填状態を最大充填高さの60%に調節した。
【0127】
前記温度測定位置で観察される温度は70℃〜100℃の範囲で数時間の範囲で変動した。
【0128】
この調節で、反応器出口で、直径が10mmより大きい約0.75トン/h(乾燥含量に対するゲル粒子)が存在した。凝集物割合は凝集物(>5cm)約8個であった。
【0129】
乾燥し、粉砕し、10mm未満のゲル粒子を篩い分けし、粒度分布を100〜850μmに調節後、遠心分離保留38.1g/gが得られた。
【0130】
こうして得られた基礎ポリマーを引き続き例1に記載されるように表面後架橋した。
【0131】
こうして得られた生成物においてCRC+AUL(40g/cm)の合計に関する特性を評価した。ここで得られる生成物に関して以下の値が得られた。
CRC=30.7g/g
AUL(40g/cm)=26.1g/g
→CRC+AUL(40g/cm)=56.8g/g。
【0132】
例6
例5と同様に実施したが、反応器上の堰が180mm×400mm(0.072m)の面積で閉鎖した。これにより反応器中の充填状態が最大充填高さの約85%に高まった。この調節において直径が5mmより大きい湿った粒子の割合が0.1トン/hに減少した。反応器中の温度測定位置で測定される温度は数時間の範囲で85℃〜100℃の範囲で一定であった。
【0133】
乾燥し、粉砕し、10mm未満のゲル粒子を篩い分けし、粒度分布を100μm〜850μmに調節後、遠心分離保留38.4g/gが得られた。
【0134】
このポリマーを例1と同様に表面後架橋後、以下の吸収データが得られた。
CRC=31.3g/g
AUL(40g/cm)=30.3g/g
→CRC+AUL(40g/cm)=61.3g/g。
【0135】
例7
例6と同様に実施したが、ポリマーゲルへの超吸収剤微粒子の添加を省いた。
【0136】
これにより反応器中の充填度が80%に減少し、反応器の温度測定位置で測定される温度が数時間の時間で70℃〜100℃の範囲で変動した。直径が5mmより大きい湿った粒子の割合は0.2トン/hであった。
【0137】
こうして得られたベースポリマーはCRC37.8g/gを示した。
【0138】
例1と同様に表面後架橋後、以下の吸収値が得られた。
CRC=29.6g/g
AUL(40g/cm)=28.4g/g
→CRC+AUL(40g/cm)=58.0g/g。
【0139】
例8
例5と同様に実施したが、超吸収剤微粒子の添加を省いた。
【0140】
これにより反応器中の充填度が55%に減少し、反応器中の温度測定位置で測定した温度は数時間の時間で50℃〜100℃の範囲で変動することが示された。
【0141】
この調節において反応器出口で直径が10mmより大きいゲル粒子0.85トン/hが存在した。凝集物割合は凝集物(>5cm)が毎時50個より多かった。乾燥し、粉砕し、篩い分けした後に得られる基礎ポリマーはCRC37.4g/gを示した。
【0142】
例1と同様に表面架橋した後に以下の吸収値が得られた。
CRC=29.5g/g
AUL(40g/cm)=25.4g/g
→CRC+AUL(40g/cm)=54.9g/g。
【0143】
例9
ここでは例5と同様に実施した。
【0144】
混合機中で連続的重合を実施し、少なくとも1時間安定に経過した後に混合反応器の入口で脱イオン水中の1%硫酸アルミニウム溶液の供給を開始した。
【0145】
混合機の出口でゲル試料約200gを15秒ごとに取り出した。これを180℃で乾燥し、粉砕した。この試料でアルミニウム含量を分析により測定し、最大可能な含量の%割合として時間に対してプロットした。以下の結果が測定される。
供給の開始
開始から50%の値を達成するまでの時間:15.0分
アルミニウム含量が5%から95%に増加する時間:4.0分
供給の終了
開始から50%の値を達成するまでの時間:15.0分
アルミニウム含量が95%から5%に減少する時間:4.0分
【数1】

【0146】
この場合に逆混合比は(A+B)/2C=0.267である。
【0147】
例10
ここで例5と同様に実施したが、混合機軸の回転数を45rpmに高めた。これにより混合機軸の移動効率が取り付けられた混合機掛け具の構造に応じて多少とも強く増加または減少した(前方もしくは後方に移動する混合機掛け具の割合に依存して)ので、混合反応器中の充填度は混合機出口の堰開口の後調節により60%に一定に維持した。
【0148】
混合機中で連続的重合を実施し、少なくとも1時間安定に経過した後に、混合反応器の入口で脱イオン水中1%硫酸アルミニウム溶液の供給を開始した。
【0149】
混合機の出口でゲル試料約200gを15秒ごとに取り出した。これを180℃で乾燥し、粉砕した。この試料でアルミニウムの含量を分析により測定し、最大可能な含量の%割合として時間に対してプロットした。以下の結果が測定される。
供給の開始
開始から50%の値を達成するまでの時間:15.0分
アルミニウム含量が5%から95%に増加する時間:5.25分
供給の終了
開始から50%の値を達成するまでの時間:15.0分
アルミニウム含量が95%から5%に減少する時間:5.5分
【数2】

【0150】
この場合に逆混合比は(A+B)/2C=0.359である。
【0151】
こうして得られた超吸収剤を例5と同様に処理し、更に表面架橋した後に、以下の特性を有する顆粒が得られた。
AUL(40g/cm)=24.7g/g
CRC=30.5g/g
→CRC+AUL=55.2g/g。
【0152】
例11
ここで例5と同様に実施したが、混合機軸の回転数を33rpmに低下した。これにより混合機軸の移動効率が取り付けた混合機掛け具の構成に応じて多少とも強く増加または減少した(前方もしくは後方に移動する混合機掛け具の割合に依存して)ので、混合反応器中の充填状態を混合機出口で堰開口の後調節により60%に一定に維持した。
【0153】
混合機中で連続的重合を実施し、少なくとも1時間安定に経過した後に、混合反応器の入口で脱イオン水中1%硫酸アルミニウム溶液の供給を開始した。
【0154】
混合機の出口でゲル試料約200gを15秒ごとに取り出した。これを180℃で乾燥し、粉砕した。この試料でアルミニウムの含量を分析により測定し、最大可能な含量の%割合として時間に対してプロットした。以下の結果が測定される。
供給の開始
開始から50%の値を達成するまでの時間:15.0分
アルミニウム含量が5%から95%に増加する時間:3.50分
供給の終了
開始から50%の値を達成するまでの時間:15.0分
アルミニウム含量が95%から5%に減少する時間:3.75分
【数3】

【0155】
この場合に逆混合比は(A+B)/2C=0.242である
こうして得られた超吸収剤を例5と同様に処理し、更に表面架橋した後に、以下の特性を有する顆粒が得られた。
AUL(40g/cm)=26.3g/g
CRC=30.8g/g
→CRC+AUL=57.1g/g。
【0156】
上記9〜11において逆混合が増加すると生成物特性が劣化する(特性パラメーターCRC+AULが小さくなる)ことが理解できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニーダーの上流端部に導入される物質を軸方向に混合機の下流端部に搬送するニーダー中で、以下の成分
a)水溶性モノエチレン不飽和モノマー
b)少なくとも2個の重合可能な基を有するモノマー、モノマー(a)に対して0.001〜5モル%
の共重合により架橋した、微粒子のゲル状ポリマーを連続的に製造する方法において、少なくとも1個の以下の条件:
i)混合機中の充填度が少なくとも71%である
ii)水溶性モノエチレン性不飽和モノマーがヒドロキノンの半エーテル150ppmまでを含有する
iii)重合帯域の温度が65℃より高い
iv)ニーダーが逆混合比0.33未満を有する
ことが満たされることを特徴とする架橋、微粒子ゲル状ポリマーの製造方法。
【請求項2】
混合機が少なくとも2個の軸に平行な回転軸を備えており、軸上に多くの混合部品および搬送部品が設けられている請求項1記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1個の以下の条件:
i)ニーダー中の充填度が73〜95%である
ii)水溶性モノエチレン性不飽和モノマーがヒドロキノンの半エーテル5〜130ppmを含有する
iii)重合帯域の温度が70℃より高い
iv)ニーダーが逆混合比0.27未満を有する
ことが満たされる請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
反応器容積が少なくとも0.5mである請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
水溶性モノエチレン性不飽和モノマーの物質処理量が少なくとも500kg/hである請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
製造を不活性ガス下で実施し、不活性ガスが水蒸気、二酸化炭素、窒素または水蒸気、二酸化炭素および窒素から選択される少なくとも1種のガスを含有する混合物である請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
製造を100〜800ミリバールの圧力下で実施する請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
重合中の最大温度が50〜100℃である請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
反応混合物からの水の蒸発による熱の排出の割合が反応熱の少なくとも5%であり、生成物出口による熱の排出の割合が反応熱の少なくとも25%である請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
ニーダーの反応器内壁および/または少なくとも1つの軸が冷却される請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
ニーダーの軸が反対に回転する請求項2から10までのいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
モノマーa)がアクリル酸、メタクリル酸およびこれらの酸のアルカリ金属塩またはアンモニウム塩、アクリルアミドおよび/またはメタクリルアミドの群から選択される請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。
【請求項13】
モノマーb)が少なくとも3個のエチレン性不飽和二重結合を有するおよび/または(メタ)アクリル酸エステルである請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
【請求項14】
ヒドロキノンの半エーテルがMEHQまたはトコフェロールである請求項1から13までのいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
得られた架橋した、微粒子のゲル状ポリマーの残留モノマー含量が170ppm未満である請求項1から14までのいずれか1項記載の方法。
【請求項16】
5分より短いピーク温度を達成する請求項1から15までのいずれか1項記載の方法。
【請求項17】
少なくとも1個の工程である、乾燥、粉砕、篩い分け、表面後架橋、表面処理により架橋した、微粒子のゲル状ポリマーを後処理する請求項1から16までのいずれか1項記載の方法。

【公表番号】特表2008−537555(P2008−537555A)
【公表日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−533913(P2007−533913)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【国際出願番号】PCT/EP2005/010188
【国際公開番号】WO2006/034806
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】