説明

梱包装置

【課題】 被梱包物を集積する梱包装置について、集積を正確に行うための構成が、梱包部材の下方に配置される装置の他の構成の邪魔にならない。
【解決手段】 本願発明では、複数の被梱包物を梱包部材内へ上下に集積する集積部1を備えた梱包装置において、上記の集積部1は、梱包部材の上方から梱包部材内に順次被梱包物を落下させる投下部13と、投下部13が落下させた被梱包物を梱包部材の底部に到達する前に受けて乗せる仮受部と、仮受部の支持部とを備える。支持部は、少なくとも梱包部材の底部よりも上方に配置され、仮受部を投下部13より低い位置であって梱包部材の底部よりも高い位置に保持する。更に、支持部は、仮受部を作動させることにて、乗せた被梱包物を梱包部材の底部に向けて離すものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、梱包装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
同種の食品を複数積み重ねて一つのダンボール箱などの紙箱に梱包する場合、例えば、小売の商品としての単位に加工される前の、複数のシート状のバターやマーガリンなどの食品(半加工食品)の梱包において、組み立て前の展開状態のダンボール箱(ダンボール紙)を梱包装置に供給し、梱包装置にてダンボール箱を組み立てた後、その中に上記の食品を集積していた(特許文献1)。
このように、展開状態で梱包装置にダンボール箱(ダンボール紙)を供給し梱包時に組み立てるのは、箱として組み立ててしまうと嵩張るので、梱包の直前まで展開状態即ち紙片(ダンボール紙)として、多数の箱を取り扱う利便性を確保しようとするためである。
また、食品の集積前に、ダンボール箱を組み立てるのは、展開状態のままでは、食品を積み重ねる位置決めが行い難いからである。即ち、組み立ててしまえば、(天部のみ開放した)箱の中に順次食品を上方から順次投下していけばよく、箱自体が投下されてくる食品の集積のガイドとなると考えられたからである。
【0003】
しかし、このような枠体内に食品を集積する際、食品を所定位置に正確に投下できず、ダンボール箱内で適切に積み重ならずに、梱包のラインを停止するという事態が往々にして生じた。
一方、食品の梱包において、ダンボール紙を折り曲げ箱として組み立てる際、紙粉や紙切れが生じ、このような紙粉等が集積中に食品間へ混入するとの危惧があり、衛生上、好まれるものではない。この点について、梱包装置にてダンボール箱を組み立てた後、食品の収容前にポリ袋をダンボール箱内に装着し、当該ポリ袋内に食品を集積して、ダンボール箱に直接食品が接触するのを避けて、上記紙粉や紙切れが、食品に付着するのを抑制する工夫が行われている(特許文献2)。
このような袋体を用いる梱包において、上記の食品(被梱包物)集積の乱れを回避するために、紙箱(梱包体)の底部開口から支持体を挿入させることにより、袋体底部の位置より上方に袋体底部を位置させ、食品(被梱包物)の投入量の増加に伴って、支持体を梱包体の底部方向へ後退させるようにする梱包方法が提案されている(特許文献3)。
しかし、このような梱包方法において、紙箱(梱包体の)底部を開放しておく必要があり、内部に食品(被梱包物)を集積した状態において、紙箱の底部を畳んで食品を支持することができる底を形成するという手間をとらねばならなかった。この作業は、非常に困難であり、装置の複雑化を招来するものであった。
特に、支持体の抜き取りと同時に食品(被梱包物)の支持を行う紙箱の底を形成する作業を進行させねばならず、支持体が挿入された状態において、ある程度紙箱の底を折る(形成する)ことが可能なように、畳まれた状態においても支持体が抜けるような隙間を底に設定しておく必要があった(特許文献3の第1図(G))
【0004】
また、袋体を用いて梱包を行うものでは、このような袋詰の作業を紙箱に頼らずに行うことを可能とするため、袋詰のガイドとして枠体を用いるものが提案されている(特許文献4)。
このような枠体を用いて梱包を行うものにおいては、上記のような、紙箱における底形成の必要はない。
【0005】
【特許文献1】実公平5−26003号公報
【特許文献2】実開平5−35610号公報
【特許文献3】特開平1−279002号(特許第2711454号)公報
【特許文献4】特開2004−42931号公報
【0006】
しかし、紙箱に直接する梱包する場合も、上記の枠体を用いる場合も、何れにおいても、食品(被梱包物を)集積する装置に紙箱や枠体を送るために、或いは食品集積後の紙箱や枠体をその後の梱包工程を遂行する装置へ送るために、コンベアの上に、これらの紙箱や枠体は載せられており、このため、このようなコンベアを避けて、上記の支持体を配置するという複雑な構成を採用する必要がある。特に、紙箱や枠体の下方には、紙箱や枠体自身を上下方向について集積作業に適した位置に配置し保持するための支持手段(特許文献4の箱支持体11)を設ける必要があり、集積される食品を受ける支持体が邪魔にならないように配置するのは、非常に困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本願発明は、紙箱や枠体を用いて梱包を行うものであって、紙箱や枠体内に、被梱包物を乱さずに適切に集積することを可能とする梱包装置において、従来の支持体に代わる手段を提供して、上記の課題の解決を図った。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願第1の発明は、複数の被梱包物を、紙箱又は枠体といった梱包部材内へ、上下に集積する集積部1を備えた梱包装置について次のものを提供する。
即ち、上記の集積部1は、梱包部材の上方から梱包部材内に順次被梱包物を落下させる投下部13と、投下部13が落下させた被梱包物を梱包部材の底部に到達する前に受けて乗せる仮受部と、仮受部の支持部とを備える。支持部は、少なくとも梱包部材の底部よりも上方に配置され、仮受部を投下部13より低い位置であって梱包部材の底部よりも高い位置に保持する。更に、支持部は、仮受部を作動させることにて、乗せた被梱包物を梱包部材の底部に向けて離すものである。
尚、上記の枠体は、被梱包物の集積にのみ用いられ、梱包完了時には、外されているものも含む。即ち、ここでいう梱包部材には、直接梱包に用いられる梱包材のほか、梱包時に被梱包物の集積のガイドとして被梱包物を収容し、梱包完了時には被梱包物から外されるものも含む。
【0009】
本願第2の発明では、上記本願第1の発明にあって、次の構成を備えた梱包装置を提供する。
即ち、仮受部は、同じ高さに配置された少なくとも2つの載置部を備える。支持部は、載置部の夫々を前後或いは左右に移動させることによって、載置部同士を近接・離反させるものである。仮受部は、近接状態の両載置部にて上記の被梱包物を受け、支持部が両載置部を離反させることによって、両載置部上の被梱包物を両載置部の間から梱包部材の底部へ落とすものである。
【0010】
本願第3の発明では、上記本願第1の発明にあって、次の構成を備えた梱包装置を提供する。
即ち、集積部は、梱包部材を仮受部に対し、相対的に昇降させる位置決部を備える。上記の仮受部は、紙箱又は枠体内に、上方から挿入することが可能な寸法を備えた載置部を備える。支持部は、載置部を吊下げた状態に支持する支持体及びリンク部材と、支持体に対してリンク部材を降下させることが可能なリンク作動部とを備える。載置部は、上方から投下されてくる被梱包物を集積した状態に載置することが可能である。上記の支持体は載置部の一端を軸止し、リンク部材は載置部の他端を軸止するものである。リンク作動部が、リンク部材を降下させることにより、支持体に軸止した部分を中心として載置部を回転させることが可能である。上記の位置決部は、梱包部材の底部から、少なくとも上記載置部の回転半径分上方に、載置部が位置するよう、梱包部材を配置する。リンク部材の降下による上記の載置部の回転によって、載置した被梱包物を梱包部材内に降ろすものである。
【0011】
本願第4の発明では、上記本願第1乃至第3の何れかの発明にあって、梱包部材にシート状体又は袋体を配位させる内包装着部を備え、当該シート状体又は袋体内に被梱包物を集積することを特徴とする梱包装置を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本願の各発明は、投下部から順次投下されてくる被梱包物を、直接梱包部材の底部に落とすのではなく、一旦仮受部にて載置した後、仮受部から梱包部材の底部に離すことにて、被梱包物の積み乱れを抑制するものであり、特に、梱包部材の底部よりも上方に配置された支持部にて仮受部を支持することにより、梱包部材の下方に、仮受部を支持するための構成を置く必要がない。
従って、被梱包物の集積を正確に行うための構成が、梱包部材の下方に配置される装置の他の構成の邪魔にならない。
本願第2の発明は、上記において、仮受部から、梱包部材に被梱包物を渡すための具体的手段を提供した。
更に、本願第3の発明では、上記の効果を得ると共に、仮受部を梱包部材内に配置できるものとし、これにて、梱包部材の底部により近い位置から梱包部材の底部に被梱包物を下ろすことが可能となり、特に積み乱れの少ない被梱包物の集積を可能とした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ、本願発明の好ましい実施の形態について、説明する。図1〜図10へ本願発明の一実施の形態を示す。図1は、本願発明の一実施の形態を示す食品梱包装置の略全体平面図である。図2(A)は内包装着部7にて袋体が掛けられた状態の枠体の略縦断面図であり、図2(B)は集積部1に配置された当該枠体の略縦断面図である。図3(A)は第1コンベアc1と第2コンベアc2の連絡位置を示す略斜視図であり、図3(B)は第1コンベアc1にて上記の枠体が送られてくる状態を示す略斜視図である。図4は、図3(B)に示す枠体が集積部1の所定位置に移動する状態を示す略斜視図である。図5(A)は集積部1の食品投下部13の略斜視図であり、図5(B)はこの食品投下部13が食品を投下する状態を示す略斜視図である。図6(A)(B)及び図7(A)(B)は集積部1の作動状態を示す略断面図である。図8は集積部1での食品の集積が終わった枠体を第2コンベアc2へ移行する状態を示す略斜視図である。図9は、脱気機8と密閉機9と枠抜取部4とが設けられた枠抜装置40の側面図である。図10(A)〜(D)は上記脱気機8と密閉機9と枠抜取部4の作動状態を示す略縦断面図である。
【0014】
この実施の形態の梱包装置は、食品梱包装置であり、複数の食品a…aを、ダンボール等の紙箱b内へ、上下に集積して梱包するものである。
紙箱bには、ダンボール箱を採用するのが好ましい。また、ダンボール箱には、ダンボール箱の側面上方に延設されたフラップを織り込むことによって天部を閉鎖するA式段ボール箱と、箱本体と、別体のダンボール紙製の蓋体にて天部を閉鎖するC式段ボール箱とがある。
以下、シート状のバター(食品a)をポリ袋に袋詰した状態にして、C式段ボール箱(紙箱b)へ梱包する場合を例に採り、具体的に説明する。
【0015】
図1に示す通り、この梱包装置は、枠体wを供給する枠体供給機6と、袋体vを枠体wに装着する内包装着部7と、枠体v内に上記の食品a…aを集積する集積部1と、内包装着部7によって装着された袋体v内の空気を抜く脱気機8と、袋体vを封ずる密閉機9と、梱包部3と、枠抜取部4とを備える。
上記の枠体wは、前後左右の4つの側部を備え平面視矩形の筐体であり、天部と底部とが開放されている(上面と底がない)。この枠体wは、金属又は樹脂にて形成されている。枠体wは、軽量化の面で、特にアルミで形成されたものを採用するのが好ましい。但し、枠体wは、プラスチック製や、木製としても実施可能である。
【0016】
この実施の形態において、上記の集積部1と脱気機8と密閉機9と枠抜取部4とは、少なくとも梱包部3と隔てられた場所に配置される。また、この実施の形態において、梱包装置は、クリーンルームkを備える。クリーンルームkは、集積部1と脱気機8と密閉機9と枠抜取部4を収容し、これらの集積部1と脱気機8と密閉機9と枠抜取部4を、他の装置と隔てている。図1において、k1は、クリーンルームkの内外を画する隔壁を示している。
このようにクリーンルームkで、少なくとも集積部1と梱包部3とを画することによって、紙箱の組立時に生じる紙粉や紙切れが、食品a,a間に混入するのを防止することができる。クリーンルームkは、冷蔵室(クーリングルーム)や無菌室(制菌室)といった食品の集積に適した環境とする。
尚、集積部1と梱包部3とが隔てられていれば、他の装置の配置は、上記に限定するものではなく、クリーンルームの内外を問わず、変更可能である。
【0017】
ここで先ず、この食品梱包装置における処理の流れを説明する。
枠体供給機6は、枠体wを内包装着部7へ向けて送出するコンベアである。この梱包装置は、枠体供給機6以外に、第1コンベアc1と、第2コンベアc2と、第3コンベアc3と、第4コンベアc4とを、移送部2として備える。第1コンベアc1は、枠体供給機6から枠体wを受け取り内包装着部7を経由してクリーンルームk内部の集積部1に枠体を移送する。集積部1での食品集積の作業が完了すると、枠体wは、第2コンベアc2は、クリーンルームk内にて集積部1から枠体wを受け取る。第2コンベアc2は、クリーンルームk内において枠体wを更に移送し、集積部1から、枠体wを脱気機8、密閉機9及び枠抜取部4に経由させる。第3コンベアc3は、クリーンルームk内にて集積された食品を受け取り、クリーンルームkの外部に当該食品を搬出する。第3コンベアc3は、更に食品を移送し、梱包部3へ食品を移動させる。第4コンベアc4は梱包部3から、食品を梱包した紙箱bを他へ移送する。
【0018】
尚、上記の隔壁k1には、第1コンベアc1をクリーンルームkの内外に渡すための第1連絡口k2と、第3コンベアc3をクリーンルームkの内外に渡すための第2連絡口k3とが設けられている。第1連絡口k2と第2連絡口k3には、枠体wが通過するときのみ連絡口k2,k3を開放する開閉扉k4,k5が設けられている。但し、このような開閉扉に代えてエアカーテンを用いるものとしても実施可能である。
【0019】
次に各部の処理に沿って、詳しく説明する。
第1コンベアc1には、センサが設けられ、枠体wの内包装着部7への到達を検知すると停止して、枠体wを内包装着部7に止める。当該センサには、光センサや感圧センサなどの周知のセンサを採用することができる。
内包装着部7は、袋装着部としてダンボール箱にポリ袋を装着することが可能な周知の装置を採用する。例えば、実開平5−35610号や特開2004−42931号に見られる内袋掛け装置を採用することができる。このような装置(内包装着部7)において、ダンボール箱に代えて上記の枠体wに袋体vを装着する。即ち、図2(A)へ示す通り、内包装着部7は、上記の枠体wの上縁にポリ袋(袋体v)の縁を掛けた状態にして、枠体w内にポリ袋(袋体v)を挿入する。
袋体vは、上記の通りポリエチレン袋(ポリ袋)を採用するのが好ましい。但し、ビニール袋など他の素材でできたものを採用することも可能である。
上記の袋体vに代えて、ポリエチレン又はビニール製のシートを内包みとして用いるものとしても実施可能である。内包みとして、上記の袋体vを用いる場合も、シート状体を用いる場合も、何れの場合も、手作業で装着して実施することも可能である。但し、効率の面で上記の内包装着装置などの装置を用いるのが有利である。
図示はしないが、枠体wの側部に、側部表面から裏面に貫通する覗き穴を設けておけば、枠体wの内部において袋体vの内装が確実に行われているか、枠体wの外部から観察することができ便利である。
【0020】
第1コンベアc1は、袋体vが掛けられた枠体wを上記の集積部1に移送する。第1コンベアc1は、センサを備え、枠体wの集積部1への到達を検知すると停止する。当該センサには、光センサや感圧センサなどの周知のセンサを採用することができる。
【0021】
図2(B)へ示す通り、上記の集積部1は、集積機11と、仮受部5とを備える。
集積機11は、図5、図6及び図3へ示す通り、食品供給部12と、食品投下部13と、位置決部14とを備える。
図3(A)へ示す通り、上記の位置決部14は、枠体wを乗せることが可能な支持台14aと、枠体wの側面と当接して(袋体vが掛けられているので、正確には、袋体vを挟んで枠体w側面と当接することになる。)その前後左右の位置を決める、主当接部14b…14bと、副当接部14cとを備える。この実施の形態において、3つの主当接部14b…14bと、副当接部14cとによって、平面視矩形の(前後左右4つの側面を有する)枠体wの各側面が押さえられ、支持台14a上において、その位置が決められる。但し、図面の煩雑を避けるため、図3、図4及び図8において、主当接部14bについて、枠体w前面と当接するもののみを示す。また、ここで省略した主当接部14b,14bは、枠体wが通過する際、通過の邪魔にならない位置に退く(出没可能に形成されたものである)。
第1コンベアc1にて、送られてきた枠体wは、先ず、その前面と対応する主当接部14bと当接して、支持台14a上に止められ、その後他の当接部が当接して上記の位置決め(所定位置への保持)が行われる。
主当接部14b…14bと副当接部14cの夫々は、油圧シリンダにて伸縮するピストンロッドに設けられて、枠体wの側面と当接・離反することが可能である。また、支持台14aと主当接部14b…14bと副当接部14cの夫々は、上記の別途の油圧シリンダにて上下に伸縮するピストン(図示せず。)により、昇降することが可能である。
この実施例において、図4に示す通り、主当接部14b…14bと副当接部14cにて位置決めされた枠体wは、これらの当接部と共に支持台14aの上昇により、第1コンベアc1より上方に移動する。
【0022】
図5(A)へ示す通り、食品供給部12は、他より食品aを一つづつ食品投下部13へ移送して来るコンベアである。食品投下部13は、第1コンベアc1の上方に位置する。
また、食品投下部13は、食品供給部12の移送方向の先にあり、図6(A)へ示す通り、食品供給部12から送られてきた食品aを乗せることができる。図5(B)へ示す通り、食品投下部13は、当該食品の移送方向に対して左右へスライドして開く、左側と右側の2つの開閉部13a,13aにて構成されている。両開閉部13a,13aが左右に離れることによって、図6(B)へ示すように、両開閉部13a,13aの間から下方の仮受部5に食品aを落下させることができる。
上記の開閉部13a,13aの夫々は、図5へ示す通り、食品供給部12の移送方向と交差する方向を軸方向とする、複数のローラを備える。開閉部13a,13aの夫々は、油圧シリンダ13b,13bにより伸縮するピストンロッド13c,13cに設けられており、これにて上記のスライドを行うことができる。但し周知の他の手段によってスライドするものとしても実施可能である。
この食品投下部13には、周知の集積装置を採用することができる。例えば、集積部1には、実公平6−44899号や、実用新案登録第2504367号に見られる集積装置を採用することができる。
【0023】
図2(B)へ示す通り、位置決部14は、上述の動作によって、移送されてきた枠体wを食品投下部12の真下に配置させる。また、(上下方向について)位置決部14と、食品投下部12の間に、上記の仮受部5が、配置されている。
図6(A)(B)へ示すように、仮受部5は、水平にスライドして互いに遠ざかることが可能な2枚の開閉板5a,5a(請求項1の載置部に対応)を備える。開閉板5a,5aは、食品投下部12の開閉部と同様油圧シリンダにより伸縮するピストンロッド5b,5b(請求項2の支持部に対応)に設けられており、これにて上記のスライドを行うことができる。上記のピストンロッド5b,5bは、枠体w(位置決部14)の上方に配置されている。図示の通り、この実施の形態において、開閉板5a,5aとピストンロッド5b,5bとは同じ高さに位置する。
仮受部5は、センサを備え、図7(A)へ示す通り、当該センサが所定枚数の食品aの集積を検知すると、図7(B)へ示すように、上記のスライドによって、開閉板5a,5aを開き、集積した食品a…aを下方の枠体wに落とす。落とされた食品a…aは、枠体wの上方開口部(天部)から、枠体v内の袋体v内に収容される。
例えば枠体w内に食品aを8枚集積する場合、仮受部5に食品aが4枚集積するごとに、仮受部5が開いて、枠体w内へ食品a…aを収容させる。そして、枠体wに8枚集積すると、センサがこれを感知して、食品の投下を停止する。
このように、仮受部5が中継することによって、1回の食品の落下距離を縮めることができ、積み乱れの発生を回避することができる。
食品a…aの枠体w内への集積の完了をセンサが検知すると、支持台14a(と各当接部)は降下して、枠体wを、上昇前の元の位置に復帰させる。
そして、図8に示す通り、袋体v内に食品が集積された枠体wは、副当接部14cに押し出されて、第2コンベアc2へ乗せられる。
【0024】
第2コンベアc2は、クリーンルームk内において、食品a…aが集積された枠体wを、集積部1から、図9へ示す、脱気機8と密閉機9と枠抜取部4とが設けられた枠抜装置40へ移送する。枠体wの枠抜装置40への到達は、他と同様周知のセンサを用いて自動的に感知するものとすればよい。
脱気機8は、空気を吸引する吸引ブロアであり、枠抜装置40において油圧シリンダ40aにて上下に伸縮可能なピストンロッド40bに設けられている。脱気機8を昇降させる手段には、上記以外の周知の装置を採用して実施することができる。
枠抜取部4は、油圧シリンダ4a…4aにて伸縮可能なピストンロッド4b…4bに設けられた押圧部4c…4cを備える。押圧部4c…4cの夫々は、枠体wの各側面を押圧して、枠体wを保持するものである。上記の油圧シリンダ4a…4a自体、枠抜装置40が備える昇降装置(図示せず。)に設けられており、上記にて保持した枠体wを上昇させることができる。昇降装置は、油圧シリンダとピストンその他の周知の手段により構成する。
密閉機9は、袋体vの口を溶着により封ずるものである。密閉機9も、上記と別途に、油圧シリンダ9a,9aにて伸縮可能なピストンロッド9b,9bと、当該ピストンロッド9b,9bに設けられた溶着機9c,9cとを備える。
【0025】
以下、枠抜装置に設けれた上記各構成の動作について、図10を用いて説明する。先ず、上記の通り枠体wの到達をセンサが検出すると、図10(A)へ示す通り、枠抜装置40に移送されてきた枠体wに向けて、脱気機8が降下する。そして、脱気機8は、枠体wの上方開口部にて、枠体w内を吸引する。これにより図10(B)へ示す通り、枠体8の上方開口部の縁に掛けられていた袋体vの口(縁)が、上方に吸い上げられる。袋体vの口の吸い上げは、このように脱気機8の吸引にのみにて行うものに限定しない。例えば、図示はしないが、この脱気機8の吸引に伴い上記の枠抜取部4による枠体wの上昇を行うことによっても、円滑に行うことができる(但しこの場合、枠抜取部4の押圧部4c…4cが袋体vの縁を挟まないようにする必要がある)。
上記にて袋体vの口が(枠体wの上端から外されて)上方伸ばされ、その結果、脱気機8は、袋体v内部に入り込むことになる。この状態において脱気機8は、更に吸引を行い、袋体v内の空気を抜く。また図10(C)へ示す通り、袋体vの口が上方に伸ばされることによって、露出した枠体wの側面を、上記の枠抜取部4の押圧部4c…4cが押さえて上昇し、食品a…aが集積された上記の袋体vを残して、枠体wが上方に抜き取られる。図9の4xは、上昇した枠抜取部4の位置を、また、wxは、これにて上方に抜き取られた枠体wの位置を示している。
そして、図10(D)へ示す通り、油圧シリンダ9a,9aにてピストンロッド9b,9bが伸ばされることにより、溶着機9c,9cが、食品aの上部にて袋体vを挟んで溶着し、袋体vを密閉する。
尚、この実施の形態において、密閉機9は、袋体vの口を溶着により封ずるものとしたが、このような溶着に代え、袋体vの上部を折り畳んだり、或いは丸めて封じるものであっても実施可能である。
【0026】
上記にて枠体wが抜き取られ、密閉され袋体vは、クリーンルームk内にて、第2コンベアc2から第3コンベアc3に乗せ代えられる。この乗せ代えは、第1コンベアc1から第2コンベアc2への枠体wの移動と同様の方法を採用することができる。但し、周知の他の手段により乗せ代えるものとしても実施可能である。
第3コンベアc3は、上記の袋体vを、クリーンルームkから搬出して、梱包部3へ移送する。
【0027】
この実施の形態において用いる紙箱bは、C式段ボール箱であるので、梱包部3は、下箱を組み立てる箱組立機30と、上蓋を組み立てて下箱に被せる蓋装着機31とを備える。
梱包部3には、周知の梱包機を採用することができる。例えば、特開平9−286409号、特開2001−24044号に見られる装置を採用することができる。但し、これらの公報の装置においては、集積と箱の組み立てとを同時に行うものが示されているが、本願発明に係る梱包装置において、集積後、梱包部3に移送された集積済みの食品を展開状態の紙箱の上に移送して、紙箱の組み立てを行う(この点が上記の公報に示された周知技術と異なる)。
【0028】
上記の実施の形態において、最終的に紙箱bへの梱包が行われるものとした。この他、紙箱bへの梱包は行わず、袋詰の状態で梱包を完了するものとしても実施可能である。この場合、上記の梱包部3を設ける必要がない。また、梱包部3と集積部1とを画するためにクリーンルームkを設ける必要もない。勿論、この場合、装置の構成全体をクリーンルームk内に配置するものとして実施可能である。
また、上記と異なり、上記の枠抜取部4を梱包部3に設けて、枠体wの抜取りは、袋体vの密閉後、梱包部3において行うものとしてもよい。この場合、梱包部3は、展開状態の紙箱(下箱)に対して、内部に食品が集積された枠体wを乗せた状態で、当該紙箱bの側面を組み立て、紙箱bの上方を閉じる(上蓋を装着する)前に、枠抜取部4が、集積された食品を紙箱に残して、枠体を紙箱から抜き取ればよい。
この実施の形態において、食品の梱包を行う梱包装置を例示して説明したが、食品以外のものを被梱包物として梱包する装置において、本願発明を実施することも可能である。
食品以外のものを被梱包物とする場合、また、食品を被梱包物とする場合であっても、上記のクリーンルームkを設けずに実施することも可能である。即ち、紙粉や紙切れを問題にしないのであれば、上記のように、集積部1と梱包部3とを隔てて配置する必要はない。
【0029】
上記の実施の形態において、集積は、紙箱1つについて、食品を一山に積み上げる(集積する)ものとしたが、二山等、複数の山に積み上げるものとしても実施可能である。
また、上記において、食品a…aは、袋体vにて袋詰された状態にして紙箱bに梱包されるものとしたが、このような袋詰は行わずに直接、紙箱b内に収容するものとしても実施可能である。
【0030】
この場合、枠体wは、(クリーンルームkに入る前に)組み立て前の展開状態の上記箱体の上に乗せられ、集積部1が展開状態の紙箱の上に乗せられた当該枠体b内に食品a…aを集積し、移送部2(第3コンベアc3)は、内部に食品a…aが集積された当該枠体wを、展開状態の紙箱bの上に乗せたまま、梱包部3へ移動させるものとすればよい。また、この場合、枠抜取部4を梱包部3に配置するものとし、梱包時に枠体wを抜き取るものとすればよい。
この場合、展開状態の箱体bも、クリーンルームk内を通ることになるが、その折り込み(組み立て)は、クリーンルームkの外部で行われることになるので、紙箱の組立時に生じる紙粉や紙切れが、食品a,a間に混入するのを抑制することができる。
また、上記の実施の形態において、梱包部3は、食品をC式段ボール箱に梱包するものとしたが、A式段ボール箱に梱包するものとして実施することも可能である。
更に、この発明は、上記の枠体wを用いず、直接ダンボール箱に食品を集積するものとしても実施可能である。例えば、上記の梱包措置において、C式段ボール箱の下箱を上記の枠体wに代えて、用いることができる。
【0031】
次に、図11乃至図14を用いて、上記の集積部1の他の実施の形態について説明する。この実施の形態において、集積部1には、前述の(請求項2の仮受部に対応する)仮受部5以外に(請求項3の仮受部に対応する)他の仮受部50が併設されている。
以下当該他の仮受部50を副仮受部50と呼ぶ。
この副仮受部50は、仮受部5の下方に配設される第1及び第2の2つの載置板51a,51b(請求項4の載置部に対応)と、第1載置板51aを上方により支持する棒状の支持体52a,52aと、第1載置板51aに接続された棒状のリンク部材53a,53aと、第2載置板51bを上方により支持する棒状の支持体52b,52bと、第2載置板51bに接続された棒状のリンク部材53b,53bとを備える(上記の支持体52a,52a,52b,52bと、リンク部材53a,53a,53b,53bとが、請求項3の支持部を構成している)。
両載置板51a,51bの夫々は、同じ高さに水平に配設された、平面視矩形の板状体である。上記の通り配置された両載置板51a,51bは、両載置板51a,51b夫々の一辺が、対向するように配置され、全体としても平面視において矩形を呈するよう配列される。この配列による矩形の縦横の寸法は、夫々枠体wの開口部の(平面視における)縦横の寸法よりも小さい。
【0032】
第1載置板51aにおいて、第2載置板51bと反対側に位置する2つの角(コーナー)の夫々に上記の支持体52a,52aが接続されている。具体的には、支持体52a,52aの下端に、第1載置板51aが軸止されている。これにて、第1載置板51aは、両支持体52a,52a下端を結ぶ線(仮想線)を中心として、回動可能に吊下げられている。更に、第1載置板51aにおいて、第2載置板51bと隣接する2つの角の夫々に、上記のリンク部材53a,53aが接続されている。詳しくは、鉛直方向に沿って伸びるリンク部材53a,53aの下端は、第1載置板51aに固定された金具54a,54aに軸止されている。図12へ示す通り、リンク部材53a,53aの上端は、載置板51aの上方に設けられたカム55a,55aに軸止されている(図12において、両カム55a,55aは、重なっており、手前のもののみ図面に現れている)。
【0033】
同様に、第2載置板51bにおいて、第1載置板51aと反対側に位置する2つの角の夫々に上記の支持体52b,52bが接続されている。具体的には、支持体52b,52bの下端に、第2載置板51bが軸止されている。これにて、第2載置板51bは、両支持体52b,52bを結ぶ線(仮想線)を中心として、回動可能に吊下げられている。更に、第2載置板51bにおいて、第1載置板51aと隣接する2つの角の夫々に、上記のリンク部材53b,53bが接続されている。詳しくは、鉛直方向に沿って伸びるリンク部材53b,53bの下端は、第2載置板51bに固定された金具54b,54bに軸止されている。図12へ示す通り、リンク部材53b,53bの上端は、載置板51bの上方に設けられたカム55b,55b(請求項3のリンク作動部に対応)に軸止されている(図12において、両カム55b,55bは、重なっており、手前のもののみ図面に現れている)。
第1載置板51aと第2載置板51bとが配列されることによって、呈する矩形の四隅に、両載置板51a,51bの上記支持体52a,52a,52b,52bが位置するように設けられており、第1載置板51aのリンク部材53a,53aと第2載置板51bのリンク部材53b,53bとは、隣り合うように
設けられている。
平面視において、支持体52a,52a,52b,52bを頂点とする四角形の幅は、枠体wの開口部の(平面視における)縦横の寸法よりも小さい。
また、上記の支持体52a,52a,52b,52bが呈する四角形は、シート状の食品a…aの平面視の寸法よりも大きい。
【0034】
次に、上記副仮受部50の作動状態について説明する。
上記の副仮受部50の両載置板51a,51bは、位置決部14の上方に配置される。即ち、第1コンベアc1にて移送されてきた枠体wの上方に位置する。図4に示す通り上昇することによって枠体wは、上記の両載置板51a,51bに近づき(図11)、最終的に図12に示す通り枠体wの内部に入り込む。但し、枠体wの底部より高い位置にて停止する。即ち、載置台51a(51b)は、枠体wの底部に対して、載置板51a(51b)の前後(支持体とリンク部材との間)の幅分上方に配位する。
尚、このような枠体wへの載置板51a,51bの配置は、枠体wを上昇させて行うものに限定するものではなく、載置板51a,51bを降下させることによって実施するものとしてもよい。
【0035】
食品投下部12から、投下された食品aが、仮受部5に所定枚数集積されると上記図1〜図10に示す実施の形態と同様、仮受部5が開いて、集積した食品Aa…aを更に下方に投下する。仮受部5は、上記の通り複数枚数集積した後開くものとしてもよいが、食品1枚ごとに開くものとしても実施可能である。
仮受部5から投下された食品は、図13(A)へ示す通り、両載置部51a,51bの上に集積される。
このようにして、両載置部51a,51bの上に所定枚数の食品が載置されると、センサの検出により、カム55a,55a及びカム55b,55b(図12)が回転して、リンク部材53a,53a,53b,53bを下方に降下させる。これにて、図13(B)へ示す通り、第1載置板51aは、両支持体52a,52aを結ぶ線(仮想線)を中心として、第2載置板51bに隣接する辺を下方に向けるよう回動し、同時に、第2載置板51bは、両支持体52b,52bを結ぶ線(仮想線)を中心として、第1載置板51aに隣接する辺を下方に向けるよう回動する。
【0036】
そして、図14(A)へ示す通り、両載置板51a,51bは、ほぼ垂直の状態にまで回転し、載置していた食品a…aを、両載置板51a,51bの間から枠体w内(枠体wを支持する支持台14a上)に降ろす。食品a…aを降ろした後、上記の垂直状態としたまま、載置板51a,51bは、支持台15aの降下により、相対的に枠体wの上方に移動し、枠体w内の食品から上方に離れる(図14(B))。載置板51a,51bを上記の通り垂直状態とすることにより、食品が邪魔にならず、上記の円滑な引き上げが行える。
【0037】
上記にて(枠体w内に置かれた)食品から上方に載置部51a,51bが引き上げられると、上記カム55a,55a及びカム55b,55bが逆転して元の状態に復帰する。このカム55a,55a及びカム55b,55bの復帰動作により、リンク部材53a,53a,53b,53bが元の位置に戻る。これにて、両載置板51a,51bは、再び水平状態となり、次の食品a…aの集積を行い、枠体w内への積み替えの動作を繰り返す。図14(C)へ示す通り、枠体w内に所定枚数の食品a…aが蓄積されたのを、センサが検出すると、支持台14aは、降下して第1コンベアc1に戻る。そして、図8に示す動作にて、第2コンベアc2に枠体wは移れる。以降の動作は、図1〜図10に示す実施の形態と同様である。
この実施の形態において、梱包する食品a…aは、平面視矩形である。前記の通り四角形の頂点をなす支持体52a,52a,52b,52b及びその辺上にあるリンク部材53a,53a,53b,53bは、このような形状の食品a…aの外側において、載置板51a,51bまでの落下を案内する。即ち、載置板51a,51bを上方から吊下げた状態に支持する支持体52a,52a,52b,52b及びリンク部材53a,53a,53b,53b(支持体)は、食品a…a落下のガイドとして、集積する食品a…aの外周に沿う。これによって、より一層食品a…aの積み乱れを抑制することができるのである。
但し、食品aの(平面)形状は、上記の矩形に限定するものではなく、他の形状に変更可能である。また、このような食品の形状に合わせて、載置板51a,51b(載置部)の形状も変更可能であり、支持体52a,52a,52b,52b及びリンク部材53a,53a,53b,53b(支持体)も、食品の形状に沿うものとし、落下の案内をさせればよい。
【0038】
図11乃至図14に示す実施の形態において、仮受部5と副仮受部50とは、併設されたものを示した。但し、仮受部5に代えて、副仮受部50を設けるものとしても実施可能である。
尚、上記の副仮受部50は、枠体wを用いない紙箱b(A式及びC式段ボール箱)への食品a…aの梱包にも用いることができる。特にA式段ボール箱にて梱包を行う場合、集積時フラップを立てた状態にして、落下してくる食品a…aを受けることになるので、フラップ分落下距離が大きくなる。このような場合、副仮受部50を用いることによって、仮受部5より低い位置で食品a…aの集積を行う(中継する)ことができる。従って、上記のフラップ長さと無関係に、1回の食品の落下距離を縮めることができ、乱れのないより確実な集積を行うことができる。また、A式段ボール箱では、箱体bの規格やサイズによって、フラップの長さが異なり、自動化が阻まれてきた。この点についても、上記の副仮受部50の利用により、箱体bのサイズの変更によっても食品の落下の距離を、フラップの長さと関係なく一定にすることができ、完全自動化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本願発明の一実施の形態を示す食品梱包装置の略全体平面図である。
【図2】(A)は図1に示す梱包装置に用いる枠体について内包装着部7にて袋体が掛けられた状態を示す略縦断面図であり、(B)は集積部1に配置された当該枠体の略縦断面図である。
【図3】(A)は第1コンベアc1と第2コンベアc2との連絡位置を示す略斜視図であり、(B)は第1コンベアc1にて上記の枠体が送られてくる状態を示す略斜視図である。
【図4】図3(B)に示す枠体が集積部1の所定位置に移動する状態を示す略斜視図である。
【図5】(A)は集積部1の食品投下部13の略斜視図であり、(B)はこの食品投下部13が食品を投下する状態を示す略斜視図である。
【図6】(A)及び(B)は集積部1の作動状態を示す略断面図である。
【図7】(A)及び(B)は集積部1の作動状態を示す略断面図である。
【図8】集積部1での食品の集積が終わった枠体を第2コンベアc2へ移行する状態を示す略斜視図である。
【図9】脱気機8と密閉機9と枠抜取部4とを示す側面図である。
【図10】(A)〜(D)は上記脱気機8と密閉機9と枠抜取部4の作動状態を示す略縦断面図である。
【図11】他の実施の形態を示す要部略斜視図である。
【図12】図11に示す実施の形態の略要部断面図である。
【図13】(A)及び(B)は図11に示す実施の形態の集積部1の作動状態を示す略断面図である。
【図14】(A)及び(B)は図11に示す実施の形態の集積部1の作動状態を示す略断面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 集積部
2 移送部
3 梱包部
4 枠抜取部
5 仮受部
11 食品投下部
a 食品
b 紙箱
v 袋体
w 枠体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の被梱包物を、紙箱又は枠体といった梱包部材内へ、上下に集積させる集積部を備えた梱包装置において、
上記の集積部は、梱包部材の上方から梱包部材内に順次被梱包物を落下させる投下部と、投下部が落下させた被梱包物を梱包部材の底部に到達する前に受けて乗せる仮受部と、仮受部の支持部とを備え、
支持部は、少なくとも梱包部材の底部よりも上方に配置され、仮受部を投下部より低い位置であって梱包部材の底部よりも高い位置に保持するものであり、
更に、支持部は、仮受部を作動させることにて、乗せた被梱包物を梱包部材の底部に向けて離すものであることを特徴とする梱包装置。
【請求項2】
仮受部は、同じ高さに配置された少なくとも2つの載置部を備え、
支持部は、載置部の夫々を前後或いは左右に移動させることによって、載置部同士を近接・離反させるものであり、
仮受部は、近接状態の両載置部にて上記の被梱包物を受け、支持部が両載置部を離反させることによって、両載置部上の被梱包物を両載置部の間から梱包部材の底部へ落とすものであることを特徴とする請求項1記載の梱包装置。
【請求項3】
集積部は、梱包部材を仮受部に対し、相対的に昇降させる位置決部を備え、
上記の仮受部は、紙箱又は枠体内に、上方から挿入することが可能な寸法を備えた載置部を備え、
支持部は、載置部を吊下げた状態に支持する支持体及びリンク部材と、支持体に対してリンク部材を降下させることが可能なリンク作動部とを備え、
載置部は、上方から投下されてくる被梱包物を集積した状態に載置することが可能であり、
上記の支持体は載置部の一端を軸止し、リンク部材は載置部の他端を軸止するものであり、
リンク作動部が、リンク部材を降下させることにより、支持体に軸止した部分を中心として載置部を回転させることが可能であり、
上記の位置決部は、梱包部材の底部から、少なくとも上記載置部の回転半径分上方に、載置部が位置するよう、梱包部材を配置するものであり、
リンク部材の降下による上記の載置部の回転によって、載置した被梱包物を梱包部材内に降ろすものであることを特徴とする請求項1記載の食品梱包装置。
【請求項4】
梱包部材にシート状体又は袋体を配位させる内包装着部を備え、当該シート状体又は袋体内に被梱包物を集積することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の梱包装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−168817(P2006−168817A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−367305(P2004−367305)
【出願日】平成16年12月20日(2004.12.20)
【出願人】(000211341)
【Fターム(参考)】