説明

検証済み個人情報データベース

【課題】 個人情報および/または秘密情報を収集、保存、管理および転送するインターネットを通じて個人情報を配信するための方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、検証済みの個人情報のデータベースを生成する方法に関する。個人に関する情報が1つ以上のソースから収集され保存される。認証された個人は、広域コンピュータネットワークを通じて情報を見ることを要求する。認証された個人は、広域コンピュータネットワークを通じて提示される収集された情報の選定された部分を検査することができる。前記情報の正確さに関する認証された使用者からの注釈が請求されて、情報とともにデータベースに含める。第三者は、検証済みの個人情報のデータベースにはアクセスできないが、データベースの外側で情報を検証することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを通じて個人情報を収集、編成および配信する方法に関する。より詳細には、本発明は、正確であるとして検証された個人情報および秘密情報の電子検索、保存、管理、および認証された配布のためのシステムを提供する。
【背景技術】
【0002】
インターネットは、強力な公開・情報ツールである。ウェブサイト運営者がウェブサイトで情報を掲示すると、その者は事実上、瞬時にして世界中にその情報を公開する。他のインターネット使用者は、探索エンジンやロケーションツールを用いて、掲示された情報を迅速かつ安価に探し出すことができる。インターネット上で共有される情報の多くは、パブリックドメインに存在する。しかし、私的である、扱いに慎重を要する、または秘密である情報もまた、容易に配布され、公開されて、最終的にインターネット上で他者によって発見される。しばしば、この情報は、情報が公開されるその個人の同意またはその人に対する配慮を伴わずにインターネット上で公開される。プライバシーに対する懸念は、インターネットを通じて配布される個人情報が個人のプライバシーをどれほど侵害し得るかに関する現在の国内的および国際的な議論につながっている。当然、インターネットの政府による規制を回避する努力において、インターネット業界自身が、プライバシー問題に関する自主規制の基準を確立しようとしている。
【0003】
インターネットによって生じたプライバシーの懸念に加えて、インターネット上で情報を公開することがそれほど容易であることから、インターネット公開の容易さおよび広がりは、ウェブ上で公開された情報の信頼性に対する懸念を生じている。インターネット上で入手可能な情報の純然たる量は、その情報の多くにその正確さに関する疑念を残している。存在するとしても、インターネット以外では極めて限られた流通でしか得られない文書が、インターネット上で世界的に公開されている。同様に、時代遅れになり、スペースを無駄にしないために廃棄されるはずであるような文書およびデータが、インターネット上で長年にわたりアクセス可能のままとなっている。場合によっては、インターネット上の情報が何日か古いのか何年も古いのかを区別することが難しい。電子文書を維持するうえで相対的にほとんど費用がかからないことと、事物を保存するスペースがほとんど無制限に存在することから、時代遅れの記録が無期限に視聴に利用可能のままであり得る。ある場合には、インターネット公開情報のソースが信頼できるソースであるかどうかを判別することが難しい。毎日、何千もの新しいウェブサイトが作成されている。さらに、多くのウェブサイトは、公開者の同意を伴わずに修正されること(不正侵入)に弱い。評価の高いインターネット公開者によって安全でないウェブサイト上に提供された情報が変更されることが起こりえる。
【0004】
インターネットの対話的性質は、インターネット上で個人情報および/または秘密情報を保存、管理および転送することを危険にする。情報およびデータがインターネットを伝わって行く際に、キャッシュファイルにおけるような、情報の多数のコピーが作られる。これらのコピーは保護されていないかもしれない。さらに、インターネット上で掲示された個人に関する私的および個人情報の多くは、それらの個人が知らないうちにそうされている。氏名、社会保障番号、電話番号、親戚や友人の連絡先情報、さらには金融口座番号といった情報が、インターネットを通じて公衆が利用可能な保護されていないデータベースに置かれてきた。近年、インターネット上で取得された個人情報を使用して他の人々をだます、嫌がらせをする、さらにストーカー行為をする犯罪者に注意が向けられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
こうした難題があるので、個人情報および/または秘密情報を収集、保存、管理および転送するインターネットを通じて個人情報を配信するための方法を提供することは、有利である。また、情報の対象である人の認証を伴ってのみ、そうした情報を公開および配布するシステムを提供することも利益となる。好ましくはその人によって情報を検証してもらい、検証済み情報を提供することはさらなる利益となる。安全な個人情報への未許可のアクセスを防止するが、認証された使用者のアクセスを可能にする安全なデータベースを提供することもまた、有利である。インターネットを通じて公衆が現在利用可能な個人に関する個人情報のデータベースを生成することは、さらに利益となる。データベース使用者が特定の個人に関する情報を探索または取得する際に、自己に関する情報が探索されていることをその個人に通知することもまた有益である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、配信または検索される情報に対する制御の手段を個人に付与する、インターネットを通じて個人情報を配信するための方法を提供する。詳細には、本発明は、他のウェブサイト上ですでに公開されている個人に関する大量の情報を収集する。いったん収集されると、情報は、ウェブサイトを通じてインターネットを通じてアクセス可能なデータベースに保存される。情報の対象である人は、そのウェブサイトにログオンして、収集された情報を検査、検証、または別様に修正することができる。人が自己の情報を検証した後、その人に関する追加情報が収集されるか、またはその人のデータベース記録を別の個人が探索する時に、その人は、どのような種類の情報が見つかったか、誰が情報を探索しているか、そして彼らの意図を通知され知らされる。
【0007】
本発明は、個人に関する情報についてインターネットを探索し、その情報をインターネットを通じて利用可能なデータベースにおいて収集および公開し、提供された情報を更新および検証することによって、個人に関する信頼できる情報を提供する。
【0008】
また、本発明は、情報のその向上した信頼性を維持し、制御の手段を維持しつつ、インターネットによる個人情報の要求および受信を容易にする。
【0009】
本発明は、インターネット上の他のウェブサイトおよびデータベースから収集された個人に関する情報が格納されたデータベースを提供する、インターネットを通じて個人情報を配信する方法を提供する。
【0010】
加えて、本発明は、情報の正確さが個人によって検証されている個人情報をデータベースに提供する、インターネットを通じて個人情報を配信する方法を提供する。
【0011】
本発明は、選択的に利用可能にされた秘密情報または個人情報のための安全なデータベースを提供する、インターネットを通じて個人情報を配信する方法を提供する。
【0012】
さらに、本発明は、インターネットを通じて利用可能なデータベースに含まれた個人に情報が関連している外部ソースから記録を取得するのを容易にする、インターネットを通じて個人情報を配信する方法を提供する。
【0013】
本発明は、第2の者がデータベース上でその第1の者に関する情報を探索する際に第1の者に通知する、データベースに保存された個人情報をインターネットを通じて配信する方法を提供する。
【0014】
本発明は、その人に関する追加情報がインターネット上で探された時にその人に通知する、インターネットを通じて個人情報を配信する方法を提供する。
【0015】
本発明は、外部ソースから入手可能な情報、すなわちデータベースにはない情報を使用者が電子的に要求できるようにする、インターネットを通じて個人情報を配信する方法を提供する。
【0016】
また、本発明は、人が秘密の記録の公表を電子的に認証することを可能にする、インターネットを通じて個人情報を配信する方法を提供する。
【0017】
本発明は、当事者が外部ソースからの秘密情報および/または個人情報を電子的に配信できるようにする、インターネットを通じて個人情報を配信する方法を提供する。
【0018】
本発明は、インターネットを通じて種々のソースから収集または別様に取得されてデータベース形式に入れられた情報が格納されたデータベースを生成することによって、インターネットを通じて情報を提供する方法である。他のソースとは対照的にインターネットから情報を収集する利益の1つは、インターネットがソフトウェア「ロボット」を使用するなどして自動的に探索され得るということである。「ウェブクローラ」、「スパイダー」および「ウェブロボット」と呼ばれるこれらのプログラムは、文書またはウェブサイトを自動的に探索し、ウェブサイト上の文書から情報を抽出および検索することができる。情報はその後、データベースに伝送され、データはデータベースを埋めるために使用され得る。
【0019】
いったん情報がデータベースに保存されると、データベースは、例えばインターネットのようなコンピュータネットワークを通じて利用可能にされ得る。データベースは、広域ネットワークまたはローカルエリアネットワークを通じて利用可能にされ得る。3つのグループのデータベースの使用者があり、一般大衆、データベース会員およびデータベース加入者が存在する。この意味で、データベースの使用者は、データベース情報へのアクセスを要求する人間または実体である。1実施形態において、データベースが稼動している時、公衆は、ウェブクローラよって初期に収集された情報の一部および関連するソースにアクセスすることができる。この自由に共有された情報は、インターネット、好ましくはワールドワイドウェブを通じて公的に利用可能なデータベース上で提供され、より個人的な検証済み情報は、加入を通じて安全なデータベース上で利用可能である。公共データベースを探索したいと欲する個人は、ブラウザインタフェースを介してデータベースにアクセスし、データベースサービスに登録した後にアクセスが認可されるはずである。
【0020】
他の人間または実体は、検証済み情報、すなわち公共データベースから得られ、引き続き正確さについて検証された情報へのアクセスが認可されている。公共データベースおよび安全な検証済み情報データベースの両方における情報は、データベースサービスの加入者に利用可能にされている。言い換えると、検証済みデータベースにアクセスするためには、使用者はサービスに加入しなければならない。サービスの加入者はまた、公共データベースにおいて提供された情報のソースを見ることができるであろう。例えば、加入者が、会員が所属する組織に関する情報を見る場合、その情報が得られた元のウェブサイトまたはデータベースもしくは公開物が、その情報と一緒に表示される。加えて、加入者は情報の特殊な要求を行うことができる。例えば、加入者は、以前に会員によってデータベースサービスに自発的に提供された会員に関する秘密情報へのアクセスを要求することができる。加入者はまた、データベースサービスを通じて所有権のある他の外部ソースからの追加情報を要求するか、データベースサービスを介して機能している外部ソースから付加的な秘密情報を求めることができる。
【0021】
一般大衆および加入者に加え、データベース会員は、彼らがデータベースにおける自己に関する情報を検証できるようにするためにデータベースへのアクセスが提供される。データベース会員になるには、人は登録しなければならず、自己の身分証明を認証する手段を好適に有するはずである。
【0022】
自動的にまたは別様に検索されたかに関わらず、検索されデータベースに保存された情報の多くが古いかまたは別様に不正確であり得る場合、情報を訂正したいと欲する個人は、データベースの会員として登録し、情報の正確さを検証し情報のソースを知るためにアクセスが認可され得る。検証済み情報は、情報のソースと一緒に、データベースの安全な部分かまたは完全に異なるデータベースにおいて保存される。情報がウェブクローラによって供給され続けるので、データベースは更新され、新しい情報は引き続き会員によって検証される。
【0023】
各会員は、データベースにおける自己の情報へのアクセスだけでなく、その情報のソースを見るためのアクセスが提供される。会員は、サービスに加入することを選択しない限り、他者の情報へのアクセスを認可されない。当然、会員は望めば加入者になることができ、それによって検証済みデータベース全体にアクセスし得る。本発明の1実施形態において、会員は、追加情報を自発的に提供し、データベースに秘密情報を追加することができる。会員はまた、追加情報または秘密情報への加入者の要求を認証または拒否する手段を有する。
【0024】
本発明はまた、会員に関連したデータベース探索活動の適時な通知を会員に提供する。会員は、その会員に関する情報がアクセスまたは要求された時に、電子メールといった電子アラートを受信する。1実施形態において、会員は、いずれの使用者がその会員に関する情報を探索しているかについての情報を受け取り、データベースサービスもまた、加入者が探索していた理由に関する情報を会員に提供する。同様に、新しい情報がウェブ上で発見され、かつ/または公共データベースに追加された時、会員は、その新しい情報について電子的に通知される。会員はまた、加入者がデータベースまたは外部ソースから秘密情報または個人情報の認証の要求を行った時にも通知されるであろう。
【0025】
プライバシーの適切な水準を維持するために、種々の使用者およびデータベースサービスとの間で伝送されるデータベースにおける情報は、暗号化されるかまたは、必要に応じて、安全な接続によって送られ得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の大きな利益の1つは、個人情報を継続的に収集し、データベースを更新するその能力である。データベースサービスのための情報は、インターネットソースおよび非インターネットソースの両方から収集される。これらのソースは、以下に限らないが、政府、ビジネス、公的な記録、メディア、出版物ならびに、教育、宗教および他の組織を含む。ソースは必ずしも、情報が無料で提供されているソースに限られるわけではない。本発明は、実用的であるように、所有権のあるデータベースおよび他の購読または私用データベースを組み込むことを想定している。本発明の1つの好ましい実施形態において、情報は、ウェブクローラプログラムおよび他のインターネットロケーションツールを用いて自動的に収集される。ウェブロボットまたはウェブクローラは第1の文書を検索し、第1の文書のハイパーテキストにおいて参照された以降の文書を検索することによってインターネット中を移動することができるので、ウェブロボットは効率的かつ自動的に情報を収集することができる。インターネットが関連データを探索され得る効率を認識すれば、インターネット上で入手可能な情報は、データを収集するための好ましいソースとしてあり続ける。
【0027】
自動的にまたは別様に収集された情報は、データベースに入れられる。しかし本発明のデータベースはいずれかの特定のデータモデルに限定されず、そのデータベース設計は、データ抽出を容易にし、データの効率的かつ経済的な保存、データの比較的容易な修正を可能にし、さらにデータベースの進行中拡張を可能にする。本発明の好ましい実施形態において、データベースはリレーショナルデータベースモデルを使用する。より詳細には、クライアント/サーバデータベースに収集された情報が提供される。クライアント/サーバデータベースは、連続動作が好適に可能であり、複数の要求を取り扱うことができる。クライアント/サーバデータベースは、コマンド行インタフェースを通じてアクセス可能なはずであり、データベースは安全であり並行制御を助成するはずである。アプリケーションインタフェースプログラミング(ミドルウェア)は、データベースがサーバと通信するのを可能にする。アプリケーションインタフェースプログラミングは、当業において既知のいずれかのプログラミング、例えばコモンゲートウェイインタフェース(CGI)スクリプトとすることができる。サーバとDBIモジュールといったデータベースアプリケーションとの間のインタフェースを助成する他のソフトウェアアプリケーションもまた、本発明において使用され得る。
【0028】
クライアント/サーバデータベースへのアクセスは、(コマンドシェルを用いて)データベースに直接、またはネットワークソケットを通じてプラグインすることによって実現され得る。当業で既知のいずれかの適切なデータベース言語が、本発明のデータベースにより使用され得る。言語は標準化され、クロスプラットホーム環境において実行可能であることが有益である。好ましい実施形態において、使用者アクセスは複数の使用者によるデータベースへの遠隔アクセスを可能にするネットワークソケット接続によって得られ、データベースは構造化照会言語(SQL)を用いて動作する。
【0029】
本発明は、3種類の使用者に情報を提供するように設計されている。第1のレベルの使用者は、公衆である。ウェブクローラおよび他の手段によってデータベースに収集された情報は、インターネット上で一般大衆が利用可能にされる。この情報は「公共データベース」と名づけられる。1実施形態において、公共データベースは全部の未検証の情報を含む。別の実施形態において、公共データベースにおける情報のソースは留保されている。第3の実施形態では、データベースに含まれる氏名の索引だけが公的に利用できる。公共データベースにアクセスするために、一般使用者は、データベースサービスに情報を登録および送信しなければならない。登録情報は、個人を一意に識別するために十分でなければならず、氏名、住所、電子メールおよび電話番号といった情報を提供することを含み得る。登録プロセスにおいて、使用者は、そのデータベース自体内部での登録情報の使用に同意することが要求され得る。それ故、他者に関する個人情報を探し出すために公共データベースの公衆の使用の結果として、データベースの価値は、個々の新規使用者とともに増大する。公共データベースは、読出し専用データベースとして機能するように意図されている。
【0030】
自分の氏名がデータベースにリストされている大部分の個人が、自己に関するどれほどの量の情報およびどのような情報がインターネット上で公開されているかを知ることから何らかの形で利益が得られるはずであると期待されている。そのような情報がインターネット上で配布または公開されているということを知ることだけで、一部の人々にとっては価値があるであろうが、情報の正確さが確認されることができれば、他の人々もよりいっそう利益が得られるであろう。例えば、個人の所在、職業および交際関係に関する正確な情報は、ビジネスまたは法律上の状況において価値があり得るかもしれない。この種の情報は、保険会社、法曹家および家系図編者にとって有用になり得るかもしれない。検証済みデータベースは、加入者が利用可能であろう。
【0031】
検証済みデータベースの加入は、検証済みデータベース全体を探索するために、そして特に、もしあれば、公共データベースからのどのような情報がデータベース会員によって検証されたかを知るために、彼らが必要とするアクセス権を加入者に付与する。加入サービスはまた、収集された情報のソースを加入者が見ることを可能にする。情報のソースを知ることは、データソースによって提示されたデータの信頼性を判断するうえで加入者の助けになるであろう。好ましい実施形態において、情報に対する加入者の要求は、ウェブページインタフェースを介して提供されるクエリの形で到来する。加入者はインターネットブラウザを使用して、例えばyoutakecontrol.comといった特定のサイトにログインし、そして加入者は、そのウェブサイト上で提供された電子書式を用いて、データベースに登録し、クエリを送信することができる。要求された情報は、データベース内から検索され、その後、探索者のブラウザでウェブページとして探索者に提示される。代替として情報は、電子メールまたはファックスといった他の電子形式を用いて配信され得るか、またはハードコピーが加入者に送達され得る。登録およびクエリは、データベースに送信される。
【0032】
データベースサービスは、データベースの加入者の使用について多様な支払い方法を使用することができ、例えば、加入者は、一回限りの会員権により、使用ごとに、クエリごとに、データベースにおいて費やされた時間ごとに、またはこれらもしくはいずれかの数の方法の組合せにより、請求され得る。
【0033】
加入の別の重要な利益は、検証済みデータベースにおける識別情報を用いて、加入者がデータベースサービスを通じて特定の会員に関する個人的および/または他の秘密情報の認証を要求できるということである。要求された秘密情報は、データベースの安全な部分に保存され得て、認証が要求されている会員がその情報の公表を認証することを必要とするだけかもしれない。会員が情報を公表する認証を与えた場合、データベースサービスは、データベースにおける会員に関する安全な情報に対するアクセスを加入者に与えることができる。好ましくは会員は、ディジタル証明といった電子認証プロセスを使用する。
【0034】
他方、特定の情報に対する要求は、1つ以上の外部組織からの秘密情報を収集することを含み得る。本発明の利益がなければ、当事者が秘密情報を取得したいと欲した時、当事者は、秘密文書を公表させる認証を得るための何らの手続きに従わなければならない。収集されている情報がいくつかの異なるソースから到来する場合、プロセスは、要求している人にとってよりいっそう複雑になる。本発明を使用する加入者は、単一の要求および認証がいくつかの外部ソースからの文書の公表の根拠として役立ち得るという事実から利益を得ることができる。加えて、プロセスがインターネット上で電子的に生じるので、トランザクションが実行される速度および容易さは著しく増大する。従って、外部組織から情報を要求するプロセスは、データベースサービスに秘密情報の単一の要求を行うことによって単純化され得る。
【0035】
データベースを検証し修正するためには、会員はデータベースにアクセスしなければならない。好ましい実施形態において、会員は、情報を検証し、インターネットを通じてデータベースの自己の記録に情報を追加することができる。加入者がブラウザを用いてサイトにアクセスするのと同様にして、会員もまた、ウェブページにアクセスし、会員が登録しいずれかのプロセスによって認証されることを可能にする電子書式を提示され得る。好ましくは、認証プロセスは、ディジタル証明かまたはバイオメトリックプロセスのどちらか一方であるが、PIN番号およびパスワードといった他の認証システムも許容され得る。
【0036】
いったん会員が登録して認証されると、会員は自己に関連した情報にアクセスできる。加入者と同様に、会員は、データベースサービスウェブページの電子書式を選択し、特定の情報のクエリに記入することができる。検証済みデータベースにおける情報の必ずしも全部が会員に利用可能にされるわけではない。詳細には、会員は、公共データベースにおいて提示される会員に関連した情報、データベースの外部のその情報のソースおよび、データベースの会員によって利用可能にされた個人情報のような追加情報だけを見ることができる。
【0037】
会員のクエリが返されると、会員は、提示された情報の正確さを対話的に検証または否定することができる。検証のための形式はいくつかの形態のうちの1つをとることができ、例えば、会員は、情報が正確なことを指示するためにウェブページ上に提示されている通り情報の隣の空欄を単にチェックするだけかもしれない。あるいはまた、会員に、検証するにはプラス記号(+)を、または否定するにはマイナス記号(−)を入れるなどして、情報の正確さを能動的に検証する、または能動的に否定する選択肢が提示されてもよい。別の実施形態では、会員は情報を能動的に編集することができる。情報が会員によって編集される場合、好ましくはデータベースは、提示された情報が編集されたことを反映する。
【0038】
本発明の別の独自の特徴は、会員がデータベースにおける各自の情報に関する活動の電子通知を受信するということである。公共データベースまたは検証済みデータベースにおける使用者が会員に関する情報を要求するか、または表示されている会員に関する情報をもたらす調査をデータベースにおいて実施した場合、会員は自動的に活動の電子通知を受信する。会員は、使用者の登録情報および使用されたクエリの通知を受信してもよい。加えて、使用者の調査の目的頻度および時間枠とともに他の関連要因に関する情報が、電子通知において会員に提供され得る。
【0039】
データベース内の情報は、例えばウェブクローラによって行われ得るような連続収集プロセスによって補完されることが期待される。さらに、外部ウェブサイトから当初収集され初期にデータベースに含まれたデータは、以後、修正され得るので、データベースにおいて更新される必要がある。データベースの会員に関する新しい情報が発見され、古い情報が更新されると、会員は、データベースの新しい資料の電子通知を受信し、従って新しい情報の正確さを検証する機会が与えられることになる。
【0040】
本発明の好ましい実施形態は、保存および/または伝送の間に秘密情報を暗号化することによって情報の機密性を維持するのを助ける。同様に、データベースサービスの商業投資を保護し、プライバシーを守ることを助成するために、本発明のデータベース管理システムはセキュリティ対策を設けている。本発明は好ましくは、保存されたデータへの使用者の直接アクセスを許さない。
【0041】
図1は、本発明の1実施形態のフローチャートを示している。使用者10は、公共データベース14へのアクセスを得るために登録する12。公共データベース14の情報は、インターネットまたは政府実体といった外部ソース16によって供給される。会員30は、医療記録、財政記録、学業記録および他のいずれかの個人的記録を含み得る、検証済みデータベース34へのアクセスを得るために登録する32。すべての会員は、登録し、ディジタル証明によって認証されなければならない。ファイアウォール36は、一般使用者が検証済みデータベース34における安全な情報にアクセスするのを防ぐ。会員30だけが、会員30に関する情報にアクセスできる。
【0042】
加入者50もまた、検証済みデータベース34へのアクセスを得るために登録する32。加えて、加入者50は会員30に関する秘密情報54を要求することができる。会員30は、この要求を通知され、秘密情報54に対する加入者の要求56を許諾または拒否することができる。追加情報58は、データベース34の安全な領域において維持されるか、または検証済みデータベース34から外部の情報のソースとすることができる。会員30による認証は、事前認証、継続認証または要求に続く認証とし得る。認証を受け取ると、会員制御されたアクセスゲート60が加入者50の要求を秘密情報54から検索できるようにする。
【0043】
図2は、本発明の別の実施形態のフローチャートを示している。この実施形態では、使用者100は、ここに記載されたソフトウェアを用いて企業/サーバ102と関係を結ぶ。使用者100は、企業/サーバ102に秘密情報を与えるとともに、いずれの金融組織104、医療組織106、製薬会社108および他の組織110が使用者100に関する秘密情報を保持するかを企業/サーバ102に開示する。企業/サーバ102はその後、使用者100によって指定された組織の各々と連絡し、各組織は、使用者100に関するあらゆる情報をいずれかの第三者112に公表する前にまず企業/サーバ102と連絡することを契約により同意する。保険会社といった第三者112が使用者100に関する個人情報を有する組織のうちの1つに連絡した場合、その組織はまず、当該情報を公表する前に企業/サーバ102に連絡しなければならない。企業/サーバ102はその後、使用者100と連絡をとり、使用者100が企業/サーバ102に認証を与えた場合に、企業/サーバ102は、第三者112に情報を公表するように組織に命令する。
【0044】
本発明の1実施形態の実施例を以下に提示する。実施例は、単に例示であり、いかなる点でも本発明を限定するものではない。
【0045】
(実施例1)
この例では、標準ブラウザを用いてインターネットにログオンした使用者が、データベースへの入口の働きをする対話形ウェブサイトに誘導される。ウェブサイトは、データベースにアクセスし得る方法の説明を含むとともに、人々がデータベースにログオンして様々な種類の資料にアクセスできるようにする選択肢を与える。例えば、ウェブサイトは、データベース会員、データベース加入者および一般大衆がログオンしてデータベースから特定の種類の情報を検索できるようにするハイパーテキストリンクを提示し得る。この例では、使用者が公的に利用可能な記録を使用するための選択肢を選択する場合、使用者は「公共」ハイパーテキストリンクをクリックし、それにより使用者がいずれかの公的に利用可能な情報にアクセスする前に登録することを要求される別のウェブページにブラウザを向かわせる。この登録ウェブページは、使用者に対し、自己の電子メールアカウントを送信し、探索の概略目的を識別し、データベースの管理者に有用な他の情報を提供するように要求し得る。一般使用者は、要求された登録情報を送信し、その後、データベースから公衆が利用可能な情報の種類の選択肢を提示する別のウェブページに誘導される。
【0046】
公衆が利用可能にされている情報の種類は異なり得る。この例では、データベースで見つかる情報の種類の索引が利用可能である。例えば、データベースにおける情報の種々のカテゴリを含む索引、データベースにおける個人名の索引、データベースにおける検証済みの氏名の索引、データベースを編集する際に使用されたソースまたはソースの種類の索引および、種々の包含カテゴリの索引が、公共探索に利用可能とされ得る。この例では公衆が利用可能にされている情報は、意図的に限定されており、公衆にはデータベースの適用範囲の全般的構想を提供するだけであるように意図されている。
【0047】
公共データベースの使用者は、検証済みの氏名の索引といった探索に利用できる種々の選択肢の中から選択することができ、索引探索ページで利用可能にされているクエリ欄に探索クエリを記入することができる。あるいはまた、一般使用者は、データベースの適用範囲をより良好に確かめるために索引を無作為に閲覧することに決定し得る。使用者が所望のクエリを記入し、探索する所望の索引が指示された後、検索クエリは送信され、情報はウェブサイトサーバからデータベースへ転送され、そこで探索エンジンが関連情報をデータベースから検索する。探索の結果は、ウェブページで引用リストとして使用者に提示される。使用者は、引用リストを印刷するか、それをダウンロードするか、または別様にそのリストを所望の場所に電子的にメール、転送またはファックスさせることができる。使用者はまた、ウェブサイトを出る、データベースに加入する、またはデータベース会員として参加する選択肢も提示される。
【0048】
使用者がデータベースの会員になりたい場合、使用者はハイパーテキスト「会員」リンクを起動させることができ、それは起動されると、ブラウザを会員申込みウェブページに向かわせる。申込みページは、会員権又は個人情報を供給するものを要求している人に、識別および認証のための手段の提示、料金の支払いを要求する。申込み画面は、使用者に対し、使用者を識別し、データベースへの使用者の会員アクセスを認可する個人情報および連絡先情報を入力するように促す。要求された個人情報は、氏名、電子メールアドレス、電話番号、ファックス番号および他の連絡先情報を含み得る。
【0049】
使用者が個人情報を入力した後、画面は使用者に対し識別および認証のための手段を入力するように促す。識別および認証のための手段は、以下に限らないが、パスワード、個人識別番号、ディジタル証明およびバイオメトリック識別方法を含む。使用者は、パスワードまたは個人識別番号を入力し確定するように促され得る。技術が許す場合、使用者は、指紋を読み取るために、または他のいずれかのバイオメトリック形態の識別を使用するために、コンピュータを使用することができる。識別および認証手段は、会員に関する検証済み情報へのアクセスセキュリティを付与し、会員が情報を変更または確認できるようにし、以降、データベース修正への会員の同意の証拠として働き得る。
【0050】
使用者を会員として識別および認証する情報を使用者が送信した後、使用者は、会費を支払うように画面によって促される。画面は、支払いを電子的に行うためのいくつかの選択肢を表示し、例えば、使用者は、正当なクレジットカード、電子クレジットカード、ペイパル(Pay Pal)といった電子銀行口座振替、電子振替資金または、当業で既知の電子的に資金を移転するための他の手段を用いて支払いを行うことができる。会員としてのデータベースへのアクセスは、支払いが受領および/または検証されるまで、認可されない。支払いは安全な回線によって送られ、それがデータベースのアカウント保持者によって受領されると、受領された支払いの通知が会員およびデータベース管理者の両方に送られる。使用者は、選択した通信手段による支払いの電子確認を受信するとともに、支払いが送られたか、または受領されたことを画面で通知される。
【0051】
支払いの確認を受信すると、使用者は、ハイパーテキストリンクを選択またはクリックすることによって、プログラムを出るか、またはデータベースに入ることが促されるかまたは可能になる。使用者は、この時点で会員である使用者に恐らく関連するデータベースからの情報を見る選択肢を選択する。自動探索が実行されて、自己のアプリケーションで会員によって提供された情報を用いて引用リストを生成する。引用リストは、ウェブクローラプログラムによって収集されてデータベースに入れられた会員に具体的に関連する全部の情報を示すとともに、その情報が取得されたソースを示している。引用リストは、引用に関連して利用可能な情報の省略形だけを提示する。各引用は、特定のソースから収集された情報のフルテキスト提示へのハイパーテキストリンクを含む。使用者は、テキストをクリックすることによってハイパーテキストリンクを起動させることができる。
【0052】
使用者は、引用リストを探索し検証することができる。各々の引用の隣に3つの欄があり、マウスで欄をクリックすることによって交互に「チェック」され得る。1つの欄は、チェックされると、引用における情報が会員と正しく関係づけられており、類似の氏名または類似の情報を備える別人とは関係していないことを指示し、情報が正しいものとして検証されたことを指示する。第2の欄は、チェックされると、引用が会員を参照しているが情報が正しいものとして検証されていないかまたは不正確であることを指示する。第3の欄は、チェックされると、収集された情報が会員に関連していないことを指示する。使用者は、引用を検査し、3つの欄のうちの1つをチェックすることによって、どのような情報が会員に関連しているかを示すことができる。
【0053】
会員を参照しており正しいものとして会員によって検証された情報は、検証済み情報としてデータベースに保存され、会員を参照しているが不正確であるとしてチェックされた情報は、正しいものとして検証されていない情報としてデータベースに保存される。引用の欄をチェックした後、未検証のリストは画面に提示される。会員はその後、情報を訂正するために情報が収集されたソースに会員が連絡したいかどうかを決定するために未検証のリストを検査するように促される。各引用のハイパーテキストリンクをクリックすることによって、使用者は、連絡先情報および、いかにして情報を訂正できるかに関する指示を受け取る。データベース管理者はまた、データベース管理者が情報のソースに連絡して情報を訂正してもらう、場合によってはソースから除去してもらうサービスを提供し得る。
【0054】
会員はその後、会員がそのように欲する場合、追加情報を自発的に送信するように促され得る。追加情報は、検証済みリストの情報を補完するために要求されてもよい。要求される追加情報は、個人情報、氏名、住所、社会保障番号、出生率、出生地、身長、虹彩の色、体重および、他の種類の情報を含み得る。情報の種類は、以下に限らないが、医療情報、学業情報、消費者・財政情報、社会的・政治的情報、その人が加盟しているグループまたは組織、および他の種類の情報を含む。追加情報はまた、引用リストを通じて探索している会員によって発見されたあらゆる不正確な情報を訂正または説明する情報も含む。会員は、その情報を、データベースの全部の加入者が利用可能にされている情報の検証済みリストの一部として利用可能にさせるように選択することができるし、または会員による特定の認証時だけに情報が公表され得るようにして情報を選択的に抑えるように選択することができる。
【0055】
引用リストの検査結果を送信し、もしあれば追加情報を提供した後、会員は、検証済み情報および追加情報を見て、その正確さを確認するように促される。正確さは、上述した電子署名またはバイオメトリック識別方法などの識別および認証の手段を使用することによって確認されてもよい。検証済み情報は、その特定の会員に関する検証済みかつ認証済みデータとして、引用リストに示されたデータベースに保存される。
【0056】
会員がデータベースにおける自分自身に関する情報の検証および認証を完了すると、会員は、データベース包含プログラムに参加するか否かを選択するように画面によって促される。包含プログラムは、データベースが、調査、研究または人口統計的プロファイリングを実行しているグループに対し特定の種類の情報を公表できるようにする。例えば、包含プログラムは、研究を行っている調査グループに対して、データベースからの医学関連情報の公表を可能にする。包含プログラムにより研究者は、研究、試行または試験に参加するための会員と連絡をとることが可能となり得る。他の種類のプロファイリングまたは人口統計的調査は、マーケティング調査、社会的・政治的調査および、科学的その他の種類の統計学的調査を含み得る。使用者は、包含プログラムの種類のカテゴリのリストを提示される。包含プログラムの各カテゴリの下に、データベースを用いて現在実施されているか、または実施されるはずであるそのカテゴリに関連した特定の包含プログラムのリストがある。
【0057】
使用者は、ハイパーテキストリンクをクリックすることによって、調査についての詳細を得ることができ、どのような情報が収集されるかを解釈する。各カテゴリ見出しの隣およびリストされた個々の特定の包含プログラムの隣には、使用者がマウスで欄をクリックすることによってチェックすることができる空欄がある。欄をチェックすることによって、使用者は、使用者が参加したい包含プログラムの種類を選択することができる。プログラムに参加することを送信することによって、使用者は、特定の調査に関連する個人情報を公表できるようになる。公表される情報は、説明において識別された情報だけを含み、個人を具体的に識別するような情報を含まない。使用者はまた、上で略述し以下でさらに詳述する外部記録の公表を認証する方法を用いて特定の種類の調査に関連する外部記録または他の秘密情報を認証することができる。
【0058】
本発明のこの実施形態において、会員は、データベースにおいて維持されているか、またはいずれかの第三者または外部ソースによって維持されている個人記録および秘密情報の公表をその者が認証したいと欲するか否かを選択することができる。会員がデータベースサービスを通じて電子認証を行うことを可能にするために、会員は、ハイパーテキストリンクをクリックすることによって認証サービスを選択するように促される。会員はその後、数種類の認証サービスを提供しているウェブページを提示される。会員は、特定の種類の情報の公表を事前認証するか、情報を公表するために継続認証を認可するか、または自己の個人情報を公表する認証の要求を検査したいという意思を示すかを選択することができる。
【0059】
会員は、会員が記入する電子書式を会員に提示するハイパーテキストリンクをクリックすることによって特定の情報の公表を事前認証する選択肢を選択する。書式において、会員は、特定の目的で、かつ限られた時間の間、個人情報を受け取るために認証されるある特定の組織または実体を識別する。この例では、会員は、承認プロセスの一部としていくつかの大学に学業成績証明書を公表したいという願望を示すかもしれない。会員は、事前認証を認可する個々の学部または大学の名称を電子書式に記入し、大学に公表される情報の種類を具体的に列挙して認可される情報の適用範囲に制限を加える。会員は、事前認証が満了する日付を記入する。会員は、バイオメトリック認証といった上述の識別および認証技法の1つを用いて事前認証を正式なものにする。
【0060】
電子書式の情報はその後、保存されデータベースサービスに伝送されて、そこでそれは、指定された組織の1つからの要求を受信するまで保存され維持される。情報の要求を受信すると、資料は会員の事前認証に基づいて組織に公表される。事前認証は、認証を終了する最終期限に達した時に、システムから自動的に削除され得る。
【0061】
会員はまた、特定の実体または組織に対する特定の情報の公表の継続認証を認可したいのかどうかを選択するように促される。ハイパーテキストリンクをクリックすると、会員は、会員が記入する電子書式を提示される。書式において、会員は、特定の目的で、かつ限られた時間の間、個人情報を受け取るために継続認証が付与されるある特定の組織または実体を識別する。
【0062】
会員は、医療専門職、特に緊急対応部署に対する医療記録の公表のための継続認証を付与することができる。会員は、診療歴、処方薬物、アレルギーおよび、会員を治療する医療従事者にとって利益となり得る他の重要な医療情報といった情報を指定することができる。同様に、特定の情報は、場合に応じて、継続認証に基づき、会員が法的に無能力になるかまたは死亡した場合に会員の弁護士が利用可能にされ得る。電子書式の情報はその後、それが要求を受信するまで保存され維持されるかどうかに関わらず、保存されデータベースサービスに伝送される。
【0063】
会員はまた、会員が記録の公表の認証に対する第三者の要求を受け取る意思があるかどうかを示すように促される。会員は、そのように標示された欄をチェックすることによってそうしたいという自己の意思を示す。会員が認証要求を受け取る意思があり、第三者が情報の公表を要求し、第三者が別様に認証されない場合、データベースサービスは、情報への第三者のアクセスを拒否するが、会員が特定の要求を受け取る意思があることを指示する。第三者はその後、そうした要求をデータベースサービスを通じて会員に送ってもらうように決定し、そして会員は要求を認可するか、または拒否することができる。
【0064】
(実施例2)
実施例1に記載したものと同じ本発明の実施形態を使用して、異なる使用者が、データベースサービスへのアクセス権を得るためにウェブサイトにログオンする。使用者は、公的に利用可能な記録を使用する選択肢を選択し、「公共」ハイパーテキストリンクをクリックすることにより、ブラウザをウェブページに誘導し、そこで使用者は公的に利用可能な情報にアクセスする前に登録するように要求される。この登録ウェブページは、使用者が電子メールアカウントを示し、探索の概略目的を識別し、データベースの管理者に有用な他の情報を提供するように要求する。要求された登録資料を提供すると、使用者は、情報を送信し、データベースから公衆が利用可能な情報の種類の選択肢を提示する別のウェブページに向けて誘導される。
【0065】
公共データベースが利用可能な情報の種類を検査した後、使用者は、データベースに加入することを決定し、「加入」ハイパーテキストリンクをクリックする。ハイパーテキストリンクを活動化させると、使用者は、加入申込みウェブページに誘導される。データベースサービスへの加入は、使用者が料金を支払い、情報を伝える加入書式に記入するように要求する。料金は、クレジットカードまたは他のいずれかの形態の電子支払いを用いてインターネット上で支払われてもよい。支払い情報は、当業で既知の方法を用いて、収集され、伝送され、電子的に処理され得る。いったん支払いが電子的に処理されると、使用者のブラウザは加入書式ウェブページに向けられる。
【0066】
加入書式は、加入者に対し、加入者の身分証明、私的、ビジネスまたは他のいずれかの目的を問わず加入者の使用の性質を提示し、電子メールアドレス、住所、電話等といった連絡先情報を提供するように要求する。情報は、新規加入者によってデータベースサービスに送信され、そこで情報は保存され、加入者に一意の番号が割り当てられる。加入者はその後、割り当てられた加入者番号と関係づけられているアクセスパスワードを入力するように促される。パスワードを入力し確認すると、加入者はこの時点で、データベースにログオンし探索することが許される。ハイパーテキスト「ログオン」リンクを起動させることによって、使用者は加入者のログオンウェブページに誘導される。
【0067】
加入者ログオンページで、使用者は、加入者番号およびパスワードを入力するように促される。加入者が加入者番号およびパスワードをデータベースに送信し、識別番号加入者番号およびパスワードが検証されると、使用者はデータベースサービスの探索エンジンウェブページに誘導される。探索エンジンウェブページは、加入者がインターネットを通じてデータベース探索を実行できるようにする。
【0068】
データベース探索は、データベースから情報を検索するために適切な標準の探索エンジンプログラムを用いて実現される。しかし、大半の探索エンジンとは異なり、探索項目を探索エンジンに入力することに加え、データベースはまた、加入者に探索の性質または目的を示すように要求し促す。加入者が探索を実行した後、探索の性質に関する情報は引き続き、加入者の探索の間にその者の情報がアクセスされるデータベースのあらゆる会員に提供され得る。このように、使用者は、探索の性質および探索項目の両方を入力し、それらを送信する。探索エンジンは、例えば、情報のカテゴリの選択的探索を可能にする、地理的またはデータ上の制約といった探索に対し種々の制限を設ける、さらにブール語探索および探索エンジンに典型的な他の機能の使用を可能にするといった、データベースを探索するための多数の選択肢を有し得る。
【0069】
この例では、加入者は、個人に関する情報を探索する。使用者は、その人の氏名およびその人の生年月日を探索エンジンクエリに入力し、その探索を送信する。個人の探索の一部として使用者が送信し得る他の種類の情報は、以下に限らないが、その人の住所、出生地、年齢、職業および配偶者を含む。データベースからの探索結果に一致すると、結果画面に掲示され、加入者に提示される。結果画面は結果を省略形で示し、個々の関連項目は、活動化された時に会員情報のより完全な表示を付与するハイパーテキストリンクを含む。加入者はその後、探索による結果の全部または選定した結果を印刷、保存または配信するかを選択し得る。結果は、加入者が使用しているコンピュータに直接保存され得るか、または必要に応じて種々の場所に電子メールまたはファックスされ得る。
【0070】
加入者が会員の認証を必要とする情報を取得したい場合、加入者は、データベースサービスを通じて情報を取得しようと試みることができる。例えば、加入者は、認証されれば医療記録が利用可能であることを示すハイパーテキストリンクを有する特定の会員の記録をクリックすることができる。加入者が医療記録ハイパーテキストリンクをクリックして、加入者が会員の記録を受け取ることが認証されている場合、データベースで利用可能な医療記録は、加入者に提示される。加入者が医療記録を受け取ることが認証されていない場合、会員がそうした要求を受け取る意思を示していれば、加入者はそうした認証を会員に要求することができる。
【0071】
一部の状況では、データベースは、インターネットを通じてではなく、データベースサービスから直接情報を取得する特別な加入者が利用可能にされている。例えば、統計調査者または人口統計的プロファイリングに参加している組織が、データベースサービスから直接データベースへのアクセスを認可され得るか、またはデータベースサービスがその情報を収集しそれらの組織に直接提供し得る。
【0072】
(会員権販売および収益機会を理解するためのシナリオ)
サッター・ヘルス(Sutter Health)は、100を超える北カリフォルニア地域自治体に奉仕する医師および非営利病院のネットワークである。その患者向けのその月刊ニュースレターにおいて、サッターは、ユー・テイク・コントロール(You Take Control;YTC)およびYTC会員権の利益に関する極めて肯定的で極めて有益な話を掲載している。その話は、読者がサッターのウェブサイトに行き、ユー・テイク・コントロールへのリンクをたどる推薦で終わる。
【0073】
サッターの患者がYTCホームページへのリンクをたどると、彼らは、目立つように表示される、「無料会員権」と標示されたアイコンを目にすることになる。使用者がそのアイコンをクリックすると、彼らは20のスポンサーのリストに接し、それぞれ、使用者が10の質問に答えることと引きかえに個々のYTC会員権の費用を支払うことを申し出ている。この場合、サッターの患者は、ファイザー(Pfizer)を選択し、この大手製薬会社が掲示した10の質問に回答する。
【0074】
この時点で、ファイザーはYTCに9.95ドルを支払う。このうち、ある割合が、新しい会員がサッターのサイトからYTCのサイトにクリックしたことによる証拠として、加入者を獲得したことに対してサッターに支払われる(それがこの個人について受け取る第1の支払い形式)。サッターは、両者に満足の行く状況を達成した。すなわち、サッターはその会員の1人を助成したし、サッターは自己自身のための新しい収益の流れを作り出した。
【0075】
ファイザーがその人に答えるように求めた10の質問のうちの1つは、同社が市販している新しい処方薬に関係していた。この人がその回答において、彼女が実際にこの薬物を服用していると指示したので、彼女がこの時に提示されたYTC画面はこう尋ねていた。「あなたは、この新しい薬物を服用している方々の一人として、有料ですが、我々の毎月のフォローアップアンケートに回答することを検討していただけますか?」これは「事後監視」調査アンケートとして知られており、そしてこの場合、その新しいYTC会員は彼女の参加する意思の質問に対して「はい」と答える。この時点で彼女は、彼女が参加することに決定したので、ファイザーがYTCを通じて、彼女が本当にこの薬物を処方されており、それを継続的に服用していることを検証する必要があるということを彼女に告げる画面を示される。彼女は、彼女がファイザーに対しては依然匿名のままであること、そしてYTCがそのプロセスを取り扱うことを知らされる。彼女は、この検証が行われるために彼女の許可を示すように求められ、彼女はそれを行う。YTCはこの時点で、この新しいYTC会員がファイザーの新薬を服用していることをインジェニックス/ユナイテッド・ヘルスケア(Ingenix/United Healthcare)で検証する。そして、この検証が完了すると、一連の報償が始まる。
【0076】
ファイザーは、事後監視調査への参加のために、一人当たり年間1000ドルを支払う意思がある。このうち、YTCは、各々の毎月の調査が完了した後会員に送られる12等分の支払いで配分される、800ドルをその会員に支払う。YTCから、獲得者であるサッター・ヘルスは、ファイザーの年間支払い額の1パーセントつまり10ドルを受け取る。この総額はまた、検証の実行についてインジェニックスに対しYTCによって支払われる。従って、支援者への支払い後、このプロセスによるYTCの純利益は180ドルである。ファイザーは、この新薬のその事後監視調査に15,000人の参加者を欲しており、そのために同社は合計150万ドルを支払うことになる。YTCの総収入は300,000ドルであり、その純収益は250,000ドルを上回ることになり、すべて人間の介在を伴わない。
【0077】
著作権 イノヴァトレンド・インコーポレーテッド/ユー・テイク・コントロール・インコーポレーテッド 2000−2004
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【0078】
医療専門職への医療記録の公表が本発明の1つの可能な応用として述べられたが、当業者は多くの他の可能な用途が存在することを理解でき、それらは、以下に限らないが、特に処方に関する個人情報を取り扱うことに関する製薬業における適用、特に個人の教育的記録に関して教育における適用、銀行記録およびクレジット歴報告といった情報を含む金融業における適用のほか、特に身分証明盗用における者を援助するようなものといった個人情報に関与する他のいずれかの分野への適用を含む。加えて、医療産業への本発明の応用に関して、本発明は、民営化および公営化医療システムの両方だけでなく、他のあらゆる種類の健康管理システムにも適用される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】個人情報を提供する方法の実施形態のフローチャートを示す。
【図2】個人情報を提供する方法の実施形態のフローチャートを示す。
【符号の説明】
【0080】
10 使用者
12 登録
14 公共データベース
16 外部ソース
30 会員
32 登録
34 検証済みデータベース
36 ファイアウォール
50 加入者
54 会員からの秘密情報に関する加入者の要求
56 加入者の要求を許諾または拒否
58 追加情報
60 会員制御されたアクセスゲート
100 使用者
102 企業/サーバ
104 金融組織
106 医療組織
108 製薬会社
110 他の組織
112 第三者または保険会社


【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人情報の公表を制御する方法であって、
個人に関する何らかの個人情報を企業/サーバに保存し、
前記個人に関する個人情報を保有する組織に前記企業/サーバからの認証なくして当該情報を開示しない義務を負わせ、
前記企業/サーバに前記個人からの認証を受信することなくして企業/サーバおよび義務を負わされた組織に保持された情報を公表しないように命令する、方法。
【請求項2】
前記企業/サーバはインターネットアクセス可能である、請求項1の方法。
【請求項3】
前記個人に関する情報を探し出し検索するためにウェブクローラプログラムを使用することをさらに含む、請求項1の方法。
【請求項4】
前記個人はデータベースサービスの会員である、請求項1の方法。
【請求項5】
前記個人情報はデータベース項目を有する、請求項1の方法。
【請求項6】
前記義務を負わされた組織はデータベースサービスの加入者である、請求項1の方法。
【請求項7】
検証済みの個人情報のデータベースを生成する方法であって、
個人に関する情報を収集し、
前記情報の正確さを検査および検証するために広域コンピュータネットワークを通じて前記情報を前記個人に提示し、
広域コンピュータネットワークを通じて前記個人から前記検査に基づく前記情報の正確さの注釈を受信し、
前記情報とともに前記注釈をデータベースに含め、
前記情報の選定された部分を検査するために認証された個人から広域コンピュータネットワークを通じて要求を受信し、
認証のために前記要求を前記個人に提示し、
前記認証された個人に前記広域コンピュータネットワークを通じて前記情報の前記選定された部分を提示し、
前記データベースへのアクセス権および注釈を第三者に提供する、方法。
【請求項8】
前記広域コンピュータネットワークはインターネットである、請求項7の方法。
【請求項9】
情報を収集する前記ステップは、個人に関する情報を探し出し検索するためにウェブクローラプログラムを使用することをさらに含む、請求項7の方法。
【請求項10】
前記個人はデータベースサービスの会員である、請求項7の方法。
【請求項11】
前記情報の前記選定された部分および前記情報は前記個人に関連するデータベース項目である、請求項7の方法。
【請求項12】
前記第三者はデータベースサービスの加入者である、請求項7の方法。
【請求項13】
前記認証された個人はデータベースサービスの会員である、請求項7の方法。


【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−524847(P2006−524847A)
【公表日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−501231(P2006−501231)
【出願日】平成16年3月11日(2004.3.11)
【国際出願番号】PCT/US2004/007396
【国際公開番号】WO2004/081750
【国際公開日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【出願人】(505343675)イノヴァトレンド,インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】