説明

核酸送達系のための放出可能融合性脂質

本発明は、オリゴヌクレオチドの送達のための放出可能融合性脂質、及び前記を含有するナノ粒子組成物、並びに前記を用いて遺伝子発現を調節する方法に関する。特に、本発明は、イミンリンカー及び両性イオン部分を含有する放出可能融合性脂質に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】

[式中、
Rは水溶性の中性電荷部分又は両性イオン含有部分であり、
1〜2は独立に選択される二官能性リンカーであり、
Mはイミン含有部分であり、
Qは置換また非置換、飽和又は不飽和のC4〜30含有部分であり、
(a)は0又は正の整数であり、
(b)は0又は正の整数である]。
【請求項2】
Mが、−N=CR−又は−CR=N−(式中、Rは水素、C1〜6アルキル、C3〜8分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール及び置換アリールである)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
両性イオン含有部分が、アミン及び酸を含み、酸性プロトンがアミンから3〜8原子に位置する、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
酸が、カルボン酸、硫酸又はリン酸である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
両性イオン含有部分が、アミノ酸の両性イオン形態である、請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
Qが、次式(Ia):
【化2】

[式中、
及びY’は独立にO、S又はNRであり、
(c)は0又は1であり、
(d)は0又は正の整数であり、
(e)は0又は1であり、
XはC、N又はPであり、
はH、C1〜3アルキル、NR、OH又は
【化3】

であり、
はH、C1〜3アルキル、NR、OH又は
【化4】

であり、
は孤立電子対、(=O)、H、C1〜3アルキル、NR、OH又は
【化5】

であるが、
ただし、
(i)XがCであるとき、Qは孤立電子対又は(=O)ではなく、
(ii)XがNであるとき、Qは孤立電子対であり、
(iii)XがPであるとき、Qは(=O)であり、(e)は0であり、
11、L12及びL13は独立に選択される二官能性スペーサーであり、
11、Y’11、Y12、Y’12、Y13及びY’13は独立にO、S又はNRであり、
11、R12及びR13は独立に置換又は非置換、飽和又は不飽和のC4〜30であり、
(f1)、(f2)及び(f3)は独立に0又は1であり、
(g1)、(g2)及び(g3)は独立に0又は1であり、
(h1)、(h2)及び(h3)は独立に0又は1であり、
2〜3は水素、ヒドロキシル、アミン、置換アミン、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜19分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアルキル及び置換C1〜6ヘテロアルキルからなる群から独立に選択され、
4〜8は水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜19分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアルキル及び置換C1〜6ヘテロアルキルからなる群から独立に選択されるが、
ただし、QはR11、R12及びR13の少なくとも一つ又は二つを含む]
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式(Ib)又は(I’b):
【化6】

を有する、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
1〜3が、独立にC12〜22アルキル、C12〜22アルケニル、C12〜22アルキルオキシ、ラウロイル(C12)、ミリストイル(C14)、パルミトイル(C16)、ステアロイル(C18)、オレオイル(C18)及びエルコイル(C22)、飽和又は不飽和のC12アルキルオキシ、C14アルキルオキシ、C16アルキルオキシ、C18アルキルオキシ、C20アルキルオキシ及びC22アルキルオキシ、並びに飽和又は不飽和のC12アルキル、C14アルキル、C16アルキル、C18アルキル、C20アルキル及びC22アルキルから選択される基を含む、請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
11、L12及びL13が、
−(CR3132q1−及び
−Y26(CR3132q1
[式中、
26はO、NR33又はSであり、
31〜32は水素、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
33は水素、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から選択され、
(q1)は0又は正の整数である]
からなる群から独立に選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項10】
11、L12及びL13が、−CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−O(CH−、−O(CH−、−O(CH−、−O(CH−、−O(CH−及びCH(OH)−からなる群から独立に選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
が、
−(CR2122t1−[C(=Y16)]a3−、
−(CR2122t117−(CR2324t2−(Y18a2−[C(=Y16)]a3−、
−(CR2122CR232417t1−[C(=Y16)]a3−、
−(CR2122CR232417t1(CR2526t4−(Y18a2−[C(=Y16)]a3−、
−[(CR2122CR2324t217t3(CR2526t4−(Y18a2−[C(=Y16)]a3−、
−(CR2122t1−[(CR2324t217t3(CR2526t4−(Y18a2−[C(=Y16)]a3−、
−(CR2122t1(Y17a2[C(=Y16)]a3(CR2324t2−、
−(CR2122t1(Y17a2[C(=Y16)]a314(CR2324t2−、
−(CR2122t1(Y17a2[C(=Y16)]a3(CR2324t2−Y15−(CR2324t3−、
−(CR2122t1(Y17a2[C(=Y16)]a314(CR2324t2−Y15−(CR2324t3−、
−(CR2122t1(Y17a2[C(=Y16)]a3(CR2324CR252619t2(CR27CR28t3−、
−(CR2122t1(Y17a2[C(=Y16)]a314(CR2324CR252619t2(CR27CR28t3−、及び
【化7】

[式中、
16はO、NR28又はSであり、
14〜15及びY17〜19は独立にO、NR29又はSであり、
21〜27は水素、ヒドロキシル、アミン、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
28〜29は水素、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
(t1)、(t2)、(t3)及び(t4)は独立に0又は正の整数であり、
(a2)及び(a3)は独立に0又は1である]
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
が、
−CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−NH(CH)−、
−CH(NH)CH−、
−(CH−C(=O)−、−(CH−C(=O)−、−(CH−C(=O)−、
−CHCHO−CHO−C(=O)−、
−(CHCHO)−CHO−C(=O)−、
−(CHCHO)−CHO−C(=O)−、
−(CHCHO)−C(=O)−、
−CHCHO−CHCHNH−C(=O)−、
−(CHCHO)−CHCHNH−C(=O)−、
−CH−O−CHCHO−CHCHNH−C(=O)−、
−CH−O−(CHCHO)−CHCHNH−C(=O)−、
−CH−O−CHCHO−CHC(=O)−、
−CH−O−(CHCHO)−CHC(=O)−、
−(CH−C(=O)NH−、−(CH−C(=O)NH−、
−(CH−C(=O)NH−、
−CHCHO−CHO−C(=O)−NH−、
−(CHCHO)−CHO−C(=O)−NH−、
−(CHCHO)−CHO−C(=O)−NH−、
−(CHCHO)−C(=O)−NH−、
−CHCHO−CHCHNH−C(=O)−NH−、
−(CHCHO)−CHCHNH−C(=O)−NH−、
−CH−O−CHCHO−CHCHNH−C(=O)−NH−、
−CH−O−(CHCHO)−CHCHNH−C(=O)−NH−、
−CH−O−CHCHO−CHC(=O)−NH−、
−CH−O−(CHCHO)−CHC(=O)−NH−、
−(CHCHO)−、−CHCHO−CHO−、
−(CHCHO)−CHCHNH−、
−(CHCHO)−CHCHNH−、
−CHCHO−CHCHNH−、
−(CHCHO)−CHCHNH−、
−CH−O−CHCHO−CHCHNH−、
−CH−O−(CHCHO)−CHCHNH−、
−CH−O−CHCHO−、
−CH−O−(CHCHO)−、
【化8】

−C(=O)NH(CH−、−CHC(=O)NH(CH−、
−C(=O)NH(CH−、−CHC(=O)NH(CH−、
−C(=O)NH(CH−、−CHC(=O)NH(CH−、
−C(=O)NH(CH−、−CHC(=O)NH(CH−、
−C(=O)NH(CH−、−CHC(=O)NH(CH−、
−C(=O)O(CH−、−CHC(=O)O(CH−、
−C(=O)O(CH−、−CHC(=O)O(CH−、
−C(=O)O(CH−、−CHC(=O)O(CH−、
−C(=O)O(CH−、−CHC(=O)O(CH−、
−C(=O)O(CH−、−CHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)NH(CH−、
−(CHCHNHC(=O)NH(CH−、
−(CHCHNHC(=O)NH(CH−、
−(CHCHNHC(=O)NH(CH−、
−(CHCHNHC(=O)NH(CH−、
−(CHCHNHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)(CH−、
−(CHCHNHC(=O)(CH−、
−(CHCHNHC(=O)(CH−、
−(CHCHNHC(=O)(CH−、及び
−(CHCHNHC(=O)(CH−からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
が、
−(CR’21R’22t’1−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28t’2−、
−(CR’21R’22t’1Y’14−(CR’23R’24t’2−(Y’15a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28t’3−、
−(CR’21R’22CR’23R’24Y’14t’1−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28t’2−、
−(CR’21R’22CR’23R’24Y’14t’1(CR’25R’26t’2−(Y’15a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28t’3−、
−[(CR’21R’22CR’23R’24t’2Y’14t’1(CR’25R’26t’2−(Y’15a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28t’3−、
−(CR’21R’22t’1−[(CR’23R’24t’2Y’14t’2(CR’25R’26t’3−(Y’15a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28t’4
−(CR’21R’22t’1(Y’14a’2[C(=Y’16)]a’3(CR’23R’24t’2−、
−(CR’21R’22t’1(Y’14a’2[C(=Y’16)]a’3Y’15(CR’23R’24t’2−、
−(CR’21R’22t’1(Y’14a’2[C(=Y’16)]a’3(CR’23R’24t’2−Y’15−(CR’23R’24t’3−、
−(CR’21R’22t’1(Y’14a’2[C(=Y’16)]a’3Y’14(CR’23R’24t’2−Y’15−(CR’23R’24t’3−、
−(CR’21R’22t’1(Y’14a’2[C(=Y’16)]a’3(CR’23R’24CR’25R’26Y’15t’2(CR’27CR’28t’3−、
−(CR’21R’22t’1(Y’14a’2[C(=Y’16)]a’3Y’17(CR’23R’24CR’25R’26Y’15t’2(CR’27CR’28t’3−、及び
【化9】

[式中、
Y’16はO、NR’28又はSであり、
Y’14〜15及びY’17は独立にO、NR’29又はSであり、
R’21〜27は水素、ヒドロキシル、アミン、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
R’28〜29は水素、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
(t’1)、(t’2)、(t’3)及び(t’4)は独立に0又は正の整数であり、
(a’2)及び(a’3)は独立に0又は1である]
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
が、
−CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−NH(CH)−、
−CH(NH)CH−、
−O(CH−、−C(=O)O(CH3−、−C(=O)NH(CH3−、
−C(=O)(CH−、−C(=O)(CH−、
−CH−C(=O)−O(CH−、
−CH−C(=O)−NH(CH−、
−CH−OC(=O)−O(CH−、
−CH−OC(=O)−NH(CH−、
−(CH−C(=O)−O(CH−、
−(CH−C(=O)−NH(CH−、
−CHC(=O)O(CH−O−(CH−、
−CHC(=O)NH(CH−O−(CH−、
−(CHC(=O)O(CH−O−(CH−、
−(CHC(=O)NH(CH−O−(CH−、
−CHC(=O)O(CHCHO)CHCH−、
−(CHC(=O)O(CHCHO)CHCH−、
−(CHCHO)−、−CHCHO−CHO−.
−(CHCHO)−CHCHNH−、−(CHCHO)−CHCHNH−、
−CHCHO−CHCHNH−、
−CH−O−CHCHO−CHCHNH−、
−CH−O−(CHCHO)−CHCHNH−、
−CH−O−CHCHO−、−CH−O−(CHCHO)−、
【化10】

−(CHNHC(=O)−(CHCHO)−、
−C(=O)NH(CH−、−CHC(=O)NH(CH−、
−C(=O)NH(CH−、−CHC(=O)NH(CH−、
−C(=O)NH(CH−、−CHC(=O)NH(CH−、
−C(=O)NH(CH−、−CHC(=O)NH(CH−、
−C(=O)NH(CH−、−CHC(=O)NH(CH−、
−C(=O)O(CH−、−CHC(=O)O(CH−、
−C(=O)O(CH−、−CHC(=O)O(CH−、
−C(=O)O(CH−、−CHC(=O)O(CH−、
−C(=O)O(CH−、−CHC(=O)O(CH−、
−C(=O)O(CH−、−CHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)NH(CH−、
−(CHCHNHC(=O)NH(CH−、
−(CHCHNHC(=O)NH(CH−、
−(CHCHNHC(=O)NH(CH−、
−(CHCHNHC(=O)NH(CH−、
−(CHCHNHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)O(CH−、
−(CHCHNHC(=O)(CH−、
−(CHCHNHC(=O)(CH−、
−(CHCHNHC(=O)(CH−、
−(CHCHNHC(=O)(CH−、及び
−(CHCHNHC(=O)(CH
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
Qが、
【化11】


[式中、
はO、S又はNR31であり、
11、R12及びR13は独立に置換又は非置換、飽和又は不飽和のC4〜30であり、
31は水素、メチル又はエチルであり、
(d)は0、又は正の整数であり、
(f11)、(f12)及び(f13)は独立に0、1、2、3又は4であり、
(f21)及び(f22)は独立に1、2、3又は4である]
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
Qが、
【化12】


[式中、R11〜13は独立に同じ又は異なるC12〜22の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素であり、
(f11)、(f12)及び(f13)は独立に0、1、2、3又は4であり、
(f21)及び(f22)は独立に1、2、3又は4である]
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
【化13】



からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
請求項1に記載の式(I)の化合物を含むナノ粒子組成物。
【請求項19】
式(I)の化合物が、
【化14】

である、請求項18に記載のナノ粒子組成物。
【請求項20】
カチオン性脂質及びPEG脂質をさらに含む、請求項18に記載のナノ粒子組成物。
【請求項21】
カチオン性脂質が、
【化15】

である、請求項20に記載のナノ粒子組成物。
【請求項22】
PEG脂質が、PEG−DSPE、PEG−ジパルミトイルグリカミド、C16mPEG−セラミド及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項20に記載のナノ粒子組成物。
【請求項23】
コレステロールをさらに含む、請求項20に記載のナノ粒子組成物。
【請求項24】
カチオン性脂質が、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約10%〜約99.9%の範囲のモル比を有する、請求項20に記載のナノ粒子組成物。
【請求項25】
カチオン性脂質が、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約15%〜約25%の範囲のモル比を有する、請求項20に記載のナノ粒子組成物。
【請求項26】
カチオン性脂質と、式(I)の化合物を含む融合性脂質と、PEG脂質とコレステロールとのモル比が、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約15〜25%、20〜78%、0〜50%、2〜10%である、請求項24に記載のナノ粒子組成物。
【請求項27】
請求項18に記載のナノ粒子組成物とともに封入された核酸を含むナノ粒子。
【請求項28】
核酸が、一本鎖又は二本鎖のオリゴヌクレオチドである、請求項27に記載のナノ粒子。
【請求項29】
核酸が、デオキシヌクレオチド、リボヌクレオチド、ロックド核酸(LNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、マイクロRNA(miRNA)、アプタマー、ペプチド核酸(PNA)、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴヌクレオチド(PMO)、トリシクロ−DNA、二本鎖オリゴヌクレオチド(デコイODN)、触媒RNA(RNAi)、アプタマー、シュピーゲルマー、CpGオリゴマー及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項27に記載のナノ粒子。
【請求項30】
オリゴヌクレオチドが、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項28に記載のナノ粒子。
【請求項31】
オリゴヌクレオチドが、ホスホジエステル結合又はホスホロチオエート結合、及びそれらの組合せを有する、請求項28に記載のナノ粒子。
【請求項32】
オリゴヌクレオチドが、LNAを含む、請求項28に記載のナノ粒子。
【請求項33】
オリゴヌクレオチドが、約8個〜50個のヌクレオチドを有する、請求項28に記載のナノ粒子。
【請求項34】
オリゴヌクレオチドが、癌遺伝子、プロ血管新生経路遺伝子、プロ細胞増殖経路遺伝子、ウイルス感染因子遺伝子及びプロ炎症経路遺伝子の発現を抑制する、請求項28に記載のナノ粒子。
【請求項35】
オリゴヌクレオチドが、アンチセンスbcl−2オリゴヌクレオチド、アンチセンスHIF−1αオリゴヌクレオチド、アンチセンススルビビンオリゴヌクレオチド、アンチセンスErbB3オリゴヌクレオチド、アンチセンスPIK3CAオリゴヌクレオチド、アンチセンスHSP27オリゴヌクレオチド、アンチセンスアンドロゲン受容体オリゴヌクレオチド、アンチセンスGli2オリゴヌクレオチド及びアンチセンスβカテニンオリゴヌクレオチドからなる群から選択される、請求項28に記載のナノ粒子。
【請求項36】
オリゴヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2及び3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15並びに配列番号16に示される8個以上の連続ヌクレオチドを含み、各核酸が、天然核酸又は修飾核酸である、請求項28に記載のナノ粒子。
【請求項37】
核酸と式(I)の化合物との電荷比が約1:20〜約20:1の範囲である、請求項27に記載のナノ粒子。
【請求項38】
ナノ粒子が、約50nm〜約150nmの範囲のサイズを有する、請求項27に記載のナノ粒子。
【請求項39】
請求項27に記載のナノ粒子を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における疾患を治療する方法。
【請求項40】
細胞と請求項27に記載のナノ粒子とを接触させることを含む、細胞にオリゴヌクレオチドを導入する方法。
【請求項41】
ヒト細胞又はヒト組織と請求項27に記載のナノ粒子とを接触させることを含む、ヒト細胞又はヒト組織における遺伝子発現を抑制する方法。
【請求項42】
細胞又は組織が、癌細胞又は癌組織である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
有効量の請求項27に記載のナノ粒子を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における遺伝子発現をダウンレギュレートする方法。
【請求項44】
癌細胞と請求項27に記載のナノ粒子とを接触させることを含む、癌細胞の増殖又は成長を抑制する方法。
【請求項45】
抗癌剤を投与することをさらに含む、請求項44に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−509273(P2012−509273A)
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536585(P2011−536585)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/064730
【国際公開番号】WO2010/057160
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(596124151)エンゾン ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】