説明

梱包構造

【課題】被梱包物(3)の下部が収納される上方開放の下箱(1)と、被梱包物(3)の上部に被覆される下方開放の上箱(12)と、被梱包物(3)に沿って直立し且つ上箱(12)と下箱(1)との間に介在されて上端で上箱(12)を支持する複数の支柱(20)を具備する梱包材を用いた梱包構造において、梱包材を嵩低く回収できるようにして、梱包材の回収作業を容易にすると共に回収コストを安価に抑え、さらには、梱包材の管理を容易とすること。
【解決手段】支柱(20)は、上下に連結自在な複数の分割片(21)(22)(23)に分割可能とし、分割片(21)(22)(23)は、被梱包物(3)が取り出された後の下箱(1)の上方開放部を上箱(12)で閉塞させた回収箱(2)内に収納可能な大きさに設定されていること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンジや食器洗い機等の被梱包物を梱包する梱包構造、特に、下箱と上箱との間に補強用の支柱を介在させる構成のリターナブル形式の梱包構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
梱包構造の一例として、図8に示すように、被梱包物(4)の下部を収納して保護する下箱(41)と、被梱包物(4)の上部に被覆させて前記上部を保護する上箱(42)と、上箱(42)が積み重ね等による上方からの負荷に耐え得るように両者間に介在させる複数の補強用の支柱(43)とからなり、全体を締結束バンド(40)で締結させた梱包構造がある。
これら下箱(41)や上箱(42)等の梱包材は、従来、使用後に廃棄処分されていた。
【0003】
しかしながら、近年、資源の再利用や自然環境の保護の観点から、従来の使い捨てのワンウェイタイプから、繰り返し使用される循環型のリターナブルタイプへ移行しつつある。
リターナブル梱包では、現場で被梱包物(4)を取り出した後、下箱(41)、上箱(42)、支柱(43)等の梱包材は回収され、回収後に、再度、同様に組み付けられて梱包材として何度でも使用される。
このように、梱包材を再使用可能とすることによりごみを軽減することができると共に、梱包材にかかる費用を削減することができる。
【特許文献1】特開2003−192082号公報
【特許文献2】特許第3515386号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リターナブルタイプ梱包では、上述したように、被梱包物としての製品を取り出した後、梱包材は回収物として回収される。
回収作業のし易さ及び回収コスト等を考慮すると、回収物全体の嵩を小さくすることが要求される。
図8に示したもののように、製品高さの高い被梱包物(4)の梱包に使用される支柱(43)のように、支柱(43)の全長が長い場合では、回収時の嵩が高くなり、保管や運搬時の回収コストが高くなる。
又、複数の梱包材がばらばらに回収されて回収後の管理が煩雑化する。
【0005】
本発明は、『被梱包物の下部が収納される上方開放の下箱と、前記被梱包物の上部に被覆される下方開放の上箱と、前記被梱包物に沿って直立し且つ前記上箱と前記下箱との間に介在されて上端で前記上箱を支持する複数の支柱を具備する梱包材を用いた梱包構造』において、梱包材を一つにまとめた状態で嵩低く回収できるようにして、梱包材の回収作業を容易にすると共に回収コストを安価に抑え、加えて、梱包材の管理を容易とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記課題を解決するための本発明の請求項1に係る発明の梱包構造は、『前記支柱は、上下に連結自在な複数の分割片に分割可能であり、
前記分割片は、前記被梱包物が取り出された後の前記下箱の上方開放部を前記上箱で閉塞させた回収箱内に収納可能な大きさに設定されている』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
梱包時には、下箱内に被梱包物の下部を収納すると共に、上下に連結させた支柱を下箱の複数箇所に直立させ、その後、上箱を被梱包物に被せる。
これにより、上箱は支柱の上端で支持された梱包状態となる。
【0007】
開梱時に、製品等の被梱包物を上箱及び下箱から取り出した後、上箱を下箱に被せて回収箱を構成すると共に、支柱を複数の分割片に分割する。
全長の長い支柱であっても、短い分割片に分割され、これら分割片を前記回収箱内に収納することができるので、使用後の梱包材をコンパクトな回収物として回収することができる。
回収された上記梱包材は、被梱包物の梱包に再利用される。
【0008】
(2)請求項2の発明のものは、請求項1に記載の梱包構造において、『前記下箱と前記上箱との間に、前記被梱包物の胴部を包囲し且つ前記下箱に外嵌すると共に前記上箱内に内嵌する中筒が設けられ、
前記分割片は、前記下箱の内面に固定されている下柱と、前記下柱の上端に載置され且つ前記被梱包物と前記中筒との間に挟持される中柱と、前記中柱の上端に載置され且つ前記上箱の内面に支持される上柱とからなり、
前記中筒は、前記回収箱内に収納可能な大きさに折り畳み可能である』ものでは、梱包時に、下箱と上箱との間に露出している被梱包物の胴部に中筒を包囲させると、中筒は下箱に外嵌し、中筒の上から上箱を被せると、上箱は中筒に外嵌する。
支柱は、下柱と、中柱と、上柱とからなる分割片に分割されており、下柱は、下箱に固定されていると共に、これに載置される中柱は、前記被梱包物と前記中筒との間に挟持されて固定される。
【0009】
さらに、中柱の上端に載置される上柱は、上端と外面が上箱に接触して支持されることにより、全体で一本の支柱として機能させることができる。
開梱時に、被梱包物を取り出した後は、支柱は、下柱、中柱、上柱に分割され、中柱と上柱も上箱と下箱からなる回収箱内に収納される。
中筒も折り畳まれて、支柱の分割片と共に回収箱に収納される。
【0010】
(3)請求項3の発明のものは、請求項2に記載の梱包構造において、『前記被梱包物の上に、附属部品等を収納可能な収納室を具備し且つ前記上箱内に収納可能な中箱が設けられ、前記上柱は前記中箱の外面に装着されていると共に、前記中柱は、前記中箱内に収納可能な大きさに設定されている』ものでは、梱包時には、被梱包物の上に中箱を配設し、中箱に設けられた上方開放の収納室内に附属部品等が収納された後に、上箱を被覆する。 上柱はこの中箱の外面に装着されており、上柱の外面に上箱の内面が接触する態様で上箱が外嵌する。
【0011】
すなわち、支柱を構成している分割片のうち、自由状態にあるのは中柱のみとなり、この中柱を中箱内に収納可能な大きさに設定しておく。
これにより、梱包材の回収時には、下箱に中箱を収納又は載置させ、中箱内に中柱を収納し、その上から、上箱を被せて回収箱が構成される。
【0012】
(4)請求項4の発明のものは、請求項2又は3に記載の梱包構造において、『前記下柱の高さは前記下箱の周壁よりも低く設定されており、前記中柱の下端には、前記下柱の上端に当接する内側下端部と、前記下箱の周壁上端に当接する外側下端部とからなる段部が設けられている』ものでは、中柱の下端のうち、内側下端部のみが下箱内に差し込まれて下柱の上端に当接され、同時に、外側下端部が下箱の周壁上端に当接する組み付け態様となる。
このように、中柱の下端部に設けた段部を利用して中柱を起立させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
被梱包物を取り出した後の下箱と上箱とで回収箱が構成され、支柱は複数の分割片に分割して前記回収箱に収納可能としたから、梱包材は回収時にコンパクトに一つにまとめることができる。
これにより、梱包材の回収作業が容易となる上に回収コストを安価に抑えることができ、又、回収後の管理も容易となる。
【0014】
請求項2のものでは、支柱を分割してなる分割片としての下柱、中柱、上柱は、上下に連結させた梱包状態にて、下箱や中筒や上箱や、さらには、被梱包物等によって上下及び表裏から支持される態様成となる。
よって、連結させた状態の分割片が相互にズレたり、倒れたりする不都合を防止することができる。
【0015】
請求項3のものでは、下柱は下箱に固定され、上柱は中箱に固定されると共に上箱の内面で支持される構成としたから、下柱と上柱との間に中柱を介在させるだけで支柱が完成して、梱包作業が容易となり、支柱の安定性が向上する。
又、回収時には、中柱のみを中箱に収納させれば良いから、回収作業も容易となる。
【0016】
さらに、梱包時に上方から受ける衝撃は、中箱が受けることとなるから、被梱包物が損傷を受ける不都合を防止することができる。
尚、中柱の上端を被梱包物の上面よりも高く設け、中柱の上端に上柱を載置させた梱包状態にて、被梱包物の上面と中箱の下面との間に隙間を生じさせておけば、上方からの衝撃は中箱から連結状態にある支柱に分散させることができるから、被梱包物を確実に保護することができる。
【0017】
請求項4のものでは、下箱内に被梱包物を収納し、前記被梱包物と下箱の内面との間に、中柱の内側下端部を差し込んで起立させることができるから、組み付け状態にある中柱は、不用意にずれたり倒れたりすることがなく、安定した起立状態を維持することができる。
よって、梱包時の中柱の組み付けが容易となり、梱包作業の作業性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示すものは、本発明実施の形態の梱包構造の分解斜視図であり、特に、被梱包物として、システムキッチンに嵌め込まれるレンジを梱包する様子を示している。
【0019】
レンジ本体(3)は、前方に開放可能な扉(30)を具備し、上面には排気筒(34)が突設された構成である。
レンジ本体(3)を梱包するには、まず、レンジ本体(3)の下部域を梱包材としての下箱(1)内に収納する。
下箱(1)は、ポリプロピレン製の段ボール(以下、プラ段という)から構成された上方開放の矩形箱であり、下箱(1)の底には、前記プラ段を積層した板状体からなる底パット(31)が敷かれる。
【0020】
下箱(1)の四隅と底パット(31)との間には、隙間が設けられており、前記隙間にそれぞれ嵌め込まれる態様で、4つの下柱(21)が下箱(1)の周壁(1a)の内面に固定される。
内面四隅に下柱(21)が各々装着されている下箱(1)内に、緩衝用スポンジからなるブロック片(32)を固定し、その上に、レンジ本体(3)の下部域を収納する。
尚、下柱(21)は、所定の厚みを有するように前記プラ段を横方向に積層させて構成されており、下箱(1)の周壁(1a)の高さよりも低く設定されている。
【0021】
そして、図2に示すように、下箱(1)の四隅の、レンジ本体(3)と周壁(1a)との隙間に、4本の中柱(22)をそれぞれ差し込んで下箱(1)の上方に起立させる。
中柱(22)は、下柱(21)と同様に、プラ段を積層させて断面略く字状に構成された板状体であり、その下端部には、図1に示すように、外側に位置する外側下端部(22a)と、内側に位置し且つ外側下端部(22a)よりも下方に延長された内側下端部(22b)とで段部が形成されている。
これにより、下箱(1)の四隅であって、周壁(1a)とレンジ本体(3)との隙間に、内側下端部(22b)のみを嵌め込んで中柱(22)を起立させることができる。
この状態において、内側下端部(22b)は下箱(1)内で下柱(21)の上端に当接し、外側下端部(22a)は周壁(1a)の上端に当接するように、前記段部の高さを、下箱(1)の周壁(1a)と下柱(21)の高さの差に一致させている。
【0022】
又、中柱(22)の起立状態において、中柱(22)の上端はレンジ本体(3)の上面よりも上方へ延長され、又、中柱(22)の外面と下箱(1)の周壁(1a)の外面が面一となるように各部は所定の長さ及び厚みに設定されている。
【0023】
上述したように、下箱(1)の周壁(1a)とレンジ本体(3)の間に4本の中柱(22)を詰め込んだ後、その上から中筒(10)を被せる。
中筒(10)は、図2に示すように、対向する二面中央に設けた中心線(10a)に沿って折り畳み可能に構成された矩形筒体であり、下箱(1)及び中柱(22)の面一な外面に密に外嵌可能な大きさに設定されている。
この中筒(10)を、図3に示すように、下箱(1)及び中柱(22)に外嵌させると、中柱(22)の上部は中筒(10)の上端から上方へ突出し、この突出端(中柱(22)の上端)に、中箱(11)を載置させる。
【0024】
中箱(11)は、仕切り版(11c)で仕切られており、附属部品(33)を収納可能な収納室(11a)と、レンジ本体(3)の排気筒(34)を突出させるための貫通孔(11b)が形成された上方開放の矩形箱体であり、その四隅の外面には、上柱(23)がそれぞれ接着されており、これら上柱(23)が中柱(22)の上端に載置される。
尚、上柱(23)の外面は、中柱(22)の外面よりも外方に突出させて、中筒(10)の外面と面一となるように設定されている。
【0025】
収納室(11a)に附属部品(33)を収納した後、上箱(12)を被せる。
上箱(12)は、上柱(23)の外面及び中筒(10)の外面に接触状態に外嵌し、上箱(12)の頂面が中箱(11)の上端に当接した状態にて、上箱(12)の周壁に設けられた孔部(13)が、中筒(10)の孔部(14)に対応して連通するように設定されており、これら孔部(13)(14)に、ジョイント(15)を嵌めて、全体を締結バンド(16)で締結させれば、図4に示すように、梱包が完了する。
尚、運搬し易いように、中筒(10)には、把手用の凹部(18)が形成されている。
【0026】
上述した梱包状態において、下柱(21)は、図5に示すように、底パット(31)と下箱(1)の周壁(1a)の内面とで挟持された状態で、周壁(1a)の内面に装着されて固定されており、下箱(1)内の下柱(21)で囲まれた範囲にレンジ本体(3)が収納される。
下柱(21)の上端に中柱(22)を起立させると、下柱(21)の上端には内側下端部(22b)が載置され、下箱(1)の周壁(1a)の上端には外側下端部(22a)が載置される態様となり、中柱(22)の外面は、下箱(1)の外面と面一となる。
【0027】
そして、中筒(10)を外嵌させることにより、中柱(22)は中筒(10)とレンジ本体(3)との間に挟持される。
レンジ本体(3)の上方に配設させる中箱(11)の外面には、中柱(22)の上端に載置される上柱(23)が接着されており、この上柱(23)の外面を中柱(22)よりも外側に突出させて中筒(10)の外面と面一に構成することにより、上箱(12)を被せたとき、上柱(23)は中箱(11)の周壁と上箱(12)の内面とで挟持される。
【0028】
上箱(12)は中筒(10)に外嵌し、孔部(13)を中筒(10)の孔部(14)に対応させてジョイント(15)で止めることにより、上箱(12)は上方へ抜け止め状態に固定される。
これにより、上柱(23)の上端は上箱(12)の頂面で押さえられる態様になる。
【0029】
上記実施の形態では、分割片としての下柱(21)と中柱(22)と上柱(23)とを上下に順に載置させて連結することにより、下箱(1)と上箱(12)との間に介在させる支柱(20)を構成している。
下柱(21)は下箱(1)に固定され、下柱(21)の上に載置される中柱(22)は、レンジ本体(3)と中筒(10)との間に挟持されるため、側方にずれることがない上に、中柱(22)の上端は、中箱(11)に固定されている上柱(23)で押さえられているから、上方にずれることもない。
【0030】
又、中箱(11)を上方から被嵌する上箱(12)と中筒(10)はジョイント(15)で連結されるため、中箱(11)に接着されている上柱(23)は側方及び上方にずれることがない。
このように、梱包状態においては、支柱(20)を構成する分割片としての下柱(21)、中柱(22)、上柱(23)は、相互にずれたり倒れたりすることなく、一本の通し柱と同様に、下箱(1)と上箱(12)との間に介在されて上箱(12)を支持する支柱(20)としての役割を果たす。
【0031】
次に、開梱作業及び梱包材の回収作業について説明する。
まず、開梱作業として、締結バンド(16)を切断し、ジョイント(15)を解除して、上箱(12)を取り外し、中箱(11)の収納室(11a)から附属部品(33)を取り除くと共に、中箱(11)及び中筒(10)を取り外す。
中柱(22)は下柱(21)の上端に載置されているだけであるから、下柱(21)から分離可能であり、中柱(22)を取り外した後、下箱(1)からレンジ本体(3)を取り出し、開梱が完了する。
【0032】
次に、梱包材の回収作業を説明する。
まず、図6に示すように、仕切り板(11c)を倒した後の中箱(11)内に4本の中柱(22)を収納し、中箱(11)を下箱(1)の上に載置させる。
【0033】
そして、中筒(10)を中心線(10a)で折り畳んだ扁平状態で、中箱(11)の上方に載置し、その上から、上箱(12)を被せる。
下箱(1)にも、上箱(12)の孔部(13)と同様な孔部(17)が設けられていることから、上箱(12)の孔部(13)と下箱(1)の孔部(17)とを連通させて、開梱時に取り外したジョイント(15)で、上箱(12)と下箱(1)を締結すると、図7に示すような回収箱(2)が完成する。
このように、下箱(1)、中筒(10)、中箱(11)、上箱(12)、及び中柱(22)等からなる梱包材は、すべて一つにまとめられて、嵩の低い回収箱(2)として回収することができるので、回収作業が容易になる上に、回収コストを安価に抑えることができる。
【0034】
回収された後の梱包材は回収箱のまま保管され、再度組み立てられて、再利用することができる。
尚、上記実施の形態の梱包構造は、被梱包物として、システムキッチン用のレンジを採用したが、これに限定されることはなく、他の電化製品や、特に、比較的高さの高い被梱包物を梱包する際の支柱を有する梱包構造に有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明実施の形態の梱包構造の分解斜視図。
【図2】本発明実施の形態の梱包構造の組み付け途中を示す要部の斜視図。
【図3】本発明実施の形態の梱包構造の組み付け途中の次の段階を示す要部の斜視図。
【図4】本発明実施の形態の梱包構造の完成状態を示す斜視図。
【図5】本発明実施の形態の梱包構造の概略を示す要部拡大断面図。
【図6】本発明実施の形態の梱包構造の回収状態を示す分解斜視図。
【図7】本発明実施の形態の梱包構造の回収時の回収箱の斜視図。
【図8】従来の梱包構造の説明図。
【符号の説明】
【0036】
(1) ・・・・・・・下箱
(12)・・・・・・・上箱
(20)・・・・・・・支柱
(21)(22)(23)・・・分割片(下柱、中柱、上柱)
(3) ・・・・・・・被梱包物(レンジ本体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被梱包物の下部が収納される上方開放の下箱と、前記被梱包物の上部に被覆される下方開放の上箱と、前記被梱包物に沿って直立し且つ前記上箱と前記下箱との間に介在されて上端で前記上箱を支持する複数の支柱を具備する梱包材を用いた梱包構造において、
前記支柱は、上下に連結自在な複数の分割片に分割可能であり、
前記分割片は、前記被梱包物が取り出された後の前記下箱の上方開放部を前記上箱で閉塞させた回収箱内に収納可能な大きさに設定されていることを特徴とする梱包構造。
【請求項2】
請求項1に記載の梱包構造において、前記下箱と前記上箱との間に、前記被梱包物の胴部を包囲し且つ前記下箱に外嵌すると共に前記上箱内に内嵌する中筒が設けられ、
前記分割片は、前記下箱の内面に固定されている下柱と、前記下柱の上端に載置され且つ前記被梱包物と前記中筒との間に挟持される中柱と、前記中柱の上端に載置され且つ前記上箱の内面に支持される上柱とからなり、
前記中筒は、前記回収箱内に収納可能な大きさに折り畳み可能であることを特徴とする梱包構造。
【請求項3】
請求項2に記載の梱包構造において、前記被梱包物の上に、附属部品等を収納可能な収納室を具備し且つ前記上箱内に収納可能な中箱が設けられ、前記上柱は前記中箱の外面に装着されていると共に、前記中柱は、前記中箱内に収納可能な大きさに設定されていることを特徴とする梱包構造。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の梱包構造において、前記下柱の高さは前記下箱の周壁よりも低く設定されており、前記中柱の下端には、前記下柱の上端に当接する内側下端部と、前記下箱の周壁上端に当接する外側下端部とからなる段部が設けられていることを特徴とする梱包構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−119027(P2007−119027A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−316288(P2005−316288)
【出願日】平成17年10月31日(2005.10.31)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】