説明

検証機能を有する高解像度バーコード及び文書

【課題】文書の相互検証のための画像及び二次元バーコードの処理のシステム、方法及び記憶媒体において、バーコードの単位面積ごとのデータ容量が増やされたバーコードを提供する。
【解決手段】文書の画像データが取得され、処理され、レンダリングされることでバーコードになり、当該バーコードは、文書のオリジナル画像の複製に組み込まれる。バーコードの解像度は、オリジナル画像の解像度よりも高いので、バーコードの大きさを小さくすることができる。また、オリジナル画像に関連するデータ量が減少するので、必要なデータ記憶容量が少なくなり、より速い文書のデータ転送が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書及びそれに付随するバーコードの処理に関する。特に、文書及びバーコードに関する検証及びその他の画像処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
バーコード化は情報の正確で安全な保存及び伝達を容易にするために、広く用いられる仕組みである。例えば、小売業環境において、バーコードは、商品の識別番号や値段を表すために用いられることが多い。また、バーコードは、名前や日付などの英数字データを保存する方法として、個人のIDカード、免許証及びパスポートなどに用いられている。
【0003】
既存のバーコードシステムは、文書の保管及び流通を容易にするため、ハードコピーの紙文書及び電子文書などの文書にバーコードを付随させるのに用いられる。文書の送信及び関連情報の通信のためのシステムは、時に、例えばテキスト、概略、図表、グラフィック、写真、などの文書を安全な方法で提供することができる構成要素を含んでいる。しかし、既存のシステムは、バーコードデータとオリジナル画像データを比較するのに、十分なセキュリティ対策を備えていない。また、このようなシステムは、概して、オリジナル文書画像を完全に復元するのに必要な情報量を記憶することができる程度のバーコード容量を備えていない。さらに、過大なバーコードの占有面積によって、占有されていなければ利用できる文書の各部分が覆われるか、又は完全になくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
よって、送信前に、文書画像データを暗号化されたバーコードに安全に記憶することができるという機密文書の送信についての改良が必要とされている。また、それに続いてオリジナル文書との比較及び関連する検証機能を行うのに十分な情報を符号化しうるバーコードを文書に付随させるシステム及び方法が必要とされている。さらに、比較的小さなバーコードでも、文書を復元するのに十分な容量を有するバーコードが必要とされている。
【0005】
以上より、改良された検証及び/又はオリジナル文書の複製を可能とし、またはバーコードの解像度を高くすることで、バーコードの単位面積ごとのデータ容量が増やされたバーコードを生成するという特徴を有する文書画像データを処理するシステム及び方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態と合致するシステム、方法及び製品は、文書画像データを処理して、オリジナル画像を復元しうるバーコードを生成することを目的としており、このバーコードの解像度はオリジナル画像の解像度よりも高いものでありうる。
【0007】
ある実施形態によれば、画像及び前記画像に付随する二次元バーコードを処理するために設けられた画像データ処理システムが提供される。また、このシステムは、処理されるオリジナル画像又はオリジナル画像データを取得する画像取得部と、前記オリジナル画像に付随させる二次元バーコードであって、前記オリジナル画像を復元できるように前記オリジナル画像の描写を符号化した二次元バーコード用のバーコードデータを生成する命令を含む命令プログラムを記憶する記憶部と、前記画像データを処理する処理部と、前記オリジナル画像データに基づいて前記二次元バーコードを生成するバーコード生成部と、前記付随された二次元バーコードの解像度が前記オリジナル画像の解像度よりも高くなるように、前記オリジナル画像の複製を生成する文書生成部と、を備える。
【0008】
他の実施形態においては、二次元バーコードの解像度を高くすることによって、同じ大きさの二次元バーコードであっても、記憶されるデータ量が比較的増加し、これによって、バーコードの占有面積の大きさが減少する。
【0009】
本発明のさらなる効果は、一部は以下の記述において説明がなされており、一部は当該記述から明らかであり、又は本発明の実施により知ることができる。本発明の効果は特許請求の範囲で詳細に示された構成要素及び組み合わせにより実現され、達成されるであろう。
【0010】
当然のことながら、前述の概要の説明と後述の詳細な説明は例示的で解説的なものであり、本発明について限定するものではない。明細書に記載されている以外の更なる特徴及び/又は変形例が提供されうる。例えば、本発明は、開示された特徴の様々な組合せ及びサブコンビネーション、及び/又は以下の詳細な説明において開示されるいくつかの更なる特徴の組合せ又はサブコンビネーションを対象としたものでありうる。
【0011】
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、いくつかの本発明の実施例を本明細書の記述とともに図示するものであり、本発明の原理を説明するために提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
ここで、添付の図面に図示される以下の例示的な実施例について詳細に説明する。以下の説明において示される実施形態は、クレームに記載された発明に適合するすべての実施例を表すものではない。むしろ、本発明に関連するある側面に適合するいくつかの例に過ぎない。図面においては、可能な限り、同一又は類似の部分を参照する際に同じ参照符号が用いられる。
【0013】
文書の画像化、バーコードの生成、及び関連するデータ処理を対象とするシステム、方法及び製品が開示される。特に、文書のオリジナル画像データに基づく情報を処理して、文書に付随させるバーコードを生成してもよい(例えば、複製された文書にレンダリングをする、オリジナル文書に配置する、等)。このバーコードは、オリジナル画像を復元又はさもなければ検証することに用いることができる程度に高い解像度を有する。本発明の他の実施形態においては、二次元バーコードの解像度がオリジナル画像の解像度よりも高い文書が生成され、この増加した解像度によって、バーコードの占有面積の大きさは減少しうる。
【0014】
本発明の他の実施形態においては、画像及び画像に付随された二次元バーコードを処理する画像及びデータ処理システムが開示される。当該システムは、画像取得部、記憶部、処理部、バーコード生成部、及び文書生成部を有しうる。他の実施形態においては、文書生成部は、文書の複製を二次元バーコードとの組み合わせで生成し、二次元バーコードの解像度は、オリジナル画像の解像度よりも高いものとなりうる。よって、二次元バーコードの解像度が、オリジナル画像の解像度よりも高いものとなりうることで、同じ大きさの二次元バーコードであっても、より多くの情報が記憶されうるので、バーコードの大きさを小さくすることができる。したがって、この実施例に基づくバーコードは、より小さな占有面積を有するので、複製された文書により多くの使用可能な領域を提供し、より多くの情報を提供しうる。
【0015】
当業者には当然のことながら、図1とこれに続く図表に図示されるバーコードは、本来例示的なものに過ぎず、縮尺どおりに描かれたものではない。文書の大きさとの比較においてバーコードの面積(つまり占有面積)の大きさは実際の大きさを表わすことを意図しない。バーコードの面積又は「占有面積」が実際に減少する程度は、本明細書において述べられる解像度及びタイルサイズによって、当業者には明らかとなるであろう。
【0016】
図1は、例示的なシステム100のブロック図である。画像データ処理システムの画像取得部が、処理されるオリジナル画像又はオリジナル画像データを取得するためのいくつかの機構のうちの一つを、どのように包含しうるかについて図示している。ある実施形態においては、画像取得部はスキャナ116でありうる。この実施形態においては、ハードコピーの紙文書118をスキャンして、パーソナルコンピュータ106に送信されるデジタル文書114を生成しうる。また、オリジナル画像は、例えばフロッピーディスク、CD−ROM、DVD、USBドライブ又はその他のあらゆるデータ記憶手段等のローカル接続された媒体を含みうるが、これらに限定されないあらゆるデジタルソース102から、デジタル文書104としてオリジナル画像を取得されうる。他の実施形態においては、オリジナル画像文書は、例えば電話回線を利用したネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、ワイヤレスネットワーク、イントラネット、インターネット又はその他のあらゆる通信手段であるネットワーク120から送信されて、取得されうる。これによって、コンピュータ106は、文書を含むデータファイルなどのデジタル情報を、遠隔地へ送信したり、そこから受信したりすることができる。具体的には、コンピュータ106は、処理されるデジタル文書を、ネットワーク120を経由して受信しうる。また、コンピュータ106は、処理された後のスタンプされたデジタル文書を、ネットワーク120を経由して送信しうる。ある実施形態においては、文書のデジタル画像は、電子メールに添付されて受信されうる。一以上の実施形態においては、画像取得部は、コンピュータ内部の情報受信部を有しうる。
【0017】
他の例示的な実施形態において、図1に示されるように、画像データ処理システムは、スキャナ、パーソナルコンピュータ106、プリンタ、及びネットワークを有しうる。この実施形態において、オリジナル画像は、パーソナルコンピュータ106と通信しているスキャナ116から取得されうる。具体的には、スキャナ116は、紙文書118の画像データを、処理を行うコンピュータ106に送信されるデジタル文書114に変換しうる。そして、コンピュータ106の記憶部、処理部、及びバーコード生成部は、スタンプされたデジタル文書108を生成しうる。スタンプされたデジタル文書108は、その後、スタンプされた紙文書112として、パーソナルコンピュータと通信しているプリンタ110によって印刷されうる。ここで、スタンプされたデジタル文書108及びスタンプされた紙文書112は、それぞれ、オリジナル画像の複製及び付随させたバーコードを有しうる。バーコードからはオリジナル画像を復元することができ、バーコードの解像度は複製されるオリジナル画像の解像度よりも高いものとなる。
【0018】
一以上の実施形態においては、コンピュータ106は、記憶部、処理部、及びバーコード生成部を備えうる。記憶部は、オリジナル画像に付随させる二次元バーコードのバーコードデータを生成する命令を含む命令プログラムを記憶しうる。当該二次元バーコードは、二次元バーコードからオリジナル画像を復元しうるように、オリジナル画像の描写を符号化したものである。記憶部には、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープなどの磁気記憶装置、ソリッドステートディスク(SSD)もしくはフラッシュメモリなどの半導体記憶装置、CD−ROM、CD−RW、DVD、DVD−RW、ブルーレイもしくはHDDVDなどの光ディスク記憶装置、光磁気ディスク記憶装置、相変化メモリ、又はホログラフィック記憶装置など、あらゆる種類のメモリが含まれうる。また、コンピュータ106は、記憶部に記憶された命令に基づいて、データを処理する一以上の処理部を有しうる。処理部の機能は、一つの専用の処理装置または複数の処理装置によって提供されうる。さらに、処理部には、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)のハードウェア、又はソフトウェアを実行することができるその他のあらゆるハードウェアが含まれうるが、これらに限定されない。バーコード生成部は、処理されたオリジナル画像データに基づいて、バーコードを生成しうる。当該バーコードは、オリジナル画像の完全な複製を具現化するのに十分高い解像度を有する。具体的には、オリジナル画像がデジタル的に複製され、及び/又は他のいずれの記憶された画像データにアクセスする必要なく印刷されうるように、バーコード内に十分な情報量が符号化されうる。よって、コンピュータ106は、オリジナル画像の複製及び付随させたバーコードを有するスタンプされたデジタル文書108を生成しうる。このバーコードからはオリジナル画像を復元することができ、バーコードの解像度は複製されたオリジナル画像の解像度よりも高いものとなる。
【0019】
図2aは、画像及び当該画像に付随する二次元バーコードを処理する画像データ処理システムの他の実施形態を図示するブロック図である。この実施形態においては、システムは、画像取得部204及びデジタルスタンプ生成エンジン208を有しうる。特にこの実施形態においては、画像取得部204は、紙文書202をスキャンすることによって、オリジナル画像又はオリジナル画像データを取得しうるスキャナである。スキャナ204は、デジタルスタンプ生成エンジン208で処理されるデジタル文書206を生成しうる。ある実施形態においては、デジタルスタンプ生成エンジン208は、記憶部、処理部及びバーコード生成部を有しうる。よって、デジタルスタンプ生成エンジン208は、デジタル文書206をスタンプされたデジタル文書210に変換しうる。当該文書は、二次元バーコードの解像度がオリジナル画像の解像度よりも高いものとなるように生成される。
【0020】
デジタルスタンプ生成エンジン208の記憶部は、オリジナル画像に付随させる二次元バーコードのバーコードデータを生成する命令プログラムを記憶しうるものである。当該二次元バーコードは、二次元バーコードからオリジナル画像を復元しうるように、オリジナル画像の描写を符号化したものである。デジタルスタンプ生成エンジン208の処理部は、記憶部に記憶されている命令に基づいてデータを処理しうる。デジタルスタンプ生成エンジン208のバーコード生成部は、オリジナル画像を生成しうる、二次元バーコードを生成しうる。よって、デジタルスタンプ生成エンジン208は、オリジナル画像の複製及び二次元バーコードを有し、二次元バーコードの解像度がオリジナル画像の解像度よりも高いものとなる、スタンプされたデジタル文書210を生成しうる。
【0021】
図2bは、多機能タイプの装置218(一般に“一体型”システムとして知られる)及びネットワーク224を有しうる、例示的な画像データ処理システムを図示するブロック図である。装置218は、印刷、ファックス、及びスキャン機能を有し、小さな消費者用モデルから、大きな商用又はオフィス用装置までにわたる。ある実施形態においては、装置218は、画像取得部、内蔵されたデジタルスタンプ生成エンジン220及び文書生成部を有しうる。
【0022】
ネットワーク224は、装置218に、電話回線を利用したネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、ワイヤレスネットワーク、イントラネット、インターネット又はその他のあらゆる通信手段を経由して、文書の遠隔地への送信又は遠隔地からの受信を可能にする。デジタルソース212は、フロッピーディスク、CD−ROM、DVD、USBドライブ又はその他のあらゆるデータ記憶手段等のローカル接続された媒体を含みうるが、これらに限定されない。よって、装置218は、紙文書216をスキャンすること、デジタルソース212から電子的にデジタル文書214を取得すること、又はネットワーク224からの送信のいずれかによって、オリジナル画像を取得しうる。また、装置218は、スタンプされた紙文書222を印刷するか、又はネットワーク224上で電子的に送信されるスタンプされたデジタル文書を生成することによって、文書を生成しうる。
【0023】
デジタルスタンプ生成エンジン220は、記憶部、処理部、及びバーコード生成部を有しうる。デジタルスタンプ生成エンジン220の記憶部は、オリジナル画像に付随させる二次元バーコードのバーコードデータを生成する命令プログラムを記憶しうるものである。当該二次元バーコードは、二次元バーコードからオリジナル画像を復元しうるオリジナル画像の描写を符号化したものである。デジタルスタンプ生成エンジン220の処理部は、記憶部に記憶されている命令に基づいてデータを処理しうる。デジタルスタンプ生成エンジン220のバーコード生成部は、オリジナル画像を生成しうる二次元バーコードを生成しうる。その結果、デジタルスタンプ生成エンジン220は、オリジナル画像の複製及び二次元バーコードを有し、二次元バーコードの解像度がオリジナル画像の解像度よりも高いものとなる、スタンプされた文書を生成しうる。二次元バーコードの解像度がオリジナル画像の解像度よりも高いものとなりうることで、同じ大きさの二次元バーコードでもより多くの情報が記憶されうるので、バーコードの大きさを小さくすることができる(つまり、より小さな占有面積となる)。
【0024】
本発明の他の実施形態においては、画像及び画像に付随させる二次元バーコードを処理するコンピュータ読取可能な命令プログラムを記憶する記憶媒体が開示される。この実施形態においては、命令プログラムは、処理部に、オリジナル画像を取得する、オリジナル画像を暗号化データに処理する、及び暗号化されたデータを文書に付随させる二次元バーコードにレンダリングする(例えば、文書の複製されたものにレンダリングする、二次元バーコードをオリジナル文書に置く、など)ステップを実行させるための命令を含みうる。本発明の他の実施形態においては、コンピュータ読取可能なプログラムは、オリジナル画像を受信する受信ステップのコード、オリジナル画像からノイズ及び望ましくない特徴を除去するフィルタリングステップのコード、オリジナル画像をより小さなセルに分割する分割ステップのコード、各セルからその特徴を抽出してセルデータを提供する抽出ステップのコード、各セルからのセルデータを圧縮して圧縮データを生成する圧縮ステップのコード、圧縮データを操作して符号化データを生成する操作ステップのコード、符号化データを文書に付随させる二次元バーコードにレンダリングする(例えば、文書の複製されたものにレンダリングする、二次元バーコードをオリジナル文書に置く、など)、レンダリングステップのコードを含みうる。
【0025】
上述のコンピュータ読取可能なプログラム及びコードは、あらゆる形の有体の記憶媒体、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープなどの磁気記憶装置、ソリッドステートディスク(SSD)もしくはフラッシュメモリ(例えば、USBドライブ)などの半導体記憶装置、CD−ROM、CD−RW、DVD、DVD−RW、ブルーレイもしくはHDDVDなどの光ディスク記憶装置、光磁気ディスク記憶装置、相変化メモリ、ホログラフィック記憶装置又はその他のあらゆる機械読取可能な記憶媒体に含まれうる。特に、上述のプログラム及び/又はコードが上述の記憶媒体又は例えば電話回線を利用したネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、ワイヤレスネットワーク、イントラネット、インターネットもしくはその他のあらゆる通信手段などのネットワークによって、コンピュータに組み入れられて実行された場合、コンピュータは本発明を実施する装置及び/又はシステムの一部となる。つまり、プログラム及びコードは、処理装置に含まれるか又は組み込まれた場合、固有の構造の電気回路を有する機械又は装置を生成するものとして機能する。
【0026】
本発明の他の実施形態においては、画像及び画像に付随する二次元バーコードを処理する方法が開示される。当該方法は、オリジナル画像を取得すること、オリジナル画像を符号化データに処理すること、及び符号化データを文書に付随させる二次元バーコードにレンダリングすること(例えば、オリジナル画像の複製されたものにレンダリングする、二次元バーコードをオリジナル文書に置く、など)を含み、二次元バーコードの解像度は、オリジナル画像の解像度よりも高いものとなりうる。よって、二次元バーコードの解像度がオリジナル画像の解像度よりも高いものとなりうることで、同じ大きさの二次元バーコードでもより多くの情報が記憶されうるので、バーコードの大きさを小さくすることができる(つまりより小さな占有面積となる)。
【0027】
具体的には、他の実施形態においては、300DPIで5ピクセル×5ピクセルのバーコードであって、タイルサイズが400μm×400μm、ピクセル幅が80μmであるバーコードは、解像度を600DPIに増加しうる。この実施形態においては、より高い解像度のバーコードは、各ピクセル幅が、40μmであるので、タイルサイズが200μm×200μmのより小さな面積(つまり占有面積)を有しうる。解像度をより高くすることによって、単位面積あたりでより多くのデータを記憶しうるので、バーコードの面積が小さくされても、実質的に同一またはより多くの容量を備えることができる。
【0028】
他の実施形態において、システムには、高解像度バーコードの処理及びプリンタやスキャナなどのハードウェアとの適合性の決定の方法が含まれうる。例えば、高解像度二次元バーコードは、解像度の数値及び詳細事項についての情報(例えば、DPI、タイルサイズ、ピクセルサイズ、プリンタ要件、スキャナ要件、など)を含むバーコードヘッダーを有しうる。よって、高解像度バーコードを含む文書を印刷する命令が出された場合、システムソフトウェアは、バーコードヘッダーを処理し次第、ローカル及び/又はネットワークの検索を実行し、高解像度バーコードを複製するのに十分な出力解像度を有し、利用できるプリンタを検索しうる。また、高解像度バーコードを含む文書をスキャンする命令が出された場合、システムソフトウェアは、同様に十分な解像度を有するスキャナを検索し、及び/又は特定のスキャナがバーコードに含まれる高解像度データを取り込むことができるか決定する。この実施形態においては、ユーザーには、コンピュータ、スキャナ、又は多機能装置等のユーザーインターフェースを通じて、不具合が知らされうる。例えば、ユーザーには、スキャナが十分正確にバーコードをスキャンする能力を有しないこと、当該スキャナの使用によって情報が失われる可能性があること、などが知らされうる。
【0029】
図3は、文書及び付随させたバーコードの画像データを処理する例示的な画像処理手順の実施形態を示したフローチャートである。はじめに、いくつかの方法のうちの一つによって、オリジナル画像302が取得されうる。ある実施形態においては、オリジナル画像は、スキャナを通じて取得される。この実施形態においては、ハードコピーの紙がパーソナルコンピュータに送信されるデジタル画像形式に読込まれうる。また、オリジナル画像は、例えば電話回線を利用したネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、ワイヤレスネットワーク、イントラネット、インターネットもしくはその他のあらゆる通信手段を含むネットワーク上で送信された文書のデジタル画像として、取得されうる。他の実施形態においては、文書のデジタル画像は、電子メールに添付されて受信されうる。オリジナル画像は、フロッピーディスク、CD−ROM、DVD、USBドライブ又はその他のあらゆるデータ記憶手段等のローカル接続された媒体から取得しうる。
【0030】
いったんデジタル形式で文書のオリジナル画像が受信されると、当該画像はフィルタ処理される。具体的には、主にテキストファイルの場合、フォント情報はフォント情報ではないもの(例えば汚れ、しみなど)と区別されうる。この実施形態においては、フォント情報ではないものは、オリジナルデジタル文書から消去されうる。他の実施形態においては、写真又は図表の文書の画像は、例えば鮮明さ、明るさ、コントラスト、階調、もしくは色彩の変更、又はその他のあらゆるデジタル写真処理で一般的な手順の写真処理を施されうる。フィルタ処理された画像304が生成されるまでには、画像の様々な特徴は除去され、編集され、濃くされ、薄くされ、分離されるなどの所望の処理がなされる。
【0031】
続いて、フィルタ処理された画像304は、特徴を抽出するために、より小さな領域に分割されうる。ある例示的な実施形態においては、オリジナル画像は、レターサイズの紙(8.5インチ×11インチ)を300dpi(ドットパーインチ)でスキャンしたものでありうる。その結果、3300×2550ピクセルの画像サイズとなる。分割ステップにおいては、用いられる二次元バーコードスタンプの容量、及び改ざんの検出についてのユーザーの所望の閾値によって画像は様々なセルサイズのセルのグリッド306に分割されうる。ある例示的な実施形態においては、デジタル文書は、150×150セルのグリッドに分けられる。その中の各セルは、22×17ピクセルである。他の実施形態においては、文書画像は、所望の解像度によって、32×32セル、64×64セル、128×128セル、150×150セル、256×256セル、などのグリッドに分割されうる。
【0032】
分割された後、各セルは、セルデータを取り出すための特徴抽出ステップを施されうる。ある実施形態においては、各セルのオブジェクトは、高速フーリエ変換(FFT)、離散コサイン変換(DCT)、面積、周囲長、又は角度等のアルゴリズムによって定義されうる。各セルのコンテンツを一意に定義するには、各セルからいくつかのコンテンツに基づく特徴が必要となりうる。これらの特徴は、グリッド内の異なるセルによって簡単に生成されない当該セルのコンテンツの一意的な定義を提供することができる限り、いくつかの方法に基づいて選択されうる。他の実施形態においては、各グリッドのオブジェクトは、単純にビットマップ又はその他のラスタ表現によって定義されうる。
【0033】
次に、抽出された各セルデータ308は、圧縮され、符号化されうる。特定の実施形態によれば、二次元バーコードスタンプのサイズ制限により、圧縮された特徴データ310は、1バイトを占めるように、ハッシュ法による処理が必要となりうる。ある例示的な実施形態においては、スタンプの大きさは、約3600ビット(つまり450バイト)とされうる。抽出された各セルデータは、圧縮され、ハッシュ関数によって1バイトにハッシュされうる。150×150のグリッドでは、それぞれが1バイトである374ブロックがあるので、450バイトの容量のスタンプに適合し、エラー修正等の追加データを加える余地がある。この実施形態においては、374バイトの圧縮データは、リバースエンジニアリングを防ぐために、埋め込まれる前に公開鍵を用いてRSA暗号により暗号化されうる。文書画像データが圧縮されて、暗号化された後、圧縮されて暗号化されたセルデータ312は、オリジナル画像又はオリジナル画像の複製に付随させるバーコード314をレンダリングするバーコードレンダリング部へと送られる。
【0034】
当業者にとって明らかであるが、上述の処理手順の機能を実施するには、数多くの様々な処理方法が好適である。つまり、上述の個々のステップは、図3のフローチャートと同じく、本発明の原理を適用することができて、本発明の趣旨の範囲内に属する無数の利用可能な処理手順のうちの一つの例示的な実施例に過ぎない。つまり、オリジナル文書画像データとバーコードデータ間の符号化及び復号化の処理についてのその他の手順や順序は、二次元バーコードの解像度がオリジナル画像の解像度よりも高い、オリジナル画像を復元しうるバーコードを生成する本発明のシステム及び方法に適用することができ、これらに適合する。
【0035】
図4は、オリジナル画像及び標準的なバーコード404を含むスタンプされた文書402から、オリジナル画像又はバーコードデータを処理する、本発明の実施形態を図示する。この実施形態においては、文書402は、デジタルスタンプ生成エンジン406によって処理され、オリジナル画像を復元しうる高解像度二次元バーコード410を有する文書408となる。高解像度バーコードの大きさは小さくされ、バーコード410の占有面積は、バーコード404よりも小さいものとなる。具体的には、二次元バーコード自体がオリジナル画像(例えば300dpi)よりも高い解像度(例えば600dpi)を有することで、二次元バーコードの占有面積は、オリジナル画像と同じ解像度でバーコードがレンダリングされた場合よりも小さくなる。他の実施形態においては、オリジナル画像データは、コンピュータ又はリモートソースから受信されたデジタルファイルから取得されうる。この実施形態においては、デジタルスタンプ生成エンジンは、上述のシステム及び方法と整合性を有するデジタル文書に組み込まれる高解像度二次元バーコードを生成し、デジタル文書のバーコードは、デジタル文書自体のオリジナル画像よりも高い解像度を有する。
【0036】
本発明には、様々な二次元バーコードが採用され、使用が検討されうる。多くの先行技術文献において、無数の種類のバーコードについて詳述されており、そのほとんどが本発明の方法及びシステムで利用できる。例えば、米国特許番号第5,490,217号は、文書に付随させる大容量の二次元バーコードを開示する。米国特許番号第5,513,264号は、商品統一分類コード(UPC)、Code39及びCode128などの一次元コード、PDF417、Code49及びCode16Kなどの二次元バーコード、Data Code、Code1、Vericode、及びMaxiCodeなどのマトリックス式バーコード、並びにGlyphsなどのグラフィックバーコードを開示する。米国特許番号第6,565,003号は、20×20の配列のデータビットを用いる二次元バーコードを開示する。米国特許番号第6,753,977は、人間の目では認識できない文書バーコードを開示する。いくつかの特定のバーコードが本明細書において開示されるが、しかし、その目的は例示的なバーコードを示すことに過ぎない。本発明のある実施形態においては、レンダリングされたバーコードは、矩形の二次元バーコードである。具体的には、図5は5×5ピクセルのタイルサイズを有する白黒バーコードの一種を図示し、そのバーコードのデジタルデータのみの最大容量は90,000ビットであり、閉ループデータの最大容量は3,600ビットである。このバーコードのこのサイズによって効果的な読取、印刷、スキャンが可能となる。図6は1×1ピクセルのタイルサイズを有する8ビットグレースケールバーコードを図示し、そのバーコードのデジタルデータのみの最大容量は、720,000ビットであり、閉ループデータの最大容量は28,800ビットである。比較すると、このバーコードにおける印刷及びスキャンの有効性は、より低いものとなる。図7に示されるPDF417及び図8に示されるQRコードなどのより高い容量のバーコードもまた本発明に適用されうる。
【0037】
多くの様々なバーコードが、上述の本発明のシステム及び方法の機能を実施する上で好適であることは、当業者にとって明らかであろう。列挙されたバーコードは、例示とすることのみを意図しており、決して本発明について限定するものではない。また、適用できるバーコードは、列挙されたものの構造上及び機能上、両方の均等物を含むことを意図している。さらに、このような均等物には現在周知のバーコードの均等物とともに将来開発されるあらゆる均等物を含むことが意図されている。
【0038】
本発明の他の実施形態によれば、画像データ処理システム及びその使用方法には、オリジナル画像の内容とそのオリジナル画像に付随させたバーコードとの間の相互検証又は相互認証が含まれうる。図9に示すように、この有利な特徴をもたない従来のシステム及び方法は、一方向のデータの流れしか有しない。文書902からの文書画像データが、バーコード910としてレンダリングされた後は、文書がバーコードに記憶されているものと同じ情報を保持する保証はない。また、図10は本発明の例示的な実施形態のブロック図を示しており、ここでは、文書とバーコードデータを比較して、バーコードが文書の内容を正確に表現するかを判断しうる。これは、バーコードがレンダリングされて文書に付された後に、文書が改ざんされたか、さもなければ編集されたかを示すのに特に有用である。特に、1002からの画像データは、上述のシステム及び方法に基づいて、バーコード1010としてレンダリングされうる。その後、バーコード1010は、文書1002の内容と比較するために効果的に復号化される。二つの情報間の比較は、文書とバーコードの間のスペクトルに沿った様々なインクリメントにおいて行われうる。例えば、バーコード1010は、復号化され、文書画像として複製されて、これに続いて光学スキャンされ、二つの文書画像の間で比較がなされる。また、文書1002は符号化され、バーコードとしてレンダリングされて、これに続いて光学スキャンされ、二つのバーコードの間で比較がなされる。他の実施形態においては、文書1002は、付随させるバーコードをレンダリングするのに用いられるバイナリデータを生成するのに必要な少なくとも一部の処理を施される。バーコード1010は、画像を再構築するときに用いられるバイナリデータを生成するのに必要な少なくとも一部の復号化処理を施される。他の実施形態によれば、バーコード1010が文書1002の実際の状態を表すかを判断するために、バーコード1010の内容と文書1002の内容は、二つの英数字データとして比較される。
【0039】
他の実施形態においては、図11に示されるように、例えば、文書上の改ざん箇所を示すことによって、文書とバーコードの間の相互検証を、目に見える形でユーザーに明示しうる。この実施形態においては、スタンプされたデジタル文書1102は、デジタルスタンプ検証エンジン1104の処理を施されうる。デジタルスタンプ検証エンジン1104は画像取得部、記憶部、処理部、バーコード生成部、及び認証された/認証されていない文書生成部を有しうる。画像取得部は、デジタル文書の画像とともに文書に付随させたバーコードから情報を取得しうる。記憶部は、二次元バーコードのバーコードデータとデジタル文書の画像データを比較する命令プログラムを記憶しうる。処理部は、記憶部に記憶されている命令に基づいてデータを処理しうる。文書生成部は、デジタルスタンプ検証エンジンによる比較結果を示すオリジナル文書の複製を含む文書を生成しうる。よって、画像データ処理システムは、一致しない改ざん箇所を文書1110上に示すとともに、認証された文書1106の表示か、認証されていない文書1108の表示かの出力を行う。
【0040】
図12は、本発明の例示的な実施形態に基づく、閉ループシステムの多様性を図示する。この例示的な閉ループシステムは、プリンタ1204及びスキャナ1208を有し、それぞれの解像能力は、600dpi及び300dpiであり、当初300dpiを有するオリジナル画像(図示せず)が、スキャナ1208によってスキャンされた画像データでありうる。また、図12の閉ループシステムのある例示的な実施形態においては、二次元バーコードは4×4ピクセルのタイルを有し、600dpiで記録された場合にはタイルサイズは150tpi(タイルパーインチ)である。具体的には、スタンプされたデジタル文書1202は、300dpiのオリジナル画像から生成され、150dpiの複製されたオリジナル画像及び150tpiの二次元バーコードを有しうるものであるが、このデジタル文書は、プリンタ1204又はその他の600dpi以上の解像能力を有する文書生成部によってスタンプされた紙文書1206に変換されうる。スタンプされた紙文書1206が600dpiでプリンタ1204によって生成される場合、300dpiのオリジナル画像が複製され、オリジナル画像のピクセルは、垂直方向及び水平方向に単純に倍にされる。スタンプされた紙文書1206は、物理的に世界中のどこへでも輸送され、又はあらゆる期間にわたって保管されうる。その後、ユーザーの要望により、スタンプされた紙文書1206の画像データは、スキャナ1208、又はその他の300dpi以上の解像能力を有する文書取得部によって取得され、スタンプされたデジタル文書1210を生成する。スタンプされた紙文書1206上の複製されたオリジナル画像は、プリンタによって600dpiで印刷されながら、画像自体には300dpiの情報しか有しないので、スキャナ1208は複製されたオリジナル画像の実質的にすべての情報を読み込みうる。同様に、スタンプされた紙文書上の二次元バーコードは、スキャナ1208の解像能力(300dpi)よりも高い解像度(600dpi)で印刷されうるが、スキャナ1208によって適切に読み込まれうる。なぜなら、バーコードのタイルサイズは150tpiであり、これはスキャナ1208の解像能力よりも低いからである。よって、スタンプされたデジタル文書1210は、バーコードと文書内容との比較とともに、上述のシステム及び方法と整合性のある以前にスタンプされたデジタル文書1202との比較のために、分析されうる。
【0041】
前述の実施例は、本発明の様々な原理を示すものに過ぎないことに注意すべきである。よって、当業者は本明細書に明示的に開示されないが、本発明の趣旨の範囲内である、前述の実施例の変形例を考案することができるであろう。また、あらゆる説明、要件、又は詳述とともに本明細書に開示される実施形態及び実施例は、読者がこれらの原理を理解することを補助する目的のみを意図している。本明細書に開示される実施形態及び実施例の趣旨の範囲には、現在知られ、及び将来開発される構造上及び機能上の均等物を含むことをさらに意図している。
【0042】
よって、当業者には当然のことながら、本明細書に示される図、フローチャート及びブロック図は、読者が本発明の意図した概念及び原理の特定の実施例を理解するのを補助することを意図するものに過ぎない。本発明のその他の実施形態は、本明細書に開示される詳細な説明の検討及び本発明の実施によって当業者にとって明らかとなるであろう。本明細書と実施例は例示とすることのみを意図しており、本発明の真の範囲や意図は請求項において示される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に関する特定の側面に適合する画像データ処理システムにおけるオリジナル画像取得方法の実施形態を示すブロック図である。
【図2a】本発明に関する特定の側面に適合するバーコードスタンピング処理システムの実施形態を示したブロック図である。
【図2b】本発明に関する特定の側面に適合する多機能な装置形式の画像処理システムの実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明に関する特定の側面に適合する画像処理手順システムの実施形態を示すフローチャートである。
【図4】本発明に関する特定の側面に適合するスタンプ処理及び生成の実施形態を示すブロック図である。
【図5】本発明に関する特定の側面に適合する白黒バーコードを示す図による表示である。
【図6】本発明に関する特定の側面に適合する8ビットグレースケールのバーコードを示す図による表示である。
【図7】本発明に関する特定の側面に適合するPDF417バーコードを示す図による表示である。
【図8】本発明に関する特定の側面に適合するQRコードバーコードを示す図による表示である。
【図9】一方向のバーコードの生成のシステムを示すブロック図である。
【図10】本発明に関する特定の側面に適合するバーコードと文書の間の相互検証の実施形態を示したブロック図である。
【図11】本発明に関する特定の側面に適合する改ざんの通知とともに文書の検証を含む実施形態を示したブロック図である。
【図12】本発明に関する特定の側面に適合する閉ループのバーコードと文書の間の検証を示したブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データ及び前記画像データに付随する二次元バーコードを処理するために構成された画像データ処理システムであって、
処理されるオリジナル画像又はオリジナル画像データを取得する画像取得部と、
前記オリジナル画像に付随させる二次元バーコードであって、前記オリジナル画像を復元できるように前記オリジナル画像の描写を符号化した二次元バーコード用のバーコードデータを生成する命令を含む命令プログラムを記憶する記憶部と、
前記画像データを処理する処理部と、
前記オリジナル画像データに基づいて、前記二次元バーコードを生成するバーコード生成部と、
前記付随させる二次元バーコードの解像度が前記オリジナル画像の解像度よりも高くなるように前記オリジナル画像の複製を自動的に生成する文書生成部と、
を備える、画像データ処理システム。
【請求項2】
前記記憶部、前記処理部及び前記バーコード生成部は、パーソナルコンピュータに付随し、
オリジナル画像データを取得するよう構成されたパーソナルコンピュータと通信するスキャナと、
高解像度の前記二次元バーコード及び複製された画像を印刷するよう構成されたパーソナルコンピュータと通信するプリンタと、
を更に備える、請求項1に記載の画像データ処理システム。
【請求項3】
前記バーコードの大きさは、より高いデータ記憶密度処理を取り入れることによって減少されうる、請求項1に記載の画像データ処理システム。
【請求項4】
ハードコピーの紙文書をスキャンすることによって、前記オリジナル画像を取得する、請求項3に記載の画像データ処理システム。
【請求項5】
前記画像のデジタルデータを受信することによって、前記オリジナル画像を取得する、請求項3に記載の画像データ処理システム。
【請求項6】
画像データ及び前記画像データに付随する二次元バーコードを処理するために構成された画像データ処理システムであって、
処理されるオリジナル画像又はオリジナル画像データを取得するスキャナと、
パーソナルコンピュータと、
前記付随させる二次元バーコードの解像度が前記オリジナル画像の解像度よりも高くなるように前記オリジナル画像の複製を自動的に生成する文書生成部と、
を備え、
前記パーソナルコンピュータは、
前記オリジナル画像に付随させる二次元バーコードであって、前記オリジナル画像を復元できるように前記オリジナル画像の描写を符号化した二次元バーコードを生成する命令を含む命令プログラムを記憶する記憶部と、
前記画像データを処理する処理部と、
前記オリジナル画像データに基づいて、前記バーコードを生成するバーコード生成部と、
を備える、画像データ処理システム。
【請求項7】
画像及び前記画像に付随する二次元バーコードを処理する方法であって、
オリジナル画像を取得するステップと、
前記オリジナル画像を符号化データに処理するステップと、
前記オリジナル画像の複製に付随させる二次元バーコードの解像度が、前記オリジナル画像の解像度よりも高くなるように、前記符号化データを前記バーコードにレンダリングするステップと、
を備える方法。
【請求項8】
前記バーコードの大きさは、より高いデータ記憶密度によって減少されうる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記オリジナル画像の解像度は、前記バーコードのみが転送される程度にまで減少される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記オリジナル画像を処理するステップは、
前記オリジナル画像からノイズ及び望ましくない特徴を除去するステップと、
前記画像をセルのグリッドに分割するステップと、
各セルから特徴を抽出して、セルデータを提供するステップと、
各セルからの前記セルデータを圧縮して、圧縮されたセルデータを生成するステップと、
前記圧縮データを操作し、符号化データを生成するステップと、
を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
ハードコピーの紙文書をスキャンすることによって、前記オリジナル画像を取得する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記画像のデジタルデータを受信することによって、前記オリジナル画像を取得する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
処理部に、
オリジナル画像を取得するステップと、
前記オリジナル画像を符号化データに処理するステップと、
前記オリジナル画像の複製に付随させる二次元バーコードの解像度が、前記オリジナル画像の解像度よりも高くなるように、前記符号化データを前記バーコードにレンダリングするステップと、
を実行させるための命令を含むコンピュータ読取可能な命令プログラムを記憶する
記憶媒体。
【請求項14】
前記バーコードの大きさは、より高いデータ記憶密度によって減少されうる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記オリジナル画像の解像度は、前記バーコードのみが転送される程度にまで減少される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記オリジナル画像を処理するステップは、
前記オリジナル画像からノイズ及び望ましくない特徴を除去するステップと、
前記画像をセルのグリッドに分割するステップと、
各セルから特徴を抽出して、セルデータを提供するステップと、
各セルからの前記セルデータを圧縮して、圧縮されたセルデータを生成するステップと、
前記圧縮データを操作し、符号化データを生成するステップと、
を備える、請求項13に記載の記憶媒体。
【請求項17】
ハードコピーの紙文書をスキャンすることによって、前記オリジナル画像を取得する、請求項16に記載の記憶媒体。
【請求項18】
前記画像のデジタルデータを受信することによって、前記オリジナル画像を取得する、請求項16に記載の記憶媒体。
【請求項19】
画像及び前記画像に付随する二次元バーコードを処理する制御プログラムを記憶する記憶媒体であって、
前記制御プログラムは、
オリジナル画像を取得する取得ステップのコードと、
前記オリジナル画像からノイズ及び望ましくない特徴を除去するフィルタリングステップのコードと、
前記オリジナル画像をより小さなセルに分割する分割ステップのコードと、
各セルから特徴を抽出して、セルデータを提供する抽出ステップのコードと、
各セルからの前記セルデータを圧縮して、圧縮されたセルデータを生成する圧縮ステップのコードと、
前記圧縮データを操作し、符号化データを生成する操作ステップのコードと、
前記オリジナル画像の複製に付随させる二次元バーコードの解像度が、前記オリジナル画像の解像度よりも高くなるように、前記符号化データを前記バーコードにレンダリングするレンダリングステップのコードと、
を備える記憶媒体。
【請求項20】
処理されるオリジナル画像又はオリジナル画像データを取得する手段と、
前記オリジナル画像に付随させる二次元バーコードであって、前記オリジナル画像を復元できるように前記オリジナル画像の描写を符号化した二次元バーコード用のバーコードデータを生成する命令を含む命令プログラムを記憶する手段と、
前記画像データを処理する手段と、
前記付随させる二次元バーコードの解像度が、前記オリジナル画像の解像度よりも高くなるように、前記オリジナル画像の複製を含む文書を生成する手段と、
を備える、画像データ処理システム。


【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−141726(P2008−141726A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−252855(P2007−252855)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(507031918)コニカ ミノルタ システムズ ラボラトリー, インコーポレイテッド (157)
【Fターム(参考)】