説明

棒状包あん食品を成形する装置

【課題】内身全周が外身によって被われた棒状包あん食品を成形する装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る成形装置は、外身9を供給する外管2と、前記外管内に配置され、内身10を供給する内管3と、前記外管内であって前記内管の出口端3aに設けられていて前記内身の供給を停止する弁6と、前記弁より外身の進行方向下流側に設けられた切断装置8とを備え、前記外身9の供給を続けた状態で前記弁6により前記内身10の供給を停止することにより、前記包あん食品の内身のない部分が前記切断装置の位置に達したとき切断装置が切断動作を行うように連動されている、内身全周が外身によって被われた棒状包あん食品11を成形することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
内身及びその内身の全周を囲む外身を有する棒状包あん食品を成形する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
内身及びその内身の全周を囲む外身を有する包あん食品を成形する装置は大略、外身を供給する外管と、外管内に配置され、内身を供給する内管と、包あん食品を切断する装置とを備える(例えば、特許文献1−3参照。)。この装置を使用して、外身の供給を継続しつつ、(例えば内身の供給用のポンプを停止して)内身の供給を間欠的に停止し、包あん食品の内身のない部分を切断することにより、包あん食品を成形することが可能である。
ここで、従来の包あん食品成形装置は、内身として特にあんやゼリー状食材等の比較的柔らかい食材を想定しているため、内身の供給を間欠的に停止するために内管に取り付けられる弁を採用していない。
【特許文献1】特開平8−89157号公報
【特許文献2】特開平6−98684号公報
【特許文献3】特開平8−23950号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、内身がチーズのように「比較的硬い(又は粘性の大きい)」場合に、従来の包あん食品成形装置を使用すると、以下の問題点がある。
すなわち、従来の成形装置を使用した場合、内身供給用のポンプを停止しただけでは「比較的硬い(又は粘性が大きい)」内身は容易に切断されず、外身との摩擦力により外身の進行方向に引っ張られて、不規則に引きちぎられるおそれがある。すなわち、切断された内身の全長が一定しない。
切断された内身の全長が一定しない場合は、完成した包あん食品の見栄えが悪いばかりでなく、内身が外身から漏出するおそれがある。
特に包あん食品が「棒状」の場合、外身に内包される内身の全長が比較的長いため、内身の全長が一定しないと、包あん食品の内身がある部分を誤って切断するおそれが非常に高くなる(包あん食品が例えば饅頭やあんパンのように略球形の場合は内身の全長が比較的短いため、包あん食品が棒状の場合と比較して、包あん食品の内身がある部分を誤って切断するおそれは低い)。
【0004】
したがって、従来の包あん食品成形装置は、内身がチーズのように「比較的硬く(又は粘性が大きく)」、かつ、包あん食品が「棒状」の場合、内身の「全周」を囲む外身を有する(内身が外身から漏出することのない)包あん食品を安定的に成形することができない問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び発明の効果]
【0005】
1.本発明に係る棒状包あん食品を成形する装置は、外身を供給する外管と、外管内に配置され、内身を供給する内管と、外管内であって内管の出口端に設けられていて内身の供給を停止する弁と、弁より外身の進行方向下流側に設けられた切断装置とを備え、外身の供給を続けた状態で弁により内身の供給を停止することにより、包あん食品の内身のない部分が切断装置の位置に達したとき切断装置が切断動作を行うように構成されていることを特徴とする。したがって、本発明は以下の利点を有する。
すなわち、内身がチーズのような比較的硬い(又は粘性の大きい)ものであっても、切断され外身に内包される内身の全長が一定であるから、内身が外身から漏出することない。したがって、内身全周が外身によって被われた棒状包あん食品を安定的に成形しうる利点がある。
また従来技術と比較して、成形装置を構成する部品点数が少ないから、成形装置の製造コストを低減できる利点を有する。
さらに従来技術と比して成形装置自体の大きさが小さくコンパクトであるから、設置スペースが小さい利点がある。
【0006】
2.弁は、回転軸線αと交差する方向に貫通穴を有する回転自在な弁体と、内部に設けられた弁室内に弁体を収容し、貫通穴と整合可能な出口開口部及び入口開口部を有する弁箱と、を備える回転弁であることを特徴とするから、上記利点が更に増す。
3.弁箱は筒形であり、出口開口部の外側の周方向周囲部が切り欠かれた面と弁室の内周面とが交差して尖鋭部を形成することを特徴とする。
したがって、弁箱の出口開口部に内身が残留することがないから、切断された内身の全長が一定であり、内身「全周」が外身によって被われた棒状包あん食品を更に安定的に成形しうる利点がある。
4.回転軸線から尖鋭部までの内身の進行方向に平行な方向の距離は、回転軸線から貫通穴の出口開口端までの同方向の最短距離以下であることを特徴とするから、上記「3.」と同様に、弁箱出口開口部の内身の残留が阻止され、棒状包あん食品の安定成形が可能である。
5.出口開口部の回転軸線方向の高さは、弁体の貫通穴の同方向の直径より大きいことを特徴とするから、上記「3.」と同様に、棒状包あん食品の安定成形可能である。
【0007】
6.本発明に係る棒状包あん食品を成形する方法は、外身を外管を介して供給し、内身を外管内に配置された内管を介して供給し、外身の供給を続けた状態で内身の供給を、外管の内側であって内管の出口端に設けられた弁によって間欠的に停止し、内身の供給の停止により包あん食品の内身のない部分が切断位置に達したとき外身を切断し、それによって内身全周が外身によって被われた棒状包あん食品を成形することを特徴とする。
したがって、上記「1.」と同様の利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の一の実施例に係る棒状包あん食品を成形する装置1を図1乃至図4を使用して説明する。
なお、本願中、包あん食品とは、チーズ等の内身の全周が魚肉のすり身等の外身によって被われた食品をいう。内身及び外身ともに他の練り食材やペースト状食材でもよい。例えば、内身は、チーズのような比較的硬い(又は粘性が大きい)ものに限られるものではなく、あん、クリーム、ジャム等の比較的柔らかい(又は粘性が小さい)ものでもよいし、外身はパン生地等の他の食材でもよい。
【0009】
図1中、棒状包あん食品を成形する装置1は、外身を供給する外管2と、外管2内に配置され、内身を供給する内管3と、内身の供給を停止する回転式の弁6と、弁6より外身の進行方向下流側(例えば出口端2d)に設けられ、包あん食品を切断する切断装置8とを備える。
外管2は、外管本体2aと、テーパー状に縮径した絞り部2bと、ノズル部2cを有する。内管3は、外管2の所定位置に設けられた穴2eを流体密に貫通して外管2内に配置される。外身及び内身の供給(同図中、右方向へ進行)は、ポンプ等の所定の供給装置(図示せず)によりおこなわれる。なお、外管2は、絞り部2b及びノズル部2cを有しなくてもよい。
【0010】
弁6は、外管2の所定位置に設けられた穴2fを流体密に貫通し、外管2内において内管3の出口端3aに取り付けられる。弁6は、円柱状の弁体5と、内部に設けられた弁室4a内に弁体5が回転自在に嵌挿された円筒形状の弁箱4を有する。弁体5は、回転軸線αと交差する方向に円形断面を有する貫通穴5aが設けられる。弁箱4は、弁体5の貫通穴5aと整合して連通可能な出口開口部4b及び入口開口部4gが設けられる。
同図は、弁箱4の出口開口部4b及び入口開口部4gと弁体5の貫通穴5aとが整合して連通し、弁6が開いている状態を示している。所定の回転駆動装置(図示せず)に接続された弁体5が図中A方向に所定角度(開口部と貫通穴とが完全に連通しない状態までで、好ましくは90°)回転して上記連通が解除されると、弁6は閉じる。弁体5が同方向に更に所定角度(90°)回転して上記連通状態が復帰すると、弁6は再度開く。このような弁6の開閉動作により、内身の供給を間欠的に停止することが可能となる。
【0011】
図2及び図3を参照しながら、弁6について更に詳細に説明する。
図2中、出口開口部4bの断面は矩形であり、その断面の回転軸線α方向の高さhは貫通穴5aの同方向の直径dより大きく、幅wは直径dと等しい。出口開口部4bの外側の周方向周囲部が切り欠かれ、切欠き面4cを形成する。切欠き面4cは、回転軸線αに対して平行であって、かつ、内身10の進行方向βに対して直交方向に伸長する。切欠きの側面4eは、回転軸線αに対して例えば直交方向に伸長する。切欠き側面4eと弁箱4の外周面とが交差する角部は面取りされて、面取り面4fを形成する。
図3中、切欠き面4cと弁室4aの内周面が交差して尖鋭部4dを形成する。すなわち、切欠き面4cと弁室4aの内周面との交差部分は肉厚になっていない。この交差部分が肉厚になっていないことによる利点は、段落0018において後述する。
なお、切欠き面4cは、同図中破線4iで示すように内身10の進行方向βに対して鋭角の方向に伸長してもよいし、同図中破線4jで示すように上記鋭角方向に凸曲面を形成するように伸長してもよい。切欠き面4cが上記鋭角方向に伸長する場合は、外身9がより一層スムーズに進行しうる利点がある。勿論、切欠き面4cは、同図中破線4hで示すように内身10の進行方向βに対して鈍角の方向に伸長してもよい。
【0012】
貫通穴5aの断面が円形の場合、回転軸線αから貫通穴5aの出口開口端までの内身10の進行方向βに平行な方向の距離は、回転軸線αに対して直交する方向の貫通穴5aの直径が、貫通穴5aの出口開口端と交わる点5bにおいて最短距離qとなる(図2及び図3参照)。回転軸線αから尖鋭部4dまでの内身10の進行方向βに平行な方向の距離pは、この最短距離qと略等しいことが好ましい。すなわち、切欠き面4cは、貫通穴5aの出口開口端の点5bを含む面内にあるか、点5bより内身の進行方向βの上流側に後退するよう設けられることが好ましい(この場合、出口開口部4bの断面の幅wは、貫通穴5aの直径d以上となる)。なお、上記距離pは、上記最短距離q以下でもよい。
なお、貫通穴5aや出口開口部4bの断面は、その他の形状でもよい。また、弁6はバタフライ弁等のその他の弁でもよい。
【0013】
続いて、図4を参照しながら、切断装置8の構成について説明する。
同図中、外管2の所定位置(例えば、外管2の出口端2dの近傍)に、切断装置8を支持するための支持板7が取り付けられる。切断装置8は、切断刃8aと、その切断刃8aを作動させるアクチュエータ8eとを備えている。
切断刃8aは、一端(同図中、右端)が、ピン8bにより、支持板7に対して回動自在に取り付けられる。切断刃8aは更に、ピン8bから所定距離離間した位置において、ピン8dを介して、アクチュエータ8eを構成する流体圧シリンダのピストンロッド8cと互いに回動自在に取り付けられる。
アクチュエータすなわち流体圧シリンダ8eに対して所定の圧力供給源から圧力が供給されることにより、アクチュエータ8eのピストンに接続されたピストンロッド8cは、同図中、M−N方向に反復摺動可能である。
なお、アクチュエータ8eは、例えばソレノイド等のその他の構成でもよい。
【0014】
切断刃8aは、ピストンロッド8cが同図中M方向に摺動したときに、ピン8bを中心に基本位置(同図中、実線で示す)から切断位置(同図中、2点鎖線で示す)まで、ノズル部2cの出口端2d端面に接した状態で同図中S方向に回動して包あん食品を切断する。逆に、ピストンロッド8cが同図中N方向に摺動すると、切断刃8aは、ピン8bを中心に切断位置から同図中T方向に回動して基本位置へ戻る。
なお、切断装置は上記構成に限定されるものではなく、所謂当業者が通常使用するその他の慣用的な切断手段でもよい。
【0015】
次に、図5乃至図10を参照しながら、上述の成形装置1を使用して、内身及びその内身の全周を囲む外身を有する棒状包あん食品を成形する方法について説明する。
先ず外身9の供給が開始する。外身9の供給開始から所定時間経過後、内身10の供給が続いて開始する。図5は、外身9及び内身10の供給が開始してから、所定時間経過したときの状態を表す。なお、棒状包あん食品11の成形工程中、外身9は継続して供給される。
【0016】
内身10の供給開始から所定時間が経過すると、所定の制御装置(図示せず)に制御された回転駆動装置により、弁体5が同図中A方向へ所定角度(例えば、図6に示すように90°)回動することにより弁6が閉じて、内身10の供給が停止する。後からの供給が停止されて切断された状態の内身10aは、継続して供給される外身9との摩擦により、外身9の進行方向と同方向に進行する。そうすると、図6に示す如く、切断された内身10aの全周が外身9に被われることになる。このとき、弁体5の貫通穴5a内には内身10bが残留し、内管3内には10cが残留する。
内身10の供給停止から所定時間が経過すると、上記回転駆動装置により、弁体5が同図中A方向へ更に所定角度(例えば、図7に示すように90°)回動して弁6が開き、内身10dの供給が再開する。内身10dは、貫通穴5a内に残留した内身10bと内管3内に残留した10cとからなる。内身10dの供給が再開してから更に所定時間経過すると、図7に示す如く、包あん食品11の内身10のない部分が切断装置8の位置に達する。
【0017】
内身10の供給停止から更に所定時間が経過すると、図8に示す如く、上記制御装置に制御された切断装置8により、切断位置に配置された包あん食品11の内身10のない部分を切断する。これにより、内身10aの全周が外身9に被われた1つの棒状包あん食品11の成形が完了する。
棒状包あん食品11を連続的に成形する場合は、外身9の供給を継続しつつ、更に、内身10の供給停止工程と、内身10の供給再開工程と、包あん食品11の切断工程からなるサイクルを所定回数繰り返すことにより、複数の棒状包あん食品11を連続して成形することが可能である。
なお、外身9に内包される内身10aの全長は、弁6が開いている時間の長さを適宜変更することにより調整可能である。
【0018】
ここで、本発明の一の実施例である成形装置1が、弁箱4に設けられた切欠き面4cを備える(切欠き面4cと弁室4aの内周面が交差して尖鋭部4dを形成し、切欠き面4cと弁室4aの内周面との交差部分が肉厚にならないような構成を有している;図3参照)ことによる利点について説明する。
図9は、図6中Y−Y線に沿う部分断面図である。同図に示す如く、内身10の供給が停止すると、切断された内身10aは、継続して供給される外身9(同図中、外身9の進行方向を矢印γで表す)との摩擦により、矢印γ方向に進行する。
この際、弁箱4に設けられている切欠き面4cに沿って外身9が流れ込み、出口開口部4b内に内身10が残留することはない(一方、弁箱4にこのような切欠き面4cが設けられていない場合、出口開口部4b内の内身10が、必ずしも、外身9との摩擦力で矢印γ方向に進行するとは限らない。したがって、内身10が出口開口部4b内に多量に残留する場合や、少量残留する場合や、まったく残留しない場合が不規則に生じうる)。
したがって、内身10の供給が再開した際、図7に示す如く、内身10の先頭部分は必ず、貫通穴5a内に残留した10bと内管3内の10cとからなる(換言すれば、内身10の供給が再開した際に、出口開口部4b内に残留した内身10が、再開して供給される内身10の先頭部分に不規則に付加されることはない)。
すなわち、上述した所定の工程にしたがって棒状包あん食品11を切断する場合、外身9に内包される内身10aの全長が一定であるから、包あん食品11の内身10のある部分を誤って切断するおそれがなく、内身10aの「全周」が外身9によって被われた(内身10aが外身9から漏出することのない)棒状包あん食品を安定的に成形しうる利点がある。
【0019】
なお、本発明の一の実施例に係る成形装置1において、上述した弁箱4の出口開口部4b内に内身10が残留しないことを確実にする観点から、出口開口部4bの高さhが弁体5の貫通穴5aの直径dと略等しい場合は、面取り面4fが弁室4aの内周面と交差するよう深く面取りされることが好ましい(図2及び図3参照)。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る棒状包あん食品を成形する装置の一の実施例を説明するための断面図である。
【図2】図1の成形装置の正面図である。
【図3】図2中X−X線に沿う断面図である。
【図4】図1の成形装置の切断装置を説明するための正面図である。
【図5】本発明に係る棒状包あん食品を成形する方法の一の実施例を説明するための図である。特に、外身の供給が開始し、その後内身の供給が開始した状態を示すための断面図である。
【図6】図5に示される状態から所定時間経過し、回転弁が閉じて内身の供給が停止した状態を示すための断面図である。
【図7】図6に示される状態から更に所定時間経過し、回転弁が開いて内身の供給が再開し、包あん食品が所定の切断位置まで進行した状態を示すための断面図である。
【図8】図7の切断位置に配置された包あん食品の切断が完了した状態を示すための断面図である。
【図9】図6中Y−Y線に沿う部分断面図である。
【符号の説明】
【0021】
1 棒状包あん食品を成形する装置
2 外管
3 内管
4 弁箱
5 弁体
6 回転弁
8 切断装置
9 外身
10 内身
11 棒状包あん食品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外身(9)を供給する外管(2)と、前記外管内に配置され、内身(10)を供給する内管(3)とを備えた棒状包あん食品(11)を成形する装置(1)において、
前記外管内であって前記内管の出口端(3a)に設けられていて前記内身の供給を停止する弁(6)と、前記弁より外身の進行方向下流側に設けられた切断装置(8)とを備え、前記外身(9)の供給を続けた状態で前記弁(6)により前記内身(10)の供給を停止することにより、前記包あん食品の内身のない前記外身(9)の部分が前記切断装置(8)の位置に達したとき切断装置が切断動作を行うように構成されている、内身全周が外身によって被われた棒状包あん食品(11)を成形する装置。
【請求項2】
前記弁(6)は、回転軸線(α)と交差する方向に貫通穴(5a)を有する回転自在な弁体(5)と、内部に設けられた弁室(4a)内に前記弁体(5)を収容し、前記貫通穴(5a)と整合可能な出口開口部(4b)及び入口開口部(4g)を有する弁箱(4)と、を備える回転弁(6)であることを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
【請求項3】
前記弁箱(4)は筒形であり、前記出口開口部(4b)の外側の周方向周囲部が切り欠かれた面(4c)と前記弁室(4a)の内周面とが交差して尖鋭部(4d)を形成することを特徴とする請求項2に記載の成形装置。
【請求項4】
前記回転軸線(α)から前記尖鋭部(4d)までの前記内身(10)の進行方向(β)に平行な方向の距離(p)は、前記回転軸線(α)から前記貫通穴(5a)の出口開口端までの同方向の最短距離(q)と略等しいことを特徴とする請求項3に記載の成形装置。
【請求項5】
前記出口開口部(4b)の前記回転軸線(α)方向の高さ(h)は、前記弁体(5)の前記貫通穴(5a)の同方向の直径(d)より大きいことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の成形装置。
【請求項6】
内身及びその内身の全周を囲む外身を有する棒状包あん食品(11)の成形方法において、
前記外身(9)を外管(2)を介して供給し、
前記内身(10)を前記外管(2)内に配置された内管(3)を介して供給し、
前記外身(9)の供給を続けた状態で前記内身(10)の供給を、前記外管(2)の内側であって前記内管(3)の出口端(3a)に設けられた弁(6)によって間欠的に停止し、
前記内身(10)の供給の停止により前記包あん食品(11)の内身(10)のない部分が切断位置に達したとき前記外身(9)を切断し、それによって内身全周が外身によって被われた棒状包あん食品(11)を成形する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−20483(P2007−20483A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−208075(P2005−208075)
【出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【出願人】(000141509)株式会社紀文食品 (39)
【Fターム(参考)】