説明

梱包箱

【課題】第1物品より短い第2物品を第2収容室に収める場合,これを特別な保持作業を行うことなく直ちに保持し得るようにした梱包箱を提供する。
【解決手段】六面を閉じた箱体1と,この箱体1の両端壁6,6間に亙り延びて箱体1内を,第1物品G1及び第2物品G2をそれぞれ収容する第1収容室4a及び第2収容室4bの少なくとも2室に区画する仕切り壁3とを備える梱包箱において,仕切り壁3の端部を第2収容室4b側に変位させて位置決め壁部3bとなし,この位置決め壁部3bは,第1物品G1より長手方向長さが短い第2物品G2を第2収容室4bに収容したとき,この第2物品G2の長手方向端面を押えるように配置されることを特徴とする梱包箱。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,長方形の底壁,この底壁の短辺部から起立する一対の端壁,前記底壁の長辺部から起立する一対の側壁及び,前記底壁と対向する蓋壁よりなる箱体と,前記両端壁間に亙り延びて箱体内を,第1物品及び第2物品をそれぞれ収容する第1収容室及び第2収容室の少なくとも2室に区画する仕切り壁とを備える梱包箱の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
かゝる梱包箱は,例えば特許文献1に開示されるように,既に知られている。
【特許文献1】実用新案登録第3107478号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に記載された梱包箱では,仕切り壁に切欠きを設け,第1収容室に収容される第1物品よりも物品より短い物品をこの切欠きを通して第1及び第2収容室に亙り配置し,この物品を切欠きで保持するようにしているが,こうしたものでは,第1収容室で物品同士が干渉する虞がある。したがって,特許文献1記載のものでも,第1物品より短い第2物品を,第1収容室の第1物品と干渉することなく第2収容室に収める場合は,第2収容室に緩衝材を充填したり,第2物品を粘着テープにより保持したりして,第2物品の妄動を抑える必要があり,そうした作業には手間と時間がかかり,梱包コストの低減の障害となっている。
【0004】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,第1物品より短い第2物品を第2収容室に収める場合,これを特別な保持作業を行うことなく直ちに保持し得るようにした梱包箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために,本発明は,長方形の底壁,この底壁の短辺部から起立する一対の端壁,前記底壁の長辺部から起立する一対の側壁及び,前記底壁と対向する蓋壁よりなる箱体と,前記両端壁間に亙り延びて箱体内を,第1物品及び第2物品をそれぞれ収容する第1収容室及び第2収容室の少なくとも2室に区画する仕切り壁とを備える梱包箱において,前記仕切り壁の端部を前記第2収容室側に変位させて位置決め壁部となし,この位置決め壁部は,第1物品より長手方向長さが短い第2物品を第2収容室に収容したとき,この第2物品の長手方向端面を押えるように配置されることを第1の特徴とする。
【0006】
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記位置決め壁部を,この位置決め壁部により前記第2収容室の横幅が前記端壁に向かって狭まるように傾斜させ,その傾斜面により前記第2物品の長手方向端面を押えることを第2の特徴とする。
【0007】
さらに本発明は,第1の特徴に加えて,前記位置決め壁部を,前記第2収容室側に段状に張り出し,この位置決め壁部の内端により前記第2物品の長手方向端面を押えることを第3の特徴とする。
【0008】
さらにまた本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記蓋壁を,前記一対の側壁の上端からそれぞれ前記底壁と対向するように屈曲して互いに対向する第1及び第2蓋壁とで構成し,これら第1及び第2蓋壁の対向端部に,前記底壁に向かって屈曲して互いに重なりながら各端部を前記底壁に当接させる一対の折り込みフラップを一体に連設し,この両折り込みフラップにより前記仕切り壁を構成したことを第4の特徴とする。
【0009】
さらにまた本発明は,第4の特徴に加えて,前記端壁を,前記底壁の端辺部から延設される一枚の端壁構成フラップの折り込みにより,互いに対向する外側壁部及び内側壁部と,これら両側壁部の上端間を連結する上壁部と,前記内側壁部の下端に連なる下壁部とからなる中空の四角柱状に形成したことを第5の特徴とする。
【0010】
さらにまた本発明は,第5の特徴に加えて,前記下壁部に係止部を設ける一方,この係止部に係合して前記下壁部を前記底壁との重なり状態に保持する係止爪片を切り起こしたことを第6の特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1の特徴によれば,第2収容室に,第1収容室の第1物品より短い第2物品を収容すると,位置決め壁部が第2物品の端面を受け止めることで,第2物品の長手方向の動きを抑えることができる。したがって,第1収容室と同様に,第2収容室においても緩衝材を充填したり,第2物品を粘着テープにより保持したりする作業が不要となり,梱包コストの低減を図ることができる。また上記仕切り壁によって梱包箱の剛性を効果的に強化することができる。
【0012】
本発明の第2の特徴によれば,第2物品の長さに多少変動があっても,その第2物品の第2収容室への収容を可能にする。
【0013】
本発明の第3の特徴によれば,位置決め壁部の内端により第2物品の端面をしっかり受け止めることができ,したがって第2物品の長手方向の動きを確実に抑えることができる。また第2収容室において,位置決め壁部が臨むスペースを比較的広く確保することができ,このスペースを小物の収容に有効に利用することができる。
【0014】
本発明の第4の特徴によれば,第1及び第2蓋壁を閉じながら,第1及び第2折り込みフラップを箱体内に折り込むことにより,仕切り壁を構成するので,専用の仕切り壁を箱体に接続する必要がなく,構造の簡素化を図ることができるのみならず,この仕切り壁を底壁に当接させると共に両端壁間に亙り延在することにより,梱包箱の剛性を,より効果的に強化することができる。
【0015】
本発明の第5の特徴によれば,中空の四角柱状の端壁により,梱包箱の剛性を効果的に強化することができるのみならず,特に内側壁部の弾性と,内側及び外側壁部間の空間を有効に利用して第1物品の端部を緩衝的に受け止めることができ,第1物品を確実に保護することができる。
【0016】
本発明の第6の特徴によれば,係止部及び係止爪片の係合により,底壁上に中空四角柱の端壁を確実に保持することができ,その保持に接着作業が不要であるから,梱包作業の簡略化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
【0018】
図1は本発明の第1実施例に係る梱包箱の斜視図,図2は図1の2−2線断面図,図3は図2の3−3線断面図,図4は図2の4−4線断面図,図5は図2の5−5線断面図,図6は図5の6−6線断面図,図7は図6の7−7線断面図,図8は同梱包箱の展開図,図9は同梱包箱の第1組立工程説明図,図10は同梱包箱の第2組立工程説明図,図11は同梱包箱の最終組立工程説明図,図12は本発明の第2実施例に係る梱包箱の斜視図,図13は図12の13−13線断面図,図14は同梱包箱の展開図,図15は本発明の第3実施例を示す,図13との対応図である。
【0019】
先ず,図1〜図3に示す本発明の第1実施例の説明より始める。
【0020】
図1〜図3に示すように,この実施例において,梱包すべき第1物品G1は,自動車の左右のフロントドアの窓枠上部に取り付けられる一対のフロントドアバイザであり,第2物品G2は,左右のリヤドアの窓枠上部に取り付けられる一対のリヤドアバイザであり,それぞれ保護シートSで包装されている。第1及び第2物品G1,G2は,何れも一側方に僅かに湾曲した長尺物であるが,第2物品G2の方が第1物品G1より長さが短い。
【0021】
さて,図1〜図3及び図8において,上記第1及び第2物品G1,G2を梱包する梱包箱1は,1枚のダンボール素材D(図8参照)を折り曲げてなるもので,六面を閉じる箱体2と,この箱体2の内部を,第1物品G1を収容する第1収容室4aと,第2物品G2を収容する第2収容室4bに区画する仕切り壁3とで構成され,第1収容室4aは,第1物品G1をその長手方向,横幅及び高さ方向において殆ど遊びなく収容し得るように各部の寸法が設定され,また第2収容室4bは,第2物品G2をその横幅及び高さ方向において殆ど遊びなく収容し得るように各部の寸法が設定される。
【0022】
而して,第1物品G1は,第1収容室4aに納めるとき,凹状の湾曲面を仕切り壁3に対面させるように配置される。また第2物品G2も,第2収容室4bに納めるとき,凹状の湾曲面を仕切り壁3に対面させるように配置される。
【0023】
上記箱体2は,長方形の底壁5と,この底壁5の短辺側の両端縁から起立する一対の端壁6,6と,前記底壁5の長辺側の両端縁から起立する一対の側壁7,7と,この両側壁7,7の上端からそれぞれ前記底壁5と対向するように屈曲して互いに対向する第1及び第2蓋壁8a,8bとよりなっており,第1及び第2蓋壁8a,8bの対向端部に,前記底壁5に向かって屈曲して互いに重なりながら各端部を前記底壁5に垂直に当接させる第1及び第2折り込みフラップ9a,9bが一体に連設され,これら第1及び第2折り込みフラップ9a,9bが互いに重なって前記仕切り壁3を構成する。
【0024】
図2に示すように,各折り込みフラップ9a,9bは,第2物品G2の長手方向長さに略等しい長さを持つと共に側壁7,7と平行に配置される主要フラップ10と,この主要フラップ10の両端から対応する端壁6に向かって第2収容室4bの横幅を狭めるように斜めに配置される端部フラップ11とに分けられる。
【0025】
而して,第1及び第2蓋壁8a,8bを閉じると共に,第1及び第2折り込みフラップ9a,9bを,箱体2内に折り込むと,対向する2枚の主要フラップ10,10は互いに重なって仕切り壁3の,側壁7,7と平行な主要壁部3aを構成し,また対向する2枚の端部フラップ11,11は互いに重なると共に第2収容室4bの横幅を端壁6,6に向かって狭める斜め配置の位置決め壁部3bを構成する。この位置決め壁部3bの傾斜面が第2収容室4b内の第2物品G2の端面を押えるようになっている。
【0026】
図4〜図8に示すように,前記各端壁6は,底壁5の端辺側端縁から延設される一枚の端壁構成フラップ15を平行な4本の折り込み線16に沿って4回折り込むことにより,中空の四角柱状に形成される。即ち,この中空の四角柱状の端壁6は,互いに対向する外側壁部6a及び内側壁部6bと,これら両側壁部6a,6bの上端間を連結する上壁部6cと,内側壁部6bの下端に連なる下壁部6dとで構成される。この端壁6の中空部の両端を閉じる一対の小フラップ17,17が外側壁部6aの両端に連設される。
【0027】
また各端壁6において,下壁部6dに切欠き状の係止部19が設けられ,この係止部19に係合して下壁部6dを底壁5との重なり状態に保持する係止爪片20が底壁5から切り起こされる。
【0028】
また図7及び図8に示すように,外側壁部6aの下端に一対の位置決めスリット21,21が切られ,これら位置決めスリット21,21に嵌合する一対の位置決めタブ22,22が下壁部の端部に突設される。
【0029】
さらに図4及び図9に示すように,各端壁6において,上壁部6cから内側壁部6bにかけて一条の連結スリット24が切られ,この連結スリット24に重ねて差し込まれる連結タブ25,25が各端部フラップ11,11の端部にそれぞれ形成される。各端部フラップ11と連結タブ25との間にはスリット26が設けられる。
【0030】
次に,この第1実施例の作用について説明する。
【0031】
梱包箱1の組み立てに当たっては,先ず図9に示すように,端壁構成フラップ15から前述のようにして中空四角柱の端壁6を形成し,次いで図10に示すように底壁5上の第1収容室4a対応部に第1物品G1を,その凹状湾曲面を内向にして配置した後,図11に示すように第1収容室4a側の側壁7を起こし,また第1蓋壁8aを第1物品G1上に被せるように水平に屈曲させ,さらに第1折り込みフラップ9aを垂直に折り込むと同時に,第1折り込みフラップ9a両端の連結タブ25,25を両端壁6,6の連結スリット24,24に差し込む。かくして,底壁上に第1収容室4aが形成される同時に,該室4aに第1物品G1を納められる。
【0032】
最後に,底壁5の第2収容室4b対応部に第2物品G2を,その凹状湾曲面を内向きにして配置した後,第2収容室4b側の側壁7を起こし,また第2蓋壁8bを第2物品G2上に被せるように水平に屈曲させ,さらに第2折り込みフラップ9bを垂直に折り込んで下端を底壁5に当接させることにより,この第2折り込みフラップ9bを第1折り込みフラップ9aに重ね合わせる。これと同時に,第2折り込みフラップ9b両端の連結タブ25,25を両端壁6,6の連結スリット24,24に,前記第1折り込みフラップ9a両端の連結タブ25,25に重ねて差し込む。かくして,底壁上に第2収容室4bが形成される同時に,該室4bに第2物品G2を納められる。
【0033】
以上のようにして,一枚のダンボール素材Dから,六面を閉じた箱体2と,この箱体2内を,第1物品G1及びそれより短い第2物品G2をそれぞれ納めた第1及び第2収容室4a,4bに区画する仕切り壁3とを備える梱包箱1を簡単に組み立てることができる。
【0034】
ところで,第2収容室4bに第2物品G2を収容した状態では,仕切り壁3の両端部の位置決め壁部3bにより第2物品G2の両端を受け止めて,その長手方向の動きを押えることができる。したがって,第1収容室4aと同様に,第2収容室4bにおいても緩衝材を充填したり,第2物品を粘着テープにより保持したりする作業は不要となり,梱包コストの低減を図ることができる。
【0035】
位置決め壁部3bが,第2収容室4bの横幅を端壁6に向かって狭めるように傾斜することは,第2物品G2の長さに多少変動があっても,その第2物品G2の第2収容室4bへの収容を可能にする利点がある。
【0036】
第2収容室4bにおいて,各位置決め壁部3bに隣接するスペースは,必要に応じて小物品Pの収容に利用される。
【0037】
しかも,仕切り壁3は,第1及び第2蓋壁8a,8bに連設される第1及び第2折り込みフラップ9a,9bにより構成されるので,第1及び第2蓋壁8a,8bを閉じながら,第1及び第2折り込みフラップ9a,9bを箱体2内に折り込むことにより,仕切り壁3を簡単に形成することができ,したがって専用の仕切り壁を箱体2に取り付ける必要がなく,構造の簡素化を図ることができるのみならず,この仕切り壁3が,その下端を底壁5に当接させると共に両端壁6,6間に亙り延在することにより,梱包箱1の剛性を効果的に強化することができ,さらには第1及び第2折り込みフラップ9a,9bの重なり合いにより,第1及び第2蓋壁8a,8bの閉鎖状態を保持することができる。
【0038】
一方,第1収容室4aにおいては,位置決め壁部3bが第2収容室4bの横幅を端壁6に向かって狭めるように傾斜した分,第1収容室4aの横幅が端壁6に向かって広がることになるから,この第1収容室4aは,凹状湾曲面を仕切り壁3側に向けて配置される第1物品G1の形状に対応した形状となる。したがって第1収容室4aの横幅を全体的に広げずに済み,第1収容室4aのスペース効率を高めることができ,これにより梱包箱1のコンパクト化,延いては輸送費の低減に寄与し得る。
【0039】
また仕切り壁3の両端部に一対の位置決め壁部3bに設けることで,第2物品G2を第2収容室4bの中央部に保持することになり,第1及び第2物品G1,G2を収容して梱包箱1の長手方向両側での重量バランスを良好にすることができる。
【0040】
中空の四角柱状に構成される端壁6は,梱包箱1の剛性を効果的に強化することができるのみならず,特に内側壁部6bの弾性と,内側及び外側壁部6a,6b間の空間を有効に利用して第1物品G1の端部を緩衝的に受け止めることができ,第1物品G1を確実に保護することができる。
【0041】
また中空の四角柱状の端壁6は,下壁部6dの係止部19と底壁5の係止爪片20との係合により,底壁5上に確実に保持されるので,その保持に接着作業が不要であり,梱包作業の簡素化を図ることができる。
【0042】
また各端壁6において,第1及び第2折り込みフラップ9a,9bの各両端の連結タブ25,25を対応する端壁6の連結スリット24に重ねて差し込むことによれば,第1及び第2折り込みフラップ9a,9bの端部フラップ11,11よりなる位置決め壁部3bの姿勢を安定させることができると共に,第1及び第2折り込みフラップ9a,9bの重なりと協働して,第1及び第2蓋壁8a,8bの閉鎖状態を保持することができる。
【0043】
尚,第1及び第2蓋壁8a,8b間を粘着テープにより接続すれば,第1及び第2蓋壁8a,8bの閉鎖状態を,より強固に保持することができる。
【0044】
次に,図12〜図14に示す本発明の第2実施例について説明する。
【0045】
この実施例は,仕切り壁3の位置決め壁部3bを,主要壁部3aと,この主要壁部3aの両端から第2収容室4b側に段状に張り出した一対の位置決め壁部3bとで構成し,これら位置決め壁部3bの内端により第2収容室4b内の第2物品G2の両端面を押えるようにした点を除けば,前実施例と同様の構成であり,図12〜図14中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
【0046】
この第2実施例によれば,第2収容室4bにおいて,位置決め壁部3bの内端により第2物品G2の端面をしっかり受け止めることができ,したがって第2物品G2の長手方向の動きを確実に抑えることができる。また第2収容室4bの,位置決め壁部3bが臨むスペースを比較的広く確保することができ,このスペースを小物品Pの収容に有効に利用することができる。
【0047】
最後に,図15に示す本発明の第3実施例について説明すると,この第3実施例は,第2収容室4bにおいて第2物品G2の長手方向両端を,一方の端壁6と,仕切り壁3に設けられる一枚の位置決め壁部3bの内端とで受け止め,その動きを抑えるようにしたもので,その他の構成は前実施例と同様であり,図15中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
【0048】
この第3実施例によれば,位置決め壁部3bを一枚とすることで,梱包箱1の構造の簡素化を図ることができる。
【0049】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。即ち,梱包箱1の形状及び各部寸法は,ドアバイザに限らず,収容する種々の物品の形状及び寸法に応じて設定されることは勿論である。また仕切り壁3の枚数及び収容室4a,4bの個数も収容物品の種類に応じて設定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1実施例に係る梱包箱の斜視図。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】図2の4−4線断面図。
【図5】図2の5−5線断面図。
【図6】図5の6−6線断面図。
【図7】図6の7−7線断面図。
【図8】同梱包箱の展開図。
【図9】同梱包箱の第1組立工程説明図。
【図10】同梱包箱の第2組立工程説明図。
【図11】同梱包箱の最終組立工程説明図。
【図12】本発明の第2実施例に係る梱包箱の斜視図。
【図13】図12の13−13線断面図。
【図14】同梱包箱の展開図。
【図15】本発明の第3実施例を示す,図13との対応図。
【符号の説明】
【0051】
G1・・・・第1物品
G2・・・・第2物品
1・・・・・梱包箱
2・・・・・箱体
3・・・・・仕切り壁
3a・・・・主要壁部
3b・・・・位置決め壁部
4a・・・・第1収容室
4b・・・・第2収容室
5・・・・・底壁
6・・・・・端壁
7・・・・・側壁
8a・・・・第1蓋壁
8b・・・・第2蓋壁
15・・・・端壁構成フラップ
19・・・・係止部
20・・・・係止爪片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形の底壁(5),この底壁(5)の短辺部から起立する一対の端壁(6,6),前記底壁(5)の長辺部から起立する一対の側壁(7,7)及び,前記底壁(5)と対向する蓋壁(8a,8b)よりなる箱体(1)と,前記両端壁(6,6)間に亙り延びて箱体(1)内を,第1物品(G1)及び第2物品(G2)をそれぞれ収容する第1収容室(4a)及び第2収容室(4b)の少なくとも2室に区画する仕切り壁(3)とを備える梱包箱において,
前記仕切り壁(3)の端部を前記第2収容室(4b)側に変位させて位置決め壁部(3b)となし,この位置決め壁部(3b)は,第1物品(G1)より長手方向長さが短い第2物品(G2)を第2収容室(4b)に収容したとき,この第2物品(G2)の長手方向端面を押えるように配置されることを特徴とする梱包箱。
【請求項2】
請求項1記載の梱包箱において,
前記位置決め壁部(3b)を,この位置決め壁部(3b)により前記第2収容室(4b)の横幅が前記端壁(6,6)に向かって狭まるように傾斜させ,その傾斜面により前記第2物品(G2)の長手方向端面を押えることを特徴とする梱包箱。
【請求項3】
請求項1記載の梱包箱において,
前記位置決め壁部(3b)を前記第2収容室(4b)側に段状に張り出し,この位置決め壁部(3b)の内端により前記第2物品(G2)の長手方向端面を押えることことを特徴とする梱包箱。
【請求項4】
請求項1又は2記載の梱包箱において,
前記蓋壁を,前記一対の側壁(7,7)の上端からそれぞれ前記底壁(5)と対向するように屈曲して互いに対向する第1及び第2蓋壁(8a,8b)とで構成し,これら第1及び第2蓋壁(8a,8b)の対向端部に,前記底壁(5)に向かって屈曲して互いに重なりながら各端部を前記底壁(5)に当接させる一対の折り込みフラップ(9a,9b)を一体に連設し,この両折り込みフラップ(9a,9b)により前記仕切り壁(3)を構成したことを特徴とする梱包箱。
【請求項5】
請求項4記載の梱包箱において,
前記端壁(6,6)を,前記底壁(5)の端辺部から延設される一枚の端壁構成フラップ(15)の折り込みにより,互いに対向する外側壁部(6a)及び内側壁部(6b)と,これら両側壁部(6a,6b)の上端間を連結する上壁部(6c)と,前記内側壁部(6b)の下端に連なる下壁部(6d)とからなる中空の四角柱状に形成したことを特徴とする梱包箱。
【請求項6】
請求項5記載の梱包箱において,
前記下壁部(6d)に係止部(19)を設ける一方,この係止部(19)に係合して前記下壁部(6d)を前記底壁(5)との重なり状態に保持する係止爪片(20)を切り起こしたことを特徴とする梱包箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−302956(P2008−302956A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−152145(P2007−152145)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(390005430)株式会社ホンダアクセス (205)
【出願人】(502371657)ムサシ王子コンテナー株式会社 (3)
【Fターム(参考)】